1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 18:48:40.36 ID:b4cuNKnS0
―――とあるスタジオ―――

監督「はいカーット! よし、今日はここまでだ!」

加蓮「お疲れさまでしたー!」

共演者「お疲れさまー。加蓮ちゃん、とっても可愛かったよ!」

加蓮「ホントですか? ありがとうございますっ」

共演者「うんっ。また次の撮影もよろしくね?」

加蓮「はい!」 

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 18:51:29.81 ID:b4cuNKnS0
P「加蓮、お疲れ」

加蓮「あ、Pさん。見ててくれた?」タタッ

P「あぁ、しっかり見せてもらったよ。よく頑張ってた」

加蓮「ふふっ、ありがと!」スッ

P「……どした? 頭なんか差し出して」

加蓮「えー、撫でてくれないの?」

P「あーそういう……ちゃんと口で言いなさい」ナデナデ

加蓮「えへ」ニコニコ

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 18:55:04.27 ID:b4cuNKnS0
P「はい、おしまい」パッ

加蓮「ん……もう終わり?」

P「予定より長引いたしな、急がないと。奈緒から催促メールも着たし」

加蓮「そっか、残念」

P「挨拶済ませてからパパッと帰ろう。ほい、これ着て」モフッ

加蓮「うん。……動きにくいんだよね、これ。んしょ」モコモコ

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 18:59:33.81 ID:b4cuNKnS0
P「動き易さより体調管理の方が大事だろ?」

加蓮「もう。ホント過保護なんだから」

P「はは、似合ってるしいいじゃないか。可愛いよ、加蓮」

加蓮「……それにずるいし。この卑怯者!」

P「えええ、なんでだ」

加蓮「知らないっ」テテテッ

P「あ、待ってくれよー」

監督(さすがCGプロ。アイドルとプロデューサーの仲の良さは業界一だなぁ)

共演者(加蓮ちゃんかわいい!)

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 19:04:30.66 ID:b4cuNKnS0
―――帰路、運転中―――

ブロロロロ…

P「んー、夕日がきついな……加蓮、眩しくないか?」

加蓮「うん、大丈夫。だんだん日が長くなってきたね」

P「そうだなぁ。もう二月になるのか……時間が経つのは早いもんだ」

加蓮「ふふ、一周年記念ライブが懐かしく感じるよ」

P「あぁ、俺も懐かしいよ。懐かしいと言えば……出会った頃の加蓮も、な?」

加蓮「あー、そうやってまた私をいじめるんだPさん。ふーんだ」プイッ

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 19:09:43.73 ID:b4cuNKnS0
P「悪い悪い、そんなつもりないよ。ただ、加蓮も成長したなってこと言いたいだけだよ」

加蓮「むぅ……」

P「そう膨れるなって。褒めてるんだぞ?」

加蓮「褒めてる内に入らないし……あんまり言ってると、バレンタインチョコ上げないから!」

P「え、そりゃ困るよ……」

加蓮「欲しいなら、私の機嫌損ねないようにね?」

P「はーい、加蓮さん」

加蓮「それでいいの。ふふっ」

ブロロロロ…

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 19:16:41.11 ID:b4cuNKnS0
―――事務所―――

ガチャッ

加蓮「ただいまー」

P「戻りました」

奈緒「あ、おかえり加蓮、Pさん」

P「ただいま奈緒。悪いな待たせちゃって……っと、お?」

凛「……くぅ」スヤスヤ

加蓮「あれ……凛、寝ちゃってる」

奈緒「待ちくたびれたみたいでさ。最近忙しかったしな、こいつ」ナデナデ
 

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 19:23:34.48 ID:b4cuNKnS0
加蓮「膝枕なんて、奈緒。優しいね?」ニヤニヤ

