1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 17:49:18.34 ID:adgLe6ba0
P「765プロのみんなにプレゼントを届ける番組…?」

D「ええ。皆にはお世話になっているから、プレゼントを渡して回る番組をしたいなって」

P「は、はぁ…プレゼントはどうするんですか?」

D「無論、うちが出すわ。軍資金内でどれだけ素敵なプレゼントが買えるかっていうのも番組の見所よ!」

P「でもそのプレゼントはオレが配るんですか?」

D「まさか。誰か暇なアイドルいないかしら?」

P「イブですよ?それに、配るっていつ配るんですか?」

D「折角の番組だから、やっぱり皆が寝てる早朝がいいかしら」

P「そんな時間にアイドルを?」

D「ダメかしら」

P「色々と法律面に問題が」

D「いい考えだと思ったんだけどなぁ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 17:50:23.24 ID:adgLe6ba0
千早「あの」

P「ん、どうした千早」

千早「私イブは暇ですが」

P「えっ」

D「やってくれるの!?」

千早「ええ。スケジュールは問題ないです」

P「い、いいのか千早?」

千早「ええ。よくお仕事もらってお世話になっている局ですから。」

D「そう言ってもらえるとありがたいわー!」

P「いやでもそんな深夜に女の子を」

千早「それはプロデューサーがついていればいいのでは?」

P「えっ」

千早「それに番組ってことはカメラとかもいらっしゃるんですよね?」

D「ええ。もちろん。移動は私が車を貸すし、Pちゃんがいれば大丈夫でしょう」

P「いや…でも…」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 17:51:10.83 ID:adgLe6ba0
D「大丈夫よ!そうと決まればカメラは二台、マイクは手持ちだけにして証明も最低限にして軍資金を弾ませるわよ!」

P「…」

D「企画案だったからね!今日は徹夜で企画決めよ!忙しくなるわぁ!」タッタッタッ

P「えーっと…よかったのか?」

千早「ええ。どうせクリスマスも家で一人ですから。」

P「そうか…じゃあ、せめてクリスマスは仕事入れないようにするから、しっかり楽しんでくれ。」

千早「ええ。萩原さんの誕生日も忘れないように。」

P「もちろん。」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 17:52:20.68 ID:adgLe6ba0
 ―後日【某局/テレビスタジオ】―

P「もしもし」

D『あ、Pちゃん?例の企画の件だけど』

P「あ、あれまじだったんですね。」

D『本気と書いてマジよ。で、こっちで用意できた軍資金はー…万円だったわ。』

P「中々の量ですね」

D『ええ。それで、Pちゃんと千早ちゃんにしてほしいのは、

アイドルに内緒でアイドルの家族に許可を取ること、

欲しい物を書いた紙を皆に何らかの方法で書いてもらうこと、

あと軍資金でプレゼントの購入。お願いできるかしら?』

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 17:53:05.27 ID:adgLe6ba0
P「あー、もう一度千早と話してから折り返し電話ってことでもいいでしょうか」

D『もちろん!イブだからね。忙しかったら別の番組の資金にするから、遠慮せず言ってね』

P「はい。ありがとうございます。それでは。」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 17:54:19.69 ID:adgLe6ba0
P「…さて…と。」

別D「お疲れ様でーす。」

千早「お疲れ様でした。」

P「千早、お疲れ。」

千早「ええ。プロデューサーもお疲れ様です。」

P「とりあえず着替えてくるか?」

千早「ええ。そうします。」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 17:55:19.85 ID:adgLe6ba0
 ―【某局前】―

P「お、千早。こっちこっち。」

千早「おまたせしました。」

P「いえいえ。じゃあ、事務所直行でいいか?」

千早「ええ。お願いします。」

P「…あ、千早」

千早「はい?」

P「クリスマスの企画の件、覚えてるか?」

千早「ええ。決まりましたか?」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 17:56:11.35 ID:adgLe6ba0
P「ああ、それなんだが…」

