18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 12:42:14.79 ID:Hjx3QvrhO
黒子「今日皆さんにお集まり頂いたのは他でもありませんの。笑いを堪えてもらうためですの」

美琴「……ちょっと黒子、どういうつもり?」

黒子「質問は受け付けません。この線を越えたら笑うことは許されません」

上条「聞いてねぇよ……」

佐天「白井さん?初春に面白いものを見せてくれるって言われたんだけど」

白井「面白いかは人それぞれです。ではそろそろ参りましょう」

一方通行「ンな話聞いてねェぞ!!俺は帰るっ!!」

ガシ

一方通行「(えっ……反射……)」

黒子「行きますわよ!!」



【絶対に笑ってはいけないホテリアー24時】

 23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 12:51:08.08 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「(……どういうこった。しかも)」

上条「(なんでアクセラレータが……)」

佐天「御坂さん、これってどういう……」

美琴「わからないけど……面白そうじゃない。ついていきましょ」

黒子「では皆様方。ホテルマン、失礼しました。ホテリアーとして1日働いてもらうためにまずは正装に着替えてもらいます」

黒子「お姉s……御坂様は1番。佐天様は2番。上条様は3番。一方通行様は4番の更衣室にお入り下さいませ」

佐天「これが更衣室……」

一方通行「(状況が把握できるまでは従っておくか)」

黒子「ではでは。各自お入り下さい」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 12:58:16.22 ID:Hjx3QvrhO
黒子「…………そろそろいいですわね」

黒子「それじゃ御坂様から出て来て頂けますか?」

……ガチャ

美琴「……黒子、これ軍服にしか見えないんだけど」

黒子「それでは佐天様」

……ガチャ

佐天「………フゴフゴ……」

美琴「あははwwwなんでスパイダーマンwwwww」

デデーン

黒子「御坂、アウトー」

美琴「ははwww……えっ?」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 13:03:09.01 ID:Hjx3QvrhO
バチン!!

美琴「痛ったぁ!!ちょっと!いきなり何すんのよ!!」

佐天「……フゴフゴ」

黒子「マスクはとって頂いてもかまいませんの」

佐天「……ぶはぁっ!!今のは!」

黒子「笑ってはいけないと先程言いましたわよね。笑う度に叩かれますので注意して下さいまし」


黒子「それとお姉様。お尻は突き出して頂かないと」
佐天「xxxの体勢ってことですか?」

美琴「……ぶふっ」

デデーン ミサカ アウトー

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 13:10:33.29 ID:Hjx3QvrhO
美琴「……痛たたた。ちょっと佐天さん!」

佐天「ごめーん御坂さん。初春と話すノリでちょっとね」

美琴「ったく、あんた達普段どんな会話してんのよ……」

佐天「四八手」

美琴「……クッ……」

佐天「(惜しい)」

美琴「……佐天さん。あっちの方に店が見えない?」

佐天「ん?店?」

美琴「きっサテン」

佐天「…………」

美琴「……ブフッw」

佐天「フフッw」

デデーン ミサカ サテン アウトー

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 13:16:03.81 ID:Hjx3QvrhO
美琴「あはははwww痛っ!!」

佐天「御坂さんwwwキャッ!!」

美琴「はぁ…はぁ…。自爆するなんて……。もう無益な争いはやめましょ」

佐天「そうですわね」

美琴「…………」

佐天「そうですわね」

美琴「…………」

黒子「…………」

佐天「そうですわね」

美琴「…………」

黒子「…………」

佐天「…………」

美琴「……司会、進行続けてよ」

黒子「……はい」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 13:19:06.54 ID:Hjx3QvrhO
美琴「私は軍服。佐天さんはスパイダーマン」

佐天「上条さんでしたっけ?どんな服着てるんでしょうね」

黒子「それでは上条さん。出て来て下さい」

……ガチャ

上条「…………」

デデーン!! ミサカ サテン アウトー

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 13:24:07.13 ID:Hjx3QvrhO
美琴「あんたwwwあいたっwww」

佐天「あはははwww痛っwww」

上条「……不幸だぁ」

美琴「ピンクのネグリジェは卑怯よ!!」

佐天「これって着てるだけでも武器になりますね……」

美琴「あら?武器なら私も持ってるわよ」

ガチャ

美琴「小型銃」

佐天「…………ブフッw」

デデーン!! サテン アウトー

佐天「なんでそんなのもってwww痛っ!!」

美琴「さっきの仕返しよ」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 13:29:16.65 ID:Hjx3QvrhO
上条「それにしてもビリビリ達も凄い服着てんな」

美琴「着たくて着てるんじゃないわよ」

佐天「こんなスーツ嫌ですよ」

上条「俺はこのネグリジェ着たくて着てるんだけどな」

美琴「……ブフッw」

佐天「ちょっとww」

デデーン!! ミサカ サテン アウトー

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 13:34:42.95 ID:Hjx3QvrhO
佐天「っっキャッ!!」

美琴「っ痛!!あんたねぇ!!」

上条「わりぃわりぃ。もう言わねーよ」

美琴「……ったく。そろそろこのゲームの本質を掴めてきたわね」

佐天「そういえばもう一人いませんでしたっけ?」

上条「……アクセラレータ」

美琴「軍服。スパイダーマン。ピンクのネグリジェ。一体次はどんなのが……」

黒子「それでは一方通行様。ドアを開けて下さいまし」

ギィ……

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 13:38:07.52 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「…………」

佐天「…………」

上条「…………」

美琴「……あれ?」

一方通行「どういうこった?更衣室入ったンだが服なンて無かったぞ」

一方通行「『服なんか無くてもお前は充分面白い』って書いてあったンだが……」

デデーン!! ミサカ カミジョウ サテン アウトー

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 13:41:38.44 ID:Hjx3QvrhO
上条「ひwwwひでぇwwwwwwいてっ!!」

美琴「一人だけwww服無しwww痛っ!!」

佐天「逆に可哀想wwwキャッ!!」

一方通行「…………」

黒子「では次に参りますわよ」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 13:48:14.52 ID:Hjx3QvrhO
黒子「ホテルの支配人に挨拶に行きますわよ。くれぐれも礼儀をわきまえますように」

上条「ホテルの支配人って誰だ?」

美琴「…………」

上条「俺達をここに連れて来て何が目的なんだ?」

美琴「…………」

上条「金か、それとももっと大きな何か……」

美琴「ぶふっwww」

デデーン!! ミサカ アウトー

美琴「ピンクのネグリジェ着て真顔で話しかけてくるんじゃないわよwwwww痛っ!!」

上条「ビリビリ……」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 13:54:50.20 ID:Hjx3QvrhO
美琴「はぁ……先が思いやられるわ」

佐天「笑わなければ大丈夫ですよ」

美琴「そうは言ってもねぇ……」

佐天「だいじょぶだいじょぶー」

佐天「だいじょぶだいじょぶーだいじょぶだいじょぶー」

佐天「だいじょぶだいじょぶー」

デデーン アクセラレータ アウトー

一方通行「おいっw」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 14:05:16.36 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「……いってェ!糞っ……演算ができねェ……」

上条「お前もあんなので笑うことあるんだな」

一方通行「……くしゃみだよ」

美琴「佐天さん。いい加減にしないと怒るわよ?」

佐天「すいません……もうだいじょぶーですから」

美琴「…………」

佐天「だいじょぶだいじょぶーだいじょぶだいじょぶー」

佐天「御坂さんがお怒りだ?」

佐天「でもそんなの関係ねぇー!でもそんなの関係ねぇー!」

デデーン アクセラレータ ミサカ サテン アウトー

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 14:09:10.23 ID:Hjx3QvrhO
佐天「自爆したwwwキャッ!!」

一方通行「糞っ……ってぇ!!」

美琴「今の違う今の違う……イったぁ!!」

黒子「盛り上がっているところ申し訳ありませんがホテルの支配人がお見えになりました」

黒子「では、ご挨拶をどうぞ」

神崎「神崎火織、と申します」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 14:17:31.85 ID:Hjx3QvrhO
上条「おっ、おい!なんであんたがここに……」

神崎「……できれば、もう一つの名は語りたくないのですが」

上条「聞けよ」

佐天「もう一つの名って何ですか?」

神崎「あだ名、ですよ」

美琴「…………」

神崎「ねーちんです」

美琴「…………」

神崎「ねーちんです」

美琴「…………」

神崎「ねーちんです」

美琴「うふっwww」

デデーン!! ミサカ アウトー

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 14:20:50.15 ID:Hjx3QvrhO
美琴「ちょっとwww何で私だけに向かってwww痛っ!!」

神崎「自己紹介をしただけです」

佐天「あのー、ねーちんってあだ名の由来」

佐天「女だからですか?」

神崎「……?」

上条「……?」

美琴「……?」

一方通行「……グフッw」

デデーン アクセラレータ アウトー

一方通行「おいっ!今のは……ってェ!!」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 14:23:37.99 ID:Hjx3QvrhO
上条「どういう意味だ?何で笑った」

佐天「今のは神崎さんは女なので無いちn」

一方通行「いいからさっさと話進めやがれっ!!」

神崎「では、まずはホテルの案内から行きましょう」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 14:30:12.23 ID:Hjx3QvrhO
スタスタ……

神崎「まず、ここは一階Bフロアの一般客用のトイレです」

スタスタ……

神崎「次に、ここは一階Cフロア一般客用のトイレです」

トン…トン…トン…

神崎「ここは、2階Cフロアの業務員用のトイレです」

スタスタ……

神崎「ここは2階Dフロア一般客用のトイレです」

トントントン……

神崎「ここは3階Dフロア一般客用のトイレです」

デデーン カミジョウ アウトー

上条「だってさっきからトイレしかwww……いってぇ!!」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 14:37:29.06 ID:Hjx3QvrhO
神裂「一通り説明しましたね。それではホテリアー用の休憩室へご案内します」

上条「あのー……トイレの位置しか教えてもらってないんですけど……」

神裂「時間になったら呼び出しますのでそこで待機していて下さい」

上条「はぁ……先が思いやられるぜ」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 14:42:19.70 ID:Hjx3QvrhO
……ガチャ

上条「はぁ、一時はどうなるかと思ったぜ」

美琴「どうにもなってないわよ」

佐天「今11時過ぎだけど……白井さん、これいつまであるの?」

黒子「開始から24時間でございますわ」

佐天「始まったのが30分前だとして……あぁ、考えたくもない」

黒子「では私は失礼いたします。ごゆっくりどうぞ~」

……バタン

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 14:47:28.82 ID:Hjx3QvrhO
佐天「…………」

美琴「…………」

上条「…………」

一方通行「…………」

美琴「ちょっと、誰か何か話しなさいよ」

一方通行「森の熊さンの話をしてやろう」

デデーン カミジョウ ミサカ サテン アウトー

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 14:51:09.43 ID:Hjx3QvrhO
美琴「いきなり何www痛っ!!」

佐天「ずるいですよwwwキャッ!」

上条「アクセラレータwwwwいってぇ!!」

一方通行「……服の時の恨みだ」

美琴「私は皆が警戒してるのを解きほぐすような話をしろって……」

一方通行「けっ、知ったことか」

上条「…………」

美琴「…………」

佐天「……続きは」

一方通行「……ンだ?」

佐天「森の熊さんの話、続きは無いんですか?」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 15:07:28.92 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「ある日、森の中、一人の少女、仮にXとしよう。Xが森の中で熊さンに出会った」

一方通行「Xにとっては願ってもいないこと。僥倖、偶然か。それとも蓋然。いや、必然。必然であった」

一方通行「熊の毛皮を売り飛ばせば病気の母を治す薬を買える。天が倒せと命じているとXは確信した」

一方通行「Xは引き金に手を伸ばす。指をかける。あと1cm指を曲げるだけで母の命を救うことができるのだ」

一方通行「だが、Xは気付いてしまった。一人の人間の命を救うのと同時に一頭の動物の命を奪ってしまうことに」

一方通行「考える。考えなくてはならない。命の重さに違いはあるのか、と」

一方通行「恐らく未来の自分に訪れるのは罪悪感、後悔。このどちらか二つ」

一方通行「彼女はまた考える。そして決断する。己の判断、倫理観を信じる」

一方通行「そして少女は--」

御坂「ちょっと待って、何の話?」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 15:14:12.11 ID:Hjx3QvrhO
上条「今いいとこなんだから黙っとけよ」

佐天「それで少女は!?」

一方通行「……興が冷めちまったぜ」

上条「頼む!!俺からも謝るから!!」

佐天「御坂さんも謝って下さい!!」

美琴「えっ?だって……」
上条「ビリビリ!!」
佐天「御坂さん!!」

美琴「…………ごめんなさい」

一方通行「……ったく、しゃあねェな。次はねェぞ」

美琴「…………」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 15:23:09.22 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「少女は決めた。熊を撃つことに」

一方通行「引き金にかかる指。遅い、けど確かな動作」

一方通行「そして」

パンッ!

上条「わっ!!」
佐天「きゃっ!!」

一方通行「熊を撃つ。少女は安堵する。だが同時に罪悪感に襲われる」

一方通行「しかしこれも母を救うため。弱肉強食、この食物連鎖の世界の中では弱きものが悪。それが少女の出した答え」

一方通行「不条理。そんなことはわかっている。だが少女にはこの世界を取り巻く大きな流れを止める術はない」

一方通行「涙を流しながらも熊に近付く。だがもう迷わない。もうすぐで嬉し涙に変わるはずなのだから」

一方通行「倒れた熊の側まで近付く。少女は気付く。気付いてしまった。倒れた熊ではなかったことに。もちろん生きている訳ではない」

一方通行「母だった。熊だと思って撃ったその生物は少女の母だったのだ」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 15:37:13.56 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「なンで……どうして……。少女の口からはそンな言葉ばかりが漏れる」

一方通行「母は熊のぬいぐるみを着ていた。何故?私を脅かすため?その時少女はポケットがあることに気付く」

一方通行「大まかな内容はこうだった」

一方通行「夫は死に、産まれたばかりの弟がいて、自分は病気。治す薬はとても高値。苦しい家計を少女一人で支えるのがやっとなのに。自分は大きな負担になると考えた」

一方通行「なら、死んでしまおう。母はそう考えた。だが自殺する勇気は出ない」

一方通行「母は着ぐるみを買った。猟師に熊と間違えて撃ってもらうために」

一方通行「だが、撃ったのは猟師ではない。少女であった」

一方通行「この世の理不尽さに少女は慟哭した。なんという、なんという理不尽さ」

上条「不幸だ……」

一方通行「だが少女は驚くべき事実に気付く。母でさえ気付かなかった、閉ざされてしまった活路に」

一方通行「『着ぐるみを買うためのお金を、薬代に回せば良かったのではないか?』」

一方通行「だがもう後の祭り。母は血祭り。少女はただただ泣くしかなかった」

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 15:56:23.81 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「……終わりだ」

上条「不幸だ……本物の不幸だ……」

佐天「……グスッ……」

美琴「……ブフッw」

デデーン!! ミサカ アウトー

上条「なっ!!?」

佐天「えっ!!?」

美琴「やば……だ、だってあんた達!!最後の下りどう考えてもおかs」

バチーン!!

美琴「痛っっったぁああ!!!!!今のなんか強すぎなかった!!?」

上条「少女の苦しみに比べたら痛くも痒くもねぇよ……」

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 15:57:10.84 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「暗い話はもうやめようぜ。少女の分ももっと笑って楽しくいこうぜ」

上条「そうだな!笑っていこうぜ!!」

佐天「そうですよ!御坂さんも!!」

美琴「そ、そうだね……ははっ」

デデーン ミサカ アウトー 

美琴「えっ?ちょっ……痛っ!!」

上条「なんていうか、不幸っつーか……ついてねーよな」

佐天「自分が猟師に狙われた熊だとも気付かずに……」

上条「オマエ、本当についてねーよ」

美琴「……まさか」

美琴「は、図ったのね!!」

一方通行「ここには血も涙もねェ猟師しかいねェンだよ!!」

美琴「(このゲーム……完全に乗り遅れた……!!)」

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 16:07:05.80 ID:Hjx3QvrhO
上条「(もうこのゲーム、無傷で乗り越えようなんて思ってるのはビリビリしかいねぇ)」

佐天「(一旦ツボれば無限地獄。他の二人はいかに相手を笑わせるか考えているはず)」

一方通行「(最強最悪のアクセラレータ様が何回も尻叩かれてたまるかよ。多少の捨て身覚悟でやられる前にやってヤンぜ)」

美琴「……なるほど。あんた達そういうことね」

上条「ん?なんのことだ?」

美琴「それならこっちにも考えがあるわ」

佐天「な、なんですか?」

美琴「だいじょぶだいじょぶー!!」

上条「っ!!?」
佐天「っ!!?」
一方通行「っ!!?」

美琴「だいじょぶだいじょぶー!!だいじょぶだいじょぶー!!」

美琴「だいじょぶだいじょぶー!だいじょぶだいじょぶー!!だいじょぶだいじょぶー!!だいじょぶだいじょぶー」

美琴「だいじょぶだいじょぶーだいじょぶだいじょぶーだいじょぶだいじぶふっwwwwww」

デデーン! ゼンイン アウトー

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 16:13:16.51 ID:Hjx3QvrhO
バチーン!バチバチーン!!バチーン!

