1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 00:44:25.12 ID:lIchEcQ90
仁美「あ、あははっ。や、やっぱりそうですよね」
恭介「志筑さん?」
仁美「思ったとおり、当たって砕けてしまいましたわ……」グス
恭介「あ、そうか。君とあの子は仲良かったね……」
仁美「ええ……。だから、後悔はありません。さやかさんを、幸せにしてあげてください!」
恭介「え? さやかは関係ないだろ?」
仁美「なん……だと……?」
恭介「志筑さん?」
仁美「思ったとおり、当たって砕けてしまいましたわ……」グス
恭介「あ、そうか。君とあの子は仲良かったね……」
仁美「ええ……。だから、後悔はありません。さやかさんを、幸せにしてあげてください!」
恭介「え? さやかは関係ないだろ?」
仁美「なん……だと……?」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 00:50:30.68 ID:lIchEcQ90
仁美「じゃ、じゃあ、誰なんですの!? 上条君が慕っているお方とは!」ガバ
恭介「え、ええっ? いわなきゃいけないの?」
仁美「ええ……でなければわたくし、諦められそうにありませんわ……」
恭介「わ、わかった」
仁美(自分の気持ちに整理をつけるために玉砕覚悟で告白したとはいえ、さやかさん以外に負けるなんて!)
恭介「僕が好きなのは、」
仁美「はい……」
恭介「鹿目さん、なんだ」テレ
仁美「」
恭介「え、ええっ? いわなきゃいけないの?」
仁美「ええ……でなければわたくし、諦められそうにありませんわ……」
恭介「わ、わかった」
仁美(自分の気持ちに整理をつけるために玉砕覚悟で告白したとはいえ、さやかさん以外に負けるなんて!)
恭介「僕が好きなのは、」
仁美「はい……」
恭介「鹿目さん、なんだ」テレ
仁美「」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 00:56:22.12 ID:lIchEcQ90
まどか「さやかちゃん、仁美ちゃん、おはようっ」
さやか「おう、おっはよーまどか! 今日も可愛いねぇ!」ダキッ
まどか「わひゃあさやかちゃんったらぁ!」
仁美「ごきげんようまどかさん。今日もほんとに可愛らしいですわねうふふ」
まどか「ひ、仁美ちゃん?」
さやか「なんか仁美、朝からおかしくてさぁ。訳を訊いても教えてくれないし」
仁美「鹿目さんは可愛いからしかたない……しかたない……」ブツブツ
さやか「おう、おっはよーまどか! 今日も可愛いねぇ!」ダキッ
まどか「わひゃあさやかちゃんったらぁ!」
仁美「ごきげんようまどかさん。今日もほんとに可愛らしいですわねうふふ」
まどか「ひ、仁美ちゃん?」
さやか「なんか仁美、朝からおかしくてさぁ。訳を訊いても教えてくれないし」
仁美「鹿目さんは可愛いからしかたない……しかたない……」ブツブツ
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:01:23.23 ID:lIchEcQ90
まどか「ひ、仁美ちゃん? どうかしたの?」
仁美「いえ……なんでもありませんわ! さぁ学校に向かいましょう!」
さやか「ひとみーそっちは学校じゃないぞー」
まどか「仁美ちゃん、どうしちゃったのかな……」
さやか「さぁ? 好きな人の好きな人が親友だったとかじゃないの?」
まどか「さやかちゃんってば、ドラマじゃないんだから」
さやか「あは! だよねー!」
仁美「いえ……なんでもありませんわ! さぁ学校に向かいましょう!」
さやか「ひとみーそっちは学校じゃないぞー」
まどか「仁美ちゃん、どうしちゃったのかな……」
さやか「さぁ? 好きな人の好きな人が親友だったとかじゃないの?」
まどか「さやかちゃんってば、ドラマじゃないんだから」
