1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 16:48:42.35 ID:n7zG2YU70
伊織「」ビリッビリッ
真「ああっ! 何で台本破っちゃうの!」
伊織「ふざけんじゃないわよ!」
真「もー……何が気に入らないの? けっこう面白そうじゃないか。『果てしなく仁義ない戦い』」
真(僕もいくつかツッコみたいことはあるけど)
伊織「いや色々言いたいことはあるけど……とりあえずあんたと私の関係にまず物申したいわ」
真「ああっ! 何で台本破っちゃうの!」
伊織「ふざけんじゃないわよ!」
真「もー……何が気に入らないの? けっこう面白そうじゃないか。『果てしなく仁義ない戦い』」
真(僕もいくつかツッコみたいことはあるけど)
伊織「いや色々言いたいことはあるけど……とりあえずあんたと私の関係にまず物申したいわ」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 16:53:19.33 ID:n7zG2YU70
伊織「私が花屋なのは百歩譲っていいわよ? ……まあ、花屋に憧れたことも無くは無いし」
真「伊織かわい~」ニヤニヤ
伊織「ぶちのめすわよ」
真「ごめんなさい」
真「まあ、僕が極道の若頭なのも……一万歩譲っていいことにするよ」
真「伊織かわい~」ニヤニヤ
伊織「ぶちのめすわよ」
真「ごめんなさい」
真「まあ、僕が極道の若頭なのも……一万歩譲っていいことにするよ」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 16:56:24.95 ID:n7zG2YU70
伊織「この世界では極道と書いて『アイドル』と読むらしいわ」
真「何それ嫌すぎるよ……だとしたら僕アイドル辞めてるよ」
伊織「っていうかあんたこそ自分のポジションに不満を持つべきでしょ。イケメンモテモテ若頭(笑)って」
真「だってこのお話にフリフリのお姫様はアンバランス過ぎるでしょ……ピンクのドレスでメンチやら啖呵切ることになっても嫌だし」
伊織「笑いの絶えない現場になりそうだから是非やめて欲しいわ」
真「何それ嫌すぎるよ……だとしたら僕アイドル辞めてるよ」
伊織「っていうかあんたこそ自分のポジションに不満を持つべきでしょ。イケメンモテモテ若頭(笑)って」
真「だってこのお話にフリフリのお姫様はアンバランス過ぎるでしょ……ピンクのドレスでメンチやら啖呵切ることになっても嫌だし」
伊織「笑いの絶えない現場になりそうだから是非やめて欲しいわ」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:00:16.75 ID:n7zG2YU70
伊織「そんなことより私とあんたの関係よ」
真「そんなに嫌なの?」
伊織「不本意この上ないわ」
真「両思いがいいの?」
伊織「なんでそうなるのよ……」
真「でも僕は雪歩と両思いらしいから……ごめんね」
伊織「だから違うって言ってんでしょ。謝らないでいいから」
真「そんなに嫌なの?」
伊織「不本意この上ないわ」
真「両思いがいいの?」
伊織「なんでそうなるのよ……」
真「でも僕は雪歩と両思いらしいから……ごめんね」
伊織「だから違うって言ってんでしょ。謝らないでいいから」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:04:01.39 ID:n7zG2YU70
伊織「逆でいいんじゃない?」
真「逆?」
伊織「組同士の抗争、しがらみに疲れた若頭は偶然町で見かけた花屋の娘に惚れてしまい、いけないことと知りつつも、まるで現実逃避するかのように彼女にのめり込んでいき……」
真「長い。一言で」
伊織「あんたが私に片思いしてる設定」
真「異議を唱えるよ。夢見る乙女の伊織さん」
真「逆?」
伊織「組同士の抗争、しがらみに疲れた若頭は偶然町で見かけた花屋の娘に惚れてしまい、いけないことと知りつつも、まるで現実逃避するかのように彼女にのめり込んでいき……」
真「長い。一言で」
伊織「あんたが私に片思いしてる設定」
