1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:14:06.18 ID:B5qj8jt70
  ────────────────────

    ───────────

     ─────


P「ふ~今日も疲れたな~」

春香「プロデューサーさん、お疲れ様です。お茶どうぞっ」トンッ

P「おお、いつもすまないな春香」

春香「えっへへー」テレテレ

美希「……」

美希(あざといの…)

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:18:39.32 ID:B5qj8jt70
P「そういえば……今日は春香と美希しかいないのか」

美希「~~~~」

春香「そう…ですね」チラッ

美希「そうだよ~ハニー!」ムギュ

P「う、うわっ! み、美希っ、はなれろー!」

春香「……」

春香(なんだか、嫌だなぁ…)

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:22:39.78 ID:B5qj8jt70
春香「ぷ、プロデューサー! これ、新曲のダンスですっ」フリフリ

P「ん…お、可愛い振り付けだな」

春香「はい! ダンスコーチも気合いが入っていて、」

美希「……」プイッ

美希(ぐぬぬ…なの)

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:27:01.59 ID:B5qj8jt70
美希「…ね、ねえハニー。ヤホーの検索で〝ほ″って打ってみてー」

春香(……?)

P「なんだ?」カタカタ…

   ───────────

P「おお! 検索候補に美希がでてくるじゃないか!」

春香(……!?)ガタッ

美希「エッヘンなの!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:32:50.58 ID:B5qj8jt70
P「エラいぞ~美希~」ナデナデ

美希「もっと撫でてなのー♪」

春香(ま、負けた…)

春香(私なんて、〝アマレココ″にすら負けてるのに……)

春香「でも、きっとプロデューサーさんの脳内検索候補だったら一番…」ボソッ

P「ん? 呼んだか春香?」

春香「い、いえっ。何でも、ありません」ニコッ

美希「……」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:41:24.59 ID:B5qj8jt70
美希(聞こえてたの…あ、あざといの……)

春香「……あ、プロデューサーさん! えっと…」

P「どうした? 言いたいことがあるならいくらでも話してくれてもいいんだぞ」

春香「…私、最近お洋服とか買っていなくて──」

美希(また、動くの……!)

春香「──……よかったら、お暇な時でもいいので…その」モジモジ

美希「なっ……!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:46:33.50 ID:B5qj8jt70
P「買い物か? 喜んで付き合うぞ」

春香「ご迷惑じゃ、ないですか?」チラッ

P「ああ、逆に頼ってくれて嬉しいぐらいだ」

春香「そんなっ…う、嬉しいですっ」ニコッ

美希「……」

美希(あ、あざとさが、圧倒的なの…!)

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:50:16.72 ID:NVM1XIq00
美希(聞こえてたの…あ、あざといの……)

春香「……あ、プロデューサーさん! えっと…」

P「どうした? 言いたいことがあるならいくらでも話してくれてもいいんだぞ」

春香「…私、最近お洋服とか買っていなくて──」

美希(また、動くの……!)

春香「──……よかったら、お暇な時でもいいので…その」モジモジ

美希「なっ……!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:52:52.85 ID:B5qj8jt70
美希(ヌヌヌ…負けないの!)

美希「…ハニー、コーヒーを淹れてくるの!」

P「え、だけど春香がお茶を──」

美希「今すぐ飲み干すの!」

春香「ちょ、ちょっと美希っ」

美希「私も──」

春香「……?」

美希「──春香みたいな、お世話してみたくなったの」

春香「美希……」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:54:18.29 ID:NVM1XIq00
美希「…ね、ねえハニー。ヤホーの検索で〝ほ″って打ってみてー」

春香(……?)

P「なんだ?」カタカタ…

   ───────────

P「おお! 検索候補に美希がでてくるじゃないか!」

春香(……!?)ガタッ

美希「エッヘンなの!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:56:36.85 ID:NVM1XIq00
美希(聞こえてたの…あ、あざといの……)

春香「……あ、プロデューサーさん! えっと…」

P「どうした? 言いたいことがあるならいくらでも話してくれてもいいんだぞ」

春香「…私、最近お洋服とか買っていなくて──」

美希(また、動くの……!)

