2: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:36:51.32 ID:LLBIkRFJ0
~イリュリア市街地~

ソル「オンセン?何だってんだ急に…」

シン「さっきそこでやってたフクビキ?ってのやったら当たったんだ!ほらっ!」(ピラピラ)

ソル「そういえばお前バカみてぇにそこの商店街の屋台の食い物買ってたな……福引なんかやってやがったのか……」

ソル「……なになに…"セントエルモの湯"イリュリア領内ジャパン・コロニー店…ご招待券…だと?」

シン「おうっ!タダだしおもしろそーじゃんか!行ってみよーぜっ!!」

ソル(……確かにここのところ厄介ごと続きで体が休息を必要としていやがる……ゴキッゴキッ)

ソル(……金もかからねえし、たまには羽を伸ばしてみるのもいいか……)

3: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:37:20.60 ID:LLBIkRFJ0
~スーパー銭湯"セントエルモの湯"イリュリア領内ジャパン・コロニー店~

店員「いらっしゃいませー。当施設では、かつて滅びたジャパンの伝統のOMOTENASHI(おもてなし)と、地下1500メートルから汲み上げた天然温泉かけ流しのお風呂を堪能していただけます。どうぞごゆっくり~。」

ソル「なるほどな、イリュリア領内にあるジャパン・コロニーで温泉が湧き出たのを利用してスパ施設をおっ建てやがったのか。」

シン「でっけえ!スッゲエ!!」(キラッキラッ)

ソル(最もコイツは温泉がどういうモンかってのすら理解できてねえようだが……ハァ……)

シン「ところでオヤジ、"オンセン"って何なんだ?」

ソル(……そらきた……)

4: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:37:47.49 ID:LLBIkRFJ0
ソル「"オンセン"ってのはな…まあ、簡単に言うとデカい共同風呂だ。湯に体を癒す成分が含まれててな、そいつに浸かることで疲れを癒すんだ。」

シン「ヘーっ!魔法の水が入ってるフロなのか!?」

ソル「……まあそんなところだ……」(……成分うんぬんや成り立ちの説明をしたところでコイツには理解できんだろうからな……)

シン「最近色々忙しかったもんなっ!たまにはゆっくりすんのも悪かねえよなっ!!」(ブンブンッ)

ソル(……俺にはお前が疲れているようには到底思えないんだが……)

5: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:38:43.44 ID:LLBIkRFJ0
受付のオバチャン「はい、いらっしゃいませ。入湯料は4ワールドドルです。」

ソル「招待券だ。使えるか?」(スッ)

受付のオバチャン「あい、ありがとうね。大人2人ね。こちら貸し出しサービスのタオルと浴衣です。使ったら使用済みって書いてあるカゴに入れといてね。荷物はロッカーに預けて、カギはなくさないように。」

シン「よーし!俺も"オンセン"を楽しむぜぇーっ!」(ダダダッ)

ソル「馬鹿野郎!」\砕ケローッ!/

シン「いってえええ!!何すんだよオヤジ!!」

ソル「そっちは"女湯"だ!!その歳で犯罪者になりてぇのか!テメエは……!!」

シン「えっ?」

6: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:39:32.49 ID:LLBIkRFJ0
ソル(……全く、コイツには世間を教えなさすぎた…完全に俺の責任だな……)ハア~ッ

シン「……そういやなんでオンナって裸を見られるのがイヤなんだ?この前エルがシャワー浴びてるとこに間違って入っちまったときもスッゲー怒られたんだけど。」

ソル「テメエそんなことがあったのか!」(ギロリ!)

シン「あっ…なんつーかその、ゴメンなさい……」(冷や汗ダラダラ)

ソル「……本格的に闇医者にでも保健体育を教えてもらった方がいいのか……(ハア~ッ)」

ソル(このままだとコイツは無意識のうちに 犯罪者になりかねねぇ……)\ズーン/

7: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:40:17.05 ID:LLBIkRFJ0
~男湯ロッカールーム・脱衣所~

ソル「カギが刺さってんのが使えるロッカーだ。適当に入れとけ。」(ジャンクヤードドッグポイーッ)(ヌギヌギ)

シン「ん?なんかヒモ?みたいなのがついてるな。」

ソル「そいつを腕にはめておくんだ。カギなくしたら弁償させられるからな、無くすんじゃねーぞ。」

シン「ゲッ!マジかよ!!」

ソル「ここの施設のモンは大抵が"貸しモン"なんだ。俺達以外にも使うやつが大勢いるんだ、当たり前だろうが。」

シン(……何か今日のオヤジ、妙に"セケンテイ"?ってやつ意識してんな……)

ソル「……よし、入るか」(タオルマキマキ!ヘッドギアソウチャクッ!)

シン「ヘッドギアは外さねーのかよ!」(タオルマキマキ!眼帯ソウチャクッ!)

