P「ん、美味い」ｺﾞｸｺﾞｸ

P「よーっし、元気出てきた！　もう一仕事いってきますか！」

美咲「頑張ってくださ～い」

P「次のお仕事は美奈子と一緒だな、よろしく」

美奈子「むむっ！」

P「美奈子？」
　

　
美奈子「プロデューサーさん、さっきまで元気なかったですよね？」

P「そうだな、具体的には後100分は休まないとお仕事できないくらいに」

美奈子「それで、そのドリンクを飲んだら元気が回復したんですか？」

P「そうだな、具体的には100分間休んだくらい元気出た」

美奈子「むむ……」

P「美奈子？」

　　
美奈子「だって、栄養ドリンクってカフェインとかたくさん入ってるの多いんですよ。飲み過ぎは良くないですよ」

P「そうなのかなぁ。結構飲んでるけど特に変調は無いなぁ」

美咲「毎日……あっ！プロデューサーさん、これからイベントに行くんですよね？」

P「えぇ、イベントのお仕事に…」

美咲「それならこの当日限定ドリンクを持って行ってください。今日中に全部飲んでくださいね」

P「あっ忘れてました。ありがとうございます」

美奈子「な、なんですかそれは……」

P「何って、当日限定スパークドリンクだけど」

　
美奈子「一日で消費期限が切れるんですか！？ 生モノなんですか！？」

P「そういえば何で当日限定なんだろ……」

美奈子「当日じゃなくなったらどうなるんですか？」

P「青羽さんが持っていってくれる」

美奈子「どうしてですか？」

美咲「え、だって当日限定ですし、プロデューサーさんがお腹を壊したら良くないなって」

美奈子「怪しい……」
　

　
P「当日限定スパークドリンクは飲むの忘れがちだからちゃんと飲まないとな。今日は何本ですか？」

美咲「今日はライブもやってるので６本ですね」

P「ありがとうございます。一気に飲んじゃお」ｺﾞｸｺﾞｸ

美奈子「エナジードリンクを一気に６本も！？」

P「あぁ、６本飲むと15時間休んだくらい元気になるんだ」

美奈子「そんなのダメですよ！　身体壊れちゃいますよ！」

P「当日限定ドリンクはイベント中だけだから」
　

　
美奈子「とにかく、怪しいお薬に頼るなんてダメです。ちゃんと食べて、ちゃんと休んで、ちゃんと寝てください！」

P「ちゃんと朝起きたら体力が無くなるまでライブか仕事して、回復するまで休んでるぞ」

美奈子「そうじゃなくて……。こうなったら、私がプロデューサーさんのご飯も生活リズムも正してあげます！ 美咲さんはお仕事の方の調整を！」

美咲「もうすぐ次のシーズンが始まるので、それまでドリンクは我慢しておきましょうね」

P「え～～～」

こうして、美奈子によるプロデューサーの生活改善計画がスタートした！

P「え！こんなに食べるの！？」

美奈子「必要な栄養素を取らないとですから！」

栄養バランスの考えられた食事は勿論、ダメダメだったプロデューサーの生活リズムも、美奈子によって徹底的に磨き上げられていった！

P「ランニングなんて久々だぁ」

美奈子「運動すればお腹も空いてくるはずですよ！　しっかり食べて、しっかり運動して、またしっかり食べましょう！」

流石に仕事にまで口を出すことは出来ないが、美奈子はプロデューサーが働き過ぎないように常に目を光らせていた！

P「ふぅ……ひと段落だな。さてドリンクを」

美奈子「ダメです。ドリンクを飲みたくなるということは身体が疲れているということです、休みましょう！」

P「ウワー！　ドリンク、スパークドリンクを飲ませてくれー！」

美奈子「まつりちゃんお願い！」

まつり「当て身なのです」ｺﾞｯ

P「ｳｯ」

　
そうして

P「おはようございます」

美咲「おはようございます。最近なんだか朝からシャッキリしてますね」

P「最近朝までグッスリ眠れるんですよ」

美奈子「えへへ、やっぱり健康が一番ですよね」

P「あぁ、美奈子のおかげだよ。ありがとう」

美奈子「身体もガッチリしてきましたねぇ～」

P「ご飯も美味しいし、運動してるからお腹も空くしなぁ」

美奈子「良い傾向ですよ。あ、お茶淹れてきました」

P「ありがとう美奈子。今日もお仕事頑張るぞ」
　

　
P「でも、運動してるから良いかと思って、ちょっと甘い物も食べるようになってしまった。お茶に合うし」

美奈子「お仕事をするにもカロリーは大切ですからね」

P「まぁちゃんとご飯食べてるから、食べ過ぎたりはしないんだけど」

美奈子「あれ、マカロン持ってきてるんですか？」

P「あぁ、昔もらったやつがまだ残ってたみたいで」

P「これが腹に溜まらないけど糖分が摂取出来てなかなか……」ﾓｸﾞ
　

　
P「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

美奈子「プロデューサーさん？」

P「うおぉぉぉぉーー！！！　元気出てきたあぁぁーー！！！！！」

美奈子「プ、プロデューサーさん、なんですかそのマカロンは！？」

P「うおおぉぉぉぉ！！！マカロンパワーで24時間働ける気がする！！！！」

美奈子「プロデューサーさーーーん！！」



おわり