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(7610プロダクション 会議室)



ユダ「しかし…」

レイ「?」

ユダ「我が南斗一派のアイドルの人材も、紆余曲折は在りながら、当初と比べ質量共に潤ってきたではないか」

レイ「確かにな」

レイ「というか、俺はここまでこの陰湿な勧誘活動が続くとは思わなかったが」

ユダ「ああ……、そろそろ勢力の拡大も良いが、新旧取りまとめ育成し、地盤を固めるの方針も良いと思うが」

レイ「……」

サウザー「………」

レイ「……どうなのだ、サウザーよ」

サウザー「……」

サウザー「……7610プロで…」

ユダ「…?」

サウザー「総選挙30位以内に入れないアイドルは、クビって事で…」

ユダ「ッ!?」ガタッ

レイ「お、おいッ! 色々と待て! お前は一体何を言っているんだ!?」





>>7610……「ナント」、つまり南斗と読む。
このSSは、『北斗の拳イチゴ味』と『アイドルマスターシンデレラガールズ』の益々のご健勝とご清栄をお祈りしています by聖帝サウザー

9: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 19:27:33.09 ID:bXmYzcRs0

サウザー「な、なんすか?」

レイ「というか、ここにアイドル30人もいないだろ! 遠回しな優しさかっ!」

サウザー「フフフ……、落ち着け、無能共」

サウザー「経営不振に陥り、不純な投票を指標に口減らしをするとは、346も地に堕ちた物だ……。上層の無能さが滲み出ている」

レイ「お、おい……変な風評被害はよせ」

サウザー「南斗DE5MENも頭数に入れ、俺達は……」

サウザー「……何人?」

ユダ「20人だ」

サウザー「ふむ…」

サウザー「少ないな」ボソッ

レイ「それを愚痴って、一体俺達はどうしろと言うのだ」

10: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 19:28:43.12 ID:bXmYzcRs0

サウザー「無論、スカウトに決まっておろう?」

ユダ「ま、またか…。性懲りずに…」

サウザー「当初の目標である14人編成の『SOUTHE.ILE』は既に実現可能か…」

レイ「いや、実現しないぞ。何を言ってるんだ?」

サウザー「次なる目標は48人だ」

ユダ「……」

ユダ「……あー…」

レイ「何を目標にしてるか、その数で大体察しがつくな」

サウザー「さて! では総選挙開催実現に向けて、早速勧誘活動を再開しようではないかッ!」

ユダ「そ、総選挙!?」

レイ「さっきのお前の話しから察するに、動機が不純過ぎるだろ! いい加減にしろ!」

サウザー「あのSSはとても面白かったですッ!」

サウザー「あのように欲望と葛藤渦巻くドロドロの群像劇…、是非我らで演じてみたいと思わんかね?」

レイ「まず無理だろ! キャラ的に!」

ユダ「お前、自分から進んで無能と呼ばれたいのか!?」

11: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 19:29:46.29 ID:bXmYzcRs0

サウザー「っていうかさ…」

サウザー「なんか違うんだよね、ピンと来ないと言うか…」

ユダ「はあ?」

サウザー「我ら聖帝軍が求める人材は、『歌って踊って戦える』…」

サウザー「そんなバイタリティ溢れるアイドルを求めているのに、なんだこのザマは!?」バン!

ユダ「……」

レイ「そんなアイドル、この世にいる訳無いだろう! いや……、アイドルが主役で登場するロボットアニメなら知ってるけど…」

サウザー「○クロス?」

レイ「それもそうだけど、もっと身近な…………アレっ?」

ユダ「というかそこの位置に○を入れるのは何か卑 だから止めてくれ」

サウザー「ハァ? お前はそんな想像ばかりしているからイマイチ人気も出んのだぞ?」

12: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 19:30:35.88 ID:bXmYzcRs0

ユダ「聞きたいのだが…」

ユダ「あの二人…、シンとシュウは何処に居るのだ?」

サウザー「シュウ様は全身火傷と裂傷で長期入院を余儀なくされた」

レイ「何があった…」

ユダ「前回のアレか…。というか、こういう怪我とかは普通、ギャグ補正とか付かないの?」

サウザー「シンは全身打撲のケンシロウの見舞いに行って返り討ちにされた。俺が隣のベットで見ていたからな」

ユダ「お前も同じ部屋に入院してたのか」

レイ「じゃあ何故貴様だけここに居る?」

サウザー「この体は生まれついての帝王の体…、あの程度の怪我は一日あれば完治する」

サウザー「聖帝の生命力を舐めるなよ?」ニヤリ

レイ「コイツを殺すにはどうしたらいいんだ?」

ユダ「首から切り離すか、火山の火口に投げ入れるしかないんじゃないのか?」

レイ「どこぞの伊賀忍者も吃驚だな」

13: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 19:34:16.76 ID:bXmYzcRs0

サウザー「シュウ様とシンは不在だが、あんな無能共は頭勘定には入れておらん!」

サウザー「…まあ、君達二人も無能なんですけどね?」プッ

ユダ「…」

レイ「…」

ユダ「おいレイ、もう帰ろうぜ」

レイ「そうだな。勧誘は有能様に任せようか」スッ

サウザー「まあ待て…!」

サウザー「貴様ら最近付き合いが悪いから、ちょっと待って!」

ユダ「なら少しは殊勝な態度を見せてみろ、この自己中傲慢野郎ッ!」

サウザー「じ…、自己中とか、それ一番お前にだけは言われたくないですッ!!」

レイ「(ガキ臭っ…)」

14: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 19:47:56.35 ID:bXmYzcRs0

~~10分後~~


レイ「……で?」

ユダ「今回のコンセプトは?」

レイ「歌って踊って戦えるアイドル…、だったか?」

サウザー「いや、ぶっちゃけ…」

サウザー「それなりに知名度があって、かつ即戦力になれる人材であれば、誰でも……ってカンジ?」

ユダ「一気にリアリティが増したな」

レイ「熱意より技術を買った訳か…」

サウザー「フフフ…、さあて、前々回からの続きだ!」

サウザー「勧誘の成否で六聖拳の有能具合を測ろうとすることで、自ずと勧誘に対する気合も自ずと違ってくるだろう?」ニヤリ

ユダ「……」

レイ「勧誘…、成功…。うっ! 頭が……ッ!」ガクン

ユダ「れ、レイさん…?」

サウザー「さて、では先陣は誰が努めようか?」

サウザー「最初の一人目は短く済ますのが恒例だ。短期決戦と行こう」




●安価
プロデューサー(シュウ、シンは入院中)
↓2

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 19:48:43.23 ID:6kypethSO
サウザー

17: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 19:58:50.31 ID:bXmYzcRs0

サウザー「前回の査定で、見事一人だけ有能に輝いたこの聖帝が…」

サウザー「貴様ら無能共に、玲瓏たる勧誘という代物を御覧に入れよう」

レイ「次また無能って言ったら、帰るぞ」

サウザー「……」

ユダ「しかし、今は夏だぞ」

サウザー「ん?」

ユダ「夏休みって、学生が多いアイドルは殆ど休暇をとっているんじゃあないのか?」

サウザー「社畜にまとまった休みなどあると思うなよ。一秒でも暇な時間があれば資料に目を通せ、だ」

レイ「まあ、346の場合は分からんがな」

サウザー「フフフ…! しかし初っ端聖帝とは、中々緊張するな」

サウザー「一人目は短く締めるのが癪だが、見事成功し俺の意向を示してやろうッ!」

レイ「お前特有の条件は?」

サウザー「まあ今回はトップバッターと言う事で、別に誰が相手でも一向に構わん! 聖帝特権は無しだ」

サウザー「フフフ…、しかし人間に限るぞ?」





●安価
アイドル
↓2

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:00:16.73 ID:Y5vfaLhI0

21: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 20:08:23.02 ID:bXmYzcRs0

サウザー「よし、早速準備に取り掛かる」

レイ「準備?」

サウザー「フフフ…、何も東京界隈だけに狙いを留める手も無かろう?」

サウザー「此度は遠征先でこの聖帝の琴線に触れた人物を徹底的に絨毯爆撃しようではないか!」

ユダ「…つまりは…」

レイ「お前の専売特許の、部下の助勢は得られんと言う事か…」

サウザー「えっ?」

サウザー「俺が誰かに頼って行動した事など、一度も無いけど?」

ユダ「……」

レイ「……あっそう…」

サウザー「何持って行こうかな…、遠征とか久々だから血が滾る…!」

サウザー「とりあえず、聖帝軍100人ぐらいで観光とかいいかな?」


・・・・・
・・・



●安価
持ち物
↓2

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:18:34.30 ID:6kypethSO
ミニライブやゲリラライブができるステージ付のトラック
7610プロ(主に聖帝)の看板付き

27: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 20:47:57.22 ID:bXmYzcRs0

・・・
・・・・・
~~翌日~~
======
(岡山県)


サウザー「さあ、やってきました! 大都会岡山ッ!」

側近「本日のご予定はどうされますか?」

サウザー「そうだな…」

サウザー「折角大型ツアートラックで出張ってきたし、既に半分は勧誘としての役割を終えたと言っても過言ではないだろう」

側近「はあ…」

サウザー「さすれば残りの滞在で、ゆるりと観光をしつつ、まあ来るものは拒まずのスタイルで臨もうではないか!」

側近「サウザー様? ひょっとして今回の遠征の目的、そっちの比重の方が大きいんじゃないですか?」

サウザー「最初の勧誘は時間が限られておる。ならば楽しむ事最優先で行こう」

サウザー「で? 名所名物ピックアップしたんだよね?」

側近「はあ、まあ、一応…」

側近「岡山と言えば、名所は岡山城から中山神社、名物はカツ丼からばら寿司と、意外に見所もありますな」

サウザー「ふぅん…?」




●安価
目的

1.ゆるりと観光スポットを巡回する
2.市街地をツアートラックで爆走する
3.とりあえずグルメを堪能して休憩
4.その他(内容自由)
↓2

29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:50:22.17 ID:IKOv96INO
2

31: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 20:59:50.35 ID:bXmYzcRs0

サウザー「まずはツアートラックで絨毯爆撃を掛ける」

サウザー「既に全国区である南斗DE5MENならば、それだけで交通機能が麻痺する程の大観衆に囲まれるだろう」

サウザー「宣伝を兼ね備え、その中からこの俺の審美眼に叶う人材を見つけてやろうではないか!!」

側近「だ、大丈夫ですか、ソレ…」

サウザー「問題無い! さあ制圧前進in岡山ッ!」

サウザー「フハハハハハハ!!」



・・・・・
・・・


~~1時間後~~
======
(駐車場)


サウザー「……」

側近「さ、サウザー様…?」

サウザー「……」

サウザー「……あれ?」

サウザー「気のせいか、人っ子一人寄ってこないんだけど?」

サウザー「集客を見兼ねて、岡山駅の近くのイオンを練り歩いたり、その駐車場に今もこうして陣取ってるんだけど…」

サウザー「サインすら強請られないと言うか……。ひょっとしてこれ、気付かれて無いんじゃないの?」

側近「さあ…」

サウザー「大都会岡山って、ひょっとしてテレビが無いとか、文明レベルが低いんじゃないの?」

側近「お、岡山県民に怒られますよ…」

サウザー「…何か胸のあたりがズキズキするんだけど…」

32: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 21:21:15.11 ID:bXmYzcRs0

サウザー「侮っていた、岡山…!」

側近「どうされますか?」

サウザー「冷静に考えると…」

サウザー「大見栄切った手前、収穫0は流石に俺の沽券に関わる」

側近「確かに。レイ様とユダ様に笑われる事は必定でしょう」

サウザー「……まずお土産でも買いに行く?」

側近「いや、普通に勧誘をしましょう! 古典的ですが、街頭で呼びかけでも何でもしないと、始りませんよ!?」

サウザー「しかしなあ…、折角遠征なんだし…」

側近「遠征と観光は似て非なる物です! 目を覚まして下さい、サウザー様…!」

サウザー「仕方あるまい…」

サウザー「下民が寄ってこないのであれば、勧誘のしようも無い」

サウザー「こちらからアタックを掛けるか。まずは勧誘ポジションの聞き込みと行こう」

側近「聞き込み……ですか?」



●安価
サウザーの行動

1.ツアートラックで河川上流からを爆走する
2.ツアートラックで街頭演説を行う
3.とりあえずグルメを堪能して休憩
4.ツアートラックでこのまま待機する
5.ゆるりと観光スポットを巡回する
6.その他(内容自由)
↓2

34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 21:23:22.00 ID:Y5vfaLhI0
6 せっかくなので陶芸教室に参加する

36: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 21:34:37.40 ID:bXmYzcRs0

サウザー「よし、会心の策を思いついたぞ!」

側近「はあ」

サウザー「現状、この精神状態で勧誘活動を続けるのは不可能と判断し…」

サウザー「意欲向上を鑑み、ひとまず和の文化に触れ精神安定を図ろうではないか!」

側近「(そこまで疲弊していたのですか…)」

サウザー「岡山と言えばアレだろう? 備前焼」

側近「まあ特産品ではありますな。祭りもある位ですし」

サウザー「フフフ…、ならば備前市なる場所に安らぎを求めよう…」

側近「品物を閲覧するのですか?」

サウザー「ここまで足を運んだのだ。直に体験して見るのも悪く無い」

サウザー「今日ここに集結している100人全員で土捻りを試みることで、聖帝軍の一体感と協調性を生み出すぞ!」

側近「いや、勧誘は如何されるんですか?」

37: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 21:49:02.36 ID:bXmYzcRs0

・・・
・・・・・
======
~~1時間後~~
(備前焼陶芸教室)


ガチャ

肇「こんにちは」

「ああ肇ちゃん、いらっしゃい」

肇「すみません、遅くなりま……」

肇「……!」





側近「サウザー様! ろくろごと体も回っては意味が無いですよ!」

モヒカンA 「力が強すぎます、サウザー様! もう少し柔らかく!」

サウザー「ぬ、ぬぐっ……」

モヒカンB「サウザー様っ! やはりいきなり十字稜を練るのは無理があったのでは!」

モヒカンC「ファイトで御座います! サウザー様!」






肇「……」

肇「今日は、体験者の方が多いですね?」

「観光に来た外人さんみたいだね。取り敢えず楽しんでくれてるみたいだから良いけど」

肇「成程…」





●安価
藤原肇の行動

1.様子を伺う
2.何か助言する
3.別の所で自分も作業する
4.その他(内容自由)
↓1

38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 21:51:45.91 ID:SxBYoWkeO
一喝した後に挨拶

44: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 22:19:09.87 ID:bXmYzcRs0

肇「あの、すみません」

側近「なんだ貴様…、聖帝様の邪魔をするな」

肇「ああはい、失礼しました」

肇「しかし陶芸と言うのは繊細な作業ですので…」

肇「あまり周囲が騒ぎ立てると本人の集中力も散ってしまい、良い作品を作る事は出来ませんよ?」

モヒカンA「…!」

モヒカンB「!!」

側近「さ、サウザー様……?」

サウザー「……」プルプル

サウザー「その下民の言う通りだ、貴様ら」

サウザー「和の心は静にある。普段と同じく貴様らが騒ぐせいで、この俺の創作意欲が霧散してしまうではないかッ!」

サウザー「貴様らも作業に取り掛かれ。勧誘活動に向けた精神安定を図ると言っただろう!」

サウザー「明日からもこの岡山で存分に働いて貰うのだ、今は英気を養ために静かに土を捻る事だけに集中しろ!」

側近「は、ハイっ…!」

肇「……」

サウザー「あー、疲れた。で、この聖帝十字稜、どうすればいいの?」

肇「先生?」

「はい。ある程成形が済めば、窯で焼く工程に入るので、少し休憩していて下さい」

サウザー「フフフ…、じゃあ部下共の作業を観察でもしていようか」

肇「あの…」

サウザー「ああん?」

肇「こんにちは。海外から観光に来た方ですか?」



●安価
サウザーの発言・行動
↓1

45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 22:23:36.13 ID:RHRL+JYm0
俺の顔、テレビとかで見たことないか

47: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 22:34:54.36 ID:bXmYzcRs0

サウザー「…俺の顔、テレビとかで見た事無い?」

肇「え?」

肇「……」

サウザー「……」

肇「気を悪くされたら申し訳ないのですが…、あまりイメージが浮かばないです」

サウザー「岡山県民ってみんなオカシイんじゃないのか?」

サウザー「この国で今最も勢いがあるアイドルユニット、『南斗DE5MEN』ですよ?」

肇「!」

肇「タレントの方でしたか。それは失礼しました」

サウザー「フン…」

サウザー「この街はダメだな。有望株以前に、世間的な感心という物が欠けている時点で…」

サウザー「原石などいるワケが無い。岡山はやはり無駄足だったか」

肇「(……)」

サウザー「しかし…」

サウザー「こんな土臭い場所に貴様のような年齢の者が訪れるとは、異な事もある物だな」


48: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 22:50:13.16 ID:bXmYzcRs0

肇「私は祖父が陶芸家でして、家でも作業場があるんですが…」

肇「最近は他の陶芸教室に顔を出して、手伝いをしています」

サウザー「ふーん」

肇「陶芸に興味があるんですか?」

サウザー「無い」

サウザー「今日は我がプロダクションの人材開発の一環としてこの街にスカウトとして出向いたが…」

サウザー「少し岡山という無法者共の民度に辟易していた所だ」

サウザー「骨休めになると思い、この場に出向いたが…」

サウザー「如何せん、魅力の欠片も皆無ではないか。やはり地味な作業はこの聖帝には相応しく無いのだ」

49: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 22:54:31.30 ID:bXmYzcRs0

肇「都会の人からしたら、確かに地味で退屈かもしれませんね」

肇「ですが、意外と深くて面白いですよ?」

サウザー「どこが?」

肇「土と向き合い、美しい器を作る事によって…」

肇「無から形ある物を想像する達成感。器ひとつひとつ外見も味も異なり、全部が独創力と魅力に溢れています」

サウザー「ほう…」

肇「最近では、若い女性にも人気です」

肇「日頃の喧騒から離れ、何もかも忘れて集中し心を無にすることで、リラックス出来る癒しだと仰る方もいますね」

肇「泥遊びに通じるものがあるのでしょう。童心に帰るというか…」

サウザー「成程、そういう着眼点からすれば、俺の策はやはり正しかったと言う事か」

サウザー「流石の聖帝である。やはり有能か…」ニヤリ



●安価
藤原肇の質問

1.今後の行動について聞いてみる
2.普段のアイドル活動について聞いてみる
3.勧誘について聞いてみる
4.その他(内容自由)
↓1

50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 22:55:22.68 ID:GOqTKwjhO
3

51: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 23:12:17.56 ID:bXmYzcRs0

肇「あの、一つ聞いてもよろしいでしょうか?」

サウザー「一つね」

肇「先程、勧誘活動とか、人材開発の一環やスカウトと仰っていましたが…」

肇「貴方の御眼鏡にかなえば、スカウトをして下さるんですか?」

サウザー「この俺の審美眼にかなえばな」

サウザー「だが、言ったであろう? この街は人材の発見以前に、街自体が旧態依然そのものだ」

肇「…」

サウザー「であれば…、流行を理解し、姿形を美しく取り繕い、民衆の心を掴む羨望の対象となるアイドルに至るなど到底望めまい」

肇「あ、あの…」

52: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 23:13:31.53 ID:bXmYzcRs0

サウザー「遠征勧誘は無駄足だと言っても良かろう。考えれば、木に巣を作りそこに住まう蟻の如く…」

サウザー「その街に固執する者を幾ら叩いたとて、この聖帝の欲する人材が現れるなど現れる筈も無い」

肇「せ、聖帝さんと仰いましたか…?」

サウザー「しかし、古き良き景色を残す町並みとその文化は、一見の価値はあったというものだ。差し当たり、気分転換として無為に過ごした時間を転嫁するとしよう」

サウザー「だから素直に当初の予定通り、観光に徹すれば、余計な体力を遣わずに済んだのだ。なのにあのヒゲがウルサイから…」

肇「……」

肇「実は私…、祖父から陶芸家になる事を勧められてはいるんですが…、その…」

肇「私個人としては、自分のやりたい事を…」

モヒカン「サウザー様! 聖帝十字稜が焼き上がったそうです!」

サウザー「おお! 待ち侘びたぞッ!」ガタッ

肇「……」

53: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 23:25:38.48 ID:bXmYzcRs0

======
~~5分後~~



サウザー「……」

肇「……」

側近「さ、サウザー様…?」

サウザー「えっ…」

サウザー「俺が作った陶器って、聖帝十字稜だよね?」

側近「その通りです」

サウザー「何コレ…、なんか爆撃を受けたかのように所々曲がってるんだけど」

サウザー「ひのきの棒で殴られまくったぶちスライムみたいな作品に仕上がっちゃったよ?」

側近「……」

肇「まあ、成形した土台が大きいと自重の関係で、焼き上がりが変化してしまう事はたまにあります」

肇「奇異な形だと、特に…」

側近「(というか、窯に入れる時点で、既にこの形に近かったような…)」

サウザー「……」

サウザー「勧誘は不振に終わるし、やさぐれた心を癒そうと陶芸してみたら…」

サウザー「自分の作った焼き物にトドメを刺されるって、コレ俺もうどうしたらいいの?」

側近「トーゲーなだけにですか?」

肇「上手い」

サウザー「殺すぞヒゲ」

55: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 23:41:30.17 ID:bXmYzcRs0

