1: 名無しさん 2014/03/23(日)22:20:54 ID:A1DFsZCNw
アリーナ「なになに・・・第22回天下一武道会開催。ウデに覚えのある者集まれ、ルールは単純相手にまいったと言わせる、場外に・・・」

ソロ「どうしたんだ?アリーナ。広告の張り紙なんか見て」

アリーナ「あ、ソロ!見て見て面白いもの見つけちゃった!」

ソロ「どれどれ・・・へー3年に一度の武道大会か。ちょうど明日開催じゃないか」

アリーナ「ねーソロこれ行こうよ!私参加してもいいでしょ!?」

ソロ「そうだなぁ・・・」

クリフト「いけません姫様!」

アリーナ「あ、クリフト」

2: 名無しさん 2014/03/23(日)22:22:11 ID:A1DFsZCNw
クリフト「姫様にもしものことがあっては困ります!この前だって姫様がエビルプリーストに重傷を負わされたときはどれだけ心配したか・・・」

アリーナ「もう心配性だなぁクリフトは。大丈夫だよ魔物と戦うわけじゃないし、前にエンドールの武術大会でも優勝したでしょ?」

クリフト「あれはたまたまです!もしデスピサロが途中で棄権していなかったら試合で殺されていたかもしれないんですよ!」

アリーナ「あれ?そういえばあの魔王最近見ないわね」

ソロ「ああ、ピサロはデスパレスに残してきた部下が気になるから少しの間帰るってさ」

3: 名無しさん 2014/03/23(日)22:27:21 ID:A1DFsZCNw
アリーナ「そう、このまま帰ってこなさそうねあいつ」

クリフト「人の話を聞いてください!」

ブライ「まあ落ち着かんかクリフト。姫様はエンドールの大会の時とは比べ物にならないくらいレベルを上げられた。もはや魔物といえども一対一では姫様に敵う者などそうそういないじゃろ」

マーニャ「そうそう、いいんじゃないの?気分転換に参加してみれば。この大会は武器の使用は禁止みたいだし」

クリフト「う、ううむ・・・」

ソロ「そうだな。ちょうどこの旅も一段落ついたところだし、行ってみようか!」

アリーナ「ありがと~ソロ、そうと決まったら早速向かいましょ!私ワクワクしてきちゃった!」

ソロ(逆にアリーナが人を殺さないといいけど・・・)

4: 名無しさん 2014/03/23(日)22:34:25 ID:A1DFsZCNw
-翌日 天下一武道会会場

わいわい がやがや

ミネア「す、すごい人ですね・・・」

ソロ「世界中から集まっているらしいからな」

アリーナ「私受付済ませてくるっ!」

???「おーい!みんなーっ!!」

???「「「悟空だーっ!!!」」」

ソロ「ん?」

7: 名無しさん 2014/03/23(日)22:41:25 ID:A1DFsZCNw
マーニャ「あら、可愛い坊やね」

ミネア「あの子も出場するんでしょうか・・・」

ウーロン「お、お前まさか泳いできたのか?」

悟空「ああそうだ。ヤッホイってとこから」

ヤムチャ「ヤ・・・ヤッホイ・・・!?」

ブルマ「こ、ここと地球のまるで反対側じゃない・・・」

ウーロン「な、何考えてんだおめえ・・・」

ソロ「アリーナの優勝も楽じゃなくなったかもしれないな」

マーニャ「え、ええ・・・」

9: 名無しさん 2014/03/23(日)22:47:49 ID:A1DFsZCNw
アリーナ「ただいまー。あれ?どうしたのみんな?」

ソロ「いや、なんでもないさ。ほら、そろそろ予選が始まるみたいだぞ」

アリーナ「あ、うん。じゃあ行ってくるね!」

クリフト「姫様、ご武運を・・・!」

マーニャ「頑張ってらっしゃいよー」

ソロ「予選は観戦できないみたいだから、僕たちは外で待ってるよ。勝ち残って本戦に出場しろよ」

アリーナ「うん!いってきまーす!」

11: 名無しさん 2014/03/23(日)22:51:52 ID:A1DFsZCNw
予選会場

司会「えー、本日は第22回天下一武道会にはるばるお集まりいただきごくろうさまです。ご存じのように近年参加者が増え、今大会より3年に一度の催しとなりました。それでも予選を戦う選手はなんと183名もおられます。」

アリーナ(まわりを見てもあまり強そうなのはいそうにないわね・・・期待して損しちゃったかも)

司会「この中より選ばれるのはたったの8名、まことに厳しい戦いであります。日頃の鍛錬の成果を発揮し・・・」

13: 名無しさん 2014/03/23(日)22:56:54 ID:A1DFsZCNw
抽選

わいわいわい

クリリン「71番・・・2ブロックの後半か」

悟空「おらは1ブロックのあとのほうだ!」

ヤムチャ「ヒヤッとしたぜ。オレは1ブロックの前半だ」

悟空「じいちゃんはどうだ!?」

チュン「ふむ・・・わしは178番じゃから4ブロックじゃのう」

クリリン「よかったー!!みんなバラバラだ!!」

アリーナ「12番だから・・・1ブロックの前半ね」

15: 名無しさん 2014/03/23(日)23:04:06 ID:A1DFsZCNw
そして予選が始まった


ズッダーン

クリリン「ピース」

悟空「3年前とはくらべもんにならんくらいにうでをあげたなー!」

クリリン「いやいや、今のなどで驚いてもらっちゃ困るなあ・・・」

アリーナ(ほー、あそこの人たちはなかなかの腕前ね)

天津飯「くっくっく。あの程度で得意になるとは・・・おめでたい奴らだぜ」

ヤムチャ「なんだと?」

悟空「なんだ?おめえ」

16: 名無しさん 2014/03/23(日)23:10:57 ID:A1DFsZCNw
クリリン「武天老師様のライバルの鶴仙人っていうイヤミなじじいの弟子なんだぜ」

天津飯「キサマら子の俺と予選を戦わなくてラッキーだったな。ま、どちらにしてもいずれは武道会場でコテンパンにされることは間違いないんだ・・・。もっとも、あんな武術で8名の中に選ばれたらの話だがな」

