1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 13:06:14.06 ID:6gByBr2m0
C.C.「いきなり何を言い出すんだ、お前は」

ルル「あ、ああ、いや……気にするな」

C.C.「気にするなだと? 聞こえるように言っておきながら白々しい」

ルル「……なあC.C.」

C.C.「断る」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 13:10:12.08 ID:6gByBr2m0
ルル「まだ何も言っていないだろうが」

C.C.「言わなくてもわかるさ。お前の考えていること位はな」

ルル「ほう?」

C.C.「というかだな。何故そんな事を突然言い出したんだ」

ルル「……何、もうすぐナナリーを取り戻せると思ったら、な」

C.C.「……」

ルル「ナナリーのためにも、俺は身を落ち着けた方が良いと思った訳だ」

C.C.「そ、そうか」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 13:13:39.65 ID:6gByBr2m0
ルル「考えても見ろ」

C.C.「何をだ」

ルル「いいか? ナナリーを取り戻した後、俺はどうすれば良い?」

C.C.「どうも何も……普通に、平凡に暮らせば良いじゃないか」

ルル「甘い。その考えは甘すぎるぞC.C.よ」

C.C.「どこが甘い考えだというんだ」

ルル「俺はな、
   ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアであり、
   ルルーシュ・ランペルージでもあり、
   ……ゼロでもあるんだ」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 13:18:28.73 ID:6gByBr2m0
C.C.「それがどうかしたのか?」

ルル「馬鹿かお前は!」

C.C.「ば、馬鹿だと?」

ルル「いいか、よく聞け。確かに俺とナナリーが結婚すれば、
   一見何の問題も無いように見えるだろう」

C.C.「いや、それはどうかと思うぞ」

ルル「俺はナナリーと幸せな家庭を築く自信がある! 余計な口を挟むなC.C.!」

C.C.「……まあ良い。続けろ」

ルル「しかし……しかし!」

どんっ!

C.C.「テーブルを叩くな。腕の骨が折れてしまうぞ」

ルル「この……この俺の『ゼロ』という仮面が幸せな家庭を築く障害になるんだ……!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 13:23:55.01 ID:6gByBr2m0
ルル「ナナリーは今や総督の役目を立派にこなす、
   俺にとっても誇らしく可愛らしい妹だ」

C.C.「まあ、確かにあの子はよくやっていると思うぞ」

ルル「そして、俺もそれに恥じぬ程黒の騎士団を大きくさせた」

C.C.「……まあ、そうとも言える……かもな?」

ルル「そこで問題になるのが、お互いの立場だ!」

C.C.「?」

ルル「ゼロとナナリー提督の結婚……誰が祝福してくれるだろうか」

C.C.「誰も祝福はせんだろうな」

ルル「だろう!?……そこが問題なんだ」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 13:30:38.24 ID:6gByBr2m0
ルル「俺はナナリーには、
   皆に祝福される結婚式を挙げてもらいたいと思っているんだ」

C.C.「そうだな。確かに騎士団や帝国からの批判もありそうだ」

ルル「だろう?」

C.C.「それで、何故お前が結婚しようという話になるんだ」

ルル「……いいかC.C.。俺はゼロなんだよ」

C.C.「……」

ルル「ゼロが捕らえたブリタニアの提督の所へ足しげく通っていたら、
   騎士団員はどう思う?」

C.C.「? ゼロがナナリー提督を懐柔しようとしている。
   そう考えるんじゃないか?」

ルル「何を馬鹿な。そんな事を考える輩がいるはずがないだろうが」

C.C.「いや、これはあると思うぞ」

ルル「あるはずがない! ナナリーは可愛いのだから!」

C.C.「……意味がわからん」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 13:36:36.82 ID:6gByBr2m0
ルル「あんなにも可愛いナナリーだ。
   皆、ゼロはメロメロになっただけだと思うだろう」

C.C.「……」

ルル「そこで、だ。誰にも怪しまれずにナナリーの所へ通う方法を
   48パターン程シュミレートしてみた」

C.C.「それはまた暇なことだな」

ルル「そして、最適な答えが見つかった。
   俺が結婚し、その相手とナナリーが仲良くするという方法だった」

C.C.「なるほど。妻がナナリーと仲良くしているのを止めるため、
   仕方なくナナリーの所へ通うという筋書きか」

ルル「察しがいいな。さすが俺の共犯者だ」

C.C.「何、お前の変 的な思考に慣れただけさ」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 13:40:31.70 ID:6gByBr2m0
ルル「という訳でだ、C.C.」

C.C.「断る」

ルル「まだ何も言っていないだろうが」

C.C.「お前がこの先に言うだろう事はわかる」

ルル「そうか。ならば話は早い」

C.C.「だからだな、わたしh」

ルル「どこかに適任な女性はいないだろうか?」

C.C.「……」

C.C.「えっ?」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 13:45:13.49 ID:6gByBr2m0
ルル「どうした。間抜けな声を出して」

C.C.「あ、ああ、いや……なんでもない、なんでもないぞ!」

ルル「おかしな奴だな、全く」

C.C.「……」

ルル「俺だけの意見では決め手に欠けるからな。
   一応女のお前の意見も聞いておきたいと思ったわけだ」

C.C.「……一応という言葉は見過ごせないが、理解したよ」

ルル「俺の正体を知りつつ、ナナリーと上手くやれる人間……」

C.C.「……」

ルル「お前は誰が適任だと思う?」

C.C.「……」

C.C.「……知るか」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 13:49:03.00 ID:6gByBr2m0
ルル「まあいい。俺が上げた人物の評価をしていってくれ」

C.C.「……なんだ。ある程度絞りこんではいるのか」

ルル「無論だ。これは俺にとっても重要な問題でもあるからな」

C.C.「……そう、か」

ルル「? どうしたC.C.」

C.C.「別に。……なんでもないさ」

ルル「ふむ。ならば問題は無いな」

C.C.「……」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 13:53:42.56 ID:6gByBr2m0
ルル「まずは神楽耶だな」