======
~~30分後~~


サウザー「……」

肇「まあ、まだ土は有りますし、時間があれば再チャレンジしてみてはいかがですか?」

サウザー「いや、まあ…、各々楽しんで英気を養えといったのはこの俺だけど…」

サウザー「落ち込んでいる聖帝をガン無視でみんな集中しちゃってるのもどうなの?」

サウザー「一人くらい、声掛けてくれてもいいんじゃないっすかね?」

肇「(この人…)」

肇「(きっと寂しがり屋なんですね…)」

サウザー「はー…、もうヤル気失せた。アイツら全員分完成したら、速攻ホテルに引き上げるわ」

肇「もう帰るんですか?」

サウザー「慣れない遠征と慣れない地で慣れない事をして、もう疲れた」

サウザー「帰りたい……」グスッ

肇「…」

56: ◆IChdy0b67U 2015/08/22(土) 23:49:39.50 ID:bXmYzcRs0

肇「まあ、少しでもこの街を気に行ってくれたなら幸いですが、嫌な思い出ばかりだと個人的のもどうかと思うので…」


コトッ

サウザー「…?」

サウザー「なにこれ、コップ?」

肇「はい。私が作った湯呑です。記念にどうですか?」

サウザー「そうだな…、丁度お土産も欲しかった所だ」

サウザー「頂こうか。しかし、素人目から見ても中々の出来だな」

肇「ありがとうございます」

肇「…やはり、祖父の勧めの通り、陶芸を嗜むのが良いんですかね…」

肇「……」

肇「あの、お願いがあるんですが…、聞いて貰っても良いですか?」

サウザー「何だ?」

57: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 00:11:09.17 ID:I0e9lxGz0

肇「渡りに船…、と言えば聞こえは良いかもしれませんが…」

肇「今日、貴方と出会えたのは、何かの縁かもしれません」

サウザー「何?」

肇「私、陶芸家では無く……、実はアイドルになりたいんです」

サウザー「ほう…?」

肇「祖父に跡を継げと言われましたが、私個人としては、自分の夢に興じたい…、色々な経験をしたいんです」

サウザー「ふうん…」

肇「華やかな世界に、ずっと憧れていました。私もいつか、あんな風に輝けたら良いなと思って…」

サウザー「……」

サウザー「…その割には、関心が薄いように思えるが…。俺の事も知らなかったし」

肇「! す、すみません…、その、男性のユニットには少し疎くて…」

サウザー「本当か、ソレ…」

肇「ですから、お願いします」

肇「もし貴方の審美眼に叶うならば、私をスカウトしてくれませんか?」

肇「至らない点があれば、人一倍励みます! 誰かの支えになれるように、会社の戦力として働けるように努めます…!」

サウザー「…!」

肇「……いかが、ですか?」

サウザー「(………)」



●安価
【藤原肇との契約】

基準値33+カリスマ5+ネゴシエイト力10+藤原肇の意志40-聖帝補正30-岡山県の洗礼20-帰る気満々のサウザー=30

コンマ00~29:勧誘成功
コンマ30~99:勧誘失敗
↓2

59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 00:12:33.71 ID:JSiHcIKc0
ここは成功して欲しい…サウザーが有能である証として

68: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 00:30:51.26 ID:I0e9lxGz0

サウザー「…フン……、残念だが、先程述べた通りである」

サウザー「今日だけで、この街は旧態依然という結論を出した」

サウザー「流行を理解し、姿形を美しく取り繕い、民衆の心を掴む羨望の対象となるアイドルに至るなど、この街の者では到底望めまい」

肇「…」

肇「すみません。厚かましいお願いをしてしまって…」

サウザー「フハハハ! しかし自分から進んで志願するとは、なかなか骨があるじゃないか!」

肇「いえ、少し自分が見えていなかっただけかもしれません」

サウザー「フフフ…、そう軽んじるな。そう思えるなら自分が見えているという事ではないか」

サウザー「傲慢な女は好かんが、その謙虚さの中に向上心は伺える」

サウザー「見所はあったと言えるだろう。多少だがな」

肇「ありがとうございます。ですが…」

サウザー「まあそう逸るな。誰も貴様を迎い入れないとは言っていないぞ」

肇「えっ?」

69: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 00:40:11.19 ID:I0e9lxGz0

サウザー「確かにここの県民は民度が低い畜生ばかりだ。今すぐ街ごと制圧したい気分ではあるが…」

サウザー「どうかな? 聖帝遠征軍として行く行くは、この街に我が軍の名を売るためのスポークスマン的なポジションに落ち着くのは?」

肇「……?」

サウザー「ここの住民の気質を伺う限りでは、いきなりアイドルとして挑戦するのは些か無謀だろう」

サウザー「だがしかし、先程貴様が言った通り、『会社の戦力』としてならば迎い入れてやらん事も無い」

サウザー「我ら南斗のアイドル達の活動を傍らから支え、間近で関わる事で、貴様にもその知識を充分に養う機会を与えようではないか…!」

肇「で、では…!」




●安価
【藤原肇との契約②】

基本値33+聖帝二度目の正直20+藤原肇の意志40-聖帝補正30-岡山県の洗礼20=43

コンマ01~43:勧誘成功
コンマ44~99:勧誘失敗
コンマ00:ファンブル
↓2

71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 00:41:50.64 ID:9Ca6EuNuO
へい

73: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 00:56:57.41 ID:I0e9lxGz0

肇「それで良いのなら、すぐ…」


~~♪

肇「!」

サウザー「電話か?」

肇「すみません、少し失礼します…」


ガチャ

サウザー「……」

サウザー「フフフ…!」

サウザー「棚から牡丹餅とはこの事だ! 半ばこの岡山の地で勧誘を諦めていた所で、まさか自ら志願する者が現れるとは…!」

サウザー「これで俺の有能の体裁も無事に保てるというものだ。フハハハハハ!」


ガチャ

肇「……」

サウザー「戻ったか。では、先程の話の続きを…」

肇「……すみません……、急用が、出来まして、すぐに…、家に帰らなくては…」

サウザー「んあ?」

肇「……」

肇「おじ…、そ、祖父が、家で、た、倒れたと…」

サウザー「え?」

74: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 00:58:03.56 ID:I0e9lxGz0

肇「すみませんっ! 失礼します…!」


ガチャ

バタン


……

サウザー「……」

サウザー「お……、あれ? えっ…?」

側近「サウザー様!」ダダダ!

側近「如何でしょうか、私の作った湯呑です!」

側近「造形もなかなか味があると、ここの指導者から御褒めの言葉を…」

サウザー「…」ブン!


パリン!

側近「ああっ!? サウザー様!?」

サウザー「…………」

サウザー「……………」

サウザー「やはりこの街はダメだ。すぐに引き上げるぞ」

側近「さ、サウザー様、如何なされました?」


・・・・・
・・・


75: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 01:01:44.91 ID:I0e9lxGz0


・・・
・・・・・


「……」

「今回の勧誘は遠く離れた岡山の地で臨み、新たな人材発掘を試みた社長でしたが…」

「序盤から何故か観光ムード満々。部下の進言で何とか勧誘を始めるも、様子は芳しく無く…」

「気分転換に陶芸教室を訪れた所、自ら進んでアイドルを志願する少女と出会い、これは天から授かった好機だと思われましたが…」

「思わぬ急報により、その喜びも水泡と帰すのでした」

「……」

「…余談ですが、あの時の電話は、確かに祖父が倒れたとの事でしたが…」

「容体はただのぎっくり腰であり、すこし気を早めた家族が慌てて取り違えた、という顛末です」

「ともかく、大事に至らず何よりでした」

「……」

「……」ペラッ

「あと……後日、社長からお土産を貰いましたが…」

「この陶器の用途は、一体なんでしょう…、壺やお椀には到底見えませんが…」

「……?」

・・・・・
・・・


76: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 01:11:06.83 ID:I0e9lxGz0


・・・
・・・・・
======
~~後日~~
(7610プロダクション 会議室)


レイ「……」

ユダ「……」

サウザー「さあ! ようやく揃ったな、六聖拳の諸君!」

シュウ「なんだ、改まって…」

シン「というか、机上に置かれている、この……、なんだ? 土くれの山は…」

サウザー「備前焼が有名な岡山の地で、聖帝軍が作り上げた珠玉の数々…」

サウザー「好きな物を取るが良い。なあに、遠慮はいらん。サービスだ」

シン「いや、別にいらんが……」

シュウ「お前…、何時の間に岡山に行ったのだ?」

サウザー「フフフ…、ほんの休暇だ」

サウザー「湯原温泉で体を厭え、侘び寂びの風情を心行くまで堪能出来た。岡山は実に良い所だったと言っておこう」

シン「フン…、一人で呑気に楽しみおって」

レイ「……」

ユダ「……」

サウザー「どうしたのかな? ユダ君、レイ君?」

レイ「(失敗したな…)」

ユダ「(無能が…)」

77: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 01:28:13.79 ID:I0e9lxGz0

サウザー「さて、シュウ様とシンも無事復帰し…」

サウザー「また新たに本日より、7610プロダクションと南斗聖拳の繁栄のため、人材発掘に取り組もうではないか!」

シュウ「なんだ、また勧誘か…?」

シン「まあいい。今回は俺も休養し体が鈍っていた所だ」

レイ「(いや…)」

ユダ「(既に一人目の勧誘が終わったんですけど……)」

レイ「(コイツの白々しさには見上げるものがあるな…)」

ユダ「(『本日より』じゃないだろ、この無能が…!)」

サウザー「んー?」チラッ

サウザー「何か言いたい事がありそうだな、ユダ君?」

ユダ「別に無い。さっさとはじめろ」

サウザー「フフフ…、気合十分という訳か」ニヤリ

サウザー「今回のコンセプトは即戦力だ! ただし新人や無名でも、熱意は汲んでやろう」

シュウ「つまり誰でも良いんだな?」

シン「いつも通りではないか」



●安価
プロデューサー
↓2

79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 01:29:05.79 ID:vFJ1BFBj0
シュウ

80: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 01:40:00.57 ID:I0e9lxGz0

サウザー「病み上がりで悪いが、今回はシュウ様にご活躍を願おう」

シュウ「何故だ?」

サウザー「前回の勧誘で何も役立たないばかりか、返って足を引っ張ったからだ」

シュウ「お、覚えは無いが…」

レイ「シュウ、恐らく俺の勧誘の時だろう」

シュウ「あ、ああ…!」

シュウ「あの時は確かに、レイにもあの娘にも。済まない事をした」

レイ「いや、俺も少し気構えが甘かったのだ。お前が全ての原因では無いさ」

サウザー「フフフ…、まあ切っ掛けを作ったのは明らかにシュウ様でしたけどね?」

シュウ「……」

レイ「……」

サウザー「では346の下郎以外に限り、シュウ様にも遠征をお願いしようかな」

シュウ「遠征?」

サウザー「まあ、するかしないかは、勧誘する人物を見てから決めて頂こう」

シン「『にも』って?」

サウザー「気にするな。言葉の綾だ」

レイ「……」

ユダ「……」


●安価
アイドル
↓3

83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 02:05:37.91 ID:XSNjm0eAO
拓海

86: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 02:10:43.64 ID:I0e9lxGz0

シュウ「……」

サウザー「まあ、求める人材は後々で良いだろう。シュウ様の心眼を頼りに相応しい人材を選んで貰うとしよう」

シュウ「…別に構わん。取り敢えず346ではなく安心したぞ」

サウザー「では遠征については如何かな?」

シュウ「それは、そうだな…。なにぶん初めて聞いた物だから…」

シュウ「別に場所については都内で無くても良いが、目の見えん私に務まるとは到底思えんが…」

シン「ならば、補佐でも付けたらどうだ?」

シュウ「補佐?」

サウザー「我らの中からか?」

シン「当然、そうではない。暇なアイドルか、社員でも誰か付き添わせれば良いだろう?」

シュウ「確かに…。夏休みだから、橘か博士あたりは暇そうだな」

レイ「文香もだな。彼女、大学生だったか?」

サウザー「アイツは大学生だったのか…。周囲と迎合し青春を謳歌する事も無く、ただ本屋で怠惰を貪っていただけだと思っていたが…」

レイ「彼女にも思う所はあるのだろう」

ユダ「どうするのだ? 誰か補佐につけるか?」

シュウ「待て、その遠征とやらをしないなら、普段通りの勧誘になるんだな?」

サウザー「そうなるな」

シュウ「ふむ……」




●安価
勧誘遠征
1.しない。いつも通りの勧誘で充分だ
2.する。今回のシュウ様はノリ気である
↓1

87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 02:11:25.46 ID:kRmzTi7ho
2

89: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 02:18:15.59 ID:I0e9lxGz0

シュウ「新しい試みも良いだろう。たまには遠くへ足を伸ばすのも一興だな」

サウザー「よし、では交通手段を手配しよう」

シュウ「済まん」

ユダ「して、補佐はどうする?」

シュウ「ああ…、それだが…」

シュウ「別に今まで通り一人でもいいのだろう?」

ユダ「お、お前が困るとか言ってたから出て来た案じゃないのか?」

シュウ「それはそうだ。だが、そうすれば個人的な成果とは言い難い」

サウザー「当然だ。誰かに協力を依頼し臨む勧誘など、軟弱にも程がある!」

サウザー「まさに片腹痛いわ! まあ…、シュウ様は目が見えないとか言っちゃったから、そう一蹴も出来んが…」

シン「誰かの助勢抜きに勧誘を成功した事が無い者が、どの口でほざくのだ…」

レイ「いや、シンも前回は結構な依存っぷりだったぞ?」

シュウ「仮に補佐なら、一番は暇な五車星辺りが思い浮かんだが…」

サウザー「聖帝軍の中なら、誰でも良い。ただし、我ら六聖拳は御免被る」

サウザー「我らは忙しい身だからな。フフフ…!」



●安価
補佐役
1.付けない。シュウ単独で挑む
2.自由選択
↓2

91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 02:27:41.02 ID:vFJ1BFBj0

96: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 17:18:58.32 ID:I0e9lxGz0

・・・
・・・・・
======
~~後日~~
(7610プロダクション 池袋晶葉の実験ラボ)


シュウ「博士、そろそろ出発したいのだが…」

シュウ「準備の程はどうだ?」

晶葉「ああ、勿論万端だっ!」

晶葉「君達からお誘いがあった時はやや訝しげに思ったが、何だしかし、勧誘とは…」

晶葉「いよいよこの天才の頭脳を借りなければならない程、のっぴきならない事態でも起こったのかな? ん?」

シュウ「いや、その…、アレだ…」

シュウ「単なる私の付き添いだが…」

晶葉「ふふん、まあ何でも構わないよ。行き先は神奈川だったかな?」

シュウ「ああ」

97: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 17:19:54.00 ID:I0e9lxGz0

晶葉「だが、遠征というものだから、どこか遥か海外の、香港かドバイかリオデジャネイロ辺りにでも行くと思ったぞ」

シュウ「リオデジャネイロ…。そんな日本の真裏の、ブラジルの首都まで行く訳無いだろう」

シュウ「ましてや、そんな所にアイドル志望の人間なんぞいる筈がない」

晶葉「ははは、御尤もだ。流石に無かったか」

晶葉「しかし、アレだ、シュウ……」

晶葉「ブラジルの首都はリオじゃないぞ…?」

シュウ「……スマン」

98: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 17:21:08.38 ID:I0e9lxGz0

晶葉「まあ良いさ。で、神奈川と言えば横浜、横浜と言えば勿論…!」

シュウ「ああ。ベ○スターズだろう?」

晶葉「……」

晶葉「シュウ。もしかして、友紀にかなり野球知識を叩きこまれたか?」

シュウ「……ああ」

晶葉「いや、ベイ○ターズもそうだが、観光目線で絞れば色々あるだろう?」

シュウ「(か、観光…?)」

晶葉「やはり一番心惹かれるのは、横浜の中華街だろう! さあ、久々に羽を伸ばして美食に舌鼓を打とう!」

晶葉「いやあ、楽しみだよ! 2泊3日、神奈川遠征!」

シュウ「あくまで目的は勧誘のためだと忘れるな。アイドルという職に向いてそうなバイタリティのある人材を発掘する事だ」

晶葉「ああ! 分かってるとも♪」

晶葉「Rin! お土産買って来るから、留守番頼んだよっ!」ヒラヒラ

Rin「はいっ、行ってらっしゃいませ、御主人様♪」


・・・・・
・・・


100: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 17:29:33.30 ID:I0e9lxGz0


・・・
・・・・・
======
~~50分後~~
(神奈川県横浜市 石川町駅)


晶葉「着いたー! 神奈川だーっ!」

シュウ「……」

シュウ「しかし…、アレだ……」

晶葉「うん?」

シュウ「予想以上に早く着いたな」

シュウ「遠征というより、散歩気分だな…」

晶葉「やれやれ、テンションひっくいなぁ」

晶葉「折角の『遠征』だ! もっとアゲて行こう! アゲて!」

シュウ「う、うん……」

晶葉「まあ、東京と神奈川は隣接しているからな。その点は是非も無しだ!」

101: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 17:34:26.76 ID:I0e9lxGz0

シュウ「まだ10時か…、飯時としても半端な時間だな」

晶葉「さあて、ホテルにチェックインする前に、色々と巡ってみよう!」

シュウ「そうだな。とにかく一に勧誘、二に勧誘だ」

晶葉「仕事熱心だなぁ、シュウ。折角の遠征名目の旅行だ、仕事を忘れ楽しまないと損だぞ、損!」

シュウ「…」

シュウ「(博士…。喜びのあまり、もう願望を包み隠そうともしていない……)」

晶葉「そんなに仕事優先なら、女にもモテんだろう? ん?」

晶葉「!」

晶葉「そうだ! 神奈川と言えば横浜の中華街だが、デートスポットとしても名高いのは知っているかい?」

102: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 17:35:04.41 ID:I0e9lxGz0

シュウ「デートスポット?」

晶葉「そうだ! 横浜自体、非常に栄えた街で、流行の最先端でもある。豊富な店舗、名所、名物!」

晶葉「若者にしたら、どれをとっても遊ぶには持って来いだ!」

シュウ「いや、だから勧誘が最優先で…」

晶葉「若者が集う所、それまた魅力的な人材もありだろう? 勧誘には打って付けじゃないか!」

シュウ「…ふむ」

シュウ「まあ一理あるか…」

晶葉「何だ、君は色恋沙汰には関心無しか?」

シュウ「知らんし、第一興味も無い」

晶葉「男にご執心のシン、世捨て人のレイ、自分大好きユダ、良く分からん社長ならいざ知らず、君のそういう事情はどうかと思ったが…」

晶葉「こういう知識は知っておいて損では無いぞ?」

103: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 17:36:20.72 ID:I0e9lxGz0

晶葉「まず代表的なのは江ノ島の『恋人の丘』かな!」

晶葉「龍恋の鐘の柵に南京錠を付けて、永久の愛を願うあのおまじないのエピソード!」

晶葉「実にキュンとくるロマンチックなスポットじゃあないか!」

シュウ「…」

晶葉「ああ、アレもだ! みなとみらいの大観覧車! 恋愛ドラマや漫画の背景として一、二を争う頻度で登場するあの『コスモクロック21』!」

晶葉「あの観覧車の中に、実は1台だけ紫のゴンドラがあり、それに恋人と一緒に乗ればこの先も安泰でイチャイチャ出来るという噂があるらしい!」

晶葉「更に、観覧車の頂上でキスしたカップルは、なんと永遠に結ばれると言う、トンデモ無いジンクスもあるようだぞ!」

シュウ「……」

晶葉「あはははは! 非科学的で馬鹿馬鹿しい! 根拠も纏まった統計も無しに、実に滑稽じゃないか!」

晶葉「しかし、そういうおまじないやジンクスこそ、人類に共通して存在する倫理や哲学を超越した神秘的懇願の様相が垣間見れて、実に興味深い!」

晶葉「もっぱら、商業的繁盛が目的か、その場から一望できる風景に見惚れた相乗効果か、それに相まった精神的高揚かは分からんが、この街にはそういう場所が多いんだ!」

シュウ「………」

104: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 17:37:40.51 ID:I0e9lxGz0

晶葉「景色と言えば、アレもだな! 『横浜ランドマークタワー』!」

晶葉「70層から成る日本有数の超高層ビルだ! ショップとホテルからなる複合施設だが、とにかくカジュアルな店が多く、豪勢な夜景も一望出来て、ここだけでも一日中遊べるぞ!」

シュウ「…」

晶葉「ちょっと変わり種だが、『西湘バイパス』! これも通の間では大人気と呼び声高い!」

晶葉「20km余りの直線道路だが、富士山や伊豆半島も一望出来て、ドライブデートには持って来いだ!」

シュウ「……博士」

晶葉「うん?」

シュウ「お前が色々と博識なのは充分伝わった。もういい」

晶葉「どうだ? 後学のためになっただろう?」

晶葉「早いとこ、良い相手を見つけて腰を落ち着けた方が良いぞ!」

シュウ「いや、その…」

シュウ「言いにくいんだが……」

シュウ「私は既に、一児の親だからな」

晶葉「ん! そうだったのか…、それは初耳だ!」

105: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 17:45:03.75 ID:I0e9lxGz0

シュウ「それと、妻はもう既に、その……」

晶葉「!!」

シュウ「あと、息子も、なんだかんだで、その、アレなんだ。色々災難が降りかかる設定なんだ」

晶葉「………」

シュウ「………」

晶葉「そ、そうか…、それは、その、アレだ……」

シュウ「……」

晶葉「………ごめん。なんか一人で色々と下らない事を言い過ぎた」

シュウ「あ、いや、こちらこそ、なんか空気読めないでスマン」

晶葉「なんかごめん…」

シュウ「………」

晶葉「……」

106: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 17:55:22.27 ID:I0e9lxGz0

晶葉「ふ…、ふふふ! まあアレだ」

晶葉「今回は楽しもうじゃないか! ホラ、ん!」スッ

シュウ「?」

シュウ「何だ、手を差し出しているのか…?」

晶葉「察する所、私が今回呼ばれた理由は、目が不自由な君のお目付け役だろう?」

晶葉「なら、君を牽引するのが役目だろう! 転んだりしたりはぐれたりしたら問題だからな! 手を繋いでやろう!」

シュウ「ああ…、まあ…」

シュウ「(別に無用な心遣いだが、甘えておくか…)」ガシッ

晶葉「さあ出発だ!」グイグイ!

