1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 01:52:22.68 ID:/5E+pZX70
1988年某日 とある面接会場にて



キラーマシンA「ぜ…ぜひゾーマ様、バラモス様率いる魔王軍の下で働きたいと思っています!」

ゾーマ「そうか…2回攻撃ができるのか…となるとやっぱり終盤のフィールド勤務だよなぁ…」

バラモス「今までに何か実績はあるの?」

キラーマシンA「は…はい!昨年、ロンダルキアへの洞窟やハーゴンの神殿のほうで勤務していました。」

バラモス「へえ、ハーゴンさんのところで働いてたんだー」

ゾーマ「…しかしなあ…私の城内はすでにトロルキングや大魔神、マントゴーア、バルログとか勤務していっぱいだからなあ…バラモス、お前の城は?」

バラモス「いや…わたしのところも実は人員は十分そろってて…」

キラーマシンA「………」

ゾーマ「すまないが、今回は縁がなかったってことで…」

バラモス「ああ、すまないな。だが、君ほどの実力をもったモンスターなら、またすぐに就職できるさ!」

キラーマシンA「はあ…ありがとうございました…」





5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 01:55:43.09 ID:/5E+pZX70
キラーマシン生産工場

キラーマシンA「…ただいま」

工場長「おお!キラーマシンおかえり。面接はどうだった?」

キラーマシン「…だめだったよ、おやっさん…人員がいっぱいだったみたいで…」

工場長「…そ、そうか。残念だったな。だが、また次があるさ!」

キラーマシンA「おやっさんすまない…俺が面接に落ちるたびに、会社の上層部から怒られるんだろ…??」

工場長「なあにいっとるんだ、キラーマシン。元々ワシのいる会社はお前の働きに頼りっぱなしだったのがいけなかったんじゃ。お前が気に病む必要はない」

キラーマシンA「…おやっさん…」





キラーマシンA「(はあ…どうしてこんなことになったのかなぁ…)」







6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 01:57:54.25 ID:/5E+pZX70
さかのぼること一年前…

1987年某日



工場長「はい、もしもし…こちら株式会社キラーマシンですが…」

ハーゴン「ああ、もしもし。私ハーゴンと申しますけど、

あの、社名と同じ名前の『キラーマシン』って兵器を開発した

会社は御宅ですよね?」

工場長「はあ、そうですけど」

ハーゴン「いやー、御宅のキラーマシン君すごいですねぇ。

この間うちの面接に来ましたがね、2回攻撃ができる上に

魔法も通じないなんて!!是非わたしの元で働かせたいとおもっているんですけど!」

工場長「ほ…ほんとですか!!」

ハーゴン「ええ、それでとりあえず手始めに300体ほど発注したいんですが…」

工場長「300体も…わかりました!!急いで生産します!」





8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 01:59:56.23 ID:/5E+pZX70
キラーマシンA「どうしたんだい、おやっさん、うれしそうに」

工場長「おお、キラーマシン、大ニュースだ!

ハーゴンさんの所がお前を城や洞窟に勤務させたいって!」

キラーマシンA「ほ…ほんとかい!おやっさん!!」

工場長「ああ…早速お前を大量生産せねばならん!!こりゃ忙しくなるわい!!」

キラーマシンA「(とうとう俺も生産ラインに…!!)





10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:04:50.59 ID:/5E+pZX70
工場長が開発したモンスター、「キラーマシン」は見事、

邪神官ハーゴンのお眼鏡にかなって、飛ぶように売れた…。

さらに工場長は、キラーマシンの量産型ともいえる「メタルハンター」

の開発に成功、これも一躍大ヒットとなる。



この一件を機ににごくごく小さな会社だった「株式会社キラーマシン」は、

いっぺんして大企業に成長することになる。しかし……





キラーマシンA「…大量に生産されて売れたのは、あのときだけ…。

あれ以来おれは完全に無職のニート…キラーマシンの売り上げに

頼りきりだった会社はもう倒産寸前だ…」

工場長「大丈夫じゃよ、キラーマシン。まだまだ先はある。

お前ほどの性能があれば、またハーゴンさんのように認めて

くれる人がでてくるはずじゃ…そうすれば、またお前の仲間を

大量生産させてあげられるんじゃ!」

キラーマシンA「…う、うん…おれがんばるよ、おやっさん!」

工場長「ああ!」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:07:19.15 ID:/5E+pZX70
しかし…

