1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 18:12:16.10 ID:+GVAzL+x0
提督(横須賀鎮守府に着任してから二年)
提督(色々と苦労もあったけれど、それを乗り越えることで)
提督(艦娘たちとの絆は深まっていった)
提督(今では、結婚指輪を交わした艦娘までいて――)
提督(こうして物思いに耽っていると、愛しい気持ちがこみ上げてくる)
提督(ああ、嫁といちゃいちゃしたい。愛し、愛され、同じ時間を過ごしたい)
提督(……大規模作戦が終わって、少し、時間ができた)
提督(誰かに声をかけてみるか?)
※安価スレ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432113126
提督(色々と苦労もあったけれど、それを乗り越えることで)
提督(艦娘たちとの絆は深まっていった)
提督(今では、結婚指輪を交わした艦娘までいて――)
提督(こうして物思いに耽っていると、愛しい気持ちがこみ上げてくる)
提督(ああ、嫁といちゃいちゃしたい。愛し、愛され、同じ時間を過ごしたい)
提督(……大規模作戦が終わって、少し、時間ができた)
提督(誰かに声をかけてみるか?)
※安価スレ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432113126
77: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 19:06:32.82 ID:+GVAzL+x0
提督「――よし、彼女に声をかけよう」
提督(思えば、最近、二人の時間を過ごしていなかった)
提督(ゆっくりするにはいい機会だ)
提督(早速、呼び出してみるか……)
どの艦種の
>>80
誰を呼ぶ?
>>90
提督(思えば、最近、二人の時間を過ごしていなかった)
提督(ゆっくりするにはいい機会だ)
提督(早速、呼び出してみるか……)
どの艦種の
>>80
誰を呼ぶ?
>>90
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 19:07:33.28 ID:boimORG3O
軽巡
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 19:10:28.43 ID:gwo2nU7jO
能代
100: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 19:16:20.99 ID:+GVAzL+x0
提督(そうだな、能代を呼ぼう)
提督(彼女には第二水雷戦隊旗艦として、よく働いてもらっている)
提督(慰労の意味も兼ね、たまには良くしなければ)
提督(……さて、どうしたものだろうか)
提督(時間はある。使う当てのない給金も貯まっている)
提督(能代と何をしようか?)
>>105
提督(彼女には第二水雷戦隊旗艦として、よく働いてもらっている)
提督(慰労の意味も兼ね、たまには良くしなければ)
提督(……さて、どうしたものだろうか)
提督(時間はある。使う当てのない給金も貯まっている)
提督(能代と何をしようか?)
>>105
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 19:18:28.12 ID:sbfuif2HO
間宮で飯食う
107: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 19:22:00.50 ID:+GVAzL+x0
能代「はい提督! 能代をお呼びですか?」
提督「ああ、いや。そのように畏まらなくていい」
提督「出撃とか任務とか、そういう話ではないのだ」
能代「はあ」キョトン
提督「実はだな、能代も頑張っていることだし……」
提督「間宮で食事でもどうかと思ってな」
能代「ええっ!?」
提督「ああ、いや。そのように畏まらなくていい」
提督「出撃とか任務とか、そういう話ではないのだ」
能代「はあ」キョトン
提督「実はだな、能代も頑張っていることだし……」
提督「間宮で食事でもどうかと思ってな」
能代「ええっ!?」
109: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 19:25:07.13 ID:+GVAzL+x0
能代「えと、それは、阿賀野ねえとかといっしょに、ということですか?」
提督「いや、そういうことではない」
提督「能代と二人で食べたいんだ」
能代「えっ? え、ええ!?」
能代「え、と……その……」
提督「嫌か?」
能代「いえ! そんなことは!」
能代「……わ、分かりました」
能代「行きましょう、間宮に!」
提督「いや、そういうことではない」
提督「能代と二人で食べたいんだ」
能代「えっ? え、ええ!?」
能代「え、と……その……」
提督「嫌か?」
能代「いえ! そんなことは!」
能代「……わ、分かりました」
能代「行きましょう、間宮に!」
112: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 19:30:11.86 ID:+GVAzL+x0
~甘味処間宮~
間宮「あら、珍しいですね」
間宮「提督が艦娘と二人でいらっしゃるなんて……」
間宮「もしかしてデートですか?」ウフフ
能代「ち、ちがいます!」
提督「デートのつもりだったんだが……」
能代「そうなんですかっ!?」
提督「そうだ」
間宮「あら、珍しいですね」
間宮「提督が艦娘と二人でいらっしゃるなんて……」
間宮「もしかしてデートですか?」ウフフ
能代「ち、ちがいます!」
提督「デートのつもりだったんだが……」
能代「そうなんですかっ!?」
提督「そうだ」
113: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 19:33:12.71 ID:+GVAzL+x0
能代「あ、あれ? あれ? でも……」
提督「入り口を塞ぐのはよくない。さあ、座ろう」
能代「あっ、はい……」
間宮「それでは、お茶をお持ちしますね」
提督「ああ、頼む」
能代「えええ……!?」
提督「入り口を塞ぐのはよくない。さあ、座ろう」
能代「あっ、はい……」
間宮「それでは、お茶をお持ちしますね」
提督「ああ、頼む」
能代「えええ……!?」
114: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 19:36:50.04 ID:+GVAzL+x0
~十分後~
提督「と、いうわけで、たまには嫁との時間を過ごそうと思ってな」
提督「こうして、能代を誘ってみたというわけだ」
能代「ああ、そうだったんですか……」
能代「唐突だったので、驚きました」
提督「すまない」
能代「でも、確かにこうして過ごすのは久しぶりですね」
能代「提督と二人、パフェとお茶を楽しめるなんて……」
提督「と、いうわけで、たまには嫁との時間を過ごそうと思ってな」
提督「こうして、能代を誘ってみたというわけだ」
能代「ああ、そうだったんですか……」
能代「唐突だったので、驚きました」
提督「すまない」
能代「でも、確かにこうして過ごすのは久しぶりですね」
能代「提督と二人、パフェとお茶を楽しめるなんて……」
115: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 19:40:24.23 ID:+GVAzL+x0
能代「阿賀野ねえには悪い気もしますけど、私も提督のお嫁さんですものね!」
能代「たまには、こんなのも悪くないと思います」
提督「ああ、そうだな」
能代「パフェも美味しいし……」モグモグ
提督「む、能代。頬にクリームがついている」
提督「取ってやろう」ズイッ
能代「えっ」
能代「たまには、こんなのも悪くないと思います」
提督「ああ、そうだな」
能代「パフェも美味しいし……」モグモグ
提督「む、能代。頬にクリームがついている」
提督「取ってやろう」ズイッ
能代「えっ」
116: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 19:43:12.75 ID:+GVAzL+x0
提督「ふふっ、まるで子どもみたいだな」ズイッ
能代「あわわわわ……!?」
能代(提督の手と顔が、近くに……!?)ドキドキ
<ラブラブナノデス!
