黒咲「シンクロ次元?」
高城「シンクロ次元のデュエリストが、何故ここに…?」
隼翼「そう構えるな。彼女が我々に危害を加える事はない。今はだが」
目時「今は?」
隼翼「前泊が敗れ、七野がオベリスクフォースと呼ばれるアカデミアのデュエリストにトドメを刺されようとする直前、彼女は危険を承知で乱入し敵を殲滅した」
美砂「じゃあ味方って訳か?」
白柳「乙坂さん、ここからは私が」
隼翼「隼翼でいい。俺の弟もランサーズに居るからね」
白柳「わかりました。では皆さんが一番問いたいであろう事を教えます」
白柳「私がこのスタンダードに来たのは、シティにある行政評議会の命令です。その目的は見極め…スタンダードにてアカデミアに対抗する為の組織、その力量を測れと」
沢渡「行政評議会だぁ?」
白柳「融合次元であるアカデミアがエクシーズ次元、ハートランドを滅ぼした事は私達も知っていました。となれば、私達の故郷シンクロ次元もいつ狙われるかわかりません。そこで突き止めたのが、スタンダードで対アカデミアの為のデュエリストを選抜しているらしいとの情報でした」
白柳「そこで評議会は私にこう言いました。スタンダードとアカデミアのどちら側についた方が得策かを見極めて来いと」
セレナ「だから、シンクロ次元のデュエリストがスタンダードに」
白柳「はい」
奈緒「答えは出たんですか?」
白柳「私個人としては…ですが、これはシティ全体の問題…非情に決断する覚悟なんです。乙坂有宇さんでしたよね? 隼翼さんの弟の」
有宇「なんだ?」
白柳さんも嫁にするのもあり?
224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/21(水) 13:55:44.94 ID:F1WYn9U60
白柳「今から私とデュエルしてくれませんか?」
有宇「結局のところ、実力で判断するって訳か…何故僕が?」
白柳「敵と味方、アカデミアとハートランドの両方の力を持つあなただからこそです。試すような真似をするようで申し訳ございませんが、このワガママを聞いてくれますか?」
有宇「まあいいだろう、シンクロ次元のデュエリストとはやった事がなかったからな。ただしこちらも条件がある」
白柳「条件…ですか?」
奈緒「負けたら僕の女になれ、ですか?」ギロッ
有宇「それもいいが、今回は別だ。僕が勝ったなら、その場で答えを出せ。間違っても一度シティに帰って検討しますなんてのはなしにしろ。いいな?」
白柳「逃げ道を封じて来ますか…わかりました。その時は私の判断で答えを出ます」
有宇「よし、ならさっさと始めようぜ」
隼翼「油断するな、有宇。彼女の実力はランサーズの中でも大将クラスと言ってもいい。気を抜けば一瞬でやられるぞ」
有宇「どうでもいい、僕が負けるなどあり得ん」
黒咲「ふん…」
「「デュエル」」
有宇LP4000
白柳LP4000
225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 00:39:22.48 ID:GxzfTLr30
有宇「先行はもらう。僕は魔法カード、《融合》を発動!」
有宇「僕は手札から、《サイバー・ドラゴン》と《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》の二体を融合!」
有宇「融合召喚!」
有宇「殲滅せよ、《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!」
攻撃力2100
白柳「融合召喚…」
有宇「このモンスターは1ターンに1度、デッキから機械族・光属性モンスターを2体まで墓地へ送ることで、このターンに送った数だけ攻撃できる」
有宇「僕が送るのは《超電磁タートル》と《サイバー・ドラゴン・コア》」
沢渡「なんだぁあいつ?」
七野「攻撃できないターンから連続攻撃効果を使うなんてとんだ勘違い野郎じゃねぇか」
目時「いえ、彼の狙いは墓地にモンスターを増やす事よ」
有宇「僕はカードを二枚伏せて、ターンエンド」
有宇・伏せカード:二枚
白柳「行きます。私のターン!」
有宇「僕は手札から、《サイバー・ドラゴン》と《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》の二体を融合!」
有宇「融合召喚!」
有宇「殲滅せよ、《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!」
攻撃力2100
白柳「融合召喚…」
有宇「このモンスターは1ターンに1度、デッキから機械族・光属性モンスターを2体まで墓地へ送ることで、このターンに送った数だけ攻撃できる」
有宇「僕が送るのは《超電磁タートル》と《サイバー・ドラゴン・コア》」
沢渡「なんだぁあいつ?」
七野「攻撃できないターンから連続攻撃効果を使うなんてとんだ勘違い野郎じゃねぇか」
目時「いえ、彼の狙いは墓地にモンスターを増やす事よ」
有宇「僕はカードを二枚伏せて、ターンエンド」
有宇・伏せカード:二枚
白柳「行きます。私のターン!」
226: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 00:43:26.17 ID:GxzfTLr30
白柳「私は《ジャンク・ジャイアント》を特殊召喚!」
攻撃力2000
白柳「このカードは、相手フィールドにレベル5以上のモンスターが存在する時、 手札から特殊召喚できます」
白柳「さらに私は手札の《レベル・スティーラー》を墓地に送り、チューナーモンスター、《クイック・シンクロン》を特殊召喚!」
攻撃力700
白柳「このカードは、手札のモンスター1体を墓地へ送り、特殊召喚できる」
黒咲「チューナーモンスター…」
白柳「そして、墓地にある《レベル・スティーラー》のモンスター効果発動!」
白柳「自分フィールドのレベル5以上のモンスター1体を選択。選択したモンスターのレベルを1つ下げ、このカードを墓地から特殊召喚!」
攻撃力600
クイック・シンクロン(LV4)
白柳「私はレベル1のレベル・スティーラーに、レベル4となったクイック・シンクロンをチューニング!」
白柳「シンクロ召喚!」
白柳「レベル5! 《ジェット・ウォリアー》!」
攻撃力2100
白柳「このカードがシンクロ召喚に成功した場合、 相手フィールドのカード一枚を手札に戻します!」
奈緒「な!?」
白柳「私はランページ・ドラゴンを選択!」
攻撃力2000
白柳「このカードは、相手フィールドにレベル5以上のモンスターが存在する時、 手札から特殊召喚できます」
白柳「さらに私は手札の《レベル・スティーラー》を墓地に送り、チューナーモンスター、《クイック・シンクロン》を特殊召喚!」
攻撃力700
白柳「このカードは、手札のモンスター1体を墓地へ送り、特殊召喚できる」
黒咲「チューナーモンスター…」
白柳「そして、墓地にある《レベル・スティーラー》のモンスター効果発動!」
白柳「自分フィールドのレベル5以上のモンスター1体を選択。選択したモンスターのレベルを1つ下げ、このカードを墓地から特殊召喚!」
攻撃力600
クイック・シンクロン(LV4)
白柳「私はレベル1のレベル・スティーラーに、レベル4となったクイック・シンクロンをチューニング!」
白柳「シンクロ召喚!」
白柳「レベル5! 《ジェット・ウォリアー》!」
攻撃力2100
白柳「このカードがシンクロ召喚に成功した場合、 相手フィールドのカード一枚を手札に戻します!」
奈緒「な!?」
白柳「私はランページ・ドラゴンを選択!」
227: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 00:50:40.16 ID:GxzfTLr30
美砂「まずい、これが通ったら乙坂のフィールド丸裸だぜっ」
有宇「永続罠、《デモンズ・チューン》!」
有宇「フィールドの効果モンスター1体を選択し、選択したモンスターの効果は無効化され、攻撃宣言をすることはできない!」
白柳「させません! 私は手札から、速攻魔法、《禁じられた聖槍》を発動!」
白柳「フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、そのモンスターの攻撃力を800ポイントダウンさせることで、このターン、このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない!」
ジェット・ウォリアー(攻撃力1300)
白柳「よってこのターン、デモンズ・チューンの効果は無効になり、ジェット・ウォリアーのバウンス効果は継続!」
高城「ランページ・ドラゴンが…!」
白柳「まだ私には通常召喚が残されています。チューナーモンスター、《トップ・ランナー》を召喚!」
攻撃力1100
白柳「そしてジェット・ウォリアーのレベルを一つ下げ、墓地からは《レベル・スティーラー》を特殊召喚!」
攻撃力600
白柳「レベル1のレベル・スティーラーに、レベル4のトップ・ランナーをチューニング!」
白柳「シンクロ召喚!」
白柳「レベル5! シンクロチューナー、《アクセル・シンクロン》!」
攻撃力500
美砂「シンクロチューナー!?」
白柳「アクセル・シンクロンは1ターンに1度、デッキからシンクロンモンスター1体を墓地へ送り、 送ったモンスターのレベル分だけ自身のレベルを上げる、または下げる事ができます」
白柳「私はデッキの《ジェット・シンクロン》を墓地に送り、アクセル・シンクロンのレベルを6に変更!」
アクセル・シンクロン(LV6)
白柳「これで全て整いました」
白柳「私はレベル4のジェット・ウォリアーに、レベル6となったアクセル・シンクロンをチューニング!」
白柳「集いし力が拳に宿り、鋼を砕く意志と化す!光差す道となれ!」
白柳「アクセルシンクロォォォ!」
白柳「現れなさい、《スターダスト・ウォリアー》!」
攻撃力3000
有宇「永続罠、《デモンズ・チューン》!」
有宇「フィールドの効果モンスター1体を選択し、選択したモンスターの効果は無効化され、攻撃宣言をすることはできない!」
白柳「させません! 私は手札から、速攻魔法、《禁じられた聖槍》を発動!」
白柳「フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、そのモンスターの攻撃力を800ポイントダウンさせることで、このターン、このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない!」
ジェット・ウォリアー(攻撃力1300)
白柳「よってこのターン、デモンズ・チューンの効果は無効になり、ジェット・ウォリアーのバウンス効果は継続!」
高城「ランページ・ドラゴンが…!」
白柳「まだ私には通常召喚が残されています。チューナーモンスター、《トップ・ランナー》を召喚!」
攻撃力1100
白柳「そしてジェット・ウォリアーのレベルを一つ下げ、墓地からは《レベル・スティーラー》を特殊召喚!」
攻撃力600
白柳「レベル1のレベル・スティーラーに、レベル4のトップ・ランナーをチューニング!」
白柳「シンクロ召喚!」
白柳「レベル5! シンクロチューナー、《アクセル・シンクロン》!」
攻撃力500
美砂「シンクロチューナー!?」
白柳「アクセル・シンクロンは1ターンに1度、デッキからシンクロンモンスター1体を墓地へ送り、 送ったモンスターのレベル分だけ自身のレベルを上げる、または下げる事ができます」
白柳「私はデッキの《ジェット・シンクロン》を墓地に送り、アクセル・シンクロンのレベルを6に変更!」
アクセル・シンクロン(LV6)
白柳「これで全て整いました」
白柳「私はレベル4のジェット・ウォリアーに、レベル6となったアクセル・シンクロンをチューニング!」
白柳「集いし力が拳に宿り、鋼を砕く意志と化す!光差す道となれ!」
白柳「アクセルシンクロォォォ!」
白柳「現れなさい、《スターダスト・ウォリアー》!」
攻撃力3000
229: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 01:29:03.12 ID:GxzfTLr30
奈緒「アクセルシンクロ…!?」
隼翼「シンクロモンスターのチューナーを使い、シンクロ同士をチューニングさせる…これが本場のシンクロ召喚か」
七野「やべえぞ、有宇の場にモンスターはいねぇ。二体のダイレクトアタックを受けたらっ」
沢渡「ちっ…偉そうな態度取って1キルかよっ」
白柳「バトル! スターダスト・ウォリアー! ジャンク・ジャイアント! 乙坂さんにダイレクトアタック!」
セレナ「…くだらん」
有宇「僕は墓地にある《超電磁タートル》の効果発動!」
有宇「相手ターンのバトル中、墓地のこのカードを除外することで、バトルフェイズを強制終了する!」
白柳「な!?」
高城「あれは、ランページ・ドラゴンの効果で落としたモンスター!」
黒咲「ふん…」
白柳「私はこれでターンを終了します…」
目時「どうにか凌いだけど…」
美砂「乙坂の手札は0、モンスターもいねぇ。たった1ターンでここまで追い詰められちまうとはな」
奈緒「………」
セレナ「なんだその心配そうな目は…やはりお前はユウの事を何も知らないようだな」
奈緒「え?」
セレナ「わからないなら見てるがいい、すでに勝負は決している」
有宇「僕のターン!」
有宇「僕は墓地にあるサイバー・ドラゴン・コアの効果発動!」
有宇「墓地のこのカードを除外し、デッキから新たな《サイバー・ドラゴン・コア》を特殊召喚!」
攻撃力400
有宇「ここで永続罠、《DNA改造手術》を発動!」
有宇「このカードがある限り、 互いのフィールドに存在する全てのモンスターは宣言した種族になる!」
有宇「僕は、機械族を宣言!」
七野「種族を変更する罠…?」
隼翼「…! 俺の時と同じっ」
有宇「エクストラデッキにある《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の効果!」
有宇「自分フィールドの《サイバー・ドラゴン》及び機械族モンスターを融合素材としてこのモンスターを特殊召喚する!」
231: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 02:50:28.22 ID:GxzfTLr30
有宇「僕はフィールドのサイバー・ドラゴン・コアとジャンク・ジャイアント、スターダスト・ウォリアーで融合!」
乙坂「現れろ、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》!」
攻撃力0
白柳「相手モンスターを融合素材に!?」
白柳(これじゃあスターダスト・ウォリアーの効果が使えない!)
有宇「このカードの攻撃力は、融合素材としたモンスター×1000となる。素材としたモンスターは合計三体。よってその攻撃力は3000」
キメラテック・フォートレス・ドラゴン(攻撃力3000)
有宇「さらに僕は、《サイバー・ドラゴン・ドライ》を召喚!」
攻撃力1800
白柳「くっ…!」
有宇「バトルだ! キメラテック・フォートレス・ドラゴン! サイバー・ドラゴン・ドライ! ダイレクトアタック!」
白柳「ああああぁぁぁっ!」
白柳LP0
七野「すげぇ、隼翼の弟、あの状況から…」
黒咲「シンクロ次元のデュエリストか…まあ、実戦テクニックは褒めてやる」
高城「それより、白柳さんがバイクに乗ってデュエルしていたのには誰も突っ込まないんですね…」
白柳「バイクじゃありません。D・ホイールです」
有宇「僕の勝ちだ。早速だが答えを聞こうか」
白柳「わかっています。私は――」
ポンコツセレナの台詞ひらがなの方がいい? 一応有宇の一番の理解者だからって理由であんな文章になっちゃったけど確かにらしくなかったかも
乙坂「現れろ、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》!」
攻撃力0
白柳「相手モンスターを融合素材に!?」
白柳(これじゃあスターダスト・ウォリアーの効果が使えない!)
