4: ◆TpifAK1n8E 2015/09/01(火) 23:46:14.92 ID:LC7FPk6T0
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――1日目――――――


チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
時計を見れば、まだ午前6時前。すっかり早起きが習慣付いたな、と貴方は自分に感心してました。
何せ、幻想郷に来る前までは、休みの日には午後に起きることまであったのですから。


しかし、『ここの住民』で見れば起きるには普通の時間帯。日が昇ると同時に起床するなんてザラです。
『幻想郷の人里』で見れば、ごく普通の起床時間です。


と、いうことなので、貴方さっさと布団を畳み押し入れに仕舞い込みました。
そしてカレンダーを一枚めくり今日の日付を見ました。
そこで、貴方はふと気が付きました。


後10日で、幻想郷に来てから1年が経つのか、と。

5: ◆TpifAK1n8E 2015/09/01(火) 23:51:20.77 ID:LC7FPk6T0
※簡単なルール


【貴方】は幻想入りしてから後10日で1年が経とうとしています。
キリがいいので後9日でヒロインの好感度を上げて、恋慕とか親愛とか付けてください。


好感度の上げ方は主に安価とコンマです。
初期好感度をコンマで決定し、主人公の行動パターンを安価で決め、上昇幅をコンマで決める。といった流れです。


10日目を迎えた時点で、一定以上の好感度を持つヒロインの個別ルートに入ります。
一定以上の好感度を持つキャラが2キャラ以上の場合、多数決で1人のルートに決定します。二股はスゴイ・シツレイ!



なお、どのヒロインも一定以上の好感度を持たないで10日目を迎えてしまった場合
BADENDとして秋姉妹ルートに入ります。




続きます。

11: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 00:02:41.81 ID:jDt3tNiu0
長いようで短いものと貴方はしみじみしていましたが、仕事仕度をしなければならないのであまりのんびりもしていられません。
ともかく、【貴方】は窓を開け朝の空気を吸い込もうとしました。

すると――――――


「おはようございまーーーーーす!」


と、元気な声と共に窓の下からヌッ!と人影が現れました。
朝っぱらから驚いて思わず貴方は"ぎゃあ"と叫んで後ろに飛び退りました。
しかし、運悪く足を引っ掛けてしまい盛大に仰向けにすっ転んでしまいました。

よかったな【貴方】よ。地面"した"がコンクリートじゃなくてよ・・・

「あ、あらら・・・ごめんなさい、【貴方】さん」

痛みにもんどりうっている貴方に、人影の正体が心配そうに声をかけました。

12: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 00:10:15.05 ID:jDt3tNiu0
 

貴方は大丈夫ですよ、と痛みに堪えながらなんとか笑みを作って対応しました。

朝っぱらから貴方を驚かせた"女の子"は―――


ショートな黒髪に、白いワイシャツ。黒のスカートに、何より目立つ赤色の山伏風の帽子。
そう、彼女は―――


射命丸文「すみませんでした、【貴方】さん。では改めまして、おはようございます!」


幻想郷でも古株と言われる「天狗」という種族の一つである、鴉天狗。
同時に貴方が定期購読している「文々。新聞」の製作者でもある――射命丸文でした。

貴方は彼女の挨拶に返事をしました―――

14: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 00:17:49.31 ID:jDt3tNiu0
安価 ↓2

1.おはようございます。射命丸さん。
2.おはようございます。文ちゃん。
3.おはようございます。文。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁



1が最低。0は最高の10とします。
また、好感度が低いからと言ってそのキャラとの仲が悪いということは無く、以下のような関係になっています。

1~4・・・友人
5~8・・・親しい友人
9・0(10)・・・異性として意識



好感度の変化につれ二人称や言葉遣いが変化するキャラもいます。

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 00:18:44.30 ID:/3HNI+W4O

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 00:18:44.91 ID:6I0cUv4g0

20: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 00:36:17.20 ID:jDt3tNiu0
3.おはようございます。文。

射命丸文 初期好感度:1

文「はい!・・・さて、今日の新聞を届けに来ましたよー」

自分より遥かに格上であろう彼女ですが、貴方は彼女を呼び捨てで呼びます。
出合った最初のうちは貴方も「射命丸さん」と呼んでいましたが、彼女の新聞を定期購読し始め、
彼女と接する機会が増えるうちに「文さん」そして「文」と呼び方を変えていきました。

彼女もまたそれを満更でなく感じ、いい友人が出来た。とどこかで言ってたということを風の噂で聞きました。

文「はいどうぞ。・・・おや、これから朝ごはんを作るんですか?よろしければ味見担当の業務をば・・・」

貴方はにっこりと一言、また会いましょう。と述べ、窓をピシャリ、と勢いよく閉めました。
その勢いに、ほんの少し、先ほどの驚かされた恨みがあったかどうかは分かりません。

29: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 18:32:59.25 ID:jDt3tNiu0
 

窓を閉め鍵もきっちりかけた後、貴方は朝食を作り始めました。
何やら外から「入れてくださいよー!」と声が聞こえてましたが、カーテンを閉めると静かになりました。
多少のゴタゴタはあったものの、これで落ち着いて朝食を作れます。


―――外来人調理中…


ベーコンエッグ、ワカメのみそ汁、さんまの塩焼き、山盛りのキャベツ。ごきげんな朝食です。
朝食も以前からは考えられないほど充実した量を摂取しています。
これも幻想郷ライフの恩恵でしょうか。

いただきます。と貴方は箸を付け始めました。


―――外来人食事中・・・


朝食を終え、食器を片付けると、そろそろ仕事に出かける時間帯になったようです。
現在貴方は二つの仕事を掛け持ちしています。

30: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 18:53:19.20 ID:jDt3tNiu0
一つは、緑色の髪をした綺麗なお姉さんの花畑で花の栽培業です。
主に花の世話係として貴方はそこで働いています。
時折、人形みたいに可愛らしいが、毒を吐くこともある子供が来るようです。

もう一つは、銀色の髪をした格好いいお兄さんの雑貨屋で接客業です。
主に店番をまかされていますが、きちんと買い物をしてくれるお客さんはほとんどいないようです。
しかし最近では、赤髪のツインテールなお姉さんや緑髪の少し小さなお嬢さん。
それと、先ほどの元気な新聞記者が来ることも増えてきたようです。


どちらに向かいますか?



1.綺麗なお姉さんの花畑で花の栽培業
2.格好いいお兄さんの雑貨屋で接客業


安価↓3
(初日は結局どちらにも向かうことになるので優先順位が変わるだけです)

33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 18:54:31.62 ID:VIF5xgUUo

35: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 19:34:35.42 ID:jDt3tNiu0
2.格好いいお兄さんの雑貨屋で接客業

貴方は雑貨屋に向かうことにしました。
人里から出て少し歩いたところの、魔法の森の入り口にあるその雑貨屋の名は―――


「いらっしゃい。ようこそ『香霖堂』へ」


店――『香霖堂』に入ると、若い"男性"の声が出迎えてくれました。
声の主は銀髪に一本のアホ毛。ツートンカラーの変わった和服を着る彼は―――


森近霖之助「おや、【貴方】。君だったか」


『香霖堂』を営む店主であり、貴方の雇い主である――森近霖之助でした。

貴方は彼に挨拶しました。

36: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 19:37:57.86 ID:jDt3tNiu0
安価 ↓2

1.おはようございます。森近さん。
2.おはようございます。霖之助さん。
3.おはよう。霖之助。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 19:39:09.96 ID:HU3kDabI0

39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 19:39:39.38 ID:ha2TPzoMO

44: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 20:15:04.24 ID:jDt3tNiu0
2.おはようございます。霖之助さん

森近霖之助 初期好感度:8

霖之助「うん。今日もよろしくお願いするよ。・・・とは言ったものの、君の主な仕事は僕と雑談する位なものだけどね」

はは。と少し自嘲気味に笑う霖之助でしたが、
元々商売に熱心でない彼は実はそこまで閑古鳥が鳴いているこの現状を気にはしてないようでした。

貴方と彼との関係ですが―――あまり長い会話を好まない彼ですが、貴方とはよく話をします。
例えば、白黒調な魔法使いや紅白調な巫女さんはよく香霖堂に(冷やかしに)来て彼や貴方と話をします。
もちろん彼に話しかける数の方が多いですが。
両手に花な状況ですが、彼自身はというと、最も話かけることが多いのは何故か貴方でした。

そのことを魔法使いさんに突っ込まれた時は、
「つい薀蓄に熱くなって長く話を続けても真剣に聞いてくれるから」
との彼の話でした。

その話を聞いて女の子二人が貴方を羨ましそうに見ましたが、スルーしました。
俺は悪くねえ!

45: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 20:37:01.61 ID:jDt3tNiu0
さて、業務開始からしばらくして、予想通り彼との雑談に花を咲かせてましたところ。


「失礼するよーっ」


と、威勢のいい声で店に入ってきた女性がいました。

霖之助「おや、お客さん・・・になるかもしれないな。【貴方】、対応をよろしく頼むよ」

はい、と返事するなり、貴方は"一応"本来の業務である接客に入りました。
本来、数少ないお客さんに対応するなら店主である霖之助がやるはずなのですが、
彼の場合客かそうか判断できない場合、接客を面倒くさがる節があるので、普段は貴方が対応することになってます。

貴方は店に来たその女性に対応しました。
その女性は、赤いツインテールに和服を着ています。
そして何より、そのバストは豊満であった。


いらっしゃいませ―――

46: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 20:37:53.11 ID:jDt3tNiu0
安価 ↓2

1.小野塚さん。
2.小町さん。
3.こまっちゃん。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 20:38:09.27 ID:mJOL9B9to
2

49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 20:38:15.46 ID:K+cwtT/uO

50: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 20:59:04.46 ID:jDt3tNiu0
2.小町さん。

小野塚小町 初期好感度:6

いらっしゃいませ。小町さん。

本日最初のお客さん(?)である彼女は――小野塚小町、という死神でした。

「や!【貴方】か!今日はあんたが来てる日だったんだ。ラッキーだねえ」

なんとも嬉しいことを言ってくれる彼女と貴方は、度々宴会でよく相手をする仲でした。
当初貴方が彼女と知り合った時、死神、という職業を聞いて大層恐れ入ったようですが、
彼女の仕事は専ら三途の川を渡る船頭であり、イメージであったノートに名前を書いたりする仕事とは大きく違うものでした。

それからというものの、彼女自身のさっぱりとした性格もあり簡単に打ち解けたようです。

「今日は私は休みなんだ。ちょうど冷やかしにいい所があると思って来たんだけど・・・」

残念ながらお客さんでは無かったようです。貴方は、それを店員に言いますか、と苦笑いを浮かべて言いましたが・・・

「まあ、あんたが店番やってるなら何か買ってかないと悪いしねえ。ちょっと見させて頂くよ」

どうやら霖之助にとってもラッキーなことになったようです。

52: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 21:09:46.37 ID:jDt3tNiu0
それから三十分ほど、たっぷり彼女が品物を見ていると。


「失礼します」


と、また一人お客さんらしき人物が入店してきました。
今日は槍でも降るのでしょうか。白黒と紅白でないのに二人以上来るなんて奇跡でかありません。
などと貴方は失礼なことを考えていると、

「あ・・・え゛っ!?」

びっくりしたのか、あまり女の子が出してはよろしくない声を出して小町が振り向きました。
どうかしましたか、小町さん?と貴方が尋ねましたが、彼女は固まって返答する場合では無い様子です。

貴方は、どうしたんだろう、と恐らく彼女がフリーズする原因を視線で辿りました。

53: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 21:22:44.77 ID:jDt3tNiu0
するとそこには―――


ショートな緑髪に、紺の上着。黒いスカートを履いている。
今、フリーズしている小町と比べると少しだけ身長が低いように見えます。
そんな容姿をする――四季映姫・ヤマザナドゥの姿がありました。

「ん?・・・小町、どうして貴方がここにいるんですか」

どうやら知り合いの様子ですが、何やら映姫の声のトーンが少しいつもより低いようです。
機嫌が悪いのかはたまた別の理由か。
そして映姫は貴方に気が付いてない様子。ともかく業務を果たさなければ、と貴方は彼女の対応に入りました。

54: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 21:26:20.26 ID:jDt3tNiu0
安価 ↓2

1.いらっしゃいませ。四季さん。
2.いらっしゃいませ。映姫さん。
3.いらっしゃい。映姫ちゃん。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 21:26:32.71 ID:N+jEKuGIO

57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 21:26:37.50 ID:3f/iSn1EO

64: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 22:10:31.13 ID:jDt3tNiu0
3.いらっしゃい。映姫ちゃん。

四季映姫・ヤマザナドゥ 初期好感度:10

貴方は少し砕けた口調で二人目のお客さんである、映姫に対応しました。
その際、小町が「な゛っ!?」とこれまた女の子が出してはいけない声を出して驚いていました。

映姫「あ・・・【貴方】さん。こんにちは。今日は貴方が店番をしてらしたんですね」

貴方の姿を確認するなり、彼女は嬉しそうな声で貴方に挨拶をしました。

ゆっくり見て行ってよ。今、お茶を持ってくるね。と、貴方は奥にお茶を沸かしに引っ込みました。

映姫「そんな。お構いなく・・・ありがとうございます」


貴方が彼女と知り合ったのは、意外にも人里でした。
幻想入りして間もない頃、道行く貴方に対し、突然ながら彼女が説教を始めたのがファーストコンタクトです。
まだ幻想郷をよく知らない貴方は、彼女が説教を趣味としていることを知りません。
そして貴方と出合った時にたまたま仕事がオフだったことも知りません。
ですが、何者かは知らないが本気で自分を心配してくれている奇特な人だ。と貴方は大層彼女に感謝しました。

それからというものの、貴方は可能な限り積極的に彼女との交流を図りました。
彼女も、彼女自身と積極的に関わろうとする貴方に興味を持ってか、話をするのを楽しみにしてくれているようです。

65: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 22:26:13.29 ID:jDt3tNiu0
お茶を沸かしている間、何やらお客さんである二人が二、三言会話しているのが聞こえました。
ボソボソと話していたのでよくは聞き取れませんでしたが。
ただ、小町の「え、アイツ知らないんですか!?」という声だけは聞き取れました。


お待たせ。と貴方は二人にお茶を出しました。
小町はフリーズが解けたようですが、今度は目をキョロキョロさせて落ち着かない様子です。

映姫「ありがとうございます。【貴方】さん。・・・頂きましょうか、小町"さん"」

小町「そ、そうです・・・そうだねー。四季さ・・映姫、ちゃん」

映姫は小町に付ける敬称をいやに強調して、小町はとにかく変に動揺しています。
二人は知り合いなの?と貴方は映姫に尋ねると

映姫「まあ、あの・・・ちょっとした知り合いですよ」

と、あまりその話題に触れて欲しくないような返事が来たのでこれ以上詮索するのはしませんでした。

68: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 23:25:23.05 ID:jDt3tNiu0
その後、暫く二人と雑談――小町は沈んだ様子でしたが――しまして、
一時間ほど経った頃、映姫はそろそろ出る旨を貴方に言いました。
小町"さん"もいっしょに、とのことです。

普段は、彼女はもう少し長くいるのですが、残念そうに、

映姫「少しやらなくてはならないことが出来たので・・・本当はもっとお話ししたかったのですが」

と言いました。その話を聞いている時に小町がビクッと震えた気がしましたが、貴方、これをスルー。


結局、二人は小物を一つずつ購入し、香霖堂を出て行きました。
小町の足取りがそこはかとなく重いと感じたのは貴方だけではないようです。

69: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 23:40:24.12 ID:jDt3tNiu0
霖之助「あれはまあ、自業自得だろうね」

さっきまで奥に引っ込んでいた霖之助がそう言いました。
どういう意味です?と貴方が尋ねると

霖之助「小野塚小町は休みじゃない、サボってここに来てたってところさ」

成程、と貴方は頷きました。
小町はちょっとしたサボり癖があるのは貴方も知っています。
時折バレているそうですが、それを改める気はない様子です。
そして映姫にそれがバレて彼女から説教を喰らうだろうから落ち込んでいた、と納得しました。


しかし、貴方はそこで新たな疑問が出てきて、霖之助に尋ねました。
何故映姫ちゃんは小町さんがサボってたことを知ってたんです?と。

霖之助「・・・え、何でって、そりゃあ」

何かを言いかけたところでハッと霖之助は感づいたようです。

71: ◆TpifAK1n8E 2015/09/02(水) 23:57:16.65 ID:jDt3tNiu0
霖之助「もしかして君、四季映姫と小野塚小町の関係は知らない?」

その問いに貴方は、はい、と答えました。


貴方は未だに彼女の正体を知りません。
彼女もまた貴方に正体を教えてません。


霖之助「ふうむ。成程成程。道理で映姫『ちゃん』ね」

何やら一人で納得してしまった様子。分からなくて悔しいビ ビ 。

霖之助「ま、僕が正解を言っていいことでは無さそうだし。秘密ってことにしておくよ」

結局貴方は二人の関係を分からず仕舞です。悔しいビ ビ 。
そして、今日は二つも売れたから店じまいだ。と、まだ昼なのに店をたたんでしまいました。
貴方は午前で終わったにも関わらず、一日の分の給金を貰い、またね。と帰されてしまいました。


人里の入り口にポツンと一人。
まだ昼時です。働きたい盛りの貴方は、間に合うかも、と、もう一つの仕事に向かいました。
行く先は綺麗なお姉さんの花畑です。

78: ◆TpifAK1n8E 2015/09/03(木) 20:13:13.38 ID:OjF0ERch0
 

貴方は取りあえず舗装されている、様な気がする程度の荒れ道をすいすいと歩いていきます。
その道は貴方が一年前弱に通過した道です。
随分慣れたなあ、と貴方は自分に感心しました。本日二度目です。

とは言ったものの、空を飛べたらもっと早くに付けるはずですが、人間の貴方には出来るわけがありません。
4回言ってもやっぱり出来ませんでした。


そんなことを考えていると、途端に舗装されている道が見えてきました。
この道がゴールの目印です。この道に入り、角を曲がると・・・


辺り一面に美しく咲く、向日葵の畑が見えました。
通称、『太陽の畑』と言われる場所です。

79: ◆TpifAK1n8E 2015/09/03(木) 20:30:41.40 ID:OjF0ERch0
貴方は、いつもながら絶景だ、と少しの間目を奪われましたが、
もう昼もとっくに過ぎてしまい、これ以上時間を取られると仕事どころではありません。

貴方は早速『太陽の畑』に足を踏み入れました。


ともかく、貴方は雇い主を探さなければなりません。
しかし、この広い向日葵畑、一本一本の向日葵も貴方の身長と同じくらいあります。
ならば貴方より背の小さい雇い主は当然向日葵に隠れてしまってます。
このままでは見つからないまま日が暮れてしまいそうです。


仕方がないので、貴方は雇い主の名前を大声で呼びました。

80: ◆TpifAK1n8E 2015/09/03(木) 20:33:05.43 ID:OjF0ERch0
安価 ↓2

1.風見さーん。と大声で呼びました。
2.幽香さーん。と大声で呼びました。
3.ゆうかりーん。と大声で呼びました。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 20:33:49.96 ID:Zax8Zak9O

83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 20:33:54.50 ID:Yg4OmL6FO

88: ◆TpifAK1n8E 2015/09/03(木) 20:51:27.91 ID:OjF0ERch0
1.風見さーん。と大声で呼びました。

風見優香 初期好感度:10

貴方はそう呼びかけましたが、反応が帰ってきません。
やはり昼も過ぎたので遅すぎたのか。と貴方は踵を返し人里に戻ろうとしました。
・・・と次の瞬間!