晶葉「まずは何処に行こう、腹ごしらえはまだ先として、そうだな…」

シュウ「(もしかして博士…)」

シュウ「(私の息子がアレとか言ったから、気を遣ってくれているのか、この子…)」



●安価
二人の行動
1.どこかで落ち着いて、今後の行動を確認する
2.とりあえず目一杯羽を伸ばす
3.早速街頭で勧誘を試みる
4.使用出来る予算を確認する
5.その他(内容自由)
↓2

108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 17:58:23.41 ID:WykTa8j3O
2

113: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 18:24:34.61 ID:2pFKVAad0


・・・
・・・・・
======
~~1時間後~~
(横浜ランドマークタワー 展望台)


晶葉「はー…」

晶葉「凄い景色だな。私達のプロダクションも見えるんじゃないのか?」

シュウ「そうか」

晶葉「夜景も素晴らしいと聞いたが、存外、明るい間に見る景色も実に一興だ!」

晶葉「こういう上から見る眺めを見ていると、社長が聖帝の地位に拘る理由も頷ける」

晶葉「得も言われぬ法悦に浸る事が出来るんだな」

シュウ「その思想は危ないから止めてくれ…」

晶葉「まあまあ、冗談だよ」

晶葉「海沿いという事もあって、やはり活気があるな」

晶葉「先程いった西湘バイパスもそうだが、今の時期ならサザンビーチもオススメだぞ!」

晶葉「君達は潮風にあたった経験があまりないんじゃないのか? ん?」

シュウ「撮影でならあるが…」

晶葉「この後はどうする? 下のフロアでご飯でも食べようか? それともショッピングに興じるか?」




●安価
二人の行動

1.どこかで落ち着いて、今後の行動を確認する
2.とりあえず目一杯羽を伸ばす
3.提案通り、下の階に移動して遊ぶ
4.早速街頭で勧誘を試みる
5.使用出来る予算を確認する
6.その他(内容自由)
↓2

115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 18:27:09.46 ID:xoJPlnHU0
お土産を買う

117: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 18:41:46.50 ID:2pFKVAad0

======
(横浜ランドマークタワー ショッピングフロア)



晶葉「シュウ、横浜の土産と言えばアレだ!」

シュウ「横浜ビールか?」

晶葉「うーん、パっとこないな。それは友紀か亜季か楓にでも買ってやると良い!」

シュウ「そうだな。とりあえずダースで送りつけてやるか…」

晶葉「私はこれにしたぞ! 華正樓の肉まんだ!」

晶葉「私は何度も言った通り、横浜と言えば中華の印象が強いからな。これは社長にでも買ってやろう!」

シュウ「ああ、いいな。喜ぶんじゃないか、奴も」

晶葉「私個人の土産は、また別の機会に選ぶとして、だ…」

シュウ「……土産か」

シュウ「さっきの展望台に売っていた水でも持って行ってやるか?」

晶葉「ああ、このタワーを象ったペットボトルか? それは少し貧相だろう…」

シュウ「うむ。如何せん馴染みが無いものだ…」



●安価
横浜土産

1.土産を買う相手
2.品物
↓1.2

118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 18:42:48.79 ID:kRmzTi7ho
大和

119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 18:58:21.81 ID:nlQcHBLJo
海軍カレー

121: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 19:15:06.01 ID:2pFKVAad0

シュウ「だったら、そうだな。私は亜季に…」

晶葉「亜季にか?」

シュウ「横浜では無かったが、同じ神奈川県の…、何と言った、横浜に似た…」

晶葉「横須賀かな?」

シュウ「ああ、それだ。横須賀と言えば以前に亜季が言っていた海軍所縁の品があるとか…」

シュウ「何と言っていたかな…、奴は…。最近彼女が事務所で語っていた、彼女がハマっているソーシャルゲームで、何とか…」

シュウ「『比叡カレーが食べたいであります!』とか言っていた気が…」

晶葉「比叡…?」

晶葉「横須賀海軍カレーではないのか?」

シュウ「うむ。それかもしれん」

晶葉「しかし良いチョイスだな! それは亜季も喜ぶだろう!」

晶葉「では後で、横須賀にも足を運ぼうか! あそこは至る所にカレーが打っているから、まあ迷う事は無いだろう!」

晶葉「今は丁度、記念艦の三笠にも搭乗出来るらしい! 色々回ってみようじゃないか!」

シュウ「そうしよう」

シュウ「……」

シュウ「(あれっ…)」

シュウ「(何か忘れてるような……?)」



●安価
二人の行動

1.どこかで落ち着いて、今後の行動を確認する
2.とりあえず目一杯羽を伸ばす
3.提案通り、横須賀に行ってカレーを堪能する
4.早速街頭で勧誘を試みる
5.使用出来る予算を確認する
6.その他(内容自由)
↓2

123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 19:16:58.27 ID:JSiHcIKc0

124: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 19:31:08.89 ID:2pFKVAad0


・・・
・・・・・
=======
~~30分後~~
(横浜市内 アローズ・パレット)


晶葉「ここのフローズンスイーツは聞く所、市内で一番人気らしいぞ!」

晶葉「君は何にする? フローズンヨーグルトなんて味しそうだが…」

シュウ「いや、私は良いから、博士は好きな物を食べると良い」

晶葉「ふむ。まあ小休止としては丁度良かった」

シュウ「その通りだ。今後の予定を確認するぞ」

シュウ「観光ばかりに目が囚われ過ぎて、本来の目的を見失いそうになっていた…」

晶葉「とりあえず、お土産も幾つか買った事だし、ホテルに荷物を置きに行くのも悪くは無いな」

シュウ「今は昼過ぎか…。まあそれも良いだろう」

晶葉「小腹も空いてきた! アイスだけではなく、そろそろ中華街に行ってみるのも良いんじゃないか!」

シュウ「う、うむ…」

晶葉「さっき言っていた、横須賀はどうする? 行くなら早めに言っていた方が忘れずに済むぞ!」

シュウ「そ、そうだな…」




●安価
二人の行動

1.横須賀に行き、亜季へのお土産を選ぶ
2.一旦ホテルに荷物を置きに行く
3.晶葉の希望通り、中華街に繰り出す
4.街頭で勧誘を試みる
5.その他(内容自由)
↓2

126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 19:32:05.53 ID:u7eevXz0O
1

129: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 19:41:18.04 ID:2pFKVAad0

晶葉「まずは横須賀だ! 腹ごしらえも兼ね、そこで何か食事を取ろう!」

晶葉「それからゆっくり、亜季のお土産を買おうじゃないか!」

シュウ「そ、そうだな…。まだ時間は有るし、そうするか…」

晶葉「よし! そうと決まれば、ここから横須賀へは……」

晶葉「京急本線快特が最短ルートだな! よし、早速移動しよう!」

シュウ「ああ。そういうのに詳しいのは助かるな。任せよう」

晶葉「なあに、これくらいお安い御用だ!」

晶葉「横須賀か…! 楽しみだ…!」ワクワク

シュウ「………」



・・・・・
・・・


130: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 19:58:12.17 ID:2pFKVAad0


・・・
・・・・・
======
~~1時間後~~
(横須賀 横須賀海軍カレー本舗)



シュウ「…」

晶葉「思ったより男性の客が多いな。しかし皆、何の話をしているんだ?」

シュウ「分からん。差し当たり、ここにはミリタリー系の趣味の者が多いのだろう?」

晶葉「そうだな」

晶葉「しかし、随分と趣のある店内だなあ」

シュウ「?」

晶葉「実際の戦艦をモチーフにしたのか、意匠を凝らしたインテリアが所狭しと並んでいる」

晶葉「店内に流れているBGMも現代の物では無く、一昔前のポルカやワルツだな。細部まで凝っていて、なかなか探究心を擽られるな」

晶葉「マニアなら感涙モノだろう」

シュウ「確かにな」

シュウ「今の時刻は、大体15時か…。そろそろ、次の行動でこの日は終了だな」

シュウ「……さて、カレーも食ったし、散策でもするか…」

晶葉「よし、了解した。御馳走様でしたっ!」



●安価
1.亜季のお土産を買うためにショップを巡る
2.戦艦三笠を記念に見に行く
3.横浜に戻り、存分に羽を伸ばす
4.どぶ板通りで、ゆっくりお土産を選ぶ
5.街頭で勧誘を試みる
6.その他(内容自由)
↓2

132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 20:02:01.55 ID:vFJ1BFBj0
5

134: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 20:25:57.87 ID:2pFKVAad0

======
(横須賀 街中)


晶葉「シュウ。亜季へのお土産は買ったのか?」

シュウ「ああ、一応買ったぞ。海軍カレー数種と、グッズを選んでおいた」

晶葉「いいなぁ亜季は。私にも何か買ってくれないのか?」

シュウ「いや、自分で買いなさい」

晶葉「くそっ……、橘君にも何かお土産を買ってあげるか…」

晶葉「さて、これから散策するのか?」

シュウ「そうだ。少し遅れたが、この横須賀の地からスカウトを始めよう」

晶葉「うん、横須賀か。個人的には若者が多い横浜の方がベターだと思ったが、まあやってみる価値はある」

シュウ「構わん。場所に拘ってもキリは無い。肝心の人間を見なければ勧誘は始まらん」

晶葉「良い事を言うな。さて…」

晶葉「どうするのだ? 手当たり次第に声を掛けるのか?」

シュウ「……」

シュウ「(具体的に方法を決めていなかったな…)」




●安価
勧誘方法

1.やはり横浜に戻り、気分転換に羽を伸ばす
2.少し危険かもしれないが、大々的にプロダクションの名前を使い注目を集める
3.地味だが、良さそうと思った子に一人一人声を掛けて行く
4.姑息な手だが、以前と同じく、体の弱い老人のフリをして誰かを待つ
5.その他(内容自由)
↓2

136: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 20:26:44.53 ID:6oNMk2VAO
4

138: ◆IChdy0b67U 2015/08/23(日) 20:40:33.85 ID:2pFKVAad0

シュウ「思い返せば、私は…」

シュウ「亜季の時はフリーの情報があったから勧誘はしやすく、友紀の時は五車星が協力をしてくれたが…」

シュウ「何も手がかりが無い状態で勧誘をするのは、初めてだったな」

晶葉「どうする? 街頭演説でも行うのか?」

シュウ「いや……」

シュウ「有効な作戦が、ひとつだけ…、無くは無いが…」

晶葉「ほほう! それはどんな内容なんだ?」

シュウ「……」

晶葉「……?」

シュウ「まあ……、博士は遠くで見ているが良い。アイドルに適切な人材が釣れる確率は低いが、確実に誰かとは接触が出来る」

晶葉「ふむ…、自身アリだな。では、私は近くで他人を装おうか」

シュウ「……」



・・・・・
・・・





●安価
シュウおじいさんの演技・作戦

1.全盲の老人を装い、道に困っている演技
2.行き倒れの老人を装い、助けを待つ演技
3.観光してる老人を装い、フランクで老獪な演技
4.虚弱な老人を装い、横断歩道で車に轢かれる演技
5.脆弱な老人を装い、オヤジ狩りをされる演技
6.この作戦は良心の呵責が半端無い。考え直す
7.やはり横浜に戻り、観光を楽しもう
8.その他(内容自由)
↓3

141: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 20:44:01.35 ID:ri0U98jX0
5

159: ◆IChdy0b67U 2015/08/25(火) 19:48:49.10 ID:Xshkmmeg0


・・・
・・・・・
======
~~20分後~~
(横須賀 裏通り)


シュウ「(人目を集めるには、何か一悶着を起こすのが手っ取り早い……)」

シュウ「(相応しい人材が釣れるか微妙だが、やるしかない)」

シュウ「(さて…、ここいらで良いかな?)」

シュウ「(……)」

男A「!」

シュウ「あ…」

シュウ「あ、あのぅ…、す、スミマセン…」

男B「何だ、このジーさん…?」

男C「……」

シュウ「(ちょうどいいゴロツキが2、3…)」

シュウ「(申し訳ないが、彼らの手を借りるか)」

男A 「見せモンじゃねーよ。消えなジーさん…、それともなに?」

男A「俺達にお金でも恵んでくれるの? んん?」



●安価
シュウおじいさんの発言・行動

1.誰だよてめーは。いきなり現れて好き勝手言ってんじゃねーぞ
2.あれぇ~、脳味噌君が居ないなー? コイツラは頭の中まで筋肉だし…………。人の形してんじゃねーよ、豚肉共が。
3.その通りだ。少し金をやるから、私を殴って騒いでくれないか?
4.いかれておるらしい…。まだ若いのに哀れなこと…
5.お前がそう思うならそうなんだろう。お前ん中ではな。
6.倍プッシュだ……!
7やっぱりこの作戦はやめよう。脱兎の如く去る
8.その他(内容自由)
↓2

161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 19:59:08.79 ID:opYeR1tqO
4

163: ◆IChdy0b67U 2015/08/25(火) 20:15:49.38 ID:Xshkmmeg0

シュウ「いかれておるらしい…。まだ若いのに哀れな事…」

男A「……」

男A「ハ?」

男B「ハァ?」

男C「ハアァァァ?」

シュウ「(どっかで聞いたことあるぞ……今の…)」

男B「なにジーさん、もういっぺん言ってみ?」ガサッ

シュウ「…」

シュウ「お前達に、今日を生きる資格は無い」

男B「………」

男A「オイもういいだろ、ボケてんだよコイツ」

男C「やっちまうか。とりあえず財布だけ取っちまおうぜ」ズイッ

シュウ「や、やめて下さい…、お願いします…」

男B「ざけんなジジィ! オラ、さっさと金出せッ!」ドカッ!

シュウ「……」






晶葉「……」

晶葉「(な、何やってるんだシュウーっ! あの不良共を勧誘するつもりか!?)」

晶葉「(ど、どうするべきか…。遠くで見ていろと言われたが…、まあ彼の事だし、何か考えあっての事だろうが……)」



●安価(重要)
池袋晶葉の行動

1.シュウに言われた通り、このまま見ている。彼には何か考えがある筈だ
2.不安なので助けに入る。自作の改造テーザー銃でなんとかなるハズだ。
3.余計かもしれないが、近くの人に助けを求めて知らせてあげる
4.その他(内容自由)
↓2

165: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 20:20:01.76 ID:oWfEFNnj0
3

166: ◆IChdy0b67U 2015/08/25(火) 20:33:37.88 ID:Xshkmmeg0

晶葉「(シュウには悪いが…、とてもあの状況で上手い具合に事が運ぶとは思えん)」

晶葉「…っ!」キョロキョロ

晶葉「! あ、あの、すみません…!」タタタ


「ん…?」

晶葉「あ、あそこの路地裏で、初老の男性が不良に絡まれているんですが、だ、誰か人を呼んで来て貰えませんか…!」

「…!」

「よし分かった。アタシに任せときな、お嬢ちゃん」

晶葉「ど、どうもありがとうございます…」

晶葉「……(スマンな、シュウ。君の作戦の筋書きとは違うかもしれないが…)」

・・・・・
・・・


167: ◆IChdy0b67U 2015/08/25(火) 20:45:33.23 ID:Xshkmmeg0


ドカッ! バキッ!


シュウ「うぐっ…!」

シュウ「(もう少し、通りに近い方が人目に付くか。よし…)」

シュウ「や、やめてくださいしんでしまいます…!」スタスタ

男A「(こ、コイツッ…!)」バキッ!

男B「(ぜ、全然堪えてねェ…! なんだこのジジィ…!)」ドカッ!

男C「(な、なんつー体してやがんだ、この…っ!)」ゲシッ!

シュウ「……」


168: ◆IChdy0b67U 2015/08/25(火) 20:46:06.17 ID:Xshkmmeg0


「おいテメーらッ!」

シュウ「……!」

「無抵抗のじいさんボコって、恥ずかしくねえのか? ああ?」

男A「た、拓海さん!?」

拓海「おう。クリスマスボウルだが何だか近いんじゃねえのか? こんな所でチームに迷惑かけんなよ」

男C「い…、いや、だってこのジジィが先に絡んで…」

シュウ「ご、誤解ですぅ…、事実無根です……」プルプル

男C「…」イラッ

拓海「昼間から可愛いお嬢さんに変なもんみせてんじゃねーよ、お前ら」

拓海「総長にも迷惑かけたくねーだろ? 今度何か奢ってやるから、ここは引けよ」

男B「(くっそ…、このジジィ…!)」

男A「チッ…、拓海さんが言うなら仕方ねぇな…。おい行くぞ」

男C「(納得いかねぇ…)」スタスタ

シュウ「……」

シュウ「…(声色からすると女だが、コイツらの元締めか?)」

シュウ「(まあいい、一人釣れたか。上出来だ)」スタッ



●安価
シュウの行動
↓2

170: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:02:47.79 ID:+Ri3+Zf10
まずは助けられた礼を述べた後に
さっきの男達との関係を何気に聞いてみる

173: ◆IChdy0b67U 2015/08/25(火) 21:25:49.37 ID:Xshkmmeg0

拓海「ん、立てるか、じいさん」スッ

シュウ「ああ、どうも…」ガシッ

拓海「!」

拓海「(コイツ…、ひょっとして…)」ジロジロ

シュウ「(さて…、どうするか…)」

シュウ「(少し狙いが外れたな……)」

シュウ「(私の描いたシナリオとしては、もう少し騒ぎになってくれたほうが注目も浴びたのだが…)」

シュウ「(まあ、南斗DE5MENの知名度もアテにはならんからな。一人だけでも良しとしよう)」

シュウ「あの場で物怖じせず制止に入るとは、見上げた女性だ」

シュウ「助かったよ。どうもありがとう」

拓海「ん。ああ。気にすんなって」

拓海「アイツら、ちょっとした知り合いだったからさ」

シュウ「知り合い?」

拓海「まあ…、その、アレだ。色々だ」

拓海「ば、バイク仲間…、だな。うん」

シュウ「…」

シュウ「(嘘は言っていないようだが…、釈然とせんな…)」

シュウ「(まあいい。目論見が外れた以上、長居は無用だ)」

シュウ「本当にありがとう。では…」スッ

拓海「………」

拓海「…………」

拓海「おい、待てよ」

シュウ「ん?」

拓海「アンタ…、南斗DEなんたらだろ?」

シュウ「…!」

拓海「…怪しいな。ちょっと付き合えよ」


・・・・・・
・・・


●安価
向かう場所
↓1

178: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:41:23.13 ID:iYml+OJNo
喫茶店

179: ◆IChdy0b67U 2015/08/25(火) 21:44:47.05 ID:Xshkmmeg0

【向井拓海の勧誘について】
向井拓海の勧誘を成功させるには、2つの方法がある。
1つめは、通常通りの勧誘で、最終的な成功判定数値は1~4割程度。
2つめはの勧誘は、成功判定は9割越えの高い数値だが、こちらを実践するには、ある条件を満たす必要がある。

『2つめの勧誘ルート』
・向井拓海はある7つの情報を持っており、その情報を得た数に応じて、2つめのルートへ移行する確率が上昇する。
・情報獲得は時間制限があり、期限終了時にルート選択(安価)が発生
・情報毎にランクがあり、数値の上昇幅が異なる

例1)情報1、情報2、情報7の3つを入手した
例2)情報1→05、情報2→05、情報6→30
例3)基本値10+(情報1、情報2、情報3)=50
例4)コンマ00~49で、2つめのルートに突入成功

向井拓海が持っている情報は、安価で獲得する事が出来る。
獲得出来た場合は、随時告知します。

180: ◆IChdy0b67U 2015/08/25(火) 21:52:48.13 ID:Xshkmmeg0

・・・
・・・・・
======
~~30分後~~
(横須賀 喫茶店)


シュウ「…」

拓海「で、お前…」

拓海「何してたんだ、あんな所で」

シュウ「い、いや…、不良に絡まれてただけで…」

拓海「テキトーこくなって。お前のガタイだったら、逆にボコる事も出来たんじゃねーの?」

拓海「…ああ…、分かった。そういう事したら、タレント生命的にマズイのか…」

シュウ「あ、ああ。そうだな…」

拓海「いや、でも分かんねー」

拓海「仮にも芸能人だろ? んであんな人気のない裏通りに居たんだよ?」

シュウ「(……なんだ、この娘は…?)」



●安価
シュウの発言・行動(0/10)

