2: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 22:39:52.84 ID:Kw0z1C5M0
極東支部・廊下

カノン「あ、教官先生! お疲れ様です」

主人公「おう、カノンさんか・・・・・・」ゲッソリ

カノン「ど、どうしたんですか!? なんだかお疲れみたいですけど・・・・・・」

主人公「聴いてくれるか、というより聴いてくれ」

主人公「今日討伐に行ったヴィーナスなんだが、外殻がかなり進化した個体だったみたいでな」

主人公「任務が予想以上に長引いて、慢心創痍で帰ってきたわけだ」

4: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 22:41:15.86 ID:Kw0z1C5M0
主人公「俺も書類仕事は明日にしてさっさと寝ようと思ったんだが、こういう日に限って色々かち合うもんでなぁ」

主人公「神機の整備報告書の確認だとか、明日の任務のブリーフィング用資料とか」

主人公「極め付けに、明日が提出期限の書類がウララのミスで、ついさっき俺のところに回ってきてね」

主人公「今はその書類を榊博士に提出した帰りってわけさ……」

カノン「それは大変でしたねぇ」

主人公「あぁ……ちゃっちゃと休むことにするよ」

カノン「あ、あの! それでしたら教官先生、私の部屋に来ませんか? ちょうどクッキーを焼いたところなんです」

主人公「ほぅ……」

カノン「疲れた時こそ甘いものですよ! 是非、食べていってください」

主人公「うん、そうだな。お言葉に甘えて、ご馳走になろうか」

カノン「はい!」

5: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 22:43:39.31 ID:Kw0z1C5M0
極東支部・カノンの部屋

カノン「はい、たくさん食べてくださいね!」コトッ

主人公「いただきます」ペコリ

主人公(まだほんのりと温かいクッキー。実においしそうだ)サクッ

主人公(口の中に入れた途端、ほろりと崩れてやさしい甘みと濃厚なバターの香りが口いっぱいに広がる)

主人公「うんまぁぁーーーい!」

カノン「えへへ……良かったです。あ、忘れてました、飲み物もどうぞ」

主人公「ありがとう。ホットミルクか」ゴクリ

主人公(ん? なんだか飲みやすい)

主人公「甘い?」

カノン「あ、解りました? ちょっとハチミツを混ぜてあるんです。甘くて飲みやすいでしょう?」

主人公「あぁ、クッキーにもよく合うよ」サクサク

カノン「ハチミツは疲労回復にも良いそうですよ」

主人公「ほお、そうなのか」

カノン「アーカイブで偶然見ただけなんですけどね。ゆっくり召しあがってくださいね」

6: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 22:45:09.82 ID:Kw0z1C5M0
――――――

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主人公「ごちそうさまでした」ペコリ

カノン「お粗末さまでした」ペコリ

主人公「すっかりご馳走になってしまって、すまなかったな」

カノン「いえ、おいしそうに食べてくれてうれしかったです」

主人公「いやぁ、クッキーとミルクのおかげで随分とリラックスした気がするよ」

カノン「あ、あの、教官先生!」

主人公「どうした?」

カノン「あのー、教官先生がよろしければなんですけど、この後、耳かきなんていかがですか?」

主人公「え?」

カノン「ぜ、是非耳かきさせてください!」

主人公「ゑ? いいの?」

カノン「はい!」

主人公「じゃあ……お願いしちゃおうかな」

カノン「はい! 任せてください!」

7: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 22:46:35.50 ID:Kw0z1C5M0
カノン「えと、お隣失礼しますね」トスッ

主人公「おう」

カノン「……やっぱりこういう時は膝枕ですよね? ど、どうぞ」

主人公「では失礼」ポスッ

カノン「んっ」ビクッ

主人公(柔らけえええええ!)

主人公(イメージ通りというか……すっごい柔らかい!)

主人公(カノンさん、全身どこ触っても柔らかくて気持ちよさそうだな)

主人公(ハルオミ兄さん……)

主人公(あなたは大変いい部下を持った)

カノン「じゃあさっそく……あれ?」

主人公「どうした?」

カノン「すみません教官先生……道具を取ってきてもいいですか」

主人公「お、おう」ムクリ

カノン「す、すみませ~ん!」パタパタパタ

8: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 22:47:55.34 ID:Kw0z1C5M0
――――――

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――

カノン「すみません、手際が悪くて……」

主人公「大丈夫、大丈夫。じゃ、頼むよ」

カノン「は、はい。では改めて、右耳のお掃除始めますね」

カノン「綿棒入れますね」スーッ

主人公「カノンさんって、他人の耳掃除したことってある?」ズリズリズリ

カノン「お母さん以外では、教官先生が初めてです」ズズッ、ズズッ

カノン「……ちょっと緊張してます」ザリザリ

主人公(なるほど、通りでぎこちない)ザザザ

カノン「…………」ズリズリズリ

カノン「むぅー……」ズリズリズリ

主人公「大丈夫か?」ズズズ

9: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 22:49:15.60 ID:Kw0z1C5M0
カノン「大丈夫です……多分。もう少し奥に入れますね」スーッ

