1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 22:12:13.15 ID:xYSOMDRw0
禁書「と、いうわけで早速行くんだよ」

御坂「待ちなさいよ。ロットバトルって何?」

禁書「ぷーくすくす、たんぱつは第三位なのにこんなことも知らないんだね」

御坂「何よ、私に知らないことがあっちゃいけないわけ?」

禁書「べっつにー、しょうがないから教えてあげてもいいんだよ?」

御坂「むかっ」

禁書「あ、でもたんぱつには不利かもしれないからやらなくてもいいんだけどねー」ニヤニヤ

御坂「上等じゃない、そのロットバトル!受けて立つわ!」

禁書(かかった)

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 22:18:39.20 ID:xYSOMDRw0
ラーメン二郎学園都市店

御坂「ラーメン・・・二郎?」

禁書「ここでロットバトルをするんだよ」

御坂「えーっといまいちよくわからないんだけどどういう勝負なの?」

禁書「はっ、これだからたんぱつは。ラーメン屋に来てやることといったらひとつなんだよ」

御坂「ってことは・・・」

禁書「そう、どっちが先に食べ終わるかってことなんだよ」

御坂「早食い・・」

禁書「たんぱつには荷が重そうだからハンデをあげてもいいんだよ?」ニヤニヤ

御坂「むかっ、この私にそんなものは必要無いわ!あんたと同じ条件でやってやろうじゃない!」

禁書(無知というものは愚かなんだよwww)

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 22:24:33.23 ID:xYSOMDRw0
ガラッ

店主「いらっしゃーい!」

禁書「まずは食券を買うんだよ」

御坂「ここって何ラーメンがあるの?」

禁書「基本的にはラーメンしかないんだよ。あとは麺の量を増やすか豚の量を増やすだけなんだよ」

御坂「ふーん、で、あんたどれにするわけ?」

禁書「もちろんこれ」ビシッ

御坂「大豚W・・・」

御坂(この子で食べられるってことは大した量じゃないってことか、なら大丈夫っぽいわね)

御坂「うーん」キョロキョロ

禁書「どうしたのかな?」

御坂(店内にいる人たちもほとんど食べ終わってるし席もまばらだから参考にはならないか・・・)

禁書(ふっふっふ、人の少ない時間帯を選んでいるからたんぱつに余計な情報は与えないんだよwww)

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 22:27:50.21 ID:xYSOMDRw0
がらっ ストン

禁書「お願いしますなんだよ」パチッ

店主「はいよ」

御坂「私も」パチッ

店主「ん?お客さん初めてですよね?」

御坂「え?はい」

店主「ウチ量多いから初めての女の子は小で少なめがいいかもしれないですよー?」

御坂「えっと」チラ

禁書「ふふん」ニヤニヤ

御坂(むかっ、小馬鹿にしちゃって!)

御坂「大丈夫です。私この子よりも食べますから!」

店主「あ、そうですかー、失礼しましたー」

禁書(っしゃああああ!!!作戦通りなんだよ!!)グッ

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 22:35:54.88 ID:xYSOMDRw0
御坂「あ、そうだ。お水は・・・」

禁書「自分で取りに行くんだよ」

御坂「そうなんだ、えーっと・・・ あれか」

バキッ

御坂「ん?」

禁書「ごくっ」

御坂「何よそれ」

禁書「烏龍茶なんだよ」

御坂「あんたいつの間にそれ買ってたの?」

禁書「自分で持ってきたんだよ」

御坂「え?持込有りなの?」

禁書「外に自販機があるからほしかったら自分で買ってくるんだよ」

御坂「何か独特なお店なのね・・・」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 22:40:22.57 ID:xYSOMDRw0
御坂「私はお水でいいか」ジャバー

御坂「ん」ゴク

御坂「うん、さすが学園都市。水道水が十分においしいわ」

禁書「たんぱつ、あんまりうろうろしちゃだめなんだよ」

御坂「わかってるわよ」

ゴトッ ガタッ

客「ごちそうさまでしたー」フキフキ

店主「はいどうもー!ありがとうございまーす!!」

御坂「あれ?自分で綺麗にするの?」

禁書「食べ終わったら店員さんが丼を取りやすいように上におく、そして食べたら自分が汚したところを綺麗にする」

禁書「何かおかしところがあるのかな?」

御坂「いや、無いけど・・・・」

御坂(なんだろう、この独特の雰囲気といい渡しすごく場違いな感じがしてきたわ)

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 22:46:42.15 ID:xYSOMDRw0
グツグツ

店主「・・・」

御坂(あれだけ大きな鍋で麺をゆでるなんて・・・相当熱いはずよね?)