1.適当にはぐらかす。
2.別の話題を振る
3.正直言う。
4.晶葉を呼び、早く事態を収拾させる
5.その他(内容自由)
↓2

182: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 21:55:47.98 ID:L3MOBSeKo

183: ◆IChdy0b67U 2015/08/25(火) 22:05:58.93 ID:Xshkmmeg0

シュウ「部外者にあまり口外したくは無いのだが…」

拓海「なら、別にいいけど…」

シュウ「まあ窮地を救ってくれた。正直に言えば…」

シュウ「我がプロダクションは人材不足でな。勧誘を試みていたんだ」

シュウ「少し騒ぎになれば、この顔で注目も集まると思ったが…」

拓海「…強引すぎねーか? あんな騒ぎじゃあ返って危ないだろ」

シュウ「う、うむ…」

拓海「…サイン」

シュウ「は?」

拓海「サインくれねーか?」

シュウ「さ、サイン…?」

拓海「な、なんだよ…、ワリィか?」

シュウ「い、いや…、特に…」

シュウ「(思えば……サインをねだられるとは、初めての経験だ…)」

シュウ「(しかし、やはり腑に落ちんな…)」

シュウ「(何か聞いてみるか?)」



●安価
シュウの発言・行動(1/10)

1.何か奢って好感度アップをはかる
2.晶葉を呼び、早く事態を収拾させる
3.何故あの場に居たか聞く
4.好きな食べ物は何か聞く
5.サインの事について聞く
6.バイク仲間について聞く
7.その他(内容自由)
↓2

185: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 22:07:43.26 ID:x6UPg3afO
5

186: ◆IChdy0b67U 2015/08/25(火) 22:23:15.66 ID:Xshkmmeg0

拓海「ははっ、ちょっとおかしいけど…」

シュウ「うん?」

拓海「割と有名人と一緒に居るって、なんか奇妙な感覚だな! もう少し注目でもされるかと思ったけどよ」

シュウ「す、すまん…」キュキュッ

拓海「あ、いやいや。変な意味でいったんじゃねーんだ。んで…」

シュウ「サイン…、これで良いか?」スッ

拓海「お! サンキュー!」

シュウ「マズイ字で済まんな」

拓海「構わねーって」

シュウ「…サインだが、君は…、私達のファンなのか?」

拓海「うん? ファンってか…、そーだな…」

拓海「知り合いからしつこく話を聞かされるってのもあるけど、まあ興味は無くは無いな」

拓海「あんな派手な殺陣、Vシネでも見た事無かったからさ」

拓海「サイン、ありがとな。大切にするよ」

シュウ「…まあ、喜んでもらえたなら何よりだが…」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『情報2:情報通?』(数値05)

南斗DE5MENは、一応全国区で顔が売れているとはいえ、得体の知れない幻のグループとして有名な存在だが、彼女は珍しくこれを知っていた。
彼女の知人が熱狂的なファンで、しつこく話を聞かされているらしい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



●安価(2/10)
シュウの発言・行動

1.何か奢って好感度アップをはかる
2.晶葉を呼び、早く事態を収拾させる
3.何故あの場に居たか聞く
4.好きな食べ物は何か聞く
5.バイク仲間について聞く
6.喫茶店の事を聞く
7.彼氏がいないか聞く
8.趣味について聞く
9.自分の事を話す
10.晶葉とそろそろ合流しよう。別れを告げる
11.その他(内容自由)
↓2

188: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 22:29:57.99 ID:B1vH7I7g0
8

190: ◆IChdy0b67U 2015/08/25(火) 22:48:03.80 ID:Xshkmmeg0

シュウ「君は、名前は…」

拓海「ああ、まだ名乗って無かったっけ…」

拓海「向井拓海。拓海でいい」

シュウ「拓海の趣味は何だ?」

拓海「……」

拓海「……ハァ?」

シュウ「…」

拓海「はははっ、ナンパみてーだな。いきなりそんな事を聞かれるとは思わなかった」

拓海「まあ、サインも貰ったしな…。趣味か…、バイクいじりかな?」

シュウ「ああ、先程バイク仲間がいるとか言ってたな。好きなのか? バイク」

拓海「ああ! 昔父親が持ってたZ1000がカッコよくて、小さい時から憧れてたんだ!」

拓海「なにより、やっぱり乗ってる時がサイコーだな。カッとばしてる時が一番良い気分転換になる」

拓海「『風』と一体になるッていうのか? …はは、ちょっと変か?」

シュウ「いや、少し羨ましい」

拓海「うん?」

シュウ「(免許か…。私も取れたら良いのに…)」

シュウ「……!」

シュウ「(あの事を話してみるべきか…?)」

シュウ「(博士…、お前の調べた情報は無為では無かったかも知れん…!)」




●安価
シュウの振る話題

1.横浜ランドマークタワー
2.横浜ベ○スターズ
3.コスモクロック21
4.横須賀海軍カレー
5.サザンビーチ
6.恋人の丘
7.展望台
8.アローズ・パレット
9.横浜中華街
10.西湘バイパス
11.その他(内容自由)
↓2

192: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 22:50:37.57 ID:LGtkQyTf0
9

193: ◆IChdy0b67U 2015/08/25(火) 23:11:53.45 ID:Xshkmmeg0

シュウ「それに関して、ひとつ知り合いから聞いたのだが…」

拓海「?」

シュウ「横浜の元町にある中華街、知っているか?」

拓海「ん? ああ。地元じゃ知らない奴はいねーよ」

シュウ「…実は今、勧誘と観光を同時並行してるんだが…」

シュウ「何かオススメの店とか、知っていたら教えて欲しい」

拓海「んー、そうだな…」

拓海「まず一番人気はやっぱり萬珍樓って店かな? けどまあアソコは観光向けだな。敷居が高くて入った事ねーよ」

拓海「リーズナブルに攻めるなら、アタシのオススメはデザートが美味いトコだ」

拓海「横浜大飯店の杏仁ソフトとか、天香樓の九龍球も面白いぞ。九龍球は特に、観光客に大人気だ」

シュウ「成程…、今度博士に伝えておくか」

拓海「あそこは人が多いからな。アンタも芸能人なら、顔くらい隠せよ?」

拓海「あ。なんだったらアタシが案内してやろうか? なんてな…」

シュウ「まあ、2泊3日でゆっくり楽しむつもりだ。ぶらっと回ってみるさ」





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
特にこれといった情報は得られなかった
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




●安価(3/10)
シュウの発言・行動

1.何か奢って好感度アップをはかる
2.晶葉を呼び、早く事態を収拾させる
3.サインの事について聞く
4.学校の事について聞く
5.バイク仲間について聞く
6.喫茶店の事を聞く
7.彼氏がいないか聞く
8.アイドルにならないかと持ち掛けてみる
9.横浜の名所について聞く
10.晶葉とそろそろ合流しよう。別れを告げる
.その他(内容自由)
↓2

195: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 23:13:53.01 ID:rrhYkvyf0
4

196: ◆IChdy0b67U 2015/08/25(火) 23:24:19.41 ID:Xshkmmeg0

シュウ「そう言えば、少し気に掛かったんだが…」

シュウ「冷静で物怖じしない大人びた性格だと思えば、随分と若々しいな。拓海は学生か?」

拓海「あ? そーだけど…」

シュウ「そうか…。先程の者たちは同級生か?」

拓海「そんな感じだな」

シュウ「…」

シュウ「(少し引っかかるな。あのような粗暴な者たちとつるむとは…)」

シュウ「(深く聞いてみたいが、初対面で些か失礼か…?)」

拓海「…」

拓海「なんだよ、急に眉をひそめやがって…」

シュウ「……」




●安価
向井拓海の学校、交友に関しての発言
↓2

197: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 23:36:56.82 ID:rrhYkvyf0
粗暴な3人だったが……他の友達も皆ああなのか?

199: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 00:08:28.83 ID:XnISMHsN0

シュウ「粗暴な3人だったが……他の友達も皆ああなのか?」

拓海「ああ?」

拓海「……ああ。そうだよ」

シュウ「…」

拓海「…なんだ、軽蔑したか?」

シュウ「…いや、彼らを利用した立場だ。悪い事は言えん」

シュウ「豪気で良いじゃないか。私達の周りにも、そういう悪党が大勢いる」

拓海「な、なんの話?」

シュウ「寧ろあの程度は可愛い気があって扱いやすい。恐らく、根は良い奴ら何だろう?」

拓海「うん、まあ……、そうかもな」

拓海「何だ、ヤンチャしてて注意されるかと思ったよ」

拓海「アンタ…、意外に良い人だな」

シュウ「ただ…」

シュウ「そうなると、拓海。君の普段の行動について、コチラも大体察しがついて来る」

拓海「な、なんだよ……」

シュウ「(趣味はバイクいじりで、不良と交友し、そしてこの性格…)」

シュウ「(私の過程が正しければ、想像するに、8割方は合っているだろう…)」

シュウ「…(先程、あの場で引っかかった単語について触れれば、彼女も何か話してくれるハズだ)」



●安価(4/10)
向井拓海に対し、シュウの質問
(ある単語を含める事が出来れば、ボーナスで『情報1』『情報3』解禁)
↓2

201: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 00:18:20.11 ID:oJyN6ppAO
拓海は暴走族で、そのリーダー、特攻隊長だったりするんじゃないか?

202: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 00:35:16.12 ID:XnISMHsN0

シュウ「…先程、あの場で『総長』と言っていたな」

拓海「…!」

シュウ「ひょっとすると、拓海は暴走族で、そのリーダー、特攻隊長だったりするんじゃないか?」

拓海「……」

シュウ「……」

拓海「いや、アンタ…………」

拓海「暴走族はまだしも、いきなりそこまで当てるとは…、何モンだ? wikiかプロフィールでも覗いたか?」

シュウ「…」

拓海「まあ、そこまで見抜かれちゃあ、隠す必要も無いし、元々隠すつもりも無かったけど…」

拓海「そーだよ。ここ界隈のレディースの頭張ってた。少し前はな」

シュウ「…少し前?」

拓海「まあ、色々あるんだよ。今は『総長代理』だ」

シュウ「総長代理…」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『情報1:特攻隊長』(数値05)
向井拓海は暴走族(レディース)の特攻隊長、及び総長代理である。
巷ではその筋の男性からも慕われ恐れられており、喧嘩の腕は随一である。
男勝りで実直な彼女は多くのメンバーから慕われており、信頼も厚い。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



拓海「まあ、もういいだろ。お互い初対面なんだし」

拓海「アンタも聞かれたくないこととか、沢山あるんだろ?」

拓海「助けてやった礼はもう十分だ」

シュウ「…(最後に…)」

シュウ「(何か聞いておくべき事は…)」




●安価(5/10)
シュウの発言・質問
↓2

204: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 00:52:23.13 ID:kT0fMyjc0
西湘バイパスについて

205: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 01:11:23.16 ID:XnISMHsN0

シュウ「走り屋なら、西湘バイパスは知っているだろう?」

拓海「うん?」

シュウ「この辺りなら海岸沿いで道通りも良く、ドライブとしては打って付けと聞いたが…」

拓海「ああ、湘南か! イチコクの」

拓海「あの通りは最高だぜ? 天気が良い日には富士山と伊豆半島がずらーっと見えるんだ!」

拓海「波の音も潮の香りも実に小気味良い。日々溜まったフラストレーションを晴らすには、あそこで鳴らすのが一番かもな」

シュウ「流石に波の音は聞こえないんじゃないのか?」

拓海「ははは、バレたか?」

シュウ「(博士の事前知識が、まさか役に立つとは、思いもしなかったな…)」

シュウ「(ありがとう…、博士)」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『情報3:バイク』(数値05)
趣味はバイクいじり。走るのも然り。晶葉が言っていた西湘バイパスはよく通るとの事。
そこで集会をやったりしてもいるので、一国(イチコク)を通過するときは慎重に。
最近は連日行われているらしい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

206: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 01:39:15.77 ID:XnISMHsN0

シュウ「…さて」

拓海「ん? もうこんな時間か…」

シュウ「(博士も待っているだろう。そろそろ合流しなければな…)」

拓海「思いの他、話しこんじまったな。じゃあアタシはそろそろ帰るよ」

拓海「精々観光楽しめよ。じゃあな」

シュウ「ああ。じゃあ、最後に一つ…」

シュウ「知人から聞いて、興味を持ったんだろう? 我らに」

拓海「まあな。でもまさか本人に会えるとは流石に驚いたよ。良い話のタネになる」

拓海「良ければ今度、アンタがテレビとかでアタシの事とか話してくれたら、アタシもチームの奴らに自慢出来るんだけどな」

シュウ「まあ、善処しよう」

拓海「お、マジで!? 期待して良いの?」

シュウ「それと、あと一つ…」

拓海「まだ何かあるのか?」

シュウ「…拓海、アイドルに興味無いか?」

拓海「ああ? だから言ったろ。それなりに興味があるって」

シュウ「いや、そういった意味合いでは無い。見るだけでは無く、自らがアイドルになり活動をする事だ」

拓海「……」

拓海「はあ?」

207: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 01:40:19.98 ID:XnISMHsN0

拓海「…、何、マジで言ってる?」

シュウ「本気だ」

シュウ「これでも、人を見る目はあるつもりだ。拓海の性格、態度、度胸…」

シュウ「そしてその…、あー…、そうだな…、凛とした顔立ち、健康的な肉体に、今置かれている環境から想像に難くない強靭な精神力」

シュウ「総合的に判断して、この業界ではお前は一躍話題になれるだろう。どうだ? 少しでも興味があれば、せめて見学だけでも来てみないか?」

拓海「……ぷっ!」

拓海「あははははは! アタシが? ないない!」

シュウ「そうか? 美人なのに、勿体無いな…」

拓海「ふふふ…、でも本気でそう言ってくれて、嬉しいよ。興味はあるけど、まあアタシは現状満足してるから、パスだ」

拓海「その事も良い話のタネになるよ。芸能人に見出されて、スカウトされたって…」

拓海「……また機会があればな。今度会ったら、神奈川のどっか美味い店でも連れてってやるよ」

シュウ「うむ。また縁があれば会おう」

拓海「ああ。じゃあな」


カランカラン…



208: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 01:42:09.91 ID:XnISMHsN0

シュウ「……」

晶葉「おいシュウ」ポン

シュウ「!?」ガタッ

シュウ「お、お前…、ど、何処に居たんだ?」

晶葉「後ろの席でずーっと君達のやり取りを聞いていたよ。気付かなかったのか?」

シュウ「め、面目無い」

晶葉「何だ。あの子に決めたのか、スカウトするのは?」

シュウ「ああ。昨今珍しく根性が据わっている。実に良い子だ」

シュウ「縁があれば…、と言ったが、すぐに行動を移すぞ。博士、付き合ってくれるな?」

晶葉「アグレッシブだな…。まあ嫌いじゃないぞ」

晶葉「勿論だとも。だが、まずはあそこに行こうじゃあないか」

シュウ「……?」

晶葉「中華街だ! 朝からずーっと言っているだろう!?」

晶葉「私は何よりもそれが楽しみにしていたんだ! 異論は無いな?」

シュウ「ああ…、うん。そうだね…」


・・・・・
・・・

209: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 01:53:29.28 ID:XnISMHsN0

・・・
・・・・・
======
~~3時間後~~
(横浜元町 中華街)



晶葉「あー…」

シュウ「どうした?」

晶葉「やはり中華って最高だな。私もさながら御満悦だ」

晶葉「以前文香と、どこの国の食文化が一番という話になったんだが…」

晶葉「私は俄然、中華を推したよ」

シュウ「何故だ?」

晶葉「知りたいか? 余す事無く食べると言うその理念にまずは惹かれたな」

晶葉「次に…」

シュウ「スマン、やはりその話は後だ」

晶葉「…」

晶葉「自分で聞いておいてそれはヒドイぞ」

シュウ「先に情報を整理しよう。得られた情報は今の所3つだが…」

晶葉「向井拓海に関する事だな?」

シュウ「そうだ。ここから彼女の勧誘にあたるには…」

晶葉「ふむふむ…」




●安価
二人の行動
その他(内容自由)
↓2

210: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 01:57:51.76 ID:kT0fMyjc0
拓海の言っていた総長に会いに行く

218: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 18:22:09.66 ID:AFTbNl/g0

シュウ「彼女の所属するグループのリーダーに話を聞く…、もとい話を付ける必要があるな」

晶葉「ああ、総長と言ってたな。所謂頭と呼ばれる者か」

シュウ「……しかし、一つ解せない点がある」

晶葉「うん?」

シュウ「あまり詳しく無いのだが、暴走族というのは…」

シュウ「男女で派閥が分かれているものなのではないか?」

シュウ「だが彼女はあの不良達に『総長』と言って制止できる所を見ると…」

晶葉「ふむ…」

晶葉「考えられる可能性は2つだな」

晶葉「まず一番可能性があるのは、向井拓海が男側のグループの総長と関わりがあるという事」

晶葉「もうひとつの可能性は、もしや男女混合のチームなのではないか?」

シュウ「拓海は『レディース』と言っていたぞ?」

晶葉「いや待て。彼女は『少し前』、とも言っていた。彼女が頭を張っていたのは」

シュウ「つまりは……、別の女性が頭になった、あるいは、男女で混合したためか…?」

シュウ「……」

晶葉「……」

シュウ「真相が見えんな」

晶葉「情報不足という事だ」

晶葉「さて、では何処に行こうか?」

晶葉「私はこのまま、また何処かぶらりと観光するのも大賛成だぞ!」

シュウ「そうだな…」




●安価(1日目最後)
二人の向かう先

1.昼間に行った横浜ランドマークタワーの展望台で夜景を楽しもう!
2.彼女の言っていた西湘バイパスで、夕焼けのコントラストを見に行こう!
3.気になる事があるので、サウザーに電話をする
4.今日はホテルでゆっくり休み、明日に備える
5.デートスポットのコスモクロック21で煌びやかな観覧車に乗ろう!
6.プロダクションのみんなにお土産を買いに行こう!
7.横須賀に戻り、もう一度付近を歩いてみよう!
7.その他(内容自由)
↓2

220: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 18:24:50.77 ID:ID0N6UPM0
6

221: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 18:47:28.16 ID:AFTbNl/g0

シュウ「まあ…、総長やらに会うと言っても、我らの滞在時間はまだ一日ある」

シュウ「お土産でも選びに行くか…」

晶葉「よし、OKだ! 早速準備しよう!」

晶葉「ピックアップしたんだが、赤レンガ倉庫なんてどうだろうか?」

晶葉「ここから近いし、小物なども揃ってそうだ」

シュウ「うむ。では早速向かおうか」


・・・・・
・・・



~~30分後~~
(横浜 赤レンガ倉庫)


晶葉「さて、私は雑貨系をチョイスするかな。食べ物系は粗方昼間に選んだし」

シュウ「そうか?」

晶葉「絵葉書も無難だが、ヨコハマブルーの南蛮絵図の磁器も綺麗だな」

晶葉「手ぬぐいや染め物も捨てがたい……。ううん、即決できん」

シュウ「お土産なんぞ、気持ちだろう? そこまで頭を捻る必要も無かろう」

晶葉「あー…、シュウ、それは面倒臭がりの男性の悪い癖だ」

晶葉「どうせなら相手の事を考えて喜んで貰えるものが一番だろう?」

晶葉「私は昔、アメリカに留学している女性の知人にマリンバを貰ったが、正直売ろうか迷ったぞ」

シュウ「そ、そうなのか…」


●安価
横浜土産

1.土産を買う相手
2.品物
↓1.2.

