1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 17:39:44.10 ID:QRnl9nn20
FFF団員「吉井キサマッ!さっき玉野さんと何話してたぁ!!!」

美波「待ちなさいアキッ!しっかり話を聞かせてもらうんだから!」

明久「誤解だよ皆!皆が羨ましがるような会話は一切してないから!」

FFF団員「黙れッ!女生徒と会話した時点で死刑じゃぁぁぁぁ!」

明久「えええええ!理不尽すぎる!あんな事を言われた上に死刑なんて理不尽すぎる!」

FFF団員「待てぇぇぇ!」

FFF団員「挟み込めぇぇぇ!」

明久「しまった!挟まれた!?こうなったら…」

FFF団員「おい!窓から逃げる気だ!」

FFF団員「なんだと!?させるな!」

明久「うわぁぁぁぁ!」ガシャァァァン

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 17:45:14.56 ID:QRnl9nn20
FFF団員「…おい、あいつ頭から落ちたぞ」

FFF団員「お、お前が足なんか引っ張るから!」

FFF団員「お前だって後頭部に殴りかかっただろ!」

『やあ、おはよう吉井君…だっ!大丈夫かい!?誰か救急車を!』


……
………

雄二「何?明久が救急車で運ばれた?」

美波「ええ…2階から落ちて…」

秀吉「明久がたかが2階から落ちただけで運ばれるとは思えんのじゃが…」

ムッツリーニ「…意外」

雄二「まあどうせ大した事はないだろうが、一応放課後にでも見舞いにいくか」

姫路「普通の人は2階から落ちたら大丈夫じゃないと思うんですけど…」

雄二「まあ明久だからな」

ムッツリーニ「…その程度の怪我は日常茶飯事」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 17:48:55.54 ID:QRnl9nn20
雄二「おい島田、明久の入院している病院はどこだ?」

美波「あの丘の上の病院よ」

雄二「そうか、じゃあ行くか」

姫路「あそこまでならバスが出てますよ」


……
………

雄二「お、この部屋か…うーっす明久、邪魔するぞ」

明久「………」ピッピッピッ

秀吉「寝ているようじゃの」

ムッツリーニ「…呑気」

雄二「おい明久、起きろ。見舞いに来てやったぞ」

明久「…ん?」パチッ

美波「あ、起きたわ」

明久「…え?誰?君たちは」

雄二「…は?」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 17:55:19.95 ID:QRnl9nn20
美波「ちょっとなに言ってるのよ、落としたことは謝るけどそんなイタズラするなんて悪趣味よ?」

雄二「その演技はやめたらどうだ、こっちには秀吉もいるんだぜ?」

ムッツリーニ「…誤魔化せるとは思えない」

雄二「なぁ秀吉?なんとか言ってやってくれよ」

秀吉「済まぬ…ワシには演技に見えんのじゃ」

雄二「は?おいおい何を言ってるんだ秀吉?こいつがたかが2階から落ちただけで記憶喪失だと?ハッ!ありえねぇ」

医者「失礼するよ」コンコン

医者「君たちは彼の友達かい?ちょっと来てもらってもいいか?」

雄二「…!」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 17:59:25.72 ID:QRnl9nn20

医者「というわけだ。彼の記憶はこの2~3年間の記憶が抜け落ちている」

医者「その上、先ほどテストをしたところ基本常識などはあるようだが、学力が中学1年レベルまで下がっていた」

美波(この状況でいつものことだなんて言えないわよね…)

雄二「つまり明久の、俺たちに関する記憶は無いのか?」

医者「君たちが彼と知り合ったのが高校に入ってからならそうなる」

雄二「そうか…」

医者「話は以上だ、君たちも彼と仲良くしてあげてくれ。何かの拍子で記憶が戻ることもある」

医者「記憶喪失以外に異常はないから、明日からも普通に登校するはずだ」

雄二「………」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:06:53.31 ID:QRnl9nn20
秀吉「おはようじゃ、明久はまだ来ておらんのか?」

雄二「ああ…」

ガラッ
明久「お…おはよう」

雄二「よう明久、元気か?」

明久「え?うん…」

明久「君は…坂本君?」

雄二「は?おい、お前記憶が戻ってるのか?」

明久「いや、昨日この学校の学園長先生が来てくれてね、君たちの事を教えてくれたんだ」

明久「この学校の事は君たちに聞くようにって言われたんだけど…教えてくれるかな?」

雄二「ああ…分かった」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:13:40.97 ID:QRnl9nn20
~説明中~
明久「へぇー、楽しそうだね」