美琴「ざまぁみなさい……」

上条「いてぇ……」

佐天「腹筋も痛いです……」

一方通行「なンてやろうだ……」

上条「ビリビリ、お前長すぎんだよ」

美琴「ん?」

上条「だから長すぎんだよ……」

美琴「ん?」

上条「だから……」

美琴「ん?」

デデーン カミジョウ アウトー

上条「ちくしょう……いって!!」

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 16:20:50.76 ID:Hjx3QvrhO
佐天「もうやめましょう。私達が悪かったから」

美琴「ん?」

佐天「だからやめましょうって……」

美琴「ん?」

佐天「だから……」

美琴「ん?」

佐天「…………」

美琴「ん?」

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 16:21:54.63 ID:Hjx3QvrhO
佐天「…………」

プイ

美琴「…………」

スタスタ

美琴「ん?」

佐天「…………」

クルリ 

美琴「…………」

スタスタ

美琴「ん?」

デデーン サテン アウトー

佐天「ちょっとww卑怯だってwwあいたっ!!」

ガクガク……ガタガタガタ……

一方通行「(次は……俺の番だ……)」

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 16:32:32.52 ID:Hjx3QvrhO
美琴「…………」

スタスタ

一方通行「(来たっ!!)」

美琴「あほかっ」

バチン!!

一方通行「いって!……えっ?」

スタスタ スチャ

美琴「お腹空いたわねー。ご飯まだかしら」

一方通行「……(えっ?」

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 16:33:41.82 ID:Hjx3QvrhO
美琴「12時までまだまだあるわね」

一方通行「なァ、さっk」

美琴「あほかっ」

一方通行「はっ?」

美琴「あほかっ」

一方通行「…………」

美琴「あほかっ」

デデーン カミジョウ サテン アウトー 

上条「あほかって何だよwwwwいてっ!!」

佐天「叩くの理不尽wwwキャッ!」

一方通行「…………」

美琴「あほかっ」

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 16:36:09.78 ID:Hjx3QvrhO
佐天「はぁ…はぁ…、とりあえず一旦潰し合いはやめにしましょうよ」

美琴「そうね。私もそろそろ自分でキツくなってきた」

上条「昼までゆっくりしてようぜ」

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 16:42:45.80 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「あー、頭いてぇ」

美琴「…………」

一方通行「頭いてぇ」

美琴「…………」

一方通行「おかしくなりそうだ」

美琴「…………」

一方通行「花畑が見えるぜ」

美琴「……グッ…」

一方通行「熊さンもいる。その周りを蝶々がひらひら飛ンでいやがる」

上条「…………」

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 16:48:32.28 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「おっと、熊とカッパが相撲してやがる」

佐天「スー……ハー……」

一方通行「はっけよーい、のこった」

一方通行「のこったのこった。のこったのこった」

一方通行「のこったのこった!のこったのこった!のこったのこった!のこったのこった!!」

一方通行「のこったのこった!!のこったのこった!!のこったのこった!!」

一方通行「SAYHEY!!のこったのこったYOーYOー!!リズムに乗って手を叩こう!!」

バチン!バチン!

一方通行「!!のこったのこった!!SAYWOH!!さァ一緒に!!HAYWAW!!リズムに乗って手を叩こう!!」

バチン!バチン!

デデーン カミジョウ ミサk……

一方通行「盛り上がってこうぜYEAH DORYA!!リズムに乗って!!GO!GO!」

『上条!御坂!佐天!アウトー!!』

一方通行「リズムに乗って!!」

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 16:52:58.10 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「最後に締めるぜWOO…」

御坂「いたたた……」

上条「終わったか……」

佐天「やっぱりレベル0の私とレベル5のあの人じゃ住む世界が違ったんだ……」

一方通行「けっ、これに懲りて俺を笑わせようなンざ思わねェこったな」

美琴「あんたからやり始めたんじゃない……」

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 16:57:37.25 ID:Hjx3QvrhO
上条「…………」

佐天「…………」

一方通行「…………」

美琴「……暇ね」

上条「別に話すな、ってことじゃないしな」

佐天「それよりこの引き出し何が入ってるんでしょうか?」

上条「……アクセラレータ開けろよ」

一方通行「はっ?なンで俺が開けなくちゃならねェンだよ」

美琴「大丈夫だから」

佐天「……スー」

美琴「……」

ギロッ 

佐天「……ハー」

一方通行「公平にじゃンけンで負けた順にしろよ」

上条「……わかった」

176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 17:02:42.45 ID:Hjx3QvrhO
上条「俺……佐天……ビリビリ……一方通行の順か」

一方通行「さっさと開けろよ」

上条「まぁ待てって。開けるぞ」

ガコン

上条「底がくりぬかれてる……」

美琴「……フゥ……」

佐天「……フワーァ」

美琴「次は佐天さんね」

183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 17:35:34.64 ID:Hjx3QvrhO
佐天「あ、開けるよ?」

……ガコン

佐天「……何これ」

美琴「リモコンみたいな……とりあえず押してみてよ」

佐天「あぁ、はい」

ウィーン

上条「い゙ぎぎぎぎ!!」
美琴「な、何!!?」

上条「な、何でもない!」

186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 17:41:54.04 ID:Hjx3QvrhO
上条「(ネグリジェに加え女性用 着まで用意してあるのがおかしいと思ったんだ……)」

上条「(xxxの微妙な膨らみと固さの正体がまさか……)」

佐天「こっちかしら」

ビィィン!

上条「あ゙あ゙あ゙あ゙ぎぎぎぎぎ!!!!」

美琴「あんた!?顔色悪くない!!?」

上条「べ、べつになんともん゙ぁ゙あ゙ないぜ!!」

佐天「実は何にもないっていうオチだったのかな。残念」

上条「つ、次!!次はビリビリの番だったな!!」

189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 17:44:14.78 ID:Hjx3QvrhO
美琴「それじゃあ開けるわよ」

美琴「……えいっ!!」

ガコン!

美琴「……スイッチ?」

一方通行「何のボタンだ?」

上条「や、やめといた方がいいような……」

美琴「ここまで来たら押すに決まってんじゃない!いくわよ!!」

ポチッ

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 17:50:18.70 ID:Hjx3QvrhO
美琴「……ん?」

プルルルルルル!!

上条「な、なんだ!?」

佐天「あれ!!時計のルーレットが回ってる!!」

美琴「上、右、下、左。私達に割り振られてるのかしら……」

ピッピッピッ…… 

上条「止まるぞ!!」

佐天「やめて!!」

ピーン!!

美琴「右に止まった!!」

ガコン!

一方通行「ン?」

ヒューン... ガンッ!!

一方通行「イってェえええ!!!!」

デデーン カミジョウ ミサカ サテン アウトー

194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 17:58:59.24 ID:Hjx3QvrhO
美琴「あははwww痛っ!!」

上条「タライかwwwいっ!!」

佐天「いたそーwwキャッ!」

一方通行「……俺に比べればお前らなンか痛くも痒くもねェだろ。クズ共」

美琴「ていっ」

ポチッ プルルルルルル!!

一方通行「おっ、おい!ふざけンな!!」

197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 18:00:15.75 ID:Hjx3QvrhO
美琴「ざまぁみなさい」

一方通行「付き合ってられるか。俺は……」

上条「おっと、学園都市最強最悪のアクセラレータ様がタライにびびって席を離れるなんてことないですよね?」

一方通行「てンめェ……まァ俺に当たるとは限らねェ」

佐天「お願い!やめて!あの人に!!」

一方通行「なンで俺なンだよ!!」

ピッピッピッ……

美琴「来るわよ!!」

ピーン!!

一方通行「よっしゃ!左に止まっ」

ガーン!!!!

一方通行「っっっ!!?なンでだよ!!!!」

デデーン サテン アウトー

202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 18:05:45.81 ID:Hjx3QvrhO
佐天「もうwwwやめて下さいwwwいたっ!!」

上条「アクセラレータのせいで……」

一方通行「おっ、おい!ふざけンじゃねェ!!俺は犠牲者……」

美琴「能力使用を我慢してまで人を笑わせるなんて」

一方通行「いやっ、さっきから」

一方通行「(能力が使えない、なンてしれたら何やられるか……)」

一方通行「…………」

美琴「まぁいいわ。そもそもそういう駆け引きのゲームだしね」

佐天「(そうだったっけ?)」

上条「次はアクセラレータだな。開けろよ」

206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 18:10:08.90 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「じゃあ……いくぞ」

一方通行「……(ゴクリ」

……ガコン

一方通行「っっっ!!?」

上条「ど、どうした?」






一方通行「(これは……>>210!!!!)」

210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 18:12:48.39 ID:eWokw2hs0
打ち止めのxxx

217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 18:24:58.26 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「(なンでだ!!どうしてだ!!どうして打ち止めのxxxが引き出しの中に!!???)」

一方通行「(仕掛人の意図は?そもそもどうしてxxx持ってやがる?)」

一方通行「(罠だ。何らかの。ここは普通に)」

一方通行「(あっ、xxx入ってやがる!!仕掛人ふざけるンじゃねェ!!)」

一方通行「(よし。これでいこう。全く身に覚えのないxxxが引き出しに入っていた。ただそれだけ。よし)」

一方通行「……あっれェー?これh」

ピンポンパンポーン

黒子「あー、あー、皆様方聞こえますでしょうか?」

218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 18:26:29.10 ID:Hjx3QvrhO
黒子「幼女の 着が盗まれました。犯行の推定時刻はおよそ一時間前。私達が到着してからです」

黒子「これは不測の事態です。私達もこんな事件が起こるとは……」

黒子「不審人物を見つけ次第通報をお願いします」

ピンポンパンポーン……

一方通行「(…………)」

タラタラ

一方通行「(…………)」

タラタラタラ

一方通行「(……うわ…)」

ガタガタガタ!!

一方通行「(ううゥわァああああァああああ!!!!!!!!!!)」

ガタガタガタガガタガタガタ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 18:35:52.82 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「(俺じゃねェ!!俺じゃねェンだ!!)」

一方通行「(訳が分からない……訳が分からないンだぜ……?)」

上条「あー、アクセラレータ?引き出しガタガタうるさいぞ」

一方通行「(そうだ。落ち着け。落ち着くンだ)」

一方通行「(たまたまxxxが盗まれただけだ。このクマさんxxxの他に別のxxx、そう)」

一方通行「(xxxXが存在するはずだ)」

一方通行「(そうと決まれば不安がることはない。そうだ、このxxxはあくまで……)」

ピンポンパンポーン

黒子「いい忘れてましたわ。xxxはクマの顔がプリントされてますの。でわ」

ピンポンパンポーン

上条「クマさんxxxか……許せねぇ」

佐天「さっきあんなに泣ける話があったのに……猟師を捕えるしかないですね」

一方通行「    」

233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 18:45:56.21 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「(あいつらがこの引き出しに仕掛たこのxxxとxxxXがたまたま同じ絵柄だったのか?)」

一方通行「(白xxxばっかり持ってるあいつの希少なクマさんxxx……)」

一方通行「(必然か?それとも蓋然。いや、偶然。偶然に決まってる)」

一方通行「お、俺達には関係ねェ話だな。ずっと団体行動だったし」

美琴「いや、トイレの案内の時最後尾につけば誰にも疑われなかったわ」

上条「その一瞬でxxxをか?無理に決まってんだろ」

美琴「そー言うあんたが盗んだんじゃない?」

上条「ば、馬鹿野郎!!俺は  コンじゃねェって!!」

一方通行「(……駄目だ。この空気の全てが澱み、腐れ、人の心に疑いの芽を育んでいる)」

一方通行「(真実は関係ない……ばれたら俺が犯人だ)」

240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 18:56:09.06 ID:Hjx3QvrhO
佐天「荷物検査もなにも私達はバッグを持っていませんし」

美琴「……それもそうね。まさか  コン野郎がこん中にいる訳ないし」

上条「当たり前だろ。じゃあ再開するか」

一方通行「……あっ?」

上条「引き出し、中に何が入ってたんだ?」

一方通行「それはだな……」

美琴「もったいぶらずに教えなさいよ」

佐天「何か凄いものでも入ってたんですか?」

242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 18:58:10.46 ID:Hjx3QvrhO
ガタ

「なぁ」

スタスタ

「ねぇ」

スタスタ

「いい加減」

一方通行「…ァ……ァ……」

『教えて下さいよ!!』

一方通行「(ウビャあアあァああアアあああ!!!!!!!!!!!!!)」




俺、アウトー

248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 19:08:24.37 ID:Hjx3QvrhO
デデーン アクセラレータ アウトー

一方通行「あひゃひゃ……痛っ!!?」

美琴「ちょっと、いきなり何笑ってるのよ。気色悪い」

上条「おい、ビリビリがさっき頭叩いたから……」

美琴「そんなに強く叩いてないわよ!!」

佐天「あっ、まさか引き出しの中のものが面白くて笑ったんですか?」

一方通行「……あァ……?」

佐天「やっぱりそうなんですか。私達を笑わせたくないから見せたがらなかったんですね」

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 19:09:14.71 ID:Hjx3QvrhO
美琴「あんたも良いとこあるじゃない」

上条「でもちょっと気になるな」

一方通行「いや……さっき笑わせまくったから反省してよ。悪かったな」

美琴「けどやっぱり気になるし……」

一方通行「あ、後で見せる!!今見せてツボに入るとわりィからよ」

上条「でもよ……」

佐天「いいじゃないですか。仲間の言っていることを受け止めましょうよ」

一方通行「……仲間?誰が」

佐天「何言ってるんですか。あの線を越えた時点で私達は仲間、仲間なんですよ」

上条「そうだな。後で見せてくれよ」

美琴「逆につまらなすぎても承知しないわよ。アクセラレータ」

一方通行「…………」



       ……暖かい

257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 19:16:37.12 ID:Hjx3QvrhO
ガチャ

美琴「黒子!」

黒子「犯人は見つけられておりません。でも警備態勢は強化いたしましたので再犯の恐れはありませんの」

黒子「皆様方、お腹が空いているでしょう。食堂までついて来て下さいまし」

上条「やっと飯かー」

美琴「待ちくたびれたわー。気分転換に楽しく食べにいきましょ」

スタスタ……

佐天「御坂さんたら。じゃあアクセラレータさんも……どうしたんですか?」

一方通行「……なンでもねェ。ただ今日の料理は塩味が濃そうだぜ……」

佐天「……?」

278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 20:31:01.11 ID:Hjx3QvrhO
神裂「みなさん。一時はお騒がせしたことを深くお詫び申し上げます」

神裂「今は12時ですけどねっ!!」

上条「あはっwww」

デデーン カミジョウ アウトー

美琴「このくらいで笑うなんて……」

佐天「額に書いてある'肉'の文字で笑ったんじゃないでしょうか?」

上条「いててて……お前らは初対面だから耐えられるんだ」

283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 20:50:41.95 ID:Hjx3QvrhO
佐天「うわぁ……このでっかい銀のかぶせるやつ初めて見た。御坂さんはやっぱりこういうの慣れてますか?」

美琴「見たことはあるけどテーブルの中央にあるあのどでかいサイズのやつは初めて見たわね。何が入ってるのかしら」

神裂「今日の昼食は絶品揃いです。シェフを紹介いたします」

神裂「当ホテルの料理長。御坂妹様です」

ジャジャーン!! ガンッ!

御坂妹「私が当ブホラ・ホテルの料理長、シリアルナンバー10032号、御坂妹です。とミサカは頭を抑えながら自己紹介をします」

デデーン ミサカ サテン アクセラレータ アウトー

287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 20:55:54.05 ID:Hjx3QvrhO
佐天「あはははwwwwwあの銀のやつから出てくるなんてwwwいたっ!!」

美琴「頭ぶつけてんじゃないわよwwww痛ぁ!!」

一方通行「ブホラwwwホテルwwwぶべらっ!!」

上条「(1人おかしくないか?)」

御坂妹「今日の昼食はカレーです。とミサカは簡単に説明します」

美琴「まぁあんたがつくるもんなんてそんなもんよね」

佐天「カレーでもいいじゃないですか。腹に入れば全て同じ。出てくるのは全部カレーなんですから」

デデーン カミジョウ ミサカ アクセラレータ アウトー

296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 21:00:39.30 ID:Hjx3QvrhO
上条「優しそうな表情でwwwwwwいたっ!!」

美琴「あんたねぇwwwwwキャラがwwwww痛っ!!」

一方通行「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwっ!!」

御坂妹「では皆さん。食事の前に手を洗って来て下さい」

佐天「ほら、行きましょうよ御坂さん。手に大腸菌ついてるかもしるませんよ」

美琴「……グッ…」

302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 21:05:45.29 ID:Hjx3QvrhO
ジャー

上条「食事の前にやめてくれよ……」

佐天「ごめんごめん。ついさ」

美琴「ついって何よ。自爆しない辺り相当いい慣れてるわね」

佐天「そんなこと……ん?」

美琴「どうしたの?」

佐天「アクセラレータさん……」

一方通行「…………カレーが出てきやがる」

デデーン カミジョウ サテン ミサカ アウトー

308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 21:11:15.07 ID:Hjx3QvrhO
上条「カレーwwwいった!」

美琴「もう本当勘弁してよ……痛ぁ!!」

佐天「そろそろ本格的に痛く……キャッ!!」

一方通行「……水道借りるな。手汚れちまった」

上条「……あぁ」

美琴「それにしてももったいないことするわね。スタッフが美味しく頂くオチなんてないでしょ?」

佐天「……もったいなくなければいいんだ」

一方通行「あァ?」

佐天「それ!馬糞です!!」

デデーン ミサカ アウトー

315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 21:14:56.89 ID:Hjx3QvrhO
美琴「えっwww本当に馬糞なの?……痛っ!!」

一方通行「ン、ンな訳ねェだろ!!臭いはカレーだ!!」

佐天「都市伝説にあったんですけど……」

上条「なにがだ?」

佐天「どういう訳か……存在するらしいんですよ」

佐天「カレーの臭いのする馬糞が出る水道と、馬糞の臭いがする馬糞が出る水道が」

デデーン カミジョウ アウトー 

上条「どっちも馬糞だwwwいてっ!!」

322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 21:21:01.32 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「はぁ、やっと洗い終わったぜ」

上条「あっ、お前俺に触るなよ」

美琴「私も勘弁してよね。それがカレーだって証明されるまで」

一方通行「……くそったれ」

佐天「あなた今何とおっしゃいました?」

一方通行「…………」

佐天「確かくそったれと言いましたよね?」

佐天「糞と垂れ。糞っ垂れ」

佐天「糞は糞でも糞っ垂れ。タレはタレでも糞のタレ」

佐天「カレーこそが究極の『くそったれ』ではありませんか?」

デデーン カミジョウ ミサカ アクセラレータ アウトー

331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 21:25:45.57 ID:Hjx3QvrhO
バチン! バチン! バチン!