カランカラン

御坂(うわ、丼大きいな)

店主「・・・」チャッ チャッ

御坂(何だろう、あれ塩?それとも調味料なのかしら?)

チャプッ チョロッ

店主「・・・」カチャカチャ

御坂(うわぁ、そこに醤油をたっぷりと、あんなに入れてしょっぱくないのかしら?)

ゴツン ゴツン

店主「んっ! よっ!」グリグリ

御坂(長い木の棒でスープが入ってる鍋をかき回してるわ。なんかよく見えないけどどろっとした感じね。あっさりからは程遠そう)

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 22:53:08.57 ID:xYSOMDRw0
店主「野菜はー?」

助手「もう少しで茹で上がります」

店主「はいよー」グイッ

ガサガサ

御坂(え?あの白い塊は何?)

店主「ほっ」ドバドバ

御坂(えーっと・・・油の塊? 血のようなのがところどころについてるから間違いないと思うけど・・・)

ゴツン ゴツン

店主「くっ! はっ!」グリグリ

御坂(あれがスープを継ぎ足すという行為なのだとしたらこれは・・・・)

御坂(醤油と煮溶かした油が基本であとは塩か調味料ってことよね?これはやばいかもしれないわ・・・)ゴクリ

御坂(はっ! まさかこいつ!!)クルッ

禁書「ん?どうしたのかなぁたんぱつぅ」にやぁぁ

御坂「あんた・・・はめたわね・・・」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 23:00:32.46 ID:xYSOMDRw0
店主「野菜お願いします」

助手「はい」

じゃぷっ ザパッ

店主「よっ」チャッ チャッ

禁書「何かいいたいことがあるなら食べ終わってから聞かせてもらうんだよ」ニヤニヤ

御坂「こいつ・・・・」

禁書「ほらほら、私とたんぱつの麺が丼に注がれていくんだよ?」

店主「そっと・・・」チャプ

御坂「うそ・・・何よあの量・・・・」

禁書「たんぱつぅ、私と同じ条件って言ったよねー?」ニヤニヤ

御坂(くそっ!完全にはめられたわ!!)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 23:04:31.24 ID:xYSOMDRw0
助手「いらっしゃいませー!」

 あれ?女の子がいるぞ?

 あ、ほんとだ

チャリンッ ジー カランッ

ガタンッ

御坂「え?人がどんどん入ってきて・・・いつの間にかいっぱいになってる・・・」

禁書「たんぱつぅ、外を見てみなよぉ」

御坂「そ、外ぉっ!?」チラッ

 女の子二人とか珍しいな

 ほっそい子だけど食べられるのか?

 少なめにしてるんだろ?大丈夫だろ

御坂「うそ・・・わずかな時間で中も外も人がぎっしり・・・」

禁書(ふっ、途切れたと思ってもいつの間にか列ができている。これぞ二郎なんだよ)

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 23:09:30.62 ID:xYSOMDRw0
禁書「さっさと食べないと待ってる人に迷惑がかかるかもしれないよねぇ?」

御坂「わ、わかってるわよそんなこと!」

禁書「なら、いいんだよぉ~~」ニヤニヤ

御坂「ぐぬ・・」

店主「お待たせいたしましたー、ラーメンににんにく入れますか?」ニコ

禁書「全部ましましなんだよ」

店主「はいよー、ましましねー」

助手「お隣の方はラーメンににんにく入れますか?」

御坂「え?私?」

助手「はい」

御坂「えっ、えっと」禁書「私と同じでいいんだよ」

御坂「くっ」

禁書「いいんだよねぇたんぱつぅ?」

御坂「い、いいわ・・・それで・・・」

助手「わかりましたー、お隣の方もましましでーす」 店主「はいよっ」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 23:17:19.74 ID:xYSOMDRw0
御坂(何・・何が起こっているのよ・・・)キョロキョロ

