1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:40:54.14 ID:zfn4H/ES0
鈴「急になによ藪から棒に」

一夏「いやさ、ここんとこ寒さも一段落してきたからさ」

ラウラ「出かけるのか!なら私も行くぞ嫁!」

シャル「どこかに出掛けたいの一夏?」

一夏「それもあるけど、電車とかじゃダメなんだ…車で出掛けたい気分なんだよ」

セシリア「一夏さんは車をお持ちになられてるんですの?」

一夏「ははッ 流石に俺は持ってないけどさ、車とかドライブは好きなんだよ」

箒「そ、そうだったのか? 初耳だぞ一夏」

一夏「あ~ドライブ行きてぇ~な~」

ヒロインズ「「「「…これはチャンス!!!」」」」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:41:59.26 ID:zfn4H/ES0
かくして一夏とドライブデートをするために彼女達は奔走した

「シキュウヨウイシテクダサイマシ」「シジヲアオギタイ」「モウネエサンニワタノミマセン!」

そしてついにその日がやってきた

一夏「ふぁぁ~あ、まったく箒のやつこんな朝早くに呼び出して何だってんだ?」

ブロロロロロロロ…キッ!

箒「一夏! 待たせたな! 車を借りてきたぞ! その、良ければだな(テレテレ) これでドライブにいk

一夏「あああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁああああ!!!!」

箒「!!!!?」(ビクッ)

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:44:05.48 ID:zfn4H/ES0
一夏「何っっっっっでなんだよ!!!!?」

箒「お、おい一夏どうしたんだ?」

一夏「箒!!!」

箒「ヒヘィ!」

一夏「…すまん、少し取り乱した」

箒「全く、一体どうしたというのだ」

一夏「どうしたもこうしたも ハハ… お前の乗ってきた車だよ…」

箒「ん? ホンダのフィットがどうしたと言うのだ?」

一夏「うん。フィットには何の罪もない 良い車だ」

一夏「俺をドライブに連れて行く為に車を用意してくれた箒にもホント感謝してる」

箒「…」

一夏「でもその車じゃ箒とドライブには行けないんだよ」
 

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:45:27.61 ID:zfn4H/ES0
箒「…何?」

一夏「俺としてもこのまま箒とドライブデートと洒落込みたい気もする」(ウンウン)

箒「!!! なら何故だ!?」

一夏「いいか箒、まず俺も箒もまだまだ若いんだよ 冒険心も好奇心も旺盛な時期だ」

一夏「箒は料理もできるしお固い真面目な性格 そこに加えてフィットと来た」

一夏「普通すぎるんだよ! トキメキ不足なんだよ! 間すっ飛ばして所帯じみてるんだよ!!!」

箒「っな! おま「山田先生なんだよ!!!」一夏

箒「   …山田先生?」

一夏「フィットに乗ってくるべきなのは山田先生なんだよ! …あーハッハッハ、ヤバいわソレwww」

一夏「もう幸せな家庭とか未来とか想像して回路開いちゃうもんソ・レ・ワwww幸せ回路www」

ポワワワ~ン『織斑くん、今日の事は織斑先生には秘密ですよ?』

    『すスイマセン!シフトノブと間違えちゃいました』ナンチテェ!

一夏「でもな箒ぃ お前はまだ若者なんだよ まだまだイロイロ冒険したい相手なんだよ」

箒「じゃあなんなら良かったんだ!言ってみろ一夏!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:46:48.54 ID:zfn4H/ES0
一夏「そうだな、強いて言うならば…マツダロードスターだ」

箒「…ロードスター」

一夏「ああ、若者から初老まで、カップルのデートカーにぴったりの軽量オープンカーだ」

一夏「万人に似合う所も、真面目な人のチョットした冒険心をカバーできる所も箒にピッタリだ うん」

箒「わ、解った。次の休みには用意しておく。だから今日のところh

一夏「それは無理だ だってそうだろ? ファーストドライブデートは人生で一回しかないんだぞ?」

箒「こないだはそんな感じじゃなかったダロ!もっと気軽な感じだったじゃないか!」

一夏「ごめん だって箒がそこまでしてくれるなら…俺も生半可な気持ちじゃ乗れない」

箒「一夏」(キュン)

箒「仕方ない、なら今日の所は諦めよう 全くワガママな奴だ」(テレテレ)

一夏「ごめんな箒」(ニカ)

シャル「おーい 一夏~~~♪」ブロロロロロロロ
 

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:48:07.85 ID:zfn4H/ES0
ブロロロロロロロ…キッ!

