1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 21:55:00.31 ID:sqTRoBcS0
 

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 21:55:43.37 ID:sqTRoBcS0
勇太「カブトボーグ大会……?」

六花「かぶと、ぼうぐ……?」

七瀬「はい、そうです」

勇太「いや、意味がわからないんですが……」

七瀬「ほら、うちの学校はボーグ部がないので、ちょうどいいかなぁって」

勇太「はぁ」

七瀬「大会でいい成績が残せれば、実績として認められるので、頑張ってねー」

勇太「そんなむちゃくちゃな……」

七瀬「でももうエントリーはしちゃったのでぇ、よろしくねー」

勇太「ええぇ……」

六花「……」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 21:58:04.12 ID:sqTRoBcS0
勇太「失礼します……はぁ」

六花「……勇太」

勇太「ん、どうした?そういえばお前、いたのに珍しく静かだったな」

六花「カブトボーグって、なに?」

勇太「え。ああ、知らないのか。今どき珍しいやつだな」

六花「ふ、仕方がない……世俗の娯楽にうつつを抜かす時間など、この邪王――」

勇太「そういうのはいいから。そうだな」フゥム

勇太「……」

六花「どうしたの?勇太」

勇太「いや……」

勇太(そうだな、こうなったら仕方ない)

勇太「とにかく、見た方が早いだろ。行くか」

六花「?どこに」

勇太「ボーグショップだ」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:01:11.28 ID:sqTRoBcS0
勇太「みんな先に帰っちゃうなんてなー。とりあえずカブトボーグのことはメールしておいたけど」

六花「勇太、まだー?」

勇太「ああ。ちょうどついたぞ」

LOID'S PARTS SHOP

勇太「ここだ」キィ

「いっけぇぇええ!俺のトムキャット・レッド・ビートル!」

「ぐわああああ」

勇太「お、やってるな」

六花「勇太、今のは?」

勇太「ほら、ちょうどボーグバトル中だ。見てみろ」

六花「う、うん」

ケン「くっそー!こうなったら……」

リュウセイ「こい!ケン!」

ケン「チャイナクック・マーベラス・酢豚ぁ!!!」ドーン

六花「な、なに!?」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:03:05.53 ID:sqTRoBcS0
リュウセイ「レッドレッド・メテオバースト!」ゴォォォォ

ケン「ぐわあああああ」

六花「す、すごい……」

ロイド「ハーイ、ケン君ノ負ケデース!」

ケン「ちぇ、負けちまったぜ」

リュウセイ「へへーん」

勝治「いや、でも二人ともナイスファイトだったよ」

リュウセイ「ああ、ケン、腕をあげたな!」スッ

ケン「へへ、リュウセイ、お前こそ」ガシッ

ロイド「オゥ!美シイ友情デスーネ!」

勝治「ようし、リュウセイ君!今度は僕とバトルだ!」

リュウセイ「おう!かかってこい!」

ロイド「フフフ、二人トモ頑張ッテッテ、アレ?」

勇太「どうも、ロイドさん」

ロイド「ユウータ君!?ユウータ君ジャナイデースカー!」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:07:07.45 ID:sqTRoBcS0
勇太「お久しぶりです」

ロイド「ホンートニオ久シブーリデース!ドシタンキョーハ」

勇太「いやあ、実は」

六花「勇太……」

勇太「あ、ロイドさん、こいつは小鳥遊六花、今日はこいつにカブトボーグを教えに」

ロイド「ヘエー。ア!モーシーカシーテー、コレ?」

勇太「ち、ちがいますよ!こいつはただ家が近所で学校が同じで、同じ部活なだけで」

ロイド「ウフフフ、アノユウータ君ガ立派二ナッチャッテーオ兄サンホントウレシ」

六花「勇太」クイクイ

勇太「あ、そうそう。六花。この人はロイドさんといって」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:10:26.63 ID:sqTRoBcS0
勇太「あ、そうそう。六花。この人はロイドさんといって」

六花「勇太!そんなことより、今のなに!?」

ロイド「ソ、ソンナコト!?」

勇太「す、すいませんロイドさん!おい、六花」

六花「今の、すごくかっこよかった!あれがカブトボーグ!?」

勇太「え?あ、ああ」

六花「あの力……もしや機関が開発しているという新型兵器の」

ロイド「オヤオヤ、モシーカシテ彼女ハー」

勇太「ははは……はい」

リュウセイ「おーい、ロイドさーん」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:14:40.32 ID:sqTRoBcS0
ロイド「オゥ、リュウセイ君。ナンデースカ?」