8: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:40:43.59 ID:LLBIkRFJ0
~男湯大浴場・露天"花鳥風月"~

ソル「……ジャパンの文化のオモテナシつってたが、こういうことだったのか。」

シン「スッゲエ!!外にアッツアツな上に色んな種類のフロがいっぱいあるぜ!!!」

ソル(……こいつは儲けたな…まあもっとも、入湯料金が4ワールドドルって時点で破格だが……)

シン「よーっし!早速入ってみようぜ!!」(ダイブーッ!!)

???「STOOOOOOOOP!!!!」\ベータブレーッド!/

シン「もんげ!!!」

9: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:41:10.86 ID:LLBIkRFJ0
シン「な、何すんだよいきなり!!」

???「テメエ!オンセンに入る前に!!一つやることがあんだろうがっ!!」

ソル「お前は……!」

チップ「Haaaaan!?オマエ、まさかソルじゃねーのか!?何でココに!?」

ソル「タダ券がたまたま手に入ったんでな。俺が体を休めに来て悪いか?」

チップ「What!?何だいそれならそうと早く言ってくれよ!ジャパン式のオンセンに来るの初めてなんだな?ダイジョウブだ!ジャパンに詳しい俺がしっかりLectureしてやっからよ!」

ソル(……この前のラーメン屋のときといい、また助かるんだか助からないんだかよくわからんやつに会っちまったな……)

10: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:41:40.72 ID:LLBIkRFJ0
チップ「オイ、そこのガキ!!」

シン「んだとテメエ!ガキ扱いするんじゃねえ!!」

チップ「いーや、ガキだ。大人っていうのは、まず先に他人のことを考えられる人間のことを言うんだぜ?」(チッチッチッ)

チップ「よーく考えてみろ、オマエが体も流さずにオンセンにダイブしちまったら…テメエの体についた汚ねえ泥やアカが…オンセンに入っちまうって考えらんねーのか?」

シン「……あっ」

チップ「……まず湯に入る前にサッと体を流してキレイにしてから入る、コレがオンセンを楽しむ者のTASINAMI(たしなみ)ってヤツだぜ?」

シン「そうだよな!オヤツの前には必ず手を洗えって母さんがよく言ってたしなっ!!」

ソル「……それは少し違うと思うが…まあ、他のやつのことも考えれば綺麗に使っていこうぜってことだな。」

11: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:42:19.46 ID:LLBIkRFJ0
シン「さーて!体も洗ったし!入るとすっか!!」

チップ「引導を渡してやるぜ!!!」\スシッ!/

シン「ほがぁッ!!」

チップ「タオルを巻いたまま入るんじゃねえ!!さっき俺が言ったことがワカンなかったのかッ!?」

シン「ハア!?だってよ、ホラ!看板とかに描いてあるやつはタオル巻いて入ってんだろ?」

チップ「ソイツは"コーキョーワイセツザイ"ってやつにひっかかるからそうなってるだけだ!!」

チップ「いいか?タオルってのはな、清潔に見えて意外と汚れてるんだ。」

シン「えっ?でも俺、さっき体洗ったときに石鹸でタオルも洗ったぜ?(オヤジに言われて)」

チップ「Shit!石鹸=清潔って考えがいけねえ!!いいか?石鹸でいくら洗ってゆすいだとしてもだな、石鹸でくるまれた体の垢や油は残っちまうモンなんだ!!勿論、石鹸のカスも汚れだ!!」

ソル(……ほほう……)

12: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:42:50.88 ID:LLBIkRFJ0
チップ「確かにテメエ一人のタオルが湯に入っちまってもさほど湯は汚れねえかもしれねえ……!だが、他の連中もみんなやっちまったら…どうなる?」

シン「……そっか!」

チップ「タオル巻かねえと最初は恥ずかしいぜってなるかもしんねえけどな、ここじゃ何も恥ずかしがるこたぁねえんだ、みんなリラックスして体を安めにきてるんだからな。」

チップ「ジャパンの"ハダカノツキアイ"ってやつなんだ、わかったか?」

ソル(普段は馬鹿っぽいクセしやがって…コイツやたらと詳しいな……ジャパンの温泉施設に相当通いつめてると見えるぜ……)

13: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:43:31.35 ID:LLBIkRFJ0
\カポーン…/

シン「ふい~…なんかこう…スッゲエいい気持ちだな~……」

ソル「……体に溜まった疲れがドッと流れていく感覚……悪くねえ……」

チップ「ここの施設はうまいメシも食えるし、マッサージ屋もあるからオンセン以外にも色々楽しめるぜ?後で案内してやるよ!」

シン「うまいメシ!?」(ザッバアッ!!)