有宇「このカードの攻撃力は、融合素材としたモンスター×1000となる。素材としたモンスターは合計三体。よってその攻撃力は3000」
キメラテック・フォートレス・ドラゴン(攻撃力3000)
有宇「さらに僕は、《サイバー・ドラゴン・ドライ》を召喚!」
攻撃力1800
白柳「くっ…!」
有宇「バトルだ! キメラテック・フォートレス・ドラゴン! サイバー・ドラゴン・ドライ! ダイレクトアタック!」
白柳「ああああぁぁぁっ!」
白柳LP0
七野「すげぇ、隼翼の弟、あの状況から…」
黒咲「シンクロ次元のデュエリストか…まあ、実戦テクニックは褒めてやる」
高城「それより、白柳さんがバイクに乗ってデュエルしていたのには誰も突っ込まないんですね…」
白柳「バイクじゃありません。D・ホイールです」
有宇「僕の勝ちだ。早速だが答えを聞こうか」
白柳「わかっています。私は――」
ポンコツセレナの台詞ひらがなの方がいい? 一応有宇の一番の理解者だからって理由であんな文章になっちゃったけど確かにらしくなかったかも
234: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 14:18:03.66 ID:O+NqM0oxO
白柳「皆さんが宜しいのであれば、ランサーズとして共にアカデミアと戦わせてください」
隼翼「いいのか?」
白柳「正直、評議会の決定には私も疑問を感じてるんです。彼らがハートランドを攻撃したのは世界を一つにする為…その目的を果たすのにシティを攻撃しない理由がありません」
白柳「何より、人をカード化するアカデミアと同盟を結んだところで信頼するに値しないのは目に見えてるというのが私の意見です」
隼翼「そうか…こちらとしても君程のデュエリストが仲間になってくれるのなら拒む理由はない。歓迎するよ」
白柳「ありがとうございます」
隼翼「皆、ご苦労だったな。後始末は俺とプーがやっておくから今日はもう休んでくれ。何かあればこちらから連絡する」
黒咲「結局、大会の中で戦力は乱入して来たシンクロ次元の女だけか」
沢渡「おいおいおい、このネオニュー沢渡を忘れるとは何様だ、あぁ?」
隼翼「ああ、沢渡君は残ってくれ。色々手続きをしてもらう」
沢渡「は? 手続き?」
奈緒「…有宇君、後で少しいいですか?」
有宇「…? ああ」
235: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 14:23:08.75 ID:O+NqM0oxO
深夜、無人の公園
有宇「恋愛ドラマじゃあるまいし、こんな時間に何の用だ? 僕に愛の告白でもするつもりか?」
奈緒「多少似たようなもんっすかね」
有宇「ほぅ…言ってみろ」
奈緒「…辛くはないんですか?」
有宇「何の話だ?」
奈緒「…ムカつく」
有宇「はぁ? なんだいきなり」
奈緒「いえ、逆に私が聞かれたならあなたと同じ答えを相手に返すだろうなぁと」
有宇「話が見えてこないな」
奈緒「不本意ですが、あなた私と似てるんですよ。私にとって兄以外に信頼できるのは隼翼さんだけでした。アカデミアに打ち勝つ為とはいえ、あなたや高城の事も最初は駒程度にしか考えてなかったんです」
有宇「おいおい、そりゃあ不本意なのは僕の方だぜ。そんな疑心暗鬼女と似てるなんて言われたら流石の僕もへこむってもんだ。でもまあ、安心はしたけどな」
有宇「最初はって事は、今はもう信じてくれてるんだろ?」
奈緒「そりゃあ、初対面でいきなり唇を奪われた挙句にあんな過去を聞かされちゃねぇ」
有宇「ならいい。僕はもう帰るぞ」
奈緒「さっきあなたは私を疑心暗鬼と言いましたが、それはお互い様っすよね?」
有宇「あん?」
奈緒「あなたこれまで、たった一度でも他人を信じた事があるんですか?」
有宇「恋愛ドラマじゃあるまいし、こんな時間に何の用だ? 僕に愛の告白でもするつもりか?」
奈緒「多少似たようなもんっすかね」
有宇「ほぅ…言ってみろ」
奈緒「…辛くはないんですか?」
有宇「何の話だ?」
奈緒「…ムカつく」
有宇「はぁ? なんだいきなり」
奈緒「いえ、逆に私が聞かれたならあなたと同じ答えを相手に返すだろうなぁと」
有宇「話が見えてこないな」
奈緒「不本意ですが、あなた私と似てるんですよ。私にとって兄以外に信頼できるのは隼翼さんだけでした。アカデミアに打ち勝つ為とはいえ、あなたや高城の事も最初は駒程度にしか考えてなかったんです」
有宇「おいおい、そりゃあ不本意なのは僕の方だぜ。そんな疑心暗鬼女と似てるなんて言われたら流石の僕もへこむってもんだ。でもまあ、安心はしたけどな」
有宇「最初はって事は、今はもう信じてくれてるんだろ?」
奈緒「そりゃあ、初対面でいきなり唇を奪われた挙句にあんな過去を聞かされちゃねぇ」
有宇「ならいい。僕はもう帰るぞ」
奈緒「さっきあなたは私を疑心暗鬼と言いましたが、それはお互い様っすよね?」
有宇「あん?」
奈緒「あなたこれまで、たった一度でも他人を信じた事があるんですか?」
236: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/23(金) 01:58:03.83 ID:qmbuhRKC0
有宇「…何を言ってるのかわからないなー(棒)」
奈緒「何よりの証拠がありますよ。それは、あなたの強さと精神力です」
奈緒「覚えていますか? 舞網チャンピオンシップであなたが隼翼さんと戦った時、彼はこう言ってました。”出会う人の全てが敵に見える環境の中に無理やり入れられ、理不尽な役目を放り出すことも出来ずに突き進んだ”と…」
奈緒「歩未ちゃんに嘘つきと言われて平気な顔をしてられるのも、信じられなかったからじゃないんですか? 彼女を」
有宇「違う…と言ったらお前はどうするんだ? 今度は信じさせてあげますなんて言いながら抱きしめてくれるのか?」
奈緒「ええ、その通りっす」
有宇「何を――っ!?」
奈緒「………」抱きしめる
有宇「マジかよ…」
奈緒「ちっ…見逃した」
有宇「何を?」
奈緒「初めてじゃないっすか。あなたの驚いた顔、見れなかったのが残念ですよ。まあ今回はそれ以上のものを得たので良しとしますか」
有宇「それ以上のものだ?」
奈緒「あなたの温もりと心臓の音っす」
有宇「とんだロマンチストだな。そんなキャラだとは思わなかったぜ」
奈緒「私は…」
有宇「?」
奈緒「親に売られ、故郷を壊され、残された唯一の肉親だった兄が廃人になり、今はその兄をも失いました」
奈緒「自分の人生が一番酷だと、無意識のうちに思っていたのかもしれません…ですが、それは間違いでした。むしろ都合よく助けてくれる人が居ただけ私はマシだったんです」
有宇「僕の方がよっぽど不幸だって言いたいのか? 僕にもセレナが居た、歩未も、兄である隼翼も、誰一人として失っちゃいなかっただろ。今となっては過去の話だが」
奈緒「そう…でもあなたは一番大切な物をなくしています。自分自身も気づかない間に」
有宇「そりゃあ興味深い、是非教えて欲しいね」
奈緒「心です。乙坂有宇という人物の」
有宇「はい?」
237: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/23(金) 03:09:58.85 ID:qmbuhRKC0
有宇「何を言い出すかと思えば…僕が僕自身の心を失ったと?」
奈緒「そうですよ、まあ無理もないです。歩未ちゃん曰く”ズルいところもあったけど優しく頼れるお兄ちゃん”があんな事になってしまったんですから」
奈緒「だからこそあなたは、自分自身が壊れしまわないようにひたすら強くなる道を無意識に選んだ。デュエルも、身も、精神も」
奈緒「きっと、前のあなたは純粋な人だったんでしょうね」
奈緒「…隼翼さんがいなかったら、私がそうなっていたかもしれません。人を信じられなくなるのも無理はないです…私だってこの前まではそうだったんだから…」
有宇「何勝手に人の過去を自己解決してんだよ…一年前はともかく、少なくとも今の僕は自分の人生が不幸なんて思ってないぞ」
奈緒「それもあなたの心が無意識に被ってる仮面です」
有宇「そーですか…もう適当に解釈してくれや」
奈緒「ええ、勝手に解釈させてもらいます。いつ壊れるかわからない最強兵器なんて嫌ですからね。という訳で、まずは私の事を信用してもらう事から始めましょう」
有宇「っ…」
奈緒(無言の口づけ)
奈緒「ん…」離す
有宇「される側ってのは新鮮だな。考えてみれば、いつも僕がする側だったからな」
奈緒「今回はこれだけです。でも明日からはもっとハードにやっていくんで、覚悟して下さいね?」ニコッ
有宇「やれやれ…面倒なのを女にしちまったかな」
奈緒「お互い様です。私もこんな女たらしに惹かれたんすから」
有宇「今日は帰る、セレナを一人にしとくのも心配だしな」
奈緒「……ちょっと待て」
有宇「今度は何だよ」
奈緒「あんた、セレナさんと一緒に暮らしてんすか?」
有宇「しまった」
奈緒「そうですよ、まあ無理もないです。歩未ちゃん曰く”ズルいところもあったけど優しく頼れるお兄ちゃん”があんな事になってしまったんですから」
奈緒「だからこそあなたは、自分自身が壊れしまわないようにひたすら強くなる道を無意識に選んだ。デュエルも、身も、精神も」
奈緒「きっと、前のあなたは純粋な人だったんでしょうね」
奈緒「…隼翼さんがいなかったら、私がそうなっていたかもしれません。人を信じられなくなるのも無理はないです…私だってこの前まではそうだったんだから…」
有宇「何勝手に人の過去を自己解決してんだよ…一年前はともかく、少なくとも今の僕は自分の人生が不幸なんて思ってないぞ」
奈緒「それもあなたの心が無意識に被ってる仮面です」
有宇「そーですか…もう適当に解釈してくれや」
奈緒「ええ、勝手に解釈させてもらいます。いつ壊れるかわからない最強兵器なんて嫌ですからね。という訳で、まずは私の事を信用してもらう事から始めましょう」
有宇「っ…」
奈緒(無言の口づけ)
奈緒「ん…」離す
有宇「される側ってのは新鮮だな。考えてみれば、いつも僕がする側だったからな」
奈緒「今回はこれだけです。でも明日からはもっとハードにやっていくんで、覚悟して下さいね?」ニコッ
有宇「やれやれ…面倒なのを女にしちまったかな」
奈緒「お互い様です。私もこんな女たらしに惹かれたんすから」
有宇「今日は帰る、セレナを一人にしとくのも心配だしな」
奈緒「……ちょっと待て」
有宇「今度は何だよ」
奈緒「あんた、セレナさんと一緒に暮らしてんすか?」
有宇「しまった」
241: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/23(金) 14:23:13.34 ID:cyX0DLG1O
就寝時
有宇「………」
『あなたこれまで、たった一度でも他人を信じた事があるんですか?』
『歩未ちゃんに嘘つきと言われて平気な顔をしてられるのも、信じられなかったからじゃないんですか? 彼女を』
有宇「はぁ…」
セレナ「ユウ、眠れないのか?」
有宇「悪い、起こしちまったか…」
セレナ「気にするな、私も寝つけなかった」
有宇「なあ、セレナ」
セレナ「なんだ?」
有宇「お前は僕を信じてるのか?」
セレナ「?」
有宇「僕を一番理解してるのはお前だ。ゲスでヘタレだった僕も、今の僕も、両方を知っているお前の意見を聞いておきたい」
セレナ「信じてるぞ」
有宇「即答か? なら…」
セレナ「お前が私を含め誰一人として信じてないのもわかっている。だが、私にとって初めての繋がりはお前だ。だから私は信じてる。それだけだ」
有宇「そっか…」
セレナ「ユウらしくないな、何か吹き込まれたのか?」
有宇「いいや、何でもねえ。寝るか、明日も早い」
セレナ「ああ、そうしよう」
奈緒「く、くっつき過ぎ! しかもあの女、有宇君に胸に顔を埋めてやがる! むっかーっ!」カメラで覗き見
黒咲「なんだと!? カメラを貸せ!」
奈緒「いや、あんたいつから居たんすか?」
黒咲「くうっ…!! 瑠璃ィィィ…!!」
奈緒「胃薬買ってきましょうか?」
有宇「………」
『あなたこれまで、たった一度でも他人を信じた事があるんですか?』
『歩未ちゃんに嘘つきと言われて平気な顔をしてられるのも、信じられなかったからじゃないんですか? 彼女を』
有宇「はぁ…」
セレナ「ユウ、眠れないのか?」
有宇「悪い、起こしちまったか…」
セレナ「気にするな、私も寝つけなかった」
有宇「なあ、セレナ」
セレナ「なんだ?」
有宇「お前は僕を信じてるのか?」
セレナ「?」
有宇「僕を一番理解してるのはお前だ。ゲスでヘタレだった僕も、今の僕も、両方を知っているお前の意見を聞いておきたい」
セレナ「信じてるぞ」
有宇「即答か? なら…」
セレナ「お前が私を含め誰一人として信じてないのもわかっている。だが、私にとって初めての繋がりはお前だ。だから私は信じてる。それだけだ」
有宇「そっか…」
セレナ「ユウらしくないな、何か吹き込まれたのか?」
有宇「いいや、何でもねえ。寝るか、明日も早い」
セレナ「ああ、そうしよう」
奈緒「く、くっつき過ぎ! しかもあの女、有宇君に胸に顔を埋めてやがる! むっかーっ!」カメラで覗き見
黒咲「なんだと!? カメラを貸せ!」
奈緒「いや、あんたいつから居たんすか?」
黒咲「くうっ…!! 瑠璃ィィィ…!!」
奈緒「胃薬買ってきましょうか?」
243: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/24(土) 02:23:15.45 ID:qt+75T2M0
奈緒「く、くっつき過ぎ! しかもあの女、有宇君の胸に顔を埋めてやがる! むっかーっ!」に修正
翌朝
有宇「で、どうしてお前がここに居る?」
奈緒「おはようございます、という訳で、今日から私も一緒に住む事にしました」
セレナ「何がという訳だ、どういう訳だ!? まるで意味がわからんぞ!」
有宇「流石に今回はセレナに同感だな。わかるように説明しろ」
奈緒「言ったじゃないですか、あなたにはまず私を信じてもらう事から始めますって。それがこの第一歩です」
有宇「そうか…確かに同居すれば話す機会も増える。いい考えだな。納得」
奈緒「私が言うのもなんですが、理解早いっすね」
セレナ「ふざけるな! 私は認めないぞ! ここは私とユウだけの家だ!」
奈緒「なんならあなたは出て行ってくれても構いませんよ? 隼翼さんに頼めばもっといい部屋を提供してくれるでしょうし」
セレナ「貴様…私を挑発してるのか?」
奈緒「いえ? 私はただランサーズの信頼関係を深めるために有宇君と一緒に居たいだけです」
有宇「最後だけ本音出てんぞー」
セレナ「さっさと帰れ!」
翌朝
有宇「で、どうしてお前がここに居る?」
奈緒「おはようございます、という訳で、今日から私も一緒に住む事にしました」
セレナ「何がという訳だ、どういう訳だ!? まるで意味がわからんぞ!」
有宇「流石に今回はセレナに同感だな。わかるように説明しろ」
奈緒「言ったじゃないですか、あなたにはまず私を信じてもらう事から始めますって。それがこの第一歩です」
有宇「そうか…確かに同居すれば話す機会も増える。いい考えだな。納得」
奈緒「私が言うのもなんですが、理解早いっすね」
セレナ「ふざけるな! 私は認めないぞ! ここは私とユウだけの家だ!」
奈緒「なんならあなたは出て行ってくれても構いませんよ? 隼翼さんに頼めばもっといい部屋を提供してくれるでしょうし」
セレナ「貴様…私を挑発してるのか?」
奈緒「いえ? 私はただランサーズの信頼関係を深めるために有宇君と一緒に居たいだけです」
有宇「最後だけ本音出てんぞー」
セレナ「さっさと帰れ!」
244: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/24(土) 03:03:47.14 ID:qt+75T2M0
モニタールーム
黒咲「…! 今なんと言った…?」
隼翼「アカデミアに乗り込む事の出来る次元転送装置の開発に成功したと言ったんだ。舞網チャンピオンシップを以て融合次元のアカデミアからこの世界を守るべく結成されたデュエル戦士、そのメンバーを発表する」
隼翼「乙坂有宇、友利奈緒、高城丈士朗 、黒羽美砂、黒咲隼、沢渡シンゴ、白柳弓、月影、セレナ、熊耳、そしてこの俺、乙坂隼翼の11人でランサーズは完成した」
高城「ようやく出来上がったんですね…」
奈緒「ランサーズ…」
沢渡「まあこの俺が居るんだ。あとは数合わせでも構いはしない」
白柳「全員を集めたって事は、すぐに出発できるんですか?」
熊耳「いいや、開発に成功しただけだ。完成にはもう少しかかる」
美砂「あ? ならなんで呼び出した?」
隼翼「これからの戦いは、一人の力で勝てる程甘くはない。先日のバトルロイヤルの様に連携が勝敗を決する事も多くなってくるだろう」
隼翼「だから今日、ランサーズの絆を確かめるべく親睦会を開く事にした」
有宇「親睦会だ?」
隼翼「この全員でペアデュエルをやってもらう」
246: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/24(土) 14:20:26.02 ID:ozTV1X5mO
白柳「ペアデュエル…ですか?」
美砂「タッグデュエル大会でも開くってか? それだと1ペア余計になる上に一人余っちまうぜ?」
隼翼「舞網チャンピオンシップのようにトーナメント方式でやる訳じゃないさ。二対二のデュエルを行い、勝ったペアに1ポイント、それが高い上位2ペアで決勝戦を行う」
月影「それに、拙者はエントリーされてはいない」
奈緒「なるほど…では有宇君、私と組みましょう」
セレナ「何を言う、ユウは私と組むんだ」
美砂「久しぶりにコーチしてくれたっていいんだぜ?」
熊耳「まあ待て、組み合わせはこちらで全て決めてある」
隼翼「有宇と黒咲、奈緒ちゃんと沢渡君、セレナと白柳さん、高城君と黒羽さん、俺とプーだ」
黒咲「ふざけるな!」
美砂「ふざけんな!」
奈緒「ふざけんな!」
セレナ「ふざけるな!」
熊耳「見事にハモったな」
黒咲「何故俺が瑠璃ではなく乙坂有宇などと組まねばならん! こいつは俺の宿敵! 水と油! 光と闇! マリオとクッパ! ゴジラとキングギドラだ!」
有宇「いや最後の二つはいらんだろ。それにセレナは瑠璃ではない」
250: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 03:09:05.18 ID:lWBknLme0
奈緒「ならセレナさんはあげますのでどいてください。私が有宇君と組みます」
セレナ「勝手に決めるな! 私の隣を任せられるのはユウしかいないのだぞ」
