あかり「わあい妖怪!あかり妖怪大好き!」 前編

505: HapeyHapey 2015/05/12(火) 22:46:15.23 ID:k0F8blGw0
ケマモト村

あかり「あ、向こうにちなつちゃんいる」

あかり「でもその前にキュッピーに回復させてもらおう」

そして

あかり「完了、あれ?もしかしてちなつちゃんどこか行っちゃった?」

あかり「あ、フユニャン」

フユニャン「ちょうどいいところに来たな。協力してほしいことがあるんだ」

あかり「協力?あかりにできることなら協力するよ」

506: HapeyHapey 2015/05/12(火) 23:07:17.88 ID:k0F8blGw0
フユニャン「実はオレの仲間がキン、ギンという双子の悪の妖怪によって
       石にされてしまったんだ。このフタの裏を見てくれ、
       これがオレの仲間の名前と石にされた場所だ」

ウィスパー「フユニャンって河童とかメジャー級の妖怪と仲間になってたんですか!?」

あかり「あ、から傘お化けとはキウチ山で会ったよ」

フユニャン「何だと!?・・・どうやら60年の時が過ぎ、石化の呪いが弱まってるようだな」

フユニャン「よし、お前ら、オレと一緒に彼らを助けてくれ!
       そして彼らをもう一度オレの仲間にしてくれ!」

あかり「うん、あかりも手伝うよ」

ウィスパー「では、フユニャンの仲間達を助けにいきましょう!」

「そうはさせんぞ」

509: HapeyHapey 2015/05/13(水) 23:07:27.12 ID:R3b7IIC50
ボンッ

フユニャン「お前達はキンとギン!」

あかり「フユニャンの友達を石にした張本人・・・!」

フユニャン「さらに一度妖怪ウォッチをこの世から消し去った妖怪だ!」

あかり「妖怪ウォッチを?」

フユニャン「つまりお前は一度は消えた妖怪ウォッチを偶然手に入れることができたって事だ」

あかり「?????」

キン「我々が一度は消し去った忌々しき妖怪ウォッチ」

ギン「じゃがよりによって4つに増えて復活しおった・・・」

キン・ギン「おまえたちも妖怪ウォッチともども消し去ってくれる!」

キン「石となったお前の仲間も」

ギン「この手で砕き壊してやる」

510: HapeyHapey 2015/05/13(水) 23:12:53.39 ID:R3b7IIC50
あかり「・・・そんなこと、あかりが絶対許さない!」

あかり「みんな!行くよ!!」

フユニャン「あかり・・・頼むぞ!」

バトル開始

キン「そうれ!」

ワルニャン「ぐお!よくもやりやがったな!」

キン「ぐあ」

ギン「そうれ!」

ワルニャン「おっと、あっぶね・・・」

ジバニャン「妖怪ウォッチは絶対に消させニャいニャン!」

ギン「くっ・・・まともにくらってしまったわい・・・」

キン「よくもギンを・・・!」

ウィスパー「気をつけてください!キンがパワーアップしましたよ!」

511: HapeyHapey 2015/05/13(水) 23:17:18.31 ID:R3b7IIC50
キン「天空岩落とし!」

ジバニャン「ニャッ!」

ババァーン「ババァーン!」

あかり「ババァーン、ジバニャンのHPを回復してくれてありがとう」

ギン「キンが行くなら我も行かねばな、天空打ち水!」

ババァーン「バアッ!」

キン「そして落雷注意報!」

前列の妖怪一同「わああああっ!」

ジバニャン「だがまだだニャン!ひゃくれつ肉球!」

キン・ギン「ぐおおっ!」

512: HapeyHapey 2015/05/13(水) 23:26:20.72 ID:R3b7IIC50
あかり「ジバニャン、あんまり無理しないで、メンバーサークルを回すよ」

和田どん「太鼓の達人パワーをなまはげに注入するドン!」

和田どん「必殺!どんちゃんさわぎだドン!」

ドーンドーン

キン「ぐっ・・・!」

ギン「まずい・・・このままじゃ・・・」

513: HapeyHapey 2015/05/13(水) 23:31:36.77 ID:R3b7IIC50
ウィスパー「あかりちゃん、これはG技で2人まとめて倒すチャンスですよ!」

あかり「うん、妖怪ウォッチ零式モード起動、そしてなまはげにG技使わせるよ!」

キン「とりつくぞい」

アライ魔将「とりつかれるわけにはいかんぞ!」

なまはげ「悪い子イネガーG!!」

キン「しまったあ!」

ギン「ぐわあーっ!」


キン・ギン「な~んてな」

514: HapeyHapey 2015/05/13(水) 23:39:24.80 ID:R3b7IIC50
キュルキュルキュル

あかり「え?なに!?なに!?」

なまはげ「クッ・・・!」

アライ魔将「時間を戻されている・・・?」

和田どん「これは・・・」

あかり「そんな・・・キンとギンが・・・!」

和田どん「ボク、この感覚初めてじゃないドン。
      あの時の冒険で同じような力を見せられたドン。
      だからあの力は一度見たことがあるドン!」

キン「今度は我らの番だな、天空岩落とし」

ギン「打たせ滝水」

キン「そして落雷注意報じゃ!」

なまはげ・アライ魔将「ぐわあーっ!」ボオンッ

515: HapeyHapey 2015/05/13(水) 23:52:41.03 ID:R3b7IIC50
あかり「あああ、一気に2匹やられちゃった・・・」

和田どん「ドンギャーッ!威力が格段に上がってるドン!」

ギン「そら!」

和田どん「しまったドン!」ボオンッ

ウィスパー「サークルが強制的に回されましたよ!」

あかり「早く誰かを復活させないと・・・」

キン「そろそろ終わりにしようかの」

ギン「これでおさらばじゃ」

キン・ギン「お姉妹じゃ~!」

前列の妖怪一同「ぐわああ!!」ボオンッ

517: HapeyHapey 2015/05/14(木) 22:41:00.73 ID:dBj7fhyx0
あかり「そんな・・・あかり達の負け・・・?」

キン「さて、今度はお前がそうなる番じゃ」

ギン「どう料理してくれようか」

フユニャン「やめろーーー!!」ドン

ギン「ぐっ・・・」

キン「おまえのことを忘れておったわい・・・」

ギン「じゃがおまえもまとめて消し去ってやる」

あかり「フユニャン・・・」

ウィスパー「一人で戦って大丈夫でしょうかねぇ・・・」

518: HapeyHapey 2015/05/14(木) 23:04:52.47 ID:dBj7fhyx0
そして

フユニャン「ぐわああああああっ!!」

あかり「フユニャン!!」

ウィスパー「フユニャンが高く飛ばされましたよ!私達も絶体絶命です!!」

キン「たった一人で挑むとは命知らずな・・・」

ギン「じゃが我々を手こずらせた以上奴を真っ先に始末しなければな」

キン「では、追うかの」

ギン「じゃな」

ドロン

519: HapeyHapey 2015/05/14(木) 23:37:38.87 ID:dBj7fhyx0
あかり「大変・・・!このままじゃフユニャンが・・・」ダッ

ウィスパー「あかりちゃん、もしかして今のままでフユニャンを助けにいくつもりじゃ・・・」

あかり「キュッピー!お願い!みんなを回復させて!」

キュッピー「キュキュー!」

あかり「キウチ山へ向かうよ」

ウィスパー「しかし我々は時間を戻す力になすすべもなく・・・」

あかり「でもあかりは行くよ!」

520: HapeyHapey 2015/05/14(木) 23:52:00.49 ID:dBj7fhyx0
あかり「あかり・・・大切な友達を見捨てられないし・・・
    今はフユニャンもおともだち契約してなくても友達だよ・・・」

あかり「だから無謀だとしてもあかりはフユニャンと一緒に戦いたい!」

ウィスパー「分かりました・・・では、キウチ山へ向かいましょう」

キウチ山正面岩

フユニャン「今だ!!ど根性ストレート肉球!!」

キン「ぐおあっ!」

フユニャン「もう一発!!」

ギン「バカなあっ!!」

キン「くっ、今回は引き揚げじゃ!」

ギン「次は・・・こうはいかないぞ・・・!」

ドロン

521: HapeyHapey 2015/05/14(木) 23:56:28.93 ID:dBj7fhyx0
フユニャン「助かった・・・礼を言わなきゃな・・・」

フユニャン「あれ?オレを助けてくれた魔法使いはどこへ行ったんだ?」

フユニャン「っと、あかり、いたのか」

あかり「フユニャン、キンとギンを倒したの?あかり見てたんだけど・・・」

フユニャン「ああ、だがさっきまではやられかけた、だがオレがやられそうになった時、
        二人の魔法使いがオレを助けてくれた。二人のおかげでオレは奴らに勝てた」

フユニャン「だが礼を言おうとした時彼女達はいなくなってた・・・」

フユニャン「次会ったらありがとうを言いたいな・・・」

あかり「魔法使いかぁ~」

524: HapeyHapey 2015/05/16(土) 23:41:25.40 ID:Sb6KchHR0
あかり「あかりにも心当たりはあるんだけど・・・」

あかり(でもこの世界って平行世界とつながっているのかな?)

フユニャン「一人は普通に攻撃するのが得意だったな」

フユニャン「もう一人は・・・なにげに奴らと同類という感じがした。あくまでオレの勘だが・・・」

フユニャン「あいつは本気でオレを助けたのか?それともオレを助けてオレを信じ込ませ、
       そのあとオレを始末しようとしてるのか?」

フユニャン「・・・今はそれを考えてる場合じゃなかったな」


525: HapeyHapey 2015/05/16(土) 23:46:46.65 ID:Sb6KchHR0
フユニャン「そういえばここはから傘お化けが石にされた場所だな」

フユニャン「とにかくオレについてこい」

あかり「うん」

ウィスパー「二人の魔法使いというのがすごく気になります・・・」

そして

あかり「結構きつい道だったよぉ・・・」

フユニャン「ここだ」

あかり「あ、本当だ」

あかり「から傘お化けが石になってる・・・どうしよう・・・」

ウィスパー「・・・・・」

526: HapeyHapey 2015/05/16(土) 23:50:55.53 ID:Sb6KchHR0
ウィスパー「こういうときこそデキる妖怪執事、ウィスパーにおまかせあれ!」

ウィスパー「ジャジャーン!この前通販で買った薬、
       その名もセキカトケール、これを石にかけると・・・」

あかり「あ、から傘お化けが元の姿に戻ったよ」

フユニャン「おお、ものすごく使えるアイテムを手にしたみたいだな」

ウィスパー「私はいつでもデキて使える妖怪執事なんですよ」

あかり「いつでもじゃないじゃん・・・」

527: HapeyHapey 2015/05/16(土) 23:54:16.31 ID:Sb6KchHR0
フユニャン「から傘お化け!無事だったか!」

から傘お化け「カラカラカラ♪おかげで助かったわい。
         感謝のしるしとして我が輩のメダルをあげよう」

から傘お化け「フユニャンのためなら力になるぞい!」

フユニャン「だがまだオレのことはいい、あかりを補佐してくれ」

から傘お化け「分かった、そうするぞい」

あかり「これであと4匹だね」

528: HapeyHapey 2015/05/16(土) 23:57:55.44 ID:Sb6KchHR0
フユニャン「よし、次は河童だ」

あかり「カッパさんのいる所ならあかりも分かるよ、一緒に行こう」

フユニャン「おお、場所が分かるのなら話は早い」

ウィスパー「では、行ってみましょう」

あかり「キウチ山を出るよ」

フユニャン「降りるときにケガをするなよ」

あかり「うん」

529: HapeyHapey 2015/05/17(日) 00:05:29.80 ID:POQUtpAX0
ケマモト村

フユニャン「ん?あの帽子をかぶったピンクの髪の後ろ姿は・・・」

フユニャン「間違いない!さっきオレを助けてくれた女の子だ!
       礼を言いに行こう・・・と思ったが彼女はどこかへ行ってしまった・・・」

あかり「フユニャン、どうしたの?」

フユニャン「あ、今は河童を助けに行こう」

あかり「そうだね」

ウィスパー「ここから河童のいる場所までは近いですよ」

あかり「うん、分かってるよ」

530: HapeyHapey 2015/05/17(日) 00:14:01.69 ID:POQUtpAX0
その頃

ガンボー「いいか、ウバウネとやらが率いる妖怪どもよりも先にこの世界を征服するのだ、
      奴らにこの世界を征服されると我々ギガギガ団にとって都合が悪い、分かるな?」

ライバるん「分かっています。ガンボー様」

ガンボー「奴らがこの世界を奪れば我々の全てすら奪われてしまう
      全てを奪い去るのは我々の役目だ、奴らではない」

ライバるん「はい、ゆえにミラクるんと協力したふりをして
       手下のキン、ギンを倒してきました」

ライバるん「ミラクるんにはあとでキン、ギンのようになってもらうよ」

ガンボー「よし、機が訪れたらまた行動に移るぞ」

ライバるん「はい」

ライバるん(トキヲ・ウバウネ・・・あなたにやれる世界はないわ・・・)

532: HapeyHapey 2015/05/18(月) 23:08:46.53 ID:m3zwxFb90
その頃あかり達は

ウィスパー「あれです!河童が石になっています!セキカトケールの出番です!」

あかり「うん、ウィスパー、お願い」

シュウウウウ

ウィスパー「フッ、いい買い物でした。セキカトケール、ホントよく効きますね」

フユニャン「河童!無事だったか!」

河童「なんだ、フユニャンか、ところでこいつら誰だ?見かけねえ顔なんだが・・・」

フユニャン「ああ、あいつらはオレが認めた妖怪とあかりという妖怪ウォッチ持ちだ」

533: HapeyHapey 2015/05/18(月) 23:14:28.32 ID:m3zwxFb90
ウィスパー「お初にお目にかかるっス!河童先輩!私ウィスパーと申します!以後お見知りおきをっス!」

ジバニャン「なんでウィスパーは古典妖怪の前だといっつもあんな感じになるニャン・・・?」

フユニャン「河童、オレからお願いがある」

河童「なんだ?」

フユニャン「あいつらの力になってほしい」

河童「いいぜ、だが本当にフユニャンが認めた奴なのか試してみたくなってきた。
   もし本当にフユニャンが認める者ならオレにも勝てるはずだ!」

河童「さあ!オレと勝負しろ!」

534: HapeyHapey 2015/05/18(月) 23:18:52.65 ID:m3zwxFb90
バトル開始

河童「いきなりだがひっさあつ!カッパッ波ー!!」

ワルニャン「なにいいい!!」ボオンッ

あかり「わあ、いきなりワルニャンやられちゃった・・・」

ジバニャン「オレっちも負けニャいニャン!」

河童「ムダだ」

ジバニャン「ニャアっ!」

あかり「河童さん強い・・・でも・・・」

535: HapeyHapey 2015/05/18(月) 23:23:50.11 ID:m3zwxFb90
河童「どうした?これがフユニャンに認められた人なのか?」

ジバニャン「フユニャンはオレっちもお前も信じているニャン!」

ジバニャン「あかりちゃんだってみんなを信じているんだニャン!」

河童「ならこれに耐えてみろ!大滝の術!」

ジバニャン「ニャアアア!」ボオンッ

ババァーン「ババァーン!」

河童「くそ、とりつかれたか・・・やべえ・・・」

あかり「まず~い漢方でワルニャンを復活させるよ」

河童「こしゃくな・・・はあ!!」

ワルニャン「ぐわ~!出て早々かよ~!!」ボオンッ

536: HapeyHapey 2015/05/18(月) 23:28:09.32 ID:m3zwxFb90
あかり「サークル回してなまはげにG技使わせるよ」

河童「そうはいくかよ!」

なまはげ「グウッ・・・!」

和田どん「回復させるドン!」

河童「大滝の術もくらわせてやるか!」

なまはげ「マダマダ・・・!」

河童「くっそ、しとめ損なったか・・・!」

なまはげ「悪い子イネガーG!」

河童「ぐわああっ!」

河童「まだまだやられてたまるか!そらあ!」

なまはげ「シマッタ・・・」ボオンッ

537: HapeyHapey 2015/05/18(月) 23:33:26.85 ID:m3zwxFb90
ウィスパー「さすがはメジャー級の妖怪ですね・・・」

あかり「1匹で3匹も倒しちゃったし・・・こっちもやばい状況だよぉ・・・」

あかり「でもあかり達は最後まで・・・」

河童「そのあきらめの悪さでフユニャンに認められたんだろうなきっと」

河童「思えばフユニャンも同じだったな・・・だからフユニャンはお前らを選んだんだろうな」

和田どん「攻撃するドン!勝負はまだ続いているドン!」

河童「しまった~!油断したー!」ボン

あかり「なんとか勝てたよ」

ウィスパー「苦しい戦いでしたね、さすがは河童先輩です・・・」

538: HapeyHapey 2015/05/18(月) 23:38:28.81 ID:m3zwxFb90
そして

河童「へっ、負けたぜ・・・約束通りお前らに力を貸してやるよ」

あかり「わあい、ありがとう」

河童「それじゃ、オレたちの友情の証に・・・こいつを渡しておくぜ」

ウィスパー「まさか河童先輩とおともだちになれるとは!くぅ~!感激ですね!!」

フユニャン「次はざしきわらしだな、民家に向かうぞ」

あかり「あかりは寺でもいいんだけど?」

フユニャン「寺?一徳寺のことか・・・」

フユニャン「あ!しまった!大事なことを言い忘れた!」

あかり「なに?どうしたの?」

ウィスパー「大事なこととはいったい・・・」

541: HapeyHapey 2015/05/19(火) 23:29:16.68 ID:HqPEsw8d0
フユニャン「人魚とくだんの石像はこの前何者かに持ってかれたという知らせを伝えるのを忘れてた!」

あかり「ええ~~!?」

フユニャン「だが場所は分かる、人魚はナギサキにある海辺の洞穴に、
       くだんはさくらEXツリーの超高層タワーの展望台にいる」

フユニャン「ナギサキにはナギサキ駅で、さくらEXツリーにはさくらぎ駅で降りるといけるぞ」

あかり「また電車を使うんだね」

フユニャン「だがまずは民家でざしきわらしを見つけるぞ」

フユニャン「あとオレはいったん別行動を取る、お前達の成功を祈ってるぞ」

ドロン

ウィスパー「行ってしまいましたね・・・」

あかり「じゃあ民家へ行くよ」

542: HapeyHapey 2015/05/19(火) 23:31:26.49 ID:HqPEsw8d0
民家

あかり「まずキュッピーにHP回復させてもらうよ」

そして

あかり「あ、あった、あれだよ」

ウィスパー「では、セキカトケール」

シュウウウウ

ざしきわらし「ふわぁ~・・・もう朝なの?」

あかり「急に起こしちゃってごめんね、実は・・・」

543: HapeyHapey 2015/05/19(火) 23:35:24.86 ID:HqPEsw8d0
あかり「というわけなの」

ざしきわらし「ふ~ん、じゃ、おいらの宝物を見つけてくれたら一緒に行ってやってもいいよ」

あかり「宝物?どこにあるの?」

ざしきわらし「全然寒くないのにお外で白い息を吐いているものな~んだ?」

ざしきわらし「このなぞなぞの答えの場所においらの宝物があるよ、コレわっかるかな~?」

あかり「う~ん・・・」

ジバニャン「オレっちにはさっぱりニャン」

ウィスパー「とにかく家を出て答えを探しに行きましょう」

544: HapeyHapey 2015/05/19(火) 23:38:27.05 ID:HqPEsw8d0
すると

あかり「寒くないのに白い息・・・」

ウィスパー「あかりちゃん!あれを見てください!なぞなぞの答えって・・・」

あかり「あ、分かった!答えは煙突だ!」

ウィスパー「では、宝物を探しましょうか」

すると

あかり「ん?何かが壁との間に挟まってる?」

あかり「これかな?ざしきわらしのところに戻るよ」

545: HapeyHapey 2015/05/19(火) 23:41:57.74 ID:HqPEsw8d0
そして

ざしきわらし「あっ、なぞなぞが解けたんだね?そう、これこれ!懐かしいな~。
         おいらガッツ仮面大好きでこのメンコを宝物にしてたんだ~」

ざしきわらし「持ってきてくれてありがとう。お礼にこれあげる」

あかり「わあい、妖怪メダル、ざしきわらしさん、ありがとう」

ざしきわらし「フユニャンに会ったら絶対に呼んでね~」

あかり「うん」

546: HapeyHapey 2015/05/19(火) 23:47:14.87 ID:HqPEsw8d0
あかり「次どこ行こうかな~?」

ウィスパー「うんがい鏡で駅までワープしてそこからナギサキに行くかさくらぎに行くか決めましょう!」

あかり「うん」

あかり「あ、でも高岡駅から行くなら一番近いさくらEXツリーに行こうよ」

ウィスパー「そうですか、では、くだんを探しましょう」

うんがい鏡で高岡駅まで行って電車でさくらぎ駅へ

ウィスパー「着きましたよ」

あかり「さあ、さくらEXツリーへ行くよ」

548: HapeyHapey 2015/05/21(木) 22:45:42.51 ID:wj2yIDiL0
さくらEXツリー

あかり「うわあ、大きなビル」

ウィスパー「では、あかりちゃん、あの超高層タワーを目指しましょう!」

あかり「でもその前に辺りを見回ってみるよ」

あかり「まだお友達になっていない妖怪さんがいそうだし、妖怪さんと仲良くなりたいなぁ」

ウィスパー「地形確認もいいですね」

あかり「じゃあいったん階段を下りるよ」

ウィスパー「うぃす」

549: HapeyHapey 2015/05/21(木) 22:49:27.51 ID:wj2yIDiL0
そして

あかり「わあい、お友達増えた~」

ウィスパー「隣の車の下にも妖怪がいるみたいですよ」

あかり「うん、調べてみるよ」

バトルのあと

メラメライオン「メラメララ~!」

あかり「あかりとお友達になりたいの?いいよ、あかりも友達作りたかったところだし」

あかり「じゃあそろそろビルの中に入るよ」

ウィスパー「では、来た道を戻り、超高層タワーを目指しますかでうぃす!」

550: HapeyHapey 2015/05/21(木) 22:53:07.20 ID:wj2yIDiL0
さくらEXツリーエントランス

あかり「うわあ、人がいっぱいいる」

エクセレントくん「エクセレーント」

あかり「うわあ、このキャラ可愛い~」

ウィスパー「では、エレベーターを探しましょう」

あかり「エレベーターならあそこにあるよ」

ウィスパー「そうでしたか、では、行きましょうか」

あかり「うん」

あかり「あれ?作業員がいる、点検中なのかな?話しかけてみよう」

551: HapeyHapey 2015/05/21(木) 23:09:45.08 ID:wj2yIDiL0
あかり「失礼します」

作業員「どうした?」

あかり「あの・・・上の階に行きたいんですが・・・」

作業員「あ~ダメダメ、今、このエレベーターは点検中なんだから」

あかり「それっていつ終わるのですか?」

作業員「う~んどうだろう?どれから点検した方が早いのかな?とりあえず保留で~」

あかり「ええ~!?」

ウィスパー「どうもおかしいですね・・・これは妖怪のしわざに違いありません」

ウィスパー「妖怪ウォッチで少し調べてみましょうか」

あかり「うん」

552: HapeyHapey 2015/05/21(木) 23:17:32.46 ID:wj2yIDiL0
少ししたあとで

あかり「あ、いた」

ホリュウ「おやおや見つかってしまったか・・・」

あかり「ウィスパー、この妖怪はなんていうの?」

ウィスパー「え?アレですよ、アレアレ、ちょっとお待ちを・・・」

ウィスパー「そう!この妖怪はホリュウ、何事もすぐに決断できず保留・・・
       先送りにしてしまう妖怪なのです!」

ウィスパー「妖怪不祥事案件でいうところの・・・
       『夏休み宿題するのを保留にしてたら最後の日が恐ろしいことに・・・』です!」

553: HapeyHapey 2015/05/21(木) 23:39:13.10 ID:wj2yIDiL0
あかり「エレベーターの点検が終わらないのはあなたのしわざなんだね?
    あかりはもう分かっているよ!」

ホリュウ「う~ん今は答えられんの~・・・とりあえず保留で~」

ウィスパー「ちょっとアナタ!人様のご迷惑だからササッと道をおあけなさいよ!」

ホリュウ「考えとくわい、でも今はとりあえず保留で~」

ウィスパー「ムキー!もう話になりませんね!こうなったら力ずくで通りましょう!」

ホリュウ「そのバトルも保留にしたいの~」

554: HapeyHapey 2015/05/21(木) 23:46:59.02 ID:wj2yIDiL0
バトル開始

ホリュウ「どうしようかな~?とりあえず保留で~」

ワルニャン「なんだあ~!?ナメてんのかオメエよお!!」

ジバニャン「チャンスだニャン!」

ワルニャン「ナメンなよコノヤロー!」

ホリュウ「ぐぅ・・・」ドロン

ジバニャン「何もしてこないとかえって不気味だニャン・・・」

ワルニャン「まったくだぜ・・・ナメられてる感じがしてイヤだぜ!」

557: HapeyHapey 2015/05/23(土) 22:00:39.85 ID:D/2lWXtE0
そして

ウィスパー「やりましたね!これで点検作業の方も進みそうです!」

あかり「じゃあ作業員にもう一度話しかけるよ」

すると

作業員「またキミか、いいところに来たね、たった今点検が終わったところさ」

あかり「ええ~!?」

作業員「点検してみると意外と簡単な作業でね、何か今までの僕がとんでもなくバカみたく思えたよ」

あかり「なんか複雑な気分だよ・・・」

ウィスパー「まあ結果オーライということで上の階に行きましょう!」

558: HapeyHapey 2015/05/23(土) 22:10:58.72 ID:D/2lWXtE0
さくらEXツリー展望台

あかり「あ、妖怪の気配がする、調べてみよう」

すると

あかり「あ、ナガバナだ」

ジバニャン「ナガバナは無視するニャン・・・」

あかり「でも何か困ってる様子だよ、声かけてこよーっと」

ウィスパー「ちょっと、あかりちゃん?」

ナガバナ「う~ん。お土産何を買って行ったらエエかな~?
      なあ、君も一緒に考えてぇや」

あかり「うん」

ナガバナ「お、ホンマ?それやったらワイが考えてるお土産候補聞いてや」

559: HapeyHapey 2015/05/23(土) 22:39:08.50 ID:D/2lWXtE0
長話のあとで

ナガバナ「ほなそういう事で」

あかり「お土産決まってよかったね。でもナガバナの言ってたこと・・・
    ほとんどウィスパーから教わった事ばかりだよ・・・」

ウィスパー「まったくもってその通りです!」

ウィスパー「あかりちゃん!見てください!あれはもしかして石にされたくだんじゃないのでしょうか?」

あかり「行ってみるよ」

そして

ウィスパー「では、セキカトケール!」

シュウウウウ

560: HapeyHapey 2015/05/23(土) 22:43:29.49 ID:D/2lWXtE0
くだん「モー。キミたちが来るのをずっと待っていたんだモー」

ウィスパー「え?我々を待っていたってことですか?」

くだん「ボクには予知能力があるからキミたちが来ることも知っていたんだモー」

くだん「フユニャンの頼みを受けてここまで来たということも知ってるモー。
    だったらキミとお友達になるモー」

あかり「よろしくね、くだん」

ウィスパー「さて、あとはにんぎょだけですね」

あかり「うん、ナギサキに行ってみよう」

561: HapeyHapey 2015/05/23(土) 22:48:30.30 ID:D/2lWXtE0
ナギサキ駅前

あかり「ここがナギサキか。海がとってもきれいだね」

ウィスパー「にんぎょがいるのは確か海辺の洞穴でしたね」

あかり「見たことのない妖怪がいたらお友達になりたいな」

ウィスパー「では、いろいろと見てみましょうか」

しばらくして

ウィスパー「かなり寄り道をしましたね。でもお友達が増えましたし結果オーライですね」

あかり「うん」

ウィスパー「そろそろ洞穴を目指しましょうよ」

あかり「そうだね」

562: HapeyHapey 2015/05/23(土) 22:52:39.65 ID:D/2lWXtE0
その途中で

あかり「あ、妖気が・・・レンズで調べてみるよ」

すると

あかり「ナガバナここにもいたんだ・・・」

ウィスパー「ナガバナは無視しておきましょう・・・」

海辺の洞穴

あかり「この洞窟の中に見たことのない妖怪がいたらお友達になってもらいたいよ」

ウィスパー「あかりちゃんも妖怪との生活に慣れてきましたね」

563: HapeyHapey 2015/05/23(土) 23:02:09.97 ID:D/2lWXtE0
少ししたあとで

あかり「わあい、お友達増えたよ」

ウィスパー「ムム~!なにやらあやしい気配がピンピンしますよ!あかりちゃん、
       この辺りで妖怪レンズを使ってみましょう!」

あかり「うん」

あかり「あ、なぞのたてふだだ」

あかり「なになに?『一、海藻パワーで元気
    一、名物ワカメ音頭
    一、コンブさんをライバル視』・・・」

あかり「分かった。答えはワカメくんだ!」

ピーンポーン

あかり「あ、妖怪サークルが出てきたよ。じゃあ洞窟内で仲間にしたワカメくんを早速・・・」

564: HapeyHapey 2015/05/23(土) 23:08:04.66 ID:D/2lWXtE0
あかり「あかりのともだち・・・出てきて!ワカメくん!!妖怪メダルセットオン!!」

そして

ワカメくん「あそれそれ!ワカメ音頭でさ~げさげ~」

ウィスパー「あっ、先に進めるようになりましたよ」

あかり「じゃあ先に進もう」

しばらくして

あかり「またなぞのたてふだを見つけた。なになに?活力エキスで・・・」

あかり「分かった!答えはコンブさんだ!」

あかり「あかりのともだち・・・出てきて!コンブさん!!妖怪メダルセットオン!!」

コンブさん「はーい、ワンツーワンツーレッツアップよ~♪」

あかり「コンブさん、ありがとう、じゃあ先に進むよ」

565: HapeyHapey 2015/05/23(土) 23:43:39.42 ID:D/2lWXtE0
しばらくして

ウィスパー「あかりちゃん、この洞穴内で一気に3種類もの妖怪を仲間にしましたね。
       お友達を増やすためだけにバトルを繰り返していますね」

あかり「あ、分かれ道だ。右には行けないから左へ行こう」

あかり「ここにもなぞのたてふだが・・・」

ウィスパー「あ、これってもしかしてあのパターンでしょうか?
       となるとこのナゾナゾの答えはメカブちゃんじゃないのでしょうか?」

あかり「まだ立て札読んでないよ」

あかり「とにかく読んでみるよ」

すると

あかり「ウィスパーの言った通りだ。じゃあ・・・」

566: HapeyHapey 2015/05/23(土) 23:47:20.15 ID:D/2lWXtE0
あかり「あかりのともだち・・・出てきて!メカブちゃん!!妖怪メダルセットオン!!」

そして

メカブちゃん「さげさげダンスでいっぱいさげちゃうわよ~」

そして

ウィスパー「では、先へ進みましょう」

あかり「え?これどうやって行くの?まさか飛び降りてってこと・・・」

ウィスパー「そのようですね」

あかり「ええ~!?」

ウィスパー「ゆっくり降りればいいだけのことですよ」

あかり「うん・・・」

567: HapeyHapey 2015/05/23(土) 23:51:27.57 ID:D/2lWXtE0
そして

あかり「うまくいったけど足が痛いよぉ・・・」

ウィスパー「ですがダメージを最小限に抑えることができたじゃないですか」

あかり「それでも足に衝撃が走ったよ!」

ウィスパー「では、先に進みましょう」

そして

あかり「こっちかな?あ、あった!」

ウィスパー「あれは間違いなくにんぎょの石像です!」

あかり「うん、行ってみる」

ウィスパー「うぃす」

570: HapeyHapey 2015/05/24(日) 22:56:39.42 ID:9wqYt3AV0
そして

ウィスパー「では、いきますよ、セキカトケ・・・」

「ああ~ん?だれだ~?だれかいるのか~?」

ジバニャン「ニャんか近づいてくるニャン!」

ドドーン

大後悔船長「にんぎょに手ェ出すヤツァこの大後悔船長サマがゆるさねえドォ~!」

大後悔船長「にんぎょはオレ様のおヨメさんダァ!誰にも渡さねぇドォ~!!」

571: HapeyHapey 2015/05/24(日) 23:04:22.87 ID:9wqYt3AV0
ジバニャン「ニャ?おヨメさん?」

大後悔船長「自慢じゃねえがその昔・・・オレ様はにんぎょに一目惚れしちまって・・・
        何ヶ月も漂流したり何度も船を沈めたりよく後悔したもんダァ~」

あかり「それって自慢じゃないよね?」

大後悔船長「あの頃はオレ様にとってまさに『大後悔時代』ってヤツよ・・・」

あかり「って、あかりの話聞いてない!」

大後悔船長「だがよォ!男は後悔っつー海を乗り越えて初めて一人前になるんダァ~!
        オメエらにも後悔してもらうぞ。オレ様にボコボコにされたあとでナァ~?」

572: HapeyHapey 2015/05/24(日) 23:10:23.64 ID:9wqYt3AV0
バトル開始

ジバニャン「絶対に負けニャいニャン!」

ワルニャン「オメエににんぎょは合わねえな」

大後悔船長「なんだとォ!!?オレ様のおヨメさんが合わねえだとォ~!!?」

大後悔船長「その言葉、忘れんじゃネエ!!後悔させてやる!!それェ!!」

ワルニャン「ぐおお!怒りとイカリをつなげた一撃がサムい割にはかなりの威力じゃねえかよ!」

大後悔船長「オレ様の攻撃はまだまだ続くゾォ!舵は任せろ!!」

ガシャン

あかり「え?何が起きたの?」

573: HapeyHapey 2015/05/24(日) 23:16:17.37 ID:9wqYt3AV0
大後悔船長「面舵いっぱい!!」

グルグルグルグル

ウィスパー「わわわっ、メンバーサークルが勝手に回されています!」

あかり「あ、止まった。あれ?サークルが回らない・・・」

大後悔船長「ぐあ~っはっはっはァ!オレ様の舵さばきはどおだアア!」

ウィスパー「どうやらサークルを固定したのはあの舵のようです!」

あかり「みんな!あの舵を壊して!」

ジバニャン「よーし!ニャら・・・ひゃくれつ肉球!」

574: HapeyHapey 2015/05/24(日) 23:21:55.57 ID:9wqYt3AV0
大後悔船長「ぐおォ!弱点に気づきやがったかァ!」

大後悔船長「だがもうおせェんだよォ!くらえエエエ!!!大航海狂う図!!」

ババァーン「ババーーーン!」

大後悔船長「チッ・・・まだ息がありやがる・・・!だが」

ババァーン「ババアン!!」ボオンッ

あかり「え?」

ジバニャン「ニャにがあったニャン?」

575: HapeyHapey 2015/05/24(日) 23:28:36.18 ID:9wqYt3AV0
ウィスパー「見てください!あんなところに水たまりが・・・!」

あかり「え?」

大後悔船長「よそ見してんじゃねエ!すごく重い思い出!!」

ジバニャン「ニャッ!」

あかり「ジバニャン!チーズケーキでHP回復させてあげる!」

ジバニャン「あかりちゃん、助かるニャン」

大後悔船長「チイッ!これでもくらえエエ!爆弾の後悔!」

ジバニャン「ニャアアア!!」ボオンッ

ワルニャン「ぐうっ!」

あかり「ジバニャン!!」

576: HapeyHapey 2015/05/24(日) 23:37:42.81 ID:9wqYt3AV0
あかり「どうしよう・・・アイテムは今使えないし・・・このままじゃ・・・」