ヤムチャ「消えろ。ぶっとばされんうちにな」

天津飯「ほう、威勢だけは一人前だな」

審判「3ブロック99番100番のかたー!」

天津飯「出番だ。ま、せいぜい頑張るんだな」

クリリン「ああいう奴に限ってたいしたことないんだ!いきなり負けたら笑ってやろうぜ!」

悟空「いやぁ、あいつすげえやつだと思う」

クリリン「そうか?」

17: 名無しさん 2014/03/23(日)23:13:55 ID:A1DFsZCNw
審判「はじめっ!!」

スッ… ビビッ!!
ズズーン

「「「!!」」」

審判「き、気絶!!99番の勝ち!」

モブ「ど、どうなってんだ?」
モブ「いまなにかやったのか・・・?」

ヤムチャ「手刀が4発・・・」

アリーナ「それに蹴りが2発ね」

クリリン「うお!」ビクッ

悟空「だれだおめえ?」

18: 名無しさん 2014/03/23(日)23:21:39 ID:A1DFsZCNw
アリーナ「私はアリーナ。あなたたちの試合も見てたわよ。みんな強いのね!」

クリリン「い、いやあはっはっは」(か、可愛い・・・)

ヤムチャ「お嬢さんも出場してるのかい?」

アリーナ「そうよ。弱っちいのばっかりだと思ってたけどあなたたちを見て安心したわ。お互い頑張りましょ!」

悟空「ああ、頑張ろうな!」

アリーナ「それじゃまたね」


天津飯「・・・」

19: 名無しさん 2014/03/23(日)23:26:53 ID:A1DFsZCNw
クリリン「お、おい、いまの娘も出場してるってマジかよ。すげー可愛い子じゃないか!」

ヤムチャ「そ、そうだな・・・少しお転婆だけど」

悟空「あいつ・・・」

クリリン「どうしたんだ悟空?」

悟空「あいつは・・・女だよな?」

ズッデーン

20: 名無しさん 2014/03/23(日)23:32:10 ID:A1DFsZCNw
―――
--



悟空「ひっかかったあ!」ドカッ

審判「じょ、場外!!28番の勝ちっ!!」

チュン「し、信じられんことをしおるわい・・・」

ヤムチャ「なんてやつだ・・・チャパ王を一方的にしとめるなんて」


――



チュン「つおっ!」バンッ

悟空「やっぱすげえなあのじいちゃんは!」

ヤムチャ「さすがだ。前回よりもさらに技が磨かれている・・・。こりゃあすごい武道大会になりそうだな今回は・・・」

21: 名無しさん 2014/03/23(日)23:38:47 ID:A1DFsZCNw
審判「1ブロック2番12番のかたー!」

ヤムチャ「お、出番か」

クリリン「あ、ヤムチャさん!さっきのあの子が相手みたいですよ!」

ヤムチャ「え?」

アリーナ「よろしくね」ニコッ

ヤムチャ「あ、ああ・・・///」

審判「はじめっ!!」

ヤムチャ(軽く場外にでも落としてやるか・・・)

アリーナ「・・・」スッ…


悟空「・・・クリリン。あのアリーナってやつの試合見てたか?」

クリリン「え?いや見てないけど。でも残ってるってことは今まで弱い奴が相手だったんじゃないか?」

悟空「いや、違うかもしれねえぞ。さっきから思ってたけど、なんかあいつからは不思議なもんを感じる」

クリリン「そうか?考えすぎじゃないか?」

23: 名無しさん 2014/03/23(日)23:45:39 ID:A1DFsZCNw
ヤムチャ「恨むなよ。ほっ!」タッ


アリーナ「はっ!」フッ

ヤムチャ「え?」


ドンッ!!


「「「!!」」」


アリーナ「・・・あ」

審判「じょ、場外!12番の勝ち!」

悟空「はええ・・・!!」

クリリン「あ、あわわ・・・」

チュン「なんと・・・!」

24: 名無しさん 2014/03/23(日)23:51:31 ID:A1DFsZCNw


ヤムチャ「う・・・嘘だろ・・・」

アリーナ「ちょ、ちょっとターイム!審判の人、もう一回やり直して!」

審判「え?いやしかし・・・」

アリーナ「今あの人油断してたもん!やっと強い人と当たったのにこれじゃつまんないわ!」

「「「ポカーン・・・」」」


審判「い、一度決まった結果は覆せません!大人しく審判に従ってください!」

アリーナ「でも今のはフェアじゃないわ!もう一回よ!」

チュン「お嬢さん、そのくらいにしときなさい」

アリーナ「な、なによ・・・」

25: 名無しさん 2014/03/23(日)23:56:52 ID:A1DFsZCNw
チュン「ヤムチャが負けたのは油断したからではない、弱かったからじゃ。相手がおなごとはいえ試合中に相手を舐めてかかるなどという弱さがこの結果を生んだのじゃ。それにこれ以上再試合を望む声はヤムチャのプライドを傷つけるだけじゃ。大人しく勝ちを認めて先に進みなさい」

ヤムチャ「・・・」

アリーナ「・・・そうね、悪かったわ。また今度試合しましょ!」

ヤムチャ「あ、ああ望むところだ!」

チュン「ふぉっふぉっふぉ。心配せずとも今回の大会は今までに類を見ないほどの猛者ぞろいじゃ。先に進めば必ずお前さんを満足させてくれる相手があらわれるじゃろうよ」

アリーナ「うん!ありがとうおじいちゃん!」

チュン(いいこと言った、わし)エッヘン

26: 名無しさん 2014/03/24(月)00:00:14 ID:5epwaQPP6


クリリン「行っちゃった・・・」

悟空「やっぱあいつすげえやつだったんだな。オラなんだかワクワクしてきたぞ!」


天津飯「はっはっは!場外でへたっているから何かと思えば、あれだけ大口を叩いておいてまさかあんな小娘に負けるとはな。コイツは傑作だぜ」

ヤムチャ「くっ・・・!」

クリリン「なんだと!ヤムチャさんを馬鹿にするな!」

天津飯「どうせキサマらもそいつと同じ雑魚なんだろ?こりゃあ優勝はいただきだな」

クリリン「こ、こんにゃろ~!本選で当たったらぶっ倒してやる!」


そして予選試合はコマを進め、183名もの選手はその数をどんどん減らしていった。
そして・・・


審判「12番の勝ちっ!!天下一武道会出場決定っ!!」

アリーナ「やったー!!みんなに知らせてこようっと」

27: 名無しさん 2014/03/24(月)00:08:50 ID:5epwaQPP6


わやわや


ソロ「予選通過したって!?やったじゃないか。これで午後からアリーナの試合が見れるな!」

アリーナ「えっへへー」

クリフト「姫様!どこかお怪我はありませんか?あればこのクリフトが治療します」

アリーナ「大丈夫だって。あのくらい屁でもないわ」

マーニャ「ねえねえそれよりアリーナ!この大会優勝したら賞金50万ゼニーもらえるんだって!あなた絶対優勝しなさいよね!」

28: 名無しさん 2014/03/24(月)00:15:46 ID:5epwaQPP6
ミネア「姉さんが欲しいのはカジノで遊ぶお金でしょう。ダメですよせっかくの資金を無駄遣いしては」