<フタリハオトナノキスヲスルノネ!
<コラッ、ミチャダメヨ!
能代「――はっ!?」
能代「あわわわわ……!?」
能代(提督の手と顔が、近くに……!?)ドキドキ
<ラブラブナノデス!
<フタリハオトナノキスヲスルノネ!
<コラッ、ミチャダメヨ!
能代「――はっ!?」
117: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 19:46:56.69 ID:+GVAzL+x0
能代「わわわ私ったら、こんなところでなんて姿を――っ!?」カァァ
能代「て、提督! すみません! 失礼します!」バッ
タタタタタタ……。
提督「……」
提督「行ってしまった」
<ヤレヤレ
能代「て、提督! すみません! 失礼します!」バッ
タタタタタタ……。
提督「……」
提督「行ってしまった」
<ヤレヤレ
118: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 19:50:53.07 ID:+GVAzL+x0
提督(ふむ、まあ、途中までは喜んでもらえたようでよしとしよう)
提督(私も能代の可愛い姿が見られて満足だ)
提督(この調子で嫁を親睦を深めよう)
提督(――さて、次は誰を呼び出そうか)
艦種は?(軽巡以外)
>>123
提督(私も能代の可愛い姿が見られて満足だ)
提督(この調子で嫁を親睦を深めよう)
提督(――さて、次は誰を呼び出そうか)
艦種は?(軽巡以外)
>>123
123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 19:57:22.23 ID:Fdjc10ZQO
軽空母
124: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 19:59:07.76 ID:+GVAzL+x0
軽空母の誰?
>>126
>>126
126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 19:59:32.84 ID:AqYyK/XNO
隼鷹
129: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 20:04:00.15 ID:+GVAzL+x0
提督(そうだ、隼鷹などどうだろう?)
提督(普段は飲兵衛だが、いざという時は頼りになる)
提督(BARで他の艦娘の相談に乗っているのもよく見かける)
提督(自分を卑下することもある子だが――)
提督(酔っ払いなだけじゃない。彼女の優しさを、私はよく知っている)
提督(そんな隼鷹と、私は――)
>>132
何をする?
提督(普段は飲兵衛だが、いざという時は頼りになる)
提督(BARで他の艦娘の相談に乗っているのもよく見かける)
提督(自分を卑下することもある子だが――)
提督(酔っ払いなだけじゃない。彼女の優しさを、私はよく知っている)
提督(そんな隼鷹と、私は――)
>>132
何をする?
132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 20:05:47.37 ID:Qzc4Rab4O
愛を語る
137: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 20:14:46.04 ID:+GVAzL+x0
~夜 BARにて~
隼鷹「かーっ、しみるねぇ!」
隼鷹「出撃後の一杯は格別だな、っと」ヒック
提督の執務室は、夜間、BARへと変わる。
棚には酒が並び、ジュークボックスからは穏やかな音楽が流れ、
そして、窓に面したカウンターからは、鎮守府の夜景が一望できる。
隼鷹「大規模作戦も終わったし、これでようやくゆっくり飲めるよ~」グイグイ
バーテンダーを務める早霜は、隼鷹の言葉に薄く笑う。
何かにつけて酒を飲む隼鷹の、酒量が減ったことなどないのだが――。
それを指摘するほど早霜も野暮ではない。
彼女もまた、大規模作戦の勝利と、つかの間の平和に浸っていた。
隼鷹「かーっ、しみるねぇ!」
隼鷹「出撃後の一杯は格別だな、っと」ヒック
提督の執務室は、夜間、BARへと変わる。
棚には酒が並び、ジュークボックスからは穏やかな音楽が流れ、
そして、窓に面したカウンターからは、鎮守府の夜景が一望できる。
隼鷹「大規模作戦も終わったし、これでようやくゆっくり飲めるよ~」グイグイ
バーテンダーを務める早霜は、隼鷹の言葉に薄く笑う。
何かにつけて酒を飲む隼鷹の、酒量が減ったことなどないのだが――。
それを指摘するほど早霜も野暮ではない。
彼女もまた、大規模作戦の勝利と、つかの間の平和に浸っていた。
140: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 20:21:15.02 ID:+GVAzL+x0
隼鷹「マスター、あれ出してよ、あれ」
ビールでのどを潤して、日本酒をちろりと舐める。
いつもの流れの通りに、早霜はそっととっくりを取り出して、乾き物と共にカウンターの上に載せた。
隼鷹「いや~、いいねえ。梅雨は酒が美味いねぇ」
これもまた、一年を通して聞ける言葉だ。
陽気な酒飲みの慣用句に、早霜はまた、薄く微笑んで――。
提督「……ふっ」
いつからそこに座っていたのだろうか。
テーブル席に一人座った提督は、カラン、とグラスを鳴らし、二度、小さく笑った。
ビールでのどを潤して、日本酒をちろりと舐める。
いつもの流れの通りに、早霜はそっととっくりを取り出して、乾き物と共にカウンターの上に載せた。
隼鷹「いや~、いいねえ。梅雨は酒が美味いねぇ」