1990年某日 とある面接会場



キラーマシンA「特技は2回攻撃です」

デスピサロ「うーーーん、性能はいいんだけどねえ…

履歴書に書いてある職歴って3年も前の話だよね…」

キラーマシンA「はい…」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:09:46.30 ID:/5E+pZX70
デスピサロ「今年は今まで出演したことのないモンスターを

たくさん採用しちゃったからなあ…そいつらと君じゃあもうカラーが

あわないとおもうんだ…ねえ、エスタークさんもそう思うでしょ?」

エスターク「グゴゴゴゴ…」

デスピサロ「…ですよねー。…すまないけど、今回は縁がなかったって

ことで…」

キラーマシンA「……ありがとうございました」

キラーマシンA「(カラーがあわない…俺はもう時代おくれってことか…??)」



キラーマシンA「どうしよう…今年も駄目だった…このままじゃ…

おやっさん…すまねえ…」





その後もキラーマシンは面接に落ちつづけた…。



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:12:52.79 ID:/5E+pZX70
だが、転機は突然あらわれた。



1992年 某日

ミルドラース「よし、採用!!」

キラーマシンA「え!!ほんとうですか!」

ミルドラース「なかなかしっかりした実力をもっているじゃないか!

是非、エビルマウンテン周辺に配備させたいな!!」

キラーマシンA「あ、ありがとうございます!!」

ミルドラース「そうと決まれば早速、君を開発した工場に生産を頼ま

ないとな!!…そうだな、手始めに800体ほど頼もうか!!」

キラーマシンA「(おやっさん、やったよ、俺…)」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:15:46.50 ID:/5E+pZX70
そして…キラーマシンの大量生産が始まった…



キラーマシンA「よし、じゃあ皆いくぞ!!」

キラーマシンB「おお!」

キラーマシンC「腕がなるぜえ!!」

キラーマシンD「おう!勇者一行をぶったおしてやるさ」

キラーマシンE「ちょっと、ちゃんと整列しなさいよ!!」

キラーマシンF「うるせーぞブス!!」

…………



キラーマシンA「おやっさん、早速行ってくるよ!」

工場長「ああ、もうすでにミルドラースさんから追加で

沢山発注がきておるからの、どんどんお前の仲間を生産して

現地におくりこんでやるよ」

キラーマシンA「ああ、ありがとうおやっさん!!俺、がんばるよ!!」





21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:17:39.89 ID:/5E+pZX70
こうして大魔王ミルドラースのおかげによって、

キラーマシンは再び歴史の表舞台に姿を現した…。

倒産寸前だった会社も再び息を吹き返し、かつて

以上の大企業として返り咲いた。



すべてがうまくいっているように思えた。しかし…



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:20:10.91 ID:/5E+pZX70
1995年 某日 キラーマシン生産工場にて



キラーマシンA「俺たちだけじゃなく、メタルハンターの生産も順調のようだな」

キラーマシンB「ああ、今や月に1000体は生産されているらしいぜ」

キラーマシンG「この調子なら次回作 出演も確実じゃねえか?」

キラーマシンK「そうだな、これだけ実力を世間に見せつけりゃ、わざわざ面接に

出向く必要もなく採用だろ」

キラーマシンI「ああ、違いない」



キラーマシンA「ん…あれは…おやっさん…。誰かと電話しているみたいだけど…」





27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:22:15.60 ID:/5E+pZX70
工場長「生産中止!?何故ですか!!いまやキラーマシンは

誰もが認める一流のモンスター!それなのに何故!?」

工場長「……いや、確かにそちらが独自に後継機を開発している

という噂は聞いていましたが…だからって…!!