真「異議を唱えるよ。夢見る乙女の伊織さん」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:09:04.16 ID:n7zG2YU70
真「さっきも言ったけど僕には雪歩がいるから」
伊織「……雪歩とは遊びなのよ、きっと」
真「ダメ人間じゃないか!」
伊織「っていうかこれ読む限りあんた三浦組の若頭じゃない。何で四条組の雪歩と恋仲なのよ」
真「そこが『禁断の恋』って感じでいいんじゃないか。僕、そういうの好きだなぁ」ウットリ
真「欲を言うならお姫様ポジションが良かったけど」
伊織「はいはい。夢見る乙女の真さん」
伊織「……雪歩とは遊びなのよ、きっと」
真「ダメ人間じゃないか!」
伊織「っていうかこれ読む限りあんた三浦組の若頭じゃない。何で四条組の雪歩と恋仲なのよ」
真「そこが『禁断の恋』って感じでいいんじゃないか。僕、そういうの好きだなぁ」ウットリ
真「欲を言うならお姫様ポジションが良かったけど」
伊織「はいはい。夢見る乙女の真さん」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:13:49.12 ID:n7zG2YU70
伊織「とりあえずプロデューサーに言ってみるわ。なんていうか……ツッコミどころ満載過ぎよ、これ」
真「……まあ、気持ちはわかるよ。頑張ってね」
………………
…………
……
【数ヶ月後】
伊織「…………」
真「…………」
伊織「撮り終わっちゃったじゃない!」バンッ
真「半年以上に渡る長ーいノリツッコミお疲れ様、伊織」
伊織「あぁぁぁ止めるチャンスはいくらでもあったのに……」
真「……まあ、気持ちはわかるよ。頑張ってね」
………………
…………
……
【数ヶ月後】
伊織「…………」
真「…………」
伊織「撮り終わっちゃったじゃない!」バンッ
真「半年以上に渡る長ーいノリツッコミお疲れ様、伊織」
伊織「あぁぁぁ止めるチャンスはいくらでもあったのに……」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:17:43.63 ID:n7zG2YU70
伊織「ねえ、ホントに公開するのかしら、あの映画。後悔してもしらないわよ……」
真「公開だけにね。ぷぷっ」
伊織「ぶちのめすわよ」
真「伊織が言ったんじゃないか……」
真「っていうか僕に言われても。プロデューサーはノリノリだったからもう止められないよ」
伊織「っていうか撮り終わったのに私まだ詳しいストーリーとか知らないんだけどいいの? 大丈夫なの?」
真「みんな忙しくて自分のシーンの台本しか見てないからね」
真「公開だけにね。ぷぷっ」
伊織「ぶちのめすわよ」
真「伊織が言ったんじゃないか……」
真「っていうか僕に言われても。プロデューサーはノリノリだったからもう止められないよ」
伊織「っていうか撮り終わったのに私まだ詳しいストーリーとか知らないんだけどいいの? 大丈夫なの?」
真「みんな忙しくて自分のシーンの台本しか見てないからね」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:20:21.15 ID:n7zG2YU70
真「とりあえずこんなものがあるよ」ヒョイッ
伊織「何それ?」
真「『果てしなく仁義ない戦い』予告編映像ディスク」
真「今度の生っすかで流すらしいよ」
伊織「……見せなさい」
真「頼み方ってものがあるんじゃないの~?」ニヤニヤ
伊織「早く再生しないとぶちのめすわよ」
真「……じゃ、再生するね」
伊織「何それ?」
真「『果てしなく仁義ない戦い』予告編映像ディスク」
真「今度の生っすかで流すらしいよ」
伊織「……見せなさい」
真「頼み方ってものがあるんじゃないの~?」ニヤニヤ
伊織「早く再生しないとぶちのめすわよ」
真「……じゃ、再生するね」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:23:20.69 ID:n7zG2YU70
響『はぁ……はぁ……』
響『とったらぁぁぁぁぁ!』