リュウセイ「いや、さっきから話してるその人たち、誰?」

勝治「初めて見る人だよね」

ケン「ああ、俺も見たことねえ」

ロイド「ソオーデシタ!皆サーン、実ハ彼ハアノ有名ナ、ダー」

勇太「うわあああああ!!」

ロイド「ワォ!?」

リュウセイたち「?」

勇太「ロイドさん、ちょっと!」グイッ

ロイド「ナナナ、ユウータ君、ナニヲスルノデース!?」

勇太「いいから!」ズルズル

リュウセイ「なんだあ?」

勝治「あの人はいったい?」

ケン「ていうか、そっちの姉ちゃんがさっきから、やたら俺たちのこと見てるんだけど……」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:19:23.14 ID:sqTRoBcS0
リュウセイ「え?」

六花「」ワクワクキラキラ

リュウセイ「え、なに?」

勝治「どうしたんですか、お姉さん」

六花「さっきの」

リュウセイ「さっきの?」

六花「かっこよかった」

リュウセイ「え?もしかしてさっきのバトルのこと?」

六花「」コクン

リュウセイ「えへへ、見てたの?いやあ、照れちゃうなあ」

六花「先程の魔神機を見せてほしい」

リュウセイ「え?なんだって?」

勝治「もしかして、トムキャット・レッド・ビートルのことじゃないかな?」

六花「さっきの深紅のマシンは赤き炎を操っていた」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:22:10.98 ID:sqTRoBcS0
ケン「はあ」

六花「あの力、間違いなくダークフレイムマスターの宿敵、聖なる炎の王、縁のもの」

六花「なら、この邪王真眼の使い手である私とも戦う運命にある」

リュウセイ「はあ?なに言ってんだ姉ちゃん」

勝治「もしかして、かわいそうな人なのかな」ヒソヒソ

ケン「結構かわいいのに、ショックだぜ」ヒソヒソ

ロイド「皆サーン、オ待ターセ、イタシマーシタ」

勇太「……」

リュウセイ「あ、ロイドさーん、聞いてくれよ」

リュウセイ「この姉ちゃんがさっきから訳のわからないことを」

ロイド「ノウ!リュウセイクーン、初メテ会ッタオ嬢サーンノコトヲソンナフーウーニ言ッテハイケマーセンヨ」

勇太「お前、いったい何を言ったんだ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:29:07.46 ID:sqTRoBcS0
六花「私はただ、先程の力はDFMの宿敵、聖なる炎の王の」

勇太「うわわわわ!」

リュウセイ「んん?」

勇太「とにかく!ロイドさんにお前のカブトボーグを用意してもらったから!とっとと帰るぞ!」

六花「え、もう?でも」

勇太「いいから!」グイッ

勇太「じゃ、じゃあロイドさん!失礼します!」

六花「ああああ、勇太ぁ、そんなに引っ張ったら痛い」

リュウセイ「いったいなんだったんだ……」

勝治「じゃおうなんとかがどうとか、とか。だーくなんちゃらがどうとかって、言ってたね」

ケン「もう一人の兄ちゃんのほうはまともそうだったけどな」

ロイド「アレーハ、中二病デース」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:34:34.81 ID:sqTRoBcS0
リュウセイ「中二病?」

ケン「なんだそりゃ」

勝治「待って、僕、聞いたことがあるよ」

勝治「確か、中学二年生くらいになると発病して、妄想に取り付かれ、おかしな言動をするという心の病……」

ロイド「イエース、彼女ーハ、ソノ現代ノ奇病二犯サレテイルーノデース……ホントカナシイ」

リュウセイ「そうだったのか……俺、おかしな姉ちゃんなんて言っちゃったぜ」

ケン「俺も……」

ロイド「仕方アーリマセーン。今ハタダ、彼女ガ少シデモ良クナルヨウイノーリマショ」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:41:19.31 ID:sqTRoBcS0
リュウセイ「そうだな、がんばれよ姉ちゃん」