マーニャ「ギクッ」

ソロ「そうそう。ときどき僕の財布からくすねてブライと一緒に夜遊びに行ってるのは知ってるんだぞ?」

マーニャ・ブライ「「ギクギクッ!」」

マーニャ「す、すいましぇん・・・」
ブライ「申し訳ないですじゃ・・・」

ソロ「でもまあ大きな収入には変わらないし、アリーナに優勝してもらえれば嬉しいかな」

アリーナ「あ、そういえばゼニーって・・・私たちがいつも使ってるお金はゴールドだよね?」

ミネア「この国で使われている通貨の単位が私たちの旅してきたところと違うのでしょう。ゼニーをゴールドに変換してくれる機関があるはずなので大丈夫ですよ」

アリーナ「ふーん。それはそうとミネア」

ミネア「なんですか?」

アリーナ「試合の結果とか占わないでよね!ミネアの占いは結構当たっちゃうんだから」

ミネア「もちろん、そんなことはしませんよ。アリーナさんは試合を楽しんできてください」ニコッ

29: 名無しさん 2014/03/24(月)00:20:12 ID:5epwaQPP6


『まもなく天下一武道会を始めます!選ばれた8名の出場者は武道寺本館に集合してください』

アリーナ「いよいよね!」

マーニャ「頑張ってきなさいよ!」

クリフト「姫様、くれぐれも無理はなさいませぬよう」


アリーナ「あはは、行ってきます!」

30: 名無しさん 2014/03/24(月)00:24:28 ID:5epwaQPP6
本館


天津飯「ふふふ、きさまら本選に残っていたのか。よほどのカスしか予選にはいなかったようだな」

クリリン「それはまさかヤムチャさんも含めて言ってるんじゃないだろうな・・・。ん?」

餃子「・・・」

クリリン「おいジョーダンだろ。お前も本選に残ったのか?」

餃子「タコ!」

クリリン「なんだとっ!?お前だって・・・」


アリーナ「あそこさっきから感じ悪いなあ・・・」

悟空「おっす!」

アリーナ「あ、さっきの!えっと・・・」

悟空「オラ孫悟空だ。おめえも残ったんだな!」

31: 名無しさん 2014/03/24(月)00:29:10 ID:5epwaQPP6
アリーナ「うん、おかげさまでね!」

悟空「ヤムチャを倒したときすごかったなぁおめえ。オラ武者震いしちまったぞ!」

アリーナ「ふふ、ありがとう。悟空も相当強いみたいね」

悟空「へへ、まあな!」

アリーナ「いい試合ができるといいわね」

悟空「ああ!」


審判「はーい、出場者の皆さん集合してくださーい!対戦の相手と順位をクジで決めます」

32: 名無しさん 2014/03/24(月)00:32:18 ID:5epwaQPP6


そして抽選が始まった


審判「えー、ではまずジャッキー・チュンさんから」

チュン「ほいほいほい」

餃子「天、組み合わせ僕がやろうか?」

天津飯「いや、いい。誰と当たろうが優勝はこの俺に間違いないからな。強いて言えば警戒すべきは前大会の優勝者であるあのじじいだが・・・どの道当たるならおなじことだ。俺とお前だけ違うブロックにしておけばいい」

餃子「うん、わかった」

チュン「7番じゃな」

審判「はい、第4試合です。次は・・・アリーナさん」

33: 名無しさん 2014/03/24(月)00:37:30 ID:5epwaQPP6

アリーナ「はーい」

ゴソゴソ

アリーナ「1番ね」

審判「はい、第1試合ですね。次、狼男さん」

男狼「間違えるんじゃねえ、男狼だ!狼男は満月になると狼になる下品な野郎だ!だが俺様は満月になると云々・・・」

審判「わ、わかりましたので抽選をしてください」

男狼(ジャッキー来いジャッキー来いジャッキー来い!)

ゴソゴソ・・・

男狼「5・・・番」

審判「はい、第3試合です」

男狼「くっそー!」

クリリン「何を悔しがってるんですかね?」

チュン「さあの・・・」

34: 名無しさん 2014/03/24(月)00:42:25 ID:5epwaQPP6


次々にくじを引いていく選手たち


パンプット「2番です」

チャオズ「3番」

天津飯「8番だ」

クリリン「4番です」

審判「えー、ということはのこった孫悟空さんは6番ですね。第4試合で男狼さんとの対戦です」

悟空「えー!?おめえオラが6番だってよくわかるなー」

ゴソゴソ・・・

悟空「すげえほんとだ!!やるなおめえ!!」

審判「ど・・・どうも・・・」

アリーナ「ぷっ・・・あっはははは!!」

天津飯「はっはっは、亀仙人のところじゃギャグまで教えてるのか?」

クリリン・チュン「「・・・」」

35: 名無しさん 2014/03/24(月)00:48:49 ID:5epwaQPP6


審判「組み合わせはこのように決定しました。試合は無制限の一本勝負です。試合場から落ちたりダウンして10カウントを取られたりギブアップをしたら負けとなります」

第一試合 アリーナVSパンプット
第二試合 チャオズVSクリリン
第三試合 男狼VS孫悟空
第四試合 ジャッキー・チュンVS天津飯

クリリン「初戦はあのチビか。悟空と当たるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたぜ」

天津飯(いきなり奴とか・・・まあいい。お手並みとくと拝見させてもらうぜ)


男狼「あいつと当たるのは2回戦か・・・おい小僧!今のうちに棄権でもしとくんだな!命の保証はできねえからよ」

悟空「え?なんで?」

男狼「俺はてめえをさっさとぶっ飛ばして2回戦に進みてえんだよ!だから力の加減はできねえっつってんだ!」

悟空「なんでもいいけどおめえオラのほうむいて喋れよ。なんでずっとじっちゃん睨んでんだよ」

チュン「わし、なにか悪いことしたかしら・・・」

審判「では放送で呼ばれましたら表の武舞台に登場してください」

39: 名無しさん 2014/03/24(月)00:58:03 ID:5epwaQPP6
観客席


わーわー


マーニャ「まだかなーもう待ちくたびれちゃったよ」

ソロ「そのうち始まるよ。お、ほら始まるみたいだぞ」


審判「皆様大変長らくお待たせいたしました!ただ今より第22回・・・天下一武道会を始めます」

わーわーわーわー!

