★親愛度 112→68/300
★煩悩値 253/300


・・・
・・・・・
======
(実食タイム)


シン「ありがたく噛みしめろ。KINGのカレーだぞ」

留美『カレーの王様?』

シン「そうだ」

留美『(そうなんだ…)』

留美『……では実食に移りましょう。頂きます』

ハン「御馳走様。もう下げて良いぞ」ガシャン!

ケンシロウ「……」クンクン

ケンシロウ「………」ペロッ

ユダ「おい、劇物でも混ぜ込んだのではなかろうな?」ジロッ

シン「貴様ら失礼過ぎない? 俺を何だと思ってるの?」

シン「! そうだ…、佐久間まゆよ」

まゆ「はーい?」

シン「貴様も俺の至高の皿を味あわせてやろう」

まゆ「!」

まゆ「いいんですかぁ?」

507: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 22:50:13.83 ID:HZ7Bckrg0

まゆ「…では、お言葉に甘えて…」

シン「フフフ…、包丁なんぞ久しく触れて無かったが、存外、体が覚えている」

シン「まさしく筆舌に尽くし難い、至高の一品だろう」

シン「破顔一択だな。だらしない顔を無様にカメラに晒せ」

ユダ「御馳走様」パリン!

ケンシロウ「うん…、もういいかな…」スッ

シン「お前ら後で覚悟しろよ? 一口も食べて無いよね?」

まゆ「……」モグモグ

シン「如何かな? KINGのカレーの感想は…」

まゆ「…」

まゆ「……」

まゆ「…………」

まゆ「……………………」

まゆ「…ヴッ!」サー…

シン「……?」

留美『佐久間、さん…、バケツは…、セット裏に置いてありますから…』プルプル

まゆ「っ…!」プルプル


ダダダッ!




シン「……」

シン「うそ…」

留美『これ、味見…、しましたか…?……ぅっ……』

シン「……」

ユダ「…」

ケンシロウ「……」

ハン「フン…、●●に料理なんぞ務まる筈も無い」


・・・・・
・・・



●安価
1.親愛度
(奇数で+(×2)、奇数で-(×2))
2.煩悩値-(÷2)
↓1,2,

508: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 22:53:09.37 ID:WGuPVagko
ふん

509: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 22:53:19.69 ID:pRdYDrHd0
これは赤っ恥

515: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 23:25:12.61 ID:HZ7Bckrg0

★親愛度 68→142/300
★煩悩値 253→213/300


・・・
・・・・・
======
(実食タイム)


美優「親子とじになります。お口に合うか分かりませんが…」

美優「熱いので火傷に気を付けて下さいね?」

ケンシロウ「有り難く頂こう」スッ

ユダ「うむ、そうだな」カチャ

留美『良かった…、貴方が最後で本当に良かったです…っ!』

美優「?」

留美『では実食です。頂きます』

ハン「…」

留美『……』モグモグ

留美『あぁ……、これです。これで良いんです…』

留美『前の変な男の人みたいに、変なアレンジとか誰も望んでいないんです。この素朴な味わいが五臓六腑に染み渡る…』

留美『まず見た目…』

留美『卵の黄色いカンバスの上に三つ葉の緑が散らばり、非常に彩りよく、視覚でも楽しむ事が出来る、さながら「料理は芸術」という至言を思い出させる程の完成度です』

留美『口に含んだ時に、最初に煎り胡麻と香ばしさが鼻腔をくすぐりますね。薄口の味付けなので卵本来の風味が失われず…』

留美『卵の柔らかい触感と鶏肉の弾力が、噛む度にその中に閉じ込めていた風味を徐々に広げてくれます。歯ごたえも実に多様で面白い…!』

留美『段階を経て口全体にじわりと広がるのは、ベースとなっている薄口出汁のほのかな味わい』

留美『日本料理特融の全体的に薄い味付け…、と思いきや、そこでパンチを効かせるのが…』

留美『山椒ですか…! 調和を重視し、尖り過ぎない程度の量、そしてアクセント…』

留美『ふむ…、一見シンプルな料理ながら、何層にも重なりあう味と風味の重奏…。食べ手を飽きさせない工夫…』

留美『まさに至高の一品。御馳走様でした。結構なお手前で…』

美優「お粗末さまでした。喜んで貰えて良かったです」

ユダ「おかわりは?」

ケンシロウ「…」

美優「ご、ごめんなさい。それしかもう無いんです…」

ハン「無能だな…、減点対象だ」

留美『そこは勘弁してあげましょうよ。流石に可哀想です』

ハン「フン…、所詮は●●女か…」

美優「ど、●●じゃありませんっ!」

ユダ「ならば●●か?」

美優「なっ…、そ、それはっ……!」

美優「……っ///」

留美『訴えますよ?』


・・・・・
・・・


517: ◆IChdy0b67U 2015/08/28(金) 23:44:23.74 ID:HZ7Bckrg0

・・・
・・・・・
======
(ジャッジメントタイム:佐久間まゆ)


留美『それでは最後に、我々審査員の評価を提示します』

留美『では佐久間まゆさんは…、羅将ハン様、お願いします』

ハン「さあて、どこの●●ラインナップにこの名を刻んでやろうか…?」

留美『ハン様? 実力時のコメントは辛辣でしたが、結構箸は進んでましたよね?』

留美『恥ずかしがらず、正当な評価をお願いします』

ハン「無論である。自分の考えは偽らん。●●じゃあるまいし…」

留美『シンさんの評価は、一番リアクションが大きかった佐久間さんにお願いしましょうか?』

まゆ「ま、まゆで良いんですか?」

留美『はい。現実は非情だと言う事実を叩きつけてあげて下さい』

まゆ「(…どうしましょうか………ううん……)」

留美『三船美優さんの評価は、この私が致します』

留美『先程伺いましたが、私達、同い年なんですね。お互い頑張りましょう』

美優「な、何がですか…?」

留美『それは、アレですね。色々と探し者とか…』

美優「…探し物……?」

留美『閑話休題。では参りましょう、ジャッジメントタイム…!』



●安価
①「佐久間まゆの評価by羅将ハン」

コンマ00:皇魔帝
コンマ01:上修羅
コンマ02~49:中修羅
コンマ50~90:下修羅
コンマ91~97:「評価パネル下の床」
コンマ98~99:「客席」

②「シンの評価by佐久間まゆ」
コンマ00:皇魔帝
コンマ01:上修羅
コンマ02:中修羅
コンマ03~50:下修羅
コンマ51~80:「評価パネル下の床」
コンマ81~99:「1階女子更衣室」

③「三船美優の評価by和久井留美」
コンマ00:皇魔帝
コンマ01~20:上修羅
コンマ21~90:中修羅
コンマ91~97:下修羅
コンマ98:「評価パネル下の床」
コンマ99:「1階男子トイレ内部の個室」

↓1.2.3.

518: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 23:45:27.89 ID:cjrgz8Oi0

519: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 23:45:39.78 ID:EmXcE3zm0
a

520: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 23:46:58.65 ID:hUbDsQPHO
厳しいな

522: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 00:00:48.58 ID:f7BWl8N30

ハン「佐久間まゆ、貴様は『下修羅』だ」

ハン「見た目や味、全体的な完成度としては及第点だが、それに慢心せぬようという意味も込めてだ」

ハン「●●らしく無様に底辺であがくがいい」

留美『今後に期待という事ですね。ありがとうございました』

まゆ「えっと…、シンさんは以前までの評価は…」

留美『「1階女子トイレ入り口」ですね』

まゆ「では、それより一ランク上げて、「評価パネル下の床」という事で…」

まゆ「味付けや工夫の試みは見事でしたが…、味自体は手放しに褒める事は出来ませんので…」

留美『まだ発展途上、磨けば光ると言う激励ですね。もっと厳しくても良かったんですが…』

留美『それでは私、和久井が採るのは三船さんの評価です』

留美『では、「中修羅」で。目を見張る作品でしたが、中に留まった理由としては…』

留美『三船さんには、自分の腕に自信を持って、もう一歩上のレベルの料理に踏み込んで欲しいという期待と興味です』

留美『次回の御越しを心よりお待ちしています。その時は、更に上の評価を狙って頑張って下さい。貴方ならきっと出来る筈』



パチパチパチパチパチパチ!

留美『オホン…』

留美『…以上で、ジャッジメントタイム、そして今回の「愛故のエプロン」を終えたいと思います』

留美『ハン様、最後に何か一言…』

ハン「……」

ハン「次回もお楽しみに」

留美『ありがとうございましたっ! また来週お会いしましょう!!』


パチパチパチパチパチ!


・・・・・
・・・


523: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 00:16:51.29 ID:f7BWl8N30

・・・
・・・・・
======
~~収録終了~~
(SNK局 楽屋)


シン「はぁ…」

まゆ「お疲れ様でした」

シン「……」

まゆ「プロデューサー、どうしました…?」

シン「良い所見せれなかった……ケンシロウに……。というか実食すらされなかった……」

シン「死にたい……もう無理……」

まゆ「……」

まゆ「(案外普通の理由で落ち込む事もあるんですね…)」

まゆ「見た目だけでも上手に出来ていたじゃないですか」

まゆ「男の人であそこまで出来るのは、寧ろ凄いですよ?」

シン「(こんな年下に励まされてる…、尚更死にたい…)」

まゆ「男の人は、あれ位で良いんですよ♪」

シン「本当に?」

まゆ「はいっ♪ 寧ろ頑張らなきゃいけないのは、まゆの方ですよぉ」

シン「お前の方は意外に高評価だったな…」

まゆ「あの時から、また練習したんですよ ?これ、どうぞ?」スッ

シン「なにこれ…」

まゆ「先程の収録のあまりです。少しは成長したと思うんですけど…」

まゆ「如何ですか?」

シン「……」スッ

シン「………」モグモグ



●安価
「シンの評価・発言」
↓2

525: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 00:19:14.94 ID:23snWfaAO
愛が込もっている……美味い

526: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 00:34:00.32 ID:f7BWl8N30

シン「…」ゴクン

シン「愛が込もっている……美味い…」

まゆ「!」

まゆ「ほ、本当…、ですか…?」

シン「嘘だ」

まゆ「……」

シン「所詮はハンの評価に違わぬ。まだまだ執念が足りんな…」モグモグ

シン「今回は不調だったが、俺の方が数十倍は上手く出来るぞ」モグモグ

まゆ「……」

まゆ「ふふっ…」

まゆ「(言ってる事と裏腹に、結構食べてくれますよ…♪)」

まゆ「(でも、まだ本心はまゆには晒してくれないんですね……)」

まゆ「プロデューサーさんは…」

まゆ「焦らすのが、好きなんですか?」

シン「焦らす? ああ…、焦らされるのは嫌いだが…」モグモグ

シン「指を相手の体にじっくりと突っ込んで、何本目で昇天するかとかは一度試した事はあるな」ゴクン

まゆ「そ…、それは、ちょ、ちょっと過激ですね……///」

シン「途中で諦めたがな」

まゆ「……」

まゆ「うふふっ…、まゆもまだまだ愛が足りないという事ですねぇ…」

まゆ「これからもっともっと頑張りますから…、見ていて下さいね…、プロデューサーさん」


・・・・・
・・・


●安価
親愛度+
(奇数×2、偶数+)
↓1

527: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 00:34:26.69 ID:Q3hBxPcW0

534: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 00:49:59.87 ID:f7BWl8N30

★親愛度 142→280/300
★煩悩値 213/300


・・・
・・・・・
======
~~後日~~
(帝都本社 事務室)



ケンシロウ「……」ガリガリ

シン「……」カタカタ

ファルコ「……シン」

シン「アァン?」

ファルコ「貴様…、今度は…」

ファルコ「隙あらば……、俺の臀部を舐めるような視線で凝視しているだろう?」

シン「!?」

ファルコ「やめてくれない? ほのかに恥ずかしいから…」

シン「んなワケないだろう!! イカレてるんじゃないのか貴様ッ!」バキィ!

シン「最早それは自意識過剰や妄想を越えた、ただ他人の評価を貶めるための嫌がらせとしか思えんぞ!!」

ファルコ「い、いや…、そんなつもりでは断じて無いんだが…」

シン「素で言ってるの!? 尚更おかしいぞ貴様!!」

ケンシロウ「……」ガリガリ

シン「(は、吐き気がしてきたッ…!)」ガクッ

シン「(セクハラだぞコイツ…、訴えたら勝てるんじゃないのか?)」




●安価
「シンの発言」
1.俺は貴様の臀部を眺める位なら、ケンシロウの臀部の方を舐めたいッ!
2.いい加減にしろッ! 俺が男好きという風潮は無くは無い!
3.ケンシロウ! 俺は断じて違うからな! いいな! おおん?!
4.この事務所は男臭いんだ! そりゃあ気にもなりますよ!! ええ!
5.俺もお前も変なキャラが定着し過ぎなのだ! そろそろ脱却しなければ…!
6.寧ろ貴様がケンシロウに懸想してるんじゃないか? ええ?
7.誰が臀部を眺めている、だ! 臀部だけじゃなくて全身を隈なく見てますから!
8.今度その話をしたら、貴様の臀部の肉を丸ごと削ぐからなッ!
↓2

536: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 00:51:39.14 ID:Ck3YN0O5O
6

538: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 01:03:17.59 ID:f7BWl8N30

シン「寧ろ貴様がケンシロウに懸想してるんじゃないか? ええ?」

ファルコ「何…?」

ケンシロウ「……」チラッ

ファルコ「ハァ……下らん」

ファルコ「そんな事ある筈がない。それは貴様の方だろう?」

シン「!!??」ガタッ

ケンシロウ「……」ジロッ

シン「ち、違う! 違うぞケンシロウッ!」

シン「今のは奴の妄言だ、俺は一切関知していない!!」

ファルコ「必死なところが、なんともまた…、哀れだな」

ケンシロウ「……」

シン「そ…、そういう噂が流れているのは否定はしない! だがなケンシロウ!!」

シン「この際、ハッキリ言わせて貰おう!!」



●安価(超重要)
「シンの発言」
1.それは強敵(とも)というニュアンスが生んだ周囲の馬鹿共の読み違いだ! 深い意味は無いのだ!!
2.ああもうじれったい!! そうですよ! 何かイケないんですか!? アアン!?
3.芸能界で言う所の、男女交際のゴシップ対策という訳だ! お前にも風評被害が流れているのは申し訳ないが…!
4.長い間一緒に居たと言うだけで、それを周囲が勘違いしているだけだ! 今のこの男の発言のようにッ!!
5.実際は、既にそれ以上の親密な関係という事はまだ世間的には知られていないだろう!? 
6.俺達は長年苦楽を共にした強敵だろう!? 最早言葉を交わさずとも言わんとしてる事は分かるはずだ…!
↓2

540: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 01:05:28.21 ID:RDQgqUKAO
3

542: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 01:17:39.13 ID:f7BWl8N30

シン「芸能界で言う所の、ゴシップ対策という訳だ! お前にも風評被害が流れているのは申し訳ないが…!」

ケンシロウ「何…?」

シン「よくある話だ、知らんか?」

シン「アイドルやタレントに同性愛疑惑を持たせ、その後に上がる可能性がある異性とのゴシップ記事の信憑性を落とす予防策だ」

ファルコ「…聞いた事はあるな」

ケンシロウ「…」

シン「ケンシロウ、貴様はそうでなくとも、俺はアイドルとしての立場や扱いも考慮せねばならん」

ケンシロウ「…多少は泥に塗れるのも覚悟の上…、そう言いたいのか?」

シン「…そうだ。俺がホ だの同性愛だの言われているのは、全て、我がプロダクションが独断で行った予防策の捏造に他ならん」

ケンシロウ「…はた迷惑な事を…」

シン「それは………スマン…」

ファルコ「しかし、実際に貴様は行動を移した事があると、ケンシロウ自身にも聞いたが…」

シン「あくまで演技だ。事に至った事は無いだろう?」

ケンシロウ「……」

ファルコ「……」

ケンシロウ「……分かった。今の所はそれで信じてやろう」

ケンシロウ「くれぐれも、過激な行動は慎め」

シン「当然だ。俺とてこんな風評被害には腹が立っているのだ」

ケンシロウ「…フン……」

ファルコ「………」

シン「……」

シン「(危ない危ない……!)」

シン「(金輪際、この金色の男には近づかん…)」



●安価
煩悩値+(÷2)
↓1

543: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 01:17:53.86 ID:uzNDZm3i0
a

544: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 01:21:06.98 ID:f7BWl8N30

★親愛度 280/300
★煩悩値 213→256/300



シン「しかし、そうだ…、視線と言えば…」

ファルコ「今度は誰が狙いだ?」

シン「俺では無い! 殺すぞ貴様ッ!!」

ファルコ「やってみるがいい」

シン「(クッソ…!! コイツも実力だけはあるから、サウザー並みにタチが悪いな…)」

シン「担当の佐久間まゆの様子だが…」

ケンシロウ「……」

シン「この頃、あの子……、ずっと俺の動きを目の端で捉えてるかのような仕草というか…、強烈な視線を感じるんだが…」

ファルコ「知らんな。ケツでも狙われているんじゃないのか?」

シン「それに感づいてこちらも視線を向けると、にこやかに笑って手を振ってくるけど…」

ファルコ「ケツでも狙われているんじゃないのか?」

シン「あの子って大人びた思考と態度かと思ったのだが、案外……」

ファルコ「ケツでも狙われているんじゃないのか?」

シン「お前死んじゃえばいいんじゃない?」

ケンシロウ「……」ガリガリ




●安価(ラスト)
『仕事内容』
1.プロモーションビデオ製作
2.写真撮影
3.基礎レッスン重視
4.その他(内容自由)
↓2

546: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 01:22:31.97 ID:23snWfaAO
3

548: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 01:38:47.92 ID:f7BWl8N30

・・・
・・・・・
======
~~翌日~~
(帝都本社 レッスンルーム)


シン「さて…」

ケンシロウ「……」

薫「今日はいっしょに練習するの~?」

まゆ「トレーナーさんが不在みたいで…」

シン「トレーナーの言伝には、3つのレッスンから1つ絞れと言われているが…」

ケンシロウ「俺達の滞在期間に合わせてくれたのだろう」

シン「まあ…、我らで教える事にもある程度の限界はあるからな」

シン「よし、とりあえずまずは組み合わせ決めだ」




●安価
「組み合わせ決め」
コンマ00~19:無論、ケンシロウと組む
コンマ20~39:今日は龍崎薫と組む
コンマ40~59:順当に佐久間まゆと組む
コンマ60~79:ケンシロウは放置する
コンマ80~99:シンが放置される
↓1

549: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 01:39:10.08 ID:YIN7ggGVO
どーよ

569: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 18:43:33.51 ID:Cvybpvpa0

シン「さて…、では…」

シン「ケンシロウは俺と組み、お手本を見せてやろう」

ケンシロウ「…?」

まゆ「担当同士で組むのではないんですか?」

シン「因みに…」

シン「基本的なレッスン3つ、挙げてみろ」

まゆ「はい…。ボーカル、ビジュアル、あとは…、ダンスです」

シン「あー…、今回は一つに的を絞ると言う事で、ビジュアルにしよう」

シン「ビジュアルレッスンは、感情を表現する表現力レッスン、演技を行う演技レッスン、カメラを意識してポーズを取るポーズレッスン……」

シン「この3要素…、ケンシロウは壊滅的に欠けている」

ケンシロウ「…そうか?」

シン「そうだ。故に今からダメな手本として、俺とケンシロウで貴様らに反面教師的な役割を買って出よう」

シン「そこから、何か発見があれば、自分の物にして欲しい」

薫「はーい♪」

ケンシロウ「…………俺がか?」

シン「当然だ。貴様意外に見本を出来る人間はおらんだろう」

ケンシロウ「………」

シン「俺から貴様に指示してやろう、さあ俺と組めッ!」



●安価
「現在の煩悩値 256/300」
煩悩値+(ラスト)

(未到達の場合、展開が変化。到達した場合、勧誘失敗)
↓2

571: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 18:44:53.03 ID:uh3yyvcn0
1

582: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 20:05:54.96 ID:Cvybpvpa0

★煩悩値 256→259/300


ケンシロウ「……そもそも…」

ケンシロウ「俺はアイドルのお前達3人と立場が違う以上、何も参考になる点は無い」

シン「…!」

ケンシロウ「反面教師とあらば、俺以外でも務まるだろう。俺は今日は担当とだけ組ませて貰うつもりだったのだ」

ケンシロウ「悪いが、シンの提案には乗れない」

シン「お…!」

シン「お…っ、お前が…そう言うならば……、自分の担当とやれば、い、良いんじゃないか?」

シン「別に、全然…、全然構わんけど……?」

ケンシロウ「スマンな」

シン「ま、まあ良いですけど…。別に他意とか無いし…?」

ケンシロウ「龍崎薫、向こうの少し空いたスペースに移動しよう」

薫「うん、いいよー?」




シン「………」

まゆ「じゃあ、宜しくお願いします♪」

シン「…………」



●安価
煩悩値-(×20)
↓1

583: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 20:06:56.60 ID:Yn6fd9et0
あたぁ!