ケン「負けるなよ」

勝治「きっと良くなってくださいね」


勇太の部屋

勇太「ようし!できたぞ!」

六花「おお、勇太すごい!」

勇太「どんなもんだい。カスタマイズも一応俺がしといたし、これなら大会でもそこそこいいところまで」

六花「勇太、詳しい」

勇太「え、そ、そんなこと、ないぞ」

六花「もしかして、勇太もカブトボーグを!?」

勇太「知らない知らない!そんなものぜーったい持ってない!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:48:31.07 ID:sqTRoBcS0
六花「あやしい……」ジー

勇太「……そ、そんなことよりさ!えっと、あ、な、名前!」

六花「名前?」

勇太「マシンの名前を決めないと!ほら、どうする!?」

六花「名前……」

六花「ふ、そんなもの、決まっているこの魔神の名は」

六花「シュバルツゼクスプロトタイプマークⅤ!」

勇太「ⅢとⅣはどこいったんだ」

六花「むふー、そうだ勇太!早速戦わせたい!」

勇太「えー」

勇太「でももう夜だぞ。だいたいこの辺にボーガーなんて」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:51:44.26 ID:sqTRoBcS0
六花「勇太。勇太は自分の魔神、持ってないの?」

勇太「え、えーっと」

六花「勇太?」

勇太「な」

六花「勇太、あるのなら戦わせて欲しい」キラキラワクワク

勇太「……な、ない――」

六花「」ショボーン

勇太「ことも……ない、かな?」

六花「あるの!?」

勇太「……はぁ」

勇太「ちょっと待ってろ」ガサゴソ

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:56:52.71 ID:sqTRoBcS0
勇太「あった……」

勇太(俺の……魔神ダーインスレイブ……)

六花「勇太、見せて見せて」

勇太「ほら」

六花「おおー、かっこいい!」

勇太「……」

六花「勇太、早速戦わせよう!」

勇太「あ、ああ」

六花「よし!……」

六花「……えっと、どうすればいい?勇太?」

勇太「ふ、ほんとお前なにも知らないんだな」

勇太「いいか、カブトボーグっていうのは、チャージに始まりチャージに終わると言ってな」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:57:43.17 ID:sqTRoBcS0
>>17
いつもの人とは違うので

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:04:54.54 ID:sqTRoBcS0
六花「チャージ?」

勇太「ああ。こうやって――っとその前に」

勇太「外に行くか。家の中じゃ危ないし」

六花「確かに。本気ではないとはいえ、邪王真眼とDFMが戦えばこんな建物、すぐ壊れてしまう」

勇太「はいはい」


勇太「よし、じゃあ行くぞ!まずは俺の動きを真似するんだ!」

六花「う、うん!」

勇太「チャージ三回!フリーエントリー!ノーオプションバトル!」

六花「え?ちゃ?ふりー?」

勇太「復唱!」

六花「は、はい!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:07:13.86 ID:sqTRoBcS0
勇太「チャージ三回!」

六花「チャージ三回!」

勇太「フリーエントリー!」

六花「フリーエントリー!」

勇太「ノーオプションバトル!」

六花「ノーオプションバトル!」

勇太「うおおおおおおおお」ガシャコーンガシャコーンガシャコーン

六花「え?え?こ、こう?」ガシャコンガシャコンガシャコン

勇太「そうだ!それがチャージだ!」

勇太「そして!ちゃああああああじいいいんんんんぬ!」グワアアアアアア

六花「ちゃ、ちゃーじいーん!!」ポーイ

ガキーン

六花「ああああ、私のシュバルツゼクスプロトタイプマークⅤがぁぁ」

勇太「なんだ今のチャージインは!!」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:11:46.81 ID:sqTRoBcS0
六花「え?え?」

勇太「それにあのチャージ!ぜんぜん心がこもってない!」

勇太「チャージは心を込め、全身全霊の魔力を込めて」

六花「ゆ、ゆうた……」ビクビク

勇太「え?あ、ご、ごめん……」

勇太「ははは、俺、なんでこんな熱くなってんだ……」

勇太「ははは……」

六花「勇太……?」

勇太「い、いいか?とにかくさっきいった通り」

勇太「カブトボーグはチャージに始まりチャージに終わるんだ」

勇太「だから、大会までは毎日素振りをして」

六花「う、うん」

勇太「……ごめん、俺、帰るよ」

六花「勇太?」

勇太「なんでもない。じゃあな」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:17:16.24 ID:sqTRoBcS0
六花「勇太……?」

