2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 20:41:26.12 ID:NQ7lekG70
~部室~
ハオ「ネリー、お菓子食べますか?」
ネリー「……食べる」
ハオ「はい、あーん」
ネリー「……」パクッ
ハオ「おいしいですか?」
ネリー「……まあまあ」
ハオ「うふふ」
智葉「……」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 20:43:45.30 ID:NQ7lekG70
智葉「……なぁ」
ハオ「はい?」
智葉「なんというかその……」
智葉「お前ら、最近仲が良すぎないか?」
ネリー「え?」
ハオ「あ、やっぱりそう見えますか?」キャッ
智葉「ああ。正直、見てるこっちが恥ずかしくなるくらい」
ネリー「それは心外だよ智葉……、全然そんなことない」
ダヴァン「部室で堂々とイチャつきながら何を……」
ネリー「イチャついてない、ハオが一方的に絡んでくるだけ」
智葉「……そうなのかハオ?」
ハオ「いえ、私達は大の仲良しですよ?」
智葉「だ、そうだが」
ダヴァン「本人もこう言ってるんですし、素直に認めたらどうでスカ?」
ネリー「私も本人のハズなんだけど」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 20:45:11.66 ID:NQ7lekG70
ミョンファ「遅刻して来てみれば、何やら面白そうな話をしてますね」ガチャ
ダヴァン「ミョンファ、いいところに」
智葉「なぁ、ミョンファから見て、最近の二人をどう思う?」
ミョンファ「二人?」
ダヴァン「ハオとネリーのことデス」
ミョンファ「ああ」
ミョンファ「大変仲が良さそうに思えますね」
ダヴァン「ホラやっぱり」
ネリー「だからそんなことないってば」
ミョンファ「そうなんですか、ハオ?」
ハオ「いえ、ネリーと私は相思相愛ですよ?」
ミョンファ「ほら、本人もこう仰っているわけですし」
ネリー「もしかして私って信用ないの?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 20:47:08.45 ID:NQ7lekG70
智葉「じゃあ聞くが、ネリーはハオのことが嫌いなのか?」
ネリー「……嫌いというわけではないんだけど、最近のハオの行動にはうんざりしてる」
智葉「具体的には?」
ネリー「一緒のベッドで寝ようとするし」
智葉「ほう」
ネリー「食事中、やたらあーんって食べさせようとするし」
智葉「ほうほう」
ネリー「お風呂ではネリーの身体を洗おうとするし」
智葉「なるほど……」
智葉「惚気だな?」
ネリー「違う」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 20:49:25.22 ID:NQ7lekG70
智葉「しかし、いつ頃からだ?地区大会前はそうでもなかったような気がするが」
ミョンファ「そういえばそうですね」
ハオ「私がネリーの魅力に気づいたのは、プールの授業のときでしたね」
ダヴァン「プール?」
ネリー「ちょっと!その話はしないで!」ガバッ
ミョンファ「え?え?なんですか?なんですか?」ワクワク
ネリー「ミョンファも食いつかなくていいから!」
ハオ「確かあれは……」
ネリー「わー!わー!」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 20:51:20.93 ID:NQ7lekG70
~回想~
ネリー「……」タイイクズワリ
ハオ「あれ?ネリー泳がないんですか?」
ネリー「……髪濡れるのが面倒だし、なにより疲れるし」
ハオ「だめですよ、授業なんですからしっかり参加しないと」
ネリー「……うるさいなぁ、わかってるよ」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 20:54:14.38 ID:NQ7lekG70
クラスメイト「ネリーちゃん何してるの?」
ネリー「何もしてない」
クラスメイト「ネリーちゃんも一緒に泳ごうよー」トン
ネリー「え?」フラッ
クラスメイト「あ」
ザバン!