585: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 20:08:51.22 ID:Cvybpvpa0
★煩悩値259→-941/300(STOP!)


======
(ダンスレッスン中)
~~20分後~~


まゆ「はっ……ふーっ…」ゴシゴシ

シン「……」

まゆ「……?」ゴシゴシ

まゆ「プロデューサー? どこ見てるんですかぁ?」

シン「………あっちにいる二人」

まゆ「まゆの方だけ見て下さいね?」

シン「……ああ、うん…」

まゆ「……」

まゆ「先程、仮にあの方と組んでいたら、どういうレッスンをしていたんですか?」

シン「………ビジュアルレッスン」

まゆ「具体的には?」

シン「………色々」

まゆ「まゆにも教えてくれませんか?」

シン「………」



●安価
「シンがケンシロウとやろうとしていたビジュアルレッスン」
1.ダンスレッスンを続ける
2.佐久間まゆと行う
↓1

586: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 20:09:58.26 ID:txH7WOIlO
1

592: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 20:22:34.15 ID:Cvybpvpa0
 

シン「貴様に教えても、何も得る物は無い」

まゆ「そうですか…? 何か技量の問題でまゆには出来ないとか…、或いは方向性が違うんですか?」

シン「その通りだ。貴様には的外れな機微とだけ言っておこう」

シン「今までのダンスレッスンを続けていろ、今度は見ていてやる」

まゆ「はい、では宜しくお願いします」



・・・・・
・・・

======
~~5分後~~


シン「……」

まゆ「ふぅ、はーっ……」

まゆ「す、少し休みます…」

シン「……スタミナが無いな。体躯も華奢で不安になる。突いたら折れそうだ」

シン「少し体作りを鑑みる方が良さそうな気もあるが…」

まゆ「そうですね…、それは今後の課題として考慮します」

シン「リズム感、バランス感覚も少し御座なりだ。拍子が外れていて、滑稽に思える」

まゆ「はい…」

シン「…」


●安価
「シンの評価・アドバイス」
↓1

593: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 20:24:01.15 ID:60cJgxJbO
だが練習すれば伸びる見込みは感じられた

594: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 20:31:43.24 ID:Cvybpvpa0

シン「だが、練習すれば伸びる見込みは感じられた」

シン「昨日の料理番組ではないが、今後に期待という意味だな…」

まゆ「は、はい。ありがとうございます…」

シン「金色の奴も、資質を見抜く目だけは曇っていないようだな。本人は腐ってるが…」

シン「問題は技術より、それに基づく体力と筋力、体幹だ。今のままではお話にならんだろう」

シン「基礎向上を念頭に、これからは励め。以上だ」

まゆ「はい」

シン「……」

まゆ「…あの…」

シン「ん?」

まゆ「まゆは次に、何をすれば良いですか?」

まゆ「貴方の指示なら…、何でもやりますよ?」

シン「ん、ああ…、そうだな…」

シン「(正直の所、ケンシロウと組むことしか考えて無かったから、何も計画して無い)」

シン「(ケンシロウとなら、今頃は……)」

シン「ハァ……」

まゆ「?」


●安価
シンの発言
「次の行動・指示」
↓1

595: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 20:35:29.88 ID:RDQgqUKAO
演技力レッスン

597: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 21:03:02.76 ID:Cvybpvpa0

シン「では、演技力レッスンに入ろうか」

まゆ「演技力…?」

シン「本来は歌詞のイメージを掴むために意味を解釈する物だが、特別に趣向を変える」

シン「アイドルたる物、その活躍も多岐にわたるだろう。ドラマ、演劇、CM、バラエティ…」

シン「そういった新たな境地で自分を育むためには、迅速にその環境に適応する事が求められる」

まゆ「はい…、つまりは、習うより慣れろと言う事ですか?」

シン「……まあ、それもあるな」

シン「兎に角だ。想定されるシチュエーションにおいて、如何に惹き込むような演技を練習でやってみせろ」

シン「……」

シン「(ケンシロウとやりたかった…)」

まゆ「シチュエーション…?」

シン「そうだな…、例えば…」



●安価
「シチュエーション」
↓2

599: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 21:10:11.26 ID:kvWNDuj3O
学園の同級生同士によるハートフルコメディ

600: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 21:35:43.83 ID:Cvybpvpa0

シン「学園の同級生同士によるハートフルコメディ、つまりは熱い友情劇だ」

まゆ「はい…、コメディ…、喜劇ですね?」

シン「き、喜劇では無いッ! 色々と、こう…、男と男同士、拳でぶつかり、理解を深め、寄り添い、近づき、あわよくばッ!

シン「………、みたいな…?」

まゆ「はい、じゃあ…、まゆがやるんですね?」

シン「おお。その演技を評価してやる。さあやってみろ」

まゆ「じゃあ、プロデューサーさんも、お相手役でお願い出来ますか?」

シン「良いだろう」

まゆ「……」

シン「……」

まゆ「……シン」

シン「何だ、佐久間……」

まゆ「お前とは今日まで良き強敵として苦楽を共にした」

まゆ「言葉でなくとも通じ合える、気の置けない仲と思っていた……しかし…」

まゆ「お前の最近の行動は目に余る…」

シン「!」

まゆ「何故ユリアをつけ狙う…? ユリアも同じ同郷の仲だろう…?」

シン「け、ケンシロウ…!」


●安価
「ユリアに地味な嫌がらせをする理由」
↓1

601: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 21:38:25.88 ID:qumJZlIVo
大事にとっておいた宝物をある日不意に奪われたから

604: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 22:01:47.38 ID:Cvybpvpa0

シン「そ、それは…」

シン「大事にとっておいた宝物を、ある日不意に奪われたからだ…!」

まゆ「宝…?」

シン「お前の事だ! ケンシロウ…!」

まゆ「俺の事…、だと?」

シン「貴様が言った通り、俺達は良き強敵だ。それは俺も同じ思いだ」

シン「共に高め合い、切磋琢磨し腕を競い合った。唯一無二の親友であり、その強さに惹かれ憧もした……」

まゆ「…」

シン「だがッ…! あの得体のしれん色情魔が突如現れ、俺達に割って入った!」

シン「それからというもの、牙を抜かれ発 した犬畜生のようにじゃれ合い…、それを見せ付け…」

シン「心底失望したのだ! あの頃の鋭く地に飢えた眼光の貴様は追憶に去り、残ったのは腑抜けた阿呆面の男だ!」

まゆ「シン……」

シン「北斗と南斗が背負うのは、男のみに課せられた過酷な宿命…」

シン「貴様を、宿命をあの女は穢したのだ! 神聖な拳法の領域を侵し、涼しい顔でのうのうと過ごしていやがる…!」

シン「俺は然るべき罰を与えただけだ…、むしろ手荒な手段では無くまだマシだと思うがな」

まゆ「…」

シン「ケンシロウ…、今からでも遅くは無い。もう一度、俺とやりなおそう」


●安価
「シン、あるいは佐久間まゆの行動・発言」
↓1.2

605: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 22:09:35.13 ID:bDZEuouz0
ハグ

606: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 22:09:56.35 ID:VNjPPH+6O
シン 男同士など俺とお前の関係には些細なことだ、そうだろケンシロウ!?いざとなればスウェーデンへ行こう

610: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 22:33:09.25 ID:Cvybpvpa0

シン「男同士など、俺とお前の関係には些細なことだ、そうだろケンシロウッ!?」

シン「いざとなればスウェーデンへ行こう!」

まゆ「す、スウェーデン…? それは…、遠征という意味か…?」

シン「二人でその地へ赴き、深淵な『友情』を誓うのだ…」

まゆ「な、成程な…。それも良いだろう…」

まゆ「……だが、その前に…」タタタタ


ギュッ

シン「!」ギクッ

シン「け、ケンシロウぅ…! お前……///」

まゆ「…シン、今までお前の思惑を理解出来ず、少し取り違いをしていた」ギュッ

まゆ「どうか許してくれないだろうか。今はせめて俺の胸の中で、その怒りを鎮めて欲しい…」

シン「ああ…、ああ……勿論ッ、そりゃあ…!」ゴシゴシ

まゆ「(…っ!)」

シン「安住の地はスウェーデンでは無く…、お前の胸の中に合ったのかも知れん…」ギュウウウウ…

まゆ「だ、だがっ…、ゆ、ユリアも大事だが、それと同じくらい、いや、それ以上にお前の事も大切に思っている」

まゆ「…二人で傷つけあうのはもうよせ。俺が一番辛いのだ…」

シン「済まないケンシロウ…、いや、ケン……!」

まゆ「……♪」





ケンシロウ「……」ジー

薫「せんせぇ、怖い顔だけど、どうしたのー?」


スタスタ…



まゆ「あっ……!」

シン「ああ、ケン…、お前の胸は、もうあの女には渡さんぞ」スリスリ

ケンシロウ「…………」

薫「…?」



・・・・・
・・・


●安価(ラスト)
親愛度+
(現親愛度280/300)
↓2

612: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 22:34:27.11 ID:Yn6fd9et0
20以上でEXルートだけど薫の目の前で勧誘とか正気か?

622: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 22:46:34.13 ID:Cvybpvpa0

現親愛度280→291/300(STOP!)



・・・
・・・・・
======
~~2時間後~~
(帝都本社 休憩室)



シン「ハッ!?」ガバッ!

まゆ「!」

まゆ「おはようございます」

シン「は、えっ……、アレ!?」キョロキョロ

まゆ「だ、大丈夫ですか…?」

シン「ケンシロウは!!」

まゆ「1時間前にレッスン指導を終えて帰りましたよ?」

シン「お…、俺は…!?」

まゆ「ええっと…、その…」

まゆ「(背後から近付いてきたケンシロウさんに頭を殴られて、気を失っていたとは口が裂けても言えませんねぇ…)」

まゆ「……日頃の疲れが溜まっていたみたいで、まゆの指導中に寝ちゃってたんですよ?」

まゆ「何か、良い夢でも見ましたか?」

シン「良い夢…、夢………?」

シン「……夢かぁ…」ハァ

シン「夢の世界の住人になりたい…」

まゆ「ふふっ…、また見れると良いですね」ナデナデ

シン「(まあ、だが……ケンシロウとの仲は、昨日良い方向に取り繕ったし…)」

シン「(まだこれから何とかなるだろう……)」

シン「(……?)」

シン「(心なしか…、頭が痛いのは何故だ……)」


・・・・・
・・・


626: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 23:12:02.10 ID:Cvybpvpa0


・・・
・・・・・
======
~~後日~~
(帝都本社 会議室)


シン「何か…、ケンシロウが全く口を利いてくれなくなったけど…」

まゆ「…」

シン「どうしたの? アイツ…」

まゆ「ううん……まゆには分かりませんねぇ…」

シン「そうか。まあいいが…」

まゆ「……プロデューサーさん……、今日で研修は終わりですね」

シン「ん? ああそうだ。世話になったな」

シン「(そう言えば…、勧誘とかすっかり頭から抜けていたな…)」

シン「(仕方あるまい。まさか帝都でケンシロウと出くわすとは……)」

まゆ「思えば、短いようで長い一ヶ月でしたね…」

シン「そうだな…」

シン「畜生社員が跋扈する会社で無ければ、永遠にでもここに居たい気分だった」

まゆ「!」

まゆ「それって、どういう…、意味ですか?」

シン「あ、ああ…、スマン。畜生とは些か言い過ぎた。臀…」

まゆ「違います…、あの、その後の…」

628: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 23:21:43.98 ID:Cvybpvpa0

まゆ「それは…、初めに仰った、運命的な出会い……だからですか?」

シン「…?」

まゆ「それは…、彼の事……ですか?」

シン「! か、彼ッ!?」ギクッ!

まゆ「……いえ、何でもありません」

まゆ「……」

シン「(こ、この女……吃驚させやがって…!)」ドキドキ

まゆ「プロデューサーさんは…」

まゆ「まゆの事を、どう思ってますか?」

シン「ん? そうだな…」

シン「アイドルとしてはまだ未熟だとは思えたが…」

シン「読者モデル時代に培った経験からか、常に自分が見られる角度を計算して演出しているような振る舞いも垣間見れた」

シン「……素質は充分だ。持ち前の技量を大切に、これからの活躍に期待と言っておこう」

シン「勿論、貴様なんざ、我が南斗の精鋭には遥かに劣るがな」

まゆ「うふふっ…、しっかり見ていてくれてたんですね…」

まゆ「でも、やっぱり、貴方はまだ、褒めてくれない……」

シン「……」

まゆ「プロデューサーさん…、まゆは…」

まゆ「まゆはですね………?」




●安価
【佐久間まゆとの契約】
基本値33+親愛度97(291÷3)+佐久間まゆの運命の赤い糸30-聖帝補正30-シンの運命の赤い糸60-会社関係20
=50

コンマ00~49:勧誘成功
コンマ50~99:勧誘失敗
↓2

630: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 23:22:15.90 ID:G2gXoOkP0
a

639: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 23:35:35.14 ID:Cvybpvpa0

まゆ「『運命』って信じてるんです」

シン「運命?」

まゆ「はい。それは、貴方と、ケンシロウさんの間に…」

まゆ「何か…、運命といっても違わない、強い…、目には見えない結びつきを感じました」

まゆ「きっと、それは他の者には犯し難い、特別な物だと思います」」

シン「……運命か。それもあるかもしれんな」

シン「奴とは良くも悪くも、強靭に結びつき、いずれは決着を果たさなければならん宿命なのだ」

まゆ「…やっぱり、そうなんですねぇ…」

シン「ここで奴と会ったのも、おそらく偶然などでは無い。互いに引き合っているのだろう」

まゆ「…はい。私もそう思います」

まゆ「…」

まゆ「プロデューサーさん、一ヶ月の間、本当にお世話になりました」

まゆ「いつか、貴方と同じ目線で、ステージに立てる日を夢見て…」

まゆ「励んで行きたいと……、そう思います」

シン「フフフ…、我らは遥か高みに居る。精々精進する事だ」

シン「一ヶ月間、実に楽しかったぞ。さらばだ」

まゆ「はい。ありがとうございました」




ガチャ

バタン


まゆ「……」

まゆ「……さようなら、プロデューサーさん…」


・・・・・
・・・


642: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 23:47:18.59 ID:Cvybpvpa0

・・・
・・・・・


「初となる帝都での勧誘。どんな試練やハプニングが待ち受けるのかと思いきや…」

「彼にとっては、途轍もない幸運と言ってもよい程の出会いに巡り合えた……、そう考えます」

「佐久間まゆさんは一途で素直な子であり、その好意を彼に表そうとしますが…」

「星の巡り合わせが悪いと申しますか、彼が振りむく時は、最後まで訪れませんでした」

「……」

「…悲恋を描いた小説は、主人公の胸中を察すると非常に胸が締め付けられますが…」

「まあ…、そのような悲恋など、現実ではそう起こり得ない物であり…」

「今回の勧誘に関しては、悲恋というよりは然るべき結果であったと思います」

「……親の心子知らずというべきか、単に鈍感と言うのか…」

「………難儀な事です」

「……」

「………」ペラッ

「因みに…」

「自分のプロダクションに復帰した彼を待ち受けていた物は…」

「傲慢憮然に豪語した手前、当然、無事に済むはずも無く……」

「………」

「……………」



・・・・・
・・・


643: ◆IChdy0b67U 2015/08/29(土) 23:58:19.20 ID:Cvybpvpa0


・・・
・・・・・
======
~~後日~~
(7610プロダクション 会議室)


サウザー「…えー、シン君の処遇ですが…」

サウザー「高森藍子君の必死の嘆願により、磔刑では無く…」

サウザー「取り敢えず明日、サザンクロスのKINGの居城から紐無しバンジーという事で妥協します」

レイ「異議なし」

シュウ「うむ」

ユダ「情深い奴だな、サウザーよ…」

サウザー「だろう?」ニヤリ

サウザー「さて…、高慢な奴がいなくなって、なんか清々したな」

レイ「しかし帝都に行くとは驚いたぞ」

ユダ「良い判断だとは思ったが…。あそこなら簡単に引き抜けそうだし」

シュウ「しかし、何故失敗したのだ?」

サウザー「……その事だが…」

ユダ「…?」

サウザー「シンの献金に味を締めたファルコが、346からもケンシロウを招いたんだって」

シュウ「……」

レイ「ああ……成程な…」

シュウ「失敗して当然か…」



●安価
勧誘に行くプロデューサー
↓2

645: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 23:58:43.31 ID:23snWfaAO
ユダ

647: ◆IChdy0b67U 2015/08/30(日) 00:09:29.57 ID:IKgVPBfe0

サウザー「所詮は奴も運だけにかまけた無能だったのだ」

レイ「メッキが剥がれてザマ無いな」

シュウ「裸のKINGってヤツか……」

ユダ「ウマいけど、生理的にムカツクな」

サウザー「……次、どうする?」

ユダ「俺が行こう」

サウザー「お前が?」

ユダ「不満か?」

サウザー「………」

レイ「まあ、いいんじゃないか? 資金も余ってるし」

サウザー「いや、大分減ったけど…」

レイ「えっ? 何故…?」

ユダ「遠征2回に、シンが持ち出した研修費名目のワイロだ」

ユダ「殺しても殺し足らんぞ、本当に奴は…」

シュウ「2回? 私で1回目ではないのか?」

レイ「……」

ユダ「………」

サウザー「シンが遠征1回分に相当する資金を持ちだしたと言う事だ」

シュウ「成程…」

ユダ「構わん。今回は極力金を掛けず、俺自身の魅力だけで堕としきって見せよう」

サウザー「何が落ちるの? 信頼?」

レイ「蚊じゃないか?」

シュウ「メイクだろう」



●安価
勧誘するアイドル
↓3

650: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 00:10:11.41 ID:RpMnaCzAO
クラリス

667: ◆IChdy0b67U 2015/08/30(日) 00:41:27.58 ID:IKgVPBfe0
すまん最後とか言ったけどもうひとつ
遠征するための補佐を決定しておきます

●安価
遠征に付き添う補佐
↓2

669: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 00:42:43.24 ID:INphXfWvo
安部菜々

675: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 19:01:53.74 ID:tWP70OJz0


・・・
・・・・・
======
~~後日~~
(東京→兵庫 深夜バス)
(STER EXPRESS) 



ユダ「ぐ、くっ…!」


ガタンガタン

ガタンガタンガタン

ユダ「(なんだこの窮屈なバスは…、囚人護送者かッ!)」

ユダ「くそ…、素直に飛行機を利用すれば、こんな地獄には…!」

菜々「ユダさん、夜間のバスは初めてですか?」

ユダ「あ、ああ」

菜々「キツいですよねぇ…、ですが回数をこなせば慣れますよ」

菜々「早く寝てしまえば、あっという間に目的地です」

ユダ「寝れないから言っているのだろう!」

菜々「こ、声が大きいですよ! 皆寝てますから…!」

ユダ「く、くそが…、狭いし熱いし揺れるし…!」

菜々「何事も経験ですよ♪」

ユダ「大丈夫だ。もう絶対に乗らん」

「…………」

677: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 19:07:03.76 ID:tWP70OJz0

菜々「ところで…」

菜々「旅費というか、経費で落ちるんですよね? コレ」

ユダ「落ちん」

菜々「」

ユダ「今回は極力会社の金は使わんと奴らに豪語した以上、経費で落とす事は俺が許さん」

菜々「な、何ですかそのプライド! 捨てちゃいましょうよ!」

菜々「自分達の適当な遊びは接待交際費で落としてるくせにぃ~…!」

ユダ「案ずるな、安部菜々よ」

菜々「え?」

ユダ「俺の懐に100万ある。存分に遊び倒すが良い」

菜々「さ、100万ッ!?」

菜々「どどど、どういう事ですかっ!?」

ユダ「声がデカい」

菜々「す、スミマセン…」

ユダ「我が家のサンタさんが、思わぬプレゼントを運んで来てくれたとだけ言っておこう」

菜々「な、何があったんですか…?」

ユダ「プロダクションの金は使わんが、ポケットマネーは湯水の如く浪費し今回の勧誘を必ず成功させて、俺の地位を確固たる物にする!」

ユダ「なんせ、悩み相談のランキングではぶっちぎりの無能評価だったからな…! 汚名返上だ!」

菜々「お、おおー…!」

菜々「じ、じゃあ何故こんなケチな夜行バスなんか…」

ユダ「それはこの旅、最初にして最大の失敗と言っても良いだろう」

「(………)」

680: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 19:17:40.25 ID:tWP70OJz0

