なお、誕生会の模様は


【アイマス】智絵里「聖夜は」小糸「ケーキもいいけど」ココア「シュトレンもだよ」【ごちうさ】


こちら参照（宣伝）



レーションとはありますが、米軍基準でいうABを除くレーションのみです（UGRはパス）

つ【英国24時間レーション】

結華「まずは……このカラフルなブラウンビスケットってあるのとフルーツビスケットってあるのからね」

ｶﾞｻｶﾞｻ

ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

「ふぅむ……普通の丸いビスケットだね。ブラウンビスケットっていうけど色ぐらいだし」

ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

「えっと……バターとかないのかな？本当にただのビスケットだよ」

ｺﾞｿｺﾞｿ

「んー、あとはみんないとちゃんにあげちゃったからなぁ」

「仕方がない。このフルーツビスケットを」

ｶﾞｻｶﾞｻ

「こっちは四角いのか……どれどれ」

ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

「ふむ……ドライフルーツ風の風味がしつこくなくていい。美味しい！」



「ただ、結構枚数があるからお腹が膨れちゃうよ」ｹﾞﾌﾟ

「ま、本来は食事のメニューの一つだから仕方がないよね」

結華「あとは、カラフルなキャンディと……『IT'S NOT FOR CIVVIES!』ってチョコにあるよ……」

「やっぱり、ギブミーチョコレートとかあるんかなぁ……？」

「どれどれ」ｶﾞｻｶﾞｻ

ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

「うん。歯ごたえがあって少しビターなチョコかな？」

「キャンディは普通にキャンディでよかったよ。サルミアッキとか海外にはあるからなぁ」

>>3でブラウンビスケットとしましたが、間違えてオートミールクッキー食べてました。

すまん。修正します

結華「次は」

つ【米軍個人用戦闘糧食（MRE）】

「……のクラッカーと変なスナックブレッド……パンみたいなやつかな？」

「どれどれ……」

「…………っ！」

「……っ！」





「意外に固いや……ハサミ持ってこよっと」

結華「さて……」

ﾊﾟﾘｯ

ﾓｿﾓｿ

「…………」

「……」

「……味がしないクラッカーだね。うん」

「口の中の水分が全部取られてくよ」

「たしか、ピーナツバターがあったね……チーズスプレットもあるんだ」
「よーし、たっぷりと塗るよーっ！」ﾌﾞﾁｭｯ





「……」

「あ、アメリカンな味だよ……」

「ピーナツバターはこれ、シャリシャリしてない？」

「モソモソしてるし、お水が欲しくなる味だよ……」

「チーズスプレットの味も、日本で食べるチーズというより」

「プリングルスのチーズ味っぽいそれだよぉ……」

「うぅ……」

「で、スナックブレッドも……この感じ、そういう食感がしそうだなぁ」

「えぇーい！」







「…………」

「……」

「やっぱりパサパサでモソモソだよぉ……」

「よく、こんなのを食べて戦争ができるなぁ」



（注。元来スナックブレッドの類は何か肉類を挟んで食べるのを奨励されているので、単独で食べることは想定されてません……はず）

結華「あとは……この……」

「最後にこのトロピカルパンチと書いてある……ジュースだよね？」

「三峰、聞いたことがあるよ。あちらの蛍光塗料を溶かしたようなジュースの噂は」

「逃げてもいいけど……女は度胸！！いざっ！」



ｺﾎﾟｺﾎﾟ

ｸﾞﾙｸﾞﾙ

ｸﾞﾙｸﾞﾙ

ｸﾞﾙｸﾞﾙ

ｸﾞﾙｸﾞﾙ

ｸﾞﾙｸﾞﾙ



「あれ……約360cc（12オンス）の水で溶けるはずだよね？」

「古いのかな？……まぁ、飲んでみるけど」

ｽﾞｽﾞｯ

「うん、ゲタレドとかそういう味だな。まずくはない、まずくはない」

「つか、一番マシなのが溶け切らないコレってさぁ……」

結華「そろそろお腹いっぱいだけど……」

「最後に……アレだけ食べてみようかな」

つ【フランス軍個人用戦争糧食（ラシヨン･ド･コンバ）】

結華「ビスケットとチョコレートとフルーツゼリー！」

「まずはビスケットから……」

ｻｸｯ

「うわぁ……三峰、感激……お塩と甘さがうまくマッチさせたのがなんとも」ｻｸｻｸ

「こんなにおいしいビスケットは日本でもあんまりないよ……」ｻｸｻｸ

「こっちの色違いは何かな？」

ｻｸｻｸ

「チョコレートだ！そしておいしい！」ｻｸｻｸ

「ほんのり甘くてチョコレートの風味が……最高……」ﾎﾟﾜﾜ

「あとこのビスケットは……こっちのはシリアルだ！これもおいしいよぉ……」

「アメリカのとは大違い……アメリカもこれにすればいいのに」ｻｸｻｸ

結華「チョコレートもおいしいよぉ！」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

「甘さ控え目で、意外にやわらかいし」

「……ゼリーは何か日本の駄菓子に似ているような」

「ま、まずいわけじゃないからいっか」ﾊﾟｸﾊﾟｸ





「ふぅ……おいしかった」

「こんなにおいしいなら、缶詰もいとちゃんに全部あげるんじゃなかったかな？」

「さて、これだけ食べたんだし、明日からまたダイエットしないとね」



「おやすみなさーい」

ーー一方、その頃

透「うん……おいしい」ﾊﾟｸｯ

円香「浅倉……さっきからそればっか」

雛菜「やは～、これもこれも美味しいよ～」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

小糸「う、うん。よ、よかった……」

透「この…………何て読むかわからないけど、牛肉の缶詰。また食べたい」

円香「『MRENGO』マレンゴ……フランス語？でもたしかに、缶詰なのに野菜の味が生きてるし、おいしい」

雛菜「雛菜は～このクスクス～」

透「あ、それ？それもおいしかったね」

雛菜「やは～、透先輩といっしょ～」

小糸「ふふっ、よ、よかった……」

雛菜「小糸ちゃん！またこういうの貰って来て！」

円香「そういう図々しいことを言わない……」

透「いいね。是非……」ｽﾞｲｯ

小糸「ぴゃあぁぁぁぁ……」

雛菜「じゃあ、貰っちゃってもいいの～」

小糸「う、うん。まだまだあるから」ｺﾞｿｯ

透「なら、私はこれ……何て読むの？」

円香「はぁ、読めないのに選んだの……？」

透「直感……かな？」

円香「待って。翻訳するから……えっとドイツ語で『トマトソースのハンバーグ』？」

透「ドイツのハンバーグか……美味しそう」ｼﾞｭﾙﾘ

雛菜「円香先輩、ちっちゃなこれは～」

円香「慌てないで……『ビーフハムソーセージ』？」

小糸「え？ソーセージ？」

雛菜「こんなに小さいのにソーセージが入ってるの～？」



（作者注。いわゆるスプレッドで、一般にいうパテみたいなやつです……めちゃウマでした）

円香「とりあえず、気をつけなさいよ」

透「食べ過ぎに？」

円香「軍用だから、見た目よりカロリーが高いはずよ」

小糸「ぴゃあ……ご、ごめんね」

雛菜「気にしない気にしない～」

透「そうだよ……ほら、よく言うじゃない」





「おいしいから大丈夫だよ……って」

雛菜「やは～、よく聞くよ～」

円香「はぁ……呆れた」

小糸「ぴ、ぴゃあ……」

おしまい