C.C.「い、いきなり凄い所を突いてくるな!?」

ルル「ああ、俺もこの案は難しいと思っている」

C.C.「……ほっ、そ、そうか。少し安心したぞ」

ルル「何に安心したのかは知らんが、
   神楽耶は他に誰もいなかった時に初めてステージに上がる」

C.C.「やはりお前でも、年齢差には躊躇うか」

ルル「立場を持った人間がこれ以上絡んでくるのは、な」

C.C.「……」

C.C.「……ん?」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 13:56:45.58 ID:6gByBr2m0
C.C.「おい、待て」

ルル「なんだ」

C.C.「お前、もしも神楽耶がただの平民だったらどうしていた?」

ルル「結婚を申し込んでいた」

C.C.「……これはとんだ変 だな」

ルル「何っ!? どこがだ!?」

C.C.「……気にするな。もしもの場合を考えても仕方が無いだろう?」

ルル「確かにそうだな。惜しい人材だが……」

C.C.「……」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 14:02:11.24 ID:6gByBr2m0
ルル「似たような理由で、天子も計画からははずされる」

C.C.「良かったよ。彼女に立場があって」

ルル「それに、彼女は星刻を好いているしな」

C.C.「ほう。お前にもそういう事に気を使う心が残っていたか」

ルル「当たり前だ。俺はなC.C.、
   ナナリーだけでなく妻も幸せにするつもりでいる」

C.C.「そ、そうなのか……」

ルル「言うまでもない! 妻をないがしろにする夫などゴミクズ同然!
   そんな男は一人だけで世界には十分だ!」

C.C.「……」

C.C.(多分、お前が言っているゴミクズとは皇帝の事なんだろうな)

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 14:07:10.32 ID:6gByBr2m0
ルル「さて、この二人以外に良い人物はいないか?」

C.C.「……は?」

ルル「俺が積極的に考えた結果、この二人しか浮かばなかった」

C.C.「……お前という奴は本当に駄目だな」

ルル「C.C.。お前は他に誰がいると思う?」

C.C.「……」

ルル「立場に縛られることなく、ナナリーと仲良くでき、
   俺と結婚しても良いというような女性……」

C.C.「……いることはいる、かもしれんぞ」

ルル「何っ!?」

C.C.「……」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 14:12:04.97 ID:6gByBr2m0
ルル「それはどこの誰だ!? 教えてくれC.C.!」

C.C.「落ち着けルルーシュ」

ルル「あ、ああ。すまなかった」

C.C.「いいか? 結婚というのは、相手の女性にとっても重要なことだ」

ルル「それは勿論理解している」

C.C.「そこで、だな……その」

ルル「?」

C.C.「そ、その妻になる人物には、どんな家庭を築くかを
   アピールした方がいいんじゃないか?」

ルル「! なるほど! 確かにそれは重要だ!」

C.C.「だ、だろう? 私が聞いてみてやるから話してみろ」

ルル「C.C.……協力、感謝するぞ」

C.C.「な、何、気にするな。私はお前の共・犯・者、だからな!」

ルル「? 何故共犯者を強調する」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 14:18:43.33 ID:6gByBr2m0
ルル「そうだな。俺の妻になる人物には、
   ナナリーの介護を手伝ってもらうことになる」

C.C.「ああ。わかっている」

ルル「? お前がわかっているのは当たり前だろうが」

C.C.「き、気にするな!……続けろ」

ルル「だが、ただ介護はすれば良いというものではない。
   機械的に作業をするのと、介護はまた別物だ」

C.C.「そ、そうなのか?」

ルル「ああ。思いやりや会話は必須だな」

C.C.「……思いやりと会話、ね」

ルル「? 何故メモを取る」

C.C.「そ、それだけ私がお前に協力する姿勢だということだルルーシュ!」

ルル「C.C.……お前、良い奴だな」

C.C.「ふん、い、今さら気付いたのか?」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 14:23:45.24 ID:6gByBr2m0
ルル「子供は……そうだな。ナナリー……七人が良い」

C.C.「おい、今かなり適当に決めなかったか?」

ルル「っ!? な、何故わかった!?」

C.C.「……」

ルル「ま、まあその位いたほうがにぎやかでいいだろうという事だ」

C.C.「そ、そうだな」サスサス

ルル「? 何故尻をさすっているんだ?」

C.C.「い、いや! 特にこれといった意味はないんだ!」

ルル「そうか」

C.C.「そ、そうだ!」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 14:28:58.43 ID:6gByBr2m0
ルル「家事に関しては……まあ、出来るにこしたことはない」

C.C.「りょ、料理は下ごしらえまで出来ればいいか?」

ルル「そうだな……」

C.C.「……ゴクリ」

ルル「俺が教えてやれるし、問題はないだろう」

C.C.「そうか!」

ルル「それに、一緒に夕飯の支度をするのも楽しそうだ」

C.C.「……ふふっ! 確かにそれは楽しみだな」

ルル「? 何故お前が楽しみにする」

C.C.「き、気にするな!」

ルル「わかった。これっぽっちも気にしないでおこう」

C.C.「……」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 14:33:47.61 ID:6gByBr2m0
ルル「まあ、俺が求めるのはこの位だな」

C.C.「……意外と謙虚なんだな」

ルル「ああ。住まい等は相談して決めるし、
   重要なのはナナリーがいても大丈夫かどうかだからな」

C.C.「……そうか。なるほどな」

ルル「さあ、C.C.」

C.C.「?」

ルル「聞かせてもらおうか。お前の思い当たる女性とやらを」

C.C.「あ、あ~……それは、だな……うん……」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 14:38:06.44 ID:6gByBr2m0
ルル「お前が言う程の人物だ。さぞや素晴らしい人なんだろう?」

C.C.「え? あ、その……」

ルル「C.C.。俺はな、お前を信用……いや、信頼しているんだ」

C.C.「そ、そうか」

ルル「ああ。こんなにも俺の話に親身になってくれる奴を
   信頼せんわけにはいくまい」

C.C.「あ~……ああ」

ルル「さあC.C.よ! 俺にその素晴らしい女性が誰かを教えてくれ!」キュィィン!

