3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 11:48:36.41 ID:0QC3SU8A0
雪穂「したけど?」

穂乃果「…最悪」

雪穂「はぁ?最悪なのそっちでしょ?」

穂乃果「はいはい、ごめんね」

雪穂「ちゃんと謝ってよ」

穂乃果「謝ったよ」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 11:49:41.25 ID:0QC3SU8A0
雪穂「ちゃんとって言ってるでしょ!?」

穂乃果「ていうか最初に謝ったよね!?ノックしないで入ったら雪穂が怒ったから、すぐに私ごめんって言ったよ!?」

雪穂「…言ってないし!」

穂乃果「…はぁ」

雪穂「っ、このッ!」ガッ

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 11:52:34.21 ID:0QC3SU8A0
穂乃果「!?なに、すんの…っ!」ググ

雪穂「っ…!」ブン

穂乃果「きゃ…っ!」ボス

雪穂「!」ガバッ

穂乃果「っ、どいてよッ!!」

雪穂「ッ…!」



バチンッ‼

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 11:53:36.48 ID:0QC3SU8A0
雪穂「ハァ…ハァ…」

穂乃果「……」

雪穂「ハァ……っ」

穂乃果「……」ジワ

雪穂「あ…」

穂乃果「ヒッ…ィ…」ポロポロ

雪穂「お、お姉ちゃん…」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 11:54:58.02 ID:0QC3SU8A0
穂乃果「フッ、ゥ…、ヒッ…」

雪穂「……」

穂乃果「ぃ、たい…グス…ッ」

穂乃果「ウッ…ごめ、ヒッ…なさ…っ」ポロポロ

雪穂「っ…」ゾク..

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 11:56:46.96 ID:0QC3SU8A0
雪穂「…私も、ごめん」ギュ

穂乃果「っ、ぅ…」

雪穂「痛かったよね…叩いちゃって、ごめん…ごめんねお姉ちゃん…」サス

穂乃果「……」

雪穂「ごめん…」

穂乃果「…うん」グス

雪穂「…ありがと」

穂乃果「……」ギュ

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 12:00:07.93 ID:0QC3SU8A0
ここから、このスレの1が書いていきます。

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 12:05:12.34 ID:0QC3SU8A0

穂乃果「雪穂。おm・・・・大きくなったね」

雪穂「ねえ、今重くなったって言おうとしたでしょ?」

穂乃果「」ブンブン

雪穂「・・・・・」ジー

穂乃果「・・・・・」メソラシ

雪穂「・・・・・」

穂乃果「・・・・・」

穂乃果「・・・・・あの・・・・さ」雪穂「あの」

穂乃果「はい、私の勝ち」

雪穂「チッ・・・・・」

穂乃果「あ! また舌打ちした」

雪穂「ふんっ」

穂乃果(いつからかできた二人の約束。気まずい時は最初に本音を言おうとしたほうが勝ち)

雪穂「で? なに?」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 12:11:30.12 ID:0QC3SU8A0

穂乃果「・・・・なんで、舌打ちしたの?」

雪穂「・・・・・」

雪穂「安価下1」




どうせまた私に店番押し付ける気でいたんでしょ?
勝手に私の部屋に入ってきた瞬間に分かったし。
昨日も私がやったんだから、やだからね。
頼めばいつでも私がなんでもしてくれると思ってるお姉ちゃんの態度が気に入らなかった。


ごめん・・・・実は・・・
あの日で、イライラしてた。それに朝から嫌なことがたくさんあった。最近のおやつはずっと店の売れ残りだったし、小テストの点数悪くてお母さんに怒られるし・・・・・
・・・・・・最近お姉ちゃん、放課後も休みの日もμ’s、μ’sって、私と遊んでくれないし ゴニョゴニョ




14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 13:18:54.05 ID:0QC3SU8A0

雪穂「ごめん・・・実は・・・」

雪穂「あの日で、イライラしてた。それに朝から嫌なことがたくさんあった。最近のおやつはずっと店の売れ残りだったし、小テストの点数悪くてお母さんに怒られるし・・・・・」

穂乃果「うん。分かるよ。今日はたいやき、昨日はあげ饅頭、おとといはぜんざい・・・」ナデナデ

穂乃果「それに、穂乃果も今日学校で海未ちゃんにたくさん怒られたし・・・」ヨシヨシ

雪穂「っ!// そ、それに、・・・・・・最近お姉ちゃん、放課後も休みの日もμ’s、μ’sって、私と遊んでくれないし」ゴニョゴニョ

穂乃果「え、ごめん、もう一回言って?」キョトン

雪穂「とにかく叩いちゃってごめんねって言ったの! お姉ちゃんアイドルなのに。・・・・涙も拭いてあげる」ゴシゴシ

穂乃果「ん、ありがと」

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 13:24:27.21 ID:0QC3SU8A0

雪穂「次はお姉ちゃんの番だよ。何で勝手に私の部屋に入ってきたわけ?」

 

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 22:34:40.77 ID:MIfvMQCj0

穂乃果「ずっと借りっぱなしだった漫画を返しにきたんだ! 」

穂乃果「読んでもよく分かんなかったけど、この仲良し姉妹の少女漫画かな??? とりあえず返そうと思って」

雪穂「えっ、私、漫画なんて貸してたっけ?」

穂乃果「うん。この前、色えんぴつ借りようと思ってここに来たんだけど、雪穂いなくて。まあ、色えんぴつぐらいだから勝手に借りようとして、机の引き出し開けたんだけど」

雪穂(ま、まさか・・・)

穂乃果「漫画が引き出しの裏に引っかかってたんだよ。それで、取り出してみたら、表紙が可愛くて、ちょっと読みたくなって勝手に借りちゃった」

雪穂「ね、ねえ! その漫画はどうしたの?!」

穂乃果「えっと・・・・。あ、さっき雪穂に倒されたときに、そこに落としちゃった」

雪穂「っ!」バッ

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 22:39:31.32 ID:MIfvMQCj0

雪穂(・・・・や、やっぱり。お姉ちゃんが最近遊んでくれなくて、寂しいから、せめて、こういう漫画で癒されようと思って買ったやつだ)

雪穂(それで、お姉ちゃんには恥ずかしいから、見られたくなくて隠してたのに・・・)

雪穂(見られたくなかったのに・・・・!)