ユダ「しかし…」

ユダ「2泊3日とは言え、実はホテルの予約すらまだ取っていない」

ユダ「即興の無計画遠征だからな。何が起こるか予想出来たものではないし…」

菜々「あ、そうなんですか?」

菜々「まあ大きい街だから、昼に連絡を取っても空いている所は有りますよ」

菜々「まずは宿探しですね!」

ユダ「そうだな…、汚い漫画喫茶で寝るのは御免だ」

ユダ「……」

ユダ「橘か櫻井桃華でも連れてくれば、融通を効かせて欲しかったんだがな…」

菜々「ありすちゃんと…、桃華ちゃんですか?」

ユダ「あの二人は此度の遠征先の出身者だ」

菜々「! そうだったんですか…、桃華ちゃんの豪邸とか少し興味がありましたね」

ユダ「レイの屑が何度か通っていたとの話は聞いたが…」

菜々「そういえば、レイさんって今何処に住んでいるんでしょうかね?」

菜々「あれから家の事、何も聞いてないですけど…」

ユダ「知らん。関わると碌な目に合わん」

681: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 19:31:22.63 ID:tWP70OJz0

ユダ「フン…、まあ居ない奴の事を話しても仕方あるまい」

菜々「『有馬温泉』の宿とかどうですか?」

ユダ「アリマオンセン?」

菜々「日本三名泉ですよ? 折角来たから行きたいじゃないですか♪」

ユダ「興味は無い」

菜々「ええーっ!? 行きましょうよ! お願いしますっ!」

菜々「山奥の温泉街で、古来より皇族・貴族・文化人に愛されてきた、まさに伝統と格式ある名所です!」

菜々「四季折々の景色も最高で、女性にも評価が高いんですよ?」

菜々「メタ珪酸と呼ばれる物質が含まれるためお肌にも優しく、美しくなれるとか…」

ユダ「…」ピクッ

ユダ「…………まあ…、たまには遊興に浸り時を費やすのも良しか…」




「それなら、月光園の鴻朧館がお勧めですよ」

「9つの湯を楽しむ事が出来、神戸牛や旬の食材を活かした会席も美味で、何より、山並みの景色が実に純爛華麗で素晴らしく…」



ユダ「!」

菜々「あっ! す、すみません…、起こしちゃいましたか?」ヒョコッ

「いいえ、寝てはいませんでしたので、お気になさらず…」

682: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 19:48:37.74 ID:tWP70OJz0

「少し、聞き覚えのある名前が聞こえましたので、つい耳を傾けてしまいました」

菜々「(聞き覚えのある名前…?)」

ユダ「…その面貌、外国人か」

「はい、両親が」

ユダ「貴様は…、何だ、観光か?」

「いいえ…、ですが観光に赴いた人々と度々話をしています」

クラリス「地元の教会で神の教えを説く聖職に就いている、クラリスと申します」

ユダ「ユダだ」

菜々「安部菜々です。どうぞ宜しくお願いしますっ☆」

菜々「(聖職者…、聞き覚えのある名前……)」

菜々「…」チラッ

ユダ「……」

菜々「(ああ…、キリストの……。これは凄い組み合わせですね……)」

クラリス「(………この方が…)」

クラリス「……」


・・・・・
・・・


684: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 19:59:40.10 ID:tWP70OJz0

・・・
・・・・・
======
~~1時間後~~
(東京→兵庫 浜松SA)


ユダ「(け、ケツの肉がボロンと剥がれ落ちそうだ……)」

ユダ「(金輪際、深夜バスなんざ使わんぞ…)」

ユダ「……」チラッ



菜々「しかし人気所だと事前予約が必要になりますし、少し厳しそうですねぇ…」パラパラ

クラリス「飛び入り予約を歓迎している所も多いですが……でしたら、瑞苑は如何でしょう?」ペラッ

クラリス「値段も実に良心的で、ここの宿は泉質が良いとされる天神泉源から直引きしていて…」

菜々「ふむふむ…、この太閤の湯もなんだか面白そうですね♪」

クラリス「ここは老若男女、幅広い年齢に愛されています。金泉銀泉は有名ですね。銀泉の足湯でドクターフィッシュと戯れるのも趣がありますよ」

菜々「ほうほう…! 色々あるんですね。もう少し下調べをすれば良かったかもしれないですね」

菜々「兵庫県と言えば…、自然豊かな淡路島も言ってみたいですね! 丁度季節は夏ですし、色々と楽しめそうな予感がしますっ!」



ユダ「……」

ユダ「(美肌か…、悪くは無いな)」


●安価
ユダのMP+
↓1

685: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 20:00:06.01 ID:Q13TChIQO
ユダェ

687: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 20:12:24.41 ID:tWP70OJz0

★ユダMP 1



ユダ「だが…」

ユダ「当然、行くならば最も評価も価格も高い場所だ」ズイッ

クラリス「でしたら、『有馬グランドホテル』か『兵衛向陽閣』か…」

菜々「というか…、クラリスさん、観光とか宿とか詳しいですね?」

クラリス「はい。観光案内のアドバイザーも務めているので…」

ユダ「!?」

ユダ「き、貴様は修道女だろう? 禁欲的な信仰活動を旨とする物が、副業なんぞ…」

クラリス「全ては神の教えの懸け橋となる教会復興のため…」

クラリス「決して不誠実な背信徒に身を窶した覚えは有りませんよ?」ニコッ

ユダ「(な、何だこの女は…!)」

菜々「(神の教えだけじゃあ食ってけないですもんね…)」

688: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 20:27:14.70 ID:tWP70OJz0

クラリス「2泊3日…、と仰っていましたね?」

クラリス「街の案内でしたら、是非とも私にお任せ下さい」

ユダ「……」

菜々「どうします? 旅は道連れと言いますし…」

ユダ「旅では無く、あくまで仕事の一環だと言う事も忘れるなよ」

菜々「あ、はい…」

菜々「ですが、こんな美人の女性に言い寄って貰えるなんて、ツイてるじゃないですか!」

菜々「普通の男の人なら、二つ返事でOKしませんか?」

ユダ「…」

ユダ「まあ、良いだろう。地の利に敏い者に任せた方が、我々も行動し易い」

ユダ「これも何かの縁だ。こき使ってやる」

菜々「わあ♪ 良かったですね、クラリスさん♪」

菜々「これから2日間、宜しくお願いします!」

クラリス「どうぞよしなに…。これも神のお導きです」

ユダ「…」

ユダ「(まあいいか…、無策に奔走するよりは、余程指針が定まりやすい)」

菜々「(はぁー良かった…、これでこの旅も存分に楽しめそうですね…!)」

菜々「(温泉を満喫して、若返りを目指しますっ!)」

クラリス「(はあ……、お腹が空きました…)」グゥゥ…


・・・・・
・・・


689: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 20:28:59.24 ID:tWP70OJz0

【クラリスの好感度】
・安価で随時加減
・最大値300、最低値-300
・ある条件を満たせば、好感度の数値を、最後の勧誘判定に利用出来る
・その際、数値が高い程、勧誘が有利に


【ユダ、安部菜々のMP(メンタルポイント)】
・安価で随時上昇
・???


●安価
好感度+
初期値決定
↓1

690: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 20:29:20.18 ID:hjGubtob0
a

691: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 20:34:21.58 ID:tWP70OJz0
★好感度 18/300
★ユダMP 1



・・・
・・・・・
======
~~翌日、早朝~~
(兵庫県 明石駅北口)



ユダ「はぁ…、着いた…」

菜々「珍しく憔悴してますね…」

ユダ「悪いが…、どこか、腰を落ち着ける所は無いか?」

クラリス「そうですね……、まだ朝も早いですし、殆どの店は閉まっていますね」

ユダ「ぐっ…」プルプル

菜々「あ」

ユダ「?」

クラリス「?」

693: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 20:45:04.86 ID:tWP70OJz0

菜々「駅の中に『吉野家』がありますよ! しかも開いてます!」

ユダ「よ…、吉野家?」

クラリス「ああ、丁度良いですね♪ お腹も空いていますし、あそこで少し休んで行きましょう♪」

ユダ「吉野家…、兵庫に到着して一食目が……吉野家ッ!?」プルプル

菜々「まあまあ、イイじゃないですか♪ 神戸牛使ってるかもしれないですよ?」

ユダ「あんなクソ不味いジャンクフードにそんな高価な肉を使う訳無いだろう!!」

クラリス「『なか卵』派……でしたか?」

菜々「ユダさんの胃なら『すき屋』のキング盛りを3杯位食べないと満足しないですかね…?」

ユダ「そう言う問題では無いッ!」ダンッ!

ユダ「(クソっ……! だが体力の回復を図らねば…)」

ユダ「(下賤な店の空気など吸うのも気が憚るが…、致し方あるまい…)」



イラッシャイマセー


●安価
『吉野家』

1.安部菜々MP+
2.安部菜々の注文
3.クラリスの注文
↓1.2.3.

694: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 20:45:33.06 ID:vtU8SMj+0
ほい

695: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 20:46:39.54 ID:B40aC2mEo
大盛りつゆだく

696: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 20:50:33.90 ID:rXWPXUGzO
納豆定食牛皿つき

698: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 21:13:29.48 ID:tWP70OJz0

★好感度 18/300
★ユダMP 1
★安部菜々MP 6


菜々「吉野家といったら大盛りつゆだくに限ります♪ では頂きますっ」ガバッ!

ユダ「(約9時間バスの長距離移動後に、朝っぱらからこのテンション…)」

ユダ「(やはり若さか………若さなのか?)」

クラリス「朝と言えば、定食ですね。納豆と、あと牛皿も付けて…」

ユダ「…クラリスよ。一つ尋ねたいのだが…」

クラリス「はい」

ユダ「キリスト教信者は肉を食わんと聞いた事があるが…、貴様は違うのか?」

クラリス「それは教派によります。キリスト教自体は禁忌的に提示している食べ物は厳密には有りません」

699: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 21:16:20.68 ID:tWP70OJz0

クラリス「カトリックや正教会では四旬節中の時期や曜日によっては肉食を控えるなど節制を慣行している場合もありますが…」

クラリス「今はその義務は無くなってこそあれ、節制は勧められていますし、実践している人もいると聞きます」

ユダ「ふぅん…」

クラリス「ですので、私は何でも美味しく頂きたいと思います。生きとし生ける全ての者への奉謝は忘れず…」

クラリス「とこしえにしろしめし給う全能の天主…、貴方の慈しみに心から感謝し、この食事を頂きます…」スッ

クラリス「この食事を共にすることが出来た私たちが、さらに心をひとつにして…」

クラリス「いつも貴方の愛のうちに進むことができますように……」

クラリス「……」

ユダ「(フン…、難儀なことだな…)」

菜々「ユダさん! 知っていますか、牛丼を一度に二度美味しく食べられる方法っ!」モグモグ

ユダ「ああ?」

菜々「まずはご飯に手を付けず、牛肉を全て平らげたあとっ!」

菜々「残ったご飯の上に紅ショウガを豪快に乗せ、その上から温かいお茶を掛けて…!」バシャー

ユダ「はしたないし汚いからすぐにやめろ。貴様はアイドルだろう?」

菜々「」



●安価
安部菜々のMP+
↓1

700: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 21:16:57.51 ID:B40aC2mEo
そい

701: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 21:48:48.17 ID:tWP70OJz0

★好感度 18/300
★ユダMP 1
★安部菜々MP 6→57



クラリス「御馳走様でした……」

クラリス「父よ、感謝のうちにこの食事を終わります。あなたの慈しみを忘れず、全ての人の幸せを祈りながら…」

菜々「ふぅ…、さて、あと一時間はここで粘れますね」

ユダ「そうだな。ゆっくりと今後の計画でも練ろうか」

クラリス「お二人のご予定は観光で宜しかったですね?」

ユダ「久方ぶりに羽を伸ばし英気を養う事も肝要だが…」

ユダ「俺達の真の目的は、ひ」

クラリス「でしたら、この街のメジャーなグルメを巡る旅なんて如何でしょうか?」

菜々「ああ! 良いですね、旅と言ったら美味しいご飯は欠かせませんからねっ♪」

菜々「一度どこかのショッピングゾーンで食べた、えーと…、温玉をのっけた焼きそばが凄く美味しかった記憶がありますよ!」

クラリス「それは三宮センタープラザの長田本庄軒の『ぼっかけ焼きそば』ですね。いつも多くのサラリーマンの方で賑わっています」

クラリス「牛スジとこんにゃくをじっくりと甘辛く煮込み、太めの麺と絡めて最後に甘い温玉を絡めて頂く、市民に愛されて止まないソウルフードです」

クラリス「兵庫と言えば神戸…、神戸と言えば、横浜元町に負けず劣らずの中華街があるんですよ?」

クラリス「冷麺、麻婆豆腐、ラーメン、明石焼き、神戸牛の厚切りステーキ……」

クラリス「分厚い肉を豪快に詰め込んだ『脂屋肉ハ』のファイティングソース『勝つ丼』……、花を象った様な盛り付けが鮮やかながら、その量と味はまさに犯罪的、『RedRock』の『ローストビーフ丼』……」

菜々「あああ…、聞いてるだけでお腹が空いてきました…っ!」

菜々「是非全て満喫して回りましょう! 良いですか、ユダさん!」

ユダ「……!」

ユダ「か、勧誘は…?」



・・・・・
・・・




●安価
「目的食事」

1.明石焼き
2.神戸そばめし
3.神戸かつめし
4.神戸牛ステーキ
5.なか卵
6.その他(内容自由)
↓2

703: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 21:53:54.97 ID:DUM1wucoO
ぼっかけ焼きそば

705: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 22:16:56.22 ID:tWP70OJz0


・・・
・・・・・
======
~~1時間後、JR神戸線新快速~~
(三宮センタープラザ)


ユダ「明石から20分か…、割とすぐに付いたな」

菜々「さて、ここにも『ぼっかけ焼きそば』のお店があるんでしたっけ?」

クラリス「はい。ですが…、やはり少し早かったみたいで、まだ開いてないかもしれません」

菜々「ランチ営業の時間にはまだ早いですね…、どうしましょう?」

ユダ「(コイツら…)」

ユダ「(ひょっとして食う事にしか頭が回って無いんじゃないか?)」

クラリス「はぁ…、またお腹が空いてきました…」グゥゥ…

ユダ「(…!?)」

菜々「少しぶらっとお店を見て回りましょうか!」

菜々「むむっ…? センタープラザ西館も、なにやら活気があって面白そうな気配がしますね…!」

クラリス「折角なので、お土産でもゆっくりと選んでいかれたらどうでしょう?」

クラリス「国内最大級のショッピングモールですので、見所も沢山ありますし…」

菜々「そうですね…」

菜々「ユダさん、何かお土産でも選びましょうか?」

ユダ「土産…?」

ユダ「渡す相手なんざ気程も心当たりは無いが…、まあシュウの奴ですら買って来ていたしな…」

ユダ「あんな奴より、数倍はセンスのある品を選んでやるか」





●安価
神戸土産

1.品物
2.土産を買う相手
↓1.2.

706: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 22:19:10.21 ID:Ts3SCaKvo
牛肉の味噌漬け

707: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 22:19:49.24 ID:MZE+gYW8o
いヴ

715: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 23:28:33.73 ID:tWP70OJz0

ユダ「では、俺は最近は真面目に家事を行っているイヴに…」

ユダ「食料でも与えてやるか。飢えた猿さながらに狂喜するだろう」

菜々「あれ…、イヴちゃんってまだユダさんの家に住み込んでるんですか?」

ユダ「女子寮がペット禁制の限りは、恐らくな。早いところ別の部屋に越して欲しいものだ」

ユダ「……クラリス。この地の土産で食い物と言えば…、ズバリ何だ?」

クラリス「やはり神戸と聞いていの一番に頭をよぎるのが…、『神戸牛』ではないでしょうか?」

ユダ「ならば些か安直だが、それにしよう」

クラリス「味噌漬けなんて如何でしょう? 牛肉の臭みを味噌で風味をまろやかにしたもので、実に取り合わせが良く人気も高いですよ」

ユダ「しかし…、地下のフロアにもどうやら置いている店は無さそうだな」

クラリス「でしたら、扱っている店舗をピックアップして後ほど案内しましょう」

ユダ「では貴様に任せようか…」

クラリス「ご予算は大体一つで一万円程度ならば、充分な品が手に入ると思います」

ユダ「では…」ゴソゴソ

ユダ「貴様に5万渡しておくから、それを全て土産代に回し都合を付けろ」スッ

クラリス「!!」

クラリス「は、はい…。う…、承りました…っ」

ユダ「…?」

菜々「もう少し女の子っぽいブランド品とか買ってあげても良かったんじゃないですか?」

ユダ「花より団子だ、あの女は。奴にブランドの至高さは永遠に理解出来ん」

ユダ「以前はティッシュや段ボールを肉に見立てて腹を満たしていた女だぞ?」

菜々「ふぅーむ…」

菜々「ナナは何にしましょうか…。まだ時間は有りますし、ゆっくり決めましょうかね?」


・・・・・
・・・


●安価
1.ユダのMP+
2.好感度
(奇数+(×2)、偶数-)
↓1.2.

716: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 23:29:08.50 ID:hM+250eto
ほい

717: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 23:29:21.89 ID:vtU8SMj+0
1

718: ◆IChdy0b67U 2015/08/31(月) 23:43:45.49 ID:tWP70OJz0

★好感度 18→196/300
★ユダMP 1→51
★安部菜々MP 57


・・・
・・・・・
======
~~2時間後~~
(三宮センタープラザ B1F)
(長田本庄軒)


菜々「はふぅ…! いやぁ御馳走様でした♪」

菜々「普通の焼きそばっぽい見た目ですが、甘辛い牛スジと香ばしいソースが太い麺に絡み合って、堪らないですね…♪」

菜々「食感の良いこんにゃくにしみ込んだ甘みも噛むたびにじわりと味が出てきて、いやあ満足満足…!」

ユダ「……御満悦だな、菜々よ」

ユダ「まあ…、酒のつまみとしてなら食えそうだがな…」

菜々「ああ確かにっ! ぼっかけって地元ではそういう食べ方もしてるんですよね?」

クラリス「…?」

クラリス「ユダ様…、お口に合いませんでしたか…?」

菜々「えっ?」

ユダ「いや…、味は満足だが、やはり高貴な俺には少し見た目の下品さに抵抗があるな…」

菜々「そ、そうですか…?」

ユダ「食は視覚からと言うだろう。食器の気品さ、場の雰囲気、盛り付け…」

ユダ「全てが調和してこそ真に一流の料理と呼べるのだ…」

菜々「選り好みしていたら、クラリスさんに怒られますよ?」

クラリス「いいえ…、私の責任です」

クラリス「観光客に満足頂けない案内でしたなら、観光アドバイザーとして失格です…」

菜々「そ、そこまで思いつめなくても…」

クラリス「では、次こそはその舌を唸らせる事が出来る店を、私の威信にかけて選んで入れましょう」

ユダ「ひ、ひょっとして…また食い物屋…?」



●安価
「目的食事」

1.キューブシュークリーム
2.神戸牛ステーキ
3.但馬牛ハンバーガー
4.明石焼き
5.すき屋
6.その他(内容)
↓2

720: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 23:45:19.48 ID:pudXjZ7co

724: ◆IChdy0b67U 2015/09/01(火) 00:08:19.68 ID:raKrpZs+0

・・・
・・・・・
======
~~1時間後~~
(神戸市中央区 あら皮)


クラリス「さあ、着きましたよ」

ユダ「ちょ…、ちょっと待って?」

クラリス「はい、何でしょう?」

ユダ「ま、また食べるつもりか、貴様…?」

クラリス「先程のお店で満足して頂けて無かったようなので…」

クラリス「それに、三宮センタープラザから近くでしたので…腹ごなしの運動として丁度よくお腹も空いてきました♪」ギュウウゥ

菜々「!?」

ユダ「クラリス…、君結構アレな人? お腹一杯になるまで時間と費用が掛かる人?」

菜々「(さ、流石にナナもお腹がキツイです…!)」

クラリス「ここのステーキ店は2010年に、かのミシュランガイド110年の歴史上、初のステーキ部門での二つ星に輝き、名実ともに『世界一のステーキ』が味わえるお店です」

クラリス「ユダ様の舌もここならきっと満足して頂けると思ったのですが…」

ユダ「………」

菜々「…」



●安価
「ユダの発言・行動」

1.折角案内して貰ったので、吐いても良いから食べる
2.無駄骨で申し訳ないが、別の所が見たいと言う
3.クラリスが食べる様子だけ見てここはやり過ごす
4.その他(内容自由)
↓2

726: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 00:10:00.01 ID:FHnjNtkpo

727: ◆IChdy0b67U 2015/09/01(火) 00:24:24.69 ID:raKrpZs+0

菜々「(多分…、今食べたら色々とアイドルとしてマズイ気がします…)」チラッ

ユダ「(くっ……、致し方あるまい。本人は乗り気だから、ここは…)」チラッ

クラリス「? どう致しました?」

ユダ「いや…、その…」

ユダ「俺達は傍らで見ているから、クラリスだけ食べて良いぞ。金は出すから」

菜々「ナナ達、少しお腹がキツくて…」

クラリス「!!!!」

クラリス「あ…、ああっ…!」

クラリス「…も、申し訳ございません……! この私とした事が、配慮に掛ける行動を…!」

クラリス「どうかお許し下さい、お二人に気を遣わせてしまって……!」ガクッ

ユダ「い、いや! そこまで落ち込む必要は無いぞ!」

菜々「そ、そうですよっ! クラリスさんが上品かつ味しそうに食べてる姿は見ていてとても元気になりますから、ね!?」

ユダ「う…、うむ…。今日とて生きて食を噛みしめる事を神に感謝し、存分に味わうが良い」

クラリス「も、申し訳ありません……、なんと奇特な方々なのでしょう…っ!」

クラリス「せめてもの非礼の侘びとして………、御二方の厚意を無碍にせず、不肖このクラリスが有り難く食事を頂戴する事で天意を全うするとしましょう」

ユダ「(結局食うんだ…)」

菜々「(すごい…)」




●安価
1.ユダのMP+
2.好感度
(奇数+、偶数-(-50))
↓1.2.