美砂「てめぇら悩みが贅沢過ぎんぞ! 私なんてこんな役にも立たねえボロくずと一緒にデュエルしなきゃならねぇんだ」
高城「役にも立たねえボロくず…」グサグサ
沢渡「心配するなよお嬢ちゃん、俺とペアな時点で優勝は決まったようなもんだぜ?」
奈緒「お情けでランサーズに選ばれたあなたには何も期待していません、さっさと棄権して下さい。そうすれば私が有宇君とペアになれる可能性が高まります」
沢渡「厳しぃぃーっ!!」
白柳「これがランサーズ…ですか?」
熊耳「…失望したか?」
白柳「いえ、思ったよりも楽しそうな人達だな、と…」
隼翼「そんなつもりで結成した訳ではなかったんだが」
熊耳「ハートランドの人間以外は、ただ単にこのスタンダードから見込みのあるデュエリストを選抜しただけだ」
隼翼「しかし、こんな日々を守る為に俺達は戦ってきた。そうだ、こんな当たり前な日常を」
有宇「実はセレナが瑠璃だったんだ」
黒咲「瑠璃っ!」
有宇「嘘だ」
黒咲「貴様ぁぁぁーーっ!!」
隼翼「とばかりも言ってられないな…」
セレナ「勝手に決めるな! 私の隣を任せられるのはユウしかいないのだぞ」
美砂「てめぇら悩みが贅沢過ぎんぞ! 私なんてこんな役にも立たねえボロくずと一緒にデュエルしなきゃならねぇんだ」
高城「役にも立たねえボロくず…」グサグサ
沢渡「心配するなよお嬢ちゃん、俺とペアな時点で優勝は決まったようなもんだぜ?」
奈緒「お情けでランサーズに選ばれたあなたには何も期待していません、さっさと棄権して下さい。そうすれば私が有宇君とペアになれる可能性が高まります」
沢渡「厳しぃぃーっ!!」
白柳「これがランサーズ…ですか?」
熊耳「…失望したか?」
白柳「いえ、思ったよりも楽しそうな人達だな、と…」
隼翼「そんなつもりで結成した訳ではなかったんだが」
熊耳「ハートランドの人間以外は、ただ単にこのスタンダードから見込みのあるデュエリストを選抜しただけだ」
隼翼「しかし、こんな日々を守る為に俺達は戦ってきた。そうだ、こんな当たり前な日常を」
有宇「実はセレナが瑠璃だったんだ」
黒咲「瑠璃っ!」
有宇「嘘だ」
黒咲「貴様ぁぁぁーーっ!!」
隼翼「とばかりも言ってられないな…」
251: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 03:10:17.56 ID:lWBknLme0
黒咲「バトルだ! RR-ライズ・ファルコン! 全てを引き裂け!」
黒咲「ブレイブクロー レボリューション!」
高城「うわあああぁぁぁっ!」
美砂「うわあああぁぁぁっ!」
高城LP0
美砂LP0
美砂「てめぇしっかりしろよ! 私が攻めならてめぇは守りだろうが!」
高城「ぐ、ぐるしぃ…!」
沢渡「見せてやろう、ネオ沢渡の新たな進化…ネオニュー沢渡の力を!」
沢渡「ペンデュラム召喚!」
沢渡「現れろ、《魔妖仙獣 大刃禍是》!」
攻撃力3000
奈緒「な!?」
セレナ「ペンデュラム召喚だと!?」
白柳「これが、スタンダードの新たな召喚方…」
月影「ただいまの結果、有宇&黒咲ペアがトップを走ってるでござる」
隼翼「やれ、クリフォート・ディスク!」
熊耳「レインボー・ドラゴン! ダイレクトアタック!」
セレナ「罠発動!」
黒咲「ブレイブクロー レボリューション!」
高城「うわあああぁぁぁっ!」
美砂「うわあああぁぁぁっ!」
高城LP0
美砂LP0
美砂「てめぇしっかりしろよ! 私が攻めならてめぇは守りだろうが!」
高城「ぐ、ぐるしぃ…!」
沢渡「見せてやろう、ネオ沢渡の新たな進化…ネオニュー沢渡の力を!」
沢渡「ペンデュラム召喚!」
沢渡「現れろ、《魔妖仙獣 大刃禍是》!」
攻撃力3000
奈緒「な!?」
セレナ「ペンデュラム召喚だと!?」
白柳「これが、スタンダードの新たな召喚方…」
月影「ただいまの結果、有宇&黒咲ペアがトップを走ってるでござる」
隼翼「やれ、クリフォート・ディスク!」
熊耳「レインボー・ドラゴン! ダイレクトアタック!」
セレナ「罠発動!」
252: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 03:14:05.25 ID:lWBknLme0
三時間後
沢渡「はぁ…はぁ…流石に疲れたぜぇ」
奈緒「お情けとはいえ、まさかあなたがペンデュラム召喚を会得しているとは意外でしたよ」
沢渡「ふ…今頃俺様の魅力に気が付いたか?」
奈緒「それでも有宇君や隼翼さんには全然敵いませんけどね」
沢渡「上げて落としてきたーっ!?」
セレナ「シンクロ次元、侮れぬな」
白柳「アカデミアのデュエリストの中にも、あなたのような誇り高いデュエリストが居たんですね。少し安心しました」
セレナ「当然だ、私は戦士だからな」
美砂「ちっ…結局私達はビリだぜ」
高城「すみません、私が足を引っ張ったせいで」
美砂「全くだ。ま、最後の試合だけは悪くなかったぜ」
高城「え?」
美砂「てめぇもアカデミアと戦うつもりなら少しずつでもいいから強くなっとけ。今日のデュエルはそのきっかけになるだろ」
高城「あ、ありがとうございます…」
隼翼「少しは打ち解けてきたかな?」
熊耳「これから敵の本拠地に乗り込むんだ、実力はもちろんその上でのチームワークは必ず必要になるからな」
隼翼「これなら上手くやれそうだな。あそこ以外は…」
黒咲「貴様、何故邪魔をした?! 手を出すなと言ったはずだ!」
有宇「なら僕の力なしで倒せてたってのか? 手札もフィールドもなかった分際で」
黒咲「俺はどれだけ追い詰められようとも生き延びる。貴様の手助けなどいらん!」
有宇「わかったわかった。なら決勝戦はお前一人で頑張ってくれや」
黒咲「無論だ。お前は見学でもしていろ」
熊耳「本当、水と油だな、あいつら」
254: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 17:16:53.62 ID:4jntUAX/O
月影「それでは、決勝戦に進むペアを発表するでござる」
月影「有宇&黒咲VS友利&沢渡ペア!」
沢渡「やっほーい! どうだー!」
セレナ「ちっ…」
白柳「…? 隼翼さんと熊耳さんの方がポイントが上なのでは?」
月影「沢渡殿はペンデュラム召喚か使えるようになった記念でボーナス一万点という事らしい」
高城「んなアホなっ!」
奈緒「有宇君と決勝…」
隼翼「奈緒ちゃん、少しいいか?」
奈緒「なんですか?」
隼翼(ヒソヒソ…)
奈緒(なるほど…了解しました)
月影「ではこれより決勝戦を行う、対戦者は前へ」
沢渡「見てろよ、てめぇらをぶっ倒して、このネオニュー沢渡が策略、判断力、精神力、容姿、全てを持ってる事を思い知らせてやる!」
黒咲「口だけは達者だな…乙坂有宇、さっきも言ったが貴様は手を出すな。こいつらは俺一人でやる」
有宇「ま、出来るならな」
奈緒「お前ら本当に仲悪いな。私個人としては全然問題ないんですけど、一人だけで十分だと舐められるのはいい気分じゃないっすね」
「「「「デュエル」」」」
255: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 18:00:50.76 ID:4jntUAX/O
有宇LP4000
黒咲LP4000
奈緒LP4000
沢渡LP4000
沢渡「先行はもらうぜ。俺はカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」
沢渡・伏せカード:一枚
美砂「あいつ、でかい口叩いといてカードを伏せただけかよ」
白柳「タッグデュエルでは、全てのプレイヤーが最初のターンの攻撃が出来ません。相手の出方を見ている可能性もありますね」
黒咲「俺のターン!」
黒咲「俺は《RR-トリビュート・レイニアス》を特殊召喚!」
攻撃力1800
黒咲「このカードが召喚・特殊召喚に成功したターン、デッキからRR1枚を墓地へ送る!」
黒咲「そして、墓地に送られた《RR-ミミクリー・レイニアス》を除外し、デッキからRRカードを手札に加える」
黒咲「俺が選んだのは、《RR-ファジー・レイニアス》」
黒咲「俺はカードを二枚伏せて、ターンエンド」
黒咲・伏せカード:二枚
奈緒「私のターン!」
奈緒「私は手札から、《セイクリッド・シェアト》を特殊召喚!」
攻撃力100
奈緒「このカードは、相手の場だけにモンスターがいる場合、手札から特殊召喚できる」
奈緒「そしてシェアトをリリースして、《セイクリッド・スピカ》をアドバンス召喚!」
攻撃力2100
奈緒「このカードが召喚に成功した時、手札からレベル5のセイクリッドモンスター1体を守備表示で特殊召喚できる」
奈緒「私は《セイクリッド・エスカ》を特殊召喚!」
守備力1400
奈緒「このカードも、召喚・特殊召喚に成功した時、デッキからセイクリッドモンスター1体を手札に加えます」
奈緒「私が加えるのは、《セイクリッド・カウスト》」
セレナ「レベル5のモンスターが二体…」
奈緒「私はレベル5のセイクリッド・スピカ、モスカでオーバーレイ!」
奈緒「星々の光、今大地を震わせ降臨せよ!」
奈緒「エクシーズ召喚!」
奈緒「現れろ、ランク5! 《セイクリッド・プレアデス》!!」
攻撃力2500
257: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 19:55:13.18 ID:4jntUAX/O
有宇「いつものか…」
奈緒「私はカードを一枚伏せ、ターン終了っす」
奈緒・伏せカード:一枚
有宇「僕のターン!」
有宇「僕はモンスターを裏守備表示でセット」
有宇「さらにカードを二枚伏せて、ターンエンド」
有宇・伏せカード:二枚
熊耳「これで一周…全員にターンが回ってきたな」
沢渡「こっから本番だ! 俺のターン!」
沢渡「俺は《妖仙獣 鎌壱太刀》を召喚!」
攻撃力1600
沢渡「このカードが召喚に成功した時、手札からこいつ以外の妖仙獣1体を召喚できる!」
沢渡「さらに《妖仙獣 鎌弐太刀》を召喚!」
攻撃力1800
沢渡「こいつも同じく、召喚時に手札の妖仙獣を召喚する!」
沢渡「こいこいこーい! 《妖仙獣 鎌参太刀》!」
攻撃力1500
沢渡「カマイタチの効果発動!」
沢渡「自分フィールドにこのカード以外の妖仙獣が存在する場合、相手フィールドの表側表示のカード一枚を手札に戻す!」
高城「乙坂さんと黒咲さんの場に表側表示のカードは一枚…!」
沢渡「よって、トリビュート・レイニアスは手札に戻してもらうぜ」
黒咲「ふん…」
熊耳「黒咲の場にモンスターはいない」
隼翼「三体のダイレクトアタックが決まれば、一気にライフは0」
沢渡「バトルだ! 俺はカマミタチで、ダイレクトアタック!」
黒咲「罠発動! 《砂塵のバリアーダスト・フォース-》!」
黒咲「相手モンスターの攻撃宣言時、相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て裏側守備表示にする!」
沢渡「無駄だぜ。カウンター罠、《妖仙獣の秘技》!」
沢渡「自分フィールドに妖仙獣が存在し、 モンスターゾーンに妖仙獣以外のモンスターが存在しない時、モンスター効果・魔法・罠カードを無効にして破壊する!」
美砂「黒咲の罠が…!」
奈緒「私はカードを一枚伏せ、ターン終了っす」
奈緒・伏せカード:一枚
有宇「僕のターン!」
有宇「僕はモンスターを裏守備表示でセット」
有宇「さらにカードを二枚伏せて、ターンエンド」
有宇・伏せカード:二枚
熊耳「これで一周…全員にターンが回ってきたな」
沢渡「こっから本番だ! 俺のターン!」
沢渡「俺は《妖仙獣 鎌壱太刀》を召喚!」
攻撃力1600
沢渡「このカードが召喚に成功した時、手札からこいつ以外の妖仙獣1体を召喚できる!」
沢渡「さらに《妖仙獣 鎌弐太刀》を召喚!」
攻撃力1800
沢渡「こいつも同じく、召喚時に手札の妖仙獣を召喚する!」
沢渡「こいこいこーい! 《妖仙獣 鎌参太刀》!」
攻撃力1500
沢渡「カマイタチの効果発動!」
沢渡「自分フィールドにこのカード以外の妖仙獣が存在する場合、相手フィールドの表側表示のカード一枚を手札に戻す!」
高城「乙坂さんと黒咲さんの場に表側表示のカードは一枚…!」
沢渡「よって、トリビュート・レイニアスは手札に戻してもらうぜ」
黒咲「ふん…」
熊耳「黒咲の場にモンスターはいない」
隼翼「三体のダイレクトアタックが決まれば、一気にライフは0」
沢渡「バトルだ! 俺はカマミタチで、ダイレクトアタック!」
黒咲「罠発動! 《砂塵のバリアーダスト・フォース-》!」
黒咲「相手モンスターの攻撃宣言時、相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て裏側守備表示にする!」
沢渡「無駄だぜ。カウンター罠、《妖仙獣の秘技》!」
沢渡「自分フィールドに妖仙獣が存在し、 モンスターゾーンに妖仙獣以外のモンスターが存在しない時、モンスター効果・魔法・罠カードを無効にして破壊する!」
美砂「黒咲の罠が…!」
258: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/25(日) 19:57:12.22 ID:4jntUAX/O
有宇「あらら…助けてやろうか?」
黒咲「いらぬ世話だ! カウンター罠、 《ギャクタン》発動!」
黒咲「相手の罠が発動した時、発動と効果を無効にし、そのカードを持ち主のデッキに戻す!」
沢渡「ちっ…」
奈緒「残念ですけど…カウンター罠、 《ギャクタン》を発動!」
黒咲「何!?」
セレナ「黒咲と同じ罠!」
奈緒「私はこれであなたのギャクタンを無効にします。よって妖仙獣の秘技の効果は発動し、ダスト・フォースの効果は発動しません」
黒咲「馬鹿な…!」
沢渡「ふ…礼を言うぜお嬢さん。カマミタチ! 攻撃再開だ!」
黒咲「ぐううぅぅぅっ!」
黒咲LP2500
沢渡「続け、カマニタチ! ダイレクトアタックだ!」
黒咲「ぐあああぁぁぁっ!」
黒咲LP700
沢渡「この瞬間、カマミタチの効果発動!」
沢渡「このカード以外の妖仙獣が相手にダメージを与えた時、デッキから妖仙獣一枚を手札に加える」
沢渡「俺は、《妖仙獣 右鎌神柱》を手札に」
沢渡「さあ、終わりだ! カマイタチで、ダイレクトアタック!」
黒咲「くっ…!」
沢渡「まずは一人!」
有宇「速攻魔法、《エネミーコントローラー》!」
黒咲「っ!?」
有宇「この効果により、カマイタチの表示形式を変更する!」
守備力500
熊耳「有宇が、黒咲を助けた…?」
沢渡「ちっ…これじゃあ。俺はターンエンドだ」
沢渡「同時に、三体の妖仙獣は手札に戻る」
黒咲「いらぬ世話だ! カウンター罠、 《ギャクタン》発動!」
黒咲「相手の罠が発動した時、発動と効果を無効にし、そのカードを持ち主のデッキに戻す!」
沢渡「ちっ…」
奈緒「残念ですけど…カウンター罠、 《ギャクタン》を発動!」
黒咲「何!?」
セレナ「黒咲と同じ罠!」
奈緒「私はこれであなたのギャクタンを無効にします。よって妖仙獣の秘技の効果は発動し、ダスト・フォースの効果は発動しません」
黒咲「馬鹿な…!」
沢渡「ふ…礼を言うぜお嬢さん。カマミタチ! 攻撃再開だ!」
黒咲「ぐううぅぅぅっ!」
黒咲LP2500
沢渡「続け、カマニタチ! ダイレクトアタックだ!」
黒咲「ぐあああぁぁぁっ!」
黒咲LP700
沢渡「この瞬間、カマミタチの効果発動!」
沢渡「このカード以外の妖仙獣が相手にダメージを与えた時、デッキから妖仙獣一枚を手札に加える」
沢渡「俺は、《妖仙獣 右鎌神柱》を手札に」
沢渡「さあ、終わりだ! カマイタチで、ダイレクトアタック!」
黒咲「くっ…!」
沢渡「まずは一人!」
有宇「速攻魔法、《エネミーコントローラー》!」
黒咲「っ!?」
有宇「この効果により、カマイタチの表示形式を変更する!」
守備力500
熊耳「有宇が、黒咲を助けた…?」
沢渡「ちっ…これじゃあ。俺はターンエンドだ」
沢渡「同時に、三体の妖仙獣は手札に戻る」
260: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 01:44:58.02 ID:CnP8SJr30
黒咲「乙坂有宇…! 貴様、余計な事をっ」
有宇「別に助けたくて助けた訳じゃない、タッグデュエルでは倒せる奴から潰すのがセオリーだ。それから一人を確実に潰すのが勝利への近道だからな。僕はあいつらの計算を妨害しただけだ、勘違いするな」
黒咲「っ…」
美砂「いやいや、お前もツンデレかよ」
黒咲「ふん…とりあえず、礼は言っておく。俺のターン!」
黒咲「俺はトリビュート・レイニアスを召喚!」
攻撃力1800
黒咲「その効果により、デッキの《RR-レディネス》を墓地に送る」
黒咲「さらに、《RR-ファジー・レイニアス》を特殊召喚!」
攻撃力500
黒咲「このカードは、自分フィールドにRRモンスターが存在する時、特殊召喚できる。ただしこのターン、俺はRRしか召喚できず、この特殊召喚は1ターンに1度しか行えない!」
沢渡「レベル4が二体…おい」
奈緒「わかってますよ。プレアデスの効果発動!」
奈緒「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、ファジー・レイニアスを手札に戻します」
黒咲「くっ…」
白柳「ファジー・レイニアスの特殊召喚は1ターンに1度、いい選択です」
黒咲「バトル! 俺はトリビュート・レイニアスで、沢渡シンゴにダイレクトアタック!」
沢渡「ぐうっ!」
沢渡LP2200
黒咲「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
黒咲・伏せカード:一枚
有宇「別に助けたくて助けた訳じゃない、タッグデュエルでは倒せる奴から潰すのがセオリーだ。それから一人を確実に潰すのが勝利への近道だからな。僕はあいつらの計算を妨害しただけだ、勘違いするな」
黒咲「っ…」
美砂「いやいや、お前もツンデレかよ」
黒咲「ふん…とりあえず、礼は言っておく。俺のターン!」
黒咲「俺はトリビュート・レイニアスを召喚!」
攻撃力1800
黒咲「その効果により、デッキの《RR-レディネス》を墓地に送る」
黒咲「さらに、《RR-ファジー・レイニアス》を特殊召喚!」
攻撃力500
黒咲「このカードは、自分フィールドにRRモンスターが存在する時、特殊召喚できる。ただしこのターン、俺はRRしか召喚できず、この特殊召喚は1ターンに1度しか行えない!」
沢渡「レベル4が二体…おい」
奈緒「わかってますよ。プレアデスの効果発動!」