箒(なにぃシャルロットの奴が外車で来よった!抜け駆けする気か忌々しい雌狐めが)

シャル「ねぇ一夏、せっかくの休みだしこれでドライブ行かない?」

一夏「」

シャル「どうかなこの車、大事な貯金ちょっと下ろして買ってみたんだぁ~」

一夏「あああああああああああああああああああああああああああああああああああぁ!!!!!」

一夏「フーッ フーッ 」

シャル「え?い、いちk」

一夏「どわああああああああああぁんんん!!!!!ぁぁぁぁああああああ!!!!」

一夏「もぉぉぉ何っっっっっでなんだよ!!!!ああ!」

シャル「ヒィィ!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:49:29.44 ID:zfn4H/ES0
一夏「フーッ フーッ ゴホン すまんシャル 取り乱して」

シャル「ど、どうしたの一夏!怖いよ?怒ってるの?」

一夏「どうしたもこうしたも ナハハ ただシャルの乗ってきた車がさ・・・」

シャル「え? プジョーの308CCがどうかしたの?」

一夏「ああ。ハハ! 308CCには何の罪もない 良い車だよな」

一夏「フランスの色気 モダンなデザイン オープンにもなる上にクローズではメタルトップ」

シャル「でしょ?」(エッヘン)

一夏「でもその車じゃシャルとドライブには行けないんだよ…」

 

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:50:49.96 ID:zfn4H/ES0
シャル「…ど、どうしてさ!」

一夏「俺としてもこのままシャルとドライブデートと洒落込みたいのはヤマヤマだ」(ウンウン)

シャル「!!! じゃあ今かr

一夏「シャル、そりゃお前も何だかんだ言っても社長令嬢だ 車買うならやっぱり新車なんだろう」

一夏「でもシャルは…俺のシャルはもっと家庭的で…物にも昔の思い出とか思い入れとか大事にして…」

一夏「そこにドバーンと新車のカッチョイイ車だよ!!!畜生おぉぉ!」

箒「ソーダ!ソーダ!ワタシタチトハチガウヨナー」

シャル「ちょ!ちょっとm「束さんなんだよ!!!」一夏

シャル「え?  束さん?IS開発者の?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:51:45.35 ID:zfn4H/ES0
一夏「308CCに乗ってくるべきなのは束さんなんだよ! …あーハッハッハ、ヤバいわコレwww」

一夏「年上の小悪魔的お姉さんがフランスオープンカーでお・出・迎・えwwwテラヤバシュwwww」

ポワワワ~ン『いっくん束さんがお迎えに来たよ~』

    『今日は束さんがいっくんをデートに連れてってあげるのだぁ♪』鼻血ブフォォ!

一夏「でもシャルゥ お前は家庭的でいい子キャラなんだ ぽかぽかドライブデートしたいんだよ」

シャル「じゃあなんなら良かったの一夏!?教えてよ!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:53:26.59 ID:zfn4H/ES0
一夏「そうだな、強いて言うならば…ルノー4キャトルだ」

シャル「…ルノー4キャトル」

一夏「ああ、フランスの古い実用車だけど実に良い感じのレトロでオサレなデザインなんだ」

一夏「シャルはコレがお母さんとの思い出の車なんだよ それでバイトしてなんとか買い戻すんだよ」

シャル「いや、お母さんはシトロエンに乗っt

一夏「でさ、弁当とお茶持って牧場とか高原なんかにドライブ行ったら…うえっへwww」(ニヘラッ)

ポワワワ~ン『一夏♪僕お弁当作ってきたんだよ』

    『見て見て!羊さんだよ一夏♪』ッフォォォォォ---!!!ソウルシャウッ!!!