さやか「あは! だよねー!」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:06:33.86 ID:lIchEcQ90
さやか「きょ、恭介と帰るなんてひっ久しぶりだなー!」
恭介「ああ、そうだね」
さやか「え、ええっと、さ、最近どう?」
恭介「ん? 腕はなんともないよ? 足だけが問題だね。松葉杖にはだいぶ慣れたとはいえ」
さやか「………」
恭介「? さやか?」
さやか「よ、よかったら、今度からも、あたしが荷物持とうか!?」
恭介「いや、大丈夫だよ。そこまでさやかに迷惑かけるわけにはいかないからね」
さやか「あ、そ、そっかー」
恭介「ああ、そうだね」
さやか「え、ええっと、さ、最近どう?」
恭介「ん? 腕はなんともないよ? 足だけが問題だね。松葉杖にはだいぶ慣れたとはいえ」
さやか「………」
恭介「? さやか?」
さやか「よ、よかったら、今度からも、あたしが荷物持とうか!?」
恭介「いや、大丈夫だよ。そこまでさやかに迷惑かけるわけにはいかないからね」
さやか「あ、そ、そっかー」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:11:19.70 ID:lIchEcQ90
恭介「さやかこそ、どうなんだい」
さやか「へッ!? あ、えぇと、その……」
恭介「授業中よく寝てるよね。勉強だいじょうぶ?」
さやか「だ、だいじょうぶだ、問題ない」
恭介「そうなんだ」
さやか(授業中にあたしのこと見てくれてるの? 恭介)
恭介(授業中でもつい鹿目さんのことが気になるんだけど、さやかが視界に入るんだよな)
さやか「へッ!? あ、えぇと、その……」
恭介「授業中よく寝てるよね。勉強だいじょうぶ?」
さやか「だ、だいじょうぶだ、問題ない」
恭介「そうなんだ」
さやか(授業中にあたしのこと見てくれてるの? 恭介)
恭介(授業中でもつい鹿目さんのことが気になるんだけど、さやかが視界に入るんだよな)
14: >>12 このまえさやかは報わせたからごめんな 2012/05/13(日) 01:16:46.36 ID:lIchEcQ90
恭介「あのさ、さやか」
さやか「な、なに?」
恭介「えっと……、」
さやか「? なんなのさ、恭介」
恭介「か、鹿目さんってなにが好きなのかな?」
さやか「まどか?」
恭介「うん」
さやか(え? なんで? どうして恭介がまどかの好きなものを知りたがるの?)
さやか(さやかちゃんわかんない!)
さやか「な、なに?」
恭介「えっと……、」
さやか「? なんなのさ、恭介」
恭介「か、鹿目さんってなにが好きなのかな?」
さやか「まどか?」
恭介「うん」
さやか(え? なんで? どうして恭介がまどかの好きなものを知りたがるの?)
さやか(さやかちゃんわかんない!)
18: >>16さやか「一緒にこの世界を守ろう」とかだった希ガス 2012/05/13(日) 01:26:15.14 ID:lIchEcQ90
さやか「え、えぇーっと、まどかは可愛いものとか好きだよね!」
さやか「あとクリームシチューが好きだよ!」
恭介「そうなんだ、ありがとう」ニコ
さやか「う、ううん! あたしにできることならなんでも言ってよ!」
さやか(恭介の笑顔であたしのHPがヤバイ)
恭介「ん。家に着いたね」
さやか「お、おうっいつの間に! まさに楽しい時間は速く過ぎるというヤツだね!」
恭介「ありがとう、さやか」
さやか「どッどういたまして!」
さやか(噛んだ!)
さやか「あとクリームシチューが好きだよ!」
恭介「そうなんだ、ありがとう」ニコ
さやか「う、ううん! あたしにできることならなんでも言ってよ!」
さやか(恭介の笑顔であたしのHPがヤバイ)
恭介「ん。家に着いたね」
さやか「お、おうっいつの間に! まさに楽しい時間は速く過ぎるというヤツだね!」
恭介「ありがとう、さやか」
さやか「どッどういたまして!」
さやか(噛んだ!)