奈緒「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、ファジー・レイニアスを手札に戻します」
黒咲「くっ…」
白柳「ファジー・レイニアスの特殊召喚は1ターンに1度、いい選択です」
黒咲「バトル! 俺はトリビュート・レイニアスで、沢渡シンゴにダイレクトアタック!」
沢渡「ぐうっ!」
沢渡LP2200
黒咲「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
黒咲・伏せカード:一枚
261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 02:55:59.62 ID:CnP8SJr30
奈緒「私のターン!」
奈緒「バトル。私はプレアデスで、トリビュート・レイニアスを攻撃!」
黒咲「俺は《RR-レディネス》の効果を発動!」
黒咲「このカードを除外し、このターンに受けるバトルダメージを0にする!」
奈緒「まあ、そうでしょうね」
奈緒「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
奈緒・伏せカード:一枚
高城「まさか、乙坂さんと黒咲さんがここまで苦戦するなんて…」
セレナ「苦戦だと?」
隼翼「そう見えるかい?」
高城「え? だって…」
熊耳「確かに苦戦しているという意味は間違っちゃいない。だがそれは黒咲のみに限定した話だ、有宇じゃない。もっともそれは、隼翼が友利奈緒に吹き込んだんだがな」
美砂「どういう意味だ?」
隼翼「二人の結束を強める為さ。まあ、あいつは最初から気付いてるかもしれないが」
有宇「僕のターン!」
有宇「僕は裏守備とした《サイバー・ドラゴン・ドライ》を反転召喚!」
攻撃力1800
有宇「さらに魔法カード、《エヴォリューション・バースト》を発動!」
有宇「自分フィールドにサイバー・ドラゴンが存在する時、相手フィールドのカード1枚を破壊する!」
奈緒「な…」
有宇「僕は、プレアデスを選択!」
奈緒「仕方ないっすね…罠発動! 《皇の波動》!」
奈緒「自分フィールドのオーバーレイ・ユニットをひとつ取り除き、 このターンの間、プレアデスはカード効果では破壊されない!」
有宇「エヴォリューション・バーストを使用したターン、サイバー・ドラゴンは攻撃はできない」
有宇「僕は再びモンスターを裏守備表示でセット」
有宇「カードを一枚伏せ、ターンエンド」
有宇・伏せカード:二枚
隼翼「有宇の奴…」
奈緒「バトル。私はプレアデスで、トリビュート・レイニアスを攻撃!」
黒咲「俺は《RR-レディネス》の効果を発動!」
黒咲「このカードを除外し、このターンに受けるバトルダメージを0にする!」
奈緒「まあ、そうでしょうね」
奈緒「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
奈緒・伏せカード:一枚
高城「まさか、乙坂さんと黒咲さんがここまで苦戦するなんて…」
セレナ「苦戦だと?」
隼翼「そう見えるかい?」
高城「え? だって…」
熊耳「確かに苦戦しているという意味は間違っちゃいない。だがそれは黒咲のみに限定した話だ、有宇じゃない。もっともそれは、隼翼が友利奈緒に吹き込んだんだがな」
美砂「どういう意味だ?」
隼翼「二人の結束を強める為さ。まあ、あいつは最初から気付いてるかもしれないが」
有宇「僕のターン!」
有宇「僕は裏守備とした《サイバー・ドラゴン・ドライ》を反転召喚!」
攻撃力1800
有宇「さらに魔法カード、《エヴォリューション・バースト》を発動!」
有宇「自分フィールドにサイバー・ドラゴンが存在する時、相手フィールドのカード1枚を破壊する!」
奈緒「な…」
有宇「僕は、プレアデスを選択!」
奈緒「仕方ないっすね…罠発動! 《皇の波動》!」
奈緒「自分フィールドのオーバーレイ・ユニットをひとつ取り除き、 このターンの間、プレアデスはカード効果では破壊されない!」
有宇「エヴォリューション・バーストを使用したターン、サイバー・ドラゴンは攻撃はできない」
有宇「僕は再びモンスターを裏守備表示でセット」
有宇「カードを一枚伏せ、ターンエンド」
有宇・伏せカード:二枚
隼翼「有宇の奴…」
262: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 03:02:18.39 ID:CnP8SJr30
沢渡「俺のターン!」
沢渡「来た来た来たーっ!」
沢渡「俺はスケール3の《妖仙獣 左鎌神柱》とスケール5の《妖仙獣 右鎌神柱》でペンデュラムスケールをセッティング!」
セレナ「ペンデュラムスケール…!」
美砂「ついに来やがったぜ!」
沢渡「ウレンシンチュウのペンデュラム効果!」
沢渡「もう片方のペンデュラムゾーンに妖仙獣が存在する時、このカードのスケールはターン終了時まで11になる!」
黒咲「11だと!?」
沢渡「ペンデュラム召喚!」
沢渡「今一度現れろ、《妖仙獣 鎌壱太刀》! 《妖仙獣 鎌弐太刀》! 《妖仙獣 鎌参太刀》!」
妖仙獣 鎌壱太刀(攻撃力1600)
妖仙獣 鎌弐太刀(攻撃力1800)
妖仙獣 鎌参太刀(攻撃力1500)
沢渡「さらに、本日の主役! 烈風纏いしあやかしの長よ。荒ぶるその衣を解き放ち、大河を巻き上げ大地をえぐれ!」
沢渡「現れろ、《魔妖仙獣 大刃禍是》!」
攻撃力3000
沢渡「ダイバカゼの効果発動!」
沢渡「このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドのカードを二枚まで持ち主の手札に戻す!」
有宇「僕はダイバカゼを対象に、永続罠発動! 《デモンズ・チューン》!」
有宇「フィールド上の効果モンスター1体を選択し、選択したモンスターの効果は無効化され、攻撃宣言をすることはできない!」
沢渡「ちっ…せっかくの主役を! カマイタチの効果により、相手フィールドの表側表示のカード一枚を手札に戻す!
沢渡「俺は、サイバー・ドラゴン・ドライを手札に!」
セレナ「デモンズ・チューンではなく、サイバー・ドラゴン・ドライを?」
隼翼「ダイバカゼは召喚・特殊召喚されたターン、自身の効果で手札に戻ってしまう。沢渡君はそれを避ける為にあえてデモンズ・チューンを選択したんだ」
沢渡「まずは死に損ないの不審者からだ!」
沢渡「いけ、カマイタチ! ダイレクトアタック!」
沢渡「今度こそ終わりだぁぁぁ!」
263: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 14:19:47.88 ID:a7znQnPHO
有宇「永続罠、《強制終了》を発動!」
黒咲「何…!?」
有宇「自分フィールドに存在するこいつ以外のカードをコストに、このターンのバトルフェイズを終了する!」
有宇「僕は、デモンズ・チューンを墓地に送る!」
沢渡「自分の罠をっ?」
有宇「デモンズ・チューンが消えた事で、エンドフェイズにダイバカゼの効果が発動。手札に戻してもらおうか」
沢渡「ちっ…このくたばりぞこないが!」
黒咲「貴様、何故だ!」
有宇「このデュエルはお前に預ける」
黒咲「!?」
有宇「自分一人でやるんだろう? これだけのサポートをしてやったんだ。最後はしっかり決めてもらうぜ」
黒咲「………」
隼翼「有宇…」
熊耳「素直じゃないのはお互い様ってか」
黒咲「俺の…ターン!」
黒咲「俺は《RR-バニシング・レイニアス》を召喚!」
攻撃力1300
黒咲「このカードが召喚・特殊召喚に成功した事で、手札からもう一体のバニシング・レイニアスを特殊召喚!」
攻撃力1300
黒咲「そして、自分の場にRRが存在する場合、手札の《RR-ファジー・レイニアス》を特殊召喚!」
攻撃力500
セレナ「レベル4が三体!」
黒咲「…有宇」
有宇「あん?」
黒咲「勝つぞ」
有宇「当たり前だ。さっさとやれ」
黒咲「ふん…俺はレベル4のバニシング・レイニアス二体とファジー・レイニアスでオーバーレイ!」
黒咲「雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!」
黒咲「エクシーズ召喚!」
黒咲「現れろ!ランク4! 《RR-ライズ・ファルコン》!」
攻撃力100
黒咲「何…!?」
有宇「自分フィールドに存在するこいつ以外のカードをコストに、このターンのバトルフェイズを終了する!」
有宇「僕は、デモンズ・チューンを墓地に送る!」
沢渡「自分の罠をっ?」
有宇「デモンズ・チューンが消えた事で、エンドフェイズにダイバカゼの効果が発動。手札に戻してもらおうか」
沢渡「ちっ…このくたばりぞこないが!」
黒咲「貴様、何故だ!」
有宇「このデュエルはお前に預ける」
黒咲「!?」
有宇「自分一人でやるんだろう? これだけのサポートをしてやったんだ。最後はしっかり決めてもらうぜ」
黒咲「………」
隼翼「有宇…」
熊耳「素直じゃないのはお互い様ってか」
黒咲「俺の…ターン!」
黒咲「俺は《RR-バニシング・レイニアス》を召喚!」
攻撃力1300
黒咲「このカードが召喚・特殊召喚に成功した事で、手札からもう一体のバニシング・レイニアスを特殊召喚!」
攻撃力1300
黒咲「そして、自分の場にRRが存在する場合、手札の《RR-ファジー・レイニアス》を特殊召喚!」
攻撃力500
セレナ「レベル4が三体!」
黒咲「…有宇」
有宇「あん?」
黒咲「勝つぞ」
有宇「当たり前だ。さっさとやれ」
黒咲「ふん…俺はレベル4のバニシング・レイニアス二体とファジー・レイニアスでオーバーレイ!」
黒咲「雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!」
黒咲「エクシーズ召喚!」
黒咲「現れろ!ランク4! 《RR-ライズ・ファルコン》!」
攻撃力100
267: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/27(火) 01:29:39.01 ID:GAQXtc7f0
沢渡「攻撃力100だ? そんなモンスターで何ができる!」
黒咲「有宇、貴様のモンスターもらうぞ!」
有宇「勝手にしろ」
黒咲「罠発動! 《ナイトメア・デーモンズ》!」
黒咲「自分フィールドのモンスター1体をリリースし、相手フィールドにナイトメア・デーモン・トークン三体を攻撃表示で特殊召喚する! さらに、ナイトメア・デーモン・トークンが破壊された時、コントローラーは1体につき800ポイントのダメージを受ける!」
黒咲「俺は有宇の場にある裏守備モンスターをリリースし、友利奈緒のフィールドに三体のナイトメア・デーモン・トークンを特殊召喚!」
ナイトメア・デーモン・トークン(攻撃力2000)
ナイトメア・デーモン・トークン(攻撃力2000)
ナイトメア・デーモン・トークン(攻撃力2000)
黒咲「そして手札から、装備魔法、《巨大化》をセリクリッド・プレアデスに装備!」
高城「な!?」
美砂「装備魔法を相手モンスターに!?」
黒咲「自分のライフが相手より下の場合、装備モンスターの攻撃力を二倍にする!」
セリクリッド・プレアデス(攻撃力5000)
白柳「自分から相手モンスターを強化した!?」
黒咲「そして、ライズ・ファルコンは特殊召喚された相手モンスター全てに攻撃できる」
奈緒「…! これじゃあ…」
沢渡「何を焦っている? 所詮は攻撃力100のモンスター、下級モンスターの敵でもない」
黒咲「ライズ・ファルコンの効果発動!」
黒咲「オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、 相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力だけこのモンスターの攻撃力をアップする!」
沢渡「なんだと!?」
RR-ライズ・ファルコン(攻撃力5100)
セレナ「攻撃力5100!」
黒咲「バトルだ! RR-ライズ・ファルコン! 全ての敵を引き裂け!」
黒咲「ブレイブクロー レボリューション!」
奈緒「あああぁぁぁっ!」
沢渡「ぬわああぁぁぁっ!」
奈緒LP0
沢渡LP0
黒咲「有宇、貴様のモンスターもらうぞ!」
有宇「勝手にしろ」
黒咲「罠発動! 《ナイトメア・デーモンズ》!」
黒咲「自分フィールドのモンスター1体をリリースし、相手フィールドにナイトメア・デーモン・トークン三体を攻撃表示で特殊召喚する! さらに、ナイトメア・デーモン・トークンが破壊された時、コントローラーは1体につき800ポイントのダメージを受ける!」
黒咲「俺は有宇の場にある裏守備モンスターをリリースし、友利奈緒のフィールドに三体のナイトメア・デーモン・トークンを特殊召喚!」
ナイトメア・デーモン・トークン(攻撃力2000)
ナイトメア・デーモン・トークン(攻撃力2000)
ナイトメア・デーモン・トークン(攻撃力2000)
黒咲「そして手札から、装備魔法、《巨大化》をセリクリッド・プレアデスに装備!」
高城「な!?」
美砂「装備魔法を相手モンスターに!?」
黒咲「自分のライフが相手より下の場合、装備モンスターの攻撃力を二倍にする!」
セリクリッド・プレアデス(攻撃力5000)
白柳「自分から相手モンスターを強化した!?」
黒咲「そして、ライズ・ファルコンは特殊召喚された相手モンスター全てに攻撃できる」
奈緒「…! これじゃあ…」
沢渡「何を焦っている? 所詮は攻撃力100のモンスター、下級モンスターの敵でもない」
黒咲「ライズ・ファルコンの効果発動!」
黒咲「オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、 相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力だけこのモンスターの攻撃力をアップする!」
沢渡「なんだと!?」
RR-ライズ・ファルコン(攻撃力5100)
セレナ「攻撃力5100!」
黒咲「バトルだ! RR-ライズ・ファルコン! 全ての敵を引き裂け!」
黒咲「ブレイブクロー レボリューション!」
奈緒「あああぁぁぁっ!」
沢渡「ぬわああぁぁぁっ!」
奈緒LP0
沢渡LP0
268: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/27(火) 03:59:48.46 ID:GAQXtc7f0
月影「以上、有宇&黒咲コンビの優勝でござる」
沢渡「馬鹿な…この俺が…ペンデュラムを極めたこのネオニュー沢渡が敗れるだと!」
奈緒「ランサーズの双璧とも言える二人を相手に勝てるとは思いませんでしたが、負けたら負けたでなんだかんだへこみますね」
隼翼「見事だ黒咲、有宇もナイスなサポートだった。負けた奈緒ちゃん達もこの二人を相手によく追い詰めたな」
黒咲「俺はアカデミアを殲滅するまで誰にも負けん。例えこんなチンケなイベントであってもだ」
有宇「よく言うぜ、集中攻撃されてたとはいえ格下相手にあそこまで苦戦してたくせに」
黒咲「…貴様、それは俺に対する挑戦か?」
有宇「さーな。ま、優勝者が二人ってのは気に入らない話だが」
黒咲「奇遇だな、俺もそう思っていたところだ。勝ち残った者が二人、その実力を確かめ合わない理由などなかろう」
有宇「ほぅ…面白え。事実上の決勝戦という訳か」
熊耳「お前らなぁ…」
隼翼「まあ、いいライバルだよ…お前達は…」
沢渡「馬鹿な…この俺が…ペンデュラムを極めたこのネオニュー沢渡が敗れるだと!」
奈緒「ランサーズの双璧とも言える二人を相手に勝てるとは思いませんでしたが、負けたら負けたでなんだかんだへこみますね」
隼翼「見事だ黒咲、有宇もナイスなサポートだった。負けた奈緒ちゃん達もこの二人を相手によく追い詰めたな」
黒咲「俺はアカデミアを殲滅するまで誰にも負けん。例えこんなチンケなイベントであってもだ」
有宇「よく言うぜ、集中攻撃されてたとはいえ格下相手にあそこまで苦戦してたくせに」
黒咲「…貴様、それは俺に対する挑戦か?」
有宇「さーな。ま、優勝者が二人ってのは気に入らない話だが」
黒咲「奇遇だな、俺もそう思っていたところだ。勝ち残った者が二人、その実力を確かめ合わない理由などなかろう」
有宇「ほぅ…面白え。事実上の決勝戦という訳か」
熊耳「お前らなぁ…」
隼翼「まあ、いいライバルだよ…お前達は…」
269: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/27(火) 04:06:24.70 ID:GAQXtc7f0
翌日、生徒会室。
有宇「よう、待たせたな」
奈緒「どうも、急に呼び出してすみませんね」
有宇「相変わらずの気持ちのこもってない謝罪をありがとう。高城達はまだか?」
奈緒「今日はあなただけに用があるんです」
有宇「あ? ならわざわざ生徒会室に呼び出す必要はないだろう。押しかけとはいえ今は一緒に暮らしてんだ」
奈緒「彼女に知られると面倒ですしね、ほいこれ」スッ
有宇「なんだこれ? 遊園地のチケット?」
奈緒「はい。明日の日曜日…隼翼さんからの依頼でしてね、どうもそこにはアカデミアのデュエリストのアジトがあるという情報を得たそうです」
有宇「遊園地に、アカデミアのアジトが?」
奈緒「まあ、あくまでも可能性です。正直正解の確率は半分にも満たないようですが、アカデミアと言われた以上は無視できないでしょう」
有宇「話はわかった。で、僕だけを呼び出したのは何のために?」
奈緒「見りゃあわかるっしょ。チケットは二枚しかないんすよ。つまり、行くのは私とあなたの二人だけって事」
270: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/27(火) 04:11:05.78 ID:GAQXtc7f0
有宇「なんで僕が行かねばならん。黒咲でも連れてけばいいだろ。アカデミアならあいつが一番食いつきそうだしな」
奈緒「それ本気で言ってんですか? あいつにそんな情報流したら遊園地に居る全員に”お前がアカデミアか!?”なんて問い詰めるに決まってますよ」
有宇「いくらなんでもそれは――」
奈緒「それは?」
有宇「あるかもなぁ」
奈緒「でしょう? 黒羽さんじゃ調査どころじゃないですし、高城とじゃ一人でやった方がまだマシです。という訳で、冷静さと非情さ、観察力、非情に長けた乙坂有宇君ならと思った結果です」
有宇「非情を二回言ったあたり、どれだけそう思われてるかがよくわかるよな」
奈緒「で、どうですか? 一緒に行ってくれんすか?」
有宇「まあいいだろう、丁度明日は予定もないしな」
奈緒(よし!)