審判「予選大会においてなんと183名もの腕に覚えのある武道家の中から勝ち抜いてきた8名の選手!!その8名がトーナメント方式で戦います!!果たして天下一は誰か!!優勝賞金の50万ゼニーを手に出来るのはいったい誰なのでありましょうかーっ!!」


マーニャ「50万・・・じゅるり」
ソロ「おい」

40: 名無しさん 2014/03/24(月)01:03:05 ID:5epwaQPP6


審判「それではいきなり第一試合をはじめます!!アリーナ選手対パンプット選手です!!どうぞーーーっ!!!」

ミネア「あ、早速アリーナさんみたいですよ!」
マーニャ「がんばれえええアリィィィナァァァァ!!!」
クリフト「姫様―!!」


アリーナ「あ、みんないた!」フリフリ

審判「では選手の紹介をいたします!まずはアリーナ選手!アリーナ選手は無名の女性選手でありながら怒涛の快進撃で予選を勝ち抜いてきました!その細く華奢な体からどんな技が飛び出すのでありましょうかーっ!!」


うおおおおお!!
いいぞーー応援してるぞ嬢ちゃーん!

アリーナ「ははっ、いえーい!」ピース

41: 名無しさん 2014/03/24(月)01:07:19 ID:5epwaQPP6
審判「対するパンプット選手はなんと、この天下一武道会以外の二つの世界選手権でともに優勝を飾っており、この大会で優勝して名実ともに世界完全制覇をと狙っております!!」

アリーナ「へえ・・・」

チュン「なるほど、どこかで聞いた名かと思ったら噂の超天才格闘家というのはあやつのことか・・・」

天津飯「あまいな・・・この大会はほかの試合とは桁が違うぜ」

審判「さあ期待の新人アリーナ選手の実力はいかほどか!パンプット選手が魅せてくれるのか!!期待は高まるばかりです!」

パンプット:ヒュッ! ピタッ

アリーナ「? なによ、まだ試合は始まってないわよ?」

パンプット「君の実力をある程度知っておきたくてね、力を入れすぎて女の子に余計な怪我をさせてはいけないだろう?よけなかったのは度胸があるのか、それとも避ける暇もなかったのかな?」ニヤッ

カチン

アリーナ「さっきもだけど、そういう女だからって気遣いみたいなのが一番頭にくるのよね。それに今のはそんなしょぼい突き避ける必要もなかったってだけよ」

56: 名無しさん 2014/03/24(月)12:47:48 ID:6NMQ0wYIf
パンプット「これは失礼した。でも君は僕のことを知らなすぎるみたいだ。いきなりじゃ気の毒ですから少し見せてあげましょう。審判、少し時間をください」

審判「は、はあ・・・」

パンプット「・・・」

ババッ ブンッ
シャッ ババッ ドンッ

ばばばっ タッ

パンプット「はおおーーーっ!!!」

ドガッ!!

ガラガラ・・・

57: 名無しさん 2014/03/24(月)12:52:06 ID:6NMQ0wYIf

観客「げげ・・・レンガの壁を破壊した・・・」
観客「す、すげえ・・・」

マーニャ「おお・・・すごいすごい」
ブライ「姫様が城の壁を破って家出したときのことを思い出しますな」


審判「せ・・・せっかく建て直したのに・・・」

パンプット「これで少しは僕のことをわかってもらえたかな?」

アリーナ「うんわかったわかった。さっさとはじめましょ」

審判「で、ではいよいよ第1試合を始めたいと思います!」

パンプット「30秒。悪いけど30秒で勝たせてもらうよ」

審判「「さあ注目の試合です!果たして勝利を手にするのはパンプット選手かはたまたアリーナ選手か!!では、始めてください!!」

58: 名無しさん 2014/03/24(月)12:57:03 ID:6NMQ0wYIf

パンプット「はあっ!!」グアッ


カッ!!


パンプット「」

ドサッ

し~ん・・・

天津飯「・・・!!」

観客「あ、あれ?どうなったんだ・・・?」
観客「なんで二人がいつの間にかすれ違って・・・パンプットが倒れてるんだ?」 


アリーナ「ほら、審判!」

審判「え、あっ!はい!・・・き、気絶!!アリーナ選手の勝ち・・・!!」


うおおおおお!!!


観客「すげー今のどうなったんだ!?」
観客「速すぎて全然見えなかったよ!」

60: 名無しさん 2014/03/24(月)13:02:05 ID:6NMQ0wYIf

審判「こっ、これは驚きました!!このような展開になると誰が予想できたでありましょうか!!目にもとまらぬ早業!アリーナ選手、あっという間に初戦の勝利をかっさらっていきましたーっ!!」

アリーナ「いえーい!」ピースピース

マーニャ「いいぞーアリーナー!!」

ソロ「アリーナの“すばやさ”は僕らの中でもナンバーワンだ。常人にはとても見えんだろうさ」


天津飯「あの女、何者だ・・・!?相手のパンチにカウンターで合わせながらすれ違いざまに腹にパンチを、顎に飛び膝蹴りを放ったのだ・・・それも凄まじいスピードで!!」

62: 名無しさん 2014/03/24(月)13:06:27 ID:6NMQ0wYIf

悟空「やあさすがだな!アリーナ!!」

アリーナ「あれくらいたいしたことないわ!」


クリリン「す、すげえ・・・俺2回戦であの子と当たるじゃないか」

チュン「クリリン、次の試合はお主じゃろう?今はそんなこと気にせず目の前の試合に集中するんじゃ」

クリリン「あっは、はい!」

チュン「ほっほっほ。あの娘も相当に常識を超えた強さを持っておるようじゃのう」


審判「さて、次は第3試合をはじめます!!餃子選手対クリリン選手です!どうぞーっ!!」

クリリン「なんか調子狂っちゃったけど・・・やるか!」

63: 名無しさん 2014/03/24(月)13:10:04 ID:6NMQ0wYIf


中略


餃子「どどん波!!」ビッ!!

ボンッ

クリリン「うわっ!!」

ビッ! ビッ! ビッ!