「もう。遅いわよ?」


後ろで女の子の声が聞こえ、貴方は慌てて振り返りました。

しかし、振り返った貴方の目の前には誰も居ません。確か聞こえたはずですが。
貴方が呆気に取られてると、次は後ろから不意に肩を叩かれました。ある種のホラーです。

ビクリと体を震わせ、また振り返ろうとしました。
が、頬を指で押さえられ振り返ることは出来ませんでした。つっかえ棒です。

90: ◆TpifAK1n8E 2015/09/03(木) 21:04:44.84 ID:OjF0ERch0
「ふふっ。こんにちは。【貴方】君」

貴方をつっかえ棒でおちょくるこの女性は―――


緑髪は肩まで掛かるか掛からないくらいのセミロング。
白のカッターシャツに、チェックの赤のスカートとベスト。
特徴的なのは持っている日傘。そんな彼女は―――


風見優香「でも、珍しいわね。こんな時間に来るなんて」


この太陽の畑の世話をし、かつ貴方の仕事の雇い主である――風見幽香でした。

91: ◆TpifAK1n8E 2015/09/03(木) 21:30:56.01 ID:OjF0ERch0
貴方は、来れる予定では無かったが、時間が出来たので仕事に来ました。と言いました。
実際には頬を人差し指でぐりぐり弄られながらでしたので、ふがふがとしか発音出来てないようでしたが。

幽香「ふうん。別に仕事で無くても来てくれていいのに」

そんなことを言いながらまだぐりぐりしています。よほど貴方の頬の感触が気に入ったようです。


彼女、風見幽香は基本的には、積極的に誰かと関わろうとはしません。
特に貴方の様に普通の人間には興味を持たない妖怪でした。
しかし、ちょっとした事情から貴方が幽香の畑の世話の手伝いを続けていくうちに、
今や貴方とは、からかう、からかわれるの仲になることが出来ました。
普通の人間と親密になること自体初めてだった彼女は、新鮮な気持ちで溢れているようです。

貴方は、彼女のことは、苗字に敬称を付けて呼んでます。何せ明らかに格上の妖怪ですから。
ですが、その割に彼女を全く恐れて無いし、からかわれるのも楽しく感じているようです。
多分Mでしょう。だがその他一切のことはわかりません。

96: ◆TpifAK1n8E 2015/09/03(木) 21:45:47.42 ID:OjF0ERch0
幽香「そうね、でも花の世話はもう今日はいいのよ」

幽香は残念だけど、と付け加えそう言いました。
同時に指を離してくれたのでようやくまともに貴方も喋れます。
そうですか。他に何か出来ることはありませんか?と貴方は聞きました。

幽香「ええ。花の世話では無いけど、他に世話して欲しい子がいるのよ」

子?と貴方が聞くと、幽香はちょいちょい、と貴方の後ろを指差しました。
貴方はその方角に振り向くとそこには――


「・・・・・・・・」


貴方をジーっと見つめる小さな人影がありました。

98: ◆TpifAK1n8E 2015/09/03(木) 21:50:23.24 ID:OjF0ERch0
安価 ↓2

1.こんにちは、メディスン。
2.こんにちは、メディスンちゃん。
3.こんにちは、メディ。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 21:50:52.40 ID:axK6BmU/o
2

101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 21:52:05.79 ID:tuW3/6+5o

108: ◆TpifAK1n8E 2015/09/03(木) 22:46:32.88 ID:OjF0ERch0
2.こんにちは、メディスンちゃん。

メディスン・メランコリー 初期好感度:9

こそっ、と向日葵に隠れる小さな人影は―――


金髪のウェーブのかかったショートヘアー。黒を基調とする上着に、真っ赤なロングスカートを履いてます。
そしてとても低い身長。よくしゃがみ込まないと目線を合わせられません。そんな彼女は―――


メディスン・メランコリー「あ、【貴方】・・・えと、その。こ、こんに・・・ちは」


毒を操る力を持ちながらも、まだ幼く扱い慣れてない、人形の付喪神――メディスン・メランコリーです。
彼女は貴方の挨拶に対し、たどたどしくも返してくれました。

109: ◆TpifAK1n8E 2015/09/03(木) 23:10:24.26 ID:OjF0ERch0
幽香「この子、貴方が来ないかと待ってたのよ。来るとは限らないのに。ふふ」

可愛いでしょ?と幽香は貴方の頬をツンツンしてきました。
本日は頬が主に犠牲になるようです。犠牲の犠牲にな。
貴方は頬に攻撃を受けながらも、遅くなってごめんね。とメディスンに言いました。

メディ「・・・うん」

少し俯きながら、顔を赤くして答えました。あざといです。


しかし、今の彼女は、以前からはとても考えられない態度です。
人形解放を心情とする彼女は、人間とは相容れない間柄、と考えてます。
事実、貴方と会ったばかりの彼女は、がるる。と唸る勢いで敵意の目を向けてました。
その後、貴方はなんとかコミュニケーションを幾度も図り、少しずつ仲良くなってきました。
ただ、今では彼女は少しだけ、貴方に友達以上の感情が芽生えつつあるようです。

貴方は、当初「ちゃん」付けで呼ぶなと彼女に怒られてましたが、
今はそんなことを言わなくなってほっとしています。

123: ◆TpifAK1n8E 2015/09/04(金) 20:02:22.73 ID:Q6H/gTk80
 
幽香「さて、それじゃ貴方も来たようだし…」

着いてきなさい、と言わんばかりにスタスタとどこかに歩き始めました。
貴方は一瞬メディスンと目を会わせると、見失ってはまずいので大人しく着いていきました。
メディスンは貴方の裾を掴みながら、少し早歩きで着いて来ています。


一分ほど歩くと、ちょっとした広場に出ました。
そこには少し大きめの丸いテーブルに、背もたれの椅子が三つ置かれていました。
テーブルにはポットらしき物が置かれてます。それを見て、

幽香「お茶にでもしましょうか」

と、彼女は言いました。
向日葵に囲まれながらのティータイム。優雅な様な暑苦しいような。と、貴方は考えてました。

124: ◆TpifAK1n8E 2015/09/04(金) 20:18:28.44 ID:Q6H/gTk80
幽香はこんなこともあろうかとと言わんばかりにテキパキと用意を始めます。
風見さん、これが今日の仕事でしょうか?と貴方は尋ねました。

幽香「そ。私と二人でお茶この子のお世話よ。お茶しながら。…お金は出せないけど、ね」

嫌なら辞めてもいいんじゃよ?みたいな顔でこちらを見てきました。
貴方は当然、もちろん構いません。と言いました。
美人なお姉さんと可愛い子、二人とお茶するだけなんてこっちが払いたいくらいです。

メディ「・・・ねぇ、【貴方】。座らせてくれる?」

メディスンがそう言ったので、貴方は、はい、お嬢さん。
と何となく格好つけて言って、彼女専用であろう座面の高い椅子を引いてあげました。
しかし、彼女は。

メディ「えと、違うのよ。…【貴方】は普通に座って」

なんてサービスを断られてしまいました。俺のファンサービスを拒否りやがって。

127: ◆TpifAK1n8E 2015/09/04(金) 20:39:11.71 ID:Q6H/gTk80
貴方はおや、どうしたんだろう?と思いながら椅子に座りました。
するとメディスンが近づいて来て、ひょい、と貴方の膝に飛び乗りました。
貴方は少し驚きながら、メディスンちゃん?と尋ねました。すると彼女は

メディ「あの、ここがいいの。ここに座りたいのよ」

そう言ってもじもじしながら貴方に返事をしました。
少しテーブルは高く感じるようですが、退く気は無いようです。
一度反抗期を過ぎると甘えんぼになるんだなあ、と貴方は兄か父になった様な気分に浸っていました。

幽香「・・・羨ましいわね」

ボソ、と幽香が呟いた言葉を貴方は聞き逃しませんでした。
果たして貴方とメディスン、どちらに言った言葉だったのでしょうか。
後者ならちょっと怖いような嬉しいような、です。

そんなことがあって始まったティータイム。
花に囲まれながら貴方たちは会話しながら穏やかな午後を過ごして行きます。

128: ◆TpifAK1n8E 2015/09/04(金) 20:55:07.97 ID:Q6H/gTk80
もうだいぶ時間は過ぎたでしょうか。太陽は既に大きく傾いてます。
これ以上滞在したなら夜道を帰らなくてはなりません。幻想郷の夜道は元の世界よりも危険です。
すみません、そろそろお暇させて頂きます。と、貴方はメディスンを抱えて席を立ちました。

幽香「ああ、もうこんな時間。貴方といると早いわね。それじゃあね、【貴方】君」

メディ「ん・・・またね。【貴方】」

二人に見送られながら貴方は急ぎ足で『太陽の畑』を後にします。
完全に陽が落ちる前に人里に帰らなくてはなりません。夜は妖怪が活発になる時間帯です。
そんな時間に人里の外にいる人間が妖怪に襲われたとしても、自業自得とまで言われている世界です。
幸運なことに貴方は一度も襲われたことはありませんが。



幽香「・・・別に慌てなくても関係ないのに、ね」

メディ「?」

130: ◆TpifAK1n8E 2015/09/04(金) 21:03:57.78 ID:Q6H/gTk80
結局、陽が落ちる少し前に人里に戻って来ることの出来た貴方は、自宅に帰ることにしました。
後、今日することと言えば、晩御飯を食べ、予定をチェックし、寝ることだけです。


―――外来人食事中・・・


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、予定をチェックすることにしました。
明日の予定は……

131: ◆TpifAK1n8E 2015/09/04(金) 21:11:00.73 ID:Q6H/gTk80
※簡単なルールその2


【貴方】は一日の終わりに翌日に行く仕事先を決定します。


行先は2つ。

1.風見幽香、メディスン・メランコリーの出没する『太陽の畑』
2.小野塚小町、四季映姫・ヤマザナドゥ、射命丸文の出没する『香霖堂』

一日で行ける仕事先はどちらか一方のみとなります。


仕事先に出没しないヒロインはその日には会うことが出来ません。
また、一つの仕事先に出るヒロインは一人のみとなっております。


仕事先の決定は一日の終わりに、
仕事先で出没するヒロインは仕事先に着いた時点で
いずれも安価で決めようと思います。
ミスったらごめんなさい。



続きます。

132: ◆TpifAK1n8E 2015/09/04(金) 21:13:40.48 ID:Q6H/gTk80
明日の予定は……

安価 ↓3

1.『太陽の畑』に行く予定でした。
2.『香霖堂』に行く予定でした。

135: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 21:14:25.15 ID:g0kWGHkcO

136: ◆TpifAK1n8E 2015/09/04(金) 21:22:43.97 ID:Q6H/gTk80
2.『香霖堂』に行く予定でした。

そうそう、香霖堂だ。と貴方は予定を確認した後、床につくことにしました。
今現在、外の時間で言うなら10時位でしょうか。
外に居た時ならまだまだ起きている時間でしたが、一年の生活で貴方の生体リズムは
完璧に人里スタイルに書き換えられてました。

早寝早起き、よいこです。


それではお休みなさい。

137: ◆TpifAK1n8E 2015/09/04(金) 21:28:25.02 ID:Q6H/gTk80
――――――Result――――――


:一日目終了時点 好感度:


射命丸文:1

森近霖之助:8

小野塚小町:6

四季映姫・ヤマザナドゥ:10

風見幽香:10

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――

143: ◆TpifAK1n8E 2015/09/04(金) 21:59:54.17 ID:Q6H/gTk80
※簡単なルールその3


好感度の上昇幅は、出合ったヒロインとの別れ際の際にコンマで決定します。

下一桁のコンマによって、

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

の上昇値となっております。


9日目の終了時点で、好感度が『15』以上のヒロインに対し、個別ルートが解禁されます。
10日目は好感度の上昇パートはありません。


また、5日目にイベントがあります。
そのイベントに選択されたヒロインは、上記の好感度上昇値に加え+のボーナスが付いた好感度が加算されます。



霖之助の好感度は2日目以降ゲームから除外されます。



続きます。

144: ◆TpifAK1n8E 2015/09/04(金) 22:18:07.40 ID:Q6H/gTk80
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――2日目――――――


ピーチク ピーチク


貴方は目を覚ましました。
赤ん坊のようにストレスや疲労を残さずに目を覚ませます。
永遠亭の健康診断でも異常なしと言われたことが自慢です。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は香霖堂で接客業です。

145: ◆TpifAK1n8E 2015/09/04(金) 22:34:42.64 ID:Q6H/gTk80
霖之助さん、おはようございます。
と、貴方は香霖堂に入店するなり挨拶をしました。

霖之助「やあ、【貴方】。すまないな、今少し手が離せないんだ。店番を頼むよ」

と、奥から声が聞こえてきました。
何だろう、と思い、彼のいるであろう店の奥を少し覗いてみると、
朝日の差す少し物の散らかった部屋の中心で、椅子に座り脚を組みながらコーヒーを飲みつつ、
優雅に読書をする霖之助の姿がありました。

いつもの風景です。


貴方が店番を始めてから早くも数時間経ちました。
今日は霖之助さんも読書に夢中だし暇だな、などと考えていると、ようやく玄関が開かれました。
お客さんでしょうか、或いは冷やかしに来た暇人でしょうか。
とにかく本日初の来店者です。

146: ◆TpifAK1n8E 2015/09/04(金) 22:38:25.30 ID:Q6H/gTk80
安価 ↓3

1.そのバストは豊満であった。小町さんが入店しました。
2.冷やかし不可避。白黒さんが入店しました。
3.何やら慌てた様子です。文が入店しました。

149: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 22:38:53.60 ID:FMEMtbWZo

159: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 19:59:04.98 ID:yNUSkQLK0
 

3.何やら慌てた様子です。文が入店しました。

文「し、失礼しまーす!」

そう言うな否や、バタバタと慌てて、急いで玄関を閉められました。
閉まるのを確認すると、ふぅ、と溜息一つ。まるで借金取りにでも追われていたかのようです。
貴方は取りあえず、いらっしゃいませ、文。と営業スマイルで応対しました。

文「あぁ、どうも【貴方】さん。いやぁ、お恥ずかしい所をお見せしました」

あははは、と少し照れ隠しに笑いながら彼女は答えました。
随分急いでであろう彼女は少しだけ汗をかいており、肌に付くワイシャツがちょっとセクシーです。
などと観察させて貰った後、貴方は、どうしたんです、と質問しました。

160: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 20:10:39.36 ID:yNUSkQLK0
文「今朝の新聞を見た読者に追いかけられまして・・・」

一体どんな記事だったのだろう、と貴方は怪訝そうな顔をしました。
幻想郷最速を"自称"している彼女を、少しなりとも汗をかかせるほど追いかけることの出来るスピードの持ち主はそう居ません。
恐ろしい執念です。執念が足りてます。
そこまで影響される読者がいるのでしょうか、と貴方は次いで彼女に質問しました。

文「あ、その顔を見るに朝刊はまだ見てませんね?どうぞ!」

困惑している貴方の顔から判断したのか、そう言って懐に持っていた文々。新聞を一部、ずいと貴方に差し出しました。
その一面を見ると、貴方はほんの少し固まり、動き始めると同時に記事をガン見しました。

内容は、「幻想郷の女の子達―巨 ランキング― ※製作者の目視による独断」というものだったからです。
そいつは素敵です。大好きです。

文「この記事の低ランカーに追っかけられたんですよー。プライバシーのため名前は伏せますけど!」

彼女が必死に逃げた事実からかなり犯人が絞られますが、そこは言いませんでした。
プライバシーのため。

162: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 20:23:40.79 ID:yNUSkQLK0
さて、彼女と会話でもしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問をお願いします。

163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/05(土) 20:25:23.48 ID:yqvqniUsO
せっかくだから文のスリーサイズ教えてよ

164: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/05(土) 20:26:08.15 ID:5GAIT3paO
文の名前が載ってないけど何位だったの?

165: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/05(土) 20:26:27.77 ID:8exD6qAC0
折角だから何か買っていって

166: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 20:54:03.47 ID:yNUSkQLK0
>>せっかくだから文のスリーサイズ教えてよ
>>文の名前が載ってないけど何位だったの?

文「わお、私の体に興味をお持ちで?」

ちょっとだけジト目になりながら文は答えました。
そんな文に貴方は、【興味があります。】と冗談交じりに答えました。
ふーむ、と言いながら少し溜めて、貴方に近づいたと思うと、

文「教えませーん…よっ」

そう言ってベチン、と貴方にデコピンをかましました。
たかがデコピンですが、妖怪ならば話は別です。貴方は数十秒はおでこを抑えて蹲ることになってしまいました。
妖怪パワーには参りました。


この話題が出た時、奥で読書を愉しんでいた霖之助が何故か此方に来ていました。

167: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 20:55:13.09 ID:yNUSkQLK0
>>折角だから何か買っていって

文「う…やっぱりそう来ますよねー。うう、店主だけかと思ってたのに…」

霖之助相手なら冷やかしで店から出ても罪悪感は無いようですが、
貴方にはどうもそうは行かない様子。別に貴方は気にはしないのですが。

文「仕方ない。このペンを頂きますね」

そう言って安物のペンを一つ手に取って差し出してきました。
毎度あり、とお金を受け取り、軽く包んで商品を渡しました。

文「しかし、貴方は私から新聞を買って、私は香霖堂で買い物をし、店主は貴方に賃金を渡す…」

経済のサイクルの縮図ですね。なんて貴方に言って来ました。
確かにそうかもですが、彼女の趣味の新聞なんて安いものですし、買い物だってそう高級な品物の取引はありません。
生活できるだけの賃金を頂いてる貴方が、実は一番罪悪感を抱いてたり抱いて無かったり。

168: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 21:00:54.78 ID:yNUSkQLK0
さて、そんなこんなでもうすぐ夕暮れです。
読書の終えた霖之助が貴方達の会話に参加をしてから数時間、労働の終える時間が迫ってました。
貴方は霖之助に、そろそろあがります。と言いました。

霖之助「ん。ああ、お疲れ様。店も畳むとするよ」

文「あやや、随分経ってましたね。長居しちゃってすみません」

文はぺこり、と一礼し、貴方から買ったペンを片手に玄関に向かいます。

そして―――

169: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 21:02:17.06 ID:yNUSkQLK0
好感度上昇値 ↓3

コンマ下1桁の数値

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

172: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/05(土) 21:03:45.47 ID:MQidNaptO

174: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 21:41:45.24 ID:yNUSkQLK0
 
好感度上昇 +2


文「今日はどうもありがとうございました!また会いましょーう!」

と、元気よく店を飛び出し、彼女自慢の黒い羽を羽ばたかせ、
そろそろ夕日見えそうな空へと飛び去って行きました。
その姿は優雅で、いつもながら貴方は心を奪われます。

余談ですが、今朝彼女を追い掛け回していたであろう人物に偶然再び遭遇し、
またもドッグファイトを繰り広げるというオチは貴方は知る由もありませんでした。
執念が足りてます。

175: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 21:47:15.57 ID:yNUSkQLK0
貴方は人里へと帰宅しました。
その頃にはもう夕方で、寺小屋に通う子供達も家路へとつき始めます。
すれ違う子供達から元気よく挨拶をされます。貴方も笑顔でそれに返事をします。
時折爆発しろと罵倒も聞こえてきますが、子供の発言では無いと信じたい貴方でした。


―――外来人調理中&食事中…


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、予定をチェックすることにしました。
明日の予定は……

176: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 21:50:31.62 ID:yNUSkQLK0
明日の予定は……

安価 ↓2

1.『太陽の畑』に行く予定でした。
2.『香霖堂』に行く予定でした。

178: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/05(土) 21:54:32.13 ID:MQidNaptO
1

179: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 22:31:00.38 ID:yNUSkQLK0
1.『太陽の畑』に行く予定でした。

明日は太陽の畑に行く予定です。確認した後に床につくことにしました。
聞きかじったことですが、三日後に人里にてちょっとした催し物があるとかなんとか。
こういうイベントは貴方は積極的に参加するほうでした。

秋の到来が近づいていることと関係あるかも知れません。


それではお休みなさい。

181: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 22:32:06.34 ID:yNUSkQLK0
――――――Result――――――


:二日目終了時点 好感度:


射命丸文:1→3

森近霖之助:8

小野塚小町:6

四季映姫・ヤマザナドゥ:10

風見幽香:10

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――

182: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 22:41:14.65 ID:yNUSkQLK0
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――3日目――――――


ボボボボボ


貴方は目を覚ましました。
そういえば、と貴方は玄関に置かれている朝刊を手に取りました。
前日の件の記事は切り抜いて引き出しにしまっておきましたが、
今回のは大分自重した、いえ、された模様。特に目を見張る記事はありませんでした。
おのれ低ランカー。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は太陽の畑で栽培業です。

183: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 22:58:00.57 ID:yNUSkQLK0
人里を見れば、何やらあちこちで動き回っている人の姿が見られます。
恐らく例の催し物でしょう。手伝いをしたい衝動に駆られましたが、
仕事優先です。仕事第一、結婚第二、休暇はそれから。


さて、暫くあぜ道歩いて、辿り着くはもう幾度と来た太陽の畑。
相変わらず美しく一面の向日葵です。
秋も近づいているのに枯れる様子は全くありません。不思議です。

貴方はそんな疑問をさておき、雇い主の姿を探しました。
前回は声を上げましたが、普段はこうして歩いて探してます。
彼女が騒がしいのは嫌いな性格だと以前、物理的に思い知らされたからです。


こうして探し始めて数分、貴方は―――

184: ◆TpifAK1n8E 2015/09/05(土) 23:00:22.67 ID:yNUSkQLK0
安価 ↓3

1.優雅に畑を散歩中。風見さんを見つけました。
2.ふらふらと畑を散歩中。メディスンちゃんを見つけました。

187: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/05(土) 23:01:11.48 ID:DMArH0h/o

200: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 11:17:16.50 ID:mAvNd7lt0
 


1.優雅に畑を散歩中。風見さんを見つけました。

向日葵畑を歩く彼女は、怖いくらいにその風景と美しくマッチングしています。
四季の花を操る彼女ですが、貴方の中では彼女のイメージは向日葵と認識しているようです。

さて、幽香は後ろにいる貴方に気付いてません。
貴方は、風見さん、と声をかけようとしましたが、そこでピンと閃きました。
この前の仕返しをしてやろう。と、後ろから肩を叩いて振り向いたところを指でつっかえ棒してやろうと考えたのです。

一般人が聞いたらとんだ自殺行為だ、と全力で止めるか逃げるかの二択でしょう。
大妖怪の一人であろう風見幽香にそんな悪戯なんて、惨劇不可避です。
アリが恐竜に挑むようなものです。ワニが大魔王に挑むようなものです。

ですが、当の貴方は、そろそろと忍び寄りやる気満々です。
今は日傘を持ってない様子ですので、肩を叩くのも容易です。抜き足差し足。
彼女は気付いていません。そして近づいたところで、ポン。と貴方は肩を叩きました。人差し指を立てながら。

幽香「ん?」

幽香は肩の叩かれた方へクルッと振り向きました。
そして思惑通り、彼女の頬には貴方の人差し指が、プニ。と入ってしまいました。

204: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 11:41:35.82 ID:mAvNd7lt0
幽香「…………」