真「お、いきなり響だ。なんかかっこよさg」
バーン
『鉄砲玉の響 殺害事件』
伊織「」
真「」
伊織真「死んだぁぁぁぁぁ!」
響『とったらぁぁぁぁぁ!』
真「お、いきなり響だ。なんかかっこよさg」
バーン
『鉄砲玉の響 殺害事件』
伊織「」
真「」
伊織真「死んだぁぁぁぁぁ!」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:26:34.13 ID:n7zG2YU70
真「も、もしかして響の出番これで終わり!? 早すぎない!?」
伊織「落ち着きなさい真。これは予告編よ? 本編では濃厚な響タイムがあるかもしれないわ」
真「でもなんか『これが全ての始まりだった──』的な雰囲気漂ってるよ!? 少なくとも最初の方で死んじゃうよ響!」
伊織「…………」
伊織「まあ、響のことはどうでもいいじゃない」
真「ええー……」
伊織「落ち着きなさい真。これは予告編よ? 本編では濃厚な響タイムがあるかもしれないわ」
真「でもなんか『これが全ての始まりだった──』的な雰囲気漂ってるよ!? 少なくとも最初の方で死んじゃうよ響!」
伊織「…………」
伊織「まあ、響のことはどうでもいいじゃない」
真「ええー……」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:31:54.35 ID:n7zG2YU70
『一発の凶弾が──』
春香『ひ、ひいぃ……!』
伊織真「ぶっ!」
真「ちょ、ちょっと待って巻き戻して! すごく面白いものを見た気がする!」
春香『ひ、ひいぃ……!』
伊織「は、春香……腹巻きが……」
真「不思議と似合ってるのがすごく面白いんだけど」
伊織「よくこの役OKしたわね春香……ちょっと見直したわ」
真「あんまりよくない見直され方だよねそれ」
春香『ひ、ひいぃ……!』
伊織真「ぶっ!」
真「ちょ、ちょっと待って巻き戻して! すごく面白いものを見た気がする!」
春香『ひ、ひいぃ……!』
伊織「は、春香……腹巻きが……」
真「不思議と似合ってるのがすごく面白いんだけど」
伊織「よくこの役OKしたわね春香……ちょっと見直したわ」
真「あんまりよくない見直され方だよねそれ」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:34:24.45 ID:n7zG2YU70
やよい『うっうー! もう血ぃ見んことにはおさまりつかんですよー!』
伊織(かわいい)
真「やよいはかわいいなぁ」
伊織「でも多分セリフの意味わかってないわねこれ」
真「僕このシーンNG連発しちゃったんだよね」
伊織「? ただ黙ってるだけに見えるけど」
真「一生懸命にらみを利かせようとするやよい見てたらにやけが止まらなくて」
伊織「ああ……」
伊織(かわいい)
真「やよいはかわいいなぁ」
伊織「でも多分セリフの意味わかってないわねこれ」
真「僕このシーンNG連発しちゃったんだよね」
伊織「? ただ黙ってるだけに見えるけど」
真「一生懸命にらみを利かせようとするやよい見てたらにやけが止まらなくて」
伊織「ああ……」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:37:28.86 ID:n7zG2YU70
亜美『三下がぁ!』
真美『イキがってんちゃうぞぉ?』
真「亜美……真美……怖いよ……」
伊織「良い演技しすぎでしょあの二人」
真「知ってるよ……僕二人が良い子だって知ってるよ……」グスッ
伊織「何でここでダメージ受けてんのよ……問題のシーンはまだでしょ」
真美『イキがってんちゃうぞぉ?』
真「亜美……真美……怖いよ……」
伊織「良い演技しすぎでしょあの二人」
真「知ってるよ……僕二人が良い子だって知ってるよ……」グスッ
伊織「何でここでダメージ受けてんのよ……問題のシーンはまだでしょ」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:43:00.17 ID:n7zG2YU70
『腕っぷしのやよい 刺殺事件』
伊織「」
真「」
伊織真「死んだぁぁぁぁぁ!」