ちょ…ちょっとまってください!もしもし…もしもし!?」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:24:09.02 ID:/5E+pZX70
キラーマシンA「おやっさん…今の電話…上層部の連中か…?」

工場長「お…お前たち…聞いていたのか」

キラーマシンB「生産中止…?俺たちが…??」

工場長「ああ…お前たちには黙っていたが、実は会社の上層部が

独自にお前たちの後継機を開発していたんだ…しかも、もう生産

ラインにも乗っているらしい…」

キラーマシンC「そんな、俺たちはどうなるんだ!!」

キラーマシンD「そもそも、キラーマシンを開発したのはおやっさんなのに…

上層部の奴ら…!!」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:27:25.32 ID:/5E+pZX70
工場長「ああ…じゃが心配するな…わしが直接 

上層部の奴らとかけあってくる」

キラーマシンE「直接!?そんな、おやっさん危険です!」

キラーマシンF「そうだ!俺たちも一緒に…」

工場長「いや…お前たちはここで待っていてくれ…なあに、大丈夫じゃ。

すぐ戻ってくる」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:28:44.72 ID:/5E+pZX70
3日後



キラーマシンC「…おやっさんおそいな…もう3日目だぜ」

キラーマシンF「やっぱり俺たちも一緒にいくべきだったぜ…」

キラーマシンA「(おやっさん…)」

キラーマシンD「た…たいへんだお前たち!!おやっさんが…

会社を首になったって…!!」

一同「な、なんだってーーーーーーー!!!」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:30:30.14 ID:/5E+pZX70
キラーマシンG「くそ…!!上層部のやつらの仕業か…!!!」

キラーマシンB「あいつら…おやっさんの技術でここまで会社が

大きくなったっていうのに…用済みになったらこんなあつかいかよ…!!」

キラーマシンA「許せねえ…!!皆、こうなったらおやっさんの敵討ちだ!!

全員で本社に殴りこみにいこうぜ!!ついでに今生産されている後継機って

やつも全部ぶっつぶしてやろう!!!」

一同「おお!!」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:34:09.83 ID:/5E+pZX70
株式会社キラーマシン本社

社員「た…大変です!!大量のキラーマシンが…、

本社に向かってきています!!」

社長「な…なんだと!?あの旧式どもが……!!復讐にでもきたつもりか…!!

…今すぐキラーマシン2を配備しろ!!」

社員「し…しかし、今本社にあるのは、デスタムーアさんへ発注する分で…」

社長「言ってる場合か!!早くしろ!!!」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:36:14.17 ID:/5E+pZX70
キラーマシンB「とうとう本社に着いたぜ…」

キラーマシンC「ああ…上層部のやつら…ぶっ殺してやる…!!」

キラーマシンA「ん…、待て、皆!!本社から何か大量にでてくるぞ…!!!」



ぞろぞろ……

キラーマシン2「侵入者ハッケン…攻撃ヲ開始スル…」



キラーマシンF「こいつらが…俺たちの後継機か…」

キラーマシンG「だ…だいぶ形態がちがうな…」

キラーマシンA「皆、臆するな!やっちまえ!!」

一同「おお!!」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:40:37.61 ID:/5E+pZX70
キラーマシンVSキラーマシン2



ガシャン!!バキ!!

キラーマシンF「こ…こいつら強いぞ!!」

キラーマシンE「力も…スピードも私たちより上…!!」

キラーマシンA「落ち着けみんな!!俺たちの方が実践経験は上なんだ!!

この程度なら勝てない相手じゃない!!」

キラーマシンB「そうだ!!おやっさんの仇をうつんだ!!こんなことで

あきらめてたまるか!!」





57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:44:13.38 ID:/5E+pZX70
社長「戦況はどうだ…もう、旧式どもは壊滅させたか…??」

社員「そ…それが…おもったより旧式がしぶとくて…戦況は互角です…」

社長「ご…互角だと…!!信じられん…キラーマシン2相手に…

   仕方あるまい…アレを出せ…」





67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:48:00.92 ID:/5E+pZX70
社員「ア…アレって海底宝物庫に配備予定のアレですか…?

