1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/18(水) 23:25:14.56 ID:FqJFuMWM0
明日夢「それどころか京介まで……?」

京介「大変です響鬼さん!明日夢がおかしいんです!」

響鬼「それは困ったな……何があったんだ、明日夢?」

明日夢「えっ」


今回は響鬼さん以外も女性になってしまいました。
いつも以上に無法地帯のSSなのでご注意ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387376714

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:27:44.55 ID:FqJFuMWM0
京介「いつもより背は高いし、顔つきも体つきも違う……
   まさか魔化魍に何かされたのか!?」

響鬼「だとしたら大変だ。急いでたちばなに向かおうか、明日夢」

明日夢「あの、え……?おかしいのは僕じゃなくて響鬼さんたち――」

京介「もういい、混乱してるんだろ?すぐに助けてやるよ。
   お前のこと、一応認めてやってるんだからな」

明日夢「認めてるならなおさら話を――」

響鬼「ほらほらついておいで」グイグイ

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:28:27.69 ID:FqJFuMWM0
――たちばな

香須実「いらっしゃいませ――明日夢君!?」

明日夢「あ、どうも……香須実さんはいつも通りですね」

香須実「そういう明日夢君はいつもと違うじゃない!
    どうしたの?髪は短いし、体も大きいし……」

「あっ、明日夢君だ。こんにちは」

明日夢(誰だろう、綺麗な女の人だな……)

香須実「威吹鬼君、ちゃんと見てよ、ほら!明日夢君がなんだか変なの」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:29:05.53 ID:FqJFuMWM0
威吹鬼「あれ、本当だね。どうしたの、明日夢君?」

明日夢「え、威吹鬼さん……!?」

威吹鬼「えーっと、どうしてそんなに驚いてるのかな」キョトン

響鬼「なんだか魔化魍にちょっかいかけられたみたいなんだよな。
   こういうことならみどりに調べてもらった方がいいかと思ってさ」

京介「ほら、立ち話してないで早く治してやらないと!」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:30:42.62 ID:FqJFuMWM0
威吹鬼「ああ、それでいつもと違うんだ」

香須実「のんびり言ってる場合じゃないでしょ!?」

京介「明日夢!は~や~く~!!」グイグイ

明日夢「え、ちょっと、引っ張らないでよ京介!」

響鬼「おいおい、師匠を置いて行くなよ京介ー」

威吹鬼「久しぶりに会ったと思ったら……明日夢君も大変ですね」

香須実「本当に、何なのかしらね、あれ」

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:31:08.92 ID:FqJFuMWM0
――みどりの研究室

みどり「あら、久々のお客さんだ。元気にしてた、明日夢君?」

明日夢「あ、どうも」

明日夢(みどりさんもいつも通りだ……)

京介「みどりさん、ちゃんと見てください!」

みどり「ん?……本当だ!いつもと違う!?」

響鬼「これ、ちゃちゃーっと治しちゃえない?」

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:31:40.27 ID:FqJFuMWM0
みどり「そんな簡単に言わないでよ。どうしてこうなっちゃったの?」

明日夢「いや、僕は別に、何も変わってない、っていうか……」

京介「ほら!こんなこと言ってるんですよ?
   自分の異変を認められないくらい混乱して……」

みどり「本当ね。これは大変……早く治してあげないと。
    まずは原因を調べて、治せそうなら治すね。はい明日夢君、こっちに来て?」

明日夢「あ、はい……?」

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:32:21.78 ID:FqJFuMWM0
響鬼「じゃあ頼んだから。俺たちはたちばなの手伝いしてるよ」

京介「明日夢、俺が戻ってくるまでに元に戻ってろよ!
   今のお前……なんか変だ」

明日夢「いや、変なのは俺じゃなくて京介たち……」

響鬼「それじゃあ頑張れよ、明日夢!」

明日夢「ちょっと、僕の話も……」

みどり「はーい、明日夢君はこっちね!」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:32:50.70 ID:FqJFuMWM0
明日夢「あの、何するつもりですか?」

みどり「そうね、まずは血を採って……」

明日夢「えっ!?」ビクッ

みどり「大丈夫だって、ちょっとチクッとするだけだから。
    将来の夢はお医者さんでしょ?これくらい耐えなさい」

明日夢「はあ……いてっ」チクッ

みどり「あーもう、動くから……はい、ガーゼを貼って……
    次はねえ――」

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:33:21.81 ID:FqJFuMWM0
――1時間後