14: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:44:25.67 ID:LLBIkRFJ0
ソル「全く…テメエはメシのことになるとがっつきやがる……」

シン(ムスッ)「いいじゃねえか!あと、マッサージヤって何だ?」

チップ「体を揉み解して疲れを取ってくれるところだ。オマエ、旅してるときに足のストレッチとかしねえのか?疲れが溜まるだろ?」

シン「?いやあ、オレはあんまりそういうことしなくても…寝れば次の日には治っちまってたりするしな~。」

チップ「……オマエ、ガンジョウなんだなー。」

\ガラガラガラッ!/

15: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:45:12.70 ID:LLBIkRFJ0
???「ハーッハッハッハッハァーッ!これがジャパン式の温泉というものかぁーッ!なかなか良いではないか!!」

???「…走っては危ないですよ、あと他のお客さんに迷惑です…!」

\ザッパアアアアアアン!/

シン「うえっぷッ!!

16: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:45:56.27 ID:LLBIkRFJ0
ソル「……チッ…何なんだ人がせっかくいい気分に浸ってたってのに……」

レオ「おう!お前はソルではないか!!こんなところで奇遇だなハッハッハ!!!」

シン「レ、レオのおっさん!」

チップ「(ザパッ!)…テメエ…わかってんだろうなあ?(ギロリ)」

レオ「ん?」

チップ「ここはプールじゃねえ…"オンセン"なんだッ!!泳ぐのは勿論、飛び込みなんてもっての他だろうがァーッ!!!」\フジヤマゲイシャ!/

レオ「ぬおおおおおう!!!」\ダッパアアーン!/

17: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:46:22.18 ID:LLBIkRFJ0
チップ「プールでも同じだ!人が入ってるとこに勢いよくダイビングなんて、いい年した大人がやることじゃねえ!!」

レオ「……は、はいっ!すみませんでしたァッ!!(ビクッ)…後で辞書に【ジャパンの温泉】の項目に飛び込んではいけないもの、と追加しておこう…」

???「……やれやれ、だから言ったのに……」

18: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:46:53.77 ID:LLBIkRFJ0
シン「あれ?……カイ!?」

ソル(……チッ…またこいつか……)

カイ「おや、シンにソルじゃないですか。貴方たちも来ていたとは驚きですね。」

19: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:47:25.84 ID:LLBIkRFJ0
シン「俺がここのショータイ券ってやつをフクビキで当てたんだ!」

カイ「そうでしたか。それでソルも一緒なんですね。」

ソル「まあな。で?何でお前らはここに?」

20: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:47:58.50 ID:LLBIkRFJ0
カイ「実はこの施設なのですが…コロニーに居住しているジャパニーズの自立支援も兼ねたものでしてね。」

ソル「ほう。」

カイ「イリュリアから資金援助し、公共施設としてコロニーに運営させているんです。今は難民扱いですが、いずれジャパニーズも自立して自分達で自治を行い、生活を築いていかねばなければなりませんから。」

ソル「…入湯料金が安かったのはそのせいか…」

カイ「ええ。今日は視察も兼ねて来たのですが……支援する側のトップがマナーをまるっきり知らないだなんて、お恥ずかしいかぎりですね。」(ハア)

21: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:48:24.18 ID:LLBIkRFJ0
レオ「す…すまん、最近めっきり立て込んでいたせいで、久しぶりの休養につい気分が高翌揚してしまってな……」

チップ「いいんだ、最初は誰もが何も知らねえとこから始まるんだ。次から気をつけてくれりゃいいってことよ!」(ニカッ)

シン「そうだぜ!おっさん!!カイ!!せっかく来たんだしみんなオンセンを楽しもうぜ!!」

カイ「そうですね、ジャパン式の温泉に関しては私は無知もいいところなので、色々と教えていただけるとありがたいです。」

23: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:48:50.42 ID:LLBIkRFJ0
\カポーン…/

カイ「ふう…この湯にじんわりと包み込まれるような心地よさ…極楽とは正にこういうときに使う言葉ですね。」

レオ「…まさかこのような至上を味わえる場所があったとはな……このレオ様としたことが見落としていたわ…連王として恥ずかしいかぎりだ…」

シン「だよなー。体中がポカポカしてジワジワするぜ!」

ソル「ヨーロッパじゃこういう熱い湯に漬かる習慣があまりねぇからな…水着を着ねえってのもデケエな。」

チップ「俺はアメ…いやジャパン出身だからよ、あんまりこっちの風習については詳しくねーんだが…イリュリアじゃあオンセンに浸かる習慣ってのはねえのか?」

24: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:49:24.76 ID:LLBIkRFJ0
カイ「いえ、イリュリアには温泉はあるにはあるんですよ。"湯治"という言葉もあります。」

チップ「Why?じゃあ何でこういうオンセンは珍しいんだ?」

カイ「イリュリア…ヨーロッパでは温泉は基本的に"飲む"ものなんですよ。」

チップ「温泉を飲む!?オーマイガッ!!!」

カイ「もちろん、このように人が浸かって利用する湯とは別で、きちんと管理されています。医師のアドバイスに従って行うれっきとした医療行為なんです。温泉病院なんてものもありますよ。」