 

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:54:36.08 ID:zfn4H/ES0
箒「おい一夏!私の時はそんな妄想なかったダロ!!!」

シャル「わ、解ったよ一夏! 次の休みまでに用意しとく。だから今日のところh

一夏「それは無理だ ファーストドライブデートは人生で一回しかないんだ 適当な気持ちじゃ駄目なんだ」

一夏「それがシャルとなら尚更だ」

シャル「一夏」(キュン)

シャル「わかったよ! 来週までには絶対用意するからね!」(キラキラ)

一夏「ごめんなシャル」(ニカ)

箒「オイ イチカ! ワタシトノヤクソクワ!」



セシリア「一夏すわぁ~~~ん♪」ガ゙ロロロオオオオオォン

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:55:39.58 ID:zfn4H/ES0
ガロロロロロロロン…キキーーー! ズボボボボボ  ブオブオォォォン…ボォォン!

ホ・シ(うっせー!五月蠅いわボケセシ!てかブッサイクやの~このハコ)

セシリア「一夏さん、いい天気ですしこれからドライブでもいかがでしょう?」

一夏「」

セシリア「どうですこの車、わがイギリスの誇る

一夏「Fふぁああああああああああああああああああああああああああああああああああぁa!!!!!」

一夏「ヒッヒッフーッ ヒッヒッフーッ ハーッ」

セシリア「ああのい、いちk」

一夏「んぁぁぁぁああああああああああぁっぁあッckく!!!!」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:56:59.48 ID:zfn4H/ES0
一夏「ホワァァァァァイイ!!!!Oh Goooood!!!!」

セシリア「ヒィィ!」

一夏「WHY!!!!? ワイゴッド!?     …あ、す、すまんセシリア 昂ぶりを抑えられなくて」

セシリア「ど、どうしましたの一夏さん? そんなに興奮してはお体に障りますわ」

一夏「どうしたもこうしたも ハッハッハッハッハ… セシリアの乗ってきた車がさ…」

セシリア「ええ♪ 我がイギリスの誇るTVRタスカンですわ♪」

一夏「ああ タスカンな スゲーヨ オーラパネェヨ 最高の車だよ」

一夏「英国の変態デザイン 変態スペック もはやこの車がカッコイイのかカッコ悪いのか…」

一夏「それすら俺の感性じゃ判らない 実にイギリスらしい突き抜けた車だよ」

セシリア「さすが一夏さん、この車の良さを解って頂けましたのですね」(セッシーン)

一夏「でもその車じゃセシリアとドライブには行けないんだよ!」

 

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:58:12.63 ID:zfn4H/ES0
セシリア「 ぇえ!?」

一夏「俺としてもホントはこのままセシリアとドライブデートと洒落込みたいぐらいだ」(ウンウン)

セシリア「!!! では今かr

一夏「セシリア、そりゃタスカンは暴走気味のセシリアのパワーも若さも受け止められる車だよ」

一夏「でもセシリア、俺の中のセシリアは…とことんお嬢様キャラなんだよ!」

ホ・シ「 T・P・O♪ T・P・O♪ セシリアT・P・O♪ムシムシー! 」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:58:47.22 ID:zfn4H/ES0
一夏「現に今もフリフリの服装じゃねーかよフリフリでタスカンは無いんだよ!ヘアバンドすっ飛ぶぞ!」

セシリア「い、一夏さん落ち着きにn「のほほんさんなんだよ!!!」一夏

セシリア「  布仏…さん? 一夏さんワタクシさっぱり意味が」

一夏「タスカンに乗ってくるべきなのは のほほんさんなんだよ! …チョット待てよ、あーコレ ヤヴぁイわw」

一夏「普段のほわ~っとした彼女がビシっと決めた出で立ちで 直6ENG 4L SPEED-Six 唸らせてさwww」

一夏「ケツ振りまくり、タイヤ痕残しまくりでかっ飛ばすんだよwww」

ポワワワ~ン『よ~し おりむー飛ばすよ~』

    『はわわ~やっちゃった~ おりむーだいじょ…!おりむー?おりむー!!!?』

シャル「タスカン+のほほんさん=プライスレス…シチュエーションマニアの一夏らしいチョイスだね」

箒「シチュマニア…私は…一夏の事をなにも知らなかったと言うのか」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 18:59:31.93 ID:zfn4H/ES0
一夏「いつも周囲を振り回す彼女にピッタリだよ、うん でもセシリアお前にそんな意外性は要らないんだ」