幽香は無言のまま、ほんのり顔を紅潮させて、流し目で貴方をじい、と見つめてます。
貴方はというと、幽香の柔らかい頬の感触を楽しんでいました。プニプニ。

暫くして、幽香は柔らかい笑みを浮かべると、

幽香「もう、悪戯しちゃだーめ、よ」

子供を言い聞かせるような口調で優しく貴方にそう言って、貴方の悪戯好きな手を掴みました。
そして、貴方の人差し指を更に頬に押し込むよう力を加え始めました。
しかし、さっきまでのマシュマロの様な柔らかい頬とは違い、今は鋼の様に硬い頬となっています。

幽香「この人差し指が私の頬を刺した悪い指ね?」

そう言ってギリギリと力を込めて指を頬に押し付けます。痛い痛い。


貴方を散々悶えさせてスッキリしてから、彼女と仕事をすることになりました。

205: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 11:42:41.80 ID:mAvNd7lt0
仕事の合間にちょっと会話でもしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問をお願いします。

206: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 11:43:42.10 ID:T9hjv2ljO
花について

207: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 11:44:08.16 ID:OhFlCsAuO
そういえば昨日のランキングで風見さんは確か……

208: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 11:44:08.80 ID:dEgM2VU+o
なんで貴方を雇ってくれたのか理由を聞く

209: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 13:07:58.37 ID:mAvNd7lt0
>>花について

貴方は、向日葵以外にはどういう花を育てているんですか?と尋ねました。
彼女は春の終わりから秋の中頃まではこの太陽の畑にいます。その間は貴方は彼女と仕事をしています。

幽香「そうね。春ならツツジやアネモネ。秋ならキクやハギ。冬ならカトレアやスイセンとかかしらね」

貴方も聞いたことのある花の名前です。そして次いで、じゃあ花では何が一番好きです?と尋ねました。

幽香「…向日葵、かしら。最近では」

幽香は少しだけ言い淀みつつそう答えました。
貴方は、確かに。風見さんのイメージにぴったりですしね。と言い、でも好きになったのは最近なんですね。と続けました。すると、

幽香「まあ…貴方と出会った時に咲いてた花だから」

と、髪をかきあげ、少し落ち着かない様子でそう言いました。
からかわれているのか少しだけ本心なのか分かりませんが、その言葉を聞いて貴方は随分照れてしまいました。
照れ隠しに、あまーい、と叫ぶと、幽香は笑顔で貴方の耳たぶを引っ張りあげました。

211: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 13:23:41.09 ID:mAvNd7lt0
>>そういえば昨日のランキングで風見さんは確か……

幽香「1位ね」

さも当然、という風に答えました。しかし、貴方の記憶が確かならば、彼女のランキングは…

幽香「1位よ。よしんば私が2位だとしても1位よ。あわよく3位になりかけたけど1位よ」

謎のプレッシャーとよく分からない理屈を並び立てられます。まるで意味が分からんぞ。
貴方は、はい。風見さんは1位です。と機械の様に答えるしかありませんでした。


>>なんで貴方を雇ってくれたのか理由を聞く(給金をくれた経緯について)

幽香「こう、何度も来てくれたらお金もあげなきゃ悪いと思ったのよ」

幽香は少し眉をしかめて、答えました。

幻想入りしたての頃、貴方はとある事情で、幽香の趣味で管理するこの太陽の畑に迷いこんでしまいました。
その姿を幽香に見つかり「眉毛全部引っこ抜かれるか、花の栽培の手伝いをするか選びなさい」と
貴方に条件を突き付けてきました。ある意味選択肢の無い条件より、貴方は彼女の手伝いをしました。

数時間働かされ、やっと解放されるところで、「また手伝って貰うわね」と、
にっこりと重圧のたっぷりかかった笑顔で語りかけられ、これは逆らえないと何度もここに来ることになりました。

結局貴方は幾度も通ううちに彼女と仲良くなり、ある時「次からは少しだけどお給金出すわね」と言われるまでになりました。

幽香「でも、本当に何回も来るなんてねぇ…」

そう、ぼそ、と彼女が呟いた言葉は貴方に届きませんでした。

212: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 13:34:38.74 ID:mAvNd7lt0
さて、そんなこんなでもうすぐ夕暮れです。
水やりや害虫駆除などの簡単な作業も、この広い畑では一日がかりです。
幽香は貴方に、お疲れ様。と声をかけてくれました。

幽香「そろそろ貴方も帰る時間ね。…残念だけど」

そう言って幽香も作業を中断しました。

そして―――

213: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 13:35:17.54 ID:mAvNd7lt0
好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

214: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 13:35:36.11 ID:zJDsSZEdo
あい

216: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 13:42:22.73 ID:mAvNd7lt0
好感度上昇 +1


幽香「はい。お給金。今日もお疲れ様」

そう言って、幽香は貴方に日給を渡しました。
貴方は、ありがとうございました。と言い、この太陽の畑を後にします。
出口付近まで来て一度振り返ると、手を軽く振る幽香が見えました。
貴方はそれに会釈し、日が暮れないうちに、とやはり急ぎ足で人里に向かいます。

貴方がいなくなって少しして、幽香はほう、とため息をつきます。
少しだけ一人を寂しく思うようです。人恋しい季節なのでしょうか。

217: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 13:46:35.72 ID:mAvNd7lt0
貴方は人里へと帰宅しました。
今は陽も落ちかかってます。いつもなら人里の公道も疎らになり始まるころです。
ですが今日は、何やらあちこちで準備らしきものをしている姿を見られます。
そんな人々から、「秋」や「祈願」と言ったワードが聞こえてきました。


―――外来人調理中&食事中…


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、予定をチェックすることにしました。
明日の予定は……

218: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 13:47:34.91 ID:mAvNd7lt0
明日の予定は……

安価 ↓2

1.『太陽の畑』に行く予定でした。
2.『香霖堂』に行く予定でした。

220: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 13:48:53.42 ID:qDS+8CKJo

221: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 13:53:50.41 ID:mAvNd7lt0
2.『香霖堂』に行く予定でした。

よし。香霖堂だ。と、確認した後に床につくことにしました。
貴方は、そういえば、小町さんや文は二日連続で来ることもあるけど、映姫ちゃんはそんなことは無いな。
と何となく考えました。

普通は誰でも二日連続で来ること自体珍しいですが。


それではお休みなさい。

222: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 13:55:21.05 ID:mAvNd7lt0
――――――Result――――――


:二日目終了時点 好感度:


射命丸文:3

小野塚小町:6

四季映姫・ヤマザナドゥ:10

風見幽香:10→11

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――


※霖之助の好感度はややこしいので消しました。
 

230: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 14:39:31.00 ID:mAvNd7lt0
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――4日目――――――


チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
さて、貴方は欠伸をしながら玄関にある新聞を取ると、そこには、
「明日、人里で毎年恒例の秋祭り開催!」
との記事がありました。成程、祭りの準備で賑わっていたようです。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は香霖堂で接客業です。

232: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 15:04:13.67 ID:mAvNd7lt0
霖之助「チェスをしよう」

貴方は香霖堂に入るなり、霖之助にそう誘われました。
どうやら拾って来た道具の中にチェスの一式が混ざっており、打つ相手を欲しがっていたようです。
店番はいいんですか。と貴方は聞きますが、

霖之助「大丈夫だ、問題ない」

と一蹴されてしまいました。客が来たならその都度応対して、とも言われました。
最近では彼の暇つぶしが本業なのでは、と疑い始める始末です。
でもお金を受け取っている以上文句は言えません。被雇用者には権限など無いのでしょうか。


彼とのチェスのバトルを始めて一時間くらいでしょうか、貴方は、「騎士をH-3へチェック」
と言い、移動させます。霖之助がそれをクイーンで取りますと、貴方は、参りました。と言いました。
つみです。映画見たいに格好いい展開は出来ません。
そんなところで、本日お待ちかねの来客です。

233: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 15:05:00.54 ID:mAvNd7lt0
安価 ↓3

1.そのバストは豊満であった。小町さんが入店しました。
2.冷やかし不可避。白黒さんが入店しました。
3.チェスに興味を持った模様。文が入店しました。

236: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 15:08:43.90 ID:qDS+8CKJo

247: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 19:22:15.08 ID:mAvNd7lt0
 


2.冷やかし不可避。白黒さんが入店しました。

「よーう。お邪魔するよ」

威勢よく入って来たのは、冷やかし常連さんその1の白黒の魔法使いさんです。
名前は霧雨魔理沙と言うようです。ちなみにその2は紅白さんです。

魔理沙「お、【貴方】も居たのか。丁度いい。香霖とお前でちょっと付き合って貰おうか」

魔理沙のその言葉に貴方は呆気に取られ、霖之助は今度はなんだと言わんばかりに肩を竦めてます。
この白黒さん、突如として現れては霖之助を連れ去る事案を時折発生させてるようです。
ですが、貴方も誘われたのは今回が初めてです。

霖之助「【貴方】まで付き合うって、どこにだい?余り無理はさせないでくれたまえよ」

と、怯えている貴方の身を案じてくれているのか、霖之助が念を押してくれています。
しかし、当の貴方はどこに行くかは割とどうでもよく、その移動手段に怯えています。
あの高速で縦横無尽に駆け回る箒に括りつけられるかもしれないことに怯えています。

魔理沙「ま、着いてくれれば分かるぜ。さあ、乗った乗った!」

やっぱり箒じゃないか!と貴方は憤怒しましたが時既に時間切れ。
結局絶叫アトラクションに乗せられ、拉致される貴方でした。
魔理沙に捕まる霖之助に必死に捕まり、ナイスなリアクションで振り回されます。

249: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 19:43:11.42 ID:mAvNd7lt0
魔理沙「さて、着いた。と」

何分だか何十分だか乗ったかは分かりませんが、目的地に着いたようです。
貴方はぐるぐる目を回しながら箒から降ろされました。
乗り物酔いしつつも、ここはどこですか?何で連れて来られてんですか?と貴方は二人に尋ねました。

霖之助「何だ、『無縁塚』じゃないか、どうしてここに?」

魔理沙「何でも、魔力を強化するマジックアイテムがあるらしいんだ。物を探すなら一人よりも二人。二人より三人だろ?」

と、お二人。どうやらこの『無縁塚』という所、魔理沙の求める道具が落ちているようです。
それが本当なら確かに貴方も連れてきた方が効率はいいでしょうが、そんな情報どこで手に入れたんでしょうか。
貴方の不安な表情を、そう。関係ないねと言わんばかりに魔理沙はパン、と手を叩き、

魔理沙「さあ。探すとしよう。あ?どんな形かって?知らないぜ。適当に探せばどうにかなるさ」

と言いました。無責任で無計画な彼女の暴論です。貴方の質問はほぼ全て「なんとかなる」で片付けられてしまいました。
取りあえずなんとなくそれっぽい物を探すとします。
霖之助から余り遠くに行くと危険だから、と言われましたが、この場所が既に危険な感じがしてならない貴方でした。

250: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 20:08:11.55 ID:mAvNd7lt0
さて、ここ、あちこちに大きめの岩と言うには小さい石が転がっている墓地――『無縁塚』ですが、
当初はこの場所を怖がっていた貴方も、物探しを始めると随分楽しくなって来たようです。
何故なら、貴方の世界に居た頃の道具が、時折落ちているのを見つけることが出来たからです。

霖之助は、ある場所から商品を仕入れてる。ということを貴方に話したことはありますが、
その場所までは教えてくれませんでした。
普通に考えれば無縁塚は危険な場所ならば当然ですが、貴方は彼を、ずるいなあ、なんと呑気な考えをしていました。


だからでしょうか。貴方は物を拾っていくうちに、無縁塚のそこそこ奥へと進んでしまっていたようです。
霖之助も魔理沙もこの場所では貴方に目は届きません。
貴方はしまった、と気が付きました。魔理沙の求めるアイテムを探してないことを第一に。奥地まで進んだことを第二に。
けっこう呑気してた貴方も何やらこの一帯の不穏な雰囲気にはビビりました。

そこで慌てて二人の居る所まで戻ろうとすると――


「そこで、何をしているのです」


凛とした声、そして一般人の貴方でさえ、声だけでいかに大きな存在か分かるであろう、尊大な声が耳に届きました。

251: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 20:21:51.47 ID:mAvNd7lt0
貴方はその声がした方向に振り向くと―――

大きな紺色を主体とした帽子には金色の刺繍。そこに紅白のリボンが靡いています。
その帽子に隠れてますが、緑髪でしょうか。紺の上着。黒いスカートを履いている。
手に持つは大きな笏。それで顔がほとんど隠れています。そんな容姿をする―――女の子の姿がありました。

女の子「何をしている、と聞いたはずですが」

威圧的な彼女の発言に、貴方は思わず頭を下げながら、物を探しておりました。と答えました。

女の子「…それが何かは知らないが、ここは貴方の様な一般の生者が来て良い場所ではない。すぐに去りなさい」

女の子は相も変らぬ荘厳な声で貴方にきっぱりと述べました。
貴方は、はい。すみませんでした。と言い、すぐに立ち去ろうとしました。

ですが、何やら貴方の中で引っかかる様子。夢の中で逢った、ような気がしていました。
夢でなくとも幾度も逢った、ような気がしていました。
貴方は振り返ると、その女の子は貴方に背を向け、既に無縁塚の更に奥へと向かっているようです。
いえ、正確にはその奥へと帰っているのでしょうか。そんな彼女に、あの、と声をかけました。

252: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 20:27:39.64 ID:mAvNd7lt0
女の子「帰りなさい。三度目は無い」

後ろを向いたままで貴方にそう辛辣な口調で語る彼女でした。
貴方はやはり頭を下げつつ、はい、と言って固まってしまいました。
彼女が再び歩き出した音を確認し、ようやく振り返って戻れます。言われなくてもスタコラサッサです。


女の子「……」

女の子は貴方が去ったことを確認しました。

そして―――

255: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 20:41:22.67 ID:mAvNd7lt0
好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

256: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 20:41:32.80 ID:XWh0IesdO

258: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 21:24:15.92 ID:mAvNd7lt0
好感度上昇 +4


映姫「…【貴方】さん」

先ほどの女の子――四季映姫・ヤマザナドゥは、そこでやっと貴方の名前を出しました。
彼女は、今は公務である仕事をしています。
地獄の裁判長――閻魔の仕事に従事しています。

映姫「…冷たくしちゃった…うぅ、気付かれて無いでしょうか」

閻魔である以上、公明正大。誰にも公平に接しなければなりません。
しかし、その態度を取った後で改めて自己嫌悪に陥る映姫でした。

そもそも、貴方が無縁塚に来たのを知り慌てて向かった時点で公平では無い様な気がしますが。

260: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 21:47:57.67 ID:mAvNd7lt0
貴方は人里へと帰宅しました。
里では準備に忙しそうに動き回る人だかりがあります。
貴方は、何が始まるんです?と一人に尋ねました。
その人はなにやら自信たっぷりに「秋祭りだ」と言いました。

詳しく聞けば、人里では、初秋になると豊作祈願のための祭りを開くそうです。
貴方が幻想入りした時は丁度終わった後でしたので知りませんでしたが、
聞いたからには即参加です。

もう仕上げに入っていましたが、貴方は少しばかりながら作業を手伝い、自宅へと帰宅しました。
そして明日は、秋祭りに是非とも参加しましょう。


さて、肝心なのは誰と行くかです。
一人で回るのも悪くはないけど、やはり誰かと一緒に楽しみたい。
貴方はそう考えていました。


―――外来人調理中&食事中…


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、明日の秋祭りに誰を誘ってみようか決めるとしました。
貴方は……

261: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 21:55:54.81 ID:mAvNd7lt0
貴方は……

安価 ↓3

1.文を誘ってみることにしました。
2.小町さんを誘ってみることにしました。
3.映姫ちゃんを誘ってみることにしました。
4.風見さんを誘ってみることにしました。
5.メディスンちゃんを誘ってみることにしました。


5日目はこの時点で好感度を上昇させるヒロインを決めます。

264: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 21:56:23.33 ID:dEgM2VU+o
3

270: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 22:07:51.69 ID:mAvNd7lt0
3.映姫ちゃんを誘ってみることにしました。

貴方はよし、やるぞ。と決意し、うまく誘えますようにと祈りつつ床につきました。
明日は彼女に会える可能性のあるであろう、香霖堂に向かうつもりです。
しかし、彼女は来るのは不定期。会えるとは限りません。
ただ貴方は何となく、明日は映姫に会える確信があったのです。

ならば、さて、彼女は貴方の誘いを受けてくれるのでしょうか。多分大丈夫です。


それではお休みなさい。

271: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 22:10:05.37 ID:mAvNd7lt0
――――――Result――――――


:四日目終了時点 好感度:


射命丸文:4

小野塚小町:6

四季映姫・ヤマザナドゥ:10→14

風見幽香:11

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――

272: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 22:30:06.95 ID:mAvNd7lt0
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――5日目――――――


ピーチク ピーチク


貴方は目を覚ましました。
昨日は寝つきが悪く、何時もより一時間だけ睡眠時間は短いです。
何せデートの誘いをするものですから、興奮して目が冴えていたようです。
しかし、それなら尚更寝ぼけた顔は見せられません。
顔を洗いシャッキリポンとした顔で朝食作りを始めました。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は香霖堂で人を待ちます。

273: ◆TpifAK1n8E 2015/09/06(日) 22:46:43.66 ID:mAvNd7lt0
霖之助「【貴方】、今日は店番だったっけ?」

貴方は香霖堂に入ると、霖之助にそう言われました。
当然の疑問です。今日は仕事の予定は入っていないものですから。
その問いに貴方は、ここで人を待たせて頂きます。と答えました。

霖之助はそれに、ははあ、と納得したように言いながら、

霖之助「今日の秋祭りの相方だね。天狗か死神か、説教好きか…」

貴方のような勘のいい大人は嫌いだよ。なんてことは言いませんでした。


さて、こうして貴方は珍しく数時間、香霖堂でまるで冷やかしの客の様に―そのものですが―待っていると、

「御免ください」

と、貴方のお目当ての令嬢が来てくれました。貴方は心臓の鼓動が早くなり始めましたが、
野郎、ぶっ誘ってやらぁ。と覚悟を決めました。
勝負はここからです。

278: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 19:37:26.14 ID:eHME4FZa0
 


映姫「【貴方】さん。こんにちは」

そう言って、映姫はやはり柔らかな笑みで挨拶してくれます。
貴方も、こんにちは、映姫ちゃん。と挨拶を返しますと、

映姫「あ、今日は店番では無いのですか」

と、彼女は、貴方が普通の客として香霖堂を訪れるのを珍しいかの様に言いました。
実際ここに店員として以外で訪れることは多くない貴方です。
暇つぶしで香霖堂に来るくらいなら人里か畑の仕事に入ります。ワーカーホリックでしょうか。

さて、それはさておき貴方は本題に入ります。
貴方は、映姫ちゃんが来るかもと思って、待ってた。と言いますと、

映姫「…私を、ですか?ええと、どうしてです?」

そう、何かを期待しているかの様な声で貴方に問いました。
理由は分からないけど、自分を待ってくれていた。というのは何となく彼女を喜ばせたようです。


貴方は―――

279: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 19:39:33.82 ID:eHME4FZa0
貴方は―――


1.ヒャア がまんできねぇ! がまんしないで祭りに誘いました。←好感度+?
2.落ち着けハマーD! 落ち着いて祭りに誘いました。←好感度+?