奈緒「ち、茶化すな! 適当な枕がなかったんだよ!」

加蓮「ふーん? そのス○ィッチの毛布は奈緒のじゃん」

奈緒「いいだろ別に!」

P「こらこら、凛が起きちゃうだろ」

奈緒「あ、ああうん……」

加蓮「大丈夫。凛ったら、一度寝ちゃえばすぐには起きないから」

凛「すぅ……すぅ……」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 19:29:52.96 ID:b4cuNKnS0
P「そういや加蓮は、凛の家に泊まったことあるんだっけ」

奈緒「へー。って、なんでPさんが知ってるんだよ……」

加蓮「あはは、私が話しちゃって。で、いくらほっぺた突っついてもね……ほら」プニプニ

凛「んにゅ……むー……くー……」

P「ぷっ」

加蓮「ね、可愛いでしょ?」

凛「んにゃ…………くぅ……」モゾモゾ

奈緒(かわいい)

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 19:37:00.27 ID:b4cuNKnS0
奈緒「って違う!」ビシッ

P「お、おおどうした奈緒、いきなりツッコミ入れて」

奈緒「こほん! なんでもないっ」

加蓮「んふふ、かわいー」ツンツン ツンツン

凛「んん……む……」

P「やめなさい」コツン

加蓮「いてっ。えへへ」

P「ったく」

奈緒「……」モジモジ

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 19:42:32.50 ID:b4cuNKnS0
P「ん? 奈緒、どうした?」

奈緒「あ、いや、えっとその、なんて言うか……」モジモジ

P「?」

奈緒「あぅ……そろそろやば……」

加蓮「ああ、そういうこと。PさんPさん、奈緒、あっちだって」チョイチョイ

P「え? ……あ、トイレか」

加蓮「デリカシーないなぁもう」

奈緒「なんでもいいから……Pさん代わってぇ……!」

P「代わってって……膝枕をか!?」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 19:48:15.66 ID:b4cuNKnS0
加蓮「ほほう」ニヤリ

奈緒「はやくぅ……! げん、かい……!」

P「お、おう分かった! よ、いしょっと……よし」

凛「ふにゃ……」

奈緒「さ、さんきゅ……!」トトトトト!

ガチャバタン

P「おー、上半身がまったく動いてなかった」

加蓮「言ってあげないで」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 19:53:08.65 ID:b4cuNKnS0
凛「くー……」

P「ホントに起きないんだな。いつもお疲れ、凛」

加蓮「うんうん、あどけないね。いつもは澄まし顔のくせに、このこの」ムニムニ

凛「ん、んん……っ」モゾ

加蓮「あ」

P「おいバカ……!」

凛「んぅ……?」ムク

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 20:00:18.79 ID:b4cuNKnS0
加蓮「起きちゃった……」

凛「…………」パチクリ

P「よ、よお凛。おはよう、まだ夕方だけど」

凛「……」キョロキョロ

P「りーん……?」

凛「……ぷろでゅーさーだ……ん……♪」スリスリ

P「おわあ凛待て、寝ぼけんなっ!」

加蓮「わああ凛ダメえええ!」

凛「うにゃぁ……しぶにゃんだにゃ……にゃぁ」ヨジヨジ

P「ぐっはぁっ!?」ズキューン

凛「にゃ、にゃ……♪」コシコシ

加蓮「どんな夢見てんの!? ダメだってばあああああっ!!」

すっぱーん!

凛「ふに゛ゃっ!?」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 20:06:39.03 ID:b4cuNKnS0
―――
――


奈緒「トイレから戻ったら……」

P「リンチャンカワイイリンチャンカワイイ」

毛布「……死にたい」

加蓮「ごめんってば凛ー……叩いたの謝るからぁ」

毛布「そっちじゃない……ぐす」

P「シブニャンニャン、シブニャンニャン」ブツブツ

奈緒「え、何これ」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 20:10:40.70 ID:b4cuNKnS0
奈緒「ちょっと、Pさん! どういう状況だよこれ!」