レオ「俺の故郷のドイツや東ヨーロッパ…チェコの方にそういった施設がある。勿論、浸かるためのプールもあるし浴槽もあるが…湯の温度は28度~30度前後で、ここみたいに40度を超えることはない。」

カイ「ローマの方では浸かることが主流ですが…基本的にはプール式で男女混浴なので、水着の着用はたいてい必須です。野外温泉も同じですね。」

25: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:49:59.99 ID:LLBIkRFJ0
レオ「水着着用必須でないところもあるが…完全に医療向け施設といったところでな…順番や時間が細かく指定されていてこのように自由にゆっくりとはいかん…」

カイ「あ、サウナや蒸気風呂は当然ですが、ありますよ。」

シン「へーっ!そうなのか!!あんま言ってることよくわかんねーけど…要は水着ってヤツ着ないと入れないし、水がココよりもずっと温ぃんだな!!」

チップ「フロを気軽に楽しむってよりは、リゾートとか、もっと本格的にカラダを癒すとこって、感じか。」

ソル「そういや、生まれてこのかたそんなとこに行く用も必要もなかったしな。俺も詳しくは知らなかったぜ。」

カイ「ええ。スポーツ施設とセットになってたり、ボディトリートメントケアがセットになってることも多いんですよ。お風呂に入る、という感覚ではありませんね。」

26: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:50:52.61 ID:LLBIkRFJ0
カイ「ですからこのように気軽に庶民が利用できる風呂としての温泉施設というのは珍しいんです。」

レオ「ヨーロッパじゃ温泉といえば、休暇で5~6日かけて利用するところもあるからな。」

チップ「Unbelievable!…そんなんじゃ、仕事帰りにちょっくらとか休日に日帰りとかやってる場合じゃねえな……」

シン「そもそも俺らって、フロすら入らねーことも多いもんな!俺とか水浴びすら一週間ぐらいザラだし!!」

チップ「」

ソル「それはテメエだけだ。」

カイ「シン…流石にシャワーは浴びましょうね…母さんが悲しみます……(ハァ)」

27: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:51:58.36 ID:LLBIkRFJ0
ソル「それにしても熱い湯に入るのが疲労回復にこれほど効果的だとはな…ヘヴィな体が楽になっていくのを感じるぜ……(フウ)」

シン「でもよー、ちょっと俺体が熱くなりすぎちまってきた…これじゃ長く入ってらんねーよ…(ザパッ)」

カイ「確かに、そこが勿体無いですね……」

チップ「Oh、そういうときは一度湯から上がって休憩するといいんだぜ。(ザパッ)」

チップ「ちょっくら風に当たりながら体を冷まして……」

シン「おーっ!外だから風が涼しくて気持ちイイー!!」

チップ「それからまた別の湯船を試しに行く。(スタスタチャポンッ)」

チップ「これを繰り返すのがオンセンをゆっくり楽しむSAHO(作法)だ…!(フイ~ッ)」

28: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:52:40.41 ID:LLBIkRFJ0
シン「(スタスタザブンッ)ふいーっ!こりゃいいや!!冷めた体に熱い湯ってのがまたサイコー!!」

カイ「体を冷やさないように気をつけなければいけませんが、これなら確かに色々な湯が試せますね。あっ向こうにハーブ湯がありますね。私はあちらへ行ってきます。(スタスタ)」

ソル「俺は肩凝りがヒデエし…ジャグジーでも試すか。(ブクブク)」

レオ「ちょっとサウナ行ってこよ(バタンッ)」

チップ「おう、みんな。じゃあまた後でな。」

29: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:54:33.30 ID:LLBIkRFJ0
~脱衣所~

シン「いや~エスッゲェ気持ちよかったぜ!体中ポッカポカだ!…あれ?何飲んでんだ?」

チップ「コーヒーギュウニュウ…Cofee&Milkだ!おめえも飲むか?(ガチャガチャポンッスッ)」

シン「サンキューな!うっうめえ~!!!(ゴキュゴキュッ)」

チップ「フルーツギュウニュウってのもうめえんだ!アッチはもっと甘ぇけどな!」

ソル「俺はビールが欲しくなってきちまったな……」

チップ「オッケイ!それじゃあメシにでも行くとすっか!!…ン?カイとあのライオン野郎はどうした?」

シン「なんかさー、レオのオッサン、サウナでぶっ倒れた挙句水のプールで浮いてたらしくってよー、カイが今介抱してんだ!」

30: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:55:45.07 ID:LLBIkRFJ0
レオ「」\デストローイッ!/

