1: 名無しさん@おーぷん 22/01/22(土)04:28:56 ID:knaW

・「アイドルマスター シンデレラガールズ」のSSです
・描写について、複数のコンテンツの要素や独自の解釈を含むことがあります


-----事務所のこたつ-----

プロデューサー(以下P)「…………」ポケー

久川凪「…………」グデー

P「……ふわぁ」

凪「……んー……」ノビー

P「……凪ー」

凪「……なんですか、P」

P「今日、オフじゃなかったかー?」

凪「はい、今日の凪は紛れもなくオフ……すなわち100%オフですね。これはお買い得」

P「だよなぁ……」

7: 名無しさん@おーぷん 22/01/22(土)04:37:25 ID:knaW



ガチャ
久川颯「ふー、さぶー! 外めっちゃ寒いよー」

P「お、颯も来た。お疲れさーん」

颯「あっ、Pちゃん! お疲れさまですっ!」ペコリ

颯「ってあれ? なーいる! なんで!?」

凪「はーちゃんの在るところ、常に凪在り。久川家に14年ほど前から伝わる格言です」ドヤァ

P「その割には今まで別行動だったみたいだけどな」

颯「はーはね、悠貴ちゃんとショッピングしてて! でも悠貴ちゃんこれから用事あるみたいだから、さっき別れて……で、近くまで来たし、ちょっと事務所覗いてみようかなって」

颯「ていうか、なーずるい! はーもPちゃんとおこたデートするー!」

P「知ってたか凪、これデートだったらしいぞ」ヒソヒソ

凪「今ドキのJCは、とかく二人で行動することをデートと形容しがちなのです」ヒソヒソ

8: 名無しさん@おーぷん 22/01/22(土)04:38:37 ID:knaW
颯「あーでもコート脱がなきゃ。ちょっと待ってて!」ヌギヌギ

P「あ、颯ー。こたつ来るついでに、ひとつ頼まれてくれないか?」

颯「なになに?」

P「あっちの部屋の入口んとこにある段ボールから、こっちにみかんいくつか補充してほしいんだ」

颯「みかん? わかった! 任せてー♪」スタスタ

凪「……うちのはーちゃんを小間使いにするとは、Pも偉くなったものですね」ジトー

P「うぐ……でもほら、立っている者は親でも使えって言うし……な?」

凪「なるほど、つまりはーちゃんを親のように思っていると」

P「えっ」

凪「うぅむ、はーちゃんの奥底に眠る母性を既に見出していたとは……P、侮れないな。流行りの『バブみ』という概念についても、精通しているとお見受けしました」

P「オーケーこの話はここまでにしよう。これ以上は俺にあらぬ疑いが掛けられる恐れがある」

凪「りょ」コクリ

9: 名無しさん@おーぷん 22/01/22(土)04:39:30 ID:knaW
颯「お待たせー! みかん持ってきたよー」ドサッ

P「おー、ありがとな、颯」

凪「これだけあれば、まだしばらくはここでぬくぬくしていられますね」

颯「ねーPちゃん。段ボールの中、みかんいっぱいに交じってりんごも何個か入ってたけど、なんで?」

P「あれなら、あかりが『ここに混ぜとけば、誰かどさくさ紛れに持ってってくれないかなぁ……?』とか言いながら忍び込ませてたぞ」

颯「あははっ♪ あかりちゃん、ぶれないなー!」

凪「巧妙なステマですね。驚きの透明感」

P「言うほどステルスしてるか?」

10: 名無しさん@おーぷん 22/01/22(土)04:40:55 ID:knaW
颯「さてと! はーもおこた入ってみかん食べよー♪ ほら、なー。ちょっとそっち寄って」モゾモゾ

