2: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/12(水) 23:59:36.17 ID:/9JjVJIa0
大井「北上さーん、どこか痒い所はありませんか~?」
北上「んー大丈夫だよー……しっかしあれだねー」
大井「はい?」
北上「やー大井っちのシャンプーは気持ちいいねー」
大井「き、気持ちいいんですか! それは何よりですっ!」
大井(北上さんが……私の手で……気持ちいい……)
大井(はぁはぁ……私まで気持ちよくなってしまいますっ……!)
北上「んー大丈夫だよー……しっかしあれだねー」
大井「はい?」
北上「やー大井っちのシャンプーは気持ちいいねー」
大井「き、気持ちいいんですか! それは何よりですっ!」
大井(北上さんが……私の手で……気持ちいい……)
大井(はぁはぁ……私まで気持ちよくなってしまいますっ……!)
3: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 00:00:02.06 ID:lO2nnzlQ0
提督「お、北上専属美容師さんはっけーん!」
大井「……チッ」
提督「いきなり舌打ちかよ……怖い怖い」
大井「えっ、上官に舌打ち? 誰がそんな酷いこと……」
提督「お前じゃい!」
北上「まーまー、二人とも落ち着きなよ~」
大井「北上さんがそう言うなら……」
提督「私も、北上さんがそう言うなら……(裏声)」
大井「……チッ」
提督「いきなり舌打ちかよ……怖い怖い」
大井「えっ、上官に舌打ち? 誰がそんな酷いこと……」
提督「お前じゃい!」
北上「まーまー、二人とも落ち着きなよ~」
大井「北上さんがそう言うなら……」
提督「私も、北上さんがそう言うなら……(裏声)」
4: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 00:00:35.35 ID:lO2nnzlQ0
大井「あの、気色悪い声で真似しないでくれます?」
提督「いやー真似できないよなぁ……」
北上「あはは……提督が大井っちの真似できたら凄いよね」
大井「仮に出来たとしたら、喉に魚雷撃ちますよ……」
提督「そんな心配は要らないと思うガナ……」
提督(赤い蝶ネクタイの変声機でも有ればなあ)
提督(夕張博士に頼んだら、作ってくれないかな?)
提督(……でも資源の無駄とか怒られそう)
提督(秘書艦の叢雲たんに)
提督「いやー真似できないよなぁ……」
北上「あはは……提督が大井っちの真似できたら凄いよね」
大井「仮に出来たとしたら、喉に魚雷撃ちますよ……」
提督「そんな心配は要らないと思うガナ……」
提督(赤い蝶ネクタイの変声機でも有ればなあ)
提督(夕張博士に頼んだら、作ってくれないかな?)
提督(……でも資源の無駄とか怒られそう)
提督(秘書艦の叢雲たんに)
5: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 00:01:13.00 ID:lO2nnzlQ0
提督(まぁでも見つかってバレたとしても)
提督(なんだかんだで許してくれるだろうし)
提督(いっちょ博士にお願いしてみるか……)
提督(バリさんもバーロー好きだし、ノってくれるだろう)
提督(思い立ったが吉日! weigh anchor!)
大井「ちょっと! どこに行くんですか!」
提督「え? いや、ちょっと私事で……」
大井「もう少し待ってください。でないと、魚雷撃ちますよ?」
提督(なんだかんだで許してくれるだろうし)
提督(いっちょ博士にお願いしてみるか……)
提督(バリさんもバーロー好きだし、ノってくれるだろう)
提督(思い立ったが吉日! weigh anchor!)