284: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/07(月) 19:42:47.38 ID:At4EFA/5O

288: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 20:06:11.13 ID:eHME4FZa0
2.落ち着けハマーD! 落ち着いて祭りに誘いました。

凄く落ち着きました^^
貴方は取りあえず順序を立ててから祭りに誘おうと思いました。
そこで、貴方は、今日、人里で祭りがあるのは知ってる?と聞きました。

映姫「祭り…ですか?いえ、知りませんでした」

と、映姫は答えます。どうやら彼女は秋祭りの存在を知らなかったようです。
貴方は、規模は分からないけど、そこそこ大きそうな祭りなのに知らないのは何故だろう。
と少しばかり疑問に思いましたが、そこは置いといて秋祭りについて自分の知ることを説明しました。

映姫「成程、豊作祈願の為ですか。そんなものがあったのですね」

興味ありげにそう答える映姫でした。貴方はそこで、と本題を切り出します。
一緒にそのお祭りに行かない?と。

289: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 20:07:49.40 ID:eHME4FZa0
映姫「え、と。私が、貴方と…ですか?」

キョトンとした眼でそう答える映姫です。貴方はそれに、うん、一緒に行きたい。と答えます。
そしてほんの数秒、貴方にとっては何分以上にも感じられた間、沈黙が流れた後で、

映姫「…はい。是非。私も、【貴方】さんと行きたいです。そのお祭りに」

ちょっとだけ顔を赤くし、にこりと貴方に微笑みながら、肯定の返事をくれました。
貴方は、やったぜ。と言いながら小さくガッツポーズを取りました。
映姫はそれを見てクスリ、と笑いました。


1.ヒャア がまんできねぇ! がまんしないで祭りに誘いました。←好感度+0
2.落ち着けハマーD! 落ち着いて祭りに誘いました。←好感度+1




※【四季映姫・ヤマザナドゥ】の個別ルートが解禁されました※

290: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 20:25:26.20 ID:eHME4FZa0
・・・・・・・・・・・・・・・

貴方と映姫は一旦別れた後、指定の時間に寺小屋の前で待ち合わせをしました。
そして今、寺小屋の前に貴方は立っています。約束の一時間前に。
流石に早すぎたか、などとよくデート初心者にありがちな行動をして、ちょっとだけ後悔してました。

既に秋祭りは始まっています。
祭りの場所はもう少し道を行った先にあります。目を凝らせば、夕暮れのうす暗闇の中で、祭りの提灯が明るく光ってます。
笑い声や歌声なんかも聞こえて、いやでも気分は盛り上がって来ます。
映姫ちゃんと早く一緒に周りたいな。と貴方は考えていると、

「【貴方】さんっ」

と言う声が聞こえてきました。当然声の主は、

映姫「約束の時間までまだまだありますよ。もう」

貴方の待ち人。四季映姫・ヤマザナドゥその人です。
彼女は、少しだけ眉を顰めてそう言いますが、祭りの気分で高揚しているのか声は上ずってます。
貴方は、映姫ちゃんだって早いじゃない。と含み笑いしつつそう言うと、

映姫「…楽しみでじっとしてられないのですから、仕方ないでは無いですか」

と、これまた嬉しいことを言ってくれます。貴方も、こっちも楽しみで早く来ちゃった。と言うと、
なら、お相子ですね。と、彼女は少し笑いながら言いました。


さて、予定より一時間近く早いですが、お祭り開始です。

292: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 20:42:22.58 ID:eHME4FZa0
祭りの中心部に行くと、周りはそうとう賑わっております。
そこそこ広いはずの公道も、時折肩なり腕なりを人にぶつかることもあるほど人で溢れ、狭く見えます。
貴方は人込みは慣れており、この狭い道をスイスイと激流に身を任せ同化しつつすり抜けて行きますが、

映姫「あ、【貴方】、さん。ちょっと、待って、ください」

映姫は柔の拳ではない模様。あちこちで人とぶつかりながら、謝りつつ謝られつつ貴方に着いていきます。
人ごみには慣れてない様子で、早くも少し息を切らせながら立ち止まった貴方に追いつきます。

映姫「ふぅ、中々雰囲気はいいですが、いかんせん人が多いですね…」

仕方ない事なのでしょうが。と映姫は言います。しかし、これでは店を楽しむ前に疲れてしまいます。
それに、人込みに紛れて見失っては大事です。
貴方は、これは仕方ないことなのだ。と、何となく自分に言い訳をして、

映姫「え…な、【貴方】さん!?」

映姫の手を握りました。貴方はさあ、行こう。と彼女をエスコートします。
映姫は顔を真っ赤にしますが、嫌がって振りほどく事は無く、完全に貴方に身を任せています。
これは功を為した模様。貴方に引き寄せられながらだと、スイスイと映姫も人込みを抜けていけます。
移動中の会話はありませんでしたが、別に悪い雰囲気ではありませんでした。


さて、出店がたくさんある場所まで来ました。
何をしましょうか―――

293: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 20:46:09.64 ID:eHME4FZa0
安価 ↓3

1.有象無象の区別なく逃しはしない。射的をしましょう。←好感度+?
2.うるさい気が散る。一瞬の油断が命取り。型抜きをしましょう。←好感度+?
3.キンキンに冷えてやがる。かき氷を食べましょう。←好感度+?

296: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/07(月) 20:47:41.56 ID:0nAt8ei9o

298: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 21:03:44.88 ID:eHME4FZa0
3.キンキンに冷えてやがる。かき氷を食べましょう。

貴方と映姫は、とにかく色んな意味で火照った体を冷やす為、かき氷を買うことにしました。
かき氷屋の店員はこれまた随分可愛らしい妖精で、その子の隣にもどこからともなく氷を生産している可愛らしい妖精が居ました。
自分の分のお金は出しますよ、と言う映姫に、貴方は、かっこつけさせてよ。と奢ってあげます。店員は舌打ちをしています。
そして、それぞれ、イチゴ味とレモン味を買いました。

映姫「冷たくて美味しいですね。…あう、頭が痛い」

映姫は冷たい物でキンキンするタイプのようです。しかし、貴方はキンキンしません。
やはり脳みそが一杯詰まってるからキンキンするのでしょうか。
キンキンしない貴方はチリンチリン言ってればいいのでしょうか。
ともかく、貴方は映姫に合わせてゆっくりとかき氷を食べます。

299: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 21:11:23.30 ID:eHME4FZa0
暫くして、少しだけ氷が解け始める頃合いになると、映姫は、

映姫「その、【貴方】さんのも…頂けるでしょうか」

と、おずおずと切り出しました。
当然貴方は断る道理は無いのですが、ここでの選択肢の正しい答えは、と考え、
スクッ、とスプーンに一口分取り、そのまま彼女の口の前に持っていきました。

映姫「…あ、む」

一瞬何かを決したような表情で、パクリとそのまま貴方のスプーンを口に入れました。
どうやら正解だった様子。心の中でコロンビアです。

映姫「お返しも、しなくては、ですね」

そうして映姫も自分のかき氷をスプーンに取り貴方に差し出します。
食べさせっこです。公道でイチャコラする貴方達に、やはりかき氷屋の店員は舌打ちしていました。


1.有象無象の区別なく逃しはしない。射的をしましょう。←好感度+0
2.うるさい気が散る。一瞬の油断が命取り。型抜きをしましょう。←好感度+1
3.キンキンに冷えてやがる。かき氷を食べましょう。←好感度+2

302: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 21:26:56.70 ID:eHME4FZa0
さて、暫くそうして祭りを楽しみ、空を見ればもう星空が見えます。
そんな時貴方は、人々が、そろそろだね。なんてことを言ってるのを耳にしました。
何が始まるのかと思うと、空を見上げている人が大勢います。

映姫「なんでしょう?…っ!」

映姫がその様子を疑問に持つや否や、その行動の回答がすぐに分かりました。
突然の轟音。心臓にまで響いて来そうな振動。静寂を引き裂き光が走ります。
そう。祭りと言えばやはりこれ。花火です。

映姫「花火…!綺麗、ですね…」

感嘆の溜息を出しながら、キラキラした目で打ち上げ花火を見る映姫です。
貴方は花火を見ながら、これ夏祭りじゃないの?などと空気を読めない考えを持っていました。
幻想郷では常識に囚われてはいけません。


そうして花火を見続けた貴方は、映姫に一言。

303: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 21:29:56.96 ID:eHME4FZa0
安価 ↓3

1.花火より君の方が綺麗だよ。←好感度+?
2.また一緒に行こうね。←好感度+?
3.今日は楽しかったよ。←好感度+?

306: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/07(月) 21:31:01.82 ID:cEcMFsaVo

307: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 21:50:35.53 ID:eHME4FZa0
1.花火より君の方が綺麗だよ。

貴方は、明らかにテンプレでくさいセリフだな。なんて思いつつも、このタイミングしかない。
そう思い彼女にこう言いました。
さて、その反応たるやどうでしょうか。

映姫「………」

これまた、真面目な顔で貴方を見つめています。
特に顔も赤くなることも無く、また、笑うことも無く真剣な表情です。
貴方は意図が読み取れず、ちゃうねん、などと言葉を続けようとしましたが、その前に映姫は、

映姫「ありがとうございます」

と、一言お礼を。そして再び花火を見始めました。

結局、貴方は先ほどの言葉は失敗だったかな。と、やや残念そうに思っていました。
先ほどまで離していた手を、映姫から再び繋いだことを知らずに。
赤くなってきた表情を見せないため、再び花火を見始めたことを知らずに。


1.花火より君の方が綺麗だよ。←好感度+3
2.また一緒に行こうね。←好感度+1
3.今日は楽しかったよ。←好感度+2

308: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 21:57:51.13 ID:eHME4FZa0
映姫「【貴方】さん。今日は本当にありがとうございました」

時は早いものでもう祭りも終焉です。
映姫は貴方にそうお礼を述べました。貴方も、こちらこそ、と返します。

夜だし、送ろうか。と貴方は提案しますが、映姫は、迷惑をかけるわけにはいかない。と、断ります。
普通なら女の子一人で帰らせるのは男としてなっちゃいないので、貴方は、でも、と続けます。
それでもやはり映姫は、大丈夫ですよ。と一言。
善意で送ろうとしても、向こうから送り狼だ、などと言われれば此方に非がある現状。世知辛いです。

結局貴方は、待ち合わせをした寺小屋の前で映姫とさよならをします。


そして―――

309: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 21:58:38.70 ID:eHME4FZa0
好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

310: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/07(月) 21:59:26.97 ID:cEcMFsaVo

311: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 22:12:10.84 ID:eHME4FZa0
好感度上昇 +3


映姫「それでは、名残惜しいですが…また、会いましょうね」

そう言って、一瞬言葉通り寂しそうな表情を見せてもらい、背を向けて歩き出す映姫でした。
貴方も、うん、またね。と言い、映姫とは反対に歩き出します。

貴方はふと立ち止まり、振り返りましたが、既に彼女の姿はありませんでした。



映姫「【貴方】…さん」

映姫「【貴方】さん」

何となく、貴方の名を声に出す映姫でした。 もうすぐ彼女の休暇は終わります。

312: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 22:14:47.39 ID:eHME4FZa0
貴方は帰宅しました。
楽しい一日だった。と貴方は満足していました。
しかし時計を見れば、もうだいぶ遅い時間です。当然幻想郷にしてみれば、ですが。
祭りであまり食べてない貴方でしたので、急いで食事の支度を始めます。


―――外来人調理中&食事中…


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、予定をチェックすることにしました。
明日の予定は……

313: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 22:15:27.20 ID:eHME4FZa0
明日の予定は……

安価 ↓2

1.『太陽の畑』に行く予定でした。
2.『香霖堂』に行く予定でした。

315: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/07(月) 22:15:42.43 ID:mbI84xsMO

317: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 22:18:58.06 ID:eHME4FZa0
2.『香霖堂』に行く予定でした。

香霖堂だな。と予定のチェックは終えて、床につくことにしました。
そういえばあの店で買い物したこと碌にないな。と思いましたが、
そもそも貴方にとって必要な物が置いているほうが珍しいな、と考えてました。

電子レンジとかどう使えばいいのでしょう。


それではお休みなさい。

318: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 22:26:21.94 ID:eHME4FZa0
――――――Result――――――


:五日目終了時点 好感度:


射命丸文:4

小野塚小町:6

四季映姫・ヤマザナドゥ:14→23【恋慕】

風見幽香:11

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――



祭りの選択肢は、キャラ・祭り前の好感度によって正しい答えが変わる仕様でした。
例えば、文の場合、がまん出来ないで射的やって楽しかったと答えると最大値上がります。

319: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 23:00:03.89 ID:eHME4FZa0
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――6日目――――――


ボボボボボ


貴方は目を覚ましました。
先日、無事に秋の豊作祈願との名目の祭りは終了しました。
花火の後で、紅葉の神と豊穣の神によるショートコントが行われたそうです。
大盛況だったらしいですが、そんなことはどうでもいい貴方でした。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は香霖堂で接客業です。

320: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 23:07:09.02 ID:eHME4FZa0
霖之助「ゆうべはおたのしみでしたね」

貴方が店に入るなりとんちんかんな事を言い始める霖之助でした。
貴方は、楽しかったことは楽しかったですが純粋な意味でですよ。と言いました。
すると彼は、

霖之助「そう かんけいないね」

と、またもや片言っぽい言語で貴方に語りかけます。どこかバグが発生したのでしょうか。
なんとなく腹の立つ言い回しの彼を貴方は、はいはい、とあしらいます。
それを聞いた霖之助は、はんにんは【アナタ】、と、めげずに続けます。
何が彼を掻き立てるのでしょうか。


そして暫くすると飽きたのか普通に貴方に話しかける霖之助でした。
何がしたかったのでしょう。そんな疑問を持った貴方に今日も来客です。

321: ◆TpifAK1n8E 2015/09/07(月) 23:10:18.19 ID:eHME4FZa0
安価 ↓3

1.そのバストは豊満であった。小町さんが入店しました。
2.箒に、はたきを持つコンビ。白黒さんと紅白さんが入店しました。
3.チェスに興味を持った模様。文が入店しました。

324: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/07(月) 23:11:07.19 ID:dJ7XHCP50
2

334: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 20:51:19.67 ID:RyKUMkk30
 


2.箒に、はたきを持つコンビ。白黒さんと紅白さんが入店しました。

「霖之助さん、いるー?。…あら、【貴方】も居るの。丁度いいわね」

入店するなり店主の名を呼ぶ彼女は、冷やかし常連さんその2の紅白さんこと、博麗霊夢です。
彼女の隣には魔理沙がおり、異変の解決にはよく見られるコンビです。仲の良い二人ですね。
しかし、貴方は彼女の「丁度いい」発言に怯えてます。

霖之助「おい君たち、まさかまたかい?」

魔理沙「そういうこと。特に【貴方】はこの前サボってたろう。今日はしっかり働いて貰うぜ」

やはりまた無縁塚に貴方と霖之助を拉致するようです。
好奇心旺盛な魔理沙は、前回見つからなかった、件のマジックアイテムとやらに興味津々だそうです。
因みに霊夢が着いてきたのは単なる暇つぶしだそうです。霖之助は口で言うほど嫌がってません。四面楚歌です。

貴方は、どうせ連れてかれるのなら霊夢ちゃんタクシーにして下さい。と懇願しました。
悪戯な笑みを浮かべた魔理沙に却下され、「お前は霧雨タクシーだぜ」とやはり箒にしがみつくことになりました。
当然猛スピードです。スピードはともかく理由を言って欲しいものです。


さて、危うく胃腸から光が逆流しそうになったところで無縁塚に着きました。
貴方はアイテムを探し、早速みんなとはぐれました。割愛です。

335: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 20:58:12.31 ID:RyKUMkk30
女の子「また貴方ですか」

呆れたような、それでいて咎めるような声で、前回の威圧感溢れる女の子と出会いました。
貴方は、またです、すみません。と頭を下げて謝ります。何となく頭は上がりません。

女の子「一般の生者が訪れていい場所では無い。そう言ったはずよ。どうやら貴方は連れて来られたみたいだけれど」

女の子「だからと言って自分に非は全く無いと?そう考えるのは愚かしい。常に責任の所在を他人に擦り付けたがるのか」

女の子「貴方に明確な意志があれば断れたはずよ。巻き込まれたから、それを言い訳にしているに過ぎない。そう、貴方は…」

女の子「少し、自分を持って無さ過ぎる」

立て続けに貴方の心のライフポイントを削っていく言葉を発する女の子でした。
しかし同時に、その通りだ。と、心に彼女のありがたいお説教を刻み込む貴方でした。その様子を見てか、

女の子「うん。しっかりと私の言葉を受け入れているようですね。では…」

私に聞きたいことはありますか?と続ける女の子でした。
前回ほど冷たい印象は無い声で、貴方に発言を許可する旨を伝えます。

336: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 21:03:14.08 ID:RyKUMkk30
ありがたく彼女と会話しましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問をお願いします。

337: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/08(火) 21:03:35.47 ID:3NuFIxgNO
貴女は誰ですか?

338: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/08(火) 21:05:29.52 ID:c0oanuBc0
顔を見させてもらってダメですか?

339: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/08(火) 21:06:04.18 ID:Sf+GaqyNo
というかどこか聞き覚えのある声なんですが

340: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 21:28:20.27 ID:RyKUMkk30
>>貴女は誰ですか?

女の子「是非曲直庁における、地獄の最高裁判長」

前半はよく分かりませんでしたが、後半からは恐ろしい単語が出てきました。
貴方は、つまり…言い換えると?と、尋ねると、彼女は、はあ、と溜息をついて、

女の子「つまりは閻魔です」

と、一言、簡潔に述べました。貴方は、ははーっと土下座しました。
それを見て閻魔様はまたも、はあ、と溜息をつくのでした。


>>顔を見させてもらってダメですか?

女の子「貴方がしっかり直視すれば、顔も見れるでしょう?」

女の子改め、閻魔様は何を言ってるんだ、と言わんばかりに発言します。
しかし、後光が差しているかの如く、威圧感を発しているためか、貴方は恐れ多くて直視出来ません。
更には大きな笏でその顔の殆どを隠してしまっているのでよく分かりませんでした。

しかし、そこまで考えた後で貴方は、しまった。また自分以外のせいにしている部分がある。
と、すぐに反省するのでした。閻魔様はその様子を見て、

女の子「よろしい。貴方が自身を省み続ければ、私の顔も見れる時が来るでしょう」

と、言ってくれるのでした。関係あるかは分かりませんが。

341: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 21:33:50.36 ID:RyKUMkk30
>>というかどこか聞き覚えのある声なんですが

女の子「貴方の女性の誑かし方は、そうなのですか?」

なんだか見当違いな答えが返って来てしまいました。
貴方は、いえ。でもよく聞く声だと思って…。と、答えます。
すると閻魔様は、

女の子「自分の発言には気を付けなさい。口は禍の元とはよく言うものです」

と貴方に忠告するのでした。期待する返答は来なさそうです。
結局貴方は、彼女の声と似ている誰かは気付くことはありませんでした。

342: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 21:37:36.30 ID:RyKUMkk30
女の子「さあ。そろそろ戻りなさい」

突然ながらピシャリ、と貴方に言い放つ女の子でした。
しかし確かに、もう大分時間は経ってしまっています。
貴方は、ありがとうございました。と述べ、前回ほど急ぎ足では無く、帰っていきました。


女の子「……」

女の子は貴方が去ったことを確認しました。

そして―――

343: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 21:38:12.36 ID:RyKUMkk30
好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

344: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/08(火) 21:38:43.23 ID:Sf+GaqyNo
ほい

346: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 21:46:45.18 ID:RyKUMkk30
すみません。↓でした。

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

>>344なので+2です。

続きます。

347: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/08(火) 21:46:59.35 ID:HQwJL24uO

348: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 22:02:11.14 ID:RyKUMkk30
好感度上昇 +2


映姫「…少し、無茶な話題の逸らし方でしたかね」

貴方が去った後で、映姫はうぅむ。と悩んでいました。
流石に質問を質問で返したのは反省すべき点だそうです。

映姫「別に隠すようなことでは無いのですがね」

そう言って自嘲気味に笑う映姫でした。

またも、慌てて無縁塚にすっ飛んで来たので、
死神である小町が連れてきた魂がごった返している事実に気付くのはもう少し後のようです。

349: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 22:05:55.18 ID:RyKUMkk30
貴方は人里へと帰宅しました。
人里では、秋祭りの名残は既に無く、日常へと戻っていました。
元いた世界のようにゴミも散らかることなく、綺麗な人里がそこにはありました。


―――外来人調理中&食事中…


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、予定をチェックすることにしました。
明日の予定は……

350: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 22:07:16.30 ID:RyKUMkk30
明日の予定は……

安価 ↓2

1.『太陽の畑』に行く予定でした。
2.『香霖堂』に行く予定でした。

352: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/08(火) 22:07:27.68 ID:vd3lOMdtO

353: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 22:49:54.26 ID:RyKUMkk30
2.『香霖堂』に行く予定でした。

うん香霖堂だな。と、チェックも終えて床につくことにしました。
暑かった夜はとうに過ぎ、寝ている間に剥いでいた布団も今は朝までしっかりとかけています。
秋の到来が肌で感じられました。

秋と言えばやっぱり食欲な貴方でした。


それではお休みなさい。

354: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 22:52:37.60 ID:RyKUMkk30
――――――Result――――――


:六日目終了時点 好感度:


射命丸文:4

小野塚小町:6

四季映姫・ヤマザナドゥ:23→25【恋慕】

風見幽香:11

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――

355: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 22:55:44.74 ID:RyKUMkk30
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――7日目――――――


チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
貴方は、後三日で1年経つなぁ。と、改めて認識しました。
特に一周年だからと騒ぐほどでは無いのですが、
何かしら記念日を作りたがるのは、これも いきもののサガなのかも知れません。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は香霖堂で接客業です。

356: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 23:07:56.99 ID:RyKUMkk30
霖之助「【貴方】。すまないが掃除を手伝ってくれるかい?」

貴方が店番についてから少し経って、霖之助が貴方にそう言いました。
珍しく店の仕事をさせるんだ。と思い、はい、と了承すると、

霖之助「ありがとう。じゃあ、着いて来て」

霖之助はそういい、貴方を連れて店の奥に引っ込んでしまいました。

廊下を歩き、少し歩いて奥に進みます。すると、部屋が見えます。
朝日の差す少し物の散らかった部屋の中心には椅子があります。
後は机と、恐らく今朝、コーヒーを飲んでそのまま置いてあるカップがありました。

霖之助「じゃ、やろうか」

店の掃除では無く、彼の部屋の掃除でした。仕事中にさせないで下さい。


結局ある程度掃除をした後、お客さんの入る音がしたので中断しました。

357: ◆TpifAK1n8E 2015/09/08(火) 23:10:55.19 ID:RyKUMkk30
安価 ↓3

1.そのバストは豊満であった。小町さんが入店しました。
2.うきうき顔を隠そうとしません。魔理沙が入店しました。
3.チェスに興味を持った模様。文が入店しました。

360: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/08(火) 23:13:11.32 ID:V9U4d+gDO