千早「?」

P「本当にいいのか?クリスマスだぞ?彼氏とは言わなくても友達とか…」

千早「クリスマスに友だちを呼ぶ勇気は私にはありませんよ。」

P「…本当にいいんだな?」

千早「ええ。というか、プロデューサーこそいいんですか?」

P「俺もクリスマスは家で一人だ。」

千早「ふふっ。人のこと言えないじゃないですか」

P「まあ…な。」

千早「私は構いませんよ。」

P「分かった。後で電話しておく。」

千早「ええ。お願いします。」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 17:56:55.39 ID:adgLe6ba0
 ―【765プロダクション事務所】―

D『受けてくれるのね!』

P「ええ。そのようです。」

D『よかったわ~…この後千早ちゃんとPちゃんはお仕事有るかしら?』

P「えーっと…いえ、ないですね。」

D『了解。じゃあ、千早ちゃんの休憩が終わったらどこかのファミレスでお昼にしましょう。打ち合わせがてらね。』

P「了解しました。では…」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 17:57:39.34 ID:adgLe6ba0
 ―【某ファミレス】―

D「あ、Pちゃん!千早ちゃん!こっちよ~」

千早「どうも。ご無沙汰してます。」

D「いえいえ~。じゃあ、打ち合わせしましょうか。あ、ここは私持ちでいいわよ~」

P「いえ、そんな…」

D「いいのよ~!その分千早ちゃんにはがんばってもらうから~」

P「ははは…」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 17:58:38.92 ID:adgLe6ba0
D「じゃあ、打ち合わせね。まず収録日時は、12月25日早朝。

VTRの内容は、765プロの皆にプレゼントを届ける物。ついでに寝顔撮影」

P「伊織とかに後でしばかれそうですね」

D「まあ、そこはなんとか。バラエティだし。」

D「というわけでさっきも言ったけど、二人にやってもらいたいのは、

アイドルの家族に許可をもらうことと、アイドルのほしい物を紙に書いてもらうこと。

まあ後者は基本どっちでもいいわ。VTRに写したら話のネタになりそう程度だから。

それとどちらもアイドルにはバレないようにね。」

千早「了解です」

D「あと、番組から出る…五万円に決まったんだけど、それを使って皆にプレゼントを買ってあげてね。」

P「了解」

D「じゃあ、解散。」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 17:59:31.37 ID:adgLe6ba0
 ―後日【765プロダクション事務所】―

P「とりあえず春香、亜美真美、美希、雪歩、真、伊織の家の許可は取った。」

千早「早いですね」

P「もうクリスマスまで時間がないからな。」

千早「あとは…高槻さんはすぐ取れそうですね。」

P「鍵を開けてもらわないといけないから、誰かに起きていてもらわないといけないからどうかわからんがな」

千早「ふむ…ご両親は厳しいですかね」

P「ご両親はクリスマスもお仕事らしい。いやまあ他の家の両親がクリスマスが休みってわけではないんだけどな」

千早「うーん…子供が一杯いますから、高槻さん宅ならほしい物を紙に書いてもらえるかと思ったんですが」

P「それも頼んでみる。」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:00:44.51 ID:adgLe6ba0
千早「問題は一人暮らし勢ですね」

P「許可を取ろうにも一人暮らしだからどうしようもな。許可がないと鍵が開いてないし」

千早「どうしたものでしょうか」

P「とりあえず響、律子、あずささん、小鳥さんは一人暮らしって認識でいいんだよな」

千早「ええ。多分。」

P「…で、貴音はどこ住みの何人暮らしなんだ」

千早「…聞いてみますか?」

P「いや、多分とっぷしぃくれっとです。とか言われるだけだと思う。」

千早「…じゃあ、どうします?」

P「…最悪響の家に呼ぶ感じで」

千早「それが一番ですかね」

P「よし、その方向で電話してみる」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:02:20.81 ID:adgLe6ba0
 ―午後【デパート】―