春香「──……よかったら、お暇な時でもいいので…その」モジモジ

美希「なっ……!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 00:59:50.73 ID:B5qj8jt70
P「美希……」

P「……っ」ゴクゴク

美希「ハニー…!」

P「プハァッ! ほら、俺は咽喉が熱くて冷たい飲み物を望んでいるぞ!」

美希「ハイなのっ!」タタタッ

春香「優しいですね、プロデューサーさん…」

P「これも、俺の仕事だよ…アチチ」

春香(いつも、私だけだったのにな…お手伝い)

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 01:02:01.96 ID:NVM1XIq00
春香「って、きゃ」ドンガラガッシャーン

P「って、おい大丈夫かはる……」

春香「……」死ーん

P「死んでる……」

終わり

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 01:07:17.42 ID:B5qj8jt70
 ───────────

     ─────

美希「ハニー! 持ってきたのー」

P「お、おい美希、気をつけろ──」

美希「う、うわっちょっちょの──」ヨロヨロ

春香「美希!?」

美希「ウワーーーー!!」ガシャァァァン

P「うわぁぁぁ!!」ビシャァァァ

美希「い、いったいの…」

春香「み、美希っ。だいじょう──」

P「ギャーーーー!!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 01:13:30.81 ID:NVM1XIq00
美希(ヌヌヌ…負けないの!)

美希「…ハニー、コーヒーを淹れてくるの!」

P「え、だけど春香がお茶を──」

美希「今すぐ飲み干すの!」

春香「ちょ、ちょっと美希っ」

美希「私も──」

春香「……?」

美希「──春香みたいな、お世話してみたくなったの」

春香「美希……」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 01:15:12.66 ID:B5qj8jt70
春香「!? ちょっとプロデューサーさんどうしたんですか!?」

P「俺の携帯がぁぁ!」

春香「壊れちゃったん、ですか?」

P「コーヒーがビッシャリ……トホホ」

美希「ご、ハニー…ごめんなさいなのっ」ペコッ

美希「ほんっとうにごめんなさいなの!」ペコッ

P「い、いやそこまで謝ることないよ美希…今度からは足下に気をつけてな」

美希「でも…ミキミキ、何か埋め合わせしたいの!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 01:24:01.85 ID:B5qj8jt70
P「美希…」

美希「……そうだっ! ハニーの新しい携帯を選んであげるの!」

美希「それくらいさせてほしいのっ!」

P「えぇ! でも、忙しい美希にそんな……それに春香の買い物もあるし…」

美希「じゃあ、一日スケジュールを空けて…その日に3人で買い物にいくの!」

美希「いいでしょ? 春香?」

春香「え!? う、うん」

美希「決定なのーー!」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 01:32:54.13 ID:B5qj8jt70
P「まあ、携帯も一刻も早く直しておきたいし…」

P「でも、スケジュール合うかなぁ……」

美希「なんとかするの! ハニーならできるの!」

P「…やってみるよ。あっ、もうこんな時間か」

美希「あふぅ…そういえば眠たいの……」

P「二人とも、そろそろ家に帰ったほうがいいぞ」

春香「はいっ」

美希「わかったの。春香、一緒に帰るのー」

春香「うん、じゃあプロデューサーさん。お疲れ様でしたー」

美希(グフフ…作戦通りなの)

美希(春香にハニーを独り占めなんかさせないのっ)

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 01:44:18.35 ID:B5qj8jt70
 ───────────────

  ────数日後────

美希「い~い天気なのー!」

P「しーっ! 周りにばれるだろ!」

美希「あふぅ…だけど眠たいの」

春香「こんな格好でばれないかなぁ…」

P「大丈夫だ、その帽子似合ってるぞ」

春香「ほ、本当ですか?」パァッ

美希「……」

美希(…早速なの……ミキミキも頑張るの!)

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 01:52:14.70 ID:B5qj8jt70
春香「だけど、よくスケジュール合わせましたね」

美希「さすがハニーなのっ!」

P「お前ら、俺に感謝しろよ…」

春香(美希もいるけど…プロデューサーさんと休日にお出かけ……)

春香「やっぱり…嬉しいな」

P「なにか言ったか、春香?」

春香「いいい、いえ! 何でもないですっ!」カァァァ

美希(ら、ラスボス級のあざとさなの……)

美希(これじゃあ噛ませ犬なの…)

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 02:01:29.58 ID:B5qj8jt70
P「よぉ~し、まずはどこにいく?」

春香「とりあえず、どこでもいいです。時間はたくさんありますし」

美希「ミキミキもハニーにおまかせするのっ」

P「そうかぁ…じゃあ、目立たない喫茶店にでも行くか」

P「行きつけの店があるんだ。プロデューサーとしてこういうのは調べておくもんだな」

美希「わぁ~! 行きつけって、なんだかオシャレそうなのっ!」

春香「美希、それ響きがでしょ?」

P「ハハハハッ! じゃあ…行くか」

春香「はいっ」 美希「はいなの!」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 02:12:33.28 ID:B5qj8jt70
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     ─────