雄二「ああ…」

明久「じゃあこれから宜しく、坂本君」

雄二「雄二でいい」

明久「そう?じゃあ雄二、宜しく」

雄二「よろしくな、明久」

鉄人「では、一週間後の試召戦争大会に向けて勉学に励む様に」

明久「試召戦争大会?」

雄二「ああ、この学年の全クラスが入り乱れて試召戦争をするんだ」

秀吉「そういえば今の明久は試召戦争の経験は無いんじゃったのう」

ムッツリーニ「…不安」

明久「木下さんと土屋君だっけ?よろしく」

秀吉「秀吉でいいぞい」

ムッツリーニ「…ムッツリーニと呼べ」

明久「うん?わかったよ。大事な大会なんだね、できる事があったら協力するよ」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:18:08.54 ID:QRnl9nn20
雄二「ああ、頼むぞ」

教師「お前ら席につけ、授業だぞ」

明久「じゃあ、また後でね」

………
教師(吉井が…あの吉井が)

クラスメイト1(真面目に授業を受けてるだと…!?)

明久「…」カリカリカリ
………

明久「召喚獣だっけ?はテストの点によって強さが変わるんだよね?」

雄二「ああ、4日後にテストが控えているからな」

明久「分かった…ところで雄二、こんな事いきなり頼むのも申し訳ないんだけど…」

雄二「ん?なんだ?」

明久「勉強を教えてくれないかな…?」

雄二「なんだと!?」

明久「うわっ!ごめん!無理ならいいんだ!」

雄二「…いや、驚いただけだ。いいだろう、放課後に暫く教えてやる、毎日な」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:22:29.66 ID:QRnl9nn20
秀吉「おはようじゃ、雄二、明久」

雄二「おう」

明久「おはよう秀吉」

秀吉「そういえばここ2日ほど姫路と島田を見んのじゃがどうしたのじゃ?」

雄二「姫路は最近明らかに明久を避けてるな、島田は原因の一端だという負い目があるんじゃないか?」

明久「へ?姫路…さん?」

雄二「おお、そうか。お前らは小学校が同じだったな」

ムッツリーニ「…唯一の知り合い」

明久「でも僕の事なんて覚えてるかどうか…」

雄二「バカか、見舞いに行った時いただろうが」

明久「あ、そっか」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:25:14.96 ID:QRnl9nn20
明久「島田さんにはあんまり責任を感じて欲しくないなぁ、話を聞く限り原因は僕でしょ?」

雄二「ん…まあそうといえばはそうだが…」

ムッツリーニ「…女生徒と話すのは異端審問会の掟に反する…」

明久「へ?秀吉は女生徒でしょ?」

秀吉「ワシは男じゃ…」

明久「嘘だぁ、僕ちょっと島田さんと話してくるね?」

雄二「そうか、まあいいんじゃないか?」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:26:51.40 ID:QRnl9nn20
明久「うん、じゃあね」

秀吉「…雄二、あまり気を詰めるで無い。最近疲れてるじゃろう」

雄二「どうも調子が狂ってな…なに、戻るまでの辛抱さ」

秀吉「じゃといいんじゃが…」

雄二「戻らないと許さねぇぞあの野郎…」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:31:28.49 ID:QRnl9nn20
明久「島田さんっ!」

美波「へっ!?アキ?」

明久「最近あんまり話してないよね?…いやっ、僕はアレなんだけど皆が心配してるし…」

明久「…僕もあんまり気にして欲しくないから」

美波「アキ…ごめんね…私のせいだね…」

明久「いやっ!そんな!全然大丈夫だよ!」

明久「むしろ落ちた直接の原因はほかの人だって聞いてるし」

FFF団員「「ギクッ!」」

美波「でもっ!…」

明久「あんまり避けられるのもさみしいしさ…記憶がなくて悪いけど、もしよかったらまた話そうよ。僕も思い出せる様に頑張るからさ」

美波「…そっか、アンタはそうよね…」

美波「分かったわ、これからもよろしく!アキ!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:33:15.09 ID:QRnl9nn20
雄二「お、島田か、久しぶりだな」

美波「心配かけてごめんね?」

秀吉「気にするでない」

明久「さて…そろそろ授業かな?またね、皆」

美波「え?アキが授業…?」

雄二「気にするな島田…」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:33:49.19 ID:QRnl9nn20
>>21
マジで、知らんかった
詳しく教えてくれ