ワルニャン「まだまだ終わっちゃいねえ!!」

大後悔船長「ムダだゼエ!」

ワルニャン「ぐわああ!!」ボオンッ

あかり「あとはどんちゃんとアライ魔将となまはげだけ・・・
    どんちゃんに必殺技使わせるよ!」

バシャアアアン

和田どん「ドンギャーッ!水柱にやられたドン!でもボクだって・・・どんちゃんさわぎだドン!」

大後悔船長「グッ!今のはかなり効いたゼェ・・・!
        だが舵があればオレ様は無敵だアアア!すごく重い思い出!」

和田どん「ドンギャーッ!」ボオンッ

あかり「この妖怪・・・強いよ・・・」

577: HapeyHapey 2015/05/24(日) 23:44:49.63 ID:9wqYt3AV0
なまはげ「イヨォーッ!」

バキャン

大後悔船長「チイイッ!舵を壊されたか・・・」

アライ魔将「お清めじゃ!」

大後悔船長「グアア!だがいい気になってんじゃねえぞオオオ!」

なまはげ・アライ魔将「ぐっ・・・!」

なまはげ「マダマダア!悪い子イネガー!」

大後悔船長「グオオ!まともにくらっちまったア!」

あかり「今のうちににが~い漢方でどんちゃんを復活させるよ」

和田どん「ドーン」

和田どん「回復の術でボクのHPを回復するドン」

578: HapeyHapey 2015/05/24(日) 23:50:16.04 ID:9wqYt3AV0
なまはげ「ソウラ!」

大後悔船長「しまったア!またもモロにくらっちまったアア!」

アライ魔将「お清めじゃ!」

大後悔船長「グウハアッ!・・・にんぎょは・・・オレ様だけの・・・」ボオン

あかり「なまはげさん、アライ魔将さん、ありがとう」

あかり「苦しい戦いだったよ・・・」

そして

ウィスパー「では、気を取り直して、セキカトケール!」

シュウウウウ

580: HapeyHapey 2015/05/25(月) 23:00:59.19 ID:81i+y44a0
ボンッ

フユニャン「お、あかり達、今にんぎょを元の姿に戻したところか」

あかり「フユニャン、いつの間に」

ウィスパー「たった今石にされた妖怪達を全員元に戻したところでうぃす」

フユニャン「おお、そうか」

にんぎょ「あら、フユニャンじゃない、フユニャンも来てくれたの?」

フユニャン「オレはたった今ここに来たところだ」

581: HapeyHapey 2015/05/25(月) 23:09:56.34 ID:81i+y44a0
フユニャン「あかり達がおまえを元に戻してくれたんだ。オレから頼みがある」

にんぎょ「何かしら?フユニャンの頼みなら何でもしてあげるけど?」

フユニャン「そのお礼としてあかりとおともだち契約をしてくれ」

にんぎょ「あかりというのはあの赤い髪の子かしら?」

フユニャン「ああ」

にんぎょ「もちろんそのつもりでいたわ、だってあの子は恩人だもの」

にんぎょ「あなたがあかりちゃんね」

あかり「はい」

にんぎょ「私の力、存分に使ってちょうだい。フユニャンがいなくても
      ざしきわらし、くだん、から傘お化け、河童と共に力になってあ・げ・る♪」

あかり「わあい、人魚さんありがとう」

ウィスパー「では、海辺の洞穴から出ましょう」

582: HapeyHapey 2015/05/25(月) 23:15:57.25 ID:81i+y44a0
その頃

キン「モトジメ様、申し訳ありません・・・」

ギン「一度は存在を消し去ったあの妖怪ウォッチが4つになって復活し、4つとも人間の手に・・・」

キン「我々がやられたばっかりに・・・我々の呪いも解かれてしまいました・・・」

ウバウネ「アレで人間と妖怪が仲良くされると必ずやアタクシ達の邪魔になる・・・」

ウバウネ「そうなる前にもう一度ひとつ残らず消し去ってしまうんだっヨ~ン!」

ウバウネ「だっヨ~ン!だっヨ~ン!だっヨ~ン!」

583: HapeyHapey 2015/05/25(月) 23:22:38.86 ID:81i+y44a0
ナギサキ

ウィスパー「すっかり夜になってしまいましたね・・・」

あかり「うんがい鏡を使って団々坂へワープするよ。
    おんぼろ屋敷で結衣ちゃんがあかりを待ってるし・・・」

そして団々坂のおんぼろ屋敷へ

結衣「あかり、やっと来たか、一時間も待ったぞ」

あかり「ええ~!?結衣ちゃんごめん・・・」

結衣「結局屋敷探険は一人でやったよ」

あかり「そうなんだ・・・」

584: HapeyHapey 2015/05/25(月) 23:34:41.14 ID:81i+y44a0
結衣「そしたらでっかい雀が襲ってきた。だが一匹も死なずに倒せた。
   つづらが非常に厄介だったが・・・」

結衣「実はあかりを待っている間に夜中の学校にも行ってみた。
   妖怪達に経験を積ませようとしてたら今度は巨大なクモに襲われて絶体絶命だった・・・」

あかり「クモ!?結衣ちゃんクモさん苦手だよね・・・?」

結衣「ああ、だから妖怪達に指示を出すのもままならなかったがなんとか短時間でけりをつけた・・・」

結衣「あ、そうだ、あかり、一緒に行ってほしい場所がある」

あかり「え?」

結衣「まずはうんがい鏡のとこに行くぞ」

585: HapeyHapey 2015/05/25(月) 23:37:21.90 ID:81i+y44a0
そしてケマモト村で

あかり「もしかしてえんえんトンネルかな?結衣ちゃんが一緒に来てほしいと言ってたとこって・・・」

結衣「そうだよ」

あかり「トンネル入るなら一緒に行こう、それでトンネル出たら家に帰ろう」

結衣「そうするつもりだよ」

結衣「あ、そうだ、本題に移るよ」

あかり「本題?」

586: HapeyHapey 2015/05/25(月) 23:46:31.17 ID:81i+y44a0
結衣「トンネルを出たところにとんでもない強敵が出てきたんだ。
   奴の名はでるくいたたき。私はその妖怪に勝てずに詰んでるところなんだ・・・」

あかり「でるくいたたきってそんなに強いの?」

結衣「5回挑んでも結果は惜敗だ。あともう少しで倒せそうだったんだが・・・」

結衣「まずはトンネル内で実力を蓄えよう、進めば進むほど敵は強くなってくるぞ。
   でもメリットはかなりあるぞ、敵が強いと仲間になった時のレベルが50だしな」

結衣「だがでるくいたたきはそれ以上に強いぞ」

あかり「結衣ちゃん、あかりも協力するよ」

ウィスパー「では、えんえんトンネルへ向かいましょう!」

589: HapeyHapey 2015/05/26(火) 22:32:36.74 ID:EqYLwgIW0
えんえんトンネル内

結衣「1000mごとに妖怪が強くなるぞ」

あかり「うん」

結衣「行くか」

あかり「一緒に行こう」

しばらくして

あかり「うまく息を合わせられてるね」

結衣「だが油断するなよ」

あかり「うん」

590: HapeyHapey 2015/05/26(火) 22:37:33.22 ID:EqYLwgIW0
あかり「あ、このスイッチ何だろう?」

あかり「でも押すべからずって書いてある・・・」

カチッ

あかり「え?・・・って、ウィスパー!何押してるの!?」

ウィスパー「いや・・・スイッチって押してみたくなるもんですから・・・」

結衣「出口までの距離がとんでもなく遠くなった気がしてきたな」

あかり「え~!?もう、ウィスパー!」

結衣「だがこれでゆっくり経験を積める。HPの回復はヒーラーに任せて
   アイテムは回復が追いつかなくなったときに使おう」

591: HapeyHapey 2015/05/26(火) 23:10:13.86 ID:EqYLwgIW0
さらにしばらくして

あかり「いつ出口に着くんだろう・・・人に会うたびに出口が遠くなったような気が・・・」

結衣「あ、自動販売機がある、高確率で妖怪が出るからここで経験値稼ぐのもありだな」

結衣「って、最初から動いてないってありかよ!」

あかり「先行こう」

結衣「・・・目の前に妖怪がいるぞ、襲ってきた!」

あかり「じゃあ戦おう」

592: HapeyHapey 2015/05/26(火) 23:16:04.41 ID:EqYLwgIW0
そして

結衣「妖怪もだんだん強くなってきて手ごたえが出てきてるな」

あかり「必殺技なしだと確実にやられてたね・・・」

さらにしばらくして

あかり「おともだち妖怪を増やして辞典にまた新たな妖怪さんを載せたよ」

結衣「とはいえまだ準備が不十分だしこのまま出口というのは困るんだが・・・」

593: HapeyHapey 2015/05/26(火) 23:22:11.72 ID:EqYLwgIW0
さらにしばらくして

♪チャンチャランチャチャンチャランチャ

結衣「ひょっとこは無視するか」

あかり「ぶつからないようにしよう」

あかり「あ、汽車が来た」

結衣「乗るのはお勧めしないぞ」

あかり「え?どうして?」

結衣「汽車は一気に進ませてくれる時もあれば戻されることもある。
   汽車で進みすぎるとそのまま出口へ直行することもあるが
   実力を蓄えられずに終わることになるから私は嫌だな」

結衣「それに今出口に着いたらたぶん前と同じだ。もうちょっと妖怪達に経験積ませろ」

594: HapeyHapey 2015/05/26(火) 23:27:36.57 ID:EqYLwgIW0
少ししたあとで

♪チャンチャランチャチャンチャランチャ

あかり「またひょっとこさんが踊ってるよ」

結衣「またかよ・・・」

♪チャンチャランチャチャンチャランチャ

結衣「一体何人いるんだ?」

あかり「でもみんな楽しそう」

ウィスパー「こういうのをこの狭いトンネルで大人数でやられると通りづらくて迷惑ですねぇ・・・」

あかり(こうかな?)チャンチャランチャチャンチャランチャ

あかり(あんまり覚えられないけどいいよね?)

ウィスパー「それにしてもこの行列はどこまで続いているのでしょうか・・・」

595: HapeyHapey 2015/05/26(火) 23:32:44.94 ID:EqYLwgIW0
そして

ウィスパー「やっとひょっとこの行列から抜け出せましたね」

ウィスパー「おや?向こうにもひょっとこが一人我々の進んでいる方向と同じ方向に進んでいますよ」

ウィスパー「ところであかりちゃんは何をしているのですか?」

あかり「え?あ・・・みんな楽しそうだったからつい・・・」

ドロオンッ

あかり「あ、この音この前も聞いたよ」

ウィスパー「今度は向こうで音がしましたね」

あかり「行ってみよう」

596: HapeyHapey 2015/05/26(火) 23:42:52.14 ID:EqYLwgIW0
あかり「あれ?結衣ちゃんどこ?」

ウィスパー「もしかしたらひょっとこの行列を抜ける途中ではぐれてしまったのではありませんか?」

あかり「どうしよう、結衣ちゃん追いかけないと・・・」

あかり「結衣ちゃんにもさっきの音のことを知らせたいし・・・」

ウィスパー「では、行きましょうか」

すると

あかり「あ、結衣ちゃん、よかった~遠くに行ってなくて・・・」

結衣「あかり・・・お前も体が勝手に踊りだす呪いにかかったのか?遅かったからそう思ったぞ」

あかり「え?えっと・・・あ、そうだ、さっきね、あっちですごい音がしたのね」

結衣「それなら・・・もしかして呪いが解除された時の音ってそっちにも聞こえてたのか?」

あかり「え?それってもしかして・・・」

結衣「ついさっきその呪いが解けたばかりなんだけどな」

あかり「???」

結衣「・・・先行くぞ」

597: HapeyHapey 2015/05/26(火) 23:47:05.61 ID:EqYLwgIW0
しばらくして

あかり「あ、初めて見る妖怪いる」

結衣「襲ってきたぞ!」

そして

結衣「結構手こずってしまったな・・・温存するべきアイテムが・・・」

あかり「妖怪さん友達になってくれなかった・・・」

さらにしばらくして

あかり「なかなか友達増えないね・・・」

結衣「あかり、まさかお前も結構アイテム使うとは思っていなかったぞ。京子ならともかく・・・」

あかり「妖怪達と仲良くなりたいもん」

結衣「後先考えてよ。アイテムたくさんあるからといってもね・・・」

あかり「あ、出口だ」

結衣「ついに来たか・・・」

599: HapeyHapey 2015/05/28(木) 22:47:31.03 ID:PYNgBpiw0
トンネルを出て

結衣「いたぞ!」

あかり「あれがでるくいたたきかな?」

結衣「ああ、そうだ」

でるくいたたき「また来たかあ!まったくこりねえやっちゃあ!!」

結衣「今度こそ・・・今度こそ倒してやる・・・!」

あかり「あかりも協力するよ」

でるくいたたき「おめえもうちの娘泣がした奴に味方するのかあ!?」

あかり「え?結衣ちゃんがあの子を・・・?」

結衣「あいつには何を言っても無駄だよ」

でるくいたたき「ゆるさねっぞーーー!!!」

600: HapeyHapey 2015/05/28(木) 22:54:57.00 ID:PYNgBpiw0
バトル開始

でるくいたたき「杭打ち叩きだああ!!」

あかり「わわっ!サークルを回せなくなった・・・!」

結衣「杭を2つ壊すとサークルを回せるようになるけど
   でるくいたたきは杭を壊させる隙を与えないから
   ピンで杭を狙おうとするとやられやすくなるよ」

結衣「だから杭を狙うなら全体技だ!」

でるくいたたき「おうら~!杭は壊させっぞーー!」

前列の妖怪一同「ぐああっ!!」

あかり「わわっ・・・前列の妖怪達が・・・」

結衣「まずい・・・もう一発くらったら・・・」

万尾獅子「開眼・獅子抜刀!!」

結衣「よし、間に合った」

601: HapeyHapey 2015/05/28(木) 23:02:13.94 ID:PYNgBpiw0
ジバニャン「オレっちも必殺技使うニャン!」

ババァーン「ババァーン!」

ジバニャン「え?オレっちじゃなくワルニャンの方回復させたのかニャ?」

あかり「えっと・・・とんこつラーメンをババァーンにあげよう」

ジバニャン「オレっちにも回復させろニャン!」

ジバニャン「・・・やられてたまるかニャン!ひゃくれつ肉球!!」

でるくいたたき「ぐおっ!」

でるくいたたき「おうりゃ~!」

ザンバラ刀「ぐおあ!」ボオンッ

結衣「しまった!1匹やられた・・・!」

602: HapeyHapey 2015/05/28(木) 23:12:41.73 ID:PYNgBpiw0
でるくいたたき「ひっさあああああつ!!」

ババァーン「ババァーン!」

ジバニャン「やっと回復できたニャン・・・」

ワルニャン「必殺技出させるかよ!そりゃ!」

ワルニャン「やっべ・・・キャンセルさせられなかった」

でるくいたたき「でるでる落下星!」

万尾獅子「ぐっ・・・!」ボオンッ

結衣「これは復活させたらかえって危険だな、わざとやられさせれば
   サークルを回せなくてもサークルは強制的に回るから・・・」

ワルニャン「ニャろうめ!」

ジバニャン「おうりゃ!」

でるくいたたき「おうらあ~!!」

ヒョウヘンヌ「あああ!!」ボオンッ

結衣「よし、今こそにが~い漢方をザンバラ刀に使う時だな」

603: HapeyHapey 2015/05/28(木) 23:16:23.90 ID:PYNgBpiw0
ワルニャン「そら!」

でるくいたたき「よぐもやっだなああ!!」

ワルニャン「ぐああ!!」

ババァーン「ババァーン!」

ワルニャン「へへ、助かったぜ」

あかり「ワルニャンに必殺技使わせるよ」

でるくいたたき「おうらあ~!おうらあ~!」

結衣「しまった!全体技来たか・・・!」

ワルニャン「ツッパリ夜露死苦!」

でるくいたたき「ぐおお!」

606: HapeyHapey 2015/05/30(土) 19:38:19.14 ID:n0J7LH/a0
でるくいたたき「おおお~!杭壊されたどお~!!馬鹿力ためっどー!」

あかり「いったんサークル回して前後の妖怪を入れ替えるよ」

あかり「みんな!頼んだよ!」

なまはげ「イクゾ!」

でるくいたたき「やり返してやるっとお~!」

なまはげ「グッ・・・!」

和田どん「回復させるドン」

なまはげ「アリガタイ」

607: HapeyHapey 2015/05/30(土) 19:43:14.91 ID:n0J7LH/a0
和田どん「疲れちゃったドン・・・」

でるくいたたき「なんだあ!?おめえ!戦う途中で寝転がるとかコケにしてっかあー!?」

でるくいたたき「ゆるさねっとー!!」

和田どん「ドンギャーッ!」ボオンッ

あかり「ああ!どんちゃん・・・!」

アライ魔将「それ!」

あかり「なまはげさん、必殺技お願い!」

結衣「こっちも行くか」

雨ふらし「雨雨スコール!」

でるくいたたき「ぐおお!」

608: HapeyHapey 2015/05/30(土) 19:48:28.74 ID:n0J7LH/a0
でるくいたたき「こうなったら怒涛の攻撃だああ!!」

結衣「まずい!全体技をしきりに使ってきたか!」

結衣「くっ・・・!敵のHPもあとわずかというところで・・・」

なまはげ「悪い子イネガー!!」

でるくいたたき「ぐおー!杭打ち叩きだあー!」

結衣「しまった!ここで使われたか・・・!」

でるくいたたき「そうれええええ!!!」

前列の妖怪一同「ぎゃああああ!!!」ボオンッ

結衣「やばい・・・!」

609: HapeyHapey 2015/05/30(土) 20:04:47.86 ID:n0J7LH/a0
あかり「どうしよう・・・あと3匹だよ・・・」

ババァーン「ババァーン」

ジバニャン「回復できたニャン」

でるくいたたき「そうりゃあ~!」

ザンバラ刀「ぐわあ!」ボオンッ

結衣「あー!全滅だ・・・」

あかり「結衣ちゃん!!」

ワルニャン「ニャろうめ!」

でるくいたたき「おうりゃあ~!」

ワルニャン「ニャにいいい!?」ボオンッ

610: HapeyHapey 2015/05/30(土) 20:14:27.06 ID:n0J7LH/a0
あかり「ワルニャン!・・・にが~い漢方で復活させるよ!」

ワルニャン「助かったぜ~」

でるくいたたき「おうりゃあ~!」

ワルニャン「うぎゃー!復活して早々かよー!」ボオンッ

ジバニャン「負けニャいニャン!」

ジバニャン「必殺技を使うニャン!」

あかり「うん、お願い!あかりも手伝うよ!」

でるくいたたき「ひっさあああああつ!!でるでる落下星!!!」

ババァーン「ババァアン!!」ボオンッ

あかり「どうしよう・・・!このままじゃ・・・!」

611: HapeyHapey 2015/05/30(土) 20:19:30.41 ID:n0J7LH/a0
でるくいたたき「おうりゃあ~!とどめだああああ!!!」

ジバニャン「まだまだ・・・!オレっちはまだ・・・倒れニャいニャン!!」

あかり「お願い、間に合って・・・!」

でるくいたたき「今度こそとどめざ刺してやるぞおーー!!」

ジバニャン「そうはさせニャいニャン!!ひゃくれつ肉球!!」

でるくいたたき「おおお~!!なんだとお~!?」

でるくいたたき「うおおお・・・!」ボンッ

結衣「あかり、でるくいたたきを倒せたのか・・・」

612: HapeyHapey 2015/05/30(土) 20:25:09.16 ID:n0J7LH/a0
あかり「倒せたね、ジバニャン、耐えてくれてありがとう」

ジバニャン「大量の経験値とお金をゲットだニャン♪」

ジバニャン「あ、超けいけんちだまはオレっちに使わなくてもいいニャン」

結衣「私は何も得られなかった・・・
   あかりいなかったら前と同じか・・・」

えんえん少女「・・・・・」

あかり「あ、そうだ、あの女の子に話しかけよう」

613: HapeyHapey 2015/05/30(土) 21:06:58.63 ID:n0J7LH/a0
あかり「君、大丈夫?怪物さんは倒したからもう平気だよ」

えんえん少女「すごい」

あかり「え!?」

えんえん少女「まさかあいつを倒しちゃうなんて、あなた達、タダものじゃないみたいね」

結衣「私はやられてしまったけどな・・・」

えんえん少女「さっきの怪物は私が作り出した幻・・・」

あかり「ええっ!?」

結衣「そうだったの?」

614: HapeyHapey 2015/05/30(土) 21:10:40.40 ID:n0J7LH/a0
えんえん少女「ふふっ、このえんえんトンネルはね、私の気分によって長さが変わるの」

えんえん少女「だからここまでたどりつくのってけっこう大変だったんじゃない・・・?」

あかり「確かに・・・」

結衣「いい稼ぎ場所になったんだけどな」

えんえん少女「しかもあの怪物まで倒しちゃうなんて素敵、いい感じよ」

あかり「じゃあ友達になろう」

えんえん少女「うふふ、よろしくね、それじゃあまたここに遊びに来てね」

ドロン

結衣「消えた・・・」

615: HapeyHapey 2015/05/30(土) 21:16:02.76 ID:n0J7LH/a0
ウィスパー「どうやら彼女は妖怪ではないようですね、もしかすると彼女自身も幻なのかも・・・」

ウィスパー「えんえんトンネル、なかなか『奥が深い』ですぞー」

ウィスパー「トンネルだけにね!うぃす!」

結衣「くすすっ・・・ドヤ顔になってしまったなウィスパー」

あかり「じゃあここを出よう、そしてもう家に帰ろう」

結衣「だな」

616: HapeyHapey 2015/05/30(土) 21:38:59.04 ID:n0J7LH/a0
翌日

「現在大型の台風が鹿児島県南部に上陸し、明日の未明頃には
 富山県内に最接近する見込みです」

あかね「雨や風がおさまるまで買い物もできなくなるわね」

あかり「外にもいけないよ、でも雨音を聞くのは好きだよ」

「また、高岡市内において珍しい現象が報告されています。
 晴れのち雨のち晴れのち雨・・・というように短い間に天気がコロコロと変わり・・・」

あかり「ええっ!?」

あかね「ありえない現象ね」

あかり「お姉ちゃん、あかりは家にいるよ」

あかね「あら、そうなの」

あかり「あかり、朝食食べ終わったら部屋で少し寝ている。昨日の疲れがまだ取れていないし・・・」

あかね「ふふ、昼寝ならぬ朝寝もいいわね」

619: HapeyHapey 2015/06/01(月) 23:19:51.88 ID:2679ag/O0
あかりの部屋

あかり「すぅ・・・」スヤスヤ

数分後

ブリー隊長『手を羽のように伸ばして腕を上下に上げ下げ上げ下げ
        三角筋に効くんだ。ウォッチニイサンポー』

ウィスパー「ウォッチ・・・ニイ・・・」

ジバニャン「サン・・・ポー・・・!」

あかり「・・・・・」

ブリー隊長「この位で音を上げてんじゃヘタレって呼んでやるぜッ!」

ウィスパー「」ワーワー

ジバニャン「」ワーワー

ウィスパー・ジバニャン「イェーイ!」

あかり「もー!うるさくて寝られな~い!!」

620: HapeyHapey 2015/06/01(月) 23:26:31.11 ID:2679ag/O0
ウィスパー・ジバニャン「・・・!」

ジバニャン「あかりちゃん、何怒ってるニャン?」

ウィスパー「気持ちいいですよ~。『妖怪ブリーズビートキャンプ』は」

ジバニャン「あかりちゃんもオレっちみたいに運動したらどうニャン?」

あかり「お願いだから寝させてよ~!あかりまだ眠いし・・・
    寝られないから静かにやってね・・・」

あかり「あかり、少し寝てるからね・・・」

あかり「ZZZZ・・・」

621: HapeyHapey 2015/06/01(月) 23:29:14.72 ID:2679ag/O0
ウィスパー「仕方がないですねぇ・・・」

ジバニャン「じゃあ続きといくかニャン」

ウィスパー「それじゃいっきましょうか!」

ウィスパー・ジバニャン「」イェーイ

ウィスパー・ジバニャン「ビクトリアーン!!」

あかり「うう・・・寝られないよぉ・・・」

622: HapeyHapey 2015/06/01(月) 23:33:59.19 ID:2679ag/O0
ガチャ

あかね「何を騒いでいるのかしら?私の部屋にまで聞こえているわよ。
    人が寝ているというのにドタバタ騒ぐとはどういうことかしらねぇ?」

ウィスパー「・・・!」

ジバニャン「あかりちゃんのお姉ちゃん・・・!」

あかね「あなた達にはたっぷりとお仕置きする必要があるわね」

ウィスパー「ひ、ひいいいい!」

ジバニャン「お仕置きはいやだニャン!」

623: HapeyHapey 2015/06/01(月) 23:37:02.79 ID:2679ag/O0
ウィスパー「あ・・・あかりちゃん・・・」

あかり「すぅ・・・」スヤスヤ

ウィスパー「ね、寝ている!?」

ジバニャン「わ、わわわ・・・」

あかね「さて、私の部屋でお仕置きの時間ね、私の部屋にいらっしゃい」ズルズル

ジバニャン「ニャニャー!!」

ウィスパー「助けて下さい!ヘルプミー!!」

あかり「ZZZZ」

624: HapeyHapey 2015/06/01(月) 23:41:59.60 ID:2679ag/O0
しばらくして

あかり「ふぁっ?いつの間に2時間も寝ちゃってたんだ・・・」

ウィスパー「やっと起きましたか・・・さっきはすみませんでした・・・
       いや~えらい目に遭いました・・・」

あかり「あれ?ジバニャンは?」

ウィスパー「はっ!さっき泣きながら家を飛び出してしまいました!」

あかり「ええっ!?家出!?一体何があったの!?」

ウィスパー「それはですねぇ・・・」

ウィスパー「なんだか怖くて言えないような気が・・・」

あかり「ええ!?」

625: HapeyHapey 2015/06/01(月) 23:48:43.47 ID:2679ag/O0
あかり「と、とにかくジバニャン探さないと!ウィスパー!出かけるよ!」

ウィスパー「でも外は晴れと雨が交互に来ますよ」

あかり「でもジバニャンを放っておけないよ」

ウィスパー「それは私も同じです。では、行きましょう」

外に出て

あかり「あ、誰かいる。ちなつちゃんのおともだち妖怪だよね?」

ウィスパー「コマさんじゃないですか」

コマさん「さっき誰かがもんげー速さでパン屋の方へ走っていったズラ」

ウィスパー「ジバニャンのことかもしれません!パン屋へ行きましょう!」

あかり「うん」

627: HapeyHapey 2015/06/03(水) 22:52:22.20 ID:xevCOf130
アッカンベーカリー近く

あかり「あ、雨降ってきた。雨合羽を着よう」

ウィスパー「ツチノコがいます。ジバニャンについて聞いてみましょう」

そして

ツチノコ「ジバニャンならさっき河原の方へ猛ダッシュしていったよ」

あかり「ありがとう、じゃあ行ってみるよ」

しばらくして

あかり「ジバニャン!ジバニャンどこ?」

ウィスパー「あかりちゃんが心配していますよ」

628: HapeyHapey 2015/06/03(水) 22:55:54.14 ID:xevCOf130
ピシャアアアア

あかり「え!?なに!?」

ウィスパー「あちらの方から音がしましたね、行ってみましょうか」

あかり「うん」


グレるりん「いや~すげぇ音だったな・・・一体何が起きたんだぁ?」


そして

あかり「ジバニャーン!どこ~!?」

ウィスパー「ここにもいませんね・・・」

629: HapeyHapey 2015/06/03(水) 23:03:32.60 ID:xevCOf130
あかり「あ、雨やんだ」

あかり「ジバニャンどこにいるんだろう・・・」

しばらくして

あかり「ジバニャンどこにもいないよ・・・」

ウィスパー「七森町を一周しましたね・・・」

あかり「ジバニャン家に戻ってきたのかなぁ・・・」

ウィスパー「いいや、今回はそれはないでしょう」

あかり「ジバニャン・・・」

630: HapeyHapey 2015/06/03(水) 23:09:35.06 ID:xevCOf130
ピューーー

ジバニャン「ズコにゃん!」ドンッ

あかり「あっ、ジバニャン!」

ウィスパー「見つかってよかったですね」

ジバニャン「あいたた・・・なんか不思議な体験をしたニャン・・・」

ジバニャン「でもなんかすっきりしたニャン!」


キン「残念ながらあのネコ妖怪はあの小娘から引き離せなかったようじゃ」

ギン「今回の一件、モトジメさまにはなんと報告するべきかのう・・・」

キン「いや、愚かなネコの話など報告するまでもあるまい・・・」

ギン「うむ、確かにそうじゃ」

ドロン

631: HapeyHapey 2015/06/03(水) 23:12:59.16 ID:xevCOf130
ジバニャン「エミちゃん・・・」

回想

「車にひかれたくらいで死んじゃうなんて・・・ダサッ」

「・・・・・」

「なんでだよ・・・」ポロポロ

「なんでだよ!」

「なんでお前がこんなにダサく死ななきゃいけないの!?」

「アカマル・・・なんでだよーっ!・・・」

回想終了

ジバニャン「エミちゃんはひどい奴じゃなかったニャン・・・」

632: HapeyHapey 2015/06/03(水) 23:18:25.03 ID:xevCOf130
あかり「ジバニャン、心配したよ」

ウィスパー「ずっと探しましたよ」

ジバニャン「あかりちゃん、ウィスパー・・・勝手に家出してごめんニャン・・・」

ジバニャン「あ、何か落ちてるニャン」

ウィスパー「これは鈴でしょうか?」

ジバニャン「オレっち、この鈴欲しいニャン」

あかり「いいよ、持たせてあげるよ」

ジバニャン「ニャニャ~♪あかりちゃん大好きニャン」

あかり「じゃあ家に帰ろう」

ジバニャン「もちろんだニャン」

633: HapeyHapey 2015/06/03(水) 23:31:04.77 ID:xevCOf130
あかね「こんなところにいたのね・・・いないと思ったら・・・」

あかり「お姉ちゃん?どうしてここに・・・」

あかね「晴れと雨が交互にやってくるというのにあかりが出かけちゃうから
    心配になってあかりを探していたの」

ジバニャン「ニャニャニャ・・・」

ウィスパー「お姉さん心配していたんですか?相当なまでに・・・」

あかね「さて、家に帰りましょう、あ、もちろんあかりに何かした場合はお仕置きさせてもらうわよ」

ジバニャン「・・・やっぱり家出したいニャン!」

634: HapeyHapey 2015/06/03(水) 23:33:48.73 ID:xevCOf130
あかりの家

ウィスパー「いや~とんだ災難でしたね・・・」

ジバニャン「オレっちもうこりごりニャン・・・」

ウィスパー「おや?雨が降り始めましたよ」

ジバニャン「いきなり強く降ったニャン」

あかり「夜になる前にジバニャン見つけられてよかったよ」

ウィスパー「台風が近づいて風も強くなってきましたね」

637: HapeyHapey 2015/06/04(木) 22:09:52.89 ID:fqxgptvI0
ウィスパー「おや?もう雨止んだのですか?」

あかり「そうかな?」

ガラ

あかり「あ、雨止んでる、でもすぐに降ってきそうな・・・」

ザアア

あかり「やっぱり降ってきた。しかもさっきよりも強い、窓閉めよう。
    あかりもう寝るよ、早く寝ないと寝られなくなりそうだし・・・」

638: HapeyHapey 2015/06/04(木) 22:23:26.19 ID:fqxgptvI0
翌日

ウィスパー「今日はいい天気ですね、台風はもう過ぎたのでしょうか?」

あかり「下に降りてみるよ」

すると

あかね「あかり、驚きのニュースよ」

あかり「え?」

「きょう未明、台風が突然消えたという異常現象がありました」

あかり「ええ~!?」

「なぜ台風が北陸地方で突然消えたのかは不明ですが
 それにより今日は全国的に晴れ間が広がりそうです。熱中症対策を十分にしてください」

ウィスパー「よかったですねと言いたいけどこれは・・・」

あかり「妖怪のせい?」

ウィスパー「正確にいえば今回の台風が起きたのは妖怪のせいかもしれません」

639: HapeyHapey 2015/06/04(木) 22:45:47.42 ID:fqxgptvI0
ウィスパー「実は寝てる途中で妖気がビビビッとしていましたが・・・
       私のしたことが、寝るのを優先してしまいました。
       昨日の朝での経験上あかりちゃんの睡眠を妨害しないようにと
       そのままにしてしまいました・・・」

ウィスパー(またあのような目に遭うのはもうこりごりですので・・・)

ウィスパー「妖気があるにもかかわらず睡眠優先をした私ですが
       朝起きたら妖気はしなくなっていました」

ウィスパー「となるとその妖怪がいなくなって台風一過が早まったんじゃないのでしょうか?」

あかり「う~ん・・・あかりに言われても分からないよ・・・」

ジバニャン「オレっちにも分からニャいニャン・・・」

640: HapeyHapey 2015/06/04(木) 22:49:12.79 ID:fqxgptvI0
あかり「あ、そうだ。チョーシ堂へ行ってみよう。妖怪ウォッチを強化してくれるかな?」

ウィスパー「そうですね、そろそろウォッチランクを上げたい頃ですね」

あかり「じゃあ行ってみよう」

ウィスパー「はい」

チョーシ堂近く

あかり「京子ちゃん、結衣ちゃん、ちなつちゃん」

ちなつ「あかりちゃんも妖怪ウォッチを強化しに来たんだね」

あかり「うん、ウォッチランクをBにしようとしてたんだ」

641: HapeyHapey 2015/06/04(木) 23:08:06.40 ID:fqxgptvI0
結衣「B?私達は今からAランクの試験のためにおつかい横町の廃病院へ向かうところなんだが?」

京子「あかりまだウォッチランクCだったのかよ」

あかり「ええ!?みんなもうランクBなの?っていうか晴れと雨が交互に来る中で大丈夫だったの?」

京子「大丈夫だったよ、あ、ちなみにBランクの試験はナギサキでやるぞ。
   詳しくはチョーシ堂の店主に聞いて」

ちなつ「私と京子先輩は試験の対象となる妖怪にやられかけたんですけどね」

結衣「私はそうでもなかったけどな、少し手こずったけど・・・」

京子「結衣は全然そんな感じはなかったぞ」

ちなつ「結衣先輩と一緒なら今回の試験も大丈夫そうです」

642: HapeyHapey 2015/06/04(木) 23:43:44.17 ID:fqxgptvI0
あかり「あ、そうだ、今日未明に突然台風が消えたとニュースに出ていたよ」

ちなつ「その台風は私達で止めたよ」

結衣「もし止められなかったら七森町そのものが吹き飛ばされていたな」

あかり「ええ!?」

結衣「あの台風は巨大な妖怪によって起きたものだったんだ。
   夜中にものすごく強い風が吹いて眠れないなと思っていたら
   突然携帯が鳴りだしてメールが届いたんだ。京子からのメールでさ。
   『七森町が危ない!巨大な妖怪が出てきて町中を吹き飛ばすほどの風を吹かせている』
   という知らせを受けて家を飛び出したんだ」

ちなつ「そのメール私も見ました。風の音がうるさくて眠れなかったので・・・」

644: HapeyHapey 2015/06/06(土) 21:54:36.82 ID:R54cFpXf0
ちなつ「それにしてもお姉ちゃんそれでよく寝られるもんだと思いました」