これもまた、一年を通して聞ける言葉だ。
陽気な酒飲みの慣用句に、早霜はまた、薄く微笑んで――。
提督「……ふっ」
いつからそこに座っていたのだろうか。
テーブル席に一人座った提督は、カラン、とグラスを鳴らし、二度、小さく笑った。
142: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 20:29:09.13 ID:+GVAzL+x0
隼鷹「なんだよ、提督~。いたなら言えよ~」カラカラ
とっくりと杯を手にしたまま、隼鷹はふらふらとテーブルに近づき、提督の隣へと腰を下ろした。
BARに来る前にも飲んでいたのだろう。すっかり出来上がっている彼女は、のどもとまでも桜色に染まっている。
提督「随分と楽しんでいるみたいじゃないか」
隼鷹「そりゃそうさ。峠を越えたんだからさぁ」
隼鷹「祝い酒でも飲みたくなるってもんだよ」アハハ
ウィスキーグラスと杯を軽く合わせ、二人はぐいと酒をあおる。
ケッコンする前から何度も飲んだ仲だ。今さら、言葉など必要なものか。
とっくりと杯を手にしたまま、隼鷹はふらふらとテーブルに近づき、提督の隣へと腰を下ろした。
BARに来る前にも飲んでいたのだろう。すっかり出来上がっている彼女は、のどもとまでも桜色に染まっている。
提督「随分と楽しんでいるみたいじゃないか」
隼鷹「そりゃそうさ。峠を越えたんだからさぁ」
隼鷹「祝い酒でも飲みたくなるってもんだよ」アハハ
ウィスキーグラスと杯を軽く合わせ、二人はぐいと酒をあおる。
ケッコンする前から何度も飲んだ仲だ。今さら、言葉など必要なものか。
147: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 20:35:41.77 ID:+GVAzL+x0
それでも、声に出したいことはある。
酒精に浸って寄り添って、囁きたい時もある。
提督「隼鷹」
隼鷹「ん?」
提督「愛しているぞ」
目を合わせ、真っ直ぐな気持ちをぶつけて――。
日頃は朴念仁だ、石部金吉だと言われている提督の愛の言葉。
艦娘によっては、どれほど嬉しい言葉だろうか――だが、隼鷹にとってはそうではない。
隼鷹「悪酔いしてんの?」キョトン
提督「む……」
酒精に浸って寄り添って、囁きたい時もある。
提督「隼鷹」
隼鷹「ん?」
提督「愛しているぞ」
目を合わせ、真っ直ぐな気持ちをぶつけて――。
日頃は朴念仁だ、石部金吉だと言われている提督の愛の言葉。
艦娘によっては、どれほど嬉しい言葉だろうか――だが、隼鷹にとってはそうではない。
隼鷹「悪酔いしてんの?」キョトン
提督「む……」
149: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 20:41:51.54 ID:+GVAzL+x0
隼鷹「まあ、私も好きだけどねー」
隼鷹「愛してるよ、提督ってな。ほらほら、キスしてやるよー」グイグイ
提督「むむ……」
提督(もう少ししっとりと愛を語りたかったのだが……)
提督(いや、これも隼鷹らしさか)フッ
気風のいい隼鷹は、湿っぽい場面など似合わない。
それを知っていたからこそ、早霜は退室することもしなかったが――。
気を利かせて、ただただ、静かにグラスを磨いていた。
隼鷹「愛してるよ、提督ってな。ほらほら、キスしてやるよー」グイグイ
提督「むむ……」
提督(もう少ししっとりと愛を語りたかったのだが……)
提督(いや、これも隼鷹らしさか)フッ
気風のいい隼鷹は、湿っぽい場面など似合わない。
それを知っていたからこそ、早霜は退室することもしなかったが――。
気を利かせて、ただただ、静かにグラスを磨いていた。
151: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 20:46:24.26 ID:+GVAzL+x0
~翌日~
提督(――いい夜だった)
提督(やはり、隼鷹とは楽しく酒が飲めるな)
提督(恋人のようであり、友人のようであり、少し手のかかる兄妹のようであり――)
提督(気がつけば、他の艦娘とは違う変わった関係になっていたな)フッ
提督(さて、と)
提督(幸いなことに、今日も時間が空いている)
提督(誰かを誘うべきだろうか……?)
艦種は?
>>155
提督(――いい夜だった)
提督(やはり、隼鷹とは楽しく酒が飲めるな)
提督(恋人のようであり、友人のようであり、少し手のかかる兄妹のようであり――)
提督(気がつけば、他の艦娘とは違う変わった関係になっていたな)フッ
提督(さて、と)
提督(幸いなことに、今日も時間が空いている)
提督(誰かを誘うべきだろうか……?)
艦種は?
>>155
160: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 20:50:59.90 ID:HP5gVgIfO
瑞鶴
161: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 20:54:46.83 ID:+GVAzL+x0
提督(そういえば、瑞鶴としばらく話をしていないような)
提督(翔鶴にべったりで、いつも二人でいるから、仕方ないとはいえ――)
提督(たまには二人で過ごしたいものだな)ウンウン
提督(さて、そうと決まれば、早速呼び出してみるか)
提督(それから、瑞鶴と――)
何をする?
>>165
提督(翔鶴にべったりで、いつも二人でいるから、仕方ないとはいえ――)
提督(たまには二人で過ごしたいものだな)ウンウン
提督(さて、そうと決まれば、早速呼び出してみるか)
提督(それから、瑞鶴と――)
何をする?