明日夢「も、もういいですか……?」グッタリ

みどり「そうね、もういいわ。うーんと……特に異変はなさそうね。
    いろんな方向からアプローチしてみたけど」

明日夢「それはそうですよ。僕は何も変わってないんだし……」

みどり「……うん、これは早く治してあげないと。
    自分でも頭がついていけてないのね、自分の変化に」

明日夢「だから違うんですけど……」

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:34:10.86 ID:FqJFuMWM0
響鬼「おーす、明日夢の調子はどう?」

みどり「それが全然!原因も分からないままで……ごめんね響鬼君」

京介「もう、何やってるんですかみどりさん!」

みどり「うん、本当ごめんね?」

響鬼「京介、ちょっと落ち着けって。明日夢なんて自分のことなのに
   こんなに落ち着いてるんだからさ」

明日夢「いや、そんなことないですけど」

京介「明日夢はもうちょっと焦れよ!自分のことなんだから!」

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:34:36.62 ID:FqJFuMWM0
明日夢「京介、なんでそんなイライラして……」

みどり「京介君は明日夢君が大好きだもんね~」

京介「ななな何言ってるんですかみどりさん!!」

響鬼「おー赤い赤い。これは図星の反応だなぁ」

京介「違いますっ!」

明日夢「……えーっと」

明日夢(今、目の前にいる京介は女の子で……けっこうかわいくて)

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:35:16.45 ID:FqJFuMWM0
明日夢「それってつまり……」

響鬼「明日夢まで赤くなっちゃって、青春だなぁ。
   けどさ、明日夢にはモッチーがいるだろ?」

みどり「あきら君とも仲が良いよね?」

京介「どうなんだ、明日夢」グイッ

明日夢「な、何の話かな~。ひとみはただの腐れ縁っていうか、うん。
    あきらさんともクラスメイトってだけで……」

みどり「そんなこと言って、本命がいるんじゃないの?」

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:35:42.99 ID:FqJFuMWM0
京介「むしろ全員が本命とか言い出さないだろうな!?」

明日夢「そんな不健全なこと言うわけないだろ!?
    俺のこと一体何だと思ってるんだよ、京介」

響鬼「ま、ちょっと落ち着いてさ、明日夢の体のこと話さない?」

京介「そもそも、こんな話になったのは響鬼さんのせいですよ!」

響鬼「え、そうだっけ?」

みどり「はいはい京介君はちょっと落ち着きなさい。
    明日夢君の体のこと、心配でしょ?」

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:36:26.16 ID:FqJFuMWM0
京介「別に、心配とかそういうんじゃないですから!
   ……ただ、そう!迷惑なんですよ、こいつに何かあると」

響鬼「ふ~ん」ニヤニヤ

京介「なんですか、その反応!」

みどり「いい加減に落ち着きなさい!
    響鬼君も、子供をからかわないの!」

響鬼「ごめんごめん、あんまりかわいい反応するもんだから」

明日夢(そもそも、おかしいのは俺じゃなくて皆なんだけどなあ)

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:36:55.51 ID:FqJFuMWM0
威吹鬼「響鬼さん、明日夢君の調子はどうです?」ヒョコ

香須実「熱とか出てませんよね」

明日夢「あ、香須実さん……と」

威吹鬼「ん、どうしたの?」

明日夢「威吹鬼さん……ですよね」

威吹鬼「そうだけど、なんだか自信がなさそうだね。
    僕ってそんなに印象が薄いのかな」

明日夢「そういうことじゃないです、けど」

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:37:30.69 ID:FqJFuMWM0
香須実「もう、はっきり言ってよ。そうしたら何か、
    変なことになっちゃった理由が分かるかもしれないんだから」

明日夢「えっと……その、いつもと違うなーって」

威吹鬼「僕が……?えっと、どのあたりが違うか聞いてもいい?」

香須実「私が見た限り、いつもの頼りな~い威吹鬼君だけど?」

威吹鬼「ええ?相変わらず厳しいなぁ、香須実さん」

明日夢(……威吹鬼さんと香須実さん、と分かってはいても……)

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:38:08.88 ID:FqJFuMWM0
威吹鬼「どうしたら、香須実さんに頼られるようになれます?」

