1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:30:51.96 ID:oqN8Nzhk0
幼「最近は男の家のコタツにお世話になりながら」

幼「『あーもう冬だなー』とか思ってたら」

幼「もう年の瀬じゃねぇか!」ドンッ

幼「痛い…」ジンジン

男「…何してんだお前」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:35:10.00 ID:oqN8Nzhk0
幼「あ、男、お邪魔してるよー」

男「そんな予感がしてたけど、やっぱりいやがったか」

幼「む、可愛い幼馴染が来てあげたのにその反応はなんなの?」

男「普通は自分のこと可愛いって言ってるヤツほど可愛くねぇよ」

幼「ちがいないね」

男「自覚あんのかよ…」
 

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:38:01.83 ID:oqN8Nzhk0
幼「しかし気づけば今年ももう終わりだねぇ」

男「早いもんだよな。毎年思うけど」

幼「結局、世界は滅びなかったし」

男「あぁ…そんな話もあったな」

幼「もし世界が滅んだら永遠の女子高生でいられたのになぁ」

男「いや、その理屈はおかしい」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:40:53.24 ID:oqN8Nzhk0
幼「なんか部屋綺麗になったよね」

男「年の瀬だからな。昨日片付けたんだ」

幼「偉いねぇ」

男「お前は掃除してないのか?」

幼「別に男ほど部屋を汚くしないし、必要ないかなーって」

男「言うほど汚くした覚えはないんだがなぁ…」

幼「まぁ面倒だったからなんだけど」

男「やっぱり…」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:44:07.70 ID:oqN8Nzhk0
幼「いやぁ、いざやろうと思っても、どっから手をつけようかなーってなってね…」

男「それで考えるのをやめたと」

幼「その通り!」

男「その通りじゃねーよ。女としてそれはどうなんだ?」

幼「いいんじゃない?サバサバ系は最近モテるらしいよ?」

男「いや、それはサバサバとはまた別な気がするけど…」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:47:51.24 ID:oqN8Nzhk0
幼「大晦日はコタツに入りながらテレビ見るのが至高だよね」

男「それは同意するけど、お前普段とやってることかわんねーじゃん…」

幼「そうかも」

男「そうだよ」

幼「まぁいいじゃん。世間が私に追いついたということで」

男「納得できるかっ!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:51:07.34 ID:oqN8Nzhk0
幼「おせちとか頼んだ?」

男「あぁ。ウチはネットで注文したわ」

幼「ネットで?スカスカのヤツが来るかもしれないよ?」

男「いつの話だよ…あのサイトじゃないから大丈夫だろ」

幼「アレはアレで見てみたい気もするけどね」

男「それは他人事だからそう思うだけだ」

幼「そりゃそうでしょ。男のガッカリする顔も見れて一石二鳥だね」

男「それって得のうちに入るのか…?」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/30(日) 23:55:45.67 ID:oqN8Nzhk0
幼「おせちか…私、実はおせちってあんまり食べないんだよね」

男「そうなのか?なんかバクバク食ってそうなイメージだったけど」

幼「あ?」

男「なんでもないです」

幼「黒豆とかは甘くて好きなんだけどね…他はあんまり」

男「味覚が子どもなんだろ」

幼「…否定できないかも」

男「一通り食わないと、運が上がらないぞ」

幼「私は実力しか信じないから(震え声)」

男「何言ってんだお前」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 00:01:22.67 ID:slnTa3j10
幼「おせちよりお汁粉とかお雑煮の方がいいなー」

男「いや知らんけど」

幼「やっぱ正月にはお餅だよ…そのまま焼いて食べても良いし」

男「こりゃ正月太りコースだな」

幼「だ、大丈夫だし。冬休み明けたら運動するし…」

男「体重落とすの、けっこうキツいだろうなぁ」

幼「…男のいぢわる」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 00:04:26.38 ID:slnTa3j10
男「まぁ人が何食おうが知ったこっちゃねーけど、ほどほどにしろよ」

幼「気にしてくれてるの?」

男「そ、そういうワケじゃ…」

幼「えへへーありがと。気をつけまーす」

男「どうだかな…」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 00:09:31.94 ID:slnTa3j10
男「しかし大晦日に俺ん家に来て良かったのか?家族と過ごすとかあっただろうに」

幼「べっつにー。ただ最近はこのコタツにお世話になったから、ここで年越すのも悪くないかなって」

男「ずいぶんテキトーだな…」

幼「いいんだよ年の瀬だし。…それとも私が居たら邪魔かな?」

男「…さぁな。好きにすればいいさ」

幼「じゃ、お言葉に甘えて」

男「2人で年越しって、実はいままでで初めての試みだな」

幼「そうだねー。ずっと一緒に居たのに」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 00:13:12.10 ID:slnTa3j10
幼「男ーみかん無くなったー」