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:36:40.93 ID:QRnl9nn20

……
………

明久「さて…放課後だ」

雄二「明久、今日はなんの科目をするんだ?」

明久「そうだね…今日は」

玉野「アキちゃ…吉井くん!!!」バン

明久「へ?アキちゃん?」

玉野「入院したって聞いたけど大丈夫!?私お見舞い様にプレゼントを用意したの!」

雄二「原因はお前だけどな」

玉野「見て!アキちゃ…アキちゃんに似合うと思うの!」

雄二「待て!何で言い直さなかった!」

明久「アキちゃん?」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:39:23.12 ID:QRnl9nn20
明久「え~と…玉野さん?ありがたいけどこの服は女物じゃ…」

玉野「大丈夫!すっごく似合うから!」

明久「そういう問題じゃないと…待って!なんで服を脱がそうとするの!やめてよ!」

玉野「はっ…そういえばアキちゃんはいま記憶が?改竄するなら今のうち…」

雄二「おい玉野、サラッと物騒な事を言うな」

玉野「アキちゃん!これを見て!これがアキちゃんよ!」ペラッ

明久「可愛い子だね、メイド服…パンツがトランクスだと!?」

雄二「明久、それはお前だ」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:42:05.02 ID:QRnl9nn20
明久「嘘だ!騙されないぞ!…まって何でさらにズボンまでうばおうとするの!?っていうかその力はどこから来るの!?」

玉野「大丈夫アキちゃん!今本当の姿にしてあげるからね!」

雄二「ご愁傷様、だな」


……

アキちゃん「もうお嫁にいけない…」

雄二「行くつもりだったのか…」

玉野「いいねっ!似合うよ!次これね!」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:42:38.19 ID:QRnl9nn20
>>27
そうか、サンクス

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:46:15.69 ID:QRnl9nn20
明久「うぅ…疲れた…」

雄二「あの後結局5着着たからな…」

明久「しょうがない…勉強は家でしよう」

雄二「頑張れよ」


……

『雄二、今日放課後誰と居たの』
『まて翔子、誤解だ、あれは明久だ』
『嘘、吉井は男の子』
『いや、多分あの場合男の娘だとニギャァァッ!やめろ翔子!』
『吉井…やっぱり危険…』

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:49:11.62 ID:QRnl9nn20
明久「やあ、雄二、秀吉、おはよう」

雄二「よう明久」

秀吉「今日は遅かったのう」

明久「昨日遅くまで勉強しててね…ふぁぁ」

雄二「そうか、じゃあ眠気覚ましに運動でもするか?」

明久「運動?」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:52:38.05 ID:QRnl9nn20
雄二「ああ、今日は鉄人は休みだからな、一限目が暇なんだ」

明久「西村先生、風邪でもひいたの?」

雄二「鉄人は風邪ひかないな…」

雄二「そうと決まれば準備だな」

明久「だめだよ、先生がいないって事は自習でしょ?ちゃんと教室にいないと…」

雄二「明久…」

雄二「…いや、そうだな。お前の言う通りだ」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 18:57:58.77 ID:QRnl9nn20
須川「ところがどっこい、そうは行かないんだな」

明久「須川君?どうしたのそんなもの被って」

須川「記憶喪失なら手は出さずにおこうと思ったが…貴様また玉野さんと…」

須川「野郎ども!待たせたな!宴の始まりだぁ!」

FFF団員『『『異端者には死を!』』』

須川「男とは!?」

FFF団員『『『愛を捨て、哀に生きるもの!』』』

雄二「…クククッ」

明久「待って!皆どうしたのさ!」

雄二「逃げるぞ明久ぁ!俺も昨日翔子と帰ったところを見られた様だ!捕まるなよ!」

須川「なんだと!?坂本貴様ぁ!」

雄二「ハァーッハハハハ!捕まえてみやがれ!」

明久「あ!まってよ雄二!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 19:01:14.05 ID:QRnl9nn20
雄二「ああなったら連中は止まらねぇ!叩きのめせ明久!」

明久「何だかわからないけど感覚がヤバイと告げてる…了解雄二!派手にやろう!」

FFF団員『見つけたぞ!坂本に吉井だ!』

FFF団員『やれ!』

雄二「右だ明久!」

明久「了解!くらえぇっ!」

FFF団員『ぐふっ!』

雄二「お前もなぁ!」

FFF団員『ガハァッ!』

明久「!?雄二後ろ!うらぁ!」

FFF団員『ぐ…ふっ』

雄二「ナイスだ明久!行くぞ!」

明久「うん!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 19:04:46.22 ID:QRnl9nn20