有宇「なんだそのガッツポーズは」
奈緒「な、なんでもないっす…。くれぐれも他の連中には言わないで下さいよ、特にセレナさんに知られたら面倒ですから」
有宇「黒咲やセレナはともかく、高城にも言わない方がいいのか? 可能性が薄いとはいえ、その遊園地は敵のアジトかもしれないんだろ?」
奈緒「言・わ・な・い・で・く・だ・さ・い・ね?」ニコッ
有宇「わかったわかった…」
奈緒「では明日、目覚ましは私がかけておきますね」
奈緒「それ本気で言ってんですか? あいつにそんな情報流したら遊園地に居る全員に”お前がアカデミアか!?”なんて問い詰めるに決まってますよ」
有宇「いくらなんでもそれは――」
奈緒「それは?」
有宇「あるかもなぁ」
奈緒「でしょう? 黒羽さんじゃ調査どころじゃないですし、高城とじゃ一人でやった方がまだマシです。という訳で、冷静さと非情さ、観察力、非情に長けた乙坂有宇君ならと思った結果です」
有宇「非情を二回言ったあたり、どれだけそう思われてるかがよくわかるよな」
奈緒「で、どうですか? 一緒に行ってくれんすか?」
有宇「まあいいだろう、丁度明日は予定もないしな」
奈緒(よし!)
有宇「なんだそのガッツポーズは」
奈緒「な、なんでもないっす…。くれぐれも他の連中には言わないで下さいよ、特にセレナさんに知られたら面倒ですから」
有宇「黒咲やセレナはともかく、高城にも言わない方がいいのか? 可能性が薄いとはいえ、その遊園地は敵のアジトかもしれないんだろ?」
奈緒「言・わ・な・い・で・く・だ・さ・い・ね?」ニコッ
有宇「わかったわかった…」
奈緒「では明日、目覚ましは私がかけておきますね」
271: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/27(火) 14:15:43.69 ID:YEy49a4xO
日曜日
柚咲「わぁっ、本物の遊園地ですぅ」
高城「ここ最近はメンバー集めで遊ぶ事すらままならない状況でしたからね、たまには息抜きもいいでしょう」
セレナ「ここがゆうえんちか? あんな乗り物に乗りながらデュエルでもやるのか?」
黒咲「…なんで俺まで」
奈緒「…待ってください」
高城「友利さん? どうしました?」
奈緒「どうしましたじゃねぇ! なんであんたらまでここに来てんだ!?」
高城「あれ? 隼翼さんから聞いてませんでしたか? この遊園地にアカデミアのアジトがあるかもしれないから調査して欲しいと」
黒咲「っ!」カンコーン!
奈緒「言わないで下さいって言ったよな?」ギロッ
柚咲「わぁっ、本物の遊園地ですぅ」
高城「ここ最近はメンバー集めで遊ぶ事すらままならない状況でしたからね、たまには息抜きもいいでしょう」
セレナ「ここがゆうえんちか? あんな乗り物に乗りながらデュエルでもやるのか?」
黒咲「…なんで俺まで」
奈緒「…待ってください」
高城「友利さん? どうしました?」
奈緒「どうしましたじゃねぇ! なんであんたらまでここに来てんだ!?」
高城「あれ? 隼翼さんから聞いてませんでしたか? この遊園地にアカデミアのアジトがあるかもしれないから調査して欲しいと」
黒咲「っ!」カンコーン!
奈緒「言わないで下さいって言ったよな?」ギロッ
272: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/27(火) 14:20:08.45 ID:YEy49a4xO
有宇「失礼な、僕からは何にも言ってないぞ。不満があるなら無能な兄貴に言え」
高城「昨日の夜に隼翼さんから連絡が入りまして、せっかくだから生徒会メンバー全員で行って来いと。チケットは友利さんに渡してあるとのことなんですが」
有宇「あん? おかしいな、そのチケット二枚しかないんじゃなかったのか?」
奈緒「あれれ〜? よく見たらこれ一枚で三人まで入場可能みたいっすね。私ともあろう者が勘違いしてましたよー。はっはっはっ…はぁ…」
柚咲「なんだか落ち込んでませんか?」
奈緒「気のせいですよ。では入りましょうか」
黒咲「貴様がアカデミアか!? 瑠璃の居場所を吐け!」
「ひぃ! なんだよ!」
黒咲「それとも貴様か!? 答えろ!」
「おい、あそこに謎の不審者が居るぞ!」
「すぐに警察に連絡を!」
「んなもん待ってられるか! 囲め!」
「奴を腹パンで拘束せよ!」
有宇「やっぱり、あいつだけは連れて来るべきじゃなかったかもな…」
高城「昨日の夜に隼翼さんから連絡が入りまして、せっかくだから生徒会メンバー全員で行って来いと。チケットは友利さんに渡してあるとのことなんですが」
有宇「あん? おかしいな、そのチケット二枚しかないんじゃなかったのか?」
奈緒「あれれ〜? よく見たらこれ一枚で三人まで入場可能みたいっすね。私ともあろう者が勘違いしてましたよー。はっはっはっ…はぁ…」
柚咲「なんだか落ち込んでませんか?」
奈緒「気のせいですよ。では入りましょうか」
黒咲「貴様がアカデミアか!? 瑠璃の居場所を吐け!」
「ひぃ! なんだよ!」
黒咲「それとも貴様か!? 答えろ!」
「おい、あそこに謎の不審者が居るぞ!」
「すぐに警察に連絡を!」
「んなもん待ってられるか! 囲め!」
「奴を腹パンで拘束せよ!」
有宇「やっぱり、あいつだけは連れて来るべきじゃなかったかもな…」
274: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/28(水) 03:21:30.28 ID:2/KM0ql/0
高城「おおっ、あれはコーヒーカップというものでしょうか?」
有宇「二人一組になって回すやつか…懐かしいな」
黒咲「ふん…何が面白いのか俺には理解できん」
柚咲「いいですね! 誰方か一緒に乗りませんか?」
高城「はいはいはーい! ゆさりんと一緒なら是非私が!」
柚咲「友利さん、大丈夫ですか?」
奈緒「どうぞご勝手に。というより有宇君以外は私に許可取らずに持って行っていいっすよ」
有宇「僕はお前の奴隷かよ」
セレナ「勘違いするな、有宇を連れて行くのに許可が要るのは友利じゃない、この私だ」
奈緒「あなたこそ勘違いしないで下さい、私達は遊びに来てる訳じゃないんです」
セレナ「そんな事はわかっているっ、私が聞きたいのはユウと行動するのに何故お前の許可を取る必要があるんだという事だ!」
奈緒「私これでも生徒会長っすよ? 何より、この仕事は有宇君と私が最適だったので他はただのオマケですし。というか、今日のあなたはオマケの中のオマケなんですから少しは自重したらどうですか?」
セレナ「貴様…ここまで私を挑発して来た奴は初めてだぞ」
奈緒「あぁ? やるんなら今からでもやってやろうか?」
高城「彼女達も乙坂さんと黒咲さん並に水と油ですね…それでは我々は行きましょう!」
有宇「二人一組になって回すやつか…懐かしいな」
黒咲「ふん…何が面白いのか俺には理解できん」
柚咲「いいですね! 誰方か一緒に乗りませんか?」
高城「はいはいはーい! ゆさりんと一緒なら是非私が!」
柚咲「友利さん、大丈夫ですか?」
奈緒「どうぞご勝手に。というより有宇君以外は私に許可取らずに持って行っていいっすよ」
有宇「僕はお前の奴隷かよ」
セレナ「勘違いするな、有宇を連れて行くのに許可が要るのは友利じゃない、この私だ」
奈緒「あなたこそ勘違いしないで下さい、私達は遊びに来てる訳じゃないんです」
セレナ「そんな事はわかっているっ、私が聞きたいのはユウと行動するのに何故お前の許可を取る必要があるんだという事だ!」
奈緒「私これでも生徒会長っすよ? 何より、この仕事は有宇君と私が最適だったので他はただのオマケですし。というか、今日のあなたはオマケの中のオマケなんですから少しは自重したらどうですか?」
セレナ「貴様…ここまで私を挑発して来た奴は初めてだぞ」
奈緒「あぁ? やるんなら今からでもやってやろうか?」
高城「彼女達も乙坂さんと黒咲さん並に水と油ですね…それでは我々は行きましょう!」
275: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/28(水) 15:09:51.54 ID:2/KM0ql/0
奈緒「ではお化け屋敷にでも行きましょう」
黒咲「は?」
セレナ「お化け屋敷…?」
有宇「お前、たった今セレナに遊びに来た訳じゃないとか言ってなかったか?」
奈緒「もちろん遊び目的じゃありませんよ。こんな人混みの激しい所ですし、アジトを作るならお化け屋敷のような場所の可能性があると思ったからです」
黒咲「どうだかな…行きたいなら貴様らだけで行って来い。俺は待っている」
奈緒「なんですか、いい歳してお化け屋敷が怖いなんて言わないですよね〜?」
黒咲「ふざけるなっ、俺はレジスタンスだ! 作り物のお化けなど怖がる訳がないだろう!」
奈緒「いえいえ、構いませんよ。怖いなら無理に一緒に入る必要もないですし」
黒咲「くっ…面白い! 一緒に入ってやる!」
有宇「単純すぎだろ、お前…」
セレナ「お化け屋敷…ゴーストリックか?」
276: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/28(水) 15:25:05.31 ID:2/KM0ql/0
お化け屋敷
有宇「…真っ暗だな」
奈緒「自分で歩くタイプみたいですし、はぐれないようにしないといけませんね」
セレナ「こ、こんなのへっちゃらだ! 今こそアカデミアのカリスマ性を見せてやる!」
黒咲「おい馬鹿! 勝手に行くな! 迷子になるぞ!」
奈緒「迷子って…」
お化け「ここから出て行け〜〜」
奈緒「うぉっ」
セレナ「な、なんだこいつは?!」
ギュッ
『お、お兄ちゃん…怖いよぅ…』
有宇「っ!」
有宇(歩未…?)