男「台所に置いてあるぞ」

幼「おーとーこー」

男「…はぁ、分かったよ。とってくればいいんだろ?」

幼「気が効くね~」

男「持って来いって顔してたくせによく言うよ…」

幼「じゃあコレは感謝の顔」ニコー

男「キモッ」

幼「なんだとー!?」プンスカ

22: >>20マジだよ怖ぇ 2012/12/31(月) 00:20:49.42 ID:slnTa3j10
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幼「ねーねー」

男「んー?」

幼「初詣さ、一緒に行かない?」

男「は、はぁ?何でまた急に…」

幼「いいじゃん。ちっちゃい頃は一緒にいってたよ?」

男「まぁそうだけど…」

幼「ダメ…?」

男「いや、ダメってこたぁ無いけど…」

幼「じゃー決まり!」

男「強引だなぁ」

男(願っても無い展開ですハイ)

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 00:25:10.65 ID:slnTa3j10
幼(男と一緒に初詣…)

幼「えへへー」

男「なんだ急に笑顔になって…」

幼「はわっ!?い、今のナシ!」

男「…何か変なことでも考えてたのか?」

幼「な、何でも無い///」バフッ

男(コタツの中に潜ってしまった…)

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 00:31:14.07 ID:slnTa3j10
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男「ガキ使まだかなー…早くみたいな」

幼「もはや紅白と同じく定番だね。今年は何やるの?」

男「熱血教師」

幼「熱血教師かぁ…誰か1人のコスチュームはジャージにブルマーだろうね」

男「あり得るな…」

幼「山崎はまた蝶野さんにぶっ叩かれるんだろうなぁ」

男「山崎の1年はアレで終わり、アレで始まるんだろう」

幼「私はみてて可哀想としか思わないけどな…」

男「本人は意外と幸せかもよ」

幼「えー…」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 00:35:17.47 ID:slnTa3j10
男「テレビが賑やかで、退屈しないなー」

幼「うん…ふぁぁ」

男「なんだ、眠いのか?」

幼「ちょっとね…」

男「なら寝とけ。新年までまだ結構あるし、備えて損は無いぞ」

幼「じゃ少しだけ…」

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幼「zzz…」

男(…ホントに寝たか)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 00:38:29.37 ID:slnTa3j10
男「ふぁぁ…なんかコイツ見てたら俺も眠くなってきたな…」

男「少し寝るか…」

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幼「zzz…うーん…はっ」パッチリ

幼(まだこんな時間か)

幼「よく寝たよく寝た…おろ?」

男「zzz…」

幼「男も寝ちゃったのか…」

幼「…」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 00:41:47.83 ID:slnTa3j10
幼(初詣…か。今年は一緒に行けるんだよね)

幼(我ながら不自然な誘い方だったなぁ)

幼(…来年は、もっと一緒に居れるといいな)マジマジ

男「zzz…」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 00:47:47.97 ID:slnTa3j10
幼(寝顔…可愛いな)マジマジ

男「zzz…んごっ」パッチリ

幼「!!」ビクッ

男「…顔近くね?」

幼「ひゃ!?ご、ごみぇん///」バッ

男「お、おう…(落ち着け落ち着くんだ俺)」

男「えと…まだこんな時間か」

幼「そ、そうだね」

男「あ、お腹空いてないか?」

幼「…ちょっとだけ」

男「ちょ、ちょっと食べるものでも持って来るわ」ドタドタ

幼「あっ…」

幼(や、やっちゃった…)

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 00:50:05.40 ID:slnTa3j10
幼(まぁ…寝顔見てただけだし、深い意味は無いし…)ドギマギ

幼(はぁ、もっと素直になれたらなぁ)

幼(いつもそう思ってるんだけど)

幼(…初詣はもっと素直になれるよう、お祈りしてこよう)

おわり

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 00:53:15.97 ID:slnTa3j10
ネタ尽きたんスよ

おまいらの知恵を貸してくれれば或いは…

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 00:59:23.68 ID:slnTa3j10
幼「食べ物って…カップ麺?」ズルズル

男「不服なら食わんでいいぞ」ズルズル

幼「もう食べちゃってるし」

男「なら文句言うな」

幼「なんかなぁ…こう、風情っていうか」

男「風情が分かるような年じゃねーだろ」

幼「そうだけどさぁ…」

男「しかたねーだろコレが1番手っ取り早いんだよ」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 01:03:19.62 ID:slnTa3j10
幼「この後年越しそばを食べるというのに…」

