1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 00:05:36.20 ID:R4nRXSGz0
はるかさん「か゛っか゛ー」ポヤー

P「おお…結構酷そうだな。」

春香「そうなんですよ。昨日こんなに寒いのにベッドに入らず寝てたからかなぁ…」

P「うぅん。っていうかぷちも風邪ひくんだな…」

春香「そりゃひきますよ。」

P「そうなのか。」

P「で、薬とかは飲ませたのか?」

春香「解熱剤だけは飲ませましたけど、それ以外は… どこが痛いとか分からないので…」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 00:13:39.66 ID:R4nRXSGz0
P「なるほど。この時期だとインフルエンザとかかもしれんな。」

春香「えっ インフルって…大丈夫なんですか?」

P「ああ、まぁ適切な対処をすれば大丈夫だろう。」

P「とはいえ、他の子にうつるとまずいからな、はるかさんは家に連れ帰ったほうがいいだろう。」

春香「それなんですが…普段事務所で寝泊りか、やよいが世話してるじゃないですか。」

P「うん。 あ、そっか。今やよいはとまりこみのレコ中だったな。」

春香「はい…私小さい子と遊ぶのは好きなんですけど、病気のときの世話とかしたことがあんまりなくて。」

春香「お母さんとお父さんもいないし、困っちゃって…」

P「俺結構親戚の子の面倒みてたりするから手伝おうか?」

春香「ほんとですか?ありがとうございます。」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 00:18:55.36 ID:R4nRXSGz0
P「春香の今日の仕事は夕方のラジオだけだよな。俺も午後はフリーだし…」

P「春香が事務所に帰ってくるまで俺がはるかさんの面倒みてるから、仕事終わったら家に連れ帰ろうか。」

春香「はい。お願いします…」

P「うん。」

はるかさん「ヴぁー…」

P「大丈夫か?随分火照ってるなぁ。」ヒョイッ

春香「それじゃあ、ラジオ収録いってきますね。」

P「おう。頑張れよ。」

春香「いってきます。」ガチャッ

P「いってらっしゃい。」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 00:23:16.64 ID:R4nRXSGz0
バタン

春香「大丈夫かなぁ…はるかさん。」

春香「プロデューサーさんにうつったりしないかなぁ。」

春香「…あれ?この後、事務所に戻ってきたらプロデューサーさんと家に向かうんだよね。」

春香「えっ えっ もしかして私の部屋でプロデューサーさんが…はるかさんの看病するのかな…」

春香「あわわわ どうしよ…」

春香「プロデューサーさんが私の部屋…うわぁ…///」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 00:29:11.19 ID:R4nRXSGz0
~収録終了後 事務所~

春香「ただいま帰りましたー。」ガチャッ

P「おう。おかえり。」

P「どうしたんだ?今日はやけに噛み噛みだったけど。」

春香「えっ あ、その、はるかさんのことが気になって…」

P「そっか。」

P「とりあえず水分だけ取らせて、今は寝かせてる。」

春香「そうですか…大丈夫そうですか?」

P「うーん…医者じゃないからなんともいえないけど、そんなに酷そうでもないかな。」

春香「そっかぁ…よかった…」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 00:37:39.67 ID:R4nRXSGz0
P「今のところは他の子にうつったりとかもないよ。」

春香「じゃあ、今のうちに早く退散したほうがよさそうですね。」

P「ちょっと休んでからの方がいいんじゃないか?」

春香「いえ。大丈夫です。はるかさんも…家のベッドで寝かせてあげたほうがいいと思いますし。」

P「そうか…ならもう家向かおうか。」

春香「はい。」

P「んじゃあ、ちょっと待ってな。」

P「よいしょ。よーしはるかさーん。おんぶするぞー。」

はるかさん「かっ…zzz」

P「よっと。」

P「痛くないか?」

はるかさん「ヴぁーzzz」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 00:43:13.76 ID:R4nRXSGz0
P「よし、じゃあ行こうか。春香。」ガチャッ

バタン

春香「ふふっ」

P「ん?」

春香「いえ…プロデューサーさん、なんだかお父さんみたいだなぁって。」

P「はっはっは。じゃあさしずめ春香はお母さんってところだな。」

春香「お、お母さん?」

P「あはは。冗談だよ。」

春香「もう…ちょっと不意打ちすぎです今のは…」

P「ん?」

春香「なんでもないですよぅ。」

P「まぁでもあれだな。春香の旦那さんになる人が羨ましいな。」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 00:52:06.06 ID:R4nRXSGz0
春香「へっ?」