上条「…………」

美琴「いたたた……」

一方通行「…………」

佐天「あんまり尻叩かれてると出ちゃいますよ」

一方通行「黙ってろ」

佐天「…………」

上条「……早く戻ろう」

340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 21:32:54.16 ID:Hjx3QvrhO
美琴「ねぇ、今日の昼食カレーから変更できないの?」

御坂妹「申し訳ありません。とミサカは謝罪します」

御坂妹「ミサカはカレーしか作れません。それで我慢して下さい。とミサカはもう一度謝罪します」

一方通行「ったく。誰のせいだか」

佐天「…………」

上条「反省してるみたいだしもういいだろ。仕方ねぇ。さっきまでのことは水に流してさっさと食っちまおうぜ」

佐天「逆じゃないですか?食ってから水に流すんじゃ?」

デデーン カミジョウ ミサカ アクセラレータ アウトー

361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 21:40:30.80 ID:Hjx3QvrhO
バチン! バチン! バチン!

美琴「…………」

上条「…………」

一方通行「…………」

佐天「……も、もう喋りません」

一方通行「よろしい」

上条「もう食おうぜ」

美琴「そうね。カレーを食べるのよ。カレーを」

上条「じゃあ……この銀のやつをどかして」

カパッ 

上条「いただき……あれ?」

一方通行「おい、ご飯しかねェぞ。ルーはどうした?」

御坂妹「バイキングです。端の水道にて。とミサカは返答します」

美琴「……このままでいいわ。むしろこのままがいい」

上条「だな。いただきまーす」

365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 21:43:25.19 ID:Hjx3QvrhO








ジャー!!

佐天「ついできちゃった」

デデーン ミサカ アクセラレータ アウトー

美琴「なんで笑うのよ私……いたっ!」

一方通行「本当にレベル0なのかよ……いてっ!」

上条「駄目だ……あまりの早さに笑いも出なかった」

377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 21:50:05.60 ID:Hjx3QvrhO
上条「ふぅ……ごちそうさまでした、っと」

御坂妹「完食して頂いて光栄です。とミサカはお礼を言います」

美琴「でもご飯だけだったじゃない」

御坂妹「ほじほじ、ピンッ。と御坂は血のついた鼻糞を指で丸め糞野郎の額に飛ばします」

ピタ

美琴「…………」

デデーン カミジョウ サテン アクセラレータ アウトー

385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 21:56:58.58 ID:Hjx3QvrhO
上条「おいwwwww今のwwwwwwいたっ!」

佐天「今のはwwwwwキャッ!」

一方通行「…………お陰で罪の意識が減ったぜ。痛っ!」

美琴「……黒子。次の所に案内して」

黒子「畏まりましたわお姉様」

黒子「因みに私、お姉様のものであれば血のこびりついた鼻糞であろうと嘔吐物であろうと血のこびりついた  であろうといくらでも食せますわ」

デデーン カミジョウ アクセラレータ アウトー

395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 22:06:48.73 ID:Hjx3QvrhO
上条「白井wwwww痛っ!!」

一方通行「揃いもそろって笑わせやがって……痛ェ!!」

佐天「……ヌルイワ……」

一方通行「ン?」

美琴「……寮館に部屋変え頼んでみるわ」

黒子「そんな!お姉様!!」

佐天「ん?館長?」

美琴「…………」

佐天「館長の尻に電撃ぶち込んだらどうなるんですか?」

黒子「お姉様ぁ!!」

佐天「電気アンマの要領ですよ!!いやケツだから電気●●!!」

黒子「お姉様!!お姉様ぁ!!」

佐天「電気アンマならぬ電気●●!!館長だけに●●なんてね!!御坂さん!!」

黒子「お姉様ぁ!!お姉様ぁ!!」

デデーン カミジョウ アクセラレータ アウトー

409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 22:24:55.66 ID:Hjx3QvrhO
黒子「さて、次はホテリアーとなり、働くために最低限の知識をつけにいきますわよ」

美琴「まだホテリアーにすらなっていなかったなんて。ホテリアーって本当に大変な仕事ね……」

上条「(そうなのか?今までの流れはホテリアーになるために本当に必要だったのか?)」

黒子「この部屋の中に指導員がいます。授業を受けて最低限のホテリアーになれますように」

上条「……入るか」

一方通行「……おう」

417: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 22:39:52.82 ID:Hjx3QvrhO
小萌「いらっしゃいです~、あい~」

上条「こ、小萌先生!!」

小萌「上条ちゃんは地獄の門をくぐり抜けとうとうデススパイラルに巻き込まれてしまったのですね~、あい~」

上条「俺達は小萌先生から指導を受けろと……」

小萌「あ~い~。授業ですね~。偏差値80以下のクズ共、社会のゴミ、負け組にならないようにしっかり授業を受けるのですよ~」

美琴「…………」

小萌「この受験戦争に勝つため破竹の猛獣となるまでは檻の中からは決して出てこられないんですよ~、あい~」

デデーン サテン アウトー

422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 22:46:58.91 ID:Hjx3QvrhO
佐天「見た目とのギャップにwwwいたっ!」

小萌「へらへら笑ってる屑には出ていってもらいますからね~」

小萌「佐天さんでしたっけ~?テストを受ける時あなたは少しでも設問を解けられるように名前は」

カキカキ

小萌「『さ・』と書いて下さいー」

上条「…………」

佐天「…………」

小萌「あぁー、馬鹿には通じないギャグです~」

デデーン ミサカ アクセラレータ アウトー

429: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 22:51:01.90 ID:Hjx3QvrhO
美琴「あははーw、いたっ!」

一方通行「が、学園都市最高の頭脳の持ち主だからなぁーwいって!!」

上条「(馬鹿だ……)」

佐天「(御坂さん……)」

小萌「それでは授業を始めます」

435: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 23:03:40.58 ID:Hjx3QvrhO
小萌「まずはですね~、母国語を完璧に扱ってもらいます」

上条「内包的がなんちゃらとか形而上だとか形而下だとかですか?」

佐天「あれって絶対書いてる人も理解してないですよね」

小萌「私語をする豚共は死んでから出てってもらいますよ~」

上条「…………」

佐天「…………」

美琴「……(キリッ」

一方通行「……(キリッ」

小萌「授業を始めますね~」

441: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 23:08:23.54 ID:Hjx3QvrhO
小萌「こんとんじょのいこ」

上条「……えっ?」

小萌「リピートアフターミー」

小萌「こんとんじょのいこ」

美琴「先生!これ知ってます!!えなりかずきが『簡単じゃないか』って言ってるように聞こえるんですよね!!」

小萌「レイブンクローに10点与えます」

美琴「やった!!」

上条「ここは学園都市だぞ……」

小萌「リピートアフターミー」

小萌「こんとんじょのいこ」

上条「こ、こんとんじょのいこ」

小萌「こんとんじょのいこ」

佐天「凄ーい!こんとんじょのいこ!こんとんじょのいこ!!」

451: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 23:15:59.39 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「コントンジョノイコ……コントンジョノイコ……」

一方通行「(すげぇ……すげぇよ。俺もえなりかずきになれるンだ……)」

佐天「これって何か違うような……」

小萌「次いきますよ~。リピートアフターミー」

小萌「『  コン外科医いい加減こりろ』」


一方通行「俺は医者なンか目指してねェ!!」

460: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 23:21:40.58 ID:Hjx3QvrhO
一方通行「(しまった・・・)」

上条「どうした?」

一方通行「いや、何でもねェ……」

小萌「もう一回言いますよ。あっ、書いた方がいいですね」

カキカキ

『  コン外科医いい加減こりろ』

小萌「何かわかった人はいますか~?」

佐天「  コン外科医いい加減こりろ……」

上条「書くことに意味が……」

美琴「私は出来る子……私は出来る子……」

一方通行「あァ、回文か。反対から読んでも同じだ」

小萌「スリザリンに10点与えます」

デデーン カミジョウ アウトー

上条「スリwwwザwwリンwwwいてっ!!」

465: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 23:29:03.00 ID:Hjx3QvrhO
美琴「これ凄い!!(けど」

美琴「(1位じゃなかった……1位じゃなかった……)」

佐天「本当だ……凄い」

上条「やっぱ頭良いんだな」

一方通行「へへっ、まァな」

美琴「…………(ガリガリガリガリガリガリ……)」

小萌「でわでわ、次のに比べたら今までのなんて大したことありませんよ~」

小萌「はっきりと口を動かして声に出して下さいね」

美琴「(……次こそ)」

小萌「リピートアフターミー」

小萌「ホーリーエンジェモン!!」

472: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 23:34:36.36 ID:Hjx3QvrhO
上条「ほ、ホーリーエンジェモン」

小萌「もっと大きな声で言わないと分かりませんよ~」

上条「ホーリーエンジェモン!ホーリーエンジェモン!」

美琴「ホーリーエンジェモン!!ホーリーエンジェモン!!!ホーリーエンジェモン!!!!!」

小萌「御坂さんが一番早く気付きそうですね~」

佐天「ホーリーエンジェモン!ホーリーエンジェモン!駄目だ……わかんない……」

一方通行「…………」

小萌「(あれ、既に1人気付いてますね~。次に気付くのは佐天さんですかね~)」

上条「ホーリーエンジェモン!!ホーリーエンジェモン!!」

美琴「ホーリーエンジェモン!!!ホーリーエンジェモン!!!!ホーリーエンジェモン!!!!!」

484: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 23:39:27.85 ID:Hjx3QvrhO
キーンコーン……

小萌「私の授業はここまでですね。休み時間を挟んで違う先生に来てもらいます。ではさようなら~」

上条「待って下さい!ホーリーエンジェモン!!」

美琴「答えだけでも!ホーリーエンジェモン!!!」

ガチャ

上条「ふぅ……いっちまった……」

デデーン アクセラレータ アウトー

一方通行「い、今のは……いてェっ!」

上条「どうして笑ったんだ?」

一方通行「……何でもねェよ」

491: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/23(水) 23:46:05.65 ID:Hjx3QvrhO
キーンコーン……

上条「おっ、次は誰が来るんだ」

美琴「ホーリーエンジェモン!!ホーリーエンジェモン!!」

佐天「(御坂さん。健気過ぎます……)」

一方通行「空いてるぞ。入ってこいよ」

ギィ……ガチャン

上条「あっ」

美琴「あら」

佐天「ん?」

一方通行「    」

打ち止め「初めましてよろしくお願いします。ってミサカはミサカは殆ど知り合いだけど定型文を言ってみる」

550: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 00:32:48.24 ID:q0+JNU1VO
クーリスマスーが今年もやーてくるー♪

うわぁああぁあああああああああぁああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


シャワー浴びてきました。ねぎらいの言葉や保守ありがとうございました。


      ……暖かい



ホーリーエンジェモンについては突如頭の中に浮かんだだけでドラえもんでも   ワイフでも何でもいいです。自分は   ワイフを使った後の賢者xxxは恐ろしいと思います。つまりそういうことです 

再開させてもらいます

554: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 00:38:28.91 ID:q0+JNU1VO
一方通行「てめェ何してンだよ!!」

打ち止め「……授業を始めます。ってミサカはミサカは誤魔化してみる」

上条「あー、授業できるのか?」

美琴「大丈夫よ。さっきのも授業と言い難かったし私の妹だし」

上条「ますます不安だ……」

美琴「なんですってぇ!?」

バチバチ!! ウワッ!

佐天「(そもそもホテリアーになるための勉強だったんじゃ……)」

557: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 00:43:25.30 ID:q0+JNU1VO
打ち止め「えーと、シュレティンガーの猫という思考実験を説明すると、ってミサカはミサカは教鞭をふるってみる」

バチン!!

美琴「えっ……」

上条「あのー、本当に振らなくても……」

打ち止め「私語は禁止!!」

バチン!!

一方通行「いってェ!!」

デデーン カミジョウ ミサカ アウトー

562: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 00:46:28.35 ID:q0+JNU1VO
美琴「本当に理不尽よねwwwいたっ!」

上条「鞭に比べればこの程度……いてっ!」

打ち止め「授業を再開しますってミサカはミサカは声を荒げてみる」

佐天「可愛い顔して容赦ないなぁ……」

美琴「本当よね。こんなに可愛い顔して容赦ないわよね。こんなに可愛い顔して」

佐天「…………」

一方通行「…………」

565: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 00:53:10.56 ID:q0+JNU1VO
打ち止め「つまり……」

一方通行「(あー、つまンね)」

美琴「本当にこの娘可愛いわよね!」

一方通行「(……俺、幼女に叩かれたンだよな)」

佐天「先生ー、私語は注意しないんですかー?」

一方通行「(そういや……引き出しに閉まった打ち止めのxxx)」

佐天「あー、無視ですか。そうですか」

一方通行「(引き出しに閉まった?……引き出しに閉まった!?)」






『俺は、  の美幼女に鞭で叩かれたのか?』







580: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 01:01:36.56 ID:q0+JNU1VO
一方通行「(……ってこたァ今も)」

打ち止め「不完全性定理に基づくと……」

一方通行「(不完全……だからこその……)」

打ち止め「と、届かないってミサカはミサカはジャンプしてみる……」

一方通行「(まともな顔して授業してるが……今も履いてないのか……)」

打ち止め「きゃっ!チョーク折れ……」

一方通行「(純粋にして無垢。甘美な肉体。その笑顔は全ての者に至福を与える)」

ム ム ……

一方通行「(たった今も……すーすー風が通って……)」

打ち止め「じゃあここの穴埋め問題。あなたが書いて下さいってミサカはミサカは指差してみる」

一方通行「……は、はい?」

589: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 01:07:48.94 ID:q0+JNU1VO
上条「おい、立てって」

一方通行「 、 ってねェよ!!」

上条「んなの見ればわかるっつーの」

一方通行「み、見ンじゃねェ!!」

打ち止め「いいから早く書いてくれない?あなたならわかるでしょ?ってミサカはミサカは催促してみる」

一方通行「……分かr」

打ち止め「分からないっていう嘘は認めないからってミサカはミサカは釘を打ってみる」

一方通行「し、しょうがねェなァ……」

596: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 01:13:27.74 ID:q0+JNU1VO
一方通行「あー、だりィだりィ」

ガタ

美琴「ポケットから手ぐらい出しなさいよ」

上条「姿勢もわりぃぞ。どこのチンピラだ」

一方通行「腰がいてェンだよ!!」

スタスタ……

打ち止め「……んもう。そんなんだと怒っちゃうよってミサカはミサカは頬っぺたを膨らましてみる」





上条「おい、何やってんだ」

一方通行「ちょっと前後屈をだな……」

606: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 01:18:57.03 ID:q0+JNU1VO
カキカキ……

一方通行「けっ」

スタスタ

一方通行「(180度上向いて助かったぜ)」

打ち止め「うわぁー!正解だぁー!!ってミサカはミサカは驚いてみる!!」

上条「つまんねぇーの」

美琴「やるじゃない」

佐天「頭も良いんですね」

一方通行「……けっ////」

612: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 01:28:59.06 ID:q0+JNU1VO
上条「けっ、デレデレしやがって  コン野郎が」

一方通行「……てめェ今なんつった?」

上条「女子中学生に褒められてデレデレすんな  コン野郎って言ったんだよ」

美琴「あ、あんたねぇ……」

上条「気付いてたか?こいつラストオーダーのことずっと見てたんだぜ」

佐天「そりゃ授業中だし……」

上条「違うんだ。なんつーか……変な目でよ」

美琴「……確かにこんな美幼女がいたらいやらしい目で見てもおかしくないわね」

佐天「えっ?うそ……やだ……じゃあ私達も……」

一方通行「……うぜぇ」

美琴「…………何よ?」

一方通行「いい加減中学生をロリに含めてるやつうぜぇ。xxの方がよっぽどロリだ」

623: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 01:32:23.61 ID:q0+JNU1VO
美琴「な、何よいきなり!」

一方通行「さっきから可愛い可愛い言ってたが……そのガキが可愛いからっててめェが可愛い訳じゃねェぞ」

美琴「じゃ、じゃああんたにとって中学生って何なんなのよ」


一方通行「中学生ってのはな……」








ギリッ


一方通行『ババァなンだよ』

635: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 01:35:11.52 ID:q0+JNU1VO
デデーン カミジョウ ミサカ サテン アウトー

上条「ははっ……」

ベチン!

美琴「へへっ……」

ベチン!

佐天「あはは……」

ベチン!

一方通行「……はい論破」

655: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 01:40:48.08 ID:q0+JNU1VO
キーンコーン……

打ち止め「……ヒグッ……グスッ……」

佐天「だ、大丈夫?ちょっと!」

一方通行「お、俺かよ……」

上条「いーけないんだーいけないんだー!せーんせーに言っちゃーおー!!」

打ち止め「私…ズズッ…先生……ズビッ……」

美琴「ちょっと男子ー!謝りなさいよ!!」

上条「お、俺は関係ないし……見てただけだし……」

一方通行「お前らだってわりィンだからな!!ババァ!!!」

佐天「なによそれ!!」

670: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 01:56:37.46 ID:q0+JNU1VO
ネェー! アヤマリナサイヨ! ヤナコッタ! テメェラモワリィンダロ! フザケンナッ! ナンダトババァ! コシマガリジジイ! ホーリーエンジェモン! サキニソッチガアヤマレヨ!