雪穂(・・・・ッ)キッ

雪穂「・・・・・最悪・・・」

穂乃果「えっ?」ビク

雪穂「信っじられない! 人の物を勝手に借りていくってどういうことなの?!」バッ

穂乃果(ま、また叩かれる・・・!)

穂乃果「ヒッ」ギュ ←歯を食いしばる

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 22:48:50.81 ID:MIfvMQCj0

雪穂「あっ・・・・」

穂乃果「ウッ・・・・ごめ・・・・雪穂・・・」ジワ

雪穂「っ…」ゾク..
雪穂(・・・?! ま、まただ。寒気っていうか・・・・この、ゾクッって感じ、何だろう・・・?)

穂乃果「・・・・もうしないからっ・・・」フルフル グスグス

雪穂(・・・・・何やってるんだろう、私・・・・。こんなことしたら、嫌われて、もっとお姉ちゃんと遊べなくなるじゃん・・・)

雪穂(そしたら、一緒に店番するときとか、一緒にご飯食べたりとか・・・・生活で何をするのも、気まずくなって・・・・)

雪穂(一緒のベッドに入って寝て、同じ夢を見られることも無くなって・・・・)ゾクゾクッ

雪穂「っ!!」

雪穂「・・・・ウゥ・・・・グスッ・・・・」ジワ

雪穂「そんなの、やだぁ・・・・」ポロポロ






穂乃果「ゆるしてっ・・・・・グスッ・・・・・・えっ?」



27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 22:51:59.63 ID:MIfvMQCj0

雪穂「おねえじゃーん・・・・うっ、うっ・・・うう」ギュッー

穂乃果「ふぇ????」

雪穂「グスッ・・・うっ・・・えぅ・・・」ポロポロ

穂乃果(あ、あれ? 叩かれない? 代わりに、倒れてきて、私に抱き着いて泣いちゃった。どうしたんだろう・・・・?)

雪穂「ホント・・・・・うぅ・・・・もうしないから・・・・グスッ・・・・・嫌いにならないでぇ・・・」ボロボロ

穂乃果「え、えっと・・・・?」

穂乃果(・・・・・・何があったか、分かんないけど)

穂乃果(・・・・雪穂の泣き顔はあんまり見たくないな)

穂乃果「いい子、いい子」ギュ 背中ポンポン

雪穂「!! ううぅ・・・・」グスグス

穂乃果「・・・・・」ヨシヨシ


28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 22:57:52.06 ID:MIfvMQCj0
---------------


雪穂「・・・・・」ムクッ

穂乃果「もういいの?」

雪穂「うん・・・・・」

穂乃果「そっか。それじゃ、ユッキー。ちゃんと座ってお話ししない?」

雪穂「あっ・・・・・ごめん。ずっとお姉ちゃんに馬乗りになってた・・・・」

穂乃果「いいよ別に。ユッキー軽かったし」

雪穂「う、うそつき。さっき重いって言ったくせに」

穂乃果「言ってないよ~。気にし過ぎだよ、ユッキー。最近、やたらとダイエットしようとしてるけど、それ、体に良くないんだよ。無理しないで欲しいな」

穂乃果「・・・・穂乃果も無理しすぎて、周りのみんなにすごく迷惑かけたことあるからさ・・・・・」

雪穂(あっ・・・・文化祭の時の・・・・。説得力あるなぁ・・・・・・)

穂乃果「ユッキーは、今のままのユッキーでいてよ。かわいいんだからさ!」

雪穂「///」プイッ


30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 23:01:03.60 ID:MIfvMQCj0

雪穂「・・・・・・」

雪穂(イライラしていたとはいえ、二回もお姉ちゃんを叩こうとしちゃった)

雪穂(けど、あの漫画の姉妹みたいに、仲良くなりたい・・・)

雪穂「・・・・・お姉ちゃんさ・・・・」

穂乃果「ん?」

雪穂「・・・・・・」

雪穂「この漫画読んで、よく分かんなかったって言ってたけど、それってどういうこと・・・・? やっぱり、お姉ちゃんはこういう風に、姉妹で仲良くなるのって興味ないの・・・・?」オソルオソル

31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 23:09:53.18 ID:MIfvMQCj0

穂乃果「う~ん・・・。興味が無いって言うか・・・・。なんて言ったらいいんだろう?」

穂乃果「漫画の中の姉妹ってさ、デートってことで、お買い物に行ったり、映画見に行ったり、旅行に行ったりしてるけどさ」

穂乃果「そこまでしないと、仲良くなれないのかな? っていう部分がよく分からなかったかな」

穂乃果「穂乃果だったら、ユッキーと一緒に店番したり、一緒にご飯食べたり、同じベッドに入って同じ夢を見るだけで、すっごく楽しいのになあ、って思って」

雪穂「っ///」

穂乃果「もう、ユッキー。泣き過ぎだよ。顔真っ赤」サスサス

雪穂「そ、そんなことないっ!///」

穂乃果「ふふ」ニコ


32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/22(水) 23:13:08.43 ID:MIfvMQCj0

穂乃果「なんか泣き疲れちゃったね」

雪穂「・・・・・私も」

穂乃果「一緒にお昼寝しちゃおっか?」

雪穂「・・・・・ぅん」コクッ

穂乃果「今日はどんな夢を見たい?」

雪穂「・・・・・・お姉ちゃんとユニット組んで、大観衆の中、歌ってるのがいい」

穂乃果「おお。私もそれがいいな。きっと見られるよ。っていうか、実現させるよ!」

雪穂「うん!」



穂乃果「ふふ、それじゃ、おやすみ。ユッキー」ダキッ

雪穂「おやすみ、お姉ちゃん」ダキッ



41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 04:13:37.76 ID:3wjXNyUr0

-------------------------
翌日
放課後 あやせ家玄関



亜里沙「・・・・」ソワソワ

ガチャ



絵里「ただいま」

亜里沙「お姉ちゃん おかえり」

絵里「あら、亜里沙。どうしたの? わざわざ玄関でお出迎えなん―――」

亜里沙「・・・・・チ・・・・・」

絵里「―――て」

亜里沙「・・・・・・」

絵里「」

絵里(え? え? なんなの? なんで私、帰って早々、妹に舌打ちされてるの?)ビクビク

亜里沙「・・・・・チ・・・・・それじゃ」タッ

絵里(行っちゃった・・・・)