P「器量よし、気立てよし。おまけに可愛いときた。」

春香「そんなにいい人じゃないですよ。私。」

P「そうかねぇ。」

春香「男の子から告白とか、全然ないですし。」

P(そういや、春香って誰とでも仲はいいけど周りに男っ気あんまりないんだよなぁ。)

P「そいつはラッキーだな。」

春香「へ?」

P「いや、なんでもないよ。」

春香「そですか…」

P「うん。」

春香「…」

春香「あの、プロデューサーさん。」

P「どうした?」

春香「今日はちょっと暖かいですね。」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 00:57:46.11 ID:R4nRXSGz0
P「ん、そうだな。小春日和って感じだな。」

春香「なんだかいつもの帰り道なのに、綺麗な川原を散歩してる気分です。」

P「ははは。確かにいい景色だな。都心なのに一昔前の面影を残してて。」

春香「そうですよね。私の家もこんな感じの川の近くなんですよ。」

P「楽しみだな。春香の家って怪我した春香を送っていったとき以来みてないし。」

P「あんときは暗かったから、よく覚えてないんだよ。」

春香「確か…捻挫したときでしたっけ。」

P「そうそう。」

P「ダンスでステップの途中で転んだって千早が駆け込んできてさ…」

P「あんときは、はるかさんの代わりに春香をおんぶしてったんだよなぁ。懐かしい。」

春香「は、恥ずかしいこと思い出さないでくださいよ…」

P「でも最近、ダンスで失敗することめっきり減ったよな。」

春香「そう…ですか?」

P「ああ。昔に比べたら凄い成長したよ。」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 01:02:19.24 ID:R4nRXSGz0
P「この前のソロライブなんか感涙ものだったなぁ…」

春香(そんな風に思ってたんだ…)

春香(ちゃんと見ててくれてるんだ、プロデューサーさん。)

春香「プロデューサーさん。」

P「うん?」

春香「いつもありがとうございます。」

P「ははっ なんだよ改まって。」

P「全部二人三脚で掴んできたものだろ。俺に感謝するより頑張った自分を褒めてあげな。」

春香「いえ、私、

はるかさん「くしゃんっ」

P「おっと…大丈夫か?はるかさん…」

P「もうすこしで家だからな。頑張れ。」

春香「あの、プロデューサーさん、ティッシュ…」

P「ああ、ありがとう。」

P「…自分の鼻水で増殖したりしないよな…」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 01:08:36.79 ID:R4nRXSGz0
春香「あはは…まさか…」

春香「…ないといいですね…」

P「そうだな…」


P「お、駅ついたぞ。」

春香「あ、え?もうですか?いつの間にそんなにあるいたんだろ…」

P「人と話しながらだと早く感じるからな。切符かってくるからちょっと待っててくれ。」

春香「あ、はい。はるかさん、あずかりましょうか?」

P「ありがと。助かるよ。」

春香「いえいえ。」

春香「…」

春香「…あーあ。また言いそびれちゃった。」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 01:13:10.57 ID:R4nRXSGz0
はるかさん「?」

春香「折角久しぶりに二人きりになれたのに。」

春香「今言いたいのは、あなたのおかげで毎日頑張れてますって、それだけなのにな。」

春香「それ以上、今は望んでないのにね。」

はるかさん「zzz」

春香「…でも今日は言えるチャンスたくさんあるよね、きっと。」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 01:20:01.28 ID:R4nRXSGz0
P「お待たせ。」

春香「あ、はい。じゃ行きましょうか。」

P「うん。 …どうした?」

春香「え?」

P「いや、なんか急に声のトーンがちょっと落ちたからどうかしたのかと。」

春香「いえ。何もないですよ。何も無いです。」

P「?」

春香「あ、もうすぐ電車出ちゃいますよ。」

P「おっと…1番線でいいか?」

春香「はい。あんまり走るとはるかさんが起きちゃいますから、早足くらいで行きましょうか。」

P「そうだな。」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 01:26:03.13 ID:R4nRXSGz0
~夜 春香自宅~

P「布団、もう少し厚手のないかな。」

春香「これしかないです…とりあえずブランケットもう一枚かけときましょうか。」

はるかさん「ヴぁー」

P「ほら、もう寝な。だるいんだろ?」

はるかさん「かっかー…」

春香「はい。これでよしと。おやすみ、はるかさん。」

はるかさん「ヴぁー…zzz」

春香「わっ…ほんとにあっという間に寝ましたね。」

P「…これ寝てるの?目開いてるけど。」

春香「いつも半眼で寝てますよ。」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 01:31:24.77 ID:R4nRXSGz0
P「そうなのか…」

