1: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/25(水) 00:45:47.92 ID:DYYZlEZD0
《お昼時》


幼馴染「あ。ほっぺにお弁当ついてるよ」

男「え、まじか」

幼馴染「取ってあげる」

男「おう。わり」

幼馴染「ん......」チュ

男「!?」

幼馴染「んん......んちゅ」

男「んー......!」

幼馴染「ぷは......。取れた」

男「......」呆然

幼馴染「どうしたの?」

男「あの......ほっぺについていたんですよね?」

幼馴染「うん」

男「何故俺はキスをされたのでしょうか?」

幼馴染「流れ的に?」

男「お前の頭の中は一体どうなっているんだ」

幼馴染「常識だよ。男」

男「お前は一体どんな義務教育を受けてきたんだ」

幼馴染「あ。今日新しいアニメが始まるんだった。楽しみだね、男」

男「マイペースだな、おい」

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2: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/25(水) 00:48:37.73 ID:DYYZlEZD0
《帰り道》


幼馴染「暑いね......」

男「なんか急に夏っぽくなったよな」

幼馴染「男、手貸して」

男「手?」手差し出す

幼馴染「ん。-------男の手は冷たくて気持ちいい」おでこにピタ

男「心が冷たいからな」

幼馴染「逆だよ。手が冷たい人は心があったかいんだよ」

男「へえー」

幼馴染「誰よりも優しいし、誰よりも頼り甲斐があるよ。男は」

男「そっか」

幼馴染「うん。------------よいしょ」服の中に男の手をIN!

男「どわああ!!」服から抜き出す

幼馴染「ちょっと、何するの」

男「いや、それはこっちのセリフだから。何勝手に人の手を自分の服の中に入れてんの」

幼馴染「胸を冷やせば体全体が冷えると思って」

男「ならないから」

幼馴染「やってみなきゃわからない」

男「自分の手でやれ」

幼馴染「私の手は冷たくない」

男「知らん。じゃあアイスでも食ってろ」

幼馴染「あ。ガリガリ君食べたい」

男「じゃあ、コンビニ寄るか。たまには奢ってやるよ」

幼馴染「やっぱりハーゲンダッツにしようかな」

男「おい」

3: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/25(水) 00:51:03.82 ID:DYYZlEZD0
《カレー》


幼馴染「カレーは美味しい」

男「お前がカレーに変なものを入れようとするから危うく、一から作り直しになるところだったけどな」

幼馴染「変なものじゃない。隠し味」

男「隠し味に唾液をいれるバカがどこにいる」

幼馴染「唾液じゃない。愛、だよ」

男「うわ〜。お巡りさーん、ここにメンヘラがいまーす」

幼馴染「今度こそ入れてあげる。ね?」

男「やめてください。これ以上カレーを汚そうとしないでください」

幼馴染「浄められるの間違いでしょ」

男「俺は一回お前の頭の中を見てみたい」

幼馴染「え、そんな。私の全てを知りたいだなんて、あとでxxを買ってこないと......」

男「あー、かれーおいしいなー」

4: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/25(水) 00:52:44.74 ID:DYYZlEZD0
《お風呂》


男「ふう......。今日も1日疲れた......」

ガチャ

幼馴染「お風呂で  と排水口に●●が詰まるのでやめたほうがいいよ」

男「......」

幼馴染「ん?」

男「とりあえずひとつ言うと、俺は  ていない」

幼馴染「でも、『ふう......。』って言った」

男「いや、ひと息の『ふう......。』であって、  た時の『ふぅ......。』ではない」

幼馴染「なんだ。男の●●を飲めると思ってわくわくしたのに残念」

男「あんなの臭いだけで何も美味しくないよ」

幼馴染「え。飲んだことあるの......。まさか男って実はゲ-------」

男「違います。断じて否定します。想像で言っただけです」

幼馴染「そうだよね。男は女大好きの女たらしだもんね」

男「いや待て。それはそれで違うから」

5: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/25(水) 00:54:55.70 ID:DYYZlEZD0
幼馴染「頭洗って」

