未央「…え、一人？」


卯月「未央ちゃん合わせて二人です！」

未央「いや、そうじゃなくて。二人で春探しって…てか周りに春も花も全く見当たらないんだけど。」ｷｮﾛｷｮﾛ







凜「どうしたの未央、せっかくの陽気が台無しじゃん。」

卯月「凜ちゃん！」

未央「だって春どころかこれじゃあ冬……」ﾆｮｷ






未央「うわぁぁぁぁぁ！！！」ﾆｮｷﾆｮｷﾆｮｷ

卯月「未央ちゃんの身体からタケノコが生えて！？」

凜「ほら。春の反乱が……」ﾔﾚﾔﾚ…

未央「反乱？これ、反乱…？」ﾆｮｷﾆｮｷﾆｮｷ
　
　
　

凜「春以外は認められないからね。『現在の企画は春です』ってプロデューサーの激励があったし…」ｷｭﾋﾟｰﾝ

未央【こ…こいつ、監視員だ！！！】

卯月【アニメでプロデューサーさんが前の担当アイドルを引きずってた事をみんなから後で聞いた凜ちゃんの八つ当たり(嫉妬)も含まれてる！！】

未央【じゃあ招待状もプロデューサーと凜ちゃんが…！！？】

凜「しかし春探しツアーなんて…プロデューサーも考えるよね。」ﾌﾌｯ

凜「見てよ二人とも。この大自然から雪が溶け、芽が息吹き、雪の下から…」ｶﾞｻｶﾞｻ…











幸子「」ﾊﾊ…ﾎﾞｸｶﾜ…



凜「死体が……」ｶﾞｸﾝ

未央「」

卯月「」

凜「出たね他称じゃない方！！」

未央「初代男の娘疑惑！！」

卯月「劇場ではしゃべる相手がプロデューサーしか見当たらない！！」


幸子「」ｻﾞｸｻﾞｸﾄﾞｽｯ

　
　
全員『…………』ｼﾞｰｯ


幸子「……？」ｼｸｼｸｼｸ…







未央「私たち、何か間違えた？」

幸子「何一つ間違ってませんけどね！！！」

凜「ところで幸子、ずいぶんと寒そうだね？」

幸子「雪解けの雪崩に巻き込まれて…」ｶﾞﾁｶﾞﾁｶﾞﾁ







凜「やれ。」

ﾊﾞﾊﾑｰﾄ(ﾚｼﾞｪﾝﾄﾞ)「グォォォォォウ！！！」ｺﾞﾊﾟｰｰｰ!!

卯月「」

未央「」

　
　
凜「寒い？」

幸子「いいえ、ちっとも。春ですから。」ﾏｯｸﾛｺｹﾞ

凜「よろしい。」




凜「では改めて春を探そうか。」

未央「見て見てー、フキノトウやツクシー！」ｱﾊﾊｰ

幸子「きらりちゃんと同じ背丈な時点で色々とアレですけどね。」ｳﾌﾌｰ

卯月「理不尽なフキノトウ、理不尽なツクシ……」ﾌﾑﾌﾑ









まゆ(甲冑)「ﾌﾌﾌ…」ｶﾞｼｬﾝ…ｶﾞｼｬﾝ…

卯月「理不尽な五月人形……」

未央【佐久間！！】

　
　
未央「まゆちゃん、それって戦国公演の…？」

まゆ「ええ。ですがどうにもしっくり来なくて…」ﾇｷﾞﾇｷﾞ…ｶﾞｼｬﾝ!






まゆ「まさか戦国武将があんなにも粘り強いなんて…」ﾌｩｰ…

卯月【プチドルじゃない！！】

凜【そ、そういえば前に戦国とコラボした覚えが……】

未央「(凜ちゃん、ここは…)」

凜「(うん、ここは穏便に帰ってもらって……)」



まゆ「で、みなさんは何してるんですかぁ？」

幸子「春っぽいものを探してるんですよ！」

未央「」

凜「」

まゆ「まあ、それなら……」ｺﾞｿｺﾞｿ






まゆ「子供の日のカブトを。」ﾄﾞｻｯ

ｽｶﾙﾊﾟﾗｻｲﾄ(ﾚｱ)「」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

未央「それお向かいさんのゲームの子だから返してあげてください！！」

卯月「しかもそれ西洋兜！！」

まゆ「あ、でも子供がいないと。そこの世界から貰ってきた瓶詰めホムンクルスがいたので五月人形の衣装を着せましょう……」ｺﾞｿｺﾞｿ､ｺﾄﾝ

ﾎﾑﾝｸﾙｽ(ﾊｲﾉｰﾏﾙ)「ｵｳﾁﾆｶｴｼﾃ…」ｼｸｼｸｼｸ

幸子「き、気持ちだけでいいですから！！」





まゆ「では同時にいただいてきた魚人に鯉のぼりをさせましょう。ほら、そこの木を登ってください。」

ﾀﾞｰｸﾏｰﾒｲﾄﾞ(Sﾚｱ)「ｺﾛｻﾅｲﾃﾞ…」ｼｸｼｸ…ﾖｼﾞﾖｼﾞ…



未央「バハムートで止めないの凜ちゃん。」ﾅｷﾅｶﾞﾗﾉﾎﾞｯﾃﾙｹﾄﾞ

凜「彼も命は惜しいだろうしね。」

のあ「ところで、そろそろ昼御飯時じゃないかしら？」ﾌｧｻ…

未央【は！！？】ﾋﾞｸｯ!