京子「そんであかりだけ来なかったんだよな・・・あかりにもメール送ったんだけど」

あかり「京子ちゃんごめん・・・あかり、寝てたから分からなかったよ」

結衣「お前あの轟音の中でよく寝られたな・・・」

京子「でもみんなの町を守れてよかった~」

ちなつ「って、結衣先輩が来なかったら一巻の終わりだったじゃないですか!!」

京子「みんなで協力すれば奇跡を起こせたはずなんだけどなー」

結衣「まったく・・・京子はろくにレベルを上げないから
   いつもそうやってやられかけるんだ。
   もう何回言ってると思ってるんだ?」

京子「これだけ苦戦したほうが面白いでしょ?」

結衣「お前このままだと確実に詰むぞ」

645: HapeyHapey 2015/06/06(土) 22:42:57.48 ID:R54cFpXf0
結衣「あと、台風との戦いのあとでちなつちゃんの仲間が進化したな」

ちなつ「コマさんがししコマになりましたね。それを見てたコマじろうが
    『オラも兄ちゃんみたいに大きくなりたいズラ』とか言ってましたよ」

結衣「ちなつちゃんの組み合わせはすばやさを大きく上げる組み合わせだったな」

結衣「ところであかり、Bランクの挑戦を受けに来たらどうだ?」

あかり「あーっ!そうだったー!」

結衣「じゃあ私達はかげむら医院に行くか」

ちなつ「はい」

京子「結衣ならAランクの試験も余裕なんじゃないの?」

646: HapeyHapey 2015/06/06(土) 22:47:49.71 ID:R54cFpXf0
チョーシ堂に入り、挑戦を受け、そしてナギサキへ

あかり「うんがい鏡があるから移動が楽だよ」

ウィスパー「そうですね」

ウィスパー「ん?あかりちゃん、向こうで誰かが困っているようですよ」

あかり「じゃあ行ってみるよ。困ってるとなると放っておけないし・・・」

そして

あかり「あっ、ワカメくんだ」

ワカメくん「僕はもう本当に踊れないんだろうか・・・」

あかり「え?」

647: HapeyHapey 2015/06/06(土) 22:53:24.43 ID:R54cFpXf0
あかり「あ、メカブちゃんいる、声かけてみよう」

メカブちゃん「・・・・・。ワカメくん・・・・・」

メカブちゃん「・・・はっ!あなたは・・・!」

メカブちゃん「あなたもしかして・・・もしかして私達のことが見えてる・・・?」

あかり「え?う、うん」

メカブちゃん「そう、でもいいの。私達のことはほっといて・・・」

ウィスパー「思わせぶりですね・・・気になるじゃあないですか」

あかり「なんかかわいそう・・・」

648: HapeyHapey 2015/06/06(土) 22:58:18.62 ID:R54cFpXf0
メカブちゃん「私にはあの人を見つめることしかできない・・・」

あかり「あの人?」

メカブちゃん「ワカメくんの苦しみはもう・・・」

ウィスパー「ちょっとちょっと、何があったんです?聞かせてくださいよ!」

あかり「うん!あかりも力を貸してあげたいよ」

メカブちゃん「・・・そうね、妖怪が見えるあなたになら・・・」

メカブちゃん「いいえちがうわ!これは私達だけの問題なの」

あかり「たとえあかりには関係ないことでもどうにかしてあげたい!」

649: HapeyHapey 2015/06/06(土) 23:02:09.57 ID:R54cFpXf0
ウィスパー「これは下手に首を突っ込むとめんどくさいことになりますよ・・・!」

あかり「でも・・・」

あかり「あかりには放っておくなんてできないよ・・・!」

あかり「メカブちゃん、あかりにその話聞かせて」

メカブちゃん「ふふ・・・しょうがない人・・・」

メカブちゃん「分かったわ」

650: HapeyHapey 2015/06/06(土) 23:07:13.97 ID:R54cFpXf0
メカブちゃん「まずは・・・そうね、私たち3人の夢の話かしら・・・」

あかり「3人?」

あかり(あ、もしかして・・・)

あかり「ワカメくん、コンブさん、そしてあなたのこと?」

メカブちゃん「そうなの、あの頃、夢に情熱のすべてを注いでいたわ・・・」

メカブちゃん「私達の夢、そう、ダンスにね」

ウィスパー「あっ・・・なんか話長くなりそうですね・・・」

651: HapeyHapey 2015/06/06(土) 23:25:34.41 ID:R54cFpXf0
メカブちゃん「あの頃はただ・・・楽しかったわ」

メカブちゃん「3人でただ踊っているだけで・・・」

メカブちゃん「でも夢を見る日々は終わる。いつか現実を見つめなきゃいけなくなる」

メカブちゃん「そして私もコンブさんも結局は現実を選んでしまったの」

メカブちゃん「プロになんてなれるわけないって気づいてしまったのよ・・・」

メカブちゃん「でも・・・彼は・・・ワカメくんだけは今も夢を追い続けてる」

メカブちゃん「だけど無理なの!叶うわけない!あの人だってもう限界なのよ!」

メカブちゃん「ほら・・・今日もずっと・・・あそこで1人海を見てるだけ・・・」

メカブちゃん「私はそんな彼を見守ることしかできない・・・」

654: HapeyHapey 2015/06/07(日) 22:18:49.63 ID:YmYY7s030
あかり「それでワカメくんをずっと見てたんだ・・・」

メカブちゃん「あなたたち・・・いろんな妖怪の悩みを解決してきたんでしょ?私にはわかる」

あかり「そうなんだ」

あかり「じゃああかりがワカメくんを助けてあげる!」

あかり「だって妖怪はみんなあかりのお友達だし・・・」

あかり「妖怪といったら怖い、怖がられるというイメージがあるけどみんなの場合は別だよ」

ウィスパー「だったらストレートにワカメくんの悩みを聞いてあげてと言えばいいですのに・・・」

655: HapeyHapey 2015/06/07(日) 22:24:33.10 ID:YmYY7s030
メカブちゃん「ええ・・・私にはもう何もしてあげられないもの・・・」

メカブちゃん「そしてできるとこなら彼を現実に・・・また私のところに・・・」

メカブちゃん「ううん、なんでもないわ。それはあの人が決めることだもの・・・」

メカブちゃん「夢か現実か・・・どっちかを選ぶなんて・・・」

あかり「わかった。あかり、ワカメくんのところに行ってみる!」

そして

あかり「ワカメくん」

ワカメくん「何か用かい?それとも僕を笑いに来たのかい?」

656: HapeyHapey 2015/06/07(日) 22:44:41.13 ID:YmYY7s030
あかり「えっ!?そんなわけないよ!」

あかり「それよりさっき『もう本当に踊れないのだろうかとか』言ってたけど・・・」

ワカメくん「・・・僕も堕ちたものだよ」

あかり「堕ちたなんて言わないで」

ワカメくん「まあいいさ、聞きたいなら聞かせてあげるよ。
        夢をあきらめきれなかった哀れな男の昔話をね」

ウィスパー「また話が長くなりそうですよ?」

あかり「うん」

あかり「それで何があったの?聞かせて」

657: HapeyHapey 2015/06/07(日) 22:53:45.40 ID:YmYY7s030
ワカメくん「僕は今までダンス一筋で夢を追い続けてきたんだ。
       プロになって妖魔界のステージで踊る・・・それが子供の頃からの夢だった・・・」

ワカメくん「でも現実は厳しかった。プロの壁はひたすら高かった・・・」

ワカメくん「でも僕は夢をあきらめきれず何度も何度ももがき続けているうちに・・・」

ワカメくん「いつしか僕は踊ることができなくなってしまったんだ・・・」

あかり「そうだったんだ・・・」

ワカメくん「踊ることのできない僕にはもう・・・何もないんだよ・・・」

あかり「う~ん・・・どうしよう・・・」

あかり「ワカメくんのために何かできないことはないかな?」

658: HapeyHapey 2015/06/07(日) 22:58:58.23 ID:YmYY7s030
ウィスパー「妖気は感じられませんし・・・ここは逆に妖怪の力を借りるべきなのでは?」

あかり「そうだね、ダンスのうまい妖怪が確かいた気がする・・・」

ウィスパー「いいや、もともとワカメくんがそういう妖怪なんですけどね・・・」

あかり「ええ!?だめじゃん!」

ウィスパー「陽気なダンスを踊るにはもっと明るく前向きにならなくては!」

ウィスパー「たとえば晴れ男さんみたいに・・・」

あかり「あっ、そうだったね、でも明るすぎるような・・・」

ウィスパー「ムリヤリにでも明るくしちゃえば陽気に踊れるようになりますって!」

あかり「それダメな気がするんだけど・・・?」

659: HapeyHapey 2015/06/07(日) 23:02:46.33 ID:YmYY7s030
ウィスパー「とりあえずやってみる価値はありますよ、呼び出して見ましょうか」

あかり「うん、やってみる」

ウィスパー「あかりちゃんはみんなでケマモト村に行った時晴れ男を仲間にしましたよね?」

ウィスパー「早速呼んでみましょう!」

あかり「うん」

あかり「あかりのともだち、出てきて!晴れ男!!妖怪メダル、セットオン!!」

ボオンッ

晴れ男「呼んだかい!?」

660: HapeyHapey 2015/06/07(日) 23:11:23.37 ID:YmYY7s030
あかり「お願い!そこのワカメくんを明るくしてあげて!」

晴れ男「その力は雨女さんだけに使いたかったんだけど・・・」

晴れ男「キミの頼みなら仕方ない!さあ笑って!!」

あかり(雨女という妖怪もいたんだ・・・まだ友達になっていないよ・・・)

フウウウウッ

ワカメくん「・・・心が晴れていくようだ。僕は何を悩んでいたんだろう・・・」

ワカメくん「僕が踊れなくなるわけがない!僕はダンスが大好きなんだから・・・!!」

晴れ男「フフ・・・ボクの役目は終わったようだね。晴れ晴れしたよ!」

ドロン

ウィスパー「ほーら!明るくなったらバッチリ踊れましたでしょ!」

あかり「なんか心配だなぁ・・・」

ワカメくん「もう立ち止まってはいられない!再び夢に向かって踊りだすんだ!」

「まだそんなことを言っているのか!」

662: HapeyHapey 2015/06/09(火) 23:12:20.41 ID:ow9y7bia0
ワカメくん「・・・コンブさん!」

コンブさん「ワカメくん!お前は・・・!いつまで夢を追いかけるつもりだ!」

ワカメくん「いつまでもだよ!僕は夢をあきらめない!!」

コンブさん「いい加減にしろ!夢のためならどうなってもいいのか!?現実を見ろ!現実を!!」

ワカメくん「僕にはもう失うものなんてない!」

コンブさん「・・・それがメカブちゃんだとしてもか?」

ワカメくん「・・・!!」

663: HapeyHapey 2015/06/09(火) 23:16:20.87 ID:ow9y7bia0
ワカメくん「なんだと!!」

コンブさん「なに!?」

メカブちゃん「やめて!!」

ワカメくん・コンブさん「!」

メカブちゃん「二人とももうやめて!私・・・こんな二人見たくない!」

ワカメくん「・・・・・」

コンブさん「・・・・・」

ワカメくん「くっ・・・!」

コンブさん「メカブちゃん・・・!」

664: HapeyHapey 2015/06/09(火) 23:20:28.42 ID:ow9y7bia0
ワカメくん「・・・でも」

ワカメくん「これは僕の問題だ!」

ワカメくん「相手が誰であろうと・・・関係ない!」

メカブちゃん「!?」

メカブちゃん「・・・・・」

メカブちゃん「うっ・・・うううっ・・・」

メカブちゃん「うう・・・」

メカブちゃん「うええええええん!!!」ダッ

コンブさん「メカブちゃん!」

665: HapeyHapey 2015/06/09(火) 23:24:20.10 ID:ow9y7bia0
コンブさん「くっ・・・!」

コンブさん「ワカメ!!いい加減にしろ!!」

コンブさん「・・・まあいいさ、お前の勝手にしろ!」ダッ

ワカメくん「ああ、僕はプロになるまで止まらないよ!」

ワカメくん「・・・これでいいんだ」

ウィスパー「なんなんすかねこれ・・・」

あかり「あかり、ずっと思ってたんだけどワカメくんたちって・・・」

あかり「こんな妖怪だったっけ?」

666: HapeyHapey 2015/06/09(火) 23:27:05.08 ID:ow9y7bia0
ウィスパー「いや~同じ妖怪の中でもいろいろあるんですよ、きっと・・・!」

あかり「そうだよね」

あかり「・・・でも」サッ

ウィスパー「あかりちゃん、どこへ行くんです?」

あかり「2人を追いかけるんだよ、ショック受けてたし・・・」

あかり「2人とも向こうへ行ったしそこを探してみるよ」

667: HapeyHapey 2015/06/09(火) 23:31:03.64 ID:ow9y7bia0
潮騒の岩屋

あかり「いた」

コンブさん「聞いただろ?あいつは自分の夢しか見えてない」

コンブさん「夢のためなら俺たちがどうなってもいいのさ・・・」

メカブちゃん「でもいつか・・・」

あかり「君達ちょっといい?」

コンブさん「!」

コンブさん「なんだお前は!?邪魔するな!!」

メカブちゃん「コンブさん・・・!」

668: HapeyHapey 2015/06/09(火) 23:35:38.42 ID:ow9y7bia0
コンブさん「・・・・・」

コンブさん「くっ・・・!」

コンブさん「」ダッ

メカブちゃん「・・・・・」

メカブちゃん「私は・・・」

メカブちゃん「私はいったいどうしたら?」

メカブちゃん「ううっ・・・」

669: HapeyHapey 2015/06/09(火) 23:38:04.26 ID:ow9y7bia0
あかり「メカブちゃん」

メカブちゃん「あ、あなたは・・・!」

メカブちゃん「もしかして見てたの?」

あかり「さっきからここにいたよ」

メカブちゃん「そうなの・・・?」

メカブちゃん「・・・でも私のことは気にしないで」

メカブちゃん「だって・・・」

671: HapeyHapey 2015/06/11(木) 22:22:45.27 ID:XixuP/QV0
メカブちゃん「私よりもあなたには見るべき人がいるのでしょう?」

メカブちゃん「ワカメくんよ・・・」

あかり「?」

メカブちゃん「ワカメくんを見てあげて」

メカブちゃん「あの人も傷ついてると思うから・・・」

あかり「・・・・・」

メカブちゃん「あ・・・!でも・・・!」

あかり「?」

メカブちゃん「さっきのことは言わないで・・・」

あかり「うん、そうする」

ウィスパー「ワカメくんのところに戻りますか」

672: HapeyHapey 2015/06/11(木) 22:28:33.83 ID:XixuP/QV0
そして

あかり「ワカメくん・・・大丈夫?」

ワカメくん「大丈夫?何がだい!?」

ウィスパー「えっと・・・あのですね・・・」

ワカメくん「今特訓中だから邪魔しないで!」

あかり「・・・・・」

ウィスパー「仕方がありませんね、日を改めてまたここに来ましょう」

あかり「あ、そうだ。ミチクサメ、しょうブシ、のらりくらりの3人を倒しにいかなきゃ」

673: HapeyHapey 2015/06/11(木) 22:45:44.27 ID:XixuP/QV0
そして

ウィスパー「これで試験はクリアですね」

あかり「でも・・・」

あかり「ワカメくんもコンブさんもメカブちゃんも・・・
    洞穴内のワカメくん達のように明るく、そして仲良くしていてほしいんだけど・・・」

あかり「もうナギサキから出たいよ、早くチョーシ堂の店主のところに行くよ・・・」

ウィスパー「あかりちゃん・・・」

あかり「みんな・・・みんなかわいそうだよぉ・・・!」

674: HapeyHapey 2015/06/11(木) 22:49:51.44 ID:XixuP/QV0
うんがい鏡でチョーシ堂へ

チョーシ堂の店主「おお、試験をクリアしたようだな」

そして

チョーシ堂の店主「妖怪ウォッチを強化してやったぞ」

あかり「ありがとうございます」

チョーシ堂の店主「では、お前さんもかげむら医院の試験を受けに行くかの?」

あかり「もちろんです」

675: HapeyHapey 2015/06/11(木) 22:55:23.70 ID:XixuP/QV0
チョーシ堂の店主「それにしてもあの3人まだ帰ってこないんじゃが・・・」

チョーシ堂の店主「よっぽど試験に手こずっているのかもしれないな」

そのあとAランクの試験の内容を聞き終えて

あかり「では、行ってきます」

チョーシ堂の店主「気をつけるのだぞ」

あかり「はい」

676: HapeyHapey 2015/06/11(木) 23:07:06.13 ID:XixuP/QV0
外に出て

あかり「急いで行かないと・・・」

ウィスパー「かげむら医院はおつかい横丁の南東の方角にありましたね」

あかり「京子ちゃんも結衣ちゃんもちなつちゃんもまだ戻ってきてないというし・・・」

あかり「あかり、心配になってきたよ」

ウィスパー「かげむら医院の中にいる妖怪はかなり手ごわいと思われますよ。用心してください」

あかり「うん」

684: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/13(土) 20:00:34.99 ID:diOzGRz20
その途中で

おばあちゃん「そこのお嬢ちゃん、ちょっと待っておくれ」

あかり「あ、あの時のおばあちゃん、また会いましたね」

ウィスパー「ひょっとしてまた道に迷ったとか・・・」

おばあちゃん「かげむら医院へ行きたいんじゃが・・・」

あかり「がげむら医院?」

あかり「あ、私たちと行き先一緒ですね」

あかり「おばあちゃん、一緒に行きましょう!あかり、案内してあげます」

ウィスパー「かげむら医院は今使われていないはずなのですが・・・
       まあ、場所がわからないときはマップナビを見てください」

あかり「かげむら医院はもう使われていない病院なのですが・・・」

おばあちゃん「いいんじゃよ、案内しておくれ」

685: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/13(土) 20:09:40.33 ID:diOzGRz20
そして

ウィスパー「あれがかげむら医院ですね」

あかり「着きました」

おばあちゃん「・・・・・」

おばあちゃん「・・・ヒヒッ」

おばあちゃん「ヒッヒッヒッ・・・ウヒッヒヒヒッ・・・」

おばあちゃん「ウソだよ~!」

あかり「!」

686: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/13(土) 21:03:35.29 ID:diOzGRz20
バトルになる

しわくちゃん「さて、ここには誰もいないことだし、あんたの若さを奪ってやるか!」

ジバニャン「そんな事させニャいニャン!とりゃっ!」

しわくちゃん「よくもやったね!」

ジバニャン「ニャッ!」

わらえ姉「私も行こうかねぇ~ヒャッヒャッヒャッ!」

ジバニャン「ま、まだまだだニャン!」

ババァーン「ババァーン!」

ジバニャン「回復ありがとニャン」

687: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/13(土) 21:16:44.94 ID:diOzGRz20
青くちびる「私はねぇ・・・それ!」

ババァーン「ババーン・・・」

あかり「ババァーンとりつかれちゃった?後ろに回すよ」

あかり「そして・・・」

あかり「おはらい完了、ワルニャンに必殺技使わせよう」

ワルニャン「よっしゃあ!いくぜ~!ツッパリ夜露死苦!」

しわくちゃん・わらえ姉・青くちびる「ぎゃっ!」

しわくちゃん「とうりゃ!」

しわくちゃん「ぐは!」

ワルニャン「自分を攻撃してやがるぜ~こいつ」

688: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/13(土) 21:25:13.46 ID:diOzGRz20
あかり「妖怪ウォッチ零式でとりつき状態になってる敵をつついてみんなをサポートするよ!」

あかり「まずは・・・」

しわくちゃん「ぎゃ!」

あかり「よし、つつけた。あとは・・・」

あかり「つつき成功」

しわくちゃん「ぐぎゃあ!」ボンッ

ジバニャン「そりゃ!」

青くちびる「なんの!」

和田どん「ぎゃ!」

689: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/13(土) 21:29:49.74 ID:diOzGRz20
わらえ姉「ひゃひゃひゃ!」

和田どん「またボクに来たのカッ?ギャー!」

和田どん「とにかく回復するドン!」

ジバニャン「ニャ!」

ワルニャン「ニャろうめ!」

青くちびる「ぎゃあ!」ボンッ

ワルニャン「あと1匹だぜ!」

690: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/13(土) 21:39:45.02 ID:diOzGRz20
わらえ姉「ひぇひぇひぇ・・・」

わらえ姉「ひゃっ!」

ワルニャン「こいつも自分を攻撃しやがったな」

和田どん「ドンドーン!」

ジバニャン「オレっちも必殺技使うニャン!ひっさつ・・・!」

ワルニャン「とどめだ!」

わらえ姉「ひゃー!」ボンッ

ジバニャン「ニャ?もしかして倒しちゃったニャン?」

ジバニャン「ニャニャー!まだいたニャン!早くケリをつけるニャン!ひゃくれつ肉球!!」

口だけおんな・おつぼね様・しゃれこ婦人「きゃああっ!」

691: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/13(土) 21:42:59.74 ID:diOzGRz20
しゃれこ婦人「よくもやったわね!」

ジバニャン「ニャッ!」

口だけおんな「そうれ~」

おつぼね様「こうしてやるわ」

ジバニャン「オレっちだけで十分ニャ」

ワルニャン「やってらんねえな~」

あかり「大変!おはらいしないと・・・!サークル回すよ」

692: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/13(土) 21:48:21.35 ID:diOzGRz20
アライ魔将「そら!」

なまはげ「イヨォーッ!」

しゃれこ婦人「きゃー!!」ボンッ

おつぼね様「それ」

アライ魔将「おっと」

口だけおんな「えい」

アライ魔将「くっ・・・かわせなかったか・・・」

あかり「ジバニャンのおはらい完了、あとはワルニャンだね」

693: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/13(土) 22:12:41.13 ID:diOzGRz20
なまはげ「トォ!」

アライ魔将「お清めじゃ!」

口だけおんな「きゃあっ!」ボンッ

おつぼね様「吸収の術!」

なまはげ「グッ・・・」

和田どん「太鼓の達人パワーをなまはげに注入するドン!」

あかり「おはらい完了」

なまはげ「イクゾオ!」

おつぼね様「きゃああ!!」ボンッ

あかり「倒したね」

和田どん「ボク達の勝ちだドン」

696: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/15(月) 20:39:38.57 ID:13ob76MF0
そして

あかり「びっくりした~、今の何?」

ウィスパー「どうやら妖怪がおばあちゃんに化けていたようですね・・・」

ウィスパー「どうりで『たち』と言ったのに「?」と思わなかったわけですね・・・」

あかり「そうなの?妖気は感じられたの?」

ウィスパー「いやあ~妖気は感じられませんでしたね・・・」

あかり「もー!ちゃんとやってよ~!」

ウィスパー「では、気を取り直してかげむら医院に行きましょう」

あかり「うん・・・」

697: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/15(月) 20:47:38.73 ID:13ob76MF0
かげむら医院

あかり「ここ、妖怪いっぱいいそうだね、仲良くできるならみんなと仲良くなりたいな~」

ウィスパー「確認しますがここで倒さなきゃいけない妖怪は・・・」

ドロン

ゴリだるま「ウホー!強そうなやついるぜー!戦うしかねえぞー!」

さとりちゃん「あなたが探しているのは私達ですね」

ヨミテング「読書の邪魔しないでくれるかな?」

ウィスパー「なんと!向こうから来ましたか!」

あかり「じゃあ戦おう!」

698: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/15(月) 20:57:27.63 ID:13ob76MF0
バトル開始

ジバニャン「そうりゃ!」

ワルニャン「短期決戦といくゼー!」

あかり「まずさとりちゃんをねらうよ」

さとりちゃん「ぐうっ!ピンを刺されましたか・・・
         各個撃破を狙いましたね。
         各個撃破はバトルの基本ですからね」

ゴリだるま「ウッホー!」

ワルニャン「筋肉最高!」

あかり「ワルニャンとりつかれちゃった?早く後ろにまわさないと・・・」

ワルニャン「筋肉最高だぜー!」

ジバニャン「ニャニャー!オレっちを攻撃するなニャー!!」

さとりちゃん「では、こちらも各個撃破といきましょう」

699: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/15(月) 21:07:43.01 ID:13ob76MF0
あかり「ワルニャンをおはらいするよ」

ウィスパー「あかりちゃん!ジバニャンが危ないですよ!!」

あかり「え!?」

さとりちゃん「落石の術をくらわせましょう」

ヨミテング「こっちは嵐の術!」

ジバニャン「ニャニャー!!」ボオンッ

あかり「あ!ジバニャン!気づけなくてごめん・・・」

あかり「ワルニャンをおはらいしたあとはまず~い漢方をジバニャンに使うよ!」

ウィスパー「あかりちゃん!アイテムの無駄遣いはダメですって!」

ゴリだるま「しぶといやつだぜ!だが倒しがいがあるぞー!」

ジバニャン「ニャニャー!復活して早々やられたニャー!!」ボオンッ

ウィスパー「だから言いましたのに・・・」

あかり「この妖怪たち・・・強い・・・!味方を復活させてもすぐやられちゃうし・・・」

700: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/15(月) 21:21:44.37 ID:13ob76MF0
さとりちゃん「ふふ・・・私達は他の妖怪たちのようにはいきませんよ。
        それにあなたにはあなたのお友達と合流するという目的があるゆえに
        勝負を急ごうとしているのでしょう?私にはわかりますよ」

さとりちゃん「あなたの戦い方にも乱れがありますしね」

あかり「・・・!」

あかり「・・・まずはサークル回そう・・・こんなときこそ平常心・・・」

なまはげ「イヨォーッ!」

さとりちゃん「ぐっ・・・!厄介な妖怪が出てきましたね・・・
        さすがにHPがやばいじょうたいですね・・・」

ヨミテング「必殺・・・」

さとりちゃん「あなたは必殺技を使うつもりですね。
        ですが相手は全力で阻止に来ますよ。
        私の代わりに攻撃を受けようというのなら話は別ですが・・・」

あかり「あ、ヨミテングが必殺技を使おうとしてる・・・!
    全力で阻止するよ!」

701: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/15(月) 21:35:29.46 ID:13ob76MF0
なまはげ「ソラッ!」

アライ魔将「お清めじゃ!」

ババァーン「ババーン!」

ヨミテング「まだやられはしないぞ!」

アライ魔将「しまった!攻めきれなかったか・・・!」

さとりちゃん「私の読みどおりですが私自身は必殺技を使えない状態ですね・・・」

さとりちゃん「むやみに使おうなら敵の集中攻撃を受けてしまいますしね」

さとりちゃん「では、無難に落石の術をくらわせましょう」

なまはげ「グッ・・・!」

ゴリだるま「ウッホー!」

なまはげ「シマッタ!コンシンノイチゲキヲクラッタカ・・・!」

あかり「あ、やばい!どうしよう・・・アイテムを使うべきかサークル回すべきか・・・」

ヨミテング「黄泉嵐!」

なまはげ「グアッ!」ボオンッ

アライ魔将「ぐはあ!!」

ババァーン「ババアーン!」

702: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/15(月) 21:45:06.36 ID:13ob76MF0
あかり「ああ・・・なまはげやられちゃった・・・」

ゴリだるま「俺も必殺技使うぞー!」

あかり「標的変えよう。あと、サークル回そう!」

和田どん「疲れちゃったドン・・・」

あかり「ええー!?」

ウィスパー「なんということでしょう!回復役の妖怪にサボられるなんて・・・」

ゴリだるま「チャーンス!ゴリおしストレート!」

和田どん「え?ボクにきたのカッ!?」

和田どん「ドンギャーッ!」

703: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/15(月) 21:52:56.16 ID:13ob76MF0
さとりちゃん「ゴリだるまが余計なことをしたせいで私達まで標的を変える必要が出てきましたね・・・」

さとりちゃん「落石の術!これでおしまいです!」

和田どん「や~ら~れ~た~ドン!」ボオンッ

あかり「どうしよう・・・あと3匹になっちゃった・・・」

アライ魔将「まだまだだ!」

ゴリだるま「ぐお!やられたらやり返す!」

アライ魔将「ぐわあ!また会心の一撃・・・!」ボオンッ

あかり「あ・・・いったんサークル回して・・・ワルニャン必殺技使えるから、ワルニャン!お願い!
    もし阻止されそうになってもババァーンが回復させてくれるよ!」

ワルニャン「わかったぜ!やられっぱなしじゃイヤだしな!」

704: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/15(月) 22:01:45.88 ID:13ob76MF0
さとりちゃん「これは・・・攻めきれないと回復技かアイテムで
        回復させられてしまいますね。こっちも大急ぎで必殺技を出しましょう」

ウィスパー「あかりちゃん!敵も必殺技を使おうとしてますよ!」

さとりちゃん「三つ目読心術!」

ワルニャン「ぐわー!まさか先に必殺技出されるとはー!」

ババァーン「ババァン!」

ヨミテング「嵐の術だ!敵もあとわずかだ!一気にいくよ!」

ババァーン「ババアアアン」ボオンッ

あかり「どうしよう・・・あとはワルニャンだけだよ・・・お願い・・・間に合って・・・!」

705: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/15(月) 22:08:46.11 ID:13ob76MF0
ゴリだるま「ウッホー!」

ワルニャン「筋肉最高!」

さとりちゃん「え?あなた、何を考えてるのですか?
        とりついても必殺技を打ち消すことはできませんよ」

ゴリだるま「ウホ?」

ワルニャン「ツッパリ夜露死苦!」

さとりちゃん・ゴリだるま・ヨミテング「ぐわああっ!」ボンッ

ワルニャン「一気に3匹倒したゼ!俺様最強~」

ウィスパー「何とか勝てましたね・・・」

そして

あかり「苦しい戦いだったよ・・・危うく負けるところだったし・・・」

ウィスパー「なにはどうあれこれで試験はクリアですね。では、チョーシ堂に・・・」

708: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/18(木) 14:21:49.38 ID:/HhOmf7b0
あかり「ウィスパー!待って!京子ちゃんと結衣ちゃんとちなつちゃん探さないと!」

ウィスパー「あ、そうでした!」

ウィスパー「・・・でも3人とももうここにはいないと思いますけど・・・」

ウィスパー「あー!置いていかないでくださーい!」

しばらくして

あかり「ここにはいないみたい・・・」

さらにしばらくして

あかり「おともだち妖怪は増えたけどみんなどこにいるんだろう・・・」

709: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/18(木) 14:27:07.57 ID:/HhOmf7b0
ウィスパー「もう院内をずいぶん探し回ったはずですが・・・」

あかり「まだ行っていないところがあるよ。1階に戻るよ」

そして

あかり「あ、プールのところに扉がある。入ってみよう」

すると

あかり「この階段を下りた先には何があるんだろう・・・」

ドンドンドン・・・!

「てー・・・!か・・・けてーー!!・・・」

ウィスパー「!」

710: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/18(木) 15:09:55.30 ID:/HhOmf7b0
ウィスパー「あかりちゃん!扉の先から声がしますよ!」

あかり「行ってみるよ」

「誰かーー!誰か助けてーーー!!」ドンドンドン

あかり「あ!この声は・・・!」

あかり「妖怪の気配がする。調べてみよう」

あかり「いた!」

711: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/18(木) 15:20:25.79 ID:/HhOmf7b0
まてんし「もう待てんし!あっちへ行きたいのにドアが開かねえ!!
     向こうに人がいるのにどういうことだし!」

ウィスパー「お互いにドアを引っ張り合ってるから開かないのでは?」

まてんし「うるさい!こうなったらお前に八つ当たりだ!!」

バトル開始、その頃向こうでは

ガチャッ

京子「あ~やっとドア開いた~。一生このままかと思ったよ~」

ちなつ「不気味な部屋で一生を終えるなんて嫌ですよ!」

結衣「ドアの向こうから妖怪の気配が今でもしてるのに
   ドアが開いたのが不思議だな」

結衣「あ、妖怪だ。あいつが私達を閉じ込めたんだな」

712: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/18(木) 15:31:22.60 ID:/HhOmf7b0
結衣「・・・と思ったらたった今あかりが倒したな。仲間が1匹やられたようだが・・・
   しかもその妖怪を仲間にしたようだ」

ちなつ「あ~!私が倒そうとしてたのに~!」

あかり「あ、京子ちゃん!結衣ちゃん!ちなつちゃん!大丈夫だった!?」

結衣「ああ、今ここから出られたところなんだ」

京子「怖かったよ~!一生この怪しげな実験室の中に閉じ込められたままになるのかと思っていたしさ」

ちなつ「こうなるんだったら病院探検なんてやらなきゃよかったですね・・・」

ジバニャン「みんなは大丈夫でもオレっちは大丈夫じゃないニャン・・・
       ってかまた味方から攻撃されてやられたニャン・・・!」

結衣「この部屋に閉じ込められる前にもモンスターに襲われたぞ。誰かさんのせいでな・・・」

ちなつ「京子先輩が変なスイッチなんか押したりするからひどい目遭いましたしね」

京子「みんなごめん、さすがに謝るよ」

結衣「さすがにじゃねえだろ・・・」

713: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/18(木) 15:44:44.38 ID:/HhOmf7b0
ちなつ「それにバトルでは私と京子先輩は全滅でしたからね!」

結衣「フラスコ壊したら突然前が見えなくなってその間に私以外がやられたしな・・・」

ちなつ「結局経験値稼げなかったじゃないですかー!」

結衣「経験値得られたの私だけだしな・・・」

京子「チョーシ堂に戻るよ」

あかり「あかりも一緒に行くよ」

結衣「あかりも3匹の妖怪倒してAランクの試験クリアしたの?」

あかり「うん、入った途端にその3匹の妖怪に襲われたんだ。
    かなり苦戦したよ。ここまで来ると妖怪たちも強くなっているってことを
    この身を持って知ったよ。もう少しで負けるところだったし・・・」

京子「うわ、あかりだけかなり早く試験終わらせてたのかよ」

ちなつ「私達はその妖怪たちを探すためにいろいろと探し回ったけどね」    

714: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/18(木) 15:51:02.21 ID:/HhOmf7b0
ちなつ「もしあかりちゃんがそのままかげむら医院を出てってしまったら
    私達一生出られなくなっていたんだからね!」

あかり「うん・・・みんなを助けられてよかったよ。いろいろと探し回った甲斐があったよ」

あかり「プールのドアも気になってさ・・・」

京子「プールの水なかったよね?」

あかり「なかったよ」

京子「あれ、私達が抜いたんだ。途中で拾ったレバーを穴にはめ込んでみたら
   水が引いてドアが出てきたんだ」

あかり「そうだったんだ・・・」

京子「じゃ、みんなでチョーシ堂へ行こう!」

717: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/21(日) 11:37:52.59 ID:M0t1f0bs0
そしてクエスト終了

京子「イェーイ!ウォッチランクAだぞ!」

ちなつ「妖怪達も手ごわくなってきてるので心配です」

結衣「だな」

京子「結衣は心配しなくていいでしょ。レベルとんでもなく高いんだしさ」

結衣「京子のレベル今ので大丈夫か?レベル30以上の妖怪いないのお前だけだぞ」

京子「あー、いけね!」ダッ

京子「オーディション受けていたんだった!早くしなきゃアイドルオーディションに遅れちゃう~!」

ちなつ「京子先輩どうしたんですか?」

結衣「急に走り出していったなあいつ・・・」

あかり「京子ちゃん何が用事でもあったのかな?」

718: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/21(日) 11:52:07.13 ID:M0t1f0bs0
ウィスパー「何が用事・・・ですか」

あかり「ウィスパー、いつの間に話聞いてたの!?・・・あー!また言い間違えた!
    京子ちゃん急に走り出していったんだけど何か用事があったかもしれないよ」

結衣「ふふっ・・・焦らなくてもいいぞ、あかり」

結衣「あ、私もいろいろと見てくる、うんがい鏡探しも兼ねてね、じゃ」

あかり「結衣ちゃん、またね」

ちなつ「じゃあ私もうんがい鏡探ししてくる。まだ見つけていないうんがい鏡があるかもしれないし・・・」

あかり「あかりは結構うんがい鏡見つけてるから大丈夫だよ」

ちなつ「じゃああかりちゃん、チョーシ堂にいるうんがい鏡に話しかけて、もちろん私も一緒にね」

あかり「ええ!?」

ちなつ「私がまだ見つけていないうんがい鏡の場所をこの目で見せなさい」

あかり「ちょっと!?ちなつちゃん・・・」

719: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/21(日) 12:22:14.46 ID:M0t1f0bs0
そして

ちなつ「さくらEXツリー?あかりちゃん結構広い場所回ってきたね。
    あ、あかりちゃんの家にもうんがい鏡あったんだ」

あかり「ちなつちゃんの家にもうんがい鏡があるの?」

ちなつ「という事で今日夕食食べた後であかりちゃんの家に泊まるね」

あかり「う・・・うん・・・」

あかりの家

あかり「ただいま」

あかね「それでね・・・」

あかり「あれ?お姉ちゃん電話中かな?あ、そうだ。宿題やっておこう」

しばらくして

あかり「そろそろ夕飯かな?降りてみよう」

720: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/21(日) 12:47:44.36 ID:M0t1f0bs0
すると

あかね「なるほどね・・・」

あかり「あれ?お姉ちゃん、まだ電話してる・・・」

ウィスパー「長電話でしょうか?」

あかり「いつもならこの時間には夕食出してくれてるけど・・・」

あかり「・・・あ、妖気がする、レーダーが反応してる。ってことはこれは・・・」

ウィスパー「妖怪ウォッチで調べてみましょう」

721: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/21(日) 12:52:11.65 ID:M0t1f0bs0
あかり「妖怪どこにいるのかな?」

ピーンポーン

あかり「あ、誰か来た。でも先に妖怪を・・・」

あかり「ここでもない・・・」

ドンドンドン

あかり「・・・もしかしてちなつちゃんかな?鍵開けよう」

そして

あかり「ちなつちゃん」

ちなつ「あかりちゃん、開けるのが遅いよ!家に来た人を待たせないでよね」

あかり「ごめん・・・」

722: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/21(日) 13:00:07.40 ID:M0t1f0bs0
あかり「あ、そうだ。ちなつちゃん、あかり、まだご飯食べてないんだ。
    お姉ちゃんがずっと長電話してて・・・」

ちなつ「あ、お姉ちゃんと同じだ!もしかして・・・お姉ちゃんの電話相手ってあかりちゃんの・・・」

あかり「ええ?」

ちなつ「だから私がお姉ちゃんの代わりに適当なもので夕食作ったの。
    お姉ちゃんのは作らなかったけど・・・」

ちなつ「話変わるけど、私ね、うんがい鏡でワープしようと思ったら
    あかりちゃんの家にワープできなくて・・・」

ちなつ「だから歩いてきたのよ。お姉ちゃんにはメモ用紙で
    あかりちゃんの家に泊まると伝えたけどね」

あかり「あ、妖怪探さなきゃ!台所行くよ!」

ちなつ「あ、レーダーが反応してる」

あかり「いた!」

725: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/22(月) 23:00:38.51 ID:dRp0qVkZ0
ちなつ「あ、こいつナギサキとか団々坂の駄菓子屋にいた・・・」

ウィスパー「この妖怪はナガバナですよ!これは大変なことになりました!」

ちなつ「この妖怪の話は長くて迷惑だよ」

あかり「早くお姉ちゃんの電話を止めさせないと・・・」

ナガバナ「ん?ワイになんか用か?」

ナガバナ「ワイみたいな普段は隠れている妖怪を妖怪スポットっちゅーんやけど・・・」

ちなつ「そんなのどうでもいいよ!」

あかり「あかり、おなかすいているんだよぉ・・・」

ナガバナ「ワイらが見つけられたあとにやることって大体次の2つのどっちかやねん」

ナガバナ「ひとつは何かご褒美をあげること。そしてもうひとつは・・・これや!!」

ウィスパー「襲いかかってきましたよ!」

あかり・ちなつ「うん!」

726: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/22(月) 23:07:57.52 ID:dRp0qVkZ0
バトルになる、そして

ナガバナ「ずいぶんと手荒やな・・・けどあんたらのこと気に入ったで。
     でもメダルは1個しかあらへん・・・」

あかね「いけない!私ったらつい吉川さんと長電話を・・・」

あかね「あらちなつちゃん。今日はお泊まりかしら?」

ちなつ「あかりちゃんのお姉さん?は・・・はい・・・」

あかね「それと、あかりはまた妖怪連れてきたのね。長~いお鼻の妖怪さんを・・・」

あかり「え?この妖怪はさっきからいたよ」

ちなつ(え!?あかりちゃんのお姉さんにも妖怪が見えるの!?)