御坂(ん?・・・ あそこに何か書いてある・・)


ラーメンが出来上がる前に「にんにく入れますか?」とお尋ねします。その際

1:野菜

2:にんにく

3:背油

4:カラメ(醤油)

の量を調節することができます ※油少な目は食券を置く際にお願いします


御坂(ってことは・・・・)

店主「はい、お待ちどうさまでーす」

ドンッ

禁書「わーい!」

御坂「嘘でしょ・・・・」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 23:22:47.12 ID:xYSOMDRw0
助手「あの、スープが」

店主「おっと、すみません失礼します」ヒョイ

御坂(一度置いた丼を持ち上げた?)

店主「ほっ」グイッ

バシャバシャッ!!

御坂(スープを床に捨ててる!?どういうことなのよ!!) ※本店で実際に目にしたので間違いではありません

店主「これでよしっ」

助手「ほっとくとスープが垂れちゃいますからねー」

店主「はい、手間どってごめんなさいねー」ゴトッ

禁書「気にしないんだよ」

店主「じゃ、こっちのもー」グイッ

バシャバシャッ!!

御坂「あ、ああぁ・・・」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 23:29:56.49 ID:xYSOMDRw0
店主「どうも、お待たせいたしましたー」

ゴトッ

御坂「・・・・ごくっ」

禁書「たんぱつ、ぼーっとしてていいのかな?私はもう食べ始めちゃうんだよ?」

御坂「はっ! た、食べるわよ!」ガシッ

禁書「はやくしてほしいんだよお~~」ニヤニヤ

御坂「む・・・・」

御坂(何よこれ、盛り上がった野菜と・・・上に乗ってるのは油よね? ぎっしり盛られて麺が見えないわ・・・)

御坂(なるほど、これだけ盛れば重みでスープが丼から溢れちゃうわ、それを防ぐためにさっきスープを床に捨てたのね・・・)

御坂(どう攻略すればいいかじっくりと考えたいところだけど・・・)チラッ

 うわぁすげー、あの子あんなに食べるのかよ・・・

 大食いの人って細い人だらけだから大丈夫なんじゃねーの?

 大食いのプロにかかれば二郎の大は6杯くらいいけるらしいぞ

 マジかよ・・・はんぱねーな・・・

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 23:37:54.77 ID:xYSOMDRw0
御坂(待っている人があれだけいる。しかもこっちを見ている・・・・)

御坂(それにこの丼の中には麺がたくさん入っているわ、これをほっとくとスープを吸ってどんどん膨らんでくる・・・)

御坂(考えるよりもまず手と口を動かすのが先ってことね!)

パチンッ

御坂「いただきます!!」ガシッ

御坂「あぐ」

もぐもぐ

禁書(ぷーくすくすwww いきなり野菜の山を何とかしようとしてるんだよwwww)

禁書(野菜は邪魔者じゃなくてオアシスだっていうのにwwwwww)

禁書「ま、私はたんぱつにペースをあわせてあげるんだよ」チャキ

ぐいっ ずるずるずる

禁書(まずはこうやって下から麺を引っ張り出して・・・・)

すとん

禁書(野菜の上に乗せていくんだよ)

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 23:44:36.55 ID:xYSOMDRw0
もぐもぐもぐもぐ

御坂(くたくたになるまでゆでられたモヤシとキャベツ・・・甘味が感じられておいしいものだということはわかるけど・・・)

御坂(全然減らないわ・・・ それに上に乗ってる白いこれ・・油の塊なのよね?)プルン

御坂(こんなものまともに口に入れたらたまったものじゃないわ、とりあえず丼のはじっこによけておいて・・)

御坂(野菜にも醤油がかかってるみたいだから少ししょっぱい感じだけど、麺はどんな感じになってるのかしら?)