春香「はい。ちょっと不気味に見えますよね。あはは…」

はるかさん「zzz」

春香「にしても、やっと寝てくれましたね…」

P「ああ…帰ってきてから動き通しだったからなぁ。」

春香「はーぁあ、疲れちゃった。ちょっと横になっちゃお。」ボスッ

P「お疲れ様だったな。」

春香「いえ。ほとんどプロデューサーさんがやってくれましたから…とっても助かりました。」

P「そっか。まぁ役にたててよかったよ。」

春香「ほんとにプロデューサーさん、お父さんみたいに手際よかったですよ。」

P「まぁ、もっとじゃじゃ馬な子供の面倒もたまに見てるからな。経験だよ、経験。」

春香「いいお父さんになれますね。きっと。」

P「春香はきっといいお嫁さんになれるよ。良妻賢母…っていうとちょっと男尊女卑っぽい響きがあるけど。」

春香「えへへ…」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 01:37:19.85 ID:R4nRXSGz0
P「まぁでも、その前になるべきはトップアイドル、だな。」

春香「そうですね。」

P「俺も頑張らないとなぁ。」

春香「プロデューサーさんはちょっと頑張りすぎですよ。」

春香「今日だって、買い物とかも全一人でこなしちゃって。」

P「いや、あれは料理春香の方が上手いから適当な分担っていうか…」

春香「とかいって、面倒なのは全部プロデューサーさんがやってくれたじゃないですか。」

P「ん、まぁたまたまだよ。」

春香「結構お疲れなんじゃないですか?」

P「そうだなぁ。ちょっと疲れたかも。」

P「横になってもいいか?」

春香「はい。」

P「じゃあ失礼して。」

P「ふぅ…。 そういやこのベッド、やけに大きくないか?」

春香「これダブルなんです。私昔すごい寝相が悪くて、それでお母さんが『これならベッドから落ちないでしょ』って言ってかってくれて。」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 01:42:45.69 ID:R4nRXSGz0
P「なるほど。道理で三人?で寝ても余裕があるわけだな。」

春香「あっ…  川の字、ですね。今。」

P「真ん中だけ異様に短いけどな。」

春香「もうちょっと反ったほうが川っぽいかな?」

P「ははっ なんだそりゃ。」

春香「川の一番左ってちょっとまがってるじゃないですか。こう、くいって…」

P「あはははっ」

春香「えっ そんなにおかしいこと言いました?」

P「なんか春香らしいなぁと思って。」

春香「ふぇ?」

P「いや、気にしないでくれ。」

春香「は、はぁ…」

春香「そういえば、今って何時ですか?」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 01:47:40.87 ID:R4nRXSGz0
P「今は…もう10時だな。」

春香「10時、かぁ。」

P「ああ、悪い。もう帰ったほうがいいよな。」

春香「いえ。泊まって行ってもいいですよ。こんな遅い時間だし…」

P「そりゃまずいだろ。」

春香「プロデューサーさんならまずくないですよ。」

P「一応俺にも体裁というものがだな…」

春香「あ…そうですよね…ごめんなさい…」

P「そんなに落ち込まないでくれよ。」

春香「…」

P「…春香?」

春香「なんだか最近空回りばっかりな気がしちゃって…」

P「?」

春香「上手くいかないなぁ…」

P「悩み事か?」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 01:53:17.65 ID:R4nRXSGz0
春香「はい… その、ある人のことで悩んでて…」

P「聞かせてくれるか。」

春香「はい。」

春香「どれだけ感謝してもしきれないほどにお世話になってる人がいるんです。」

春香「だから、その人にお礼をしたいなって常々考えてて。」

春香「美味しいもの食べに誘ってみたり、休日の息抜きにと思って遊びに誘ってみたり。」

春香「あと、ちゃんと言葉にだして感謝の気持ちを伝えてみたり。」

春香「色々やってきたんですけど、今振り返ると…その人の時間を圧迫してたりとか、なんだか迷惑かけちゃってることが多いんです。」

春香「…疲れてるんだから無理しないで泊まって行って欲しいって思っても、よく考えたら確かに迷惑がかかることだし。」

春香「もういっそ事務的な関係と割り切っていたほうが、一番良いのかなぁ。」

P「そりゃあ…ちょっと違うだろう。」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 01:59:44.19 ID:R4nRXSGz0
P「春香みたいな子にご飯や遊びに誘われたら、それが頑張る活力になるに決まってるじゃないか。」

P「もっと図々しく考えていいんだよ。」

春香「じゃあ、感謝の気持ちは伝わってるのかな。」

P「伝わってるさ。十分に。」

春香「そっか…」

P「うん。」

P「まぁなんだ、少なくとも俺なら嬉しいと感じるな。」

春香「そうですか。」

春香「なら、よかったです。」

P「うん。」

P「…ああ、なんか疲れたな、今日は。」

春香「あ、はい。色々ありがとうございました。」

P「明日も仕事があるし。」

春香「ええ…預かったコート、取って来ますね…」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 02:05:27.83 ID:R4nRXSGz0
P「いや、ちょっと仮眠とってから家帰るよ。」