し…しかしアレはまだ試作段階で…」

社長「構わん…!!このままでは、旧式の連中がここまで

侵入してくるかもしれん…」



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:50:48.01 ID:/5E+pZX70
社長「だが、まあ…そうだな、あまり出撃させると

我々も危険かもしれん…旧式相手ということを考えれば…」

 

社長「3体で十分だろう…」



社長「キ ラ ー マ ジ ン ガ 出 撃 だ !!」





74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:52:49.73 ID:/5E+pZX70
キラーマシンB「どうだ新型!!まだまだ戦況は互角だぜ!!」

キラマシーンC「ああ!!勝てる!!新型にもかてるぜ!!」

キラーマシーンD「ん…!!本社からまた何か出てくるぞ…」



ぞろぞろ…

キラーマジンガ「………」





78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:55:02.70 ID:/5E+pZX70
キラーマシンVSキラーマジンガ



キラーマシンB「なんだ、こいつら?今戦ってる新型と

色が違うだけじゃねえか?」

キラーマシンC「しかもたった3機…皆!こいつらから

とっととぶっ壊してしまおうぜ!!」

キラーマシンF「おお!!」



ガシャーーーーーーーン!!!!!!!!!!!

キラーマシンB,C,F「ぐああああああああああーーーーーー!!!」

キラーマジンガ「侵入者…3体排除…引キ続キ攻撃ニウツル…」



85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:57:46.52 ID:/5E+pZX70
キラーマシンA「(な…なんだこの機体……たった一瞬で3機が倒された……

性能に差がありすぎる…や…やばい…!!)」

キラーマシンD「く…くそ、よくも俺たちの仲間を…!!!皆一斉にかかれ!!」

キラーマシンE「ええ!!」

キラーマシンG「やってやるぜ!!」



キラーマシンA「ま…待つんだおまえ達!!!」


88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 02:59:47.99 ID:/5E+pZX70
キラーマジンガ「目標補足…排除スル…」

キラーマジンガは弓を引き絞り矢を放った!

キラーマシンE「きゃああああああーーー!!」

キラーマジンガのメタル切り!!

キラーマシンD「ひええーーー!!」

キラーマジンガのドラゴン切り!!

キラーマシンG「ぐああ!!」



キラーマシンA「(ああ…そんな…そんな…!!)」



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 03:06:43.29 ID:/5E+pZX70
キラーマシンH「く…なんて攻撃力だ…!!!」

キラーマシンI「いや、だまされるな!!破壊された奴らは既に

怪我をしていただけのこと…!!待ってろ!今俺のスカウターで奴の正確な

攻撃力を測ってやる!!……………な…」

キラーマシンH「お、おい!いくつだ!?奴の攻撃力はいくつなんだ…!!」

キラーマシンI「こ…こんなものは機械の故障だぁ!!310だって!!!ありうるかよ!!」

キラーマジンガは激しくきりつけた!!

キラーマシンH・I「うぎゃあああああ!!!」





98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 03:08:02.99 ID:/5E+pZX70
もともと性能を上回るキラーマシン2に加え、

攻撃力310を誇る3体のキラーマジンガの前に、

旧式のキラーマシンたちはなすすべもなく、

次々と倒れていった…そして…





101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 03:10:46.36 ID:/5E+pZX70
キラーマシンZ「がはっ…に…にげろ…A…」

キラーマシンA「……Zまで…これで、おれが最期か…」



キラーマシン2「侵入者、排除スル」

キラーマジンガ「排除スル」



キラーマシンA「(すまねえな、おやっさん…、くやしいが……)」

キラーマシンA「(…俺達の時代はもう…終わったんだ…)」

キラーマシンA「だが、俺がこんな後輩相手に逃げるわけにはいかねえ…!!

見ていてくれ皆!!旧式のキラーマシン、最期の戦いっぷりを!!!!」



キラーマシンA「うおおおおおおおーーーーーーーーー!!!!!」









ガシャアアアアアアアーーーーーーーーン!!!!!



