1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:21:10.99 ID:pJXp2IBIP
―うさぎとカメ―

どちらが先にゴールに着くか競争です!

走るのはゆきぽとあふぅ! それじゃ位置についてよーい……


ドン!

あふぅ「あふぅ……」ムニャムニャ

ゆきぽ「すーすー……」


あ、あれ?

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:26:16.04 ID:pJXp2IBIP
―うさぎとカメ テイクつー―

今度は二人とも起きてるね?

あふぅ「ナノッ!」

ゆきぽ「ぽ、ぽえー」

それじゃ、位置について……よーい

ドン!!

あふぅ「ナノー!!」

ゆきぽ「ぽ、ぽえっ!?」

やっぱりすごいスピードで走りだしたのはあふぅ!

あふぅ「ナノナノナノー!!」

対してゆきぽはゆっくり着実に足を進めている

ゆきぽ「ぽえ、ぽえ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:30:42.66 ID:pJXp2IBIP
もうあふぅはゴール直前

あふぅ「ナノナノー……ナッ?」

おや? もうゴールは目の前なのにどうしたんでしょう?

P「ん?」

あふぅ「はに゛ぃいいいいい!!!」

P「え、えぇ!?」

おやおや、どうやらあふぅは発情期だったみたい

これはゆきぽの勝ちかな?

と、あれ? ゆきぽの様子が見えないけれど……

ゆきぽ「……」

あらあら、埋まって寝ていました

これじゃあまたレースは振り出しです

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:33:08.55 ID:pJXp2IBIP
―うさぎとカメ テイクすりー―

今度こそちゃんとゴールしてね?

あふぅ「ナノナノー!」

プロデューサーさんも大丈夫ですか? 真ちゃんとか

P「だ、大丈夫です」

それじゃ位置について……よーい

ドン!!

あふぅ「ナノォー!!!」

まだまだ元気は有り余ってるみたいで安心

……おや?

ゆきぽ「……」

ゆきぽはどうやら元気がないみたい、どうしたのかしら?

ゆきぽ「ぽ、ぽぇ……」

さっきのレースで疲れちゃったのかしら? 頑張って!

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:36:09.57 ID:pJXp2IBIP
あふぅ「ナノナノナノー!!」

さっきの勢いにも増してまたあっという間にゴール目前のあふぅ

あふぅ「ナノナノー……ナノッ」

あら? どうしてまた、今度は男の人はいないはずだけれど……

あふぅ「ナノー」

当たりを見回して……もしかして、ゆきぽのことを待ってる?


ゆきぽ「ぽえ……ぽえぇ……」

そんなゆきぽはというと、やっぱり大変そう

いつもそんなにアクティブな方じゃないから……でも、完走して欲しい

……あら? 何やら土埃がこっちに向かって来て……あれは

ゆきぽ「ぽぇ? ……ぽ、ぽえぇ!?」

ナノナノナノナノ……

あふぅ「ナノー!!」

10: >>8 はい 2013/01/25(金) 23:39:56.51 ID:pJXp2IBIP
あふぅ? ゴール前まで行ってた気がするけれど……もしかしてゆきぽのため?

あふぅ「ナノ、ナノッ!」

せっかくのレースなのに、ぶっちぎりじゃつまらない! なるほどね

ゆきぽ「ぽ、ぽえぇ」

ゆきぽもこれにはびっくり、でも

あふぅ「ナノナノ!」

ゆきぽ「ぽえっ!」

二人は仲良くゆっくり、ゆきぽのペースで少しずつゴールに向かい始めたみたい

ゆっくりゆっくり、たまにあふぅの方はしびれをきらして

あふぅ「ナノナノ!!」

ゆきぽ「ぽ、ぽえ……」

あふぅ「……ナノ!!」

なんて、それでもあふぅは最後にはゆきぽのことを心配してまた同じ歩幅で歩きだすんです

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:43:21.63 ID:pJXp2IBIP
そうしてようやくゴールが見えたとき、二人は立ち止まって話をし始めます

あふぅ「ナノナノッ!」

ゆきぽ「ぽ、ぽえっ!」

ここからは真剣勝負だ うん、わかった! そんな調子で

それじゃ、改めてここがスタートかな? 位置について……よーい、ドン!