クリリン「なっ、なんだ!?あのわざは!!」

マーニャ「ギラ系の呪文に似てるわね・・・」

悟空「どどん波だって・・・!?桃白白ってやつとおんなじ技だ!」

天津飯「貴様今誰と同じ技だといった!?」

悟空「なんだよ、オラがやっつけた桃白白ってやつとおなじだっていったんだ!」

天津飯「やっつけただと!?でたらめ言うな」

悟空「でたらめじゃねえ!おめえなんだっていうんだ!?」

64: 名無しさん 2014/03/24(月)13:14:55 ID:6NMQ0wYIf

天津飯「た・・・桃白白さまが・・・」ギッ



悟空「なんだあのやろう。へーんなやつ!」


観客席


天津飯「鶴仙人様!お知らせしたいことが・・・!」

鶴仙人「なんじゃ、今いいところじゃというのに」

ゴニョゴニョ・・・

鶴仙人「な・・・なんじゃと~・・・!パ・・・白白のやつがあの、亀仙人の弟子の一人にやられただと・・・!」

天津飯「もちろん実力ではなくなにかの偶然でだと思いますが・・・」

65: 名無しさん 2014/03/24(月)13:18:33 ID:6NMQ0wYIf
鶴仙人「あたりまえじゃ!!そうでなければあいつがやられるもんかっ!!
餃子!!お遊びはここまでだっ!!やってしまえ!!」

餃子「はい。おもいっきりどどん波だ!」ビビビビビ!

クリリン「か・・・め・・・は・・・」

チュン「クリリン・・・あ、あやつまさか・・・」

悟空「かめはめ波か!?」

チュン「ムリじゃ・・・!にわか仕込みのかめはめ波ではどどん波にはとても勝てん!!」

餃子「どどん・・・」

クリリン「め・・・!」

餃子「波っ!!」ズビッ!

クリリン「今だ!!」ドヒュンッ

餃子「えっ!?」

クリリン「波っ!!!!」ギュオッ

ボンッ!

アリーナ「あ、あの技は・・・!」

天津飯(なんてやつだ・・・あの一瞬でどどん波を避けた上に攻撃を仕掛けるとは)

66: 名無しさん 2014/03/24(月)13:22:48 ID:6NMQ0wYIf


中略


餃子「16+27は!?」

クリリン「43!!」

餃子「!!」

クリリン「9-1は!?」

餃子「あわわわ・・・!!」


バカッ!!


審判「場外っ!!クリリン選手の勝ちーーーーっ!!!」

クリリン「答えはパーだ」

悟空「やったークリリン!!」


アリーナ「あいつが次の相手ね。やっと面白い試合ができそうだわ!」

67: 名無しさん 2014/03/24(月)13:26:04 ID:6NMQ0wYIf

審判「では、次に一回戦の第3試合を行います!!男狼選手対孫悟空選手です!どうぞーーーっ!!」

男狼「がるるる・・・ギッタンギッタンにしてやるぜ!」

悟空「おいっちに、さんしっ」グッグッ

審判「男狼選手は満月を見ると狼から人間に変身をするというややこしい体質の持ち主であります!対する孫悟空選手は前大会の準優勝者!数々の名勝負を見せてくれました」

悟空「なあおめえなんでそんなにじいちゃんを睨んでんだ?」

男狼「うるせえっ!!あいつがこの前の天下一武道会で月をぶっこわしちまったおかげで俺は狼のまんまなんだよ!!こんな姿じゃ可愛い人間の女の子にちっとももてせえんだよっ!!」

悟空「ふーん」

男狼「興味ねえならきくなっ!!」


チュン「なるほどのう。そういうことじゃったか」

68: 名無しさん 2014/03/24(月)13:31:01 ID:6NMQ0wYIf

審判「では、第3試合始めてください!」

男狼「ぐおおおおおっ!!」ダダダッ

悟空「だっ!!」


BAKooooN!!!!


男狼「ぎえええええええっ!!!」ヒューン・・・ キラッ


審判「な、なんと男狼選手、観客席を越えて吹っ飛んでいってしまいました!!場外で孫悟空選手の勝ちです!!」

悟空「やりすぎちまったかな・・・」

チュン(なんだか可哀想になってくるのう・・・)

69: 名無しさん 2014/03/24(月)13:35:15 ID:6NMQ0wYIf

クリリン「やったな悟空!」

悟空「おう!」

チュン(しかし皆本当に強くなった、大きゅうなったもんじゃ。わしの弟子以外にも・・・。どうやら・・・)

審判「では次に一回戦最後の試合、第四試合を行います!ジャッキー・チュン選手対天津飯選手です。どうぞーーーっ!!」



チュン(新しい時代がやってきたようじゃな)

71: 名無しさん 2014/03/24(月)13:39:46 ID:6NMQ0wYIf


中略


審判「立った!!立ち上がりましたジャッキー選手!!さすがにただのじじいではありませんっ!!」

天津飯「き・・・きさま。いったいなにものなんだ・・・!!」

チュン「おぬしそれほどの技をなぜ正しき道に使わぬのじゃ!なぜ悪に走る・・・技が泣いておるぞ鶴仙人とは縁を切るのじゃ!」

鶴仙人「あ・・・あいつ・・・」

チュン「安易な影の道からぬけだせ!!陽の光に満ちた世界を走ってみよ!!」

天津飯「くさいことばかりいいやがって!!その減らず口叩けなくしてやるぜ!!」

72: 名無しさん 2014/03/24(月)13:44:06 ID:6NMQ0wYIf


中略


チュン「まさかこれほどのウデとはの。まったくあっぱれじゃよ。わしは嬉しいぞよ。ぞくぞくするわい。明るい道を歩んで大物になれよ!」

天津飯「なに!?まだ言うか!」

チュン「こういう若者が現れるのを楽しみに待っておったのじゃ」

スタスタ


チュン「これでわしはまたのんびりと暮らせるわい」ピョン

トン

審判「あ!!」

天津飯「なっ!?」

悟空・クリリン・アリーナ「「「えっ!?」」」

審判「じょ、場外・・・!天津飯選手の勝ちです・・・!!」

73: 名無しさん 2014/03/24(月)13:47:29 ID:6NMQ0wYIf


チュン「さーて、どんな時代がやってくるかの・・・」

アリーナ「なんでおじいちゃんわざと負けちゃったのかしら」

悟空「さあ・・・」


審判「で、ではこれより準決勝戦に入りたいと思います!第5試合、アリーナ選手対クリリン選手です!!」

クリリン「あっ!そ、そうだ、次は俺の試合だったんだ!」

アリーナ「手加減無用よ。思いっきりやりましょ!」

クリリン「あ、ああ・・・」

悟空「クリリン、最初から飛ばしてったほうがいいぞ。アリーナの言うとおり手加減なんてしてるとあっちゅうまにやられちまうぞ!」

クリリン「ああ・・・どうやらそうみたいだな」

74: 名無しさん 2014/03/24(月)13:51:34 ID:6NMQ0wYIf


わーわー


観客「おおおアリーナだ!応援してるよー!」
観客「アリーナちゃん頑張ってえええ!!」


マーニャ「お、おお・・・アリーナすごい人気ね」

クリフト「姫様の凛と戦う姿を目にすれば当然のこと。だがどこの馬の骨ともわからん者に姫様は渡しません!!」

ソロ「クリフト・・・目が怖いぞ」


審判「おおーっと!アリーナ選手初出場にして早くも物凄い人気です!!今大会の紅一点、一回戦ですさまじい早業を見せてくれた彼女は前大会にも出場したあの武天老師の弟子、クリリン選手を相手にどんな試合を見せてくれるのでしょうか!!これはすごい試合が期待されます!!!」