カイ「…全く…お前というやつは…!体を癒しに来たというのに倒れてしまうとは本末転倒ではないですか!!」

ソル「どうやらサウナに入ってるときにどっかの野郎にガマン比べ勝負を挑まれたらしくてな。意地を張ってあのザマだ。ザマアねえな。」

シン「ホンット大人気ねーよなっ!ムキになるのもホドホドにしねーと痛い目見るぜっ!ケーカクセイのケツジョってやつだな!!」

チップ「Tell me about it!その通りだぜ!みんなも湯あたりには気をつけような!!(ビシッ!)」

カイ「…それは貴方には一番言われたくないと思いますよシン……」

31: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:56:53.39 ID:LLBIkRFJ0
~休憩ロビー~

マッサージチェアー「┣¨┣¨┣¨┣¨ド…」

ベッドマン「疲労回復とは肉体的な疲労を取り除くことに終始する。だが疲労というものはもはや肉体だけのことを差す言葉では既にない。
      
      この文明社会において疲労は精神的な疲れ、すなわちストレスを意味するものでもある。ストレスというものは非常に恐ろしいものだ。

      何故なら肉体的疲労と違って見えないものだからね。見えないものだから自覚もしづらい。しかし精神と肉体は密接に繋がっている。

      肉体を癒すこと、それはすなわち精神も癒すことに繋がっている。いわばリラックス状態だね。その点でこのマッサージチェアーというものは実にいい。

      なぜならここで寝てボタンを一つ押すだけで後はすべて自動で肉体を癒す動作を行ってくれるのだからね。

      対人もなくすべからくリラックスした状態が生み出せる効率的なものだ。そもそもリラックスとはおや誰か来てしまったね。この話はまた今度(ry\シュンッ/

32: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:58:20.97 ID:LLBIkRFJ0
~食堂・風雅~

シン「ハラ減った~っ!!おっ色々あんじゃねーか!!」

ソル「公共施設のくせにメニューが割と充実してんな。」

カイ「お客さんを呼ぶように努力していますからね。ジャパンの伝統料理以外にも、中華・洋風メユーから女性向けのラフな食事メニューも考慮しているそうです。」

シン「俺、この"ヤキソバ"ってのが食ってみてえな!!」

チップ「よし、じゃあそこの食券販売機で食券を買うんだ。」

シン「それなら前に行ったラーメン屋でやったぜ!俺に任せてくれ!!」

33: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 22:59:19.92 ID:LLBIkRFJ0
カイ「…シン……」

シン「へへっ…いっつもオヤジやカイに頼ってちゃ…いつまでたっても大人になれねーもんな!」

ソル「じゃあ俺はビール(グラス)とエダマメを頼む。ヘマすんなよ。」

カイ「では私はこの天ざるうどん・蕎麦セットというものを。」

レオ「ビール(ジョッキ)とステーキ御膳で。」

チップ「俺はSASHIMI-TEISHOKU(刺身定食)な。」

34: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:00:06.10 ID:LLBIkRFJ0
シン「よーし!食券を買って…こいつをカウンターヘ持って行って…と…!」

シン「おーい!これ頼むぜっ!!」

厨房の少年「はいはーい、ちょっと待ってくださいね。ウチに任せてください!何でもお作りしちゃいますよー。」

シン「ヤキソバはメチャ大盛りにしてくれよなっ!!」

大きなクマのぬいぐるみ「任せろ」

35: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:00:37.44 ID:LLBIkRFJ0
チップ「料理はシンが運んできてくれるみてえだし、俺は水でも取ってくっか。」(ガタッ)

レオ「…?ここでは店員が料理を運んでこないのか?というかフロアに店員がおらんような…(キョロキョロ)」

カイ「ここはセルフサービスなんですよ。入湯料金が安いということを忘れていませんか?」

レオ「そいえば……」

ソル「なるほどな、経費を削れるところは削って、施設の別のサービス向上に当ててんのか。」

カイ「その通りです。気軽に利用できるいい施設を、お客さんも協力して一緒になって、作っていただく…それが地域に根付いていく施設として、望ましいやり方だと思いましてね。」

ソル(こいつ、ちょっと見ねえうちに色々と考えるようになったもんだな……)

36: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:03:34.14 ID:LLBIkRFJ0
カイ「施設の特色を出すために、いろいろなイベントも考えているんですよ。」

ソル「ほう。」

カイ「例えばここの娯楽ロビーでは、毎週金曜日にジャパンの舞踊パフォーマンスと、簡単な教室もやっているんです。」

レオ「なんと…!!」

カイ「イリュリア市民ならば安い値段で受講できるようになっているんですよ。結構人気があるみたいです。」

チップ「…市民用娯楽施設の参考になるぜ!お客も増えるし、市民のコウリュウってのもできてISSEKI-NICHO(一石二鳥)だな!!」

37: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:04:07.00 ID:LLBIkRFJ0
シン「おーい!メシ持って来たぜー!!」