104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 03:16:27.77 ID:/5E+pZX70
それから約9年後…







2004年某日 とあるちいさな工場



キラーマシンA「ううーーーん…おやっさん、すまねえ………

はっ!!こ…ここは!?俺は一体…!!!」

工場長「やっと気づいたか、キラーマシン」

キラーマシンA「お…おやっさん、何故…、俺は確かに

あの時、新型の奴らに…!!」



106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 03:18:46.38 ID:/5E+pZX70
工場長「ああ…あの時、会社を首になったワシじゃったが…、

お前たちのことが気になって再び工場にもどったのじゃ…

そしたら工場はもぬけの空……むなさわぎがして…再び本社に赴いたら……

…大量のキラーマシンの残骸が散乱しておった……」

キラーマシンA「…やっぱり夢じゃなかったんだ…」

工場長「ああ…じゃが……その残骸の中…奇跡的にお前の記憶チップは無傷の

まま生き残っていたんじゃ…!!ワシはお前の記憶チップを回収し…なんとか

お前だけは修復することに成功したんじゃ…時間はだいぶかかってしまったがな」



108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 03:20:13.60 ID:/5E+pZX70
キラーマシンA「おやっさん…ありがとう…!!…だが、

おやっさんには言いにくいが…俺たちの時代は終わったんだ…。

昔、面接でも言われたんだ…、最近の新しい魔物とはカラーが違うって…。

だから…もう…」

工場長「おや、お前らしくないじゃないかキラーマシン。

折角、人が新しい仕事を見つけてきたというのに…」

キラーマシンA「…え…??仕事…???」



110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 03:21:47.53 ID:/5E+pZX70
工場長「ああ…お前のことを話したら、

是非、自分の下で働かせたいっていう人がおるんじゃ。

ドルマゲスって人なんじゃが…」

キラーマシンA「し…しかし、新型は!?新型はどうなったんだ!?」

工場長「ああ…新型はもういない…倒産したんじゃ…

株式会社キラーマシンは…」

キラーマシンA「倒産…!?」



112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 03:24:26.50 ID:/5E+pZX70
工場長「ああ…あの事件の後、会社は、キラーマシン2、キラーマジンガの

大量生産に成功し、以前にも増して大きな企業へと成長した…

だが数年後、この2機の新型は何故か次回作の出演にこぎつけることが

できなくての…会社は大赤字…新型の売り上げに頼りつづけていた会社は、

倒産してしまったんじゃ…」

工場長「つまり…時代は新型ではなく、お前を選んだというわけじゃ」

キラーマシンA「時代が…俺を…」

工場長「今、ワシは自分で会社をたちあげてな…、まあ、

ようするにワシが社長というわけなんじゃが…。お前が

今回の仕事を引き受ける、というのであれば、

さっそく生産にとりかかる。どうじゃ?」



キラーマシンA「ああ!!是非、是非頼むぜおやっさん!!」



117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 03:30:22.67 ID:/5E+pZX70
そのさらに5年後…





2009年某日



キラーマシンA「よし、じゃあ皆いくぞ!!」

キラーマシンB「おお!」

キラーマシンC「腕がなるぜえ!!」

キラーマシンD「おう!勇者一行をぶったおしてやるさ」

キラーマシンE「ちょっと、ちゃんと整列しなさいよ!!」

キラーマシンF「うるせーぞブス!!」



キラーマシンA「おやっさん、早速行ってくるよ!」

工場長「ああ、しかし2作品連続出演とは…がんばったのう、キラーマシン!」

キラーマシンA「なにいってんだおやっさん!!ここまでこれたのは、

おやっさんのおかげじゃねえか!!」

工場長「はは…ありがとうよ、キラーマシン…」





119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 03:32:22.39 ID:/5E+pZX70
工場長「それはそうと、キラーマシン。ワシとお前は、ながい付き合いじゃ…

だから、そろそろ、お前に名前をつけようとおもってな…」

キラーマシンA「名前…?俺の…??」

工場長「そうじゃ。ずっと考えておったんじゃが…



ロビンというのはどうだろう??」

キラーマシンA「ロビン…俺の名前か…いい名前だ…」



122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/02(水) 03:36:04.05 ID:/5E+pZX70
工場長「そうか…気に入ってもらってなによりじゃ」

キラーマシンA「ああ…それじゃあ行ってくるよ、おっちゃん」

工場長「ああ…気をつけてな、ロビン」





ロビン「それじゃお前らはりきっていくぞ!!」

一同「おお!!」













おしまい



引用元: キラーマシンA「キラーマシンといいます。特技は2回攻撃です」