ハオ「ネリー!」
ネリー「溺れっ……!溺れる……!」バシャバシャ
ハオ「普通に足着きますから!落ち着いて……」
ネリー「ハ、ハオっ!」ギュー
ハオ「!?///」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 20:56:13.50 ID:NQ7lekG70
ネリー「はぁ、はぁ……」
ハオ「だ、大丈夫ですかネリー?///」ドキドキ
ネリー「し、死ぬかと思った……」
ハオ「……ネリー、泳げないんですね」
ネリー「そ、そんなことはない!」
ハオ「じゃあ今すぐ離してもいいですか?」
ネリー「ダ、ダメッ!」ギュー
ハオ「」キュンッ
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 20:58:00.27 ID:NQ7lekG70
ハオ「……みたいなことが」
ミョンファ「それはそれは」
ダヴァン「可愛いでスネェ」
ネリー「うるさい!///」
ハオ「両手両足で必死にしがみ付くネリー、涙目になりがならも精一杯強がるネリー……」ポタポタ
智葉「鼻血出てるぞ」
ハオ「そしてその後も……」
ミョンファ「まだ何かあるんですか?」ワクワク
ネリー「もういい!もういいから!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 20:59:57.99 ID:NQ7lekG70
~回想~
ネリー「プール疲れた……」
ハオ「しっかり髪を拭かないと風邪をひきますよ、ほら」ゴシゴシ
ネリー「んー……」
ハオ「……ネリー?」
ネリー「……zzz」
ハオ「ネリー、起きてください」
ネリー「……ハッ」
ハオ「本当にお疲れのようですね」
ネリー「教室まで歩いて帰る体力ない……」
ハオ「それは困りましたね」
ネリー「ハオ、おんぶしてー」
ハオ「……今回だけですよ?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 21:05:47.40 ID:NQ7lekG70
ネリー「あー、らくちん」
ハオ「しっかり捕まってくださいね?」
ネリー「……んー?」
ハオ「どうしました?」
ネリー「ハオの制汗剤、何かいい匂いする……」スンスン
ハオ「え?」
ネリー「なんか、すごい落ち着く……。後で使わせてよ」
ハオ「あの……ネリー?」
ネリー「んー?」
ハオ「私、制汗剤なんて使ってませんよ?」
ネリー「え?」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 21:07:42.82 ID:NQ7lekG70
ハオ「汗を流すために軽くシャワー浴びただけですし」
ネリー「じゃあこれシャンプー?」
ハオ「シャンプーも使ってません」
ネリー「……ってことは」
ネリー「……!!!///」カァァ
ネリー「あー!今のなし!忘れて!!///」バンバン
ハオ「落ち着いてくださいネリー、落ちちゃいますよ?」ニヤニヤ
ネリー「うるさい!ニヤニヤすんな!///」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 21:09:46.68 ID:NQ7lekG70
ハオ「……それからはもう、ネリーが可愛くて可愛くて」
ネリー「それからはもう、ハオがうざくってうざくって」
智葉「なるほどな……」
ネリー「まさかハオがこんなロリコン野郎だとは思わなかったんだよ」
ダヴァン「自分でロリ言っちゃうんでスネ」
ハオ「いや、あれは誰でも目覚めますって。むしろ目覚めない方が人生損してます」ドヤァ
ミョンファ「その勝ち誇った顔」
智葉「まぁ、程々にしておけよ?ハオ」
ネリー「そうだよサトハ、もっと言ってやって」
智葉「食べ物を食べさせあう行為は行儀が悪い」
ネリー「そこじゃない」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 21:13:17.64 ID:NQ7lekG70
~寮~
ハオ「そろそろ寝ましょうか」モゾモゾ
ネリー「当たり前のようにベッドに入ってくるな」
ハオ「嫌ですか?」
ネリー「料金が発生してもおかしくない」
ハオ「代価として愛情を注いでますから」
ネリー「愛情でご飯が食えるか」
ハオ「私を食べてもいいんですよ?」ヌギッ
ネリー「早く寝ろ」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 21:16:50.59 ID:NQ7lekG70
ハオ「そういえばネリー」
ネリー「なに」
ハオ「昼間に私のこと、こんなロリコン野郎だと思わなかったって言ってましたけど」
ハオ「私の第一印象ってどんな感じだったんですか?」
ネリー「言ったら調子乗りそうだから言わない」
ハオ「教えてくださいよ、気になるじゃないですか」
ネリー「融通きかない中国産の堅物」
ハオ「どこに調子乗る要素あるんですか……」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 21:18:59.47 ID:NQ7lekG70
ネリー「……ちなみにハオから見たネリーの第一印象は?」
ハオ「言っちゃってもいいんですか?」
ネリー「いいよ。ネリーもストレートに言ったし」
ハオ「金に目が眩んだ小動物」
ネリー「もっとオブラートに包んで」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 21:21:19.65 ID:NQ7lekG70
ハオ「だって自販機の下を漁るし」
ネリー「小銭落ちてるかもしれないじゃん」
ハオ「隙あらば人のおかずを食べようとするし」
ネリー「育ち盛りだから」
ハオ「挙げ句の果てに、洗濯するのが嫌だからってノーパンで登校するし」
ネリー「だって洗剤がもったいな……何で知ってるの!?」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 21:25:26.01 ID:NQ7lekG70
ハオ「まぁでも」
ハオ「そんなネリーの子供らしくて可愛いところが」
ハオ「今では全部、大好きですよ」
ネリー「……もう寝る///」クルッ
ハオ「おやすみなさい」
ネリー「……おやすみ」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 21:29:55.79 ID:NQ7lekG70
ネリー「zzz」
ハオ「……ん」
ハオ(……変な時間に目が覚めてしまいましたね)
ハオ(……トイレ)
ガシッ
ハオ(……ん?)
ネリー「……ママ……」
ハオ(……)
ネリー「すぅ……すぅ……」
ハオ(……朝まで我慢しますか……)
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/05(日) 21:31:34.24 ID:NQ7lekG70
~部室~
ハオ「それでですね、私がトイレに行こうとしたらネリーが私の腕をつかんで『ママ』って……」
ネリー「嘘だ!絶対そんなこと言ってない!」
ダヴァン「照れなくてもいいじゃないでスカ」ニヤニヤ
ネリー「うるさいメグ!ニヤニヤするな!」
智葉「まあまあ、可愛らしくていいじゃないか」ニヤニヤ
ネリー「サトハまで!」
ミョンファ「遅刻してみれば何やら面白そうな……」ガチャ
ハオ「聞いてくださいミョンファ、実は昨夜ネリーが……」
ネリー「もう言わなくていいから!」
ダヴァン「仲いいでスネェ」
ネリー「よくない!!」
カン
コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。