728: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 00:25:38.86 ID:8IOZzEaV0

729: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 00:26:34.33 ID:9w+AvGHMo

730: ◆IChdy0b67U 2015/09/01(火) 00:47:32.64 ID:raKrpZs+0

★好感度 196→229/300
★ユダMP 51→137
★安部菜々MP 57

=======
(店内)


クラリス「はぁ…、美味しい…♪」モグモグ

クラリス「主よ…、この食事を祝福してください。身体の糧が心の糧になりますように。今日、食べ物に事欠く人にも必要な助けを与えてください……」モグモグ

ユダ「(しかし…、確かにこの肉は旨そうだな…)」

ユダ「(俺も食えば良かったか……吐いてたかもしれんが…)」

ユダ「(コースで…、3万か…。下民の食事にしてはまあまあといったところか…)」

菜々「一口一口大事に咀嚼していて、本当に食べてる事に感謝している気持ちが伝わってきますね」

ユダ「気構えなど瑣末な事だ。問題はその食う量だ」

クラリス「食という一つの有り触れた行動を通して、この世界で生きている全ての者との繋がりを感じ…」

クラリス「その繋がりこそ、全能たる主の掲げる理想の愛の形であると感じ取り、恒久の平和と生存への感謝を胸に抱くのです」

菜々「だから、たくさん食べるんですか?」

クラリス「いいえ。それは…」

クラリス「私のお腹が空いているからです……///」

菜々「(普通だ…)」

ユダ「(そりゃそうだ…)」

731: ◆IChdy0b67U 2015/09/01(火) 00:59:52.98 ID:raKrpZs+0

クラリス「父よ…、この食事を共にすることの出来た私達が、さらに心をひとつにして、いつもあなたの愛のうちに歩むことができますように…」スッ

クラリス「…あなたの慈しみを忘れず、全ての人の幸せを祈りながら…」

クラリス「……」

クラリス「お待たせしました。さて、次は如何しましょう?」

菜々「次はどうします??」

ユダ「一先ず食は充分に堪能した所だ。少し小休止も挟みつつ…」

クラリス「私はまだお腹に余裕がありますので、お構い無く…」

ユダ「…」

ユダ「そろそろ宿を探さねば、本当にのっぴきならん事態に陥るぞ」

菜々「ここまで来たんですし、野宿や漫画喫茶は流石に遠慮したいですね…」

クラリス「私の事はお気になさらず。御二方が宿泊出来る施設なら…」

菜々「有馬温泉の御宿は……、流石にありつけそうにないですかねぇ…」

クラリス「今ならまだ間に合うかもしれません。空き室の確認をしてみましょうか?」

菜々「ううぅ…、泊れずとも、せめてその心地良い湯に浸かりコリをほぐしたい…」

ユダ「(……アレっ?)」

ユダ「(何か目的を忘れている気がしてならんぞ……?)」

クラリス「……」

クラリス「(いけません…、少しお腹の減りが………)」グゥゥ…

クラリス「(我慢しなければ…)」





●安価
「3人の次の行動・誰かの発言」
↓1.2.

732: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 01:03:03.02 ID:jUWIRnvX0
有馬温泉に宿泊できるか確認、可能なら宿泊

733: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 01:07:11.74 ID:i7ulpJBO0
ユダ:目的はアイドルの勧誘だった

737: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 18:22:11.32 ID:6jbum3rt0

ユダ「当然、宿泊先を急いで探さなければならん」

ユダ「既に昼過ぎである以上、もう場所を選り好みしている状況ではないしな」

菜々「ううん…、厳しいですかねぇ…」

クラリス「では、ここから別行動で効率的に宿を探すことに致しましょうか?」

ユダ「……そうだな。ではz地の利に聡い貴様にそれを一任しようか」

クラリス「はい。では何個かあたってみて、目処が立ち次第、合流するという事で…」

ユダ「予算に上限は無い。俺に相応しく美しい客亭を見繕って来い」

クラリス「承知しました。では、また後ほど…」


738: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 18:26:30.71 ID:6jbum3rt0

======
~~30分後~~
(三宮センタープラザ)



ユダ「さて…」クルッ

ユダ「奴が宿を探している間に、俺達は本分を全うしようではないか」

菜々「?」

ユダ「俺達の目的はアイドルの勧誘だった」

ユダ「遊興が過ぎて、それを見失う所であった…」

菜々「けど、まだ1日ありますし…、もう少し骨を休めてからでも…?」

ユダ「却下だ」

ユダ「これからは貴様の出番だ。幸い、ここは若者の通りも多い」

菜々「な、ナナがですか…?」

ユダ「一体何のために、わざわざこの俺が窮屈な思いをしてまで貴様を連れて来たと思っているのだ?」

ユダ「食った分は、貴様にも休まず怠らずきりきりと働いて貰おう」

ユダ「適材適所というヤツだ。アイドルの顔と立場を最大限に活かして、図々しく接近しろ!」

菜々「そ、そんあ殺生なぁ…」




●安価
「神戸での勧誘?」
「安部菜々が声を掛ける人物」

1.セミロングの黒髪で、可愛らしい仕草が目を惹く女の子
2.後ろで髪を結び、もの凄い小柄な可愛らしい小学生の女児
3.補足整った顔立ちで、出る所は出ている大人びた女の子
4.驚くほど肌が白く透き通っており、すごく華奢な女の子
5.高貴そうな身なりで見目麗しいが、変な男と歩いている女の子
6.難しい顔でタブレットを弄る、近づき難い純情そうな女の子
↓2

740: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 18:28:22.31 ID:11fScZ/AO
5

742: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 18:56:35.22 ID:6jbum3rt0


・・・
・・・・・


レイ「しかし人が多いな…、まだ夏休みだからか?」

レイ「家族連れが多く見受けられる。何かイベントでもやっているようだが…」

桃華「西館では漫画やアニメを中心としたホビー系を扱うお店が増えてきましたから、休みだといつも賑わっていますわ」

レイ「へえ…」

桃華「レイちゃま、そろそろ何処かで腰を落ち着けてお食事でもしませんこと?」

桃華「久し振りに邸宅で過ごすのではなく、こういった賑やかな所に足を運んだのですから…」

桃華「それなりに遊んで帰らないと、わたくしは満足しませんわよ?」

レイ「うん…、しかし慣れん場所で、何処に寄るべきか見当もつかん」

レイ「そこは地元のお前の方が詳しいだろう。頼って申し訳ないが…、何かオススメの店とか…」

桃華「もう! 仕方ありませんわね…!」

桃華「分かりましたわっ! 暫くはわたくしがエスコートをして差し上げますから、レイちゃまはゆっくりと眺めていると良いですわ♪」

桃華「わたくしの地元の魅力を、存分に教えてあげますから♪」











ユダ「(……)」

菜々「(………)」

ユダ「(おかしいだろ…)」

ユダ「(何でいるんだ………、あの二人…)」

ユダ「(いや…、確かに兵庫出身だけども………)」

菜々「(む、無理ですよぉ! 声なんて掛けれる訳無いじゃないですか!)」

菜々「(ナナ、まだ桃華ちゃんに恨まれたくないですし…!)」

ユダ「(う、ううむ…)」

菜々「(も、目的は勧誘ですよね!? だったら他の人に話しかけましょうよっ!)」





●安価
「安部菜々の行動」

1.他の女子に接近する
2.その他(内容自由)
↓2

744: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 19:00:54.24 ID:6W1eS3Vt0

746: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 19:06:04.71 ID:6jbum3rt0
 
●安価
「兵庫での勧誘・安部菜々が声を掛ける人物」

1.セミロングの黒髪で、可愛らしい仕草が目を惹く女の子
2.後ろで髪を結び、もの凄い小柄な可愛らしい小学生の女児
3.細く整った顔立ちで、出る所は出ている大人びた女の子
4.驚くほど肌が白く透き通っており、すごく華奢な女の子
5.難しい顔でタブレットを弄る、近づき難い純情そうな女の子
6.その他(内容自由)
↓2

748: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 19:10:26.31 ID:NGMCipWb0
5

750: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 19:25:32.79 ID:6jbum3rt0

菜々「(だ、だからあの二人はスルーしましょう! ホラ、行きましょうっ!)」グイッ

ユダ「(そ、そうだな…。折角の逢引き中に水を差しては悪いしな…)」スッ

桃華「レイちゃま? 早くいきましょう?」

レイ「(今、強い視線を感じたが……、気のせいか……?)」チラッ

レイ「……」


・・・・・
・・・


======
~~5分後~~


菜々「こんにちはっ♪」

「はい?」

菜々「あっ」

ありす「……あ!」

菜々「……」

ありす「菜々さんですか? 変装もせずに、どうしてこんな所に?」

菜々「……」

ありす「……」

菜々「す、すみません。人違いでしたし、人違いです」ダッ!

ありす「あっ! な、菜々さん!?」

751: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 19:26:25.58 ID:6jbum3rt0


菜々「(ぐむうッ?! お、押さないで下さいっ!)」グイグイ!

ユダ「(何故戻ってくるのだ!? コチラにまで被害が及ぶではないか!!)」グイグイ

ユダ「(貴様が話しかけた以上、もう責任を取れ! 俺は関知しないぞ!!)」

菜々「(だだだだだだってッ!!! あまりに雰囲気が普段と違うから本人と気付かなかったんですよ!!!)」

菜々「(というか、ユダさんは気付いてたなら何で止めてくれなかったんですかぁ!?)」

ユダ「(早く出ろっ! 近づいて来るだろ奴が!!!)」

菜々「(ご、後生ですから、私も物陰に入れて下さい~~っ!!)」




ありす「……??」キョロキョロ





●安価
「二人の行動」

1.逃げてクラリスと合流する
2.観念して二人とも物陰から出る
3.安部菜々を囮にしてユダだけ離脱する
4.その他(内容自由)
↓2

753: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 19:29:04.38 ID:9aQpIr3LO
3

755: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 20:43:52.91 ID:6jbum3rt0


ゲシッ!

菜々「わっ! ちょ、ちょッ……!!」ヨロヨロ

ありす「あ! そんな所に隠れていたんですか!」

菜々「わわわっ、あ、あ…、ありすちゃん…!」

ありす「人の顔を見るなり一目散に逃げるなんて、傷付くじゃないですか!」

ありす「しかも自分からわざわざ声を掛けておいて…。傍迷惑な…」

菜々「ご、ごめんなさい。ちょっとお手洗いに……(これは言い逃れ出来ない…)」

ありす「しかし何故、兵庫に? 菜々さんの実家はウサミン星こと千葉県の筈では?」

菜々「そ、そうですね…、ちょっと観光というか、買い物に来たんですけど…」

ありす「奇遇ですね。私も今日は纏まった休みを貰って、折角なので地元に足を伸ばし服を選びに来ていたんですが…」

ありす「良ければご一緒しませんか?」

菜々「え、ええっとぉ…、そ、それは…」

菜々「ど…、どうします? ユダさ…」チラッ


……

菜々「!!!  居ないッ!? あれっ…!?」

ありす「?」

菜々「………」

菜々「まあ…、いいのかな? こうなった以上、こっちの方がゆっくり観光出来ますし…」

菜々「お付き合いしましょう、ありすちゃん♪ もう勧誘なんてナナは関わりませんから!」

ありす「はい。では行きましょうか」




・・・・・
・・・


757: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 20:53:23.61 ID:6jbum3rt0

======
(三宮センタープラザ 西館2F キッズエリア)


ユダ「フン…、走為上、三十六計逃げるに如かずだ」スタスタ

ユダ「勧誘材料に菜々を失ったのは痛手だが、面倒事はこれでクリアしたな」

ユダ「さて…、どうする…」

ユダ「時刻は15時か……」


~~♪

ユダ「…」ピッ

ユダ「もしもし…、ユダだが…」

クラリス『クラリスです。今はどちらに?』

ユダ「まだ三宮にいる」

クラリス『そうでしたか。宿泊先の都合、有馬温泉街の良い宿に付ける事が出来ましたので…』

ユダ「おお! 良くやった!」

クラリス『つきましては、私がお迎えに上がるか、ユダ様達が来られるかなのですが、如何致しましょう?』

ユダ「よし、場所を教えろ。今日は予定を切り上げて休むとしよう」

クラリス『了解しました』


ピッ

ユダ「フフフ…!」

ユダ「メタ珪酸効果で美肌とは…、なかなか悪く無い趣向だ!」

ユダ「勧誘など二の次だ! まずは俺の美しさにより磨きを掛けるために、有馬の温泉とやらを存分に堪能してやろうではないかッ!」

ユダ「ふふふふ…! ふはははははッ!」



「ママー、あの人どうしたのー?」

『指差しちゃダメよー。ホラ、行きましょう』



・・・・・
・・・



●安価
1.ユダのMP+(×2)
2.安部菜々のMP+
↓1,2,

758: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 20:53:55.68 ID:TdGdwooaO
あたぁ!

759: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 20:59:04.12 ID:mjhNPUeE0
a

760: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 21:16:37.33 ID:6jbum3rt0

★好感度 229/300
★ユダMP 137→268
★安部菜々MP 57→69


・・・
・・・・・
======
~~1時間後~~
(有馬温泉街 兵衛向陽閣)
(露天風呂)


カコーン…

ユダ「……」

クラリス「お湯加減は如何でしょう?」

ユダ「…実に良い…、実に素晴らしい…!」バシャ

ユダ「あらゆる美を心得る妖星のユダを、ここまで感服させるとは…」

ユダ「青青とした山並と街の景観を一望出来る、この眺めの素晴らしさ…」

ユダ「加えて、和の趣で統一した意匠が隅々まで凝らされたこの客室…!」

ユダ「贅と質を取り揃えた本物の様相と褒めてやろう」

ユダ「しかし…」

ユダ「露天風呂付き客室など、飛び入りながらよく確保出来たな?」

クラリス「はい。地元の観光案内役は各旅館とある程度のパイプは持っておりまして…」

クラリス「運良くキャンセルが出た所に、申し入れる事が出来ました。これも天の思し召しです」

ユダ「はぁ……、これは確かに良い所だ」

ユダ「緑が少ない東京では決して味わう事が出来ぬ豪奢だ…、来て良かった兵庫県…」

クラリス「満足して頂け、こちらも空腹を堪え走り回った甲斐がありました」

ユダ「(……)」

ユダ「(俺の家にも天望露天とか作ろうかな…)」



●安価
ユダのMP+
↓1

761: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 21:17:36.78 ID:3QkA6H60o
ひょっ

763: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 21:33:42.40 ID:6jbum3rt0

★好感度 229/300
★ユダMP 268→346
★安部菜々MP 69


クラリス「あの…、お連れの方は…?」

ユダ「ああ、奴か…?」

ユダ「暫く別行動を取っている。ここに泊るかは知らんが…」ザバッ

クラリス「そ、そうなのですか?」

ユダ「(置いてきちゃったし…、まあどうでも良いかな。奴は奴なりにこの街を堪能すれば良かろう)」ザブザブ

ユダ「(ああ…、しかし実に良い心地だ。もう勧誘とかどうでも良くなってきたぞ…)」

クラリス「折角良いお部屋を取る事が出来ましたので、連絡を入れて差し上げましょうか?」

ユダ「ん? ああ…、まあ好きにしろ」

クラリス「承知しました。では後ほどに…」

ユダ「後で一の湯、二の湯、三の湯でも回ってみるか…、勿論美肌の効用があるのだろう?」

クラリス「はい。金泉は健康増進、疲労回復はもとより、筋肉のコリや関節のこわばり、慢性的な皮膚病や様々な症状に効果があると言われております」

クラリス「ですが、膳の用意も間もなく整うとの事でしたので、また後でゆっくりと浸かるのは如何でしょう?」



●安価
ユダの行動・発言
↓2

764: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 21:35:04.27 ID:oMn81oGxo
そうだな……食後にまた浴びよう

767: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 21:44:39.92 ID:6jbum3rt0

ユダ「そうだな……食後にまた浴びよう。食事の方も期待して良いのだな?」

クラリス「ここの会席は私も一度食べた事がありますので、味は保証します。きっと満足して頂ける事でしょう」

ユダ「フフフ…、それは楽しみだ」

ユダ「しかし、貴様はこの後どうするのだ?」

クラリス「御二方の邪魔は致しません。自分の家で休み、また明日お迎えに上がります」

ユダ「自分の家…、教会か?」

クラリス「いえ、教会近くの安普請です」

ユダ「ふぅん……」

クラリス「では、お連れの方に連絡を入れて参りますので、ユダ様はごゆっくり露天を堪能していて下さい」スタッ



ユダ「……」

ユダ「長く浸かればそれに比例して美容効果も上がるのだろうか…」ザブン

ユダ「…食事が整うまで、ずっと浸かっているか………」バシャバシャ


・・・・・
・・・



●安価
ユダのMP+(ラスト)
↓1

768: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 21:45:27.70 ID:wDfRaeKKo



770: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 21:50:21.04 ID:6jbum3rt0

★好感度 229/300
★ユダMP 346→416(STOP!)
★安部菜々MP 69


・・・
・・・・・
======
~~1時間後~~
(兵衛向陽閣 玄関)



菜々「あ、いた!」

クラリス「菜々さん、こちらです♪」

ありす「……」

クラリス「…?」

クラリス「えっと…、此方の可愛らしい方は…?」

菜々「えっと…、仕事仲間というか、一応は知り合いです。途中でバッタリ合って…」

ありす「橘ありすと言います」ペコリ

クラリス「お初にお目に掛かります。この街でシスターと観光案内役を務めております、クラリスと申します」

ありす「宜しくお願いします」

菜々「クラリスさん、申し訳ないんですが…、もう一人分の追加って……今から出来ますかね…?」

クラリス「そうですね…」

クラリス「上手く掛け合ってみましょう。この旅館には知り合いが大勢いるので、何とかなると思います」

菜々「す、すみません…。色々とご迷惑を掛けて…」

クラリス「いえいえ、お気になさらず。あと…」

クラリス「既にユダ様は部屋で寛いでいらっしゃいますよ。備え付けの露天に入っていらっしゃいますので…」

菜々「はい、わかりま……」

菜々「!?」

菜々「あ、相部屋ですかッ!?」

クラリス「はい…、な、何か不都合が…?」



●安価
安部菜々の発言・行動
↓1.2

771: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 21:57:22.02 ID:PoGMr+7pO
とりあえず温泉を楽しむ

772: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 22:00:21.91 ID:A5fcWwHmo
クラリスさんも良ければ一緒にどうですか

777: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 22:21:43.68 ID:6jbum3rt0

菜々「い、いえ…、大丈夫です」

菜々「(色々とナナ達のために案内をしてくれて、更に追加のお願いもしたのに、文句を言うのは気が引けます…)」

菜々「何でも無いですよ! 念願の有馬温泉に来たんですし、目一杯楽しむ事にします♪」

菜々「あり…、橘ちゃんは、来た事があるんですか?」

ありす「そうですね…、他の宿には数回有りますが、ここの宿は初めてです」

ありす「評判はすごく良いですよ、ここは。久し振りに地元の温泉も悪く無いかもしれないですね」

クラリス「では…、人数の変更に際して、もしかしたら部屋の移動があるかもしれませんので、フロントまで御同行願えますか?」

クラリス「その後は、御三方でどうぞ心行くまでお楽しみを…」

ありす「…?」

ありす「クラリスさんは、帰ってしまうのですか?」

クラリス「はい。今日は御二人と共に街を歩く事が出来て本当に楽しかったです。また明日の朝、お伺いを…」

菜々「折角今まで行動して来たのに、ここで別って言うのも味気ないですよ!」

菜々「クラリスさんも良ければ一緒にどうですか?」

クラリス「…」

クラリス「ご一緒しても、よろしいのですか?」

菜々「勿論ですよっ♪ みんなで楽しみましょう!」

クラリス「本当に奇特な方々ですね…、ではお言葉に甘えたいと思います」

クラリス「……どうもありがとうございます」



●安価
好感度+
↓1

778: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 22:24:52.71 ID:71B8R2RP0

780: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 22:26:52.87 ID:6jbum3rt0

★好感度 229→300/300
★ユダMP 416
★安部菜々MP 69



クラリス「では…、私も含め、4人部屋という事で、都合をつけたいと思います」

ありす「わ…、私も一緒の部屋ですか?」

菜々「えっ?」

菜々「な、何言ってるんですか? 当然じゃないですかっ」

ありす「は…、はい…。そうですね……」

菜々「……?」

菜々「(あっ…!!!)」

菜々「(そ、そういえば……ありすちゃんって、最近ユダさんに虐められたんでしたっけ…)」

ありす「……」

菜々「だ、大丈夫ですよ橘ちゃん! ナナも付いていますから…」

ありす「はい…、宜しくお願いします…」

菜々「(何か……先行きが不安ですね…)」


・・・・・
・・・


●安価
「ユダが待つ部屋に、先頭として入る人物」

1.安部菜々
2.橘ありす
3.クラリス
↓1


781: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 22:27:51.64 ID:aXtGxWoAO
1

786: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 22:33:06.28 ID:6jbum3rt0


・・・
・・・・・
======
~~10分後~~
(ユダ一行の客室)



ユダ「……」ジー

ユダ「ふんっ…!」グイッ

ユダ「……」ムキッ!