御坂(いやいや、考えちゃだめよ。今は食べることに集中しなきゃ)

がしっ

御坂「あぐ」

もぐもぐもぐもぐ

御坂(モヤシって案外咀嚼に手間がかかるものなのね・・・)

御坂(シスターも同じように食べてるのかしら?)チラッ

禁書「ちゅるちゅるもぐもぐごっくん おいしいんだよ」ニパ

御坂「なっ!?」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 23:51:36.25 ID:xYSOMDRw0
御坂(そんな!もう麺を食べてるなんて!)

禁書「やっぱり二郎は食べ応えのある太い麺があってこそなんだよ」ニコニコ

御坂(負けてられないわ!!)

御坂「あむっ もぐもぐもぐもぐ」

禁書(ふふん、だからたんぱつは阿呆なんだよ。私が野菜の下から麺を引っ張り出して野菜を沈めたことも理解できないなんてね)

禁書(野菜だけを食べ続けることでひたすら無駄に咀嚼だけを繰り貸すことになる。つまりそれは満腹中枢を刺激するということ)

禁書(たんぱつ、もうこの勝負たんぱつに勝ち目はないんだよ)

御坂「もぐもぐごっくん はぁっ あぐ」

禁書(まあ元から無かったんだけどねーwwwww)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/02(土) 23:59:47.05 ID:xYSOMDRw0
御坂「はーっ はーっ」ピタ

御坂(まずいわ、徐々にお腹がいっぱいになってきたことに加えてあごが疲れてきたわ・・・)

御坂(だけどようやく・・ようやく野菜の山を寄せて麺をすくいあげることができそうだわ)

御坂(野菜の薄いところに箸を深く・・・)チャプ

御坂(麺をすくいあげる・・・)ズルッ

御坂「うわぁ・・・太い・・・」

御坂(でも驚いている暇はないわ。早く口に入れないと・・・)

御坂「はむ」

もぐもぐもぐもぐ

御坂(うわぁ、味がすごく濃いわ・・麺が少しどろっとしててしょっぱい・・・)

御坂(水・・・・)

ごくごく

御坂「あっ、だめだ・・・」

御坂(このラーメンを食べきれるかどうかも怪しいのに水を飲んだら益々入らなくなっちゃうわ・・・)

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 00:06:18.54 ID:5jlP7C3W0
禁書「ちゅるちゅるもぐもぐ」

御坂「くっ・・・」ギリギリ

御坂(何ておいしそうに食べてくれるのよこいつは・・・)

禁書「おいしー、ふーっ ふーっ」

御坂(でもまだ私とそんなに量は変わらないから手を止めなければ・・・)

禁書(手を止めなければ勝てると思ってるようだね、甘いんだよたんぱつ)

禁書(ここらでペースを上げさせてもらうんだよ!)クワッ

御坂「ふ、ふーっ ふーっ ちゅるちゅる」

御坂(うぅぅ、しょっぱいよぉ・・口の中が乾いて乾いてしょうがないよぉ・・・)

御坂(モヤシのしゃきしゃきで少しごまかそう・・)

御坂「あむ もぐもぐ・・・ん?」

御坂(うそ、さっぱりする)

御坂「あ、そうだったんだ・・・ この野菜は口の中を・・・」

御坂(ただ多いだけじゃなくて意味があったってことか・・・ もっと早くに気づいてれば・・・)

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 00:13:35.55 ID:5jlP7C3W0
御坂「ちゅるちゅるもぐもぐ・・・」

御坂(麺と野菜のバランスが悪いわ、それにお腹も軽く悲鳴をあげはじめてる・・・)

じわっ

御坂「う・・・」

御坂(やばっ、涙がにじんできた・・・)

ぐしっ

御坂(でも負けてられないわ。攻略法が見えてきたら・・・ん?)