香須実「さあ?そうやって私に聞いてるうちは絶対になれないわよ」

威吹鬼「それは困ったなぁ」

明日夢(見た目が……女の人同士なんだよね)ドキドキ

響鬼「明日夢、どうした?まーたタコちゃんみたいな顔になって」

明日夢「え、そ、そんなことないですよ!」アタフタ

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:38:39.35 ID:FqJFuMWM0
響鬼「にしてもさ、今日の明日夢はいつもより凛々しいよな」

明日夢「えっと、普段の僕ってどんなでしたっけ……?」

京介「ふん、自分で思い出せよ……
   普段のお前は、それはもう頼りない――」

響鬼「京介よりも胸が大きくて――」

京介「響鬼さんっ!!」

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:39:11.31 ID:FqJFuMWM0
みどり「そういえば明日夢君、さっき変なのは自分じゃないって。
    あれ、どういう意味なのか聞いていい?」

明日夢「あ、あれは……」

京介「なんだよ、何かあるなら言えよ!」

明日夢(言っていいのかなぁ)

響鬼「言ってみなよ、明日夢。大丈夫だって、誰も怒ったりしないから」

明日夢「はい……あの、皆、どうして女の人に……?」

22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:39:47.77 ID:FqJFuMWM0
京介「は?」

威吹鬼「明日夢君、大丈夫?」

香須実「やっぱり熱とかあるんじゃないの?
    ちょっと、体温計取ってこようかしら」

みどり「熱なら平熱、全く問題なしよ」

響鬼「明日夢、どうしてって言われても、元からそうだろ?」

明日夢「いや、だから、僕の記憶だとそうじゃないんです。
    皆さん……みどりさんとか、香須実さん以外は」

23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:40:27.32 ID:FqJFuMWM0
響鬼「ええー?」

京介「あのな、明日夢。女じゃないと何だって言うんだ?」

明日夢「え、それはその、男……」

威吹鬼「やだなあ、明日夢君。男なんて絶滅したじゃないか」

香須実「そうそう、そんなの何百年も前の話でしょ?」

明日夢「えっ」

24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:41:06.05 ID:FqJFuMWM0
みどり「もしかして、頭を強く打っちゃったとか……
    けど、そんな痕も見つからなかったし。う~ん」

響鬼「どうにか治してやりたいんだけど、ごめんな。
   今の俺達じゃ力不足みたいで」

京介「さっさと元に戻れよ、明日夢……」

明日夢「そんな、泣きそうな顔されても」

京介「俺がこんなことで泣くわけないだろ!」

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:42:01.72 ID:FqJFuMWM0
香須実「どうにか、見た目だけでもいつもの明日夢君に戻りませんか?」

みどり「そうね、どうにかならないかしら……」

日菜佳「あのぉ……お菓子、用意しましたよ~。
    ささっ、明日夢君、どうぞ!」

明日夢「日菜佳さん!お久しぶりです」

明日夢(日菜佳さんはいつも通りだ……やっぱり女の人はいつも通りなんだ)

日菜佳「ええ、お久しぶりですねぇ。さあ、どうぞ!
    新作の大福ですよ~。ほっぺたが落ちちゃうくらいおいしいですから!」

明日夢「あ、食べていいんですか?」

26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:42:37.25 ID:FqJFuMWM0
日菜佳「はい、遠慮なく、どーんと!お食べください!」

明日夢「いただきます!」パクッ

香須実「日菜佳、あんた驚いてないの?」

日菜佳「んー、見た目は変わってもやっぱり明日夢君ですし、
    お客さんをおもてなししないわけにはいきませんので!」

明日夢「んぐっ……!?」バタッ

響鬼「明日夢!?」

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:43:29.38 ID:FqJFuMWM0

「……起きてない、よな?」チュッ

明日夢(……あたたかくて、やわらかい……?)パチッ

「――!!」

明日夢「あれ……京介?」

京介「う、あ、うう……馬鹿っ!」

明日夢「え、ちょっと……」

28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:44:02.92 ID:FqJFuMWM0
響鬼「いてっ、おい、ちょっと、ぶつかったなら一言くらい……行っちゃった。
   おっ、明日夢!目が覚めたのか」

明日夢「あ、はい……あの、今の、京介でしたよね?」

響鬼「うん、そうだよ」

明日夢「あ、やっぱり……ああ……」

明日夢(今のって、キス……京介は男で、でも今は女の子で、
    しかもかわいくて、そんな子が俺にキス……)

29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:45:16.14 ID:FqJFuMWM0
響鬼「にしてもよかったよ、明日夢が元に戻って」

明日夢「え?」

響鬼「すっかりいつもの明日夢だ。ほら」ムニュ

明日夢「!?」

明日夢(どどどうして掴めるほど胸が……まさか大福で太った!?)