ユダ「……ほぉん…?」

ユダ「何時どの角度から眺めても、惚れ惚れする非の打ち所のない肉体美だ…」

ユダ「美しいっ……」ジロジロ

ユダ「しかし、あれから1時間ほど湯に浸かっていたが…、まだ目に見える変化は無いな」

ユダ「…やはり本命は階下の温泉か…。明日にでも時間を掛けて回ってみるか…」

ユダ「……」ジロジロ



ガラッ


菜々「ユダさん、お待たせし……」

ユダ「………」チラッ

菜々「」

787: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 22:43:38.91 ID:6jbum3rt0

ユダ「何だ、貴様もようやく来たのか…」ズイッ

菜々「あ、あ……! あ、ああぅ……///」

菜々「(な、何故に部屋のど真ん中で裸にっ……!!)」

クラリス「菜々さん、どうしました?」

ありす「そこで立ち止まっていては、部屋に入れないじゃないですか…」

菜々「!!!!」

菜々「ま、ま、待ってッ!!! 待って下さいッッ!!!!」バタバタ

菜々「いいい、一旦出ましょうッ! 出ますッ!! な、な中はいいい色々と凄い状態になってま、ますからッ!!!」ガタガタ

クラリス「…?」

ありす「…??」



バタバタバタ…

ユダ「…」

ユダ「何だアイツは…、この美しき肉体を前にして踵を返すとは…」

ユダ「完璧すぎる故の俺の圧倒的な存在感が、奴自身の容姿に対する劣等感を駆り立ててしまったか?」

ユダ「だが、あの声……、まさか橘も付いてきたのか?」

ユダ「マズイな…。橘とはあの一見の後、色々と冷たくされている。せめて刺激しないよう、服でも着ておくか…」

ユダ「まだ食事まで時間は有りそうだな。少し休ませて貰うか」


・・・・・
・・・



●安価
安部菜々のMP+(ラスト)
↓1

788: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 22:44:17.55 ID:wDfRaeKKo

790: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 22:59:30.88 ID:6jbum3rt0

★好感度 300/300
★ユダMP 416
★安部菜々MP 69→124(STOP!)



・・・
・・・・・
=======
~~10分後~~
(一の湯 露天)


カコーン…

菜々「ううぃ………はぁ~…♪」チャプッ

クラリス「ふう…」

ありす「…」

菜々「いやぁ…、やっぱりいいですね…♪」

菜々「眺望素晴らしい和風の景観に癒しや落ち着きを感じられるのは…、日本人の所以というか感性というか…♪」

菜々「日常の喧騒を忘れて、窓から庭園の山々を眺めていると、もう都会に帰る気が引けますね」

クラリス「ふふっ…、そう言って貰えると、地元民としては嬉しいです」

ありす「菜々さんはウサミン星人なのでは?」

菜々「そうですね…、でも今だけは日本人でもイイ気がします…♪」

ありす「(意味が分からない…)」

791: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 23:06:02.19 ID:6jbum3rt0

菜々「金泉のこの濁った感じが、実に体に良さそうで…」チャプッ

菜々「じっくり使って、体の節々の凝りを取って帰りたいですね」

クラリス「あとで部屋に戻ったら、マッサージでも致しましょうか?」

菜々「本当ですか! それは是非…♪」

ありす「ふう……っと…」ザブッ

ありす「では私は先に上がって…、部屋に戻……」

ありす「…」

ありす「いえ、脱衣所でゆっくりしています」

菜々「はい、分かりました。ナナ達はもう少し浸かっていきますね」

ありす「ごゆっくりどうぞ」


カコーン…♪

クラリス「……」

クラリス「…菜々さん?」チャプッ

菜々「はい?」

クラリス「ふふっ…、これ、どうですか?」カタッ

菜々「これ…?」チラッ

菜々「……!」

クラリス「美味しいですよ?」

菜々「わ、ワインですか!?」

菜々「け…、けど、こんな物を持ち込んで良いんですか……?」

クラリス「まあ、今日という素晴らしい日に、カタい事は抜きにしましょう。これはイエスの血なのですから…」

菜々「(ど、どういう理屈ですか、ソレ…?!)」


●安価
1.今日は気分が良いし、折角なので頂く
2.自分は未成年(仮)である。断る
↓2

793: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 23:07:09.60 ID:zCfhGR+JO
2

795: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 23:16:14.38 ID:6jbum3rt0

菜々「も、申し訳ないんですが…」

クラリス「?」

菜々「な、ナナはその…、み、未成年でして…」

クラリス「……」

菜々「(高そうなワイン…、美味しそうだけど…、ここは堪えなければ…っ!)」

クラリス「……ふふっ」

菜々「!」

クラリス「申し分けありません。確かに貴方はそうでしたね…」

クラリス「こちらこそ不躾な事をして申し訳ありませんでした。一人で飲むのも気が引けますので…」コトッ

菜々「あ、いいえ…、別にクラリスさんは飲んでも良いですよ?」

クラリス「一人で酒精に浸るのも良いですが、今日は皆さんと同じ気分でいたいのです」

クラリス「これは、今度一人の時に開けましょう」

菜々「…」

菜々「(露天風呂でワインかぁ……、くそぅ………)」

クラリス「ふう…、今日は一日街を歩いて疲れましたね…」

菜々「貴方のおかげで、ナナ達は大分楽しめました♪ 本当に旅は道連れですね…」

クラリス「はい。一期一会の出会いというのは大切にしなければ…」

クラリス「今日という出会いに感謝しましょう…」


・・・・・
・・・



●安価
好感度-
(奇数-、偶数-(÷2)
↓1

796: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 23:17:22.75 ID:wF2YO6NU0
ほい

798: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 23:36:25.41 ID:6jbum3rt0

★好感度 300→225/300


・・・
・・・・・
=======
~~翌朝~~
(バイキングレストラン)



菜々「……」

ありす「………」


ドサッ!

クラリス「では、頂きましょうか。今日も主に感謝を込めて…」スッ

ありす「そ…、それ、全部食べるんですか?」

クラリス「はい。食と生への奉謝を忘れず、命の尊さを噛みしめながら…」

ユダ「10人前くらい料理を持ってきているが、全部食えるのか?」

クラリス「勿論です、ユダ様。これでもまだ足りない位です…。全ての食材に感謝を込めて…」

ユダ「食欲しか込めてない気がするのは気のせいか?」

ありす「(悪食…)」

菜々「というか昨日の夜、ユダさんとあれだけ飲んだのに、元気ですね…」

クラリス「そうですね、昨日は些か飲みすぎましたかもしれません…」モグモグ

ユダ「まあ、酒に関してはなかなか楽しめたな。なかなか飲めるじゃあないか、貴様…?」

クラリス「ふふっ…、まだまだ量の内ではありませんよ?」パクパク

菜々「(二人で日本酒を10升空けてるのに…)」

ありす「(鉄の胃袋ですね…)」

799: ◆IChdy0b67U 2015/09/02(水) 23:45:53.46 ID:6jbum3rt0

菜々「今日の予定はどうしますか?」

ユダ「まだ時間は有る。今日は勧誘重視でゆっくりと、このユダの審美眼に叶う品定めをだな…」

ありす「私は昼から用事があるので、この後すぐ失礼します」

ユダ「おお、そうか。また事務所でな」

ありす「はい。今日は楽しかったです」

クラリス「予定なんですが…」

クラリス「一旦、私の家に寄って貰ってもよろしいでしょうか?」

ユダ「何かあるのか?」

クラリス「はい、少し野暮用で…。近くですので、歩いて30分も掛かりません」

ユダ「…確か、教会近くの安普請と言っていたな」

ユダ「まあ…、良いだろう。菜々もそれで良いな?」

菜々「分かりました、歩いて移動ですね!」

クラリス「ありがとうございます、今日もよろしくお願いします…」モグモグ

ユダ「(しかし本当に食うな、コイツ…)」

菜々「(食費とかどうしてるんでしょうか…)」

ありす「(やはり名うて温泉宿…、どの料理も美味しいですね…!)」モグモグ

ありす「(しかし私も負けていませんっ! このレベルなら橘流に遥かに劣る…!)」ニヤリ


・・・・・
・・・


800: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 00:00:46.28 ID:iAhXDPcr0

・・・
・・・・・・
======
~~1時間後~~
(道中)


ユダ「教会の立て直しか…」

クラリス「はい。最近は信仰者も減り、維持すらままならなく…」

クラリス「少しでもその助けになればと思い、始めたのです」

菜々「だから観光アドバイザーとして働いているんですね…」

クラリス「片手間でしたが、本当に充実しています、貴方達の様な愉快な人達に出会えもしますし…」

クラリス「ですがそれでも雀の涙程で、あまり状況は芳しいとは言えません…」

ユダ「…フン」

菜々「大変ですねぇ…。ナナ達も人の事は言えませんけどね?」

ユダ「…それは上に立つアイツのせいだ。主な原因は…」

菜々「あ、あはは…」

クラリス「…さて、着きました」

クラリス「自宅に戻り準備をして参りますので、御二人は教会の中で待って貰えますか?」


・・・・・
・・・


801: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 00:08:55.21 ID:iAhXDPcr0


・・・
・・・・・
======
(教会 内部)



菜々「教会なんて来るの、久々な気がしますっ!」

菜々「やっぱり佇まいからして、神聖な場って感じがしますね…。湿気は余りないですが、日の光があまり指さず…」

ユダ「それは…、恐らくあれの為だな」スッ

菜々「!」

菜々「あれ…、パイプオルガンですか? こんな小さな教会に、随分立派な…」

ユダ「維持費が足りんというのも、頷ける。身に合わん物を背負い込むからだ」

ユダ「しかし何故だか落ち着かんな…。無性にソワソワするぞ…」

菜々「ど、どうしてですか?」

ユダ「こんな清浄な場は、闘争を善しとする俺達には性が合わん。俺自身、神という偶像もそれ程信仰してはおらんしな」

菜々「そうなんですか…。まあ…、名前の通りってカンジがしますけど」

ユダ「…何か言ったかな?」

菜々「い、いえっ! 何も言ってません…」


802: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 00:17:53.59 ID:iAhXDPcr0


ガチャ

クラリス「お待たせしました」

ユダ「ん…!」

菜々「わあ…! 修道服ですか! 似合いますね♪」

クラリス「まあ、こちらが本職なので…」

ユダ「しかし何故そんな服を着て来たのだ? 今日も街中に繰り出すのではないのか?」

クラリス「………」

クラリス「実はですね…」

菜々「?」

クラリス「私が観光案内で務めるルートには、教会の宣伝も兼ねて…」

クラリス「参加者の皆さんに、礼拝と懺悔をお願いしているのです」

ユダ「……礼拝?」

菜々「懺悔??」

クラリス「そんなに時間は取りません。お付き合い頂けないでしょうか?」

クラリス「普段は馴染み無いと思いますが、少しでも神の御心に触れ、関心を寄せて欲しいと思い…」

クラリス「また、これからの旅行に際しても、日々抱いている迷いや悩みの心を取り除いて、存分に楽しんでもらえるようにと…」

ユダ「……」

菜々「別に構いませんよね?」

ユダ「…勝手に予定を組まされるのは癪だが…」

ユダ「良いだろう。ただし短めに済ませろ」

クラリス「はい。ありがとうございます…」

クラリス「…では…、まず讃美歌を歌いましょう。ご唱和願います」

803: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 00:32:31.64 ID:iAhXDPcr0

菜々「(ユダさん、讃美歌312番の初めは『いーつくしみふかーきー♪』ですよ!)」

ユダ「(これくらい知っている、馬鹿にするなッ!)」

クラリス「……」

ユダ「ぃー…」



クラリス『いつくしみ深き  友なるイエスはー』

クラリス『罪、咎、憂を  とり去りたもうー』

クラリス『こころの嘆きを  包まず述べてー』

クラリス『などかは下さぬ  負える重荷をー』

菜々「おえるおもにをー♪」


クラリス『いつくしみ深き  友なるイエスはー』
 
クラリス『われらの弱きを  知りて憐れむー』

クラリス『悩み、悲しみに  沈めるときもー』
 
クラリス『祈りにこたえて 慰めたまわんー』

菜々「たまわんー♪」


クラリス『いつくしみ深き  友なるイエスはー』
 
クラリス『かわらぬ愛もて  導きたもうー』

クラリス『世の友われらを  棄て去るときもー』
 
クラリス『祈りにこたえて  労たまわんー』

菜々「たまわんーーっ♪」



ユダ「…」

クラリス「………アーメン」

ユダ「……」

ユダ「…………」

804: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 00:50:50.75 ID:iAhXDPcr0

菜々「ユダさん! ちゃんと歌ってましたか?」

菜々「最初の『い』しか聞こえませんでしたよ? もう…、口パクとか、中学校の校歌斉唱じゃなんだから……」

ユダ「……」

菜々「……ぽかんと口を開けて…、何を呆けてるんですか?」

ユダ「……」

ユダ「………」

菜々「……?」

ユダ「ハッ!!?」ガクン

菜々「うわっ!!」ビクッ

ユダ「う…、美しいッ……!」

菜々「……ハイ?」

ユダ「教会や聖歌の神聖な相乗効果などでは断じてないッ!」ガシッ!

菜々「!?」ガクン

ユダ「思わず聞き惚れる程の透き通る歌声…!、力強さを保った伸びのあるビブラート…! 天の楽園を彷彿とさせる声質のソフトさ…!」

ユダ「俺は今、歌い手としての素質と実力を…、確かにあの女から感じたぞ、安部菜々よ!」

菜々「」

ユダ「食い意地は兎も角…、奴の才能をただのボロ教会の修道女として埋没させるには非常に惜しい!」

ユダ「決めたぞ…、スカウトするならば、あの女が丁度良い!」

菜々「え、ええ!?」

ユダ「条件も揃っているではないか! 教会の立て直しとして新たな副業、そしてあの歌声…!」

菜々「で、ですが……、………ってアレ?」

ユダ「………!」

ユダ「……あの女は、何処に消えた…?」


805: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 01:01:52.30 ID:iAhXDPcr0

『では、次は懺悔に入りますので…』

『まずは安部菜々さんから……、奥のつい立てを通ってコチラの部屋に来て下さい』


菜々「!」

ユダ「……懺悔…」

菜々「な、ナナからですか?」

ユダ「早く行け。こんな茶番は済ませて、早い所、契約交渉の話しをクラリスとしなければならんのだ」

菜々「で、でも菜々…、懺悔する事なんて何も無いですよっ!?」

ユダ「はあ? 適当でも嘘でもいいから、さっさと行くのだッ!」ゲシッ

菜々「わ、分かりましたよぅ……」トボトボ



・・・・・
・・・


======
(懺悔の部屋)



菜々「(へえ…、中は以外に狭い……)」

菜々「(向かいにクラリスさんが居るんでしょうか? 壁とつい立に阻まれて、上手い具合に顔は見えませんね…)」

クラリス『では……』

クラリス『父と子と聖霊の御名によって。アーメン』

菜々「あ、あーめん…」

クラリス『神の慈愛を信頼し、貴女の罪をここに告白して下さい』

菜々「……」





『さあ神に祈りましょう…、全能たる主は全てを見ています』

『父なる主は隔てなく万人を愛し、そして赦しましょう…』



806: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 01:07:54.18 ID:iAhXDPcr0

【クラリスとの契約について】

・遠征中に溜めた2人のMP(メンタルポイント)を使用し、勧誘に臨む
・安価で随時減少
・1回懺悔をする事によって、そのMPがゴリゴリ減っていく
・懺悔回数は、2人合わせて計6回
・懺悔の内容で減少値の隔たりは特に無いが、終盤に進むにつれて大きく減り始める
・懺悔を6回終えた時点でMPが残っていれば、好感度を利用した有利な契約交渉へ移行する
・途中でMPが尽きればそこで懺悔は終了し、好感度を利用しない不利な契約交渉へ移行する

・先手である安部菜々が何処まで持ち堪えられるかが、大きな鍵となるかもしれない
・安部菜々のMPの減りに関しては、内容によってかなり隔たりがある

★好感度 225/300
★ユダMP 416
★安部菜々MP 124






●安価(残り6回)
「安部菜々の懺悔」

1.公式では17歳とか謳ってますけど、実は詐称です
2.出身地がウサミン星とか、真っ赤なウソです
3.その他(内容自由)
↓1

807: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 01:08:14.97 ID:FO33kqcAO
1

816: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 18:48:45.98 ID:kJufLKuF0

菜々「…私は、嘘をついています」

菜々「…公式では17歳とか謳ってますけど、実は詐称です」

菜々「本当はそのひとまわりもふたまわりも上を行ってて、もう立派なアラサー…、ううん……」

クラリス「……」

菜々「最近だと筋肉痛は2日くらい遅れてきますし、脂っこい物を勧められたら軽く断るようにしています」

菜々「若い女の子の話題に付いていくため、必死に勉強しています。ポップティーン、ミニ、ノンノ…」

菜々「AAAをエーエーエーと堂々と読んでしまった時は、もう肝が冷えましたよ」

菜々「流行のコーデとか柄コンとか、SNSもやったりしてますけど、もう用語が理解出来ません…」

クラリス「……」

菜々「フロリダ? ヤグる? つらたん? おねまる? てんあげ? メンディー…?」

菜々「な…、ナナは時代錯誤の生き遅れた人間なんですか? ナナがおかしいんですか?」

817: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 18:58:08.15 ID:kJufLKuF0

菜々「……本当は、同世代と懐かしい昔話に花を咲かせたいですよ」

菜々「世代? そうですね……、サザエさんの放送が火曜で、次回予告でジャンケンでは無くお菓子を口に投げ入れていたのを、余裕で観ていた世代……と言えば…、簡単にわかっちゃいますか…?」

菜々「世代のアイドルで言えば、松田聖子や山口百恵やおにゃん子だとか、筋肉少女帯やチェッカーズとかはもうミーハーというかドストライクで…」

菜々「あっ、ミーハーってもう死語ですかね? あはははは……」

クラリス「……」

菜々「今の子ってファミコンとかネオジオとか言っても通じるんですか? ハイスコアガールを読んだ時は心が躍りましたけど…」

菜々「第一……」

菜々「修道服姿の貴方を見た瞬間、パッと頭をよぎったのが、ひょうきん懺悔室とゲーニッツですよ?」

クラリス「………」

菜々「……大勢のファンを裏切って、心が痛いです」

クラリス「………」

菜々「……」

クラリス「安部菜々さん…」

クラリス「赦しましょう。父なる主は隔てなく万人を愛し、そして赦しましょう…」

818: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 19:07:35.39 ID:kJufLKuF0

クラリス「貴方は今に至るまで、凡夫な私如きでは想像も出来ない葛藤、呵責、猜疑心に苛まれてきたことでしょう…」

クラリス「自分を責めないで下さい…、自分の道を見失わないで下さい…」

クラリス「アイドルとは偶像。手が届かぬ孤高で鮮烈な存在だからこそ、人々は憧憬の念を抱き、ひた向きに慕い、その輝きを追い求めるのです」

クラリス「今の貴方が最高に魅力的だからこそ、大勢のファンは安部菜々という人間に惹かれているのです」

菜々「で、でも…」

クラリス「……」

菜々「ファンのみんなは本当のナナを知らない…、も、もし知ってしまったら…」

クラリス「…少し語弊がありましたね。『今の貴方』とは、年を偽っている貴方の事ではありません」

菜々「…?」

819: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 19:14:49.05 ID:kJufLKuF0

クラリス「年齢を偽った程度で侮蔑し引き離れていくような、所詮その程度の者達と……、貴方は推し量っているのですか?」

クラリス「貴方の今までの活動は、その程度の者達にしか心を通わせる事が出来なかったのですか?」

菜々「…!」

クラリス「全てを受け入れましょう。ひたむきに前を向き壇上で輝く姿。時に苦境に陥り笑顔を濁してしまう姿…」

クラリス「ファンというのは、その人が本当に辛い時にこそ、その背を後押しする者でしょう?」

菜々「……」

菜々「……はい…」

クラリス「…かく言う私も、その一人です」

菜々「…」

菜々「えっ…?」

820: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 19:15:48.14 ID:kJufLKuF0