伊織「やよいが……もやしに囲まれて死んでる……」ガクガク
真「お、落ち着いて伊織!」
伊織「何よこれ! やよい、割と序盤に退場じゃないの! こんなの……可哀想じゃない!」
真「響は……」
伊織「響はいいの!」
真「ええー……」
伊織「」
真「」
伊織真「死んだぁぁぁぁぁ!」
伊織「やよいが……もやしに囲まれて死んでる……」ガクガク
真「お、落ち着いて伊織!」
伊織「何よこれ! やよい、割と序盤に退場じゃないの! こんなの……可哀想じゃない!」
真「響は……」
伊織「響はいいの!」
真「ええー……」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:47:30.72 ID:n7zG2YU70
伊織「はぁ……っていうか中学二年生に刺殺体やらせるって倫理的にどうなのよ……たとえ倫理が許しても私が許さないけど……」ブツブツ
真「何でここでダメージ受けてるのさ……問題のシーンはまだだよ」
あずさ『ふぅ……なんか手ェ打たんと、話つける糸口も無くなってまう……』
あずさ『あぁ~、そこやそこぉ』
伊織「」
真「」
真「あずささぁぁぁん!?」
伊織「なにやってんのぉぉぉ!」
真「何でここでダメージ受けてるのさ……問題のシーンはまだだよ」
あずさ『ふぅ……なんか手ェ打たんと、話つける糸口も無くなってまう……』
あずさ『あぁ~、そこやそこぉ』
伊織「」
真「」
真「あずささぁぁぁん!?」
伊織「なにやってんのぉぉぉ!」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:53:34.30 ID:n7zG2YU70
真「胸が! 危ないよ胸が!」
伊織「何よこのお色気パート! 大丈夫なの? アイドル的にOKなのここ?」
千早『アイドルの戦いは、殺るか殺られるか……二つしかないんです』
真「千早も冷静に諭してる場合じゃないよ! ポロリもあるよじゃ困るよ!」
伊織「っていうか何よ『腕っぷしのやよい』って! あの子のアピールポイントそこじゃないわよ!」
真「食いつくの遅いよぉぉぉ! 何で今更そこなの!? まだやよいを引きずってるの伊織!?」
伊織「何よこのお色気パート! 大丈夫なの? アイドル的にOKなのここ?」
千早『アイドルの戦いは、殺るか殺られるか……二つしかないんです』
真「千早も冷静に諭してる場合じゃないよ! ポロリもあるよじゃ困るよ!」
伊織「っていうか何よ『腕っぷしのやよい』って! あの子のアピールポイントそこじゃないわよ!」
真「食いつくの遅いよぉぉぉ! 何で今更そこなの!? まだやよいを引きずってるの伊織!?」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:55:46.32 ID:n7zG2YU70
真「……なんかツッコミ疲れたね」
伊織「あんたを相手にしてる私は毎度そんな気分を味わってるのよ」
真「ええー……思わぬところで急に飛び火してきたよ」
伊織「良いから続き見ましょ」ピッ
真『なんぼ叔父貴さんじゃろうと……遠慮のう首もらいますけぇ』
真「…………」
伊織「……何これあんたの見せ場じゃない」
伊織「あんたを相手にしてる私は毎度そんな気分を味わってるのよ」
真「ええー……思わぬところで急に飛び火してきたよ」
伊織「良いから続き見ましょ」ピッ
真『なんぼ叔父貴さんじゃろうと……遠慮のう首もらいますけぇ』
真「…………」
伊織「……何これあんたの見せ場じゃない」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 17:59:34.63 ID:n7zG2YU70
真「このシーンもNG出しまくったんだよね」
伊織「何で?」
真「貴音の視線が怖すぎて噛みまくっちゃって……」
伊織「……」
真「もう役になりきってるってレベルじゃなかったよ……完全に何人かやってる人の目だったよ……」
伊織「まあ、うちじゃ一番舞台慣れしてるでしょうからね」
真「まるで養豚場のブタでもみるかのように冷たい目だった……残酷な目……『かわいそうだけどあしたの朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね』って感じの……」