C.C.「……ちょ、ちょっと待て!」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 14:43:19.52 ID:6gByBr2m0
ルル「ここにきて焦らすな!」

C.C.「ま、待てルルーシュ。
   こちらにも心の準備というものがあってだな……」

ルル「……そうか。心の準備が必要なほど素晴らしい人なのか」

C.C.「お、おい!? そこまで期待するな!」

ルル「いや、期待させてもらう。ここまでもったいぶるんだからな」

C.C.「う、うぅ……!」

ルル「さあ、どこの誰なんだ!?」

C.C.「そ、それはだな……」

ルル「それは!?」

C.C.「……そ、それは!」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 14:46:37.35 ID:6gByBr2m0
C.C.「それは! このわt」

パシュン!

咲世子「ルルーシュ様、C.C.様。紅茶をお持ちいたしました」

C.C.「しいっ!」

ぼぐっ!

ルル「ぐおっ!?」

咲世子「い、一体何があったのですか!?」

C.C.「……い、いや? 別になにもなかったぞ、うん」

ルル「C.C.……貴様ぁっ……!」

C.C.「……」

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 14:51:16.93 ID:6gByBr2m0
咲世子「大丈夫ですかルルーシュ様!?」

ルル「な、何……アバラが数本折れただけだ」

C.C.「……ふん」

咲世子「服は自分で脱げますか? 傷の状態をみますので」

ルル「……いや、どうやら無理そうだ」

C.C.「貧弱なボウヤだな」

ルル「うるさいぞC.C.!……っ!?」

咲世子「それでは私が脱がせますので」

ルル「お、おい、咲世子!?」

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 14:56:27.49 ID:6gByBr2m0
ルル「平気だ! この程度、いつもの事だから!」

C.C.「……少しは鍛えろ」

咲世子「いけません」

…ふわっ

ルル「……あ、良い匂い」ホワン

C.C.「っ!? なんだそのだらしの無い顔は!?」

咲世子「……この程度ならば、ルルーシュ様ならば放っておけば直りますね」

ルル「い、いつの間に服を脱がせたんだ!?」

咲世子「ナナリー様のお世話をさせていた時になれましたので」

ルル「……おお」

C.C.「い、いかん!」

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 15:03:11.57 ID:6gByBr2m0
ルル「咲世子……」

咲世子「はい?」

ルル「結婚に興味はないか?」

咲世子「えっ!?」

C.C.「無い! 無いぞ!」

ルル「優しさ、そして、献身的な態度……素晴らしい!
   お前は理想の妻になる!」

咲世子「あ、ありがとうございます……///」

ルル「照れた表情も魅力的だ」

咲世子「ルルーシュ様、お戯れはおやめください///」

C.C.「咲世子! ルルーシュとの戯言はやめろ!」

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 15:05:52.02 ID:6gByBr2m0
ルル「咲世子……」

咲世子「……はい、なんでしょうか?」

C.C.「やめろ! やめろと言っているだろうが!」

ルル「結婚しよう!」

C.C.「ああっ! 言った!」

咲世子「……申し訳ありませんが、お断りします」

ルル「ほわあっ!?」

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 15:07:58.15 ID:6gByBr2m0
C.C.「……おや?」

ルル「な、何故だ。何故だ咲世子!?」

咲世子「大変申し上げにくいのですが……」

ルル・C.C.「……ゴクリ」

咲世子「年下は趣味ではないので」


おわり

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 15:09:05.35 ID:6gByBr2m0
こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう

ちょっと奇跡的につまらなかった

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 15:30:00.71 ID:6gByBr2m0
>>1からやり直したいんだけどいいかな?

179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 15:35:00.62 ID:6gByBr2m0
ルル「結婚には興味がないのか?」

C.C.「長く生きているとな、そんな事への興味は薄れるんだ」

ルル「……そうか。ならば仕方ないな」

C.C.「それにどうした? まさかお前が私にそのような考えを抱くとはな」

ルル「気にするな。ふと思っただけの事」

C.C.「……ふふっ、しかし悪い気分ではなかったぞ?」

ルル「まあ、お前以外で結婚相手を探すとするよ」

C.C.「……」

C.C.「えっ?」

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 15:39:19.54 ID:6gByBr2m0
C.C.「待てルルーシュ」

ルル「あと考えられるのはカレンか……」

C.C.「待てと言っているだろうが!」

ルル「? なんだ、大きな声を出すな」

C.C.「……ルルーシュ。
   お前は私とその……結婚をしたいんじゃなかったのか?」

ルル「ああ、そのつもりだった」

C.C.「なら、何故すぐにカレンの名前が出てくるんだ!」

ルル「おかしなことを言うなC.C.。
   結婚に興味が無いと言ったのはお前じゃないか」

C.C.「そ、それは確かにそうだが」

ルル「だろう? だから次の相手を探すまでの事。
   単純にして明快な回答だよC.C.」

189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 15:43:50.85 ID:6gByBr2m0
C.C.「……ふん! 勝手にしろ」

ルル「何に対して怒っているんだお前は」

C.C.「……さあね。自分で考えろ」

ルル「う~ん、わからん」

C.C.「おい、本当に考えたのか!?」

ルル「勿論だとも」

C.C.「……おいr」

ルル「私だ、ゼロだ。今すぐカレンを私の部屋に寄越してくれ」

玉城『わかったぜ親友。すぐに行かせるって!』

C.C.「私の話を聞け!」

191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 15:47:23.35 ID:6gByBr2m0
ルル「これでカレンがこの部屋に来るな」