P「とりあえずプレゼントを買おう」

千早「まだ高槻さんのほしい物が届いてないんですが」

P「電話してすぐ来たからな。」

千早「欲しい物は無視ですか?」

P「よく考えてみろ。多分、やよいはサンタさんのことを知ってると思う。」

P「そんなやよいに贅沢でいいから願いを書けと言ってみろ。高くて新しいキーホルダー止まりだ」

千早「…なるほど」

P「というわけで本人の希望は無視だ」

千早「もしも高槻さんがサンタさんを信じてほんとにほしい物を書いたら?」

P「俺が自費で買う」

千早「弟が欲しいとかだったら?」

P「…土下座する」

千早「いやまあいいですけどね。じゃあ、選びましょうか」

P「おう。」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:03:19.96 ID:adgLe6ba0
 ―12月24日 午後7時【765プロ事務所】―

春香「というわけで」

真「雪歩!」

P「誕生日」

全員「「おめでとー!」」

雪歩「あ、ありがとうございますぅぅ!!!!」

真「はい雪歩。誕生日おめでとう。」

雪歩「ありがとう真ちゃん!」

P「皆からプレゼントを貰うとさすがに大量になるな」

雪歩「全部大切に使いますね!」

春香「スコップが被ったのは予想外だったけどね」

千早「誕生日にスコッププレゼントっていうのがそもそもおかしいわよ」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:04:21.89 ID:adgLe6ba0
亜美「だって→ゆきぴょんと言ったらスコップじゃ→ん?」

響「この前スコップ折れたって言ってたからなー」

雪歩「これからもがんばって穴掘って埋まりますね!」

P「そんなしょっちゅう折れるものじゃないだろ…」

雪歩「真ちゃんのネックレスも、プロデューサーのポーチも、みんな嬉しいです!」

春香「さあ、ケーキ食べましょう!」

P「おー」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:05:19.03 ID:adgLe6ba0
 ―数時間後―

雪歩「じゃあ、私はお先に失礼します~」

真「あ、僕も荷物持つよ!それでは!」

P「おう。またなー」

千早「…さて、みんな帰りましたね」

P「ああ。楽しかったな」

千早「これからもっと楽しいことが待ってますよ」

P「おう。とりあえず千早、まずは12時にテレビ局に集合して…」

千早「スケジュールは大丈夫です。今日何度もスケジュール表見返しましたから。」

P「そ、そうか。張り切ってるな」

千早「いえ、張り切ってるというか、まさか前日に仕事が一切ないとは思いませんでしたから」

P「いや、さすがにクリスマスもイブも占領はよろしくないかなって」

千早「確かによろしくないかも知れませんけど、一日ずっと暇してましたよ」

P「なんかすまん」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:06:25.12 ID:adgLe6ba0
千早「いえ、いいんですが。とりあえず12時まで少し寝てもいいですか」

P「ん。ああ、了解だ。じゃあ時間になったら起こすから…じゃあ、そこのソファ使ってくれ。」

千早「了解です」

P「…なぁ千早」

千早「…zzz」

P「早」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:07:17.55 ID:adgLe6ba0
 ―午前十ニ時【某テレビ局前】―

D「あ、Pちゃん!千早ちゃん!おはよー」

P「おはようございます」

千早「おはようございます。」

D「今日はがんばりましょうね~」

千早「ええ。よろしくお願いします。」

D「じゃあ、今回のカメラはちょっと少ないけど一台で、流れる番組は生っすかで…」


千早「はい。というわけで現場の如月千早です!クリスマスイブの夜、私はテレビ局前に来ています!」

千早「今回は、皆さんの枕元にプレゼントを置いて回る企画となっています。」

千早「何分私一人ですので進行が不安ですが、よろしくお願いします!というわけで早速最初の人のところへ行ってみましょう!」
 

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:08:18.97 ID:adgLe6ba0
P「さて、まずは誰から行く?」

千早「距離から言って一番遠そうな春香、その後は適当でいいんじゃないでしょうか」

P「了解。じゃあまずは春香の家へ」


 ―午前2時【天海宅前】―千早「はい。というわけで早速私は春香の家の前に来ていますよ!」

千早「事前に天海さん宅にはお電話してありますので…」

天海母「あ、いらっしゃい。」ガラッ

千早「失礼します~。すいませんこんな夜分遅くに」

天海母「いえいえ。どうぞどうぞ」

千早「では、失礼して…」

カメラ「私達もおじゃましてもよろしいのでしょうか」

天海母「ええ。どうぞ。」

P「すいません大人数で…」

天海母「いえいえ。」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:09:19.31 ID:adgLe6ba0
千早「さて、確か春香は二階で寝ているはずです」