セシリア「もう!一夏さん!? じゃあワタクシは何に乗って来ればよかったのですか!?」(プリプリ)

一夏「そうだな、う~ん ブ… いや サスガニ… んん…」

セシリア「はっきりおっしゃって下さいまし!」

セシリア「ワタクシ一夏さんの為ならなんだって致しますわ!」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:01:02.09 ID:zfn4H/ES0
一夏「そうだな、強いて言うならば…ベントレーコンチネンタルスーパースポーツだ」

セシリア「…ベントレーコンチネンタルスーパースポーツ」

シャル「べ!? チョット一夏!僕達まだ学生なんだよ?それにいくらセシリアでも…」

箒(弁当入れ?車の話ではなかったのか?それにシャルのあの狼狽え様、エロい話か?)

一夏「ああ、セシリアの美しさ、押しの強さ、そして抑えきれない気高さに耐えられるのはコイツだけだ」

セシリア「まあ♪美しいだなんて♪いちk

一夏「やっぱりセシリアには優雅に振る舞える車が良い、でもその内には獅子の様な力強さも必要なんだよ」

一夏「加えて俺たちが乗るには運転手付は早すぎる 2シーターが望ましい」

シャル(もう基準がメチャクチャだよ…)

 

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:02:12.34 ID:zfn4H/ES0
一夏「こいつで夜の高級ブランド街に買い物デートwww俺荷物持ちwwww」

一夏「山頂からの夜景に浮かれるセシリア嬢wwwwウヒョヒョwww」

ポワワワ~ン『次はあの店に行きたいですわ!』

    『こんなムードのあるレストランで一夏さんと…夢のようですわ♪』

セシリア「…承知致しましたわ一夏さん 直ぐに準備させますわ! ですから今日のとこr

一夏「それは無理だ ファーストドライブデートは人生で一回しかないんだ とびきりの一日にしたい」

一夏「わかってくれるか? セシリア…」

セシリア「一夏さん」(キュン)

セシリア「ではワタクシ達専用のベントレーが来た暁には必ずや」(チョローン)

一夏「ごめんなセシリア」(ニカ)

ホ・シ「イチカ! オマエワ マタセッソウナク!」

ラウラ「嫁ーーー!!!」グオオオオオオオン!!!メリメリメリ!!!樹木バキバキィ!!!

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:03:16.56 ID:zfn4H/ES0
ブボボボボッボオボボン! ズサーーー!

ホ・シ・セ( ゲホッ ゲホッ ゥエッホ けむ! 煙たぁ!)

ラウラ「嫁よ、今からドライブに行くぞ!」

一夏「」

ラウラ「フッ、心配無用だ コイツなら何処にでも行けるぞ!」

一夏「しゃぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぃぃぃいっっせぇぇぇぇぇえええええ!!!!!!!!!」
   (=クソッタレェェェェ!)

一夏「ィイッヒ!!! ハープゥゥ!!! ショーン!!! ディ! ナァーゼェ!!! フォォォォォルゥ!!!」
   (=俺はうんざりだよもう!)

ラウラ「おお!流石嫁、花嫁修業も抜かりないな。いつの間にかドイツ語を勉強をしていたのだな!」

一夏「ハルトォォ!!! ダァイ!!! マァァウル!!!」
   (=黙れよもう!)

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:04:38.42 ID:zfn4H/ES0
ラウラ「Chill out! Atmen Sie tief ein!」
   (=落ち着け、深呼吸だ!)