奈緒「どうしたんすか? 難しい顔して…怖がってる様子でもなさそうですが」
有宇「いや、なんでもない。おいセレナ、いつまで掴んでる。いい加減に離せ、アカデミアの名が泣くぞ?」
セレナ「…? 私ではないぞ?」
有宇「あ?」
黒咲「ふ…ふん…まあまあだな…」
有宇「お前かよっ!」
277: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/28(水) 15:53:14.03 ID:2/KM0ql/0
有宇「おい奈緒」
奈緒「了解♪」
黒咲「勘違いするな有宇、俺は怖くて貴様の手を掴んだんじゃない!」
奈緒「あれれ〜? 写真じゃどう見ても震えてるようにしか見えませんけどね〜?」
黒咲「な!? 貴様いつの間にっ」
有宇「いいからさっさと離せ!」
お化け「帰れ〜帰れ〜」
お化け「バァ!」
有宇「なんつーか、子供でも怖いと思えるのか知りたいくらいに作り物感ビンビンだな」
奈緒「まあ、お化け屋敷というのは視覚が暗い+ビックリ系ですからね。それにしたってもう少しなんとかならなかったのかとは思いますが」
セレナ「そ、その通りだ…ぜ、全然怖くなどないぞ」ガクガク
黒咲「く、くだらん!」ガクガク
奈緒「あーもう…わかりましたよ。出ましょうか」
有宇「…だな」
279: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 01:12:02.65 ID:WYqyVLuKO
奈緒「缶コーヒー、ブラックですけど飲めますか?」
有宇「ああ、サンキュ。黒咲とセレナは?」
奈緒「茶店でやけ食いしてますよ。よっぽど怖かったんでしょうね」
有宇「やれやれ」
奈緒「それでどうっすか?」
有宇「見ての通りだ。遊園地全体を一周してみたが、今のところ全く怪しい気配もなし」
奈緒「やっぱりか…まあこの広さですし、あるかどうかもわからないアジトを見つける方が至難の業なんですがね」
有宇「無駄な事はないさ。この辺りは遊園地の中心だ、それに適当にぶらついてりゃあ奴らの方から出てくるかもな」
奈緒「あんま笑えない話っすね、アカデミアは特にあなたとセレナさんを狙ってるんですから少しは警戒して下さい」
有宇「ま、強者の余裕ってやつだな」
奈緒「へーへー、どうせ私はあなたより弱いですよーだ」
有宇「そう拗ねるな」
有宇「ああ、サンキュ。黒咲とセレナは?」
奈緒「茶店でやけ食いしてますよ。よっぽど怖かったんでしょうね」
有宇「やれやれ」
奈緒「それでどうっすか?」
有宇「見ての通りだ。遊園地全体を一周してみたが、今のところ全く怪しい気配もなし」
奈緒「やっぱりか…まあこの広さですし、あるかどうかもわからないアジトを見つける方が至難の業なんですがね」
有宇「無駄な事はないさ。この辺りは遊園地の中心だ、それに適当にぶらついてりゃあ奴らの方から出てくるかもな」
奈緒「あんま笑えない話っすね、アカデミアは特にあなたとセレナさんを狙ってるんですから少しは警戒して下さい」
有宇「ま、強者の余裕ってやつだな」
奈緒「へーへー、どうせ私はあなたより弱いですよーだ」
有宇「そう拗ねるな」
280: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 01:13:33.59 ID:WYqyVLuKO
美砂「すっげぇ楽しいじゃねぇか! おい、次はあっちのジェットコースター行こうぜ!」
高城「ま、まだ行くんですか!? 少し休ませて下さいよ〜!」
奈緒「あっちは随分と楽しそうっすね」
有宇「遊びに行きたきゃ構わんぞ」
奈緒「余計な気遣いは無用です。セレナさんにも言いましたが、遊びに来た訳じゃないんで」
有宇「そうか」立ち上がる
奈緒「どこに行くんですか?」
有宇「上から見る。お前はここに居てもいいぞ」
奈緒「上から? っておい、勝手に行くな!」
ユーリ「僕の言った通り、ユウとセレナはここに来ているようだね」
「はい…」
ユーリ「君はもう下がっていいよ。二人を連れ帰るのは僕の仕事だ」
「では、これでシティは…」
ユーリ「ああ、シンクロ次元は攻めない。それはプロフェッサーが評議会と交わした約束だからね」
「ありがとう…ございます…」
ユーリ「ただ、もう少しだけスパイ活動はしてもらうよ」
ユーリ「紫雲院素良の言っていたエクシーズの残党を次に僕が来る時までに監視しておく事。わかったね? 白柳弓さん」
白柳「はい…」
高城「ま、まだ行くんですか!? 少し休ませて下さいよ〜!」
奈緒「あっちは随分と楽しそうっすね」
有宇「遊びに行きたきゃ構わんぞ」
奈緒「余計な気遣いは無用です。セレナさんにも言いましたが、遊びに来た訳じゃないんで」
有宇「そうか」立ち上がる
奈緒「どこに行くんですか?」
有宇「上から見る。お前はここに居てもいいぞ」
奈緒「上から? っておい、勝手に行くな!」
ユーリ「僕の言った通り、ユウとセレナはここに来ているようだね」
「はい…」
ユーリ「君はもう下がっていいよ。二人を連れ帰るのは僕の仕事だ」
「では、これでシティは…」
ユーリ「ああ、シンクロ次元は攻めない。それはプロフェッサーが評議会と交わした約束だからね」
「ありがとう…ございます…」
ユーリ「ただ、もう少しだけスパイ活動はしてもらうよ」
ユーリ「紫雲院素良の言っていたエクシーズの残党を次に僕が来る時までに監視しておく事。わかったね? 白柳弓さん」
白柳「はい…」
282: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 02:10:06.54 ID:img5WNz90
奈緒「なんすかこれは?」
有宇「見てわかんねえのか? 観覧車」
奈緒「上から見るってそう言う事だったんすね…まあ、何の手がかりもなしに探し回るよりはいいかもしれませんが」
有宇「ああ」
奈緒「………」
『お兄ちゃん!お兄ちゃん』
『今日のご飯は歩未特製の秘伝オムライスでござる!」
『そうです…あゆ自身で考えて、選んだのです。プロフェッサーさんは、きっかけに過ぎなかっただけです』
『じゃあ、二人のお兄ちゃんに一言だけいいですか?』
『嘘つき』
有宇「ふ…」
奈緒「歩未ちゃんの事を思い出してたんですか?」
有宇「まぁな」
奈緒「ゲスで極悪非道な乙坂有宇も、重荷を感じてるんですね、自分の手で妹をカードにしてしまった事」
有宇「否定はしない。僕は僕自ら歩未をエクシーズ次元の人々と同じ…カードという名の墓地に封じ込めた。しかも、ずっと言いたかった言葉が嘘つきだぜ? 気にすんなという方が無理だ」
奈緒「それでもあなたはすごいですよ。私が逆の立場で兄とデュエルをしただけならまだしも、遺言が嘘つきだなんて…立ち直れない程に」
有宇「お前は僕を褒めたいのか? 貶したいのか?」
奈緒「両方です。ついでに弱点を見つけてからかってやりたいとも思ってます」
有宇「ふーん。ま、お前の場合はちゃんと向き合ってただろ。僕は違う。ずっと信じられなかったんだ、あいつを」
奈緒「あいつではないでしょう? 誰も、です」
有宇「そうだったな」
283: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/29(木) 14:07:46.03 ID:LC2G8WZpO
奈緒「…隼翼さんは後悔してましたよ。俺が歩未を守れなかった。俺が有宇を変えてしまったんだって」
有宇「僕の兄にしては随分と豆腐メンタルだな」
奈緒「今のあなたに比べれば誰もが豆腐メンタルに成り下がるでしょうね」
有宇「今のを強調するのな」
奈緒「あなたにはいずれ本当の意味で私を必要としてもらいますから」
有宇「これから僕がどう変わっていくのか見ものという訳か」
奈緒「そうなりますね。皮肉屋・極悪非道・軽薄・怠惰の有宇君がどんな風に変わるのはとても興味がありますよ。あ、そろそろ時間っす」
有宇「結局、話し込むばかりでろくに見えなかったな」
数十分後
セレナ「ユウ、ここに居たか」
黒咲「アカデミアは?」
奈緒「残念ながら情報はなしです。一度隼翼さんに連絡を入れますからあなた達はここで待ってて下さい」
プルルルル… プルルルル…
有宇「…? 鳴ってるぞ」
奈緒「噂をすればっすね。勝手な行動はしないで下さいよ」
奈緒「はい、友利です」
隼翼『奈緒ちゃんかっ?』
奈緒「どうしたんですか? 随分と慌ててるみたいですか』
隼翼『その様子じゃまだ気付いていないようだね…有宇達とは別行動中?』
奈緒「今は高城と黒羽さん以外は一緒に居ますよ」
隼翼『そうか…落ち着いて聞いてくれ』
奈緒「はい」
隼翼『黒羽さんと高城君が誘拐された』
奈緒「え…」
284: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/30(金) 04:00:45.67 ID:JebQX2Kx0
目時「一人?」
奈緒「ええ。三人にはまだ知らせていません。それよりどういう事ですか? 何故あの二人が」
隼翼「君に電話するほんの数分前の話だ。俺達当てに脅迫状が送られて来た」
奈緒「脅迫状?」
熊耳「差出人はアカデミアの一人、ユーリ。脅迫状にはこう書いてある。『二人の命が惜しければ、乙坂有宇とセレナの二人で指定の場所にくる事。指定時刻は今から一時間後だ」
奈緒「ユーリ? その名前…」
隼翼「ご名答。歩未と奈緒ちゃんの兄、一希を誘拐した張本人さ」
七野「どうする? やっぱ弟に頼むか? 相手がどれほどの強さかはわからないが、あいつ程の腕なら負けはしないだろう」
隼翼「デュエルならな。だあいにく、こっちは人質を取られてるんだ。二人を返す代わりに有宇とセレナを連れ帰ると要求して来る可能性は高いだろう」
目時「私も有宇を行かせるのには反対。脅迫状通りに動けば二人の命が危ないのもわかってるけど、あの子のやり方は…」
奈緒「…私に任せてくれませんか?」
七野「?」
隼翼「奈緒ちゃん?」
奈緒「元はと言えば私の不注意。この落とし前は私が一人でつけます」
柚咲「ん……あ……?」
高城「お目覚めですか?」
柚咲「あれ? 私、一体。っていうかここどこですか?」
高城「独房です。何者かの手によって閉じこめられたようです」
柚咲「ええ!? た、大変じゃないですか。どうしましょう?」
高城「残念ですが、ここで助けを待つしかないでしょう」
柚咲「ゆさりん、大ピンチな感じですか!? 」
高城「ええ、大ピンチですね」
柚咲「ま、まさか…ひどいことされたりしないですよね?」
高城「その可能性は低いでしょう。連中の目的はどうやら私達ではなく、乙坂さんとセレナさんにあるようです。人質を傷つけるような真似はしないかと」
柚咲「有宇さんが…」
高城「彼と友利さんなら必ず解決してくれます。信じましょう、今は」
285: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/30(金) 15:49:48.52 ID:5W4lI2NlO
セレナ「…あいつ、遅いな」
有宇「なんだ、心配になったか?」
セレナ「冗談を言うな。誰が居候の心配などするものか、いつもこの時間には家に居るから気になっただけだ」
有宇「いや、居候はどっちかといえばお前なんだが…」
プルルルル… プルルルル…
有宇「…? 高城から?」ピッ
有宇「何の用だ?」
高城『――んですか ――す!」
有宇「あ? どうした?」
高城『――して ――…場所は ――」
有宇「…何があった?」
高城『拉致 ――…アカデミア――』
ツー… ツー…
有宇「………」
セレナ「どうしたんだ?」
有宇「行ってくる」
セレナ「どこに?」
有宇「んなの、決まってんじゃねぇか」
熊耳「着いたぞ、あの建物だ」
七野「あれが連中のアジトかよ。随分と薄気味悪いとこだな」
奈緒「とりあえず私だけが行きます。あなた達はここで待機していて下さい。数人で行けば相手を挑発しかねません」
隼翼「気をつけてくれ。おそらく敵は一人じゃない」
奈緒「わかってます 」
目時「ご武運を、友利さん」
有宇「なんだ、心配になったか?」
セレナ「冗談を言うな。誰が居候の心配などするものか、いつもこの時間には家に居るから気になっただけだ」
有宇「いや、居候はどっちかといえばお前なんだが…」
プルルルル… プルルルル…
有宇「…? 高城から?」ピッ
有宇「何の用だ?」
高城『――んですか ――す!」
有宇「あ? どうした?」
高城『――して ――…場所は ――」
有宇「…何があった?」
高城『拉致 ――…アカデミア――』
ツー… ツー…
有宇「………」
セレナ「どうしたんだ?」
有宇「行ってくる」
セレナ「どこに?」
有宇「んなの、決まってんじゃねぇか」
熊耳「着いたぞ、あの建物だ」
七野「あれが連中のアジトかよ。随分と薄気味悪いとこだな」
奈緒「とりあえず私だけが行きます。あなた達はここで待機していて下さい。数人で行けば相手を挑発しかねません」
隼翼「気をつけてくれ。おそらく敵は一人じゃない」
奈緒「わかってます 」
目時「ご武運を、友利さん」
286: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/30(金) 15:56:47.53 ID:5W4lI2NlO
ユーリ「やあ、待ってた――って、ユウでもセレナでもないみたいだね、やっぱり」
奈緒(こいつがユーリ…見る限り他には誰もいないみたいですが…)
奈緒「高城と黒羽さんはどこですか?」
ユーリ「安心していいよ、危害は一切加えてない。ユウとセレナはどこ?」
奈緒「二人はここに来ませんよ」
ユーリ「へぇ、こいつはびっくり。脅迫状読まなかった? ユウとセレナがいないならあの二人の安全は絶対じゃないよ。最悪、こうしちゃうかも」
奈緒「っ!」
ユーリ、ナイフを取り出す。
ユーリ「なぁんて、冗談冗談。けどやっぱり似てるね、あの友利一希に」
奈緒「何で兄を誘拐したんすか? それに、何の関係のない歩未ちゃんまで…」
ユーリ「そんなの決まってんじゃん。肉親と戦わせれば敵に乱れが生じる。それを狙ったのさ。まあユウの場合は大して効果なかったけどね」
奈緒「っ…」
ユーリ「そうカッカしないで。ここでただ話し合っていても解決にはならないし、どう? 僕とデュエルしない?」
奈緒「デュエル?」
ユーリ「僕が勝ったらユウとセレナをここに連れて来る、君が勝ったなら二人は無事に返してあげるよ。後ろのみなさんもそれでいいよねっ?」
奈緒「な…」
熊耳「…お前、いつから」
七野「くそっ…バレてたのか?」
ユーリ「最初からバレバレなんだよ、君達もいいよね? 僕が彼女に勝ったなら、ユウとセレナを連れて来る。文句はないね?」
隼翼「わかった。ただし君が勝った場合でも奈緒ちゃんをカード化するのはやめてもらいたい。それが条件だ」
ユーリ「いいとも、約束しよう」
奈緒「兄と歩未ちゃんを連れ去った懺悔はしてもらいますよ」
「「デュエル」」
奈緒(こいつがユーリ…見る限り他には誰もいないみたいですが…)
奈緒「高城と黒羽さんはどこですか?」
ユーリ「安心していいよ、危害は一切加えてない。ユウとセレナはどこ?」
奈緒「二人はここに来ませんよ」
ユーリ「へぇ、こいつはびっくり。脅迫状読まなかった? ユウとセレナがいないならあの二人の安全は絶対じゃないよ。最悪、こうしちゃうかも」
奈緒「っ!」
ユーリ、ナイフを取り出す。
ユーリ「なぁんて、冗談冗談。けどやっぱり似てるね、あの友利一希に」
奈緒「何で兄を誘拐したんすか? それに、何の関係のない歩未ちゃんまで…」
ユーリ「そんなの決まってんじゃん。肉親と戦わせれば敵に乱れが生じる。それを狙ったのさ。まあユウの場合は大して効果なかったけどね」
奈緒「っ…」
ユーリ「そうカッカしないで。ここでただ話し合っていても解決にはならないし、どう? 僕とデュエルしない?」
奈緒「デュエル?」
ユーリ「僕が勝ったらユウとセレナをここに連れて来る、君が勝ったなら二人は無事に返してあげるよ。後ろのみなさんもそれでいいよねっ?」
奈緒「な…」
熊耳「…お前、いつから」
七野「くそっ…バレてたのか?」
ユーリ「最初からバレバレなんだよ、君達もいいよね? 僕が彼女に勝ったなら、ユウとセレナを連れて来る。文句はないね?」
隼翼「わかった。ただし君が勝った場合でも奈緒ちゃんをカード化するのはやめてもらいたい。それが条件だ」
ユーリ「いいとも、約束しよう」
奈緒「兄と歩未ちゃんを連れ去った懺悔はしてもらいますよ」
「「デュエル」」
293: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/30(金) 21:23:44.46 ID:Q3KfmpLJO
奈緒LP4000
ユーリLP4000
ユーリ「僕からやるよ。僕はフィールド魔法、《歯車街》を発動!」
ユーリ「このカードがある限り、アンティーク・ギアと名のついたモンスターを召喚する際に必要なリリースを1体少なくできる」
ユーリ「僕はこの効果により、手札からレベル6の《古代の機械獣》を召喚!」
攻撃力2000
ユーリ「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
ユーリ・伏せカード:一枚
奈緒「アンティーク・ギア…オベリスクフォースの時も思いましたけど、本当にワンパターンっすね」
ユーリ「ワンパターンとは失礼だなぁ、それに心配する事はない。同じアンティーク・ギアでもオベリスクフォースのものとは全く違う味が体感できると思うよ」
ユーリ「いいや、僕がさせる。たっぷりとね…!」
熊耳「あいつ…」
奈緒「私のターン!」
奈緒「私は永続魔法、 《炎舞-「天キ」》を発動!」
奈緒「発動時、デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスター1体を手札に加える事ができます」
奈緒「そして私は、《セイクリッド・ポルクス》を召喚!」
奈緒「ポルクスが召喚に成功したターン、通常召喚に加えて1度だけセイクリッドモンスター1体を召喚できる」
奈緒「《セイクリッド・カウスト》を通常召喚!」
攻撃力1800
奈緒「天キが魔法・罠ゾーンに存在する限り、 自分フィールドの獣戦士族モンスターの攻撃力は100アップする」
セイクリッド・カウスト(攻撃力1900)
奈緒「そしてカウストの効果により、カウスト、ポルクスのレベルをひとつずつ上げる」
セイクリッド・ポルクス(LV5)
セイクリッド・カウスト(LV5)
七野「またか…このままじゃどっかのブックス!みたいになっちまうんじゃねぇのか?」
目時「仕方ないでしょ。OCGでも同じ動きなんだから」
奈緒「私はレベル5のカウストとポルクスでオーバーレイ!」
奈緒「エクシーズ召喚!」