C.C.「……行動の早い奴だな、お前は」

ルル「兵は神速を尊ぶものだ。これも戦略だよ」

C.C.「……なあ」

ルル「なんだ。玉城が“すぐ”と言ったから、まだ時間はたっぷりある」

C.C.「……」

ルル「遠慮をするな。お前らしくもない」

C.C.「……」

C.C.「は、花嫁は綺麗だな!」

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 15:50:20.95 ID:6gByBr2m0
ルル「? そうだな。それがどうかしたか?」

C.C.「……いや、別になんでもない」

ルル「おかしな奴だ」

C.C.「黙れ」

ルル「まあ、そこが魅力でもあるんだがな」

C.C.「!?」

ルル「結婚に興味が無いと言い切られては仕方が無い」

C.C.「……」

C.C.「子供は好きだぞ、うん!」

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 15:54:27.64 ID:6gByBr2m0
ルル「? そうか。それは良い事だ」

C.C.「だろう? お前もそう思うか」

ルル「当たり前だ。俺はブリタニア皇帝とは違って、
   子供は物凄く可愛がるつもりだ」

C.C.「……それだと奥さんが寂しがらないか?」

ルル「そんな事にはさせん! おはようとおやすみ、
   いってらっしゃいとただいまのチューは欠かさん!」

C.C.「……」

C.C.「せ、せめてキスと言え馬鹿!」

206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 15:59:55.05 ID:6gByBr2m0
ルル「だから何故お前が怒るんだ。意味がわからんぞ」

C.C.「それは……だな」

ルル「何故口ごもる。お前らしくもない」

C.C.「……うるさい。私にも私の事情があるんだ」

ルル「ふむ?」

『失礼します!』

ルル「……カレンが来たようだな」

パシュン!

カレン「紅月カレン、参りました!」

ルル「堅苦しい挨拶は良いぞカレン。これは私的な用だからな」

ジェレミア「ジェレミア・ゴットバルト、忠義のために馳せ参じました!」

ルル「え? なんで来たの?」

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 16:04:51.34 ID:6gByBr2m0
ジェレミア「主君が重要な決断をなさる時、お側に控えるのは当然のこと故……」

ルル「ジェレミア……お前の忠義、見せてもらった!」

ジェレミア「ルルーシュ様……!」

ルル「しかと見ていろジェレミア! この私の道を!」

ジェレミア「イエス、ユアマジェスティ」

カレン「……ねえ」

C.C.「……なんだ」

カレン「これから一体何が始まるっていうの?」

C.C.「……私に聞くな」

215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 16:08:52.54 ID:6gByBr2m0
ルル「カレン!」

カレン「えっ、何っ!? い、いきなり話を振らないでよ!
    ビックリするじゃないの!」

ルル「カレン……」

カレン「……な、何よ?」

ルル「結婚に興味はないか?」

カレン「っけ、結婚!?」

ジェレミア「こけっ、け、けけけ、結婚ですと!?」

C.C.「……オレンジ君の方が驚いているじゃないか」

221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 16:13:25.83 ID:6gByBr2m0
ルル「そうだ。結婚だよカレン」

C.C.「ルルーシュ。さすがに話の切り出し方が急すぎると思うぞ?」

ジェレミア「ルルーシュ様が結婚なさる……?
    教会で愛の言葉をイエス、キリストマジェスティ?」

ルル「いや、俺は結婚に興味があるかを聞いただけなんだが……」

C.C.「それにしてもだな、順序というものが」

カレン「ねえ、新婚旅行はどこにする?」

C.C.「!?」

234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 16:18:57.81 ID:6gByBr2m0
C.C.「おいカレン! どうしてそこまで話が飛ぶんだ!?」

ルル「ジェレミア。お前には
   子供が生まれた時の教育係を頼もうと思っている」

ジェレミア「なんと!? それはまことですかルルーシュ様!?」

カレン「……しっかりやって頂戴ね、先生!」

ジェレミア「おお、おおお……! このジェレミア・ゴットバルト、
    今日程生きていて良かったと思えた日はありません……!」

C.C.「カレン!?」

カレン「……ここでこのオレンジに反対されると面倒だからね」ボソッ

243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 16:25:58.20 ID:6gByBr2m0
ルル「良かった。カレンは結婚に興味があるみたいだな」

カレン「ねえアナタ。式場はどこにする?」

ジェレミア「おっと、そこの問題はこの公式を使うのですよ」

C.C.「……なんだ、これは

ルル「それで、だな。カレンに言いたいことがあるんだ」

カレン「えっ!? も、もう  りの相談!?」

ジェレミア「大きくなられましたな……。
    少し前までヨチヨチ歩きだったと言うのに」

C.C.「……見事に全員の会話の“速度”がバラバラだ」

254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 16:32:34.00 ID:6gByBr2m0
C.C.「なあ、何か忘れていないか?」

カレン「べ、別に忘れてなんかないわよ!?
    私とルルーシュが結婚するってだけのことでしょ?」

ルル「む? 話はそこまで進んでいたかな……」

カレン「もう! 進んでたに決まってるじゃない!」

ルル「そうか。そう言われてみればそうだったな」

C.C.「いや、進んでないだろう!?」

ジェレミア「……なんと、ワタシが坊ちゃまの仲人を?」

264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 16:37:50.26 ID:6gByBr2m0
カレン「ちょっと、あんたは黙っててくんない!?」