嘗ての仲間が今では敵。教室内の喧騒。指の隙間から零れ落ちる友情

学級崩壊

いや、これは

『絆の崩壊』

きっかけは些細なことだったのだろう。

だが大地の亀裂は絆を裂かせた

別れていく嘗ての友。枯れ果てた大地に活路は見えない……ように思われた

ポタッ……ポタッポタッ……

打ち止め「……もう……止めて」

雨が降る。恵みの雨が。大地は潤いを取り戻す

打ち止め「仲直り……しよう……ってミサカは…ミサカは……」

打ち止め「笑ってみる」

空からの雫は花を咲かせた

685: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 02:06:09.06 ID:q0+JNU1VO
キーンコーン……

先生「えー、今回の授業を担当するのは私だ。佐天涙子なら知っているな」

佐天「はぁーい!」

一方通行「知り合いなンだな!!」

先生「(……こんな明るいやつだったか」

上条「あと1人増えたんでよろしく!!」

打ち止め「あははっ、てミサカはミサカは照れ笑いしてみる」

美琴「こいつぅー♪」

打ち止め「てへっ♪」

先生「(……明るい。明るすぎる!なんて居心地が悪いんだ……)」

先生「(教室全体の雰囲気が明るい。年齢、性別、一切の壁や隔たりがない)」

佐天「早く始めましょうよー」

先生「そ、そうだな。では」

先生「(苦しい……けど……暖かい……涙が出てきそうだ……)」

692: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 02:13:59.37 ID:q0+JNU1VO
すいません……寝かせてもらいます……本来この先生は出るはずじゃなかったんだけど……何かの縁だ 



まだまだ書きたいことがあるのに体が追いつかない。予定の半分しか終わらなかった……


よろしければ保守をお願いします……明日まで残っていることを祈ります

とにかくここまで保守と支援してくれた方々ありがとうございました。凄く楽しかったです

ではおやすみなさい。皆さんもお体に気を付けて

746: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 09:21:42.89 ID:q0+JNU1VO
すいません今から書きます。因みに先生とはレールガンでほんのちょっとでてくる人です

748: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 09:28:12.88 ID:q0+JNU1VO
先生「えー、ホテリアーとして君たちには最低限の知識を詰め込んでもらう」

先生「まずお客様のクレーム対応。クレームを苦情と勘違いしている者が多いがそれは間違いだ」

佐天「(暇ね……)」

先生「ここはこうした方が良いというお客様からの要望、言い換えるならアドバイs」

上条「あ゙ぎぎぎぎぎ!!!!」

先生「どうした?」

上条「な、なんでもありません……」

先生「……えー、次にホテルの設備……」

754: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 09:32:53.46 ID:q0+JNU1VO
先生「私達は常識ある人間として……」

美琴「(はぁー、何こいつ真面目に授業してんのよ……)」

美琴「(ん?引き出しの中に何か……)」

先生「常識はもちろん専門知識もある程度必要だ。お客様の中には様々な……」

ヒュ~ ガンッ!!

一方通行「いってェええェえええ!!!!!」

デデーン ミサカ アウトー

757: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 09:37:24.10 ID:q0+JNU1VO
美琴「ごめんごめんww……痛ぁ!!」

佐天「えっ?何でたらいが……」

先生「私語は慎むように」

先生「じゃあ一般知識は終わりだ。ここからは専門知識を詰め込むことにする」

758: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 09:42:31.43 ID:q0+JNU1VO
先生「おい、佐天涙子。『シカ』と十回言ってみろ」
佐天「えっ?専門知識じゃ……」

先生「早くしろ」

佐天「……シカシカシカシカシカシカシカシカシカシカ」

先生「サンタさんが乗っているのは?」

佐天「トナk……ソリ!!」

先生「残念。  木馬だ」
デデーン ゼンイン アウトー

763: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 09:49:34.71 ID:q0+JNU1VO
美琴「さっきまであんなに真面目に授業やってたのにwww痛ぁ!!」

上条「変 だwww痛っ!!」

佐天「先生……ひどすぎますよ……きゃっ!」

一方通行「一本とられたぜ……ってェ!!」

打ち止め「ねぇー、  木馬って何?ってミサカはミサカは質問してみる」

一方通行「…… の豚が乗る馬だ」

デデーン ミサカ アウトー

美琴「上手いこと言ったつもり?……痛っ!!」

766: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 09:53:28.36 ID:q0+JNU1VO
打ち止め「ねぇ、サンタさんが乗っているのはなんなの?ってミサカはミサカはしつこく聞いてみる」

一方通行「…………」

打ち止め「ねぇ、なぁに?ってミサカはミサカは再三に渡って質問してみる」

一方通行「…………」

打ち止め「ねぇー」

一方通行「サンタなンかいねェよ」

打ち止め「えっ・・・」

778: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 10:40:56.94 ID:q0+JNU1VO
先生「えー、じゃあ次は『好き』って十回言ってもらおう」

上条「(うわ……)」

先生「今日は木曜日か……木の画数は天と同じだな。じゃあ佐天、言ってみろ」

佐天「えっ?」

先生「早く!!」

佐天「……好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き」

先生「先生をどう思う?」

佐天「きもい」

先生「ゔわ゙ぁ゙あ゙あぁあああんんんんっっっっ!!!!!!!!」

デデーン カミジョウ アクセラレータ アウトー

785: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 11:07:51.83 ID:q0+JNU1VO
上条「偶然を装いきれてねぇ……いたっ!」

一方通行「この……痛!!」

佐天「もう、あの変 教師……」

打ち止め「……暇ぁ」

一方通行「……なぁ」

打ち止め「何?ってミサカはミサカは聞いてみる」

一方通行「……好きって100回言ってみてくれ」

打ち止め「好き好き好き好き好k」

一方通行「(うぉおおぉおおお!!!!たぎる!たぎるぜ!!!!)」

804: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 12:19:54.60 ID:q0+JNU1VO
先生「えー、では最後にシュレティンガーの猫について復習を兼ねて授業をする」

佐天「やっと終わる……」
先生「シュレティンガー理論について誰かに説明してもらいたいのだが……今日は1月1日……睦月……」

先生「睦月の語源は1月に親類が集まり仲睦まじくするからという説が有力だ」

先生「今年先生は三人の親類と会う。さん。さ。佐天涙子。答えろ」

デデーン カミジョウ アクセラレータ アウトー

上条「んなばかな……痛っ!」

一方通行「しらねェーよ……っつう!」

先生「じゃあ佐天。そのプリチーな顔で説明してくれ」

デデーン ミサカ アウトー

美琴「私……疲れてる……痛っ!!」

806: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 12:28:22.79 ID:q0+JNU1VO
佐天「あー、確か外からは中身の見れない箱があって」

先生「うんうん。いいぞいいぞ!素晴らしい!!」

佐天「猫がいて」

先生「猫にゃんだ。可愛い子猫ちゃんだ。涙子は俺の子猫ちゃんだ」

デデーン アクセラレータ アウトー

先生「外野は構わん。続けてくれ」

佐天「……猫を箱の中に入れて」

先生「因みに先生は今日猫耳をもってきてるぞ。あっ、佐天は面談あるから放課後残ってくれ」

デデーン カミジョウ アウトー

佐天「猫の入った箱の中に毒ガスを入れる」

先生「ゆるせん!ゆるさないぞ!!俺の涙子にゃんを傷つけようものなら死をもって償ってもらう!!」

デデーン ミサカ アウトー

811: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 12:44:41.38 ID:q0+JNU1VO
涙子「毒ガスが出るスイッチは2分の1の確率で作動します」

先生「涙子。素晴らしい説明をありがとう」

佐天「…………」

先生「シュレティンガーによると箱の中に生きている猫と死んでいる猫が入っている可能性は五分五分」

先生「猫の生きている世界。死んでいる世界。二つの世界があり得るわけだ。多次元解釈とでも覚えてくれ」

先生「では、問題だ」

812: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 12:45:38.80 ID:q0+JNU1VO
ガチャ

黒服「…………」

……ガラガラガラ

先生「ご苦労」

上条「……匣?」

……ピシャ

先生「さて、ツンツン頭」

上条「……おう」

先生「この箱の中に猫は入っているでしょーか?」

デデーン アクセラレータ アウトー 

一方通行「くだらねェ……いって!!」

814: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 12:51:06.28 ID:q0+JNU1VO
上条「……そう言われても」

先生「入っているのか、いないのか。どっちだ」

上条「……入ってます」

先生「ファイナルアンサー?」

上条「はっ?」

先生「ファイナルアンサー?」

上条「……ファイナルアンサー」



ドドゥーン……

815: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 12:56:11.19 ID:q0+JNU1VO
先生「これで800万円の道は消えました」

ビリッ!

上条「お、おい!!嘘だろ!!?」

先生「…………」

上条「頼む!!」

先生「……頼む」

上条「…………」

先生「…………」

上条「うわぁ……」

先生「…………」

上条「…………」

先生「…………」

上条「…………」

先生「…………」

上条「長ぇよ!!」

816: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 13:02:20.27 ID:q0+JNU1VO
先生「…………」

……ミャォーン

上条「(今の鳴き声!猫がいる!!)」

先生「スゥー……」

上条「っ!!?」

先生「ハァー……」

上条「ちっ……」

先生「残念!!!!」

上条「えぇ!ちょ!ちょっと嘘だろ!!」

先生「正解は--」

バンッ!

ステイル「ごろにゃ~ん♪」

デデーン カミジョウ アウトー

821: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 13:07:59.16 ID:q0+JNU1VO
ベチン!

上条「神裂も……お前も……どうしちまったんだ……」

キーンコーン……

先生「本日の授業はここまで!!あっ、佐天は後d」

佐天「御坂さん行きましょう」

美琴「えぇ」

スタスタ……

先生「涙子……」

ステイル「にゃぉ~ん♪」

825: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 13:15:43.26 ID:q0+JNU1VO
打ち止め「じゃあまたねー!ってミサカはミサカは手を振ってみる」

美琴「ばいばーい」

佐天「いつでも遊びに来てよ」

一方通行「……ズズッ…」

黒子「皆様方お疲れ様ですの」

美琴「黒子!!」

826: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 13:18:10.71 ID:q0+JNU1VO
打ち止め「じゃあまたねー黒子「そろそろ夕方ですが先にお風呂に入って頂きましょう。露天風呂がありますの」

佐天「やったぁ……」

美琴「あ、あのさ。混浴……じゃないわよね?」

黒子「xxxの盗難事件のこともありましたので混浴は封鎖されておりますの」

黒子「最も、 欲盛んな殿方共と一緒の湯船に入れさせるなんて黒子が阻止しますの」

一方通行「残念だったな」

上条「な、何がだよ!!」

黒子「では、こちらですの」

829: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 13:23:26.16 ID:q0+JNU1VO
ザッパァーン!!

一方通行「くそっ!飛び込むンじゃねェ!!」

上条「楽しいぜ結構!!風呂ぐらい盛り上がろうぜ!!」

一方通行「無表情で言うなよ」

上条「いや、多分どこかで見られてるしな」

一方通行「しつけェ奴らだ……」

上条「……なぁ」

一方通行「なンだよ」

上条「女湯も、誰かが監視してるんだよな?」

一方通行「っっっ!!?」

832: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 13:31:33.58 ID:q0+JNU1VO
上条「見てるやつは……」

一方通行「お、男は男を監視して女は女を監視してンだろ!!」

上条「モニタールーム……考えてもみろ」

上条「男が律儀に男を監視するか?絶好のチャンスだぞ?」

一方通行「た、確かに……」

上条「きっと顔だけモニターの方に向け目は視界ギリギリまで女湯の方を見ているはず」

一方通行「そんな都合の良い……」

上条「わはは」

一方通行「っっ!!?」

上条「……やっぱりな。露天風呂という場所に仕掛けるからか小さい声は拾えないんだろう」

上条「そして今俺が笑っても大丈夫だった。つまり……」

上条・一方通行「俺らも女湯を覗いても気付かれない」

836: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 13:40:21.90 ID:q0+JNU1VO
上条「問題はどうやって覗くか、だ」

一方通行「待てよ!俺はまだ覗くなンて……」

キャハハ!チッチャーイ!
シツレイナコトイワナイ!
ミ、ミサカモイツカオオキクナルノ!!

一方通行「よし。協力しよう」

上条「話のわかるやつで助かる。フォーメーションZだ。行くぜ」

一方通行「オウ!!」

843: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 13:46:42.54 ID:q0+JNU1VO
上条「じゃあアクセラレータ。能力を上手く使って穴を空けてくれ」

一方通行「……それは出来ない」

上条「な、なんでだよ!!?」

一方通行「……能力に頼らずに己の力、仲間との協力によって覗くことに美学がある」

上条「……アクセラレータ」

ダキッ!

一方通行「な、なンだよ!!」

上条「心に突き刺さったぜ……お前の美学が」

一方通行「わかったから俺の太ももに突き刺さってるモノをどけろ」

849: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 13:55:26.81 ID:q0+JNU1VO
一方通行「この板の高さでは届かねェ。かといって下に隙間も空いてねェ」

上条「……肩車をすれば」

一方通行「却下だ」

上条「なら鍵がかかってるかもしれないが直接入り口から……」

一方通行「てめェは何がしてェンだ?覗きがしてェンだろうが。そんなせこい真似考えるのも言語道断だ」

上条「わ、悪かった……」

一方通行「正攻法は駄目だ。しゃあねェ。フォーメーションWだ」

上条「フォーメーションW?」

一方通行「別名、ジェットスライダーだ」

851: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 14:02:56.79 ID:q0+JNU1VO
一方通行「これには協力者がいる。身体能力的に俺が協力者としてお前を支える」

上条「俺は何をすればいいんだ?」

一方通行「……危険が伴うぞ」

上条「構わない」

一方通行「……説明するぜ」

853: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 14:10:19.85 ID:q0+JNU1VO
一方通行「この温泉の水、どこから湧き出てる?」

上条「それはあの端の方にある岩の……まさかっ!!?」

一方通行「どうやら気付いたようだな」

一方通行「流れ出る水流に逆らって俺がお前をあん中に押し込む」

一方通行「せーのの合図で俺は手を離すからお前は水流の力と蹴りの力を利用して一気に水底に向かって跳べ!アキレス腱が切れそうになるがそこは根性だ!!」

一方通行「そして反作用を利用して今度は一気に上空に飛ぶ!!とどめに俺が足の裏にアッパーをかませばお前は塀の上までたどり着ける」

上条「それじゃお前が……」

一方通行「なァーに、お前が俺の目になって後で話してくれりゃいいさ」

上条「……アクセラレータ」

一方通行「じゃあ、行くぜ!!」

上条「おう!!!」

864: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 14:27:35.09 ID:q0+JNU1VO
ジャバジャバジャバジャバ!!!!!!

上条「ごぼぼぼ!!」

一方通行「せーの!!」



--その時、岩から流れ出る水が形を変える

塞き止められた、蓄積された力を一気に解放する。一気に流れ出た、跳びだした上条当麻は岩龍となり水底に足の底から叩きつけられる

砲丸となって跳びだしたためか彼の周囲には水が無い。広がるのは水紋ではなく、衝撃波。彼の協力者は壁に叩きつけれた

岩に押し潰されているかの如く彼の体に負荷がかかる。強烈な痛み、絶望的なまでの苦痛

もう駄目かと思われた、その時だった

865: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 14:28:39.66 ID:q0+JNU1VO
見えたのだ

視界の端に彼を救うため必死でかけよるバディの姿が!!!!

耐える!!痛みに耐えぬく!!!そして岩龍を下から突き破るかの如く



     『飛翔する』



空気を裂き彼は水を引き寄せる。協力者がその背中を、足の裏を押し上げる

彼の姿はもう自身の重みに潰される岩龍ではなかった


水の衣を身に纏い、空に輝き舞う水龍であった

874: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 14:38:55.95 ID:q0+JNU1VO
上条「うぉおおぉお゙あ゙お゙お゙!!!!!」

一方通行「い、いけェえええ!!!!!!」

その時、協力者は気付いていなかった

一方通行「(あと、あと数センチ……)」

水流が吐き出した

ガシ!!

一方通行「(掴んだ!!)」

上条「……わりぃ」

……パッ

一方通行「な、何故--」


……ヒチャ

佐天「……きゃっ!」

美琴「……なにこれ?リンス?」

白濁色のハイドロポンプに!!!!!!!!!!!!!!!!!

888: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 14:51:36.88 ID:q0+JNU1VO
ポタ…ポタ…

上条「…………」

一方通行「…………」

上条「……悪かった」

一方通行「……仕方ねェ。でもまだ!」

上条「なぁ、もうこんな馬鹿なことはよそうぜ」

一方通行「なっ!!?」

891: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 14:53:09.32 ID:q0+JNU1VO
上条「女湯覗いて、何になる?誰かが救われるか?」

一方通行「お、俺達が……」

上条「いいや。劣情に身を任せ行動していれば破滅への道しか残らない」

一方通行「お、おい」

上条「倫理観の崩壊。人道的感情の欠如。これらが意味するもの」

一方通行「……な、なンだ」

上条「孤独だ」

一方通行「っっっ!!?」

上条「いくら周りに人がいようと近くにいるように感じられない。壁があるように感じられ閉鎖的になる、精神的孤独」

上条「唯一の友が劣情を共有するもの。訂正しよう。もはやそれは友ではない」

上条「死神だ」

一方通行「い、いきなりどうしちまったンだ……」

896: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 14:57:18.47 ID:q0+JNU1VO
上条「どうかしてたのは俺達の方だった」

一方通行「…………」

上条「ゆっくり温泉に浸かるとしようぜ」

一方通行「……あァ」

スタスタ……

上条「よっこらs」

一方通行「待て。体流せ」

902: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 15:05:12.95 ID:q0+JNU1VO
ジャー

一方通行「…………」

上条「……なぁ」

一方通行「なンだ?」

上条「まだスタッフ達、女湯覗いてるのか?」

一方通行「かもな……」

上条「だとしたら可哀想な人達だ」

一方通行「…………」

上条「試してみるか」

一方通行「まっ!マジかよ!?」

上条「裸だと少し痛いかもしれないが……やむを得ない」

一方通行「(……ゴクリ)」

上条「あはは」

903: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 15:05:58.28 ID:q0+JNU1VO




………………


上条「大丈夫だ」

一方通行「……びっくりさせンなよ。スタッフも仕事しろっての。あはは」

デデーン アクセラレータ アウトー

一方通行「うォっ!ちょ、ちょっと待てよ!!!痛ってェえええ!!!!!」

908: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 15:13:16.33 ID:q0+JNU1VO
キュッ キュッ

上条「さて、入るか」

スタスタ……

一方通行「…………」

上条「よっこらせ   」

デデーン アクセラレータ アウトー

一方通行「……劣情云々はどうした……痛ェっ!!」

上条「ふひひ…少しお下品なんですが裸の君が…お尻を突き出して叩かれるのを見ると……興 ……してしまいましてね」

デデーン ミサカ サテン アクセラレータ アウトー

915: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 15:24:43.34 ID:q0+JNU1VO
キャッ! ヘン ッ!