男「あっ」

幼「…もしかして忘れてたの?」

男「…じゃあコレが年越しそばということで」

幼「早い!まだちょっと早いよ!」

男「食っちまったモンはどうしようもないだろ…」

幼「これだから男はダメなんだよ」

男「返す言葉もございません」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 01:05:42.57 ID:slnTa3j10
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男「小腹は満たされた。さて、何するかな」

幼「12時まで、まだ時間あるよ」

男「テレビ安定だな」

幼「だね」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 01:11:32.77 ID:slnTa3j10
男「大晦日つっても、やることねーなぁ」

幼「下手に忙しいより良いよ…」ダラー

男「お前はいつも通りだな…代わり映えしない」

幼「…新鮮さが欲しいの?」

男「そう言う意味じゃねーけど…」

幼「そりゃ!」ゲシッ

男「いてぇ!コタツん中で蹴るな!」

幼「刺激が欲しかったんでしょ?」ゲシッゲシッ

男「それが物理的な方とは言ってないよ!」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 01:15:27.27 ID:slnTa3j10
幼「!!!」ピーン

男「いてて…ってどうした」

幼「あ、足つった…」

男「自業自得だ」

幼「お、おとこぉ」ウルウル

男「うっ…仕方ないな…」モゾモゾ

男「右か?よいしょっと」グイッ

幼「ひゃっ…」ビクッ

男「へ、変な声出すな!」

幼「ごめんなひゃい…」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 01:19:01.29 ID:slnTa3j10
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幼「死ぬかと思った…」

男「大げさにも程があるだろ…」

幼「コタツで死ねるなら本望!」

男「何言ってんだコイツ」

幼「いやー助かったよ男」

男「これに懲りたら二度とコタツの中で暴力をふらないことだ」

幼「ごめんなさい…」

男「分かればよろしい」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 01:22:43.50 ID:slnTa3j10
男「バカやってるうちに、12時前だぞ」

幼「ホントだ…」

男「そろそろカウントダウンとかし始める頃だな」

幼「カウントが0になったらジャンプしないと」

男「それさ、意味あんのか?」

幼「日付け変更線を跨げば次の年、ってロマンチックじゃない?」

男「俺にはよく分からんが、ロマンチックでは無いだろうな」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 01:25:03.89 ID:slnTa3j10
幼「つまんないのー。そんなんだからモテないんだよ」

男「それとこれとは関係無い…と思いたい」

男(まぁモテてもすることないけど)

男(僕は幼馴染一筋だからね!)キリリッ

幼「何で明後日の方向にキメ顔…」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 01:28:21.22 ID:slnTa3j10
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幼「5」

男「4」

幼「3」

男「2」

幼「1」

男「あけまして」

幼「おめでとー!!!」

男「ドンドン!パフパフ!」

幼「あ、それはいいです」

男「え、あ、サーセン…」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 01:31:28.00 ID:slnTa3j10
男「今年もよろしくな、幼」

幼「こちらこそ、よろしくね」

男「さて、次にやることは…」

幼「お年玉!」

男「親に言え」

幼「残念…」ショボーン

男「年越しそばを食べる!」

幼「また麺かぁ…」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 01:35:58.13 ID:slnTa3j10
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男「やっぱ赤いきつねだな」ズルズル

幼「緑のどん兵衛だよ」ズルズル

幼「…っていうかこれ年越しそばでいいの?」

男「CMでも言ってるから大丈夫だろう」

幼「蕎麦くらい茹でるだけでいいのに」

男「俺は茹でるだけでも自信が無い…」

幼「それくらいならやってあげたのに」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 01:38:53.95 ID:slnTa3j10
男「…じゃあ来年はお前ん家で年越ししようかな」

幼「!?ムグっ、ゲホッゲホッ」

男「おわっ!じょ、冗談だよ冗談」

幼「…冗談?なーんだ、残念」

男「え?」

幼「な、何でも無いよ!」アセアセ

幼(思わず口に出てしまった…)

幼(来年か…また一緒に年越しできるといいな)

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/31(月) 01:40:49.56 ID:slnTa3j10
幼「ねぇねぇ男」

男「なんだー?」

幼「今年も、よろしくね!」

男「さっきも聞いたよ。よろしくな」

幼(できれば、これからも…ね!)

もう一度終わり

引用元: 幼馴染「非常にうかつだった…」