クリリン「ちえっ。どうぜ俺は脇役だよ」

アリーナ「外野の言うことなんて関係ないわよ。気にすることないわ」

クリリン「じゃあ、お言葉に甘えて、思いっきりいかせてもらうぜ!」

75: 名無しさん 2014/03/24(月)13:55:45 ID:6NMQ0wYIf

審判「では、準決勝第5試合、始めてください!!」


悟空「クリリン、油断すんなよ!」

クリリン「・・・」スッ

アリーナ:スッ・・・

クリリン「はあっ!!」

ブアッ
バッババババ

審判「おおーっとクリリン選手、先制攻撃をしかけたっ!!すさまじい連打です!・・・し、しかし・・・!」


ビュッ ブンッ! バババッ!!


クリリン「ぐっ・・・!」


審判「あ、当たらない!!アリーナ選手、クリリン選手の猛攻をすべてかわしています!」

76: 名無しさん 2014/03/24(月)13:59:06 ID:6NMQ0wYIf

アリーナ「そろそろこっちからもいくわよっ!!」

フッ

クリリン「!?消え・・・」


ドカッ!

クリリン「うわっ!!」


悟空「は、はええ!」

審判「は、速い!アリーナ選手、一瞬でクリリン選手の後ろに回り込み攻撃を仕掛けました!クリリン選手、ついていくことができませんっ!!」


クリリン「くっ!!」

だだだだっ

アリーナ「あれ?」

審判「おっとクリリン選手、ここで一旦距離をとりました!」


クリリン(は、速いなんでもんじゃない・・・まともにやっても勝ち目はないぞ。こうなったら・・・)

78: 名無しさん 2014/03/24(月)14:04:55 ID:6NMQ0wYIf

アリーナ「どうしたの?もう終わりなの?」スタスタ

クリリン「あっ!!」

アリーナ「えっ?」クルッ

クリリン「スキありいいいいいい!!!」

バキィッ!

アリーナ「!?」

クリリン「だあっ!!」

アリーナ「くっ!」バッ


クリリンが追い討ちをかけるが、アリーナはかわして距離をとった。


審判「ああーっとアリーナ選手、クリリン選手の安直なだましうちで攻撃を受けてしまったあ!アリーナ選手今大会初めて攻撃を受けました!!」


アリーナ「いったあ~・・・汚いわよそんなの!」

クリリン「勝負に汚いもクソもないのだ!!」(前からどこか悟空に似てると思ってたけど、まさかこんな手が通用するとは・・・)

79: 名無しさん 2014/03/24(月)14:08:13 ID:6NMQ0wYIf


マーニャ「あーもうなにやってんのよアリーナ!」

ソロ「アリーナの性格だな・・・。素直で真面目すぎる」

クリフト「姫様の心が綺麗な証拠です!」

ブライ「つまり長所であり短所でもあるわけじゃな」


アリーナ「もーあったまきた!一気に勝たせてもらうわよ!」ダンッ

クリリン「そうは・・・いくかっ!!」

ドヒュンッ

審判「クリリン選手、空高く飛び上がったーーー!!」


アリーナ「上空では身動きがとれないはず。このまま蹴り落としてやるわ!」

ダンッ

審判「アリーナ選手も飛び上がったーっ!」

80: 名無しさん 2014/03/24(月)14:12:21 ID:6NMQ0wYIf

アリーナ「これで私の勝ちね!」

クリリン「どうかな!?」クイッ

ピッカー

アリーナ「うっまぶしっ・・・!」

クリリンの頭に反射する日光でアリーナの目がくらむ!

ドカッ!

クリリン「やった!あの勢いで叩きつけられれば・・・!」

ズダンッ

クリリン「・・・」


審判「おおーっとクリリン選手、計算が狂ったか!?アリーナ選手を下に叩きつけるつもりがなんなく着地してしまいました!」

81: 名無しさん 2014/03/24(月)14:16:24 ID:6NMQ0wYIf

アリーナ「やってくれたわね、今度こそ!」ダンッ

クリリン「はああーーーーっ!!」ぷくっ

スカッ


アリーナ「えっ!?」

クリリン「へへー」スタッ


おおーーっ


審判「なんと!クリリン選手、体を風船のように膨らませて一瞬浮き、アリーナ選手の攻撃をやり過ごしました!」

悟空「すげえ!うで上げたなクリリン!」


アリーナ「なかなかやるわね、こんな楽しい闘いは久しぶりだわ!」

クリリン「か・・・め・・・」

アリーナ「!」

82: 名無しさん 2014/03/24(月)14:21:05 ID:6NMQ0wYIf

悟空「かめはめ波か!?」

クリリン「は・・・」(これが今の俺にできる一番強い技だ。これが効かなきゃたぶん勝てない・・・!!)


マーニャ「え、うそ!もしかしてあの技をこっちにむかってぶっぱなす気!?」


アリーナ(後ろにはみんながいる・・・ソロたちなら大丈夫だろうけど他の客は・・・)チラッ

クリリン「め・・・」

アリーナ「いいわ、受けて立つ!」バッ


ソロ「あの構えは・・・!」

悟空「かめはめ波とそっくりだ!」

83: 名無しさん 2014/03/24(月)14:27:12 ID:6NMQ0wYIf


クリリン「波――――っ!!!」ボッ!!

アリーナ「閃光烈火拳!!」ドウッ!!


バチィッ!


クリリン「うわあ!!」ヨロッ

アリーナ「はっ!!」

ズドンッ!

間髪入れずに接近したアリーナの拳がクリリンの腹にヒットした!