P「シッブリーン!」

奈緒「あーもう、戻ってこい!」ペシペシッ

P「はっ!? しぶにゃんがいっぱい!」

奈緒「何を訳分かんないこと……何があったんだよ?」

P「お、おお、奈緒か。いやぁそれがな――」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 20:15:27.97 ID:b4cuNKnS0
奈緒「……はぁ。つまり加蓮がちょっかい出して、凛が暴走して……ああなったと」

P「概ねその通りで……」

加蓮「りーんー。ほら、夕飯食べに行こうよー」グイグイ

毛布「やだ……プロデューサーの顔見たら、私死んじゃう」

奈緒「ああ、凛は毛布にくるまってるのか……ったく、しょーがないな」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 20:19:32.20 ID:b4cuNKnS0
毛布「……」

加蓮「あ、奈緒……」

奈緒「おい凛。Pさんも待ってるからさ、な?」ポフン ナデナデ

毛布「無理……恥ずかしいよ、あんな……」

奈緒「ネコくらいなんだよ。加蓮なんか、この前おもちゃ目当てでハッピーセット注文してたんだぞ?」

加蓮「ちょっ、なにカミングアウトしてんの!?」

P「ぶっふぉ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 20:25:45.22 ID:b4cuNKnS0
毛布凛「……そうなの?」モゾモゾ

奈緒「うん。あたしが見せたアニメのおもちゃでさ、なんか気に入ったらしくて」

加蓮「ストップ! ストップストップストーップ!!」

奈緒「いやー、傑作だったなー。店員に聞き返されてたし……ぷふっ、また笑えてきた」

凛「そっか……加蓮が、ね……ぷっ」

P「ッヒーッヒー!」バンバンバンバンッ

加蓮「いやあああああああああ!!!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 20:30:52.96 ID:b4cuNKnS0
―――
――


凛「プロデューサー、さっきはごめんね」

P「ああ、気にするな。可愛かったしな!」

凛「もう……ばか」カーッ

奈緒「あたしも見たかったなー、しぶにゃん」

凛「だ、ダメ! 絶対やだ!」

P「はは、今度はネコミミ着けてやってみたらどうだ?」ナデナデ

凛「にゃっ!?」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 20:35:17.32 ID:b4cuNKnS0
ホワワン

凛『にゃお』

P『ん? 珍しいな、しぶにゃんから寄ってくるなんて』

凛『にゃにゃ……プロデューサー、にゃでて?』

P『もちろんいいさ。よーしよし』ナデナデ

凛『にゃぁ……気持ちいい……』コシコシ

P『こらこら、くすぐったいぞ』

凛『にゃぁん……♪』ウットリ

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 20:40:07.64 ID:b4cuNKnS0
凛「……」ボンッ

P「うお、真っ赤に!」

奈緒「凛ならネコミミ似合うだろうなぁ」

P「奈緒もどうだ、ネコミミ」

奈緒「え!? あ、あたしはいいよ! 似合うわけねーし!」

P「そうかなぁ、絶対似合うと思うけどなぁ」

奈緒「ッ! で、でも」

凛「……ネコミミ着けたら、可愛がってもらえると思うよ?」ボソッ

奈緒「!!」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 20:43:24.96 ID:b4cuNKnS0
ホワワン

P『ふふ、なおにゃんは可愛いなぁ。髪もふかふかで、触り心地最高だ』ナデリナデリ

奈緒『にゃ、Pさん……恥ずかしい、にゃ……』

P『なにを恥ずかしがる。こんなに可愛いのに』

奈緒『ふ、ふにゃぁぁぁ……♪』

P『よし、ブラッシングしてあげよう』

奈緒『にゃっ! にゃうん♪』ウットリ

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 20:48:26.27 ID:b4cuNKnS0
奈緒「……やる」

P「お?」

奈緒「やる! 絶対やる!」ズイ

P「お、おう?」

凛「ふふ、プロデューサーの独り占めは良くないもんね」

P「うーん、よく分からないけど。奈緒が嬉しそうならいいか」

奈緒「なでなで……ブラッシング……えへ、えへへへ……♪」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 20:53:01.00 ID:b4cuNKnS0
加蓮「」