あふぅ「ナノー!!」

ゆっくり歩いてたおかげか、それともまだまだ余裕だったのか今日一番のロケットスタートで

グングンゴールに近づいて、あっという間に……っと、その時

ズボッ

あふぅ「ナッ……? ナノー!!」

ドーン

どうしてこんなところに落とし穴が? というのも、休憩中にゆきぽが掘った穴でした

これには流石のあふぅも対処しきれなかったみたいで、穴の中で気を失っちゃったみたい

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:47:19.34 ID:pJXp2IBIP
でもゆきぽはそれに気が付いていませんでした

あっという間に隣から消えてしまったあふぅに少しでも追いつこうと

目をつむったまま必死にゴールに向かって全速力で

それでもあふぅがかけた時間の数倍はかかってようやくたどりついたのです

ゆきぽ「ぽ、ぽえぇ……」

息も絶え絶え、すっかり地面にへたり込んでしまったゆきぽはもちろん自分が勝っただなんて思ってませんでした

そして、あたりを見回してもあふぅがいないことにようやく気が付きました

ゆきぽ「ぽ、ぽえっ!?」

なんとか歩けるくらいになって、ちょうど見た先には、穴が

ゆきぽ「ぽ、ぽえぇ!!」

覗くとそこには……

あふぅ「ナァ、ノォ……」

ゆきぽ「ぽえっ! ぽえっ!」

その後あふぅは助けられて、一件落着……かと思ったのですが

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:51:55.24 ID:pJXp2IBIP
あふぅ「ナノッ!」

ゆきぽ「ぽえぇ……」

あれは負けじゃない! あふぅはそう言い張って聞きません

だったら私の負けでいいよ… いや、でも先にゴールされたから! 今度こそ!

リベンジに燃えるあふぅですが、ゆきぽとしてはもう懲り懲りみたい

だからってまた次やっても、普通にレースができるとは思えない

そんな二人は、どっちがウサギでカメなのかよくわからないけれど

仲がいい、それだけはよくわかりました それに、あの二人自身も

あふぅ「ナノナノー!!」バタバタ

ゆきぽ「ぽえっ!? ぽ、ぽえ!」

あふぅ「ナノー!!」ダダッ

ゆきぽ「ぽえー!!」

次も楽しくレースができたらいいよね、あふぅ、ゆきぽ?

終わり

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:57:06.44 ID:pJXp2IBIP
―北風と太陽―

いおは何気なく事務所の外に出て遊んでいました

いお「もー……」

花を見たり、草に触ってみたり、そんなことをしていたら一匹のちょうちょが飛んできました

いお「もっ!?」

初めて見るのか、ちょうちょが好きなのか

とにかく興味津々でひらひらと飛び回るちょうちょを追いかけます

いお「もっ、もっ!」

ですが、あっという間に飛んで行ってしまいました

いお「もっ! ……も」

と、今度は一匹のすずめがいおの近くにやってきました

いお「もっ?」

かわいい、なんて思ったのかやっぱりすずめのことをでも今度は慎重に、ゆっくりと見ていました

チョコチョコと歩き回るすずめに合わせて、いおもゆっくり追いかけます

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:01:57.39 ID:IGtag7YhP
ですが、すずめはいおに追いかけられていることに気付いてその足を速めます

そんなすずめのことは知らず、いおはただ夢中でどんどんすずめに近づいていきます

いお「もっ……もっ……」

そして、ついにすずめも飛んで行ってしまいました

いお「も……」

と、俯いているとやよがやってきました

やよ「う?」

いお「もっ、もっ」

何をしてたの? すずめを追いかけてたんだけど、逃げられちゃって……

やよ「うっうー?」

すずめって、あれ? やよが空を指さした先には、確かにさっきのすずめが飛び回っていました

いお「もっ!」

そしてすずめは、そのまま近くに合った巣に飛び込んでいきました

いお「……もっ!」

やよ「う?」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:07:21.02 ID:IGtag7YhP
あのすずめに触りたい! いおのささやかな願いでした

でも、一度巣に入ったすずめを触るなんて、翼がない二人には到底難しいでしょう

どうするの、なんてやよが聞くと、少し悩んで……

いお「もっ!!」

こうすればいいのよ! 見てなさい、そんな得意げな表情でいおは巣を見上げます

ここから見ると巣は上の方にありますが、ギリギリすずめの様子も見えるようで

と、その時いおからみょんみょん、という音が聞こえ……

いお「……もっ!!」

いおのデコが光るとその閃光は一気に速度を挙げて巣へ一直線……ですが

ギリギリ巣にもすずめにも当たらず、いおの放ったビームは虚空へ消えていきました

やよ「う!?」

いお「もっ、もっ!」

どうしてそんなことをしたのか、とやよが訪ねると

だって触るならあそこにいられたら無理だし、光に釣られてこっちにくるかもしれないし……

そんな弁解をするも、すずめは逃げてしまい、誰もいなくなった巣を見てがっかりするいお

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:11:59.46 ID:IGtag7YhP
いお「……も」