一夏「そんな流暢に言われたらわっっかんねぇぇぇんだよぉぉぉ!!! ふぐ! …うぐ …ヒッグ …グス」

ホ・シ・セ(…もう、なにがなにやら…)

一夏「 フー… スーーッハーーー よし、…うん ゴメンなラウラ急に叫んだり泣いたりして」

ラウラ「落ち着いたか? 一体どうしたというのだ?尋常では無かったぞ?」

一夏「どうしたもこうしたも (ナデリコナデリコ) ラウラの乗ってきた車がさ…」

ラウラ「うむ!我がドイツ、ダイムラーの誇るウニモグだ!」(フン!)

ホ・シ・セ(…ポカーン…)

ラウラ「ウニモグだ!」(ドン!)

ホ・シ・セ「いや聞こえてるけどさ…」
 

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:06:17.81 ID:zfn4H/ES0
一夏「ああウニモグな 流石の俺も初めて見たよ その道では知られた名車だよ 他の追随を許さねーよ」

一夏「約3,000の各種アタッチメントで悪路走破・高所作業・工作作業・農作業・災害救助…」

一夏「どんな場所のどんな作業でも最高のパフォーマンスを見せてくれる 頼れる奴だ」

ラウラ「ああ、クラリッサが教えてくれたぞ 日本人はドイツ車に高性能と質実剛健を求めていると」

ホ・シ・セ( 間違っちゃいないけど…なんかベクトルが… )

一夏「でもその車じゃラウラとドライブには行けないんだよ!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:07:39.08 ID:zfn4H/ES0
ラウラ「何!?何故だ嫁ぇ!」

一夏「俺としても心底ウニモグでラウラとアウトドアデートに出かけたい」

ラウラ「なら決まr

一夏「ラウラ、ウニモグは凄い 渓谷だろうが森林だろうが演習場だろうが俺たちを連れて行ってくれるだろう」

一夏「でもなラウラ、ドライブデートなんだよ!俺は初めての…ドライブデートに…ウニモグは…流石に!」

ラウラ「案ずるな嫁! コイツは舗装道だって「やっぱアウトドアデート向きなんだよ!!!」一夏

セシリア(そもそも一般向車両とは思えませんわ…)

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:08:51.99 ID:zfn4H/ES0
一夏「これがガチキャンプやサバイバル旅行なら最高だったぜ? 気分はもうベア・グリルスだよ! あーハハハ…」

ポワワワ~ン『嫁!あそこにキャンプを張るぞ、木材の伐採を』

    『起こした火が延焼しているぞ!ウニモグで消火だ!』

    『なんだ釣りは坊主だったのか? 私は鹿を仕留めたぞ! フフ、嫁を食わせるのは夫の勤めだからな』

    『む?寒いのか? よし私もそっちの寝袋に入ってやろう』ドゥフフフフフwwwコポォwww

箒「いつまで呆けている!」(バシィ!)

一夏「ゴフッ! と、兎に角、確かにソイツを乗りこなせるのはラウラだけだろう」

一夏「しかし!初のドライブデートは俺だってドキドキイチャコラしてーんだよ!ウニモグじゃ肩も抱けねーんだよ!」

ラウラ「ドキドキ…イチャコラ… ふむ…で、嫁よ 私は何に乗って来るべきだったのだ?」

一夏「そうだな、強いて言うならば…   強いて言うならば…   ん~何だろう」(チラッ)

ホ・シ・セ( 知るか!!! )

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:10:27.52 ID:zfn4H/ES0
ラウラ端末「私ならアウディA1が良い!!!」

全員「!?」

ラウラ端末「小柄な隊長を近くに感じられるコンパクトさ!」

ラウラ端末「隊長のドイツ軍人らしい凛々しさをより引き立てる精悍なフロントマスク!」

ラウラ端末「隊長!今日にでも購入しておきますんで私とデートしに一時原隊復帰を!」

ポワワワ~ン(…クークーと寝息を立てて助手席で寝るラウラ…)

    (A1の座席をMAX前にしてもペダルギリギリのラウラ…)ホンワカ

一夏「…あんたがクラリッサか? ふふ、いい夢みせてくれるぜ」

 