伊織「どんだけ恐れてんのよ」
伊織「何で?」
真「貴音の視線が怖すぎて噛みまくっちゃって……」
伊織「……」
真「もう役になりきってるってレベルじゃなかったよ……完全に何人かやってる人の目だったよ……」
伊織「まあ、うちじゃ一番舞台慣れしてるでしょうからね」
真「まるで養豚場のブタでもみるかのように冷たい目だった……残酷な目……『かわいそうだけどあしたの朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね』って感じの……」
伊織「どんだけ恐れてんのよ」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:01:32.25 ID:n7zG2YU70
パシンッ
美希『泥棒猫なの!』
伊織「あ、ほら、響出番あったじゃない」
真「お葬式だよぉぉぉ!」
真「再登場が遺影って! 悲しすぎるよ!」
伊織「そんなことより何なのこのシーン? 美希は何の役なの?」
真「……えーと、『僕がよく行くバーの店員。僕に片思い中。響の友達。響が亡くなった原因が雪歩と僕の恋仲による抗争だと知って、嫉妬混じりの恨みを雪歩にぶつける』、だって」
伊織「ドロッドロじゃないの!」
美希『泥棒猫なの!』
伊織「あ、ほら、響出番あったじゃない」
真「お葬式だよぉぉぉ!」
真「再登場が遺影って! 悲しすぎるよ!」
伊織「そんなことより何なのこのシーン? 美希は何の役なの?」
真「……えーと、『僕がよく行くバーの店員。僕に片思い中。響の友達。響が亡くなった原因が雪歩と僕の恋仲による抗争だと知って、嫉妬混じりの恨みを雪歩にぶつける』、だって」
伊織「ドロッドロじゃないの!」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:06:01.13 ID:n7zG2YU70
伊織「中学生にこんな役やらせんじゃないわよ! 美希が変な風に育ったらあんたのせいよ!」
真「僕のせい!? 監督とプロデューサーのせいじゃないの!?」
伊織「……まあ、美希のことだから多分よくわからず演じてるとは思うんだけど……時々変な物に影響されるのよねアイツ……」
真「もー、美希とやよいのことになると過保護なんだから……」
伊織「ぶちのめすわよ」
真「ええー……今はぶちのめされるようなこと言ってないよ……」
真「僕のせい!? 監督とプロデューサーのせいじゃないの!?」
伊織「……まあ、美希のことだから多分よくわからず演じてるとは思うんだけど……時々変な物に影響されるのよねアイツ……」
真「もー、美希とやよいのことになると過保護なんだから……」
伊織「ぶちのめすわよ」
真「ええー……今はぶちのめされるようなこと言ってないよ……」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:10:16.13 ID:n7zG2YU70
──花束を見繕う真。それを見て微笑む伊織。
伊織「来たわね問題のシーン」
真「あぁ……伊織の笑顔がまぶしい……」
伊織「な、何よ急に」
真「いや、普段伊織があんな顔を僕に向けてくれることないから新鮮で……」
伊織「…………」ニコッ
真「」
伊織「何で引くのよ」
伊織「来たわね問題のシーン」
真「あぁ……伊織の笑顔がまぶしい……」
伊織「な、何よ急に」
真「いや、普段伊織があんな顔を僕に向けてくれることないから新鮮で……」
伊織「…………」ニコッ
真「」
伊織「何で引くのよ」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:13:02.75 ID:n7zG2YU70
真『! ッ……!』
亜美『死にさらせー!』ドドドドド
真『……お嬢……様……!』
『二代目若頭菊地真銃殺事件』
伊織真「死んだぁぁぁぁぁ!」
伊織「ってこのシーンは私たち知ってるじゃない」
真「あ、ああ、そうか。僕に至っては張本人だもんね」
亜美『死にさらせー!』ドドドドド