やよ「……う!」

いお「もっ? もっ!」

二人ががっかりしていると、なんとすずめが巣へ戻ってきました

それでもこちらを警戒しているようで、いおはさらにショックを受けました

やよ「……うっうー!」

いお「もっ?」

なら今度は私がやってみるね! そんな表情でやよが巣の方を見ます

そうして懐から出したお菓子をほんの少し砕いて、地面にパラパラを撒くと

やよ「うっうー!!!」

いお「もっ!?」

やよは呼びかけました、何度も何度もうっうー! と

……そして、なんとすずめがこちらに向かって羽ばたいてくるのです

やよといおをチラと見ながら徐々にお菓子が撒かれたところへ近づいてきました

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:19:57.64 ID:IGtag7YhP
そうしてついにすずめはお菓子をついばみはじめました

やよ「うっうー!!」

いお「もっ、もっ!!」

二人は嬉しくて嬉しくてたまりませんでした

でも、いおはちょっと落ち着いてから、どうして自分の時は……そんなふうに考えてしまいました

やよの時は餌と声だけでやってきて、本当は私が触りたかったのに

いお「キーッ!!」

なんて叫んでやろうかとも思いました、でも

やよ「う~」

やよとすずめが楽しそうにしているのを見て、そんなふうに思うのはもうやめよう、って

いお「もっ、もっ?」

やよい「う? うっうー!」

私も、触ってみてもいい? うん、いいよ! ありがとう、やよ!

北風と太陽だってきっと、本当は仲がよかったんですよ、やよといおみたいに、ね?

終わり

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:29:59.18 ID:IGtag7YhP
―ありとキリギリス―

今日も忙しそうにカタカタとパソコンをたたくのは

ちっちゃん「めっ? めっめっ!」

やる気のない人には喝を入れて、自分はしっかりと働く、ちっちゃんです

対してそこにべたーっとへばりついたように居座っているのは

はるかさん「ヴぁ~い」

特に何もしていません、特に何も考えていません

さてさて誰もいなくなってしまった事務所

気が付いたらはるかさんとちっちゃんだけで、響くのはパソコンの音だけ

と、思ったら

はるかさん「ヴぁ~い」

ちっちゃん「!」ビクッ

何やら退屈なのか、急にはるかさんが鳴きだしたせいでちっちゃんもびっくり

お仕事をしてる立場からして、そうグダグダされると気が散るけど……どうせいつものことだと無視することに

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:39:45.13 ID:IGtag7YhP
ちっちゃん「……」カタカタ

はるかさん「ヴぁ~……」

ちっちゃん「……」カタタ

はるかさん「ヴぁ~……」

ちっちゃん「……」

バン

はるかさん「かっ?」

おやおや、ついに流石のちっちゃんも我慢の限界みたい

ちっちゃん「もー! めっ、めっ!」

はるかさん「かっかー」

ちっちゃん「もー……」

せめて静かにするか何かするか、どっちかにしてもらえないかしら? 気が散るの

暇ですねー  伝わってない……きっとこんな感じ

でももうそろそろ終わるしいいかな、とちっちゃん気を取り直してパソコンに向かいます

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:45:50.59 ID:IGtag7YhP
ちっちゃん「もっ……」

やっと一段落着いて伸びをするちっちゃん

そういえばと思いはるかさんの方を見ると、少しだけほんの少しだけ動いたような

はるかさん「ヴぁ~い」

ちっちゃん「もっ、もっ」

はるかさん「はるかっか?」

ちっちゃん「……」

何もしないと、後で苦労するわよ? そんなに暇なら新聞でも読んだら?

何もしないっていうのも疲れますよねー きっとそんな感じ

諦めておいてあった新聞を広げながら休憩していると、何やら焦げ臭い……?

何かなぁ、なんてちっちゃんが給湯室を覗くと……なんと火が!!

ちっちゃん「めっ!? もっ、もっ!!」

どうしよう、どうしよう! 流石のちっちゃんもこんな状況には立ち会ったことがありません

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:51:15.67 ID:IGtag7YhP
そう言えばさっき目を通した新聞に、最近は湿度が低いから火に注意って……

って違う! そんなこと今はどうでもいいんです! なんて自分に突っ込みながら

ちっちゃん「めっ……」

とにかく水? でも消化器? でも使えるかわからないし、電話は伝わらないか……

とりあえず台所から水を汲んで掛けるも、手が届かなくて断念

火はガス台の上で燃え上がったまま、ちょっとだけ強くなった気もします

あぁどうしようどうしよう、ますます慌てふためくちっちゃん

ちっちゃん「もっ、もっ……めっ!?」

と、そのとき足下に置いてあった水をこぼしてしまいます

あぁもう、どうして! 自分に苛立つちっちゃん、それでも必死に方法を考えます

時にはるかさん なんだか匂いがするけれど、別にこれといった反応はしません

はるかさん「ヴぁ~……い?」

と、慌ただしく動くちっちゃんを見ていたら、偶然水がこちらに流れてきました

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:56:24.64 ID:IGtag7YhP
ちっちゃんは相変わらず困った顔

もうどうしようもなくて、泣きそうになりながら……ふと思い出します

最悪はるかさんと一緒に逃げるしかない……あれ、はるかさんは?