……

須川「くそ…貴様ら…許さんぞ…」

明久「ハァ、ハァ。全員やったかな?」

雄二「ああ…ハァ、手こずらせあがって」

明久「強いんだね雄二」

雄二「ああ、慣れてるからな」

明久「さて…教室に戻ろうか」

雄二「そうだな」

秀吉「おかえりじゃ、雄二、明久」

秀吉「んむ?…雄二、随分と嬉しそうじゃの?」

雄二「そんなわけあるか!久々に散々な目に遭ったぜ」

秀吉「それにしてはいい表情じゃが…まあいい、これ以上は聞かん」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 19:10:19.33 ID:QRnl9nn20
『姫路、いつまで明久を避けるつもりだ』
『だって…』
『あいつはお前の事を覚えてるぞ。それに、たとえ覚えてなくてもお前を邪険に扱ったりしない。それは誰よりもお前が知っているはずだ』
『…そう、ですね。私も頑張ります』
『ああ、頼んだぞ』


……

姫路「あっ、明久くん!おはようございます!」

明久「おはよう、姫路さん」

姫路「今日はテストですねっ!頑張りましょうね!」

明久「そうだね、お互い頑張ろう?」

姫路「あと…その…お弁当を作ったんですけど…いっ、一緒に食べませんかっ!?」

明久「本当に!?ありがとう!」


『しまった…そう転んだか』
『…ご愁傷様』
『明久…武運を祈るぞい…』

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 19:13:26.32 ID:QRnl9nn20

……

雄二「おい明久、テストはどうだった?」

明久「手応えはあったけど…何分この一週間で詰め込んだだけだから自信はないなぁ」

雄二「そうか、まあお前はそれでいい」

明久「じゃあ、これから約束があるから」

姫路「あれ?坂本くんも一緒ですか?」

明久「あ、姫路さん」

姫路「よかったら、他の皆も誘って食べましょうか!」

雄二「えっ!?いや!いいぞ姫路!お前は明久と二人で」

明久「せっかくのお誘いを断るなんて酷いよ雄二!ほら!」

雄二「くそっ…」

明久「僕は他の皆を呼んでくるね」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 19:34:18.14 ID:QRnl9nn20
明久「秀吉!ムッツリーニ!美波!」

美波「どうしたの?アキ」

ムッツリーニ「…騒がしい」

秀吉「急ぎの用かの?」

明久「違うんだ、お昼皆で一緒に食べない?ってーー」

美波「そう?いいわよ?」

秀吉「久しぶりじゃな」

明久「ーー姫路さんが」

ムッツリーニ「…!!」ダッ

秀吉「さらばじゃ!」

明久「ああっ!どうしたのさ二人とも!」

美波「そうよ、慌ててどうしたの?」

秀吉「後生じゃ…見逃してくれ」

ムッツリーニ「…!…!」ジタバタ

明久「はい…行くよー」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 19:36:14.26 ID:QRnl9nn20
姫路「明久君、おかえりなさい」

雄二「お…おう明久…俺はもう食い終わったぜ…」ガクガク

明久「ははっ、どうしたのさ雄二?足が震えてるよ?」

雄二「ちょっと…足が攣ってな…」

姫路「じゃあ皆さん、ワケアイッコシマショウ?」

明久「イエーイ!」

秀吉「」

ムッツリーニ「」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 19:38:26.46 ID:QRnl9nn20

……

ムッツリーニ「……」ガクガク

秀吉「……」ガクガク

姫路「美波ちゃん、明久くん、ごめんなさい!お弁当足りませんでしたね…」

明久「いいよ、でもよっぽど美味しかったんだね、二人ともすごい勢いで食べてたもん」

美波「本当にね…慌てすぎて喉につまらせるなんて…」

雄二「お前ら…戻ってこい!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 19:40:47.87 ID:QRnl9nn20
秀吉「やれやれ…酷い目にあったぞい」

ムッツリーニ「…無知は罪」

雄二「そう言うな…あいつは姫路の殺人料理を知らないんだ」

秀吉「そのせいで余分に食べる羽目になったぞい」

ムッツリーニ「…苦労した」

雄二「お前らなんだかんだで優しいよな、明久の分まで食べるなんて」

秀吉「このまま明久が倒れたら困るからのう」

ムッツリーニ「…まだ秘蔵コレクションを見せてもらってない」

雄二「だな」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 19:47:05.63 ID:QRnl9nn20
雄二「…さて、いよいよ大会当日だ」