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:36:10.00 ID:lIchEcQ90
恭介「じゃあまた明日、さやか」
さやか「うん! また明日ね、恭介!」ブンブン
パタン
さやか(きょ、恭介が授業中まであたしのこと見てたなんてなーっ!)
さやか(えへへ、これは居眠りなんてしてられませんな!)ニコニコ
…
パタン
恭介「可愛いもの、かぁ」
恭介「難しいなぁ……あ、ただいまー」
さやか「うん! また明日ね、恭介!」ブンブン
パタン
さやか(きょ、恭介が授業中まであたしのこと見てたなんてなーっ!)
さやか(えへへ、これは居眠りなんてしてられませんな!)ニコニコ
…
パタン
恭介「可愛いもの、かぁ」
恭介「難しいなぁ……あ、ただいまー」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:43:49.98 ID:lIchEcQ90
-次の日-
まどか「? なんだろこれ」ヒラ
まどか「……鹿目、まどかさんへ……?」
まどか「ひゃ、こ、これ!」
さやか「まどかーどったのー」
まどか「な、なんでもない! なんでもないよ!」
まどか(まさか、わたしにも、ラブレターが……!?)ドキドキ
まどか「? なんだろこれ」ヒラ
まどか「……鹿目、まどかさんへ……?」
まどか「ひゃ、こ、これ!」
さやか「まどかーどったのー」
まどか「な、なんでもない! なんでもないよ!」
まどか(まさか、わたしにも、ラブレターが……!?)ドキドキ
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:52:33.65 ID:lIchEcQ90
まどか(『放課後に屋上まで来てください』……)
まどか(はわわぁっ、こっ、告白されちゃうの!? わたし!)ドキドキ
まどか(ま、待って、これはいたずらという可能性もあるんじゃないかなって)
まどか(だとすればこんなことをするのは、やっぱりさやかちゃん……!)
まどか(さ、さやかちゃんに告白されちゃうの!? わたし!)ドキドキ
「……さん、鹿目さん!」
まどか「ひゃ、はいっ!」ガタッ
「いえ、立たなくてもいいけれど、ここの答えわかります?」
まどか「え、えっと……わ、『我ら一族とその仲間たちに、ほどほどの栄光あれ』、です」
「はい正解!」
まどか(はわわぁっ、こっ、告白されちゃうの!? わたし!)ドキドキ
まどか(ま、待って、これはいたずらという可能性もあるんじゃないかなって)
まどか(だとすればこんなことをするのは、やっぱりさやかちゃん……!)
まどか(さ、さやかちゃんに告白されちゃうの!? わたし!)ドキドキ
「……さん、鹿目さん!」
まどか「ひゃ、はいっ!」ガタッ
「いえ、立たなくてもいいけれど、ここの答えわかります?」
まどか「え、えっと……わ、『我ら一族とその仲間たちに、ほどほどの栄光あれ』、です」
「はい正解!」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:59:20.04 ID:lIchEcQ90
まどか(き、きちゃった)ドキドキ
まどか(屋上……、もういるのかな)ソー
まどか(………)
まどか(誰もいない……? やっぱりいたずらだったのかな?)
まどか「はぁっ、ど、ドキドキして損しちゃった」
恭介「……あ」
まどか「!」
恭介「鹿目さん」
まどか(屋上……、もういるのかな)ソー
まどか(………)
まどか(誰もいない……? やっぱりいたずらだったのかな?)