ちゃぷっ ざばっ

御坂「 」

御坂「な、何よこの分厚い肉は・・・・」

御坂(まさかこれがチャーシューって言うんじゃないでしょうね?)チラッ

禁書「あむっ」カプ

御坂(うそ、当然のように口に入れてる・・・それじゃあこれが・・・)

禁書「やわらかくておいしい豚なんだよ」ニコニコ

御坂「ちくしょうめ・・・」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 00:17:47.98 ID:5jlP7C3W0
もぐもぐ

御坂「うっ」

御坂(醤油に漬け込んでいたみたいね、肉の味よりもしょっぱさのほうが先に・・・)

御坂「むぐ・・・ もぐもぐ・・・・ ごくん」

御坂(一口でこれ・・・ まだ5口分くらいは残っていてしかも・・・)

禁書「豚Wは最高なんだよ。豚が6枚もあるなんて」 ※店によっては10枚とかあります

御坂(あと5枚も残ってるなんて!!)ギリギリ

禁書「もぐもぐがつがつちゅるちゅる」

御坂「ぐっ!」

禁書「どうしたのかなたんぱつ、おいしいから箸が止まらないんだよぉ~~」ニヤニヤ

御坂(何てペースなのよ。この味とボリュームをものともしないなんて・・・)

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 00:27:53.16 ID:5jlP7C3W0
御坂「う・・・ ちゅるっ もぐ・・・」

御坂(どうしよう。この肉を食べきるには野菜が足りない、いやそれ以前にもうお腹が・・・)

禁書(ふふん、どうやら限界にきたみたいだね)ニヤニヤ

禁書(たんぱつを叩き潰すなら今、圧倒的スピードで力の差をみせつけてやるんだよ!)

御坂「はーっ・・・ はーっ・・・ う、うぅぅぅ・・・」ウルウル

禁書(今!!)チャプ

ざぱっ

禁書「あぐっ ちゅるちゅるちゅるちゅる」ズゾゾ

御坂「えっ!?」

禁書「もぐもぐもぐもぐ がぷっがつがつがつ ちゅるちゅるもぐもぐ」

御坂「そ、そんな・・・シスターの口の中にどんどん入っていくわ・・・・」

禁書「もぐもぐもぐもぐ ごっくん ご馳走様なんだよ」

御坂「う・・・そ・・・・」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 00:33:26.19 ID:5jlP7C3W0
ごきゅごきゅ

禁書「ぷはっ 二郎の後には烏龍茶が一番なんだよ」

御坂「あ・・あぁ・・・・」ポロッ

カランッ

禁書「あれれー?どうしたのかなたんぱつ、まだ丼の中には半分以上残っているのにどうして箸を落としちゃうのかなー?」ニヤニヤ

御坂「あ、えっと・・・」

禁書「ちゃんと食べなきゃ、だよね? 私との勝負に負けたとはいえ盛大に残すなんてことはできないよねー?」 店主「ん?」ピク

御坂「た、食べるわよ・・・ちゃんと・・・」

ちゅるちゅる

御坂(う・・しょっぱい・・・)

禁書「ほらほら、そんなペースじゃ並んでるお客さんに迷惑なんだよ?もっとスムーズにできないのかな?」

御坂(並んでる人・・・)チラッ

 ざわ・・・・ ざわざわ・・・・ ざわ・・・・

御坂(うううぅぅぅ・・・思いっきりこっちみて何か話してるううううう)

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 00:41:36.75 ID:5jlP7C3W0
禁書「たんぱつぅ~~、早くしなよぉ~~ ん」チビッ

御坂「ちゅる・・もぐもぐ・・・・」

御坂(だめ、もうこれ以上は入らない・・・ 限界よ・・・)チラッ

店主「・・・・」ジー

助手「・・・・」ジー

御坂(すっごく真剣な目でこっち見てるうううう!!!)

 ざわ・・・・ ざわざわ・・・・ ざわ・・・・

御坂(そういえば・・・)


 店主「ウチ量多いから初めての女の子は小で少なめがいいかもしれないですよー?」


御坂(言われたとおりにしないで量を増やして残すなんて・・・迷惑でしかないわよね・・・・)

禁書「たんぱつぅ~~、どうしたのかなぁ~~? 勝負じゃなかったのかなぁ~~?」 店主「勝負?」イラッ

御坂「う・・・」ジワッ ウルウル

御坂(お店の人がどう見ても起こってるよおおおーーーー!!!)