C.C.「ふん! ルルーシュを騙して結婚しようなど、
   考えることが汚いなカレン!」

カレン「うるっさいわね!
    相手にされなかった魔女さんはひっこんでなさいよ!」

C.C.「ふふっ! 相手にされなかっただと? それは間違いだ」

カレン「……えっ?」

C.C.「カレン、お前は私が断ったからお鉢が回ってきたにすぎないのだよ!」

カレン「な、なんですってぇ!? 本当なの、ルルーシュ!?」

ルル「……」

ルル「ああ、その言葉には真実が含まれている」

ジェレミア「申し訳ありません。つい昔のクセで“坊ちゃま”と……」

277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 16:43:03.11 ID:6gByBr2m0
カレン「ちょっと、ハッキリと説明してもらおうじゃないの!」

ルル「確かに、俺はC.C.に結婚に興味がないか聞いた」

カレン「……そんな……そんなことって」ガクッ

C.C.「聞いたかカレン。お前は所詮、二番目の女ということだ」

カレン「く、くううぅ~~~っ!」

ルル「……だがな、結婚を申し込むのはカレン。お前が最初だ」

カレン「!」

C.C.「!?」

ジェレミア「貴方達に仕えることが出来て……幸せでし……た……」

290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 16:47:40.77 ID:6gByBr2m0
ルル「カレン」

カレン「な、何よ……」

C.C.「おい、おいおいおい!?」

ルル「俺と、結婚してくれ! 俺の第二夫人になってくれ!」

カレン「……はいっ!」

C.C.「ワー! ワー!」

カレン「……」

C.C.「……」

C.C.・カレン「はい?」

ジェレミア「」シン…

301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 16:50:31.96 ID:6gByBr2m0
カレン「ねえルルーシュ、ちょお~っと聞いても良いかしら?」

ルル「どうした」

カレン「私の聞き間違いだとは思うんだけどね?」

ルル「だからどうしたというんだ」

カレン「……あんた、“第二”って言わなかった?」

ルル「言ったぞ」

カレン「……」

C.C.「……」

C.C.「……ふふっ! あはははは! 無様だなカレン!」

309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 16:54:42.36 ID:6gByBr2m0
カレン「っ! 笑うな!」

C.C.「くくっ、これが笑わずにいられると思うか? くふふふっ!」

カレン「ちょっと黙ってなさいよ!」

C.C.「『俺と、結婚してくれ! 俺の第二夫人になってくれ!』」

C.C.「『……はいっ!』……ぷくくっ!」

カレン「~~~っ!!!」

C.C.「やはりお前はルルーシュにとって二番目の女だったようだなぁ?」

カレン「いい加減黙りなさいよ! ぶん殴るわよ!?」

C.C.「おお、怖い怖い。……ふふっ!」

316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 16:59:32.26 ID:6gByBr2m0
C.C.「なあルルーシュ。お前の気持ちはよくわかった」

ルル「む?」

C.C.「お前がその……私のことをそんなにも思っているとは思わなかったぞ」

ルル「意味が分らんぞ」

C.C.「まあ、その、なんだ。結婚……してもいいぞ」

ルル「何っ!? それは本当か!?」

カレン「……なんで食いつくのよぉ~……!」

C.C.「ああ、何故なら私とお前は共犯者だからな。
   それが人生の共犯者になったところで変わらん」

ジェレミア「……む? 今は……何年だ? それにここは一体……どこだ?」

328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 17:03:48.04 ID:6gByBr2m0
ルル「C.C.……お前」

C.C.「ま、まあ、私も女だからな。
   結婚にも多少の興味くらいはあるということだ」

ルル「ならば問おうC.C.よ!」

C.C.「……ああ、答えようルルーシュ。私の共犯者」

ルル「俺の……俺の第三夫人になってくれるか?」

C.C.「いいだろう。お前の契約の言葉、しかと……」

カレン「……第三?」

C.C.「しか……と……」

ルル「契約は成立したな! いや、この場合は婚約か」

ジェレミア「ここは……過去?」

341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 17:08:11.40 ID:6gByBr2m0
C.C.「ちょ、ちょっと待てルルーシュ。今なんと言った?」

ルル「?」

カレン「第三夫人って……」

ルル「ああ、そのことか」

C.C.「どういうことだ!?」

ルル「どうもこうも、第一夫人はナナリーに決まっているからな」

C.C.「……」

カレン「……ぷっ!」

C.C.「っ!?」

ジェレミア「ワタシは……未来を知ってしまったのか……」

350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 17:13:51.57 ID:6gByBr2m0
C.C.「おいカレン。今、笑ったか?」

カレン「……『ああ、答えようルルーシュ。私の共犯者』」

C.C.「や、やめろ!」

カレン「か、恰好つけて切り返しておきながら……お、おなか痛いわ……!
    あははははっ!」

C.C.「笑うな! お、お前の時のももう言わんと約束するからやめてくれ!」

カレン「……」

C.C.「……やめてくれる気にn」

カレン「『いいだろう。お前の契約の言葉しかと』……ぶふっ!」

C.C.「~~~っ!!?」

ジェレミア「幸せな……未来であった」

363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 17:18:59.19 ID:6gByBr2m0
その日、ルルーシュの第二夫人と第三夫人が決定した。
だが、その決定はいつ覆るともわからない。

そして、ひっそりと未来を知る男が生まれた事も忘れてはならないだろう。
彼はこの先、どう生きていくのだろうか?
……それは誰にもわからない。

頑張れC.C.! 負けるなカレン!

それゆけジェレミア! 飛び出せジェレミア!

オレンジ、ジェレミア!

オレンジェレミア!!