絵里(な、何だったの? ・・・エリチカお家帰ってきたらダメだったの・・・・?)ビクビク


42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 04:17:52.41 ID:3wjXNyUr0


-----------------------------
しばらくして、
浴室



絵里(はあ・・・・なんで私、亜里沙に舌打ちされたんだろう・・・・)

絵里(夕食の時も、なんだか怖くて、亜里沙に話しかけられなかった)シャワー

絵里(そのせいで、なんかお腹痛くなってあんまりご飯食べられなかった・・・・・)シュコシュコ

絵里(私、何かしたかしら・・・? 全然心当たりがないんだけど・・・・)ゴシゴシ

絵里(はぁ・・・・さっきからずっと悩んでて、頭も痛くなってきた・・・・)ゴシゴシ

絵里(そうだ、明日、穂乃果に相談してみよう。あの子には亜里沙と同い年の妹さんがいるし)ゴシゴシ

絵里「・・・・・」シャワー

絵里「・・・・・・」ヌメヌメ

絵里「・・・・?」ヌメヌメ

絵里(あら? なんかボディソープがいつもと比べて体から落ちにくいわね? 銘柄変えたっけ)ヒョイ






絵里「・・・・これシャンプーじゃん・・・・」

43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 04:22:22.45 ID:3wjXNyUr0

-----------------------------------
放課後
アイドル研究部 部室



絵里「ねえ、穂乃果、ちょっといい?」

穂乃果「ぅ絵里ちゃん! どうしたの?」

絵里「ちょっと相談したいことがあって」

穂乃果「絵里ちゃんが私に? 珍しい! なになに?」

絵里「実は昨日、学校から帰って来たとき、亜里沙に舌打ちされてね・・・。なんでされたのか、心当たりが無くて、不安なの。どうしたらいいかしら・・・」

穂乃果「へー。絵里ちゃんも舌打ちされたんだ」

絵里「も? どういうこと?」

穂乃果「穂乃果も雪穂におととい、舌打ちされたよ」

絵里「えっ! そうなの!?」

穂乃果「それで、その後喧嘩もしちゃった」

絵里「え、ええっ?! 喧嘩?! わ、私も亜里沙と喧嘩することになるのかしら・・・・?」オドオド


44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 04:25:45.36 ID:3wjXNyUr0

穂乃果「ちょっと怖かったけど、でも、ちゃんと仲直りしたよ」

絵里「そうなの? それは良かった・・・・」ホッ

絵里「そ、それで! その時舌打ちされた原因ってなんだったの!!? 教えて頂戴!」ガシッ

穂乃果「ちょ、ちょっ? え、絵里ちゃん落ち着いてって」ドォドォ

絵里「あっ・・・・ごめんなさい、取り乱して・・・」スッ

穂乃果「ううん。大丈夫だよ」

穂乃果「んっとね。雪穂、たまたま嫌なことが重なってイライラしてたみたい。それと、私が勝手に雪穂の漫画借りちゃってて、それで怒られちゃった・・・・」

絵里「嫌なことがあってイライラしていた・・・・。ってことは、亜里沙も何かにイライラしているのかしら・・・・?」

穂乃果「うーん。そうかもしれないね」


45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 04:42:01.92 ID:3wjXNyUr0

穂乃果「それか、やっぱり、絵里ちゃんが無意識の内に亜里沙ちゃんの気に入らないことをしちゃったのかも?」

穂乃果「穂乃果も悪気が無く勝手に漫画借りちゃったんだけど、その漫画、雪穂にとって大事な物だったらしくて・・・・・」

絵里「そうだったの・・・・」

穂乃果「だからさ、何かあったのか直接本人に聞くしかないんじゃないかなあ?」

絵里「・・・・そうね。そうよね。それが一番簡潔で明確な手段よね。なんで昨日のうちにそれを思い付いて、聞かなかったのかしら・・・私」

絵里「それと、穂乃果。雪穂さんと喧嘩した後はどうやって仲直りしたの?」

穂乃果「それはねえ・・・・・あれ、どうやったんだっけ?」

絵里「ちょ、ちょっと、おとといの出来事なんでしょ。もう忘れたの?」

穂乃果「ううん。忘れたわけじゃないけど・・・・なんか、気が付いたら仲直りしてた」

絵里「うーん・・・。それじゃあ、よく分からないわ」

穂乃果「ごめんね。上手く説明できないや」

絵里「そう・・・・。もし亜里沙と喧嘩になった時のために、仲直りの方法が知りたかったのだけれど・・・・。まあいいわ。とりあえず、亜里沙に何があったのか話を聞いてみる、ありがとう穂乃果」

穂乃果「どういたしましてっ」


46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 04:45:19.94 ID:3wjXNyUr0

穂乃果「それにしても、絵里ちゃん、珍しいね。なんかすごく慌ててるみたいだよ?」

穂乃果「普段は、なんでもできる頼れるクールなお姉さん! って感じがするけど、私みたいなのに頼っちゃうなんて」

絵里「・・・・本当にごめんなさい、さっきは取り乱して。動揺しすぎよね私」

絵里「慌てているというより・・・・不安で、怖くて、落ち着かないの」

絵里「亜里沙と喧嘩したことなんて、今までほとんどなかったし、ましてや舌打ちなんて、一回だってしたことも、されたことも無かったから」

絵里「だから、昨日亜里沙に舌打ちされて・・・・どうしたらいいのか、訳が分からなくなってしまって・・・頭が混乱して・・・・」

穂乃果「へー。穂乃果なんて、しょっちゅう雪穂と喧嘩してるよ・・・」タハハ

絵里「うらやましいわ。きっと、喧嘩する回数と同じだけ仲直りして、その度に絆が深まっていくのね」

絵里(そうしたら、舌打ちされたくらいじゃ、いちいち悩むことも無くなるようになるのかしら・・・・?)