ナガバナ「あんたにもワイの姿見えとんのか?」

あかね「私に言ってるの?そうよ」

ウィスパー「あかりちゃん、これは変ですよ・・・」

あかり「どういうこと?」

727: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/22(月) 23:16:47.45 ID:dRp0qVkZ0
ウィスパー「人にとりついた妖怪はその妖怪が姿を消すまでとりついた人を別人格にさせますが
       今回の場合、妖怪が姿を消す前に長話をやめました」

ちなつ「今回の件は妖怪のしわざではないって事?」

ウィスパー「もしかしたらナガバナがとりついていなくてもあかりちゃんのお姉さんは
       電話を続けていたのかもしれません」

ちなつ「あ、そういえばこの前もお姉ちゃんの電話が長かった気が・・・」

ナガバナ「ワイ、とりついてはおらへんよ。人間界にも妖魔界一のべしゃり妖怪であるこのワイを
      打ち負かすようなべしゃり人間を見つけてもうたわ・・・」

ナガバナ「あ、そうや、メダルはあんたにやるで」

あかり「わあ、ありがとう」

ナガバナ「あっちの方だとこき使われそうやしな・・・」

ちなつ「なんですって?」

あかり「ちなつちゃん、顔怖いよ・・・」

ナガバナ「ほな、そういうことで」

ドロン

728: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/22(月) 23:21:42.35 ID:dRp0qVkZ0
あかね「妖怪は神出鬼没ね・・・あ、夕飯作らなきゃ。ちなつちゃんの分も作らないと・・・」

ちなつ「あ、さっき食べてきたのでいいです・・・」

あかり「お姉ちゃん、あかりも手伝うよ」

ちなつ「私も手伝いたいけどあかりちゃんのお姉さんの得体が・・・」

しばらくしてあかりの部屋

ちなつ「あ、うんがい鏡見つけた。もしかしたら結衣先輩の家にも・・・」

ちなつ「あ、京子先輩がそれぞれの家にうんがい鏡があるって知られたら
    家に押しかけてきそうだしうんがい鏡のこと話すのはやめておこう・・・」

729: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/22(月) 23:26:34.16 ID:dRp0qVkZ0
そして

あかり「ちなつちゃん。もしかして帰るときもうんがい鏡使うつもりなのかな?」

ちなつ「もちろんよ、万が一何かあったとき緊急脱出できるしね」

あかり「お姉ちゃんうんがい鏡にきづいてないみたいだけどいつかバレそう・・・」

ちなつ「ひいい・・・」

あかり「あ、そうだ。どこか行ってこよーっと」

うんがい鏡「ぺろ~ん。鏡の世界に連れて行ってさしあげます」

あかり「さて、どこへ行こうかな~?」

ちなつ「え?夜でも学校へワープできるの?学校は嫌だからね」

730: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/22(月) 23:32:19.79 ID:dRp0qVkZ0
あかり「あの博物館、夜でもワープできるんだ・・・」

あかり「じゃあ博物館に行ってくるよ」

ちなつ「私はここにいるよ。夜の博物館なんて妖怪が出そうで怖いし・・・」

資料保管庫

西垣「あ、赤座、ちょうどいいとこに」

あかり「西垣先生、会長」

りせ「・・・・・」

西垣「今このレンズからものすごい妖気を感じた。
   もしかしたらこの博物館内にゲートボールが隠されているかもしれないんだ。
   まずは1階を見て回ろうか」

あかり「え?」

りせ「・・・・・」

西垣「私はどうしたらだって?それはお前の好きでいいぞ。
   私とともに行くか赤座とともに行くかはお前が決めてくれ」

732: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/24(水) 22:54:09.87 ID:zoPSEXHU0
そして

あかり「会長と一緒に探索することになったね」

ウィスパー「そうですね」

りせ「・・・・・」

あかり「え?あ、レーダーが鳴ってる。調べてみるよ」

あかり「あ、妖怪いた」

りせ「・・・・・」

733: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/24(水) 22:57:44.86 ID:zoPSEXHU0
そして

あかり「バトルには勝ったけどゲートボールはなかったよ・・・」

りせ「・・・・・」

ウィスパー「仕方がないですね、先生のところに戻りましょう」

あかり「あ、妖怪襲ってきた!」

そして

あかり「わあい、お友達増えた~。さて、西垣先生のところに・・・」

あかり「って、先生、いつの間に・・・」

西垣「赤座、そっちはどうだった?」

あかり「見つかりませんでした」

西垣「こっちもだ・・・」

734: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/24(水) 23:02:00.41 ID:zoPSEXHU0
西垣「でもまだ妖気はある、2階に行くか」

りせ「・・・・・」

西垣「1階にないのなら2階にもない?それもそうだな」

西垣「じゃ、予定変更で資料保管庫に戻る。実はそこがゲートボールのある有力候補だったんだ。
   でも念のためほかのところも回ってみようと思ってな」

ウィスパー「結局全て計算違いだったじゃないですか・・・」

西垣「では、資料保管庫に行くぞ」

りせ「・・・・・」

735: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/24(水) 23:06:07.84 ID:zoPSEXHU0
資料保管庫

あかり「あ、ものすごい妖気・・・妖怪ウォッチで調べるよ!」

あかり「あ!いた!ものすごく大きな妖怪・・・」

あかり「先生!!危な・・・」

ドガーン

あかり「きゃあああ!!」

あかり「西垣先生は大丈夫かな?心配になって・・・」

西垣「なるほど・・・このネズミがこの妖怪を動かしていたのか・・・」スッ

西垣「」ドギャッ

西垣「・・・・・」

736: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/24(水) 23:11:44.34 ID:zoPSEXHU0
西垣「ゲートボールはなかったか・・・」

西垣「どうやら妖気の正体はこれだったようだ・・・」

あかり「西垣先生!今のはやりすぎじゃないのですか!?
    ハンマーで思いっきり叩くなんてネズミさんがかわいそうだよぉ・・・」

ウィスパー「あのネズミさん・・・確実に死にましたね・・・」

ウィスパー「というよりあの鈍器はどこから持ってきたのですか!?」

西垣「何はともあれみんなを守れてよかった」

あかり「ちっともよくないよぉ・・・」

ウィスパー「都合のいい人ですねぇ・・・」

737: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/24(水) 23:47:42.88 ID:zoPSEXHU0
りせ「・・・・・」

西垣「ん?『私達まで爆発に巻き込まれるところだった』?悪かったな」

ウィスパー「悪かったなで済む話ではないですよ!
       もし周りのものの下敷きにでもなったらどうするつもりでいたのですか!?」

あかり「周りはもうぐちゃぐちゃだね・・・」

ウィスパー「まったく・・・処理はどうするつもりでいるのですか?」

あかり「キュッピーで回復させたあと、ゲートの中に入ってみるよ」

そして

あかり「あ、中央の大きな数字が0になってる、
    京子ちゃんと結衣ちゃんとちなつちゃんやってくれたのかな?」

西垣「ごらく部のみんな、よくやった。では、中に入ってみるぞ」

創造主の間

西垣「ほう、これは興味深い」

740: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/25(木) 22:55:41.07 ID:k036ZHSL0
しばらくして

りせ「・・・・・」

西垣「誰かいるな」

ウィスパー「あれだけ大きけりゃ誰でも気づきますって」

ゲートキーパー「我はゲートキーパー、妄想の力できまぐれゲートを作りしもの・・・」

西垣「こいつが全ての元凶だな」

ウィスパー「あれって妄想の世界だったんですね・・・」

あかり「確かに変な世界だったよ」

741: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/25(木) 23:07:23.36 ID:k036ZHSL0
ゲートキーパー「我が作りしきまぐれな試練を越える勇者がついに現れたのダナ・・・」

あかり(とはいえほとんど京子ちゃんと結衣ちゃんとちなつちゃんなんだけど・・・
    あかりの知らない間にやってくれたんだね・・・)

西垣「そうだ!私が生徒の助けを得てお前の謎を解いた者だ!」

りせ「・・・・・」

ウィスパー「ほとんど我ら任せだったじゃないですか・・・」

ゲートキーパー「勇者よ、最後の仕上げダ。その力、試させてもらうゾ!」

西垣「あ、しまった・・・」

あかり「どうしたのですか?」

742: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/25(木) 23:12:33.84 ID:k036ZHSL0
西垣「もしものための兵器を持ってくるの忘れた・・・!」

あかり「ええ~!?」

西垣「今から取りに行って来る!その間は赤座、お前に任せたぞ!
   赤座なら持ちこたえられるはずだ!」サッ

りせ「・・・・・」

ウィスパー「ええ~!?都合よすぎでしょ!」

あかり「先生も会長も行っちゃったよ・・・」

ウィスパー「こうなったら仕方ありません!戦いましょう!」

あかり「うん!」

ゲートキーパー「レッツ!キ・マ・グ・レ~!!」

743: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/25(木) 23:25:21.16 ID:k036ZHSL0
バトル開始

ゲートキーパー「きまぐれな監視ダ!」

ババァーン「ババン!」

あかり「ババァーンがとりつき状態になっちゃった・・・
    いったん後ろに回すよ」

ウィスパー「あかりちゃん、おはらいを優先しなくてもよいのでは?
       HPを減少させたり行動不能や同士討ちさせるタイプなのならともかく
       能力下降の場合はきりのいいところでいいはずですよ」

ウィスパー「あかりちゃん。まずは左右の手を狙いましょう」

あかり「じゃあ右から狙うよ」

744: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/25(木) 23:30:20.23 ID:k036ZHSL0
ゲートキーパー「いくぞ!勇者ヨ!」

ジバニャン「ニャー!」

あかり「わわ・・・攻撃の威力がすごい・・・
    でも回復はどんちゃんに任せてババァーンをおはらいしよう」

ジバニャン「負けニャいニャン!」

ワルニャン「俺様もいくぜ!!」

和田どん「ジバニャンを回復させるドン!」

ゲートキーパー「回復役がいるノカ、なら全体技ダナ!カオスの領息!!」

前列の妖怪一同「うぎゃーっ!」

ワルニャン「くっそー!今のはかなり効いたぜ・・・」

745: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/25(木) 23:35:44.44 ID:k036ZHSL0
あかり「あ、そうだ。サークル回してなまはげに必殺技使わせよう」

アライ魔将「そうれ!」

ゲートキーパー「やるナ、テンション上がってきたゾ、ハイテンション!」

なまはげ・アライ魔将「ぐうっ!」

ゲートキーパー「一匹当て損ねたがこれは楽しめそうダ、これでどうダ!」

ババァーン「ババァン・・・!」

ババァーン「ババァーン!」

なまはげ「カンシャスル、イクゾ!悪い子イネガー!」

ゲートキーパー「今のは・・・かなり効いたゾ!次は我の番だナ」

なまはげ「ギクッ・・・」

746: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/25(木) 23:40:55.61 ID:k036ZHSL0
あかり「まずババァーンにとんこつラーメンをあげてそのあとアライ魔将にも必殺技使わせるよ」

アライ魔将「行くぞ!ピカピカ除菌の術!」

ババァーン「ババーン」

なまはげ「タスカッタ、コレデオハライデキタゾ、コンドハコッチノバンダ!」

ゲートキーパー「回復しつつおはらいカ、カオスの領息!
          今度は全員に当ててやるゾ!」

前列の妖怪一同「ぐううっ!」

アライ魔将「お清めじゃ!」

ババァーン「ババーン」

なまはげ「ソレ!!」

ゲートキーパー「ぐう!」

748: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/28(日) 22:06:57.51 ID:Mt6pxZkP0
パキャアン

ゲートキーパー「ぐおっ!左手の目ガ・・・!」

あかり「よし、次は左っと」

ゲートキーパー「くらエ!」

ババァーン「ババアン!」

なまはげ「ソウレ!」

ゲートキーパー「必殺・・・」

あかり「あ、やばい、アイテム誰に使おうかな?」

あかり「なまはげに牛タンをあげるよ」

アライ魔将「必殺技を使われる前に攻撃だ!」

ゲートキーパー「いくゾ!キマグレ大旋風!!」

ババァーン「ババアアアン!!」ボオンッ

アライ魔将「ぐわあーっ!」ボオンッ

なまはげ「グハア!」

ゲートキーパー「とどめダ!」

なまはげ「シマッタ!」ボオンッ

あかり「どうしよう・・・アイテムしばらく使えないし残りのみんなもHP半分以下だし・・・」

749: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/28(日) 22:22:11.53 ID:Mt6pxZkP0
和田どん「回復させるドン!」

ジバニャン「ありがとニャン、いくニャ!」

ワルニャン「負けてらんねえ!」

パキャーン

ゲートキーパー「右手の目もつぶされたカ・・・けど我が優勢ダナ、カオスの領息!」

ワルニャン「しまったー!」ボオンッ

和田どん「まともにくらったドーン!ギャー!!」ボオンッ

ジバニャン「ニャニャー!」

ゲートキーパー「勇者ヨ!我を楽しませてくれたナ、楽しかったゾ!我の勝ちダ!」

「待てーい!」

750: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/28(日) 22:40:37.27 ID:Mt6pxZkP0
ゲートキーパー「ム?また新たな勇者の登場カ?一緒にかかってくるとよいゾ」

あかり「あ、フユニャンの妖怪達だ」

河童「オレたちに任せろ!フユニャンはいねえが5人でもフユニャンとの約束を今こそ果たすとき!」

くだん「力を貸すモー!」

ざしきわらし「わーい、ガッツ仮面ごっこだー!」

から傘お化け「久しぶりのケンカじゃ~!腕が鳴るわい!」

にんぎょ「じゃあいくわよ!」

フユニャンの仲間達「せーのっ!」

ゲートキーパー「ぐおおおおっ!!また新たな勇者を見つけたゾ!」

751: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/28(日) 22:49:38.24 ID:Mt6pxZkP0
ジバニャン「オレっちもいくニャン!」

ゲートキーパー「面白くなってきタ!キマグレ大旋風!!」

妖怪一同「ぎゃああああ!!」

あかり「あー!みんなとばされちゃった・・・」

西垣「赤座!よく持ちこたえてくれた!行くぞ・・・!」

スポッ

りせ「・・・!」

ウィスパー「あー!妖怪達が大砲の中に・・・!まさかこのまま発射するつもりじゃ・・・」

西垣「発射!!」

752: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/28(日) 22:55:12.96 ID:Mt6pxZkP0
ドガーン

妖怪一同「ぎゃああああああああ!!!!」

ボガーン

ゲートキーパー「ぐおおおお!!」ボン

あかり「ああ・・・みんなが・・・」

ウィスパー「ゲートキーパーを倒せましたがボーナス得られずで敗北扱いですね・・・」

そして

ゲートキーパー「むグググ・・・見事にやらレタ・・・」

西垣「フフフ、思い知ったかな?」

ウィスパー「アナタ!!私達をダシにしましたね!?」

753: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/28(日) 23:02:48.22 ID:Mt6pxZkP0
あかり「みんな!大丈夫!?」

ジバニャン「オレっちは大丈夫じゃないニャン・・・」

ゲートキーパー「我は満足ダ。きまぐれゲートを作ってよかったゾ」

ゲートキーパー「おぬしのようなすごい奴に会いたくてきまぐれな試練を作ったのダ」

西垣「そうか、満足できてよかったな」

ウィスパー「あなたの事ではないのですが・・・」

りせ「・・・・・」

ゲートキーパー「妄想の世界を作るのは楽しかっタ。これからもきまぐれゲートを作るのはやめないゾ」

ゲートキーパー「さらばじゃア~!」ドロン

754: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/28(日) 23:07:36.54 ID:Mt6pxZkP0
西垣「きまぐれゲートの裏にこんな大いなる秘密が隠されていたとはな・・・」

西垣「赤座、ごらく部のみんなにも言ってくれ、「協力してくれてありがとう」とな」

西垣「さて、私は今度の発明に役立ちそうなものを探しに行くか」

あかり「あの~、大砲の弾にされた妖怪達はどうするのですか?」

ウィスパー「・・・行ってしまいましたね」

河童「う~ん・・・」

あかり「あ、みんな目を覚ました!大丈夫!?ジバニャンは大丈夫じゃないと言ってたけど・・・」

755: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/28(日) 23:14:33.30 ID:Mt6pxZkP0
河童「あの妖怪は倒したのか?嵐でとばされたあとでまた何かにとばされて
   そのあとの記憶がねえんだが・・・」

くだん「大砲で打ち上げられたあと相討ちになったんだモー」

から傘お化け「カラ・・・カラ・・・」

ざしきわらし「おいらは負けても本物のガッツ仮面は絶対に負けないんだぞ」

にんぎょ「私達は負けてもあかりちゃんを守ることはできたんだし
     あかりちゃんが無事ならそれでいいじゃない」

あかり「あかりもみんなが無事なだけでよかったんだよぉ・・・」

河童「そうか」

あかり「あ、そろそろ家に帰ろう。キュッピーでみんなのHPを回復させたあと
    うんがい鏡を使って帰るよ」

758: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/30(火) 22:39:02.93 ID:l9zxf2w10
あかりの家

あかり「あれ?ちなつちゃん下へ行ったのかな?
    あかりもお風呂入ってこよう」

洗面所

あかり「あ、ちなつちゃん。あれ?ちなつちゃんの妖怪たちまで・・・」

ちなつ「はぁ・・・やっとあいつに勝てた・・・」

ししコマ「手ごわい妖怪だった・・・」

ちなつ「というか、あかりちゃんの家にもいたの!?あの妖怪・・・
    あんなのがどこにでもいたら怖くて歯みがきすることができないんだけど・・・!」

あかり「ちなつちゃん、もしかしてちなつちゃんも・・・」

759: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/30(火) 22:52:59.02 ID:l9zxf2w10
ちなつ「あ、あかりちゃん。私ね、歯みがきしてたら
    いきなり妖怪に襲われたのよ。
    私の家でも3回襲われたんだけど・・・」

ウィスパー「虫歯伯爵はちなつちゃんの家にも現れたのですね・・・」

あかり「あかりも何回も歯みがきしたあと襲われたよ」

ちなつ「あかりちゃんも!?ってかあの虫歯の妖怪もう来ないでほしいんだけど・・・」

コマじろう「・・・下に落ちているこの玉は何ズラ?さわってみるズラ」

パアアアア

コマじろう「ズラ!?」

ピカアアアアアッ

ちなつ「あ、コマじろうが進化した!」

とらじろう「オレもようやくここまでたどり着けたか・・・」

ししコマ「とらじろう、よくやったな」

とらじろう「兄さん。やっと追いついたぞ」

ししコマ「よし、これからも精進していくか」

とらじろう「おう!」

あかり「ちなつちゃん、また妖怪を進化させたんだね」

ちなつ「自分からけいけんちだま触って進化していったんだけどね。
    でもこれで頼れる仲間が増えたよ」

760: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/30(火) 23:01:07.17 ID:l9zxf2w10
ししコマ「共にちなつちゃんを守り通そう」

とらじろう「いざというときはオレ達を呼んでくれ!」

ちなつ「もちろんだよ!」

ちなつ「ところでウィスパーもあかりちゃんと一緒に入るつもりなのかな・・・?」

ウィスパー「え・・・?」

ジバニャン「オレっちも3人一緒に入るニャン」

ガチャッ

あかね「何がどうしたのかしら?」

761: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/30(火) 23:10:59.95 ID:l9zxf2w10
ウィスパー・ジバニャン「あ・・・!!」

ちなつ「ひっ・・・」

あかね「あかりは今風呂に入るところね、ちなつちゃんはもう入り終わったのよね」

ちなつ「は、はい・・・」

あかね「それと・・・」

あかね「まさかあなたたちあかりと一緒に風呂入ろうなんて思ってないよね・・・?」

ししコマ「ここにいづらくなった・・・」ドロン

とらじろう「いったん退く!」ドロン

ウィスパー「執事としてあかりちゃんのそばにいるという役目を・・・」

ジバニャン「ニャんか嫌な予感が・・・」

あかね「あ、あかり、先に入ってて」

あかり「う、うん・・・」

762: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/30(火) 23:21:05.77 ID:l9zxf2w10
そして

あかり「久しぶりに一人でお風呂に入ることになったけど
    お姉ちゃん何かただならない感じだったしジバニャンとウィスパー大丈夫かなぁ・・・」

その頃

あかね「私の部屋に来てくれな~い?」

ウィスパー「わ、私は・・・!」

ジバニャン「た、助けてニャー!」

あかね「さて、お仕置きが必要ね」

ウィスパー・ジバニャン「ぎゃああああ!!」

ちなつ「・・・やっぱり入る気でいたのね・・・異性と風呂なんて信じられない!」

ちなつ「あ、面倒なことになる前にあかりちゃんの部屋に戻ろう」

763: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/30(火) 23:40:46.78 ID:l9zxf2w10
そして

あかり「あれ?みんな2階に行ったのかな?歯磨いて今日は寝よう」

あかりの部屋

あかり「ちなつちゃん!何してるの!?」

ドガッ、バキッ

ウィスパー「げ!ふ!がっ!」

ちなつ「あかりちゃん。いたの?こういう変 は
    お仕置き程度じゃ済まさないわ!!」バン!

ウィスパー「ヘールプ!!」

あかり「ちなつちゃん!やりすぎだよ!もうやめて!!」

ちなつ「」バキッ、ボギュッ

ちなつ「今回はこれで勘弁してあげるけど
    許すなんて一切言ってないからね」

ジバニャン「・・・2回も死にかけたニャン・・・
       妖怪に死はないとはいっても
       ポックリ逝かされるところだったニャン・・・」

ウィスパー「今までの中で一番生と死をさまようような出来事でした・・・」

764: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/06/30(火) 23:57:08.64 ID:l9zxf2w10
ちなつ「あかりちゃん!もしかして今までこの妖怪たちと
    一緒にお風呂入ってたの!?信じられないんだけど!」

あかり「ちなつちゃん、今のはやりすぎたんじゃないの?」

ジバニャン「あかりちゃんのお姉ちゃんにお仕置きされて
       そのあとで今度はちなつちゃんからもお仕置きとかもうこりごりニャン・・・」

ちなつ「いいのいいの、まったく、乙女に対して何が『一緒に風呂入る』よ!」

ちなつ「あかりちゃん、今日はもう寝ましょう」

あかり「うん、おやすみ」


あかり「・・・ジバニャン、ウィスパー、大丈夫?」

ジバニャン「全然大丈夫じゃないニャン・・・」

ウィスパー「今日は寝られなくなりそうです・・・」

あかり「遅くなる前にあかりも寝るよ、おやすみ」

ウィスパー「もうあんな目には遭いたくありません・・・」

ウィスパー「ですがあかりちゃんがよく寝られるといいですね」

766: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/02(木) 22:18:28.08 ID:4fVv3l8P0
翌日

ちなつ「じゃあまたね、あかりちゃん」

あかり「うん、またね」

ちなつ「さて、うんがい鏡使ってっと」

シューッ

あかり「あ、あかりもうんがい鏡使おう、ナギサキ行かなきゃ」

ウィスパー「ナギサキに行くのですね」

あかり「うん、ワカメくんの様子見に行かなきゃ」

ウィスパー「そうでしたね」

あかり「じゃあ行くよ」

767: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/02(木) 22:51:25.46 ID:4fVv3l8P0
ナギサキへ、すると

あかり「あっ、ワカメくん、メカブちゃんもいる」

ウィスパー「なにやら言い争ってるようにも見えますけど・・・」

メカブちゃん「そんなに・・・!そんなに夢が大事なの!?」

ワカメくん「そうさ・・・僕には・・・僕にはもうダンスしかないんだ・・・!!」

メカブちゃん「・・・!!それなら・・・それなら私は・・・!」

メカブちゃん「・・・・・」ダッ

ワカメくん「・・・・・」

あかり「ワカメくん・・・」

768: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/02(木) 23:34:47.27 ID:4fVv3l8P0
ワカメくん「・・・君、いたのかい?もしかして・・・」

ワカメくん「まあいいさ・・・僕もああいったけれど
       夢までの道のりはまだ遠いんだ・・・」

ワカメくん「僕のダンスには足りないものがある。踊り続けて気づいたんだ!」

あかり「足りないもの?」

ウィスパー「えーっと・・・もっとダンスに詳しい妖怪っていませんかねぇ~」

あかり「う~ん・・・それって人間でもいいような気が・・・」

ジバニャン「人間かニャ?」

ジバニャン「・・・・・」

769: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/02(木) 23:39:38.20 ID:4fVv3l8P0
ジバニャン「あ!オレっちダンスにすごく詳しい人間で心当たりのある人がいるニャン!」

あかり「え?本当!?教えて」

ジバニャン「ドリアン佐藤って人がすごくダンスに詳しいニャン」

ウィスパー「ああ、あのふとっちょのダンサーですね」

あかり「え?誰それ?あかり知らないんだけど・・・」

ウィスパー「彼は確かそよ風ヒルズのステージの上にいました。
       アフロでサングラスをしているふとっちょの人がドリアン佐藤ですよ」

ウィスパー「早速ダンスの極意を教えてもらいましょう」

あかり「じゃあうんがい鏡を使うよ」

770: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/02(木) 23:42:50.57 ID:4fVv3l8P0
そよ風ヒルズ

あかり「あ、ステージの方に人がいっぱいいる」

ウィスパー「何かのイベントでもあるのでしょうか?」

あかり「行ってみるよ」

すると

ウィスパー「あれがドリアン佐藤ですね」

あかり「あ、京子ちゃんいる」

お姉さん「みなさんお待たせしましたーっ!Y級グルメグランプリついに開催っ!!」

771: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/02(木) 23:50:22.47 ID:4fVv3l8P0
お姉さん「Y級グルメとはヤセるグルメ!!至高のダイエット料理が決定しますっ!」

あかり「客席にいるのは杉浦先輩と池田先輩だね」

お姉さん「それでは!審査員の紹介ですっ!
     まずはおなじみドリアン佐藤さんっ!!」

ドリアン佐藤「イェーッ!Y級グルメとダンシングでイッキにスリムになろうぜ!ベイベー!」

お姉さん「続いてママさん代表!クマシマ製作所の熊島雅代さん!」

雅代「今日はどんな料理が出てくるのかい?期待しているよ!」

お姉さん「最後は中学生代表!特別に七森中の生徒が審査してくれますっ!歳納京子ちゃんでーすっ!」

京子「歳納京子、華麗に参上!キュピーン☆と審査しちゃいま~す☆」

772: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/02(木) 23:56:01.59 ID:4fVv3l8P0
お姉さん「食べてヤセたいふくよかサンが大集合!
     それではいよいよグランプリ開始っ!」

綾乃「あの人、まじめに審査できない気がするんだけど・・・
   ってかどうして歳納京子が審査員に選ばれたのよ」

千歳「歳納さんほんま張り切ってますなあ~」

そして

お姉さん「まずは最初の出場者っ!フラワーロードのタイヨー軒!」

タイヨー軒の店主「アイヤー!Y級グルメも中華が一番ネ!
           激カラ激ヤセヘルシーマーボーアル!!」

775: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/04(土) 23:09:07.64 ID:Z3GGVc2p0
ドリアン佐藤「イッツヘルシー&スパイシー!!チャイニーズ料理に8ポインツだぜ!」

雅代「うん!家ではこの味出せないよ!9点あげちゃおうかねぇ!」

お姉さん「おおっと!最初からなかなかの高得点!さあ!京子ちゃん!!」

京子「ぐはあー!辛い!!」

京子「でもなぜか食が進む!これはヤセれるぞ!」

京子「食欲をあおらせるスパイスに9点!豆腐に9点!ネギには7点!」

お姉さん「京子ちゃん?いったい何点なんですか?」

京子「そしてこのおっきな豆腐と他の材料の組み合わせも最高!その組み合わせに9.5点!!」

お姉さん「京子ちゃん、小数点はなしにしてくれませんか?」

776: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/04(土) 23:15:19.31 ID:Z3GGVc2p0
京子「これらの点数を平均して8.625点、四捨五入してヘルシーマーボーに9点!!」

お姉さん「わ、わかりました。9点という事でいいんですね?」

京子「アイヤー!!OK!!」

ウィスパー「京子ちゃんテンション高いですねぇ・・・」

さらにしばらくして

お姉さん「ハイッ、気を取り直して次の出場者!カレーハウスナマステですっ!」

ナマステの店長「ナマステー!野菜ごろごろカレーをドゾ!お肉とかナイヨ!スパイスもいっぱいネ!」

777: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/04(土) 23:23:23.13 ID:Z3GGVc2p0
ドリアン佐藤「キャロット&ホーレンソーがグッ!!これは9ポインツあげちゃうぜ!」

雅代「なにこれ!いいじゃない!10点!!あとでレシピ教えてちょうだいよ!!」

お姉さん「おおっ!早くもタイヨー軒大ピンチ!?さあて!京子ちゃんは!?」

京子「この暑さの中でこの辛さ!汗かかせてヤセさせるパターンですな!カレーに10点!
   にんじん9点!ほうれん草のバランス10点!グリーンピースには5点だけど
   ご飯と一緒なら7点!カレーと一緒なら9点!」

お姉さん「京子ちゃん、食材ひとつひとつじゃなくて料理そのものに得点を・・・」

京子「あー!しまったー!ご飯の点数がつけられない!
   ご飯の点数つける前に完食しちゃったー!」

京子「う~・・・おかわりっ!!もう一杯!!!!」

778: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/04(土) 23:30:12.53 ID:Z3GGVc2p0
お姉さん「あ、あのね!京子ちゃん!?審査だからね?食べ物のおかわりは・・・」

京子「カレーは飲み物じゃん、頼むよ~」

係員「は、はい・・・」

京子「お~!ありがとー!これで点つけられる!」

京子「なんて神々しいお米なんだ!!そして味も最高!
   このご飯なら悪魔の王のように辛いこのカレーもいくらでも食べれる!!
   この組み合わせに9点!ご飯の神々しさに20点!!」

綾乃(歳納京子~!!)