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 00:45:35.04 ID:5jlP7C3W0
禁書「たんぱつ、手が止まってるよぉ~?」

御坂「わ、わかってるってば・・・」

御坂(って言ってももうお腹が・・・)

御坂「うぅぅ・・・・」

禁書「おやおやー、どうしたのかなー?まさか食べられないのに大豚Wでマシマシ頼んだのかなぁ~?」

御坂「う・・・」 店主「お客さん」イライラ

御坂「ひゃいっ!!」ビクッ

 ざわ・・・・ ざわざわ・・・・ ざわ・・・・

御坂「あ、あああぁぁぁ・・・・・」

禁書(来る!!来るんだよ!!ギルティが!!ギルティが来るんだよwwwww)

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 00:51:05.23 ID:5jlP7C3W0
御坂「あ、あのあのあのあの・・・・」ポロッ

御坂「あ・・・」ポロポロ

店主「・・・」

御坂「ごめん・・なさいぃ・・・・ぐすっ」ポロポロ

 ・・・・・・・・・

御坂「たっ、たべられっ、ないのに・・・よくわからないのに・・・増やしてっ・・えぇっ、えとっ」ポロポロ

御坂「ふ、ふぇぇぇぇん」ポロポロ

禁書「はぁ、たんぱつ、泣いてもどうにも」 店主「お客さん」

禁書「店主さんもお怒りなんだよ?」 店主「お客さん」

御坂「あぁぁぁぁん ごめんなさいぃぃぃぃぃ」ポロポロ

 ひそひそひそひそ

禁書「ほらたんぱつ、お店の人や周りのお客さんもこうやってたんぱつを」 店主「お客さん」

禁書「たんぱつ、返事をしな」 店主「あんたのこと読んでんだよシスターさんよお!!!」ドンッ

禁書「ひえっ!?」ビクッ

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 01:02:25.01 ID:5jlP7C3W0
店主「さっきから黙って聞いてればあんた何なんだ?」

禁書「え?え?」

店主「この子あんたの連れなんだろ?」

御坂「ぐすっ・・・うっ・・えぇぇぇぇん・・・」ポロポロ

禁書「そ、そうだけど」 店主「ならよぉ・・・」ギロッ

禁書「う・・」ゴク

店主「どれくらいの量かってのを教えておいてもらわないとこっちも困るんだよね?」

禁書「で、でもでもこれは勝負だか」 店主「勝負って何だよおい!!」

禁書「ひいっ!!」

店主「こっちはラーメンたべてもらいたくて一生懸命作ってるだけでそんなくだらない遊びのためにやってるわけじゃねえんだよ!!」

禁書「えっと、でもロットバトルは二郎特有の」店主「んなもんあるわけねえだろうが!!何勘違いしてやがる!!」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 01:11:31.21 ID:5jlP7C3W0
禁書「あれ?おかしいんだよ。二郎ではロットバトルが盛んに行われてるってネットで」 店主「ネットがどうしたってんだよ!お客さんちょくちょくここに来てるの見るけど一度でもそういうバトルを見たことがあるのかよ!!」

禁書「え、えーっと・・・・あれ?」

店主「無いよなぁ?そんなふざけたもんはよぉ」

禁書「あ、あうあうあう・・・」

店主「あんたがどれだけのスピードで食べようがそれは個人差だから俺も何も言わないけどよ。知り合いつれてきて食べられない量を注文させて自分はさっさと食べて横で煽るっていったいどういう神経してんだよ。え?」

禁書「わ、私はただたんぱつがそのえっと・・・」

店主「勝負なんだろ?」

禁書「うん・・・」

店主「そのくだらない勝負ってやつのためにやってるんじゃねーんだよ!!」

禁書「あう・・・」

店主「仮にこの子がわからなくて注文して残すんだとしたらこっちも何もいわねーよ。ふざけて頼んでふざけて残すなら別だがな」

禁書「えっと、その・・・」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 01:17:24.30 ID:5jlP7C3W0
店主「俺は自分が作ってるラーメンがどういうものかわかってるつもりだ。だからこそお客さんの、それこそ初めてのお客さんの食べるペースには気を配ってるんだ」