穂乃果「えー!? 絵里ちゃんの方がうらやましいよ! 穂乃果は何度も喧嘩なんてしたくないよ・・・。雪穂って怒ると、すごく怖いし、それに、穂乃果、勝てないんだもん・・・・」

絵里「姉のあなたが勝てないの・・・?」

穂乃果「うん・・・・。昨日も一方的に押し倒されて、叩かれた・・・・」グスンッ

絵里「情けない、なんて言うつもりは無いけれど。・・・なんか、恐妻家みたいね」

穂乃果「うーん・・・・恐妹家?」

絵里「なにそれ? ふふ、おかしい」

穂乃果「あはは」

絵里(ふぅ・・・・・。穂乃果に相談して正解だったわ。早く亜里沙に会わないと)



47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 04:49:05.36 ID:3wjXNyUr0

----------------------------------------
あやせ家
玄関



絵里「亜里沙まだ帰ってこないのかしら・・・」ソワソワ

絵里「うう。緊張で頭が痛い・・・・。お腹も痛い・・・」ズキズキ キリキリ




ガチャ

亜里沙「ただいまー」

絵里「ひっ、亜里沙っ」ビクッ

亜里沙「お姉ちゃん? あっ、そうだ」

亜里沙「・・・・・ちゅ・・・・」

絵里(うっ。また舌打ちされた・・・・)バクバク

絵里(ええい。ひるんじゃだめ。穂乃果のアドバイス通りにちゃんと話を聞かないと・・・!)

絵里「あ、あああ、ああり、ありありさっ!」ガシッ

亜里沙「えっ?」キョトン

絵里「おね、お願いだから、何があったのか話して! ちゃんと口で言ってくれないと分からないのっ!」ウルウル

亜里沙「え? えっ??」

絵里「なんで舌打ちなんかするのおっ?!」バクバク

亜里沙「シタウチ? ああ、これのこと? ・・・・ちゅ・・・・」

絵里「ビクッ!!・・・・・・?」

絵里「・・・・なんか、ちゅーみたいになってるけど・・・まあ、それよ、それ」

絵里「何でそんなことをするの?」

48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 05:00:06.43 ID:3wjXNyUr0

亜里沙「こうすると、見たい夢が見られるって、ユキホに教えてもらったの」

絵里「雪穂さんが?」

絵里「・・・・・うーん???」

絵里(雪穂さんは、穂乃果と比べて結構賢い印象があるけど、そんな雪穂さんが、舌打ちしただけで、見たい夢を見られるなんて言うかしら・・?)

絵里(亜里沙は明るくて元気なのはいいけど、世間知らずでむやみに突っ走ることがあるから・・・・・ちゃんと雪穂さんの話を聞かなかったとか、そんな気がするわ)

絵里「・・・ねえ、亜里沙。それを雪穂さんに教えてもらった時のこと、詳しく聞かせて」

亜里沙「うん。いいよ。昨日なんだけど―――」


49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 05:02:26.67 ID:3wjXNyUr0

==============================
回想:
前日の中学校 授業中



教員「近年、ハビタブルゾーンに存在する惑星が次々と発見されており―――」


雪穂「・・・・・・」カキカキ

雪穂「・・・・・・」




教員「この領域を導き出す数式は恒星の光度と―――」


雪穂「・・・・・・お姉ちゃん・・・・・」ボソッ

雪穂「・・・・・でへへ・・・・」デレデレ

亜里沙(ユキホ? なんか嬉しそう。何かあったのかな)




教員「ここテストに出る」

亜里沙(あっいけない。ちゃんとノートとらなきゃ)カキカキ

亜里沙(ユキホには放課後に、聞いてみよう)




教員「―――訳ないだろ。びびった? ねえ、びびった? お前らびびったろ?」

キーンコーンカーンコーン


教員「今日はここまでー」

日直「きりーつ、れー」

生徒達「「「「ありがとうございました」」「ウゼェ...」」」

教員「気を付けて帰れよー」


50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 05:04:35.46 ID:3wjXNyUr0

雪穂「はぁ・・・・・」

雪穂「お姉ちゃん・・・・今日も帰り遅いのかな・・・」トボトボ

亜里沙(あれ? なんだか今度は落ち込んでる? とにかく声掛けてみよう)

亜里沙「ユッキホー!」ピョン

雪穂「亜里沙。元気だね」

亜里沙「ユキホは元気なさそう。授業中はなんか嬉しそうだったのに」

雪穂「えっ、うそ。私、そんなに嬉しそうだった?」

亜里沙「うん。こんな顔してた」

亜里沙「・・・・」ニコニコ

雪穂「かわいいじゃん」

亜里沙「えへへー。なにかあったの?」

雪穂「うん。昨日ね、お姉ちゃんに舌打ちしたら、色々あって、お姉ちゃんと同じ夢を見られた」

亜里沙「シタウチ??? 夢ってどんなの?」

雪穂「お姉ちゃんとユニット組んで歌った夢//」ポワワ

亜里沙「ええっ?! すごい! すごいっ!! 亜里沙も見たい!」ピョンピョン

亜里沙「ねえ! ユキホっ! シタウチってなに? どうやってやるの?」

雪穂「ああ、良かったなあ・・・・お姉ちゃん・・・//」ポワー

亜里沙「ねえ! ユキホってば!」ユサユサ

雪穂「わっ。な、なに。どした?」

亜里沙「亜里沙にもシタウチ教えてっ!」

雪穂「舌打ち? なんでそんなことが知りたいの? まあいいけど」


51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 05:22:09.98 ID:3wjXNyUr0

雪穂「舌打ちってのは、こういう感じに」

雪穂「チッ…」

亜里沙「へえ! やってみよう」

亜里沙「・・・・ち?・・・」

雪穂「違う違う、もっと勢いをつける感じで」

雪穂「チッ…」

亜里沙「・・・・チュ?・・・・」

雪穂「それじゃあ、ちゅーみたいだよ」

雪穂「もっと、こう、小さく、歯切れよくしてさ」

雪穂「チッ…」

亜里沙「・・・・チ・・・・」

雪穂「お、いい感じじゃん」

亜里沙「ホント?! ありがとうユキホッ! アリサお家帰ってお姉ちゃんにやってみる!」タッ

雪穂「ちなみに、この舌打ちは人前ではあんまやっちゃダメだよ」

雪穂「って、亜里沙? ありゃ、もう行っちゃった」

=============================

52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 05:23:27.00 ID:3wjXNyUr0
回想終わり



