2: ◆aH90oA1BN6 2015/06/14(日) 02:53:15.50 ID:kMmN3m9go
連続テレビ小説
3: ◆aH90oA1BN6 2015/06/14(日) 02:53:56.43 ID:kMmN3m9go
4: ◆aH90oA1BN6 2015/06/14(日) 02:54:34.83 ID:kMmN3m9go
第一話「出会い」
カシャカシャ
美優「まぁ…綺麗な景色……すごい…」
美優「綺麗な景色ですね…」
P「え…えぇ」
美優「ごめんなさい…写真の邪魔してしまって…」
P「いや、大丈夫ですよ」
カシャカシャ
美優「まぁ…綺麗な景色……すごい…」
美優「綺麗な景色ですね…」
P「え…えぇ」
美優「ごめんなさい…写真の邪魔してしまって…」
P「いや、大丈夫ですよ」
5: ◆aH90oA1BN6 2015/06/14(日) 02:55:42.53 ID:kMmN3m9go
美優「でも…こんな景色を見てると、日常なんて忘れてしまいます…」
P「こちらの方なんですか?」
美優「いえ…まぁ…」
P「どうして一人でこんなとこへ?」
美優「そうですね……」
美優「新しい恋を見つけようと思って……なんて嘘ですけど」
美優「私みたいな人が…」
P「こちらの方なんですか?」
美優「いえ…まぁ…」
P「どうして一人でこんなとこへ?」
美優「そうですね……」
美優「新しい恋を見つけようと思って……なんて嘘ですけど」
美優「私みたいな人が…」
6: ◆aH90oA1BN6 2015/06/14(日) 02:56:21.75 ID:kMmN3m9go
カシャ
P「じゃあ僕そろそろ行きますんで」
美優「そうですか……」
P「じゃあ僕そろそろ行きますんで」
美優「そうですか……」
8: ◆aH90oA1BN6 2015/06/14(日) 02:57:19.76 ID:kMmN3m9go
車の中
美優「それにしても、綺麗な景色……」
美優「すみません…なんだか……無理に乗せていただいて……」
P「いえ、いいですよ 僕も一人だと退屈なんで」
美優「そう言っていただけると……」
美優「それにしても……どちらまで行かれるんですか?……」
P「僕は今日はナルヴィクまで行きますよ」
美優「それにしても、綺麗な景色……」
美優「すみません…なんだか……無理に乗せていただいて……」
P「いえ、いいですよ 僕も一人だと退屈なんで」
美優「そう言っていただけると……」
美優「それにしても……どちらまで行かれるんですか?……」
P「僕は今日はナルヴィクまで行きますよ」
9: ◆aH90oA1BN6 2015/06/14(日) 02:58:07.54 ID:kMmN3m9go
美優「ナルヴィク…遠いですね……」
P「700キロぐらいありますね、まだ」
美優「ななひ…え?……700キロですか?……」
P「えぇ、今日中につかないとね ちょっとまずいんで」
美優「今日中につくんですか?……」
P「多分大丈夫じゃないかなと」
美優「ホントですか?…大変ですね……」
P「700キロぐらいありますね、まだ」
美優「ななひ…え?……700キロですか?……」
P「えぇ、今日中につかないとね ちょっとまずいんで」
美優「今日中につくんですか?……」
P「多分大丈夫じゃないかなと」
美優「ホントですか?…大変ですね……」
10: ◆aH90oA1BN6 2015/06/14(日) 02:58:54.42 ID:kMmN3m9go
美優「ナルヴィクか……」
P「ところで、あなた名前はなんて言うんですか?」
美優「あ…いけない…言ってなかったですね……」
美優「美優…三船美優です……」
P「美優?…」
美優「えぇ…」
P「ところで、あなた名前はなんて言うんですか?」
美優「あ…いけない…言ってなかったですね……」
美優「美優…三船美優です……」
P「美優?…」
美優「えぇ…」
11: ◆aH90oA1BN6 2015/06/14(日) 02:59:32.18 ID:kMmN3m9go
美優「ナルヴィク……私も行ってみようかしら」
美優「迷惑ですよね…そんなのは……」
P「いやぁ」
美優「迷惑……ですよね……」
P「700キロありますから」
美優「700キロ…でもつかないと大変なんですよね?……」
P「はい」
美優「迷惑ですよね…そんなのは……」
P「いやぁ」
美優「迷惑……ですよね……」
P「700キロありますから」
美優「700キロ…でもつかないと大変なんですよね?……」
P「はい」
12: ◆aH90oA1BN6 2015/06/14(日) 03:00:09.19 ID:kMmN3m9go
美優「でも…私……行きます…」
美優「なんだか、そう決めたら気持ちが楽になりました……」
つづく
美優「なんだか、そう決めたら気持ちが楽になりました……」
つづく
24: ◆aH90oA1BN6 2015/06/16(火) 22:00:24.84 ID:quWZcogXO
連続テレビ小説