クラリス「ふふふっ…、夜行バスの3人掛けの席で、貴方が隣に居ると分かって…」

クラリス「興奮で眠れなかったのです。何か御忍びの理由でもあるのかと…」

菜々「あっ…!」


~~~~~~~~
『少し、聞き覚えのある名前が聞こえましたので、つい耳を傾けてしまいました』
~~~~~~~~


菜々「(あれは、背信者の名を冠すユダさんでは無く……、)」

菜々「……………そうだったんですか…」

クラリス「追い求めていたアイドルと出会えて、観光まで御一緒させて頂いた…」

クラリス「さながら、福音を受けたかのような心持でした」

菜々「……」

菜々「ワイン…、ありがとうございました…。なのに断っちゃってすみません……」

菜々「気付いていたんですね…」

クラリス「……はい。申し訳ありません」


822: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 19:52:54.36 ID:kJufLKuF0

クラリス「安部菜々さん…」

クラリス「貴方の信じる道を進みなさい。その道は即ち、我らの欲する物と同じです」

菜々「…はい」

クラリス「…今の懺悔は、聞かなかった事にします」

クラリス「貴方は17歳の、ウサミン星から来たアイドルなのだから」

菜々「クラリスさん…」

クラリス「しかし、また辛い時があれば、何時でもいらして下さい」

クラリス「来たる日が来れば、私も全てを受け入れましょう。ファンは貴方と共にある事を忘れないで下さい」

クラリス「人間皆、誰しも正直に生きている訳ではないのです。ですが、それを省み見つめるという行いが出来る人間程、真っ直ぐにあろうとする心の強い人間なのです」

クラリス「……これからもそんな貴方を、応援しています」

菜々「……ありがとうございました」

菜々「…少し、気分が楽になりました。ファンである貴方にそう言って貰えて…」

菜々「……また、必ず来まずっ…」ズズッ

クラリス「ハンカチです。どうぞ…」スッ

菜々「…ずみまぜぇん…」ズズズ

クラリス「………」

菜々「ぅぇぇぇ………っ」ズズッ




●安価
安部菜々のMP-(×3)
↓1

823: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 19:53:09.27 ID:N8kHhO6A0
あたぁ・・・

824: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 20:01:34.80 ID:kJufLKuF0

★安部菜々MP 124→43



クラリス「……」

クラリス「他に、何か告白する事は御座いませんか?」

菜々「はい…、そうですね…」

菜々「(……)」

菜々「いいえ、ありませんっ」

クラリス「……全能たる主は全てを見ています」

菜々「!!」

クラリス「神の慈愛を信頼し、貴女の罪をここに告白して下さい」

菜々「……っ!」



●安価(残り5回)
安部菜々の懺悔
↓2


825: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 20:18:20.56 ID:X8tWXzPXO
実はこの遠征では仕事をブッチして神戸を満喫したかった
そしてクラリスと仕事とは無縁の友人となりたかった

827: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 20:39:43.12 ID:kJufLKuF0

菜々「…」

クラリス「……」

菜々「この2泊3日の遠征の補佐にナナが槍玉に挙がったのは、単純に暇そうだから目を付けられたんですが…」

菜々「普段の生活で溜まった、周囲への抑圧や劣等感など、鬱憤やストレスを何もかも見知らぬ地でリフレッシュしたくて…」

クラリス「……」

菜々「願っても無い抜擢でした。最近は仕事の方もそんなに忙しくありませんでしたし…」

菜々「…ただ、ユダさんの仕事……、社員の勧誘に付き合えとか言われて、バスの中で著しくテンションが下がったのは覚えています」

菜々「実の所は、この遠征ではもうあらゆる仕事をブッチして神戸を満喫したかったんです」

菜々「職場ではたまに、社長命令で理不尽極まりない謎な仕事を押し付けられりするし、ただそれでも何故か人気に繋がってるし…」

菜々「それは何かと言うと…、346プロダクションのプロデューサーに勝負を挑んで来いとか、狼みたいな一族の生態に迫る取材とか…」

菜々「別に嫌という訳ではないんですが、その……アレです…」

菜々「体力…、気力が持たないと言うか…」

クラリス「……」

829: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 20:47:30.70 ID:kJufLKuF0

菜々「正直に言えば、有馬温泉の露天でクラリスさんから勧められたお酒も普通に飲みたかったし…、むしろ何で飲ませてくれなかったというか…」

菜々「昨日の晩だって、シラフでありすちゃんと苺料理談議しているより、お二人に混じって酒の席ではっちゃけたかったというか…」

菜々「まあでも、ナナは大人ですから、か弱い未成年の子供に悪影響を与えない様に監督する務めをあえて買って出たんですけどねっ…」

クラリス「……」

菜々「……なにか、こんな場所まで赴いて、仕事をしたく無かったんです。もうただ観光をしたかったんです」

菜々「仕事を切り離して落ち着いて関われる友人が欲しかったと言うか…、そういう安らぎが今の菜々には無いかなあって…」

クラリス「……」

菜々「……」

クラリス「…安部菜々さん」

クラリス「赦しましょう。父なる主は隔てなく万人を愛し、そして赦しましょう…」

830: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 21:03:49.88 ID:kJufLKuF0

クラリス「仕事や生活の事を忘れ、いち個人として娯楽に興じたい…、一人の時間が欲しい…」

クラリス「無機質な社会の歯車となって自分を見失いがちな社会人において、一度は誰もが思う事です」

クラリス「何も恥じる事も、後ろめたく思う事もありません。人という生き物は常に何かに束縛されている物なのです」

クラリス「窮屈に感じるのは、当然の事です」

菜々「……はい」

クラリス「規律、時間、人間関係……、そして自分で敷いたルール…」

クラリス「周囲に流されるまま、翻弄されていては…、いずれ貴方も自分を見失ってしまうでしょう」

クラリス「遵守すべき所は遵守し、そして緩める所は緩める…」

クラリス「そう今思っている心を大切にして下さい」

クラリス「日々の喧騒を忘れ、自分の時間を大切にする…、大いに結構です」

クラリス「ですが、自制は大事です。自分を過度に許しすぎ、自らを律する事が出来ない人間は、横暴で我儘な振る舞いに捉えられてしまうでしょう」

クラリス「即ち、他者への慈しみを忘れた背信者と同じなのです」

菜々「……はい」

クラリス「…私でよければ、何時でも話を聞きますから…」

クラリス「自分を見失わず、また思いやって下さい。分からない時は、一人で悩みを背負わず、他者を頼りましょう」

菜々「……」

菜々「…はい、ありがとうございます」

831: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 21:13:24.93 ID:kJufLKuF0

クラリス「職場での抑圧もあると言っていましたね?」

菜々「…」

クラリス「貴方からは…、自身の仕事に目標を持って、楽しく取り組んでいるような意志や気概を感じられたのですが…」

菜々「……」

クラリス「芸能界という世界は、一般人の私では想像出来ない闇や事情が存在するのでしょう」

クラリス「軽はずみな事は言えませんが…」

クラリス「自分の御意志を大切にして下さい。上司に立ち向かうのも、また勇気です」

クラリス「真摯な想いは、必ず人の胸を打つ…」

クラリス「…世間を賑わせ、大勢を惹きつける貴方なら、それが出来ると信じています」

クラリス「……頑張って下さい」

菜々「……」

菜々「……」

菜々「……それが…っ」

クラリス「…?」

菜々「ぞれが、で、でぎないんでずぅぅぅ~…っ、ぅ、うぇぇぇ~…」ダバー

クラリス「!!」

菜々「えぇ~ん……、うううぅっ…!」ズズズ

クラリス「………???」



●安価
安部菜々のMP-(×2)
↓1

832: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 21:13:58.56 ID:wbKr107T0
a


834: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 21:15:45.76 ID:kJufLKuF0

安部菜々MP 43→0


・・・
・・・・・
======


ユダ「……」

『ユダ様、中へを入り下さい』

ユダ「……!?」

ユダ「あ、安部菜々は…?」

『彼女は少し落ち着いてからそちらへ参るそうです』

ユダ「(な、何があった……)」

ユダ「……」

ユダ「フン…、しかし懺悔か…」

ユダ「言われてみれば初めての体験。こんな問答で罪が現れる事などあろうはずも無い」

ユダ「……5分で終わらせてやる」スタッ

837: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 21:20:39.67 ID:kJufLKuF0

======
(懺悔の部屋)




クラリス『父と子と聖霊の御名によって。アーメン』

ユダ「……ふん」

クラリス『神の慈愛を信頼し、貴女の罪をここに告白して下さい』

ユダ「犯した罪など覚えは無いし、考えた事もない。力ある者の行いが全て正しく、即ち下民の言う所の『法』だ」

ユダ「故に罪を犯すのは俺では有り得ない。俺以外の人間だ」

ユダ「懺悔などする必要も無し。俺からは、以上だ…」

ユダ「いや…、強いて言えば、この世で最高の美しさを持つことこそが罪…、とでも言っておこうか。ククク…!」

クラリス「……」

クラリス「……」

クラリス「昨日、一日だけ、貴方様と行動を共にしまして…」

クラリス「私が貴女から感じたのは、揺るぎ無い絶対的な自信と、冷徹ともいえる見透かした…、達観したかのような眼差し……」

クラリス「それに基づくのは、貴方が壮絶な過去を歩み今に至っていると言う事実」

クラリス「恐らく、私達の日常や世界では想像すら出来ない、修羅場や苦難を乗り越えて来た筈です…」

ユダ「ほう…?」

クラリス「……」

クラリス「しかし一つ言える事は…」

クラリス「貴方は嘘をついています」

ユダ「……!?」

838: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 21:27:04.40 ID:kJufLKuF0

クラリス「先程仰った…『この世で最高の美しさを持つこと』…」

クラリス「確かに…、貴方は御自身の強さと美しさに関して大きな自負を持っていますが…」

クラリス「それがかつて、揺らいだ過去がおありですね?」

ユダ「!!!」

クラリス「それは…」

クラリス「若かりし時、共に修業を励んだ友の…」

ユダ「ま、待てッ!! 皆まで言うなッ!!」バッ!

クラリス「……」

ユダ「く、くそ………」

ユダ「チッ…、貴様は腕の良い情報屋でも雇っているのか…?」

ユダ「人の弱みや過去を暴くとは…、良い度胸じゃないか…、ええ?」

クラリス「私は会話を通し、その人の本質を見抜く事が出来るのです」

クラリス「決して、他言する事も、それを利用し貶める事もありません。神に誓います」

ユダ「(……)」

ユダ「(得体の知れん女だ…、しかし、あの美声には換えられん)」

ユダ「良いだろう、懺悔とやらに付き合ってやろうではないか…!」

クラリス「……」



●安価(残り4回)
「妖星ユダの懺悔」

1.自らの行動で南斗六星の崩壊を招きました。どっかの誰かさんの命令とは言え…
2.力と美しさを追い求める余り、大勢の者をこの手に掛けました
3.美しい女達を次々と誘拐し、ダっサイ焼印をその体に刻みました
4.俺だけリボルテック化も究極版表紙抜擢も無く、荒んだ日々を送っていました
5.間違ったUDのスペルで30年以上、ファンに困惑と不安を抱かせていました
6.ユダガールズと称してバイトで雇った侍女に恥ずかしい事ばかりさせています
7.その他(内容自由)
↓3

841: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 21:29:39.34 ID:N8kHhO6A0
7 新しいアルバイトの募集で幼き同僚(ありす)を泣かせてしまった

845: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 21:38:45.74 ID:kJufLKuF0

ユダ「そうだな…、強いて捻りだすのならば…」

ユダ「新しいアルバイトの募集で、幼き同僚を泣かせてしまった事だな」

クラリス「……詳細をお聞きしてもよろしいですか?」

ユダ「ああ」

ユダ「アルバイトと言っても、あれは俺の個人的な用件だ」

ユダ「その仕事に従事できることこそが名誉で、恥じるべき項目は何も無いのだが…」

ユダ「………いや、いま思い返せば、俺は何も悪く無いのかも知れん」

クラリス「…?」

ユダ「何故なら、大々的に公募し、それを知っていて奴は俺の所に足を運んだ……のかもしれん」

クラリス「……」

ユダ「だからあれは奴個人の意志と判断だ。そこは断言……、出来る」

クラリス「……」

クラリス「それは…、あくまで貴方の予測では無いのですか?」

ユダ「……」

846: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 21:45:31.75 ID:kJufLKuF0

クラリス「……何故、その者を悲しませてしまったのか、思い当たる節は無いと…?」

ユダ「ああ…」

ユダ「ただ公募と面接、そして研修を同時に行ったのだが…」

ユダ「……顔を赤くし体を小刻みに震わせ、凄まじく泣いてたな」

クラリス「……」

ユダ「………あれは、歓喜に打ち震えた感涙だったのかもしれん」

クラリス「…その者から、何か言われた事などは…」

ユダ「特には無いが…、バイトにも結局来ないし、会社では顔すら合わせてくれなくなった」

ユダ「どう思う?」

クラリス「……」

ユダ「というか、今後はどうしたら良いのだ? もう一回研修を行い、正式に迎い入れた方が良いのか?」

クラリス「……」



●安価
クラリスの発言、提言
↓1.2.

847: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 21:51:18.23 ID:wbKr107T0
ならばもう一度、その方と話し合ってみてはいかがかと
ある程度の謝意を持てば、きっといい結果が得られます

852: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 22:02:21.51 ID:kJufLKuF0
 
クラリス「ならばもう一度、その方と話し合ってみてはいかがかと…」

クラリス「ある程度の謝意を持てば、きっといい結果が得られます」

ユダ「ほう…、成程な」

ユダ「確かに、自ら志願しておきながら招集に一度も応じないとは、不誠実にも程がある」

ユダ「いくら普段は生真面目な奴でも、看過は出来んしな」

ユダ「あのイヴですら、毎回顔を出していると言うのに…」

クラリス「…」

ユダ「…誠心誠意を尽くし、奴を我がユダガールズの一員として迎える事にしよう」

ユダ「報酬は奴の意向に沿ってやろう。フフフ…、破格の待遇だな…!」

クラリス「人間関係の拗れは、互いの意志疎通の欠如が最たる原因です」

クラリス「向上を図るのであれば、目を背けず、真摯に向き合ってみて下さい」

クラリス「そうすれば、必ず分かりあえる時が来るでしょう…」

ユダ「ああ…。まあ貴様の助言を参考にするとしよう」

クラリス「……」

クラリス「(報酬は、被雇用側の希望……)」

クラリス「因みに…」

ユダ「ん?」

クラリス「1時間程の給金はおいくらですか?」


●安価
「ユダガールズの時給」
↓2

855: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 22:05:11.87 ID:N8kHhO6A0
基本給1500円
+出来高と気分次第で手当て有
ついでに専用衣装貸付に食事つき
交通費と家賃は応相談

858: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 22:14:48.54 ID:kJufLKuF0

ユダ「給料か?」

ユダ「基本給1500円 、+出来高と気分次第で手当て有」

クラリス「(……)」

ユダ「ついでに専用衣装貸付に食事つき。交通費と家賃は応相談だ」

クラリス「(…………)」

ユダ「だが…、この俺の美的感覚にそぐわぬような、必要最低限のビジュアルも持ち合わせていなければ、雇う事は無い」

クラリス「………」

クラリス「ネットで応募してますか?」

ユダ「詳しくは、7610プロダクションの公式ホームページにて要項を記載している」

クラリス「なるほど……」カリカリ

ユダ「……何を書いているのだ?」

クラリス「いえ、何も…」

クラリス「失礼……、少し話が逸れましたね…」

クラリス「では、懺悔を続けましょう」

クラリス「他に告白する罪は有りますか?」




●安価
①ユダのMP-(-30)
②妖星ユダの懺悔(内容自由)
↓1.2.

859: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 22:17:04.39 ID:CpYUPDIMO
ニートを勧誘するのに散財し過ぎた

860: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 22:19:20.29 ID:FLltSUTS0
俺だけリボルテック化も究極版表紙抜擢も無く、荒んだ日々を送っていました

862: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 22:31:44.90 ID:kJufLKuF0

★ユダMP 416→337


ユダ「罪…、これは俺の罪では厳密には無いが…」

ユダ「南斗六聖拳の中で唯一俺だけ、リボルテック化も究極版表紙抜擢も無いのだ!!」バン!

クラリス「……」

ユダ「究極版など、ケンシロウにひっついているガキ2人や、ラオウの馬ですら採用されていると言うのに…!!」

ユダ「何故俺だけがこうも省かれるのだ!? そのせいで俺は他の六聖拳からは笑われ、あのシュウですら嫌味を言う始末だ!!」

クラリス「……」

ユダ「ジード、ウイグル、名もなき修羅なんぞ…」

ユダ「北斗の拳解体書にて『愛すべき雑魚』という括りであるにも拘らずだぞッ!?」

ユダ「そんな脇役共にフィギュアまで先んじられるとは…、というか今後の希望はぶっちゃ無いんですけどね…ッ!」

クラリス「……」

ユダ「何故だ!? 原作者がこの俺の美しさを妬んでいるからなのか!?」

ユダ「それともケンシロウとは原作で一度も拳を交えて無いからなのか!?」

ユダ「おかしいだろうっ……、ACでは最強候補なのに…!」プルプル

ユダ「一体俺はこれからどうすれば抜擢…、いや、どういう心持であればこの苦行に耐えられるのだ…!?」




●安価
クラリスの発言・提言
↓1,2,

863: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 22:42:17.38 ID:95G4fRor0
ACでは最強候補ですが家庭用とコンボが違うせいで使用者そんな多くないですよね?

場が違えば評価も変わる

つまり固定概念を捨て一度ご自身を客観的に観てみては?