\ドンッ/\ドンッ/\ドンッ/\ドンッ/\ドンッ/

カイ「ありがとうございます、シン。良く出来ましたね。」

シン「う…うるせえ!これぐらい俺にもできるって!!」

ソル「良かったじゃねえか。褒めてもらえてよ。」(ニヤニヤ)

38: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:04:34.85 ID:LLBIkRFJ0
シン「おっ!このヤキソバってやつうっめえ!!」(ハフハフッ)

カイ「大変美味しいですね。公共施設とは思えないクオリティです。」(心配だったが経営も上手くいってるみたいだな…よかった)

ソル「グイッ」(……風呂上りのビールか…たまんねえな……)

レオ「クッ…たかだか公共施設の食堂だというのに…このレオ様を満足させるとは生意気な…!(ワッシワッシ)」

チップ「ここのMAGURO(マグロ)のSASHIMI(刺身)は相変わらずうめえ…師匠にも食わせてやりてえ…(モグモグ)」

39: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:05:16.30 ID:LLBIkRFJ0
~休憩ロビー~

シン「(┣¨┣¨┣¨┣¨ドド…)このマッサージチェアーってやつ、面白ぇな~。フヒヒ、くすぐってえ!!」

ソル「そいつは使い方が間違ってると思うんだがな…壊すなよ?」

カイ「レオ、諦めましょう。お前の図体ではマッサージチェアーに収まらないだろう…?」

レオ「ぬう…!このレオ様に対応できんとは無様な椅子よ…!!後で辞書に追加してくれる…!!」

チップ「Hey!お前ら!マッサージ屋予約入れといたから行こうぜ!!」

ソル「…気が利くじゃねえか。」

カイ「申し訳ありませんね、何から何まで案内していただいて。」

チップ「気にスンナって!これも"外交"ってやつだからな!!」(ニカッ)

40: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:06:44.61 ID:LLBIkRFJ0
~リラクゼーション・天神~

レオ「なるほど、既製品の椅子なら俺を満足させることもできんだろうが、柔軟性のある人間のサービスなら俺を満足させる可能性はまだあるだろうな。」(フンッ)

ソル「全身+足裏マッサージ30分で12ワールドドルか…なかなか安いな。」

チップ「おう!でもサービスは最高だって俺がホショウするぜ!!」

シン「俺、こーいうとこ入るの初めてだぜ!ワクワクしてきた!!」

カイ「…体を癒すところなので、ワクワクするところかどうかはわかりませんが…私もいかんせん、こういったリラクゼーションに入ったことはないので興味深いですね。」

案内係「それでは皆様、後ほどセラピストが参りますので個室にてお待ちください。」

41: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:07:24.63 ID:LLBIkRFJ0
ソル「個室つってもパーテーションで仕切ってるだけか…だが落ち着いた感じで悪くはねえな。」

\シャッ/

???「…お前は…!」

ソル「……テメエ…こんなところで何していやがる……?」

42: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:08:20.46 ID:LLBIkRFJ0
隻眼隻腕の女「…ちょっと路銀が尽きちまってな、アルバイトってとこだ。俺はジャパニーズだし法力も使える。コロニーで雇ってもらうなんざワケねえさ。」

ソル「……テメエが人を癒す仕事か…以前のお前なら想像もつかねえな。」

隻眼隻腕の女「そのことなんだがよ…」

ソル「……」

43: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:10:40.58 ID:LLBIkRFJ0
隻眼隻腕の女「あれから色々なとこへ旅して回ったんだけどよ…世の中色々なヤツがいるんだって…わかってな」

ソル「……」

隻眼隻腕の女「それから更に…色々とわかってよ……前とはちっとばかしだが、行動目的ってのを変えてんだ。」

隻眼隻腕の女「路銀が溜まったら、そっちに向けて動くつもりさ…例のヤツをぶっ[ピーーー]ためだけじゃあねえとだけ言っておく。」

ソル「そうか……」

隻眼隻腕の女「へっ、柄にもなくベラベラ喋っちまった。今日はアンタは客だ。疲れを根こそぎ取ってやっから覚悟しな。」(ニヤ)

ソル「…ほどほどに頼むぜ…」(フッ)

44: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:11:09.15 ID:LLBIkRFJ0
ミリア「あら、貴方がお客なの?」

チップ「あっ!テメエはカミノケクノイチ!!What!?」

ミリア「ふふふ、技術指導で雇われたのよ。私の髪で織り成す施術…!瞬きする暇もなく味あわせてあげるわ!!」\ヒュルーン!!/

チップ「ちょっ…タン(ry」

ミリア「アナタ随分凝ってるわね…ちょっと強引だけど…特別針治療いかせてもらうわ!!!」\アイアンメイデーンッ!!/

チップ(プスプスプスーッ!)\シッショー!!!/

ミリア「ハヤいのね……」

45: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:12:03.06 ID:LLBIkRFJ0
カイ「何やら隣から不穏な悲鳴が……これは大丈夫なのでしょうか…?」(アセアセ)