お姉さん「き、京子ちゃん!?10点満点中ですよ!?20点は・・・」

779: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/04(土) 23:40:17.12 ID:Z3GGVc2p0
京子「10、9、10、5、7、9、9、20、平均して9.875点!
   四捨五入して野菜ごろごろカレーに10点!!」

綾乃「ちょっと!まじめに審査しなさいよ!」

お姉さん「なんと!3人中2人が10点という高得点となりました!!
     果たして、この得点を超えられる店は出てくるのでしょうか!?」



そしてY級グルメグランプリ終了、そのあとで

京子「あ、あかりも来てたんだ。いや~昼食代が浮いたな~。
   あと、ラーメンもお寿司もこれだけヘルシーなのは初めてだよ」

ウィスパー「京子ちゃん、かなり悪目立ちしていましたが・・・」

京子「でもやっぱり一番はカレーだったよ、あのスパイスは汗かいてヤセたい時にまた食べてみたいな。
   なるほど、あの店が優勝するわけだよ」

京子「あ、そうだ、団々坂の銭湯に寄ってこよーっと、銭湯までダーッシュ!!」ダッ

あかり「京子ちゃんどうして審査員に選ばれたのかな?」

780: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/04(土) 23:54:14.30 ID:Z3GGVc2p0
あかり「あと、見に来てた杉浦先輩も池田先輩も仲良さそうにグランプリを見ていたね」

あかり「あ、ドリアン佐藤まだいる。声かけてみよう」

そして

あかり「あの・・・ドリアン佐藤さん・・・!」

ドリアン佐藤「ヘイ!ユー!!トゥデイは何の用だい!?」

あかり「えっとね・・・ドリアンさんはダンスのこと詳しいんですよね?」

ドリアン佐藤「オフコース!!ダンシングはミーの専門分野だぜ!」

あかり「じゃあダンスがうまくなる方法とかも・・・」

ドリアン佐藤「オーッ!ユーのソウル理解したぜ!ミーにレッスン受けに来たんだな!?」

あかり「え?レッスン!?」

ドリアン佐藤「ダンスレッスンさ!!ユーもやっちゃいなよ!!」

ドリアン佐藤「ドリアンズ・ダンスレッスン!!スタンバイ・オーケー!?
        これができなきゃダンスがうまくなる方法なんて身につかないぜ!」

あかり「じゃあ・・・やってみます!」

782: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/06(月) 21:34:30.84 ID:P/izjI7r0
ドリアン佐藤「そこの赤いキャッツ!ユーもやってみないかい?」

ジバニャン「ニャ?オレっちが見えてるのかニャン?
       オレっちももちろんやるニャン」

ドリアン佐藤「おおーっと、妖怪の場合はレッスン料として
        ダンシングスターをミーに渡してもらうぜ」

ドリアン佐藤「ところでキャッツ、ユーのレベルはいくつだい?」

ジバニャン「58だニャン。もうすぐ59になるところニャン」

ドリアン佐藤「レベルが50以上なら全てのコースを受けられるぜ。
        ちなみに、これがダンシングスターだぜ」

ウィスパー「あかりちゃん、あなたはダンシングスターを11個持っていますよ」

ドリアン佐藤「全てのコースを受けるならダンシングスターを合計10個支払ってもらうぜ」

あかり「では、ダンシングスターを10個払います」

ドリアン佐藤「オーケー!では、ガールもキャッツもレッツ!ダンシング!」

783: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/06(月) 22:16:37.86 ID:P/izjI7r0
3時間後

ドリアン佐藤「オーーウ!!ナイスダンシング!!ベリーグッドなレッスンだったぜ!!」

あかり「疲れた~・・・」

ジバニャン「ニャンかカッコいいポーズを覚えられた気がするニャン」

あかり「ジバニャン物覚え早いね・・・1時間で一気にダンスをマスターしてたし・・・」

ジバニャン「オレっち、体を動かすのは大好きニャン。
       でも何よりも好きなのはあかりちゃんと一緒にいることニャン♪」

ドリアン佐藤「ユーはなかなかスジがあるな!レッスンを続ければプロにだってなれる!
        ミーのレッスンがないときもこのブックを読んでレッツスタディ!」

あかり「わあ、ありがとうございます」

ウィスパー「おおっ!なんかイイものをいただきましたよ!!」

784: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/06(月) 22:20:41.48 ID:P/izjI7r0
あかり「これをワカメくんに渡そう」

ドリアン佐藤「ユーにはついでに2巻もあげちゃうぜ!」

あかり「ありがとうございます」

ウィスパー「では、ナギサキに行きましょう」

ナギサキに戻り

ワカメくん「僕のダンスには・・・いったい何が足りないんだー!?」

あかり「ワカメくん・・・これ・・・!」

785: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/06(月) 22:42:51.70 ID:P/izjI7r0
ワカメくん「これは・・・?僕に・・・?」

あかり「うん、ぜひ読んでほしいものなんだ。
    人間が書いたものだけど参考になるかなーって」

ワカメくん「そうか、人間の・・・ありがたく受け取っておくよ」

ワカメくん「・・・・・」パラパラ

ワカメくん「・・・・・」パラパラ

ワカメくん「これは・・・!!」

ワカメくん「そういうことだったのか・・・!!」

786: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/06(月) 22:53:07.30 ID:P/izjI7r0
そして

ワカメくん「今こそありのままのワカメ見せるんだ!」

ワカメくん「やらなきゃいけないのは・・・!この夢をかなえることだけ!!!」

数日後、再びナギサキヘ

あかり「あれ?ワカメくんどこだろう?」

あかり「ナギサキを見て回るよ」

そして

あかり「結局どこにもいなかったよ・・・明日もう一度見てくるよ」

ウィスパー「では、帰りますか?」

あかり「ううん、釣りでもしてみるよ」

787: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/06(月) 22:57:07.85 ID:P/izjI7r0
しばらくして

ウィスパー「いっぱい釣れましたね」

あかり「じゃあそろそろ家に帰るよ」

あかりの家

ピーンポーン

あかり「はーい」


あかり「あ、京子ちゃん」

京子「おう、あかり」

788: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/06(月) 23:18:36.51 ID:P/izjI7r0
京子「今日、一緒に結衣の家に泊まりに行かないか?
   ちなつちゃんは家の事情で行けないけれど・・・」

あかり「うん、でもそれなら先にお姉ちゃんにも言っておくよ、
    お姉ちゃんを心配させたくないし・・・」

京子「よーし、今日はお泊りだ!」

結衣の家

結衣「あかりも来たのか、今から夕食作るから待ってて」

あかり「うん」

京子「さーて、待ってる間なにしてよっかな~」

あかり「部屋に行ってみる?」

京子「賛成」

789: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/06(月) 23:30:58.35 ID:P/izjI7r0
結衣の部屋

あかり「あ、うんがい鏡だ」

京子「私の家にもあるぞ。うんがい鏡のおかげで
   同居生活もよりできるようになったぜ」

あかり「はは・・・京子ちゃんと結衣ちゃんは二人で一つだね」

京子「あ、そうそう。この前綾乃の家に遊びにいったんだけど
   さすがに綾乃の家にはうんがい鏡はなかったよ」

京子「誰の家にでも泊まれるようになったと思ったんだけどな~」

少ししたあとで

結衣「夕飯できたぞ」

あかり「京子ちゃん、行こう」

京子「ああ」

790: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/06(月) 23:32:27.68 ID:P/izjI7r0
今日はここまで

793: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/07(火) 21:38:17.74 ID:v8g96nkX0
そのあと

結衣「さて、片づけしないとな」

京子「さて、私はシャワー浴びるか、あかりも一緒に浴びるか?」

あかり「いいよ、でもあかりにいたずらしないでよ?」

ウィスパー(いたずらですか?あかりちゃんが心配になってきましたね・・・)

京子「あー、冷凍庫にラムレーズンあるかな?デザート食べてから浴びよう」

あかり「じゃああかり、先にシャワー浴びるね」

京子「あいよ」


京子「おー、ラムレーズンだ。結衣わかってんじゃん」

結衣「お前本当に居候状態だな・・・皿洗い手伝ってくれないか?と言いたいんだが・・・」


浴室

ウィスパー「お湯を入れていないのですね」

あかり「うん、暑いから結衣ちゃんはお風呂を入れる必要がなかったんだね」

ジバニャン「オレっち、湯船につかりたいニャン」

あかり「うーん・・・」

あかり「あ、ジバニャンの大きさなら・・・」

あかり「ジバニャン、はい」

ジバニャン「ニャニャ~♪」

ウィスパー「桶を湯船として使ったのですね、そういえばあかりちゃん、
       浴槽にジバニャンを入れていましたからね。
       あかりちゃんは配慮がうまいですから自分の体を使ってジバニャンの足が届くようにしてますしね」

あかり「うん」

794: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/07(火) 21:52:21.44 ID:v8g96nkX0
洗面所

京子「お、あかり、出てきたか・・・って、おい!!
   何でお前らも入ってんだよ!」

京子「ってかあかり、もしかして家でもこいつらと一緒にシャワー浴びていたのか?」

あかり「あ、それちなつちゃんにも同じ事言われたよ。あとお姉ちゃんにも・・・」

あかり「そのあと2人ともひどい目に遭わされたけど・・・」

京子「当たり前だろそんなの、というよりこの歳になってこの赤いのはともかく
   ウィスパーと入るというのはウィスパーの声的にもありえないぞ」

ウィスパー「えええええ!!?ありえないの私だけですか~!!?」

結衣「どうしたんだ?って、あかり、妖怪たちとシャワー浴びたのか?」

京子「ウィスパー、もしかしてあかりに変な事してないよな?」

結衣「京子、それお前だろ」

ウィスパー「とんでもありませんよーー!!」

あかり「あかり、パジャマに着替えるよ」

795: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/07(火) 22:04:09.22 ID:v8g96nkX0
結衣「私は少しだけ部屋でゆっくりしてからシャワー浴びるぞ」

あかり「あかりは歯磨きしてから部屋に行くよ」

京子「歯磨き?じゃ、じゃあ私も歯磨きしてからシャワー浴びるよ。
   ってかあかり、歯磨きするときそばにいてくれ」

あかり「ええ?」

結衣「あいつこの前からずっとそうなんだ。
   京子のお母さんからも一人で歯磨きしようとしなくて変だという連絡があったしな」

あかり「そうなの!?あ、もしかして・・・」

結衣「私は部屋にいってるぞ」

バタン

ウィスパー「京子ちゃんに妖怪はとりついていないようですよ」

あかり「うん、わかってるよ、京子ちゃん、歯磨くなら先にやってもらっていい?」

京子「私?大丈夫かなぁ?と、と、とりあえず歯を磨くよ。
   ここ最近あいつ現れないから大丈夫かなと思ったんだけどやっぱり怖い・・・!」

シャカシャカ

京子「終わり、あ、あ、あいつ来ませんように・・・!!」

796: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/07(火) 22:54:44.21 ID:v8g96nkX0
「虫歯にしてやろうか?」

京子「あああああああああ!!!!来たああああああああ!!!!」

虫歯伯爵「おまえ、見ない間に歯をみがいてばかりいるな。
     虫歯と共に生きる楽しさをもう一度思い知らせてやる!」

京子「わああああ!!助けてーー!!出てきて!私の妖怪たち!!」

あかり「京子ちゃん!あかりも行くよ!!京子ちゃんを虫歯になんてさせない!!」

バトル開始

おにぎり侍「今度は負けないでござる!!」

デビビラン1「疾風突きだ!」

おにぎり侍「ぐはっ!」

ズキュキュン太「ボクの出番だね、それ」

おにぎり侍「かたじけない」

虫歯伯爵「これでどうだ!」

おにぎり侍「しまった!!まともにくらったあ!!」ボオンッ

京子「わああ、いきなりやられた」

ムリカベ「ムーリー!」

デビビラン2「けっ、とりつかれるかよ」

京子「サークル回して妖怪の場所変えるよ」

797: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/07(火) 23:10:59.57 ID:v8g96nkX0
あかり「京子ちゃんが危ない・・・みんな・・・早くしないと・・・」

ワルニャン「よーし、いっくぜー!!ツッパリ夜露死苦G!!」

デビビラン1・2「ぐわあっ!」

虫歯伯爵「くっ!まともにくらってしまった・・・!」

虫歯伯爵「だが、必殺技を使うか、そろそろ虫歯のよさを知る時だ」

デビビラン1「そうれ!」

デビビラン2「とお!」

虫歯伯爵「ぐうっ!お前ら!どこを狙っている!?」

ジバニャン「チャンスだニャン!」

虫歯伯爵「しまったあ!」ボンッ

ワルニャン「ニャろうめ!」

デビビラン2「ぐわ!」

ワルニャン「あー・・・しとめそこなった!なんでやられてくれねえんだよお!」

からみぞん「みぞん、電流流すよ」

デビビラン2「うわー」ボンッ

ワルニャン「ちっ、先を越されたか」

798: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/07(火) 23:27:31.98 ID:v8g96nkX0
デビビラン1「おりゃあ!」

デビビラン1「ぐう!」

ワルニャン「こいつまた味方を攻撃したぞ」

ババァーン「ババーン・・・」

ワルニャン「あいつサボってやがる・・・」

けうけげん「けうけうっ!」

デビビラン1「ぐっ、まだまだ・・・」

ホノボーノ「最後はわたしが決めるボーノ!」

デビビラン1「があ」ボンッ

京子「あー勝てた。あかり、ありがとう」

あかり「倒したの3匹中2匹を京子ちゃんの妖怪だったね」

京子「あかりいなかったらまたやられてたよ」

あかり「虫歯にされなくてよかったね、京子ちゃん」

799: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/07(火) 23:42:21.34 ID:v8g96nkX0
京子「ところで『2匹を』ってなに?『2匹が』じゃないのか?」

あかり「あ、また言い間違えちゃった・・・」

あかり「あれ?京子ちゃんの妖怪が・・・」

京子「おおっ!ムリカベとからみぞんとけうけげんが一斉に進化したぞ」

あかり「よかったね、京子ちゃん」

京子「でもあかり、おまえパーティーのレベル全員55以上かよ。
   私なんて全員30以下だぞ。結構進めたな、でもこれだけレベルが上がったら
   回復アイテムほとんど使わずに済むんじゃないのか?」

あかり「そんなことないよ、キュッピー使わない限りほとんどアイテム使っちゃうよ・・・」

京子「だよな、私はそのためにアイテムをいっぱい用意してるからな。
   アイテムは、使ってこそのアイテムだ」

京子「ん?何か落ちてるぞ」

あかり「あ、神けいけんちだまだ。虫歯伯爵が洗面所で必ず落とすものだよ」

京子「マジ?おにぎり侍に使ってみるよ」

すると

京子「うおお、今日だけで一気に4匹進化させたぞ」

京子「でもお願い、今の話、結衣には内緒にして」

あかり「え?どうして?せっかく安心して歯みがきできるようになったのに・・・」

京子「虫歯伯爵といったかな?そいつがこの玉を必ず落とすとか言ってたな、あかり」

あかり「うん」

京子「結衣がそんなの知ったらカモるに決まってるって!
   だいたいあいつのレベル一番高いやつなんか91だぞ」

あかり「えええええ!!!!??」

802: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/08(水) 23:09:07.23 ID:vttI2u4Y0
翌日

あかり「結衣ちゃん、あかり、このうんがい鏡使ってナギサキまで行って来るよ」

結衣「ああ」

シューッ


京子「さーて、今日はいよいよ最終審査だ。これに受かれば・・・」

結衣「京子?どうしたんだ?」

京子「実はね~、この前からアイドルオーディションを受けて今日がいよいよ最終選考なんで~す」

結衣「お前、そこまで勝ち進んでいたのかよ!?」

京子「しかも、最終選考ではみんなの前で歌って踊るんで~す、思いっきり目立ってやるぞー!」

結衣「そんな軽い気持ちでアイドルやっていいのか?」

京子「オーディション開始まで少し時間あるけどもうそよ風ヒルズのステージ会場前に行ってるよ」

結衣「私も見に行くか。オーディションの時間になったら・・・」

803: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/08(水) 23:19:59.96 ID:vttI2u4Y0
そしてあかりはナギサキへ

あかり「ワカメくんいるかな?」

ナギサキ内を回る途中で

あかり「あ、コンブさん、メカブちゃん」

コンブさん「・・・あいつ遠いところに行っちまったな」

メカブちゃん「ええ・・・もう私達とは・・・何もかも違うのよ・・・」

あかり「え?遠いところ?」

メカブちゃん「・・・あなた。聞いてたの?いつの間に・・・」

あかり「うん・・・ワカメくんもしかして・・・」

コンブさん「ワカメくん?違うな、今のあいつはただのワカメじゃない、ワカメ☆スターだ」

あかり「あ、そういえばワカメくんは進化できる妖怪だったね」

メカブちゃん「私は・・・間違っていたのかしら?夢をあきらめてしまった私は・・・」

コンブさん「いや、あいつは夢を選び、俺たちは現実を選んだ。
       ただ選んだ道が違っていた。それだけさ」

メカブちゃん「そうね・・・」

804: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/08(水) 23:29:31.32 ID:vttI2u4Y0
あかり「ワカメくん夢をかなえたんだね・・・でも・・・
    コンブさんとメカブちゃんは・・・」

コンブさん「それにあいつの夢はもうあいつにとって現実なんだ。
       それぞれ別々の現実を歩んでいくのさ・・・」

メカブちゃん「ええ・・・でも・・・これで私たち3人の物語は・・・終わってしまったのね」

あかり「あ、団々坂の駄菓子屋でくじ引きしていこう」

団々坂

あかり「さて、店に入るよ」


少ししたあとで店の外では

胡桃「あ、あの時のネコさん」

フユニャン「あの時?オレ、君と会ったことあるか?」

胡桃「あ、なんでもない、なんでもない。人違いでした~」タタタ

フユニャン「さっきの女の子はいったいなんだったんだ?」

その頃かわしま商店では

あかり「駄菓子しか当たらなかったけどまあいいや、店を出よう」

805: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/08(水) 23:37:20.06 ID:vttI2u4Y0
店を出て

あかり「次どこ行こうかな?」

フユニャン「あ、あかり!ちょうどいいところに!」

あかり「あ、フユニャン、どうしたの?」

フユニャン「もう一度キミの力を貸してくれ!」

あかり「え?何があったの!?」

フユニャン「詳しい話は過去で話す。過去の七森町でまた会おう!」

シュッ

あかり「フユニャンどうしたんだろう・・・」

あかり「あ、ちなつちゃん!」

806: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/08(水) 23:46:23.92 ID:vttI2u4Y0
ちなつ「あかりちゃん、どうしたの?」

あかり「あかり、さっきフユニャンに会って、過去に来てほしいって言われちゃった。
    ちなつちゃんも一緒に来てほしいの!」

ちなつ「フユニャンと?過去ならケマモト駅のうんがい三面鏡の力で行くことになるわね」

ちなつ「あ、結衣先輩と京子先輩が向こうにいる。私、呼んでくるよ」

あかり「うん」

結衣「客席見た地点で受かってほしくないとは思っていたが
   まさか道間違えたと言って棄権の口実作っていたとは・・・」

京子「そうだよ~、私、女の子なら誰でもよかったんだよ。
   でもずっきゅ~ん☆とさせたい客がいなくてさ~・・・
   だからパスしちゃったよ・・・」

ちなつ「結衣先輩!京子先輩!あかりちゃんが呼んでいます!!」

京子「あ、ちなつちゃん」

結衣「あかりからの用事か・・・わかった。すぐ行く!」

807: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/08(水) 23:53:02.02 ID:vttI2u4Y0
あかり「あ、みんな!あのね、過去に来てほしいんだ!!
    フユニャンが待ってるから。何か力を貸してほしいことがあるみたいだけど・・・」

ちなつ「早くケマモト駅に行きましょう!」

結衣「?、何か一大事でもあったんだな」

京子「波乱の予感がするなこれ」

そして過去へ

結衣「フユニャンいないようだが?」

京子「フユニャンどこだ?」

ちなつ「あかりちゃん、フユニャンはどこにいるの?」

あかり「あ、フユニャンは七森で待ってるんだったね」

京子「七森だったら汽車でいけるよ」

あかり「あ、汽車来た」

結衣「急ごう」

ちなつ「はい」

あかり「あかり、この汽車に乗るの初めてだよ」

809: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/09(木) 23:02:43.35 ID:RuQCCukr0
過去の七森町

あかり「ここが過去の七森町かぁ~」

結衣「いいや、ここも異世界だと思うぞ」

京子「私、この町をぐるーっとまわった事あるから道はある程度知ってるよ」

ちなつ「だからといってバーっと行かないでくださいよ」

あかり「あ、フユニャンいた」

フユニャン「みんなで来たのか、思いのほか早くて助かったぞ」

あかり「ねえ、いったい何があったの?」

フユニャン「妖怪の世界には元祖と本家の二大勢力が存在する。その二つのグループは同じくらいの大きさで
       仲良くはなかったが大きな揉め事もなく穏やかに過ごしてきたんだ」

フユニャン「だが・・・周りを見てくれ」

あかり「あっ、妖怪さんたちが・・・!」

ちなつ「何があったのですか?」

京子「けんかしてるな・・・」

結衣「気になるな」

フユニャン「元祖と本家の仲が急に悪くなってきたんだ!このままでは全面戦争になる、
       今すぐにでも大合戦が始まりそうだ。こんなことは今までなかったはず・・・」

フユニャン「オレはそう考え、いろいろと調べてきた。だが手がかりは何一つつかめていない」

810: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/09(木) 23:12:34.58 ID:RuQCCukr0
あかり「あ、それより早くけんかをやめさせないと・・・!」

フユニャン「ムダだ!やめろ!団々坂の向こうにある平釜平原という場所で起きつつある
       戦争を止めない限りはこのけんかは止められないぞ」

あかり「そんなぁ・・・」

フユニャン「オレが場所を案内するぞ。ついてこい」

ごらく部一同「うん」

その途中で

京子「あれ?何があったんだ?」

兄さん「君たち、ちょっといいか?」

京子「ん?」

811: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/09(木) 23:21:24.77 ID:RuQCCukr0
兄さん「あのじいさんたち、海の幸と山の幸どっちがうまいかでケンカしてんだよ。
    道の真ん中じゃ人の迷惑になるって言ってんのに聞かなくてな・・・
    ほっとくわけにもいかねえし・・・」

結衣「確かに・・・

兄さん「わりぃがケンカを止めるの手伝ってくれないか?」

京子「私達も急いでんだけど迷惑となればほっとけないな。
   よーし、我らごらく部が止めて見せましょう!」

ちなつ「京子先輩もですがあのじいさん達本当に大人げないですね・・・」

あかり「でも海の幸も山の幸もおいしいですよね!」

兄さん「そうだけどさ・・・君たち、じいさん達に一言・・・」

海好きじいさん「なんじゃ?さっきの話聞こえたぞ」

山好きじいさん「おじょうちゃんが山の幸がうまいとか言ってたの」

海好きじいさん「なんじゃと!?女の子は海の幸がうまいと言ったんじゃ!!」

812: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/09(木) 23:31:36.60 ID:RuQCCukr0
結衣「ん?このおじいさん達・・・ケマモト村の子供達と雰囲気が似ているような・・・」

ちなつ「あ、私もそう思います。カブトムシとクワガタのときもこういう感じでした」

京子「これはひょっとするとアイテムひとつで解決しちゃうパターンかな?」

結衣「あ、だったら・・・」

結衣(えんえんトンネルの自動販売機で手に入れた極上の食べ物を今こそ・・・
   あと早くバトルでレア妖怪達の威力を使って敵の妖怪達をぶっつぶしたい・・・)

結衣「海の幸と山の幸の両方のよさを分かってもらうために
   おじいさん達が納得しそうなものを持ってきました」

海好きじいさん・山好きじいさん「なんじゃと!?」

結衣「これです」

海好きじいさん「これはマツタケ・・・くうう・・・!なんとうまそうなものじゃ・・・」

山好きじいさん「これは極上マグロ・・・マグロには負けたわい・・・」

813: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/09(木) 23:40:15.06 ID:RuQCCukr0
海好きじいさん「じゃがわしにはやっぱり海の幸じゃな」

山好きじいさん「わしにはやっぱり山の幸じゃ」

ごらく部一同「えええええ~!!?」

海好きじいさん「マツタケには負けれんな、まずはナギサキにでも行って
          一大ブームメントを起こしてやるかの~」

山好きじいさん「ならこっちもケマモトにでも行って一大ブームメントを起こしてやるわい」

海好きじいさん・山好きじいさん「さあ!ブームよ!起これー!!」ダッ

兄さん「やれやれ・・・あれでよかったのやら・・・」

兄さん「あ、君たち、ありがとな。これはお礼だ」

あかり「わあ、妖怪コインだ」

ちなつ「ありがとうございます」

京子「じゃ、予定変更でおおもり山でガシャ回すか」

結衣「また寄り道か・・・」

816: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/12(日) 20:15:12.52 ID:3R5/p19L0
おおもり山

京子「地形は違っているけど妖怪ガシャはここにもあるよ」

あかり「どんなの出てくるのかな~。あかり、楽しみだよ」

結衣「だが時間がないぞ、合戦始まったらなんて考えると・・・」

ガシャを見つけてまわす。そして

あかり「妖怪さん出てこなかったよ・・・」

京子「私もアイテムしか出てこなかった、でもアイテムをたくさん持っていこう」

結衣「私が一番ろくなの出なかったんだけどな。妖怪は化け草履だったし・・・」

ちなつ「最後は私の番ですね、行きます!」

そして

結衣「神けいけんちだまを2回連続で!?ちなつちゃんすごい強運の持ち主だな」

ちなつ「残りはこのピンクのコイン1枚だけですがこのコインを入れて・・・えい!」

817: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/12(日) 20:33:49.47 ID:3R5/p19L0
ガシャッ

ちなつ「あ、妖怪出てきた」

あかり「河童さんかな?」

京子「でもなんか微妙に違う気がするけど?」

結衣「これ水虎じゃないのか?私、えんえんトンネルでこいつと何回も戦ったぞ。
   仲間にはできなかったが・・・」

あかり「結衣ちゃんまたえんえんトンネルに行ったんだ」

結衣「何回も出入りしたよ。とてもいい場所を見つけたな」

結衣「気づけば真夜中になったってことが2日連続であったよ」

結衣「ちなつちゃんまさか妖怪ガシャでSランクの妖怪を当てるとは・・・」

ウィスパー「あかりちゃんの持ってるなまはげもSランクの妖怪でしたね」

京子「って、Sランクの妖怪持ってないの私だけ~!?」

京子「でもいけるはず。私のパーティー6匹中4匹がAランクだし・・・そして全員C以上だし」

ちなつ「私、こんなすごい妖怪当てたのですか?」

818: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/12(日) 20:42:17.59 ID:3R5/p19L0
ボオン

あかり「あ、ガシャが消えちゃった・・・」

ちなつ「あ、私、妖怪入れ替えてきます。でもキュッピーどこにいるのですか?」

フユニャン「確かキュッピーは駅の北側のバス停の近くにいたな」

結衣「急ごう」

あかり「あかりは妖怪変えないけど妖気を回復させていくよ」

七森町に戻って

ちなつ「さて、水虎を入れたことだし、神けいけんちだまを2つ水虎に使うよ」

京子「なんというバランスブレイクアイテムなんだこれ・・・」

京子「あ、フラワーロードでアイテム補充してから平釜平原に行こう」

結衣「京子が一番アイテムを無駄に使っているな・・・」

819: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/12(日) 20:48:48.16 ID:3R5/p19L0
そしてひがん山トンネルへ

フユニャン「ずいぶんと寄り道をしてしまったようだが大丈夫だったのか?」

京子「大丈夫だって、もし合戦が始まってたらそれこそ私達ごらく部の出番だよ!
   ごらく部は今!異世界の救世主になるんだ!!」

ちなつ「七森町すら守れない京子先輩が何を言うのですか、
    あの時は私もやられてしまいましたが・・・」

あかり「でもこの世界を救えるのはあかり達だけだよ」

結衣「もうすぐトンネルを抜けるぞ」

フユニャン「平釜平原に着くぞ」

820: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/12(日) 20:59:45.17 ID:3R5/p19L0
平釜平原

京子「平釜平原にとうちゃ~く」

りせ「・・・・・」

京子「って、えええ~~!?か、か、会長!?」

ちなつ「どうしているのですか?」

結衣「西垣先生と一緒じゃなくて一人でここに?」

結衣「あと、会長のとなりにいる妖怪はえんらえんらだな、それと、合戦もう始まってる・・・」

えんらえんら「あ~ら、あなた達は~?あなた達もこの合戦を?」

えんらえんら「人間達がここから先へ行ったら危険よ~ん」

あかり「でもこの戦いをどうしても止めさせたい!!」

りせ「・・・・・」

えんらえんら「あなた達、この子からお願いしたいことがあるわよ~」

ごらく部一同「え!?」

821: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/12(日) 21:15:03.57 ID:3R5/p19L0
りせ「・・・・・」

えんらえんら「『君たちならもしかしたらこの合戦を止めさせることができそうだから
         この合戦を止めさせて、早くしないと誰も止められなくなるよ』らしいわ~」

京子「え!?」

ちなつ「会長の言葉がわかるのですか?」

京子「私達は全然わからないんだけど・・・」

あかり「この妖怪さんどうして会長の言葉がわかるんだろう・・・」

ブオオオオ

フユニャン「両軍総攻撃をかけてきたらしいな」

あかり「大変!!みんな!!早く行こう!!!」

りせ「・・・・・」

えんらえんら「あなた達の成功と無事を祈るわ~ん」

あかり「うん!あかり達でこの戦いを止めてみせるよ!無茶といわれたって
    止めなきゃいけないものがあるならみんなの力を合わせて止めに行くよ!」

フユニャン「オレはいったん別行動をとらせてもらう。
       妖怪大合戦の真相を探るためにいろいろと調べてくる、お前達、頼んだぞ!」

あかり「うん、フユニャンも無事でいてね」

フユニャン「分かった」

ドロン

京子「では、行くか!」

822: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/12(日) 21:23:10.96 ID:3R5/p19L0
結衣「みんな、ちょっといい?」

あかり「結衣ちゃん、どうしたの?」

結衣「4人で同じところに行くよりも二手に分かれて行動した方が早いんじゃないのかな?
   あとで合流する予定でいるよ。私は京子と一緒に行く」

あかり「・・・とにかく、時間ないしあかりはもう行くよ!」

ちなつ「あかりちゃん、だったら一緒に行こう」

あかり「もちろん!」

京子「結衣、私達も行くよ」

結衣「ああ、できるだけ多くの妖怪を倒していこうか」

京子(う・・・なんか嫌な予感・・・)
   

825: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/14(火) 22:32:08.43 ID:pZP2I3fO0
そして

だっせんしゃ「いくぞー!!」

一つ目小僧「今のオイラならいける!」

あかり「みんな!!争いなんかやめて!!」

だっせんしゃ「ぬ?乱入者か?」

一つ目小僧「誰が来たって倒してやるぞ~」

だっせんしゃ「ならお前から倒してやる!」

ちなつ「わわ、一斉に襲ってきた!」

あかり「ちなつちゃん、いくよ!」

ちなつ「当たり前でしょそんなの!」

826: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/14(火) 22:44:28.95 ID:pZP2I3fO0
バトル開始

だっせんしゃ1「大砲発射!」

ワルニャン「ぐおーっ!」

ワルニャン「よくもやりやがったな!」

だっせんしゃ1「なにっ!?」

ししコマ「加勢するぞ」

とらじろう「兄さんには負けられない!」

だっせんしゃ1「集中攻撃かよー!」

水虎「はあ!!」

だっせんしゃ1「ぐおーっ!」ボンッ

あかり「ちなつちゃんの妖怪たちすばやいなぁ」

ウィスパー「すばやさを大いに活かせる陣形を発動させていますからね、
       あかりちゃんもすばやさと攻撃力を活かせる陣形を発動させてるじゃないですか」

あかり「あ、そうだったな、今はすばやさが上がっているね」

ウィスパー「ちなつちゃんは本来怖いものが苦手ですが妖怪の使い方がうまいですね」

827: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/14(火) 23:05:03.02 ID:pZP2I3fO0
あかり「敵が攻撃してきた!」

だっせんしゃ2「大砲発射だ!」

一つ目小僧「オイラもいくぞ~!」

水虎「うお!二人とも俺を狙ってきたか!あっぶね・・・」

ババァーン「ババン!」

ちなつ「水虎ナイス回避」

ジバニャン「ししコマたちに遅れをとるわけにはいかニャいニャン!ニャー!」

一つ目小僧「しまった!まともにくらってしまったぞ~」

水虎「今だ!!大河の暴れ水!!」

一つ目小僧「わああああ!」ボンッ

ししコマ「れんごくの術!」

とらじろう「正拳突き!!」

だっせんしゃ2「まだまだ・・・」

ワルニャン「お、ご苦労、とどめはオレ様に任せろ~」

だっせんしゃ2「ダッセーン!!」ボンッ

828: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/14(火) 23:13:41.36 ID:pZP2I3fO0
あかり「勝ったね」

ちなつ「最初はこんなものよね、でも休んでる暇なんかないよ!」

あかり「早く戦いをやめさせよう」

しばらくして

あかり「妖怪達もだんだん強くなってきてる・・・」

ちなつ「私達の妖怪達も結構手こずってきてるしね」

あかり「あ、あっちにも争っている妖怪さんが・・・!
    この妖怪たち倒したら京子ちゃん、結衣ちゃんと合流しよう」

ちなつ「うん」

そして

ちなつ「妖怪達のHP回復させないと」

あかり「うん」

あかり「さて、合流に向かうよ」

ちなつ「結衣先輩にも私の活躍を見せたかった・・・」

829: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/14(火) 23:21:51.63 ID:pZP2I3fO0
一方その頃

元祖妖怪一同「ぐわあああっ!!」

本家妖怪一同「ぎゃああああ!!」

結衣「多くの妖怪を倒せたが京子の妖怪のレベルを考えるとまだまだ倒し足りないな」

京子「結衣~!倒しすぎだって!確かに私の妖怪達のレベルを5つも上げれたけど
   これくらいあげればもう十分だよ」

結衣「まだいる・・・獲物~!!」

京子「わわわ・・・妖怪たちが結衣の犠牲に・・・」

結衣「よし、いったんみんなと合流しに行こう」

京子「・・・そうだね」

832: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/16(木) 22:28:57.03 ID:fuob5vZm0
そして

あかり「あ、京子ちゃん、結衣ちゃん」

京子「あかり、ちなつちゃん」

あかり「妖怪達に争いをやめるように言ったけど一向に話を聞いてくれなくて・・・」

ちなつ「まだ戦う必要がありそうです」

結衣「ここからは4人一緒に行動しよう、次は本隊がやってくる。
   4人一緒に正念場を乗り切ろう」

結衣「元祖および本家妖怪に多大なる損害を与えてしまったしな・・・やむをえなかったとはいえ・・・」

京子「って、その状況作ったの結衣でしょ!通った場所には草木一本残らないような勢いで妖怪なぎ倒していったし・・・」

ちなつ「結衣先輩はすごいです」

京子「いや、それほめるところじゃないから」

あかり「みんなで力を合わせよう」

ちなつ「結衣先輩とならどこまでも」

京子「結衣の奴もう獲物を狙うケモノのようだよ・・・」

833: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/16(木) 22:46:48.90 ID:fuob5vZm0
ザッ

あかり「えっ!?」

結衣「なに!?もう来たのか!」

京子「わ~囲まれてるよ~」

ちなつ「ど、ど、どうしよう・・・」

土蜘蛛「貴様らか、大合戦に乱入してきた人間どもは」

大ガマ「ずいぶんハデにオレの仲間をやってくれたもんだな」

ウィスパー「わわわ・・・!元祖、本家両方の大将がやってきましたよ・・・」

オロチ「人間よ、部外者の分際で土蜘蛛様に刃向かうのか?」

キュウビ「大胆だねぇ・・・両軍を相手にするなんて・・・」

834: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/16(木) 22:52:55.73 ID:fuob5vZm0
土蜘蛛「乱入者め!貴様らから始末してくれる!!」

大ガマ「ソッコーでケリをつけてやるぜ!!」

あかり「みんな!お願い!妖怪同士で争うなんてやめて!!」

土蜘蛛「なに!?」

大ガマ「なんだと?」

あかり「どうして・・・どうしてみんなで争いあうの?
    これ以上みんなが傷つくのを見たくないよお!!」

土蜘蛛「吾輩はあの日の決着を今日つけると決めていた・・・」

大ガマ「それはオレの台詞だぜ、土蜘蛛さん」

あかり「お願い!!あかりの話を聞いて!!」

835: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/16(木) 23:04:42.09 ID:fuob5vZm0
土蜘蛛「我ら元祖は本家の連中が気にくわんのだ!」

