3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/29(金) 20:04:19.48 ID:vUxjZ6sw0

提督「えーと……朧?……だよな……?」

朧「ザコだったろ、相手」

提督「何の話?」

朧「ミルクでも貰おうか」

提督「ミルク欲しいのか?」

朧「何度も何度もクズとばかり、他の言葉を知らないのか?」

提督「いや、言ってねーし」

朧「カードは拾った」

提督「そうですか」

朧「だが俺はレアだぜ」

提督「そうですね」(朧は改なので)

朧「どうしてDホイールと合体しないんだ?」

提督「知らねーよ!」

朧「ブルーノ!お前だったのか!」

提督「ブルーノじゃねーよ」

朧「キングだからか?」

提督「提督です……って、いつまで続けるんだよ……」(どこぞのカードアニメの主人公みたいだな……)

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/29(金) 20:09:00.85 ID:vUxjZ6sw0

潮「朝起きたら……朧ちゃんがこんな状況で……一体何があったのか……私にもわからなくて……」グスッ

提督「落ち着け潮!こういう時こそ落ち着かなくちゃ駄目だ!海軍はこんな事ではうろたえない!」

潮「……すみません……」グスッ

漣「よしよし……」

提督「それで……お前達も今朝こうなった事を知ったのだな?」

漣「……はい……」

曙「…………。」

提督「うーん……とにかくこうなった原因を探そう!昨日の朧の様子はどうだったんだ?」

漣「はい、特に変わった様子はありませんでした……」

曙「いつも通りだったわ……」

提督「潮もいつも通りだと思うか?」

潮「……はい……」

提督「そうか……とりあえず、昨日までは普通だったのか……」(夜の内に、誰かに何かされたのか?)

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/29(金) 20:16:13.20 ID:vUxjZ6sw0

提督「時雨はどう思う?」

時雨「疲れが溜まっていたとかかな?朧は真面目だから、ストレスとか溜めやすいんじゃないのかな?」

提督「なるほど……徐々に溜めていた疲れやストレスが一気に爆発して、朧の精神状態を
   おかしくしてしまった……十分にありえるな……」

朧「にーぎやカニカニ♪にーぎやカニカニ♪」

提督「踊るな!!」(潮の泣く気持ちが何となくわかる気がする……てか、本当にあの朧かぁ?)

潮「元の……元のやさしい朧ちゃんに戻りますよね……提督?」グスッ

提督「ああ、必ず戻るさ!俺はそう信じてる!」(必ず元の朧に戻してやる!)

時雨「提督、明石と大淀を呼ぼうか?」

提督「ああ、頼む!とりあえず、朧を明石と大淀に診てもらうから三人は部屋に
   戻っていてくれ!」

 

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/29(金) 21:01:31.85 ID:vUxjZ6sw0

曙「ちょっと!私達も何かするわ!」

提督「当然だ!だからお前達三人は、部屋に戻って何か朧がおかしくなった原因を探してくれ!
   日記とかあれば原因とかわかるかもしれないだろ?」(日記つけてるかは知らんけど)

曙「わかったわ!」

提督「あと、部屋の状況とかも調べてくれ!誰かが夜忍びこんで朧に何かした
   可能性も無いとは言えないからな!」

漣「わかりました!」

提督「……潮、辛いかもしれないけど、お前も協力してくれるか……?」

コシコシ

潮「……はい……潮、がんばります!」

提督「よく言ってくれた!頼んだぞ!」(ありがとう)

潮「はい!」

提督「うむ、俺はここ(執務室)で、朧と会話をして様子を見てるから何かあったら無線に連絡を頼む!」

曙&漣&潮「はい!」

………………。

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/29(金) 21:04:53.52 ID:vUxjZ6sw0

提督「とは言ったものの、どう会話すれば……?」

朧「おい、デュエルしろよ!」

提督(またそれか……ならば!)

提督「サテライトのクズがこの俺とデュエルだとぉ?カードも持ってないくせに、笑わせるなよ!」

朧「ダイレクトアタック!」バキッ!

提督「ガハッ!」

時雨「提督!」

提督「だ、大丈夫だ……」(朧が怒った……?だが、表情は普通に見える……)

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/29(金) 21:13:56.83 ID:vUxjZ6sw0

提督(朧……本当にどうしてしまったんだ……)

朧「だが奴は……ハジケた」

提督「朧、俺だ!提督だ!!……わからないのか?」

朧「馬のままで決闘疾走(ライディングデュエル)だと!?ふざけやがって!!」

提督「デュエルならしてやる!だから話を聞いてくれ!」(まるで聞く耳を持たない……)

朧「おしゃべりが過ぎる!」

提督「朧!!」

朧「…………。」

ガチャ

提督「朧!何処へ行く!?」

時雨「提督!」

提督「俺は朧を追いかけるから、時雨は明石と大淀が来たら待機させておいてくれ!」

時雨「わかった!」

提督「……朧……」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/29(金) 21:19:16.94 ID:vUxjZ6sw0