P「で、あいつ大丈夫か?」

凛「ハッピーセット……」

奈緒「うん、ハッピーセット」

凛「……ふふ」

奈緒「……くふっ」

P「…………ぐふぇwww」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 20:56:35.95 ID:b4cuNKnS0
加蓮「……ょ」

凛「ん?」

加蓮「……いいでしょ」ユラリ

P「お、おい加蓮」

奈緒(あ、マジ怒りだこれ)

加蓮「ハッピーセットくらいいいでしょおおおおおお!!?」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 21:04:42.86 ID:b4cuNKnS0
P「おおお!? 落ち着けかれーん!」

加蓮「いいじゃん! おもちゃ欲しくて悪いの!? なんなのバカにしてえええ!!」ポカポカポカポカ

凛「い、いたっ痛いよ加蓮! ごめん、ごめんって!」

奈緒「べ、別に悪いなんて、あいたたた!」

加蓮「うああああんバカバカバカああああ!」ペシペシペシペシッ

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 21:08:59.12 ID:b4cuNKnS0
P「か、加蓮!」ギュッ

加蓮「っ、何よPさんまでぇっ!」

P「確かに笑っちゃったけど……バカにした訳じゃないよ」

凛(それはウソ)

奈緒(ウソだな)

P「加蓮にもこんな子供らしい一面があったって、知ることができたんだ」

加蓮「Pさん……。でも、嫌でしょ? こんな子供っぽい子なんて」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 21:12:47.38 ID:b4cuNKnS0
P「いいや、むしろ嬉しいよ。俺だって子供っぽいところあるし、なんてったって可愛らしいじゃないか」

加蓮「そう、かな……?」

P「ああ。俺はどんな加蓮だって、大好きだよ」

加蓮「あ、あぅ……! わ、私も、Pさんがだい」

奈緒「はいそこまでえええええ!!」

凛「速やかに離れてね加蓮。はい、はい離れて。ほら早く! 迅速に!」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 21:17:35.42 ID:b4cuNKnS0
加蓮「あとちょっとだったのに……」

奈緒「はぁ、はぁ……油断も隙もない……!」

凛「危ない……危なかったよプロデューサー」

P「え、何が危ないのか見当もつかないんだけど……」

奈緒「ほ、ほらPさん! もう日が暮れたし、ご飯行こう!」グイ

凛「そ、そうそう、さぁ行こう!」グイグイ

P「あ、ああ」

加蓮「むー」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 21:22:13.81 ID:b4cuNKnS0
―――事務所、出入り口―――

P「よーし、忘れ物ないかー?」

りんなおかれん「はーい」

P「んじゃ、鍵閉めて、っと」カチャ

P「さ、行こうか――」

加蓮「Pさん、ぎゅっ!」

P「おっと。なんだ、加蓮。手、繋いでいくのか?」

加蓮「だって私、まだまだ子供だしねっ♪」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 21:29:09.21 ID:b4cuNKnS0
P「あれは言葉の綾で……まぁ、いいか」

加蓮「うん♪」

りんなお「よくない!」

加蓮「ふぅん、羨ましい? 羨ましいよねぇ?」ニヤニヤ

P「おい、喧嘩は……」

凛「今すぐ離れよう、ハッピーセット」

奈緒「今日はPさんが加蓮についてったんだから、あたしたちに譲れよハッピーセット」

加蓮「」プチーン

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 21:37:35.10 ID:b4cuNKnS0
加蓮「……上等。上等だよ」スッ…

凛「……プロデューサー、先に行って」

奈緒「あたしらは、後から追いつく」

P「それはフラグだ……ま、程々にな? エンジン温めとくよ」トコトコ

凛「さぁ、」

奈緒「かかってこい、」

りんなお「ハッピーセット!!」ダッ

加蓮「あっ、こら逃げるな! あとハッピーセット言うなああ!」ダダダッ



P「仲良しだなぁ、ホント」ニッコリ



おわり

引用元: モバP「りんなおかれんと!」