亜里沙「―――って感じだった」

絵里「はぁ・・・・」頭抱え

亜里沙「お姉ちゃん?」キョトン

絵里(やっぱり、この様子じゃ、ちゃんと雪穂さんの話を聞いてないわね・・・・)

絵里「やれやれ・・・・」

絵里「ちょっと、待っててね」スッ [スマホ]

亜里沙「?」

絵里(穂乃果なら何か知ってるかも。ちょっと話してみよう)プルルル....ガチャ

穂乃果『ぅ絵里ちゃん! こんばんは!』

絵里「こんばんは。こんな時間に申し訳ないんだけど、今少し話せるかしら?」

穂乃果『うん。いいよー』

絵里「実はね・・・・・―――」


53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 05:33:25.30 ID:3wjXNyUr0

-----------------




絵里「―――ということなんだけど。亜里沙」

亜里沙「ううぅ。ごめんなさい、お姉ちゃん」シュン...

絵里「大丈夫。気にしてないから」

絵里(ホントは滅茶苦茶気にしてたけど・・・!)バクバク

絵里「とにかく、人前で舌打ちはしないでね」ヨシヨシ

亜里沙「はい・・・・」

絵里(ほっ・・・・よかった・・・・。亜里沙、別にイライラしている訳でも、私と喧嘩するつもりも無かったのね・・・・・)

絵里(・・・本当に良かった・・・・ずっと痛かった頭とお腹が一気に良くなった気がする)

亜里沙「お、お姉ちゃん・・・・・」

絵里「なあに?」

亜里沙「穂乃果さんの方法で、お姉ちゃんと同じ夢が見たい。今日、一緒に寝てもいい?」

絵里「ええ、もちろん」

亜里沙「やった!」

絵里「・・・・・・」

絵里「・・・・・ねえ、亜里沙」

亜里沙「うん?」

絵里「亜里沙は、どんな夢を見たいの?」

亜里沙「それは・・・・・」

亜里沙「スクールアイドルをしている夢」

絵里「? オトノキに入れば実現する事じゃない。どうしてわざわざ夢で見たがるの?」

亜里沙「ううん。どう頑張っても実現できないよ」

絵里「?」


54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 05:38:17.65 ID:3wjXNyUr0

亜里沙「亜里沙ね。本当にμ’sに入りたかったの・・・・」

絵里「亜里沙・・・・それは・・・」

亜里沙「もちろん、分かってる。亜里沙の好きなμ’sに亜里沙はいない・・・・」

亜里沙「今の9人じゃないμ’sはμ’sじゃないの」

絵里「・・・・・・」

亜里沙「でもね、μ’sに入れなくても、オトノキに入ってスクールアイドルをすることはできる。それは、今からすごく楽しみ」

亜里沙「穂乃果さん、海未さん、ことりさん、真姫さん、凛さん、花陽さん・・・そんなすごい先輩達と一緒にスクールアイドルをすることを思うと、今からでも胸がすごくドキドキする」

亜里沙「でもね、ふと考えることがあるの―――





毎日、オトノキで、たくさん歌の練習して、たくさんダンスの練習して・・・・・・ヘトヘトになるまで頑張るの

そしてフラフラになりながらも家に帰って・・・・・・それでもまだ・・・・・

どうやったら、もっと人を元気に、笑顔にできるか・・・・・ってことで頭が・・・・・一杯で・・・・・ヒクッ・・・


グスッ


歌やダンスのことに・・・・・ついて・・・・グス・・・一生懸命考えるの・・・・ヒクッ・・・


グスグス


そして・・・・その成果を・・・・たくさんのお客さんの前で・・・披露するの・・・・・うぅ・・・・・それを


ポロポロ




お姉ちゃんとできたならっ・・・・・―――」

亜里沙「って・・・・ぐすっ・・・・」ポロポロ


55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 05:51:42.45 ID:3wjXNyUr0

絵里「・・・・・」

亜里沙「お姉ちゃんのばかぁ・・・・」ポコポコ

亜里沙「なんでもう一年遅く産まれてくれなかったの・・・」ポロポロ

絵里「亜里沙・・・・」ギュ

亜里沙「うっ、うぅ・・・・・ぐすっ・・・・」ギュー!

絵里「・・・・・」背中サスサス

亜里沙「だから、せめて、夢でいいから見たいの・・・・! ユキホがうらやましい・・・・」ボロボロ

絵里「・・・・・」


絵里「・・・・・」

絵里「・・・・・・私が、μ’sに入る、少し前の話なのだけれど」

亜里沙「・・・・・?」

絵里「その時は、私は不器用で、穂乃果達の存在を認められなくて・・・・変な意地を張ってた・・・」

亜里沙「・・・・・」

絵里「そして、学校存続のために使命感で自分を追い込んで、追い込んで・・・・辛かった」

絵里「それで、その時、希に言われたの。『絵里ちの本当にやりたいことは!?』ってね」

絵里「あの時、希に後押しされなかったら・・・・・今頃、私はどうなっていたのかなって、それを考えるとゾクッって寒気がする」

絵里「だから、あの時の私と同じ境遇の人がいたら、見過ごせない」


56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 05:53:47.95 ID:3wjXNyUr0





絵里「亜里沙。“本当にやりたこと”は、できるわけがないって決めつけて諦めないで」

絵里「夢は、見る物じゃなくて、叶える物、だから」






57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 05:55:46.79 ID:3wjXNyUr0

------------------------
数か月後
某ステージ終了直後



うおー!
わー!
よかったぞー!!


穂乃果「みなさん! 今日は特別ユニットのライブを見に来てくれて・・・・」


きゃー、きゃー!
かわいー!