222: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 18:48:53.61 ID:ntj6LQ8f0
ユッキ

224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 19:01:20.39 ID:1lwpP2sVO
横浜ビール

225: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 19:10:09.91 ID:AFTbNl/g0

シュウ「まあ…、私は特にいいかな。昼間に買ったし」

晶葉「ああ、横浜ビールか?」

シュウ「既に友紀の部屋宛てに5ダース配送したからな」

晶葉「まあ、無類の酒好きな彼女なら手放しに喜ぶだろうが…」

晶葉「女子寮って酒類持ち込みはどうなんだ?」

シュウ「今の所、女子寮に居る人数も少ないし問題無いだろう」

シュウ「それに、秩序なんて有って無いようなものだしな。南斗は」

晶葉「…」

シュウ「博士が選び終わったら、少しぶらりと回ってホテルに戻るとしよう」

シュウ「色々と巡って、流石に疲れたな。明日のためにも早く床に就こう」

晶葉「うむ。了解した! もう少し待っててくれ」


・・・・・
・・・


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特にこれといった情報は得られなかった
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【1日目 終了 (5/10)】

226: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 19:16:10.27 ID:AFTbNl/g0

・・・
・・・・・
======
~~翌日~~
(ホテル レストラン)


晶葉「ホテルの朝バイキングって…」

シュウ「ん?」

晶葉「どうしてこんなにワクワクするんだろうか?」

シュウ「朝から豪勢だからじゃないのか?」

晶葉「ちょっと裕福になった気分を味わえるからか…、ふむ…」

晶葉「しかし順番待ちがどうももどかしい」

シュウ「我慢しなさい」

晶葉「とりあえずローフードをチョイスして、頭を冴えさせるか」

晶葉「折角の旅行だし、色々とまだ美味い物は食べたいしな!」

シュウ「(観光か…)」

シュウ「(さて、今日はどうするか…)」


●安価
二人の行動
↓2

228: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 19:25:57.61 ID:XEBvP2k60
拓海の居る暴走族チームに関する情報収集

230: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 19:41:56.35 ID:AFTbNl/g0

シュウ「昨日、充分観光気分を味わっただろう?」

シュウ「今日こそ、勧誘に本腰を入れて掛からねばいかん」

晶葉「えーっ…」

シュウ「ふ、不満か?」

晶葉「冗談だ」

晶葉「では、具体的にどうする?」

シュウ「有望株は…、昨日の彼女に絞ろうか」

シュウ「彼女の人間性は実に琴線に響いた。資質としては申し分ない」

シュウ「まずは情報収集だな」

晶葉「よし、なら話は早いな」

シュウ「?」

晶葉「聞き込みを掛けよう。それしかないだろう?」

シュウ「しかし、誰にだ?」

晶葉「彼女はここ界隈の走り屋で、頭を張っていたほどだぞ?」

晶葉「ここに馴染みのある人々なら、何か知っているだろう」

シュウ「…よし…」

シュウ「では、朝食を終えたら、街に出てみよう。そこから情報収集だ」

晶葉「了解した。私も協力しよう」


・・・・・
・・・



●安価(残り2回)
収集する情報
1.暴走族のシマ
2.暴走族自体の情報
3.向井拓海の居場所
4.神奈川の名所
5.神奈川で人気のお土産
6.神奈川で美味しいお店
7.その他(内容自由)
↓2

232: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 19:47:52.13 ID:eS/lmW2JO
1

235: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 20:07:00.18 ID:AFTbNl/g0

・・・
・・・・・
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~~2時間後~~
(茅ヶ崎 ボニーズカフェ)


晶葉「はー…」

晶葉「あー、あーっ……」パタパタ

晶葉「暑いな…」

シュウ「だ、大丈夫か?」

晶葉「水着でも持ってくればよかったよ。近くにいいビーチがあるのに…」パタパタ

シュウ「(なんか申し訳ない気分だ…)」

晶葉「あついー…」

シュウ「まあ、博士はここでかき氷でも食べててくれ」

晶葉「うむ…、お言葉に甘えさせて貰おう……」

シュウ「(昨日言っていた西湘バイパスは割と近くだ)」

シュウ「(彼女のグループを知っている者は少なからずいるだろう………さて…)」



●安価(残り2回)
聞き込み調査

1.ラフな格好でアート活動をしている女子
2.眼鏡を掛けてカフェで涼んでいる女性
3.日陰で涼んでいる少女
4.花篭を持ってビーチを眺めている女子
↓1

236: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 20:09:23.31 ID:gjsMrDCgo
1

238: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 20:34:33.63 ID:AFTbNl/g0

シュウ「すみません、少しよろしいですか?」

「ん、はい?」

シュウ「ここ界隈に、夜な夜な暴走族紛いの集団が現れると聞いたんですが…」

「あー、そっすね…」

「何かありました?」

シュウ「あー…、怪しい者では無いんだが、興味があって…」

「へえ、珍しい人もいるもんっすね」

「湘南付近じゃあ有名っすね。あ、湘南純愛組じゃないっすよ?」

「……というか、貴方…、何処かでお会いしませんでした?」

シュウ「…え?」

「アタシが所属してる事務所のイベントで、前にあったテーマパークで……」

「……いや、勘違いっすかね?」

シュウ「はあ…」

「暴走族でしたっけ? 昔はレディースチームが幅を聞かせてたんすが…」

「最近、男の方と合体した見たいっすね。夜な夜なここ界隈、ウルサくてアートに集中できないっす」

シュウ「それは大変ですね」

「まあ、アタシはあまり詳しくないんで、よくは知らないっすね」

シュウ「(やはり、男女混合か…。となると…、色々と点が線になってくるな)」

シュウ「いえ、どうもありがとう。お邪魔しました」

「いえいえ。余計な御世話かもしれないっすが、あまり変な事に首を突っ込まない方が良いっすよ?」

シュウ「…忠告どうも」



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特にこれといった情報は得られなかった
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・・・・・
・・・



●安価(8/10)
『収集する情報』
1.暴走族のシマ
2.暴走族チームの合体について
3.向井拓海の居場所
4.神奈川の名所
5.神奈川で人気のお土産
6.神奈川で美味しいお店
7.その他(内容自由)

『聞き込み調査』
1.長い茶髪で爪が綺麗な女性
2.ヤンキーっぽいチャラそうな金髪女子
3.セミロングでおっとりした印象の女性
4.お酒が強そうなグラマラスな女性
↓1,2

239: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 20:35:35.57 ID:jOcGN5Lr0
2

240: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 20:36:33.21 ID:zYFvK5MAO
2

242: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 20:46:19.33 ID:AFTbNl/g0

・・・
・・・・・
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~~1時間後~~
(茅ヶ崎 サザンビーチちがさき)


晶葉「サザンビーチか…」

シュウ「うん?」

晶葉「いつも研究と実験ばかりでラボに籠りっきりだったから、少し泳いで体を動かしたい気分だが…」

シュウ「運動不足の者がいきなり泳いだら、足がつるぞ?」

晶葉「勿論、浮き輪は必需品だな」

晶葉「しかし…、なんだ」

晶葉「どこもかしこもカップルばかりだな。爆発すれば良いのに」

シュウ「(ぶ、物騒な…)」

シュウ「とりあえず水遊びより勧誘だ。ここまで来たんだ、もう引けん!」

晶葉「殊勝な事だが…、ひとつ言っていいか?」

シュウ「ん?」

晶葉「君…、仮にもアイドルだろう?」

シュウ「仮だがな」

晶葉「これだけ観光客や地元客でごったがえしているビーチのど真ん中にいるのに…」

晶葉「人っ子一人見向きもしないっていうのは、どうなんだろうか…」

シュウ「……」

243: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 20:55:51.11 ID:AFTbNl/g0

シュウ「(まあいい、取り敢えず…)」

シュウ「すみません、ちょっと良いですか?」

「んー?」

「オジサン何? ナンパかにゃー?」

シュウ「え、いや…、違うけど…」

「ってかオジサン、そんな厚着でヤバくない? だいじょーぶ??」

シュウ「ああ。慣れているからな」

「キャハハハ! 超ウケる! で、なーに?」

シュウ「ここ湘南界隈で話題の暴走族に関して、少し聞きたい事があるんだが…」

「!」

「えー? なになに? オジサン、誰かのトモダチ?」

シュウ「……」



●安価(超重要)
シュウの発言
↓2

244: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 20:58:19.68 ID:xRguRgfYo
向井拓海という子の知り合いだ

246: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 21:17:09.28 ID:AFTbNl/g0

シュウ「(まあ、あながち間違いじゃないから、名前を出してみるか…)」

シュウ「向井拓海という子の知り合いだ」

「えっ!!」

「たくみんの知り合い? オジさんほんとに?」

シュウ「えっ?」

「マジかなー? どういう関係?」

シュウ「芸能プロダクションの者だ。昨日知り合って、その子に少し興味がある」

「芸能? ん~、よく分かんないけど、連絡取ってみてもいい?」

シュウ「好きにしろ」


・・・・・
・・・


~~5分後~~


シュウ「ひょっとして……、君も知り合いか?」

「偶然だね~、奇跡じゃない?」

「ツーリング仲間っていうか? そんなカンジ」

「取り敢えずホントっぽいから、何でも聞いて良いよ☆」

里奈「アタシは藤本里奈、ヨロシク~♪」

249: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 21:36:05.18 ID:AFTbNl/g0

シュウ「では…、彼女が所属するレディースのことで…」

シュウ「最近、男の派閥と迎合したと、カフェで聞いたんだが…」

里奈「そだね~、たくみんが言ってけどね~…」

里奈「すこし前に、なんかイカした人が男のチームに入ったらしいんだけど、その人が超ツヨい人なんだって?」

シュウ「ほう…?」

里奈「だから今一番盛り上がってて、最近はたくみんのグループと一緒につるんでるっていうの?」

里奈「たくみん、アタシにそんなカンジで超たのしそーにダベってたよ。今が一番楽しいんだって!」

シュウ「ふむ…」

里奈「あとあと、暴走族のリーダー? 総長っていうの? その人があっという間に成り替わっちゃったとか言ってたかにゃ~?」

シュウ「(大分…、点が線になってきたが…)」

シュウ「(だが、なんだこの、胸をよぎる嫌な感じは……)」



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『情報6:現状②』(数値20)
最近は男派閥とも意気投合し、一番盛り上がってるから、尚更やめにくいとの事。
どうやら男のチームにイカしたメンバーの加入がキッカケらしい。最近はそのメンバーが総長に成り替わった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



●安価(9/10)
シュウの発言・質問

『収集する情報』
1.暴走族のシマ
2.向井拓海の居場所
3.神奈川の名所
4.神奈川で人気のお土産
5.神奈川で美味しいお店
6.その他(内容自由)
↓2

251: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 21:39:59.61 ID:1Wj+UDJSo
1

252: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 21:55:17.91 ID:AFTbNl/g0

シュウ「そいつらの根城…、いや、活動場所は主に何処を中心としているんだ?」

里奈「うーん? んー…」

里奈「アタシは関わった事は無いから、よく知らないんだけどー…?」

里奈「まあたくみんの話を聞くカンジ、ここ界隈ぢゃない? 湘南湘南!」

シュウ「(昨日の話でも出ていたが…、西湘バイパスをよく飛ばしていると彼女も言っていたな)」

里奈「神奈川と言えば湘南! 湘南はゾッキーの聖地っしょ☆ いやあ、物騒でこわーい♪」

里奈「なんたって、取り締まりの多さの余りに、茅ヶ崎市の地名に『交通機動隊前』って名前がつく程なんだにゃ~♪」

シュウ「ほ、本当か、ソレ…」

里奈「あ、オジサン、スイカ食べる? おいち~よ~ん?」スッ

シュウ「あ、どうも…」

里奈「いやぁ、たくみんもスカウトか~、やるな~!」シャクッ

里奈「ねえねえ、アタシもイケてない? 超セクシーでラヴリーみたいな?」


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特にこれといった情報は得られなかった
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●安価(10/10)
シュウの発言・質問(情報収集ラスト)
(現在数値:基本値10+情報①5+情報②5+情報③5+情報⑥20=45)
↓2

253: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 21:59:20.59 ID:eS/lmW2JO
加入した男について

255: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 22:19:03.15 ID:AFTbNl/g0

シュウ「では最後に、先程言っていた、新たにチームに加わったメンバーというのは…?」

里奈「ああ、現総長ってゆうひと?」

シュウ「そうだ」

里奈「そだねー、たくみんも言ってたけど、素性は謎らしいっていうか?」

シュウ「謎…?」

里奈「ただ、ドライブテクニックがものすっごいんだって! その総長さんは自分で自分を『風』と称してたとか?」

シュウ「……」

里奈「最近はそーいう人達もめっきり少なくなったから、チームのみんなからはカリスマ的で憧れの存在とか言ってたかなぁ?」

シュウ「……」

里奈「レディースと合流してからは、たくみんもその人の漢義に感心して、代理やってるとか聞いたけど」

シュウ「………」

シュウ「(マジか……)」

シュウ「…………」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『情報7:現総長』(数値30)
神奈川を代表するレディースは最近、野郎チームと合体し、最盛期の波を感じる程。
そして向井拓海は合同チームの総長代理。
総長は男だが素性は謎。そのドライブテクニックはまさに「風」そのものであり、喧嘩も尋常じゃない程強い…、らしい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

257: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 22:26:08.85 ID:AFTbNl/g0

晶葉「おーい、シュウ!」スタスタ

シュウ「!」

晶葉「情報収集は終わったか?」

シュウ「まあ、それなりの収穫はあっただろう。ところで…、何故水着なんだ?」

晶葉「折角海に来たんだから、やることと言えば一つだろう?」

里奈「うっわー! カワイー☆ なにその子、娘さん??」

シュウ「この子は…、プロダクションの社員だ」

里奈「ふえ? 社員……?」

シュウ「ところで…、藤本里奈といったか?」

里奈「アタシ? なになに?」

シュウ「向井拓海にもう一度会って話がしたい。彼女と都合を付けてくれるだろうか?」

里奈「たくみん? 別にいいよん。でも…」

シュウ「ん…?」

里奈「たくみんなら、そこの海の家でバイトしてるよ♪」

シュウ「え? そうなの…?」


・・・・・
・・・


258: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 22:39:24.81 ID:AFTbNl/g0


・・・
・・・・・
======
~~1時間後~~
(海の家)


里奈「いぇーい☆ たくみん元気~?」

拓海「いらっしゃい! おっ、里奈か?」

里奈「焼きそばとラムネぷりーずみ~☆」

拓海「あいよ」

里奈「あと、たくみんに是非とも会いたいって男性がいるんだけど、会ってくれる?」

拓海「ん、男性?」

拓海「……」




シュウ「久し振り」

晶葉「すみませーん、フランクフルトくださーい」

拓海「…いや、さっき里奈から電話あったから、もしやと思ったけどよ…」

拓海「お前らかよ…」

拓海「っていうか…、何で里奈も和気藹藹としてるんだ?」

里奈「さっきこの子と遊んできたんだよねぇ☆ あとでたくみんもどうかにゃ?」

晶葉「ひっさびさにビーチバレーなんてやったけど、やっぱり体を動かすのも健康的でいいな!」

里奈「最初はナンパでヤダなーと思ったけど、スカウトって聞いてちょービックリ!」

里奈「たくみんもスミに置けないな~♪」

シュウ「……」

259: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 22:54:21.45 ID:AFTbNl/g0

【向井拓海の勧誘選択】

『★通常★』
普段通りの勧誘を試みます。
前日、彼女に勧誘を試みましたが、現状に満足しているとのことで柔らかく断られました。
なので今日もあまり良い返事が貰えるとは思えませんが、今回は安価で友人の藤本里奈に巡り合えたので、それなりの補正は有ります。
この勧誘ルートの判定数値は4割程度。

『★決闘★』
今まで収集した情報をもとに、彼女の素性を推理した結果と、彼女の性格や気質から判断し、彼女が所属する暴走族の総長と直に、肉体言語で説得するのがベターという方法です。
この勧誘方法を選択する場合、まずは得た情報の数値の合計で、選択の成否を判定します。
無事成功すれば、この勧誘ルートに突入します。
失敗すれば、上記の通常の、マイナスの補正が付いた勧誘になります。
この勧誘ルートの判定数値は9割越え。


『●情報1:特攻隊長』(数値05)
向井拓海は暴走族(レディース)の特攻隊長、及び総長代理である。
巷ではその筋の男性からも慕われ恐れられており、喧嘩の腕は随一である。
男勝りで実直な彼女は多くのメンバーから慕われており、信頼も厚い。
『●情報2:情報通?』(数値05)
南斗DE5MENは、一応全国区で顔が売れているとはいえ、得体の知れない幻のグループとして有名な存在だが、彼女は珍しくこれを知っていた。
彼女の知人が熱狂的なファンで、しつこく話を聞かされているらしい。
『●情報3:バイク』(数値05)
趣味はバイクいじり。走るのも然り。晶葉が言っていた西湘バイパスはよく通るとの事。
そこで集会をやったりしてもいるので、一国(イチコク)を通過するときは慎重に。
最近は連日行われているらしい。
『●情報6:現状②』(数値20)
最近は男派閥とも意気投合し、一番盛り上がってるから、尚更やめにくいとの事。
どうやら男のチームにイカしたメンバーの加入がキッカケらしい。最近はそのメンバーが総長に成り替わった。
『●情報7:現総長』(数値30)
神奈川を代表するレディースは最近、野郎チームと合体し、最盛期の波を感じる程。
そして向井拓海は合同チームの総長代理。
総長は男だが素性は謎。そのドライブテクニックはまさに「風」そのものであり、喧嘩も尋常じゃない程強い…、らしい。





●安価(重要)
勧誘ルート選択
1.通常
2.決闘
↓2

261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 22:56:03.72 ID:gjsMrDCgo
2

265: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 22:59:29.11 ID:AFTbNl/g0

【『決闘』ルート選択判定】

基本値10+情報①5+情報②5+情報③5+情報⑥20+情報⑦30
=75

コンマ00~74:成功
コンマ75~99:失敗
↓1

266: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 22:59:34.57 ID:6hvkuWC/o
青いのさん何してるんだ…

273: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 23:07:19.54 ID:AFTbNl/g0

拓海「はい、お待ちどうさま」コトッ

里奈「さんきゅー☆」

晶葉「いただきまーすっ」

シュウ「…」

拓海「…で?」

シュウ「うん?」

拓海「アンタはそんな悪人には見えねーけど……アタシのダチに変な事吹き込んでねーだろうな?」

シュウ「心配するな。彼女と出会ったのは本当に偶然だ」

拓海「……今日は何の用だよ」

シュウ「…向井拓海よ。もう一度お願いする」

シュウ「君が欲しい。是非とも、我がプロダクションに来て欲しい」

里奈「おー、やっぱりホントだったんだね」

晶葉「…」モグモグ

拓海「はっ…、アタシはしつこい男は嫌いだぜ」

シュウ「勿論、タダとは言わん」

シュウ「君がそこまで入れ込むチームを率いている男と、直接話をさせて貰う」

拓海「!?」

拓海「は、はぁ? なにいってんだ、アンタ…?」

シュウ「(正直、関わりたくないな…。だが仕方ない)」

シュウ「その男を説得出来たら、こっちの用件を飲んで貰う」

拓海「ちょ、ちょっと待ってくれよ! 何勝手にいってるんだ!?」

277: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 23:19:39.55 ID:AFTbNl/g0

拓海「いや、アタシの意志はお構いなしかよ!?」

里奈「えー? 大の男がここまで言ってるのに、たくみんそんな事いっちゃう~?」

拓海「り、里奈は黙ってろって! いや、仮に話を通してもだ…」

シュウ「何だ?」

拓海「総長と話し合いなんて無理だって。アタシを引き抜くなんて、頑として首は縦に振らないと思うぜ」

シュウ「なら、拳で語るのみだ。そっちのほうが漢気があって、お前は好きだろう?」

拓海「尚更無理だ。総長とタイマンで勝てる奴なんていねーよ。アレは人間の強さじゃねえ」

シュウ「(……)」

晶葉「(……)」モグモグ

シュウ「問題無い。惚れこんだ女を手に入れるには、それなりのリスクは承知の上だ」

拓海「なっ…!」

シュウ「……頼む」

里奈「ひゃー、かっこいい☆ 女を巡ってタイマンなんて、ヤンキー漫画っぽい!」

里奈「たくみん、ここまで言ってるんだから、ダメ元で掛け合っちゃえば?」

拓海「……」

拓海「………」

拓海「死んでもしらねーからな、アタシは…」

シュウ「うむ。その時は妻との話の良い種になる」

拓海「チッ…、なんなんだよ…ホントに…」

晶葉「(さーて…、どうなる…)」モグモグ

・・・・・
・・・


278: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 23:32:51.37 ID:AFTbNl/g0

・・・
・・・・・
======
(7610プロダクション)


シュレン「ヒューイよ」

ヒューイ「なんだ?」

シュレン「最近お前、神奈川の湘南方面で自分の部隊を率いて遊んでいるらしいな」

ヒューイ「ああ、そうだ」

ヒューイ「地元の暴走族を従えて、もっぱら我が風の旅団の威光、ならびに南斗聖拳の素晴らしさを伝播しているのだ」

シュレン「ヒューイよ…、それでは南斗聖拳の格も堕ちよう」

ヒューイ「問題無い。暴走族と言えば聞こえは悪いが、しっかりと交通ルールの認識をある程度矯正し遵守させている」

ヒューイ「我が将が杞憂される程の事は無い。無論、これは俺個人の行動と判断だが、将の意向は尊重するつもりだ」

シュレン「それなら良いが…。あまりヤンチャするなよ」

ヒューイ「勿論だとも」


~~♪

282: ◆IChdy0b67U 2015/08/26(水) 23:54:52.16 ID:AFTbNl/g0

~~♪

ガチャ


ヒューイ「もしもし?」

『あ、もしもし。アタシだけど』

ヒューイ「おお、どうした? 今日は定例集会の日では無いぞ?」

『いや、その…、なんだ…』

『総長とさ、タイマン張りたいっていう男がいるんだけど…』

ヒューイ「はあん?」

『……』

ヒューイ「…ふん。命知らずだな。なんだソイツは」

『もし総長が負けたら……、アタシ、ソイツのグループに入るから…』

ヒューイ「なにぃ…? それは認めんぞッ!」

『ああ、向こうもヤル気だからさ…、今日の夜、集会所に来てくれないか?』

ヒューイ「…………仕方ない…」

ヒューイ「我が新生風の旅団の部下を引き抜こうとする無礼で無知な輩には、それなりの恐怖を教えてやらねばな…」

『結構年イってそうだから、手加減してやってくれ。アンタなら手を抜いても勝てるだろ?』

ヒューイ「ソイツの出方次第だ。あまりに鼻に付く者なら、殺さずとも再起不能くらいで善処しよう」

『まあ、よろしく頼む。わりいな、呼びだしちまって』


ピッ

ヒューイ「まあ、軽い運動くらいにはなるか」

ヒューイ「この風の旅団のヒューイの名を知らぬ愚か者が、まだ近辺にいたとはな……」

ヒューイ「徹底的にこの俺の強さを見せつければ、あの界隈で俺に逆らう者はいなくなるだろう…。フン…」

ヒューイ「全ては我が将、そして南斗のため…!」ザッ

・・・・・
・・・


284: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 00:18:30.32 ID:hFZapynU0

・・・
・・・・・
======
~~深夜~~
(西湘バイパス付近 集会場)


ブンブンブン!!