まどか「はぁっ、ど、ドキドキして損しちゃった」
恭介「……あ」
まどか「!」
恭介「鹿目さん」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 02:10:35.86 ID:lIchEcQ90
まどか「上条、くん……?」
恭介「あぁ、鹿目さん、ちょうどよかった。とりあえず屋上に出よう」ガチャ
まどか「え、ま、まさか……」
恭介「手紙、読んでくれたみたいで良かった。来てくれなかったらどうしようかと思っていたよ」
まどか「か、上条くん?」
恭介「きれいな空だね。いい天気だ」
まどか「う、うん。そうだね……」
恭介「あぁ、鹿目さん、ちょうどよかった。とりあえず屋上に出よう」ガチャ
まどか「え、ま、まさか……」
恭介「手紙、読んでくれたみたいで良かった。来てくれなかったらどうしようかと思っていたよ」
まどか「か、上条くん?」
恭介「きれいな空だね。いい天気だ」
まどか「う、うん。そうだね……」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 02:15:58.72 ID:lIchEcQ90
恭介「鹿目さん」
まどか「は、はいっ!」
恭介「僕は……、」
まどか(ええっほんとうに上条君がわたしなんかにっ!?)グルグル
恭介「僕は、君のことが――」
ほむら「いやあー!!! いい天気ですなぁ!!!」
恭介「」
まどか「」
まどか「は、はいっ!」
恭介「僕は……、」
まどか(ええっほんとうに上条君がわたしなんかにっ!?)グルグル
恭介「僕は、君のことが――」
ほむら「いやあー!!! いい天気ですなぁ!!!」
恭介「」
まどか「」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 02:25:17.58 ID:lIchEcQ90
ほむら「ほんとうに! いい天気だわ!」ツカツカ
まどか「ほ、ほむらちゃ――」
ほむら「ねえまどか! いい天気ね!」クワッ
まどか「う、うん……!」
恭介「暁美さん……?」
ほむら「いい天気だから踊りたくなってきたわ! まどか! 踊りましょう!」クルクル
まどか「え、えぇ……?」
ほむら「さぁ! 手を取って! シャルウィーダンスっ!」クルクル
まどか「回ってちゃ手を取れないよほむらちゃん……」
まどか「ほ、ほむらちゃ――」
ほむら「ねえまどか! いい天気ね!」クワッ
まどか「う、うん……!」
恭介「暁美さん……?」
ほむら「いい天気だから踊りたくなってきたわ! まどか! 踊りましょう!」クルクル
まどか「え、えぇ……?」
ほむら「さぁ! 手を取って! シャルウィーダンスっ!」クルクル
まどか「回ってちゃ手を取れないよほむらちゃん……」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 02:32:51.54 ID:lIchEcQ90
恭介「……鹿目さん。また連絡するよ」スタスタ
まどか「あっ! 上条君!」
ほむら「ケイオスwwwwwwケイオスwwwwww」クルクル
まどか「ほむらちゃん!」
ほむら「なにかしら」ファサ
まどか「もう! ほむらちゃんのせいで上条君帰っちゃったじゃない!」プンスカ
ほむら「――計画通り……!」
まどか「顔が怖いよほむらちゃん!」
ほむら「あぶないところだったわね鹿目まどか」
まどか「え?」
まどか「あっ! 上条君!」
ほむら「ケイオスwwwwwwケイオスwwwwww」クルクル
まどか「ほむらちゃん!」
ほむら「なにかしら」ファサ
まどか「もう! ほむらちゃんのせいで上条君帰っちゃったじゃない!」プンスカ