響鬼「お~この  心地はまさしく明日夢……お前、また大きくなったんじゃないのか?
   あ~あ、すっかり俺より大きくなっちゃって」

明日夢「え、えっ!?」

30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:46:09.80 ID:FqJFuMWM0
轟鬼「明日夢君、聞いたッスよ!大丈夫ッスか?
   ――って響鬼さん、何してるんスか!?セクハラですよ!」

明日夢「と、轟鬼さんまで女の人に……!!」

響鬼「あれ、中身はまだおかしくなってるのか……」

日菜佳「明日夢君、大丈夫ですか?って、あー!
    だめじゃないですか響鬼さん、病人にそんな!」

響鬼「病人って言ってもさ、ちょっと倒れただけだろ?
   それにほら、いつも通りのスキンシップをしてたら元に戻るかもしれないし」

31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:46:53.07 ID:FqJFuMWM0
日菜佳「それはそうですけど、念には念を!ほら、出て行ってください?
    響鬼さんは明日夢君のことかわいがり過ぎますから!」

響鬼「ちぇー。なんだよ、明日夢は俺のなんだからな」

明日夢「え?」

轟鬼「相変わらずモテモテッスね、明日夢君!
   やっぱりうらやましいッス~。……はっ!?」

日菜佳「……へ~え」

轟鬼「ち、違うんスよ、俺には日菜佳さんが一番ッスから!ね?」

32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:47:47.21 ID:FqJFuMWM0
明日夢「え、え……何、これ……?
    俺が女の子で響鬼さんも女の人で京介も威吹鬼さんも轟鬼さんも……」

威吹鬼「あの、さっき京介君が廊下を全力疾走してたから捕まえたんですけど。
    ……何かあったんですか?」

京介「離せ!離してくれー!!あいつに合わせる顔がない……!」ジタバタ

香須実「ちょっと、大人しくしなさいよ。落ち着きがないんだから……
    あ、明日夢君、起きたんだ。調子はどう?」

明日夢「あ、大丈夫……じゃない気が……」

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:48:16.87 ID:FqJFuMWM0
威吹鬼「え、大丈夫?」ピトッ

明日夢(あわわわおでことおでこががが……!!)

威吹鬼「ちょっと熱いね……もうちょっとちゃんと測ろうか?
    ――わ、何するんですか、香須実さん」ヒョイ

香須実「どうして避けるのよ!もう……」

日菜佳「姉上、それは嫉妬じゃあございませんか?」

威吹鬼「あ、それだと嬉しいなあ」ニコッ

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:48:55.61 ID:FqJFuMWM0
香須実「違うわよ!」

轟鬼「香須実さんの顔、真っ赤ッスね!」

日菜佳「これは珍しいですね!写真、写真撮りましょう!
    誰かカメラを~!」

京介「おい、明日夢、さっきのは、勘違いするなよ!?
   ちょっと、たまたま、お前の顔に埃がついてたからだな……」

響鬼「埃がついてたから、どうしたって?ん?」

京介「」

35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:50:57.77 ID:FqJFuMWM0
明日夢(どうなってるんだ……どうしてこうなるんだ……
    威吹鬼さんと香須実さんは女の人同士で、
    轟鬼さんと日菜佳さんも女の人同士で……?)

響鬼「へえ、顔に埃がついてたから息を吸って取ろうとしたって?
   それでどうして目を閉じたりしたんだ?」

京介「め、目に埃が入ると痛いじゃないですかあ!」

明日夢(京介がキスしてきて、響鬼さんはスキンシップが激しくて……)

轟鬼「カメラ持って来たッス!」

日菜佳「ほら姉上~!はい、チーズ!」

香須実「やめなさいよ!ちょっと、威吹鬼君、抱き着かないで!」

威吹鬼「僕、香須実さんとの2ショットが欲しかったんです」ギュー

明日夢「もしかして、これ……夢?」

36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:52:18.06 ID:FqJFuMWM0
『残念ながら違うな』