大井「ちょっと! どこに行くんですか!」
提督「え? いや、ちょっと私事で……」
大井「もう少し待ってください。でないと、魚雷撃ちますよ?」
6: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 00:01:49.66 ID:lO2nnzlQ0
提督「なぜ私は脅されているのでしょうか……」
大井「見ればわかるでしょう?」
提督「ん……んんん!?」
大井「もう少しで北上さんの髪が渇きますから……」
大井「ふぅ……これでいいでしょう」
大井「さぁ北上さん夏仕様スペシャルカットですっ!」
北上「(鏡を見て)み、短いなぁ……」
大井「ナチュラルショートですからね! でも短髪の北上さんも素敵ですっ!」
大井「見ればわかるでしょう?」
提督「ん……んんん!?」
大井「もう少しで北上さんの髪が渇きますから……」
大井「ふぅ……これでいいでしょう」
大井「さぁ北上さん夏仕様スペシャルカットですっ!」
北上「(鏡を見て)み、短いなぁ……」
大井「ナチュラルショートですからね! でも短髪の北上さんも素敵ですっ!」
7: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 00:02:23.17 ID:lO2nnzlQ0
北上「あ、ありがとね大井っち。いつも切ってくれてさ」
大井「いえっ! とんでもないですっ!」
大井「むしろこっちがお礼を言いたいくらいです!」
北上「あはは……なんで大井っちがお礼言うのさ」
大井「それは……なぜでしょうね、うふふ」
大井(北上さんの綺麗な髪を堪能させて貰えるからに決まってます!)
大井(あと、美容室に行くと邪魔な男(虫)が付くかもですし……)
北上「えっと……提督? ど、どうかなぁ?」
大井「いえっ! とんでもないですっ!」
大井「むしろこっちがお礼を言いたいくらいです!」
北上「あはは……なんで大井っちがお礼言うのさ」
大井「それは……なぜでしょうね、うふふ」
大井(北上さんの綺麗な髪を堪能させて貰えるからに決まってます!)
大井(あと、美容室に行くと邪魔な男(虫)が付くかもですし……)
北上「えっと……提督? ど、どうかなぁ?」
8: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 00:02:56.70 ID:lO2nnzlQ0
提督「……ひ」
北上「ひ?」
提督「一目惚れです。僕とお付き合いしていただけませんか?」
北上「……へっ?」
大井「なぁに告白しちゃってくれてるんですかあこの×××!!」ドゴォ
提督「ひでぶっ!?」
北上「ちょっと大井っち!?」
大井「はぁ……はぁ……貴様には地獄すらなまぬるい……!!」
北上「ひ?」
提督「一目惚れです。僕とお付き合いしていただけませんか?」
北上「……へっ?」
大井「なぁに告白しちゃってくれてるんですかあこの×××!!」ドゴォ
提督「ひでぶっ!?」
北上「ちょっと大井っち!?」
大井「はぁ……はぁ……貴様には地獄すらなまぬるい……!!」
9: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 00:03:30.60 ID:lO2nnzlQ0
大井「滅びるがいい、愛とともに……」
北上「だ、駄目だよ大井っちってば……て、提督、大丈夫……?」
提督「あ、愛は滅びぬ……!!」
大井「……どうやらここで始末(バラ)す必要があるわね」
北上「大井っちってば!!」ギュッ
大井「ききききききたかみひゃん!?」
北上「提督に物騒なことはしない。約束だよー?」
大井「……はい、わかりました……」
北上「だ、駄目だよ大井っちってば……て、提督、大丈夫……?」
提督「あ、愛は滅びぬ……!!」
大井「……どうやらここで始末(バラ)す必要があるわね」
北上「大井っちってば!!」ギュッ
大井「ききききききたかみひゃん!?」
北上「提督に物騒なことはしない。約束だよー?」
大井「……はい、わかりました……」