365: ◆TpifAK1n8E 2015/09/09(水) 20:36:15.42 ID:idbfr9+o0
 


2.うきうき顔を隠そうとしません。魔理沙が入店しました。

魔理沙「よう」

貴方は逃げ出しました。しかし回り込まれてしまいました。大魔法使いからは逃げられません。
貴方は、もうマジックアイテムとやらは無いんじゃないの?と魔理沙を説得します。
それには霖之助も同意しています。

霖之助「そもそもがガセネタかもしれないしね」

魔理沙「いや、こいつのリアクションが面白いから乗せたいだけだ。手段の目的化って奴だな」

なんてことを言ってやがるのでしょうかこの低ランカーは。と貴方が愚痴を言っている間に箒に跨がされます。
そしてやはり猛スピードで駆け回ります。回る必要が無いのにするのは彼女の発言を体現するものと思われます。


ですが、これが幸か不幸か、無縁塚へと向かう道の途中で貴方は小さな人影を見つけました。
その人影は、貴方のよく知っている人物です。
貴方は慌てて魔理沙を止めるために、ストップストップ、と叫びながら箒をがっくんがっくん揺らします。
魔理沙は「やめろォ!」と言いながら必死に箒を制御しようとしますが、健闘虚しく、ふらふらとゆっくり落ちて行きました。
霖之助は完全に巻き添えです。

366: ◆TpifAK1n8E 2015/09/09(水) 21:02:03.09 ID:idbfr9+o0
そして、貴方の知る人物の目の前に箒は着地しました。足で着地した人はいないので非常に格好悪いですが。

映姫「な…【貴方】さん?それに、香霖堂の店主に…貴方は、霧雨魔理沙」

突然現れた貴方達を非常にびっくりした顔で見るのは、この前秋祭りに誘った映姫でした。
貴方は着地に失敗して服に付いた土を払いながら、おはよう。と挨拶します。
彼女も返事はしてくれたものの、戸惑いを隠せない様子です。

魔理沙「こら【貴方】、危ないじゃないか。…うえ、あんたは」

彼女もまた服をぱたつかせながら貴方を咎めます。しかし、貴方の目の前にいる映姫を見て嫌な顔をするのでした。
次に霖之助も、一体どうしたんだい、と貴方に問いますが、映姫を見て、取り合えず無茶な行動の理由は感づいたようです。

霖之助「だからって暴れるかなあ…まあ、いいや。僕たちは無縁塚に行ってるからその間話しているといい」

と言って、魔理沙を連れて再び無縁塚への道へと行くのでした。
魔理沙は「?」マークを浮かべていましたが、霖之助はそんな魔理沙に色々と説明をしながら行くようです。


映姫「あの、一体何がどうなっているのでしょうか」

突然現れ、突然貴方を残して去る奇妙な三人組に対してこの疑問は当然でしょう。
貴方は、こんな所に一人で危ないよ。と言いました。妖怪こそ多くないものの、無縁塚の近辺なんて心落ち着きません。
そんな道に一人でいる所が変、というより危ないように思ったので、無理やり降りたという旨を伝えました。

映姫「そ、そうでしたか…ご心配かけてすみません」

そう、映姫は謝ります。本当は貴方は、魔理沙に映姫を人里に送ってもらう予定でしたが、
霖之助が変に勘違いしたため二人は無縁塚へと行ってしまいました。戻ってくるまで時間つぶしをしなければなりません。
忘れて二人で帰られたと考えたらぞっとしない話ですが。

367: ◆TpifAK1n8E 2015/09/09(水) 21:03:03.18 ID:idbfr9+o0
時間つぶしに話でもしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問をお願いします。

368: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/09(水) 21:04:32.00 ID:QLgbl7rSo
なんでこんなところに居たの?

369: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/09(水) 21:06:17.43 ID:/677btgZo
もしかして前にもここで会いましたか?

370: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/09(水) 21:11:09.99 ID:2C0d2acjo
心配させないでください

371: ◆TpifAK1n8E 2015/09/09(水) 21:26:51.66 ID:idbfr9+o0
>>なんでこんなところに居たの?

映姫「まあその、仕事の一環で…」

ごにょごにょ、と、言い辛そうに答える映姫です。
仕事?こんな所で?一人で?そもそも何の仕事を?
などと次々に疑問が湧いてくる貴方でしたが、目の前で目を泳がせて不安げな表情を見せる彼女にこれ以上の質問はぶつけられませんでした。

映姫「今はまだちょっと、決心がつかないのです」

貴方にそう、申し訳なさそうに映姫は話します。
思った疑問は口には出してないはずなのですが、顔に出やすいタイプなのでしょうか。
貴方は、うん、言いたくなければ構わないよ。と答えました。
それを聞いて映姫は、

映姫「その、言いたくないというわけでは無いのですが、少し準備が欲しい様な…すみません」

と答えました。
貴方は、映姫に対し、何の仕事をしているんだろうというよりも、まだ自分より若いだろうに仕事だなんて偉いな。という気持ちが強く、
それを言うと、またも何か微妙な表情でお礼を言う映姫でした。

372: ◆TpifAK1n8E 2015/09/09(水) 21:40:11.36 ID:idbfr9+o0
>>もしかして前にもここで会いましたか?

映姫「ううん、『ここ』では会ってはいませんね」

映姫はそう答えました。
因みにここは無縁塚から少し離れた道で、妖怪の気配も無ければ、あの共同墓地もありません。
貴方も、『ここ』では誰とも会った記憶はありません。

子供の言い訳みたいなことを…という呟きが聞こえたような気がしました。


>>心配させないでください

映姫「そちらこそ、ですよ」

意外にも、貴方も彼女に心配されていた側でした。貴方は、こっちも?と聞くと、

映姫「急に落ちてくるのですから。驚きましたよ」

そういえば貴方が彼女の前に来るとき、魔理沙の箒を無理やり軌道変更させた結果、
半分落ちてきた状態で現れたのでした。
一人でこの道を行くのも心配ですが、貴方の行動もかなりの心配物でした。

貴方は、でも、君が危なさそうだったら無茶位はするよ。と、言いました。
これは決まったな、などと考えてた貴方でしたが、当の本人からは、

映姫「なら、貴方が危険なら私が無茶をしても構わないと?」

と、これまた困った返答をされました。自分は良くて相手はダメ。とは言えません。
貴方は、ほどほどにします。と、逆に反省することになってしまいました。

373: ◆TpifAK1n8E 2015/09/09(水) 21:53:28.45 ID:idbfr9+o0
こうして二人で話していると、そのうち「おうい」と言う声が聞こえてきました。
霖之助と魔理沙です。

・・・・・・・・・・・・・・

映姫「それではよろしくお願いします。魔理沙"さん"」

魔理沙「どうぞ…映姫"さん"」

まさか険悪な関係なんでしょうか。変に敬称を強調し合って、映姫は魔理沙の箒に跨りました。
貴方が魔理沙に、映姫を人里へ送って欲しいとお願いして、嫌な顔をされながらも同意させました。
貴方と霖之助は徒歩です。 決して走らず急いで歩いて行きましょう。


そして―――

374: ◆TpifAK1n8E 2015/09/09(水) 21:54:16.11 ID:idbfr9+o0
好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

375: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/09(水) 21:54:31.62 ID:fHrnQWA/o
ほい

381: ◆TpifAK1n8E 2015/09/09(水) 23:16:38.19 ID:idbfr9+o0
好感度上昇 +1


魔理沙「そういえば、なんで【貴方】はあんたを映姫ちゃんだなんて言うんだ?いや、それをあんたは許しているんだ?」

違和感溢れる組み合わせ、魔理沙と映姫は人里へと向かう上空で会話します。
映姫は彼女の言葉を聞き、少しだけ苦い顔をしました。

映姫「私が閻魔でない時は、特に畏怖される必要はありませんから」

魔理沙「ふうん…ところで、じゃあ閻魔じゃない時のあんたはどうしてあの場所に?」

映姫「香霖堂に行く所でしたよ。まあ、邪魔が入りましたが」

二言、三言、このような会話をして、結局映姫は霧雨タクシーを途中下車しました。
彼女は本来、香霖堂へ行く途中でしたので、人里には用は無かったためです。
元々、香霖堂へ行く理由は、貴方に会うためでしたが、本来の目的は既に果たされたので行く必要は無くなった映姫でした。

382: ◆TpifAK1n8E 2015/09/09(水) 23:19:19.33 ID:idbfr9+o0
貴方は人里へと帰宅しました。
自宅への帰路で氷の妖精が、無償でかき氷を提供しているのを見つけました。
金を貰わないのは、ありがとうを貰っているからそれで生きていけるとのことです。
それこそ貴方には無理だなあ。


―――外来人調理中&食事中…


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、予定をチェックすることにしました。
明日の予定は……

383: ◆TpifAK1n8E 2015/09/09(水) 23:20:00.47 ID:idbfr9+o0
明日の予定は……

安価 ↓2

1.『太陽の畑』に行く予定でした。
2.『香霖堂』に行く予定でした。

385: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/09(水) 23:20:18.65 ID:CnPlAIMXO

386: ◆TpifAK1n8E 2015/09/09(水) 23:26:14.66 ID:idbfr9+o0
2.『香霖堂』に行く予定でした。

またまた香霖堂だ。と、チェックを終えて床につくことにしました。
貴方は、そういえば、今日も結局香霖堂でまともな仕事はしなかったな、と思いました。。
それなのに食いつなげるだけのお金は貰っている貴方です。
彼自身は、あぶく銭だし。などとブルジョアな事を言うのでした。

しかし、それで食い繋げるのだから霖之助様様です。


それではお休みなさい。

387: ◆TpifAK1n8E 2015/09/09(水) 23:26:55.27 ID:idbfr9+o0
――――――Result――――――


:七日目終了時点 好感度:


射命丸文:4

小野塚小町:6

四季映姫・ヤマザナドゥ:25→26【恋慕】

風見幽香:11

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――

388: ◆TpifAK1n8E 2015/09/09(水) 23:34:41.88 ID:idbfr9+o0
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――8日目――――――


ピーチク ピーチク


貴方は目を覚ましました。
朝刊を見ると、氷精と稗田の令嬢が路上で口論を繰り広げたということです。
何でも、「妖精の癖に人間に奉仕するな」と稗田の令嬢が発端だそうです。
悪戯で無いならいいのではないでしょうか。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は香霖堂で接客業です。

389: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 00:01:44.59 ID:F+OwTW280
霖之助「そう言えば【貴方】が来てから大分経つねえ」

霖之助はしみじみと貴方にそう言います。来てから、というのは間違いなく幻想郷にでしょう。
貴方は、もうすぐ1年経ちます。と言うと、

霖之助「成程。1周年記念に何か上げよう、そうだな…」

まだ1年経ってないのに早とちりな霖之助です。
何やら机の中をガサゴソ探し、丁度いい、と言うと、貴方の前にその丁度いい物を置きました。
なにやら瓶詰みたいです。

霖之助「何でも女の妖怪に都合よく効く薬だとか。効果は分からないが、どうだい?」

貴方は丁寧に瓶詰を返却しました。霖之助よ。こういう物は使い時があるのです。

そんな危険な薬も都合よく売っている香霖堂に来店するお客さんもいます。
今日はどなたでしょうか。

390: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 00:05:42.80 ID:F+OwTW280
安価 ↓3

1.そのバストは豊満であった。小町さんが入店しました。
2.静かに玄関を開けてくれます。映姫ちゃんが入店しました。
3.チェスに興味を持った模様。文が入店しました。

393: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/10(木) 00:06:15.87 ID:+35IqwLRO
1

396: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 18:55:06.68 ID:F+OwTW280
 


1.そのバストは豊満であった。小町さんが入店しました。

小町「お邪魔ー…お、【貴方】がいるー…」

声から分かる通り、なんだか疲れた様子で入店する小町です。
毎度その大きな鎌を背負ってるのも一つの原因ではないのか、と貴方は考えましたが、
それは死神を象徴するトレードマーク。おいそれと置いてくるわけには行かないのでしょう。
とはいえ、彼女の仕事上、その鎌はトレードマーク以上の働きは決して無いのですが。

そんな疲れている死神に貴方はそっと麦茶を差し出します。「ありがとうね」と言い、ぐいと一気飲みする小町です。
飲み切ったのを確認したところで、貴方は、今日はサボりじゃないですよね?と小町に問いました。

小町「冗談!前にサボりでここに来た後で、こってり上司に絞られてさ…。お仕置きとか言って、今日まで休みが貰えなくてさ…」

机越しに貴方にずい、と詰め寄りながら愚痴を語り始める小町です。
美人さんの顔が急接近したので、ドギマギする貴方です。
彼女の胸が机の上に乗りかかり強調されて、ドギマギする貴方です。
計、2ドギマギでした。

397: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 19:11:25.97 ID:F+OwTW280
小町「あたいだってサボりたくてサボってるんじゃないんだ、サボってしまうのがあたいなのさ…」

意味不明な理論を並び立てて愚痴は更に加速します。
なんだか話に熱を帯びてきたらしく、若干着物が乱れているのにも気にせず貴方に話します。
あれだけしっかり着付けしてるのに都合よく乱れる着物でした。

小町「んあ?【貴方】、どしたの?」

小町は挙動不審になっている貴方に疑問を持ったようです。
着物のあちこちの隙間からチラリと見える肌とか、机に乗っかる2つの膨らみとか、間近にあるお顔とかで、
貴方が慌てふためくのもしょうがないのかもしれません。

貴方は、その、なんですか。困る。と一言彼女に言います。
小町は当然、なんのこっちゃと言うような顔をしてましたが、貴方が彼女の着物の乱れエトセトラを指で差して示します。
すると気付いたのか、ババッなんて効果音が付きそうな速さで衣服を居直す小町でした。
その後、先ほどより少しだけ距離を置いて黙る貴方と小町です。

小町「あー、えと…あたいばっかり話してるから、【貴方】も、話してよ」

と、小町は言います。なんだか大人しくなってしまいました。
お色気キャラならそれを通して欲しいものだ。と身勝手に憤慨する貴方でした。

398: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 19:12:20.27 ID:F+OwTW280
話せと言われたので話しましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問をお願いします。

399: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/10(木) 19:19:28.41 ID:mlMvo9kio
小町には自分の色気にもっと自覚を持ってほしい、と思う男性は多いはずだ

400: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/10(木) 19:19:41.86 ID:ClqU8buQO
サンタ信じてる?

401: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/10(木) 19:24:27.02 ID:grNLqivao
上司ってどんな人?

402: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 19:45:15.56 ID:F+OwTW280
>>小町には自分の色気にもっと自覚を持ってほしい、と思う男性は多いはずだ

小町「そんなこと言ったって、よく話す男の人って【貴方】位しかいないし…」

大体なんでこっちが気を使わなければ、と、付け加えて話す小町でした。
しかし、先ほどの慌てぶりを見るに、男とか女とかどうでもいい、というわけでは無さそうです。
しかし先ほどの小町の発言に、貴方は、あれ、霖之助さんは違うんですか?と疑問を言うと、

小町「あぁ、あんたが居ない時にはあまり話もしないで帰るからね」

と、答えました。貴方にとっては若干嬉しいような気がしました。
霖之助にとっては若干悲しい様な気がしました。


>>サンタ信じてる?

小町「いや、信じてはいないね」

もちろん。という風に答える小町でした。
貴方はそれに対し、自分は信じている方です。と答えます。すると、

小町「…やめなよ。碌なものじゃない。そんなのを信じては駄目だ」

と、深刻な表情で貴方に忠告する小町です。
貴方は、でも、夢があるでしょ?と言うと、小町は「何を言うんだ!」と、真剣に怒りました。
サンタ否定派の過激派の一員なのでしょうか、あるいは若干話が噛み合ってないのでしょうか。
貴方は、サンタってどのサンタです?と問いますと、

小町「え?サンタ・ムエルテ(死の聖人)」

後者だったようです。

403: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 19:55:50.83 ID:F+OwTW280
>>上司ってどんな人?

小町「なんと、閻魔様さ」

小町はドヤ顔で答えました。貴方がぞっとする顔を見たかったようです。
風見さんといい魔理沙といい彼女といい幻想郷にはSしかいないのでしょうか。貴方にとっては嬉しいですが。
貴方は驚きましたが、驚きのベクトルがちょっと違うことに小町は気付きました。

小町「うん?なんだか期待してたのと違うね。閻魔様だよ閻魔様ー」

連呼する度に恐ろしさは薄れるのを彼女は知らないのでしょうか。
驚いたは驚きましたが、それは知り合い同士だったから、という意味合いでした。
ともかく貴方は、前に二回は会いましたよ。と言いますと、

小町「あ、そうなんだ!なぁんだ。会ったってことは、もうバラしちゃったってことかぁ」

小町はカラカラと笑いながら、貴方にとって気になる単語を発言しました。
バラすとはなんなのでしょうか。ヤーさん用語では無いでしょうし、当然身元のことでしょう。

小町「ま、そういうこと。あたいの上司はし」

し、の次の単語を出す前に霖之助に口を塞がれる小町です。
小町はもがもがと抵抗しますが、霖之助が何やら耳打ちすると、彼女は黙りました。もう答える気は無い様です。
貴方にとってクエスチョンマークが絶えない質問でした。

404: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 19:58:59.19 ID:F+OwTW280
こうして色々と話しましたところ、早くも夕暮れ時です。
やはり秋の到来でしょうか、日に日に夕方が早まっている気がします。
それに気づいて小町は、さて、と席を立ち、

小町「今日は楽しかったよ。やっぱりキチンと休みを貰ってから来ると気が楽でいいねえ」

と言いました。彼女曰くサボりはそれでスリルがあっていいようです。
スリルジャンキー怖いですねー。とづまりしておきましょう。

そして―――

405: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 19:59:39.61 ID:F+OwTW280
好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

406: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/10(木) 19:59:52.04 ID:pwsqWFpAo

407: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 20:32:31.39 ID:F+OwTW280
小町「それじゃ、また会おうね!【貴方】!」

元気よく手を振った後で、小町はフワリと宙に浮き、そのまま消えてしまいました。
なんでも、距離を操る程度の能力という摩訶不思議なパワーでテレポートみたいなことをしているらしいです。
貴方にとっては喉から手が出るほど欲しい代物でした。
妖怪に遭遇する危険性も無く、朝もゆっくり寝られるからです。


小町「…そういえばあたいの今日の休日、アイツと話して終わったなあ」

既に香霖堂から遠く離れた道で、勿体無い勿体無い、と独り言を言う小町です。
その割にはほくほく顔で帰路に付く彼女でした。
寧ろ元々、ある程度の期待を持って香霖堂に来たので、この出会いは僥倖だったみたいです。

409: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 20:36:04.83 ID:F+OwTW280
貴方は人里へと帰宅しました。
どうやら秋祭りが例年のごとく功を為したようで、作物はすくすくと育っているようです。
流石は豊穣の神こと、秋穣子と言った所でしょう。今年も頑張って頂けてます。
姉の方は別に…


―――外来人調理中&食事中…


さて、貴方は晩御飯を食べ終わたので、予定をチェックすることにしました。
明日の予定は……

410: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 20:36:50.46 ID:F+OwTW280
明日の予定は……

安価 ↓2

1.『太陽の畑』に行く予定でした。
2.『香霖堂』に行く予定でした。

412: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/10(木) 20:38:37.13 ID:mlMvo9kio

415: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 21:37:04.07 ID:F+OwTW280
1.『太陽の畑』に行く予定でした。

そうそう、太陽の畑だ。そう確認を済ませ床につくことにしました。
なんだか明日で女の子と親しくなれるのは最後かも、と思いました。
特に理由は分かりませんが。

ラブコメばかりやってるわけにはいかないのです。


それではお休みなさい。

416: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 21:42:07.75 ID:F+OwTW280
――――――Result――――――


:八日目終了時点 好感度:


射命丸文:4

小野塚小町:6→8

四季映姫・ヤマザナドゥ:26【恋慕】

風見幽香:11

メディスン・メランコリー:9


――――――Result――――――

418: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 21:59:20.00 ID:F+OwTW280
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――9日目――――――


ボボボボボ


貴方は目を覚ましました。
健康の為とラジオ体操を始めましたが、第二体操の音楽が記憶に無く、モヤモヤしている貴方です。
第一、第二ってなんだよ、と、存在そのものを疑問に思う貴方でした。


―――外来人調理中&食事中…


朝食を終えれば、今日は太陽の畑で栽培業です。

419: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 22:29:48.29 ID:F+OwTW280
いざ、しばらくぶりの太陽の畑です。
大きく息を吸い込むと、芳醇な花の香りが一杯に広がります。
人からは危険な、超危険な場所だから近づくべからず。と言われているこの太陽の畑ですが、
貴方にとっては癒しの空間の一つです。稼ぎ場所でもあります。

さて、畑に入ればやはり大きな向日葵達が出迎えてくれます。
以前貴方は幽香に、どうすればこんなに立派に咲くのでしょう?と尋ねました。
その答えは「努力と愛情と能力」ときっぱり答える彼女でした。
最後のが必要無かったなあ、とは思っても口に出せない貴方でした。


そうして歩いていると―――

420: ◆TpifAK1n8E 2015/09/10(木) 22:32:25.02 ID:F+OwTW280
安価 ↓3

1.花に話しかけているようです。風見さんを見つけました。
2.ふらふらと畑を散歩中。メディスンちゃんを見つけました。

423: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/10(木) 22:32:54.98 ID:73LPrkT3O
2

425: ◆TpifAK1n8E 2015/09/11(金) 19:01:37.77 ID:QBQrKklq0
 


2.ふらふらと畑を散歩中。メディスンちゃんを見つけました。

メディ「~♪」

横にふわふわ浮いている小さな人形を連れて、鼻歌まじりに花畑を散歩するメディスンです。
知らない人から見ればょぅι゛ょが機嫌よく散歩しているようにしか見えません。
しかし、彼女はれっきとした人形です。関節の球体は見当たりませんが。

さて、彼女も以前、太陽の畑で会った幽香と同じように、後ろに居る貴方の存在に気付いてないようです。
そしてやはり貴方は前回、幽香にした様に彼女にも悪戯を、と考えてました。ですが、少し方法を変えるようです。
散々痛い目に会っているのに、まるで成長していません。

貴方はメディスンの真後ろまでそろりそろりと近づきます。まだ彼女は気付いていないようです。
妖怪に気付かれずスニーク出来る貴方は本当にただの人間なのでしょうか。
そして十分に近づき、貴方はメディスンの耳元で、わっ。と大声をあげました。子供です。

メディ「ひゃあぁ!?」

流石に直接的な悪戯に驚いたのか、ビクリと体を震わせ叫んでしまうメディスンです。
悪戯は大成功です。しかし、大成功なのが良くありませんでした。
驚いた拍子に彼女の全身から何やら明らかに近寄ってはまずい霧が発生しました。
そして、十分に近づきすぎた貴方に、その煙から逃げる時間などありません。サヨナラ!