P「よくご存知で」

千早「…私が一旦様子を見てきますので、プロデューサー達はここで」

P「了解」

千早「失礼しまーす…」ガチャッ…

P「…どうだ?」

千早「大丈夫そうです。服を着てない可能性とか化粧が落ちてる可能性を考慮したんですが」

P「服はとにかく春香は化粧とかしそうにないもんな」

千早「と、いうわけであまり長いするわけにもいかないので、ぱっぱとプレゼントを置いて退散しましょう。」

P「了解。はいこれ」

千早「ありがとうございます…可愛い寝顔…さて、では退散」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:09:54.24 ID:adgLe6ba0
P「春香には何をあげたんだ?」

千早「クッキーの型とシリコンのヘラを少し」

P「春香っぽくていいな。」

千早「そうでしょう」

P「…あれ、そういえば俺喋ってるけど音入ってるんじゃ…」

カメラ「その辺は気にしない方向で」

P「え、あ、はい。」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:10:35.83 ID:adgLe6ba0
 ―【菊池宅】―

千早「というわけで続いて、真の家に来ています」

P「菊池家は許可は取ってるが、誰も起きてないっていう話らしい。というわけで合鍵を貰っている」

千早「さすがプロデューサー。準備万端ですね」

P「まあな」ガチャッ

千早「失礼します…」

P「真も二階で寝ているらしい」

千早「ではプレゼントを置いてさっさと逃げましょう。家の迷惑になってもいけませんから」

P「もう大概だろ」

千早「…というわけで、少し先に見てきます」

P「うい」

千早「……まあ、大丈夫ですかね…どうぞ」

P「失礼しま…うわ。この格好は…」

千早「俗に言うネグリジェですね」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:11:18.77 ID:adgLe6ba0
P「本人が楽しそうだからいいけど、寝苦しそうだな」

千早「あれ意外と寝やすいですよ」

P「…着た事あるんですか」

千早「…まあ、一度だけ…」

P「さて、じゃあさっさとプレゼントを」

千早「はいはい。」


P「で、真には何を?」ガチャンッ

千早「花のブレスレットを置いてきました。」

P「明日あたりつけてきそうだな」

千早「それはそれで楽しみです。」

P「で、次は?」

千早「美希の所へ行こうかと。」

P「了解」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:12:15.04 ID:adgLe6ba0
 ―【星井宅】―

P「少し電話してくる」

千早「チャイムじゃダメなんですか?」

P「美希の安眠を邪魔すると両親に怒られるからな」

千早「なるほど」

P「…ええ。はい。そうです。はい。お願いします。」

ガチャッ

千早「あ、開きましたね」

P「というわけで突入」タッタッタッ

千早「ここが美希の部屋ですね」

P「先導頼む」

千早「了解」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:12:58.83 ID:adgLe6ba0
P「…」

千早「…あー…これはダメです。プレゼントだけください」

P「ダメっていうのはどういう」

千早「服がはだけてすごいことになって…くっ!」

P「把握した。じゃあこれ」

千早「ありがとうございます…くっ…」


P「三人目となると大分マンネリしてきたな」

千早「ですね。あ、今回はいい匂いだったので買った香水を置いてきました」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:13:48.91 ID:adgLe6ba0
 ―【萩原家】―

P「難関その一」

千早「そんなに厳しいご両親なんですか?」

P「大分。」

千早「とりあえず、チャイムを…」

P「あー…心配だから電話してくる」

千早「りょ、了解です」

P「ええ。はい。そうです…はい。すいません。ごめんなさい。申し訳ありません。」

千早「謝りまくりじゃないですか」

P「…もうすぐ迎えの人が来るらしい」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:15:18.90 ID:adgLe6ba0
迎え「こっちです客人」