上条「ふふふ……」

一方通行「(こ、こいつ……さっきまでとは打って変わって……)」

上条「ふふふ……気付いてますか?」

一方通行「な、何にだ!?」

上条「私が薄ら笑いを浮かべても叩かれないことに、です」

一方通行「なっ!!?」

920: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 15:27:05.35 ID:q0+JNU1VO
上条「本来グレーゾーンである薄ら笑い。二度も三度もやって叩かれないのはスタッフはまさか今の上条当麻が笑う訳がないからと思い込んでいるから」

上条「確信しましたよ……スタッフも味方。精神状態も冷静……」

一方通行「(そうか!!今のこいつに自爆はあり得ない!!無我の境地に達している今周りを突き落とそうとしているんだ!!)」

上条「なぁーに、そんなに心配しなくとも私は争う気などありませんよ」

一方通行「な、ならいいンだが」

上条「さて。私もゆっくり湯に浸かるとしましょう」
スタスタ……ピチャン

上条「よっこらせ   」

デデーン アクセラレータ アウトー

922: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 15:30:34.33 ID:q0+JNU1VO
一方通行「くそっ……完全に油断してた……痛っ!!」

上条「いやぁ失礼失礼……」

一方通行「そのきめェ話し方やめろ!」

上条「もっと言って下さい」

一方通行「うわっ、まじきめェ。こっちみんな」

プイッ

上条「もっと…もっと…」

一方通行「…………」

924: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 15:34:21.94 ID:q0+JNU1VO
一方通行「…………」

上条「こっちむいて下さいよぉ~」

一方通行「…………」

上条「もう変なこと言いませんから……」

一方通行「…………」

上条「こっちむいて下さい……」

一方通行「……ちっ」

クルン

一方通行「なァアア!!?」

でろろん!!

上条「こっち、剥いて下さいよ」

929: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 15:38:06.56 ID:q0+JNU1VO
ウギャァアアァアアア!!!!!

美琴「また笑ってるのかしら」

佐天「聞き耳たてるの止めて正解でしたね」

打ち止め「…………」

ボォ~

美琴「あら?のぼせちゃった?」

打ち止め「……うん」

佐天「もうあがりましょうか」

美琴「そうね。最後にお土産投げておこうかしら」

932: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 15:44:08.49 ID:q0+JNU1VO
一方通行「来ンな!!来ンな!!!」

でろろん!!

上条「いいじゃないですか……いいじゃないですか……」

一方通行「(逃げ道はねェ……ならシャワーの設定温度を最高にして)」

一方通行「くらえっ!!」

ジャバー!!

上条「あ゙ぢぢぢぢ!!あ゙ぢゅ゙い゙よ゙ぉ゙お゙お゙!!」

でろでろでろろん!!!! 

一方通行「(肥大してやがる!!ホンマモンの変 かっ!!!)」

ガシッ

一方通行「うわァ!!」

カランカラン……

上条「ふひひ……いただk」



ブワッ!! キーン……

934: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 15:50:51.04 ID:q0+JNU1VO
一方通行「……ンン」

上条「……ZZZ」

一方通行「……お、おい、起きろ」

上条「…うぅん……ここは」

一方通行「どうやら寝てたみたいだぜ、俺達」

上条「そうだったのか?ジェットスライダーをやった記憶はあるが……それで気絶したのかもな」

938: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 15:54:16.60 ID:q0+JNU1VO
一方通行「何か変な夢を見ていた気がする」

上条「どんなだ?」

一方通行「恐ろしくて……混乱してたような……お前が変 だった気がする」

上条「なんだよそれ。どんな感じだ?」

一方通行「……わからねェ。やってみてくれりゃ思い出せるかもしれねェ」

上条「そう言われたってよ……」

一方通行「いいからやってみろ」

上条「…………」

上条「けっ!てめぇの●●が一方通行だと思ってんならその幻想をぶっ殺す!!」

デデーン アクセラレータ アウトー

一方通行「誰が笑わせろっつった!!痛っ!!」

941: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 15:57:43.41 ID:q0+JNU1VO
一方通行「ちっ、思い出せねェもンは仕方ねェ。もう上がるが」

上条「大分暗くなってきたしな」

一方通行「最後に軽くシャワーで体流すが」

ポタポタポタ……

一方通行「…………」

上条「どうし……」

一方通行「なンで、カレーが出てくンだよ」

デデーン カミジョウ アウトー

950: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 16:02:29.99 ID:q0+JNU1VO
上条「はぁー、いい湯」

一方通行「だったのか?」

上条「…………」

一方通行「風呂は湯の温かさと外の寒さ。景色を楽しむもンだな」

上条「女連中待たせるのも悪いし早く着替えるか」

一方通行「おう。……ン?」

上条「どうした?」

一方通行「張り紙が張ってあるぞ」

956: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 16:12:00.26 ID:q0+JNU1VO
【せっかく汗も流して頂いたことですし替えの服が用意してありますの。
殿方が着ていた前の服は男性スタッフが回収しておきますの。着替え終わったら中央ロビーまで来て頂けますようお願いします

追伸
貴男方を監視していた男性スタッフが突然辞表を出して来たのですが何かあったのでしょうか?訳を聞いても嘔吐するか首を横に振った後嘔吐するだけですの。
お姉様が軍服に入っていた閃光手榴弾を投げたことは確認済みなのですが……

とにかく、後で訳を話してくださいまし。
         黒子】

963: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 16:27:45.21 ID:q0+JNU1VO
上条「……だってよ」

一方通行「替えの服か……変なのじゃなけりゃいいが」

上条「ピンクのネグリジェよりひどいものがあるか!!!」

一方通行「おわっ!何だよ!!」

上条「仲間に久しぶりに再開した時もネグリジェ!!森のクマさんの話を真剣に聞いているピンクのネグリジェ!!」

上条「ホテルを歩く時もカレーを食べる時もネグリジェ!!授業を受ける時も喧嘩になった時もピンクのネグリジェ!!」

上条「ネグリジェネグリジェネグリジェ!!!ピンクピンクピンク!!!もう真っ平だ!!!!」

上条「オマケにxxxにバイb」

一方通行「あァ?」

上条「……とにかくこれ以上の不幸はない」

一方通行「(服の分俺も結構苦労してンだけどよ……)」

966: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 16:30:55.95 ID:q0+JNU1VO
上条「じゃあお互い反対側を向いて着替えようぜ」

一方通行「……ガンマン対決だな」

上条「着替え終わったらせーので振り向こう」

一方通行「わかった。じゃあ着替えるぞ」









968: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 16:32:31.88 ID:q0+JNU1VO
上条「じゅ、準備は出来たか?」

一方通行「……あァ」



上条・一方通行「せーの!!」








デデーン カミジョウ アウトー

972: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 16:39:56.36 ID:q0+JNU1VO
一方通行「真っ白いワンピースは危なかったぜ……だがピンクのネグリジェを見た後だとな」

上条「ちくしょう……時間差で来たぜ……痛っ!!」

一方通行「ひどくねェか?泣けるだろ?」




振り向き様の一瞬の刹那、上条当麻は服装の替わっていない一方通行を見る

前の服は回収され新しい服が支給されたはずでは?スタッフのミスか?そう思ったのも束の間。気付いてしまったのだ







彼の右手に握られた、洗濯板に

977: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 16:43:53.43 ID:q0+JNU1VO
一方通行「はぁ、乾かす時間もねェしこのまま着るか」

上条「可哀想だな……」

一方通行「てめェに言われたくねェよ」

上条「……だよな。俺 着ねぇし」


デデーン アクセラレータ アウトー

984: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 16:53:15.86 ID:q0+JNU1VO
一方通行「じょ、冗談だろ!!?痛っ!!」

上条「直着だ。幸い色が濃いおかげで●●や○○が透けることはない」

一方通行「……そういう問題か」

上条「じゃあどうしろってんだよ!!お前の 着貸してくれんのかよ!!?」


一方通行「……すまン」

上条「……俺も声を荒げて悪かった」

上条「まぁスカート  するような生物は男子という生き物しかいない。お前はそういう類に見えないし大丈夫だろ」

一方通行「……それもそうだな」





美琴「お互い笑っちゃったわね……」

佐天「男子達はどういう服装になってるかなぁ……」

990: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 17:03:17.53 ID:q0+JNU1VO
佐天「妹さん置いてって良かったんですか?」

美琴「後で駄々こねそうだけど……かなりのぼせてたし寝かしてあげといた方がいいわよ」

黒子「あら、遠くに殿方が見えますわよ」

美琴「うわぁ……みたいような見たくないような」

佐天「平常心です、平常心」

美琴「ネグリジェはもう勘弁よ」

佐天「御坂さん。あの曲がり角に隠れて不意討ち食らわせてやりましょうよ!!」

美琴「いいわね!それ!」


せーのっ!!





デデーン ゼンイン アウトー

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 17:14:38.87 ID:q0+JNU1VO
美琴「また女物?wwwwww痛ァ!!」

佐天「洗濯板www洗濯板wwwキャっ!!」

上条「血のついた熊の着ぐるみ着たやつが何をwww痛っ!!」

一方通行「てめェwww黒いスパイダーマンになっただけじゃねェかwwww痛っ!!」






黒子「まだまだ夜はこれからですってのに……そんなに大はしゃぎをして……」

黒子「……笑いを堪える私達の身にもなって欲しいんですの」


    打ち止め「……後半…始まるよ…ってミサカは……ミサカは……ZZZ」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 17:39:58.42 ID:q0+JNU1VO
上条「今思ったら佐天さんも女子なのにひどい格好させられてんな」

佐天「あぁ、これ?裏返しただけなの」

デデーン カミジョウ アクセラレータ アウトー

上条「スタッフは何の恨みが……いてっ!」

一方通行「仲間が……仲間がいた!!痛っ!!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 17:45:27.21 ID:q0+JNU1VO
美琴「私だってひどい格好させられてるわよ」

上条「血がついてるあたりにセンスを感じるな」

佐天「アクセラレータさんが話してからすぐに用意したのかな」

一方通行「頑張りすぎだ」

黒子「皆様。授業で培った教養、知識を活かしてホテリアーとして本格的に働いてもらいます」

黒子「なので、まずは業務員室に集まってもらいます」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 17:53:47.33 ID:q0+JNU1VO
……ガチャ

上条「はぁ、あんな授業が何の役に立つって言うんだよ」

一方通行「あンな授業聞く価値も無かったな」

佐天「ラストオーダーは可愛いかったけど」

一方通行「あァ」

佐天「まぁ確かに他のは……ねェ御坂さん。あれ?御坂さん?」



【玄関外】

美琴「ホーリーエンジェモン!!!ホーリーエンジェモン!!!ホーリーエンジェモン!!!!!」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 17:58:43.18 ID:q0+JNU1VO
上条「ビリビリのやつ何やってんだか……」

佐天「御坂さんも大分疲れてきたでしょうからね」

一方通行「(閃光手榴弾投げてきてる時点で壊れてきたの間違いだろ……)」

佐天「はぁー、女子1人になっちゃいましたよ」

上条「…………」

上条「(そういや俺、授業中に佐天さんにxxxでいじめられてたんだよな……)」



ム ム ム

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 18:05:39.03 ID:q0+JNU1VO
佐天「……真剣な顔してどうしたんですか?」

上条「えっ?あ、あぁ、何でもない」

上条「(駄目だ駄目だ!!気を紛らわせねぇと)」

上条「(歌だ!歌を歌おう!!)」

上条「(どんぐりころころどんぐりこー、xxxに嵌まってさぁー大変)」

上条「(どじょうが出てきてコンニチワ。嬢ちゃん一緒にアソビましょ)」

上条「(駄目だ駄目だ!!全てが卑 になる!!)」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 18:13:30.98 ID:q0+JNU1VO
美琴「……駄目だ。どんなに大声出してもわからない」

美琴「そろそろ戻ろうかしら……こんだけ長けりゃ●●●とも思われないわよね」

美琴「…………あれ?石像なんてあったっけ?」

スタスタ……

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 18:18:02.10 ID:q0+JNU1VO
【ブホラ・ホテル。創立記念像】

美琴「ファースト・スプリンセス像?」

美琴「…………」

美琴「…………」

美琴「…………」

初春「…………」

美琴「…………」

美琴「…………」

美琴「何してんのよ、初春」

初春「…………」

初春「ファースト・スプリンセス像でございます」

デデーン ミサカ アウトー

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 18:23:13.02 ID:q0+JNU1VO
美琴「勘違いしないでよ……苦笑よ、苦笑……痛っ!!」

初春「…………」

美琴「で、あんたは何がしたいのよ」

初春「…………」

美琴「あー、何?最初に佐天さんが捲る予定だったの?それで無かったことにしようと」

初春「…………」

美琴「いいの?帰っちゃうわよ?正直寒かったでしょ?鳥肌立ってるわよ」

初春「…………スカートを  のです」

美琴「……はいはい」

ペラッ

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 18:28:26.54 ID:q0+JNU1VO
美琴「で、何g」

初春「ゲラケラゲラwwwwww」

美琴「えっ?」

初春「ゲラケラゲラゲラゲラwwwwwWWww」

初春「ゲラケラゲラゲラゲラゲラケラゲwwwwwwゲラゲラwwwwwゲラケラゲラゲラゲラゲラケラゲラwwwwwwwww」

初春「ミサカwwwwwwwミコトwwWWwwww」

美琴「…………」

初春「ゲラケラゲラゲラゲラゲラケラゲラwwwwwwwwwwww」

美琴「……クッ!…」

初春「ゲラサカwwwwwwゲラコトwwwwwwwwwwwwwww」

デデーン ミサカ アウトー

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 18:31:17.37 ID:q0+JNU1VO
美琴「これ駄目よ……反則よ……痛っ!!」

初春「…………」

美琴「こんだけ?」

初春「……pnts……」

美琴「えっ?」

初春「……pnツ……」

美琴「あぁ、見てなかったわね」

ペラッ

デデーン ミサカ アウトー

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 18:34:40.36 ID:q0+JNU1VO
初春「ゲラケラゲラwwwwww」

美琴「Oxxxじゃないwww……痛っ!!」

初春「ゲラケラゲラゲラゲラゲラケラゲラwwwwww」

美琴「ちょっと、叩かれてる時ぐらい……」

初春「ゲラサカwwwwwwwwwゲラコトwwwwwwwww」

初春「ゲラコwwwwwwゲラコwwwwww」

初春「ゲラケラゲラゲラゲラゲラケラゲラゲラゲラゲラケラゲラゲラゲラゲラケラゲラwwwwww」

デデーン ミサカ アウトー

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 18:45:53.42 ID:q0+JNU1VO
佐天「あっ、お帰り。御坂さん。どこ行ってたんですか?」

美琴「……春を見に、ね」

佐天「え?」

美琴「そういえばあいつらは?」

佐天「お客様からのクレームが何とかかんとかで駆り出されましたよ。上条さん腰痛らしいのに大変ですよね」

美琴「みんな苦労してるのね……」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/24(木) 18:53:24.57 ID:q0+JNU1VO
いい所なんですが……すいません。休憩を兼ねて飯食べます

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 01:07:55.99 ID:61tn04ulO
上条「クレームってなんだよ……」

一方通行「俺に聞くな。おっと、この部屋じゃねェか?」

上条「072号室……ここだな」

一方通行「お前いけよ」

上条「なんで俺が」

一方通行「いいから」

上条「……すいませーん」

コンコン…… ガチャ

一方通行「……鍵は開いたな」

上条「とりあえず中入るぞ」

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 01:16:32.25 ID:61tn04ulO
上条「うわっ!!イカ臭っwwww」

一方通行「臭ェwwwwww」

デデーン カミジョウ アクセラレータ アウトー

上条「なんだよこれ……痛ぁ!!」

一方通行「こっちが聞きてェよ……いてっ!!」

ステイル「うんうんうん、ちょっと派手にやっちゃってね」

ステイル「それよりちょっと欲しいものがあるだけどね」


234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 01:26:04.35 ID:61tn04ulO
上条「欲しいもの?」

ステイル「うんうん。夢や希望は大きい方がいい。でも時として小さい方がいいものもある」

一方通行「なンだよ」

ステイル「すっぽん、持ってきてくれないかな?」

デデーン カミジョウ アクセラレータ アウトー

239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 01:34:26.55 ID:61tn04ulO
上条「ビリビリ達が呼ばれない理由がわかった……いたっ!!」

一方通行「理不尽だぜ……いっ!!」

ステイル「それより小腹が空いたので食べ物を持ってきてくれるかな?」

一方通行「俺がいく」

上条「いや、俺もいく」

ステイル「じゃあ僕も」

一方通行「どうぞどうぞどうぞwwwww」

一方通行「…………ありっ?」

デデーン アクセラレータ アウトー

上条「じゃあ俺達は食べ物取りにいくから」

ステイル「しっかり留守番するようにね」

……ガチャ

一方通行「まっ、待て……痛っ!!」

240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 01:37:58.64 ID:61tn04ulO
一方通行「…………」

一方通行「めっちゃイカ臭ェ……」

一方通行「…………」

一方通行「…………」

一方通行「空気が重ェ……」

一方通行「……駄目だ」

一方通行「……澱みすぎてる」

一方通行「…………」

一方通行「…………」

290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 09:24:39.93 ID:61tn04ulO
ガチャ

上条「アクセラレータ、帰るぞ」

ステイル「そうだそうだ。君たちはさっさと帰ってくれ」

一方通行「……言われなくとも」

上条「それじゃ、失礼しました」

……ガチャ

一方通行「……なァ」

上条「なんだ?」

一方通行「今思えばルームサービス取れば良かったンじゃねェか?」

上条「いや。あいつルームサービスは不味いとか言ってコンビニまでパシらせやがった」

一方通行「何買って来たンだ?」

上条「確か、カップヌードル。こんにゃく。片栗粉。だ」

一方通行「ぶっwww」

デデーン アクセラレータ アウトー

一方通行「い、今はンなことより一刻も早くここを離れねェーと!!」

294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 09:36:44.55 ID:61tn04ulO
カスッ! カシュッ!