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:11:40.48 ID:zfn4H/ES0
ラウラ「嫁!そのA1とか言うのならいいのだな? クラリッサ直ぐに空輸申請を!」

ラウラ「嫁、すまんが今日の所は私とアウトド

一夏「それは無理だ 可愛いラウラとのファーストドライブデートは人生で一回しかないんだ 俺…まってるからさ」

ラウラ「かわ! …嫁///」(キュン)

一夏「ごめんなラウラ」(ニカ)&(ナデリコナデリコ)

ホ・シ・セ「ワタシタチガサキダカラナ!!!」


グォォォオオオオオン

キャルキャルキャルキャキャキャギャァーーー!!!    …ガチャリ

ホ・シ・セ・ラ(次は誰だ…)

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:12:54.63 ID:zfn4H/ES0
千冬「なんだお前達、がんくび揃えて」

ホ・シ・セ・ラ「織斑先生(教官)!」

千冬「  …ふん! まぁいい おい一夏! 新車の慣らし運転だ 付き合え」(ニヤッ)

一夏「」

ホ・シ・セ・ラ( …ゴクリ)

一夏「      イイ…  」

千冬「 ぁあ?」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:14:24.48 ID:zfn4H/ES0
一夏「スッゲェ良いよ千冬ねえ!!! ピッタリだよエクセレントだよパーフェクトだよ!!!」

一夏「独身でエリート校勤務のツン姉、スーツの似合う美人教師が乗る   …日産フェアレディZ!」

一夏「流石だよ…」

千冬「いいから早く乗れ馬鹿者」

一夏「おう!」ガチャバタン!

千冬「 フフ じゃあな小娘ども」(ニッタァァァ)

グォォォォオオオオオオ~   オオオオオオォォォォン  オ↑オオオオオ→ォォォォン 

ホ・シ・セ・ラ「 グヌヌヌヌヌ… 」
 

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:15:48.34 ID:zfn4H/ES0
セシリア「行ってしまいましたわ…」

箒「…ああ」

シャル「まぁ、織斑先生なら仕方ない…かな」

ラウラ「たまには姉弟水入らずも良いだろう」

ボロロロロ ロロロロロロ~


鈴「一夏~~~~!」

ボロロロロロロロロロロロロ… キキィィィィギュギュゥ

鈴「一夏!? 一夏は?」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:17:08.64 ID:nqHm2tv30
一夏「そうだな、強いて言うならば…xxx特性xxx自転車だ」

鈴「…xxx自転車?」

シャル「…」

セシリア(なんですの?それは)

一夏「ああ、鈴の華奢な身体とどことなく残る幼さに相応しいのはコイツだけだ」

鈴「ちょ、ちょっと何言っt

一夏「鈴の明るさと対照的なこの洗練された黒のボディ!スケルトンのシート!」

一夏「夜の人ごみをテールライトを走らせて走り抜けるところを想像してみろ!!」

一夏「たまらん」
 

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:17:22.07 ID:zfn4H/ES0
箒「今しがた出かけた所だ やたら飛ばしてるZと擦れ違っただろう あれに乗ってな」

鈴「ハァ!? あんたたち、そこ迄しといて黙って見てたっての? 信じらんない!」

キュルキュル! キュルキュル!キュルキュル! キュルルルルルルルルルル!!!

鈴「アタシは追っかけるわよ! じゃあね!」

キュルキュル! キュルキュル!キュルキュル! キュルルルルルルルルルル!!!

鈴「……」

キュルルルルルルルルルル!!! キュルルルルルルルルルル!!! ブスン! ブスン!

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:18:46.33 ID:zfn4H/ES0
鈴「もう! 早く動きなさいよこのポンコツ!」

キュルルルルルルルルルル!!! ブスン! キュルキュル!

ラウラ「我がドイツの国民車フォルクスワーゲン・ゴルフはポンコツなどでh

鈴「違うわよ! 江淮汽車の同悦よ! どこに目ェつけてんのよ!」

ホ・シ・セ・ラ「あっ…」(察し)

鈴「なぁぁんも~!!! う・ご・けぇぇぇ!」(ガン!!!)