――――― 第七駆逐隊の部屋


ゴソゴソ

漣「うーん……朧って日記つけてたっけー?」

曙「とにかく変わった事があったらクソ提督に連絡よ!」

潮「あ、曙ちゃん!」

曙「どうしたの?」

潮「朧ちゃんの蟹さんが居ない……ヒトデさんは居るのに……」

曙「きっと艤装の中で昼寝でもしてるんでしょ?それより誰かが入った形跡を探さないと!」

潮「う、うん……」

ゴソゴソ

漣「日記日記……うーん……」

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/29(金) 23:37:47.23 ID:vUxjZ6sw0

――――― 港付近


提督「……やっと追い詰めたぞ……朧!」

朧「…………。」

提督「いや、お前は朧じゃないんだろ?」

朧「……気づいたか」

提督「朧は何処だ!!朧に何かあったら許さんぞ!!」

朧?「安心しろ。朧は無事だ。」

提督「……じゃあ朧は何処に居る?お前は何者だ?何故こんな事をする?」

朧?「俺は朧の妖精の蟹だ。朧の写真(カード?)にいっしょに写っているのがそうだ」

提督「……たしかに居た……じゃあその朧の姿は、朧に変身したって事か?」

朧?「いや、そうじゃない。これは朧の体だ!俺は朧の体を借りている!」

提督「……マジかよ……?」(非現実的過ぎて信じられん……)

朧?「ああ、マジだ。そして朧は……いや、朧の精神は寝ている状態だ。そして、用が済めば返すつもりだ」

提督「そ、そうか……じゃあ何故こんな事をした?」

朧?「俺は蟹だ……妖精とはいえ、無力な蟹だ……朧に何もしてやれない……な……」

提督「…………。」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/29(金) 23:46:59.73 ID:vUxjZ6sw0

朧?「俺は、艦娘として転生した朧といっしょに生まれた……
   だから彼女は俺にとって家族みたいなものだった……」

朧?「そんな彼女が最近ある悩みを抱えていたんだ……」

提督「悩み……?」

朧?「ああ、お前の事だ」

提督「俺……?俺が朧に何かしたっていうのか?」

朧?「いや、お前は何もしていない……だが、朧は常にお前のことを考えていた」

提督「…………。」

朧?「どうすればお前ともっと仲良くなれるか……そしていっしょに居られるか……
   どうしたら自分の思いをぶつけられるか……とにかくアイツは一人で悩んでいた……」

提督「…………。」

朧?「俺はそれを知りながら……何も出来なかった……」

朧?「アイツは真面目でやさしく、こんな俺の事でも大切にしてくれるいい子だ……ただ、自分をアピールする事が出来ない……
   引っ込み思案の所がある……自分の本音を隠してしまうところがある……」

朧?「そこで俺は考えた……どうやって彼女をお前にアピール出来るかを……」

提督「まさか……?」

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/29(金) 23:56:08.29 ID:vUxjZ6sw0

朧?「そう、朧と一時的な融合だ。とはいっても見た目は変わらないがな……
   だが、意思は完全に俺が操る事が出来る」

提督「もしかして……さっき奇妙な独り言や行動は……朧をアピールしようとしたって事か……?」

朧?「それもあるが、お前を試させてもらった!朧を本当に仲間と思っているのか、艦娘を大切に
   思っているのかをな!」

提督「……なるほど……」

朧?「お前はよく仕事をサボると聞いていたが、少なくても艦娘の事は大切にしている……
   お前なりに提督の務めを果たしている事がわかった!だから確信した!
   お前になら朧を任せられると……」

提督「…………。」

朧?「残念ながら……俺には時間が無い……だから頼む!彼女を……朧の事を
   もっと気に掛けてやって欲しい!」

朧?「それと朧が目を覚ましたら伝えて欲しい……今までありがとう……と」

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/30(土) 00:05:50.47 ID:Apu1+7Yg0

提督「待てよ!それぐらい自分で伝えろよ!」

朧?「どういう意味だ?」

提督「俺の……俺の体を貸してやる!だから……お前こそ朧に自分の気持ちを伝えろよ!
   ありがとうって!」

朧?「言ったはずだ!俺には時間が無い!」

提督「時間が無いって……まさか!?」

朧?「ああ、俺はもうすぐ寿命を迎える。」

提督「……すまん……」

朧?「フッ……だが、お前の気持ちは嬉しかった……ありがとう」

提督「…………。」

朧?「そんな顔をするな。俺は朧が幸せならそれでいい……」

朧?「そして、お前のような男が居れば安心して逝ける……今は心からそう思っている」

朧?「……どうやら時間のようだ。朧を……頼んだぞ!」

カッ

提督「うわっ!?」(凄い閃光だ!?)