翌日

森夏「なによ、カブトボーグ大会って」

勇太「とにかく、出ることが決まっちゃったんだって」

森夏「私、持ってないわよそんな玩具」

一色「俺は昔使ってたのがあるぜー」

くみん「私も持ってないなあ」

凸森「おう!それがマスターの愛機デスか!」

六花「ふふふ、そう」

凸森「かっこいーデス!凸森も同じのほしーデス!」

凸森「DFM!早速今日の放課後!凸森の魔神も用意するのデス!」

勇太「はいはい」

森夏「私はパス」

くみん「私もちょっとー」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:21:54.39 ID:sqTRoBcS0
一色「ようし、俺は相棒を引っ張り出してくるぜ!!」

勇太「じゃあ大会に出るのは六花と凸森と一色か」

六花「勇太は?」

勇太「え?俺?」

六花「勇太は、出ないの?」

勇太「俺は……」

森夏「なに?富樫君もボーグ持ってるの?なら出なさいよ」

一色「そうだぜ勇太!一緒に優勝目指そうぜ!」

勇太「……そう、だな。まあ、出るくらいは」

六花「ほんとに?」

勇太「ああ」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:28:07.66 ID:sqTRoBcS0
そんなこんなで大会当日

実況「さあ、間もなく試合が開始する第14回暗黒舞踏ボーグバトル大会!」

実況「今大会有力選手はまず世界大会ベスト8の天野河リュウセイ君!!」

実況「さらに――」

勇太「天野河リュウセイ……この間のあいつが」

勇太「それに……」

実況「なんとビッグバンオーガニゼーションからは総帥ビッグバンその人が参戦しております!」

勇太「ビッグ……バン!!」

ロイド(ユウータ君……)

六花「勇太……」

一色「ん?どうしたんだ勇太は?怖い顔して」

凸森「は!もしやこの会場に組織の人間が!」

凸森「どこ!どこデスか!?」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:33:16.75 ID:sqTRoBcS0
実況「それでは、各会場でまもなく第一試合が行われます!」

勇太「六花の相手は……な、ビッグバン!?」ダッ


審判「チャージ三回、フリーエントリー、ノーオプションバトル!」

ビッグバン・六花「チャージ三回!フリーエントリー!ノーオプションバトル!」

ビッグバン「うおおおおおおおお」ガシャコーンガシャコーンガシャコーン

六花「はあああああ」ガシャコーンガシャコーンガシャコーン

ビッグバン「ちゃああああじいいいいいいいいんんんんぬ!!!」

六花「爆ぜろリアル、弾けろシナプス……」

六花「バニッシュメント・ちゃああああじいいいいいいんん!!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:37:43.01 ID:sqTRoBcS0
勇太「はぁはぁ、も、もう始まって……」

六花「きゃあああああああ」

勇太「り、六花!?」

ビッグバン「くっくっく……ふはーっはっはっは」

ビッグバン「まったく、この大会のレベルも落ちたものだ!!」

勇太「ビッグバン!!」

ビッグバン「こんな素人に毛が生えたような素人が相手とはな!!」

勇太「貴様!!」

ロイド「ノウ!ユウータ君イケーマセン!!」

ビッグバン「んん?なんだ貴様は?」

勇太「……くっ」

ビッグバン「ふんまあいい!どうやら貴様もボーガーのようだな!」

ビッグバン「ならば勝ち上がり!私に挑むがいい!」

ビッグバン「まあ!所詮学生のお遊びレベルでは無理だと思うがな!はーっはっはっは!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:42:18.44 ID:sqTRoBcS0
勇太「ビッグバン……!!」

六花「ゆ、ゆうた……」

勇太「はっ!り、六花!!」

六花「勇太……負け、てしまった……」

勇太「六花!しゃべるな!」

六花「ゆうた……あいつは強い……でも、あなたなら……」

六花「ダークフレイムマスターなら……」

勇太「六花!!」

六花「おね……がい……」

勇太「六花ぁぁぁああああああ!おのれビッグバン!!」


森夏「いや、別に小鳥遊さん自身はなにも危害受けてなかったわよね」

凸森「ううう、ますたぁ……マスターの敵はこの凸森が必ず!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:45:40.07 ID:sqTRoBcS0
控え室