>>165
165: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 20:58:33.53 ID:abd8FwykO
一緒に七面鳥食う
168: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:03:48.69 ID:+GVAzL+x0
~艦娘寮 廊下~
提督「ああ、瑞鶴。ここにいたのか?」
瑞鶴「なに、提督さん? 何かご用?」
提督「用と言えば用だが……」
提督「瑞鶴。夜は時間が空いているか?」
瑞鶴「空いてるけど……?」キョトン
提督「なら――」
提督「ヒトロクマルマル、私の部屋に来てほしい」
瑞鶴「えっ、それって……?」ポッ
提督「ああ、瑞鶴。ここにいたのか?」
瑞鶴「なに、提督さん? 何かご用?」
提督「用と言えば用だが……」
提督「瑞鶴。夜は時間が空いているか?」
瑞鶴「空いてるけど……?」キョトン
提督「なら――」
提督「ヒトロクマルマル、私の部屋に来てほしい」
瑞鶴「えっ、それって……?」ポッ
169: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:08:49.78 ID:+GVAzL+x0
提督「ああ、深い意味じゃない」
提督「たまには二人で食事でもどうかと思ってな」
提督「久々に、料理の腕を振るおうかと」
瑞鶴「な、なんだ……」
瑞鶴(ホッとしたような、残念なような……)
瑞鶴「でも、いいですよ。ヒトロクマルマルですね?」
瑞鶴「提督の手料理、楽しみにしてます」ニコッ
提督「たまには二人で食事でもどうかと思ってな」
提督「久々に、料理の腕を振るおうかと」
瑞鶴「な、なんだ……」
瑞鶴(ホッとしたような、残念なような……)
瑞鶴「でも、いいですよ。ヒトロクマルマルですね?」
瑞鶴「提督の手料理、楽しみにしてます」ニコッ
170: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:10:57.05 ID:+GVAzL+x0
提督「それでは、また後でな」
瑞鶴「はいっ」
スタスタスタスタ……。
瑞鶴「……」
瑞鶴「って、あれ!? 二人っきり!? 提督の部屋で!?」
瑞鶴「深い意味の方と、大して変わらないじゃないのよぉ~……!?」アワアワ
瑞鶴「はいっ」
スタスタスタスタ……。
瑞鶴「……」
瑞鶴「って、あれ!? 二人っきり!? 提督の部屋で!?」
瑞鶴「深い意味の方と、大して変わらないじゃないのよぉ~……!?」アワアワ
171: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:13:11.08 ID:+GVAzL+x0
~夜 提督の私室~
瑞鶴「ほ、本日はお招きに預かり……」
提督「どうした、瑞鶴。顔が赤いぞ?」
提督「熱でもあるのか?」ピトッ
瑞鶴「いえいえいえ! お気遣いなく!!」
瑞鶴(うう、結局、一人で来たけど……)
瑞鶴(大丈夫かなぁ?)チラッ
瑞鶴「ほ、本日はお招きに預かり……」
提督「どうした、瑞鶴。顔が赤いぞ?」
提督「熱でもあるのか?」ピトッ
瑞鶴「いえいえいえ! お気遣いなく!!」
瑞鶴(うう、結局、一人で来たけど……)
瑞鶴(大丈夫かなぁ?)チラッ
174: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:15:33.00 ID:+GVAzL+x0
提督「それでは、メインの肉料理を運んでこよう」
提督「瑞鶴は座って待っていてくれ」
瑞鶴「あ、はいっ」
瑞鶴(……大丈夫、よね?)
瑞鶴(もしそうなっても……歯は磨いてきたし)
瑞鶴(あ~、提督はどういうつもりなのかなぁ~)ソワソワ
提督「瑞鶴は座って待っていてくれ」
瑞鶴「あ、はいっ」
瑞鶴(……大丈夫、よね?)
瑞鶴(もしそうなっても……歯は磨いてきたし)
瑞鶴(あ~、提督はどういうつもりなのかなぁ~)ソワソワ
175: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:18:21.50 ID:+GVAzL+x0
提督「さあ、これが自慢の逸品だ」
提督「瑞鶴にはぜひ味わってもらいたい」
瑞鶴「わあ、大きい!」
瑞鶴「匂いも香ばしいし……中身はなに?」ワクワク
提督「ああ、これはな」ニコッ
提督「七面鳥の丸焼きだ」カパッ
瑞鶴「」
提督「瑞鶴にはぜひ味わってもらいたい」
瑞鶴「わあ、大きい!」
瑞鶴「匂いも香ばしいし……中身はなに?」ワクワク
提督「ああ、これはな」ニコッ
提督「七面鳥の丸焼きだ」カパッ
瑞鶴「」
176: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:19:49.32 ID:+GVAzL+x0
瑞鶴「いやいやいや……」
瑞鶴「え?」
瑞鶴「なに、嫌がらせ?」
瑞鶴「ええ~~~……?」
瑞鶴「ないわぁ~……これはないわぁ~……」ズーン
提督「ず、瑞鶴?」
瑞鶴「え?」
瑞鶴「なに、嫌がらせ?」
瑞鶴「ええ~~~……?」
瑞鶴「ないわぁ~……これはないわぁ~……」ズーン
提督「ず、瑞鶴?」
177: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:23:05.61 ID:+GVAzL+x0
提督「どうせなら瑞鶴の好きなものを、と思って……」
提督「これを用意したのだが……」
瑞鶴「どこをどう間違えたらそうなるのよ!」
瑞鶴「七面鳥ですって!? 冗談じゃないわ!!」
提督「……もしかして」
提督「七面鳥は、嫌い、だったか?」
瑞鶴「もしかしなくてもそうよ!」バンッ
提督「これを用意したのだが……」
瑞鶴「どこをどう間違えたらそうなるのよ!」