864: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 22:43:25.20 ID:aqiiooOb0
もうすぐ北斗の拳イチゴ味のアニメが始まります。希望を捨ててはいけません

866: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 23:07:10.87 ID:kJufLKuF0

クラリス「ACでは最強候補ですが家庭用とコンボが違うせいで使用者そんな多くないですよね?」

ユダ「い、いや…、確かに単体での性能はイマイチで、某病人と某シスコンのxxxx地味た性能が圧倒的過ぎるのは否めないが、それでも理論的に…」

クラリス「また、あの硬直の変な長さと、部下を頼らないとどこも器用貧乏な点が個人的には……」

ユダ「……!」

クラリス「場所が違えば評価も変わる。つまり固定概念を捨て一度ご自身を客観的に観てみては?」

クラリス「貴方と同じく、シュウという方だって、様々なメディア展開に対し長らく出番に恵まれず辛酸を舐めて耐えて来たのですよ?」

ユダ「……」

クラリス「…少し厳しめな言い方になりましたが、自分を卑下すると言う意味では無く…」

クラリス「必ず何処かで貴方の事を見てくれている人がいる。闘劇や世紀末武闘会で貴方を使い、結果を出してくれる方がいる…」

クラリス「…まあ、闘劇の優勝者の使用キャラはかなり偏ってましたけど…」

ユダ「……」

クラリス「自信を持って下さい。貴方は南斗六聖拳の妖星ユダなのですから…」

クラリス「……もうすぐ北斗の拳イチゴ味のアニメが始まります」

クラリス「多分、短時間放送枠でしょうが……希望を捨ててはいけません」

クラリス「私も応援しますから、頑張って下さい」

ユダ「………」


●安価
ユダのMP-(-100)
↓1

867: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 23:07:26.70 ID:HVlQxG3t0

868: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 23:12:38.61 ID:kJufLKuF0

★ユダMP 337→167


クラリス「他に、告白する罪はお持ちですか?」

ユダ「……」

ユダ「君……、救いじゃなくて、傷を抉ってない?」

クラリス「…そう捉われてしまったのであれば、謝罪します」

クラリス「ですが罪と向き合うと言う事は、楽な事ではありません」

クラリス「克己の精神を持ち耐え忍び、自分に打ち勝つ事が出来れば…」

クラリス「その後は何者にも屈さず、他者に慈しみの心を忘れない、強い人間へと生まれ変わる事が出来るのです」

ユダ「……そうか」

クラリス「では、続けましょう。貴方の救いのために…」



●安価
ユダの懺悔
↓2

871: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 23:22:44.91 ID:aqiiooOb0
自らの行動で南斗六星の崩壊を招きました。どっかの誰かさんの命令とは言え…

874: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 23:32:54.82 ID:wbKr107T0
2
>>840アゲイン

880: ◆IChdy0b67U 2015/09/03(木) 23:47:55.21 ID:kJufLKuF0

ユダ「…これは貴様には理解出来んかもしれんが…」

ユダ「俺は自らの行動で南斗六星という組織の輪を乱し、崩壊を招いた事がある。どっかの誰かさんの命令とは言え…」

クラリス「…」

ユダ「自分の行動に後悔は無いが、そのため度々他の六聖拳の面子と意見を違える事がある」

ユダ「南斗が一丸となり混乱した世界に秩序を取り戻すベだと言う者もいれば…」

ユダ「弱者に従う事こそ無意味と論じ、覇権を握ろうと独断で行動する者もいる」

ユダ「まあ、俺の場合は後者なのだが…」

クラリス「…」

ユダ「しかし実際は……」

ユダ「今も何だかんだで六聖拳全員で行動してる事が多いし、最近は全員で北海道に遠征に赴いた事もある」

クラリス「…北海道ですか?」

ユダ「この不可思議な現状に、最近は疑問を抱いてきたのだ。自分で整理しようと思っても、事は簡単ではないので…」

ユダ「そこで、貴様の客観的な感想と意見を聞きたい。このあやふやな関係は何だと思う?」


●安価
クラリスの発言・提言
↓1

881: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 23:50:05.86 ID:N8kHhO6A0
絆…です
想いは違えど同じ道を歩むうちに築き上げたものでしょう

882: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 00:01:48.12 ID:QKCuMRd30

クラリス「貴方には、まだ自覚は無いかもしれませんが…」

クラリス「それは絆…、です。想いは違えど同じ道を歩むうちに築き上げたものでしょう」

ユダ「絆?」

クラリス「様々な捉え方があります。共に良き仲間として培う物でり、また、互いに忌み嫌う者達で生まれる物でもある…」

クラリス「私は貴方達の事情は察する事は出来ませんが、良くも悪くも深く結びついた間柄なのです」

クラリス「それは今の貴方を貴方たらしめている、掛け替えのない物です。大切にして下さい」

クラリス「一人で悩める時も、その絆がまた活路を開く時が訪れるでしょう」

ユダ「…」

ユダ「しかし、奴らは互いの座を奪いあう事しか考えておらんぞ?」

ユダ「最近、仕事に失敗した奴が高層ビルから紐無しバンジーさせられてたけど…」

ユダ「そういう明確な殺意も『絆』なのか?」

クラリス「それは…」

クラリス「……」

クラリス「…きっと、不器用な…、遠回しな愛情表現なのでしょう」

ユダ「…それは否定するべき所だと、俺は思うぞ」


883: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 00:11:21.99 ID:QKCuMRd30

ユダ「あと、そうだな…」

ユダ「……プロダクションの冷蔵庫にあった、卯月が楽しみにしてた生ハムメロンを勝手に食べた事かな…」

クラリス「!!」ガタッ

クラリス「な、何と言う事を…! 他人の食べ物…、いえ、他人の物を奪う事は、決して許されない行為です!」

クラリス「主も与える神であれど、何かを奪うと言う事は重き罪にあたると明確に仰っています…!」

ユダ「えっ…、え?」

ユダ「いや…、だって事務所の冷蔵庫とか、基本的にみんなの共有財産的な認識だし…」

クラリス「しかしその卯月という方は、きっと一日千秋の想いでそのメロンを楽しみにしていた筈でしょう…」

クラリス「その想いを貴方は無情に打ち砕いて……! ああ…、なんという事をっ……」

ユダ「まあ…、確かにあの後、奴はハイライトが消えた目で一日過ごしていたが…」

クラリス「……彼女は、何か言ってませんでしたか?」




●安価
卯月がユダにした発言・行動
↓1

884: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 00:14:24.53 ID:H27fQpL40
キャッチマイハート…ベリーメロン…
キャッチマイハート…ベリーメロン…

私のベリーメロン…コノウラミハラサデオクベキカ

888: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 00:30:51.86 ID:QKCuMRd30

~~~~~~
卯月『キャッチマイハート……ベリーメロン…、キャッチマイハート……ベリーメロン…』クルクル

卯月『私のベリーメロン……コノウラミハラサデオクベキカ…』クルクル

ユダ『お、落ち着け…! 自分を見失うな…、変な踊りを踊るな…!』

卯月『…ワン、トゥ、ワン、トゥ…、ベリーメローン……』ブンブン

ユダ『ち、近づいてくるな…!』

卯月『ベリーメロー…ン…』

ユダ『こ、今度新しいハム買ってあげるから…』

卯月『………』ピタッ

卯月『……』

卯月『…………ハム…?』
~~~~~~~~


ユダ「……何か亡霊のように、悲壮感たっぷりに踊りながら呟いてたぞ」

クラリス「ああっ…、そうです…、メロンの恨みは怖ろしいんですっ…!」

クラリス「メロンはとても甘くてジューシー、お口にとろけてジューシー、一度食べれば極楽……」

クラリス「そういう歌がある程人気の果実なのに、その楽しみを奪うとは…っ!」

ユダ「だ、だから後日丸々一個贈呈してやったから…」

クラリス「それは違います。貴方はメロンを奪った事に囚われ過ぎです…」

クラリス「実物を奪ったのは勿論ですが、貴方は卯月さんの『極限まで高めた期待と至福の時間』すら掠め取ったのです…!」

クラリス「それは何物にも代えがたい、本人しか分からない大切な感性、価値観であり……!」

ユダ「……」

クラリス「食べ物の恨みは怖ろしいのです…、今後の教訓にして下さい…」

ユダ「…ああ。反省します……」

クラリス「私にも、この後何か奢ってくれれば、恐らく神も許してくれるでしょう…」

ユダ「はい………」



●安価
ユダのMP-(×2)
↓1

889: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 00:31:41.79 ID:XbO3qsvIo


891: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 00:38:05.81 ID:QKCuMRd30

★ユダのMP 167→9



ユダ「……」

ユダ「(心無しか…、救われるどころか、精神が汚染されていく気がするのだが…)

クラリス「さて…」

クラリス「長々と時間を取り、今後の御二人の行動に差し障っても申し訳ありませんので…」

クラリス「では、次で最後に致しましょう」

ユダ「ああ…、まだやるのか…」

クラリス「全てはユダ様のため…、これからの旅行に際しても、日々抱いている迷いや悩みの心を取り除いて、健全に楽しんで頂くためです」

クラリス「さあ、まだ告白すべき罪をお持ちでしょう?」




●安価
ユダの懺悔(ラスト)
↓2

897: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 00:47:52.78 ID:QKCuMRd30

ユダ「最後だから、出し惜しむ必要も無いだろう」

ユダ「これは俺の人生において最大級の失敗と言っても過言では無いのでが…」

クラリス「…構わず、申してみて下さい」

ユダ「間違ったUDのスペルで30年以上、ファンに困惑と不安を抱かせたことだ」

クラリス「…ユーディ?」

ユダ「…俺の名を象徴する焼印の文字なのだが…、本来はJUDA、つまり『JD』」

ユダ「百歩譲ってローマ字書きでYUDAでも『YD』なのだが…」

ユダ「…UD、これは何の略だと思う?」

クラリス「U、D……」



●安価
クラリスの発言
↓1

898: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 00:50:28.30 ID:kHCqIpr60
うつくしいだろ?

900: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 01:02:47.31 ID:QKCuMRd30

クラリス「……」

クラリス「『うつくしいだろ?』…、でしょうか…」

ユダ「!!」ガタッ

ユダ「お前ッ…、じ、実に良く分かっているじゃあないかッ!」ガタガタッ

ユダ「その通りだ! 単に名前を彫るだけでは芸は無く、何かメッセージ性を孕んだ意味…」

ユダ「この『うつくしいだろ?』という焼印を女達に刻みつける事によって…」

ユダ「その者の自信に満ち溢れた容姿を誇示…、同時に他者を嘲笑うかのように挑発する役割を担う、カリスマ性溢れるメッセージッ!」

ユダ「UDというブランドで、ファッション業界への介入を試みるという妖星のユダの会心の企画…!」

ユダ「そう! そういう事だッ!」

クラリス「流石はユダ様…、時代の最先端を独走するお方ですわ」

ユダ「フン、だろう?」ニヤリ

ユダ「貴様は本当に見所がある女だ。実に良い」

901: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 01:13:00.48 ID:QKCuMRd30

クラリス「仮にそれが勘違いの産物であったとしても…」

ユダ「!!」

クラリス「その表層にある意味に囚われず、その真意を読み解くことこそ大事だと、私は考えます」

クラリス「仮にそれが勘違いの産物であったとしても…」

クラリス「それは貴方を象徴する唯一無二の代物であり、恥じる事は有りません」

クラリス「何か一つでも自分を表現し、立派に誇れる物があると言う事実は、誰にでも容易に出来る事ではありません」

クラリス「仮にそれが勘違いの産物であったとしても…」

クラリス「これからも大切にしていて下さい。それを否定するのは、それを考案した貴方を否定するのと同義なのですから…」

クラリス「私は、とても素晴らしいマークだと思います」

ユダ「……」

ユダ「お前は本当に理解ある奴と思っていたが…」

ユダ「別に3回、グサッとくる事を言わなくても良かったんじゃかな? ん?」

クラリス「先程も申しましたが、罪と向き合うと言う事は、楽な事ではありません」

クラリス「誰かに指摘され、初めて気付く過ちもこの世には多く在ります」

クラリス「そういった物も全て含めて……、私は受け入れたいと思っているのです」

ユダ「そ、そうか…、まあ良いけど…」



●安価(ラスト)
ユダのMP-
↓1

902: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 01:13:52.97 ID:Yz+Qci4AO
はい

905: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 01:22:13.02 ID:QKCuMRd30
★ユダのMP 9→0



・・・
・・・・・
======
~~懺悔終了~~
(教会)


菜々「…」

ユダ「……」

ユダ「菜々よ…、貴様はどこか晴れ晴れとした面持ちだが…」

菜々「まあ…、そうですね…」

菜々「重荷が取れた気もしますが、新たな課題をぶつけられた気もします」

ユダ「そうか…、俺は…」

ユダ「改めてプロダクションの何人かと会話をする義務感に駆られている…」

ユダ「悔い改めた…、とまでは行かんが、少し自分が恥ずかしくなったよ」

菜々「ユダさんは…」

菜々「これからも失敗を恐れずグイグイ行って下さい」

菜々「『後悔~ばかりの~人生~…♪』……」

菜々「後悔するよりは、自分の意志を貫いた方が良いかもしれないですからね」

ユダ「……そうだなぁ…」

906: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 01:38:42.74 ID:QKCuMRd30

クラリス「御二人とも、お付き合い頂いてどうも有難うございました」ペコリ

菜々「あ、着替えたんですね?」

クラリス「はい。では今日のスケジュールを…」

ユダ「ま…、待て…、クラリス…」ヨロヨロ

ユダ「少し、俺の話を……っ!」

クラリス「!」

クラリス「はい、何か…?」

ユダ「ぐっ………」プルプル

クラリス「…ユダ様、大分疲弊していらっしゃいますが…、少し休んでから参りましょうか?」

ユダ「…で、では、座ったまま話をしようか…」ドサッ

クラリス「はい」スッ

菜々「(大丈夫ですかね…)」

ユダ「……」

ユダ「この際…、単刀直入に言わせて貰おう」

クラリス「…?」

ユダ「金が欲しくは無いか?」

クラリス「!!」

菜々「!?」

909: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 02:03:22.14 ID:QKCuMRd30

ユダ「教会の立て直しの大義名分とはいい、観光案内の副業をしていても…」

ユダ「大した足しにはならんだろう…。あくせく働き泥臭い思いをせずとも…、この俺が救いとなる美味い話をしてやろう」

クラリス「う、美味い話ですか…?」

ユダ「俺はある芸能プロダクションのプロデューサーであり、アイドルで…」

菜々「ナナは、そこで働くアイドルですっ♪」

クラリス「…はい、存じ上げております」

クラリス「御二方の会話から察する部分もありましたが、菜々さんの事は以前より知っていましたので…」

ユダ「そうか…、ならば話は早い」

ユダ「貴様の歌唱力は一級品だ。叩けばさらにモノになるし、ここで見捨てるには惜しい逸材だ」

ユダ「歌は一発当てれば印税がデカイからな。すぐにとは言わんが、この地でその地味な副業を続けるのとは比較にならん額の金を稼ぐ事が出来るだろ」

ユダ「どうだ? 俺と共に帰り、アイドルを目指してみないか?」




●安価
【クラリスとの契約】
基本値33+財力80-聖帝補正30-神性60
=23

コンマ00~22:勧誘成功
コンマ23~99:勧誘失敗
↓2

911: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 02:05:22.79 ID:I1OrDV9N0
1

913: 連取り連投は再安価 ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 02:10:12.41 ID:QKCuMRd30

クラリス「………」

クラリス「私は神に奉公する身です。目先の欲で自分の信仰を簡単に曲げる事は……出来ません」

ユダ「……」

クラリス「あくまで神の教えを広め、人々を救済する。その信念だけは捨てずに持っていたいのです」

ユダ「フン…」

ユダ「信念だけでは下々の救済をすることなど到底叶わんだろう。貴様の信じる所の神とやらも、何か不可思議な力を示し、大衆を引き寄せたのではなかったか?」

クラリス「……」

クラリス「…それに、この街を離れるというのも…」

菜々「なら、またナナ達と一緒に来ませんか? その時は絶対付き合いますよ!」

クラリス「えっ…?」

菜々「なにより、クラリスさんの歌声は、聴いていてとても清らかというか…」

クラリス「…!」

菜々「心が洗われる心地でしたよ! その歌声を、もっともっと大勢の人に届けてみたいと思いませんか?」

クラリス「…それは……」

菜々「ナナはまだそこまで上手には歌えないですが…、クラリスさんの歌は、本当に凄いと思いました」

菜々「慎ましさも大事です。けど、時に強い輝きで人々のゆく道を照らす……それも一つの…」

ユダ「……そうだ。それは貴様の言う所の…、神の教えの布教の様なものではないか?」

クラリス「……」

ユダ「渡りに船だろう? 俺達が貴様に出会ったのも何かの縁だ」

ユダ「貴様の食費なら、我がプロダクションで存分に賄おう」




●安価
【クラリスとの契約②】
基本値33+財力80+ウサミンのファン補正30-聖帝補正30-神性60
=53

コンマ00~52:勧誘成功
コンマ53~99:勧誘失敗
↓3

916: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 02:14:59.21 ID:ADHHJ/b30

920: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 02:28:00.71 ID:QKCuMRd30

クラリス「歌で…、誰かを救えると、本当にそう思いますか?」

菜々「勿論ですっ! ね、ユダさん?」

ユダ「…いや、俺は歌は飾」

菜々「ホラっ! 彼もそう言ってますし…!」

ユダ「……」

クラリス「……」

クラリス「…教会を救うため、そして私の歌で、救われる人がいると仰るならば…」

クラリス「………貴方達を信じてみるのかも、いいのかもしれませんね」

菜々「!」

クラリス「分かりました。その話、貴方達を信じ受けてみたいと思います」

ユダ「!!」

ユダ「本当か? この地を離れても良いのだな?」

クラリス「はい。及ばずながら…、今後もお世話になります」

菜々「…!」

菜々「や、やったじゃないですか、ユダさん! これで今日は思う存分にこの街の観光を楽しめますよっ♪」

ユダ「え?」

クラリス「えっ?」

菜々「あっ」

924: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 02:41:58.78 ID:QKCuMRd30

菜々「というのは…、冗談ですっ! ウサミン星のジョークですよぉ…、あはは…」

菜々「懺悔も沢山しましたし、後腐れが無いって意味ですよ!」

クラリス「ああ、そうでしたか。それならば納得です…!」

ユダ「(…?)」

菜々「これからはナナ達と一緒にアイドル活動ですかぁ…、新しい仲間が出来るって何だか嬉しいですね♪」

ユダ「まあ…、貴様の歌唱力には本当に美しい。この俺でも聞き惚れる程だ」

ユダ「今後はその歌声をより磨き、自分の思うように役立てて行けばいい」

クラリス「…はい、ありがとうございます」

クラリス「至らない点は多く在りますが、力の限り努力し、皆様のお役に立ちたいと思います」

クラリス「私の歌声に活路を見出してくれた、お二人のためにも……」

925: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 02:42:30.79 ID:QKCuMRd30

菜々「クラリスさんには、また是非ともナナのお話を色々と聞いて欲しいですし♪」

ユダ「俺はもう十分だ。今日でウンザリしたからな…」

クラリス「はい、私でよければ、いつでもお相手しますよ…♪」

ユダ「……」

ユダ「(しかし、俺も思わぬ事を口走ったな…)」

ユダ「(コイツの食費…、馬鹿にならんぞ…。サウザーの奴にどう説明をすれば良いものか…)」

ユダ「(…まあ、全てはサウザーに任せるとしよう。俺は知らん)」

クラリス「では…」

クラリス「今日は一日、皆で楽しむとしましょうか♪」

菜々「はいっ! 今日はどこに連れて行って貰えるんですか?」

クラリス「まずは…、南京町に向かいましょう」

クラリス「沢山お話を聞いていたので、少しお腹が空きました」

クラリス「そこで存分に、中華料理に舌鼓を打ちたいと思います…♪」グゥゥ…

菜々「……」

ユダ「………」


・・・・・
・・・


926: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 02:57:00.56 ID:QKCuMRd30

・・・
・・・・・
======
~~後日~~
(7610プロダクション 会議室)


サウザー「…」

サウザー「シュウ様さあ…」

シュウ「……スマン」

友紀「いやあ、そう言う時もあるよ♪ あたしは気にしてないよ?」

サウザー「横浜ビールだっけ? 何本お土産で買ったって?」

シュウ「5ダースです…」

サウザー「5ダース? どこが?」

サウザー「何で目が見えないのにそう言う事しちゃうの? 何で博士に注文票の確認頼まなかったの?」パシパシ

シュウ「か、返す言葉も無い…」

サウザー「瓶じゃ無く樽で…、しかも50ダースって何?」

サウザー「南斗酒屋でも始める気?」ペシペシ

友紀「飲みきれんね、こりゃ……えへへ…」

927: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 02:59:08.07 ID:QKCuMRd30

サウザー「あんなに他人には口うるさく予算だ費用だ言ってた割に、自分でそう言う事しちゃうんだ? んー?」

シュウ「…スマン」

サウザー「ハァ…」ペシペシ

サウザー「とりあえず聖帝の面子に掛けて、返品という女々しい事はしないが…」

友紀「女子寮宛てだったから、もう建物じゅう樽だらけだよ?」

サウザー「お陰で…」

サウザー「ウダが勧誘して来たあのシスターの入居予定の部屋含め、今後しばらくは女子寮を酒樽保管庫として扱うから」

シュウ「そ…、そのシスターは何処に?」

サウザー「とりあえず今はウダ邸で匿ってるけど、あんな恥を晒す訳にはいかんだろう? ええ?」

サウザー「貴様ら二人で全部処理するまで、女子寮は姫川友紀以外使用不能だ」

サウザー「ウダに後で頭下げときなさい、シュウ様」ペシペシ

シュウ「……はい」

友紀「シュウさん気にしなさんなって! あたしは満足だからさ!」

友紀「シーズン終わるまでに全部飲みきるぞー♪」


・・・・・
・・・


930: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 03:13:03.27 ID:QKCuMRd30

・・・
・・・・・
======
~~2時間後~~
(7610プロダクション 中庭)


ユダ「で…」

ユダ「シュウは?」

レイ「例の事情で、姫川友紀と高垣楓と大和亜季とで、女子寮で酒を浴びている最中だろう」

ユダ「クラリスも連れて来れば良かったか…。奴の胃なら600樽なんぞあっという間に減らせるだろう」

レイ「いや、無理だろ流石に。600樽は…」

ユダ「本当に勘弁してくれ…。奴の食費は尋常じゃないのだ。気を遣っているのか、かなりセーブしているようだが…」

レイ「お前の家も大所帯になってきたな」

ユダ「不本意だがな。ファルコもウザいし、そろそろ俺だけ本気で引っ越そうと思ってる」

レイ「好きにしろ」

ユダ「サウザーは?」

レイ「知らん。知りたくも無い」

ユダ「…」

ユダ「シンは?」

レイ「ああ…、奴なら今日も神経内科に出向いたぞ」

ユダ「………」



●安価
勧誘に向かうプロデューサー(恐らく次スレ)
↓1

931: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 03:13:16.89 ID:44DFIun60
シン

932: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 03:26:45.82 ID:QKCuMRd30

ユダ「シンについてだが……、今、神経内科と言ったな?」

レイ「ん?」

ユダ「容体はどうなのだ? あの紐無しバンジー以来…」

レイ「『頗る良好』だ。是非ともあのままでいて欲しい物だ」

ユダ「まあ、確かにそうだな。これで高森藍子も報われるだろう」

レイ「トキやケンシロウの手を技らわせる事もなく済んで良かった。これで皆が平和なのだ」

ユダ「まあ…、本人にとっては気の毒だが、仕方のない事だ」

レイ「……」

ユダ「……」

ユダ「暇だな」

レイ「俺達も酒を浴びに行くか?」

ユダ「勝手にしろ。酒は優雅に嗜むに限る」

レイ「フン…、俺より飲めんからか?」

ユダ「酒の強さを鼻に掛けるとは、貴様もガキだな……しかし…」

ユダ「良いだろう。売られたケンカは買ってやろう…!」ガタッ



・・・・・
・・・



●安価
勧誘するアイドル(恐らく次スレ)
↓2

934: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 03:27:01.98 ID:VcX6ei0wO
みく