男「はいよ」

ワシャワシャ

幼馴染「んっ......」

男「......」ワシャワシャ

幼馴染「......」

男「......なあ。なんで俺の入浴中に入ってきたんだ」

幼馴染「そこに男がいるから、さ」

男「お前は登山家か」

幼馴染「まあいいじゃん。たまには裸の付き合いも」

男「そういうのは男同士でするもんじゃないのか?」

幼馴染「やっぱり男はゲ--------」

男「違うから」

幼馴染「なら良かった」

男「第一、もし俺がゲイなら、お前と付き合ったりしない。お前を好きになったりしない」

幼馴染「......」

男「ん? どうした?」

幼馴染「......つ、つぎは、体もよろしく」

男「はいはい」

幼馴染「あそこもだからね」

男「すみません。当店は、背中のみのサービスとなっております」

9: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/26(木) 10:18:07.39 ID:Ht9yfYpnO
《そういう体で》


幼馴染「あー大変大変。男に抱きついたら離れなくなっちゃったよー」

男「それはたいへんだー(棒)」

幼馴染「む。気持ちが入ってない」

男「逆にどうやったら入るんだよ。この唐突の茶番に」

幼馴染「茶番じゃないよ。本当にはなれないんだよ」

男「それはたいへんですこと」スマホぽちぽち

幼馴染「むー......」

男「そんな事より昼飯何食おうか?」

幼馴染「」チュ

男「......っ!」

幼馴染「んちゅ.....。んぁ......」

男「......あのですね、幼馴染さん。いつも言ってるけど、急にキスするのやめてもらえないかな。心臓に悪いよ」

幼馴染「茶番に付き合わない男が悪い」

男「自分で茶番って言ってるじゃん」

幼馴染「じゃあ行くよ」

男「はいはい」

幼馴染「よーい......。あくしょん!」

10: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/26(木) 10:20:08.31 ID:Ht9yfYpnO
幼馴染「あー大変大変。男に抱きついたら離れなくなっちゃったよー」

男「だ、大丈夫か! 幼馴染!」

幼馴染「もう一生このままだったらどうしよう......」

男「諦めるのはまだ早い! もしかしたら解決策があるかもしれない」

幼馴染「ありがとう男」ギュー

男「じゃあ。まずは洗剤でも塗ってみよう。滑りで取れるかもしれん」

幼馴染「わかった」つアタックNEO!

男「......一体どこから出したんだ」

幼馴染「準備に抜かりはないのだよ。男」

男「なんなんだその力の入れようは」

幼馴染「ほら、さっさと洗剤流して」

男「エアーでいいんだよな」

幼馴染「何言ってんの? ちゃんと流さなきゃ演技に力が入らないでしょ」

男「おぬしは俺のベットを洗剤まみれにする気か」

幼馴染「茶番に犠牲はつきもの」

男「お前はどんな世界で生きてきたんだ」

幼馴染「漢は黙って洗剤流しなさい」

男「......洗濯付き合えよ」

幼馴染「もちのろん」

男「はぁ......。お前といると思いもよらないことが起こるよ」

11: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/26(木) 10:21:50.44 ID:Ht9yfYpnO
幼馴染「んん......。冷たいよ、男」ビチャビチャ

男「うわー。ぬるぬるする」

幼馴染「男、演技演技」

男「はいはい」

男「----------どうだ? 離れそうか?」

幼馴染「ううん......。滑りが良くなっただけ」

男「うーん。どうしたものか......」

幼馴染「なんか、xxxxxみたい。この洗剤」

男「ん? あ、ああそうだな。------じゃなくて、今は他の方法を......」

幼馴染「おとこ......!」ドサッ

男「ちょ。幼馴染さん?」

幼馴染「なんか  い気持ちになってきちゃった」

男「はいカットカット!」

幼馴染「どうしたの?」

男「茶番がよくわからない方向に突き進みそうなのですが」

幼馴染「大丈夫。シナリオ通りだから」

男「いやいや、お前   なことしないだけだろ」

幼馴染「そんなことないよ。ちゃんと考えてるもん」

男「とにかく軌道修正--------」

幼馴染「」チュ

男「おま......!」

幼馴染「ちゅぅ......。---------茶番は終了です。ここからは   の時間となります」

男「わお。なんてフリーダムな人になんだろう」

幼馴染「どうせろくなオチにならないだし」

男「自分で言っちゃうのかよ」

幼馴染「とりあえず   。しよ?」

男「はぁ......。洗剤だから●●まではいかないぞ」

幼馴染「りょーかい」

12: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/26(木) 10:23:03.97 ID:Ht9yfYpnO

