3: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2021/11/16(火) 20:03:01.80 ID:70pfia6l
侑「あゆむー!あそぼー!」

歩夢「朝から何....?呼ぶ時は近所迷惑になるからスマホ使ってって言ったじゃん」ガラガラ

侑「まぁ偶には良いじゃん」

歩夢「偶にはって...今日はどんな用事?」

侑「実はさぁ、勉強教えて欲しいんだけどさ」

歩夢「じゃあ用意するから30分後に部屋に来て」

侑「え~、つまんないよ。カフェ行こカフェ」

歩夢「またわがまま言って!」

侑「偶には息抜きしながら勉強したいじゃん!」

歩夢「はぁ...仕方ないなぁ。準備してするからちょっと待ってて」

侑「よっしゃ!じゃあ私も準備する!出来たら連絡入れるね」

歩夢「了解」

4: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2021/11/16(火) 20:08:43.36 ID:70pfia6l
侑「ここのカフェ行きたいんだけどさ!」

歩夢「勉強は?」

侑「勉強もそうだけど、カフェ巡りもね!」

歩夢「お金足りるかなぁ?」

侑「足りる足りる!少なかったら私出すよ」

歩夢「言ったね?今日は1番高いメニュー食べちゃおうかな?」

侑「...あんまり食べないでね」

歩夢「冗談冗談だって」

侑「それでさ、もうちょっと歩くんだけどさ」

歩夢「ここの神社の通り?」

侑「そうそう」

8: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2021/11/16(火) 20:14:39.96 ID:70pfia6l
歩夢「ここ、昔来た事あるかも」

侑「えっ?そうなの?」

歩夢「ねえ、カフェってこの通り左に曲がったところにある?」

侑「そうだけど...」

歩夢「やっぱり。私、昔ここに来た事あるよ」

侑「えっ!?そうなの?!」

歩夢「それに侑ちゃんも昔来た事あると思う」

侑「そんな記憶ないけど...」

歩夢「ほら、覚えてない?七五三の時に...」

侑「うーん、うーん」

歩夢「あんまりそんな悩まなくても」

歩夢「とりあえず、寒いからカフェ入ろ?」

侑「そうだね」

12: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2021/11/16(火) 20:23:08.23 ID:70pfia6l
カランカラン いらっしゃいませ~

侑「2人で」

お好きな席へどうぞ~

歩夢「ここにしよ」

侑「うん。でさぁ、ここのココアセットとウィンナーティーが有名なんだって!」

歩夢「へぇ...コーヒーじゃなくてティーなんだ」

歩夢「ちょっと長居するだろうから...ケーキも頼む?」

侑「うん!どれが良いかなぁ~?カボチャケーキもいいし、モンブランも魅力的だし...」

歩夢「わかったモンブラン頼むから侑ちゃん別の頼みなよ」

侑「そうだね!」

すみませーん!

17: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2021/11/16(火) 20:32:12.59 ID:70pfia6l
カキカキ...

侑「それでさ、ここなんだけどさ」

歩夢「ここかぁ...これはね、先に公式を使って、解の大きさをあらかじめ予想しておくの」

侑「こういう事?」

歩夢「そうそう」

お待たせしました ココアとウィンナーティーになります

侑「ねえ、ちょっと休憩にしない?」

歩夢「そうだね」

侑「私がココアで、歩夢がティー」

侑「ふぅ、ふぅ」

歩夢「侑ちゃん猫舌すぎ」

侑「私には緩いぐらいがちょうどいいの!」

侑「ところでさ、さっきの事なんだけどさ」

侑「七五三の時、ここに来た事あるって本当?」

歩夢「うん、実はね...」

21: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2021/11/16(火) 20:42:03.33 ID:70pfia6l
歩夢「ほら、7歳の時の七五三でお参りに来た時に」