朧「うっ……」

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/30(土) 00:13:25.19 ID:Apu1+7Yg0

提督「朧……?大丈夫か?」

朧「提……督……?」

提督「ああ、そうだ。それより体の方は大丈夫か?」

朧「はい……」

提督「そうか……良かった」ホッ

朧「ところで朧は何故、こんな所に……?」

提督「……それは……」

蟹の妖精「」

朧「蟹さん!?」

提督「ああ……お前の妖精の蟹だ……」

朧「うう……」グスッ

提督「…………。」

朧「なんで……なんでこんな事に……」グスッ

提督「どうやら寿命だったらしい……」

朧「…………。」グスッ

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/30(土) 00:24:25.22 ID:Apu1+7Yg0

提督「……アイツさ、お前の事すごく心配してたぞ」

朧「…………。」グスッ

提督「お前が苦しんでるのに何も出来なくて悔しいとも言ってた。」
   
提督「けど、寿命を迎える最後の最後でお前の役に立てて嬉しかったと思うぞ?」

提督「アイツのおかげで俺はお前の事を少しだが知る事が出来た……
   俺は、アイツに感謝している……そして、アイツの想いは決して無駄にしない!」

朧「…………。」グスッ

提督「……すまなかったな……お前が苦しんでるのに気づきもしないで……」

朧「…………。」フルフル

22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/30(土) 00:29:26.24 ID:Apu1+7Yg0

提督「アイツ……最後の最後までお前を心配してた……本当にお前の事が大好きだったんだな」

朧「…………。」ポロッ

提督「そして最後に……今までいっしょに居てくれてありがとう。そう言ってた」

朧「そう……ですか……」ポロポロ

ギュゥ

提督「俺さ……アイツの分までお前を守るから……アイツの分までお前を見てるからさ……
   何かあったら遠慮せず……俺の所に来いよな?」

朧「……うん……」グスグス

提督「よしよし……」ナデナデ

朧「……かに……さん……うう……ううぅ……」グスグス

―――――――――――――――

――――――――――

―――――

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/30(土) 00:33:40.78 ID:Apu1+7Yg0

――――― 鎮守府近くの岬付近


提督「海を見渡せるここに墓を立てれば、アイツも喜ぶだろ。近いうちにお供え物持ってまた来ような!」

朧「……はい……」

………………。

朧「提督」

提督「何だ?」

朧「その……心配してくれて……ありがとう」

提督「……何言ってんだよ。あたり前だろ?仲間なんだからさ」

朧「……はい」

………………。

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/30(土) 00:39:32.15 ID:Apu1+7Yg0

提督「それにしても、すごい蟹だった……絆を大切にする熱い心を持つやつだった……」

朧「アタシ、天国に居る蟹さんに心配されないように……強く、なるから……絶対に」

提督「ああ、その意気だ!がんばれ!」

朧「だから……その……もし……迷惑でなければ……たまに提督の所に遊びに行ってもいいですか……?」

提督「朧……」(自分から遊びに行くなんて言ってくるとはな……
        今までは必要以外の事は言ってこなかったのに……)

提督「ああ、いつでも歓迎するぜ!気軽に来いよな!」(蟹のおかげで少しは成長したのかもな)

朧「はい!」

朧(アタシ、今はこれぐらいの事しか言えないけど……いつかは自分の想い……
  全部提督にぶつけるから……天国で朧を見ててね、蟹さん!
  勇気をくれて……今まで側に居てくれて……本当にありがとう!)

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/30(土) 00:59:57.05 ID:Apu1+7Yg0

――――― 数時間後(執務室)

提督「はぁ……疲れた……」

時雨「提督、お疲れ様」

提督「時雨もな」


提督(あの後、朧の身体検査を明石と大淀にしてもらった。
   特に異常は見当たらなかったので、今まで通り過ごすことになった。)

提督(それと第七駆逐隊の三人は、朧が無事だと知ったとたん泣き出した。
うれし泣きなんだろうけど……正直なだめるのに疲れた……)

提督(でも、それだけみんな朧の事を本当に大切に思っている……
   そう考えると俺の疲れなんてちっぽけに思えた。)

提督「……俺ちょっと、夜空を眺めてくる……時雨は用が済んだら
   自分の部屋に帰ってていいからな」

時雨「う、うん」

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/30(土) 01:06:05.21 ID:Apu1+7Yg0

――――― 港付近


提督「流石に夜は静かだな……月が綺麗だ……ん?」

提督(誰か居る!艦娘にしては……身長がデカ過ぎる!部外者か?)

提督「あの~、ここは関係者以外は立ち入り禁止なんですけど~?」

提督(あれ?どっかで見た事あるような……?)

???「あの月を見ていたら、お前が来るような気がしてなあ」

提督「あ、貴方はッ!?」




…………完?


朧?「なぁにこれぇ?」(オチに対して)










あの世にいる蟹の妖精「おい、艦これしろよ」

引用元: 朧「おい、デュエルしろよ!」 提督「えっ!?」