パラリラパラリラ~♪


ヒューイ「……さて…」スタッ



「来たぞ! 総長だ!」

「今日はノーヘル立ち乗りで登場か…、流石は総長…!」

「ヒューイさんッ! あんなジジイ、ワンパンでノシてやって下さい!」



ヒューイ「タイマンなど久々だ。手加減出来る保証は無いな」

「やべぇ、総長が派手にヤル気だぞ!」

「ヒューイさん、男見せたれーッ!」

拓海「…よう」

ヒューイ「貴様が他のグループに移り気とは、流石に予想していなかったぞ」

拓海「いや、アタシもその…、なんていうか、不可抗力で…」

ヒューイ「フン…、まあいい。貴様には総長代理改め宣伝隊として、まだここに残って貰う必要があるからな」

拓海「……」

285: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 00:22:01.32 ID:hFZapynU0

ヒューイ「それで…」

ヒューイ「貴様をかどわかした、その命知らずのクズ野郎はどこだ?」

拓海「ああ。あそこに立ってる人がそうだよ」

ヒューイ「…ほう?」チラッ





シュウ「……」ボキボキッ




ヒューイ「……」

ヒューイ「……どこに?」

拓海「いや、他の奴らがバイクで囲んでる円の中に、一人だけ立ってるヤツだよ」

ヒューイ「……」チラッ





シュウ「……」パキパキ…





ヒューイ「…拓海よ。もう一度聞くが…」

ヒューイ「その…、貴様をかどわかした…、その、命知らずの方はどちらに?」

拓海「だからっ! すぐ向かいにいるだろ! あの白髪の奴だって!」




シュウ「貴様が総長か…、存外、弱そうなオーラだな」

ヒューイ「……」

ヒューイ「……えっ?」

287: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 00:36:14.73 ID:hFZapynU0

ヒューイ「(し、シュウ様ッ!? 何故こんな所…、いや、ホントなんで!?)」ダラダラ

拓海「ホラ。アンタなら十秒も掛からないだろ?」

ヒューイ「…え、いや…まあ……」ダラダラ

拓海「? 何でそんなに汗かいてんだ?」

ヒューイ「(そ、そうか…! リハクが確か言っていたっ!)」

ヒューイ「(勧誘……、神奈川で…。まさか、拓海を?!)」

ヒューイ「(で、でも、何でよりによってタイマン!? お、俺と…!?)」




シュウ「(情報に基づいた憶測が正しかったようだ…)」

シュウ「(あの青い奴ならば、すぐさま降伏か、万が一挑み掛かってきても、何も支障は無い)」

シュウ「(こうなった以上、今回は楽勝だな…)」バキッ


288: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 00:42:45.28 ID:hFZapynU0

ヒューイ「(な、南斗六聖拳とタイマンとか、無理に決まってんじゃん!!)」

ヒューイ「(ムリムリムリ! 死んじゃう死んじゃう…!)」



「総長! はやいトコ片付けちゃって下さい!」

「あの爺さんブルってるぜ…、なんか可哀想になってきたわー」

「早く終わらせて峠攻めにいきましょう総長!」



ヒューイ「(コイツら正気か!? 無茶だろ流石に!! そこまで言うなら代われよ誰か!!)」

ヒューイ「(クッ…、総長という肩書の手前、退く事は……)」チラッ

シュウ「どうした? もう始めて良いのか?」

ヒューイ「……!」

ヒューイ「(退くも地獄、進めば確実にし、死ぬ…!)」

ヒューイ「(ど、どうすれば…ッ!)」



●安価
男ヒューイの決断
1.シュウ様は優しいから、きっとこのまま黙っていれば妥協案を提案してくれるハズ。子犬のような表情で黙して語らない。
2.シュウ様は優しいから、こちらの面子も考えて、負けるとは言わずとも手を抜いて良い勝負を演じてくれるハズ。特攻する。
3.南斗六聖拳とタイマンは流石に死んじゃう。命が惜しい。土下座して詫び、向井拓海を差し出す
4.その他(内容自由)
↓2

290: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 00:44:46.76 ID:KmNbuNQyO
サウザーを呼んで代理してもらう

293: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 00:53:58.68 ID:hFZapynU0

ヒューイ「…」

ヒューイ「まあ皆、落ち着け。その気になれば一瞬で片は付くが…、それでは貴様らも面白く無いだろう?」

拓海「?」

ヒューイ「余興を思いついた。ど、どれ…」ピッピッ


・・・・・
・・・

======
~~同時刻~~
(7610プロダクション)


~~♪

ガチャ

文香「はい、7610プロダクション、24時間受け付け窓口、深夜担当の鷺沢です」

『あ、あの、もしもし? 雑用の子?』

文香「はい…?」

『あの、俺だけど。五車星の風のヒューイです』

文香「ああ、存じています。どのような御用件で、こんな深夜に?」

『サウザー様に代わって欲しいんだけど、まだいる?』

文香「はい、用向きは…」

『ああ、ちょっと…、その、今から神奈川に来て欲しいかなって…』

文香「か、神奈川…?」

『とりあえず代わって貰える?』

294: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 01:01:33.63 ID:hFZapynU0

サウザー「……お電話代わりました。聖帝サウザーです」

『さ、サウザー様! 大変です、シュウ様が…ッ!』

サウザー「……」

サウザー「…なんだ、風の人か…」


ガチャン

サウザー「さて…」

サウザー「あと鍵お願いね。その役目、あとちょっとで終わりだから。博士の発明が出来るまで我慢してね」

文香「あ、え…?」

文香「よ、よろしかったんですか? 電話は…」

サウザー「何も問題は無い。だって青い人だし……。多分風の悪戯だろう」

サウザー「むしろ深夜に聖帝に掛けてくるとか、無礼千万だ」

文香「はあ…」

サウザー「じゃあ、おやすみ」

文香「はい。お疲れ様でした」


カチャ

バタン




・・・・・
・・・


295: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 01:19:11.09 ID:hFZapynU0

・・・
・・・・・


ヒューイ「」

拓海「お、おい…、どうした?」

ヒューイ「…」

シュウ「遊びは済んだか? では、こちらから行くぞ…」

ヒューイ「……」

ヒューイ「うッ……!!!」

ヒューイ「うおおおおおおっ!」バッ!


ダダダダダッ!

シュウ「…」

ヒューイ「下郎めがーーーーーーーーーーーーーーーッ! 我が風の拳の前に塵となれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

ヒューイ「五車風烈拳ッ! てやあああーーーーーーーッ!」バサッ!

シュウ「フっ…!」




ズバッ!

ぐほあっーーーっ!











※風の人は、びっくりする程の速さで半殺しにされました

※けどシュウ様が「最初の一撃で決めなければ、逆に私がやられていた。運が良かった」とフォローしてくれました



●安価
【向井拓海との契約】
基本値33+風の人の犠牲60=93

コンマ00~92:勧誘成功
コンマ93~99:勧誘失敗
↓2

297: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 01:19:52.91 ID:4BFHnGFR0
1

302: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 01:39:58.69 ID:hFZapynU0

・・・
・・・・・
======
~~1時間後~~
(茅ヶ崎市 埠頭)


拓海「はぁー…、まさかこんなコトになるなんて…」

シュウ「予想外か?」

拓海「アンタもタダ者じゃないとは会った時から思ってたけどよ…」

拓海「アンタら、本当に人間か?」

シュウ「芸能界には、私よりもっと人間離れした奴がゴロゴロいるぞ」

拓海「マジかよ。もうワケ分かんねえ…」

シュウ「(それは私も同じ思いだ)」

拓海「…」

シュウ「なんだ、不満か?」

拓海「いーや…。未練は無くは無いけど、でも二言はねえよ」

拓海「アンタの男気、見せて貰ったしな」


304: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 01:41:40.01 ID:hFZapynU0

拓海「でもよ、アイドルって、アレだろ? フリフリのドレス着て踊ったり、ワザとらしい位のにこやかな笑顔で挨拶したり…」

シュウ「それは方向性によるさ。拓海に合うスタイルを模索していけばいいではないか」

シュウ「お前みたいな、スカした感じの風を取り入れてみるのも、それはそれで斬新で尖っていて、実に面白い」

拓海「新しい風を巻き起こす、か。まあ、それは悪くねーかもな」

拓海「チャラチャラした格好はするつもりはねーからな、いっとくけど…」

シュウ「善処しよう」

拓海「………まあ、もうやる事になっちまった以上はグチグチいっても仕方ねーか!」スタッ

シュウ「ん?」

拓海「それにしても、アンタの度胸、大したもんだよ」

シュウ「…」

シュウ「(相手が身内と想像が付いていたからな…。どう転んでも、今回の結果は動かなかっただろう)」

拓海「へへ…、まあアンタみたいな人となら、派手にやっても面白そうかもな」

拓海「つーことだ。義理立てじゃねーけど、これからもヨロシクな!」

シュウ「ああ、よろしく…」






※後日、向井拓海が7610プロダクションの見学に行った際、中でヒューイとばったり遭遇してしまい、
八百長疑惑だの計画的犯行だのシュウに詰め寄り、色々と一悶着あったのは、また別の話


・・・・・
・・・

305: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 02:12:37.18 ID:hFZapynU0

・・・
・・・・・
======
~~後日~~
(7610プロダクション レッスンルーム)


友紀「お土産?」

シュウ「ああ。この前に博士と神奈川に行ってきたからな」

亜季「神奈川っ!? くっ…」

シュウ「な、何だ…、そんなに悔しがって…」

亜季「な……、何故…、私を連れていってくれなかったでありますか!」

亜季「神奈川と言えば横須賀、横須賀と言えば横須賀鎮守府!!」

亜季「横須賀鎮守府と言えば、横鎮サーバーに籍を置く私ではありませんかっ!」

シュウ「な、何の話だ?」

亜季「悔しいっ…、是非とも三笠の栄えあるその雄姿をひと目みたかったであります…」

友紀「まあまあ…。案外近くだし、暇な時に行けばいいんじゃない?」

シュウ「そうだ、ホラ。亜季には横須賀の海軍カレーを買ってきたぞ」スッ

亜季「おお! これはかたじけない、感謝感激であります♪」

亜季「本場の比叡カレーはどうだったでありますか?」

シュウ「うん? ああ…」

シュウ「確か晶葉が注文していたな。期間限定だったが、普通に美味そうだったぞ」

亜季「うう…、是非ともこの舌で味わいたかったであります……」

友紀「ねえねえ! あたしには~?」

シュウ「ああ。友紀は配送されてくるはずだから…」

シュウ「部屋を整理しておけ。瓶で5ダース程買い込んだ」

友紀「へ?」

・・・・・
・・・


307: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 02:21:56.29 ID:hFZapynU0

・・・
・・・・・
======
(会議室)


サウザー「向井拓海なる人物は…」

サウザー「バイクの免許を持っているらしい。小生意気にもブイブイ鳴らしてるそうじゃあないか…」

シン「…」

レイ「し…、仕方ないだろう。俺達は免許取得前に、世界が核の炎に包まれたんだし…」

ユダ「カーネルの無能上司が悪いんだ、全部…」

シン「だが、シュウはよくやったな。時間を掛けた甲斐はあった」

レイ「まあ…、悔しいが、認めん訳にはいかんな。ちゃっかり観光も済ませてるし…」

サウザー「少なくとも、俺に次いで有能っぽいかもしれんとだけ言っておこう」

ユダ「お前はもう有能とか偉そうにいえん立場じゃないけどな…」ボソッ

サウザー「えっ?」

ユダ「…!」

サウザー「何が?」キョトン

レイ「こ、コイツッ! 今回一回目を無かった事にしようとしてるぞ!」バン!

ユダ「ふざけるな! あんなあっさり失敗してそれで済むと思うのか!?」

サウザー「その台詞、そっくり誰かさんにお返ししますが?」ニヤリ

ユダ「こ、このッ……!」プルプル

サウザー「貴様が無能という評価は、あの調理担当との関係が回復するまで覆らんぞ。精々励め、無能共…」



●安価
3人目の勧誘に向かうプロデューサー
↓2

309: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 02:24:28.01 ID:PuOp0StAO
シン

311: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 02:34:42.04 ID:hFZapynU0

シン「貴様ら3人…、一体何を小五月蠅く揉めてるかは知らんが…」

シン「そこまで有能の采配が見たいと言うならば、この俺の勧誘を、そこで指加え眺めているが良い」

サウザー「えっ?」

レイ「は?」

ユダ「ああ?」

シン「少なくとも前回の面談の評価では、貴様らより高得点を叩き出したのは事実だろう」

シン「それに加えて、勧誘の成功率も俺はトップだしな」

サウザー「…」

レイ「…」

ユダ「…」

シン「何だ? 悔しくてぐうの音も出んか? んん? おう?」ニヤリ

サウザー「(こ、コイツ…、それは本気で言っているのか…?)」

レイ「(全て運任せの男がこうも自惚れていると、返って哀れに思えるな…)」

ユダ「(死んじゃえ)」

シン「くくくく…、さあて、では今回は俺が行かせて貰うぞ!」




●安価
アイドル
↓3

321: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 02:55:28.98 ID:JYxUewLAO
2まゆ

330: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 20:52:48.37 ID:SJpOGp3R0


・・・
・・・・・
======
~~後日~~
(7610プロダクション 会議室)



シュウ「シンはどうした?」

レイ「ああ、シンなら帝都に赴いたぞ」

シュウ「帝都?」

レイ「昨今のアイドルブームに肖ろうとした帝都は、所属タレントの方向性や運用に関して迷走、右往左往しているからな…」

レイ「岡崎泰葉が良い例だろう?」

シュウ「まあ…、そうなのか?」

レイ「一つの路線に拘らず、幅広いジャンルで適用し個性の助長と才能開発…」

レイ「サウザーの弁を借りるが、帝都グループはどこぞのプロダクションのアーティスト路線択一とは真逆の方向性だ」

レイ「………だが、所詮は我らより新参の弱小金欠貧乏事務所だ。岡崎泰葉が言う所にはな…」

シュウ「成程…、つまり…」

シュウ「そこならば、天下の346よりはヘッドハンティングがしやすいと?」

レイ「そうだ。狙いは明らかだろう」

シュウ「まあ…、しかしそう上手く事が運ぶかな…」



・・・・・
・・・


331: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 20:56:15.44 ID:SJpOGp3R0

・・・
・・・・・
======
(帝都グループ 応接室)


ファルコ「……」

シン「……」

ファルコ「相も変わらず、我が帝都の経営は芳しく無い。総督は怒りに震えている」

シン「それは…」

シン「年がら年中、日夜馬鹿みたいに発電を繰り返しているからじゃないのか?」

シン「何故あんな馬鹿が,社長の地位までサクセスする事が出来たのか、頗る不可解だ」

ファルコ「我らは天帝の影を照らす光である。その天帝の命が奴に握られている以上、従う他に道は無い」

シン「……まあ、色々止むをえない事情はあるんだろうが…」

ファルコ「故に、我ら元斗は貴様を受け入れる余裕は無い。ましてや南斗など…」

シン「…」

ファルコ「これは貴様の身を案じての忠告だ。お帰り願おう。現状、帝都は…」

シン「…」ポイッ


ドサッ

ファルコ「……」

シン「……」

ファルコ「何だ、この封筒は…」

332: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 20:56:50.06 ID:SJpOGp3R0

ファルコ「……」ガサガサ

ファルコ「こ、これは…!」

シン「中身は金だ。一ヶ月間、俺をここで研修の形で雇い受けてくれるならば、それを渡そう」

シン「貴様らよりアイドルを教育する術には長けている。顔が売れている以上、他企業との橋渡しも貴様の部下よりは滞りなく行える」

シン「悪い条件ではないだろう、如何かな?」

ファルコ「……」

ファルコ「先程の俺の忠告は…」

ファルコ「取り消そう」スッ

シン「ふふふ…、実に懸命だ」

シン「(何でコイツ、こんなに金に弱いんだ……)」

ファルコ「ある程度の融通は保障しよう。貴様らとは既に何度か仕事を共にした仲だ」

ファルコ「まあ…、これからも色々とよろしく頼む」

シン「フン…、次はその倍の額は用意してやろう」



・・・・・
・・・


333: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 20:58:11.48 ID:SJpOGp3R0

・・・
・・・・・
======
(帝都本社 事務所)


シン「(……しかし…)」チラッ

ファルコ「………」

ソリア「…」

ジャスク「…」

シン「(ここまで完全にアウェーだと、少し注意が必要だな)」

シン「(奴らの体術は正直、南斗や北斗に引けを取らん威力だ)」

シン「(……岡崎泰葉でも連れてくれば良かった。不安だ…)」

シン「(まあ、だが346よりは遥かに簡単に引き抜けるハズだ。ここの脳筋共は金にしか執着が無く、タレント個人への関心は皆無だ)」

シン「(帝都での勧誘は、楽観して良いだろう…、フン……)」

334: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 20:59:14.50 ID:SJpOGp3R0


ガチャ

まゆ「お疲れ様です」

薫「おつかれさまでーす♪」

シン「…!」チラッ





ガチャ

ケンシロウ「……」スッ



シン「!!?」ガタッ

ファルコ「来たか…」

ファルコ「二人とも、少し話がある」

シン「ッ……!?」


・・・・・
・・・


338: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 21:10:01.81 ID:SJpOGp3R0

●安価

【佐久間まゆの親愛度】
・安価で随時加減
・最大値300、最低値-300
・最大値到達でEXコミュイベント確定(ボーナス判定あり)
・最低値到達で会社関係悪化(勧誘失敗)
・規定値に到達しなくとも、最後の判定まで進みます


【シンin帝都グループでの煩悩値】
・ 安価で随時加減
・最大値300
・最大値到達でケンシロウルート突入(勧誘失敗)


初期値決定
1.to佐久間まゆ
2.dearケンシロウ(+50)
↓1,2,

339: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 21:10:40.33 ID:8IJP089H0
藍子の奇跡再び

340: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 21:11:28.17 ID:l0DQJ5Suo
南斗獄屠拳

344: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 21:15:48.70 ID:SJpOGp3R0
★親愛度 33/300
★煩悩値 67/300



・・・
・・・・・・
======
~~30分後~~
(応接室)


ファルコ「現状、帝都で唯一、セルフで活動してるのが彼女、佐久間まゆだ」

シン「………………」

ファルコ「良い機会だ。この際、色々と二人で検討して方向性を模索すると良い」

ファルコ「それと…」

ファルコ「346より是非とも交換研修を依頼したいと声が掛かり…」

ケンシロウ「…ん?」

ケンシロウ「俺は、お前達帝都側からの依頼と聞いたが…」

ファルコ「…………」

シン「(なっ…!?)」

ファルコ「……研修費は既に支払済みの以上、帝都はお前達二人を手厚く歓迎しよう」

シン「(こ…、この尻野郎ッ…! ま、まさか…!)」

シン「(研修費だと…! 俺の渡した前金で…、味を締めやがったのか!?)」

ファルコ「…………」

345: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 21:24:31.81 ID:SJpOGp3R0
ファルコ「ケンシロウよ。お前には、以前イベントで接触していた龍崎薫の担当を任せる」

ケンシロウ「……ああ」

ファルコ「まだ子供だが、お前なら安心して任せる事が出来る」

ファルコ「以上だ、では失礼する。何かあれば俺に報告を頼むぞ」

まゆ「はい」

薫「はーいっ♪」



ガチャ

バタン


シン「…」

ケンシロウ「……」

まゆ「宜しくお願いします」

薫「ふたりとも、ひさしぶりだねぇ♪ またよろしくおねがいしまーすっ!」

シン「………」

ケンシロウ「………」



●安価
シンの発言

1.えっと……、誰が誰を担当するって…? ケンシロウが…、俺だっけ?
2.今日は顔合わせだな。よし、二人とも解散だ。ケンシロウは残れ
3.運命としか言いようがない。滑稽に聞こえるかも知れんが、赤い糸で繋がっているのかもしれん
4.よし…、では君達二人にここの案内を頼もうか。俺達は二人の後をゆ~っくり付いて行こう
5.その他(内容自由)
↓1

346: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 21:25:06.52 ID:WkT6hIAf0
3

352: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 21:37:41.81 ID:SJpOGp3R0

シン「しかし…、驚いたな」

まゆ「?」

ケンシロウ「……?」

シン「運命としか言いようがない。滑稽に聞こえるかも知れんが、赤い糸で繋がっているのかもしれん」

薫「赤い糸??」

シン「そうだ、龍崎薫よ」

シン「此度の研修、受け入れて正解だった。まさかこんな出会いが待っていようとはな…」

まゆ「はぁ…、運命、ですかぁ…」

シン「正直、帝都での活動に少なからず不安と緊張を抱いていたのだが…」

シン「思わぬ出会いに、心が躍っている。今は楽しみで仕方がない」

まゆ「それは良い事ですね。不束者ですが、今日からどうぞ宜しくお願いします」ペコッ

シン「ん?」

シン「ああ…?」

シン「あぁ………、そうだな、ヨロシク」

ケンシロウ「(……)」

ケンシロウ「龍崎薫よ、別室に移るぞ。急げ」ガタッ

薫「うん? いいよー」



●安価
親愛度and煩悩値
1.親愛度(÷2)
2.煩悩値(+20)
↓1.2.