952: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 21:07:06.21 ID:WbniPH5r0


・・・
・・・・・
=======
~~○ヶ月前~~
(346プロダクション)


サウザー「……『アイドルプロデュース?』」

ちひろ「あれ、御存じないですか?」

サウザー「いや…?」

ちひろ「あ、そうですか…」

サウザー「でも教えろ」

ちひろ「御存じ無いんですね…。分かりました…」

953: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 21:07:49.94 ID:WbniPH5r0

ちひろ「『アイドルプロデュース』とは…」

ちひろ「まあ簡潔に言えば、地方ロケやその他のお仕事の傍ら、プロデューサーがアイドルとコミュニケーションを取って絆を深める…」

ちひろ「大体こんな感じ……ですかね? それ以上でも以下でも無いです」

サウザー「ふぅん…」

サウザー「ならば、特に大型イベントや共催的な活動ではないという事か…」

ちひろ「まあ…、そうですね。例外は無くも無いですが」

サウザー「…」

ちひろ「それで、私達の業界ではプロデューサーがマネジャーの仕事を兼務している場合が多いんですが……」

ちひろ「実はこの兼務…、一説によれば…」

サウザー「ん?」

954: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 21:21:29.83 ID:WbniPH5r0

ちひろ「マネジャーの仕事は主にスケジュール調整、モチベーション管理、現場付き添い等。いわゆるアイドルの御世話係という感じで」

ちひろ「また、プロデューサーの仕事は、関係各所との連絡調整、方針会議、企画立案等。いわゆるアイドルの仕事の舵取り係」

ちひろ「本来、分業はキチンと為されている筈なのですが…」

サウザー「普通はそうだな」

ちひろ「しかしマネジャー達自身が、アイドルとより身近に接する自分達の方がプロデューサー達よりアイドルへの理解や愛があると、自惚れたり上下の関係を軽んじ始め……」

ちひろ「まあ……、マネジャーの方が親身なのは事実なんですが……」

ちひろ「ですがそういった内紛、相互理解の欠如を危惧したプロデューサー達が…」

ちひろ「地方ロケなどでアイドルと同行出来る数少ない機会に、自分達もマネジャーを見習い、また負けない様に、そしてアイドルの理解を深めようとコミュニケーションを意識し…」

ちひろ「そういう呼称を付けてプロデューサー内で意識を喚起したというのが、アイプロの発端と呼ばれています」

955: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 21:33:36.90 ID:WbniPH5r0

サウザー「『あー…、最近アイプロしてねーわー。やべー、アイドルに嫌われるわー』」

サウザー「『よし、今度の地方ロケでアイプロしよ。気合入れるぞー!』」

サウザー「…………みたいな?」

ちひろ「そんな感じじゃないですかね? 私はプロデューサーでは無いので深くは知りませんが…」

ちひろ「兎も角、普段はあまりアイドルと密に接しないプロデューサーが、マネジャーのようにアイドルと仲良く関わろうとし過ぎた結果、今ではもう兼務同然の状況になっているというのが、一説にありますね」

サウザー「哀れ過ぎるな…、プロデューサー諸君……」

956: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 21:35:28.62 ID:WbniPH5r0

サウザー「しかし、着想は馬鹿には出来んな」

ちひろ「えっ?」

サウザー「アイドルとのコミュニケーション…。俺は特に意識せずとも、溢れ出るカリスマオーラが他者を自然に引き寄せるから問題ないとして…」

ちひろ「(う、嘘だぁ~…)」

サウザー「他の無能共には良い機会かも知れん。見知らぬ地の遠征と称し、適度な人材発掘に従事する傍ら…」

サウザー「その者とコミュニケーションを取り、技術や機微を覚え込ませるも一つの手かもな」

ちひろ「(よくは分かりませんが…、変な事を企んでいるのは事実ですね)」

サウザー「しかし遠征とは、聞いただけでも実に心が躍るではないか! 勧誘の折、俺もやってみようかな…」

サウザー「岡山県とか、色々あって面白そうじゃない? どう思う?」

ちひろ「さあ…?」


957: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 21:48:32.28 ID:WbniPH5r0

ちひろ「閑話休題、話を戻しますよ」

サウザー「…」

サウザー「何の話してたっけ、アイプロ?」

ちひろ「いいえ。貴方達の事務所が今度メインで関わる撮影のことです」

サウザー「そうだ…、SNK局の製作するスペシャルドラマの件だ」

サウザー「修羅の国の奴らは是非とも、我が事務所の人員を主体として撮影すると打診して来てな?」

サウザー「我ら聖帝軍の威光を知らしめる好機と思い快諾した」

サウザー「……しかし一つ、問題があるのだ」

ちひろ「…」

ちひろ「………足りないんですね? 人員が…」

サウザー「その通りだ」ニヤリ

ちひろ「(別に誇らしげに言わなくても…)」

サウザー「そこで貴様ら346に我らに華を添える脇役としての役を買って出て貰おうと思ってな!」

サウザー「フフフ…、光栄に思えよ?」

ちひろ「まあ…、貴方のその、人に物を頼むのに、何故か上から目線の謎の態度はさて置き…」

ちひろ「寧ろ脇役でも出演させても貰えるなら、願っても無い話ですよ」

ちひろ「どうぞ宜しくお願いします」ペコリ

958: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 21:50:28.04 ID:WbniPH5r0

サウザー「『メインキャスト』は我ら南斗DE5MEN…、加えて我が事務所からもう2人…」

サウザー「346から2人…、オマケに貧乏な帝都からも2人くらい出してやろうと思っている」

ちひろ「…メインは計11人……、で正しいですね?」

サウザー「その他大勢のサブは、貴様ら346の無名アイドルの有象無象と、多少は我が事務所からも抜擢しようと思うが…」

サウザー「あくまで主役はッ! 我ら『南斗DE5MEN』だッ!!」

ちひろ「分かりました。前向きに検討させて頂きます」

サウザー「フハハハハ!!」

ちひろ「…スペシャルドラマ…、でしたっけ?」

サウザー「アァン?」

ちひろ「大まかなプロットというか、台本はもうあるんですか?」

959: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 21:52:29.33 ID:WbniPH5r0

サウザー「フフフ…、よくぞ聞いてくれました」ニヤリ

ちひろ「(あるんだ…)」

サウザー「これを見ろ!」バサッ

ちひろ「ちょ、ちょっと…!」

ちひろ「床に投げ捨てず手渡しして下さいよ……もう…」

サウザー「以前、貴様ら346の所属アイドル主体で撮影していたB級ホラー映画…、なんだっけ、アレ?」

ちひろ「ああ…、『聖靴学園の七不思議』ですか?」

サウザー「流石にこのインテリジェンス溢れる聖帝と言えど、いきなりドラマの脚本を手掛けるとなると少々心許無い部分があった。恥ずかしながら…」

サウザー「故に、貴様らのその作品を少し参考に完成させた…、聖帝会心の一作だ!」

ちひろ「……どれどれ…?」ヒョイ

ちひろ「(私達の『聖靴学園』を参考にしたドラマですか…、ということはホラー……?)」

ちひろ「……」ペラッ




【 聖帝学園の七不思議(仮) 】




ちひろ「(……!?)」

960: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 22:00:06.16 ID:WbniPH5r0

ちひろ「ま…、待って下さいッ!」

サウザー「なにかな?」

ちひろ「タイトルから既に私達の『聖靴学園』のモロパクリじゃないですか!!」

サウザー「聖靴と聖帝…、確かに綴りは似ているがその実は似て非なる代物だろう?」

ちひろ「ま…、まあそうですが………、問題のドラマの中身は…?」パラパラ

ちひろ「……」ペラッ

ちひろ「………」ペラッ

ちひろ「…………」

サウザー「フフフフ…!」ニヤニヤ

ちひろ「……何で全頁白紙なんですか? まだタイトルしか決まって無いとか…」

サウザー「オールアドリブで撮影にチャレンジしますので」

ちひろ「」

サウザー「予定としては、『学園スタイリッシュアクションホラーファンタジー系ドキュメント風世紀末ドラマ』に仕上がると思います!」

サウザー「既にSNK局もこの内容で承諾し撮影準備を進めている」

ちひろ「…」

サウザー「故に、キャストの抜擢はアドリブの融通が利く聡明な下郎を用意するが良い」

961: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 22:09:55.19 ID:WbniPH5r0

サウザー「撮影予定日はまだ数ヵ月後だ。それまでに我が南斗でも人員補充を済ませねばならんからな…」

ちひろ「…?」

サウザー「地方に遠征か…。それもまた悪くは無い…、フフフ…!」

サウザー「俺は岡山にしよう。シュウ様あたりは神奈川とか…」

ちひろ「まあ……、別に構わないんですが、ロケ地などの目処は立っているんですか?」

サウザー「ロケはセットではなく、実際の校舎を使用し撮影する予定だが…」

サウザー「学校側にまだアポイントを取っていない。しかし、そうだな…」



●安価
ロケ地(都道府県)
↓1

962: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 22:10:07.27 ID:Yz+Qci4AO
京都

964: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 22:12:57.48 ID:WbniPH5r0

サウザー「ロケ地は京都辺りを希望しようか。修羅の国にもそう打診しておこう」

サウザー「京都であれば、観光出来る場も所狭しと思い浮かぶ」

サウザー「さながら、ロケ直前に遊ぶ…、例の『アイプロ』には持って来いではないか! フフフフ…!」

ちひろ「……」

サウザー「…以上だ。では後日また会おう」

ちひろ「(参加拒否しようかなぁ……)」

サウザー「あ、あとこれ挨拶代わりに…」


ゴトッ

ちひろ「…? なんですかこの…、携帯ゲーム?」

サウザー「我が7610プロダクションは食品、ファッション…」

サウザー「そしてゲーム業界にもいよいよ参入する計画を進行中である」

サウザー「それ、まだ開発中だけど、よければどうぞ。きっと楽しんで貰えます」

ちひろ「…」ヒョイ

ちひろ「(ゲームですか…、アイドルの持ち曲に合わせてリズムを取る音ゲーとか…)」カチカチ

ちひろ「(アイドルをプロデュースし、育成するシュミレーションも面白いかもしれま…………………)」ピコン


 



ちひろ「…ウ゛っ!?」ガタッ

965: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 22:15:33.20 ID:WbniPH5r0

ちひろ「よ…!」

ちひろ「よりにもよって南斗六聖拳の恋愛シュミレーションッ!?」

サウザー「どうかな?」ニヤリ

ちひろ「超エグっ!! これどの層がターゲットなんですか!?」

サウザー「そんなもの、当然南斗DE5MENを崇拝する下郎共にきまっておろう?」

ちひろ「ウッソぉ!! 先程のドラマといいこのコアな趣向のゲームと良い、よく他企業に引け目も恥じらいも無く企画を通せますね、貴方!!!」

サウザー「それはこの聖帝のネゴシエイト力とプレゼン力がズバ抜けているからだ」

966: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 22:17:03.76 ID:WbniPH5r0

ちひろ「と…、と言うか…!!」カチカチカチ

ちひろ「何で最初の攻略対象は貴方しか選択できないんですか!?」

サウザー「嬉しいだろう?」ニヤリ

ちひろ「(何も喜べる要素が無い……!)」」

サウザー「ではな。ドラマの方のメンバー調整は、早めに連絡をよこせ」スタッ



スタスタ…

バタン

ちひろ「ちょ、ちょ、ちょ………ッ!!」バタバタ

ちひろ「このゲーム要りませんから持って帰って下さい! 多分今日中にスクラップになる末路しか辿らないですよッ!?」

ちひろ「………ハッ!」

ちひろ「(いや…、でも余程のモノ好きのマニアなら…、このプロトタイプ版は価値があるかもしれない…)」

ちひろ「(一応は大切に保管しておくべきか……)」



━━━━━━━━━━━━━
『アイドルプロデュース』
【 聖帝学園の七不思議(仮) 】
………今夏放送予定
━━━━━━━━━━━━━

・・・・・
・・・


967: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 22:19:21.95 ID:WbniPH5r0


・・・
・・・・・
======
~~現在時刻~~
(都内病院 入口)





シン「……さて…」

シン「診断も済んだし、早速プロダクションに出向くとするか…」



「あ、あの~…」

シン「?」クルッ



「し、シンさーん? 調子は……どう?」

「噂を聞いてビックリしたけど、私の事とか……覚えてるかな?」

シン「…」

シン「……」

「……っ」ドキドキ

シン「何だ…、本田未央か…」

シン「ここで何をしている?」


未央「えっ…!!」

未央「あ、アレっ!?」

シン「素っ頓狂な声を出すな。ここは病院の敷地だぞ」

未央「ご、ごめんごめん…。予想外の返事にビックリしちゃって…」

968: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 22:27:37.02 ID:WbniPH5r0

シン「……大方、俺の怪我に関して下らん噂を耳にしたのだろう?」

未央「そ、そうだよ! 高い所から転んで、『記憶喪失』って…!」

シン「案ずるな。あの程度の高さから紐無しバンジーしても俺は死なんし、そんな症状など微塵も無い」

未央「……!」

未央「な…、なんだぁ…。はあ…、良かったよぉ…」

未央「いやぁ、流石に不死身のプロデューサー達と言えど、ちょっと心配したんだよ?」

シン「…そうか、それは済まない事をした」

シン「神経内科に通っているのも、今日は博士にしつこく言われたから渋々赴いたが…」

シン「俺は至って健康体そのもの。何も活動に支障は無い」

シン「しかし…、わざわざ貴重な夏休みにも拘らず来てくれたのか。感謝しよう」ポンポン

未央「えへへ…♪ まあ大丈夫そうで一安心ですなあ♪」

未央「…ということで、二人とも! 出てきても大丈夫だよっ!」

シン「…?」

969: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 22:28:29.63 ID:WbniPH5r0

藍子「よ、良かったぁ…。噂を聞いた時は、もう不安で……」スッ

未央「あーちゃん、ホントに心ここに非ずって感じでずーっと心配してたんだよねぇ」

茜「もし本当に記憶喪失なら、私の情熱と気合の荒療治でイッパツ! ドカーンと治していたんですけどね!」スッ

未央「いやいや、茜ちん…、治すのにドカーンは無いでしょ~」

シン「…この二人は、物陰から様子を伺っていたのか…」

藍子「は、はい。すみません…」

茜「流石に噂が本当だったら、少し会うのに気が引けちゃって…」

972: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 22:37:32.49 ID:WbniPH5r0

未央「まあまあ♪ 何とも無いんだから良かったじゃん、ね?」

未央「もしシンさんの都合が良ければ、これから何処かご飯とか…」

シン「…」

シン「本田未央…」

シン「その二人は誰だ? お前の学友か?」

未央「はへ?」

藍子「!!」

茜「…?」

シン「いや…、何故赤の他人を連れてここへ来たのだ?」

シン「見舞いなら、まあ有難いのだが……」

シン「……?」

未央「な…、何が……?」

シン「………」

茜「……!」

藍子「」

未央「えっ…、え……??」


・・・・・
・・・


974: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 22:46:31.73 ID:WbniPH5r0


・・・
・・・・・
=======
~~30分後~~
(喫茶店)



シン「……」

藍子「………」

茜「………」

未央「(き、気マズ過ぎるよぅ…、うぅっ……)」

未央「(助けてしまむーっ…! しまむーならこんな時は…)」

未央「(『大丈夫ですよっ! 頑張れば絶対記憶は戻りますよ♪』)」

未央「(なんて…。いや、これはテキトー過ぎて寧ろ逆効果に……)」

未央「……」

藍子「し、シンさん…、ここの喫茶店には、私とよく訪れた事があるんですが…」

藍子「覚えて無い…、ですか?」

シン「それこそ貴様ら二人の記憶違いだろう」

シン「俺が好き好んでこんな女々しい店に入り浸るとは、到底思えん。趣味も合わん」

藍子「…」

未央「」

975: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 22:47:48.05 ID:WbniPH5r0

茜「わ、私のことも忘れちゃったんですか?」

シン「忘れた…、という感覚は無いな。むしろ初対面だ」

シン「未央。貴様の遊びかドッキリに付き合う暇は、これ以上持ち合わせんぞ」

未央「い、いや…、遊びじゃなくて……、ええっと…」

茜「でも…、何故に未央ちゃんの事だけは覚えているんでしょうか?」

藍子「そ、そうですよっ! 何でこの3人の中でピンポイントで未央ちゃんだけ…」

未央「!」

未央「言われてみれば……!」

シン「ふむ…」

シン「…仮に貴様らの今までの言動が何の茶番でも無く、俺がバンジーの拍子で一部の記憶を失ったのならば…」


●安価
シンが本田未央の事を覚えていた理由
↓1

976: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 22:49:05.42 ID:MyNSVMZ4o
「ちゃん」を先にする愛称の特異性

979: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 23:16:45.92 ID:WbniPH5r0

シン「恐らく、本田未央が俺の記憶に留まった原因は、『ちゃん』を先にする愛称の特異性だろう」

未央「へ?」

藍子「ちゃん…、愛称…?」

茜「ああ! 『ちゃんみお』という事ですね!」

茜「たまに社長とかがそう呼んでいる時がありますよ!」

未央「あ、確かに…。私達ユニットの担当決めの直談判の時も、呼ばれたかもしれない…」

シン「語呂の良さだけでは無い。何か『ちゃんみお』というキャラクターは…、特に、こう…」

シン「破天荒と言うか突飛と言うか。あり余る元気を暴走させている人物の印象が強い」

未央「ま、まあ…、名前でそこまで好感を持たれているなら、ちょっと嬉しいけど…」

980: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 23:17:40.67 ID:WbniPH5r0

シン「まあ……、冗談はさておきだ」

シン「とにかく、そういった個人的な思い入れの強い物や付き合いが長い物など…、頭に染みついている記憶が残り、それ以外の瑣末な記憶は消し飛んだのではないか?」

藍子「さ…、瑣末……っ?!」

未央「あ、あーちゃん! きっと深い意味は無いよ!」

シン「別にそれらは忘れても支障は無いと言う事なのだろう。まあ、この俺が何かを忘れると言う事は断じてありえんが…」ズズズ…

藍子「」

茜「」

未央「…」

シン「本田未央は、我がプロダクションの門を一番初めに叩いた女だ」

シン「付き合いも長いし、それで記憶に留まったと言うのならば納得は出来よう」

未央「う、嬉しいけど、何か複雑だなぁー…、あはは…」チラッ

藍子「……」

茜「だ、大丈夫ですよ!! きっとその内思いだしますから!!」

981: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 23:19:18.12 ID:WbniPH5r0

シン「もういいか? 今日は近日行うドラマ撮影に付いて、サウザーから説明を受けるのだ」

未央「ドラマ撮影?」

シン「ああ。京都で行うらしい。一夜完結のドラマで…」

シン「ロケは一週間後だ。メインキャストは南斗DE5MEN…」

シン「更に我が事務所、帝都、346から二人ずつ声を掛けると聞いたが…」

茜「特に、何も聞いていないですが…」

藍子「はい。私も初耳です」

シン「サウザーの言う所、今日中に決めるとの事だ。明日には耳に入るんじゃないのか?」

シン「…………いや、待て」

未央「?」

シン「既に奴は一人だけ目星を付けたと言っていたな…。誰だったか………」

982: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 23:39:19.80 ID:WbniPH5r0

シン「………」

藍子「…」

茜「……?」

シン「………思いだせん」

未央「だ、大丈夫? もしかして、あーちゃんと茜ちんの他にも、思い出せない人がいるとか…」

シン「……?」

未央「む、無理しないで良いよ! 事務所に戻れば聞けるから…」

シン「いや……、あれは確か…」



●安価
7610プロダクション
メインキャスト①
↓1

983: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 23:39:28.71 ID:Yz+Qci4AO
藍子

988: ◆IChdy0b67U 2015/09/04(金) 23:45:41.00 ID:WbniPH5r0

シン「高森……」

藍子「!」

シン「高森サイコだったか…」

藍子「」

未央「あ…、『藍子』だよ! それ多分!!」

シン「ああ、そんな感じの名前だったな」

藍子「わ、私がですか?」

シン「そうか…。貴様の名前も高森藍子だったな…」

茜「ほ、本当に記憶ないんですか?」

シン「いや、寧ろお前達二人は本当に初対面だ。サウザーも何時の間に勧誘していたのだか…」

未央「ううん…」

藍子「(これは重症ですね…。いや、ビルの屋上から紐無しバンジーして記憶喪失だけに収まったのが本当に奇跡なんですけど…)」

茜「(強いショックを与えたら治ると聞きますが…、やはりここは私が……)」


・・・・・
・・・


引用元: サウザー「モバマスアイドル獲得に向け華麗に制圧前進あるのみ!」