瑞鶴「七面鳥ですって!? 冗談じゃないわ!!」
提督「……もしかして」
提督「七面鳥は、嫌い、だったか?」
瑞鶴「もしかしなくてもそうよ!」バンッ
178: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:26:02.85 ID:+GVAzL+x0
提督「す、すまない」
提督「私は何か、誤解をしていたようだ……」
提督「怒らせるようなことをして、すまなかった……」シュン
瑞鶴(あっ……)
瑞鶴(提督のこんな顔、始めて見た……)
瑞鶴(……ちょっと言い過ぎたかも)
瑞鶴(…………)
提督「私は何か、誤解をしていたようだ……」
提督「怒らせるようなことをして、すまなかった……」シュン
瑞鶴(あっ……)
瑞鶴(提督のこんな顔、始めて見た……)
瑞鶴(……ちょっと言い過ぎたかも)
瑞鶴(…………)
180: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:28:58.86 ID:+GVAzL+x0
提督「悪かった。これはすぐに下げよう」スッ
瑞鶴「ま、待って」
提督「?」
瑞鶴「せっかく作ってくれたんだし……」
瑞鶴「食べるわ。うん。私、食べる」
提督「……本当か?」
提督「無理はしなくていいんだぞ?」
瑞鶴「ま、待って」
提督「?」
瑞鶴「せっかく作ってくれたんだし……」
瑞鶴「食べるわ。うん。私、食べる」
提督「……本当か?」
提督「無理はしなくていいんだぞ?」
182: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:33:14.34 ID:+GVAzL+x0
瑞鶴「元々、七面鳥自体が嫌いってわけでもなかったしね」
瑞鶴「過去をいつまでも引きずっててもよくないし……」
瑞鶴「そ、それに、加賀さんに『提督さんの手料理を食べた』って自慢もしたいしね!」フ、フン
提督「瑞鶴……」
提督「それでは、食べようか」
提督「なるべく美味しそうなところを取り分けるからな」
瑞鶴「ええ、そうしてちょうだい」
瑞鶴「過去をいつまでも引きずっててもよくないし……」
瑞鶴「そ、それに、加賀さんに『提督さんの手料理を食べた』って自慢もしたいしね!」フ、フン
提督「瑞鶴……」
提督「それでは、食べようか」
提督「なるべく美味しそうなところを取り分けるからな」
瑞鶴「ええ、そうしてちょうだい」
183: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:36:01.26 ID:+GVAzL+x0
瑞鶴「む~……」
瑞鶴「……えいっ!」パクッ
瑞鶴「……」ムグ ムグ
提督「……どうだ?」
瑞鶴「まずくはない……っていうか、結構いける……」
瑞鶴「あれ? これ、美味しくない?」パクパク
提督「そうか、よかった」ホッ
提督「たくさんあるからな。遠慮なく食べてくれ」
瑞鶴「うんっ!」ムシャムシャ
瑞鶴「……えいっ!」パクッ
瑞鶴「……」ムグ ムグ
提督「……どうだ?」
瑞鶴「まずくはない……っていうか、結構いける……」
瑞鶴「あれ? これ、美味しくない?」パクパク
提督「そうか、よかった」ホッ
提督「たくさんあるからな。遠慮なく食べてくれ」
瑞鶴「うんっ!」ムシャムシャ
184: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:41:12.40 ID:+GVAzL+x0
~翌日~
提督(いやはや、昨日は焦った)
提督(まさか瑞鶴が七面鳥が苦手だったとはな)
提督(七面鳥の話題になると瑞鶴の名が挙がるから、てっきり好物なのかと……)
提督(しかし、禍転じて福となす、というやつだな)
提督(結果的に楽しく食事ができてよかった……)
提督(さて、と)
提督(時間に余裕があるのは、今日で最後か)
提督(誰と共に過ごそう……?)
※ラスト
艦種は?(軽巡、軽母、正母以外で)
>>187
提督(いやはや、昨日は焦った)
提督(まさか瑞鶴が七面鳥が苦手だったとはな)
提督(七面鳥の話題になると瑞鶴の名が挙がるから、てっきり好物なのかと……)
提督(しかし、禍転じて福となす、というやつだな)
提督(結果的に楽しく食事ができてよかった……)
提督(さて、と)
提督(時間に余裕があるのは、今日で最後か)
提督(誰と共に過ごそう……?)
※ラスト
艦種は?(軽巡、軽母、正母以外で)
>>187
193: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 21:45:14.54 ID:euC3ngEZO
prinz
197: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:52:25.16 ID:+GVAzL+x0
提督(……そういえば、プリンツ・オイゲンが横須賀鎮守府に来て、もう半年が経つのか)
提督(ドイツ生まれの高性能な艦娘。あっという間に練度を上げた若き天才)
提督(それだけではない。あの人懐っこい性格は誰からも愛されて――)
提督(私も、気がつけばケッコンを申し込んでいたものだ)
提督(思えば随分と惚れ込んだものだ)フッ
提督(ただ、それを言葉や形にしていなかったように思う)
提督(その償いというわけではないが、私は彼女と――)
何をする?
>>200
提督(ドイツ生まれの高性能な艦娘。あっという間に練度を上げた若き天才)
提督(それだけではない。あの人懐っこい性格は誰からも愛されて――)
提督(私も、気がつけばケッコンを申し込んでいたものだ)
提督(思えば随分と惚れ込んだものだ)フッ
提督(ただ、それを言葉や形にしていなかったように思う)
提督(その償いというわけではないが、私は彼女と――)
何をする?