明日夢「え、誰!?……あれ、ここどこ……?」

『大ショッカーの攻撃の余波がこんな形で現れるとはな……
 一応謝っておいてやる。別世界のアスム』

明日夢「あの、え?話について行けないっていうか、大ショッカーって……?」

『この世界の乱れは俺が正しておいた。安心して目を覚ませ』

明日夢「あ、あの、あなたは何者なんですか!?」

『俺は……通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておかなくてもいい』

明日夢「仮面ライダー……?うっ」

真っ白な光に包まれて、明日夢の意識は徐々に薄れていった――

37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:52:56.12 ID:FqJFuMWM0
――たちばな

明日夢「う~ん……」パチッ

響鬼「お、明日夢が目を覚ましたぞー」

京介「本当ですか!おい、明日夢!」ガクガク

明日夢「ゆ、揺すらないで、京介……うぷっ」

38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:53:31.41 ID:FqJFuMWM0
明日夢(いつもの二人だ……!)

京介「お前……急に倒れたりするなよ!迷惑したんだからな!」

響鬼「ついさっきまで、付きっ切りで看病してたんだよ、こいつ」

明日夢「え、本当ですか?」

京介「響鬼さんっ!!」

39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:53:57.17 ID:FqJFuMWM0
日菜佳「おお、目を覚ましましたか、明日夢君!
    顔色もすっかり良くなりましたね~」

轟鬼「よかったぁ……心配したんスよ?」

明日夢「あ、日菜佳さん、轟鬼さん……いつも通りですね」

轟鬼「へ?」

40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:54:24.09 ID:FqJFuMWM0
威吹鬼「明日夢君、元気になったんだね。何か飲んだ方がいいよ。
    はい、お茶でよかったらどうぞ」

明日夢「ありがとうございます、威吹鬼さん」

明日夢(いつも通りの威吹鬼さんだ)

香須実「よかったらお菓子もあるから、どうぞ」

明日夢「香須実さん……ありがとうございます」

41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/18(水) 23:55:23.70 ID:FqJFuMWM0
明日夢「全部、元通りになったんだ……」

響鬼「ん?何の話?」

明日夢「それが――あれ?」

京介「なんだよ」

明日夢「えっと……そうそう、夢を見てたみたいで。
    もう、覚えてないや」

京介「なんだよそれ!気になるだろ!」

明日夢「わ、お茶が零れちゃうって!」


おしまいです。
謎の人物は「百合の世界か……」とか言って駆け回ってたんじゃないでしょうか。
駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/19(木) 22:11:13.93 ID:zbEPpsMp0
 

――どこかのお店

斬鬼「おい、これはどうだ?」

轟鬼「おおー!これまたビッグな指輪ッスね!
   日菜佳さんの白くて細い指に映えそうッス……」

斬鬼「こっちはどうだ」

轟鬼「これは……かわいい耳当てッスね!ふわふわでうさぎみたいで……
   これを着けた日菜佳さんというと――」

~~妄想~~

日菜佳『ふわふわもこもこのうさぎさんですよ~』ニコッ

~~現実~~

轟鬼「ああ、日菜佳さん、かわいすぎるッス――あだっ!?」ポカ

斬鬼「馬鹿な妄想してないで、どれがいいか選べ」

轟鬼「う、あ、えーっと……すんません!どれもかわいくて選べないッス!」

斬鬼「おい轟鬼、日菜佳ちゃんへのクリスマスプレゼントを
   一緒に選んでくれって言い出したのはお前だ」

轟鬼「はい……」

斬鬼「そのために俺はわざわざ休日を潰してるんだぞ」

轟鬼「はい……すんません」

斬鬼「ったく……もういい、落ち込んでる暇があったらプレゼントを選べ」

轟鬼「は、はい!えーっと、あ!この腕輪……いやいや、こっちのピアスも……
   むしろこのマフラーなんかも……?」

斬鬼「……はあ。ちょっと外に出てるぞ」

轟鬼「はいッス!」


――カウンター

斬鬼「このネックレスを頼む」

店員「はい。クリスマスプレゼントですか?」

斬鬼「ああ」

店員「恋人さんに、ですか?」

斬鬼「いや……かわいい後輩に、だ」ニヤリ


……女じゃなくていいじゃん!
というツッコミは受け付けておりません。

すごいどうでもいい話ですけど、響鬼さんは五本指、
威吹鬼さんは黒タイツ、轟鬼君はハイソックスだと萌えます。

引用元: 明日夢「響鬼さんが女の人に!?」