426: ◆TpifAK1n8E 2015/09/11(金) 19:33:10.13 ID:QBQrKklq0
メディ「え、え、【貴方】!?毒よ去りなさい!」

メディスンから噴出された毒を思いっきり浴びて顔面が紫色になっている貴方に、
慌てたメディスンが命令すると、貴方を蝕んでいた毒は去っていきました。
制御が効かず無差別に毒を撒き散らしていた彼女から随分成長したものです。貴方と違って。

毒が去り、新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝の様に爽やかに気分に浸る貴方を待つのは、メディスンのマシンガントークでした。
バカだの、驚かすなだの、なに考えてるのだのと罵倒から始まり、続いてはもう大丈夫かだの、痛みは無いだの心配され、最後には、

メディ「…毒、上手く抑えられなくてごめん」

と、涙ぐみながら、とうとう謝られてしまいました。
10:0で貴方に責任があるのですが、仲良くなった人を危ない目に遭わせたという事実は彼女を落ち込ませるものでした。
仲良くなる前にも毒を喰らったことはあるのですが、その時は「毒に負けるのが悪い」と悪びれもしませんでしたが。

元気イッパイダゼ…と、貴方は懸命にアピールしつつ、謝罪することで、なんとかメディスンは泣き止みました。
仲良くなって反抗期が過ぎた彼女はいい子なのですが、どうも殊勝な感じでやり辛そうな貴方でした。

427: ◆TpifAK1n8E 2015/09/11(金) 19:34:15.21 ID:QBQrKklq0
彼女を楽しくさせるために会話しましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問をお願いします。

428: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 19:36:30.70 ID:vyncSK+IO
この通り死んでないから大丈夫

429: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 19:41:12.79 ID:paTTbqZBO
そんなに申し訳なく思うならデコピン(弱)一発でチャラね

430: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 19:44:14.99 ID:rXoHt8PBo
どんな出来事もメディスンちゃんの学習・成長の糧になるから。自分はそれが楽しみだ

431: ◆TpifAK1n8E 2015/09/11(金) 20:33:40.96 ID:QBQrKklq0
>>この通り死んでないから大丈夫

メディ「そうだけど…もう、お願いだから変な事しないでよね?」

ガッツポーズで健康優良不良少年を表現しましたが、メディスンに窘められてしまう貴方でした。
死ななきゃ安いとは、この幻想郷では割と現実味がある話でしょう。
しかし、だからと安易に安売りは禁物です。

メディ「でも、急に驚かせるなんて。私が前にやってたことの真似かしら?」

と、彼女は言います。以前、メディスンは随分な悪戯子で、貴方もよく彼女に弄ばれていました。
先ほど貴方がした様に、後ろから耳元で大声も出されたこともあります。
その時は声に毒がプラスされた隙を生じぬ二段構えを喰らいましたが。

>>そんなに申し訳なく思うならデコピン(弱)一発でチャラね

メディ「わ、分かったわ!…どうぞ!」

なんだか気合を入れたような声で、瞼をぎゅっとつむるメディスンです。
と言うよりも、確実に貴方が悪いのに、此方がデコピンで許すと言えば大人しく従うメディスンに多少の罪悪感を覚える貴方でした。
しかしここで冗談と言うのは覚悟を決めた彼女に悪い、と、そう思い、執行する貴方です。シャイニングフィンガー(弱)。

メディ「っ…!」

体力1ドットも減らない様な弱デコピンを決めました。
驚いた拍子にメディスンから毒が漏れました。
そして、十分に近づきすぎた貴方に、その煙から逃げる時間などありません。サヨナラ!

433: ◆TpifAK1n8E 2015/09/11(金) 20:49:48.21 ID:QBQrKklq0
>>どんな出来事もメディスンちゃんの学習・成長の糧になるから。自分はそれが楽しみだ

メディ「成長…成長、か」

貴方の言葉に何か思う事があったのでしょうか。真剣に考え始めるメディスンです。
貴方は、どうしたの?と尋ねますと、

メディ「閻魔様に言われたの。視野を広く持て。って」

出ました。貴方の中で全幻想郷説教チャンピオンの閻魔様です。
因みに準チャンピオンは映姫です。威圧感の有無でランク付けしました。
閻魔様と会ったんだ。と聞くと、

メディ「うん。お説教されちゃったわ。その意味が今は実感できてる…かも」

と、メディスンは答えました。彼女は付け加えます。
視野を広くするために、毒以外にも関わるようになった。最初はウサギや医者と。
次に幽香を始めとした妖怪と。そして人間である【貴方】と。

メディ「これからも、もっと【貴方】と関わって私は成長させて貰うわ」

よろしくね。と付け加え、一先ず締める彼女でした。

434: ◆TpifAK1n8E 2015/09/11(金) 20:54:28.33 ID:QBQrKklq0
メディスンと色々話していると、幽香がようやく来ました。
なんでも、人里で買い物していたようです。
遅くなってごめんね、と言い、貴方と早速作業に入りました。
するとメディスンは、

メディ「それじゃ、私は邪魔にならない様に帰るわね」

と言い、何処かへと飛び去ってしましました。
別に邪魔になんてならないし、してきても問題無いのですが。
ともかく、今日はメディスンとの会話は終わりです。


そして―――

435: ◆TpifAK1n8E 2015/09/11(金) 20:57:02.39 ID:QBQrKklq0
好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

436: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 20:57:08.70 ID:SYw3yM2SO

439: ◆TpifAK1n8E 2015/09/11(金) 21:46:42.49 ID:QBQrKklq0
好感度上昇+4


メディ「~♪」

貴方と別れたメディスンは、今現在、彼女の生息地とされている『無名の丘』にいます。
毒を好みとする彼女にとって、この場所は、別名鈴蘭畑と言われることもあり非常に適しています。
先ほどの太陽の畑以上に、上機嫌で鼻歌まじりに歩きます。

メディ「スーさん。今日はいいこと会ったのよ」

隣でふよふよと浮いている人形か、或いは一面に咲く鈴蘭か、
スーさんと呼ばれる物に対して嬉しそうに語ります。

幽香が来て去ったのは、幽香と二人きりにさせたかったからか、
自分と二人きりが良かったのかは彼女のみ知っています。多分後者です。

440: ◆TpifAK1n8E 2015/09/11(金) 21:54:31.40 ID:QBQrKklq0
貴方は人里へと帰宅しました。
明日で10日目。幻想入りして1年が経ちます。

貴方は幻想郷に来てからの思い出に浸りました。
お世話になった方々は、人妖問わずたくさんいます。
貴方にとって忘れることの出来ない、恩がある人々です。


その中でも、貴方にとって最も大切だと思った人は……

441: ◆TpifAK1n8E 2015/09/11(金) 21:57:39.77 ID:QBQrKklq0
――――――Result――――――


:九日目終了時点 好感度:


射命丸文:4

小野塚小町:8

四季映姫・ヤマザナドゥ:26【恋慕】

風見幽香:11

メディスン・メランコリー:9→13


――――――Result――――――

442: ◆TpifAK1n8E 2015/09/11(金) 22:00:04.24 ID:QBQrKklq0
※【四季映姫・ヤマザナドゥ】ルートに入ります※


短いですが、今回はここまでです。
ありがとうございました。

445: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 10:08:49.89 ID:a9eT/hKf0
 


・・・・・・・・・・・・・・

貴方が幻想郷に来て、もうそろそろ一ヶ月は経とうとしています。
幻想入りしたての頃、右も左も分からない貴方を受け入れてくれたのはここ、人里です。

この間に様々な人にお世話になりました。
得体の知れないよそ者に、人里に住む許可と住まいを下さった里長。
生きていくために、仕事と賃金を下さった人々。
幻想郷とは何かを教えて下さった先生。

そんな暖かい人々に恵まれ、多少の不便は感じるものの、楽しい生活を送ることが出来ています。

だからこそ、でしょうか。


自分から何かをしようとしないで、呑気にしている貴方を放って置くことは出来なかったようです。


映姫『そう。貴方は少し、自分を持って無さ過ぎる』


四季映姫・ヤマザナドゥは貴方を放って置くことは出来なかったようです。

446: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 10:11:03.47 ID:a9eT/hKf0
――――――10日目――――――


霖之助「また待ってるのかい?来るかも分からないのに」

買い物をするつもりも無く、単に人を待つつもりで香霖堂に滞在する貴方に、霖之助が呆れた様に話しかけます。
貴方は幻想入り一周年の今日を迎え、準備をするとすぐに香霖堂に向かいました。
貴方にとって、最も感謝すべき人物である映姫に会い、一年間の感謝と、これからも宜しく、と、誰よりも先に伝えたかったからです。

ですが、先ほど霖之助の言った通り、来るとは分かりません。
この前の秋祭りに誘う時のような偶然がそう何度も起こる訳ではありません。
しかし、彼女の居場所も予定も分からない以上、こうして当てもなく待つしか手は無いのです。

動かない貴方を見て、「好きにしなよ」と、霖之助が呆れて奥に引っ込んでから小一時間。まだ誰も来ません。
普通に考えれば貴方の行動は自己完結で無茶がありますが、貴方には何となく会える確信がありました。
秋祭りの前日の様に、貴方の第六感というのは並々ならぬ信頼感があります。

そうして待っていると、やはり、店の玄関が開いてくれました。

小町「失礼ー。お!【貴方】ー、今日は店番じゃないのかい?」

がーんだな…出鼻をくじかれました。

447: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 10:17:11.52 ID:a9eT/hKf0
小町「…なんだか失礼なこと考えてる顔だね」

なんて、貴方の顔を見て怪訝そうな顔をしながらそう言う小町です。
貴方は、映姫ちゃんじゃないので残念でした。と、失礼なことを考えるだけで無く口に出す始末です。

小町「そりゃあ失礼しました!今日は昼過ぎてからじゃないと来ないんじゃないの?」

ちょっと拗ねた様に言う小町です。歓迎されないどころか、他の女の子を待つという発言は流石に無礼で腹が立ったのでしょう。

しかし、貴方は彼女の態度よりも、発言の内容が気になりました。
どうして午前は来れないことを彼女が知っているのか、それが気になりました。


貴方は―――

448: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 10:19:52.47 ID:a9eT/hKf0
貴方は―――


1.余は寛大な男だ 失言も…三度までは許そう… スルーします。
2.なんであんなこと言った!言え!なんでだ! 問い詰めます。

451: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 10:37:12.31 ID:XFvGH2eCO
2

452: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 11:21:28.68 ID:a9eT/hKf0
2.なんであんなこと言った!言え!なんでだ! 問い詰めます。

貴方は彼女の発言に問います。どうして昼前は来ないと分かるんです?と。
それに対して小町は、

小町「さあ?今の時間からそうじゃないかなって思っただけだし」

と、なにいってだこいつと言いたげな表情で答えました。
成程時計を見れば11時位、今来なければ昼過ぎに来てもおかしくはないでしょう。
小町の心証が悪くなったみたいです。ゲージも減ったみたいです。

小町「ところでスルーしてたけど、四季さ、映姫ちゃんを待ってるのかい?」

先ほどの映姫じゃなくて残念発言から、小町が至極当然な疑問を貴方に言います。
貴方は、はい、伝えたいことがあるんです。と答えました。
小町はそれに、そうなんだ。と一言告げた後、店内の商品を物色し始めました。

さて、貴方はここでまた少し引っ掛かりを覚えました。
そういえば前に小町さんは映姫ちゃんを、映姫ちゃんと呼ぶ前に何かを言いかけているな、と。
しきさ、まで聞こえた気がしています。しきさ、とはなんでしょう?


貴方は―――

453: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 11:23:38.92 ID:a9eT/hKf0
安価 ↓2

貴方は―――


1.だ…駄目だ まだ聞くな…こらえるんだ…し…しかし… スルーします。
2.答えろ!どうすればいい!答えてみろルドガー! 問い詰めます。

455: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 11:36:48.92 ID:ByUDGAS6O
2

457: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 12:03:43.43 ID:a9eT/hKf0
2.答えろ!どうすればいい!答えてみろルドガー! 問い詰めます。

貴方は彼女に問います。小町さんって、映姫ちゃんを呼ぶ時に変に動揺しますよね、と。
それに対し小町は、

小町「…少し前までは四季さんって呼んでたからね。ちょっとまだ慣れてないんだよ」

と、答えます。成程、急に別の呼び方をすると、前の呼び方で呼んじゃうこともあるのでしょう。
先生とお母さんと呼んでも決して可笑しくは無いのです。

しかし、何故最近になって映姫ちゃんと呼ぶようになったのでしょう。と、貴方は疑問を持ちます。
加えて、少し理由を考えた時間、四季"さん"と、何となく慣れない敬称を使ったような戸惑い。
そしてほんの少しの目の落ち着かない動きから、彼女を疑いました。面接官みたいです。


貴方は―――

458: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 12:05:32.14 ID:a9eT/hKf0
安価↓2


貴方は―――


1.貴方、意外にもこれをスルー…! スルーします。
2.ついげきの尋問でさらにダメージは加速した。 問い詰めます。

460: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 12:48:56.06 ID:wS6zRn1Co
2

462: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 20:35:00.65 ID:a9eT/hKf0
2.ついげきの尋問でさらにダメージは加速した。 問い詰めます。

少しばかりの動揺が見られた小町に対し、揺さぶりをかけます。
四季さん、と呼ぶのも慣れてないようですが、と、貴方は探りを入れました。すると、

小町「もー、あんたはあたいをどうしたいのさ…それに、四季さんに会ってどうしようと?」

不満そうな表情で貴方に質問を質問で返します。しかし、小町が知りたいのは貴方が映姫に会う理由だそうです。
成程確かに、会いたいとは言いましたが、何故とは一言も言ってません。
考えてみれば、男が理由も言わずに女性に会いたいなどと言われても教える道理はありません。


貴方は説明しました。
彼女に日頃のお礼を言いたいという事。これからも仲良くして欲しいという事。
加えて、もっと彼女と仲良くなりたいなどと、余計なことまで喋りました。
それを聞いて小町は、

小町「ほ、ほうほう。もっと仲良く、ねぇ…ふうん。成程成程」

なんだか納得して頂けたようです。取りあえずはお怒りを鎮めることに成功したのでしょうか。
しかし、次に貴方を待つ言葉は、それ以上の利があるものでした。

463: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 20:36:13.36 ID:a9eT/hKf0
小町「ねぇ、【貴方】。あたいはあの方が今は来れない理由も知っているし、居場所も知っている」

唐突な暴露は死神の特権なのでしょうか。小町は貴方の知りたかった二つの情報を知っていると話します。
貴方は早速、映姫ちゃんはどこにいるんですか?あと、何時になれば会えますか?と問います。
それに対し小町は、落ち着けと言わんばかりに手で詰め寄る貴方を制します。そして、

小町「ただね、そう簡単に教えるわけには行かない…待ってって。五体投地までしろなんて誰も言ってない!」

別名、土下寝の姿勢を取る貴方に対しまたも小町は制します。誠意を見せるタイミングを謝ったようです。

小町「まあ、これはあの方が何者か、と言うことが関わってくるのだけれどね」

小町「さて、あんたは彼女が何者かを知っても、同じように接することが出来るのかい?」

そう、腕を組みながら貴方に確認する小町です。腕に乗っかる胸が強調されます。
何時の間にか、彼女が何者か、とまでに話が発展していますが、そこを突っ込むのは、真剣な表情を取る小町に対して気が引けました。
ともかく貴方は、どうでしょう、分かりません。と、自分の率直な気持ちを伝えます。

小町「…こういう時、絶対に大丈夫だ!なんて言う場面じゃないのかい?」

空気の読めない発言をする貴方を小町が責めます。
ですが、貴方は、彼女自身は問題ないが、例えば怖い方々がバックについてたらその人に恐れて彼女ともうまく話せなくなるかもしれない。
と、発言に付け加えました。

小町「あー、そういうことか。ならまあ、大丈夫か、うん」

何やらその答えには安堵した様子です。怖いとしたらその人自身だし、という呟きも聞こえました。

464: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 20:36:40.24 ID:a9eT/hKf0
小町「まあ、それなら心配ないだろう。彼女の所まで連れてってあげるよ」

教えるだけで無く、映姫の元に連れてってくれるという大盤ふるまいな小町です。
しかし、彼女の居場所を教えるだけで無く連れて行くなんて、本人に断らずにいいものなのでしょうか。
それを小町に尋ねると、

小町「もっと『仲良く』なりたいなら、知るべきだろうし、そう言えば大丈夫だろう」

何となく、仲良く、の部分を強調して理由を話す小町です。
貴方は、知るべき、とは何なのだろう。と疑問に思いつつも、彼女に感謝の意を示しました。
小町は、「それじゃ、送るよ」と言い、能力を使い貴方をその場所へと送ります。
先ほどまでいた香霖堂の風景が一瞬にして変わり、そして別の場所の風景が目に入りました。


大きめの石が転がっており、周りには木の生えている、その風景は、貴方も見覚えがあります。
ここ数日で、何回も訪れた場所でもある、ここは、『無縁塚』でした。
それも、前に来た風景では見覚えが無い所を見ると、魔理沙や霊夢に連れて来られた場所よりも、どうやら奥地に連れて来られたようです。

465: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 20:39:46.80 ID:a9eT/hKf0
貴方はぞっとして、隣にいる小町にどういうつもりかと尋ねます。
まさか、だまして悪いが死んでもらおうという事では無いかと貴方は焦ります。
死神な彼女を見たものはみんな死んでしまうのでしょうか。

小町「安心しなよ。今12時を少し回った所だ。仕事も終わったはずだし、もう来るよ」

と、小町はあっけらかんと答えます。
しかし、無縁塚でエンカウントの可能性があるのは貴方の記憶の中では、確か。


女の子「…………」

威圧感溢れるオーラを放ちながら、貴方達の元へと歩く一人の女の子。
そう、閻魔様の他に居ません。例によって例のごとく貴方は威圧感に負け頭を下げます。
死神に閻魔の組み合わせ、プラスしてただの人間一人。明らかに場違いな貴方です。

女の子「小町」

小町「こいつが話したいことがあるそうです。説教するならば後で聞きますので、失礼します」

そう、小町は述べた後で、またも能力を使い去ってしまいました。
その前に貴方に、「まあ、"仲良く"なるなら頑張りなよ」と一言、言い残してからです。

さて、この場に残るは閻魔様と貴方の二人のみ。しかも今度は同行者すらおりません。
コマケテ(小町さん 決して走らず 急いで歩いてきて そして早く僕を 助けて)。

466: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 20:41:02.49 ID:a9eT/hKf0
女の子「小町は何のつもりか…まあ、いいわ。さて、話したいこととは何か。聞くだけ聞いてあげるから言ってみなさい」

貴方にそう告げる閻魔様ですが、貴方にとって話したい相手は違います。
貴方はそれを閻魔様に言いました。

女の子「…では、誰に、何を言いたかったのですか?」

彼女は続けて貴方に質問を投げかけます。この回答は出来ることなら貴方は言いたくありませんでしたが、
閻魔様相手に否定とは恐れ多くてとてもとても出来ません。
結局貴方は、馬鹿正直に映姫に伝えたかったことを彼女に言いました。

自分が幻想入りして丁度今日で一年、その間とても世話になったという事。
あの時にしてくれた説教のおかげで、幻想郷での自分の生き方を探せたという事。
今まで仲良くしてくれてありがとうという事。彼女に会えて本当に良かったという事。
そして出来るなら今後、もっと彼女を知りたいという事。もっと仲良くなりたいという事。そして――

女の子「も、もう十分です。結構です。分かりましたから。はい」

と、珍しく動揺を見せる閻魔様です。何となく威圧感が薄れた気がしました。
貴方も、言うべき人とは赤の他人な筈なのに、言いたいことを殆ど話してしまったことに気づき、恥ずかしくなるのでした。

467: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 20:43:41.33 ID:a9eT/hKf0
女の子「それにしても、そうでしたか。貴方が幻想郷に来てから、一年が経つのですか」