10: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 00:04:10.40 ID:lO2nnzlQ0
北上「提督もさー……」
提督「は、はい?」
北上「いつもの髪型、似合ってなかったってこと?」
提督「あ、そんなことは……ないんだが……」
提督「短髪の北上が可愛すぎてな……」
北上「はっ、恥ずかしいセリフとかさー……禁止だよ……」
大井(なーにラブコメかましてくれちゃってるんですかねえ……)ゴゴゴゴゴ
『提督に物騒なことはしない。約束だよー?』
大井(くぅ……がんばれがんばれ私の理性……!!)ズズズ
提督「は、はい?」
北上「いつもの髪型、似合ってなかったってこと?」
提督「あ、そんなことは……ないんだが……」
提督「短髪の北上が可愛すぎてな……」
北上「はっ、恥ずかしいセリフとかさー……禁止だよ……」
大井(なーにラブコメかましてくれちゃってるんですかねえ……)ゴゴゴゴゴ
『提督に物騒なことはしない。約束だよー?』
大井(くぅ……がんばれがんばれ私の理性……!!)ズズズ
11: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 00:04:40.81 ID:lO2nnzlQ0
ピンポンパンポーン
大淀「職務放棄してフラフラしてる提督~」
大淀「至急執務室へお越しください」
大淀「来ないとアナタの大事な秘蔵本を御開帳ですので、さっさと来てくださいね♪」
ピンポンパンポーン
大淀「職務放棄してフラフラしてる提督~」
大淀「至急執務室へお越しください」
大淀「来ないとアナタの大事な秘蔵本を御開帳ですので、さっさと来てくださいね♪」
ピンポンパンポーン
12: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 00:05:29.66 ID:lO2nnzlQ0
提督「……そういう訳だから、失礼するぞ」
北上「うん、仕事頑張ってね」
提督「お、おう。いつもより頑張れそうだ」
北上「そっか、えへへ……」
大井「さ っ さ と い っ て く だ さ い」
提督「へいへい、言われなくても行きますよ」ダッシュ
北上「ていとくー! 褒めてくれてありがとねー!」
提督「オウ、ドウイタシマシテー……(残響)」
北上「うん、仕事頑張ってね」
提督「お、おう。いつもより頑張れそうだ」
北上「そっか、えへへ……」
大井「さ っ さ と い っ て く だ さ い」
提督「へいへい、言われなくても行きますよ」ダッシュ
北上「ていとくー! 褒めてくれてありがとねー!」
提督「オウ、ドウイタシマシテー……(残響)」
13: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 00:06:02.02 ID:lO2nnzlQ0
北上「いやー……てんやわんやだったねー」
大井「そうですね……まったくあの男は」
北上「まさか告白されるとは思わなかったねー」
北上「まー冗談だろうけどさー」
大井(いえ……かなり本気だったわ、あの目は)
大井(北上さんを愛する私だから分かります)
大井(あれは北上さんに堕とされた者の目……)
大井(元々、北上さんへそれなりに好意を持ってましたからね……)
大井(普段とのギャップに悩殺(オト)されたのでしょうね)
大井「そうですね……まったくあの男は」
北上「まさか告白されるとは思わなかったねー」
北上「まー冗談だろうけどさー」
大井(いえ……かなり本気だったわ、あの目は)
大井(北上さんを愛する私だから分かります)
大井(あれは北上さんに堕とされた者の目……)
大井(元々、北上さんへそれなりに好意を持ってましたからね……)
大井(普段とのギャップに悩殺(オト)されたのでしょうね)
14: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 00:06:36.23 ID:lO2nnzlQ0
大井(これは、提督への警戒レベルを引き上げなくてはいけませんね……)
大井(阿武隈さんよりも上の、レベル4に……)
北上「大井っちー?」