黒服「っ!っ!?」

一方通行「後で叩かれるから早く逃げねェーとお前達もやばいぞ!!」

上条「い、いきなりどうしたんだ?」

一方通行「3分だ」

上条「あぁ?」

一方通行「ウルトラマンと逆だ。3分だ」

上条「言ってる意味が……」

一方通行「3分経ったら痛ァっ!!」

黒服「ハァ…ハァ…」

タッタッタッ……

上条「3分経ったらなんなんだよ!!?」

ゴゴゴ……

一方通行「何故だ!!?まだ3分……まさかっ!!」
ゴゴゴゴッ!!

一方通行「やべェ!!!逃げろォオオォオオオ!!!!!!!!!!!!」

296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 09:45:37.98 ID:61tn04ulO
ゴゴゴゴゴゴゴ!!

タッタッタッ!!

上条「説明しろ!!」

一方通行「おかしいと思ったンだ……カップラーメンだけで充分なのにこんにゃくと片栗粉を買わせたことが」

一方通行「究極のヌードルを待つ三分間、やつはこんにゃくか片栗粉で前 をしていたンだ」

一方通行「……甘く見ていた。1人での行為に前 をするやつがいたなンて」

上条「さ、三分経ったらどうなるんだ!!?」

一方通行「……奴の周囲にいた者に、風呂に入っても落ちないイカ臭さがこびりつく」

一方通行「社会的抹殺だ」

301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 09:57:30.39 ID:61tn04ulO
パラ……パラパラ……

一方通行「天井が崩れてきてる……」

上条「だけど三分もあれb」

グラッ!!

一方通行「っうわっ!!」

バタン!!

上条「だ、大丈夫か!?」

302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 09:58:10.93 ID:61tn04ulO


…………

上条「ん?止まった」

一方通行「……違う」

上条「あぁ?」

一方通行「嵐の前の静けさ」

一方通行「奴は硬めが好みだったンだ!!」

上条「じゃ、じゃあ!!」

┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙・・・

一方通行「来るぞ!!超 子砲【デッド・オア・アライブ】が!!!」

303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 10:04:05.60 ID:61tn04ulO
上条「アクセラレータ!!」

一方通行「俺に構わず行け!!」

上条「お、お前を置いていけるかよ!!」

一方通行「……なァーに。俺の能力を忘れたのか?奴の攻撃くらい簡単に防げる」

上条「そ、そうだったな。悪い……先に行く」

タッタッタッ……

311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 10:12:16.72 ID:61tn04ulO
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙・・・

一方通行「…………」

一方通行「……いっちまったか」

一方通行「イくのは赤髪の方なんだけどな」

一方通行「…………」

一方通行「……怖ェよ」

ポロポロ……

一方通行「演算能力が戻らなかったらどうなるンだ……」

一方通行「能力が戻っても一生臭いが漏れないよう内側にベクトル向けンのか……」

一方通行「なにより……ラストオーダーに嫌われっかな……」

ポロポロ……

一方通行「怖ェ……怖ェよ……」

一方通行「誰か!!誰か助けてくれ!!」

┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙!!!!┣゙ピュッ!!!!!

一方通行「うわァあああああァあああああ!!!!!!!!!!」

315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 10:20:09.95 ID:61tn04ulO
常人の5千倍。15000億の拡散弾は扉の隙間を抜け己が母体へと突き進む

そんな中、およそ5700億の 子は独り佇む若者を見つける。

母だ!我らが母だ!!

争うことなく協力して母を目指す

●ませ!!●ませ!!●ませ!!!

若者は為す術もなく膝をついたまま動かない。動けない

若者まではもう目前

刹那の生命の輝きで辺り一面が光に覆われた、その時だった

317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 10:24:00.67 ID:61tn04ulO
ピキュイーン!!

上条「……お前達、わりぃな。生への幻想を殺しちまって」

一方通行「……なンで」

上条「10031人分の命を奪うよりひどいことをしてしまったのかもしれねぇ……」

上条「でもよ、目の前の大切な一つの命を見捨てることも出来ないんだ」

一方通行「…………」

320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 10:33:51.66 ID:61tn04ulO
一方通行「……お、お前!逃げろっつっただろうが!!」

上条「気付いたんだ。お前が本当に大丈夫なら最初からお前は逃げる必要は無かったって」

一方通行「…………」

上条「それに、あの異常なまでのイカ臭さ。あれは常人では到底できることじゃない」

一方通行「じゃあありゃ……」

上条「そう。魔術だ。魔術とヌードルを使って究極の1人Hをしようとしたんだ」

上条「お陰で奴の攻撃を防げたぜ」

一方通行「…………無茶しやがって」

321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 10:35:17.75 ID:61tn04ulO
上条「立てよ。手ぇ貸すぞ」

一方通行「……あァ」

ガシッ



デッド・オア・アライブ

生と死が渦巻くこの世界で俺達は生きている

辛いこと。苦しいこと。生きてく上で数え切れない程あるだろう

だが、俺達には命がある

スタート地点で俺に道を譲ってくれた299999999人の仲間のためにも

俺は、精一杯生きて行こうと思った

326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 10:44:02.90 ID:61tn04ulO
美琴「でさぁ、結局私達何やる訳?」

佐天「医務室でやることなんか学んでないですしね」

美琴「そもそも何も学んでないから関係ないわよ」

佐天「はぁー、せめてまともな人が出てくればいいんですが……」

……ガチャ

佐天「……(カエル顔?」

美琴「あっ!リアルゲコ太!!」

医者「どうも。早速だけどお医者さんごっこをしようか」

デデーン サテン アウトー

329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 10:51:10.39 ID:61tn04ulO
佐天「いきなり何よ……キャッ!」

美琴「えぇ!!?」

医者「あぁ、この部屋においては私が君たちのおしりを'素手'で叩くから」

佐天「御坂さんこんな人と知り合いだったの?」

美琴「えっ?し、知らないわよ!!」

医者「何を言ってるんだ。私にぶら下がってるゲコ太をぴょんぴょんさせたのは君じゃないか」

デデーン ミコト サテン アウトー

佐天「知らなかった……キャッ!」

美琴「失望しました……痛っ!!」

332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 10:59:51.50 ID:61tn04ulO
医者「ん~ん♪女子中学生の  はぷりっぷりだね!ぷりっぷり!!」

佐天「……帰ります」

医者「金だろ?金が欲しいんだろ?」

美琴「……用がないなら」

医者「いくらだ?いくら欲しいのかね??お小遣いが欲しいんだろ?」

美琴「……だから」

医者「一万!一万出そう!!いや五万!!今日は奮発して五万だ!!」

美琴「……違くて」

医者「見るだけ!!見るだけだから!!!」

美琴「……佐天さん。もう行きましょ」

佐天「……見るだけで五万……見るだけで五万……」

美琴「佐天さん?」

佐天「えっ?あっ?ふざけないで下さい!!もう帰ります!!」

医者「……いいかい?よーく聞きなさい」

335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 11:07:12.06 ID:61tn04ulO
医者「私は学園都市エリート中のエリート。給料も尋常じゃない」

医者「私が良い顔をすれば連中、患者共は慕って心良く金を出してくれる」

医者「医者だぞ?歯医者じゃない。医者だぞ?」

医者「私は医者。君らは敗者。私は勝者」

医者「恩を売っておいた方が……」

チッ

美琴「……ムカつくのよ」

医者「どうした?生理かね?」

デデーン サテン アウトー

美琴「今から良いこと言おうとしたんだから堪えなさいよ!!」

佐天「だって……いやっ!今揉んだ!!」

340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 11:15:13.77 ID:61tn04ulO
美琴「あー、もう何説教するか忘れちゃったじゃない」

医者「無駄だよ。説教すればいいと思ってる金鶴、失礼、若い患者がいるが無駄だよ」

美琴「どーいう意味よ?」

医者「彼らは知らないんだ。この世にはS、M、しかないと思ってる。あるんだよ、その間の存在、『N』が」

美琴「の、ノーマルでしょ?それなら私達も……」

医者「ニュートラルだよ。中立にして究極の存在」

342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 11:30:59.03 ID:61tn04ulO
医者「私達ニュートラルはSにもMにも切り替え可能だ」

医者「人を傷つける時はSになり傷つけられる時はMになる」

医者「君が説教したり電撃を浴びせるだけでビ ビ に  させることもできるし、逆もまたしかり」

医者「私は、無敵だ」

美琴「……そんな」



佐天「……クックック」

美琴「さ、佐天さん?」

佐天「笑っちゃうねぇ、この世の四つ目の構成元素も知らないなんて」

医者「な、何を!!」

佐天「B。全てを統べしもの、バイよ」

344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 11:36:00.11 ID:61tn04ulO
佐天「元々彼らは一つの存在だった」

佐天「ところがある事件を境にSとMに分離してしまったの」

美琴「……佐天さん?」

佐天「それでも最初の内は平和だった。Sは与えることで快楽を。Mは受け取ることで快楽を得ていた」

佐天「だけど、そんな中一つの存在が現れた」

医者「……ぐっ」

佐天「そう。二つの快楽を得ようと高望みしたN、ニュートラルよ」

352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 11:45:56.55 ID:61tn04ulO
佐天「Nは苛めつ苛められつ二つの快楽を得た。中立の存在としてね」

美琴「でも別に真ん中の存在なら……」

佐天「駄目なの。天秤の真ん中にもう一つ安全計りを作ってしまったら皆がそこに集中する」

佐天「その結果、純粋なSと純粋なMは少しでもバランスが崩れたら修復不可能という拮抗状態が生まれてしまった」

佐天「このままではいけない。そう考えてシーソーの真ん中から降りた者達がいた」

佐天「彼らは考えたの。究極の均衡とは何か。S、M、Nを超越した崇高なる存在を」

美琴「……それが」

佐天「B。自分で自分を苛めることで周囲に一切の影響を及ばさせずにSとM二つの快感を同時に得ることができる者」

佐天「あなたの負けよ。大海の鯨を知らない井戸の中の蛙さん」

354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 11:54:43.71 ID:61tn04ulO
医者「……Nの存在の私が……こんな小娘に負けるなんて……」

医者「……ガァッ……」

佐天「御坂さん。帰りましょ」

美琴「うん!」

362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 12:36:18.51 ID:61tn04ulO
【業務員室】

ガチャ

美琴「あ、あんたたち帰ってたの」

上条「お前らも大変だったな」

佐天「……変 の間違いですよ」

一方通行「ン?」

ピンポンパンポーン……

黒子『皆様。大広間にて宴会が行われておりますの。皆様の力で盛り上げて下さいまし』

ピンポンパンポーン……

369: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 12:48:33.91 ID:61tn04ulO
スタスタ……

上条「一階は和風な感じの部屋が多いな」

美琴「部屋の扉に立て札があるわね……松……竹……梅」

佐天「知ってますか御坂さん?バイ、つまり両刀使いは梅毒にかかりやすいんですよ」

美琴「ブフッwww」

デデーン ミサカ カミジョウ アクセラレータ アウトー

一方通行「この野郎……痛っ!!」

370: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 12:51:22.69 ID:61tn04ulO
上条「……ここだな」

一方通行「盛り上げろつったってどうやりゃいンだよ」

佐天「適当に笑ってればいいんじゃないですか?」

美琴「笑っちゃ駄目でしょ」

上条「よし、開けるぞ……」

デデーン ゼンイン アウトー

372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 12:56:51.64 ID:61tn04ulO
バチン! バチン! バチバチン!!

美琴「いや、だってさ」

…………

上条「みんな喪服着てるし。葬式じゃねーか」

…………

佐天「あの……凄く気まずいんですけど……」

…………

一方通行「ぶふっwww」

デデーン アクセラレータ アウトー

上条「どうした?」

一方通行「は、端wwwwww痛っ!!」

上条「あぁ?」

ステイル「うんうん…ズズー…モグモグ……美味」

デデーン カミジョウ アウトー

上条「ヌードル食うなwwwwww痛っ!!」

381: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 13:08:54.28 ID:61tn04ulO
美琴「ちょっと、何よあんたたちさっきから」

上条「なんでもねぇ……」

キーン……テステス

神裂「えぇー、今回の進行を務めさせて頂く司会の神裂です」

神裂「本当は宴会の予定でしたが当ホテルで長年勤められた方も亡くなったので葬式もついでに行うことにしました」

デデーン ミサカ アウトー

神裂「不謹慎過ぎでしょ……痛ぁ!!」

神裂「因みに、この宴会で一番盛り上げられなかった方には……」

ステイル「言っちゃったらつまんないでしょうがアホんだらー!!出てけこの使えない 便器ー!!」

デデーン カミジョウ アウトー

神裂「すいませんでしたご主人様!司会は黒子様に代わって頂きます!!」

ダッダッダッ……

一方通行「何が待ってるってンだ……」

396: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 13:30:48.27 ID:61tn04ulO
黒子「それでは、黙祷から始めましょう」

黒子「黙祷」

…………

上条「…………」

美琴「…………」

ステイル「喋るなって言われると喋りたくなるwwwwww」

佐天「…………」

一方通行「…………」

ステイル「笑うなって言われると笑いたくなるwwwwww」

上条「…………」

佐天「…………」

ステイル「なだぎ武の声でwwwww脳内再生してみてよ」

ステイル「『んん~、スティイル、マグヌス』」

ステイル「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

デデーン ゼンイン アウトー

400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 13:34:19.24 ID:61tn04ulO
美琴「申し訳ないわね……痛っ!!」

佐天「確かに……痛っ!!」

黒子「では、黙祷をやめてください」

黒子「次に、最後のお別れに故人に順番に並んで一目お別れの挨拶をしていって下さい」

406: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 13:41:58.19 ID:61tn04ulO
サヨウナラ……

佐天「(知らない人になんて言うの……)」

テンゴクデモゲンキニ……

佐天「(次、私の番だ」

佐天「…………」

医者「…………」

デデーン サテン アウトー

佐天「えっ、なに?SMこじらせて死んだの?痛っ!!」

美琴「(カエル顔が死んだのね……順番後で良かった)」


410: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 13:43:56.65 ID:61tn04ulO
美琴「…………」

医者「…………」

美琴「……ペッ」

デデーン サテン アウトー

佐天「御坂さん、今……痛っ!!」

414: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 13:46:14.79 ID:61tn04ulO
上条「なんで……なんで死んだんだよ……」

医者「…………」

上条「顔に水がついてる……誰かの涙か……」

フキフキ 

クンカクンカ

上条「臭っうぇ!!!」

デデーン サテン アウトー

417: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 13:51:13.89 ID:61tn04ulO
一方通行「…………」

医者「…………」

一方通行「聞いた話によるとさ」

医者「…………」

一方通行「……あんたさ」

医者「…………」

一方通行「俺の見舞いに来たラストオーダーをよ」

医者「…………」

一方通行「レントゲン室に連れてったそうじゃねェか」

医者「…………」

一方通行「どこにある」

医者「……グッw……」

418: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 13:52:08.99 ID:61tn04ulO
美琴「(……これで私達は全員ね)」

美琴「(……ん?あれは)」

425: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 13:56:06.36 ID:61tn04ulO
初春「…………」

医者「…………」

初春「人が……死んだwww」

医者「…………」

初春「人がwww死んでしまったwwwww」

医者「…………」

初春「ゲラゲラゲラwwwww人がwwwww人が死んでしまったwwwwww」

医者「…………」

初春「ゲラゲラゲラゲラwwwwww死んだwww死んだwwみんな死んだwwwゲラゲラゲラゲラゲラwwwwwwwww」

初春「死ねぇwwwwみんな死ねぇwwwww死ねば楽になるぞwwwwwwwww」

医者「…………」

初春「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラwwwwwwwwwwww」

デデーン ミサカ アウトー


433: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:01:22.24 ID:61tn04ulO
バチン!