ザトー「……これは連王、こんにちは」

カイ「あなたは…ザトー=ONE!?なぜここに!!」

ザトー「…ミリアとの新しい生活を築くため…」

カイ「そうでしたか…では私は何も言うまい…」

エディ「ホウラ!俺タチ二人ノスーパー足ツボマッサージヲ喰ライヤガレ!!」\ドリルッ!!/

カイ「……こっ…これは効く…ッ!!!」

46: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:12:43.45 ID:LLBIkRFJ0
シン「ヤッベエ…あちこちから悲鳴が……昔行かされた歯医者みてえなのはゼッテーゴメンだぜ!」

\シャッ/

中華女「アイヤー?これまた若いお客サンネ!しかも超ビジュアル系男子!!」

シン「え…?あっどうも…?」

中華女「お客サンついてるネ!イイ男にはジャンジャンサービス、しちゃうヨ!!」\ゴキゴキッ!!/

シン「うげえええ!!いってえええ!!!」

中華女「痛いのは疲れ溜まってる証拠ヨ!ホラ首も硬くなってるヨロシ!!」\ホウオウショーウッ!!/

シン「ぎゃああああ!!!」

中華女「ぷれいあぶるキャラに漏れた恨みも混めて全身全霊で行くヨ!?中国四千年の歴史の技、見せちゃうヨ!!」\ホアチャーッ!!/

シン「ここはジャパンのオンセンじゃねーのかよ!?うげえええ!!!」(バキゴキバキッ!)

47: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:13:18.88 ID:LLBIkRFJ0

\ヘヴィダゼ…!/\シッショー!/\ディズィーッ!/\カアサーンッ!/

レオ「ビクッ」(…ダメだ…連王たるこの俺がもの凄く不安になってきた…)

\シャッ/

???「おや、次の患者さんは……あなたでしたか…」

レオ「おっ…お前はああああ!!!」

48: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:13:50.21 ID:LLBIkRFJ0
ファウスト「指導員の人手が足りないということで臨時で雇われていましたが…まさか王様を診察することになるとは思いませんでしたよ。」

レオ「ハハハ…そ、そうだな…」(逃ゲルジュンビイソイソ)

ファウスト「見たところ、随分と疲れが溜まっていらっしゃるご様子…これは徹底的に治療しなければいけませんねえ…!!」(ギラーンッ)

レオ「」\オワタ/

ファウスト「大丈夫です、必ずあなたは良くなります!!」\超☆シゲキテキゼツメイケーンッ!!/

レオ「先ッ進ッ!!医療ォォォォォーーーーッ!!!」\デストローイッ!/

49: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:14:28.86 ID:LLBIkRFJ0
シン「なんか…スッゲー痛くてデンジャラスにバキバキやられたけど…不思議と体は超軽くなったぜ!!」

チップ「あまりのスゴさに昇天するかと思った…針治療も悪くねえ…」

カイ「……禁獣…やはり恐ろしいものです…これほどとは…!」

レオ「……ロイヤルスキャンダル……ロイヤルスキャンダル……ブツブツ…」

ソル「…俺はわりと普通に良かったんだが…お前らどんな施術受けてきたんだ……」

50: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:16:15.18 ID:LLBIkRFJ0
~ロッカールーム~

シン「オンセンにいただけで、なんかスッゲー色々楽しめたぜ!!気分もソウカイ!サイコーだぜ!!」

ソル「……たまにはこういうのも…悪かねえな……」(フッ)

カイ「ええ。非常に良かったです。施設も上手く回っているみたいですし。…今度は母さんも誘って行きましょうね、シン。」(ニコ)

シン「…お、おう…!モチロンだぜ!!」

レオ「俺もマッサージ以外は非常に満足だ!【温泉】の項目に最高の癒しが味わえる場所…と、上書きしておこう!!」

レオ(…俺の領地内にも今度作ろうっと)

チップ「そいつは良かった!またみんなでオンセンで会えるのを楽しみにしてるぜ!!See You!」

51: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:16:56.64 ID:LLBIkRFJ0
アクセル「ヒャアッホオ~ウ!!!ついにジャパン式のオンセンってやつに来ちゃったもんね~っ!!タイムトラベルで色んな国や時代に行ったつっても、ゆっくりはできなかったからな~…グスン」

アクセル「でも今日こそめぐみも言ってた至高のジャパンのオンセンで!この苦労人のアクセル君の身も心も全部リフレッシュだよ~ん!!」(フリ  ターイブッ!!)

レオ(ザッバァァァ!)「この不届き者めがァァァーッ!!!オンセンはぁーッ!テンションゲージMAXで飛び込むものではぬわぁぁぁぁーいッ!!!」\シュタイルヴァービルゥゥゥッ!/

アクセル「うっそおおおお~~~ん!!!!」(フリ  クルクルキラーンッ!)