千早「あ、どうも」

迎え「間違っても起こすことのございませぬよう…」

千早「りょ、了解です」

P「とりあえず先に千早行くか?」

千早「えーっと…すいません、カメラ大丈夫ですか?」

迎え「ええ。おそらく」

千早「突入します。何度もドア開け閉めするほうが危険です」

P「りょ、了解…」

千早「やっぱり予想通り綺麗な寝相ですね」

P「今までになかったアイドルっぷりだな」

千早「おしとやかな感じがいいですね」

P「さあ、早くプレゼントを置いて」

千早「了解です…萩原さん。お誕生日おめでとう。」

P「おめでとう。」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:16:19.17 ID:adgLe6ba0
P「というわけで四度目のプレゼント紹介だが」

千早「スコップかヘルメットか悩んだ結果急須です」

P「急須で良かった」

千早「よく考えると今日の誕生日プレゼントにお茶関係が2つほどしかありませんでしたね」

P「ひどい話だな」

千早「というわけで次ですが…」

P「次は?」

千早「亜美真美の所へ行きましょうか。」

P「了解」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:17:22.47 ID:adgLe6ba0
 ―【双海宅】―

千早「完全に忘れていた進行ですが、続いて亜美と真美の家へ来ました。」

P「ここは家業が医者だから、夜遅くでも鍵を開けてくれるらしい」

千早「というわけで少し診療所の方へ入って交渉してきます」

P「頼んだ」

千早「…はい。…了解です。はい。…開けてもらえるそうです」

P「ここで門前払いされたら悲しかったな」

千早「さて、では亜美真美の部屋へ突入」

P「今回は待ってればいいんだな?」

千早「いかにも寝相悪そうですから…」

千早「…大丈夫そうです」

P「了解」

千早「お揃いのパジャマ着て、可愛いですね」

(そろそろご飯だけどどうしよう…)

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:18:04.93 ID:adgLe6ba0
P「真美はこの頃思春期でこういう無防備な姿を見ることは少ないからな。拝んどこ」

千早「やめてください不審者。さあ、早く置いて帰りますよ」

P「いや俺はただ純粋にアイドルを愛でようとだな」

千早「VTRに撮れてるんですからそういう発言は謹んでください」

P「かたじけない」


千早「というわけでプレゼント紹介コーナー」

P「これ最後にバーっとやっても良かったような気がしてきた」

千早「亜美真美には二人色違いの髪留めです。」

P「昔は髪留めでしか違いが分からなかった頃があったなぁ」

千早「今は見た目で分かるんですね」

P「少し胸が」

千早「はい次行きます。次は…水瀬さんの家へ」

P「ういー」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:21:58.01 ID:adgLe6ba0
 ―【水瀬宅】―

千早「というわけで続いて伊織の家へ来ています」

P「伊織は新堂さんに連絡はしてある」

千早「執事さんが居ると進行のしやすさが半端じゃ無いですね」

P「まぁこの時間にこの家に入るには結構大掛かりな手続きがいるんだけどな」

千早「さすがのご令嬢です」

P「まあ今回はカメラさんの分も含めて前々から予約してある」

千早「というわけで突入です」


P「…でかい」

新堂「こちらです」

千早「あ、ありがとうございます。」

P「というわけで伊織お嬢様の寝顔拝見」

千早「プロデューサー、確認はいいんですか」

P「お嬢様のあられもない姿ならバッチコイだ」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:22:39.27 ID:adgLe6ba0
千早「何言ってるんですか貴方…というわけで水瀬伊織さんですね」

伊織「んー…やよい~…うふふ…」

P「そういえば寝言は初めて聞いたな」

千早「これは放送した日の水瀬さんのリアクションが楽しみです」

P「さて、伊織の寝顔を拝んでてもいいが、そろそろ次に行かないと時間的に起きてくる家が現れる」

千早「もうそんな時間ですか」

P「ああ。というわけで新堂さん帰りの案内を…あれ?」

千早「あれ、どこ行ったんでしょうか」

カメラ「朝ごはんの買い出しがあるとかで」

P「…あれ、じゃあ俺たちこの豪邸を彷徨うはめに」

千早「時間がないんじゃなかったですっけ」

P「…まあ、それだけ信用されてるってことで」

千早「何も良くないです。早く帰りますよ」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:23:09.84 ID:adgLe6ba0
今度こそご飯です