勇太(また、この仮面をつける時が来るなんて……)

勇太(あの時、俺は……)

ビッグバン『ふはーっはっはっは!!』

勇太「ビッグバン!貴様だけは!俺が!」


審判「ん?対戦相手の富樫選手はまだ?」

対戦相手「へへ、なんだ逃げたのか?」

ロイド(ユウータ君、イッターイドコーヘ……)

審判「仕方ない、いないようならふせん」

「待て!!」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:50:16.94 ID:sqTRoBcS0
ダークフレイムマスター「ふはははは!誰が逃げただと!」

DFM「このダークフレイムマスターが逃げる?おかしなことを!」

審判「え?えーっと、富樫選手?」

DFM「違う!私はダークフレイムマスターだ!!」

対戦相手「な、なんだこいつ……やべえ」


森夏「え、あれ富樫くん?なにあの格好……」

一色「勇太……」

凸森「おぅ!あれがダークフレイムマスターの真の姿デスかー!?」

ロイド「アノ姿ーハ!」

勝治「ダークフレイムマスター……?聞いたことがある!」

リュウセイ「知っているのか勝治!?」

勝治「うん!かつて多くの大会で優勝を拐った正体不明の謎の仮面ボーガー……ダークフレイムマスター!」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:54:24.84 ID:sqTRoBcS0
ロイド「イエース、ソシテソノ謎二包マレタ正体コソーアノユウータ君ダッタノデース」

リュウセイ「な、なんだってー!?」

森夏「ていうかなんなのこの胡散臭い片言の外人さんは」

くみん「気にしない気にしない」

六花「勇太が……!?」


DFM「ふははは、闇の炎に抱かれて消えろ!」

対戦相手「ぐああああああああ!」

審判「勝者!とg」

DFM「その名で呼ぶな!!」

審判「し、勝者!ダークフレイムマスター選手!」

DFM「ふはははは!!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:58:39.85 ID:sqTRoBcS0
ビッグバン「ほうこれは珍しい顔だ」

DFM「ビッグ……バン!!!」

ビッグバン「くっくっく、私に破れ姿を消した負け犬が」

ビッグバン「おめおめとどの面下げて帰ってきたのか」

DFM「黙れビッグバン!貴様は私が必ず倒す!!」


リュウセイ「ビッグバンに破れた!?」

ロイド「ソウナノーデス。ユウータ君ハ一度ーアノビッグバン二破レテシマッタノーネ」

凸森「だ、ダークフレイムマスターを破るとは、なんという男デス!!」

六花「勇太……」

森夏「うわ、うちのバカまで同調してる……」

くみん「この会場にいる人たちってー、みんな六花ちゃんや凸ちゃんみたいだよねー」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 00:01:32.62 ID:sqTRoBcS0
DFM「待っていろビッグバン!貴様と当たる準決勝!私は必ず勝ち上がる!」

ビッグバン「ふ、まあせいぜい頑張ることだな、ふはははは!」


リュウセイ「俺たちも、負けてられないぜ!」

ケン「おう!がんばろうぜリュウセイ!勝治!」

勝治「うん!」


CM入ります

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 00:18:20.49 ID:ros+9aBR0
たたたたたたったったたたっ

実況「さあ大変なことになって参りました!」

実況「準決勝第二試合!すでに決勝へと駒を進めた天野河リュウセイ選手と戦う相手を決めるこの大一番!」

実況「大方の予想通り準決勝まで駒を進めたビッグバン選手がまさかの大苦戦!」

実況「しかも相手はなんとあのダークフレイムマスター選手!!」

解説「ダークフレイムマスター選手は依然ビッグバン選手に破れ」

解説「それからボーガー界から姿を消していましたね」

実況「はい、そうなんです!!まさかこの大会であの戦いの雪辱戦が見られようとは!」

森夏「と、富樫くんってそんな有名だったんだ……」

一色「がんばれ勇太ー!」

凸森「負けるなデス!ダークフレイムマスター!」

六花「勇太……」

実況「それにしても今まで正体が一切謎に包まれていたダークフレイムマスター選手ですが」

実況「今回なんと登録選手名からその正体が」

DFM「その名を言うなああああああ!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 00:24:46.96 ID:ros+9aBR0
ビッグバン「くっ、まさかこれほどまでに腕を上げていたとは……」