ーー
ーーーー

幼馴染「はふぅ......。世は満足だぞ。男」

男「なら良かったです」

幼馴染「にしても男のベット、洗剤まみれだね」

男「今日、お前のベットで寝させてもらうからな」

幼馴染「変なことしないでね?」

男「それはこっちのセリフです」


13: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/26(木) 10:24:03.86 ID:Ht9yfYpnO
《コーヒー》


幼馴染「コーヒーを飲めるようになりたい」

男「お前、昔から苦手だよな」

幼馴染「苦いんだもん」

男「別に飲めなくて困ることはないしいいんじゃね」

幼馴染「えー。大人になって飲めないとか恥ずかしいよ」

男「じゃあ、克服してみるか」

幼馴染「どうやって?」

男「とりあえずコーヒー持ってくる」

14: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/26(木) 10:25:29.60 ID:Ht9yfYpnO
男「とりあえずシンプルに砂糖入れた」

幼馴染「ずず......」

男「どうだ?」

幼馴染「美味しくない。この前の男の作った煮物並みに」

男「うるさいよ。今勉強中なんだ。次は、牛乳入れるか」

幼馴染「ごく......」

男「結構まろやかになったんじゃね?」

幼馴染「んー......。男とするキスの方が甘くておいしいよ」

男「いや、知らないから」

幼馴染「あ。そうだ。男とキスした後にコーヒー飲めば、いい感じに中和されそう」

男「やだ、この子なに言ってんの。怖いわ」

幼馴染「よし。とりあえずキス」

男「なにその『とりえずビール』みたいなノリ」

幼馴染「んちゅ......。ん......」


男「---------なんか最近しょっちゅうキスしてる気がする」

幼馴染「ごくごく......。ん! 飲めるかも、男」

男「まじか。どうなってんだお前の舌」

幼馴染「じゃあ今度からコーヒー飲むときは男とキスしながら飲むね」

男「やめてください」


19: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/28(土) 19:15:03.44 ID:Ay7PVTuh0
《春の訪れ》


幼馴染「春だねえ〜」

男「だな〜」

幼馴染「春といえば桜」

男「そうだな」

幼馴染「お花見でも行く?」

男「どうせコンビニ弁当食って帰ってくるんだし、行かんでいいだろ」

幼馴染「じゃあ私が作る」

男「弁当を?」

幼馴染「うん」

男「ははは。やめとけやめとけ、すみ弁当になるだけだから」

幼馴染「む。私だってやろうと思えば出来るもん」

男「前にもそんなこと言って弁当作ってきたけど、ろくなもんじゃなかっただろ」

幼馴染「男、授業中ぶっ倒れたよね。いやー、あの時は面白かった」

男「笑い事じゃねえよ。危うく三途の川を渡るところだったぞ」

20: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/28(土) 19:17:38.21 ID:Ay7PVTuh0