卯月【いつからいたの！！？】ﾋﾞｸｯ!

凜【そう言えば招待状には出席するって書いてあったような……】

　
　
のあ「いい機会だし…みんなで花見でもどうかしら？」ﾍﾞﾝﾄｳｻｼﾀﾞｼ

幸子「いいですね！」ﾜｰｲ!

未央「これぞ春っ！て感じだよね！」ﾔｯﾀｰ!



凜「朝早く起きて弁当作った甲斐が……」ﾍﾞﾝﾄｳﾄﾘﾀﾞｼ







ﾋﾟﾆｬﾋﾟﾆｬﾋﾟｬﾋﾟﾆｬ

ﾋﾟﾆｬﾋﾟﾆｬﾋﾟﾆｬﾋﾟｬﾋﾟﾆｬ

ﾋﾟﾆｬﾋﾟﾆｬﾋﾟﾆｬﾋﾟﾆｬﾋﾟｬﾋﾟﾆｬ






凜「」ｺﾞﾄｯ

未央「」

卯月「」

幸子「」





×花を見る
↓
○華(アイドル)を見る（ぴにゃこら太）
　
　
　
　

　
　
のあ「満喫してる？」

未央「出来るかぁぁぁ！！！」





まゆ「ねえ凜ちゃん、私の手作り弁当…一口どうですかぁ？」ﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞ

凜【何やら蠢いてるのは気のせいかな…？いや、そもそも何故私を指名するの…？】ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
　
　
　
　

　
　
凜「もっと感覚的な春はないの！？」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

のあ「なるほど、そういう…」ｱﾗｶﾜｲｲ…



のあ「なら、私に任せてちょうだい。」ｽﾙｽﾙｽﾙ

未央「綺麗に木に登るな～」ｻﾅｴｻﾝﾆﾐｾﾃｱｹﾞﾀｲ
　
　
　

　
　
ｶﾞｻｶﾞｻｶﾞｻ…
　
　
　
みく（ウサ耳）「…今、ここにのあちゃん来なかったかにゃ？」ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ

未央「」

卯月「」

凜「」




まゆ「猫キャラがウサギ耳なんて、自分を程よく曲げてますねぇ。」

みく「好きで持ってるわけじゃないにゃ！！！」ﾐｸﾊｼﾞﾌﾞﾝｦﾏｹﾞﾅｲﾖ!!

　
　

みく「会うたび会うたび『アニメ出演おめでとう』って言いながらアジの干物を渡しながらウサギ耳を付けてきてぇ…！！」ﾀﾞﾝﾀﾞﾝ!!

未央「(アニメに出たかったんだろうな。)」

卯月「(出たかったんだろうな。)」

凛「(まだ完結してないんだから出るかもしれないじゃん。)」





みく「じゃ、のあちゃんを見かけたら連絡ちょうだいにゃ。」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ!
　
　
　

　
　
のあ「…どう、素晴らしかったでしょ？」ｽﾙｽﾙｽﾙ



のあ「蒸発の季節を再現したわ。穏やかな気候とみくに誘われて……」ﾌｩ…

凜「頼みますから普遍的な春をお願いします！！」




まゆ「幸子ちゃんは春から何を連想します？」

幸子「勿論、桜の花でしょう！！」
　
　
　

　
　
まゆ「では花咲ば…早苗さんに手伝ってもらいましょう。」

早苗(桜祭り)「花見じゃ花見じゃーい！！」ｳｲｰ…ﾋｯｸ!

未央【勝負服の早苗さん！？】

卯月【しかもデキあが(酔っぱら)ってる！！】

凛【今の言いかけた言葉には触れないでおこう。】





まゆ「ほら、気付いたら桜の下に見事なキラメキラリが。」

早苗「もっと飲め飲めぇ！！」ｸﾞｲｯ

あい「早苗くん、私はもう……うっぷ。」ﾄﾞｻｯ

凜【死屍累々！！】

卯月【20歳以上がみんな倒れてる！！！】

未央【その中で生き残ってる楓さんと志乃さんはさすがやでぇ…】

幸子「て言うかその言い方は７６５プロに怒られますよ！！？」
　
　
　

　
ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾝ!ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾝ!


凜「ああ…プロデューサーから春の要請が携帯に……」ﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾘﾝ!ﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾘﾝ!

未央「まゆちゃん！春！春らしい事を…！！」

卯月「お願いします！！」

まゆ「そうですねぇ…それなら。」ｻｻｯ






まゆ（花嫁衣裳）「女の春と言うのはどうでしょう？」ﾌｧｻｧｰ…

未央【え、永遠の絆…！！】

凜【プロデューサー逃げて！！】
　
　
　

　
　
未央「…で、最終的に責任を負うのは当然監視員だよね？」

凜「え？」

幸子「春ッ春ッて一番騒いでいましたしね！」

凜「…え？」

卯月「凜ちゃんドンマイです！」

凜「」
　
　
　

　
　
《数日後・事務所》



加蓮「…凜、頭のウサギ耳は何？」

凜(ウサギ耳)「聞かないで。」

奈緒「え、でも…」

凜(ウサギ耳)「お願いだから。」




凜は頭にウサギ耳を掲げたまま新学期を迎え、春の終わりまで通学したという。
　
　
　
　

短いですが春号は以上です。

未央ちゃん憂鬱回を視聴後、もっと雰囲気を楽しくさせようと昔のギャグ漫画を引っ張り出したのが発端でした。

夏、秋、冬号までは書こうと思っていますので、よろしくお願いします。