大井「は、はいっ? 北上さんはかわいいですよ?」
北上「何言ってんのさー……私達も部屋戻ろ?」
大井「そうですね! あ、でも片付けがあるので、北上さんはお先に戻っていていいですよ」
北上「や、手伝うよ。髪切って貰ったし、それくらいはねー」
大井「じゃあ一緒に片付けましょう! 一緒に!」
大井(阿武隈さんよりも上の、レベル4に……)
北上「大井っちー?」
大井「は、はいっ? 北上さんはかわいいですよ?」
北上「何言ってんのさー……私達も部屋戻ろ?」
大井「そうですね! あ、でも片付けがあるので、北上さんはお先に戻っていていいですよ」
北上「や、手伝うよ。髪切って貰ったし、それくらいはねー」
大井「じゃあ一緒に片付けましょう! 一緒に!」
24: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 23:38:56.80 ID:lO2nnzlQ0
提督「執務室に只今戻りましたよ~……おや、大淀さん? 其処は提督
である私の椅子ではありませんか? 何故貴女が坐っていらっしゃる
のですか……」
大淀「この椅子、値が張るだけあって座り心地が良いですね。見た目はごつ
ごつしてる割には、ふかふかです。仕事をさぼる誰かさんには勿体ない
ので、今度から私が使ってしまいましょうか」
提督「ちょ、ちゃんと仕事するので、勘弁してください……」
大淀「うふふ、このやりとりも何度繰り返したか分かりませんね。では早速、机に
山積みになっているこの書類を片付けて下さいますか?」
である私の椅子ではありませんか? 何故貴女が坐っていらっしゃる
のですか……」
大淀「この椅子、値が張るだけあって座り心地が良いですね。見た目はごつ
ごつしてる割には、ふかふかです。仕事をさぼる誰かさんには勿体ない
ので、今度から私が使ってしまいましょうか」
提督「ちょ、ちゃんと仕事するので、勘弁してください……」
大淀「うふふ、このやりとりも何度繰り返したか分かりませんね。では早速、机に
山積みになっているこの書類を片付けて下さいますか?」
25: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 23:40:05.26 ID:lO2nnzlQ0
提督(笑顔が怖い……笑ってるのに睨まれてるようだ……)
提督「お、大淀さんも手伝ってくれるよね……?」
大淀「私は構いませんけど……本来、秘書艦の叢雲さんに手伝ってもらうべき
ですよね。今更かもしれませんけど」
提督「叢雲たんと一緒に居ると気を遣っちゃってさ……多分あまり好かれてないし」
大淀「好かれていようが無かろうが、仕事はさせるべきだと思いますけど……好かれ
ていないと思うなら、何故彼女を秘書艦に指名したんですか?」
提督「だ、だって……初めての子だから……」
大淀「頬を染めないで下さい。意味深な雰囲気を出そうとしても意味ないですよ。
好かれてないんでしょう?」
提督「ぐはあっ……大淀さんがえげつねえ……はぁ、コーヒーでも淹れるかな」
提督「お、大淀さんも手伝ってくれるよね……?」
大淀「私は構いませんけど……本来、秘書艦の叢雲さんに手伝ってもらうべき
ですよね。今更かもしれませんけど」
提督「叢雲たんと一緒に居ると気を遣っちゃってさ……多分あまり好かれてないし」
大淀「好かれていようが無かろうが、仕事はさせるべきだと思いますけど……好かれ
ていないと思うなら、何故彼女を秘書艦に指名したんですか?」
提督「だ、だって……初めての子だから……」
大淀「頬を染めないで下さい。意味深な雰囲気を出そうとしても意味ないですよ。
好かれてないんでしょう?」
提督「ぐはあっ……大淀さんがえげつねえ……はぁ、コーヒーでも淹れるかな」
26: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 23:40:37.67 ID:lO2nnzlQ0
大淀「あ、私が淹れますよ」
提督「いや、自分でやるよ。36.5㎝は積み重なっているであろう書類から少しでも
離れたいからさ。大淀さんも飲む?」