大ガマ「オレ達だって元祖のヤツらが気にいらねえんだよ!」

オロチ「という訳だ」

キュウビ「今、人間の話なんて聞いてられないんだよね」

土蜘蛛「人間よ!連中は流行りものにのるばかりで古き良き伝統をバカにしている!」

大ガマ「言ってくれるね!そんな古臭い伝統とかにこだわって新しいものに目を向けようともしない
    おめえらこそ十分に気に入らねえんだよ!!」

オロチ「古臭い・・・だと!?」

キュウビ「キミたち元祖の者は時代遅れだねぇ~」

土蜘蛛「おのれ!長年語り継がれてきた良き伝統をそういうか!」

オロチ「歴史ある伝統に対する侮辱、許すまじ!!」

836: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/16(木) 23:10:11.10 ID:fuob5vZm0
結衣「まずいぞ・・・私達の声が届いてない・・・」

京子「げえ~!!絶体絶命じゃん!!」

ちなつ「逃げ場もないですし・・・」

土蜘蛛「者ども!かかれ!!」

大ガマ「おめえら!いくぜ!!」

元祖・本家妖怪一同「おおーっ!!」

あかり「みんな、やめてーっ!!」


土蜘蛛・大ガマ「ぐっ・・・!!」

あかり「え?」

結衣「これは・・・」

京子「いったいどうなってんだ?」

ちなつ「今、両軍の大将が味方に攻撃されましたよね!?」

838: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/19(日) 21:59:26.94 ID:oK8fULzD0
土蜘蛛「おまえら・・・」

大ガマ「なんでオレを攻撃するんだよ!敵はあっちじゃねえかよ!!」

ドロン

フユニャン「これは・・・」

オロチ「血迷ったか!なぜ土蜘蛛様を・・・!」

キュウビ「一体なにが起きているのかな?」

フユニャン「土蜘蛛!大ガマ!オロチ!キュウビ!やつらはお前らの仲間じゃない!!」

フユニャン「」シュッ

フユニャン「」ボゴッ

あかなめ「げふっ・・・!」

あかり「え!?どういうこと!?」

839: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/19(日) 22:34:41.48 ID:oK8fULzD0
シュウウウウッ

結衣「・・・!あかなめが・・・!」

京子「わああ!よりによって怪魔かよ!」

ちなつ「こんなところにまでいたのですか!?」

フユニャン「みんな!気をつけろ!!怪魔はこいつだけじゃないぞ!!
       出てこい怪魔ども!!正体を現せ!!」

ドロロロロン

あかり「えええええ!!?」

土蜘蛛「なんだと・・・!?」

オロチ「我らを除く全ての者が怪魔だったとは・・・!」

大ガマ「しんじらんねーぜ!」

キュウビ「まさかこんなことになろうとはね」

「ヒッヒッヒ、おどろいたかい?」

840: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/19(日) 22:53:53.67 ID:oK8fULzD0
ドロン

フユニャン「キン!ギン!バカな・・・!おまえたちは・・・!!」

キン「残念じゃったな」

ギン「我らは何度でもよみがえる。モトジメ様のお力でな!」

フユニャン「モトジメ様だと?まさか・・・!」

「人間と妖怪にとりつき、いがみ合わせてゆくゆくはほろぼしちゃおう計画、
 これをジャマする者はみ~んなやっつけちゃうのだっヨ~ン!」

ドオオオオオン

フユニャン「トキヲ・ウバウネ!!」

京子「フユニャン、こいつ知ってんの?」

フユニャン「ああ、ヤツは怪魔をたばねる長だ!」

841: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/19(日) 22:58:14.08 ID:oK8fULzD0
フユニャン「どうやらあいつがこの合戦を引き起こした張本人だったようだ」

ごらく部一同「えええええ!?」

ウバウネ「さ~て、怪魔達、アイツらをやっつけるのだっヨ~ン!」

オロチ「そうはさせない!!」

キュウビ「ボクたちを計画の道具にしたことを後悔するといいよ!」

ドドドドドドン

あかり「わあ・・・すごい・・・」

結衣「手下の怪魔が一瞬で全滅したな」

ウバウネ「アタクシの仲間達が・・・」

842: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/19(日) 23:06:10.02 ID:oK8fULzD0
大ガマ「さあ!次はテメーがそうなる番だ!!」

土蜘蛛「怪魔を使い、元祖と本家を争わせた報い、その身で受けてもらうぞ!」

ウバウネ「だ~が、詰めが甘いのだっヨ~ン」

シュッ

厄怪「チュチュチュ~」

ビュグッ

土蜘蛛・大ガマ「ぐっ!」

土蜘蛛「吾輩たちの一撃を止めるとは・・・!」

大ガマ「テメー!何モンだ!」

フユニャン「あいつは厄怪!ウバウネの手下の上級怪魔5幹部の一人だ!」

843: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/19(日) 23:10:16.51 ID:oK8fULzD0
ウバウネ・キン・ギン「」ドロン

フユニャン「あっ・・・!」

大ガマ「あの野郎・・・!説明の途中で・・・待ちやがれ!!」

キュウビ「大ガマ!危ないよ!!」

厄怪「チュ♪」

シュッ

キュウビ「くっ!いつの間に・・・!」ボンッ

大ガマ「キュウビ!!」

厄怪「よそ見してる場合かな?」

シュッ

オロチ「しまった!!」ボンッ

土蜘蛛「オロチ!くっ・・・!なんてことだ!」

844: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/19(日) 23:15:34.01 ID:oK8fULzD0
ウィスパー「ああ・・・元祖・本家両軍の大将が苦戦していますよ~!!」

厄怪「言っておくよ、きみたちのようなノロマ妖怪じゃぼくには勝てないよ」

シュッ

厄怪「ぼくのおもちゃとしてつきあってもらうよ」

土蜘蛛・大ガマ「・・・・・」

土蜘蛛「こうなったら・・・大ガマ!」

大ガマ「ああ!いくぞ!土蜘蛛ォォ!!」

バシュウウウウ

厄怪「チュチュ!?何のマネだっチュ?」

大ガマ「おしゃべりがすぎたな、小僧」

845: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/19(日) 23:26:02.32 ID:oK8fULzD0
土蜘蛛「こやつは吾輩たちが結界に閉じ込める!お主らはその間に早く逃げろ!!」

あかり「でも・・・」

フユニャン「ここは彼らの言うとおりにしよう。
       今のオレたちが戦っても全滅するだけだ」

結衣「くっ・・・!撤退するほかないか!」

ちなつ「これじゃどうしようもありませんね」

京子「どうすりゃいいんだよ~!」

フユニャン「まずはキウチ山に行ってみよう。あの山には伝説の最強妖怪、
       マスターニャーダがいる。彼の力を借りるしかない!!」

京子「お、伝説の最強妖怪だってさ」

結衣「だが伝説となるといつもはいないんじゃないのか?
   もしもそうなら徒労に終わるぞ」

フユニャン「だが行ってみるしかない!もしいなくてもマスターニャーダは最近
       この町中に顔を出しているらしい。
       ・・・長話が過ぎてしまったがとにかくキウチ山へ急ぐぞ!!」

ちなつ「はい!」

京子「逃げろー!」

タタタタタ

あかり「・・・・・」

ウィスパー「ちょっと!あかりちゃん!何立ち止まっているのですか!!早く逃げないと・・・」


848: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/22(水) 23:28:48.52 ID:u15/01ii0
ビュッ

大ガマ「しまった!」

土蜘蛛「吾輩とした事が・・・!」

厄怪「チュチュチュ~、それでぼくを封じ込めたつもりかな~♪」

厄怪「チュ♪」

大ガマ「チイッ!」

土蜘蛛「無念・・・!」

あかり「みんな・・・!」

849: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/22(水) 23:36:45.37 ID:u15/01ii0
シュッ

厄怪「あれ~?きみまだいたんだね、次はきみの番だよ」

あかり「この戦いが避けられないことはわかっていた。
    みんなが怪魔にやられていくのをあかりはだまって見られない!」

あかり「彼らには逃げろと言われたけどそれでは彼らが危ないと思っていたよ」

あかり「だからあかりは逃げなかったんだよ、できればみんなであなたと戦いたかった・・・」

あかり「あかり、あなたを絶対に許すわけにはいかない・・・!」

厄怪「面白い事を言うっチュね」

あかり「もしここで逃げていたらみんなやられてこの平原が怪魔達に支配されていたかも知れない。
    だから・・・それを考えると逃げようとしたって足が動かない・・・」

あかり「あかりが逃げたことでこの世界が怪魔のものになってしまったと考えるのが怖くて
    ここから逃げることができないんだ!足が動かないのはあなたが怖いからじゃないよ!」

850: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/22(水) 23:40:34.10 ID:u15/01ii0
あかり「もしあかり達があなたに遠く及ばないとしても
    あかりの大切な友達を逃がすための時間稼ぎなら・・・できるはず!」

厄怪「やっぱりぼくが怖いんじゃないの~?」

あかり「だったら最初から尻尾を巻いて逃げてるよ!」

スッ

ジバニャン「オレっちも逃げるつもりはないニャン!」

あかり「あかりの妖怪たち、出てきて・・・!」

ボン

あかり「怪魔の魔の手からみんなを助けて!」

851: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/22(水) 23:45:46.36 ID:u15/01ii0
ウィスパー「まさか正面から怪魔に挑むつもりで?」

あかり「このままじゃフユニャンも京子ちゃんも結衣ちゃんもちなつちゃんもあぶなくなるよ!
    遠くに逃げても必ず安全になるというわけでもないし・・・」

ジバニャン「だったらウィスパーだけ逃げるといいニャン」

ウィスパー「なんですと~!?じゃあ私もサポーターとして戦います!!」

ジバニャン「ウィスパーのは見守り人の間違いニャン」

あかり「みんな!ケンカしてる場合じゃないよ。早く怪魔を止めよう!」

厄怪「ムチャだねぇ~ぼくに挑むなんて・・・ぼくのおもちゃとしていっぱい遊んであげてね~」

854: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/23(木) 22:32:07.79 ID:iSZ95mnu0
バトル開始

ワルニャン「ニャろうめ!オメエは遠慮なくボコってやるぜ」

厄怪「それで当てたつもりかな?」

ワルニャン「なに~!?ぐわあ!」

ババァーン「ババーン!」

厄怪「チュチュ?回復役がいるんだね、ならこれでどうだ」

ババァーン「ババン・・・」

あかり「とりつかれちゃった?」

ジバニャン「ニャア・・・」

ワルニャン「なんだよこれ・・・!」

ジバニャン「身体が動かニャいニャン・・・」

ワルニャン「くそ・・・」

ババァーン「ババァン・・・」

あかり「大変!後ろに回さなきゃ」

855: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/23(木) 22:39:57.88 ID:iSZ95mnu0
厄怪「じゃ、必殺技使うっチュ」

あかり「ジバニャンのおはらい完了。次は・・・」

ウィスパー「あかりちゃん!敵が必殺技使おうとしていますよ!」

あかり「あ・・・だったらアライ魔将に必殺技使わせよう。サークルを少し動かしたあとで・・・」

厄怪「厄介な呪いっチュ!」

なまはげ「グッ・・・!」

ババァーン「ババン・・・」

アライ魔将「がっ・・・!」

厄怪「そ・し・て」

シュシュシュッ

アライ魔将「なに!?ぐわあ!!」ボオンッ

あかり「あー、必殺技封じられた・・・じゃあワルニャンのおはらいを急ごう」

厄怪「チュチュ~♪」

なまはげ「ナンテスピードダ・・・!グハア!!!」ボオンッ

856: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/23(木) 23:00:02.46 ID:iSZ95mnu0
あかり「よし、おはらい完了」

ババァーン「ババァーン!!」ボオンッ

あかり「あと3匹に・・・あの瞬間移動をどうにかしないと・・・」

厄怪「」シュッ

和田どん「わあ~っ!速すぎるドン!」

厄怪「それ、もう一発」

ジバニャン「させニャいニャン!」

厄怪「じゃ、きみにも一発・・・」

あかり「ジバニャン!危ない!!」

ジバニャン「ニャアー!!」

シュシュッ

厄怪「ぼくには勝てないよ。なんせぼくはエリート怪魔なんだから」

ワルニャン「この野郎・・・!バカにしやがって!!」

857: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/23(木) 23:07:13.90 ID:iSZ95mnu0
あかり「みんな!このままじゃ危ないよ!」

厄怪「チュチュ~」

あかり「みんな~!!」

ダッ

あかり「がああっ!」

ジバニャン「あ、あかりちゃん・・・!あかりちゃーん!!」

ウィスパー「なんということでしょうか・・・!」

厄怪「チュチュ~、自分からやられにいくなんてほんとバカだね~」

858: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/23(木) 23:14:16.05 ID:iSZ95mnu0
ジバニャン「あかりちゃんは・・・あかりちゃんはオレっちをかばってくれたんだニャン!
       あかりちゃんをバカにする人は誰だろうと許さニャいニャン!」

厄怪「ま、怪魔にたてつく事自体がバカなことだけどね~」

ジバニャン「うるさい!ニャーーー!!」

厄怪「」シュッ

ボゴッ

ワルニャン「ぐわーっ!オレ様に当たってるっての!何しやがる!」ボゴッ

ジバニャン「ニャーっ!」

ウィスパー「ちょっとお!仲間割れしてる場合じゃないですよお!!」

和田どん「ケンカはよくないドン!」

厄怪「チュチュ~、仲間割れなんてもう終わったっチュね~」

厄怪「司令塔の人間を失った妖怪なんて楽勝だね、チュチュ~」

859: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/23(木) 23:23:04.83 ID:iSZ95mnu0
ジバニャン・ワルニャン「ニャーッ!」

厄怪「同士討ちを見るのは楽しいっチュ」

ウィスパー「こうなったら私があかりちゃんの代わりに妖怪ウォッチで・・・」

厄怪「」シュッ、ボゴボゴッ

ウィスパー「がっ・・・!」

厄怪「チュチュ~、きみはなにしようとしていたのかな~?
   ぼくにはお見通しだよ~」

ウィスパー「これでは・・・おはらいもアイテムも必殺技も使えない・・・!
       でも・・・万事休すとは認めませんよ!」

厄怪「やれやれ、ほんとにバカだね~。あ、あのケンカをそのままにしてもいいのかな?」

ウィスパー「ああっ!早く止めないと・・・!」

厄怪「チュチュ~、つぶしあいに巻き込まれるといいよ~」

厄怪「さて、みんな消えてしまったあとは・・・この子の持ってる
   妖怪ウォッチを消し去るだけっチュね」

ボガッ、ボゴボゴバキッ

厄怪「チュチュ~、もっと殺し合うといいよ、本当に楽しい気分っチュ♪」

862: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/26(日) 19:47:29.15 ID:hTxj6oZM0
和田どん「みんな!やめるドン!」

ワルニャン「おめえは引っ込んでな!」

和田どん「ドンギャーッ!」

ウィスパー「ちょっとお!見方同士で争ってる場合じゃ・・・」

ジバニャン「ニャにー!?」

ガシッ

ジバニャン「ウィスパーに指図されたくニャいにゃん!」

ジバニャン「そうりニャああああ!!」ブンブンブン

ウィスパー「あ~れ~!」

ワルニャン「お、ジャイアントスイング面白そうだな、よ~し、オレ様も・・・」ボガッ

和田どん「ぎゃ!」

ワルニャン「」ガシッ

ワルニャン「こうすりゃ投げれるぜ」

ブンブンブン

和田どん「あ~れ~だドーーーーン!」

厄怪「チュチュチュ~♪あいつらもう終わりっチュね~♪」

863: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/26(日) 19:55:06.45 ID:hTxj6oZM0
グルグルグルグル・・・

厄怪「しまった・・・奴らを見てたらつい・・・」フラフラ

ジバニャン「え~い!!」

ウィスパー「あ~~!!」

厄怪・ウィスパー「ぎゃ!」

ワルニャン「そうれ~!」

厄怪・和田どん「ぎゃああ!!」

厄怪「」ピクピク

ジバニャン「ふぅ、すっきりしたニャン」

ワルニャン「な~んて思うなよォ!オレ様に一撃をくらわせた代償は高くつくぜ」

ジバニャン「ニャに~!?」

ワルニャン「・・・でもさ、いちいち張り合ってもラチあかねえしよぉ。
       怪魔の野郎を先にぶっ倒したほうが勝ちってことでどうよ?」

ジバニャン「その話、のったニャン!」

864: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/26(日) 20:10:14.86 ID:hTxj6oZM0
ワルニャン「さて、怪魔の野郎は・・・」

ジバニャン「チャンスだニャン!ぐったりしてるニャン」

ワルニャン「なに~!?くっそー!出遅れた!」

ジバニャン「そうりゃあ!」

厄怪「ぐわっ!」

ワルニャン「オレ様も行くゼー!」

厄怪「わああああ!」

厄怪「」シュッ

厄怪「くっそー!ウバウネ様に言いつけてやる~!おぼえてろ~!」ボンッ

ワルニャン「ちっ、とどめをさせなかったか・・・」

ジバニャン「でも何とか勝てたニャン」

ワルニャン「勝負チャラになっちまったなぁ・・・結局オレ様達の手で倒せなかったしよ。
       最後の最後で瞬間移動により怪魔の野郎を取り逃がしちまったしさ・・・」

ウィスパー「う~ん・・・」

和田どん「ど・・・ドン・・・」

ジバニャン「でもオレっち達の勝利に変わりはないニャン」

ワルニャン「お、あいつら起きやがったぜ」

ジバニャン「あ、本当だニャン。ウィスパーとどんちゃんが起きたニャン」

865: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/26(日) 20:20:45.60 ID:hTxj6oZM0
ジバニャン「あー!そういえばあかりちゃん・・・!」

ワルニャン「あー!そうだった!!」

ウィスパー「どうしましたか?」

和田どん「けんかはもうやめたのカッ?」

ジバニャン「それどころじゃないニャン!あかりちゃんが心配になってきたニャン!
       あかりちゃんはオレっちをかばって・・・」

ウィスパー「あー!そうでした!!」

866: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/26(日) 20:31:01.90 ID:hTxj6oZM0
シュッ

ウィスパー「あかりちゃん!あかりちゃん!!」

ウィスパー「目を覚ましてくださあああい!!」

あかり「・・・・・」

あかり(・・・みん・・・な・・・)

『あかりちゃん!あかりちゃん!!』

あかり(みんなの・・・声が・・・)

ウィスパー「あかりちゃん!!聞こえていますか!?」

ジバニャン「あかりちゃん!大丈夫かニャン!!死んじゃいやだニャーン!!」

あかり「(パチッ)みんな・・・」

ジバニャン「あ・・・あかりちゃん・・・」

867: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/26(日) 21:23:19.41 ID:hTxj6oZM0
ジバニャン「よかったニャーーーン!あかりちゃんが目を覚ましてくれたニャン・・・」

ウィスパー「あかりちゃんが無事でよかったでうぃす」

あかり「・・・あっ、怪魔は?もしかしたらあかりが倒れている間にみんな・・・」

ジバニャン「怪魔ならもう倒したニャン」

ジバニャン「それと・・・あかりちゃん・・・」

あかり「?」

ジバニャン「さっきはありがとうニャン」

あかり「ジバニャン・・・」

ジバニャン「あかりちゃんの思いをムダにはしなかったニャン」

あかり「みんな・・・迷惑かけてごめん・・・」

あかり「あかりね、みんなを守りたくて・・・みんながやられていくのを黙って見てられなくて・・・」

あかり「そのあとの記憶がなかったんだけど・・・」

868: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/26(日) 21:40:46.89 ID:hTxj6oZM0
あかり「・・・うっ・・・ううっ・・・」ポロ

ジバニャン「ニャ?あかりちゃん?」

あかり「もしかしたら・・・みんなやられて・・・」ポロポロ

あかり「ぐすっ・・・あかりのせいで・・・」ポロポロ

あかり「平釜平原が怪魔に支配されちゃったのかも・・・」ポロポロ

あかり「知れなかったの・・・!」ポロポロ

あかり「みんな・・・心配させてごめんね・・・」ポロポロ

あかり「あかり・・・みんなのことが大好きだよお!」

あかり「ううっ・・・」ポロポロ

あかり「いつまでも一緒に・・・笑っていようね・・・」ポロポロ

869: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/26(日) 21:53:11.83 ID:hTxj6oZM0
ウィスパー「あかりちゃんの仲間思いには私も執事として感激でうぃす!」

ワルニャン「言ってくれるじゃねえか、それでこそオレ様のダチだぜ」

和田どん「ボクもみんなのことが大好きだドン」

ジバニャン「あかりちゃんはずっとオレっちたちのお友達だニャン」

あかり「みんな・・・ありがとう」


土蜘蛛「うう・・・」

大ガマ「てて・・・」


あかり「両軍の大将さんも起きたみたいだね・・・無事でよかったよぉ・・・」ポロポロ

ウィスパー「はいはい、もう泣くのはやめましょう」

あかり「みんな・・・」

870: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/26(日) 22:26:52.79 ID:hTxj6oZM0
土蜘蛛「む?怪魔の姿が見えんが・・・」

大ガマ「あ・・・あいつ・・・」


あかり「みんな・・・うっうっ・・・大好きだよ・・・」


土蜘蛛「逃げろと言ったのに・・・」

大ガマ「こいつは驚いたな。オレたちが太刀打ちできなかったあの厄怪を倒しちまうとは」

えんらえんら「戦いが終わったようね~」

りせ「・・・・・」

大ガマ「えんらえんら」

土蜘蛛「ここにも人間がいたのか」

りせ「・・・・・」

えんらえんら「戦いが始まる直前からずっといたわ~ん」

土蜘蛛「そうか・・・」

りせ「・・・・・」

えんらえんら「この子、元祖と本家、共に生きていてほしいと願っているそうよ~ん」

大ガマ「へっ、言われなくてもそのつもりでいるぜ」

土蜘蛛「共通の敵ができたのでな。その敵がいなくなっても
    未来永劫ともに生きていくつもりでいるぞ。これからはな」

大ガマ「オレも土蜘蛛と同じだぜ」

りせ「・・・・・」

えんらえんら「ありがとう、二人とも」

872: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/29(水) 22:44:58.79 ID:2RI6xiIz0
そのころ京子たちは

マスターニャーダ「見事じゃ!ワシっちの試練をクリアするとはの」

京子「ここまでがんばった甲斐がありました」

結衣「お前ほぼ何もしてなかっただろ」

ちなつ「何が『これは楽してクリアできそうだな』ですか!
    京子先輩、七森町で偶然マスターニャーダを見つけたときとは全然違いましたよ!」

鬼食い「まさかこのワイが何もできずに終わってまうとは・・・
    お師匠はんよりもガッツあるんやないのかおまえら」

京子(結衣恐ろしい・・・)

鬼食い「おまえらならお師匠はんの助けなどいらへんで!
    フユニャンとおまえら3人で力を合わせれば怪魔にも勝てるで!
    ワイも応援してるからがんばれや~!!」

京子「え・・・?」

結衣「3人・・・?」

873: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/29(水) 22:50:02.02 ID:2RI6xiIz0
フユニャン「鬼食い、何言ってるんだ?」

ちなつ「あ!」

フユニャン「あ!あかりちゃんがいない・・・!しまった!今までずっと忘れていたのか・・・!」

結衣「あかりどこにいるんだ?」

京子「ずっと気づかなかったよ!」

ちなつ「しかもこれが初めてではありませんよ」

フユニャン「まさか・・・あかりちゃんは逃げ遅れてしまったのか・・・!?」

ちなつ「急ぎましょう!このままじゃあかりちゃんが・・・!」

フユニャン「急いで平釜平原に戻るぞ!」

874: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/29(水) 23:01:07.90 ID:2RI6xiIz0
一方平釜平原では

土蜘蛛「お主には感謝しているぞ」

大ガマ「助かったぜ、ありがとな、まさかお前が厄怪ってヤローを倒してしまうとはな」

土蜘蛛「お主を見くびっていたようだ。逃げろとか・・・
    吾輩たちが太刀打ちできないからといってすまないことを言ってしまった・・・」

あかり「そんなことはないよ。だって土蜘蛛さんはあかり達を心配してくれたんでしょ?」

土蜘蛛「そう言ってもらえると助かる」

大ガマ「キュウビもオロチも無事だった。よかったな」

土蜘蛛「だが・・・!」

大ガマ「ここからが正念場だろ?」

土蜘蛛「吾輩が何を言いたいのかがわかっていたのか。
    では、先程も言ったがこれからは共に戦っていこうではないか!」

大ガマ「へっ、何度も言うなって」

あかり「みんな・・・ありがとう・・・いつまでも一緒に笑いあっていようね」

あかり「そして元祖さんも本家さんもずっと一つになれるように・・・がんばっていこうね」

875: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/29(水) 23:19:28.10 ID:2RI6xiIz0
その頃

ウバウネ「さーてさてさて、今日はどれくらい人間にとりついたのかな~?
      どっきどき成績発表の時間だっヨ~ン!」

ウバウネ「第1位は破怪くん!さすが上級怪魔のトップだっヨ~ン!」

破怪「ブモォ~!破壊は常に全開!!全力を尽くすのみブルァ~!!!」

ウバウネ「続けて第2位!難怪じぃ!」

難怪「フォフォフォ・・・勝負は時の運。次こそはワシがトップをいただくぞい」」

ウバウネ「そしてお次は・・・」

878: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/30(木) 22:52:41.68 ID:SlVPkew20
シュッ

厄怪「ウバウネ様~!あいつらナマイキだよ~!仕返ししてほしいでチュ~!!」

不怪「あらら、アンタ遅刻だけならまだしも人間に負けてくるなんてそれでも怪魔?」

厄怪「グッ・・・」

ウバウネ「厄怪くんは成績もビリッケツだしもうクビだっヨ~ン!」

厄怪「ウバウネ様・・・まだぼくは・・・!」

ウバウネ「バイバイだっヨ~ン!」

シュオオオオオ

厄怪「いやーーーーーーーっ!!」

ピューッ

豪怪「ガーッハッハッハッ!厄怪かわいそォ~」

不怪「チッ、心にも無いこと言わないでよ豪怪。気持ち悪いから・・・!」

難怪「しかたあるまい、あやつはワシらの中でも特に落ちこぼれじゃったからのォ・・・
   むしろ足手まといがいなくなってウバウネ様の計画を進めやすくなったわい」

破怪「怪魔の真のエリートである・・・オレたちが動く時がついに来たブルァ~!!」

破怪「破壊して・・・破壊して・・・破壊しまくってやる!ウオオオオ!荒ブルアアア~!」

ウバウネ「フフフ・・・アタクシたちの計画はこっからが本番だっヨ~ン!」

879: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/30(木) 23:00:05.77 ID:SlVPkew20
平釜平原

あかり「あ、そうだ。みんなと合流しないと」

ドロン

土蜘蛛「おお、マスターニャーダ様」

大ガマ「オレたちに力を貸してくれるんだって?」

マスターニャーダ「今それを話すどころではない」

土蜘蛛「なんだと!?・・・まさか・・・!」

マスターニャーダ「ウバウネがついに動き始めた・・・七森町が危ない・・・」

大ガマ「なんだって!?」

マスターニャーダ「七森町に・・・あやしい気配が集まろうとしておる」

あかり「ええっ!?」

マスターニャーダ「大きな怪魔の反応が4つもきておる」

ウィスパー「ということはあの厄怪よりも強い怪魔がまだそんなにいるってことですか!?」

880: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/30(木) 23:13:48.07 ID:SlVPkew20
あかり「それってもしかしてフユニャンが言ってた上級怪魔5幹部のこと?
    あかりは全然知らないけど・・・」

マスターニャーダ「厄怪以外の上級怪魔の反応があるわけじゃ!」

あかり「大変!急がなきゃ!京子ちゃん、結衣ちゃん、ちなつちゃんと早く合流しよう!」

そのころ汽車の中で

京子「うわ、なんだよあれ・・・!」

ちなつ「なんか黒い雲が渦巻いています」

結衣「これは最終決戦の予感がするな・・・」

フユニャン「まずい・・・この世の終わりと同じくらいにまずい・・・!!」

京子・結衣・ちなつ「ええっ!?」

フユニャン「あれはウバ雲という怪魔たちがとけこんでいる暗黒の雲だ・・・!
       あの雲がこの町を覆いつくした時、人間は皆怪魔にとりつかれてしまう!
       もしかしたらあかりちゃんは・・・」

京子「げえ~!!どうすんだよ!!」

結衣「あかりが怪魔にとりつかれてしまってるというのか・・・」

フユニャン「その可能性はありそうだ。もうすぐ汽車は駅に着く。駅に着いたら急げ!!」

京子・結衣・ちなつ「うん!!」

七森町

京子「急ぐぞ!・・・って、駅員たちまで怪魔になってる・・・!」

結衣「運転手も怪魔になってるぞ!」

ちなつ「早くあかりちゃんのところにいかないと・・・!」

881: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/30(木) 23:22:15.67 ID:SlVPkew20
一方あかりは・・・

あかり「あっ・・・!町中が・・・!」

ドロン

ウバウネ「だっヨ~ン!」

あかり「ウバウネ!」

ウバウネ「もう遅いのだっヨ~ン!この町はもうアタクシ達のものだっヨ~ン!」

ジバニャン「ニャに~!?」

ウバウネ「ほら、空を見てごらん。町を覆っている雲はただの雲じゃない。
      あの雲には怪魔たちがとけこんでいるのさ。人間どもの完全支配まであと少し・・・
      それまで大人しくするんだっヨ~ン!」

あかり「どうしてそんなことするの?」

ウバウネ「それは自分達の目で確かめるといい・・・」

ウバウネ「では!アタクシがプロデュースするアタクシ達の望んだ未来へ3名様ご案内だっヨ~ン!!」

キュルルルルルルル

あかり「きゃああああ!!」


882: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/30(木) 23:25:01.72 ID:SlVPkew20
現代の七森町

ヒューッ

ウィスパー「げふ!」

ドンッ

ジバニャン「ニャッ!」

ウィスパー「がふ!」

ドンッ

あかり「わあっ!」

ウィスパー「ぐふ!」

あかり「・・・・・」

あかり「ここって・・・あかりの家の目の前だよね・・・」

883: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/07/30(木) 23:31:18.65 ID:SlVPkew20
あかり「ということは現代にとばされたんだね・・・」

ウィスパー「ふんでます~・・・」

ジバニャン「そのようニャンね」

ウィスパー「また・・・ふんでます~・・・」

あかり「でもここ本当に七森町なの?町中が暗闇に覆われているんだけど・・・」

ウィスパー「だ~か~ら~!ふんでるっていってんでしょうがっ!!」

ウィスパー「あんたらこれで2回目ですよ!わざとやってんじゃないでしょうね!?」

ジバニャン「今そんなこと言ってる場合じゃニャいニャン!」

ツカツカツカ・・・

あかり「あ、人が近づいてくる・・・でもなんか様子がおかしいような・・・」

男「グウオオオオオ!!」

ジバニャン「あかりちゃん!あぶニャい!!」

ドゴッ

男「グハアア!」

シュウウッ

あかり「え?怪魔?どうして現代にも怪魔が・・・?」

886: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/03(月) 22:41:35.18 ID:mEOe2L+Z0
あかり「さっきの男の人大丈夫かなぁ・・・」

ジュウウウ

男「グフオオオ!!」

ジバニャン「ニャニャー!別の怪魔がとりついてきたニャン!」

ウィスパー「キリがありません!家に逃げましょう!!」

あかり「うん」

887: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/03(月) 22:50:38.33 ID:mEOe2L+Z0
あかりの家

あかり「よかった・・・追ってこなくて・・・」

ウィスパー「おや?家の中は明るいようですね」

ジバニャン「電気がついたままになってるニャン」

あかり「外は真っ暗闇だよ。ウバウネはこれをあかり達に見せたかったんじゃないのかな?」

あかね・母親「・・・・・」

あかり「あ、お姉ちゃん、お母さん、ただいま」

あかね・母親「・・・・・」

あかり「お姉ちゃん・・・?お母さん・・・?」

あかね・母親「お~か~え~りぃ~~ん」

あかね・母親「かい~ん」

あかり「・・・!!お姉ちゃん!お母さん!」

あかり「大変!みんな怪魔になってる・・・!外に出よう!もう家の中も危ないよぉ!」

ガシッ

あかり「えっ!?」

ウィスパー「あっ、あかりちゃん!!」

あかね「グフフフフ・・・」

888: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/03(月) 22:57:19.97 ID:mEOe2L+Z0
あかね「あ~かりぃ~ん、せっかく帰ってきたんだし楽しいことしようかい~ん?」

母親「かぃん」

あかり「お姉ちゃん、お母さん、離して!」

ジバニャン「あかりちゃんに手出しするなニャン!」

トン

あかね「無断で居候しているのはどこの誰かい~ん?」

ジバニャン「ニャに~!?オレっちの一撃を止めたニャ?」

母親「一緒にまざろうかい~ん?」

ジバニャン「ニャニャー!!」

ドシャア

あかり「きゃああ!!」

あかり「いや・・・やめて・・・」

あかね「あかりぃ~ん、私のものになろうかい~ん」

母親「お母さんね、寂しかったの、そう思わないかい~ん?」

あかり「お姉ちゃん!お母さん!お願い!正気に戻って!」

889: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/03(月) 23:05:13.39 ID:mEOe2L+Z0
ウィスパー「あかりちゃん!ジバニャン!・・・このままだと・・・」

ウィスパー「デキる執事として2人を助けなければ!」

ウィスパー「私が行くしかありませんでうぃすー!」

母親「邪魔者がいるのかい~ん?」

ぶぎゅっ

ウィスパー「ギャーー!!」

ジバニャン「ウィスパーじゃこうなると思ったニャン・・・」

ジバニャン「でも・・・これは使えそうだニャン」

母親「では、楽しいことの続きを・・・」ドガッ

ウィスパー「ぐう!」

ジバニャン「」スッ

ウィスパー・母親「ぐふあ!」

ジバニャン「ウィスパーがいい武器になったニャン、早くあかりちゃんを・・・」

あかね「ちゅちゅちゅぅ~ん」

あかり「お姉ちゃん、だめだよ・・・こんなお姉ちゃんいやだよ・・・」

890: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/03(月) 23:11:47.99 ID:mEOe2L+Z0
ジバニャン「今度こそあかりちゃんを助けるニャン」

ウィスパー「わわわ・・・また私を鈍器がわりに・・・」

ジバニャン「ニャー!」

ウィスパー「がふ!」

あかね「・・・!」

あかね「お楽しみの邪魔をする人は誰かい~ん?」

ウィスパー「私・・・もう・・・限界・・・」

あかり「ジバニャン・・・ウィスパー・・・」

あかり「あかり、何とか助かったのかな?でも・・・」

あかり「みんな!ごめん!!先に外に出てるよ!」ダッ

ウィスパー「あー!あかりちゃーん!」

母親「人を殴る暴力妖怪はどこかい~ん?」

ウィスパー「げ!母さんもう起きてきました!?こうなったら・・・」ドロン

ジバニャン「ニャニャー!オレっちを置いていくなニャーー!!」

あかね「さ~て、たっぷりとかわいがってやろうかい~ん」

母親「悪いネコにはおしおきかい~ん」

ジバニャン「ニャアあああ!!!」

891: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/03(月) 23:18:14.24 ID:mEOe2L+Z0
外では

あかり「はぁ・・・はぁ・・・何とか助かった・・・」

ドロン

ウィスパー「いや~とんだ災難でした・・・ところでジバニャン置いていきましたよね?」

あかり「でもジバニャンを見捨ててはいないよ、だって・・・」

あかり「あかりの妖怪、出てきてジバニャン!妖怪メダル、セットオン!!」

パアアア

ジバニャン「ここは?・・・よかった~助かったニャン。あかりちゃん、信じてたニャン」

ウィスパー「なるほど、妖怪メダルを使って呼び出したのですか。
       私とした事が、妖怪ウォッチでこんな事もできるということを忘れていました」

あかり「それより家から離れよう!そのあと過去へ行く方法を・・・」

ウィスパー「残念ながら今のままではどうにも・・・」

ビビビッ

ウィスパー「あっ・・・!!」

あかり「ウィスパー、どうしたの?」

894: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/05(水) 23:18:02.70 ID:gXxc8hy10
ウィスパー「執事としてのカンが公民館に行けと言っています。公民館に行きましょう!」

ジバニャン「アテにならない根拠ニャン」

あかり「ジバニャン、あかりはウィスパーを信じるよ。公民館に行ってみる価値はありそうだよ」

ジバニャン「あかりちゃんがそういうなら一緒に行くニャン」

その途中で

「ここは通さない~ん!」

あかり「怪魔!?いいや・・・まさか・・・そんな・・・!」

櫻子「グフフフフ、お前にもとりついてやる!」

向日葵「人間よ、覚悟はいいのかい~ん?」

あかり「櫻子ちゃん!向日葵ちゃん!」

ボン

ワルニャン「怪魔なんかに負けてたまるかよ」

ババァーン「ババァーン!」

ジバニャン「いくニャン!!」

あかり「みんな!やめて!」

あかり「」スッ

ウィスパー「これはみがわり人形」

ジバニャン「あかりちゃん、逃げるニャンか?」

あかり「うん、あかりの友達を傷つけたくないし・・・
    櫻子ちゃん、向日葵ちゃん、あとで必ず助けてあげる・・・!」ダッ


櫻子「グフフフ、ズタズタにしてやる!」

向日葵「それはただの人形なんじゃないのかい~ん?」

895: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/05(水) 23:22:43.37 ID:gXxc8hy10
七森公民館付近

あかり「中には入れないみたい」

ウィスパー「妖気を感じたのは中ではなく正面のドアからここから少し左にいったところです」

あかり「うん、行ってみる」

あかり「あ、妖怪ウォッチが反応してる。調べてみるよ」

あかり「あ、ナゾのたてふだ出てきた」

ウィスパー「では、ナゾナゾに答えていきましょう」

あかり「正解の妖怪さんがいるといいけど・・・」

896: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/05(水) 23:32:48.50 ID:gXxc8hy10
その頃現代の七森町の別の場所では

綾乃「はぁ・・・はぁ・・・一体どうなってるのよ・・・!
   どこに逃げても変な妖怪だらけだし・・・どういうことなのよー!」

綾乃「もうびっくりクリミア半島よー!」

おじさん「一人で何を叫んでいるのかい~ん?」

綾乃「いやあああ!!ここにもいたあああ!!」ダッ

しばらくして

綾乃「あ、千歳、お願い・・・!助けて!」

千歳「・・・・・」

綾乃「千歳・・・?」

千歳「な~に~か~用かい~ん?」

綾乃「きゃあああああ!!千歳まで~!!」

綾乃「誰か助けてーーー!!!」

897: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/05(水) 23:38:41.03 ID:gXxc8hy10
千歳「あ~や~の~ちゃ~ん。何を怖がっているのかい~ん」

綾乃「いやあああ!」

綾乃「あ、会長・・・い・・・いや・・・」

りせ「・・・・・!」バタバタ

綾乃「複数の変な妖怪にからまれてる・・・!」

グイ

千鶴「お姉さんと楽しくやろうかい~ん」

綾乃「いやあ!千鶴まで・・・!いつの間に・・・」

千歳「一緒に楽しいことしましょうかい~ん」

怪魔「グフフフフ・・・・」

綾乃「きゃあああああ!!」

りせ(先生・・・助けて・・・!)