真『……お嬢……様……!』
『二代目若頭菊地真銃殺事件』
伊織真「死んだぁぁぁぁぁ!」
伊織「ってこのシーンは私たち知ってるじゃない」
真「あ、ああ、そうか。僕に至っては張本人だもんね」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:16:23.56 ID:n7zG2YU70
伊織『きゃあぁぁぁぁ!』
真「好きな人が目の前で蜂の巣にされたら相当ショックだよね……」
伊織「まあ、画的にキツいわね」
真「実際僕が蜂の巣にされたら悲しんでくれる?」
伊織「やけに蜂の巣推してくるけど何なの?」
伊織「真が死んだら……まあ、多少……悲しんであげなくもないわ」
真「…………ぐすっ」
伊織「ああ、もう! 大丈夫よ! 泣くわ! 大泣きするわよ!」
真「好きな人が目の前で蜂の巣にされたら相当ショックだよね……」
伊織「まあ、画的にキツいわね」
真「実際僕が蜂の巣にされたら悲しんでくれる?」
伊織「やけに蜂の巣推してくるけど何なの?」
伊織「真が死んだら……まあ、多少……悲しんであげなくもないわ」
真「…………ぐすっ」
伊織「ああ、もう! 大丈夫よ! 泣くわ! 大泣きするわよ!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:18:08.17 ID:n7zG2YU70
『立ち上がる市民!』
真「伊織、市民代表なんだ……」
伊織「まあ、私と美希以外全員その道の人だから……」
律子『現場では血が流れてるんですよ!?』
伊織「!?」
真「あ、律子だ」
伊織「何ちゃっかり出演してるのよ……」
真「セリフ的に管理監役がいるよね。誰だろ」
伊織「小鳥」
真「あり得そうで怖い……」
真「伊織、市民代表なんだ……」
伊織「まあ、私と美希以外全員その道の人だから……」
律子『現場では血が流れてるんですよ!?』
伊織「!?」
真「あ、律子だ」
伊織「何ちゃっかり出演してるのよ……」
真「セリフ的に管理監役がいるよね。誰だろ」
伊織「小鳥」
真「あり得そうで怖い……」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:23:50.36 ID:n7zG2YU70
千早『……』シュルシュル カチャッ
真「お色気パート再び」
真(肌きれいだなー千早)
伊織「千早こそこういうの嫌がりそうだけど……だいぶ丸くなったってことかしら」
真「丸くなりすぎて変な方向に行かなきゃいいけど」
千早『……』バンッ バンッ
亜美真美 『わぁっ!』
真「あー、好き放題やってた亜美真美がついに……」
伊織(撃たれた亜美を見捨てられなくて共倒れ……役とはいえあの二人らしいわね……)
真「お色気パート再び」
真(肌きれいだなー千早)
伊織「千早こそこういうの嫌がりそうだけど……だいぶ丸くなったってことかしら」
真「丸くなりすぎて変な方向に行かなきゃいいけど」
千早『……』バンッ バンッ
亜美真美 『わぁっ!』
真「あー、好き放題やってた亜美真美がついに……」
伊織(撃たれた亜美を見捨てられなくて共倒れ……役とはいえあの二人らしいわね……)
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:27:19.85 ID:n7zG2YU70
『♪だけど傷ついて 血を流したって』
伊織「なんでここで蒼い鳥なのよ……」
真「千早の今後の方向性がいよいよ不安になってきたよ僕」
伊織「まあ本人が楽しきゃそれでいいけど……」
『♪蒼い鳥 もし幸せ~』
伊織「殺陣、気合い入りすぎでしょ」
真「良いなぁ。僕もちょっとこういうのやりたかったなぁ」
伊織「これ以上優遇されてどうしようっていうのよ。予告編だけでもだいぶかっこよさげじゃないあんた」
真「伊織をかばうところとか?」
伊織「……貴音に啖呵切るシーンとか」
真「伊織をかばうところとか?」
伊織「…………」
伊織「なんでここで蒼い鳥なのよ……」
真「千早の今後の方向性がいよいよ不安になってきたよ僕」
伊織「まあ本人が楽しきゃそれでいいけど……」
『♪蒼い鳥 もし幸せ~』