クリリン「あ・・・が・・・」

ドサッ

審判「ク、クリリン選手気絶!アリーナ選手の勝ちっ!!!」

84: 名無しさん 2014/03/24(月)14:31:04 ID:6NMQ0wYIf

アリーナ「やったあ!!」

悟空「クリリン!大丈夫か!?」

アリーナ「大丈夫、すぐに目を覚ますわ」


ソロ「会心の一撃だな。あれだけまともにくらったらひとたまりもないだろう」

マーニャ「あの子すぐに会心の一撃出すからねー・・・あたし絶対あの子と喧嘩したくないもの。それよりさっきの技はなに?相手の技そっくりなやつ。あの子これといった呪文使えないんじゃなかったっけ?」

ソロ「なんだマーニャ知らなかったのか?“閃光烈火拳”。最近覚えた技だ。呪文とはまた違うアリーナだけの技だよ」

クリフト「さすが姫様!次は決勝ですね!頑張ってください!」

ブライ「やれやれ、最初は反対してたクリフトもノリノリじゃのう」


悟空「アリーナもかめはめ波使えるんかー。オラおでれえたぞ!」

アリーナ「かめはめ波じゃないけど、まあ似たようなものね。私も初めてかめはめ波見たときはびっくりしたわ」

85: 名無しさん 2014/03/24(月)14:35:24 ID:6NMQ0wYIf


審判「では、これより準決勝第二試合、孫悟空選手対天津飯選手の試合を始めます!」

悟空「あ、オラの試合だ」

アリーナ「頑張ってね!」

天津飯「・・・」


審判「では、始めてください!」


亀仙人「ほいほい、ほいっと」ピョーイッ

アリーナ「あ、ちょっとおじいちゃんこっちは選手以外立ち入り禁止だよ」

亀仙人「まあまあかたいこと言わずに。ところでクリリンはまだ目が覚めぬかの?」

アリーナ「え、ああうん。あの子の知り合いなの?」

亀仙人「あやつは弟子じゃ。そうか、まだ目が覚めないならしょうがないのう」サワサワ

アリーナ「いっ!?何すんのよこのス  !!」

バチコーンッ

亀仙人「いちち・・・お前さんも相当鍛えられとるのう」

アリーナ(このおじいちゃんどこかで見たことあるような・・・)

亀仙人「それより、お前さんもこの試合をよく見ておくと良いぞ。こんな試合は二度と見られないかもしれんからな」

89: 名無しさん 2014/03/24(月)14:43:56 ID:6NMQ0wYIf

悟空「たっ!!」

天津飯「はあっ!!」

ガッ ブンッ バキッ

天津飯「どどん波!!」

バチッ

悟空「ぐっ!」

天津飯「どうした!その程度か!!」

悟空「へへっ、よーし・・・」

フッ

天津飯「!」

アリーナ「!!」


審判「なっ、なんと!いったいこれは・・・!?孫選手、我々の見ている前で忽然と姿を消してしまいました!」

鶴仙人「バ、バカなっ!!」

90: 名無しさん 2014/03/24(月)14:47:33 ID:6NMQ0wYIf


パパパパパパパパパパパパパ・・・ッ


審判「そ、そしてこの音はいったい・・・!」

アリーナ「すごい、すごいわ悟空!」

天津飯「そこだ!!」

バキッ

審判「あ、現れました!!」

天津飯「そんな子供だましが俺に通用するかっ!!」

ドッ ガッ ズドドドド・・・ッ ガンッ!!

悟空「ぎゃふんっ!」

審判「あーっと!孫選手、ダウンです!!」

天津飯「決まった。早くも勝負が決したな」

悟空「ほっ!」スタッ

天津飯「なに!?」

審判「孫選手、立ち上がりました!驚異的なタフさです!!」

91: 名無しさん 2014/03/24(月)14:52:10 ID:6NMQ0wYIf

悟空「おめえほんとにつええな。おめえなら力を満々に出しても死なねえからオラもここからは戦闘用のパワーでいくぞ!」

天津飯「今までは力をおさえていたということか。おもしろいっ!!」


その後も二人の激しい闘いが繰り広げられた。
そして・・・


悟空「でやあああ!!」

ピッ

悟空「いっ!?」

天津飯「スキあり!!」

バキッ


亀仙人「むっ!?」

アリーナ「なんか今・・・」


悟空「き・・・きたねえぞ・・・!!」

天津飯「なに・・・?」


鶴仙人「くく・・・」


悟空「ちっきしょう・・・!きたねえことして・・・」

天津飯「なんだと?きたない・・・?何ふざけたこと言ってやがる!」


アリーナ「悟空どうしたのかな・・・?」

亀仙人(鶴仙人のくそじじいめ・・・)