おわり

408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 20:16:03.98 ID:UPmKbPbl0
ルル「結婚…か」

C.C.「ふふっ、お前もそんなことを気にするのだな」

ルル「なっ!? い、いたのかC.C.」

C.C.「私の行動範囲はおかげさまで相当狭いものでな」

ルル「だが盗み聞きは感心しないぞ」

C.C.「ノックはした、それにあまり廊下でたっていると誰に見つかるかわからんからな」

C.C.「しかしお前が結婚を気にするとは…はっ、笑えるな」

ルル「案外本気で考えてるんだ、茶化すな」

C.C.「ふふっ、だがお前が結婚な…」

ルル「俺ももう二十歳だ、それ位考える」

C.C.「そうか? お前と同年代の連中なんか大手を振って酒を飲めると毎日遊び呆けているだろうに」

409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 20:23:59.61 ID:UPmKbPbl0
ルル「リヴァルなんていい例だな」

C.C.「なんだわかってるじゃないか」

ルル「まぁ…な」

C.C.「それが突然結婚なんてどうした? 好きな女でもできたか?」

ルル「教えん」

C.C.「否定はしないか、まぁどっちつかずと言ったところだろうが」

ルル「ゼロとして一国家、いや実質的に世界の頂点なんてものに安穏と胡坐をかいてきたが」

C.C.「なんだ飽きたのか?」

ルル「そうじゃない、ただいつ何があるかわからないと言うことだ」

C.C.「打算的な結婚だな、それは」

ルル「かもな」

414: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 20:55:22.20 ID:UPmKbPbl0
C.C.「まぁなんだっていいが、お前なら引く手数多だろう」

ルル「お前はなにを言っている」

C.C.「べつに、大したことを言ってるわけじゃない。事実だろう?」

ルル「ふん、その他大勢には興味ないな」

C.C.「淡白な奴だな」

ルル「女を何人も囲う趣味は無い」

C.C.「父とは違うと?」

ルル「…」

427: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 22:00:16.56 ID:UPmKbPbl0
C.C.「ふふっ、まぁいいさ、お前もそういうものに興味があるとわかっただけでもな」

ルル「どういうことだ?」

C.C.「いや、お前にそのギアスを与えてから三年程度たってるが…」

C.C.「いままで一度も襲われたことが無かったからな、もしかしたら女に興味ないのかと」

ルル「お前に興味が無かったとは考えないあたりが流石だな」

C.C.「はっ、私のような完璧な女が他にいるはずもなかろう。そう考えてもしかたない」

ルル「…」

C.C.「で、式は挙げるのか?」

ルル「は?」

430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 22:13:11.16 ID:UPmKbPbl0
ルル「ちょ、ちょっと待て!」

C.C.「ふふっ、タキシード姿のお前というのもまた笑いを誘うな」

ルル「うるさい!」

C.C.「そもそもお前が神に永遠の愛を誓うなんてのもナンセンスな話だ」

ルル「…」

C.C.「だがしかし、それらを踏まえてなお私のウェディング姿は素晴らしいな」

ルル「知るか」

432: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 22:23:16.55 ID:UPmKbPbl0
C.C.「こう…純白のベールが…、私を包むわけだ」

ルル「無いな、ないない。そもそも予定が無いだろ」

C.C.「…え? やっぱり式は挙げないのか?」

ルル「お前は勘違いをしてる気配がある」

C.C.「ん?」

ルル「俺はべつにお前に結婚を申し込んだ覚えは無い」

C.C.「…」

ルル「なんだその顔は」

435: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 22:31:15.94 ID:UPmKbPbl0
C.C.「いやいや、正直な話だ」

ルル「あぁ」

C.C.「好きとか嫌いとかはひとまず置いておくとして」

ルル「そこが一番大事なファクターだが俺が先に置いといたからまぁ大目に見よう」

C.C.「お前の周りにいる女の中で私が一番よくないか? 正直なところ」

ルル「は?」

C.C.「ってか実際お前私のこと好きだろ」


438: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 22:37:52.94 ID:UPmKbPbl0
ルル「…いや置いといて」

C.C.「待て待て、いや本当にさ」

ルル「なにを考えての発言だそれは」

C.C.「この三年間ずっと傍にいて一緒に暮らしてきて淡い何かが起きるだろ?」

ルル「お前はどうなんだよ、お前にも当てはまるだろう」

C.C.「…」

ルル「お、おいC.C.?」

C.C.「ど、鈍感な奴だな…お前は…」

ルル「なっ!?」

444: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 22:47:54.18 ID:UPmKbPbl0
C.C.「…」

ルル「お、おいC.C.、本当…か?」

C.C.「馬鹿…、女にそういうことを言わせるな」

ルル「おいおい…、冗談はよせ笑えない」

C.C.「ふん、本当デリカシーに欠ける男だなお前は」

ルル「だが…なんでこんな突然」

C.C.「わからないか?」

ルル「…」

445: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 22:54:20.59 ID:UPmKbPbl0
C.C.「お前が結婚なんていいだすからだ…」

ルル「は?」

C.C.「べつに誰だっていいんだろ?」

C.C.「…カレンとか神楽耶とかだっているし、いま言わないとって」

ルル「お前…」

C.C.「お前が嫌だって言うなら仕方ないが…、も、もしもよかったら…」

C.C.「私じゃダメか?」

450: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 23:02:57.01 ID:UPmKbPbl0
ルル「C.C.…、お前そんなに」

C.C.「なんでだろうな? 記憶をなくして…、お前に優しくされてから…か」

ルル「…」

C.C.「この私が色恋沙汰で悩むなんて思ってなかったぞ」

ルル「…C.C.」

C.C.「教えてくれ、お前の答えを…」

ルル「俺は――」

咲世子「…」

C.C.「…」

ルル「…」

457: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 23:06:36.27 ID:UPmKbPbl0
ルル「ストップストップ」

ルル「ストーップ!」

咲世子「あら?」

ルル「あら? じゃありません、なんでここに?」

咲世子「非常に興味をそそる状況だったので」

C.C.「…」

咲世子「C.C.様もやはり年頃の女性、可愛らしいところを拝見できてよかったです」

C.C.「っ!?」

ルル「咲世子さん…、あんたねぇ」

460: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 23:20:44.83 ID:UPmKbPbl0
咲世子「しかしルルーシュ様もついに…といったところですか」