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:33:18.82 ID:adgLe6ba0
 ―【高槻宅】―

P「まさか豪邸脱出に10分もかかるとは思わなんだ」

千早「プロデューサーが方向音痴なのが悪いんですよ」

P「これはひどい」

千早「というわけでやよいさんの家です」

P「やよいは兄弟に頼んで欲しい物を紙に書いてある」

千早「その願いに答えられるかどうかはわかりませんが」

「サンタさん。もし、一つ欲しいものがもらえるなら、

来年も今年と同じ、兄弟みんな健康で、一緒に楽しい一年が…」

P「…」グシャッ

千早「…」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:34:19.95 ID:adgLe6ba0
P「すごい申し訳ない」

千早「…さて、プレゼントを届けましょう」

P「プレゼントを配る企画をしてるのにこんな小さい子の願いを聞いてやれないなんて…」

千早「早く来てください近所迷惑です」

P「ここは長男に少し無理をしてもらってる」

千早「なのに大分遠回りしてきたんですね」

P「家族に聞いた所やよいは三時くらいまでは家事をしているらしい」

千早「…」

P「というわけで、いるか?長介」

長介「あ、はい。」ガララ

P「メリークリスマス。はいこれプレゼント」

長介「あ、ありがとうございます。」

P「お姉ちゃんを大切にな」

千早「いいお兄さんしてる場合じゃないです。早く行きましょう」

P「ほいさ」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:35:18.86 ID:adgLe6ba0
千早「さて、少し先に拝見を」

P「確認じゃなくて拝見になってるぞ」

千早「…あー…可愛い。」

P「早く見せて」

千早「では、突入します」

P「…あー可愛い」

千早「無邪気な寝顔がすごい可愛い」

P「可愛い」

千早「…あ、早くプレゼント置かないと、起きちゃいますね」

P「そ、そうだぞ」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:36:29.91 ID:adgLe6ba0
P「そういえば伊織に何をあげたのか聞いてなかったな」

千早「水瀬さんには無地で水色のカチューシャを。」

P「似合いそうだな」

千早「高槻さんには花の装飾がついたヘアゴムを2つ差し上げました。」

P「これまた似合いそうだ。」

千早「というわけで次ですが」

P「ここからは一人暮らしグループだ。」

千早「結局四条さんはどうなったんですか?」

P「なんとか響の家に留めておくことに成功した」

千早「では、我那覇さんの家へ」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:37:21.27 ID:adgLe6ba0
 ―【我那覇宅】―

千早「というわけで響の家へ来ました…けど、鍵はどうするんですか?」

P「今回は有力な助っ人に助けを呼んである」

 ガチャッ

千早「あれ、開きましたね」

イヌ美「バウ」

P「犬用ケーキって奴をあげたら快く承諾してくれた」

千早「最近の犬ってすごいんですね」

P「さあ、早くプレゼントを」

千早「あ、はい。とりあえず先に確認してきます」

千早「…二人仲良くカーペットに寝転がってます。大丈夫そうですよ」

P「了解」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:38:10.02 ID:adgLe6ba0
千早「…四条さんはいつもすっぴんだったんですね」

P「お姫ちんは艷やかだな」

千早「我那覇さんはいかにも野生児って感じの寝方ですね」

P「本当にお腹ポリポリしながら寝る人初めて見たな」

千早「流し台に広げられた大量のどんぶりが気になるところですが、起きられたら困るので早くプレゼントを置いて帰ります」


P「というわけで響には何を?」

千早「ペット用の餌となんだか南国風のネックレスです」

P「お姫ちんは?」

千早「箸です」

P「…マイ箸か」

千早「マイ箸です」

P「…まあこれからも食いしん坊キャラを磨いて行ってもらう感じで」

千早「そんな感じです」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:38:54.13 ID:adgLe6ba0
 ―【律子宅】―