主人公「あ、ちょっと痛い」ズズッ

カノン「え! あ、ごめんなさい!」スッ

主人公「んー、どうもカノンさんは固いんだよなぁ」

カノン「すみません……」

主人公「真面目なのはカノンさんの良いところだけどね。いつも頑張りすぎちゃってる感じがする」

カノン「頑張りすぎ、ですか?」

主人公「何もテキトーにやれってことじゃないけどさ、ちょっと肩の力を抜きなよ」

主人公「お菓子作るときもずっと緊張してるわけじゃないでしょ? 気楽にやろう」

カノン「お菓子を作るとき……気楽に……」

カノン「……ちょっと落ち着きました。そうですね、気楽に頑張ります!」

主人公「ほら、力入ってる」

10: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 22:50:47.94 ID:Kw0z1C5M0
カノン「あ、すみません! では、改めまして……」スーッ

カノン「……今度は大丈夫ですか?」ズズズ

主人公「ん、問題ない。ちょうどいいところに届いてるぞ」パリパリ、ズズッ

カノン「良かったぁ、このまま続けますね」ズリズリズリ

主人公(うん、綿棒の動きがよくなった)ザザザザザ

主人公(ポテンシャルは高いから、実力が発揮できれば相当できる人なんだけどな)ズズッ、ズズズ

11: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 22:52:12.53 ID:Kw0z1C5M0
『あれぇ? 逃げちゃうのぉ?』

『アハハッ、痛かったの? ねぇ!』

『このままだとアナタ、穴だらけだよ!』

12: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 22:53:09.81 ID:Kw0z1C5M0
主人公(実に惜しい人だよなぁ……)パリパリパリ

カノン「あの、教官先生、大丈夫ですか?」ズー、ズズーッ

主人公「ん?」ズズッ、ズズッ

カノン「いえ、なんだかしかめっ面をしていたので……。私、またやっちゃいましたか?」ズーッ、ズーッ

主人公「いや、何でもない大丈夫だ」ズゾーッ

13: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 22:54:29.99 ID:Kw0z1C5M0
カノン「でしたら続けて、耳かきのふわふわで仕上げしますね」スーッ

主人公「おう」シャワシャワシャワ

カノン「えーい、ふわふわー」ズズズーッ、ゴソゴソ

カノン「このふわふわ気持ちいいですよね」ズズッ、シャワーッ

カノン「私、自分で耳かきするとき、これずっとやっちゃうんですよね」シャシャシャッ

主人公「あー、分かるなぁ」ズザーッ、ズザーッ

カノン「あ、でも、反対側もありますから、このくらいにしておきますね」ズーッ

14: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 22:55:35.63 ID:Kw0z1C5M0
カノン「じゃあ、教官先生、こっち側を向いてくださいね」

主人公「おう」クルリ

カノン「左側のお掃除始めまーす」スーッ

主人公(……カノンさん、スゲーいい匂いするなぁ)ズズズズズ

主人公(優しくて甘い匂い……和む)ズリズリズリ

カノン「やっぱり教官先生はすごいですね」ザザザ

カノン「私、お母さんに言われて耳かきの練習はしてたんですけど」シャッシャッシャッ

カノン「あんまり自信が無かったんです」ズズッ、ズーッ

カノン「でも、教官先生にさっきアドバイスをいただいて自信がつきました」ザザザ、ズーッ

カノン「本当に教官先生には感謝しきれません!」ズーズーッ

15: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 22:57:31.66 ID:Kw0z1C5M0
カノン「奥に入れるので動いちゃだめですよ」スーッ

主人公「んー……」ズズズ

カノン「そうそう、最近は耳かきだけじゃなくて、お料理とかお裁縫とか」パリパリパリ

カノン「色々お母さんに教わってるんです」ズリズリ、ズーッ

カノン「『未来の旦那さんのため』ってお母さんは言うんですけど」ズリズリ、パリパリ

カノン「あんまり実感がわかないんですよね……」ズズズ、ザザッ

主人公「……」ズズズ、パリパリパリ

カノン「……あれ? 教官先生?」ズズッ、ズーッ

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/25(月) 22:59:09.22 ID:Kw0z1C5M0
主人公「……」ZZZ

カノン「あ、寝ちゃったんですね。……えいっ」プニッ

カノン「えへへっ、教官先生のほっぺ柔らかいですねー」プニプニツンツン

カノン「あ、遊んでる場合じゃないや。仕上げしちゃいましょうね」スーッ

カノン「教官先生の寝顔かわいいなぁ」ズゾーッ、ズズッ

カノン「あ、意外とまつ毛長い」ゴソゴソゴソ

カノン「……」シャワシャワ

カノン「ふわぁ……」ズズズ、ゴソゴソ

カノン「あふぅ……」ズズーッ、ズズーッ

カノン「これでおしまいです。お疲れさまです、教官先生」

17: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 23:00:28.30 ID:Kw0z1C5M0
カノン「教官先生の寝顔見てたら、私も……」

カノン「眠くなっちゃいました……」

カノン「ゆっくり休んでくださいね、教官先生」

カノン「私も少し……おやすみなさい」

19: hazureya ◆R3hYJQ60Ak9t 2015/05/25(月) 23:02:44.30 ID:Kw0z1C5M0
終わり

引用元: カノン「教官先生、耳かきいかがですか?」【ゴッドイーター2】