伊織「殺陣、気合い入りすぎでしょ」
真「良いなぁ。僕もちょっとこういうのやりたかったなぁ」
伊織「これ以上優遇されてどうしようっていうのよ。予告編だけでもだいぶかっこよさげじゃないあんた」
真「伊織をかばうところとか?」
伊織「……貴音に啖呵切るシーンとか」
真「伊織をかばうところとか?」
伊織「…………」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:29:50.94 ID:n7zG2YU70
千早『群れを離れた鳥のように……明日の行き先など知らない……』
ザシュッ
千早『! っ……!』ガクッ
春香『ひ、ひいぃ……!』
伊織「」
真「」
伊織真「死んだぁぁぁぁぁ!」
ザシュッ
千早『! っ……!』ガクッ
春香『ひ、ひいぃ……!』
伊織「」
真「」
伊織真「死んだぁぁぁぁぁ!」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:33:38.34 ID:n7zG2YU70
真「バッドエンド!? バッドエンドなのこれ!?」
伊織「春香……小物だと思ってたけどここまで酷い奴だと思わなかったわ……」
真「その言い方は何か語弊があるよ……春香本人は至って良い子だからね?」
真「っていうか春香はどうしてこの役嫌がらなかったの? イエスマンにも程があるよ……」
伊織「ある意味今後のアイドル人生全て棒に振ったと言っても過言じゃないわね。もうバラドル一直線じゃない」
真「やめてよ不安になること言うの!」
伊織「春香……小物だと思ってたけどここまで酷い奴だと思わなかったわ……」
真「その言い方は何か語弊があるよ……春香本人は至って良い子だからね?」
真「っていうか春香はどうしてこの役嫌がらなかったの? イエスマンにも程があるよ……」
伊織「ある意味今後のアイドル人生全て棒に振ったと言っても過言じゃないわね。もうバラドル一直線じゃない」
真「やめてよ不安になること言うの!」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:36:27.05 ID:n7zG2YU70
『果てしなく仁義ない戦い 頂点狙いM@S!』
真「え……終わっ……た?」
伊織「『頂点狙いM@S!』とか謳っておきながら画は千早の死体ってどうなのよ……」
真「ねえ、これ予告編なのにオチまで見せちゃってない? 良いのかな?」
伊織「…………」
伊織「……大丈夫でしょ」
真(めんどくさくなったんだね、伊織……)
真「え……終わっ……た?」
伊織「『頂点狙いM@S!』とか謳っておきながら画は千早の死体ってどうなのよ……」
真「ねえ、これ予告編なのにオチまで見せちゃってない? 良いのかな?」
伊織「…………」
伊織「……大丈夫でしょ」
真(めんどくさくなったんだね、伊織……)
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/23(水) 18:44:14.53 ID:n7zG2YU70
伊織「何よこれ……あんたとの関係でやきもきしてた私がバカみたいじゃない」
真「全てがどうでもよくなるくらいのはっちゃけっぷりだったね……」
真(本編を見るのが怖い……)
伊織「次映画撮るときはちゃんと配役について確認するわ。今回の響みたいな役はごめんだし」
真「そうだねぇ。次やるときは伊織がモテモテだと良いね」
伊織「それはそれで複雑だけど……真も、次はお姫様役だと良いわね」
真「伊織が王子様でね!」
伊織「それはイヤ」
真「ええー……」
終わり
真「全てがどうでもよくなるくらいのはっちゃけっぷりだったね……」
真(本編を見るのが怖い……)
伊織「次映画撮るときはちゃんと配役について確認するわ。今回の響みたいな役はごめんだし」
真「そうだねぇ。次やるときは伊織がモテモテだと良いね」
伊織「それはそれで複雑だけど……真も、次はお姫様役だと良いわね」
真「伊織が王子様でね!」
伊織「それはイヤ」
真「ええー……」
終わり
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