しみじみ、と言った風に話す閻魔様です。
そんな彼女に、貴方は違和感を覚えました。あの体が強張るような威圧感が大きく薄れています。
緊張していた頭は冷静になり、やはりその声は聞いたことのある声だと実感出来ています。
その様子を閻魔様が見てか、

女の子「ん?…あぁ、もう、畏れる必要はありませんよ。"今は"閻魔ではありませんから」

と、貴方に優しく語りかけるのでした。
貴方はその言葉に、はっ、と顔を上げ、今では彼女の顔を直視出来ることに気づきました。
彼女も、今は手に持つ笏を下げて、帽子も取っているようです。
貴方はそっと、彼女のお顔を拝見するのでした。



映姫「えぇ、と…こんにちは。【貴方】さん」



先ほどの貴方の告白まがいな言葉からか、嬉しそうにしながらも少し困り顔を見せる、映姫がそこにいました。
映姫ちゃん!なぜ映姫ちゃんがここに……逃げたのか?自力で脱出を?映姫ちゃん!
と、貴方は酷く混乱しました。彼女は映姫です。

468: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 20:45:13.72 ID:a9eT/hKf0
映姫「別に、隠すつもりでは無かったのですが…なんて、いい加減な詭弁ですね」

貴方は、今まで映姫ちゃんと呼んでいた彼女が、その正体は、泣く子も黙る地獄の閻魔様という事実に大層驚きました。
しかし成程、小町やその他の人が彼女と会うときに少し、様子が変だった理由がようやく分かりました。
そして同時に、よくもだましたアアアアと憤慨はしないで、どうして黙っていたのだろう、という疑問が強く出てきました。
それを彼女に告げると、悪戯のばれた子の様にばつの悪そうな顔をしながら言います。

映姫「ちょっと、言いにくいことなのですが…」

彼女らしくない、口ごもった様子で貴方に話す映姫です。
言わなくても構いませんよ、と、貴方は彼女に告げます。
以前、貴方が彼女に言った言葉と大体は同じです。すると、

映姫「前にも言ってくれましたね。…でも、前と違って敬語になってますよ。【貴方】さん」

そう、少しムスっとした顔をして答えました。
貴方は、あ、すいません、じゃない、ごめん。などと、どうも居座り辛い風に答えます。
ついさっきまで恐れ敬っていた閻魔様が、何処かのお嬢さん程度にしか思って無かった映姫ちゃんだとは、この貴方の目を持ってしても読めませんでしたから。

映姫「まあ、隠してたのは、つまりそう言う事です」

映姫「もし貴方が最初から私を閻魔と知っていて…」

映姫「映姫ちゃん、なんて呼んではくれないでしょう?」

そう言ってから、ふう、一息つく映姫でした。

469: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 20:47:45.45 ID:a9eT/hKf0
貴方はその言葉に、そうか、そうだったのか…と悟りました。
身分を隠して庶民と同じ目線で語り合う。よくある話ではあります。
身元が知れたら同じように接することが出来なくなる、という可能性を考えて黙っていたのでしょう。

貴方はその考えに至り、それじゃあ、今後も映姫ちゃんって呼ばせて貰うね。と、告げるのでした。
その答えに満足したのか、映姫は、

映姫「はい。お願いしますね。…良かったです。貴方が変わらなくて」

と、嬉しそうに言ってくれるのでした。
そんなに喜んでくれるなんて、こっちも嬉しいよ。と、少しニヤけながらからかう様に言う貴方でした。
それに対し映姫は、

映姫「もう、笑わないでください。…だって、貴方にそう呼んで貰えるの、とても好きなんです」

と、答えるのでした。
真剣な表情で、それも素直に答えられて、少し顔が赤くなり、心臓の鼓動も高鳴る貴方でした。
それに気づいてか気付いてないか、映姫は続けます。

470: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 20:49:51.07 ID:a9eT/hKf0
映姫「四季映姫、個人として接してくれるのは貴方だけでしたから、それを大切にしたいのです」

映姫「先ほど、貴方から私をより知りたい、私とより仲良くなりたい、そう言ってくれましたよね」

映姫「私も、今、同じ事を思っています」

映姫「【貴方】さんのこともっと知りたいです。【貴方】さんともっと仲良くなりたいです」

映姫「【貴方】さんと、もっと…親密になりたいのです」

映姫「…これからも、よろしくお願いします」

映姫はそう言い終えて、深々とお辞儀しました。


彼女は今の言葉をどういう意味で言ったのかは、貴方には完全に把握は出来ません。
親友として、良き理解者としてのようなフレーズで言ったのだとしたら、これから貴方の起こそうとする行動はピエロでしかありません。
しかし、貴方は目の前にいる彼女を愛おしく思わずにはいられませんでした。


貴方は―――

471: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 20:51:05.56 ID:a9eT/hKf0
安価↓3


貴方は―――


1.大好きです。今度は嘘じゃないっす。 告白します。
2.抱きしめたいな!映姫ちゃん! 抱きしめます。

474: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 20:54:38.30 ID:6QyNwdQNO

475: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 21:54:11.70 ID:a9eT/hKf0
2.抱きしめたいな!映姫ちゃん! 抱きしめます。

貴方は、彼女を愛しく思い――

映姫「【貴方】さん?…っ!」

優しく、映姫を抱きしめるのでありました。


映姫「………」

突然のことで硬直しているのか、何も話さず、ただ貴方に抱きしめられる映姫です。
やっちまったと言わんばかりの顔を必死に見せず、抱きしめたまま次に何をすればいいか分からない貴方です。
そうした二人の奇妙な沈黙が一分ほど続いてからでしょうか。映姫がとうとう話し出しました。

映姫「…どうして、私を抱きしめているのですか?」

その声に動揺は見られません。責めてるような声でもありません。
ただ、疑問を貴方にぶつけるのみです。
貴方は答えます。君を抱きたいと思ったから抱きしめた。と。

映姫「では、この行為にさほどの意味は無い、と?」

この声は、先ほどと違い恐らく少しだけ責めている声です。
意味も無く抱きしめた、などとは彼女自身思ってなんていないのでしょうが、言葉にして貰いたい、とは思っているようです。

476: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 21:55:27.66 ID:a9eT/hKf0
貴方は、言葉にするよりも、先に体が動いていたんだ。と、話します。
そして、心の準備が出来たら、きちんと言わなきゃいけないこと、言うよ。と、続けました。

映姫「そうですか。では、私は心の準備をさせるために何かお手伝い出来るでしょうか?」

貴方のその言葉に、このような返事をする映姫です。因みにまだ彼女は貴方の胸の中です。
貴方は、それじゃあ、映姫ちゃんからも抱きしめてくれる?と言いました。
そういうことは簡単に言える貴方です。

映姫「…これで、いいです?」

そう言って、小さな腕で貴方の背に手を回す映姫です。手に持っている笏が少し邪魔そうです。
貴方は一言、ありがとう、と言い、大きく深呼吸しました。

より密着したことで、彼女の鼓動も聞こえてくるようです。
閻魔として荘厳な彼女と違い、貴方の腕に抱かれる彼女は、華奢な一人の女の子なんだと貴方に再認識させます。
こうして、ようやく落ち着きを取り戻しました。もう準備は出来ています。覚悟完了です。

477: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 21:57:34.59 ID:a9eT/hKf0
貴方は、彼女に言いました。





―好きだよ。映姫ちゃん―


映姫「…私も好きです。【貴方】さん」





閻魔と人間というちぐはぐな恋人。

二人が結ばれた、その場所は。

少しムードがあるとは言い難い、無縁塚でした。

478: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 22:00:31.18 ID:a9eT/hKf0






四季映姫・ヤマザナドゥ編

~第一印象で損をする帽子と笏 取るだけで別人に なれるカバー力~ 終   






479: ◆TpifAK1n8E 2015/09/13(日) 22:03:35.23 ID:a9eT/hKf0
これで花映塚編は終わります。

また機会があれば、別の勢力もやろうと思います。
ありがとうございました。

485: ◆TpifAK1n8E 2015/09/17(木) 20:45:51.71 ID:xWnBzUiJ0
映姫とのアフターストーリー的なものは多分書かないと思います。
申し訳ありません。


唐突ですが、二回戦を始めたいと思います。
前回と同じく戦闘やシリアスは無い方針なのでご了承願います。


基本的なルールは前回と同様にさせて頂きます。
今回は加えて、好感度に影響する安価を増やしたいと思います。




それでは始めます。

487: ◆TpifAK1n8E 2015/09/17(木) 20:57:37.94 ID:xWnBzUiJ0
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――1日目――――――


チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
障子を一枚隔てた庭から聞こえる小鳥のさえずりが目覚まし時計の代わりです。
以前は携帯の目覚まし機能を使っていた貴方ですが、『この世界』には通常、そのようなものはありません。

うーん、と、大きく伸びをした後で貴方は布団を押し入れにしまいました。
そして壁を見れば、木が生い茂る風景を描いた絵のカレンダーが立てかけてあります。
それを見ると、その10日後の日付には何やら赤丸が記されています。

その赤丸の下には小さく可愛らしい字で、『【貴方】さん 幻想入り一周年!』と、書かれていました。
その文を見て、貴方は気が付きました。


後10日で、幻想郷に来てから1年が経つのか、と。

489: ◆TpifAK1n8E 2015/09/17(木) 21:05:05.48 ID:xWnBzUiJ0
この日は少しばかり自分が特別扱いされるかも、と、その日が少しだけ楽しみになる貴方です。
とはいえ、ここでは自分は居候の一番下っ端。妄想にふける前にきちんとやることはやらなくてはなりません。

障子を開け、木製の廊下を少しだけ歩けば、途中から何やら美味しそうな匂いがしてきました。
匂いの元を辿れば当然、台所です。貴方はそっとそこに入りました。


「~♪」


台所には鼻歌をしながら、気持ちよさそうに料理をする女の子が見えました。
白いエプロンを付けていて、料理上の衛生面からか、長い髪を後ろで結っています。
朝にこういった光景を見られるのは男の夢の一つではないでしょうか。


さて、貴方は―――

490: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/17(木) 21:07:32.12 ID:xWnBzUiJ0
安価↓2

1.朝の挨拶をしました。←初期好感度+?
2.料理のつまみ食いをしました。←初期好感度+?

492: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/17(木) 21:09:06.55 ID:/JaYksZPO

493: ◆TpifAK1n8E 2015/09/17(木) 21:18:57.70 ID:xWnBzUiJ0
1.朝の挨拶をしました。

おはよう、と、貴方は料理をする女の子に挨拶をしました。
その声に気付いたその女の子は、くるりと振り向き、ようやくここで顔を確認出来ます。


緑髪のストレートな長髪に、白を基調とした上着と青のスカート。
頭には蛙と白蛇のアクセサリーを付けています。


彼女――東風谷早苗と、本日初のファーストコンタクトを交わしました。

ここで貴方は―――

494: ◆TpifAK1n8E 2015/09/17(木) 21:25:58.04 ID:xWnBzUiJ0
安価↓2

1.手伝うよ、東風谷さん。と言いました。
2.手伝うよ、早苗さん。と言いました。
3.手伝うよ、早苗。と言いました。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

496: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/17(木) 21:26:50.91 ID:aIvKNJcGO
2

497: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/17(木) 21:26:51.21 ID:hbjkpcR1o

499: ◆TpifAK1n8E 2015/09/17(木) 22:26:30.94 ID:xWnBzUiJ0
2.手伝うよ、早苗さん。と言いました。

東風谷早苗 初期好感度:1+1

早苗「あ、おはようございます【貴方】さん。こちらは大丈夫ですから、お二人を起こしに行ってくれますか?」

と、彼女に頼まれ、了承する貴方でした。

かつて、貴方が幻想入りしたと知り、最も親身になってくれたのは彼女でした。
かく言う彼女も外の世界から来たとのことで、今、外の世界ではどうなっているか、を、熱心に聞かれました。
明るく素直な彼女と貴方が打ち解けるにはそう時間はかからないことでした。

早苗「ふふ、そういえばやっぱり『さん』付けなんですね」

少し笑って、貴方の呼び方に突っ込みを入れる早苗でした。
人間である彼女は確実に貴方より年下ですが、何故か敬称を付けて呼んでしまう貴方でした。


1.朝の挨拶をしました。←初期好感度+1
2.料理のつまみ食いをしました。←初期好感度-1

501: ◆TpifAK1n8E 2015/09/17(木) 22:38:18.68 ID:xWnBzUiJ0
貴方はここ、守矢神社…ではなく、そこから数メートルだけ離れた場所に建てられてある、小さな小屋に住んでいます。
元々この小屋は、守矢神社の倉庫として使われていたものでした。
貴方がこちらで世話になる際、流石に一緒に寝泊まりはよろしくないと言う事で、急遽改築されたものです。
因みに反対したのは貴方一人でした。

貴方は、もし布団さえ頂戴出来たのならこんなに嬉しいことは無かったのですが、他の三人は完璧主義者だった模様。
妖怪の山の協力者達に頼んで、ちょちょい改築した結果、何と言う事でしょう。一日でちょっとした小奇麗な小屋になりました。

因みに今回、起床が守矢神社だったのは、こちらで神様として崇められている二柱の方々に昨晩、晩酌に付き合わされてそのまま寝てしまったことが原因です。
そして原因を作った彼女らを起さなくてはなりません。
神様の、それも女性の部屋に入れるのは果たして信頼されているのか、男として見られてないのか、現状では半々でしょう。


とにかく、貴方は二人を起こしに行きます。これも居候の義務の一つです。
しかし貴方にとってはちょっとした嬉しい義務でもありました。

507: ◆TpifAK1n8E 2015/09/18(金) 23:42:53.20 ID:Z5VfNJCg0
 


さて、他の部屋よりも少し大きめの部屋であるこの部屋は、二柱の方々の内の一人のお部屋です。
目標の部屋の襖を、起こすその瞬間まで起こさぬよう、静かに開けます。

部屋を開けると、少し薄暗い部屋の中心には布団が二組、敷かれてあるのが見えます。
その中で寝息を立てて眠っているのは勿論、貴方が起こさなくてはならない方々です。


「すー…すー…」

「くぅ…くぅ…」


昨夜、貴方を酔いつぶれるまで呑ませた彼女達は、なんともすやすやと気持ちよさそうに眠っています。
その姿だけを見れば、まさしく女神、とも取れるお美しい姿です。
しかし、彼女達の枕元には酒の空き瓶が置いてあります。貴方を酔い潰した後で二人で部屋で呑んでいたと思われます。
酔いが回って部屋に戻るのも面倒なので、この部屋で二人で寝た、ということでしょう。台無しです。


ともかく、朝食の準備が出来る前に起こさなくてはなりません。
貴方は―――

508: ◆TpifAK1n8E 2015/09/18(金) 23:43:32.05 ID:Z5VfNJCg0
安価↓2

1.荒々しく起こしました。←初期好感度+?
2.優しく起こしました。←初期好感度+?

510: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/18(金) 23:44:15.33 ID:1hJUrC85O
2

511: ◆TpifAK1n8E 2015/09/18(金) 23:54:23.07 ID:Z5VfNJCg0
2.優しく起こしました。

気持ちよく寝ているお二人を無理矢理起こすというのは紳士として恥ずべき行為です。
と、いうことなので貴方はその二人に、静かに朝を知らせます。


その内の一人は――紫がかった青髪に、ボリューミーなセミロング。
今は外しておりますが、布団の脇には大きな輪っかの形をした縄をつけている――八坂神奈子です。

そしてもう一人は――金髪のショートヘアーで、左右にリボンみたいなものを付けています。
これまた今は外しておりますが、布団の脇には目玉の様な物がついたシルクハット的な帽子を被る――洩矢諏訪子です。


貴方は声をかけました―――

512: ◆TpifAK1n8E 2015/09/18(金) 23:58:12.07 ID:Z5VfNJCg0
安価↓2

1.起きてください。八坂様。洩矢様。と優しく声をかけました。
2.起きてください。神奈子様。諏訪子様。と優しく声をかけました。
3.起きてください。神奈子さん。諏訪子さん。と優しく声をかけました。


初期好感度 ↓3(八坂神奈子)

初期好感度 ↓4(洩矢諏訪子)

両者ともコンマ下1桁

514: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/19(土) 00:00:36.27 ID:2Rcu+s9wO
2

515: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/19(土) 00:00:40.80 ID:jx03P/KxO
1

516: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/19(土) 00:00:48.03 ID:uidl10Zpo

520: ◆TpifAK1n8E 2015/09/19(土) 00:40:36.84 ID:snB2TRkM0
2.起きてください。神奈子様。諏訪子様。と優しく声をかけました。

八坂神奈子 初期好感度:10-1

洩矢諏訪子 初期好感度:3-1


神奈子「んー…?…んぅ…」

諏訪子「あー…?…あぁ…」

一応反応したのか、気だるげな声を出しましたが、全く布団から出ようとしない二人です。

八坂神奈子は、貴方をこの神社に居候することを許して頂けた一人です。
幻想郷に来て右も左も分からず、狼狽える貴方を放っておけなかった、とは、彼女の語る理由でした。
かつて自分達もやむを得ない事情から外から来たことから、そこはかとなく親近感を覚えたようです。
それから、貴方とは神としてだけで無く、不器用ながらある意味保護者としても接する彼女でした。
ですが、一年近く接している間に、貴方に対しそれ以外の感情も持ちつつあるようです。

貴方もまた、自分を受け入れてくれた彼女に対し、大きな恩を感じています。
酒豪な彼女に酒盛りで振り回されるのもまた一興として受け入れているようです。


洩矢諏訪子もまた、貴方をこの神社に居候することを許して頂けた一人です。
困ってる姿の貴方に対し、母性本能が刺激されたのでしょうか、何とか助けてあげたかったとは彼女の語る理由でした。
子供っぽかったり大人の雰囲気が溢れたりと変化が忙しい彼女に、貴方は戸惑いながらも仲良くして頂いています。

521: ◆TpifAK1n8E 2015/09/19(土) 00:45:37.48 ID:snB2TRkM0
声をかけても中々起きない二人に、今日は紳士な貴方は肩を揺さぶり始めました。
朝ですよー、朝でーす、などと妖精の真似をしながらです。
ですが、似てないモノマネのせいで中途半端に刺激したせいか、

神奈子「んー…うるさぁい…」

グワシ、と腕を掴まれた挙句、そのままズルズルと彼女の眠る布団に引きずり込まれてしまいました。
そして完全に取り込むと、神奈子は抱き枕の様に貴方を抱きしめました。そして再び寝息を立て始めます。
胸元にふくよかで柔らかな膨らみが当たり完全に硬直してしまう貴方でした。
感触を堪能しつつも、なんとか逃れようとする貴方でしたが、

諏訪子「あったか…い…むにゃ」

湯たんぽ代わりを探していたのか、諏訪子に背中から抱きつかれる貴方でした。
神奈子よりは劣るものの、少しばかりの膨らみが肩甲骨下辺りに確実に感じ、再び硬直してしまいます。
サンドイッチのハムだな、などと思考が混乱するあまり小粋なジョークが頭で考えつく貴方でした。


結局、十分ほどたっぷり堪能していると、中々戻ってこない様子を見に来た早苗に、この光景を見られてしまいました。
彼女は無理矢理二人を起こした後で、三人を正座させました。
そして、朝食が冷めてしまいます、と、貴方含む三人は、随分と彼女に叱られてしまいました。
説教の最中、二人は貴方を睨んでいたようですが、俺は悪くねぇ。
さらに説教に時間を食ったせいで朝食は多少ぬるくなってましたが、俺は悪くねぇ。


1.荒々しく起こしました。←初期好感度+1
2.優しく起こしました。←初期好感度-1

523: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/21(月) 23:01:27.70 ID:/qfW6rll0
 


神奈子「さて、今日は参拝に来る人が多いとのことだ」

少しだけ冷めた朝食を食べていると、神奈子がそう切り出しました。
なんでも、普段は、人間はこの守矢神社には、妖怪の山の危険度も相まってか、来ることは少ないそうです。
しかし、今日は早苗が案内役となって人里から多く訪れるとのことでした。

早苗「むふふふ。博麗神社ではこうも信者は多く来ませんよねえ」

何の対抗心を持ってか、早苗はニヤリと笑い、そう言いました。
件の博麗神社は、立地条件が悪い上に妖怪の溜まり場となっており、まともな人間は滅多に訪れることは出来ません。
コンビニでたむろする不良みたいなイメージなのでしょう。

諏訪子「別に対抗する必要も無いだろうに…。と、言うわけで【貴方】。今日は早めに人里に買い物に言って貰うぞ」

と、諏訪子は貴方に頼みました。
やはり参拝客が多いと、お守りなんかも売れる様子。つまり、材料が多く必要になるということ。
貴方は二つ返事で了承しました。元より断れる理由などありませんが。

524: ◆TpifAK1n8E 2015/09/21(月) 23:02:14.98 ID:/qfW6rll0
さて、買い物のメモと買い物袋、それにお金を頂き、神社を後にします。
空を飛べない貴方は地道に歩いて人里へと向かいます。遠い道のりです。


そうしてしばらく歩くと、何やら貴方の近くで風を切る音が聞こえました。
貴方はふと、その音の方へと振り向くと、そこには一人の女の子、それも妖怪が立っていました。

その女の子には、大きく、分厚く、もふもふ過ぎた、正に尻尾が生えていました。
その尻尾がチャーミングな女の子は、貴方に、


「やはり【貴方】か。匂いがしたものでな」


と、言いました。きちんと湯浴みはしたつもりですが、着ている服に問題があったようです。


貴方はその女の子に―――

525: ◆TpifAK1n8E 2015/09/21(月) 23:03:12.79 ID:/qfW6rll0
安価↓2

1.挨拶代わりに頭を撫でました。←初期好感度+?
2.挨拶代わりに尻尾を撫でました。←初期好感度+?