と、目を向けたときにはもう遅くて、ちょうど水に触れて増えているはるかさんがヴァーイヴァーイと

ちっちゃん「も、もー!」

事務所の中はてんやわんやで、もう手に負えません

全身嫌な汗と水と、もうクタクタ 仕方ないので部屋の端の方に避難します

それに加えて結局何もできなかった自分が、悲しくて目には涙が溜まります

ちっちゃん「……もー」

と、給湯室を見ると、さっきまで火があったところにはるかさんが数人乗っかっていました

これはまずい! そう思ったちっちゃんは必死にはるかさんの群れをかいくぐって

ちょうど踏み台にしてガス台までたどり着き、改めて状況を見ると

なんと火は消えていました

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 01:04:22.00 ID:IGtag7YhP
ちっちゃん「めっ……もっ?」

はるかさん「かっかー」

ちっちゃんは不思議そうに、はるかさんはなんてことない、と言った表情で

よく見てみるとそこは水でびしょびしょ

きっとはるかさんの唾液で鎮火したんでしょう まさにちっちゃんにはできぬ芸当で

やがて帰ってきた律子さんによってはるかさん達は一人に戻され、いきさつを調べたところ

お湯を沸かしたときの火が完全に消えておらず、置いてあったコーヒーのペーパーフィルターに移った、というのが原因だそうで

事務所全体に厳しい注意が入れられ、プロデューサーさんは罰として、なぜか全身ドリップされていました

そうしてことが次第にわかっていくにつれて、はるかさんに賞賛の声が集まりました

はるかさん「かっかー」

でもよくわかっていないみたい と、そんなときちっちゃんはというと

別に気にしてない、そんな素振りでいつもと変わらずテキパキ仕事をこなしていますが

実際はちょっと、活躍できなかったことに後ろめたさを感じてしまっているようで

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 01:07:49.09 ID:IGtag7YhP
ちっちゃん「……め」

たまにそんなため息をついては、火消しのはるかさん!なんて称えられてるのをみて、ちょっと悔しくなったり

でも……

律子「どうしたのちっちゃん、そんな顔して」

ちっちゃん「……も」

律子「……あの時、ちっちゃんも頑張ろうとしてくれたんでしょう?」

ちっちゃん「めっ!?」

律子「わかるわよ、はるかさんがひとりでに大きくなれるわけないし、他にもいろいろね」

ちっちゃん「……めっ」

ギュッ

律子「わぁ! な、何よ急に飛び込んできたりして……」

律子「……ふふっ、そうよね。大丈夫、貴方はよくやってくれたわ、ありがとう」

ちっちゃん「もっ……めぇ……」グスッ

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 01:13:11.44 ID:IGtag7YhP
そんな風に、今回ばかりはちょっと甘えてみたちっちゃん

よくよく考えてみたら結構恥ずかしいことをしたなぁ、なんて思って一人顔を赤くしてたりするのですが

改めて、はるかさんのところへ足を運びました

はるかさん「かっか?」

ちっちゃん「……もっ」

どうかしましたか? その、ありがとうね

たったそれだけの会話、どうせはるかさんには伝わってないんでしょうけれど、ちっちゃんは言いたかったんです

はるかさん「かっか!」

ちっちゃん「もっ、めっめっ!」

おっと失礼、伝わってたみたい

それに、常に頑張ってなくてもこうやってみんなのためになれるってことも、わかったみたい

それがアリとキリギリスになるかどうかはわからないけれど

ぷちたちの間なら、それくらいでちょうどいいのかも、ね?

終わり

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 01:26:44.32 ID:IGtag7YhP
―狐と鶴のごちそう―

事務所に来たこあみとこまみは相変わらず何かを企んでいるようでした

と、続いてやってきたのはちびき

ちびき「はいさい!」

こあみ「とかー」

ちびき「だぞ?」

どうやらこっちにこい、と言ってるようです 来て早々なんでしょうか?

こまみ「ちー!」

ちびき「……だぞ?」

こあみ「とかとか!」

ちびき「ないさー……」

どうやら手作りのご飯を食べて欲しい、ということですがやっぱり怪しいですね……

でもちびきは仕方なしにそれを口にします

あぁ、隣で見てるこあみとこまみの不適な笑みと言ったら……さて、お味の方は?

引用元: P「いそっぷち物語」