明久「いよいよだね…」

雄二「今回は1対1の勝負じゃない、全クラス対抗戦だ」

雄二「つまりは他のクラスがお互いつぶしあい、疲弊するのを待てばいい」

明久「このクラスには攻めてこられないの?」

雄二「ここは最底辺クラスだぞ?いかに倒すかではなくいかに生き残るかが目的な以上まず直ぐに狙われる心配はない」

明久「そっか」

雄二「ああ…そこで今回は車輪の陣を再現する」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 19:49:57.87 ID:QRnl9nn20
明久「車輪の陣?」

雄二「このクラスに1人以上、補充試験のための先生をおいて置くんだ」

雄二「そして外にクラスの半数警備を置く。もし万が一戦闘になれば疲弊した兵は中に戻り補充試験、その間に全快した兵が外に出て戦闘する」

明久「なるほど、それなら長く持つね」

雄二「そして最終的に1対1の状況になれば残ったクラスを潰し、優勝だ」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 19:53:09.88 ID:QRnl9nn20
雄二「野郎ども!準備はいいか!!」

Fクラスメイト『『『オオオーッ!』』』

雄二「開戦だ!」


……

ムッツリーニ「…Cクラス、Eクラスを殲滅」

須川「BクラスとCクラスが戦闘を開始したぞ」

雄二「そうか、引き続き監視を頼む」

FFF団員「大変だ!Dクラスが攻めて来たぞ!」

雄二「分かった…よし!戦闘準備だ」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 19:55:53.85 ID:QRnl9nn20
Dクラス兵「覚悟しろFクラス!サモン!」

Fクラス兵「そう簡単にやられるか!サモン!」

Dクラ 数学 Fクラ
120点 98点 85点


Dクラス兵「ちっ!二人掛かりかよ…うわぁ!」

鉄人「戦死者は補習!!!」

Fクラス兵「よし!点数が下がったやつは補充試験を受けろ!」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:00:49.48 ID:QRnl9nn20
Dクラス兵「いたぞ!吉井だ!」

Dクラス兵「奴は危険人物だ!とりかこめ!」

明久「あ~…囲まれちゃった」

Dクラス兵×3
132点148点115点

明久「大丈夫…僕だってこの一週間頑張ったんだ…皆に迷惑はかけられないから…」

吉井明久 数学
183点

明久「このくらい乗り切らないとね!」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:03:07.10 ID:QRnl9nn20
Dクラス兵「なんだと!?吉井がそんな点数のはずが…」

明久「前の僕がどうだったか知らないけど、舐めないで欲しいね!」

Dクラス兵「うわぁぁぁぁっ!」

明久「扱いが分かる…これが召喚獣!」

明久「これなら…どけどけぇぇ!」

Dクラス兵達「 「うわぁぁぁぁっ!」」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:05:44.08 ID:QRnl9nn20
Fクラス兵「坂本!大変だ!」

雄二「どうした?そろそろ姫路を代表に当てようと思うんだがなにかあったか?」

Fクラス兵「それが…吉井が一人で代表と近衛部隊をやっちまった!」

雄二「なんだと!?」

明久「ふぅ…補充試験うけないとな…」

雄二「おい明久、お前今何点あったんだ?」

明久「うーん?180くらいかな?」

雄二「嘘だろ…」

雄二「こいつは…今回はAクラスにだって勝てそうだ!」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:09:26.80 ID:QRnl9nn20
ムッツリーニ「…Cクラスが敗走した」

雄二「残りはBクラスとAクラスか…」

ムッツリーニ「…BクラスはAクラスと交戦している」

雄二「残った方と戦うのか…まあAクラスだろうがな」

明久「暫くは安全だね」


……
………

Fクラス兵「Bクラスが敗走した!」

雄二「とうとうか…3人一組になれ!固まって対応しないとやられるぞ!」

Fクラス兵「 「オオオーーーー!」」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:12:19.76 ID:QRnl9nn20
雄二「こっちは戦力がほぼ完全に残ってる…対する相手は幾度の戦闘で疲弊している」

雄二「代表までの道は直ぐに開ける、待ってろよ翔子…!」

ワァァァァ!
オシカエセー!