53: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:23:16.16 ID:LLBIkRFJ0
以下、おまけです。

54: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:24:24.37 ID:LLBIkRFJ0
スレイヤー「ん?何だねシャロン、それは…ふむ、イリュリアのジャパンコロニーでジャパン式のスパが楽しめるというのかね。面白そうじゃないか。」

スレイヤー「ハハハ、そう照れなくていいじゃないか。勿論この"家族風呂"というサービスを利用して二人きりでゆっくり水入らずで楽しむとしよう。」

ピッピッピットゥルルルル…

スレイヤー「もしもし、私だ。そう、スレイヤーだ。君のところで家族風呂サービスを予約したいんだが…何!?予約が埋まっている?そこを何とかならんのかね!?(オロオロ)」(チラッ)

シャロン「ジト~」

55: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:25:31.72 ID:LLBIkRFJ0
シン「ラム!エル!この前オヤジ達と"オンセン"っていうデッケー風呂に行ってきたんだけどよ、スッゲー気持ちよかったから二人も一緒に行こうぜ!!」

エル「シ、シン…!そんなっ!女子が男子と一緒に"温泉"だなんて…!嫁入り前の女性が殿方と混浴だなんてハレ  千万ッ!!ああっ…でもシンには事故とはいえ一度見られちゃってるし…シンとならわたし(ry」

ラム「ジャパンの温泉は風呂としての意味が強い。よって、普通は混浴は望めない。ただし例外は存在する。」

シン「お、おう!ちゃんとオンナとオトコが別れてたぜ!!だからエルも俺に裸見られなくて済むしダイジョウブだろ!?」

エル「…えっそれはちょっと残念…(ボソッ)」

ラム「……エル……(ジト~)」

エル「あはは~!え、え~っとお、それなら大丈夫だよね!!うん!!行く行く!!」(アセアセ)

シン「よーしっ!じゃあラムとエルと"マッサージヤ"でガマン比べ勝負だぜ!!スッゲー痛ェけど、二人ともしっかり気張れよ!!」

エル・ラム「!?」

57: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:26:12.51 ID:LLBIkRFJ0
ジョニー「(広告を見ながら)ジャパンコロニーの温泉…ッかぁ~…」(師匠に昔聞いた情報によるとぉ~!ジャパンの温泉ってのはぁ~っ!素っ裸でのぉ~"混浴"があぁ~るらしいじゃぁ~ねえっかぁ~!)

ジョニー「……こりゃぁ~行くしかぁ~ねえよなぁ~!……ンン~ッ?」

注意書き:当館では、水着の着用をご遠慮いただいておりますので、男女別に湯船が別れております。ご家族でのご入浴をご希望の方はあらかじめ家族風呂をご予約ください。

ジョニー「……やっぱぁ~…やめだぁ~!」

メイ「えーっ何でー?ディズィーがこの前行ってすっごくよかったって言ってたのにー!」(ブーブー)

58: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/05(日) 23:28:00.14 ID:LLBIkRFJ0
おしまい。ザッパと闇慈は出せなくてごめーんね。(闇慈は施設の名前やチラっと存在は匂わせたからカンベンして下さい)

66: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/06(月) 23:13:20.07 ID:gEuvR1B60
~後日談~

ガブリエル「ポチョムキンよ、この前私はイリュリア連王に新しい温泉施設への招待を受け、私はそこで極上のもてなしを受けた……」

ガブリエル「お前が事前に偵察してきていた通り、温泉とは非常に心安らぐものであった。」

ポチョムキン「ハッ、大統領。存じております。」

ガブリエル「ポチョムキン、温泉とはとてもよいものだ…人の心と体を癒し、至高へと導いてくれる…」

ガブリエル「そこでだ…!民の憩いの場として、わが国にも公共の温泉施設を立ち上げたいと思うが…どうか力になってはくれんか?」

ポチョムキン「だ、大統領ォォォ…!!!(カンゲキー)」

ガブリエル「よし、ではまず温泉を掘ってもらおうか。お前の拳なら容易に出来よう。」

ポチョムキン「」

ガブリエル「すまん、それは冗談だ。」

67: 以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします 2015/07/06(月) 23:16:21.94 ID:gEuvR1B60
~次回予告~

ラーメン二郎、スーパー銭湯、ソルはシンにつき合わされながらも新しい世界を開拓していく…

そして次にシンが開く世界とは…!?

次回

シン「オヤジ!カイがバーベキューってのをやるから来いって!」ソル「仕方ねえな」

乞うご期待!!


ジャック・オーとかも出したいけど、レベレーター早く出ないかな。個人的にはフザけたかつユル~いKOFのアンヘルみたいなお姉ちゃんというイメージなんだが。

引用元: シン「オヤジ!この温泉ってやつに行きてぇ!」ソル「あぁ?」