25: ◆aH90oA1BN6 2015/06/16(火) 22:00:50.86 ID:quWZcogXO
26: ◆aH90oA1BN6 2015/06/16(火) 22:01:23.31 ID:quWZcogXO
第二話「事件」
美優「綺麗ですね……」
P「そうですねーホントに綺麗だ」
美優「こんな綺麗なところがノルウェーにあったなんて…」
P「あはは」
美優「ほら…見てください、あそこ…すごいです…」
P「あ…危ないですよ?そっちは」
P「ちょっと?美優さん?美優さん?」
美優「あっ…」
美優「綺麗ですね……」
P「そうですねーホントに綺麗だ」
美優「こんな綺麗なところがノルウェーにあったなんて…」
P「あはは」
美優「ほら…見てください、あそこ…すごいです…」
P「あ…危ないですよ?そっちは」
P「ちょっと?美優さん?美優さん?」
美優「あっ…」
27: ◆aH90oA1BN6 2015/06/16(火) 22:01:50.17 ID:quWZcogXO
P「あ!美優さん!!」
ボチャン
P「美優さん!!大丈夫ですか!!」
バシャバシャ
P「美優さん!美優さん!!」
P「はやく!はやく!!」
ボチャン
P「美優さん!!大丈夫ですか!!」
バシャバシャ
P「美優さん!美優さん!!」
P「はやく!はやく!!」
28: ◆aH90oA1BN6 2015/06/16(火) 22:02:16.66 ID:quWZcogXO
つづく
29: ◆aH90oA1BN6 2015/06/16(火) 22:18:32.21 ID:quWZcogXO
30: ◆aH90oA1BN6 2015/06/16(火) 22:18:58.82 ID:quWZcogXO
第三話「夢の途中」
美優「おはようございます……」
P「あ、おはようございます ゆっくり休めましたか?」
美優「はい…あんなにぐっすり寝たのは…何年ぶりかしら……」
P「そうですか」
美優「おはようございます……」
P「あ、おはようございます ゆっくり休めましたか?」
美優「はい…あんなにぐっすり寝たのは…何年ぶりかしら……」
P「そうですか」
31: ◆aH90oA1BN6 2015/06/16(火) 22:19:26.05 ID:quWZcogXO
P「僕は今日、ノルウェーから国境を超えてフィンランドに行こうと思っています」
美優「フィンランド……」
P「えぇ」
美優「そうですか……」
美優「フィンランド……」
P「えぇ」
美優「そうですか……」
32: ◆aH90oA1BN6 2015/06/16(火) 22:19:53.66 ID:quWZcogXO
P「美優さん……いばら姫の物語って知ってますか?」
美優「いばら姫?……」
P「えぇ…」
美優「いばら姫…なんですか?……」
P「グリムの童話なんですけども」
P「王女がずっと、百年間も眠りに就いていたんです」
美優「百年も……おねぼうさんですね……」
美優「いばら姫?……」
P「えぇ…」
美優「いばら姫…なんですか?……」
P「グリムの童話なんですけども」
P「王女がずっと、百年間も眠りに就いていたんです」
美優「百年も……おねぼうさんですね……」
33: ◆aH90oA1BN6 2015/06/16(火) 22:20:19.97 ID:quWZcogXO
P「そこへ王子が現れてキスをする…」
P「すると、その王女は目覚めてしまう…ご存知ですか?」
美優「それ…眠りの森の美女ではないですか?……」
P「あぁ、そうともいいますね」
P「人はいつか夢から目覚めないといけないんですよ」
P「いつまでも…夢見てるわけには…いかない」
P「すると、その王女は目覚めてしまう…ご存知ですか?」
美優「それ…眠りの森の美女ではないですか?……」
P「あぁ、そうともいいますね」
P「人はいつか夢から目覚めないといけないんですよ」
P「いつまでも…夢見てるわけには…いかない」
34: ◆aH90oA1BN6 2015/06/16(火) 22:20:47.16 ID:quWZcogXO
P「っ……はぁー」
P「あぁ…」
美優「ふふ…そうですね……」
美優「そうかもしれないですね…」
P「そろそろ出かけますか」
美優「そうですね…フィンランドまで……私はどこまでもついていきます……」
P「あぁ…」
美優「ふふ…そうですね……」
美優「そうかもしれないですね…」
P「そろそろ出かけますか」
美優「そうですね…フィンランドまで……私はどこまでもついていきます……」
35: ◆aH90oA1BN6 2015/06/16(火) 22:21:17.23 ID:quWZcogXO
P「…そうですか…」
P「じゃあ、車で待ってます」
美優「はい…すぐ行きます…」
美優「……」
美優「人は…いつかは目覚める……」
美優「私はまだ夢の途中です……」
美優「待ってください…Pさん」
つづく
P「じゃあ、車で待ってます」
美優「はい…すぐ行きます…」
美優「……」