歩夢「お参りにも順番があるんだけど、私達随分と遅くて、混んでて」

歩夢「それで近くの喫茶店寄ろうってなったの覚えてない?」

侑「ううん。全然覚えてないや」

侑「七五三時に覚えてる事って言ったら、千歳飴棒のまま舐めて怒られたぐらいしか...」

歩夢「あはは、食いしん坊だ」

歩夢「それで、その後神社に行ったよね」

歩夢「侑ちゃんが境内で走り回ってたの覚えてる」

侑「へぇ~」

歩夢「もう10年以上前のことだから、あんまり覚えてないよね...」

侑「今日も七五三やってるのかな?」

歩夢「えーっと、七五三の日付は...15日だって」

侑「通りで。ほら、神社に向かう人沢山いるよ」

歩夢「帰りに神社寄ってみる?」

侑「いいね!」

25: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2021/11/16(火) 20:55:30.39 ID:70pfia6l
侑「はぁ、はぁ...階段キツ」

歩夢「侑ちゃん非力すぎ」

歩夢「このくらい通学でも通ってるでしょ?」

侑「でも角度が!」

歩夢「もうちょっと、ほら、がんばれ」

侑「ふぅ、ふぅ」

歩夢「はい、ついたよ」

侑「わぁ...こんなに境内って大きかったんだ」

歩夢「七五三かな?家族連れが沢山いるね」

侑「ねえ、小さい頃の私って、どんな人だった?」

歩夢「んー、侑ちゃんはねぇ...」

歩夢「あの頃から私より身長小さかった!」

侑「えー!そう言うことじゃなくてさ!性格とかさ!!」

歩夢「昔から元気だったよ?」

侑「歩夢は小さい頃はもっと可愛かったのに!」プクゥ

歩夢「それどういう意味?」

侑「想像にお任せします~」

29: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2021/11/16(火) 21:15:15.73 ID:70pfia6l
歩夢「お参りしていこっか」

侑「うん!」

侑「(来るまでは忘れてたけど、なんとなく思い出して来た)」

侑「(境内を走り回ったあと、お父さんとお母さんと一緒にお参りしたんだっけ)」

侑「(神社とかあんまり行ったことなかったから、何願うのか悩んだけど...)」

侑「(家族仲良くあります様に、と)」

侑「(後もう一つが、歩夢と仲良くあります様に)」

侑「(過去の私が今の私を見たら、なんて思うかな?)」

ガランガラン

パンパン

侑「(歩夢と末長く仲良くあります様に...)」

歩夢「(侑ちゃんともっと仲良く出来ます様に)」

侑「歩夢は何お願いした?」

歩夢「秘密!」

侑「私も秘密!」

歩夢「じゃあなんで聞いたの?」

侑「なんとなく!」

32: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2021/11/16(火) 21:20:51.14 ID:70pfia6l
侑「ん~、今日も楽しかった!」

歩夢「帰りどうする?私の部屋寄ってく?」

侑「うん、そうしよっかな」

侑「小さい頃の写真見返したくなったし」

歩夢「どこにあるかな?」

侑「お邪魔しまーす!」

歩夢「ただいま~。お母さん、アルバムどこにある?」

歩夢「あの棚の上の方だって」

侑「楽しみだね!」

歩夢「どれどれ...?」ペラペラ

歩夢「あっ、なんか紙挟まってるよ」

34: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2021/11/16(火) 21:24:25.22 ID:70pfia6l
紙「あゆむへ、ずっとなかよしでいようね!」

侑「えへへ、これ私の字だ...」

歩夢「侑ちゃんってさ、全然変わってないよね」

侑「そうかな?」

歩夢「もちろん、いい意味でね」

歩夢「じゃあ、私からもお返事書くね」カキカキ

歩夢「侑ちゃんへ、これからもよろしくね」

侑「もちろん!」


その日はアルバムの話題で盛り上がりましたとさ
おしまい

引用元: 侑「あの日の思い出」