898: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/05(水) 23:41:26.32 ID:gXxc8hy10
そしてあかり達は

あかり「あかりの妖怪、出てきて、うんがい三面鏡!妖怪メダル、セットオン!!」

パアアアア

うんがい三面鏡「あけっぴろ~ん、過去にワープしちゃうって感じ~?」

あかり「おねがい!あかり達を過去に連れてって!」

ウィスパー「みんなと合流しましょう!」

あかり「うん!」

899: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/05(水) 23:47:31.25 ID:gXxc8hy10
過去に到着

京子「あ、あかり、探したぞ」

結衣「無事だったのか、よかった・・・」

ちなつ「どこ行ってたの?心配したよ」

フユニャン「今はどこに行ってもウバ雲だらけだ」

あかり「ウバ雲って・・・あの雲のこと?」

フユニャン「その通りだ」

あかり「あかり、ウバウネのせいで現代に飛ばされてしまったの!
    元の世界の人たちも怪魔にされてたよ!櫻子ちゃんも向日葵ちゃんも・・・!」

ちなつ「ええっ!?」

結衣「これは事を急ぐ必要があるな」

京子「現代の人たちまで怪魔になってるのか・・・」

あかり「なんとしてもウバウネを止めないと・・・!」

フユニャン「まずは雲の発生を止めなきゃな」

901: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/06(木) 22:55:13.37 ID:nUzJRiJv0
フユニャン「そういえば町の妖怪たちから聞いた話によると町中の数ヶ所からあやしい煙が・・・」

ボガーーン

フユニャン「なんだ?今の音・・・ひょうたん池方面から聞こえたな」

あかり「何があったのかな?」

フユニャン「分からない、だがひょうたん池にはウバ雲発生装置があった。
       他にもかげむら医院と小学校にもウバ雲発生装置があるぞ」

ボン

キュウビ「やれやれ・・・危うく爆発に巻き込まれるところだったねぇ・・・」

フユニャン「キュウビ」

キュウビ「ボクは負けたわけじゃないんだけどさ・・・」

フユニャン「キミは相も変わらず素直じゃないな・・・」

キュウビ「まあいいや、白状するとボクは上級怪魔と戦っていたが
      あの巨体から繰り出される体当たりでやられかけたところ
      突然機械が大爆発してさ。ボクまで巻き込まれそうになったから
      瞬間移動でここに避難したってわけさ」

フユニャン「なるほど、おまえは豪怪と戦っていたのか」

フユニャン「ところでおまえらはのんびりしていられないぞ」

京子「あーっ!そうだった!!」

結衣「まずは一番近い小学校へ向かおう」

フユニャン「小学校はここから北西のところにあるぞ」

あかり「行ってみよう」

ちなつ「早くしないと大変なことになります!!」

902: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/06(木) 23:08:37.53 ID:nUzJRiJv0
ドガーーン

京子「わわ、またさっきの爆発音が・・・」

フユニャン「今度は小学校方面で音が鳴ったな・・・」

キュウビ「一体何が起こっているんだね?」

ドロン

大ガマ「ふぅ、爆発に巻き込まれずに済んだぜ」

キュウビ「大ガマ、キミもここに来たんだね」

大ガマ「はっ、レディーを相手に最後までおされるとはオレも堕ちたもんだなぁ・・・」

フユニャン「しかし豪怪に続いて不怪も突然の爆発にやられたというのが何か気にかかるな・・・」

結衣「突然機械が故障したとか・・・」

フユニャン「いいや、それはない、だからこそかなり気にかかっている・・・」

フユニャン「それよりおまえたちはかげむら医院に行け、オレは別行動をとる」

あかり「分かった、みんな、行くよ」

キュウビ「キミたちになら期待してもいいかな」

大ガマ「応援してるぜ」

903: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/06(木) 23:17:05.29 ID:nUzJRiJv0
その途中で

京子「ウバ雲発生装置はあと1ヶ所、ここは私達が決めてやろうじゃないか」

結衣「そんなノリじゃ間違いなくやられるぞ」

あかり「みんな一緒に行こう」

ちなつ「この世界を守る・・・」

ゴーーーーー

ちなつ「あれってもしかして・・・」

結衣「ん?ちなつちゃんはあの物体が気になるのか?」

ちなつ「間違いないです。あれがウバ雲発生装置の突然の爆発の原因です」

ボゴーーーン

ちなつ「どんぴしゃです~」

ちなつ(しかしあの距離から爆発物を発生装置めがけて落とせるなんて一体何者?)

904: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/06(木) 23:24:09.90 ID:nUzJRiJv0
京子「よ~し、これでウバ雲は・・・」

ウィスパー「大変でうぃす~!今までにないほど強力な妖気が鉄工所付近に・・・!」

結衣「こいつもあの物体に任せてしまおう・・・」

ちなつ「だめですよぉ結衣先輩、ここは私達が決めないと・・・」

ちなつ「それに・・・あれに任せたら危険です!もし私達まで巻き込まれたらどうするつもりですか!」

結衣「分かった。じゃあ自力で倒そう」

京子(ん?あの物体、よく見たら・・・)

あかり「みんな、急ごう!」

京子「だね」

905: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/06(木) 23:40:43.70 ID:nUzJRiJv0
鉄工所付近

破怪「ブモオオオ!この程度でオレに挑むなどォ十年早い!」

土蜘蛛「くそっ・・・!万事休すか・・・!」

破怪「お前を破壊しつくしてやるアアア!覚悟オオオ!!」

あかり「そんなことさせない!!」

破怪「む?邪魔者が現れたか」

結衣「なるほど、中ボスらしい面構えだな」

破怪「だがそれも好都合ブルアアア!
   破壊して破壊して破壊の限りをつくして・・・」

ヒュルルルル

「わあああああ!!」

ドオオオオオオン

破怪「ぐわあああ!!」

土蜘蛛「ぐっ・・・!」

破怪「まさかこの装置の爆発に・・・」ボンッ

あかり「土蜘蛛さん!大丈夫!?」

土蜘蛛「ああ、何とか・・・爆発に巻き込まれて危うく昇天するところだった・・・」

結衣「しかしあの声すごく聞き覚えがあるような・・・」

906: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/06(木) 23:50:03.77 ID:nUzJRiJv0
ちなつ「あ、西垣先生」

ちなつ「・・・だとは思っていました」

京子「西垣ちゃん!」ダッ

京子「大丈夫!?」

西垣「ああ、危うく死ぬところだった。ロケットベルトの突然の墜落でな・・・」

西垣「歳納じゃないか、ごらく部のみんなもそろってるな」

ちなつ「ウバ雲発生装置を止めたのは先生ですね?」

西垣「ああそうだ。しかしとんでもない世界になってしまったな。
   町中が暗闇の世界だ。怪魔もうじゃうじゃうろついている・・・」

西垣「だが4つの発生装置を爆破したとはいえそれだけではあの雲は消えない。
   黒幕をどうにかしない限り暗闇は消えはしないだろうな」

あかり「じゃあ・・・」

京子「ウバウネってやつを倒さない限りこの町は暗闇に包まれたままってことか・・・」

結衣「しかし居場所も分からないのではどうにもならないな・・・」

ちなつ「どうしましょう・・・」

908: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/08(土) 18:14:42.38 ID:tnkKzt8L0
ドロン

フユニャン「みんな!オレについてこい!夕陽ヶ丘工場に向かうぞ!!」

あかり「夕陽ヶ丘工場?」

ちなつ「そこで何をするのですか?」

結衣「あ、これはもしかするとラスボスの居場所を突き止めたというパターンだな・・・」

京子「よーし!そうと決まれば出発!」

フユニャン「察しがいいな、そのとおりだ。あの工場がウバウネの居場所だ」

フユニャン「よし!行くぞ!」

西垣「あ、お前達、しばらくしたらとっておきの物を持ってやってくる、それまで待ってろ。
   お前達は私が何とかして探す」

結衣「期待はできませんが手助けになりそうなアイテムをどうか・・・」

ちなつ「一度成功したからといって安心はできませんからね」

あかり「早く行こう、みんなを、この世界を救うために」

京子「よーし!未来の救世主、ごらく部参る!!」

フユニャン「時間がない、急げ」

909: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/08(土) 18:22:05.21 ID:tnkKzt8L0
夕陽ヶ丘工場付近

あかり「あ、キュッピーいる」

結衣「・・・結局怪魔との戦いで回復アイテム使うだけ無駄だったな」

京子「それでこそのアイテムだってば」

ちなつ「私達の持ってる回復アイテムは足りるようで足りなさそうですね・・・」

結衣「アイテム使うのはいいけどちゃんと後先考えろよ」

京子「ここにウバウネがいるのか」

京子「よーし、待ってろよウバウネ!」

フユニャン「入るぞ」

あかり「4人で行けば不可能も可能になるよ」

結衣「この町を元に戻そう!」

京子「行っくぜー!!」

910: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/08(土) 18:34:38.46 ID:tnkKzt8L0
夕陽ヶ丘工場内

京子「あ、門が閉まってる」

結衣「となるとまずは手下との対決になるな」

ちなつ「どこにいるのでしょうか?」

結衣「分からない、だが用心して進もう」

ガララ

あかり「みんな、開いたよ」

あかり「」スタタ

あかり「みんなも一緒に・・・」

ガシャーン

あかり「ええっ!?」

ウィスパー「もしかして私達閉じ込められました?」

ジバニャン「フユニャン達と分断されたニャン!」

あかり「ええ~!?どうしよう・・・」

あかり「あ、ウバウネ」

あかり「・・・あかりはそれでも行くよ。
    みんなを信じて先にウバウネと戦うよ」

あかり「きっと京子ちゃんも結衣ちゃんもちなつちゃんも
    フユニャンもこの状況を乗り越えてこの門を開けてくれるはず・・・」

あかり「もう引き下がれないし行くよ!」

911: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/08(土) 19:04:04.95 ID:tnkKzt8L0
一方京子たちは

ドロン

キン「ヒッヒッヒ、我らが簡単に通すとでも思ったのかい?」

フユニャン「キン!!ギン!!」

ギン「あの赤い娘はこれからウバウネ様によって消されてしまうのさ。
   それと同時におまえたちは我らの手にかかって死ぬ」

京子「何だと?勝手に決めんなよ」

結衣「早くこいつらを倒そう!でないとあかりが・・・!」

ちなつ「早くあかりちゃんを助けましょう!」

キン「面倒じゃ・・・」

ギン「束になってかかってくるがよい!」

キン「そしてウバウネ様にひざまずくのじゃ!」

フユニャン「みんな!行くぞ!!」

912: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/08(土) 19:50:05.83 ID:tnkKzt8L0
そしてあかりは

ウィスパー「トキヲ・ウバウネ!あやしい雲を作り出す機会は全て破壊しました!
       あなたの悪だくみはもうおしまいです!!」

ウバウネ「それはどうかな?ここまでウバ雲が広がれば
     七森町を怪魔の町にすることも充分に可能なんだっヨ~ン!」

あかり「そんなこと絶対にさせない!七森町を覆う雲を消してきれいな空を返してもらうよ!!」

ウバウネ「アタクシの邪魔をする者はみーんなひねりつぶしてやるのだっヨ~ン!」

バトル開始

ウバウネ「さーて、アンタのレベルを奪って怪魔を呼ぶのだっヨ~ン!」

ワルニャン「うぐぇ・・・なんだこれ・・・」

あかり「あ、ワルニャンが・・・」

ウィスパー「レベル59の怪魔が出てきましたよ!!」

ジバニャン「ニャニャー!レベルを奪ってくるなんて反則だニャン!」

ウバウネ「さーて、お次は・・・」

ジバニャン「しまった・・・ニャン・・・」

あかり「ジバニャン!」

あかり「いったんサークル回すよ」

ウィスパー「レベル61の怪魔が新たに出てきました!」

ウバウネ「さーて、この杖で攻撃だっヨ~ン!」

和田どん「ドンギャーッ!でも回復の術でダメージ回復だドン!
      この戦い、絶対に負けられないドン!!」

アライ魔将「お清めじゃ!」

なまはげ「コノイチゲキヲウケテミヨ!」

ウバウネ「ぐう・・・!」

913: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/08(土) 20:03:16.71 ID:tnkKzt8L0
あかり「なまはげに必殺技使わせるよ」

怪魔1「グフフ!」

怪魔2「グヒ!」

なまはげ「グワッ!ダガタオレルワケニハイカナイ!」

なまはげ「ハンゲキダ!悪い子イネガー!!」

怪魔1・2「グフウ!」

ウバウネ「今のはかなり効いたね・・・」

ウバウネ「アイスだっヨ~ン!」

なまはげ「オット」

アライ魔将「間一髪・・・」

和田どん「ぎゃーっ!」

和田どん「回復の術で・・・ボクではなくなまはげを回復するドン」

なまはげ「タスカルゾ」

あかり「どんちゃんにも必殺技使わせるよ」

和田どん「行くドン!どんちゃんさわぎだドン!」

怪魔1・2「グオオオオ!」ボンッ

ウバウネ「あ~、アタクシの怪魔が・・・」

あかり「よし、レベルが戻ってきたしサークル回すよ」

915: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/08(土) 20:08:35.84 ID:tnkKzt8L0
ワルニャン「よくもオレ様を弱体化させやがったな!ニャろうめ!」

ジバニャン「レベルを奪われる前に反撃するニャン!」

ウバウネ「なんだってえええ!!」

ウバウネ「くぅ・・・」

ウバウネ「」ドタッ

ジバニャン「倒したニャン」

ワルニャン「割とあっけなかったな」

あかり「じゃあみんなと合流しよう」

ウィスパー「これで扉も開くはずです」

ウバウネ「・・・・・」


ウバウネ「これで終わりと思ったのかい?」

あかり「・・・え?」

916: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/08(土) 20:24:55.55 ID:tnkKzt8L0
キュルルルルル

ウィスパー「なんということでしょう!
       ウバウネが回復しちゃいましたよ!?」

あかり「これってもしかして・・・」

ウバウネ「アタクシは不死身なんだっヨ~ン!
      なんせ時間を巻き戻せるからなんだっヨ~ン!」

ウバウネ「だっヨ~ン!だっヨ~ン!だっヨ~ン!」

ジバニャン「ニャンですと~!?そんなの反則過ぎるニャン!!」

あかり「どうしよう・・・これじゃ・・・」

ウィスパー「あれ?前にもこの力を使う敵と戦ったような気が・・・」

あかり「戦った、確かにあかり達はそんな敵と戦ったよ」

あかり「ウバウネの手下のキンとギンだよ」

ウィスパー「あーっ!そうでした!!だとすると・・・」

ウィスパー「あかりちゃんのお友達がキンとギンを倒してくれればもしかしたら
       勝ち目は見えてくるかもしれません。
       キン、ギンがいての不死の力があるのかもしれませんから・・・」

あかり「京子ちゃん、結衣ちゃん、ちなつちゃん、フユニャン・・・お願い・・・早くここに来て・・・」

ウバウネ「さあ!遊びはおしまいなんだっヨ~ン!」

919: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/09(日) 21:48:52.08 ID:rG/qgiws0
バアンッ

京子「あかりーーー!!」

結衣「よかった。無事だったか」

ちなつ「あとはウバウネだけですね」

フユニャン「キンとギンはオレたちが倒したぞ。マキモド石はまさかピンさしで壊せるとは思わなかったな・・・」

結衣「あれがなかったら不死の力の前になすすべなしだったけどな」

京子「結衣があの石の弱点に気づいてくれたおかげであとは私達の時間だったよ」

ちなつ「結局ほとんど結衣先輩の手柄だったんですけどね」

あかり「みんな、ありがとう・・・」

ウィスパー「さて、これで不死身の力は封じたはずです!もう一度ウバウネに挑みましょう!!」

ごらく部一同「うん!!」

ウバウネ「あああ、なんてことに・・・」

あかり「何度も言うけどみんなの力を合わせよう!」

920: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/09(日) 22:18:27.42 ID:rG/qgiws0
ウバウネ「よくもキンさんとギンさんを・・・」

ウバウネ「アンタたち!絶対に許さないんだっヨ~ン!ふぬぬぬぬ・・・!」

あかり「この町の支配なんて絶対にさせない!!みんな!行くよ!」

バトル開始

ウバウネ「はああああ!!」

あかり「・・・!!みんな!!気をつけて!!あれは妖怪のレベルを吸い取って怪魔を・・・!」

フユニャン「ぐうっ!!力が抜けていく・・・」

あかり「フユニャン!」

フユニャン「くっ・・・奴の能力を忘れてた・・・!」

あかり「みんな!怪魔が来たよ!」

フユニャン「あの怪魔を倒せば奪われた力を取り戻せる・・・」

ししコマ「ならあの怪魔にれんごくの術をくらわせよう!」

とらじろう「兄さんには負けられない!たあ!!」

怪魔「ぐふう!」

結衣「ここは全体技を使おうか・・・いったんサークル回して・・・」

ウバウネ「ふん、小ざかしい!アイスだっヨ~ン!」

妖怪一同「わあっ!」

京子「うわ~!全体攻撃厄介だな・・・」

怪魔「フウ!!」

焼きおにぎり「しまった!」

京子「やば、怪魔も攻撃してくるんだった・・・」

921: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/09(日) 22:31:42.50 ID:rG/qgiws0
きらめ鬼「胸きゅん☆キラー光線!」

ウバウネ「ぐは!!」

怪魔「」ボン

虫歯伯爵「れんごくの術!」

ウバウネ「ぐぬぬ・・・!妖怪の分際で人間達に味方するなんて・・・!
      こんな力ありえないのだっヨ~ン!」

京子「いいや、ありえるよ。でもあれは・・・」

ウバウネ「ならなおさら奪ってやるのだっヨ~ン!」

ウバウネ「レベルウバウネ」

心オバア「あららら・・・」

京子「げ!よりによって結衣の妖怪のレベルを奪ったのかよ!」

ウバウネ「さーて、怪魔が出たのだっヨ~ン!もう一体呼んでやるかな~?」

虫歯伯爵「なんだ・・・これは・・・」

京子「わああ!!最悪だあああ!!」

ちなつ「京子先輩?」

あかり「最悪って・・・」

フユニャン「どういうことだ?」

922: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/09(日) 22:43:26.07 ID:rG/qgiws0
ウィスパー「わわわ・・・レベル99の怪魔が2体もやってきましたよ・・・!」

あかり「き、99!!?」

ちなつ「あ、そういえば・・・」

結衣「まさかこんなことになるとは・・・」

京子「結衣レベル上げすぎだって!!言っておくけど結衣の妖怪6体ともレベル99だから」

あかり「ええ~!?」

京子「これ余裕で倒せるんじゃないのかな?って思ってたらこういうことだったんだよ」

結衣「それ本当は何も知らないだろ?あと、サークル回すよ」

怪魔1「グフフフ!!」

フユニャン「だめだ!!防ぎきれない・・・!ぐわあああ!!」ボオンッ

ごらく部一同「フユニャン!!」

怪魔2「グッフフフ!」

水虎「なんだとお!!」ボオンッ

ジバニャン「なんとしても怪魔を倒さなきゃいけニャいニャン、ニャー!!」

ワルニャン「ニャろうめ!」

怪魔2「グフウ!」


923: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/09(日) 22:57:56.56 ID:rG/qgiws0
ウバウネ「イネズマだっヨ~ン!」

妖怪一同「ぐうっ!!」

ウバウネ「か~ら~の、トキヲかけるババアだっヨ~ン!!」

妖怪一同「ぐわあああ!!!」

京子「うわー!前列の妖怪が全滅したー!」

ちなつ「私もあと3匹に・・・」

あかり「わ、ババァーンやられちゃった・・・ジバニャンとワルニャンは無事だったけど・・・」

ジバニャン「ニャんだこれはニャン!?」

ワルニャン「体が動かねえ!」

結衣「くっ、こういうときに状態異常をかけられるとは・・・!」

結衣「急いでおはらいしよう、あ、みんな!!怪魔を相手にしていても埒があかないぞ。
   ウバウネだけを狙え!!」

あかり「まずサークル回すよ」

怪魔1「グフフ!」

カゲまる「ぐはあ!」ボオンッ

怪魔2「グフフフ!」

ふさふさん「なにい!!」ボオンッ

京子「わわわ・・・味方がどんどんやられてく・・・」

925: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/11(火) 23:03:41.97 ID:E219fWYn0
あかり「みんな、持ちこたえて・・・」

なまはげ「トオ!」

アライ魔将「お清めじゃ!」

結衣「くそ、一番時間がかかる鎖を切るタイプか・・・何とかおはらい完了」

結衣「そして次は・・・また鎖かよ・・・」

ウバウネ「イナズマだっヨ~ン!」

ホノボーノ「回復するボーノ」

ウバウネ「アイスも使うんだっヨ~ン!」

結衣「なに!?まさかの2連続全体攻撃か・・・!」

ちなつ「ああ~~!全滅です~!!」

あかり「ちなつちゃん!」

京子「こっちはあと1体だけだよ。いくらおにぎりでホノボーノを回復させるよ」

あかり「おはらい完了」

結衣「こっちもだ。よし、サークル回した後は、麒麟の必殺技で受けたダメージを取り返そう」

オオクワノ神「手ごわい相手だな。だがそんな相手ほど戦いがいがあるな!いくぞ!」

いのちとり「今まで何度も戦った友のためにも負けられへん!!」

ウバウネ「ぐう!」

怪魔1「フフフ!」

いのちとり「しもた!」

怪魔2「グフフフ!」

ホノボーノ「ボーーノーーー!」ボオンッ

京子「うわー!やられたー!!」

いのちとり「こっちは助かったが戦況はよくあらへんな」

結衣「京子じゃああなるとは思った。だが怪魔はガン無視するに限る」

926: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/11(火) 23:11:40.23 ID:E219fWYn0
麒麟「天下泰平の響き!」

結衣「よし、間に合ったな」

京子「結衣~頼むよ~。でもこっちがやられたのは結衣のせいだよ!」

ちなつ「あの怪魔強すぎます・・・」

和田どん「回復させるドン」

アライ魔将「かたじけない」

ウバウネ「ビームをくらわすのだっヨ~ン!」

和田どん「しまったドーン!」ボオンッ

あかり「あっ、どんちゃん・・・!にが~い漢方で復活させるよ!」

ウバウネ「復活だと・・・!?こざかしい!アイスだっヨ~ン!」

あかり「あーしまった!一気に3匹やられちゃった・・・!」

927: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/11(火) 23:17:57.89 ID:E219fWYn0
あかり「こうなったら・・・」

ジバニャン「みんなのためにも負けられニャいニャン!!」

ウバウネ「人間と妖怪が仲良くするなダッヨ~ン!」ヒョイ

ジバニャン「しまったー!外したニャン!」

ワルニャン「ツッパリ夜露死苦!」

ウバウネ「ぐう!!だがこんなものでアタクシは・・・」

怪魔1「グフ!」

怪魔2「グフフ!」

ウバウネ「なにい~!?アタクシを・・・おまえら・・・なにをしてるのだっヨ~ン!」

928: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/11(火) 23:29:08.03 ID:E219fWYn0
いのちとり「千載一遇のチャンスやな!たーるでー!!」

オオクワノ神「この好機を見逃すわけにはいかないな!それ!」

ウバウネ「くっ・・・!こんな時にまともにくらうなんて・・・」

ワルニャン「オレ様はこれを狙っていたんだぜ。とどめだぜ!!」

ウバウネ「ぐわあああ!!でも・・・アタクシは負けるわけにはいかないのだっヨ~ン!」ボンッ

ジバニャン「ウバウネを倒したニャン」

ウィスパー「でもなんか変じゃないのですか?」

京子「あ~あ、なんかこうなることが目に見えていてつまらないな~」

結衣「・・・・・」

フユニャン「みんな、すまない・・・オレがふがいないばかりに・・・」

あかり「フユニャン、もう大丈夫だよ。でもウバウネはどこに消えたんだろう・・・」

結衣「嫌な予感がする。ラスボスがこんなに簡単に倒せるなんておかしい・・・」

フユニャン「なんだと・・・?まさか・・・」

結衣「みんな!ここを出よう!!外が心配になってきた!」

あかり「うん!」

ちなつ「結衣先輩どうしたのでしょうか?」

929: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/11(火) 23:32:21.33 ID:E219fWYn0
外に出て

あかり「キュッピーで回復しよう」

結衣「だな」

ちなつ「私と京子先輩はそうするほかありませんしね」

京子「全滅しちゃったもんね」

あかり「あかりも半分以上の仲間がやられちゃったよ」

結衣「でもこれで全快だな」

フユニャン「外から嫌な気配がする・・・」

結衣「急ごう!!」

あかり「ウバウネを追いかけなきゃ!」

932: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/13(木) 23:37:33.91 ID:EhM7D5ui0
すると

京子「うわ、なんだよあれ・・・」

ちなつ「ウバウネが巨大化しています」

結衣「姿も豹変してるぞ」

あかり「あ、誰か戦ってる」

結衣「ここからじゃ確認できないな・・・」

フユニャン「」フユユユユ・・・

フユニャン「あれは・・・あの時の魔法少女達・・・!」

京子「魔法少女!?」キラキラ

結衣「こいつミラクるんだと確信しているな・・・」

フユニャン「あの時オレを助けてくれた桃色の髪の先端に星がついたステッキを持った子・・・
       あ、そういえばあの時はあかり以外いなかったな・・・」

京子「ミラクるんじゃん!!その桃色の子」

ちなつ「それより早く行かないと・・・!ウバウネを止めなきゃいけませんし!」

京子「急げー!!ミラクるんと一緒に戦うぞー!」

フユニャン「ミラクるん・・・?もしかしてそういう名前の子だったのか?」

あかり「あかりもあの時キンとギンからフユニャンを助けてくれた人はたぶん彼女だったと思うよ」

933: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/13(木) 23:45:13.22 ID:EhM7D5ui0
そして

結衣「これは・・・」

京子「うわー、ミラクるんやられてるよ・・・ライバるんも一緒か」

結衣「いつの間にか共闘してたんだろあいつ。あいつ本当に悪役に向いていないな」

ミラクるん「う、うう・・・」

ライバるん「くっ・・・はあ・・・」

ウバウネ「人間達からスベテ奪ってやるのだっヨ~ン!」

あかり「そうはさせない!!」

フユニャン「この世界の全てを奪わせたりはしない!」

ウバウネ「ま~たあんた達かい?アタクシはかつて人間どもに
     全てを奪われた・・・今度はアタクシがスベテ奪ってやるのだっヨ~ン!!」

ウバウネ「人間絶対に許さないのだっヨ~ン!」

フユニャン「ふざけるな!それはオレたちの台詞だ!!」

あかり「みんな!行こう!」

京子「ミラクるんの無念を私達が晴らす!!」

ちなつ「それはさておいてこの世界を守ります!!」

結衣「怪魔の支配なんて絶対にさせないぞ!」

ウバウネ「ならその思いも奪ってやるのだっヨ~ン!!」

934: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/13(木) 23:51:26.97 ID:EhM7D5ui0
バトル開始

ジバニャン「先制攻撃だニャン!!」

ウバウネ「ぐっ、ちょこざいな・・・!」

ウバウネ「チカラを奪ってやるのだっヨ~ン」

ジバニャン「ニャア・・・」

あかり「あっ、ジバニャン・・・!」

ウィスパー「これはレベルウバウネのとき同様おはらい不可能の状態異常です」

結衣「なら左右の竜を先に倒そう」

いのちとり「これ以上力を奪われるわけにもいかへんな!」

オオクワノ神「いくぞ!!」

ウバウネ「左右の竜の弱点にすぐ気づくとは小ざかしい!」

ウバウネ「ウバウ!!」

前列の妖怪一同「ぐわあ!」

結衣「くっ、弱点に気づけば全体技か・・・」

935: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/13(木) 23:57:00.40 ID:EhM7D5ui0
ししコマ「れんごくの術!」

ウバウネ「そんなの止めてやるのだっヨ~ン!コウドウウバウネ」

ししコマ「な、何が起きた!?」

とらじろう「兄さん!」

ウバウネ「お前にもくらわせてやるかな~?」

とらじろう「しまった!」

水虎「大滝の術!!」

ウバウネ「そんなのくらうわけにはいかないのだっヨ~ン!」

水虎「しまった!外したか・・・!」

ちなつ「強すぎる敵です・・・」

結衣「そりゃラスボスだから・・・」

ちなつ「でも負けるわけにはいきません!」

ウバウネ「そう言ってられるのも今のうちだけなんだっヨ~ン!」

937: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/15(土) 18:43:47.48 ID:izop8ry60
むりだ城「タックルだじょ~!」

ウバウネ「くっ・・・!」

京子「よし、竜を一匹倒した」

ウバウネ「だがいい気になってる場合かな?ヨウキウバウネ」

焼きおにぎり「くっ・・・!」

京子「あー、これから必殺技使おうと思ったのに・・・」

ウバウネ「そしてタマシイウバウネ、スベテ消してやるのだっヨ~ン」

あかり「なにかとんでいる・・・」

ちなつ「あれはなんでしょうか?」

京子「あ、ピンをもう片方の竜につけて・・・」

京子「やば、狙いがそれた・・・」

京子「今度こそ・・・よし、ピンさせた」

あかり「あれ?タマシイの数が1つ減ってる気が・・・」

結衣「・・・そういう事か!弱点に・・・」

ウバウネ「タマシイトンデイクネ!」

結衣「しまった!間に合わなかったか・・・!」

前列の妖怪一同「ぐわあーっ!!」

ウバウネ「まだまだこれからなんだっヨ~ン!それー!!」

結衣「くっ!こういうときに全体技か・・・!」

京子「わー!ズキュキュン太やられた。でもにが~い漢方を使って復活だ!
   こういうときにアイテムの使い道がある!」

ちなつ「いったんサークル回します。そしてししコマにチャーシューメンをあげます」

ババァーン「ババァーン!」

あかり「ババァーンは自分で回復できるからいいや。ジバニャンにロイヤルパンケーキあげて回復させよう」

あかり「あ、サークル回してワルニャン後ろに回そう・・・」

938: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/15(土) 19:29:54.45 ID:izop8ry60
京子「私もサークル回す」

心オバア「極楽の術をかけようかねえ」

結衣「誰を回復させた?自分自身か、よしOKOK」

京子「結衣、さすがにアタッカーたちのHPやばくない?」

ウバウネ「アイテムウバウネ!」

あかり「わあ!アイテムが・・・」

ちなつ「いざという時使おうとしてたのに!」

京子「うわー最悪だー!」

結衣「心オバアに必殺技使わせようか・・・」

いのちとり「た~るで~!」

ウバウネ「ぐあ!力竜を倒されてもアタクシは倒れないのだっヨ~ン!」

ウバウネ「どの妖怪を差し向けようがスベテウバウ!!」

前列の妖怪一同「ぐわあーっ!」

いのちとり・オオクワノ神「ぐぶうっ!」ボオンッ

京子「やばい・・・アイテム使えないというときに全体技を使われた・・・」

ちなつ「負けるわけにはいかないのに・・・」

あかり「お願い、みんな持ちこたえて・・・」

結衣(よし、今だ)

心オバア「ポカポカばーちゃん」

京子「え!?」

ちなつ「この妖怪、蘇生技も使えるのですか?」

あかり「結衣ちゃんすごい・・・」

ウバウネ「なんだってええ~!?一気に2匹も復活させただとお!?」

京子「よし、私も・・・」

ウバウネ「しぶといヤツはなおさら許さないのだっヨ~ン!」

ウバウネ「ヒッサツワザウバウネ」

京子「ええ!?」

結衣「なに!?そんなこともできるのか!?これじゃいざというときに必殺技を使えないぞ・・・」

939: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/15(土) 20:22:41.66 ID:7wpZkbrr0
ウバウネ「何もかも滅びてしまうのだっヨ~ン!
      人間どもがアタクシにした忘れられない仕打ち、
      今こそ思い知るのだっヨ~ン!!」