奈緒「現れろ、《No.61 ヴォルカザウルス》!」
攻撃力2500
ユーリLP4000
ユーリ「僕からやるよ。僕はフィールド魔法、《歯車街》を発動!」
ユーリ「このカードがある限り、アンティーク・ギアと名のついたモンスターを召喚する際に必要なリリースを1体少なくできる」
ユーリ「僕はこの効果により、手札からレベル6の《古代の機械獣》を召喚!」
攻撃力2000
ユーリ「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
ユーリ・伏せカード:一枚
奈緒「アンティーク・ギア…オベリスクフォースの時も思いましたけど、本当にワンパターンっすね」
ユーリ「ワンパターンとは失礼だなぁ、それに心配する事はない。同じアンティーク・ギアでもオベリスクフォースのものとは全く違う味が体感できると思うよ」
ユーリ「いいや、僕がさせる。たっぷりとね…!」
熊耳「あいつ…」
奈緒「私のターン!」
奈緒「私は永続魔法、 《炎舞-「天キ」》を発動!」
奈緒「発動時、デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスター1体を手札に加える事ができます」
奈緒「そして私は、《セイクリッド・ポルクス》を召喚!」
奈緒「ポルクスが召喚に成功したターン、通常召喚に加えて1度だけセイクリッドモンスター1体を召喚できる」
奈緒「《セイクリッド・カウスト》を通常召喚!」
攻撃力1800
奈緒「天キが魔法・罠ゾーンに存在する限り、 自分フィールドの獣戦士族モンスターの攻撃力は100アップする」
セイクリッド・カウスト(攻撃力1900)
奈緒「そしてカウストの効果により、カウスト、ポルクスのレベルをひとつずつ上げる」
セイクリッド・ポルクス(LV5)
セイクリッド・カウスト(LV5)
七野「またか…このままじゃどっかのブックス!みたいになっちまうんじゃねぇのか?」
目時「仕方ないでしょ。OCGでも同じ動きなんだから」
奈緒「私はレベル5のカウストとポルクスでオーバーレイ!」
奈緒「エクシーズ召喚!」
奈緒「現れろ、《No.61 ヴォルカザウルス》!」
攻撃力2500
296: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/31(土) 01:39:37.77 ID:BDO+rc3D0
奈緒「ヴォルカザウルスの効果発動!」
奈緒「1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを使い、相手モンスター1体を破壊。その元々の攻撃力分のダメージを与える!」
奈緒「マグマックス!」
ユーリ「ぐうっ!」
ユーリLP2000
奈緒「次で決めます。このカードは、自分のフィールドのランク5・6のエクシーズモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる」
ユーリ「!?」
奈緒「ランク7! 《迅雷の騎士 ガイアドラグーン》!」
攻撃力2600
七野「攻撃力2600…」
隼翼「ヴォルカザウルスの効果を使ったターン、自身はダイレクトアタックできない。しかし、これならば別だ」
奈緒「懺悔の用意は出来ているか!? ガイアドラグーンで、ダイレクトアタック!」
ユーリ「罠発動! 《万能地雷グレイモヤ》!」
ユーリ「相手モンスターの攻撃宣言時、相手攻撃表示モンスターの一番高いモンスター1体を破壊する!」
奈緒「ちっ…」
熊耳「やはりそう簡単には倒せはしないか…」
奈緒「私はカードを一枚伏せ、ターンエンド」
奈緒・伏せカード:一枚
ユーリ「僕のターン!」
ユーリ「ふ…僕は魔法カード、《死者蘇生》を発動!」
ユーリ「これにより、君の墓地にある《迅雷の騎士 ガイアドラグーン》を特殊召喚する!」
攻撃力2600
目時「相手の墓地からの特殊召喚…!」
ユーリ「さらに僕は、特殊召喚したガイアドラグーンをリリース!」
ユーリ「現れろ、《古代の機械巨人》!!」
攻撃力3000
297: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/31(土) 01:41:06.60 ID:BDO+rc3D0
奈緒「アンティーク・ギアゴーレム…!」
ユーリ「これこそ、この暗黒の中世デッキの象徴、僕だけに与えられた力さ!」
隼翼「奈緒ちゃんの場にモンスターはいない…」
目時「このままじゃ…」
ユーリ「バトル! 僕はアンティーク・ギアゴーレムで、ダイレクトアタック!」
奈緒「罠発動!」
ユーリ「無駄だよ。アンティーク・ギアゴーレムが攻撃する際、その攻撃が終了するまで魔法・罠カードは発動できない!」
奈緒「何!?」
ユーリ「アルティメット・パウンド!」
奈緒「あああああぁぁぁっ!」
奈緒LP1000
隼翼「奈緒ちゃんっ」
奈緒「ぐっ…!」倒れ込む
ユーリ「あらら、まともに受けちゃったよ」
ユーリ「僕はこれでターンエンド」
奈緒「っ…」
ユーリ「どうした? すでにターンは始まってるんだ、早くやりなよ。それとももう立ち上がる事すらできないの?」
ユーリ「これだからエクシーズはダメなんだよ、レジスタンスなんて格好つけたところで、結局は負け犬の残党。なんにも変わっちゃいない」
七野「あの野郎…!」
奈緒「……けせ…」
ユーリ「これこそ、この暗黒の中世デッキの象徴、僕だけに与えられた力さ!」
隼翼「奈緒ちゃんの場にモンスターはいない…」
目時「このままじゃ…」
ユーリ「バトル! 僕はアンティーク・ギアゴーレムで、ダイレクトアタック!」
奈緒「罠発動!」
ユーリ「無駄だよ。アンティーク・ギアゴーレムが攻撃する際、その攻撃が終了するまで魔法・罠カードは発動できない!」
奈緒「何!?」
ユーリ「アルティメット・パウンド!」
奈緒「あああああぁぁぁっ!」
奈緒LP1000
隼翼「奈緒ちゃんっ」
奈緒「ぐっ…!」倒れ込む
ユーリ「あらら、まともに受けちゃったよ」
ユーリ「僕はこれでターンエンド」
奈緒「っ…」
ユーリ「どうした? すでにターンは始まってるんだ、早くやりなよ。それとももう立ち上がる事すらできないの?」
ユーリ「これだからエクシーズはダメなんだよ、レジスタンスなんて格好つけたところで、結局は負け犬の残党。なんにも変わっちゃいない」
七野「あの野郎…!」
奈緒「……けせ…」
298: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/31(土) 03:05:51.42 ID:BDO+rc3D0
ユーリ「は?」
奈緒「取り消せ…!」
ユーリ「何をだい?」
奈緒「…エクシーズは、私達の全てだ…! 馬鹿には、させない!」
目時「友利さん…」
奈緒「ハートランドから笑顔を…兄ちゃんを…歩未ちゃんを、本当の有宇君を奪ったお前達なんかに…!」
隼翼「…! 本当の有宇…」
奈緒「だから勝つんだ! 私がやらなきゃ…やらなきゃいけな――あ…」
隼翼「奈緒ちゃんっ」
有宇「僕がやってやるよ」
七野「!!」
熊耳「!!」
目時「有宇っ?」
隼翼「何故ここに…!?」
有宇「随分と目立たない場所で派手にやり合ってくれたな。探すのに苦労したぜ」
ユーリ「乙坂有宇…」
奈緒「有宇…君…?」
有宇「後の事は任せて、お前は休んでろ」
奈緒「なんで…」
有宇「自分の女を助けに来るのに理由がいるのか? こいつの目的は僕とセレナなんだろ?」
有宇「お前が言ったんだ。まずは私を信じてもらうことから始めますってな。なら今回は僕を信じろ。お前の覚悟は僕が継いでやる」
奈緒「どの口が言うんすか…あなた自身は信じてないくせに…」
有宇「まあ、否定はしない」
奈緒「引くなっ! そこは否定しろよ!」
有宇「あー、面倒くせえ。任せろって言ってんだ。怪我人は大人しくしとけ馬鹿」
奈緒「あぁ!? なんだと!? 痛っ」
隼翼「奈緒ちゃんっ」
有宇「誰かこいつを下がらせろ。巻き添えをくらうぞ」
熊耳「あ、ああ…」
ユーリ「まさか君の方から来てくれるとはね」
有宇「奈緒のデュエルは僕が引き継ぐ。ライフはもちろん、今のままで構わん」
ユーリ「なるほど…でも少しだけ条件。君には最初と同じ5枚の手札をあげる。その代わり、僕の手札も5枚からのスタートにさせてもらう。いいかな?」
有宇「勝手にしろ。丁度いいハンデだ」
ユーリ「待ってたよ、ずっと。君とデュエルできる日を…!」
有宇「やれやれ…ま、うちの姫様を痛ぶってくれた礼はさせてもらうぜ」
300: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/01(日) 02:18:20.46 ID:EZt2S+p50
有宇LP1000
手札:5
モンスター:なし
魔法・罠:炎舞-「天キ」
伏せカード:一枚
ユーリLP2000
手札:5
モンスター:古代の機械巨人(攻撃力3000)
魔法・罠:歯車街
伏せカード:なし
有宇「いくぞ、僕のターン!」
有宇「僕は《サイバー・ドラゴン・コア》を召喚!」
攻撃力400
有宇「このカードの召喚に成功した時、デッキからサイバーまたはサイバネティックと名のついた魔法・罠カードを手札に加える。選択するのは、《サイバー・リペア・プラント》」
有宇「そして、エクストラデッキにある《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の効果発動!」
有宇「自分フィールドの《サイバー・ドラゴン》及び機械族モンスターを融合素材としてこのモンスターを特殊召喚する!」
有宇「僕はサイバー・ドラゴン・コアとお前の場にあるアンティーク・ギアゴーレムで融合!」
有宇「現れろ、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》!」
攻撃力2000
ユーリ「僕のモンスターを融合素材に…!」
有宇「バトルだ! 僕はキメラテック・フォートレス・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」
七野「あいつのライフはジャスト2000、これなら!」
ユーリ「終わらないよ! 僕は手札にある《速攻のかかし》の効果発動!」
ユーリ「相手モンスターのダイレクトアタック宣言時、このカード手札から捨てることで、バトルフェイズを終了する!」
隼翼「あれは、以前に有宇が使った…」
有宇「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
有宇・伏せカード:二枚
手札:5
モンスター:なし
魔法・罠:炎舞-「天キ」
伏せカード:一枚
ユーリLP2000
手札:5
モンスター:古代の機械巨人(攻撃力3000)
魔法・罠:歯車街
伏せカード:なし
有宇「いくぞ、僕のターン!」
有宇「僕は《サイバー・ドラゴン・コア》を召喚!」
攻撃力400
有宇「このカードの召喚に成功した時、デッキからサイバーまたはサイバネティックと名のついた魔法・罠カードを手札に加える。選択するのは、《サイバー・リペア・プラント》」
有宇「そして、エクストラデッキにある《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の効果発動!」
有宇「自分フィールドの《サイバー・ドラゴン》及び機械族モンスターを融合素材としてこのモンスターを特殊召喚する!」
有宇「僕はサイバー・ドラゴン・コアとお前の場にあるアンティーク・ギアゴーレムで融合!」
有宇「現れろ、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》!」
攻撃力2000
ユーリ「僕のモンスターを融合素材に…!」
有宇「バトルだ! 僕はキメラテック・フォートレス・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」
七野「あいつのライフはジャスト2000、これなら!」
ユーリ「終わらないよ! 僕は手札にある《速攻のかかし》の効果発動!」
ユーリ「相手モンスターのダイレクトアタック宣言時、このカード手札から捨てることで、バトルフェイズを終了する!」
隼翼「あれは、以前に有宇が使った…」
有宇「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
有宇・伏せカード:二枚
301: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/01(日) 02:20:32.75 ID:EZt2S+p50
ユーリ「初っ端からやってくれるね。少し驚いたよ」
有宇「なら潰される前に全力で来るんだな。紫雲院素良の時のように、本気でやればってのはなしだぜ?」
ユーリ「そうだねぇ、君を相手に様子見ってのは意味がないみたいだし、むしろこっちが観察されてる感じだよ」
ユーリ「わかった。望むなら見せてあげる。僕のターン!」
ユーリ「僕は魔法カード、《古代の整備場》を発動!」
ユーリ「自分の墓地に存在するアンティーク・ギアモンスター1体を手札に戻す。僕はアンティーク・ギアゴーレムを選択」
ユーリ「さらに速攻魔法、《ダブル・サイクロン》を発動!」
ユーリ「自分フィールドに存在する魔法・罠カード一枚と、相手フィールドに存在する魔法・罠カード一枚を破壊する!」
ユーリ「僕はギア・タウンと、君の場の伏せカードを一枚破壊する!」
隼翼「《次元幽閉》…奈緒ちゃんの伏せカードか」
ユーリ「この瞬間、ギア・タウンの効果発動!」
ユーリ「このカードが破壊され墓地へ送られた時、手札・デッキ・墓地から アンティーク・ギアモンスター1体を選んで特殊召喚できる。
ユーリ「現れろ、《古代の機械巨竜》!」
攻撃力3000
七野「攻撃力3000だと!?」
目時「まずい、このまま攻撃されたらライフポイントが1000しかない有宇は終わり…」
有宇「なら潰される前に全力で来るんだな。紫雲院素良の時のように、本気でやればってのはなしだぜ?」
ユーリ「そうだねぇ、君を相手に様子見ってのは意味がないみたいだし、むしろこっちが観察されてる感じだよ」
ユーリ「わかった。望むなら見せてあげる。僕のターン!」
ユーリ「僕は魔法カード、《古代の整備場》を発動!」
ユーリ「自分の墓地に存在するアンティーク・ギアモンスター1体を手札に戻す。僕はアンティーク・ギアゴーレムを選択」
ユーリ「さらに速攻魔法、《ダブル・サイクロン》を発動!」
ユーリ「自分フィールドに存在する魔法・罠カード一枚と、相手フィールドに存在する魔法・罠カード一枚を破壊する!」
ユーリ「僕はギア・タウンと、君の場の伏せカードを一枚破壊する!」
隼翼「《次元幽閉》…奈緒ちゃんの伏せカードか」
ユーリ「この瞬間、ギア・タウンの効果発動!」
ユーリ「このカードが破壊され墓地へ送られた時、手札・デッキ・墓地から アンティーク・ギアモンスター1体を選んで特殊召喚できる。
ユーリ「現れろ、《古代の機械巨竜》!」
攻撃力3000
七野「攻撃力3000だと!?」
目時「まずい、このまま攻撃されたらライフポイントが1000しかない有宇は終わり…」
302: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/01(日) 02:22:49.51 ID:EZt2S+p50
有宇「で、その後はどうすんだ?」
ユーリ「お見通し? なら、ご期待通りに」
ユーリ「僕は魔法カード、《融合》を発動!」
奈緒「融合…!」
ユーリ「僕は手札にあるアンティーク・ギアゴーレムと《古代の機械箱》、フィールドのアンティーク・ギアガジェルドラゴンを融合!」
熊耳「三体!?」
ユーリ「融合召喚!」
ユーリ「現れろ、レベル10! 《古代の機械究極巨人》 !」
隼翼「こいつはっ」
七野「攻撃力4400!?」
有宇「出るものが出て来たか…」
ユーリ「僕の本気をたっぷりとご覧になってもらうよ。ハンティングのスタートだ」
奈緒「っ…」
ユーリ「このモンスターが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。バトルだ!」
有宇「おっと、その前に速攻魔法発動! 《ハーフ・シャット》!」
有宇「互いのフィールドに存在するモンスター1体を選択。選択したモンスターはこのターンのバトルでは破壊されず、 攻撃力はエンドフェイズまで半分になる!」
有宇「僕はこれを、アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレムに使う!」
古代の機械究極巨人(攻撃力2200)
ユーリ「くっ…攻撃力を下げて来たか。だけど所詮は悪足・き、まだ僕のモンスターの方が攻撃力は上だ」
ユーリ「アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレムで、キメラテック・フォートレス・ドラゴンを攻撃!」
有宇「ぐうっ」
有宇LP750
ユーリ「お見通し? なら、ご期待通りに」
ユーリ「僕は魔法カード、《融合》を発動!」
奈緒「融合…!」
ユーリ「僕は手札にあるアンティーク・ギアゴーレムと《古代の機械箱》、フィールドのアンティーク・ギアガジェルドラゴンを融合!」
熊耳「三体!?」
ユーリ「融合召喚!」
ユーリ「現れろ、レベル10! 《古代の機械究極巨人》 !」
隼翼「こいつはっ」
七野「攻撃力4400!?」
有宇「出るものが出て来たか…」
ユーリ「僕の本気をたっぷりとご覧になってもらうよ。ハンティングのスタートだ」
奈緒「っ…」
ユーリ「このモンスターが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。バトルだ!」
有宇「おっと、その前に速攻魔法発動! 《ハーフ・シャット》!」
有宇「互いのフィールドに存在するモンスター1体を選択。選択したモンスターはこのターンのバトルでは破壊されず、 攻撃力はエンドフェイズまで半分になる!」
有宇「僕はこれを、アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレムに使う!」
古代の機械究極巨人(攻撃力2200)
ユーリ「くっ…攻撃力を下げて来たか。だけど所詮は悪足・き、まだ僕のモンスターの方が攻撃力は上だ」
ユーリ「アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレムで、キメラテック・フォートレス・ドラゴンを攻撃!」
有宇「ぐうっ」
有宇LP750