>>200
200: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 21:56:32.35 ID:d5X0yKZCO
チェスやろう
203: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 21:59:59.45 ID:+GVAzL+x0
~夜 提督の私室~
提督「……」カッ
プリンツ「……」トン
提督「……」カッ
プリンツ「……」トン
提督「……」カッ
プリンツ「……」トン
提督「……」カッ
プリンツ「……」トン
提督「……」カッ
プリンツ「……」トン
提督「……」カッ
プリンツ「……」トン
204: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:06:44.33 ID:+GVAzL+x0
――チェスとは。
実に深遠なる盤上遊戯(テーブルゲーム)である。
6種16個の駒を操り、敵のキングを追い詰めていく。
ただそれだけの過程に、様々な戦略があり、策謀があり、また、ドラマがある。
とあるチェスプレイヤーはこう言った。
チェスとは、一つの小世界だと。
駒はプレイヤーの分身。その動きは、プレイヤーの精神。
それを小さな盤上でぶつけ合うことで、人はゲームの勝敗だけではなく、優劣、価値観、技術、あらゆるものを競っているのだと――。
実に深遠なる盤上遊戯(テーブルゲーム)である。
6種16個の駒を操り、敵のキングを追い詰めていく。
ただそれだけの過程に、様々な戦略があり、策謀があり、また、ドラマがある。
とあるチェスプレイヤーはこう言った。
チェスとは、一つの小世界だと。
駒はプレイヤーの分身。その動きは、プレイヤーの精神。
それを小さな盤上でぶつけ合うことで、人はゲームの勝敗だけではなく、優劣、価値観、技術、あらゆるものを競っているのだと――。
205: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:09:11.39 ID:+GVAzL+x0
プリンツ「って、なんで!?」
提督「……ん?」
提督「何がだ?」
プリンツ「何がって……」
プリンツ「お風呂上り、もういい時間……」
プリンツ「Admiralさんの部屋に来て、二人きりで……」
プリンツ「チェス」
プリンツ「なんで!?」
提督「……ん?」
提督「何がだ?」
プリンツ「何がって……」
プリンツ「お風呂上り、もういい時間……」
プリンツ「Admiralさんの部屋に来て、二人きりで……」
プリンツ「チェス」
プリンツ「なんで!?」
206: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:12:01.85 ID:+GVAzL+x0
提督「なんでと言われてもな……」
提督「梅雨の辺りから秋にかけて、風呂上りに将棋をさすのは日本の風物詩でな」
プリンツ「これチェスだよ!?」
提督「海外の艦娘にとっては、こちらの方が馴染みやすいだろう、と」
プリンツ「ううう……会話ができていないような気がする」
提督「梅雨の辺りから秋にかけて、風呂上りに将棋をさすのは日本の風物詩でな」
プリンツ「これチェスだよ!?」
提督「海外の艦娘にとっては、こちらの方が馴染みやすいだろう、と」
プリンツ「ううう……会話ができていないような気がする」
209: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:15:05.48 ID:+GVAzL+x0
プリンツ「そもそも、Admiralさんはどう思ってるの?」
プリンツ「私たち、ケッコンしてるんですよね?」
プリンツ「夜更けに部屋に呼びつけて……」
プリンツ「本当は、何をするつもりだったの?」チラッ
提督「チェスを」
プリンツ「んんんんん!!!!」ジタバタ
プリンツ「私たち、ケッコンしてるんですよね?」
プリンツ「夜更けに部屋に呼びつけて……」
プリンツ「本当は、何をするつもりだったの?」チラッ
提督「チェスを」
プリンツ「んんんんん!!!!」ジタバタ
210: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:17:33.13 ID:+GVAzL+x0
プリンツ(はぁ、私って魅力がないのかなぁ)
プリンツ(そりゃあ、ビスマルク姉さまに比べたらあちこち劣るけど……)
プリンツ(指輪までくれたんだもん。Admiralさんも、少しは私のことが好きなのかなって……)
プリンツ(思ってたのに……)ドヨーン
提督「……その、だな」
プリンツ「……?」
プリンツ(そりゃあ、ビスマルク姉さまに比べたらあちこち劣るけど……)
プリンツ(指輪までくれたんだもん。Admiralさんも、少しは私のことが好きなのかなって……)
プリンツ(思ってたのに……)ドヨーン
提督「……その、だな」
プリンツ「……?」
211: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:20:06.92 ID:+GVAzL+x0
提督「お前にケッコン指輪を送ったのは、戦力増強の思惑が大きかった」
提督「あの頃はとにかく戦備増強を急いでいたからな」
提督「とにかく、高性能な艦娘とケッコンカッコカリをしようと……」
プリンツ「やっぱり……」ドヨーン
プリンツ(はぁ……)
提督「――だが、今は違う」
プリンツ「……え?」
提督「あの頃はとにかく戦備増強を急いでいたからな」
提督「とにかく、高性能な艦娘とケッコンカッコカリをしようと……」
プリンツ「やっぱり……」ドヨーン
プリンツ(はぁ……)
提督「――だが、今は違う」
プリンツ「……え?」
212: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:22:18.95 ID:+GVAzL+x0
提督「プリンツ・オイゲンという強力な艦娘よりも」
提督「今、目の前にいる個人が、私は大事になっている」
プリンツ「それって……」
提督「こんなことを言うと提督失格なのだがな」
提督「たとえ艦娘としての性能がなくても」
提督「プリンツ。私は、お前が好きだ」
プリンツ「Admiralさん……」
提督「今、目の前にいる個人が、私は大事になっている」
プリンツ「それって……」
提督「こんなことを言うと提督失格なのだがな」
提督「たとえ艦娘としての性能がなくても」
提督「プリンツ。私は、お前が好きだ」
プリンツ「Admiralさん……」
213: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:25:06.55 ID:+GVAzL+x0
提督「だが、私たちは知り合ってまだ日も浅い」
提督「ケッコンカッコカリをした者同士だが――」
提督「まずはチェスでもして、親睦を深めようと思ったのだ」
プリンツ「そうだったの……」
提督「指輪を交換して、お互いを知るなど、順序が逆になったがな」ハハハ
プリンツ「ううん、そんなことないです!」
提督「ケッコンカッコカリをした者同士だが――」
提督「まずはチェスでもして、親睦を深めようと思ったのだ」