大淀「いただきます。スティックシュガーは2本でお願いします」
提督「りょーかい。ブラックしか飲まなそうな出来る女の大淀さんには、スティックシュガー
2本も入れますよっと」
大淀「……意地悪ですね、提督」
提督「意地悪のつもりじゃないよ。むしろ可愛いと思ってるんだけどな。ギャップ萌えって
やつだよ、ギャップ萌え」
提督「いや、自分でやるよ。36.5㎝は積み重なっているであろう書類から少しでも
離れたいからさ。大淀さんも飲む?」
大淀「いただきます。スティックシュガーは2本でお願いします」
提督「りょーかい。ブラックしか飲まなそうな出来る女の大淀さんには、スティックシュガー
2本も入れますよっと」
大淀「……意地悪ですね、提督」
提督「意地悪のつもりじゃないよ。むしろ可愛いと思ってるんだけどな。ギャップ萌えって
やつだよ、ギャップ萌え」
27: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 23:41:23.28 ID:lO2nnzlQ0
大淀「調子の良いこと言って……そう言えば、何方でサボってらっしゃったんですか?」
提督「おーそうそう! 北上が地上に舞い降りたエンジェルになってた!」
大淀「えーと……意味がよく分からないんですが」
提督「分かるように説明すると……北上が短髪になって、俺の胸を貫くほどの可愛さ
を手に入れてしまったということだな」
大淀「そういうことですか……でも珍しいですよね。髪型を変える子ってあまり居ない
気がしますけど」
提督「まーな……でも良いじゃないか。せっかく美容室顔負けの設備を揃えてある
んだし……デカい鏡とか、業務用ドライヤーとか、シャンプーチェアとか。それに
スタイリストの大井も居るしな
提督「おーそうそう! 北上が地上に舞い降りたエンジェルになってた!」
大淀「えーと……意味がよく分からないんですが」
提督「分かるように説明すると……北上が短髪になって、俺の胸を貫くほどの可愛さ
を手に入れてしまったということだな」
大淀「そういうことですか……でも珍しいですよね。髪型を変える子ってあまり居ない
気がしますけど」
提督「まーな……でも良いじゃないか。せっかく美容室顔負けの設備を揃えてある
んだし……デカい鏡とか、業務用ドライヤーとか、シャンプーチェアとか。それに
スタイリストの大井も居るしな
28: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 23:43:03.14 ID:lO2nnzlQ0
大淀「大井さんは、北上さん専属ですけどね」
提督「そうなんだが……実は、頼めばと切ってくれるんだよ。ぶつくさ文句を言われるけど
な……ほれ、淹れたてほくほくのコーヒーをどうぞ」
大淀「あ、ありがとうございます……でも提督の髪を切る大井さんって想像出来ませ
んね……髪じゃなくて、別の部分を切られませんでした?」
提督「いや、案外普通に切ってくれたぞ。軽口叩いても、ハサミを喉元に押し当て
られたりはしなかったよ。もう切ってあげませんよ? って言われるくらいだったな」
大淀「へぇ、意外……あ、コーヒー美味しいですね。甘さ十分です」
提督「そ、そうか……満面の笑みだな」
提督(甘いの好きなら執務室にココアでも買い置きしておこうかな。大淀と駆逐艦用に)
提督「そうなんだが……実は、頼めばと切ってくれるんだよ。ぶつくさ文句を言われるけど
な……ほれ、淹れたてほくほくのコーヒーをどうぞ」
大淀「あ、ありがとうございます……でも提督の髪を切る大井さんって想像出来ませ
んね……髪じゃなくて、別の部分を切られませんでした?」
提督「いや、案外普通に切ってくれたぞ。軽口叩いても、ハサミを喉元に押し当て
られたりはしなかったよ。もう切ってあげませんよ? って言われるくらいだったな」
大淀「へぇ、意外……あ、コーヒー美味しいですね。甘さ十分です」
提督「そ、そうか……満面の笑みだな」
提督(甘いの好きなら執務室にココアでも買い置きしておこうかな。大淀と駆逐艦用に)