美琴「さ、佐天さん!どこ行ってたのよ!!」

佐天「いや……目が疲れてたみたいだから休んでたの」

黒子「では宴会、盛り上げて参りましょう」

佐天「切り替え早い……」

黒子「最初にするのは野球拳ですの」

美琴「展開も早いわよ!!」

436: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:07:14.87 ID:61tn04ulO
黒子「出場選手を決めて欲しいんですの」

上条「どうしたものか……」

美琴「お、女にやらせるわけないわよね」

佐天「まさか……?」

一方通行「あァン?普段は男女差別とか言っておきながら何なンですかァ?これだからババァは」

佐天「ババァ関係ないですよね?」

上条「仕方ない。アクセラレータ、じゃんけんだ」

一方通行「……どうせそうなるだろうな」

上条「それが男ってもんだ。いくぞ。じゃーんけん」





438: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:12:47.44 ID:61tn04ulO
一方通行「よっしゃァ!!男を見せてやれ!!」

上条「言い出しっぺだ。仕方な……」

タラタラ……

上条「わぁ……わぁああ……!!」

ガタガタガタ……

上条「(一回……一回負けたら……)」

黒子「準備は出来ましたわね?ではこちらにどうぞ」

ワイワイ!! ガヤガヤ!!

上条「(こんなに……こんなにたくさんの人が見てる所で……)」

ガタガタガタガタガタ!!

上条「(恥ずかしめられるんだ!!嫌らしい目で見られて……痴態を見せなくちゃいけないんだ!!)」

上条「(うわぁあああぁあああああぁあああ!!!!!!!!!)」

443: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:15:20.13 ID:61tn04ulO
黒子「対戦相手はこちらですの」

美琴「あっ!!」

木山「どうも」

上条「あ、あんたは!!?」

黒子「それじゃあ始めますわよ」

449: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:23:31.57 ID:61tn04ulO
黒子「お姉様達にまかせますわよ」

美琴「まかせなさい!!」

佐天「せーの!!」

上条「ま、待t」

453: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:30:31.01 ID:61tn04ulO
美琴「プレイボール!」

ドンドンドン!!

上条「(何を出せば!?何を出せば!!?)」

佐天「ランナになったらえっさっさ!」

上条「(何を出せば!?なにを出せば!?そうだ!脱ぐ前に出せば恥ずかしくない!!)」

美琴「アウト!」

上条「(って馬鹿やろう!どうする!?どうする!?)」

佐天「セーフ!」

一方通行「よよいのよい!」

『じゃんけんぽん!』

455: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:34:38.19 ID:61tn04ulO
上条「……ぐー」

木山「……ちょき。私の負けだ」

上条「いやっしゃぁあああああ!!!!!!!!!痛っ!」

美琴「何大喜びしてんのよ!変 !!」

上条「ち、違ぇよ!!」

佐天「プレイボール!!」

上条「ちょっ、さてn」

ドンドンドン!!

456: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:36:54.36 ID:61tn04ulO
佐天「ランナになったらえっさっさ!」

上条「お、おい!」

美琴「アウト!」

佐天「セーフ!」

一方通行「よよいのよい!」

『じゃんけんぽん!』

460: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:40:51.48 ID:61tn04ulO
上条「……ぱー」

木山「……ちょきだ」

上条「う、うわぁあああ!!!!」

木山「……残念だったね」

ヌギヌギ

上条「なんであんたが脱ぐんだよ!!」


木山「しまった……まぁいい。今のは情けということで次で決着を決めよう」

466: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:45:58.74 ID:61tn04ulO
美琴「プレイボール!」

ドンドンドン!!


佐天「ランナになったらえっさっさ!」

上条「(頼むぜ右手!)」

美琴「アウト!」

佐天「セーフ!」

一方通行「よよいのよい!」

『じゃんけんぽん!』


上条>>469

木山先生>>471

469: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:46:30.46 ID:/yTI2VAu0
パー

471: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:46:39.03 ID:0/w5CW740
スリーピース

481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:52:49.03 ID:61tn04ulO
上条「……パァ」

木山「……チョキだ」

『ぬーげ!ぬーげ!』

上条「ま、待て!!さっき三本出してたぞ!!!俺がぐー出しそうになったらパーにしてたんじゃねぇか!!?」

美琴「おじょう際が悪いわね、さっさと脱ぎなさい。どうせxxxあんでしょ」

『脱ーげ!脱ーげ!!』

上条「あう……あうあうあう……」

黒子「仕方ありませんわね……テレポートさせて頂きますわよ」


シュン!!

『脱ー…………えっ?』

484: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:54:08.19 ID:61tn04ulO














一方通行「プレイボーイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」







487: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 14:59:22.66 ID:61tn04ulO
美琴「…………」

黒子「咄嗟にテレポートさせてしまいましたの……」

佐天「……どこに?」

黒子「密閉された空間を考えて……つい」






医者「    」

上条「    」

490: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 15:08:37.43 ID:61tn04ulO
黒子「えー……では、再開しますの」

佐天「…………」

黒子「夕食のディナーをお持ちいたしますので少々お待ち下さい」

491: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 15:11:32.96 ID:61tn04ulO
ガヤガヤ

美琴「うん、おいしー♪」

佐天「いいんですかね、私達だけこんな美味しい思いしちゃって」

一方通行「うめェな」

佐天「ですけど」

一方通行「ン?」

佐天「ん?」

デデーン アクセラレータ サテン アウトー

美琴「えっ?今の何?」

503: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 15:23:13.07 ID:61tn04ulO
ガラガラガラ……

黒服「…………」

黒子「ありがとう。では、前菜はこれまでとしてメインディッシュの方をお持ちいたしますの」

美琴「なにかしら?」

佐天「またあの銀の……」

御坂妹「私が料理長です。とミサカは簡単な自己紹介をします」

御坂妹「世界各国に渡って材料を集め、吟味し、最高の一品をつくることができました。とミサカは綻びます」

御坂妹「では、お召し上がり下さい」



デデーン アクセラレータ アウトー

一方通行「わかってても……ついな。痛っ!!」

507: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 15:31:06.04 ID:61tn04ulO
ガヤガヤ

美琴「……美味しいけど。飽きるわね」

一方通行「あっ」

トボトボ……

上条「…………」

佐天「お、お帰りなさい!(白いワンピース返してもらったんだ……)」

美琴「い、いやぁ、閃光手榴弾投げてみんな記憶飛んじゃったわよね!」

一方通行「はっ?何言ってンだ?こいつが全裸になってテレポートされてからそンなこと起きてねェよ」

美琴「ちょっと!」

上条「…………」

510: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 15:37:43.88 ID:61tn04ulO
ガチャン!!

ステイル「シェフはどこだ!?」

御坂妹「は、はい?とミサカは困惑します」

ステイル「カレーしか無いじゃないか!肉、肉を持ってこい!!」

御坂妹「す、すいません!かしこまりました……とミサカは謝罪します」

美琴「(……ガキね。良い年してるのに)」

佐天「(言いたいことはわからなくもないけど……)」

美琴「あれ?あいつは?」

一方通行「トイレだとよ」

515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 15:45:13.85 ID:61tn04ulO
【トイレ】

上条「……はぁ、不幸だ」

上条「今までの不幸と比べものにならないくらい」

上条「……●●すっか」

…………

上条「誰だwwwマジックで『肉』って書いたやつwwwww」

ベチャベチャ!!

上条「やべっ!ひっかかった!!汚ねぇ!!」

上条「不幸だぁ……ん?」

上条「トイレは笑ってもばれないのか?」

517: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 15:48:54.10 ID:61tn04ulO
上条「あぶねぇ、流石にトイレまでは見てないよな」
上条「だけど風呂につける変 性あたり女子トイレにはついてんだろうなぁ」

上条「俺が叩く役割で」

上条「ビリビリとか佐天さんが用を足してる間に笑っちゃったら……」

上条「下半身丸見えで無防備の二人の尻を俺が叩きつけて●●が俺にひっかかるんだろうな……」

上条「…………」





ム ム ム ム

521: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 15:53:38.19 ID:61tn04ulO
【トイレ】

一方通行「(ったく、なンで俺が慰めに行かなきゃなンねェンだ(」

一方通行「(どうせ端の個室あたりでめそめそ泣いてやがるンだろうな、気色わりィ)」

一方通行「(無理やり引き戻してくるか)」

……ガチャ

上条「あっ」

一方通行「    」

上条「わ、笑わせようとしてだな……」

一方通行「    」

522: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 16:00:10.65 ID:61tn04ulO
美琴「……遅いわね」

佐天「慰めてるんですよ、きっと」

ガチャ

御坂妹「お、お待たせいたしました。とミサカは息を切らせながら答えます」

ステイル「やっと来たか……開けてくれ」

御坂妹「は、はい!」

……カパッ

神裂「うふ~ん♪」

ステイル「誰が 便器持ってこいっつった!!」」

デデーン ミサカ サテン アウトー

526: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 16:11:20.77 ID:61tn04ulO

ダッダッダッ!!

一方通行「(ま、まさかあいつが自分に●●かけてxxxxする異常 欲者だったなンて……!!)」

バタン!!

一方通行「はぁ…はぁ…」

美琴「どうしたのよ?興奮して」

一方通行「興奮してンのはあいつの方だ!!」

上条「あいつって誰のことだ?」

一方通行「っっっ!!?」

527: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 16:12:07.18 ID:61tn04ulO
上条「ちょっとトイレに行ってた」

パッパッ

一方通行「(こいつ!さりげなく水を切る動作を!!誤魔化すつもりだ!!)」

佐天「上条さん。せっかくだから夜まで楽しみましょ」

上条「そうだな。心配かけて悪かった」

美琴「佐天さんはスカート  の癖があるから注意しなさいよ」

佐天「ちょっと、御坂さん!!」

上条・美琴「あははwww」

デデーン カミジョウ ミサカ アウトー

上条「お前が笑うからwww痛っ!」

美琴「あんたが先に笑ったわよwwwいたっ!」

一方通行「(なンて野郎だ……)」

530: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 16:20:38.00 ID:61tn04ulO
黒子「では、盛り上がってきたところで罰ゲームの発表をしたいと思いますの」

美琴「きたわね……」

黒子「今のところ盛り上げた順位は1位上条様、2位御坂様、3位が佐天様とアクセラレータ様の同着です。まだまだ挽回のチャンスがあるので諦めないよう」

一方通行「ば、罰ゲームは何だ!?」

黒子「ふふっ……そりゃもちろんホテリアー失格者に情けはありませんの。世にも恐ろしい……」

佐天「どんな……」

黒子「罰ゲームは、>>535ですの!!!!!!!!!!!!!!!」

535: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 16:23:25.19 ID:RXwDWHsm0
全員の前で自分に●●かけてxxxx

544: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 16:27:19.72 ID:61tn04ulO
黒子「『全員の前で自分に●●をかけてxxxx』、してもらいますの」

美琴「    」

佐天「    」

一方通行「そ、そンな馬鹿な話があっt」

黒子「では、後半も引き続きお願いしますの」

シュン……

548: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 16:32:40.66 ID:61tn04ulO
美琴「……冗談、だよね?」

佐天「あ、当たり前ですよ!誰がそんなこと……」

上条「俺は全裸になったけどな。お前らが囃し立てたせいで」

美琴「そ、そりゃ確かに悪いと思ってるわよ!!でも 着無いなんて知らなかったし!!」

上条「じゃあ、 着無かったなんて言ったら俺の代わりにやってくれたか?」

美琴「だ、だけど次元が違うし……」

上条「別に俺はお前らにやらなくちゃいけないなんて言わないけどよ、スタッフはどうすっかな」

佐天「…………」




負けられない戦いが、ここにある!!!!

551: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 16:40:13.66 ID:61tn04ulO
上条「(こんなことを言ってる俺も危ないな……)」

美琴「(盛り上げるったってどうすれば……)」

佐天「(客を笑わせるのが盛り上げること……)」

一方通行「(笑わせる……笑わせればいい)」

美琴「(自分の身を投げ売ってでも……)」

佐天「(いくら自爆しようと……)」

上条・美琴・佐天・一方通行『(笑わせれば良い!!)』

553: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 16:44:22.56 ID:61tn04ulO
美琴「昨日何日だっけ?」

佐天「えっ?12月31日ですけど……」

美琴「あら、大御坂ね!!!!」

佐天「…………」

上条「…………」

一方通行「…………」

美琴「(なんで……)」

555: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 16:47:31.08 ID:61tn04ulO
佐天「ふわぁー、欠伸出ちゃった」

美琴「…………」

佐天「涙が出ちゃう。だって、涙子だもん」

美琴「…………」

上条「…………」

一方通行「…………」

佐天「(どうして……)」

560: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 16:49:45.99 ID:61tn04ulO
一方通行「ちょっといいか?」

上条「なんだよ」

一方通行「今すげぇ良い話考えついた」

佐天「(嫌な予感が……)」

561: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 16:53:56.94 ID:61tn04ulO
打ち止め「ねぇ?知ってる?ってミサカはミサカは聞いてみる」

一方通行「なンだ?」

打ち止め「流れ星に三回お願い事すると願いが叶うんだよ」

一方通行「嘘に決まってンだろ」

打ち止め「あっ!」

キラン!

一方通行「彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい」

一方通行「なっ、こんなこと言ったっt」

チュッ……

打ち止め「ほら、叶った。ってミサカはミサカは笑ってみる」

569: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 17:02:29.20 ID:61tn04ulO
ザァー……

打ち止め「もう私達駄目よ……ってミサカはミサカは別れを告げてみる」

一方通行「……俺の何が悪かったンだ?」

打ち止め「丁度一年前。私達は星に誓った。覚えてる?ってミサカはミサカは質問してみる」

一方通行「ずっと一緒にいようって……」

打ち止め「もうすぐ籍入れようっていうのに……あなたは残業残業の一点張り。ってミサカはミサカはずぶ濡れになりながら俯いてみる」

一方通行「……そンなことか」

打ち止め「そんなことって!!」

チュッ……

一方通行「覚えてるか?一年前のあの日のこと」


576: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 17:06:55.44 ID:61tn04ulO
一方通行「丁度この日、この場所で、俺は一つお願いをした」

一方通行「夜空には星が瞬いていて俺の隣には君がいた」

打ち止め「忘れないよ……忘れる訳がないよ……ってミサカはミサカは……」

一方通行「あの日は俺がこれからを誓った。だが今日は違う。君がこれまでに終止符を打とうとしている」

打ち止め「だってあなたが……」

パカッ

580: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 17:14:35.36 ID:61tn04ulO
打ち止め「……これは」

一方通行「美しい君に釣り合う宝石に安いのは無くてさ、少しお金を貯める必要があったンだ」

打ち止め「……馬鹿……馬鹿!!私は宝石なんかよりあなたとずっと一緒に!!!!」

ダキッ!!

一方通行「あァ。ずっと一緒にいよう。他のものはいらない。これが俺が星に願う最後のお願いだ」

打ち止め「……本当?」

一方通行「今日は星が出てないからな……夜空の星に願うことはできない」

打ち止め「…………」

一方通行「でも」

打ち止め「……?」

一方通行「宝石よりもずっと綺麗な、俺の目の前にいる星に誓うことなら」

打ち止め「あなた……」

一方通行「君の瞳にラストオーダー」

596: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 17:20:31.96 ID:61tn04ulO
一方通行「(場を盛り上げるってのは笑わすことだけじゃないンだぜ……)」

一方通行「(涙を流させることだってある意味……)」

デデーン カミジョウ ミサカ サテン アウトー

上条「笑い過ぎてwwwwwww涙がwwwwいてっw」

美琴「痛いwwwwwwwwwwwwwwお腹がwwwwwww痛っw」

佐天「もうwwwwww駄目wwwwwwwwキャッw」

一方通行「…………」

一方通行「……グス…」

605: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 17:24:49.32 ID:61tn04ulO
一方通行「あンなやつら……知るか……」

ステイル「うーん……」

一方通行「ン?何やってンだ?」

ステイル「Z会だ」

デデーン アクセラレータ アウトー

609: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 17:28:23.29 ID:61tn04ulO
バチン! イテッ!

ステイル「人の勉強してるところを見て笑うな」

一方通行「……わりィわりィ。似合わなくてよ」

ステイル「もう来年から高校受験だ」

一方通行「うっ、嘘つけ!!」

ステイル「よかったら古典を教えてくれ……」

620: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 17:37:58.84 ID:61tn04ulO
神裂「ご主人様。そんな輩に頼まなくとも私が……」

ステイル「勉強に興味はあっても便器に興味はない」
神裂「…………」

ステイル「ルーン文字をマスターした者が古典は出来ないということがあってはならない。お遊びじゃない。俺は真剣なんだ」

神裂「期待に沿います」

ステイル「……わかった。分からないところは質問するから答えてくれ」

627: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 17:47:49.29 ID:61tn04ulO
ステイル「着る似る煮る……上一段活用が覚えにくいな」

神裂「ひゐきにみいる、で覚えて下さい」

ステイル「なるほど。ひいきにみいる」

神裂「楽しくリズムよく声に出して覚えるのが大切です
ありをりはべり、いますがり!」

ステイル「ありをりはべり、いますがり!ありをりはべり、いますがり!」

神裂「みみみるみるみれみよ!!」

ステイル「みみみるみるみれみよ!!●ますの活用は!?」

神裂「まみむむめめ!らまらみらむらめらめらめぇー!!」

ステイル「よっしゃー!!二回戦いくか!!!」

デデーン アクセラレータ アウトー

632: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 17:55:13.47 ID:61tn04ulO
一方通行「はァ……はァ……」

上条「なんだ、戻ってきたのか」

一方通行「ちょっとな……」

佐天「(どうしよう……上条さんかアクセラレータさんの一位はほぼ決まり)」

佐天「(御坂さんもさっき一位だったから差は開いてる……

もう、自分を捨てよう!)」



佐天「電気アンマあんま気持ちよくない!なんちって!!あははwww」

デデーン サテン アウトー

美琴「そんなんで私達が笑うと……」

638: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 18:04:25.50 ID:61tn04ulO
佐天「あはははwww電気アンマあんま痛くないwwwww」

ベチン!

佐天「痛い!!wwwwwwでもきもちいwwwwww」

デデーン サテン アウトー

上条「(な、なんだ!?」

ベチン!