プリンツ「そうだったの……」
提督「指輪を交換して、お互いを知るなど、順序が逆になったがな」ハハハ
プリンツ「ううん、そんなことないです!」
214: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:27:22.67 ID:+GVAzL+x0
プリンツ「もっと私のことを知ってもらいたい!」
プリンツ「もっとAdmiralさんのことが知りたい!」
プリンツ「だから、もっと、もっと、仲良くなろう……?」ススス
提督「……ああ」
提督「プリンツ。では、手始めに――」
プリンツ「Admiralさん……」ウットリ
提督「チェスを続けよう」
プリンツ「だからなんで!?」ガクッ
プリンツ「もっとAdmiralさんのことが知りたい!」
プリンツ「だから、もっと、もっと、仲良くなろう……?」ススス
提督「……ああ」
提督「プリンツ。では、手始めに――」
プリンツ「Admiralさん……」ウットリ
提督「チェスを続けよう」
プリンツ「だからなんで!?」ガクッ
215: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:31:24.89 ID:+GVAzL+x0
提督「一度始めた勝負はきっちり終わらせないとな」カッ
プリンツ「ううう……」トン
提督「ほう、プリンツはそう攻めるのか」
提督「やはり、親睦を深めてこそ分かることがあるのだな」カッ
プリンツ「何かが……何かが間違っている気がする……」トン
――チェスとは。
濃厚なコミュニケーションだと、人は言う。
時に言葉を交わす以上に、多くのことを読み取れることもあるが――。
提督「チェック。さあ、お前の番だ」カッ
プリンツ「うう、ううう……!」トン
彼らもそうであるかは、定かではない――。
プリンツ「ううう……」トン
提督「ほう、プリンツはそう攻めるのか」
提督「やはり、親睦を深めてこそ分かることがあるのだな」カッ
プリンツ「何かが……何かが間違っている気がする……」トン
――チェスとは。
濃厚なコミュニケーションだと、人は言う。
時に言葉を交わす以上に、多くのことを読み取れることもあるが――。
提督「チェック。さあ、お前の番だ」カッ
プリンツ「うう、ううう……!」トン
彼らもそうであるかは、定かではない――。
216: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:34:10.83 ID:+GVAzL+x0
~???~
??「ケッコンした連中ばっかりずるい!」
??「私も、提督といちゃいちゃしたいです……」
??「あわよくば、そのまましっぽりと……」
??「……」
??「こうなったら、手段は選べませんね」
??「多少、強引にでも提督の寵愛を――!」
じゃーんけーん、ぽん!
??「ケッコンした連中ばっかりずるい!」
??「私も、提督といちゃいちゃしたいです……」
??「あわよくば、そのまましっぽりと……」
??「……」
??「こうなったら、手段は選べませんね」
??「多少、強引にでも提督の寵愛を――!」
じゃーんけーん、ぽん!
218: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:38:17.60 ID:+GVAzL+x0
~翌日~
提督(……ふむ)
提督(不思議と心が穏やかだ)
提督(満ち足りている……そんな気がする)
提督(女を抱いたわけでもないのに、こう、胸の奥が温かいような……)
提督(ふむ……)
提督(……ふむ)
提督(不思議と心が穏やかだ)
提督(満ち足りている……そんな気がする)
提督(女を抱いたわけでもないのに、こう、胸の奥が温かいような……)
提督(ふむ……)
219: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:44:30.37 ID:+GVAzL+x0
提督「さて、そろそろ仕事を切り上げるか」
提督「疲れを明日に引きずってはいかんからな」
提督「……ん?」
提督「デ 『●これ!』……?」
提督「なぜ、このようなものが書類に紛れ込んでいるのだ?」
提督「鎮守府の風紀もなっとらんな」フン
このチラシを――
捨てる? 捨てない?
>>215
提督「疲れを明日に引きずってはいかんからな」
提督「……ん?」
提督「デ 『●これ!』……?」
提督「なぜ、このようなものが書類に紛れ込んでいるのだ?」
提督「鎮守府の風紀もなっとらんな」フン
このチラシを――
捨てる? 捨てない?
>>215
228: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 22:48:57.67 ID:q5x1z+hjO
捨てない
233: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:53:06.25 ID:+GVAzL+x0
~チラシを捨てないルート~
提督(……考えてみれば)
提督(もう何週間も女を抱いていないわけだ)
提督(それを意識すると、急に 欲が……)
提督(……そうだな)
提督(わざわざ捨てることもない)
提督(このチラシは……)
提督(部屋に持って帰ろう……)
~BAD ENDへ~
提督(……考えてみれば)
提督(もう何週間も女を抱いていないわけだ)
提督(それを意識すると、急に 欲が……)
提督(……そうだな)
提督(わざわざ捨てることもない)
提督(このチラシは……)
提督(部屋に持って帰ろう……)
~BAD ENDへ~
236: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:55:42.44 ID:+GVAzL+x0
~???~
??「……ダメ」
??「もう少しだったのに……」
??「……提督、そっちに行っちゃダメ」
??「戻ってきて……」
??「えーい!」
グルーン!!
??「……ダメ」
??「もう少しだったのに……」
??「……提督、そっちに行っちゃダメ」
??「戻ってきて……」
??「えーい!」
グルーン!!
237: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:56:45.79 ID:+GVAzL+x0
~分岐点~
提督(……ふむ)
提督(不思議と心が穏やかだ)
提督(満ち足りている……そんな気がする)
提督(女を抱いたわけでもないのに、こう、胸の奥が温かいような……)
提督(ふむ……)
提督(……ふむ)
提督(不思議と心が穏やかだ)
提督(満ち足りている……そんな気がする)
提督(女を抱いたわけでもないのに、こう、胸の奥が温かいような……)
提督(ふむ……)
240: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 22:58:25.84 ID:+GVAzL+x0
提督「さて、そろそろ仕事を切り上げるか」
提督「疲れを明日に引きずってはいかんからな」
提督「……ん?」
提督「デ 『●これ!』……?」
提督「なぜ、このようなものが書類に紛れ込んでいるのだ?」
提督「鎮守府の風紀もなっとらんな」フン
このチラシを――
捨てる? 捨てない?