DFM「ふははは老いたなビッグバン!貴様の時代もこれで終わりだ!」

ビッグバン「くっくっく」

DFM「何がおかしい!!?」

ビッグバン「確かに、貴様は強い……だが、その程度では」

DFM「黙れ!いけ!魔神ダーインスレイブ!」

DFM「爆ぜろリアル!弾けろシナプス!」

DFM「バニッシュメント・ズィス・ワールド!!」ゴォォオオオオオ

ビッグバン「ぐわああああ」

カンカンカーン

審判「勝者、ダークフレイムマスター選手!」

実況「決まりましたー!ダークフレイムマスター選手!見事雪辱を果たしたー!」

実況「これで決勝を天野河リュウセイ選手と争うのは、ダークふ、ホース!ダークフレイムマスター選手です!」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 00:29:26.93 ID:ros+9aBR0
勇太(やった……六花、敵は……)

ビッグバン「くっくっく、いい気になるなよ」

ガルフストリーム笹本「総帥、お体に……」

ビッグバン「確かに貴様は強くなったようだ……だが」

DFM「だが?」

ビッグバン「貴様では!決勝で貴様を待つ我が息子!天野河リュウセイには絶対に勝てん!!」

DFM「む、息子、だと!天野河リュウセイが!!?」

ビッグバン「そうだ!貴様の戦い方では絶対にな」

ビッグバン「ふっふっふ、ふはーっはっはっは!!」

ビッグバン「帰るぞ」

笹本「はっ」


リュウセイ「まさか、ビッグバンが破れるとは……」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 00:33:13.31 ID:ros+9aBR0
ケン「ほんとに強かったんだな、あの変な格好の兄ちゃん」

勝治「うん、油断ならない相手だね。変な格好でどうやらあの人も中二病のようだけど」

ロイド(ムシロ彼ノ恐ロシーサハ、ソノ変ナ格好ニアルノデース)

ロイド(ウウ、シカーシ私ハドチラヲ応援スレーバ……)

リュウセイ「……よし!行ってくるぜ!」

ケン「がんばれよリュウセイ」

勝治「頑張ってね、リュウセイ君」

リュウセイ「おう!」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 00:38:00.36 ID:ros+9aBR0
勇太「六花、行ってくるよ」

六花「勇太……」

勇太「って言ってももう六花の敵は討ったし、別に決勝なんて」

六花「ダメ!」

勇太「六花?」

六花「勝って、勇太、勇太ならきっと勝てる」

六花「ダークフレイムマスターは、無敵」

勇太「六花……」

勇太「そう、だな……それに優勝なんてしたら、うちも部活動に格上げしてもらえるかもしれないしな」

六花「頑張って」

勇太「ああ」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 00:41:06.01 ID:ros+9aBR0
実況「さあ、長かったこの第14回暗黒舞踏ボーグバトル大会も決勝戦!」

実況「この一戦で優勝が決まります!」

解説「いやあ、まるで半年くらいかかったかのような気分ですね」

実況「まったくですね!どの試合も濃密でしたからねー!」

実況「さて、それでは決勝に勝ち上がった二名の選手の登場です!」

実況「まずはその確かな実力で相手を打ち破ってきた名実ともに日本最強ボーガー」

実況「天野河リュウセイ選手ー!!」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 00:45:03.59 ID:ros+9aBR0
リュウセイ「どうもどうもー」

実況「対するはー、一年以上の長き休養を経て不死鳥のように蘇り」

実況「宿敵ビッグバン選手をついに打ち破った謎の仮面ボーガー!」

実況「ダークフレイムマスター選手ー!」

DFM「ふっ」

実況「さあ、二人が位置につきます」

DFM「天野河リュウセイ」

リュウセイ「あん、なんだよえっとダークフレイムマスター?」

DFM「貴様、あのビッグバンの息子らしいな」

リュウセイ「だったらなんだってんだよ」

DFM「ふ、貴様自身にはなんの恨みもないが、貴様にはここで破れてもらう!」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 00:49:46.58 ID:ros+9aBR0
リュウセイ「ふん、それはこっちの台詞だぜ、中二病の兄ちゃん」