禁書「そ、それじゃぁ・・・」

店主「女の子が一人食べるのが遅いくらいでどうのこうのとは言わねーよ。俺が一番腹が立つのはあんたみたいに勘違いして通ぶってるやつなんだよ!!」

禁書「そんな・・・」

店主「ウチのラーメンを勘違いしてるような人はお断りだ。出て行ってくれ」

禁書「わ、私はただ・・」 店主「出ろってんだろうが、さっさとしろよ!!!」ドンッ

禁書「う、うわあああああんごめんなさいなんだよおおおお!!!」タタタッ

ガラッ ピシャッ

御坂「う・・・ぐす・・・」

店主「あー・・・ 悪かったな、俺もちゃんと説明すればよかったんだけどなぁ・・・」

御坂「い、いえ・・・言ってくれたのに・・聞かなかった私が悪いんです・・・・」グスッ

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 01:29:04.04 ID:5jlP7C3W0
店主「えーっと、泣くほどの味だった?ウチのラーメン」

御坂「う・・・」グシグシ

店主「・・・」

御坂「えっと、味はそのえっと・・・しょっぱくて・・・」

店主「そうかそうか、それじゃあお客さんにはカラメにしないほうがいいかもなぁ」

御坂「とにかく野菜とか多くてお肉もその・・・」

店主「なるほどな、ってことはカラメを抑えて豚も少し、全体の量を少なめにして食べてもらえばいいわけだ」

御坂「えっと、でも私もうお腹いっぱいで・・」

店主「そりゃもちろん今から食べてくれなんて言わないよ。そうだな、来週今くらいの時間に来てもらえるとありがたいな」

御坂「あの・・・」

店主「このままウチのラーメン嫌いになられちゃたまったもんじゃないからさ。ご馳走するからあと一回だけ来てくれないかな?」

御坂「あ、はい・・・わかりました・・・」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 01:32:56.76 ID:5jlP7C3W0
店主「よし、決まりだ。その時はあの子じゃなくて仲の良い友達でも連れてきてくれよな」

御坂「あの、でもこれは・・・」

店主「あー、いいっていいて。飲食店でこういうの気にしてたらキリが無いからさ、どうしてもって言うなら次味わって食べてもらえればそれでいいから」

御坂「す、すみません。じゃあお言葉に甘えます」

店主「おう」

御坂「どうもありがとうございました」ペコ

店主「あいよー。また来てねー!」

ガラッ ピシャッ

御坂「あー・・・恥ずかしい・・・」トボトボ

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 01:40:02.85 ID:5jlP7C3W0
翌日

御坂「ってことがあったのよねー・・・」

黒子「そのような店が学園都市に・・・」

佐天「災難でしたねー、男の人でも大食べられない人結構いるって話ですし」

初春「そんなになんですか?」

佐天「あたしもネットでの知識しかないけど油だらけで味が濃いから同じ量でもカレーとかよりはるかにキツいんだって」

黒子「お姉さま、お味はどうでしたの?」

御坂「醤油の量増やしたこともあってかしょっぱかったわね」

佐天「でしょうね、毎日通えば糖尿病一直線といわれてるくらいですから」

御坂「あ、だから来週来なさいって言ったのね」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 01:46:58.98 ID:5jlP7C3W0
佐天「御坂さんが行くならあたしも行ってみようかな」

黒子「怖いものみたさですの?」

佐天「いやー、ネットのほうでかなり盛り上がってますからずっと気になってたんだよねー」

御坂「ネットに何て書いてあるか知らないけど鵜呑みにしていくと怒られるわよ?」

佐天「そりゃもう、初心者おすすめのガイドラインを良く読んでおきます。はい」

黒子「初春はどうしますの?」

初春「私も少し気になるので行ってみようと思います」

黒子「ふーむ、佐天さん、そのガイドラインには何と書かれてますの?」

佐天「女の子は特に食券を出す時に麺少な目か麺半分にしなさいって。これが守れれば何とかなるってあります」

佐天「あとは好みでにんにくを入れるかどうかみたいですね」

黒子「よく調べればなんてことはなさそうですわね」

初春「どうやら増やせるってだけみたいですね」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 01:57:03.00 ID:5jlP7C3W0
佐天「ただ列が伸びることが多いのでくつろげるお店じゃないってことも書かれてますね」