P「つーわけで律子宅だ」

千早「ここは鍵どうするんですか?」

P「デスクから一つ失敬した」

千早「これ放送したらプロデューサー通報されるんじゃないですか」

P「明日謝りながら返しとく」

千早「というわけで突入です」

P「お前自分に責任回ってこないと思ったらとたんに元気になったな」

千早「さて、というわけで寝顔観察~」

P「やっぱり髪下ろすと可愛いな」

千早「まだアイドルでやっていけそうですよね」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:39:48.89 ID:adgLe6ba0
P「まあ本人がその道を選んだから俺はアイドルに戻したりはしないけどな」

千早「竜宮からはコーチが厳しいと苦情が来てましたけど」

P「厳しいのは愛されてるってことで」

千早「というわけでプレゼントです」

P「目覚ましの横は潰されそうだから机の上に置いとけ」

千早「了解」


P「というわけでプレゼントは?」

千早「仕事用の少し度が弱いメガネです」

P「よく律子のメガネの度なんて知ってたな」

千早「亜美情報です」

P「さて、次は」

千早「あずささん宅へ~」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:40:49.25 ID:adgLe6ba0
 ―【三浦宅】―

P「さて、あずささんの家だが」

千早「今回はどうするんですか?」

P「テレビの撮影ということで大家さんに鍵を借りてきた」

千早「律子もそれじゃダメだったんですか」

P「後悔はしてる」

千早「…じゃあ、乗り込みます」

P「おう」

千早「おじゃましますー…寝息が聞こえますね」

P「玄関のすぐ横の部屋で寝てるみたいだな」

千早「…少し見てきます」

P「頼む」

千早「…くっ…くっ…」

P「ち、千早?ぷちどるみたいな声でてるぞ」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:41:44.73 ID:adgLe6ba0
千早「お酒に酔って胸元はだけて顔がやや紅潮してました」

P「少し見たい」

千早「だめです。プレゼントを渡して下さい」

P「…はい。」


千早「今回は帽子と伊達メガネを差し上げました。」

P「似合いそうだけどもはや変装グッズだろそれ」

千早「正直メガネだけでよかったような気がしてきました」

P「というわけで次で最後かな」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:42:56.21 ID:adgLe6ba0
 ―【商店街】―

千早「ここは?」

P「…あ、カメラはここで待っててくれますか。」

カメラ「あ、はい。了解です」

千早「どうするんですか?」

P「さっきあずささんが酔っ払ってたのを見るに、音無さんと飲んでたと見る」

千早「ほう」

P「というわけで音無さん行きつけの居酒屋へやってきた」

千早「でも、なんでカメラおいてきたんですか?」

P「事務員が酒飲んでるってのもあんまりいいイメージではないからな。それに」

千早「それに?」

P「…おじゃましますよー」

店長「おうらっしゃい。小鳥さんのお迎えかい?」

P「いえ。今日は違います」

千早「…これは…」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:43:51.42 ID:adgLe6ba0
P「化粧が落ちてすっぴんになってる。それに酔って寝てる」

千早「…すっぴんは写さなくて正解だったかも知れません」

P「俺はすっぴんでも綺麗だと思うけどね」

千早「放送日に音無さんが顔真っ赤で抗議してきそうです」

P「…それはそれでありか」

千早「ないです」

P「というわけで親父さん。音無さんが起きたらこれを」

店長「お、了解。クリスマスプレゼントかい?」

P「ええ。千早からメリークリスマスと伝えといてください」

千早「お願いします。」

店長「了解了解。いいねえ小鳥さんは愛されてて。」

P「はは。では僕らはこれで」

店長「おう。またいらっしゃいな」

P「ええ。それでは」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:44:35.22 ID:adgLe6ba0
P「…ふう。お疲れ様」テクテク

千早「お疲れ様でした。」テクテク

P「正直夜の間に全員回りきれるか不安だったけど、意外と何とかなったな」

千早「車飛ばしましたからね」

P「まあ、皆にプレゼント渡せてよかったよ」

千早「…まだ全員じゃありませんよ」

P「ん」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:45:19.58 ID:adgLe6ba0
P「ん」