DFM「なっ!?なぜそれを!」

リュウセイ「いくぜダークフレイムマスター!いや、本名富樫勇太!」

DFM「貴様……!この姿の時にその名で呼ぶな!!」

審判「チャージ三回、フリーエントリー、ノーオプションバトル!」

リュウセイ「へ、いいからかかってこいよ!」

リュウセイ「チャージ三回!フリーエントリー!ノーオプションバトル!」

DFM「くう!チャージ三回!フリーエントリー!ノーオプションバトル!」

リュウセイ「うおおおおおおおお」ガシャコーンガシャコーンガシャコーン

DFM「はああああああああああ」ガシャコーンガシャコーンガシャコーン

リュウセイ「ちゃああああじいいいいいいんんぬ!!」

DFM「ちゃああああああじいいいいいんんぬ!!」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 00:57:51.75 ID:ros+9aBR0
実況「さあ!チャージイン!!両者綺麗に着地してー」

実況「まずは様子を伺うように間合いを取ります!」

実況「先に仕掛けるのはどっちだー!!」

リュウセイ「いくぜ!!」

実況「天野河選手だー!!猛烈なアタックー!!」

DFM「ふっ、そのような蚊の止まるような攻撃……」

DFM「光速を越える早さを持った異次元幾何学生命体をほふった我が魔神には」

リュウセイ「い、いぜ?きか?」

DFM「触れることもできん!!」

実況「避けたああああああ!」

実況「見事天野河選手のアタックを避けたダーインスレイブーそのままー!」

DFM「そして!これが帰還不可能と言われたアヴァロニア海溝に棲みし」

DFM「魔の海竜の鱗をも突き通した攻撃だ!!」

DFM「シーサペント・スレイブ・ランス!」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 01:01:59.31 ID:ros+9aBR0
リュウセイ「あ、あば?え?な――ぐああああああ」

実況「トムキャット・レッド・ビートルふっ飛んだー!!」

DFM「ふはははは、他愛ないな、天野河リュウセイ!!」

リュウセイ「くっそー……それにしてもあいついったい何を言ってるんだ……?」


ロイド「始マリマーシタネ、ユウータ、イエ、ダァクフレイムマースタノ悪魔ノ中二病攻撃ガ……」

勝治「中二病攻撃?」

ケン「なんなんだよそれ、どうしてリュウセイはあの攻撃を避けられなかったんだ」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 01:07:11.49 ID:ros+9aBR0
ロイド「ソレーハ、彼ノアノ、ヤタラ凝ッタ設定過多ノ言イ回シー二」

ロイド「リュウセイ君ハ翻弄サレテシマッタノーデス」

ロイド「彼ノアノ格好、アノキャラ二、多ク強豪ボーガー達破レ去ッテイッタノデス」

勝治「な、なんて相手だ……」

ケン「強敵だぜ……」


森夏「あれ、なんか優勝できそうじゃない」

くみん「zzZ」

凸森「ダークフレイムマスターは最強!まさにマスターの言う通りデス!」

六花「頑張って勇太……」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 01:12:57.36 ID:ros+9aBR0
DFM「ふはははは、続けてくらえ!!」

DFM「爆ぜろリアル!弾けろシナプス!」

DFM「バニッシュメント・ズィス・ワールド!!」ゴォォオオオオオ

リュウセイ「うわあああ、なんだこの炎はあああああ!?」

DFM「我が闇の炎に抱かれて消えるがいい!天野河リュウセイ!!」


勝治「ほ、炎!?」

ケン「いったいどういうことだよ、炎なんてどこにも」

ロイド「イエ、コレモダークフレイムマスターノ攻撃ナーノデス」

勝治「ダークフレイムマスターの?」

ロイド「イエース、彼ハ、自分ノ妄想ヲ相手ニモ見セルコトーガデキルーノデス」

ケン「なんだって!?」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 01:15:13.02 ID:ros+9aBR0
勝治「でも、妄想なんだ!」