凪「仕方がありませんね。可愛い妹の為です。凪スペースを分譲するとしましょう」モゾモゾ

颯「ふぅー、あったかー……♪」

P「わざわざ凪と一緒に入らなくても、空いてるところ広く使えばいいのに」

颯「あ、そっか。……んー、でもいいや! なーにくっついて入る方が慣れてて落ち着くし」

P「そうなのか?」

凪「ですね。かくいう凪も、はーちゃんが側にいた方がしっくりきます」

颯「実家のこたつだと、いつも入るとこ決まってたんだよね。今Pちゃんがいるとこがパパの場所で、反対側にゆーこちゃん。で、その間にはーとなー!」

凪「そして我々の対角線上にテレビを配置すれば、黄金の陣形、久川トライアングルの完成です」

P「ほー……なんか、いいな。そういうの」

11: 名無しさん@おーぷん 22/01/22(土)04:42:21 ID:knaW
颯「えへへ。なんだかちょっぴり、懐かしくなっちゃった」

凪「おや、これが巷でウワサのホームシックというやつですか。寂しさのあまり一人部屋で枕を濡らすはーちゃん……加湿器いらずですね」

颯「ち、違うし! 一人で寝るのだってもう余裕だから!」

颯「それに、寮にはアイドルのみんながいるから、もうみんなまとめて家族って感じ? だから全然、寂しくないよっ!」

P「ははっ。そりゃ、随分と大家族だな」

凪「美穂さんや響子さん……他にも、たくさんの先輩方にお世話になっていますね。……これは、はーちゃんの姉の立場が脅かされているのでは? 元祖姉、危うし」

颯「いや、別にそーゆーのじゃないから。なーはなーだよ。バディだもん、特別!」

凪「はい、はーちゃんの特別、いただきましたー。全国のはーちゃんファンよ、見たか。ここぞとばかりに血縁マウントを取っていきます。どやぁ」

P「なんか今日イチのテンションなんだが」

凪「いかにも。ぶちあげです」

12: 名無しさん@おーぷん 22/01/22(土)04:44:08 ID:knaW
颯「もー、こんなとこでぶちあがらなくていいから! ほら、みかん食べて落ち着いて」アーン

凪「はむ。……うーむ、甘くて酸っぱい、オクシモロンな味……。こんなに素晴らしいみかんをもらえる凪は、まさに特別な存在なのだと感じますね」シミジミ

P「みかんひとつで随分と大袈裟なもんだ」

颯「なーはいつもこうだから……。Pちゃんにもみかん剥いたげるね!」ムキムキ

P「お、いいのか? なんだか手馴れてるな。……あ、そうか。凪と早剥き勝負してたって言ってたな。それで鍛えられたのか」

颯「なー、そんなこと言ってたの? 確かに、小学生の頃よくやったよね。なーったら、皮剥きやすいみかん見つけるの妙に上手いの! ズルくない?」

凪「ですが、剥くスピード自体は、はーちゃんの方が一枚上手でしたね」

颯「そうそう! だから意外と毎回いい勝負になるんだよねー。……はい、Pちゃんどうぞ♪」

P「どうも。……小学生の頃の二人かぁ……ちょっと興味あるな」モグモグ

凪「Pが望むなら、凪秘蔵のはーちゃんアルバムを公開することも、やぶさかではありませんが?」

P「ほほう」キラーン

13: 名無しさん@おーぷん 22/01/22(土)04:46:12 ID:knaW
凪「ふっふっふ。この久川凪、伊達に『趣味:写真』を名乗ってはいません。それはもう、過去のはーちゃんから現在のはーちゃんまで、映えがたっぷり、エモさマシマシでお送りできますよ」

颯「えっ、ちょっと待って! なー、それって変な写真とか混ざってない!? Pちゃんに見せる前に、一回チェックさせてっ!」

凪「ここで検閲が入ってしまいました。どうやらPにお見せするものは、はーちゃんズカット版になりそうです。……これはこれで、プレミアみがあるな」

P「はははっ、楽しみにしてるよ。もしかしたら、仕事でも使えるかもしれないしな。子供の頃の写真を公開とか、よくあるし」

颯「なるほど……! じゃあじゃあ、可愛いやつ真剣に探しとかないと……!」

P「……んー、さてと! 仕事の話も出たことだし、ぼちぼち仕事に戻るかなー」ノビー

凪「おや、出勤ですか。楽しいこたつパーリィもそろそろ閉会のお時間ですね」

颯「えー!? もっとお喋りしたいのになー」

14: 名無しさん@おーぷん 22/01/22(土)04:47:38 ID:knaW
P「あんまり長いこと休んでるわけにもいかないからな。それに、二人と話してたらなんだか元気になったよ。仕事の疲れも吹っ飛ぶってもんだ」

颯「ほんと? えへへー♪ ファンに元気を分けてあげるのも、アイドルの役目だもんねっ!」

P「おー、良いこと言うじゃないか。その調子でこれからも一緒に頑張っていこう」

颯「はーい!」

凪「お任せあれ」グッ

P「じゃあ、二人はゆっくりしていってくれ。……よいしょっと」ガバッ


P「……っ」ブルッ


颯「Pちゃん?」

P「……さっぶ。やっぱりもうちょっとだけ温まってから……」モゾモゾ

颯「わかるー♪」ケラケラ

凪「Pも、こたつの魔力には勝てなかったか……」ウンウン



おわり

引用元: こたつでみろわーる!