「「「「本当にありがとうございました!!」」」」


シスターズー!
いいぞ~これ~
またやってくれー!



58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 05:57:45.18 ID:3wjXNyUr0

―――――――――――――
幕閉じ後
舞台裏




雪穂「できたっ・・・・」ゼェハァ

亜里沙「うんっ・・・・!」ハァハァ

ゆきあり「あははっ・・・!」




穂乃果「お疲れ様! みんなすごく良かったよ!」

穂乃果「楽しかった?」

雪穂「うん! こんなことをずっとやってたなんて、お姉ちゃんずるいや」

穂乃果「ふふ。亜里沙ちゃんも。歌もダンスすっごく可愛かったよ」

亜里沙「はい! ありがとうございますっ!」


亜里沙「それと・・・・・」




亜里沙「お姉ちゃん・・・・」


59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 06:16:00.39 ID:3wjXNyUr0

絵里「頑張ったわね、亜里沙」

亜里沙「本当にごめんなさい・・・・今まで亜里沙のわがままに付き合わせちゃって・・・・」

絵里「いいの。さすがに、練習までは毎日って訳にはいかなかったけれど」

亜里沙「これからは・・・・ユキホ達とがんばるから・・・・お姉ちゃんは自分の道に集中して・・・・・」

絵里「亜里沙・・・・」ギュ

亜里沙「ありがとう、ありがとう・・・・・本当に・・・!」ギュ グスグス





穂乃果「絵里ちゃん。私からも、ありがとう。絵里ちゃんがたまに来てくれて色々助かったよ」

絵里「いいえ・・・・そんなことは無い。穂乃果も分かっているんじゃないかしら?」

穂乃果「・・・・・」

絵里「この数か月で、思ったわ。・・・・・オトノキに私の居場所はない・・・」

絵里「こんなにたくさんの生徒が居るオトノキを、穂乃果は見事に牽引してるし」

穂乃果「そ、そうかなぁ・・・てへへ」テレテレ

絵里「A-RISEだって素人に見えていた自分のダンスすら、今じゃ凛に敵う気がしない」

絵里「本当・・・・あなたたちにしてあげられることなんて、もう私には・・・無い」

絵里「・・・・でもね。昔の私は、ダンスで頂点にたどり着けなくて、悔しくて悔しくて、泣いてばかりだったけれど・・・・・」

絵里「今は、自分が頂点じゃないって思うことが、逆に嬉しい」

絵里「後輩・・・・・・いえ、貴女達が、こうやって、どんどん・・・・成長しているのを目の当たりにすると、特にね・・・・」

穂乃果「・・・・・」

60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/25(土) 06:21:21.80 ID:3wjXNyUr0

絵里「今度こそ、これでもう、本当にオトノキに未練はないわ」

絵里「穂乃果、これからも―――」

穂乃果「それは違うよ、絵里ちゃん」

絵里「えっ?」




穂乃果「これからは・・・・」クルッ

絵里「・・・・・そうね」クルッ



ゆきあり「・・・・・・?」



絵里「貴女達! 絶対に私達を大きく超えなさいよ!」

穂乃果「ファイトだよっ!!」グッ!





ゆきあり「・・・・・!」


ゆきあり「「はいっ!!」」






おわり

102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 22:16:01.07 ID:tQ626WCr0
 
>>66 からの続きです

103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 22:18:25.58 ID:tQ626WCr0

穂乃果「店番頼むつもりだった。ちょっと急用が入っちゃって」


雪穂「ほら! やっぱり私の言った通りじゃん!」

穂乃果「そ、そうだけどっ。しょうがないじゃん、次のライブが近くて」

雪穂「またそれだ! ライブだのμ’sだの・・・・・それを言えばなんでも許されると思ってるわけ?!」

穂乃果「しょうがないじゃん! 大事なことなんだから!」

雪穂「それを言ったら私だって受験生なんだよ!?」

雪穂「大体、一番の目標は廃校を阻止する事だったんでしょ?!」

雪穂「それが終わったなら、もう後はただの遊びじゃん!」

穂乃果「っ!!!!!」

雪穂「遊びのために、私を犠牲にしないで!!」

ドンッ!

雪穂「ワァ?!」ドシャ



バチンッ!!!


104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 22:21:03.09 ID:tQ626WCr0

--------------------------------------------

ほの母「雪穂―、ご飯食べられるわよー」

雪穂「はーい」

雪穂(朝食。昼食。夕食。休日。店番)

雪穂(お姉ちゃんと大喧嘩したあの日から、どれもお姉ちゃんと一緒に過ごすことはなくなった)

雪穂(お父さんとお母さん。亜里沙や海未さん。そんな人達がなんとか私達の仲を修復しようと色々してくれたけど)

雪穂(私はお姉ちゃんと向き合う気にはなれない)

雪穂(いつしかみんな、仲を修復することも諦めて・・・・)

雪穂(お母さんは気を使って、私とお姉ちゃんの食事の時間をずらして、呼びに来てくれる)

雪穂(お姉ちゃんと最後に目を合わせたのはいつだろう。最後に名前を呼ばれたのはいつだろう。もう思い出せないくらい前だ)


105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 22:26:18.20 ID:tQ626WCr0

--------------------------------


穂乃果「はあ・・・・」

穂乃果(就学、就職・・・・やだなあ)

穂乃果(最後に店番したの、いつだったかなあ・・・?)

穂乃果(もう、どうでもいいや。そんなこと。穂乃果には関係ない)

穂乃果(これがニートってやつかあ)

穂乃果(暇だなあ・・・)



穂乃果(なんか適当にネットでも見てよう)カチカチ

穂乃果「・・・・・・」カチカチ

穂乃果(ん。なんだろうこの動画。外国の歌かな)

穂乃果(今までずっと、海未ちゃんが作詞した日本語の歌ばっかりだったから、外国の歌が気になるなあ)

穂乃果(・・・・よし。聞いてみよう)ポチッ




「~~~」♪

穂乃果「わあ・・・。カッコいいっ」

穂乃果(英語だから、何言ってるか分からないけど)

穂乃果(なんだかすごく心に響くなあ・・・)



穂乃果(・・・・・・・・・高校の時は・・・・ずっと、誰かと歌ってた。・・・・けど)



穂乃果(・・・・一人で歌うのも、十分かっこいいじゃん・・・)

穂乃果(こんな風に歌えるようになりたい)


穂乃果(どうすれば・・・・)



穂乃果(そうだ、とりあえずは、この歌を覚えてみよう)

穂乃果(英語は得意じゃないけど・・・・歌だと思えば、勉強したくなってきた!)