ほむら「――計画通り……!」
まどか「顔が怖いよほむらちゃん!」
ほむら「あぶないところだったわね鹿目まどか」
まどか「え?」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 02:42:20.13 ID:lIchEcQ90
ほむら「アカシックレコード的に今のは実はピンチだったのよまどか」キリッ
まどか「そ、そうなの……?」
ほむら「ええ。だいたい、まどかが私以外とカプられるなんてのが有り得ないのよ……」ブツブツ
まどか「ほ、ほむらちゃん?」
ほむら「だから! これからも上条恭介の口車に乗ってはいけないわ!」
ほむら「やつは男子中学生の検閲されそうな特性をもって魔女よりもおぞましい狼へと成り果てる可能を持っているのよ」
まどか「あなたの言っていること、ぜんぜん納得できない……」
ほむら「ほむまどこそジャスティス――ッ!」
まどか「!」ビクッ
まどか「そ、そうなの……?」
ほむら「ええ。だいたい、まどかが私以外とカプられるなんてのが有り得ないのよ……」ブツブツ
まどか「ほ、ほむらちゃん?」
ほむら「だから! これからも上条恭介の口車に乗ってはいけないわ!」
ほむら「やつは男子中学生の検閲されそうな特性をもって魔女よりもおぞましい狼へと成り果てる可能を持っているのよ」
まどか「あなたの言っていること、ぜんぜん納得できない……」
ほむら「ほむまどこそジャスティス――ッ!」
まどか「!」ビクッ
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 02:48:45.37 ID:lIchEcQ90
恭介「ただいまー……」ガチャッバタン
恭介「はぁ、なんだったんだろ」
杏子「なにがさ」
恭介「いやね、鹿目さんに告白しようとしたら暁美さんに邪魔されちゃってさ」
杏子「そいつぁ災難だったな」ケタケタ
恭介「………」ジッ
杏子「そんなに見つめんなよ、照れるだろ」ニヤ
恭介「どうして君がここにいるのかな、杏子さん」
杏子「んなこたアタシの勝手だ」ケタケタ
恭介「はぁ、なんだったんだろ」
杏子「なにがさ」
恭介「いやね、鹿目さんに告白しようとしたら暁美さんに邪魔されちゃってさ」
杏子「そいつぁ災難だったな」ケタケタ
恭介「………」ジッ
杏子「そんなに見つめんなよ、照れるだろ」ニヤ
恭介「どうして君がここにいるのかな、杏子さん」
杏子「んなこたアタシの勝手だ」ケタケタ
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 02:54:46.35 ID:lIchEcQ90
杏子「とりあえず、腹が減ったぞキョースケ」
恭介「あぁ、ほんとに君はいつもどおりだね。晩ご飯もってくるよ」
杏子「たすかる」
…
杏子「ぷはーっ」
恭介「君の食べっぷりはいつも素晴らしいね」モグモグ
杏子「お褒めに預かりきょーしゅくでーす」シーハー
杏子「で?」
恭介「で、って?」
杏子「だーかーらー、まどかが好きなんだろ?」
恭介「あぁ、ほんとに君はいつもどおりだね。晩ご飯もってくるよ」
杏子「たすかる」
…
杏子「ぷはーっ」
恭介「君の食べっぷりはいつも素晴らしいね」モグモグ
杏子「お褒めに預かりきょーしゅくでーす」シーハー
杏子「で?」
恭介「で、って?」
杏子「だーかーらー、まどかが好きなんだろ?」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 03:04:31.50 ID:lIchEcQ90
恭介「……うん、そうなんだ」ムグ
杏子「へえーっ、意外だな! あいつのどこがいいんだよ?」