ブスン! ブススン! チョロチョロチョロ・・・ バチバチ!!!

ホ・シ・セ・ラ「は!はぅあ!」

 

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:19:46.12 ID:zfn4H/ES0
【1カメ】
                               ヽ`
                              ´
                               ´.
                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                             ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
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82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:20:25.05 ID:zfn4H/ES0
【2カメ】
          ,,-'  _,,-''"      "''- ,,_   ̄"''-,,__  ''--,,__
           ,,-''"  ,, --''"ニ_―- _  ''-,,_    ゞ    "-
          て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
         ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
     ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
     "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"
         ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_  __,,-''"
        ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
      ,,-''::::二-''"     .--i|     .|i          "- ;;:::`、
    ._,-"::::/    ̄"''---  i|     |i            ヽ::::i
    .(:::::{:(i(____         i|     .|i          _,,-':/:::}
     `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
       "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
               ̄ ̄"..i|       .|i
                 .i|        |i
                 i|        |i
                 .i|          .|i
                .i|           |i
               .i|      ,,-、 、  |i
               i|      ノ::::i:::トiヽ、_.|i
           _,,  i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
     ,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:21:03.25 ID:zfn4H/ES0
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千冬「まったく、学園方面が全然進まんじゃないかこの渋滞は…」

千冬「これでは学園には辿りつけそうにないな」(フゥ)

一夏「 スゥー… スゥー… 」

千冬「あー 学園近くで事故でもあったか?  …アー チョウド休憩所ガアルナ-」(チラ?)

一夏「 スゥー… スゥー… 」

千冬「 ちょっと休んでくか一夏?…」(チラ?)

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:22:08.02 ID:zfn4H/ES0
一夏「 スゥー… スゥー… 」

千冬「 ……よし」(ゴクリ)

指示器「コッチン♪ コッチン♪ コッチン♪」

一夏「 んあ? イケネェ寝てた 千冬ねえ、寮着いたのかって! ウェェェェエ!?」

千冬「勘違いするな馬鹿 チョット休んでくだけだ 弟に手を出す馬鹿が居るかバカモノ ナニモスルモンカ」(目ランラン)

一夏「イヤイヤイヤ! 何か目がヤバイって! ちょ! ちょっとタンマ! まj……

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:23:34.65 ID:zfn4H/ES0
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一夏(その後しばらく、皆がドライブデートの約束を果たせと強要してきたのだが…俺はその日の記憶が全くない)

一夏(それどころか…   『ドライブ』…なんて恐ろしい単語なのだ…聞いただけで震えが起きる!)

一夏(あああああああ!もう思い出そうとするのは辞めよう!!! そんな物に俺が行く訳ない!)

一夏(千冬ねえもその日以来なんだがよそよそしくなってしまうし)

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:24:44.49 ID:zfn4H/ES0
蘭「一夏さん!どうしたんですか、顔色悪いですよ?」

一夏(でも、そんな俺にも最近やっと良いことがあったんだ まさかこの俺に彼女ができるとは!)

蘭「今日のツーリング、辞めときますか?」

一夏「いや、大丈夫♪ 行こうぜ蘭♪」(ニカ)

一夏(IS学園に入学してきた蘭の…ライダースーツに見を包んで YAMAHA YZF-R1 に跨る姿に一目惚れ)

一夏(2秒で決断、即告ったら2つ返事でOK貰って)

蘭「一夏さ~~ん はやく行きましょ~~♪」

一夏(…皆に追い立てられ鬱になり、頼る人も失っていた俺に、生きる喜び『ツーリング』まで教えてくれた)

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/06(水) 19:26:39.18 ID:zfn4H/ES0
一夏「蘭!今日も峠のカフェまでひとっ走り行こうぜ!」

蘭「はい♪」

一夏(よし 俺も卒業までには…目指せ原付免許取得!!!)



                                     おわり

引用元: 一夏「ドライブ行きてぇな」