29: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 23:45:04.98 ID:lO2nnzlQ0
時は流れて……
提督「はぁ~疲れた疲れた……やっとバリさんに会いに行けるよ……しかし
あの子の部屋って何処だっけ? 軽巡寮は頻繁に寄ることもないから
勝手が分からんな……夕張と会う時は大体工廠だしな」
天龍「提督じゃねーか! 何してんだ? 廊下でふらふら、挙動不審だぜ?」
提督「おお天龍! 実は夕張に用事があってな。あの子の部屋、どこだったか
忘れてしまって、迷ってるとこなんだよ」
天龍「ははっ、迷子かよ! なっさけねえ提督だな! 着いて来いよ、案内してやるぜ」
提督「ありがとうな、天龍」
天龍「別に、礼を言われるほどの事じゃねーよ……あ、この圧倒的な格好よさの扉が
オレの部屋だぜ。覚えてるか?」
提督「ああ勿論。忘れる訳ないだろう」
提督(あんな真っ黒で悪魔のようなドアはお前だけだよ、間違いなく)
提督「はぁ~疲れた疲れた……やっとバリさんに会いに行けるよ……しかし
あの子の部屋って何処だっけ? 軽巡寮は頻繁に寄ることもないから
勝手が分からんな……夕張と会う時は大体工廠だしな」
天龍「提督じゃねーか! 何してんだ? 廊下でふらふら、挙動不審だぜ?」
提督「おお天龍! 実は夕張に用事があってな。あの子の部屋、どこだったか
忘れてしまって、迷ってるとこなんだよ」
天龍「ははっ、迷子かよ! なっさけねえ提督だな! 着いて来いよ、案内してやるぜ」
提督「ありがとうな、天龍」
天龍「別に、礼を言われるほどの事じゃねーよ……あ、この圧倒的な格好よさの扉が
オレの部屋だぜ。覚えてるか?」
提督「ああ勿論。忘れる訳ないだろう」
提督(あんな真っ黒で悪魔のようなドアはお前だけだよ、間違いなく)
30: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 23:45:50.31 ID:lO2nnzlQ0
天龍「しっかし、お前が軽巡寮に来るのも珍しいよな。いつも駆逐艦のところ
ばっかり行ってるだろ? このロリコン野郎が」
提督「呼ばれるんだから、仕方ないだろ……それに、駆逐艦はまだ子供で色々
心配なんだよ。軽巡以上は大人扱いしてるからな。天龍も含めてさ」
天龍「まーガキの御守りは大変だよな……あいつらわらわらと群がってくるから
うっとおしくて仕方ねえ。有名人に群がるファンじゃねえんだからよ……」
提督「有名かどうかはさておき、人気者には違いないな。天龍は面倒見がいい
からなあ……って何か変な音しないか? この部屋か?」
天龍「此処が夕張の部屋だな。そんじゃ、俺はもう行くからな」
提督「おう、案内ありがとうな。愛してるぜ」
天龍「へっ、ばーか。まー作業の邪魔はしない方がいいと思うぜ? じゃーな!」
ばっかり行ってるだろ? このロリコン野郎が」
提督「呼ばれるんだから、仕方ないだろ……それに、駆逐艦はまだ子供で色々
心配なんだよ。軽巡以上は大人扱いしてるからな。天龍も含めてさ」
天龍「まーガキの御守りは大変だよな……あいつらわらわらと群がってくるから
うっとおしくて仕方ねえ。有名人に群がるファンじゃねえんだからよ……」
提督「有名かどうかはさておき、人気者には違いないな。天龍は面倒見がいい
からなあ……って何か変な音しないか? この部屋か?」
天龍「此処が夕張の部屋だな。そんじゃ、俺はもう行くからな」
提督「おう、案内ありがとうな。愛してるぜ」
天龍「へっ、ばーか。まー作業の邪魔はしない方がいいと思うぜ? じゃーな!」
31: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 23:47:38.80 ID:lO2nnzlQ0
提督(……と言われても、せっかく部屋の前まで来ておいて、Uターンするのは
勿体無いし……当たって砕けよう。断られたら、潔く引き下がればいい)
夕張「ノックの音……誰だろ? ドアに作業中のプレート、掛けてあるのに……
って提督?? 何か御用ですか? 今、ちょっと取り込み中とい言いますか
作業中と言いますか……」