恭介「やさしいところ、かな。鹿目さんは足の不自由な僕に本当に優しくしてくれた」
恭介「入院する前は知らなかったけど、退院して彼女の魅力に気づいたよ」
杏子「まぁヘンなやつだよな」ニタ
恭介「僕だけじゃない。彼女は誰に対しても、その優しさを向けることのできる人だ」
恭介「ひとが幸せになることが自分の幸せ――そう思っているみたいにね」
恭介「僕は、そんな彼女を幸せにしてあげたいんだ」
杏子「はーん。で、そのためならあんたを想ってるヤツのことなんかどーでもいいってか?」
恭介「え?」
杏子「へえーっ、意外だな! あいつのどこがいいんだよ?」
恭介「やさしいところ、かな。鹿目さんは足の不自由な僕に本当に優しくしてくれた」
恭介「入院する前は知らなかったけど、退院して彼女の魅力に気づいたよ」
杏子「まぁヘンなやつだよな」ニタ
恭介「僕だけじゃない。彼女は誰に対しても、その優しさを向けることのできる人だ」
恭介「ひとが幸せになることが自分の幸せ――そう思っているみたいにね」
恭介「僕は、そんな彼女を幸せにしてあげたいんだ」
杏子「はーん。で、そのためならあんたを想ってるヤツのことなんかどーでもいいってか?」
恭介「え?」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 03:16:12.34 ID:lIchEcQ90
恭介「どういうことだい?」
杏子「きょとんとすんなよ……。だから、キョースケが、想われてる可能性だってあるだろってことだよ」
恭介「………」
杏子「な、なんだよ」
恭介「ごめん、杏子さん。君の気持ちに、気づかなくて」ペコリ
杏子「アタシじゃねえーッ!」バシィッ
恭介「そげぶっ!」バタリ
杏子「はぁ、はぁ……まったく、あいつは、なんでこんなやつのことを……」
杏子「きょとんとすんなよ……。だから、キョースケが、想われてる可能性だってあるだろってことだよ」
恭介「………」
杏子「な、なんだよ」
恭介「ごめん、杏子さん。君の気持ちに、気づかなくて」ペコリ
杏子「アタシじゃねえーッ!」バシィッ
恭介「そげぶっ!」バタリ
杏子「はぁ、はぁ……まったく、あいつは、なんでこんなやつのことを……」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 03:26:32.55 ID:lIchEcQ90
-夜-
まどか(上条君は、たぶん、きっと、わたしのことが、好き、なんだと思う、たぶん)
まどか(あぁそんな! さやかちゃんは上条君が好きなんだよ!?)
まどか(わたし、どうしたらいいかわからないよ……)ポスン
QB「なにか悩んでいるみたいだね」
まどか「キュウべぇ!」バッ
QB「僕は感情を持たないから君の相談には乗れないかもしれない。でも、話を聞くことはできるよ」
QB「それが君の力になるということだと、僕は考えているよ」
まどか「キュウべぇ……」
まどか(上条君は、たぶん、きっと、わたしのことが、好き、なんだと思う、たぶん)
まどか(あぁそんな! さやかちゃんは上条君が好きなんだよ!?)
まどか(わたし、どうしたらいいかわからないよ……)ポスン
QB「なにか悩んでいるみたいだね」
まどか「キュウべぇ!」バッ
QB「僕は感情を持たないから君の相談には乗れないかもしれない。でも、話を聞くことはできるよ」
QB「それが君の力になるということだと、僕は考えているよ」
まどか「キュウべぇ……」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 03:36:29.94 ID:lIchEcQ90
まどか「えっとね、」マド...