  カランコロンッ──

春香「へぇー綺麗なお店ですね」

P「だろ? 見つけた時は嬉しかったなぁ」

美希「やっぱりとってもオシャレなのー」

P「好きなのを頼んでいいぞー。今日は特別におごりだ」

美希「わぁーいなのっ!」

P「メニューは脇な」

春香「いいん、ですか? プロデューサーさん」

美希「春香っ、こういう時は遠慮はいらないの!」

P「お前がいうなっ」ポコッ

美希「い、いたいの…」

春香「ふふ、あははっ」ニコッ

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 02:20:27.52 ID:B5qj8jt70
美希「ミキミキ、特大チョコレートパフェがいいのっ」ビシッ

P「はいはい…春香は?」

春香「わ、私はー……えぇっと…」ペラペラ

P「ゆっくりでいいぞ、俺は…うん、カスタードプリンにしよう」

春香(プロデューサーさん…プリンか)

美希「あっ、それもいいの……ハニー」チラッ

P「わかったよ…ちょっ──」

美希「半分ちょうだいなの」

P「いやだよ! 一口だ」

美希「えぇ~…」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 02:30:59.46 ID:B5qj8jt70
春香「大丈夫だよ美希」

美希「えっ?」

春香「私も一口あげるから」ニコッ

美希「あ、ありがとうなの」

春香「プロデューサーさん、私もカスタードプリンで」

P「そうか、じゃあ店員さん呼ぶぞー。すいませーん」

美希(まるでライオンなの…しなやかに鋭いあざとさなの……)

美希(でも、春香とってもうれしそうなの…)

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 02:42:44.05 ID:B5qj8jt70
───────────

     ─────

美希「ぷはぁ~…美味しかったのー!」

春香「ご馳走様でしたっ」

P「いやいや、よし、次はどこいくか」

美希「ハニー…今日何をしにきたのか憶えてるよね?」

P「も、もちろんだとも! じゃあ、春香の洋服でも見に行くか?」

春香「は、はいっ」

美希「レッツご──んぐー!」

P「小声でな」

美希「…ぷはぁ……レッツゴーなの…」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 02:54:48.45 ID:B5qj8jt70
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     ─────

P「へぇ…可愛い店だな」チラチラ

美希「ハニー…不審者みたいなの」

春香「プロデューサーさんっ、これとかどうです?」

P「ん? んんー……ちょっと派手過ぎないか?」

P「まさに美希に似合いそうな──」

美希「ほんと!? ミキ、ちょっと着てくるのーー!」ダー--

春香「うわぁぁーーっと」

P「ちょっ、乱暴に扱うなよー!」

美希「わかってるのー!」ダー--

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 03:07:21.35 ID:B5qj8jt70
P「まったくアイツは…」ポリポリ

春香(美希、すごいな……私も強気じゃないとダメなのかな)

P「すまんな春香。さて、春香に似合いそうなのは……」キョロキョロ

春香(私の気持ちは……いつまで内に秘めたままなんだろう)

春香(ダメだな…私……)

P「おっ、春香! これなんかどうだ? ……春香?」

春香「は、はいっ! いいい今ボォーッとしてました?」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 03:14:53.62 ID:B5qj8jt70
P「んまあそうだな……風邪か? 体調とかは」

春香「いえそんなっ、ただ考え事してただけで……それより、その服いいですね!」

P「そうか、じゃあ試着室いくか?」

春香「はいっ!」ニコッ

春香(でも、この気持ちを伝えるなら……今なのかも)

春香(プロデューサーさんはみんなのプロデューサーなのに…)

春香(でも、それじゃ……!)

春香「ぷ、プロデューサーさんっ!!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 03:22:56.95 ID:B5qj8jt70
P「!? こ、声が大きいぞ春香…」

春香「あ、あのっ……私…」

P「…顔が真っ赤だぞ!? 本当に大丈夫なのか?」

春香「私……プロ、デューサーさんのことが…!」

美希「試着完了なのー! ハニー!」バッ

P「うぉ! アイツも騒ぐとばれるだろうが…先に行くぞっ」タッ

春香「あっ…はい」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 03:32:11.68 ID:B5qj8jt70
春香(そう…だよね。私も何考えて……)テクテク

春香(でも、一人の女の子として…プロデューサーさんには見てもらいたい)テクテク

春香(でも、みんなにも見てもらいたいって思ってる私って……)テクテク

春香(じゃあ、〝アイドル″ってなんだろう…)テク…

春香「私って、何だろう…」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 03:42:20.60 ID:B5qj8jt70
───────────

