1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 14:36:34.37 ID:SvtffhXK0
冬馬「おっさんがまさかクリスマス休暇くれるなんて思わなかったぜ」

翔太「ほんと、『クリスマス?くだらん!』とか言われるかと」

北斗「ふふっ、社長も何か予定があったりして」

冬馬「まさか、あのおっさんに限ってそれは無いだろ」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 14:41:55.06 ID:SvtffhXK0
冬馬「しかしオフになったって言ってもクリスマスって特にやる事無いな」

翔太「え」

冬馬「そうだ!お前ら、久しぶりに3人で遊ぼうぜ!」

北斗「え」

冬馬「なんだかんだでこんな機会中々無いからな。男だらけのクリスマスってか?」

翔太「……う、うん」

冬馬「そうだ、俺の家で鍋でもしようぜ。独身パーティーだ!」

北斗「そ、そうだな」

冬馬「また連絡するからよ。いやぁ、今から楽しみだな!」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 14:47:41.99 ID:SvtffhXK0
冬馬「時間ある内に食材買い出しに行っとくか!」

冬馬「どうせならあいつらをアッと驚かせるもん作りてえな」

冬馬「ふふ、目が点になってる光景が思い浮かぶぜ」

冬馬「お、そうだ!クラッカーとかも用意しとかないと!」

冬馬「いやぁ、買う物多くて困っちまうな。ちゃんとメモっとかねえと」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 14:54:57.31 ID:SvtffhXK0
冬馬「よっし、ケーキの材料揃った!」



冬馬「クラッカーにキャンドルに……クリスマスツリーも買っちまえ!」



冬馬「ここまでそろえたらデコレーションもしたくなるな」



冬馬「交換用プレゼント……うーん悩むな」



冬馬「サンタのコスプレとか爆笑もんだろ!クリスマスっぽい帽子とセットだな!」



冬馬「お、重い……色々買いすぎた……けどこれで当日の準備はばっちりだ」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 14:59:44.35 ID:SvtffhXK0
冬馬「キツイ……1人でこの量は無謀だった……」ハァハァ

P「ん、冬馬じゃないか」

冬馬「あんたか……」

P「その大荷物、サンタにでもなったつもりか……?」

冬馬「違えよ!別にパーティーの準備なんかしてねえからな!」

P「なるほど、そういうことか。なら少し手伝うよ」

冬馬「はぁ?別にそんなの必要ねえよ」

P「とか言いながら息切れしてたのはどこの誰だろうな~?」

冬馬「うっ……分かった。頼むよ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 15:03:28.70 ID:SvtffhXK0
冬馬「もう良いぜ。サンキュー」

P「おう、じゃあな」

冬馬「あ、待てよ!」

P「ん?」

冬馬「どうせあんたクリスマス暇だろ。ほらよ」

P「……パーティー招待券?それも手書き……」

冬馬「べ、別に運んでくれたお礼とかそんなんじゃないからな!」

P「いや、クリスマスはよt」

冬馬「じゃあな!」



P「……まあ俺が行かなくても大丈夫だろ」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 15:09:58.09 ID:SvtffhXK0
冬馬「あー、眠い……」



冬馬「飾り付けって意外と大変だな……」



冬馬「邪魔にならなくて目立つ場所……ツリーはここに置くか」



冬馬「リースは……良しっ!」



冬馬「壁の装飾は完璧だな。色紙何枚使ったか分かんねえぜ」



冬馬「他にやっておく事は……っと」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 15:14:04.84 ID:SvtffhXK0
クリスマス当日

冬馬「寝る間も惜しんで作った甲斐があった……!」

冬馬「ふふっ、あいつらたまげるだろうなぁ」

冬馬「後は料理の下準備しとけば完璧だ」

冬馬「……あいつらに来てもらうのは夕方頃にしてもらうか」

冬馬「メールで…………送信っと」

冬馬「さぁて、やるか!俺の腕前とことん見せてやる!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 15:18:52.76 ID:SvtffhXK0
冬馬「……」トントントン

冬馬「……」ジャッジャッ

冬馬「ふぅ……おっとメール返ってきてたのか」

[From]翔太
[Sub]ごめんね><
――――――――――――――
今日はちょっと急用が入って行けそうにないんだ(;;)
本当に本当に行きたかったよ(ToT)
でもどうしても外せない用事だから(´・ω・`)
また誘ってね!



冬馬「……へ?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 15:23:42.95 ID:SvtffhXK0
冬馬「そ、そりゃないだろ……こっちがこれだけ準備したのに……」

冬馬「ドタキャンとか反則d」

ブルブル

冬馬「……北斗からか」

[From]北斗
[Sub]悪い
――――――――――――――
すまない、パーティーに参加できない
楽しみだったのに残念だ
来年また呼んでくれb
チャオ☆



冬馬「」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 15:27:49.97 ID:SvtffhXK0
冬馬「う、嘘だ……ろ……」

冬馬「これは……何かの間違いだ、夢だ……」

冬馬「認めねえ!!」

プルルル

翔太『もしもし』

冬馬「おい!どういうつもりだよ!」

翔太『だからごめんってば……』

冬馬「ごめんじゃねえ!外せない用事ってなんだよ!!」

翔太『そ、それは……』

ショウチャン!マッター?