まどか「Aくんには好きな子がいてね。AくんはBさんが好きなんだけど、C子ちゃんもAくんが好きなんだ」
まどか「それで、BさんとC子ちゃんはとっても仲がいいんだ」
まどか「Bさんはどうするべきなのかなぁ?」
QB「俗に言う三角関係というやつだね」
QB「それで、BさんはAくんのことをどう思っているんだい?」
まどか「え、えぇ? そ、そんなのわかんないよ……!」
まどか「わたしは、みんなが幸せになればいいなって、そう思って……」ブツブツ
QB「まどか?」
まどか「あっ、ご、ごめんねキュウべぇ」
まどか「Aくんには好きな子がいてね。AくんはBさんが好きなんだけど、C子ちゃんもAくんが好きなんだ」
まどか「それで、BさんとC子ちゃんはとっても仲がいいんだ」
まどか「Bさんはどうするべきなのかなぁ?」
QB「俗に言う三角関係というやつだね」
QB「それで、BさんはAくんのことをどう思っているんだい?」
まどか「え、えぇ? そ、そんなのわかんないよ……!」
まどか「わたしは、みんなが幸せになればいいなって、そう思って……」ブツブツ
QB「まどか?」
まどか「あっ、ご、ごめんねキュウべぇ」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 03:47:54.44 ID:lIchEcQ90
QB「それじゃあBさんの気持ちは不明だとして話を進めるよ」
QB「AくんはBさんが好き。C子ちゃんはAくんが好き」
QB「好きという感情は理解できないけれど、コンテキストから推測しよう」
QB「Bさんが決定的な気持ちを持っていないなら、Aくんからは距離を置くべきだろう」
まどか「そう、なの?」
QB「C子ちゃんがAくんと結ばれるかどうかはBさんとは関係が無い。そうだろう?」
まどか「そ、そうなのかな」
QB「そうさ。だからBさんがAくんを好きだった場合以外は、Bさんはなにもしなくていい」
QB「わかるかい、鹿目まどか」
まどか「う、うん。でも、それでいいのかな」
QB「AくんはBさんが好き。C子ちゃんはAくんが好き」
QB「好きという感情は理解できないけれど、コンテキストから推測しよう」
QB「Bさんが決定的な気持ちを持っていないなら、Aくんからは距離を置くべきだろう」
まどか「そう、なの?」
QB「C子ちゃんがAくんと結ばれるかどうかはBさんとは関係が無い。そうだろう?」
まどか「そ、そうなのかな」
QB「そうさ。だからBさんがAくんを好きだった場合以外は、Bさんはなにもしなくていい」
QB「わかるかい、鹿目まどか」
まどか「う、うん。でも、それでいいのかな」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 04:03:28.46 ID:lIchEcQ90
QB「いいんだよ。グリーンd」バチュンッ
まどか「ひっ!」
ほむら「まどか。もし貴女に夢のようなことを口にして接触するやつがいても、耳にしてはいけない」キリッ
まどか「そ、そんな夢みたいだなんて」
まどか「それよりも、こ、殺さなくても……!」
ほむら「ただのやつあたりよ」ファサ
まどか「え……」
まどか「ひっ!」
ほむら「まどか。もし貴女に夢のようなことを口にして接触するやつがいても、耳にしてはいけない」キリッ
まどか「そ、そんな夢みたいだなんて」
まどか「それよりも、こ、殺さなくても……!」
ほむら「ただのやつあたりよ」ファサ
まどか「え……」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 04:08:08.00 ID:lIchEcQ90
ほむら「いいわね、まどか」
ほむら「魔法少女になってはだめ。あと寝る前に書いているノートは即刻捨てなさい」
まどか「……え!?」
ほむら「それじゃあおやすみなさい。とうっ」バッ
まどか「……え、ほむらちゃんこんな時間になにしてるんだろ」
まどか「ね、寝ちゃおう、うん、そうしよう!」ゴソゴソ
ほむら「捻挫したわ……」クッ
ほむら「魔法少女になってはだめ。あと寝る前に書いているノートは即刻捨てなさい」
まどか「……え!?」
ほむら「それじゃあおやすみなさい。とうっ」バッ
まどか「……え、ほむらちゃんこんな時間になにしてるんだろ」
まどか「ね、寝ちゃおう、うん、そうしよう!」ゴソゴソ
ほむら「捻挫したわ……」クッ
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 04:15:54.03 ID:lIchEcQ90
-翌日-