美波「坂本!道が開けたわよ!」

雄二「了解だ!行くぞ!姫路!明久!ムッツリーニ!」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:19:02.50 ID:QRnl9nn20

……
雄二「くそっ!流石に雑兵でAクラスを抑えるのは無理があったか!」

雄二「すまん姫路、ムッツリーニ!Aクラスの雑魚を抑えてくれ!」

雄二「明久、行くぞ!」

『…工藤愛子、なぜここに』

『久保君…退いてくれませんか?』


雄二「よう翔子…一人とは殊勝だな」

翔子「…雄二、勝てると思ってるの?」

雄二「もちろんお前に勝てると思ってなんかいないさ…"俺は"な」

雄二「明久ぁ!頼んだぞ!」

明久「了解、雄二!サモン!」

翔子「吉井じゃ私には勝てない…サモン」

霧島翔子 吉井明久世界史
422点 395点

雄二「やれ、明久!お前の努力を見せてやれ!」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:21:15.20 ID:QRnl9nn20
明久「おおお!」

翔子「…甘い」

明久「ぐっ!?」

明久「まだまだぁ!」

翔子「…?吉井にしては動きが鈍い」

明久「うわぁぁぁぁっ!」

雄二「どうしたんだ明久!?」

雄二(大振りの攻撃ばかり…なぜだ?)

明久「くそぉっ!」バッ

翔子「…上からでも、同じ」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:23:34.99 ID:QRnl9nn20
ドォォォン

明久「なっ!?」

雄二「しまった!床が!」

ガラガラガラ

明久「…うぅ」

雄二「明久!床が崩れるほどの威力があったのか!?」

翔子「…吉井、大丈夫?」

雄二「大丈夫だ、あいつはこんな事でへばるほどヤワじゃない」

雄二「明久ぁ!根性みせろ!」

明久「う…く」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:25:45.65 ID:QRnl9nn20
雄二「くそっ…受け身の取り方も忘れたか明久!」

明久「…ん?ここは…」

雄二「だめだ、無理はさせらんねぇか、サモン!」

翔子「雄二…そんな点数じゃ私には勝てない」

雄二「知るか!うぉぉぉぉお!」

翔子「…これで終わり」

明久「雄二!」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:28:18.02 ID:QRnl9nn20
明久「う…おおおおおおお!」

雄二「明久!起きたか!」

翔子「…遅い」

雄二「やれぇぇぇ!」

翔子「そんな…!召喚獣で壁を登った」

ザクンッ

世界史
霧島翔子
0点
坂本雄二
0点
吉井明久
150点


……
………

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:31:41.29 ID:QRnl9nn20
雄二「くそ…やったか?」

明久「相打ち…っていうかトドメをさしたのは僕だけどね」

翔子「この勝負…引き分け」

明久「そっか…引き分けか…」

雄二「上等だ、よくやったぞ明久」

明久「うん、ありがとうね雄二」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:34:41.00 ID:QRnl9nn20
鉄人「決着がついたからと見に来てみれば、なんだこの状況は…」

明久「あ、先生」

鉄人「…後日、再戦で決着をつけろ。ただし吉井、お前とAクラス代表のタイマンでな」

明久「なんでですか!?」

鉄人「トドメをさしたのはお前だからな、代表同士の勝負は見えてる」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:36:54.94 ID:QRnl9nn20
雄二「そうか、頑張れよ明久」

明久「大丈夫かなぁ…」

雄二「大丈夫だろ、自信を持て。今のお前はAクラス並の点数があるんだ」

明久「それはそうなんだけど…」

鉄人「あと明久、お前は頭を打っただろう、一応病院に行くように。では解散とする」


……
………

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:42:49.15 ID:QRnl9nn20
医者「異常はないね」

明久「そうですか、ありがとうございます」

雄二「記憶の方はどうですか?」

医者「見ただけじゃなんとも言えないねぇ…まあ本人が思い出したかどうかだね」

雄二「だ、そうだ。どうだ明久」

明久「先生…記憶が戻ったら記憶喪失中の記憶はどうなるんですか?」

医者「忘れる人もいれば残ってる人もいるよ、ショックをうけて戻ったら消える事が多いけど」

明久「そ…そうですか」

医者「まあお大事にね」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/27(日) 20:46:06.37 ID:QRnl9nn20

……
………

鉄人「では、Aクラス霧島翔子とFクラス吉井明久の戦闘を許可する。決着をつけろよ」

翔子「サモン」

明久「サモン」

明久「…雄二、ごめん。実はー」

霧島翔子
396点

吉井明久
ーーー

明久「ー落ちた時、記憶戻ったんだよね…」

吉井明久
52点


雄二「この…鳥頭がぁぁぁぁぁ!」


ー完ー

引用元: 雄二「明久が記憶喪失だと?」