春香「え?仮眠…ですか?」

P「うん。」

春香「いつ起しましょう?」

P「そうだな。9時間くらいしたら起してくれ。」

春香「く、9時間?っていうと、朝7時になっちゃいますよ?」

P「うん。」

春香「えっと…」

P「9時間だぞ。9時間したら、春香が起してくれ。」

春香「…それってつまり…」

P「なんだ?」

春香「ううん、なんでもないです。わかりました。じゃあ、それまでゆっくり休んでくださいね。」

P「うん。じゃあおやすみ。」

春香「おやすみなさい。」

春香(あと、ありがとうございます。プロデューサーさん。)

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 02:10:21.41 ID:R4nRXSGz0
~深夜~

春香(…眠れないなぁ)

春香(プロデューサーさんが隣に居ると…なんだか落ち着かなくて眠れないや…)

春香(もうプロデューサーさんは寝ちゃったかなぁ…)

春香「あの…もう起きてませんよね…?」

P「起きてるよ。」

春香「わっ!?」

P「はるかさんが起きちゃうよ。そんな大きい声出したら。」

春香「あ、ごめんなさい。起きてるとは思わなくて…」

P「なんか眠れなくてな。」

春香「プロデューサーさんもですか?」

P「うん。」

P「春香が横にいると思うとなんだか…無性に、な。」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 02:15:29.60 ID:R4nRXSGz0
春香「えへへ。一緒ですね。」

P「そうだな。」

春香「はい…」

P「…」

春香「…」

P「なんだか、妙なことになっちゃったなぁ。」

春香「何がです?」

P「一年前入社したときは、アイドルと一緒に寝ることになるなんて思わなかったなぁって。」

春香「やっぱり迷惑…でしたか?」

P「ん…まぁプロデューサーとしての体裁を考えると少々まずいが、俺個人としては、悪い気はしないよ。」

春香「優しいですね。」

P「一応本心だよ。」

春香「ね、プロデューサーさん。」

P「ん?」

春香「手、握ってもらえませんか?」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 02:21:01.58 ID:R4nRXSGz0
P「ああ。いいよ。」

春香「…」

P「随分冷えてるな。」

春香「プロデューサーさんのは温かいですね。」

P「男だしな。」

春香「頼もしいって感じがします。」

P「ははは…」

P「こうしてると、益々夫婦っぽい雰囲気だな。」

春香「素敵じゃないですか。」

春香「子供を挟んで手を繋ぐ二人って。真が聞いたらすっごいはしゃぎますよ、きっと。」

P「確かに、ありありと目に浮かぶな。」

春香「でも…秘密にしておいてくださいね。」

P「そうだな。今夜のことは…二人だけの秘密にしておこう。」

春香「はい。」

春香「…なんだか眠れそうな気がしてきました。なんだか体がとっても温かいです…」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 02:27:28.54 ID:R4nRXSGz0
P「そっか。」

P「明日からも大変だからな。ピロートークはここらにして寝るか。」

春香「はい。」

春香「…プロデューサーさんのお陰で、明日も頑張れそうです。」

春香(今はこれ以上は言えませんけど…)

春香(でも、十分です。)

春香「おやすみなさい。」

P「うん。おやすみ。」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/28(月) 02:31:27.28 ID:R4nRXSGz0
~数年後~



P「春香との繋がりは、プロデュース担当のアイドルというものから始まりました。」

P「二人三脚で仕事をこなしていくうちに、強固な信頼関係が産まれ、いつしか私は純粋で直向な彼女に魅かれるようになりました。」

P「そして、アイドルを引退した後に、交際を始めて新たな関係を育み、そして今日、この日…

春香(きっと、誰もが『予想外』だったと思います。)

春香(私とプロデューサーさんの間にそういう感情があったなんて、事務所では噂になったことすらありませんでしたから。)

春香(だから、みんな結婚を発表したときは、『一体引退した後二人に何があったの?』ってしきりに言っていました。)

春香(『何もありませんよ?』って、聞かれるたびに私達はそうこたえています。隠し事でもなんでもなく、本当に何もなかったんですから。)

春香(ただ、引退する前のことなら…)

春香(隠し事が一つだけ。)

春香(あの夜…私達の関係が少しだけ変わったあの夜の出来事は、今でも二人だけの秘密ってことです。)

おわり

引用元: P「はるかさんが風邪をひいた。」