     ─────

P「どうだ、それで…良かったか?」

春香「はい! ありがとうございます」ニコッ

美希「えっへへー、ミキも買っちゃったのー」

美希(でも…なんだか春香、ちょっとだけ元気がないの)

P「さぁ~てお次は──」

美希「春香のお買い物も終わったし、あとは遊ぶだけなのーっ!」

P「よぉーし、って俺の携帯はどうした!?」

美希「じょ、冗談なの~…」

春香「え、エヘヘ…」

P「……よし、いくぞっ!」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 04:00:09.40 ID:B5qj8jt70
───────────

     ─────

美希「これとか可愛いのー!」

P「いや、可愛いのとかじゃなくてな…」

春香「うわぁ、いっぱいあるなー……」

P「春香も選んでくれるか?」

春香「あ…は、はい……」

美希(春香……)

P「……おっ、これとかいいんじゃないか?」

美希「えぇ…だっさいのー」ジト-

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 04:09:00.18 ID:B5qj8jt70
P「どこがだよっ! こう、黒光りしてて…かっこいいだろ!?」

美希「正直センスというより、人間性を疑うの…」

P「そこまでなのか!? 俺のセンスって!」

美希「ねぇ春香? どう思うハニーのこの携帯」

春香「えっ!? これは……いい、んじゃないですか?」

P「もう…お前らで選んでくれよ……」

美希「そのほうが身のためなのーっ」

春香「あは…あはははっ!」ニコッ

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 04:14:44.45 ID:B5qj8jt70
───────────

     ─────

美希「これで、邪魔者ハニーはいなくなったの」

春香「え、邪魔者って──」

美希「春香っ」

春香「な、なに?」

美希「私……ハニーのこと好きだよ」

春香「……っ」

美希「だけど、応援してくれるみんなのことも大好きなの」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 04:22:27.88 ID:B5qj8jt70
春香「美希…なんで……」

美希「女の子だもん、春香がハニーに告白しようとしたのもきいてたの」

美希「だから、邪魔したの」

春香「それって…やっぱり、美希がプロデューサーさんのことが好きだから──」

美希「違うよ、アイドルとしての春香を助けたの」

春香「アイドルとしての…私?」

美希「うん…みんなのアイドル、春香は765プロのメンバーなの」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 04:34:23.32 ID:B5qj8jt70
美希「春香は…アイドルの仕事、嫌い?」

春香「そんなっ! 大好きだよ? 昔からの夢だったんだもん、嫌いなわけないよっ」

美希「アイドルは、きっとみんなの人じゃないといけないの」

春香「……!!」

美希「もし…春香がハニーに気持ちを伝えちゃったら……
   それはもうアイドルの春香じゃないのっ」

春香(そうだ……私、何を勘違いして…)

美希「ミキもハニーのこと大好き、だけど…それは口にだけはだしちゃいけないの」

美希「いくらつらくても、どんなに好きでも……それが」

春香「アイドル、だもんね」ニコッ

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 04:42:45.17 ID:B5qj8jt70
美希「春香…!」

春香「ごめんね美希、私……ごめんね」

美希「春香ぁ…」グジッ…

春香「あーあーこんな所で…とりあえず、トイレいこっ」

───────────

     ─────

春香「私はもう大丈夫だからっ」ニコッ

美希「だって…春香がアイドルやめちゃうって勝手に想像しちゃって…」

春香「あははっ…ほら、鼻水垂れてるよ」

美希(逆に慰められちゃったの……良かったの) 

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 05:19:53.88 ID:B5qj8jt70
春香「はいっ、この話はおしまい! これは2人だけの秘密ねっ!
   ほら、プロデューサーさんの携帯、選ぶんでしょ?」

美希「待つのっ」グイッ

春香「な、なに?」

美希「ハニーは、ミキのものなの」

春香「えぇ!? そ、それは…ちょっと……」

美希「あっはは! 冗談なの~」タタタッ

春香「あっ、コラ美希ー!」

  

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/03(木) 05:22:37.40 ID:B5qj8jt70
────────────────────

    ───────────

     ─────


そうなの…アイドルが人を好きになっても、それは悪いことじゃない
  
 
でも…アイドルは平等に愛情を振り撒いて、プロデューサーも平等にアイドルに接しなければいけない

           
だって、アイドルも……

             
プロデューサーも……



          
       ────みんなを応援する、そういうお仕事なのだから──── 





                                 ─完─

引用元: 美希「あざといの…」 春香「なんだか、嫌だなぁ…」