ルル「お、おい…」

咲世子「見てる側としてはヤキモキしてばかりでしたが…」

C.C.「…」

咲世子「ようやっとくっつく事になったんですね…、私も嬉しいやら寂しいやら」

ルル「咲世子さん、俺はまだそうと決めたわけじゃ!」

C.C.「え!?」

ルル「あぁ~、もう」

464: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 23:25:59.61 ID:UPmKbPbl0
ルル「とりあえず咲世子さんは部屋からでていってください!」

咲世子「あらあら、頑張りすぎはダメですよルルーシュ様」

ルル「なにを言ってるんだあんた!?」

 バタン

C.C.「…」

ルル「…」

C.C.「…」

ルル「あ~、なんか邪魔が入ったけど…あれだ」

C.C.「…はい」

ルル「お前の気持ちをわかってやれなくて悪かった…結婚しよう」

カレン「はい」

471: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 23:32:04.15 ID:UPmKbPbl0
C.C.「おい、ちょっと待て」

ルル「ん?」

C.C.「それは私じゃない」

カレン「ちょっと、人をものみたいな言い方しないでくれる?」

ルル「いやいやいや…、一体どうやって入ったんだよ」

カレン「それはね…」

ロロ「僕の協力でお送りしました」

カレン「ということよ」

475: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 23:35:38.30 ID:UPmKbPbl0
ロロ「聞いたよ兄さん! その女と結婚するんだって!?」

ルル「咲世子さん…あんたって人は…」

カレン「べつに収まるところに収まったって感じだけど、まぁそのまま祝福するのも癪だから邪魔してやったのよ」

ロロ「僕としては遺憾極まりないけどね」

カレン「あんたはナナリーが帰ってきても弟の立場でいられるだけいいじゃない」

ロロ「…まぁ」

ルル「ちょっと待て、せっかくの雰囲気も流石に二段階の攻撃で粉砕されてしまったぞ」

C.C.「私の感動を返せ、答えがわかった嬉しさもこれでは意味が無い!」

478: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 23:43:54.48 ID:UPmKbPbl0
ルル「はぁ…」

カレン「ため息つくと幸せ逃げるわよ?」

ルル「…てい」

カレン「あたっ!」

ルル「ったく咲世子さんも余計なことをしてくれる…、ロロも後でお仕置きだな」

ロロ「そんな、兄さん…」

C.C.「私はどうすれば…」

カレン「さぁ? 喜んだらどう? たくさんのライバルに勝ったじゃない」

C.C.「勝ち負けとかじゃなくて、もっとこう初々しい嬉し恥ずかしのイベントがあると思ってたのに…」

カレン「私達がぶちこわしたわね」

ルル「わかってるならもう少し自重してくれ」

カレン「でもそれが目的だったわけだし、上手くいったからってイチャイチャされたら堪んないわよ」

481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 23:54:56.74 ID:UPmKbPbl0
ルル「なっ…イチャイチャなんてするわけないだろ!? なぁC.C.」

C.C.「…」

ルル「目が泳いでるぞ」

C.C.「あ、あれだ…、嫌ならしない」

カレン「ほ~ら、意外と興味ない振りして、くっ付いたらいっきにべたべたの甘えん坊になるタイプよこの子」

C.C.「うっ、うるさい! うるさい! うるさい!」

ロロ「やっぱりこんな女やめといた方がいいよ兄さん」

ルル「悪いが…、でも俺の気持ちはすでに決まっちゃってるんだよロロ」

カレン「はぁ…、やになっちゃうわよ」

C.C.「ルルーシュ…」

482: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/16(土) 23:59:12.44 ID:UPmKbPbl0
カレン「ほら、お邪魔虫は退散退散」

ロロ「あ、ちょっとカレンさん…」

カレン「あとルルーシュ」

ルル「ん?」

カレン「…私も、……いや、なんでもないわ。お幸せに」

 パタン

C.C.「…」

ルル「…」

483: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/17(日) 00:07:16.28 ID:ItnsK0G00
ルル「まったく…騒がしい連中だ」

ルル「一々邪魔をしてくれて、どうにも困る」

C.C.「…」

ルル「まぁ悪い奴じゃないんだが…カレンにも悪いことをしたな」

ルル「…なぁC.C.」

C.C.「?」

ルル「これ…、なんか色々わやくちゃだけど…」

C.C.「指輪?」

ルル「…あぁ、裏側見てくれ」

C.C.「…私とルルーシュの名前」

ルル「実を言うとな…最初からそのつもりだったんだ」

486: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/17(日) 00:10:12.27 ID:ItnsK0G00
ルル「受けとって…くれるよな?」

C.C.「…ぐすっ、…もちろんじゃないか」

ルル「C.C.」

C.C.「?」

ルル「順序がおかしいけど……、好きだ」

C.C.「私も、お前が好きだ」

ルル「指輪、サイズ合ってると思うけど…」

C.C.「嵌めてくれ」

ルル「あぁ」

C.C.「…綺麗だな」

ルル「お前に合わせて、エメラルドの指輪なんだぞ」

C.C.「ふふっ、…なぁルルーシュ」

ルル「ん?」

C.C.「式はどうしようか?」

 fin

500: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/17(日) 00:33:26.20 ID:6MSNNBzK0
なんかC.C.とルルの子供が生まれたあと、シャルルが顔を見に来る妄想ができたんだが・・・・・・
かいていい?