>>242
提督「疲れを明日に引きずってはいかんからな」
提督「……ん?」
提督「デ 『●これ!』……?」
提督「なぜ、このようなものが書類に紛れ込んでいるのだ?」
提督「鎮守府の風紀もなっとらんな」フン
このチラシを――
捨てる? 捨てない?
>>242
242: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 22:59:07.20 ID:lAGrLE4AO
捨てないに決まってんだろ
248: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 23:00:44.43 ID:+GVAzL+x0
~チラシを捨てないルート~
提督(……考えてみれば)
提督(もう何週間も女を抱いていないわけだ)
提督(それを意識すると、急に 欲が……)
提督(……そうだな)
提督(わざわざ捨てることもない)
提督(このチラシは……)
提督(部屋に持って帰ろう……)
提督(………………)
提督(誰かの声がしたような……)
提督(………………)
スタスタ
~BAD ENDへ~
提督(……考えてみれば)
提督(もう何週間も女を抱いていないわけだ)
提督(それを意識すると、急に 欲が……)
提督(……そうだな)
提督(わざわざ捨てることもない)
提督(このチラシは……)
提督(部屋に持って帰ろう……)
提督(………………)
提督(誰かの声がしたような……)
提督(………………)
スタスタ
~BAD ENDへ~
252: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 23:03:15.76 ID:+GVAzL+x0
~???~
??「……ダメ」
??「何度羅針盤を回しても……」
??「……提督が、遠くに行っちゃう……」
??「お願い、戻ってきて……」ポロポロ
??「……えーい!」
グルーン!!
??「……ダメ」
??「何度羅針盤を回しても……」
??「……提督が、遠くに行っちゃう……」
??「お願い、戻ってきて……」ポロポロ
??「……えーい!」
グルーン!!
254: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 23:05:03.25 ID:+GVAzL+x0
~分岐点~
提督(……)
提督(…………)
提督(…………鈴谷?)
提督(今、鈴谷がそばにいたような……)
提督(…………疲れているのか?)
提督(……)
提督(…………)
提督(…………鈴谷?)
提督(今、鈴谷がそばにいたような……)
提督(…………疲れているのか?)
262: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 23:08:59.99 ID:+GVAzL+x0
提督「もう仕事を切り上げて寝よう」
提督「疲れを明日に引きずっては……いかんからな」
提督「……ん?」
提督「デ 『●これ!』……?」
提督「……このチラシ」
提督「どこかで……」
提督「………………」
このチラシを――
捨てる? 捨てない?
>>266
提督「疲れを明日に引きずっては……いかんからな」
提督「……ん?」
提督「デ 『●これ!』……?」
提督「……このチラシ」
提督「どこかで……」
提督「………………」
このチラシを――
捨てる? 捨てない?
>>266
266: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 23:09:44.35 ID:HLdp3DNao
捨てる
274: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 23:12:51.52 ID:+GVAzL+x0
提督「……」
提督「……捨てよう」
提督「よく分からないが、これは良くないもののような気がする」
提督「道を踏み外してしまいそうな……」
クシャクシャ
ポイッ
提督「……」
提督「……よし」
提督「さて、寝ようか……」スタスタ
提督「……捨てよう」
提督「よく分からないが、これは良くないもののような気がする」
提督「道を踏み外してしまいそうな……」
クシャクシャ
ポイッ
提督「……」
提督「……よし」
提督「さて、寝ようか……」スタスタ
278: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 23:18:46.00 ID:+GVAzL+x0
~翌朝~
提督「……よく寝た」
提督(ずっと寝ていたような……)
提督(それにしては、まだマルマルロクマルか)
提督(奇妙な感覚だ……)
提督(まあ、顔でも洗ってすっきりするか)
提督「……よく寝た」
提督(ずっと寝ていたような……)
提督(それにしては、まだマルマルロクマルか)
提督(奇妙な感覚だ……)
提督(まあ、顔でも洗ってすっきりするか)
279: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 23:23:01.25 ID:+GVAzL+x0
~鎮守府 廊下~
羅針盤娘「……」フヨフヨ
提督「むっ、あれは……」
提督「羅針盤担当の妖精さん」
提督「こんなところで会うのは珍しいな……」
提督「おはよう」
羅針盤娘「……」ピタッ
羅針盤娘「……」フヨフヨ
提督「むっ、あれは……」
提督「羅針盤担当の妖精さん」
提督「こんなところで会うのは珍しいな……」
提督「おはよう」
羅針盤娘「……」ピタッ
281: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 23:25:18.17 ID:+GVAzL+x0
羅針盤娘「……」ジー
提督「……?」
羅針盤娘「おはようございます」ニコッ
羅針盤娘「……」ペコリ
羅針盤娘「……」フヨフヨ
提督「……」
提督「何だ? 今の間は……?」
提督「……?」
羅針盤娘「おはようございます」ニコッ
羅針盤娘「……」ペコリ
羅針盤娘「……」フヨフヨ
提督「……」
提督「何だ? 今の間は……?」
287: ◆/M4YO9t8Ts 2015/05/20(水) 23:32:55.42 ID:+GVAzL+x0
提督「まあ、いい」
提督「今日もすることがたくさんあるんだ」バシャバシャ
提督「ふう……早く着替えて、朝食をとるか」
提督「今日も一日、任務が立て込んでいるからな……」
スタスタスタ……。
羅針盤娘「……」
羅針盤娘「……」ニコッ
~END~
提督「今日もすることがたくさんあるんだ」バシャバシャ
提督「ふう……早く着替えて、朝食をとるか」
提督「今日も一日、任務が立て込んでいるからな……」
スタスタスタ……。
羅針盤娘「……」
羅針盤娘「……」ニコッ
~END~
引用元: ・提督「嫁といちゃいちゃしよう」
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