ケン「そうと分かれば!」

勝治「リュウセイくーん!」

リュウセイ「勝治?ケン?」

ケン「リュウセイ!これは妄想だー!」

リュウセイ「妄想!?」

勝治「そうです!その炎は全部あのDFMが見せている幻なんですー!」

リュウセイ「妄想……そうか!そうだったのか!」

DFM「ふん、戯言を」

DFM「これが妄想か!?貴様の身を灼くこの闇の炎が、幻だと!!?」

リュウセイ「くぅ、確かに熱い……だが」

リュウセイ「タネが分かればどうということはない!」

DFM「なにぃ!?」

リュウセイ「心頭滅却すれば火もまた涼し!幻の炎ならば尚更だ!」

DFM「ば、バカな、数多の魔獣を滅ぼした闇の炎が」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 01:18:29.89 ID:ros+9aBR0
リュウセイ「なにが闇の炎だ!だいたいさっきからお前は何を言っているんだ!?」

DFM「何をだと?そ、それは私がこれまで倒してきた魔獣たちの」

リュウセイ「それはお前の妄想だろ!現実じゃない!」

DFM「なんだと!?」

リュウセイ「さっき言っていたことも!なにもかも全部!」

リュウセイ「お前は妄想の中で強敵を倒していい気になっているだけだ!」

リュウセイ「だからこそ言える!俺はお前にだけは負けないと!」

リュウセイ「俺はお前とは違う!」

リュウセイ「俺はこれまで、実際に幾多の強敵と戦い、そして勝ってきた!」

リュウセイ「その俺がお前に負けたら、その強敵(ライバル)たちに合わす顔がねえええええんだよおおおおおおお!!」

DFM「私だって!!」

DFM「私だって……」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 01:21:42.03 ID:ros+9aBR0
勇太(俺は……俺は、そうだ、今までのは、すべて俺の妄想……)

勇太(妄想でいい気になって、ためしに大会に出たらたまたま勝ち進んで……)

勇太(大した強敵にも出会わぬまま……)

勇太(ビッグバンと戦って負けた……)

勇太(こんな俺なんて……)

リュウセイ「どうやら、勝負あったようだな」

DFM「くっ」


「勇太!!」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 01:25:24.22 ID:ros+9aBR0
六花「諦めちゃダメ!勇太!」

凸森「その通りデス!ダークフレイムマスターの力、その子供に見せつけてやるのデス!」

一色「がんばれ勇太!」

くみん「がんばれー」

森夏「妄想がなによ!中二病がなによ!勝てばいいのよ勝てば!」

DFM「みんな……」

リュウセイ「なあ、ダークフレイムマスター、いや、本名富樫勇太」

リュウセイ「いつまでそんな妄想を、仮面を被ってるんだ?」

DFM「ふ、そうだな」

実況「おっとぉ、なんとダークフレイムマスター選手!ここで今まで謎のベールに包まれていた仮面を取ったー!!」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 01:32:39.57 ID:ros+9aBR0
実況「えー、手元の資料によりますと、ダークフレイムマスターの正体は」

実況「なんと高校生!富樫勇太選手です!」

ビッグバン「なにそうだったのか!?そうか、あの少年が……」

笹本「驚きですね総帥!」

森夏「いや、最初に名前呼ばれてたし、トーナメント表にもかかれてたし……」


勇太「いくぜ、天野河リュウセイ!」

リュウセイ「こい!富樫勇太!!」

勇太「うおおおおおお!ダークフレイム・グッドナイト・ハグ!!」

リュウセイ「アルティメット・レッドアウト・ゴールデンマキシマム・バーニング!」

カッ!ドゴーン!

勇太「うわああああああ!」

実況「決まったー!激戦を制したのは、天野河リュウセイ選手だー!!」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 01:35:30.63 ID:ros+9aBR0
勇太「いたたたた、くそ、負けた」

スッ

リュウセイ「いいボーグバトルだったぜ、兄ちゃん」

勇太「ふっ……ああ、またやろう」ギュッ

ワアアアアアアア


勇太「ごめんな六花、負けちゃった」

六花「ううん、いいよ。かっこよかった勇太」

勇太「よし、俺、またやるよ!カブトボーグ!」

六花「私も、やりたい!勇太と一緒に!」

凸森「ふ、マスターがやるのなら当然この凸森もお供するのデース!」

一色「俺も俺も!」

くみん「がんばってねーzzZ」

森夏「勝手にして」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/28(金) 01:38:43.05 ID:ros+9aBR0
ロイド「今回ノ話ーノ教訓ハ、妄想ハ大概二シロッテコトヤネ」

ロイド「何事モホドホドガ肝心」


おわり

引用元: リュウセイ「いくぜダークフレイムマスター!いや、本名富樫勇太!」