冬馬「え?何だ今の女の声は……」

翔太『!もう切るよ!それじゃ!』

プツッ ツーツー

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 15:33:37.86 ID:SvtffhXK0
冬馬「まさか……そんな……」

冬馬「もしかして北斗も……」

プルルル

北斗『……冬馬』

冬馬「なあ、参加できない理由って」

オマタセー!

北斗『と、取り込み中なんだ!とにかくすまん!』

プツッ ツーツー

冬馬「あいつら……そうか」

冬馬「ふふっ……ははは……」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 15:37:58.33 ID:SvtffhXK0
冬馬「……」

冬馬「いやぁ、すげえ飾り付けだな」

冬馬「俺の仕事っぷり半端じゃねえ」

冬馬「いつでもパーティー会場に出来るぜ」

冬馬「……」

冬馬「……」



冬馬(何で俺は外に出てきてるんだ……)

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 15:43:44.68 ID:SvtffhXK0
キャッキャ

冬馬(カップルカップルカップル)

冬馬(何が楽しくてこいつらはこんなにニコニコしてんだ)

冬馬(手繋いで歩くのがそんなに楽しいのかよ。バカじゃねえの!)

ウィーウイッシュァメリクリスマス♪

冬馬(店もクリスマスクリスマスしやがって。キリストの誕生日なんかどうでも良いだろうが!)

冬馬(まあこういうのに乗せられてバカがバカみてえに買い物して経済が回るんだよな)

冬馬「……」

冬馬「はぁ……」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 15:49:48.01 ID:SvtffhXK0
冬馬「あ、あれは……もしかして……」



翔太「ちょっとくっつきすぎじゃない?」

モブ子「だって人多いし迷子になっちゃいそうだもん」

翔太「ちゃんと手握ってるから大丈夫だよ」ギュッ



冬馬「……」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 15:54:26.35 ID:SvtffhXK0
モブ美「これからどこ行くのー?」

北斗「ふふっ、お楽しみ☆」

モブ美「もう、いじわる~」



冬馬「なんだよ、ちくしょう……」

冬馬「クリスマスだからって浮かれやがって」

冬馬「トップアイドル目指してんのに彼女なんか作ってるんじゃねえよ……」

冬馬「……」

冬馬「ちくしょう……」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 16:00:21.93 ID:SvtffhXK0
冬馬「……そうだ!プロデューサーがまだいるじゃねえか!」

冬馬「事務所もそんなに遠くねえ!」



冬馬「勢いで765プロに来ちまったぜ」

冬馬「あいつがいたら良いけど」

冬馬「迎えに来たなんて言ったら流石にアレだな……」

冬馬「……どうせなら765プロの連中にチケット配っちまうか。何枚かあるし」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 16:06:46.85 ID:SvtffhXK0
冬馬(なんか他事務所の中に入るの緊張するな)ドキドキ

冬馬「……よしっ!やぶれかぶr」

「「「雪歩、お誕生日おめでとう!」」」

冬馬「……」ビクッ

「みんな、……それにプロデューサー……」

「ありがとうございます……」

「ははっ、雪歩のためならなんくるないさー」

「こら、プロデューサー!それは自分の台詞だー!それに使い方間違ってるぞ!」

ワイワイ キャッキャ

冬馬「……帰るか」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 16:12:55.48 ID:SvtffhXK0
冬馬「別に彼女作りてえとか思わねえけど」

冬馬「トップアイドルになるのにそんなもの必要無いしな」



ガチャッ

冬馬「ふぅ……ただいま、母さん」

冬馬「……」

冬馬「メリー・クリスマス」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 16:19:53.74 ID:SvtffhXK0
冬馬「うめえなぁ」モグモグ

冬馬「こんなにうまいのに食えないなんてあいつら可哀想だぜ」モグモグ

冬馬「後で自慢してやるか」モグモグ

ブルブル

冬馬「ん?」

[From]P
[Sub]メリークリスマス!
――――――――――――――
今日は765プロでパーティーなんだ
もう大盛り上がり!
そっちはどんな様子だー?


冬馬「わざわざ画像まで送りやがって」

冬馬「こいつら……楽しそうだな」

冬馬「俺のこの状況を写真で送ったら……」

冬馬「……やめとこう」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24(月) 16:25:11.28 ID:SvtffhXK0
[To]P
[Sub]無題
――――――――――――――
超盛り上がってるぜ、お前らに負けないぐらいな!
シャンパン開けるのミスって床がビショ濡れになっちまったけど
まあクリスマスだからこのぐらいアクシデント無いとな
今からプレゼント交換だ 何が当たるかワクワクするぜ!



冬馬「何送ってんだ俺……はは……」

冬馬「今日は楽しいクリスマスか……」

冬馬「楽しいな……」


END

引用元: 冬馬「今日は楽しいクリスマスか……」