106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 22:30:29.91 ID:tQ626WCr0

-------------------------------------

穂乃果(ふふ。もう結構たくさんの英語の歌覚えちゃった)

穂乃果(なんだ。私って結構頭いいじゃん)



ほの母「穂乃果―。ご飯食べられるわよー」

穂乃果「・・・・・はぁ」

穂乃果(私・・・・・いつまでこんなこと続けなきゃいけないんだろう・・・)

穂乃果(壁の一つ向こうにいるあの子も・・・・)

穂乃果(階段上がったり、掃除機かけたり、生活音はよく耳に入るから、すごく身近に感じるけど・・・・・。お互い友達を呼んだりすることも無くなったなあ)

穂乃果(穂乃果・・・・・ここにいない方がいいのかなぁ・・・・)

穂乃果(抜け出したい・・・。でも、お金も何も無いしなあ・・・)

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果(いや、あるじゃん。私にはこの歌が)

穂乃果(すとりーとみゅーじしゃん・・・・! カッコいい!)

穂乃果(英語だってできる・・・! いっそ目指すならワールドワイド!)

穂乃果(・・・よし!)


107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 22:32:29.57 ID:tQ626WCr0

-----------------------------------

ガラガラッ

穂乃果(穂むら、か・・・。もう一度、この中に入ることはあるのかな・・・・)

穂乃果(マイク・・・・・)

穂乃果(うん、ちゃんと持って行こう)





おわり

108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 22:34:25.92 ID:tQ626WCr0
>>66 からの別の分岐を続けます

109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 22:38:07.73 ID:tQ626WCr0

穂乃果「UTXの新しいパンフレットが居間に置いてあったんだけど・・・・ 」

穂乃果「まさか、違うよね? ちゃんとオトノキ受けてくれるよね!? 」

穂乃果「せっかく、あんなに苦労して廃校を阻止したのに・・・ 」

穂乃果「私、絶対雪ちゃんとオトノキ通いたいよ! 幼稚園の時からずっとそう思ってた!」

穂乃果「毎日、海未ちゃんとことりちゃんと、そして雪ちゃんと登校したい! 」

穂乃果「絶対! 絶対! 雪ちゃんと一緒にスクールアイドルするんだからああ!! 」




雪穂「・・・・・・」

穂乃果「ハァ・・・ハァ・・・」


雪穂「・・・・・・」










雪穂「・・・・・・ごめんね」




穂乃果「・・・・・・・・う・・・っそ・・・?」

110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 22:39:57.38 ID:tQ626WCr0

雪穂「今も・・・・UTXに行くために、ずっと勉強してた」

穂乃果「・・・・・・」


雪穂「最近、勉強ばっかりやってて、イライラしてて、つい、お姉ちゃんに手を上げちゃった・・・・ごめんね」

穂乃果「・・・・・・」


雪穂「これからもちゃんと勉強したいの。だから店番も、ちゃんと、順番を守って欲しい」

穂乃果「そんなのどうでもいいよ!!」

雪穂「・・・・」



穂乃果「どうして・・・・なんで・・・・?!!」

雪穂「・・・・」



穂乃果「おばあちゃんも、お母さんもオトノキの生徒だったんだよ・・・?」

雪穂「・・・・」



穂乃果「それに、オトノキの女学生は、この街の主役みたいで、カッコいいなって、幼稚園の頃から二人で話してたよね? 憧れてたよね?」

雪穂「・・・・」



穂乃果「ゆきほぉ・・・・なんとか言ってよお・・・」

雪穂「・・・・」



雪穂「分かった。ちゃんと説明する」


111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 22:50:24.14 ID:tQ626WCr0

-------------------------


雪穂(私は一生懸命に勉強した)

雪穂(進路に関しては寛容だったお父さんと、お母さんはすぐに認めてくれた)

雪穂(だけど、お姉ちゃんだけは、毎日のように私を説得しに来た)

雪穂(その度に私は、嘘偽りのない本心を説明した)


お姉ちゃんには、私が産まれてきてからずっと、私を守ってもらった。

初めて幼稚園に行くとき。
初めて店番をするとき。
初めて小学校に行くとき。
初めて中学校に行くとき。

いつだって、人生の節目節目で、いつもお姉ちゃんは私を導いてくれた。

・・・・だから、将来を考えたら、このままじゃいけないって。

お姉ちゃんに今までずっと、大事に大事に守られてきた私だからこそ、立派な人間になりたいって思った。居心地の良い巣から飛び出さなきゃって思った。

これからもずっと、今までと同じように守られているんじゃ、それこそ、大事にしてくれたお姉ちゃんに失礼だと、思って。

お姉ちゃんに甘える私から卒業したい。



雪穂(お姉ちゃんに甘える私から卒業したい―――なんて、お姉ちゃんに言うのは恥ずかしくて嫌だったけど)

雪穂(でも、お姉ちゃんに納得してもらえるよう、お姉ちゃんが説得に来る度に、ちゃんと説明した)

雪穂(お姉ちゃんはなかなか納得してくれなかったけど、毎日毎日一生懸命勉強する私を見て、自然と気を使ってくれて、ほとんどの店番を引き受けてくれるようになっていた)

雪穂(それで私は一層勉強に打ち込むようになり・・・・)

雪穂(オトノキへの進学を希望していた亜里沙ともあんまり会わなくなった)

雪穂(そして私は・・・・お姉ちゃんの反対を押し切り)



雪穂(UTX高校に入学した)



112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 22:53:44.97 ID:tQ626WCr0

-------------------------
十数年後

雪穂(はあ・・・・やっとホテルに戻れる)