まどか「おはようー」
知久「おはよう、まどか。ママを頼めるかい」
まどか「う、うん」タッ
まどか「ママ! あれ?」
詢子「……まどか。正しいやつのために、自分が間違えるってこともひとつの道なんだよ」キリッ
まどか「え? う、うん」
詢子「あんたはいい子に育った。だから、今度は間違え方を勉強しておくべきなのかも知れないね」キリッ
まどか「おはようー」
知久「おはよう、まどか。ママを頼めるかい」
まどか「う、うん」タッ
まどか「ママ! あれ?」
詢子「……まどか。正しいやつのために、自分が間違えるってこともひとつの道なんだよ」キリッ
まどか「え? う、うん」
詢子「あんたはいい子に育った。だから、今度は間違え方を勉強しておくべきなのかも知れないね」キリッ
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 04:24:22.84 ID:lIchEcQ90
まどか「そ、それ、もっといい場面でつかうセリフ……」
詢子「さらばだっ」ドサッ
まどか「え、あ、寝ちゃった……」
タツヤ「行け。ここは俺に任せろ」
まどか「た、タツヤ? どうしたの?」
タツヤ「ふっ。俺の心配はいい。俺にかまわず、行け! おまえ自身の未来のために!」
まどか「う、うん! じゃあお姉ちゃんいくね! タツヤも朝ごはんだよ!」
タツヤ「行ったか……。さぁてこの難関、どうやって越えるとしようか……!」
詢子「さらばだっ」ドサッ
まどか「え、あ、寝ちゃった……」
タツヤ「行け。ここは俺に任せろ」
まどか「た、タツヤ? どうしたの?」
タツヤ「ふっ。俺の心配はいい。俺にかまわず、行け! おまえ自身の未来のために!」
まどか「う、うん! じゃあお姉ちゃんいくね! タツヤも朝ごはんだよ!」
タツヤ「行ったか……。さぁてこの難関、どうやって越えるとしようか……!」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 04:33:00.80 ID:lIchEcQ90
まどか「おはよーっ」
仁美「おはようございます、まどかさん」ニコ
さやか「おはー! まどかは今日も可愛いねぇ!」ガバッ
まどか「うわひゃっ、さ、さやかちゃん!」マドマド
仁美「この路線でいけば……、もしかして……」
仁美「いえ……! いけませんわ、自らの恋路のためにひとを巻き込むなんて」グッ
さやか「ひとみ? どったのさ?」
仁美「あっ、い、いえ、なんでもありませんわ! さぁ行きましょう!」
まどか(……わたしはどうすればいいんだろう……)
仁美「おはようございます、まどかさん」ニコ
さやか「おはー! まどかは今日も可愛いねぇ!」ガバッ
まどか「うわひゃっ、さ、さやかちゃん!」マドマド
仁美「この路線でいけば……、もしかして……」
仁美「いえ……! いけませんわ、自らの恋路のためにひとを巻き込むなんて」グッ
さやか「ひとみ? どったのさ?」
仁美「あっ、い、いえ、なんでもありませんわ! さぁ行きましょう!」
まどか(……わたしはどうすればいいんだろう……)
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 04:42:29.40 ID:lIchEcQ90
-放課後・屋上-
恭介「あ、鹿目さん」
まどか「上条君……」
恭介「今日もここに来てくれるなんてね。僕は運がいい」ニコ
まどか「あ、あのね……」
恭介「ごめん、鹿目さん。僕から言わせてくれないか」
まどか「えッ、あ、はい」
恭介「僕は君が、鹿目まどかさんのことが、好きだ」
恭介「どうか受けいれて欲しい」
まどか「………」
恭介「鹿目さん」
まどか「うん」
恭介「!」
まどか「わたしも、上条君のこと、好きだよ……!」
恭介「あ、鹿目さん」
まどか「上条君……」
恭介「今日もここに来てくれるなんてね。僕は運がいい」ニコ
まどか「あ、あのね……」
恭介「ごめん、鹿目さん。僕から言わせてくれないか」
まどか「えッ、あ、はい」
恭介「僕は君が、鹿目まどかさんのことが、好きだ」
恭介「どうか受けいれて欲しい」
まどか「………」
恭介「鹿目さん」
まどか「うん」
恭介「!」
まどか「わたしも、上条君のこと、好きだよ……!」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 04:44:31.74 ID:lIchEcQ90
さやか「」
おしまい
おしまい
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