353: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 21:38:04.79 ID:WkT6hIAf0
a

354: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 21:38:08.01 ID:Xw7KoCo2O
そい

357: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 21:57:57.07 ID:SJpOGp3R0
★親愛度 33→72/300
★煩悩値 67→88/300


シン「(チッ…、逃したか…)」

シン「……ハァ…」

まゆ「改めまして…、佐久間まゆです、宜しくお願いします」

シン「ああ。今日から一ヶ月だけ貴様の担当に付く」

シン「資料によれば…、読者モデルとしてこの事務所と契約し、以降は少しずつタレントとしての活動の幅を広げ…」

まゆ「はい、今はアイドル路線で徐々に名を売っている所です」

シン「……うむ…、ううん・・・」

シン「広く浅くという帝都の方針は知人から聞いているが、本当に路線を絞ることはしないのか?」

まゆ「まあ…、そうですねぇ…。上の意向なので…」

シン「しかしそれでは、消耗が激しいだろう。簡潔に言えば非効率で、主体性が無い」

シン「あらゆるカテゴリーの仕事をこなしてこそプロ…、しかし貴様はまだその域では無い」

まゆ「要は…、段階を置くということですかぁ?」

シン「事務所の特色、やり方と言われてしまえばそれまでだが…」

まゆ「ううん……」

まゆ「先程言われましたが、折角の機会ですので、他の事務所のやり方に触れても私は良いと考えています…」

シン「ほう?」

まゆ「ですので、研修期間中は…、まゆは貴方だけの方針に従いますよ…?」

シン「ふうん…」

シン「(ならば当然、アイドル一本だな…)」


●安価
仕事内容

1.プロモーションビデオ製作
2.写真撮影
3.基礎レッスン重視
4.ラジオ番組出演
5.料理番組出演
6.その他(内容自由)
↓2

359: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 21:58:53.40 ID:bZDV6KeA0
4

361: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 22:06:52.74 ID:SJpOGp3R0

シン「…まずは、多少の売り込みを兼ねて、佐久間まゆの名を売ろうか」

まゆ「はい」

まゆ「ですが、まゆはまだCDも出していませんし…」

シン「読者モデル時代の名はそこそこ知れているのだろう? ならばそれだけで充分だ」

シン「仮に貴様がズブの素人で無名だとしてもだ…」

シン「ある程度、融通を聞かせてくれるラジオを俺は知っている」

まゆ「はぁ…、では、よろしくおねがいします」

シン「俺が担当する以上、貴様には見違えるほど大きく躍進を遂げて貰わねばな」

シン「大船に乗ったつもりで構えているが良い」

まゆ「はい、ありがとうございます」


・・・・・
・・・


●安価
コンマ奇数:聖帝放送「南斗ビバリー昼ズ」
コンマ偶数:高森藍子「ゆるふわタイム」
↓1

362: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 22:07:19.49 ID:WkT6hIAf0
a

371: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 22:20:38.33 ID:SJpOGp3R0

・・・
・・・・・
======
~~翌日~~
(7610プロダクション 貴賓室)


まゆ「噂には聞いていましたが…」

まゆ「とても大きいですね…」

シン「だろう?」

シン「設備の充実性、絢爛さは都内随一だ。だが俺も先日帝都を見た時は驚いたぞ。規模だけは346に匹敵する外観だ」

まゆ「そうですねぇ…、人力で光熱費を賄っている面もありますから…」

シン「(岡崎泰葉や龍崎薫もトークイベントで言っていたが、どういう原理だ…?)」

まゆ「あ、あと…」ゴソゴソ

まゆ「プロダクションの皆さんにお菓子を作ってきたんですが…、如何ですかぁ?」スッ

シン「ほう…、あざといな…。商売根性逞しいと言うか…」

まゆ「少しでも皆さんとお近づきになりたいと思いまして…♪」

シン「有り難く頂くとしよう。後でな」

シン「奴から連絡が入った、さあ行くぞ!」



●安価
煩悩値-
↓1

372: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 22:21:12.41 ID:hLz8RE0q0
はくはざーん

373: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 22:27:42.86 ID:SJpOGp3R0
★親愛度 72/300
★煩悩値 88→47/300


・・・
・・・・・
======
(収録スタジオ)



サウザー「ゴホッ…んん」

サウザー「じゃあ行きますよー?」

シン「………」

まゆ「…?」




サウザー『ハーイ! 下郎の皆さん、こんにちはー!』

サウザー『えー』

サウザー『このラジオ放送は、聖帝軍技術班の献身的な働きにより』

サウザー『我が7610プロダクションのスタジオを中心に、半径40キロメートルの範囲で、電波ジャックしてお送りしています」』

サウザー『「南斗ビバリー昼ズ」、お相手はDJサウザーでーす!』

サウザー『本日は沢山のゲストがいらっしゃってまーす! ハーイ拍手~!』

シン「……………」

まゆ「…♪」パチパチパチ




薫「わーい♪」パチパチパチパチ

ケンシロウ「……………」

シン「……………………」





●安価
1.煩悩値+
2.サウザーが話を振る相手
↓1.2.

374: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 22:28:03.99 ID:fCRcLHg40
1

375: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 22:29:33.46 ID:kNj5t52Vo
シン

379: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 22:41:20.68 ID:SJpOGp3R0

★親愛度 72/300
★煩悩値 47→146/300



サウザー『ではシン君、自己紹介を』

シン「はい。南斗DE5MENのシンです」

シン「今日は俺がプロデュースしているアイドルの紹介と…」

シン「………ケンシロウさんは、何故ここに?」

ケンシロウ「…」

サウザー『そーですねー、彼はラジオ宣伝を打診して同僚の方に相談した所…』

サウザー『無償で貸してくれるスタジオがあると聞き、ここへ辿り着いたそうですよ』

シン「(同僚…、ラオウの奴か……、そういえばアイツ、このラジオに出た事あったっけ…)」

ケンシロウ「ケンシロウ…、です。よ、よろしく……」

薫「龍崎薫でーす! 今日はCDのこくちにきましたー♪」

まゆ「はぁい、佐久間まゆと申します。少し緊張していますが、本日は楽しい一時をお届けできるよう頑張ります♪」

サウザー『いやぁ、このラジオ始まって以来の大所帯なんで、私も少し興奮していますが、今日も変わらず行ってみましょう!』

サウザー『まずはコチラ、お便りのコーナーです』





●安価
『お便りのコーナー』

1.差出人(R.N可)
2.内容
↓1.2.

380: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 22:43:00.12 ID:zoChVRB50
のの

381: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 22:53:19.49 ID:lJVPACYuo
皆さんの特技はなんですか?

382: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 23:08:58.34 ID:SJpOGp3R0

サウザー『R.N、「のの」さんから頂きましたー』

サウザー『こんにちは。こんばんは。いつも楽しくラジオを聞かせて頂いています、元気溌剌なののと申します』

サウザー『突然ですが、芸能界で活躍する皆さんの特技をお聞かせ願えますか? どうしたら皆さんみたいに自信が持てるでしょう?』

サウザー『ですって?』チラッ

サウザー『佐久間まゆさん、なにか特技はありますか?』

まゆ「はぁい、私はお料理と編み物が得意ですよ」

まゆ「将来嫁ぐ時に、良妻として相応しい品格とスキルを磨いています」

サウザー『ほほう、女子力ってヤツですかね? 憧れの人とかいるんですか?』

まゆ「ううん…、まだいませんが、いつか運命の人と巡り合えると信じています…」

サウザー『運命ですかー、馬鹿馬鹿しい妄想ですね』

サウザー『では龍崎薫さんは、特技や趣味などは有りますか?』

薫「かおるもお料理が得意だよー!」

サウザー『ハイ? 嘘でしょう?』

薫「ほんとだよ! よく事務所のみんなにおにぎりとかつくってあげてるの♪」

薫「みんなねぇ、おいしいおいしいって、泣きながら食べてくれるよ?」

サウザー『へ、へえ…』

サウザー『帝都の皆さん、普段何を食べてるんですかね…』

シン「……」

ケンシロウ「……」

383: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 23:22:20.32 ID:SJpOGp3R0

サウザー『では次のコーナーに行きましょう!』

サウザー『「ぶっちゃけトーク」のコーナー!』


パフパフ~♪

サウザー『実際ね、ゆるふわの平坦なトークラジオなんて、リスナーは期待して無いんですよ』

サウザー『皆さんが知らない芸能界の裏側、それを今回4人のお話を通して赤裸々に聞かせて頂きましょう!』

サウザー『えー、ところで、龍崎薫さん?』

薫「?」

サウザー『フォークを使わずにスパゲティを食べるのが上手い人は、他にも上手いものがあると聞いたんですが、それは何ですか?』

薫「なぞなぞ? うーん…」

サウザー「…」

薫「……吹く楽器のえんそう?」

サウザー『OKッ! 正解か不正解かは置いておいて、早速参りましょう!』

サウザー『さあでは芸能界の赤裸々トーク、まずお題は『最近あった嬉しい出来事!』




●安価
最近あった嬉しい出来事

1.サウザーが話を振る相手
2.内容
↓1,2,

384: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 23:22:52.88 ID:Xw7KoCo2O
シン

385: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 23:22:57.66 ID:WkT6hIAf0
まゆ

390: ◆IChdy0b67U 2015/08/27(木) 23:49:03.38 ID:SJpOGp3R0

サウザー『じゃあ、とりあえず君に振っとけば大丈夫でしょう、はいシン君?』

シン「何でも俺に話を振れば良いと思うな、このヘボDJ…」

サウザー『アアン?』

シン「嬉しい事…、そうだな…」

シン「運命的な出会いがあった事だ。まあ現在進行中なんですけどね」

サウザー『何ですか、それは?』

シン「先日、見知らぬ地で、衝撃を受けた」

シン「俺の心はかつてない程に激しく揺さぶられた。その邂逅はまさしく運命の赤い糸と言っても過言ではないだろう」

シン「その人物の様相は…、言葉では言い尽くせない程美しい。揺るぎ無い自信と魅力的なオーラに満ち溢れていた」

サウザー『……へー…』

まゆ「(……)」

ケンシロウ「………」

シン「俺の立場はプロデューサーであり、アイドルでもある。そのような人物に巡り合い、俺の共有を駆け巡った思惑は…」

シン「是非とも…! その者に、俺がプロデュースをs」

サウザー『はーい、シンさんアリガトウゴザイマース』

シン「!?」

シン「お、オイッ! 貴様が振ったんだろう!?」

サウザー『次のトークに行きましょう。龍崎さーん?』

薫「かおる? かおるはねえ…」

まゆ「(……)」

まゆ「(何を言いかけたんでしょう…)」

まゆ「(プロデュースを「したい」…??)」

ケンシロウ「……」

ケンシロウ「………ハァ…」


・・・・・
・・・




●安価
1.親愛度
奇数は+、偶数は「+10」
2.煩悩値+(+50)
↓1.2

391: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 23:49:37.24 ID:Xw7KoCo2O
へい

392: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 23:49:43.67 ID:fCRcLHg40
汚名返上

399: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 00:07:15.88 ID:1jK1qM4V0
★親愛度 72→82/300
★煩悩値 146→263/300


・・・
・・・・・
======
~~収録終了~~
(休憩室)


シン「感触はどうだ?」

まゆ「そうですねぇ…、あまり喋れなかったというか…」

シン「…」

まゆ「…貴方に話の場を設けて頂いたのに、申し訳ありません…」

シン「ううむ…」

シン「(サウザーが面倒臭がって俺にしか話を振らんからだ…、あの野郎…)」

シン「まあいい。切り替えも大事だ、何か気分転換でも…」

シン「折角の機会だ。少しこの事務所を見学していくと良い」

まゆ「見学、ですかぁ?」

シン「気を張る必要は無い。ここは色々な設備や部屋がある」

シン「俺も付いて回ろう。どこに行きたい?」

まゆ「そうですねぇ…」



●安価
プロダクション見学

1.聖帝十字稜
2.売店
3.厨房
4.実験ラボ
5.図書室
6.レッスンルーム
7.プール
8.エステルーム
9.その他(内容自由)
↓2

401: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 00:08:19.73 ID:EmXcE3zm0

405: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 00:19:47.20 ID:1jK1qM4V0

・・・
・・・・・
======
(リラクゼーション施設棟 エステルーム)



まゆ「エステルームですか…」

シン「割と本格的な作りだろう? 最近着工し、ようやく完成した」

まゆ「流石は一流のプロダクションですね。設備が充実していて、ここの社員も幸せでしょう」

シン「無論、一般開放してある。当然、社員も使えるが…」

まゆ「へええ…、凄いですね」

まゆ「泰葉ちゃんや鈴帆ちゃんに話を伺ったことはありますが…」

まゆ「実物を見たら、正直、脱帽です」

シン「上田鈴帆か…。奴も我がプロダクションの一員となれば、華奢な生活を送れたというのに…」

まゆ「……?」



●安価
エステルームに居た人物
↓2

407: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 00:21:30.06 ID:2QcpAueAO
泰葉

410: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 00:44:48.17 ID:1jK1qM4V0

・・・
・・・・・
(エステルーム カーテン内)


泰葉「……♪」

泰葉「(はぁー…、菜々さんに教えられて初めて利用してみたけど…)」

泰葉「(指圧がきもちいぃー……、これはいい…)」

泰葉「(ふう…、睡魔に負けちゃいそう……うぅん……)」

泰葉「(…………)」

泰葉「(………………)」



シャーッ

シン「…」ジロッ

泰葉「!!!!!!!」ガバッ

シン「…なんだ、岡崎泰葉か…」

泰葉「」

泰葉「なっ…!?、なっ、な、な……っ///」

まゆ「あっ、泰葉ちゃん…!」

泰葉「へ…、ヘン  ーーーっ!!」バシバシ!

シン「な…、何だいきなり…。見られて減る物でもないだろう?」

シン「女のバスタオル姿なんぞ眺めても欲 せん。安心しろ」

泰葉「へ、減るんです色々と! で、デリカシーの欠片も無いですね貴方は!!」

まゆ「泰葉ちゃん、お元気そうでなによりです…♪」





●安価
①煩悩値-
奇数は-、偶数は「-30」

②二人の行動
1.このままここに残って話をする
2.他の場所も見に行く
↓1.2.

411: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 00:45:38.04 ID:VZDhv8sUO
はい

412: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 00:46:36.96 ID:WGuPVagko

414: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 01:01:04.15 ID:1jK1qM4V0
★親愛度 82/300
★煩悩値 263→233/300

======
~~10分後~~


泰葉「……」

シン「そうか、今思えば貴様らは元同僚だったな」

まゆ「あんなに顔を赤らめて慌てる表情の泰葉ちゃん、初めて見ましたよぉ♪」

泰葉「…」

泰葉「あの…、私がバスタオル姿でマッサージ受けてる横で、このまま会話するんですか?」

シン「当然だろう?」

まゆ「泰葉ちゃんはごゆっくりどうぞ?」

泰葉「(気が張る…。落ち着かない…)」

まゆ「いきなり泰葉ちゃんが移籍すると聞いて、本当に驚きましたよぉ?」

まゆ「ちょっぴりですけど、寂しかったですし…」

泰葉「…まゆちゃん…」

シン「(それは良い意味なのか悪い意味なのか…)」

まゆ「でも、それなりの理由は有るんですよね。仕方ないですよ」

シン「無論、南斗聖拳の魅力に平伏したからであろう、岡崎泰葉よ?」

まゆ「あの事務所が嫌になったとか…、じゃないですよね?」

泰葉「(か、帰りたい…)」



●安価
岡崎泰葉の移籍理由

1.仕事以外にも楽しいと思えることがあったから
2.本当の自分を見つめ直せることが出来たから
3.正直にいえば何でここにいるのかよく分からない
4.その他(内容自由)
↓2

416: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 01:04:36.15 ID:EmXcE3zm0

418: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 01:29:00.61 ID:1jK1qM4V0

泰葉「理由かぁ…」

泰葉「砕いて言えば、本当の自分を見つめ直せることが出来たから…、かな…」

まゆ「本当の自分、ですか…?」

シン「欲望の赴くまま…、本能に身を委ねると言う事だな」

まゆ「成程…、一皮剥けたということですか…」

泰葉「ちょ、ちょっとニュアンスが違います! 変な解釈はやめて下さい!」

泰葉「…」

泰葉「前までの私は、この芸能界は仕事を第一に考えて、それに合わせて自分を作って…」

泰葉「ですが、そんな生き方は窮屈だと、ある人に言われたんです。自分を大切にしない人間に、ファンが付いて来るとは思えないとも言われました」

泰葉「私はただの傀儡だと一刀両断されて、今までの矜持を砕かれて………、最初は憤慨しましたけど…」

泰葉「ここの人達と関わりを持ってみて、それは事実だと思いました。あんなに生き生きと活動する人達は初めて見ました」

419: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 01:31:27.25 ID:1jK1qM4V0

まゆ「そうなんですかぁ?」チラッ

シン「当り前だ。じきに貴様も分かるだろう」

まゆ「うふふっ…、それは楽しみですねぇ」

シン「俺を甘く見るなよ…。酸いも甘いも知り尽くした男だぞ」

泰葉「(えっ、何だろう、この蚊帳の外の扱い……)」

泰葉「……い、以前までの考えが間違ってるとは言いません。けど、別の生き方で自分を表現したくなった」

泰葉「それを少しでもここで学ぼうと考えたからです。それだけです!」

まゆ「うふふっ…♪」

まゆ「泰葉ちゃんがそんな風に自分の事を話すなんて…、変わりましたねぇ」

泰葉「境遇が変われば、考え方も自ずと変わりますよ」

まゆ「そうですか…、私もそういった分水嶺に出会えたら、きっと世界が違って見えるんでしょうねぇ…」

シン「だから今回、凡愚な貴様に俺が付いてやっているのではないか」

シン「必ずや良い刺激を与えてやる。精々、レベルの違いに絶望せん事だ」

まゆ「ふふふ…。はぁい、よろしくお願いしますね…?」

泰葉「あの…」

泰葉「まゆちゃんに会えたのは嬉しいんですが、一回2人とも出て行ってくれません?」


・・・・・
・・・




●安価
親愛度+
(奇数+、偶数は「+20」)
↓1

420: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 01:32:01.04 ID:KxKJRhlJO
せい

421: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 01:41:24.72 ID:1jK1qM4V0
★親愛度 82→102/300
★煩悩値 233/300


・・・
・・・・・
======
~~後日~~
(帝都本社 事務室)


シン「……おい、金色の」

ファルコ「何だ?」

シン「ケンシロウは今日は休みか?」

ファルコ「彼なら既に提携先に挨拶に行ったぞ」

シン「…何だ、やる事はやっているじゃないか…」

ファルコ「……一つ、聞いて良いか?」

シン「ああ?」

ファルコ「…いや、お前が傍からケンシロウを見る目付きなんだけど……」

シン「…」

ファルコ「何か全身を舐めまわすように見ていて、クッソ気持ち悪いからやめてくれない?」

ファルコ「実際、周囲に害しか与えないと思う」

シン「な、何だとッ!?」ガタッ

シン「何を勘違いしていやがるッ! 俺にとってケンシロウは…!」



●安価
シンの発言
↓1

422: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 01:46:25.16 ID:fCxfpT8x0
7610プロの敵だ!それ以上でもそれ以下でもない…

424: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 02:01:02.69 ID:1jK1qM4V0

シン「7610プロの敵だ! それ以上でもそれ以下でもない」

ファルコ「まあ…、商売敵なのは承知の上だが…、交友は正常なんだな?」

シン「当然だ。貴様らの勝手な妄想は構わんが、それを俺に押し付けるのは許さん」

ファルコ「…なら、別に良いが…」

シン「……」

シン「(コイツら…、案外観察してやがる…!)」

シン「(下手に動けば、どんな風評被害が巻き起こるか分からんな…)」

シン「(なんで元斗の連中は性格が嫌らしい奴らばかりなのだ…、クソッ…)」



ガチャ

まゆ「おはようございます」

シン「…」

まゆ「プロデューサーさん、明日の予定ですが…」

シン「…ああ、はいはい」

まゆ「……?」

シン「(おのれ…、今に見ていろ、元斗皇拳…!)」




●安価
①煩悩値
(奇数は「+20」、偶数は「-40」)

②仕事内容
1.プロモーションビデオ製作
2.写真撮影
3.基礎レッスン重視
4料理番組出演
5.その他(内容自由)
↓1.2

425: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 02:02:03.47 ID:NFGqvsEk0
a

426: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 02:03:55.84 ID:fCxfpT8x0
4

435: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 18:11:23.65 ID:HZ7Bckrg0
★親愛度 102/300
★煩悩値 233→253/300