527: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/21(月) 23:03:48.14 ID:ZIeQQ5uDo

529: ◆TpifAK1n8E 2015/09/21(月) 23:15:22.11 ID:/qfW6rll0
2.挨拶代わりに尻尾を撫でました。

貴方は彼女の姿を確認するや否や、無言で尻尾を撫でまわしました。
なでなでもふもふと、毛並が大変よろしい様で、とても感触が気持ちいいです。

その感触の良さのためか、その女の子の養豚場の豚を見るかのように冷たい目に暫く気付くことはありませんでした。
そして目線に気付いた瞬間、貴方はその尻尾で叩かれてしまいました。防御ダウン所では無いダメージです。

「挨拶も無しに尻尾を撫でるな、馬鹿」

溜息をつきつつ、貴方を尻尾ビンタした女の子は呆れた表情で貴方を罵倒しました。

その女の子は、振袖の大きい白の上着に、紅葉のカラーリングなスカートを履いています。
手には大きな剣と盾を持っています。彼女は――犬走椛という、白狼天狗でした。


貴方は椛に挨拶をしました―――

530: ◆TpifAK1n8E 2015/09/21(月) 23:17:12.07 ID:/qfW6rll0
安価↓2

1.おはよう、犬走さん。
2.おはよう、椛さん。
3.おはよう、椛ちゃん。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

532: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/21(月) 23:18:09.60 ID:96282Y27O
3

533: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/21(月) 23:18:11.92 ID:5x7gEgefo

537: ◆TpifAK1n8E 2015/09/21(月) 23:33:52.42 ID:/qfW6rll0
3.おはよう、椛ちゃん。

犬走椛 初期好感度:2-1

多少痛む頬を押さえつつ、貴方は挨拶をしました。

椛「ああ、おはよう。今日は随分早い時間に人里へ行くのだな」

と、彼女は挨拶を返しました。
貴方は、今日は神社が繁盛するから買い出しは早い方がいいみたいなんだ、と、彼女の後半部分の疑問に答えます。

椛「ふむ、そうか。まあ、この時間なら危険な妖怪もいないだろうが、気をつけて行けよ」

と、椛はそう貴方に忠告してから、再び哨戒の任務に戻ったのでしょう。飛び立ってしまいました。


椛と出会ったのは、この妖怪の山でした。最初は、貴方を侵入者と誤解した模様です。
守矢神社、の近くの小屋に住んでいることを説明するのにだいぶ時間を費やされました。
誤解が解けた後は、こうしてちょくちょく貴方と交流しているようです。

因みに、どこかの烏天狗とは不仲である、との噂を聞いたことがありますが、関係ないでしょう。


1.挨拶代わりに頭を撫でました。←初期好感度+1
2.挨拶代わりに尻尾を撫でました。←初期好感度-1

539: ◆TpifAK1n8E 2015/09/21(月) 23:55:45.29 ID:/qfW6rll0
こうして人里へと向かう貴方でしたが、ふと気づいたことがありました。
そういえば、河童に懐中電灯の修理を頼んでいたな、と。

ここでいう河童とは、特に天辺に髪の毛が無い人に言う蔑称ではなく、文字通り河童の妖怪です。
種族そのものが機械いじりが得意らしく、貴方は時折、守矢神社にある機械などを修理に頼むことがありました。
今回は、明かりが点かなくなった懐中電灯です。


河童は、一般ピーポーのイメージ通り、川に住んでいます。
少し億劫ですが、買い物を済ませた後なら荷物がかさ張って更に面倒だ、と、思い、歩み進める貴方です。

こうして30分ほど歩けば、さらさらと川のせせらぎが聞こえてきました。

その音を頼りに更に進みますと、道は無くなり、代わりに石の散らばる川へと出ました。
川の端には、貴方の住む小屋よりも少し大きめな小屋が立っています。
ここがあの女のハウスです。貴方はノックしながら、ごめんください。と、言いました。

540: ◆TpifAK1n8E 2015/09/21(月) 23:56:31.63 ID:/qfW6rll0
『勝手に入っていいぞー!』


と、中からこの小屋の主の声が聞こえてきました。
男に勝手に家に入っていいと言うなんて、一歩間違えればDo itです。貴方はなんとなく彼女の将来を心配しました。

中に入りますと、幻想郷には似つかわしくない、機械、のようなもので一杯です。


「ああ、【貴方】。ほら、注文は出来ているぞ」


と、ヌッ!と部屋の角から現れたのは、先ほどの話に出ていました、河童です。
緑の帽子が皿をイメージしたものと思われます。

河童はその手に、貴方が修理を頼んでいた懐中電灯が握られていました。
光っている所を見ると、すぐに直ってしまったようです。流石は幻想郷一の技術力です。


貴方は―――

541: ◆TpifAK1n8E 2015/09/22(火) 00:00:20.72 ID:OELbM/GA0
安価↓2

1.すごい。と、彼女を褒めました。←初期好感度+?
2.えらい。と、彼女の頭を撫でました。←初期好感度+?

543: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:00:54.41 ID:eSkWgLcRo
1

544: ◆TpifAK1n8E 2015/09/22(火) 00:08:28.14 ID:OELbM/GA0
1.すごい。と、彼女を褒めました。

電化製品を直せる、とは、この幻想郷で大したものです。
貴方は感心して、手放しに彼女を褒め称えました。ちょ、よくやった。
すると、それに気分を良くしたのか、


「ははは!こんなものなんて私にかかれば余裕だ!」


と、彼女は大きく笑って、河童なのに天狗になりドヤ顔を晒していました。
幻想郷一の技術屋などと、その気になっていた彼女の姿はお笑いでした。

ともかく、外の世界の機械を弄らせる代わりに、格安で直して戴いた礼はしっかりと言わなければなりません。


貴方はお礼を言いました―――

545: ◆TpifAK1n8E 2015/09/22(火) 00:09:49.08 ID:OELbM/GA0
安価↓2

1.ありがとう、河城さん。
2.ありがとう、にとりさん。
3.ありがとう、にとりちゃん。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

547: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:10:29.59 ID:ZaEsExvuo

548: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 00:10:33.08 ID:zgFwJDJiO
2

554: ◆TpifAK1n8E 2015/09/22(火) 21:20:21.41 ID:OELbM/GA0
 


3.ありがとう、にとりちゃん。

河城にとり 初期好感度:8+1

にとり「えへへー。いいってことさ、お前の頼みは断れないよ!」

青髪のツーサイドアップに、緑のキャスケット帽を被っています。
水色で統一された服に、胸には鍵のアクセサリーをする――河城にとりは、明るい笑顔で答えました。


彼女にとって、貴方は修理と言う名目で、守矢神社の持つ外の世界の機械を触らせてくれる、いわばお得意様です。
加えて、人と話すことが好きなにとりは、貴方と話をするのも楽しみの一つでした。
自己満足で終わるような機械を見せても、感心してくれる貴方に彼女は非常に懐いているようです。
最近では機械を触る以上に、貴方に褒められるのを楽しみにしている彼女でした。

貴方自身、彼女のことは尊敬しています。
あまり科学技術の優れてはいない幻想郷において、彼女の独自の技術は目を見張るものがありました。
それに感心して驚くと、少し誇らしげにして自慢する彼女を面白いと思うのでした。


にとり「またいつでも来いよー!」

河城ハウスを後にする貴方に、ブンブンを手を振りながら見送るにとりでした。


1.すごい。と、彼女を褒めました。←初期好感度+1
2.えらい。と、彼女の頭を撫でました。←初期好感度-1

555: ◆TpifAK1n8E 2015/09/22(火) 21:26:53.24 ID:OELbM/GA0
さて、なんやかんやあって人里で買い物を終えた貴方は、帰路につくことにしました。
この時間で帰れば、夕方位には着く筈です。
両手に信仰グッズの入った買い物袋を抱えて人里を後にする貴方でした。

山道を少しだけ息を切らしながら登る貴方です。
そこそこ重い袋を抱えて山登りが出来る貴方は、実は普通の人間ではないのかも知れません。
最も、神様三人と暮らしている普通の人間がいるものか疑問に感じる部分もありますが。

そんな浮世離れした生活をする貴方は、また浮世離れした光景を見るのでした。

神社への道で、木々の隙間から貴方の目に入ったのは、飛びながらくるくると回転する美しい女性でした。


「飛んで飛んで飛んで飛んで…回って回って回ってまわーるー♪」


気持ちよさそうに歌うそんな女性は、貴方の知り合いでした。


その女性に貴方は―――

556: ◆TpifAK1n8E 2015/09/22(火) 21:28:26.72 ID:OELbM/GA0
安価↓2

1.離れた場所から挨拶しました。←初期好感度+?
2.近づいてから挨拶しました。←初期好感度+?

558: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 21:31:21.14 ID:7vgNUbit0
2雛様!

560: ◆TpifAK1n8E 2015/09/22(火) 21:49:31.51 ID:OELbM/GA0
2.近づいてから挨拶しました。

貴方は、その女性に駆け寄りながら挨拶をしました。すると彼女は、


「え…【貴方】さん!?」


と、多分リアルでビビったんでしょう、体の回転を止めました。

緑色のロングの髪を胸元で纏めています。頭や腕にはリボンを付けています。
赤を基調としたワンピースで、「厄」の様な字が書かれている服を着ています。
そんな容姿をする――鍵山雛に、貴方は挨拶をしました。


こんにちは―――

561: ◆TpifAK1n8E 2015/09/22(火) 21:51:12.60 ID:OELbM/GA0
安価↓2

1.鍵山さん。 と、挨拶をしました。
2.雛さん。 と、挨拶をしました。
3.雛ちゃん。 と、挨拶をしました。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

563: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 21:52:29.91 ID:iobUm8rro

564: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 21:52:31.44 ID:cpDIaAxWO
2

568: ◆TpifAK1n8E 2015/09/22(火) 22:23:31.25 ID:OELbM/GA0
2.雛さん。 と、挨拶をしました。

鍵山雛 初期好感度:4-1

貴方はそう挨拶しましたが、当の彼女はそれどころでは無い様子です。
貴方が駆け寄って来るのを確認するや否や、

雛「来てはだめよ!」

と、慌てて貴方と距離を取ろうとする雛でしたが、既に彼女の間合いでした。
彼女の周り漂っていた"厄"が、貴方に振りかかりました。
あっという間に貴方は全身が蝕まれる様な感覚に陥ります。

雛「【貴方】さん!」

彼女の声を最後に、貴方は目の前が真っ暗になりました。おお貴方よ、死んでしまうとは情けない。


雛「あれ程近寄っては行けないと何度も言ったのに…貴方って、ほんとバカ」

なんとか彼女の努力があってか、貴方から厄を回収出来たようです。
そして、目を覚ました貴方から少し離れた位置からガミガミと叱る雛でした。
勿論、貴方自身も普段は近づくことなど無いのですが、今日に限って無性に近づきたくなった貴方でした。

彼女曰く、貴方は「厄」とやらを引き付けやすい体質らしく、定期的に会うことになっていました。
胡散臭い話だと思っていた貴方でしたが、実際会わないでいると、
小さいことながらも不幸が訪れることが多くなっていたので、彼女のお世話になる貴方でした。

雛「全く…気を付けないさいよ?ただでさえ貴方は厄いんだから…」

と、彼女は文句を言いながら、何処かへと飛び立ってしまいました。


自業自得ですが、神社までのの山道をおぼつかない足取りで帰った貴方でした。



1.離れた場所から挨拶しました。←初期好感度+1
2.近づいてから挨拶しました。←初期好感度-1

569: ◆TpifAK1n8E 2015/09/22(火) 22:45:32.66 ID:OELbM/GA0
貴方は神社へと帰宅しました。

どうやら守矢神社は盛況だったらしく、人里から多くの信仰を集められたそうです。
ほくほく顔の神奈子に、満足そうな諏訪子。そして、勝った、と静かに呟く早苗の姿がありました。
完全勝利した守矢神社さんでした。


さて、夜になり、昨日に続き今日もフラフラになるまで飲まされた貴方ですが、
流石に二日連続で泊まるのは迷惑だ。と思い、なんとか少しだけ離れた掘立小屋に帰りました。

神社には既に空き部屋に布団一式が置かれていたようでしたが。


それではお休みなさい。

570: ◆TpifAK1n8E 2015/09/22(火) 22:48:47.12 ID:OELbM/GA0
――――――Result――――――


:一日目終了時点 好感度:


東風谷早苗:2

八坂神奈子:9

洩矢諏訪子:2

犬走椛:1

河城にとり:9

鍵山雛:3


――――――Result――――――

571: ◆TpifAK1n8E 2015/09/22(火) 22:50:35.54 ID:OELbM/GA0
※風神録のルール1


2日目からは、行動は昼と夜で、二回動くことにします。
つまり、一日に二人の好感度が上げることが出来ます。


ただし、昼に会える面子は、椛、にとり、雛の三人。
夜に会える面子は、早苗、神奈子、諏訪子の三人の内から選びます。


また、出会うヒロインを決定する選択肢は、今回は行動に移す直前に安価で決めます。

572: ◆TpifAK1n8E 2015/09/22(火) 22:52:04.99 ID:OELbM/GA0
※風神録のルール2


奇数日は仕事日、偶数日は休日とします。


仕事日にヒロインと会った時の好感度上昇のコンマは

1~4・・・+1
5~7・・・+2
8・9・・・+3
0・・・+4

とし、休日にヒロインと会った時の好感度上昇のコンマは

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

とします。


後、口調とか少し変わります。


今回はここまでです。
ありがとうございました。

575: ◆TpifAK1n8E 2015/09/24(木) 20:11:24.46 ID:4eWeifzM0
 


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――2日目 朝――――――


ピーチク ピーチク


貴方は目を覚ましました。
本日は守矢神社は休日とのことで、いつもなら貴方の起きる時間帯には早苗も起きていますが、今日はまだ寝ているようです。
是非とも寝顔を拝見したいところでしたが、拝見するだけで済まない可能性を考慮して辞めました。

貴方は彼女たちの分まで食事の準備を済ませ、自分は買い物ついでに知り合いと会うことにしました。


さて、貴方は今日は―――

576: ◆TpifAK1n8E 2015/09/24(木) 20:12:33.11 ID:4eWeifzM0
安価↓2

1.今日は暇な様です。椛ちゃんに会いに行きます。
2.胡瓜を奢ってやりましょう。にとりちゃんに会いに行きます。
3.随分と調子よさそうですねぇ。雛さんに会いに行きます。

578: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/24(木) 20:12:48.34 ID:13Cr2bGjo

580: ◆TpifAK1n8E 2015/09/24(木) 20:35:03.86 ID:4eWeifzM0
2.胡瓜を奢ってやりましょう。にとりちゃんに会いに行きます。

貴方は、買い物帰りに、にとりに会うことにしました。
いつも世話になっている気持ちとして、彼女の好物の胡瓜を土産に川へと向かいます。
いつも生で食べているそうですが、塩とかは要らないのでしょうか。

そんなことを考えつつ歩みを進め、彼女の住処とする小屋へと辿り着きました。
早速ノックしてもしもしする貴方でしたが、返事は帰って来ません。
こんにちは、と、呼びかける貴方でしたが、やはり帰って来ません。

留守かな、と、貴方が考え始め、引き返そうとした時、
川からポチャン、という音が聞こえ、

にとり「【貴方】!今日はどうしたの?何か壊れたの?」

と、どうやら泳いでいた様子のにとりが挨拶しました。
河童なだけあり、泳いでいる姿は非常に様になっています。その上帽子は脱げていません。

彼女も本日は休業のようです。

581: ◆TpifAK1n8E 2015/09/24(木) 20:35:59.33 ID:4eWeifzM0
貴方は挨拶を返し、遊びに来たよ、と、言いました。
それに対してにとりは、

にとり「本当!?よかったぁ、私も暇してたんだよ!」

と、貴方の来訪を歓迎してくれました。
貴方はもっと喜こんで貰おうと、お土産の胡瓜を差出しました。すると、

にとり「あ、ありがとう!大事に食べるよ!」

と、言った通り大事そうに仕舞い込むのでした。
別に高級でもない普通の胡瓜ですが、こうも喜んで貰えるのは貴方にとってもありがたい事でした。
以前ならその場でムシャムシャ食べて、不味ければ、この胡瓜を作ったのは誰だ、と憤慨する彼女でした。
最近は貴方が帰るまでは頂かないみたいです。

それについて貴方が言及すると、

にとり「い、いやー。その、やっぱりはしたないかなー、などと思いまして…」

と、急に敬語になるにとりでした。別に気にする貴方では無いですが、彼女の意志は尊重します。

582: ◆TpifAK1n8E 2015/09/24(木) 20:37:54.46 ID:4eWeifzM0
さて、折角だから何か会話しましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

583: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/24(木) 20:38:52.52 ID:AYOBPD5Xo
きゅうりについて

584: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/24(木) 20:38:59.48 ID:tAxKKy9Lo
最近の発明品

585: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/24(木) 20:39:16.30 ID:o5fZCWZho
外の世界の技術についてどう思っているか

588: ◆TpifAK1n8E 2015/09/24(木) 21:03:26.62 ID:4eWeifzM0
>>きゅうりについて

にとり「大好きだよ!」

胡瓜をどう思うか、と、聞いた貴方に、にとりはそう即答しました。
今の声を録音して無限リピートしたい貴方でしたが、ボイスレコーダーが無い幻想郷を少しだけ嫌いになった瞬間でした。
しかし、そのハイテンションから一転、少し落ち込みつつ、にとりは、

にとり「…でも、幻想郷一、栄養の無い野菜とか言われてるのは誠に遺憾だ」

と、ぼやくのでした。殆どが水分なので致し方無いのでしょうが。


>>外の世界の技術についてどう思っているか

にとり「…凄いよね、私達には出来ない発想ばかりだ」

と、しみじみと外の技術に関しての感想を述べる彼女でした。
彼女たち河童は、手先の器用さに関しては外の世界の人間と同等以上の実力を発揮します。
しかし、それを生かす手立てが、この幻想郷には多くありません。

にとり「どうしても既存の技術に頼っちゃうんだよねぇ」

と、うぅん。と、頭を悩ませる彼女です。
しかし、手先の技術に優れている彼女たちに幻想郷にとってのオーバーテクノロジーを与えるのは危険でしょう。
守矢神社の惨劇を忘れたか。

589: ◆TpifAK1n8E 2015/09/24(木) 21:05:39.87 ID:4eWeifzM0
>>最近の発明品

にとり「ぱんぱかぱーん!全自動胡瓜食事機だ!」

と、ネーミングに捻りの全く無い名前の機械を出しました。
形状としては、バーチャルボーイの様な機械の中心に、丸い輪っかが取りついています。
名前と形から何となく予想がついた貴方でしたが、取りあえず説明を聞くことにしました。

にとり「ふふ、いい?この輪っかに胡瓜を取り付けて、【貴方】は機械を取り付けて…」

バーチャルボーイもどきを目の前にセットされますと、貴方の口には輪っかに取り付けられた胡瓜が入る形になりました。
そしてにとりは、「ポチっとな!」と景気よく、機械に付いていたであろうボタンを押しました。
すると、胡瓜の取り付けられた輪っかが少しづつ前に動き、貴方の口に更に胡瓜が押し込まれることになります。
そう、口を開けているだけで胡瓜がどんどん口に入る装置でした。

にとり「あぁ、【貴方】!自動で止まらないから早く食べて食べて!」

と、焦って催促するにとりでしたが、そんなに早く貴方は胡瓜を食べられません。
減速できません、助けてくださいにとり少佐。

591: ◆TpifAK1n8E 2015/09/24(木) 21:09:32.80 ID:4eWeifzM0
そんな話をしていると、既に空は黄金色に染まりつつありました。
妖怪の山では、夜になったらとても帰ることなど出来ません。
名残惜しいですが、貴方は、そろそろ帰るよ。と、席を立ちました。

にとり「あ、そっか…残念。またいつでも来てね?」

と、席を立つ貴方に優しい言葉をかけてくれるにとりでした。
休日の彼女は、少し言葉が柔らかくなるそうです。
貴方は、うん、ありがとう。と、言い、にとりハウスを後にするのでした。


そして―――

593: ◆TpifAK1n8E 2015/09/24(木) 21:10:47.79 ID:4eWeifzM0
好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

594: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/24(木) 21:10:52.16 ID:ChDvEJUgO
あい

596: ◆TpifAK1n8E 2015/09/24(木) 21:17:29.83 ID:4eWeifzM0
好感度上昇 +3

にとり「あぁ、楽しかったなぁ」

貴方が帰った後で、ふと呟くにとりです。
今、彼女は、お土産に頂いた胡瓜をポリポリと食べています。
その内の一本は先ほどの実験で貴方に食べられましたが。

にとり「…本当に、いつでも来ていいんだぞー」

貴方がいなくなって一人で過ごす彼女の小屋は、
以前からずっと一人だったのに、最近は少しだけ寂しさが増えた気がする彼女でした。