雪穂(記録図面・・・ほとんど間違いだらけだったじゃん・・・。結局、隅から隅まで実物を全部視察する羽目になっちゃった・・・)

雪穂(こんなことになるんだったら、研修で来てたあの新人君。首に縄をつけてでも帰すんじゃなかった・・・)

雪穂(猫の手でも借りたいよお・・・)



雪穂(・・・・・・・・・)

雪穂(猫の手だからお姉ちゃんでもいいんだけど・・・・今頃どうしてるんだろう・・・)

雪穂(お母さんとお父さんとは電話で数か月に一回は話すけど)

雪穂(・・・高校卒業してからは、お姉ちゃんとはほとんどしゃべってないなあ・・・)


雪穂(はあ・・・やだなあ。お姉ちゃんと喧嘩したあの日から、もうお姉ちゃんには頼らないで自分の力で生きていくって決意したのに・・・・)

雪穂(ここ最近、毎日、一日数回はお姉ちゃんのこと考えている・・・)

雪穂(なんでかな・・・)



雪穂(・・・・・・私、それなりにがんばってるよね。社会人として、社会に貢献してるよね)

雪穂(新人教育も経験したし。小さいプロジェクトだけど、キーパソンを任されたし)

雪穂(今もこうやって、そのプロジェクトのために出張で、現場の視察に来てるし)

113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 22:57:37.59 ID:tQ626WCr0

雪穂(私・・・結構立派に生きてるよね・・・・)



雪穂(だったら・・・・・)

雪穂(そろそろ、会っても、いいんじゃ・・・ないかなあ)



雪穂(何考えてるんだろ・・・。実家から無茶苦茶離れてるここで、こんなこと考えたって何にもならないじゃん)

雪穂(今は仕事に集中。・・・明日のために早く休まないと)



雪穂(はぁ、本当に今日は疲れた。とりあえず、そこらへんのコンビニに入って、明日の朝ご飯と、チューハイくらい買って、ホテル戻ろう)トボトボ



雪穂(・・・・それにしても、寂しい街だなあ・・・。夜中だからってのもあるんだろうけど、シャッターを下ろしたお店ばっか)

雪穂(人も全然いない)


雪穂(あらやだ、私、もしかしたら襲われたりしないかしら? ・・・なんちゃって)

114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 23:00:41.56 ID:tQ626WCr0




「You must remember this~」♪




雪穂(あれ? なんだ・・・? だれか歌ってるの?)




「A kiss is still a kiss~」♪




雪穂(あっ、あの人だ。こんな人のいないところで、なんで歌ってるんだろう・・・)



-------------------------




「The world will always welcome lovers~」♪




雪穂(なんだろう・・・初めて聞いた曲なのに・・・すごく懐かしく感じる・・・・)




「―――― As time goes by~~・・・・」





雪穂「・・・・・・・・」

シンガー「Thank you for listening!! 聞いてくれてありがとうございます」

雪穂「あっ・・・す、すごいです! なんか心に響きました!」パチパチパチパチパチ

雪穂(あ、あれ・・・? 結局最後まで聞いちゃった・・・それに、なんで私、こんなにテンション上がって、拍手してるの・・・・?)

115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 23:03:50.26 ID:tQ626WCr0



シンガー「ふふ。今の曲。私にとって、世界で一番大切な人を想って歌いました」

雪穂「へ、へえ・・・・そうなんですか」



シンガー「とっても可愛い子なんですよ。しっかりしてて、思いやりがあって」

雪穂「は、はあ・・・」

雪穂(あれ、なんで私、会話してるんだろう・・・・。もうホテルに戻って休みたいんだけど・・・・)



シンガー「もう、何年も会ってないんですけどね」

雪穂「私も・・・何年も会ってない一番大切な人がいて・・・」

雪穂(だから何やってんの私。会話を広げちゃだめじゃん。もう帰らないと・・・)




シンガー「そうなんですか? 私達、似たもの同士ですね」

雪穂「はあ・・・」




シンガー「あっ、今気が付いちゃったんですけど」

雪穂「?」




シンガー「目の色とか、髪の色とか、声色とか。そんなところまで、なんか似てると思いません? 私達」

雪穂(青い瞳・・・明るい茶色の髪・・・)



雪穂「まあ、確かに、言われてみればそうかもしれませんね」

シンガー「貴女を見ていると、ますますあの子の事思い出しちゃうなあ」




雪穂「私も・・・お姉さんを見ていると、思い出しちゃいます」

雪穂(なんで、思い出しちゃうんだろう。髪だってあんなに長くなかった。声だってこんなに大人っぽくない。言葉遣いだってやけに丁寧だし・・・・)

116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 23:05:57.33 ID:tQ626WCr0




シンガー「心配だな。あの子、しっかりしているようで、寂しがり屋だから」

雪穂(・・・・なんで、姿が重なって見えるんだろう・・・)




シンガー「今でもあの子との日々は鮮明に思いだせるんです」

雪穂「・・・・・・」




シンガー「一緒のベッドに寝たら、同じ夢を見られるのかなって、良く話してた」

雪穂「・・・・・・」



シンガー「私が見たかった夢はいつも怪獣の夢」

雪穂(私、この人のことなんて・・・何にも・・・知らないはずなのに)



シンガー「あの子が見たかった夢はいつもお姫様の夢」

雪穂(なんで・・・・話を聞いていると・・・・)




シンガー「でも、二人揃って一番見たかった夢は・・・」

雪穂(涙が出てくるの・・・?)ジワッ




シンガー「同じ制服を着て、スクールアイドルをすること」

雪穂(そ、そんな・・・まさ、か)フルフル






シンガー「すー・・・はー・・・・・・よしっ」

シンガー「あの時、ちゃんと言えなかった言葉あります」

雪穂「うっううぅ」ヒック グスグス


117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/27(月) 23:07:35.27 ID:tQ626WCr0

シンガー「すごく時間がかかってしまいましたが・・・」

シンガー「それでも、聞いてもらえますか?」








「・・・・はいっ」








「ノックしないで勝手に部屋に入って」

「ごめんなさい」





おわり

引用元: 雪穂「チッ…」穂乃果「今舌打ちした?」 【別人が書く続き】