黒子「お食事はゆっくりといただきたいですがお待ちになられている方が多いのなら考慮すべきではありますわね」

御坂「あとお店の中だとみんな黙ってラーメン食べてる人ばかりだからおしゃべりも控えたほうがよさそうね」

初春「何かプレッシャーを感じそうですね」

御坂「あー、それはあるかもだけど・・・ でも四人で行けばどうってことないわよ。きっと」

佐天「そうですね。突撃あるのみです!」

黒子「意気込んでますわね」

佐天「いやー、だって行ってみたいけど女の子一人じゃちょっと・・・ってところですからね、今からすごく楽しみです」

初春「にんにくは必ず入ってるんですか?」

御坂「入れるかどうか聞かれるけど頼めば抜いてくれると思うわよ?」

初春「じゃあ私は抜いてもらうことにします」

黒子「私もですわ。においが気になりますもの」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 02:03:52.68 ID:5jlP7C3W0
佐天「ところが!にんにくを入れてこそ二郎だっていう意見が圧倒的に多いんですよねー」

初春「えー」

佐天「と、いうわけで初春も白井さんもましましで行っちゃおうか」ニヤ

黒子「やめてくださいまし、あの匂いはなかなか消えるものではありませんの」

佐天「そんなこと言ってたら楽しめませんよ。もっとこうガーっっと」御坂「佐天さん、だめよ?」

佐天「あっと、こんなノリで無茶な注文したら怒られちゃいますね」

御坂「そう、あくまでラーメンなんだから。そこを忘れないようにね」

佐天「わっかりましたー。気をつけます!」

初春「じゃあ来週は買い物してから二郎ってことで」

黒子「ですわね」

御坂(昨日みたいなのにならないように私がしっかりとリードしてあげないとね。あの優しい店主さんに応える意味でも・・・)

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 02:08:48.64 ID:5jlP7C3W0
禁書「とうまー・・・」

上条「何だよ。上条さん特性のもやし炒めに何か文句があるのか?」

禁書「カネシがかかってないんだよ・・・」

上条「はい?」

禁書「それににんにくもないんだよ・・・」

上条「もやし炒めににんにくは無いと思うんだけどなー」

禁書「あぶら・・・豚・・・」ブツブツ

上条「あのー、インデックスさん?」

禁書「二郎・・・」ボソ

上条「じろう?」

禁書「二郎二郎二郎二郎二郎二郎二郎二郎」ブツブツ

上条「お、おい・・・」

上条(昨日から様子が変だったけど一体インデックスに何があったっていうんだ?)

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 02:14:56.11 ID:5jlP7C3W0
禁書「うわああああん!!二郎が食べたいんだよおおお!!」ジタバタ

上条「ああこらこら落ち着けインデックス、食事中に暴れるんじゃありません」

禁書「とうまああ!!二郎作ってほしいんだよおおお!!」

上条「はい?」

上条(じろうって食べ物のことなのか?)

禁書「たんぱつのせいでもうあのお店には行けないんだよ!だからとうまに家二郎を作ってもらうんだよ!!」

上条「あのー、インデックスさん、俺には何がなんだか・・」

禁書「あああもう、こんなのじゃ全然物足りないんだよ!」ガツガツガツガツ

上条「ってすごい勢いで食べられてもですね・・」

禁書「げぷっ、とうま!さっさと食べて家二郎の製作に取り掛かるんだよ!」

上条「だからそれ何なんだよ・・・」

禁書「い・い・か・ら! さっさとやるんだよ! わかった!?」

上条「あーはいはい、やりますやります」

禁書「むかっ」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/03(日) 02:17:54.86 ID:5jlP7C3W0
がぶっ

上条「ぎゃあああ!!! いってえええええ!!!」

禁書「やる気が見られないんだよ!もっとしっかりしてくれないとだめなんだよ!」

上条「ちくしょう。何で俺がこんな目に・・・」

禁書「とうま?」カチカチ

上条「やらせていただきます。やらせていただきますので噛み付かないでくださいお願いします」

禁書「よろしい」ニコ

上条「ちくしょう・・・不幸だ・・・」

おわり

引用元: 禁書「たんぱつ!ロットバトルで決着をつけるんだよ!」御坂「え?」