幼馴染「あー、なんか眠くなってきた」ゴロン

男「あったかいからなー。今日は」

幼馴染「そだねー......」

男「......」

幼馴染「......」

男「......」

幼馴染「-------特別なスープをあーなたーにあーげる。はい、」

男「......」

幼馴染「おいおい。無視するなよ」

男「めんどくさくて」

幼馴染「たった9文字ぐらい頑張れよ」

男「今日、昼なに食べようか?」

幼馴染「キャビア」

男「当店では扱ってございません」

幼馴染「じゃあ、男」

男「わたくしは商品ではございません」

幼馴染「えー」ボフッ

男「腹に顔埋めるなよ。苦しいだろ」

幼馴染「んー。白ワインの芳醇な香りが......」

男「するわけねえだろ」

幼馴染「へへ。--------あれ? 男さんよ」

男「ん?」

幼馴染「へその下にあるとある部分が、少し膨らみを帯び始めているのですが」

男「......気のせいです」

幼馴染「では調べてみようかな。もしかしたらイースト菌が出てくるかも」モゾモゾ

男「お、おい......! 昼間っからバカなことしてんじゃねえよ」

幼馴染「気にしなくていいのであります。これは研究の一環であります」

男「なんの研究だよ。ほら、いいからはなれろ......よ!」グイッ

幼馴染「うぅー! まだ研究は終わってないのであります!」ジタバタ

男「わかったわかった。とりあえずなんか昼飯食おうぜ」

幼馴染「今はそれどころじゃ......」

テレビ『なんと今ならミラノ風ドリア100円引き! お昼はこれ決まりだね!』

男「........」

幼馴染「......」

男「......サイゼ行くか」

幼馴染「......そだね」

21: 加速メモ ◆ksK2771Azns9 2015/03/28(土) 19:18:46.17 ID:Ay7PVTuh0
【登場人物】

・幼馴染

身長:158.2センチ

年:20さい

特技:英語(これでも英検準一級は持っているらしい)

好きなもの:アニメ、ホラー

嫌いなもの:男が構ってくれない時

一言:
男とは小学2年生からの付き合い。
なかなか男が告白してこないので、高2の夏、しびれを切らし自分から告白したらしい。

23: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/31(火) 23:06:19.94 ID:qkYO8DCH0
《散歩》


幼馴染「あ。桜咲いてるー」

男「春らしいなー」

幼馴染「桜ってなんだかんだ花の中で一番綺麗だよね」

男「そうだなー。心が落ち着くよな」

幼馴染「私とさくらどっちが綺麗?」

男「桜」

幼馴染「即答!?」

男「桜の方が落ち着く」

幼馴染「うぅ....。それでも私の彼氏かー!」ポカポカ

男「ははは、嘘嘘。ついエイプリルフールだからつい」

幼馴染「むー。世の中にはついていい嘘とダメな嘘があるのだよ!」

男「はいはい、ごめんごめん」ナデナデ

幼馴染「まったくもー」

24: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/31(火) 23:07:27.77 ID:qkYO8DCH0
おじさん「大判焼き美味しいよー。焼きたてだよー」

幼馴染「あ。ねえねえ、男さんよ」グイグイ

男「ん? どったの」

幼馴染「なんかあそこに美味しそうなものが」

男「え? ---------ああ、大判焼きか。懐かしいな」

幼馴染「そういえば、そろそろ3時のおやつの時間だねー」チラッチラッ

男「...........あーはいはい。食べたいのね」

幼馴染「さすが男さん! わかってらっしゃる! 愛してるー!」

男「俺への愛、やっすいなー」

25: 加速 ◆ksK2771Azns9 2015/03/31(火) 23:08:50.96 ID:qkYO8DCH0
幼馴染「はむ。んふふふ」

男「昔よく食ったよなあ。大判焼き」

幼馴染「半分こしてたよね」

男「そうそう。いつも大きい方で争ってたよな」

幼馴染「結果、いつも大きい方を私にくれたよね」

男「だってお前が一切譲ろうとしないんだもん」

幼馴染「じゃあ、はい」つ大判焼き

男「なに?」

幼馴染「大きい方譲ってくれた時のお礼」

男「えー。お礼安くね?」

幼馴染「なんだ不満なのか! せっかく私が一口あげるっていんだぞ!」

男「はいはい。嬉しいよ幼馴染」パク

幼馴染「おいしい?」

男「ちょーうまい」

幼馴染「へへへ。そうかそうか」

男「--------幼馴染さん」

幼馴染「ん?」

男「好きですよ」

幼馴染「へ、あ......うん。和、私も男のこと好きだよ。殺したいぐらい」

男「え。なにそのヤンデレ要素」

幼馴染「ふふふ。それぐらい男を愛しているということだよ」

男「よし。こいつのそばには刃物は置かないようにしよう」

〜♪ちゃんちゃーんちゃちゃんちゃんちゃーんちゃちゃん......

男「あ。今日の夕飯どうしようか」

幼馴染「カレー!」

男「お前、また変なもん入れるだろ」

幼馴染「今回は大丈夫」

男「その言葉ほど信用できないものはないよ」

幼馴染「とにかくスーパーへレッツゴー!」

男「はいはい。れっつごー」

引用元: 俺と幼なじみの日常生活