千早「…プロデューサー。これ。」スッ

P「…」

千早「マフラーです。メリークリスマス。プロデューサー。」

千早「今日は遅くまでありがとうございました。」

千早「これからも、お願いします。」

P「…じゃあ、俺もお返し」

千早「へ?」

P「給料から出したから安物になったけど、指輪だ。」

千早「これって…」

P「…あー…プロポーズとかじゃない…ってことにしといてくれ。」

P「これは今日のお礼と、これからも、よろしくっていう。」

千早「…ええ。そういうことにしときます。」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:46:07.43 ID:adgLe6ba0
P「それとさっき居酒屋に入った時に少し空気で酔ってな」

千早「空気で酔ったんですか?」

P「ああ。だから、これからいう事は酔っぱらいの戯言ってことにしておいてくれ」

千早「なんですか?」

P「好きだ。」

千早「…ええ。私もですよ」

P「…よし。事務所まで競争」

千早「え、ちょっと待って下さい!」

P「負けた方はコーヒーおごりな」

千早「それ卑怯じゃないですか!」

P「大人は卑怯なんだよ~」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:47:20.56 ID:adgLe6ba0
千早「ぷっ。なんですかそれ」

P「いいからいいから。」タッタッタッ

千早「…プロデューサー」タッタッタッ

P「んー?」タッタッタッ

千早「これからも…」

 よろしくお願いします。

     終わり。


雪歩をお祝いしながらクリスマスにちーちゃんに活躍してほしくって書き始めたらイチャコラになってたんだ。

今では反省している。 雪歩誕生日おめでとう。

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:48:05.59 ID:adgLe6ba0
 後日談

伊織「プロデューサー!待ちなさい!ちょっとそこに立ちなさい!」

律子「プロデューサー!人の鍵を取るのは許せません!説教しますからそこに!」

P「ちょ、ごめんって!悪かったって!」

千早「あれ、どうしたんですかプロデューサー」

P「ちょうど良かった千早!助けてくれ!番組の企画だって言ったのに二人がぜんぜん許してくれない!」

伊織「そもそもその企画が間違ってるでしょ!」

千早「でもその水色のカチューシャつけてくれてるのね?」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:48:49.26 ID:adgLe6ba0
伊織「ななな、いや、それは…せっかくもらったものだし、捨てたら勿体無いじゃない!」

千早「捨てるつもりだったの?」

伊織「え、いや、そんなことはなくて…」

千早「せっかく買ったのに」

伊織「ちょっと、まって、捨てない!捨てないわよ!千早がせっかく買ってくれたんだもの!」

千早「まあ私のお金じゃないけどね」

伊織「…あんた達、そこに立て!」

千早「ふふっ。」

P「怖い怖い。逃げろ逃げろ~」

伊織「待て~!」

律子「さあ、追い詰めましたよプロデューサー!千早!」

P「…あ、あんなところにりっちゃんのアイドル時代の生写真が!」

律子「!?」バッ

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:49:34.67 ID:adgLe6ba0
P「逃げろっ!」

伊織「ちょ、律子!そんな小学生みたいなだましに引っかかってるんじゃないわよ!」

律子「ああああもう!絶対許しませんからねプロデューサー!」

P「律子ー!そろそろ竜宮の仕事じゃないのかー?」

律子「今日はオフです!」

P「チッ」

伊織「露骨な舌打ちやめなさい!待て~!」

あずさ「あらあら~。中いいわね~」

P「おはようございますあずささん!今日もそのメガネ似合ってますよ!」

あずさ「あら~ありがとうございます~千早ちゃんもありがとうね~」

千早「いえいえ。それでは」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 18:50:08.04 ID:adgLe6ba0
律子「待て~!って、あずささん。なんでこんなところに」

あずさ「ふふ~少し寒くなってきたからジュースを買いにね~」

伊織「あんたここ事務所から大分離れてるわよ…って、あ!逃げられた!」

律子「しまった…」

              今度こそ終わり。

さるる恐怖と戦いながらの投下でした。

引用元: 千早「ちーたんサンタですよっ!」