提督「扉を開けただけで錆びた鉄の匂い……窓を閉め切った薄暗い部屋で
よく作業続けられるもんだな~……メロン博士?」
夕張「誰が博士ですかっ! っていうかその言い方だと私、メロンに詳しい博士
みたいじゃないですし……普通に呼んで欲しいんですけど」
提督「いいじゃないか。ところで、自室が工廠みたいになってるけど、女の子の
部屋がこれでいいのか? 作業台の明かりだけだと、目にも悪いだろうし
……ちょっとお邪魔していいか?」
勿体無いし……当たって砕けよう。断られたら、潔く引き下がればいい)
夕張「ノックの音……誰だろ? ドアに作業中のプレート、掛けてあるのに……
って提督?? 何か御用ですか? 今、ちょっと取り込み中とい言いますか
作業中と言いますか……」
提督「扉を開けただけで錆びた鉄の匂い……窓を閉め切った薄暗い部屋で
よく作業続けられるもんだな~……メロン博士?」
夕張「誰が博士ですかっ! っていうかその言い方だと私、メロンに詳しい博士
みたいじゃないですし……普通に呼んで欲しいんですけど」
提督「いいじゃないか。ところで、自室が工廠みたいになってるけど、女の子の
部屋がこれでいいのか? 作業台の明かりだけだと、目にも悪いだろうし
……ちょっとお邪魔していいか?」
32: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 23:48:30.25 ID:lO2nnzlQ0
夕張「だ、ダメです! 絶対ダメ! 部屋酷い状態だし……漫画とかBDとか
技術書とか、床に散らばってて……」
提督「別に気にしないって! 実はちょっと夕張博士に頼みたいことがあってさ」
夕張「駄目ったら駄目です! 絶対入らせませんから! がるる~!!」
提督「きゃ、キャラ崩壊してるぞ……分かった、分かったよ! じゃあ別の場所
で話そう! あまり人に聞かれたくない話だから、俺の部屋でも良いか?」
夕張「て、提督の部屋ですか……?」
提督「それが嫌なら工廠……は誰か居るかもしれないし、余剰資源が置いてある
倉庫かな? もしくは……」
技術書とか、床に散らばってて……」
提督「別に気にしないって! 実はちょっと夕張博士に頼みたいことがあってさ」
夕張「駄目ったら駄目です! 絶対入らせませんから! がるる~!!」
提督「きゃ、キャラ崩壊してるぞ……分かった、分かったよ! じゃあ別の場所
で話そう! あまり人に聞かれたくない話だから、俺の部屋でも良いか?」
夕張「て、提督の部屋ですか……?」
提督「それが嫌なら工廠……は誰か居るかもしれないし、余剰資源が置いてある
倉庫かな? もしくは……」
33: ◆DDpBqJPEhs 2015/08/13(木) 23:51:10.15 ID:lO2nnzlQ0
夕張「提督の部屋でいいですよ。先に行ってて貰ってもいいかしら? 作業、キリが
良い所まで終わらせたら、すぐに行きますから」
提督「りょーかい。じゃあ待ってるよ。焦らなくていいからな」
夕張「はーい、じゃあまた後で~」
夕張(……はぁ。漫画は良いとしても、薄い本は片付けておかないと……見つかったら
恥ずかしくて死んじゃうし、提督をお招きできないものね)
夕張(でも、提督からお誘いなんて珍しいわね……しかも私の部屋に来てまで……
大事なお話でもあるのかしら? なんて……ね)
夕張「さーて、さっさと作業を終わらせちゃいましょう! 提督が私を呼んでいるものね!」
良い所まで終わらせたら、すぐに行きますから」
提督「りょーかい。じゃあ待ってるよ。焦らなくていいからな」
夕張「はーい、じゃあまた後で~」
夕張(……はぁ。漫画は良いとしても、薄い本は片付けておかないと……見つかったら
恥ずかしくて死んじゃうし、提督をお招きできないものね)
夕張(でも、提督からお誘いなんて珍しいわね……しかも私の部屋に来てまで……
大事なお話でもあるのかしら? なんて……ね)
夕張「さーて、さっさと作業を終わらせちゃいましょう! 提督が私を呼んでいるものね!」
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