92: 名無しさん 2014/03/24(月)14:55:04 ID:6NMQ0wYIf
天津飯「くだらねえイチャモンつけやがって!」バッ

悟空「いいよ!!またやるならやってみろよ!!」バッ


鶴仙人「やれ、餃子」

餃子「は、はい」

ピッ


悟空「!!」ビクッ

バキィッ

悟空「ぐっ!くそーーーーっ!!」バッ

天津飯「しつこいやつめ!」


鶴仙人「やれ!」

ピッ


悟空「がっ!!」

ドカッ

天津飯「・・・!?」


審判「おーっと、突然調子の落ちた損選手。ついにダウンですっ!!」


天津飯「ま・・・まさか・・・」

93: 名無しさん 2014/03/24(月)14:58:48 ID:6NMQ0wYIf

審判「ワン・・・ツー・・・」


悟空「う・・・ぎぎ・・・」

鶴仙人『いまだ!!殺せ!!殺してしまえ!!』テレパシー

天津飯「なるほど・・・そういうことだったか・・・」

天津飯『餃子・・・お前の仕業か・・・さっきから』

餃子『う・・・うん・・・』

天津飯『術を解け!!』

餃子『え!?』


審判「ファイブ・・・」


天津飯『術を解くんだ!!はやく!!オレはこんな勝ち方はしたくない!!』


審判「シックス・・・」

鶴仙人『バカモン!!勝負などはどうでもよい!!そのガキを殺すのだ!!、命令だぞ!!』


審判「セブン・・・エイト・・・」

鶴仙人『天津飯!!』


天津飯「やめるんだっ!!!」


餃子「!!」ビクッ

94: 名無しさん 2014/03/24(月)15:00:59 ID:6NMQ0wYIf

し~ん・・・

審判「え・・・な・・・なにを・・・?」


悟空「!」サッ


審判「あっと!!孫選手、立った!!立ち上がりました!!こ・・・これはいったい・・・?」


悟空「こんにゃろーーーっ!!!」

亀仙人「まて悟空!!」

悟空「え!?」

鶴仙人「天津飯・・・貴様逆らったな・・・。師匠であるこのわたしに・・・」

天津飯「わ・・・私は・・・この試合だけは正々堂々と実力で闘いたいだけなのです。手助けはいりません」

鶴仙人「わしは殺せと命じたんじゃっ!」

天津飯「殺せません・・・オレはもう殺しはしたくないんです。殺し屋にもなりたくない。ただ純粋に高みを目指したいのです」

95: 名無しさん 2014/03/24(月)15:04:05 ID:6NMQ0wYIf

亀仙人「・・・」ニッ


鶴仙人「な、な、なんじゃと~・・・!!き・・・貴様、亀仙人のバカに妙なことを吹き込まれおったな・・・」

天津飯「・・・」

鶴仙人「おのれ!!こうなったら二人とも殺してくれるわい!!餃子!ふたりの動きを封じろ!!」

餃子「え・・・っ」

鶴仙人「餃子っ!!!」

餃子「て・・・天さんはじめて思いっきり闘っている・・・。ボ・・・ボクも試合最後まで見たい・・・」

鶴仙人「きっ、貴様までが・・・!!わしに逆らうやつはどいつもこいつもぶち殺してくれるわっ!!」グアッ

天津飯「餃子に手を出すなー!!気功砲!!!」

ズアアアアアアアアッ

鶴仙人「ぐああああああああーーーーっ!!!!」

天津飯の気功砲で鶴仙人は空の彼方まで飛ばされていった。

96: 名無しさん 2014/03/24(月)15:07:59 ID:6NMQ0wYIf

天津飯「くっ、ハア、ハア、ハア・・・」

悟空「す、すげえなんだ今の技・・・」

天津飯「・・・孫悟空、悪いが俺はこの試合降参しようと思う」

悟空「えっ!?なんでだ!?」

天津飯「今使った技は体力を著しく消耗するんだ。命を削るほどにな・・・。もちろん体力の消耗を理由にしたくはないが・・・このままやってもお前も俺も満足できる試合にはならないだろう」

悟空「天津飯、おめえ・・・」

天津飯「それに師を裏切ってしまった俺はもう鶴仙流を抜けるより他にない。これからは餃子と一緒に独自に修行を続けていくつもりだ。また修行を積んで今度は鶴仙流の天津飯としてではなく、ひとりの人間としてお前と闘いたい。それでもいいか?」

悟空「そっか・・・残念だけどおめえがそう言うならしょうがねえな!今度は邪魔の入らないところで思いっきり試合しようぜ!」

天津飯「もちろんだ。審判、そういうわけだ。俺はこの試合、棄権する」

審判「あ・・・は、はい。天津飯選手の棄権により、準決勝第2試合は孫悟空選手の勝利です!しかしこれはいささか残念な結果となってしまいました。どうやら観客席からの妨害が入っていたようです。両選手には今度は是非妨害なしの試合をしてもらいたいものです!!」


アリーナ「孫悟空・・・いえ、私の仲間以外でこんなに強い人がたくさんいるなんてね。やっぱりこの大会に参加してよかったわ!」

97: 名無しさん 2014/03/24(月)15:11:34 ID:6NMQ0wYIf

審判「ところで孫悟空選手、次の決勝戦は連戦となってしまいますが休憩は取られますか?」

孫悟空「え?オラは別にいいよ。はやくたたけえてえしな!」

審判「わかりました。さあ皆様、いよいよ天下一の武道家が決まります!決勝戦です!!果たして世界の頂点に立つのは前回の準優勝者孫悟空選手か、はたまた今大会の紅一点、超強力ルーキーのアリーナ選手か!いよいよその答えが明らかになります!!」


マーニャ「いよいよね。あの孫悟空って子もめちゃくちゃ強いけど大丈夫かしら」

ソロ「アリーナなら大丈夫さ。それよりこの決勝戦、とんでもない試合になりそうだ」

ミネア「・・・はっ!!」

クリフト「どうしましたミネアさん?」

ミネア「い、今・・・なにか不吉なイメージが・・・」

ソロ「この試合の結果を見たのか?」

ミネア「いえ・・・それはアリーナさんとの約束ですから試合が終わるまで占いはしません。ですが・・・なにか嫌な予感がします」

ソロ「・・・何事もなければいいが」

98: 名無しさん 2014/03/24(月)15:14:28 ID:6NMQ0wYIf

審判「それではただいまより第22回天下一武道会決勝試合を
始めたいと思います!!よろしいですね!!」


クリリン「あ、武天老師様」

亀仙人「お、クリリン目が覚めたか。今からちょうど決勝戦が始まるぞい」

クリリン「そうか、悟空は準決勝勝ったんですね!」

亀仙人「うむ。しかし今回の相手もとんでもない手練じゃ。闘ったお主が一番よくわかっているじゃろう」

クリリン「はい・・・。悟空―っ!!頑張れよー!!」

悟空「お、クリリン!目が覚めたんだな!」

クリフト「姫様―!ファイトです!!」

アリーナ「うん!・・・さあ、いよいよね」スッ

悟空「ああ」スッ


シーン・・・


審判「では、はじめっ!!!」

99: 名無しさん 2014/03/24(月)15:17:09 ID:6NMQ0wYIf


悟空「でやああああ!!」

アリーナ「やあああああ!!」

ブアアアアアアッ


クリリン「な、なんて攻防だ・・・」

亀仙人「スピードでも負けてないようじゃな」


フッ


審判「孫選手、また消えたぁーーーーっ!!」


パパパパパパパパパパパパ・・・・

アリーナ「きたわね・・・じゃあ私も!」

フッ
パパパパパパパパパ・・・


クリリン「いいっ!?」

審判「な、なんとっ!二人とも消えてしまいました!!あたりにはただ連続音が響くのみであります!」

100: 名無しさん 2014/03/24(月)15:27:24 ID:6NMQ0wYIf

天津飯(あの女、孫悟空のやったことが見えていたのか・・・。しかも即興で真似るとは。あの連続音は二人が地を蹴る音。目に見えないほどの猛烈なスピードで左右にフットワークを繰り返しているのだ。互いに徐々に近づきながら・・・!)

パァンッ!

悟空「だりゃあっ!!」

アリーナ「はあっ!!」

審判「あ、現れました!!何事もなかったように攻防を続けております!!」

バキィッ ドカッ

両者の顔にクロスカウンターのように拳が入り、二人はようやく距離をとった。

悟空「へへ、おめえやっぱつええな」

アリーナ「あははっ、悟空もね」

悟空「こんな楽しい闘いはオラ初めてだ!」

アリーナ「私も!」

悟空「オラなんだか・・・」

アリーナ「私・・・」



「「ワクワクしてきた!!」」



101: 名無しさん 2014/03/24(月)15:29:55 ID:6NMQ0wYIf
とりあえずここでおわりです。

DBとDQをクロスオーバーさせた漫画が描きたくてそのプロット代わりに書きました。
読んでくれた人ありがとうございました!

引用元: アリーナ「天下一武道会?」