美優「人は…いつかは目覚める……」
美優「私はまだ夢の途中です……」
美優「待ってください…Pさん」
つづく
43: ◆aH90oA1BN6 2015/06/21(日) 21:53:40.55 ID:Mc+wGsI8o
44: ◆aH90oA1BN6 2015/06/21(日) 21:54:18.45 ID:Mc+wGsI8o
最終話「別れ」
美優「ついにフィンランドまで来ましたね……」
P「美優さん」
美優「はい…」
P「僕はこれから、ヘルシンキまで向かいます」
美優「ヘルシンキ…いいですね……」
美優「ついにフィンランドまで来ましたね……」
P「美優さん」
美優「はい…」
P「僕はこれから、ヘルシンキまで向かいます」
美優「ヘルシンキ…いいですね……」
45: ◆aH90oA1BN6 2015/06/21(日) 21:54:55.46 ID:Mc+wGsI8o
P「もうそろそろ…この旅も終わりにしたほうがいいんじゃないかと」
美優「え?…」
美優「そ…それはどういうとこですか?……」
美優「私もヘルシンキまでご一緒します……」
美優「え?…」
美優「そ…それはどういうとこですか?……」
美優「私もヘルシンキまでご一緒します……」
46: ◆aH90oA1BN6 2015/06/21(日) 21:55:32.66 ID:Mc+wGsI8o
P「あなたには家庭があるじゃないですか」
美優「っ…そんなものは私捨てました…」
P「主人が待ってるんですよ」
美優「主人なんて…主人も子供も私のことなんかかえりみてなんかくれなかったんです」
美優「初めてあなたが私を女として見てくれたんです」
美優「Pさん、私はヘルシンキまで行きます」
美優「私は自由なんです」
美優「私は飛ぶんです!」
美優「連れてってください…」
美優「っ…そんなものは私捨てました…」
P「主人が待ってるんですよ」
美優「主人なんて…主人も子供も私のことなんかかえりみてなんかくれなかったんです」
美優「初めてあなたが私を女として見てくれたんです」
美優「Pさん、私はヘルシンキまで行きます」
美優「私は自由なんです」
美優「私は飛ぶんです!」
美優「連れてってください…」
47: ◆aH90oA1BN6 2015/06/21(日) 21:56:11.85 ID:Mc+wGsI8o
P「美優さん」
P「夢から覚めなきゃダメだ」
美優「私は夢なんな見てません!」
P「あなたはいつまでも夢見てるんだ!!」
美優「夢なんか見てません!私の目は覚めてるんです!!」
美優「私は見てます!常に現実を!」
美優「私は長い悪夢からやっと目覚めたんですPさん!」
美優「私をヘルシンキに連れてってください…」
P「夢から覚めなきゃダメだ」
美優「私は夢なんな見てません!」
P「あなたはいつまでも夢見てるんだ!!」
美優「夢なんか見てません!私の目は覚めてるんです!!」
美優「私は見てます!常に現実を!」
美優「私は長い悪夢からやっと目覚めたんですPさん!」
美優「私をヘルシンキに連れてってください…」
48: ◆aH90oA1BN6 2015/06/21(日) 21:56:48.77 ID:Mc+wGsI8o
P「…いばら姫の話を…思い出してください」
美優「いばら姫?…」
P「いつまでも…夢見てるわけにはいかないんですよ」
美優「何を言ってるかわかりません 私は夢なんか見てません」
美優「って…Pさん?!」
………
美優「いばら姫?…」
P「いつまでも…夢見てるわけにはいかないんですよ」
美優「何を言ってるかわかりません 私は夢なんか見てません」
美優「って…Pさん?!」
………
49: ◆aH90oA1BN6 2015/06/21(日) 21:57:30.48 ID:Mc+wGsI8o
美優「なんで…あんなこと…」
美優「びっくりしました…私……」
美優「いばら姫……」
美優「確かに…これは夢だったんですね……Pさん」
P「えぇ」
美優「びっくりしました…私……」
美優「いばら姫……」
美優「確かに…これは夢だったんですね……Pさん」
P「えぇ」
50: ◆aH90oA1BN6 2015/06/21(日) 21:58:16.17 ID:Mc+wGsI8o
美優「私……ヘルシンキは行きません」
美優「だって…私には家族があるんですもの」
美優「さようなら…王子様」
美優「だって…私には家族があるんですもの」
美優「さようなら…王子様」
51: ◆aH90oA1BN6 2015/06/21(日) 21:58:52.85 ID:Mc+wGsI8o
P「美優さん!」
パシャ
P「いい写真が、撮れました」
美優「……バカな人ですね…さようなら!」
おわり
パシャ
P「いい写真が、撮れました」
美優「……バカな人ですね…さようなら!」
おわり
引用元: ・三船美優「フィヨルドの恋人」
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