511: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/17(日) 01:03:38.52 ID:6MSNNBzK0
といってもほとんどギャグみたいなもんだがな。
では

C.C.「ふふ、たっぷり飲んで大きくなるんだぞ?」

ルル「C.C.、食事の準備ができ、す、すまない!」

C.C.「何を恥ずかしがっている?あの夜は私の胸にしがみついて離れなかったではないか。」

ルル「な、突然何を言い出すんだ!?」

C.C.「だって・・・この子を産んでから何もしてくれないじゃないか。」

ルル「そりゃそうだろう!生んでしばらくはそういうことしないほうがいいんだ!」

C.C.「だが、いくらなんでももういいだろう?だから今夜・・・」

ルル「し、C.C.・・・」

シャルル「こらこら、わが子をほおっておいて盛るなんてだめじゃぁ~ないか。」

ルル「シャ、シャルル!!」

C.C.「どこから入ってきた!?」

518: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/17(日) 01:22:29.07 ID:6MSNNBzK0
シャルル「ルルゥ~シュ!C.C.よ!久しぶりだな。」

ルル「と、とりあえず落ち着けC.C.。シャルル!いったい何しにした!」

シャルル「かわいい孫の顔を見にきたに決まっているじゃぁないか。
      それにルル~シュよ、私のことはパパと呼ぶように。」

ルル「な、、シャルル!突然やってきてなにを言い出す!」

シャルル「ノォウ!パ~パ~だ、はい、もう一度。」

ルル「・・・・・・パパ。」

シャルル「グゥウウット!よく、できました。」

C.C.「シャルル、お前、キャラがだいぶ変わったな。」

シャルル「孫ができれば、誰だってぇ~こうなる。
      それとC.C.よ、私のことはパパと呼ぶように、もし可能ならお父様とよびなさい。」

C.C.「意味がわからんぞ・・・・・・パパ。」

オギャァ~オギャァ~


524: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/17(日) 01:39:03.19 ID:6MSNNBzK0
ルル「あ、シャ・・・・・・パパ!貴方が騒ぐからこの子が泣いてしまったではないか!」

C.C.「ルル、私はお前も原因だと思うんだが。」

シャルル「貸しなさい、ほぉ~れ~よちよち、おおぅいい子だぁ~。」

ルル「アレで泣き止んだだと!?」

シャルル「どれ・・・・・・男の子か、私に似て、立派なものが、ついているじゃぁないか。」

ルル「見て確かめるな!普通に訊けばいいだろう!」

シャルル「ルルゥ~シュ!騒ぐんじゃぁない、また泣いてしまうだろう?」

ルル「・・・・・すまない。」

シャルル「わかればよろしい、で、この子の名はなんと言うのだ?」

C.C「>>529だいい名前だろう。」

ここで突然安価、名前を考えていないというわけじゃないんだ。
皆にも参加してもらおうと

529: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/17(日) 01:44:00.34 ID:9HqhPP0X0
ナナリー

539: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/17(日) 01:57:57.38 ID:6MSNNBzK0
 

C.C「ナナリーだいい名前だろう。」

シャルル「男の子なのにか?どれ・・・・・・ついていないじゃぁないか。
      どうやら見間違えたようだな、ふぅっはっはははははは!!」

ルル「だから見るな!!それになぜ笑うんだ!!」

ふ、ふええ、おぎゃぁおぎゃぁ

シャルル「ルル~シュ!お前が騒ぐから泣いてしまったではないか!」

C.C「そうだぞルル、パパの言うとおりだ。」

ルル「な、お前まで何を言い出すんだ・・・・・・」

シャルル「よちよち~、いないいない、ぶるぁああああああ!!
      ほぉ~ら、ひつじがぁ、いっぴきぃ~、ひつじがぁ~にひきぃ。」

ルル「アレだと逆に眠れなさそうだが・・・・・・」

やばい、どこで終わらせたらいいかわからない・・・

       

545: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/17(日) 02:24:43.47 ID:6MSNNBzK0
 
C.C「さて、パパ、孫の顔も見ただろう?
   ぶっちゃけそろそろ帰ってもらってルルとしっぽり  たいんだが。」

ルル「C.C・・・・・・いくらなんでもぶっちゃけすぎだ。」

シャルル「悪いがC.Cよ、しっぽぉり  て  をするのは明日にしてくれ。
      今日はルル~シュを借りていくぞ。
      さぁわが息子ルルゥ~シュよ!今夜はパパと朝まで飲み明かそうじゃぁ、ないか。」

ルル「い、嫌だ!今夜はC.Cとしっぽりと・・・・・・」

シャルル「だぁまれぇい!!お前は黙ってパパについてこればぁいいのだ!
      ジェレェミアよ!!わが息子をとらえよぉ!!!」

ジェレミア「イエス!ユア、マジェスティ!のパパ。」

ルル「お、オレンジ!何をする、放せ!!」

ジェレミア「ルルーシュ様、申し訳ありません、ですがすべては貴方のためなのです。」

シャルル「さぁルル~シュよ、ともに夜の街に繰り出そうじゃぁないか。」

ルル「やめろ!はなせ!うわああああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・」  バタン

C.C「わ、私はおいてけぼりか・・・・・・
   べ、別にさびしくなんかないぞ!」

551: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/08/17(日) 02:41:18.94 ID:6MSNNBzK0
そして数年後・・・・・・

ナナリー「おとーさまー、おかーさまー、おじいさまー、オレンジー」

シャルル「あっというまだったなぁ、わが息子よ、もうわが孫、ナナリーも小学生か。
      天国のナナリーも喜んでいるだろう。」

ルル「ええ、それもあなたのおかげです、パパ。」

シャルル「うれしいこといってくれるじゃぁないか。」

ジャレミア「ナナリー様、大きくなられましたな……、少し前までヨチヨチ歩きだったと言うのに。」

シャルル「さあいこう、入学式が始まってしまうぞぉ。」

ジェレミア「このジェレミア=ゴットハルト、今日ほどうれしい日はありません!」

ルル「涙を拭けオレンジ、さぁパパ行きましょう、ナナリーの晴れ姿を見に。」

                  End

C.C「また私はほったらかしか・・・・・・クスン。」

引用元: ルルーシュ「結婚……か」