ウバウネ「スベテ・ホロビルネ!!」

ごらく部一同「っ・・・!!」

前列の妖怪一同「ぎゃああああ!!!」ボオンッ

ウバウネ「さーて、残りのみんなも始末してやろうかねえ・・・」

ちなつ「な・・・なんて威力なんですかあれ・・・!」

あかり「一気にみんなの妖怪たちが3匹ずつやられちゃったよ・・・」

京子「くっそー!アイテムも使えないしどうしろっていうんだよ・・・!」

結衣「・・・っ、二つの竜が復活した」

ウバウネ「力竜と妖竜の力でまたお前らを弱体化してやるのだっヨ~ン!」

ウバウネ「それ!」

なまはげ「グッ・・・!」

ししコマ「くうっ!」

結衣「まずい状況だな・・・」

940: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/15(土) 20:49:00.52 ID:yX76rhLk0
あかり「あ、アイテム使えるようになってる。にが~い漢方でジバニャンを復活させるよ」

京子「こっちはまず~い漢方でホノボーノを復活だ」

ちなつ「にが~い漢方でカゲまるを復活させます」

結衣「ふか~い漢方でもちろん心オバアを復活させるぞ」

ウバウネ「タマシイウバウネ」

結衣「まずい、ピンでタマシイを消せ!」

京子「わわ、狙いが定まらない・・・」

京子「よし、消せた」

ちなつ「竜にピンをさしましたが・・・まずはタマシイが優先です」

あかり「必殺技使わせようかな?お願い・・・奪われないで・・・」

結衣「これで全部かな?用心しながら必殺技使おう」

ウバウネ「タマシイトンデイクネ」

前列の妖怪一同「ぐわっ!」

結衣「しまった!まだ一つ残っていたのか・・・!」

水虎「大滝の術!」

ちなつ「なんとしてもあの竜を引っ込ませなきゃ」

941: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/15(土) 21:12:08.63 ID:yX76rhLk0
きらめ鬼「胸きゅん☆キラー光線!」

ウバウネ「ぐうっ!!」

あかり「よし、つぶされずに済んだ」

ワルニャン「ツッパリ夜露死苦!!」

ウバウネ「なにっ!?」

きらめ鬼「そして流星パンチ!」

結衣「よし、ひとつ引っ込めたぞ」

虫歯伯爵「れんごくの術だな」

麒麟「自分にとりつくか」

ししコマ「こっちもれんごくの術をくらわせるぞ」

ウバウネ「ああ、力竜と妖竜が・・・」

なまはげ「チカラヲトリモドセバコッチノバンダ!!」

ウバウネ「ぐうっ!」

ウバウネ「なら・・・ウゴキウバウネ!」

前列の妖怪一同「ぐうっ・・・」

結衣「全員とりつかれたのか?」

あかり「おはらいしないと・・・!」

942: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/15(土) 21:51:49.66 ID:yX76rhLk0
ウバウネ「させないのだっヨ~ン!ウォッチウバウネ!」

結衣「なに!?」

京子「げえ!!おはらいができなくなった・・・!」

ちなつ「こんな時に・・・!」

あかり「どうしよう・・・」

あかり「あ・・・、にが~い漢方でアライ魔将を復活させてそのあと・・・」

あかり「サークルをこの配置にまわして・・・」

あかり「ウバウネに気づかれないように必殺技を・・・」

京子「げえ、全然動こうとしねえ。最後の漢方も使ってしまうが・・・こんがらギャルを復活させよう」

ちなつ「私も漢方があと2つしかないのですが・・・キュン太郎を復活させます」

結衣「私はヨキシマムゴッドを心オバアに使わせて・・・
   漢方は温存しておこう、そして・・・」

943: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/15(土) 22:01:54.07 ID:yX76rhLk0
アライ魔将「ピカピカ除菌の術!!」

あかり「ワルニャンはまだ状態異常が続いているけどもう少し持ちこたえれば・・・」

京子「あかりの奴考えたな」

結衣「そういえばあかりには状態異常を解除させる妖怪がいたんだったな・・・」

ちなつ「その手で来ましたか」

ウバウネ「なんだって!?そんな妖怪がいるだと!?」

ウバウネ「・・・む?」

ウバウネ「あの妖怪は仲間を復活させる・・・」

ウバウネ「させないのだっヨ~ン!!ヒッサツワザウバウネ!」

結衣「しまった!!気づかれたか!!」

944: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/15(土) 22:14:28.05 ID:yX76rhLk0
ウバウネ「そ・の・あ・と・は」

あかり「ごめん・・・なまはげ・・・アライ魔将・・・ここは犠牲になって・・・」

あかり「あの技は避けられないし・・・どんちゃんを後ろに回すよ」

ウバウネ「スベテ・ホロビルネ!」

前列の妖怪一同「ぎゃああああ!!!」ボオンッ

結衣「幸いこっちは被害を最小限に抑えたが・・・
   ふか~い漢方でいのちとりを復活させるか」

結衣「そしてサークルを回す」

ちなつ「どうしよう・・・私あと2匹です・・・」

京子「私もあと2匹だよ・・・」

ウバウネ「」ニッ

京子「げえ!しかもよりによって竜が復活しやがった!」

945: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/15(土) 22:40:30.39 ID:yX76rhLk0
ウバウネ「今回は力竜と妖竜にも~っと多くのものを
      奪わせるのだっヨ~ン!」

結衣「まずい、こんな時に・・・!」

あかり「今度は誰の力が奪われちゃうんだろう・・・」

ちなつ「結衣先輩だけは狙わないでください・・・」

ウバウネ「・・・っ!」

ウバウネ「お前達!いったいどこを狙っているのかい!?
      敵はあっちだぞ!何を奪うのかい?」

あかり「何があったのかな?」

結衣「攻めるチャンスかな?いくか」

京子「竜がまったく違う方向に向かって攻撃してきたしな」

ちなつ「とりあえず総攻撃です~!」

946: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/15(土) 22:47:48.71 ID:yX76rhLk0
あかり「あ、あれは何かな?」

結衣「なにかウバウネのところにとんできたぞ」

京子「アイテムかな?でもこんなアイテムあったっけ?
   4本のフラスコがとんできたけど・・・」

結衣「これって薬で無理ゲーだと思うほど強くなるパターンなのでは?
   1本だけでも十分な強さを得るのに4本となると・・・」

ちなつ「でもあの薬・・・なんか嫌な予感が・・・」

結衣「あっちにあるのはさすらいだまかな?」

結衣「・・・速すぎてピンをさせない!」

ちなつ「あれなんか違うような・・・」

あかり「あっ・・・!ウバウネが・・・!!」

947: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/15(土) 22:53:21.79 ID:yX76rhLk0
ウバウネ「チカラがみなぎってくるのだっヨ~ン!!」

結衣「げ!」

ウバウネ「これはよいものを奪ってきたね~。力竜、妖竜」

ウバウネ「さ~て、スベテを奪ってやるのだっヨ~ン!」

あかり「わわわ・・・妖怪ウォッチの性能が・・・」

ちなつ「な、なんですかこれ・・・?」

京子「げげげ、絶体絶命だ!!」

結衣「やばい!温存していたアイテムが・・・」

結衣「まさか禁断級の薬をよそから奪ってくるとは・・・」

あかり「でも・・・あきらめたくない・・・!」

あかり「世界が危ないというのに・・・!」

京子「でもこの状況どうすんだよ」

950: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/16(日) 18:06:49.86 ID:7nOvqPlL0
ウバウネ「タマシイウバウネ」

結衣「それはもう通用しないぞ」

京子「みんなでピンをさせ」

ウバウネ「タマシイトンデイクネ」

結衣「なに!?」

京子「もう飛んできたのかよ!?」

ちなつ「防ぎきれない・・・!」

京子「ぐわー!全滅だ!!」

ちなつ「みんなやられちゃった・・・」

あかり「あ、京子ちゃん!ちなつちゃん!」

あかり「ジバニャンとワルニャンは・・・」

ジバニャン「オレっちはなんとかよけれたニャン」

ワルニャン「あっぶね~、間一髪だったぜ」

あかり「よかった・・・でも・・・」

結衣「やばい・・・絶体絶命だ・・・あとはいのちとりだけ・・・」

結衣「技の威力がここまで上がってるなんて・・・!」

951: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/16(日) 18:12:18.34 ID:7nOvqPlL0
京子「やばい・・・もうムリだ・・・」

ちなつ「京子先輩・・・」

結衣「仮にクリティカルを出せたとしてもウバウネを倒せないな・・・」

あかり「あきらめたくない・・・でもこのままじゃ・・・
    世界が怪魔に支配されるなんて嫌だよ・・・」

ウバウネ「グッフフフ、これで終わりなんだっヨ~ン!
      やる気さえも奪っただけではアタクシの気が済まないのだっヨ~ン!!」

ウバウネ「おまえらには分からない・・・!
      かつてアタクシが人間どもに何をされたかなんてね」

あかり「?」

952: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/16(日) 18:31:33.85 ID:7nOvqPlL0
ウバウネ「楽しみ・・・大切な時間・・・人生のすべてを奪われた
      アタクシの憎しみはもう誰にも分かられず、止められないのだっヨ~ン!!」


回想

アタクシはかつて町で人気の町娘だった・・・

『すまないね、手伝わせて』

『かまわないよ。アタシから手伝ってあげると言ったんだから』

『おかげで助かったよ。ありがとな、おトキ』

『また何か困った事があったらいろいろと手伝いますよ』


『なあ、見たか今の』

『おトキは気が利いているな~。さすがはおらが理想としているお嫁さんだ』

『俺もおトキを嫁にしたいな~』

『あの娘ほどの美人はこの町にはいないからな』

『でも俺たちに合う相手じゃないんだよな・・・』

『あの娘には仙吉さんがいるからな・・・』

『ああ、あの腕利きの職人さんか』

『おらも仙吉さんみたいにこの世に二つとないものを作りたいな』

『ははは、おめえも夢のでかい奴だ』

953: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/16(日) 19:16:23.95 ID:7nOvqPlL0
『あら、どうしたの?』

『あ・・・おトキさん』

『いつの間にいたのですか?』

『俺は何も・・・』

『うふふ、憧れることは悪くないわ。アタシだって憧れてるものがあるんだもの』

『そ、そうですね・・・』

『やっぱり周囲の目線が・・・』

『やっぱり・・・失礼します』

『おらも急な用事が・・・』


『あら・・・恥じる必要なんてなかったのに・・・』

『あの人たちにも話しかけてみようかしら』

954: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/16(日) 19:34:01.38 ID:7nOvqPlL0
『こんにちは』

『あっ、おトキさん』

『あなた達とお話しようと思いまして』

『そうですか・・・では・・・今日はこんな話を・・・』

『おトキさん、お呼び出しです』

『そうですか、では。行きましょう』

『・・・では、またいつかいろいろな話をしましょう。おトキさん』

『はい、では、私は城に向かいます』

955: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/16(日) 19:53:41.65 ID:7nOvqPlL0
アタクシは幸せな毎日を送っていた。
町の人々からも城の中の人々からも信頼されていた。

あの日が来るまでは・・・

『早くこの時計を主に届けないと・・・休んでいる暇なんてないし・・・』

ガシャ

『ああっ、時計の針が・・・』

『この時計は最初から壊れていたの?早く誰かにこの事実を伝えなくては・・・!』



『これは・・・』

『なんと、時計が壊れているぞ!誰がやったんじゃ!!
 主にも伝えよ!!殿に贈られるはずだった時計が何者かによって壊されたとな!!』

『それがし、犯人に心当たりがあります。』

『なに!?まさかおトキか?いいや、そんなことは・・・』

『ですが時計が壊されたとき時計のあった部屋にはおトキしかおりませんでした』

『なんじゃと!?早く奴を捕らえよ!!』

956: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/16(日) 20:26:31.02 ID:7nOvqPlL0
そして・・・

『あ、ちょうどいいところに、主に贈られるはずの時計の話ですが・・・』

『おトキ、今すぐ殿のところに来てもらう』

『えっ!?どういうことですか?』

『それは殿のところで話す』

『あの・・・!時計の話は・・・』

『その時計はおぬしが壊したのであろう!?』

『いいえ!ちがいます!あの時計は最初から・・・』

『ええい、こやつを連れて行け!』

957: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/16(日) 21:01:10.48 ID:7nOvqPlL0
アタクシはそのあと無実を訴え続けたが・・・

『おトキを牢につなげ!!』

『本当に違うんです!!あの時計は最初から壊れていました!!
 私は壊してなんかいません!!信じてください!!』

こうしてアタクシは牢に入れられた・・・
無実であることを誰にも信じてもらえないまま・・・

町の人たちにも裏切られた・・・

そして長い年月が過ぎ・・・

そのまま獄死した・・・


959: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/17(月) 21:25:25.41 ID:5DxpZFdv0
回想終了

ウバウネ「アタクシは誓ったのさ、人間どものスベテを奪ってやると・・・!」

ウバウネ「この世にある楽しみ、笑顔、心、未来・・・」

ウバウネ「そして生きる喜びや大切な時間もぜ~んぶ奪ってやろうと!」

ウバウネ「それにアタクシが最も憎む人間どもに加担した妖怪たちにも・・・」

ウバウネ「おんなじ苦しみを与えてやるのだっヨ~ン!!」

ウバウネ「人間どものせいでアタクシがどれだけ苦しんだか・・・」

ウバウネ「思い知らせてやるのだっヨ~ン!」

960: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/17(月) 21:47:19.47 ID:5DxpZFdv0
ウバウネ「これで終わりにしてやるのだっヨ~ン!!」

結衣「まずい、これではなすすべないぞ・・・」

ウバウネ「スベテ・ホロビルネ!!」

あかり「」ダッ

京子「おい、あかり・・・」

ちなつ「もしかして・・・」

妖怪一同「」ボオンッ

あかり「ああ・・・間に合わなかった・・・」

結衣「あかり・・・」

ちなつ「もしかして妖怪達の身代わりになろうと・・・」

あかり「そうだよ・・・でも・・・間に合わなかった・・・」

961: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/17(月) 21:52:47.27 ID:5DxpZFdv0
あかり「あかり達と妖怪たちは今までみんな仲良く暮らしていたんだよ。
    だから消えちゃいやだと思って・・・」

結衣「どうせ負けるくらいならってことだな」

あかり「いいや、そうじゃなくて・・・」

結衣「だが妖怪たちはみんなやられてしまった・・・」

あかり「・・・・・」

京子「世界を救えなかったのか・・・」

ちなつ「そんな・・・私達の世界はどうなってしまうのでしょうか・・・?」

962: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/17(月) 21:57:49.56 ID:5DxpZFdv0
ウバウネ「で~は、お前達人間にもとどめをさしてやろうかな~」

フユニャン「くそ・・・オレが身代わりになったところで
       みんなそろってやられることになる・・・」

フユニャン「なんてことだ・・・!くっ・・・!!」

あかり「みんな・・・どこにいても一緒だよ」

京子「それは私の台詞だよ」

ちなつ「私だって同じですよお!」

結衣「そうだな、ごらく部は4人いてのごらく部だからな」

結衣「・・・必殺技がくるぞ!」

ごらく部一同「っ・・・」

フユニャン「もはやこれまでか・・・」

ウバウネ「スベテ・ホロビル・・・」

963: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/17(月) 22:00:41.49 ID:5DxpZFdv0
ビキイイイッ

ウバウネ「ぐうううっ!!」

ウバウネ「なにが・・・おきたのか・・・?」

あかり「何があったの!?ウバウネの様子がおかしいよ」

京子「本当だ」

ちなつ「すごく苦しそうです・・・」

結衣「これって・・・」

フユニャン「今は様子を見てみよう」

964: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/17(月) 22:03:59.25 ID:5DxpZFdv0
ウバウネ「くううっ・・・!ううっ・・・!」

ウバウネ「があああ・・・!」

ウバウネ「アタクシの・・・身体よおおお!!」

ウバウネ「言うことをオオオ!・・・・はあ・・・・」

ウバウネ「きいいけええええ・・・!!」

ウバウネ「言うことをおおお!・・・っ・・・」

ウバウネ「聞くのだっヨ~ン・・・!!」

フユニャン「身体が言うことを聞かないだと?」

あかり「ええっ!?」

965: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/17(月) 22:11:08.23 ID:5DxpZFdv0
結衣「あ、これは・・・アレだな・・・」

京子「アレ?」

結衣「ウバウネはどうやって非常に強い力を手にした?」

京子「巨大化」

結衣「違う!!それのもっとあと!!」

ちなつ「私もウバウネの異常の理由が分かりました」

京子「あ、そうか・・・!」

あかり「え?」

966: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/17(月) 22:14:50.37 ID:5DxpZFdv0
フユニャン「そういうことか」

あかり「どういうこと?」

フユニャン「あかり、分からないのか?」

あかり「うん」

京子「薬だよ」

ちなつ「あの薬には副作用があったんじゃないのかな?」

ちなつ「私には分からないんだけど・・・」

あかり「そんなに危ない薬だったの?ウバウネがどこかから奪った薬って・・・」

967: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/17(月) 22:22:45.72 ID:5DxpZFdv0
フユニャン「そうだと確信する」

結衣「きっとウバウネは薬で自分の力を強くしすぎて
   このような副作用を起こしてしまったのかもしれない」

ウバウネ「うぐぐぐぐ・・・・・」

ウバウネ「うぐああああ・・・・」

結衣「ボスって割と自分の体を考えずに自らを強化するもんだな・・・」

結衣「自分の身よりも目的を優先してしまうからこういう結果を招く・・・」

結衣「できれば自分達の手で倒したかったが・・・」

結衣「私達は敗北してしまったしなぁ・・・」

968: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/17(月) 22:38:03.43 ID:5DxpZFdv0
結衣「だが副作用の効果が切れてしまったら本当に打つ手がないぞ」

京子「あ・・・!」

結衣「あの様子じゃそれはないとは思うけど・・・」

京子「なんだよ結衣、不吉なこと言うなよ!」

ちなつ「でももしかしたら・・・」

あかり「もしどんなことになってもあかり達はずっと一緒だよ」

フユニャン「オレもそうであってほしいと願う」

結衣「だがどうなるかは分からないな・・・」

ウバウネ「お~の~れ~・・・!こういう・・・とき・・・に・・・!」

969: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/17(月) 22:43:03.65 ID:5DxpZFdv0
ウバウネ「早く・・・動くのだっヨ~ン!!」

ウバウネ「ううううごおおおおけえええ!!」

ウバウネ「アタクシのおおお身体よおおお!!」

ウバウネ「くう・・・はあ・・・・」

あかり「ウバウネ本当に苦しそう・・・」

結衣「強化は自分の身体と相談しないと身体を壊してしまうぞ」

京子「結衣はいつも必要以上に強化してるでしょ?」

結衣「それはゲームの話だろ!?ゲームとリアルを一緒にすんな!」

ちなつ「あ、何か飛んできます・・・」

あかり「え!?」

971: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/18(火) 23:20:06.92 ID:uF3haPvh0
ヒュルルルル

「うわーーー!!」

ウバウネ「ぐぐぐ・・・」

京子「あれ西垣ちゃんじゃん」

結衣「え!?」

結衣「となるとまたジェットが故障したか・・・」

ちなつ「まさかあの薬は西垣先生が・・・」

ちなつ「先生の発明品は失敗作ばかりだから間違いない!」

972: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/18(火) 23:27:37.81 ID:uF3haPvh0
あかり「こっちに向かってくるよ!」

フユニャン「危ない!!」

京子「でもあれだと・・・」

結衣「ウバウネから離れろ!!」

ドカーーーーン

ウバウネ「だっヨ~~~~~ン!!」

キラン

結衣「はるか上空まで飛んでいったな・・・」

973: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/18(火) 23:36:48.29 ID:uF3haPvh0
京子「あっ、空が・・・」

ちなつ「だんだん青くなってきます」

結衣「ということは・・・」

あかり「この世界が救われたんだね」

京子「救世主の降臨だーい!」

結衣「いいや、やられておいて何が救世主だ」

ちなつ「京子先輩、いい加減にしてくださいよ」

あかり「・・・それより先生のことが心配になってきた」

京子「あーっ、そうだった!!」

974: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/18(火) 23:39:54.81 ID:uF3haPvh0
京子「西垣ちゃーーん!!」ダダダ


京子「大丈夫!?しっかりして・・・!」

結衣「先生・・・まさかそんなこと・・・」

西垣「・・・・・」

ちなつ「息・・・してるのかしてないのか分かりません・・・」

あかり「分からないって・・・」

975: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/18(火) 23:43:08.24 ID:uF3haPvh0
京子「西垣ちゃん、死んじゃ嫌だよ・・・」

結衣「先生が・・・そう信じたくない・・・!」

ちなつ「せんせ~い・・・!!」

あかり「しっかりして!!」

フユニャン「意識不明・・・か・・・」


「先生!お願い!!しっかりして!!」

「目を覚まして!お願いだから!!」

西垣(ん?みんなの涙を感じる・・・)

976: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/18(火) 23:48:31.33 ID:uF3haPvh0
西垣(あの声はごらく部のみんなだな)

西垣(しかし聞こえるのは悲しみにくれた声ばかりだな・・・)

西垣(もしかして私は・・・)


京子「みんな!!」

京子「よく見てみたらまだ息があるよ!」

あかり「本当!?」

結衣「先生!!しっかりしてください!!」

ちなつ「よかった~・・・死んでいなくて・・・」

977: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/18(火) 23:51:48.99 ID:uF3haPvh0
パチ

西垣「どうした?みんなして泣いて・・・」

ムク

西垣「ずっと私のそばで泣いているようだが・・・」

ごらく部一同「せ・・・せんせぇい・・・!!」

ごらく部一同「う・・・うああああ・・・」

西垣「もしかして私は・・・」

西垣「死んでしまったのか?」

978: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/18(火) 23:58:15.01 ID:uF3haPvh0
ごらく部一同「・・・・・」

ちなつ「な・・・」

ちなつ「何を言っているのですかあ!!」

ちなつ「聞こえなかったのですか!?よかったの声が!」

西垣「ん?」

ちなつ「死んでいたらよかったなんて言うわけないじゃないですか!!」

ちなつ「そうしてボケるんでしたら私達の涙を返してくださいよ!!」

結衣「確かに今ので涙が台無しになりました」

西垣「ああ、心配させて悪かったな・・・」

ウィスパー「う~む・・・なんか複雑です・・・」

ジバニャン「戦いが終わってこうして復活できたのはいいけど
       オレっちも泣きたくなって損した気分ニャン・・・」

980: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/19(水) 23:15:06.86 ID:WnhSCCHt0
ちなつ「ところであの薬作ったの先生ですよね?」

西垣「そうだ。失敗に失敗を重ねてやっと成功させた。
   人間の限界まで能力をアップさせる薬を空から届けるつもりだったが
   敵に奪われてしまった・・・」

西垣「そのあとまたロケットベルトのコントロールが効かなくなってな・・・」

ちなつ「あの薬は失敗作でした!もし無事にあの薬が届けられていたら
    私達の身体が壊されていました!しかも世界が怪魔のものにもなっていましたし・・・!」

西垣「そうか・・・この前実験に成功させて自信満々だったんだが・・・」

結衣「とにかくもう変なもの作らないでください!!」

京子「ある意味あの薬が敵に奪われてよかったのかもしれないね・・・」

981: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/19(水) 23:45:12.52 ID:WnhSCCHt0
西垣「さて、そろそろ現代に帰るぞ」

京子「はい」

フユニャン「じゃあ・・・頼むぞ、うんがい三面鏡」

うんがい三面鏡「OK」

フユニャン「この世界が平和になってよかった。あと、お前たちとは
       またどこか出会えるような気がする」

あかり「あかりもそう思っているよ」

ウィスパー「あかりちゃん、私たちは先にうんがい三面鏡に入ります」

ジバニャン「フユニャンさよならニャン」

ジバニャン「あかりちゃん、今までオレっちと一緒にいてくれてありがとニャン」

あかり「うん・・・あかりもみんなと一緒に入れて幸せだったよ・・・」

シュウウッ

あかり「ジバニャン・・・ウィスパー・・・」

京子「さて、私達も帰りますか」

結衣「そうだな」

982: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/19(水) 23:49:55.80 ID:WnhSCCHt0
ちなつ「あ、現代に戻っても地形は変わったままなんじゃ・・・」

結衣「それなら心配ないよ。ボス倒して平和が戻った後はきっと
   平行世界から元の世界に戻っているというパターンだろうし・・・」

ちなつ「だったら心配ないですね。私、ず~っと結衣先輩を信じます」

京子「あー、それ私が言おうとしてたのに・・・」

ちなつ「ちょっと、京子先輩!」

西垣「じゃあ・・・行くか!」

うんがい三面鏡「あけっぴろ~ん」

シュウウウウッ

フユニャン「またな・・・」

土蜘蛛「長いようで短かったな・・・」

大ガマ「ああ」

983: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/19(水) 23:53:17.33 ID:WnhSCCHt0
あかり「・・・・・」

土蜘蛛「む?お主、まだいたのか・・・」

大ガマ「みんな行ってしまったぞ」

フユニャン「あかり、どうしたんだ?」

あかり「あのね、あかりね、今うんがい三面鏡に入ったら・・・」

あかり「もう妖怪さんたちと会えなくなるんじゃないのかな~って・・・」

あかり「思うと・・・」

フユニャン「あ、あかり・・・」

984: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/19(水) 23:58:22.37 ID:WnhSCCHt0
あかり「あかりは・・・ううっ・・・みんなと・・・
    もっと・・・一緒にいたかった・・・」

あかり「この世界に来てさまざまな妖怪さんを見てきたよ。
    最初は怖いというイメージしかなかったけど・・・うううっ・・・」

あかり「みんな・・・みんな・・・いい妖怪も・・・悪い妖怪もいたけど・・・
    あかり・・・この世界の・・・妖怪が大好きになったの・・・ぐすっ・・・ううっ・・・」

大ガマ「おいおい、泣くなよ」

土蜘蛛「確かに名残惜しいところではあるけどな」

フユニャン「どんなに遠く離れていてもみんなは仲良しだぞ、あかり」

あかり「み・・・みんな・・・」

あかり「う、うああああ・・・・うわああああん・・・」

あかり「いつまでも・・・一緒に・・・いようね・・・」

あかり「うううっ・・・」

986: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/20(木) 22:15:06.36 ID:4CH5o3Rs0
あかり「みんな・・・ありがとう・・・ううっ・・・」

土蜘蛛「フッ、それはこちらも同じだぞ」

大ガマ「元祖と本家がここまで仲良くいられるようになったのはお前のおかげだぞ」

土蜘蛛「おぬしには借りがある。その借りを返せるのはいつになるのだろうか・・・」

あかり「でも・・・これから離れ離れになることを考えると・・・」

フユニャン「それはオレも同じだ」

フユニャン「オレはさっきまた会えそうとか言ってたが・・・」

あかり「うん・・・すぐには会えなさそう・・・」

987: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/20(木) 22:25:51.55 ID:4CH5o3Rs0
大ガマ「たとえ今の別れが永遠の別れだったとしても
    お互いのことをを忘れなかっただけで心の中ではいつでも会えるんだぞ」

土蜘蛛「吾輩たちにはその心はなくてはならないものだぞ」

大ガマ「ああ、大将として今まで出会った者を、離れてしまった仲間を忘れるわけにはいかねえよ」

あかり「あかりもみんなのことはいつまでも忘れないよ・・・」

あかり「今まで出会った妖怪たち全てを・・・」

あかり「いつになっても忘れないよ~・・・」

土蜘蛛「ははは、思いやりに関してはおぬしに負けたな」

大ガマ「オレもだ。あはは、このオレが他人に比べて劣っているものを堂々と認めるとはな」

988: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/20(木) 22:35:14.03 ID:4CH5o3Rs0
あかり「でもあかりはあなた達にはなれない」

あかり「あかりにもみんなと比べてはるかに劣っているものがいっぱいあるんだもの」

フユニャン「そうだな、オレもそう思う」

フユニャン「オレもあかりには絶対になれないな・・・」

フユニャン「自分は他人にはなれない、他人も自分にはなれない」

フユニャン「・・・そういうことだ。分かるか?」

あかり「・・・・・」

フユニャン「人間も妖怪も強い奴が弱い奴に何でもかんでも勝っているわけじゃない」

フユニャン「強くても他のものが弱い奴に劣っているところが一つ以上は必ずある」

989: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/20(木) 22:41:56.69 ID:4CH5o3Rs0
フユニャン「何から何まで完璧な人はいないんだ・・・」

フユニャン「そのように見える人にも欠点は必ずある」

フユニャン「だからオレたちはあかりになることはできないんだ」

フユニャン「だがなることはできなくてもみたいなのになることはできる」

フユニャン「あえて言えばあかりのその思いやりと心は女神のようだ」

フユニャン「あかりは女神にはなれないが女神みたいな人にはとっくになれてるぞ、お前は」

土蜘蛛「」コクリ

大ガマ「そうだろうな」

あかり「みんな・・・」

990: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/20(木) 22:53:46.44 ID:4CH5o3Rs0
土蜘蛛「些細なものにでも涙できるのは情ある証だ。
    その思いには心打たれたぞ」

大ガマ「お前なら強く生きられる」

フユニャン「そろそろうんがい三面鏡に飛び込め、
       現代でお前の帰りを待ってる人々がいるぞ」

あかり「うん・・・」

あかり「みんな・・・あかりはみんなのような妖怪達に出会えて幸せだよ」

あかり「だからあかりは一人一人のことも決して忘れないよ」

991: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/20(木) 22:58:37.64 ID:4CH5o3Rs0
あかり「みんな、さよなら・・・」

あかり「あかりはまたみんなに会えると信じてるよ」

土蜘蛛「ああ」

大ガマ「はは」

フユニャン「約束しよう、みんなのことは絶対に忘れないと」

あかり「うん」

うんがい三面鏡「じゃあキミを現代にワープさせるよ」

あかり「みんな。またね」

シュウウウウ

992: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/20(木) 23:01:58.21 ID:4CH5o3Rs0
現代の七森町

あかり「あ、地形が元通りになってる」

あかり「あかり、元の世界に戻れたんだね」

あかり「みんなどうしてるかな?」

ちなつ「あ、あかりちゃん」

あかり「ちなつちゃん」

ちなつ「何していたの?心配したよ」

あかり「あ、ごめん・・・」

993: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/20(木) 23:11:08.30 ID:4CH5o3Rs0
ちなつ「元の世界に戻れてよかったと思ったらあかりちゃんだけいなくて
    またあかりちゃん置いていっちゃったと思ったのよ私は」

ちなつ「気づくのが遅かった私も悪いんだけど・・・」

あかり「あかりね、もう少しだけみんなと・・・妖怪さん達と一緒にいたくて・・・」

あかり「だからちなつちゃんは悪くないよ」

ちなつ「それで私を気遣ったつもり?」

ちなつ「だったら私を心配させたあかりちゃんが悪かったってことにしてもいいよね?」

あかり「あ、ごめん、じゃ、さっきのなしってことで・・・」

ちなつ「前言撤回な~し!」

あかり「えええ~!?」

994: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/20(木) 23:23:29.53 ID:4CH5o3Rs0
その頃2年組は

京子「ち~づる~」ダキッ

千鶴「・・・っ!」

京子「おおっ、こんなによだれたらしてどうしたんだ?」

千鶴(歳納め・・・!せっかくいいところだったのに・・・!)ドガッ

京子「ぐえっ」

結衣「京子、千鶴にちょっかい出すな」

千歳「みんな仲良くやってますなぁ~」

綾乃「・・・・・」

千歳「綾乃ちゃん、まださっきのこと引きずっどるんか?」

綾乃「べ・・・別にそんなんじゃないから・・・」

千歳「綾乃ちゃんは相も変わらず素直やないな。
   うちの記憶がない間綾乃ちゃんは相当怖い思いしたと
   さっき言うたやん・・・」

千鶴(お姉さんと杉浦さんがいい感じだというときに・・・
   おかげでまた見逃した・・・)

995: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/20(木) 23:27:17.33 ID:4CH5o3Rs0
一方

りせ「・・・・・」ポロッ

西垣「そうか・・・そんなことがあったのか・・・」

りせ「・・・・・」ポロポロ

西垣「それくらい怖かったんだな、だがもう怪魔はいないぞ」

西垣「この世界も元の世界に戻ったじゃないか」

りせ「・・・・・」

西垣「そうだな・・・一度怖い思いをしたらそれが一生の記憶として残ってしまうからな・・・
   お前がどんな思いをしたかを考えるとずっと一人にしてしまったのがまずかったと思うな」

996: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/20(木) 23:32:14.56 ID:4CH5o3Rs0
そしてあかり達は

向日葵「あ、皆さん、ちょうどいいところに」

ちなつ「向日葵ちゃん」

櫻子「宿題手伝ってくれ~」

向日葵「これから櫻子の家で一緒に宿題やろうとしていたところでして、
    皆さんにも手伝ってほしいのですわ」

あかり「うん、いいよ、あかり、もうすぐ宿題終わるし」

ちなつ「私はもう終わらせたんですけどね」

997: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/20(木) 23:39:41.05 ID:4CH5o3Rs0
向日葵「櫻子、もうすぐ夏休み終わるというのに
    宿題全然やってないってどういうことですの!?」

櫻子「あ~もう、向日葵はうるさいな~」

向日葵「宿題手伝ってもらうにしろ
    赤座さん、吉川さんの宿題うつさせるってのはなしですわよ」

あかり「櫻子ちゃんまだ宿題やってなかったんだ・・・」

ちなつ「夏休みの終わりが近いというのに宿題がまだまだいっぱい残ってるというのは
    よくあることだけど私はそうならないようにしてるから
    その分だけ夏休みを楽しめているよ」

櫻子「そうなの?うらやましいな~」

向日葵「櫻子のは自業自得以外の言葉がないですわよ」

京子「あかり~!」

あかり「あ、京子ちゃん」

998: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/20(木) 23:48:53.89 ID:4CH5o3Rs0
京子「夏休みの宿題を早く終わらせたのはいいけど
   同人誌の締切があさってだというのを忘れていてさ」

京子「結衣にも手伝ってもらってんだけどあかりにも手伝ってもらえないかな~?」

あかり「ごめん、今この4人で一緒に宿題やろうとしてたところなので・・・」

櫻子「歳納先輩からも頼みごとか?行ってきなよ、あかりちゃん」

櫻子「3人だけでも宿題するからさ」

あかり「うん・・・」

ちなつ「じゃあ私も漫画の方を選びます」

あかり・京子「ダメーーー!!!」

櫻子「ちなつちゃん、それじゃ頼むよ」

ちなつ「いいよ、でもあんまり向日葵ちゃんに迷惑かけないでよ」

999: HapeyHapey ◆0VYKhvB8ZY 2015/08/20(木) 23:57:26.23 ID:4CH5o3Rs0
しばらくして

あかり(ジバニャン・・・ウィスパー・・・)

京子「あかり~」

結衣「どうしたんだ?さっきからぼんやりして」

あかり「え?あ、ううん・・・ちょっとね・・・」

京子「う~~ん・・・ここの場面どうしようかな~?
   考えてる展開が3つもあるんだよね~」

結衣「私に言われても困る」

京子「う~~~ん・・・考えても仕方がない!ここは・・・こうしよう」

結衣「結局お前の考えてた3つの展開とは無関係かよ」

あかり「あ、でもあかりはこっちの方好きかな」

京子「あ、でも次どうしよう・・・」

結衣「やっぱりさっきの3つの中から選んだほうがよかったんじゃないか?」

あかり「え~?」

あかり(ウィスパーやジバニャンにも京子ちゃんがみんなと一緒に書いた漫画を
    見せたかったな・・・やっぱりみんながいないと寂しい・・・)


あかり「ジバニャン、ウィスパー、フユニャン、いつまでも元気でね」



終わり

引用元: あかり「わあい妖怪!あかり妖怪大好き!」