佐天「痛い!!でももっと!!もっとこの 豚を叩いてくださいましwwwwww」

デデーン サテン アウt

佐天「うひゃひゃひゃwww」

黒服「っっっ!!?」

642: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 18:08:13.55 ID:61tn04ulO
デデーン サテn

佐天「もっともっと!!wwwwwもっと強く!!」

デデーン サt

佐天「おかしくなるまでぶったたいて!!!!あひゃひゃwwwwww」

ベチン!ベチン!

佐天「もっと!!wwwwwぶったたいて!!wwwwww」

上条「ちょっwwwwww」

デデーン カミジョウ…

一方通行「もうやめろwwwww」

アクセラレータ…

美琴「……ぐ、ぐふwwwあはははwwwwww」

佐天「もっと強く!!!!あひゃひゃひゃwwwwwwwww」

ゼンイン アウトー  デデーン デデーン…………

643: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 18:09:31.64 ID:61tn04ulO
この事件で、当人佐天涙子は72回、上条当麻は52回、御坂美琴は43回、アクセラレータは87回笑うことになった


後の佐天涙子暴走無差別発狂事件である





佐天「グスッ……もうお嫁にいけない……」

664: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 18:58:06.07 ID:61tn04ulO
チリーンチリーン!! シュン!

黒子「では、皆様。ここまでといたします」

佐天「……グスッ…」

一方通行「俺の……変だったかな……」

上条「一回負けて……全裸……」

黒子「随分ご傷心のようですわね」

美琴「本当に無茶しすぎよね」

黒子「お姉様、随分余裕そうですがよろしいですの?私心配で心配で……」

美琴「……さっき2位だったし」

黒子「それでは結果発表いたします!!」

668: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 19:05:23.88 ID:61tn04ulO
黒子「では皆様方、一番盛り上げてくれた方と一番盛り上げられなかった方の名前を1人ずつお書きになって下さいまし」

ステイル「お母さ……先生、それって例えば」

○上条

×一方通行

みたいにですか?」

黒子「はい。○は1ポイント。×はマイナス1ポイントとします」

黒子「では>>670-678

693: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 19:16:03.68 ID:61tn04ulO
美琴「……ぁ…ぁ……」

黒子「そ、そこまで!!>>678以降の方はテレポートさせますわよ!!!」

上条「結果発表しろよ」

黒子「い、言われなくとも!!結果します!!」

黒子「
1位、御坂美琴 277票……


ギロッ

一方通行「…………」

黒子「……

1位 一方通行 5票
2位 上条当麻 2票
3位 佐天涙子
   ステイル 1票」

佐天「ほっ……じゃあ」

黒子「……最下位、御坂美琴。マイナス6票。以上ですの」

709: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 19:59:02.99 ID:61tn04ulO
【玄関外】

ガヤガヤ!!ガヤガヤ!!

上条「すげぇ……ホテル中の人が集まってる」

佐天「オーナーが見なきゃ同罪という条例を作ったらしいんですよ。見たくても恥ずかしくて見れないって人達のために」

一方通行「一番恥ずかしいのは誰だってンだ」

上条「まるで中世ヨーロッパの公開処刑だな。ビリビリはどこに現れるんだ?」

佐天「白井さんが御坂さんをすぐ連れてってしまったので直接聞いてはいませんが……あの創立記念ってとこに向かってレッドカーペットが敷かれているので多分……」

一方通行「像なンてねェけどな。確かにあの高い土台なら皆が見れるな」

上条「……ひでぇ話だぜ」


ム ム

718: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 20:10:18.97 ID:61tn04ulO
【控え室】

黒子「お姉様……お姉様……黒子は、黒子は無力ですの……」

美琴「いいのよ……何も努力しなかった私がいけないの……」

黒子「全員の目の前で自分に●●をかけてxxxxだなんて……」

美琴「黒子……」

黒子「……わたくし……」

美琴「……黒子?」

黒子「少し……興 してしまいました……」

美琴「ごめん。よくわからない」

黒子「最初はテレポートでお姉様を脱出させようと思いましたが……自分の大好きなお姉様が公衆の面前にあられもない姿で晒され……」

黒子「な……何より……ご自分の…グヘヘ…お●●で……xxxx……フゥ……」

美琴「    」

黒子「ではいきますわよ。歩いて行った方が興 しますわね」

725: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 20:19:26.31 ID:61tn04ulO
キーン!! テステス

黒子「『みなさま。お待たせいたしました。御坂美琴による公開xxxxを始めたいと思います』」

ウォー! ヤベェヤベェ! フキンシンダロ! ム ム ! ハヤクシロー! ダンシッテサイテー! ホーリーエンジェモン! ヤメテアゲナヨ! ワァー!!!!!

上条「凄い熱気だ……」

佐天「やだ……私ホテルに戻る」

スタスタ……ガシ

一方通行「やめとけ。同罪としててめェも同じ目にあうぞ」

佐天「そ、そうでした……ありがとうございます……」

一方通行「いいってことよ」

上条「……チッ……ヨケイナコトヲ……」

一方通行「今なンか……」

ザワ……ザワ……

ステイル「とうとうお出ましのようですね」

739: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 20:33:40.35 ID:61tn04ulO
……シュン

黒子「ではお姉様、後はカーペットに沿って真っ直ぐ進むだけですので……」

美琴「…………」

黒子「……お姉様。くれぐれも脱走など考えませぬように。その時お姉様は国際S級犯罪者として……」

美琴「……さっきも聞いた」

黒子「…………」

美琴「どうして……どうして本気で努力できなかったのかな……」

ポロポロ……

黒子「お姉様……」

742: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 20:34:46.69 ID:61tn04ulO
美琴「……最初は周りを恨んでた。でもよく考えてみたら目の前のちょっとした苦痛から逃げて、もっと大きな苦痛にも目を逸らしてたのは私だけ……」

黒子「…………」

美琴「あいつはともかく、アクセラレータは自分の心の中を全力で皆に晒した……。佐天さんは今の自分を捨ててまで未来の自分を救った……」

黒子「…………」

美琴「どうして……どうして私だけ何もしようとしなかったのかな……」

ポロポロポロ……

黒子「……お姉様もう時間ですので」

美琴「…………うん」

750: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 20:45:11.61 ID:61tn04ulO
バッ!! ビカン!! ビカン!!

美琴「うわっ……眩し……」

男27「うおー!美琴ちゃん!!」

男72「俺に電撃を浴びせてくれぇー!!」

コツ…コツ…

美琴「(やだ……気持ち悪い……)」

751: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 20:46:42.09 ID:61tn04ulO
コツ…コツ…

男32「触らせろぉ!!」

女42「やめなさいよ……」

女51「何もしなかったあの女が悪いんでしょ?」

男42「そうだそうだー!!」

美琴「(やっぱり……そうだよね……)」

男27「けしからん!けしからん!」

女8「もうやめようよ!」

男61「いけぇー!みことちゃーん!!」

女32「あっ!とうまー!とうまー!」

男「興奮してきたー!!」

美琴「(もう……涙も出ない……)」

778: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 20:53:48.00 ID:61tn04ulO
コツ…コツ…

打ち止め「お姉ちゃん?美琴お姉ちゃんってじょゆーさんだったの?ってミサカはミサカは目を輝かしてみる!!」

美琴「…………うん」

御坂妹「……せめてネットワークの切断と彼女の目隠しをします。とミサカは心が張り裂ける思いで伝えます」

美琴「ありがとう。こんなお姉ちゃんでごめんね……」

御坂妹「……グスッ……」

コツ…コツ…

美琴「(あいつにだけは……あいつにだけは慰めの言葉なんかかけられたくない)」

コツコツコツ…

美琴「(もう誰も見ない……世界は私一人だけなんだから……)」

コツコツコツコツ……

783: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 21:04:21.90 ID:61tn04ulO
コツ…コツ…スタ

美琴「……着いた」

黒子「『では、全員の前で自分に●●をかけてxxxxをしてもらいますの』」

黒子「『その前に、ルール説明をさせて頂きます』」

黒子「『次の三つの条件を満たせば終了です

①皆の前にいること。これはクリアですわね
②xxxxの際自分に●●をかけること
③イクまでやること

以上ですの』」

美琴「い、イクまでだなんて……そんな……」

黒子「『では、始めですの』」

797: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 21:13:19.36 ID:61tn04ulO
ヌーゲ! ヌーゲ!

美琴「脱げなんてルール……」

美琴「でも●●●●も自分にかけるから脱がないと後で着る服が……」

美琴「……今気付いた。私、血のついた熊の着ぐるみを着てたんだった」

803: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 21:18:33.93 ID:61tn04ulO
美琴「(……熊さん)」

美琴「(スタッフが急いで用意したのかしら……それとも偶然が重なったのかしら)」

美琴「(あんたともお別れね……アクセラレータの話を思い出すわ)」

『なンで……どうして……。少女の口からはそンな言葉ばかりが漏れる』

美琴「(ははっ、今の私みたいだ)」

『母は熊のぬいぐるみを着ていた。何故?私を脅かすため?その時少女はポケットがあることに気付く』

美琴「(……ポケット?)」

ガサゴソ……

美琴「(…………これは)」

美琴「(これがあったからって……無理かもしれない……)」

美琴「(--でも)」



もう、諦めない

809: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 21:26:17.37 ID:61tn04ulO
ウォー!! ヒューヒュー!!

佐天「キャッ!御坂さん脱ぎだした!!」

一方通行「ちっ……能力さえ使えれば何か出来たかもしれねぇのに……」

上条「俺はっ…無力だっ…!!」

シコシコ……

一方通行「ついに 着だけになっちまったぞ」

カワイーネー! オカサセロー!

佐天「もうやだ……五感がなくなればいいのに……」

ギュッ… パコ…

一方通行「俺もこンなの見るのも聞くのもごめんだ」

ギュッ… パコ…

上条「俺もだ」

シコシコシコシコ……

ステイル「おっ、ついに 着に手をかけたね」

814: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 21:30:11.20 ID:61tn04ulO
ツイニハダカダー!!

イイゾイイゾー!!

ウォー!!

美琴「…………しっかり見てなさいよ」

ニタリ

美琴「ばーか」







--ブワン!! キーン!!

821: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 21:36:16.81 ID:61tn04ulO
佐天「(……ん?)」

佐天「……なにかしら?」

一方通行「……今なンか」

上条「目がぁああ!!目がぁあああ!!!」



辺り一面を見渡すと目や耳を抑えて疼くまってる人達がいた

御坂さんの方を見ると……なんか電撃やら何やら凄いことをしていた。急いでアクセラレータさんの目を隠す



もう一度私も目を瞑り数分後、人々が顔を上げ始めた

その視線の先にはびしょ濡れになりながらも勝ち誇った表情の御坂さんがいた

843: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 21:48:20.49 ID:61tn04ulO
美琴「やった……私できた……」

昔から壁があれば乗り越えようとしていた。だけど今回ばかりは駄目かと思った

美琴「(それでも……過去は変えられなくても……逆転のチャンスはどこにでもある)」

美琴「(結局服着るから意味ないわね。まぁ妹に借りるか洗濯板でも借りようかしら)」

黒子「『お姉様……黒子はお姉様が見られなかったのですが……』」

オレモダー! フザケンナー!

美琴「ルールは全部守ったわよ!!皆の前で●●●●自分にかけてイクまでxxxxしたわよ!!電気も使ってちょっと凄かったわよ!!」

黒子「『で、でも……それを証明する方が……』」

佐天「私です!私が証明します!!」

女8「私も証明します!証明できない方は最初からずっと見てた変 だけです!!」

ガヤガヤ……

上条「お、俺も証明する!!!」

オレモー! ワタシモー! オレモダー!

856: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 21:57:39.25 ID:61tn04ulO
黒子「『……何を言ってるんですの。条例をお忘れですか?』」

ッ!!? オレヤッパリミタ!!

黒子「『……先程の人達は条例違反ということで片っ端からお姉様と同z』」

美琴「ホーリーエンジェモン!!!!」

ザワ… ザワ…

黒子「『い、今なんとおっしゃいましたの?』」

863: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 22:02:15.88 ID:61tn04ulO
美琴「簡単じゃないか、をえなりかずき風に言うには、こんとんじょのいこ!!」

コントンジョノイコ! コントンジョノイコ! アッ ホントウダ!!

美琴「  コン外科医いい加減こりろ、反対から読んでも、  こんげかいいいかげんこりろ」

カミトペンカシテ!  コンゲカイイイカゲンコリロ マジダ! スゲェ!

865: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 22:02:58.83 ID:61tn04ulO
美琴「じゃあ

『ホーリーエンジェモン!!』

って口をはっきり開けて言ってみて」

ホーリーエンジェモン! ホーリーエンジェモン! ワカンネェ……

美琴「もっと大きな声で!!!」

ホーリーエンジェモン!! ホーリーエンジェモン!! ワカラン……

美琴「もっと大きく!!!!」

ホーリーエンジェモン!!!! ホーリーエンジェモン!!!! ホーリーエンジェモン!!!!

美琴「もっと!!!!!」

ホーリーエンジェモン!!!!! ホーリーエンジェモン!!!!! ホーリーエンジェモン!!!!!

美琴「もっと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ホーリーエンジェモン!!!!!! ホーリーエンジェモン!!!!!! ホーリーエンジェモン!!!!!! ホーリーエンジェモン!!!!!! ホーリーエンジェモン!!!!!! ホーリーエンジェモン!!!!!!

ホーリーエンジェモン!!!!!!!!!

884: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 22:16:26.14 ID:61tn04ulO
こうして、人騒動を起こした私はどさくさに紛れ妹に服を借りてお風呂に入ってから業務員室のドアの前で立ち尽くしているんだけど……

美琴「(もう10時……もうすぐで……終わるんだから別に……)」

ガチャ

上条「なーにぼぉーっとつっ立ってんだ。風邪引くぞ」

美琴「あ、あんた……」

佐天「御坂さんずるいですよー、私達さっきアクセラレータさんに笑わせられたんですよ」

一方通行「てめェが俺が座ろうとした瞬間に椅子引きやがったからだろうが!!」

佐天「ヒュ~~♪♪」

美琴「みんな……」

上条「おかえり」

887: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 22:22:06.95 ID:61tn04ulO
ピンポンパンポーン……

黒子「『えー、皆様。玄関までお越し下さい。閉会式を行います』」

ピンポンパンポーン……

上条「……終わりか」

佐天「案外短かったですよね」

一方通行「何言ってやがる。もうこりごりだ」

美琴「そうね。もう本当に勘弁よ」



だからって……来ない方が良かったなんてことは思ってないのだけれど……みんなはどうだろう

891: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 22:25:04.40 ID:61tn04ulO
【玄関】

上条「あー、やっぱ外の空気は新鮮だな」

一方通行「邪魔な野次馬共も消えたしな」

佐天「初春も来れば良かったのになー」

美琴「ないわ」

佐天「えっ?」

シュン……

黒子「皆様。24時間ホテリアーとして働いていただぎぎぎぎぎ!!!!」

佐天「御坂さん!落ち着いて!!」

897: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 22:30:13.21 ID:61tn04ulO
黒子「はぁ…はぁ…皆様ホテリアーとして働いて頂きありがとうございました」

一方通行「ホテリアーかどうか疑わしかったけどな」

黒子「では、成績発表をいたします」

美琴「成績発表?」

黒子「叩かれた回数です。正直さt、私らの責任で数が正確に計れたか疑わしいところがあるのですが……」

上条「いいから言えよ」

黒子「言われなくとも。発表します」

902: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 22:34:31.92 ID:61tn04ulO
黒子「少なかった者順に言います。4位、御坂美琴。89回!」

御坂「えっ!?私が4位!!?」

一方通行「大広間……でな」

佐天「…………」

黒子「3位、上条当麻。90回!」

上条「あぶねっ……」

美琴「負けても悔しくないわよ」

黒子「そして、2位」

一方通行「…………」

佐天「…………」

906: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 22:38:15.13 ID:61tn04ulO
黒子「2位。佐天涙子、106回!!」

黒子「1位はアクセラレータ、118回ですの!!」

佐天「うわぁー!!」

一方通行「よっしャ!!勝った勝った!!!俺が1位だ!!!!」

ピョン! ピョン!

黒子「順位は別に関係ないのでお気になさらず」

一方通行「…………」

黒子「……あと1分で丁度24時間ですわね。それで終了ですの」

920: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 22:44:31.41 ID:61tn04ulO
美琴「……ところでさ」

一方通行「あァ?なンだ?」

上条「あぁ、お前の引き出しに入ってたやつって何だったんだ?」

一方通行「えェ……いや……その……」

佐天「相当面白いものなんですよね?」

一方通行「…………」

一方通行「(やべェ……さっき回収してポケットの中入ったままだ……)」

上条「つまんねぇのか?」

佐天「あっ、嫌なら嫌で別にいいよ……」

美琴「無理に教えなくてもね……」



一方通行「(ツンツン野郎はともかく、この二人は体を張ったンだ)」

一方通行「(やるしかねェだろ!!!!)」

933: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 22:47:27.19 ID:61tn04ulO
一方通行「行くぜっ!!」

バッ!!

一方通行「そー、ちゃく!!」

スポッ!!

一方通行「へ、変 仮面!!参上!!www」

上条「…………」

美琴「…………」

佐天「…………」







デデーン ゼンイン アウトー

944: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/25(金) 22:52:05.23 ID:61tn04ulO
笑いを堪えるのは結構辛いことだ。佐天さんのせいでお尻も腹筋も随分痛くなった

でも、笑いが無いことの方がもっと辛いことだと思う

面白く無いことなんてそこら中に溢れてる。でもそれを面白いと思って笑ってみれば案外面白く感じてくる


笑おう。とにかく笑ってみよう



今年の一年、笑った回数であいつらと勝負だ!!ホーリーエンジェモン!!



       ~fin~

引用元: 一方通行「君の瞳にラストオーダー」