シン「…以前に、本田未央が言っていたな…。アイドルとして登竜門的な料理番組があると」

まゆ「…!」

まゆ「それなら、まゆも知ってますよぉ?」

ファルコ「『愛故のエプロン』……だったな。SNK局放送枠の深夜番組だ」

シン「SNK局…」

まゆ「深夜帯にも関わらず、平均視聴率が7%台の人気番組なんですよね?」

シン「バラエティ色も活かせ、真面目な活躍でも女性らしさを存分にアピール出来る…」

ファルコ「視聴層は深夜帯だから男性中心、かつゲスト方式の単発区切りだから気軽に観れる」

シン「…よし、それだ!」

まゆ「…?」

シン「何とかその仕事を回さねばな…。練習も必要か…」

シン「……丁度良い、奴に協力を仰ごうか…」



・・・・・
・・・


●安価
調理番組出演に向けた練習指導相手
↓2

437: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 18:26:57.88 ID:2QcpAueAO
ありす

440: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 18:35:33.17 ID:HZ7Bckrg0

・・・
・・・・・
======
~~後日・夕方~~
(7610プロダクション 厨房)



ありす「……」ジロジロ

まゆ「すごい大きなキッチンですね…、まゆも将来はこんな立派なキッチンのある家に住みたいです」トントントン

シン「ほう……」

シン「ラジオで豪語していた通り、筋はまあまあ良さそうだな」

まゆ「ふふっ…、これでも寮で感覚を忘れないように、時々練習してるんです♪」

シン「……」

ありす「……」ジロジロ

まゆ「でも、誰かに見られながら作るのは新鮮ですね…、ちょっと恥ずかしい……かも?」

シン「邪魔なら俺達はテーブルに移るが…」

まゆ「あ、いいえ、お構い無く…。プロデューサーさんには見ていて欲しいんです」

ありす「……」

ありす「(上手い……)」ギリッ

シン「た、橘…?」



●安価
橘ありすの発言
1.確かに慣れた手つきですが…、技術と味は切り離して考えた方が良いですね
2.言う割にはそれ程でも無いですね。料理に対する気構えがゆるいです。
3.その他(内容自由)
↓1

441: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 18:37:50.64 ID:2QcpAueAO
1

443: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 18:52:48.50 ID:HZ7Bckrg0

ありす「まあ…」

ありす「確かに慣れた手つきですが…、技術と味は切り離して考えた方が良いですね」

シン「…?」

ありす「レシピ通りに作れば、例えそこに居るシンさんだって、一流シェフが作る味を出せるんですから」

シン「おい」

ありす「包丁捌きが見事でも、味が秀逸とは限りませんし」

まゆ「うふふ…、えっと……橘さんでしたっけ?」

ありす「はい」

まゆ「今更言うのも古臭いですけど、『料理』に大切な物は何か、知っていますかぁ?」

ありす「当然ですっ!」

ありす「完璧にレシピ工程をなぞる事、分量と配分を間違えない事、そして経験と技術です!!」

まゆ「はい、その通りですよ♪」

ありす「フフフ…」ニヤリ

まゆ「でもそれは『調理』に大切な要素であって、『料理』とは少しだけ別物です」

まゆ「『料理』に最も大切な要素は、愛情……です」

ありす「……」

ありす「ハァ…、まゆさん。その解答は下の下ですね」フー

シン「(この子、凄いな…。何だこの不敵さは…)」

ありす「料理は愛情? そんな感情論で料理が美味しくなるなら、例えサウザーさんだって三ツ星評価が貰えますよ」

シン「いや、それは無いな。だってアイツ愛とか欠片も無いし」

444: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 19:03:09.55 ID:HZ7Bckrg0

まゆ「ふふふっ…♪」

まゆ「相手に美味しいと言って貰いたい…、相手の喜ぶ顔が見たい…」

まゆ「そう思う一心で励めば、すぐに技術は上達します」

ありす「ああ…、味の質では無く、動機付けの問題でしたか」

まゆ「勿論それだけではなく、心を込めて作れば、きっと思いは相手に届くはず…♪」

まゆ「当然……、橘さんの言った通り、経験皆無の方が愛情だけは沢山籠めたと言っても、それは単なる美味しく無い時の言い訳でしょう」

まゆ「でも、その気持ちは汲んで然るべきと思うんです」

ありす「ううん……」

まゆ「料理は愛情です。自分だけでは味気なくとも、他の人から作って貰えば、本当に美味しく感じるんです…」

ありす「ふむ…、『相手を想う』、ですか…」

シン「……」

まゆ「プロデューサーさんは、どう思いますかぁ?」




●安価
『シンの発言』
1.俺も愛するケンシ……、友人に弁当を作った事がある。あの時代は一番良かった…
2.料理なんぞ興味は無い。そんな馬鹿みたいな理論など知る由も無いだろう
3.独りよがりの妄想だな。一途な感情は伝わらなければ意味がない
4.その他(内容自由)

↓2

446: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 19:05:57.88 ID:hUbDsQPHO
1

452: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 19:21:26.63 ID:HZ7Bckrg0

シン「俺も愛するケンシ……、友人に弁当を作った事がある。あの時代は一番良かった…」

まゆ「そうなんですかぁ? お友達想いなんですね、プロデューサーさん…」

シン「一途というのは辛いものだな。相手が不器用だと尚更だ」

まゆ「確かに…。ですが頑なに誰かを想うのも、一途で儚く素敵…、ですよね…♪」

シン「フン…」

シン「しかし当然ながら、一時の感情がすぐさま何かに反映されるのは、有り得ない。大きな間違いだ」

まゆ「あら……」

シン「だが、大きな想いが……愛こそが人を強靭に育む。執念、欲望こそが人を強くする……」

シン「佐久間まゆよ。その考えは、俺も貴様に同意せざるを得ない」

シン「なんせ、身を持って立証済みだ」

ありす「…?」

まゆ「……?」

シン「フフフ…、少し貴様にシンパシーを感じたぞ。貴様なら恐らく、俺の崇高な感情を否定しないだろう」

まゆ「そう言って貰えると、少し嬉しいです♪」

まゆ「まゆも、貴方とは近い、親しみの様な物を感じます…。とても……♪」

シン「本番当日が、実に楽しみだな。貴様の執念が如何ほどの物か、拝見してやろう」

まゆ「はい、しっかりとまゆの事、見ていて下さい……ね?」

ありす「(いいなぁ……私も料理番組出たいなあ…)」



●安価
1.親愛度
(奇数で+、偶数で-)
2.煩悩値+
(奇数で「+46」、偶数で「0」)
↓1.2

453: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 19:21:57.78 ID:L4dBTnrX0
逆転

454: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 19:21:58.62 ID:WGuPVagko
南斗獄屠拳

459: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 19:29:37.39 ID:HZ7Bckrg0

★親愛度 102→24/300
★煩悩値 253/300


======
~~1時間後~~



まゆ「お味は如何……ですか?」

ありす「ん…」モグモグ

シン「…」

ありす「ま…、まあ、可もなく不可も無くといった所ですかね?」

ありす「想像の域を超えた物ではありませんが…、お、美味しい、です。まあ…、はい…」

まゆ「プロデューサーさんはどうですか?」

まゆ「貴方のお皿には、特に沢山の愛を込めておきましたから、きっと満足して頂ける筈……かな?」

シン「何…、髪の毛でも入れた?」

まゆ「うふふっ…♪ 入れて欲しかったんですかぁ?」

シン「冗談だ、やめろ。食気が失せる」



●安価
「料理評価」
コンマ奇数:素直に美味いと言う
コンマ偶数:素直に不出来だと言う
↓1

460: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 19:30:18.48 ID:WGuPVagko

464: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 19:47:51.08 ID:HZ7Bckrg0

シン「…橘の舌も鈍ったか?」

ありす「えっ?」

まゆ「!」

シン「佐久間まゆ、貴様の愛情とやらは、どうやら俺の心には届かなかったようだ」

シン「執念が足りんな。この程度では俺は倒せん」

シン「まあ、不出来とまでは言わんが……、並みだな。際立って悪い点も、これと言って褒める部分も無い」

ありす「シンさん…、貴方…、頭だけでなく、み、味覚も…」ガクガク…

シン「(最後の言葉…、そっくりお前に返したいぞ俺は…。言わないけど…)」

まゆ「……」

まゆ「そうですか、それはちょっと残念です…」

まゆ「ふふっ…、悔しいですね。何だか不思議な気持ちです」ニコッ

まゆ「悔しくて、悲しいのに…、それ以上に、別の感情が湧きあがってきました」

ありす「?」

まゆ「そんな風に率直に言った人は貴方が初めてです。プロデューサーさん…」

シン「ならば、貴様は相当甘やかされたか、今まで優しい連中にしか出会わなかったんだろう」

まゆ「うふふっ♪ いつか必ず、貴方の口から『美味しい』という言葉が聞けるように…」

まゆ「まゆはもっと、愛情を込めます。腕を磨いて、貴方に振り向いて貰えるように……」

まゆ「また今度、まゆの練習に付き合って下さいますか?」

シン「気が向けばな。せめて本番までにはモノにしてくれ」

ありす「(変な人ですね……美味しいのに…)」モグモグ



・・・・・
・・・


●安価
親愛度
(奇数×2、偶数+)
(10以下なら「-24」)
↓1

465: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 19:48:07.88 ID:HEA5XHrM0
あたぁ!

466: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 19:53:37.42 ID:HZ7Bckrg0
★親愛度 24→112/300
★煩悩値 253/300



・・・
・・・・・
======
~~本番当日~~
(SNK局 収録スタジオ)


留美『皆さんこんばんは。本日は「愛故のエプロン、夏の拡大スペシャル」』

留美『司会はSNK局アナウンサー兼秘書の和久井留美です。どうぞ宜しくお願いします』


パチパチパチパチ!

ハン「今日は拡大版という事で、修羅の猛者に遥かに劣る●●共の醜い争いを御覧に入れよう」

留美『毎度お馴染み、評価役の審査員はハン様と私……、そして今日は特別に2人のゲストに御越し頂きました。ご紹介します、どうぞ』


パチパチパチパチ!

ケンシロウ「……」

ユダ「……」

470: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 20:10:54.11 ID:HZ7Bckrg0

ケンシロウ「北斗代表、ケンシロウだ。宜しく頼む」

留美『宜しくお願いします………、あと、ケンシロウさん』

留美『カメラには赤いランプが付くので、そこに目線をお願いしますね』

ケンシロウ「ランプ…? 赤い………?」

留美『では二人目の方、どうぞ』

ユダ「南斗代表、美しき妖星の闘士、ユダだ」

ユダ「この俺を審査に招くとは、実に素晴らしい抜擢だ。粗末な料理ならば、食すまでも無く放り捨てる心積もりで掛かるぞ」

留美『宜しくお願いします。一応一口だけでも実食をお願いします』

留美『それでは、愛の戦士達の入場の前に、簡単に番組の概要と流れをVTRで紹介しましょう』

472: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 20:12:20.21 ID:HZ7Bckrg0

留美『「愛故のエプロン」…、それは可憐な麗若き乙女から、百戦錬磨の熟女まで、幅広い年代の女性、時には男性も招いて、その料理の腕を競う新感覚料理番組です』

留美『持ち前の知識、秀逸なセンスと発想、そして溢れ出る可愛さを全面に押し出して、3人の愛の戦士達に鎬を削って貰います』

留美『料理の中心となるVIP食材はコチラで用意し、それを各自の力量で素敵な料理に変身させて貰いましょう』

留美『料理は先程紹介した4人の審査員が美味しく頂き、厳然として、毅然に、容赦無く評価したいと思います』

留美『無理なら吐きます。ご了承ください』

ハン「さながら、●●は●●らしく振る舞えば良いという事だ」

留美『そうですね、仰る通りです』

477: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 20:22:40.27 ID:HZ7Bckrg0

留美『評価は、カースト制度を模したピラミッド型の巨大パネルを用い、4段階評価で行います』

留美『審査員は自分達の舌でしっかりと吟味し、戦士達の名前を刻んだプレートをパネルに張り付け、その称号を決定します』

留美『……言い忘れましたが、この4段階評価…、以前までは上から順に「皇魔帝」「瞑王」「捨明王」「無名」と分かれていたのですが…』

留美『視聴者から「どれが良い評価なのか分かりにくい」とクレームが殺到したため、まあ…、製作陣もそれは番組制作当初から危惧していたのですが…』

留美『なんとか荒ぶる局長を三顧の礼の如く説き伏せ、「皇魔帝」「上修羅」「中修羅」「下修羅」に変更致しました』

ハン「『●●』は無いのかな?」

留美『ありません』

留美『因みに、あまりに料理がマズ過ぎて、4段階の一番下の評価ですら生ぬるい代物ならば…』

留美『パネル外のテキトーな場所に張り付けて屈辱的な称号を決定します。以下、これまでの参加者の評価一覧です』



【★★皇魔帝★★】
カイオウ
【◆上修羅◆】
首藤葵、木場真奈美、
【▲中修羅▲】
島村卯月、神谷奈緒、財前時子、及川雫、
【●下修羅●】
北条加蓮、西園寺琴歌、本田未央、多田李衣菜、十時愛梨、小日向美穂、三村かな子、土屋亜子、村松さくら、安部菜々


【評価パネル下の床】
輿水幸子、姫川友紀、神崎蘭子、大石泉、喜多見柚、渋谷凛
【楽屋前、自動販売機】
白菊ほたる
【搬入口のシャッター】
レイ
【1階女子トイレ入り口】
シン
【照明スタッフの尻ポケット】
ファルコ
【資材庫のポリバケツ底】
ユダ
【衣装室ロッカー】
シュウ
【名も無きマスコットの足の裏】
ラオウ
【駐車場】
サウザー

480: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 20:42:18.00 ID:HZ7Bckrg0

留美『では、鎬を削り料理を作って頂く3名の料理人、もとい愛の戦士達を紹介しましょう』

留美『まずは1番キッチン。帝都グループ所属、赤いリボンがキュートに映える、佐久間まゆさん』

まゆ「皆さんに美味しく食べて貰えるよう、精一杯愛を込めたいと思います♪」ニコッ


パチパチパチパチ!

留美『2番キッチン。7610プロダクション所属、愛に殉じ愛を求める男、シンさん』

シン「この番組…、どんなに珠玉の一品を作ろうが、男ゲストの評価を軽視する風潮は、俺の料理で終止符を打つ」


パチパチパチパチパチ!

留美『最後に3番キッチン。346プロダクション所属…』




●安価
346プロダクションからの参加者
↓2

482: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 20:45:03.25 ID:w1Dp5nDh0
藍子

488: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 21:18:26.59 ID:HZ7Bckrg0

留美『346プロダクション所属、母性溢れる性格に、どこか陰のある魅力が堪らない、三船美優さん』

美優「どうも初めまして。本日は宜しくお願いします」

パチパチパチパチ!


ハン「今日はこの3人か…、全員から凄まじい●●臭がするぞ。全身が粟立ち始めた」

留美『では今回のVIP食材は、コチラ』

留美『秋田県特産である最高級の比内地鶏「まつばら」。100gあたり約600円と、かなりお高め』

留美『因みにゲストのお二方、卵や鶏肉は平気ですか?』

ケンシロウ「好物はビーフカレーだ」

ユダ「おい、紅茶は無いのか? 水しか出さんとはどういう了見だ?」

留美『はい」

留美『この卵を使い、3人には私を含めた審査員4人の下を唸らせる様な一皿をお願いします』

留美『それでは参りましょう。クッキングスタート』


ジャーン!

・・・・・
・・・



●安価
「佐久間まゆが作る鶏料理」
1.鶏むねのチーズピカタ
2.ジェノベーゼソースの鶏パスタ
3.ふわふわオムライス
4.ささみの生春巻き
5.鶏肉とカシューナッツ炒め
6.その他(内容自由)
↓2

490: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 21:22:53.12 ID:jLdHHZc5o
3

492: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 21:39:45.35 ID:HZ7Bckrg0

・・・
・・・・・
======
(1番キッチン:佐久間まゆ)


留美『佐久間さんは…』

まゆ「はい、今回はシンプルにふわふわのオムライスを作ろうと思います♪」

留美『ああ良いですね。実に良い』

留美『この番組に出演する方々は無駄に凝った謎のアレンジを入れるため、悲惨な結果になりがちですが…』

留美『今回は大丈夫そうですね。胃が安心したわ』

まゆ「オムライスは得意です。タンポポオムライスにでも挑戦しよう、かな…?」

留美『非常によろしいのではないでしょうか? 以前にもオムライスを挑戦した方はおりますが、ただのチャーハンになってしまっていましたから』

まゆ「ふふふっ…、今日は愛情をいっぱい注ぐので、是非皆さんに美味しく食べて欲しいです」

留美『一応全員審査しますが、特に誰のコメントに注目したいですか?』

まゆ「そうですねぇ……?」


・・・・・
・・・



●安価
①「注目して欲しい人物」
コンマ00~19:和久井留美
コンマ20~39:羅将ハン
コンマ40~59:ケンシロウ
コンマ60~79:ユダ
コンマ80~99:シン

②「シンが作る料理」
(コンマ偶数の場合、ダークマターに)
1.チキングラタン
2.比内地鶏丸焼き
3.和風オムライス
4.チキンカレー
5.鶏のロールキャベツ
6.その他(内容)
↓1.2.

493: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 21:40:12.39 ID:WGuPVagko

494: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 21:41:00.97 ID:HEA5XHrM0

496: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 21:55:30.70 ID:HZ7Bckrg0

・・・
・・・・・
======
(2番キッチン)


留美『さて…』

留美『シンさん、お料理の経験は?』

シン「問題ない」

留美『今日はどういうメニューを?』

シン『カレーだ。鶏肉を使ったな』

留美『おお、案外無難でしたね。コチラも期待出来そうです』

シン「ライスはターメリックとバターでヒヨコの黄色に仕立て上げ…」

シン「ルーの方はホールトマト、ココナッツミルク、ガラムマサラ、エトセトラ…」

シン「筆舌に尽くし難い物を貴様らにお見舞いしよう。前回の評価を覆す」

留美『…』

留美『聞いた限りでは、実に凝っていて素晴らしいのですが…』

留美『何でしょうね、この胸に過る一抹の不安は…』

留美『咀嚼出来るものでお願いしますね』

留美『因みに、審査員の中では誰にコメントをお願いしたいですか?』

シン「ん?」


・・・・・
・・・





●安価
①「注目して欲しい人物」
コンマ00~09:和久井留美
コンマ10~69:ケンシロウ
コンマ70~79:ユダ
コンマ80~99:佐久間まゆ

②「三船美優が作る鶏料理」
1.塩麹蒸し鶏
2.大葉つくね
3.チキンカツのみぞれ煮
4.舞茸と鶏の炊き込みご飯
5.親子丼
6.その他(内容自由)

↓1.2.

497: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 21:56:12.89 ID:vYiKs1G5o

498: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 21:56:26.44 ID:HEA5XHrM0
6 親子とじ

500: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 22:10:52.57 ID:HZ7Bckrg0

・・・
・・・・・
======
(3番キッチン)


留美『さて、残るは3番の三船美優さん』

留美『エプロン姿、本当に似合いますね』

美優「あ、ありがとうございます。少し恥ずかしいですが…」

留美『本日のメニューは如何されるんですか?』

美優「はい。最初は親子丼にしようと思ったのですが…」

美優「審査員の方々も3食分食べるのは少し大変じゃないかと思ったので、簡単に食べれて薄味付けの親子とじを作ります」

留美『ああ…』

留美『なんか既にこの点から配慮するあたり、もう流石と言うしかないですね。流石は芸能界で奥さん迎えたいランキング上位に食い込む実力者…』

美優「い、いえいえ! そんな…」

美優「材料はシンプルにだし汁、みりん、醤油、あと体に良い生姜も入れて仕上げます」

留美『成程…、非常に安定してると言って良いでしょう。では特に、今回は誰に重点的にコメントを貰いたいですか?』

美優「コメント、ですか…?」


・・・・・
・・・



●安価
「注目して欲しい人物」
コンマ00~24:和久井留美
コンマ25~49:ケンシロウ
コンマ50~74:ユダ
コンマ75~99:シン
↓1

501: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 22:12:38.08 ID:bdVnxnL8O
ほい

504: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 22:25:55.85 ID:HZ7Bckrg0

・・・
・・・・・
======
(実食タイム)



まゆ「お待たせしました、ふわふわのタンポポオムライスですよ♪」

まゆ「自信作だったので、ある方にも食べて欲しかったですが………」チラッ

留美『はい。では、頂きましょうか』

ケンシロウ「…そうだな」

ユダ「見た目は美しいな。食器との調和も実に秀逸だ」

まゆ「はい、どうぞ召し上がれ♪」

ハン「……」モグッ

ハン「………」ゴクン

留美『ハン様、お味の程は?』

ユダ「ああ、うん。チキンラ」

留美『ハン様?』ズイッ

ハン「無精卵の炒め物…。性交を必要としない鶏の卵をメインに使うとは、非常に●●臭いの一言だ」

ハン「そのため、大きく外観を損ねるのが非常に頂けない。●●の塊と言って、これ以上相応しい言葉は恐らく無いだろう」

ハン「というより、もうスタジオ全体が●●臭い。隣の男とか特に●●以外の何物でも無いしな」

ケンシロウ「……?」モグモグ

ハン「コメントは以上だ」

留美『どうもありがとうございました』

留美『佐久間さん、ごめんなさいね…』

まゆ「い、いえ…。よく分からなかったです…」

・・・・・
・・・




●安価
親愛度
(奇数は「0」、偶数-)
↓1

505: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 22:27:27.44 ID:nMLMOgBw0
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