304: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/01(日) 02:47:32.68 ID:EZt2S+p50
古代の機械究極巨人(攻撃力2200)
ユーリ「くっ…攻撃力を下げてきたか。だけど所詮は悪足・き、まだ僕のモンスターの方が攻撃力は上だ」
ユーリ「アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレムで、キメラテック・フォートレス・ドラゴンを攻撃!」
有宇「ぐうっ」
有宇LP800
目時「凌いだっ」
ユーリ「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
ユーリ・伏せカード:一枚
ユーリ「この瞬間、アルティメット・ゴーレムの攻撃力も元に戻る」
古代の機械究極巨人(攻撃力4400)
有宇「手札を使い切ってまで呼び出したモンスターにしてはがっかりもいいとこだな。これがお前の本気か?」
ユーリ「そうだよ、本気さ。僕は君と違って嘘は言わない」
有宇「耳が痛いねぇ…僕のターン!」
有宇「僕は魔法カード、《サイバー・リペア・プラント》を発動!」
有宇「墓地にサイバー・ドラゴンが存在する場時、デッキから機械族・光属性モンスター1体を手札に加える」
有宇「僕は手札に加えた《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!」
攻撃力2100
有宇「続いて、《サイバー・ドラゴン・ドライ》を召喚!」
攻撃力1800
有宇「このカードが召喚に成功した時、 自分フィールドに存在する全てのサイバー・ドラゴンのレベルを5にする」
サイバー・ドラゴン・ドライ(LV5)
ユーリ「レベル5のモンスターが二体…」
有宇「僕はレベル5のサイバー・ドラゴンとドライでオーバーレイ!」
有宇「エクシーズ召喚!」
有宇「現れろ、ランク5! 《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》!」
攻撃力2100
ユーリ「くっ…攻撃力を下げてきたか。だけど所詮は悪足・き、まだ僕のモンスターの方が攻撃力は上だ」
ユーリ「アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレムで、キメラテック・フォートレス・ドラゴンを攻撃!」
有宇「ぐうっ」
有宇LP800
目時「凌いだっ」
ユーリ「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
ユーリ・伏せカード:一枚
ユーリ「この瞬間、アルティメット・ゴーレムの攻撃力も元に戻る」
古代の機械究極巨人(攻撃力4400)
有宇「手札を使い切ってまで呼び出したモンスターにしてはがっかりもいいとこだな。これがお前の本気か?」
ユーリ「そうだよ、本気さ。僕は君と違って嘘は言わない」
有宇「耳が痛いねぇ…僕のターン!」
有宇「僕は魔法カード、《サイバー・リペア・プラント》を発動!」
有宇「墓地にサイバー・ドラゴンが存在する場時、デッキから機械族・光属性モンスター1体を手札に加える」
有宇「僕は手札に加えた《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!」
攻撃力2100
有宇「続いて、《サイバー・ドラゴン・ドライ》を召喚!」
攻撃力1800
有宇「このカードが召喚に成功した時、 自分フィールドに存在する全てのサイバー・ドラゴンのレベルを5にする」
サイバー・ドラゴン・ドライ(LV5)
ユーリ「レベル5のモンスターが二体…」
有宇「僕はレベル5のサイバー・ドラゴンとドライでオーバーレイ!」
有宇「エクシーズ召喚!」
有宇「現れろ、ランク5! 《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》!」
攻撃力2100
305: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/01(日) 16:55:36.73 ID:nqzo0sAKO
ユーリ「エクシーズ…負け犬の召喚方か…」
ユーリ「罠発動! 《デストラクト・ポーション》!」
ユーリ「自分フィールドに存在するモンスター1体を破壊する! 僕はアルティメット・ゴーレムを選択!」
熊耳「何!?」
七野「自分で自分のモンスターを!」
ユーリ「そして、破壊したモンスターの攻撃力分だけライフポイントを回復する!」
ユーリLP6400
ユーリ「さらに、アルティメット・ゴーレムが破壊された時、アンティーク・ギアゴーレムを特殊召喚できる!」
守備力3000
有宇「守備表示か…バトルだ! サイバー・ドラゴン・ノヴァで、アンティーク・ギアゴーレムを攻撃!」
ユーリ「血迷った? 攻撃力が低いモンスターで」
有宇「この瞬間、サイバー・ドラゴン・ノヴァの効果発動!」
有宇「1ターンに1度、僕の手札・フィールドのサイバー・ドラゴン1体を除外して発動し、このカードの攻撃力をエンドフェイズまで2100ポイントアップする!」
有宇「僕は手札の《サイバー・ドラゴン》を除外し、その攻撃力を2100アップさせる!」
サイバー・ドラゴン・ノヴァ(攻撃力4200)
奈緒「攻撃力4200…」
有宇「ジェノサイド・エヴォリューション・バースト!」
ユーリ「ぐうっ!」
七野「よし、これで奴のモンスターは全滅!」
ユーリ「罠発動! 《デストラクト・ポーション》!」
ユーリ「自分フィールドに存在するモンスター1体を破壊する! 僕はアルティメット・ゴーレムを選択!」
熊耳「何!?」
七野「自分で自分のモンスターを!」
ユーリ「そして、破壊したモンスターの攻撃力分だけライフポイントを回復する!」
ユーリLP6400
ユーリ「さらに、アルティメット・ゴーレムが破壊された時、アンティーク・ギアゴーレムを特殊召喚できる!」
守備力3000
有宇「守備表示か…バトルだ! サイバー・ドラゴン・ノヴァで、アンティーク・ギアゴーレムを攻撃!」
ユーリ「血迷った? 攻撃力が低いモンスターで」
有宇「この瞬間、サイバー・ドラゴン・ノヴァの効果発動!」
有宇「1ターンに1度、僕の手札・フィールドのサイバー・ドラゴン1体を除外して発動し、このカードの攻撃力をエンドフェイズまで2100ポイントアップする!」
有宇「僕は手札の《サイバー・ドラゴン》を除外し、その攻撃力を2100アップさせる!」
サイバー・ドラゴン・ノヴァ(攻撃力4200)
奈緒「攻撃力4200…」
有宇「ジェノサイド・エヴォリューション・バースト!」
ユーリ「ぐうっ!」
七野「よし、これで奴のモンスターは全滅!」
306: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/01(日) 16:58:16.76 ID:nqzo0sAKO
有宇「まだだ。このモンスターは1ターンに1度、自分フィールドのサイバー・ドラゴン・ノヴァの上に重ねて召喚できる」
有宇「非情の偽りを捨て、機光龍の襲雷は終焉を迎える。革命と共に現れろ!」
有宇「エクシーズ召喚!」
有宇「ランク6! 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》!」
攻撃力2100
有宇「そして攻撃力は、オーバーレイ・ユニットの数×200ポイントアップする」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2700)
有宇「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
有宇・伏せカード:一枚
奈緒「この状況でサイバー・ドラゴン・インフィニティとか、えげつねえっすね…」
隼翼「ユーリの手札は0、モンスターも伏せカードもない。仮に逆転のカードを引けたとしても、インフィニティでその効果は無効にできる」
目時「まさに、ユーリにとっては絶望しかない訳ね…」
熊耳「とても主人公がやりそうな状況じゃないな…」
ユーリ「僕のターン!」
ユーリ「っ!」
有宇「?」
ユーリ「僕はこれでターンエンド」
七野「野郎、引きが悪かったな。一気に潰しちまえ!」
有宇「僕のターン!」
有宇「僕は《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》を召喚!」
攻撃力1500
有宇「サイバー・ドラゴン・ツヴァイで、ダイレクトアタック!」
ユーリ「ぐうぅぅっ!」
ユーリLP4900
有宇「さらに、サイバー・ドラゴン・インフィニティのダイレクトアタック!」
有宇「エターナル・フェニックス・エヴォリューション!」
ユーリ「ぐあああああぁぁぁっ!」
ユーリLP2200
有宇「僕はターンエンド」
有宇「非情の偽りを捨て、機光龍の襲雷は終焉を迎える。革命と共に現れろ!」
有宇「エクシーズ召喚!」
有宇「ランク6! 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》!」
攻撃力2100
有宇「そして攻撃力は、オーバーレイ・ユニットの数×200ポイントアップする」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2700)
有宇「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
有宇・伏せカード:一枚
奈緒「この状況でサイバー・ドラゴン・インフィニティとか、えげつねえっすね…」
隼翼「ユーリの手札は0、モンスターも伏せカードもない。仮に逆転のカードを引けたとしても、インフィニティでその効果は無効にできる」
目時「まさに、ユーリにとっては絶望しかない訳ね…」
熊耳「とても主人公がやりそうな状況じゃないな…」
ユーリ「僕のターン!」
ユーリ「っ!」
有宇「?」
ユーリ「僕はこれでターンエンド」
七野「野郎、引きが悪かったな。一気に潰しちまえ!」
有宇「僕のターン!」
有宇「僕は《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》を召喚!」
攻撃力1500
有宇「サイバー・ドラゴン・ツヴァイで、ダイレクトアタック!」
ユーリ「ぐうぅぅっ!」
ユーリLP4900
有宇「さらに、サイバー・ドラゴン・インフィニティのダイレクトアタック!」
有宇「エターナル・フェニックス・エヴォリューション!」
ユーリ「ぐあああああぁぁぁっ!」
ユーリLP2200
有宇「僕はターンエンド」
307: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/01(日) 19:08:47.39 ID:nqzo0sAKO
ユーリ「君の噂は聞いてたけど、本当に強いんだね。あのプロフェッサーが連れ戻したがる気持ちも理解できるよ」
ユーリ「これから共に戦っていく仲間になるかもしれないんだ。一応聞いておこう。こんなデュエルはやめて素直に戻る気はないか?」
熊耳「あいつ、何を…」
七野「てめぇ、ガラ空きの自分を見てから言えよ」
ユーリ「君達は黙ってなよ。僕は彼に聞いてるんだ」
ユーリ「こんな場所で平和ボケをして、君は忘れるのかい? 楽しかったんだろ? 快感だったんだろ? オベリスクフォースを倒した時の悲鳴がさ…!」
奈緒「っ!」
『ったく、思い出すだけで胸糞悪い。だからさ、今度は僕が同じことしてやるよ。お前らの身体、粉々にしてやる』
『ひっ、やめ…!』
『うぎゃあああああぁぁぁっ!』
有宇「ふ…ああ、確かに。ありゃあスッキリしたな。まさか復讐ってのがあんなに気持ちいいもんだとは思わなかった。思い出すだけで笑えてくる…くっくっくっ…」
奈緒「引くなっ! お前それでも主人公かっ」
ユーリ「そうだろう? だったら僕と一緒に行こう。楽しいよ? あんな数人じゃない、まだまだ何十、何百、何千の人の悲鳴を聞かせてやれるんだ」
有宇「なるほど…そいつはさぞ楽しそうだ」
隼翼「有宇…お前、まさか…」
有宇「だが断る」
ユーリ「何?」
有宇「僕が聞きたいのはスタンダードやシンクロ次元の悲鳴じゃない。お前らの悲鳴だ。できる事なら今ここで倒すより、世界を一つにだったか? その直前にぶっ潰すのが一番面白い。アカデミアの連中の絶望に染まる顔が目に浮かぶようだぜ…くっくっくっ…」
熊耳「黒い…黒すぎる…」
ユーリ「やれやれ…惜しいよ、実に惜しい。君と笑いながらハンティングゲームができる事を楽しみにしてたのに。仕方がないねぇ」
有宇「その余裕…まだ何かを隠してるな?」
ユーリ「よくわかったね。でもま、さっきの言葉に嘘はないよ。何せ君の最大の弱点は、君自身なんだから」
有宇「何?」
ユーリ「これから共に戦っていく仲間になるかもしれないんだ。一応聞いておこう。こんなデュエルはやめて素直に戻る気はないか?」
熊耳「あいつ、何を…」
七野「てめぇ、ガラ空きの自分を見てから言えよ」
ユーリ「君達は黙ってなよ。僕は彼に聞いてるんだ」
ユーリ「こんな場所で平和ボケをして、君は忘れるのかい? 楽しかったんだろ? 快感だったんだろ? オベリスクフォースを倒した時の悲鳴がさ…!」
奈緒「っ!」
『ったく、思い出すだけで胸糞悪い。だからさ、今度は僕が同じことしてやるよ。お前らの身体、粉々にしてやる』
『ひっ、やめ…!』
『うぎゃあああああぁぁぁっ!』
有宇「ふ…ああ、確かに。ありゃあスッキリしたな。まさか復讐ってのがあんなに気持ちいいもんだとは思わなかった。思い出すだけで笑えてくる…くっくっくっ…」
奈緒「引くなっ! お前それでも主人公かっ」
ユーリ「そうだろう? だったら僕と一緒に行こう。楽しいよ? あんな数人じゃない、まだまだ何十、何百、何千の人の悲鳴を聞かせてやれるんだ」
有宇「なるほど…そいつはさぞ楽しそうだ」
隼翼「有宇…お前、まさか…」
有宇「だが断る」
ユーリ「何?」
有宇「僕が聞きたいのはスタンダードやシンクロ次元の悲鳴じゃない。お前らの悲鳴だ。できる事なら今ここで倒すより、世界を一つにだったか? その直前にぶっ潰すのが一番面白い。アカデミアの連中の絶望に染まる顔が目に浮かぶようだぜ…くっくっくっ…」
熊耳「黒い…黒すぎる…」
ユーリ「やれやれ…惜しいよ、実に惜しい。君と笑いながらハンティングゲームができる事を楽しみにしてたのに。仕方がないねぇ」
有宇「その余裕…まだ何かを隠してるな?」
ユーリ「よくわかったね。でもま、さっきの言葉に嘘はないよ。何せ君の最大の弱点は、君自身なんだから」
有宇「何?」
308: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/01(日) 21:29:33.82 ID:nqzo0sAKO
ユーリ「僕のターン!」
ユーリ「自分フィールドにモンスターが存在せず、相手の場だけにモンスターが存在する時、こいつを特殊召喚できる!」
ユーリ「現れろ、《サイバー・ドラゴン》!」
攻撃力2100
隼翼「な!?」
奈緒「サイバー・ドラゴン!?」
有宇「ほぅ…」
ユーリ「さらに僕は、エクストラデッキにある《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の効果発動!」
ユーリ「僕はフィールドのサイバー・ドラゴンと、ユウのフィールドのサイバー・ドラゴン・インフィニティ、サイバー・ドラゴン・ツヴァイで融合!」
ユーリ「現れろ、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》!」
攻撃力3000
目時「サイバー・ドラゴンだけじゃなく、キメラテック・フォートレス・ドラゴンまで…!」
七野「なんであいつが弟のカードを…!」
ユーリ「驚くのはまだ早い!」
ユーリ「僕は速攻魔法、《スクラップ・フュージョン》を発動!」
ユーリ「相手の墓地から融合召喚によって決められたモンスターをゲームから除外し、その融合モンスター1体を自分または相手のエクストラデッキから融合召喚する!」
熊耳「相手の墓地から融合素材モンスターを除外するだと!?」
ユーリ「僕は君の墓地にあるサイバー・ドラゴン・インフィニティとサイバー・ドラゴン・コアの二体で融合!」
ユーリ「融合召喚!」
ユーリ「ユウの手から離れ、我が領域に現れろ! 《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!」
攻撃力2100
ユーリ「自分フィールドにモンスターが存在せず、相手の場だけにモンスターが存在する時、こいつを特殊召喚できる!」
ユーリ「現れろ、《サイバー・ドラゴン》!」
攻撃力2100
隼翼「な!?」
奈緒「サイバー・ドラゴン!?」
有宇「ほぅ…」
ユーリ「さらに僕は、エクストラデッキにある《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の効果発動!」
ユーリ「僕はフィールドのサイバー・ドラゴンと、ユウのフィールドのサイバー・ドラゴン・インフィニティ、サイバー・ドラゴン・ツヴァイで融合!」
ユーリ「現れろ、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》!」
攻撃力3000
目時「サイバー・ドラゴンだけじゃなく、キメラテック・フォートレス・ドラゴンまで…!」
七野「なんであいつが弟のカードを…!」
ユーリ「驚くのはまだ早い!」
ユーリ「僕は速攻魔法、《スクラップ・フュージョン》を発動!」
ユーリ「相手の墓地から融合召喚によって決められたモンスターをゲームから除外し、その融合モンスター1体を自分または相手のエクストラデッキから融合召喚する!」
熊耳「相手の墓地から融合素材モンスターを除外するだと!?」
ユーリ「僕は君の墓地にあるサイバー・ドラゴン・インフィニティとサイバー・ドラゴン・コアの二体で融合!」
ユーリ「融合召喚!」
ユーリ「ユウの手から離れ、我が領域に現れろ! 《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!」
攻撃力2100
309: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/01(日) 22:26:15.23 ID:nqzo0sAKO
隼翼「キメラテック・ランページ・ドラゴン!」
奈緒「有宇君のエースモンスターが、相手のフィールドに…!」
ユーリ「キメラテック・ランページ・ドラゴンの効果発動!」
ユーリ「このカードが融合召喚に成功した時、素材としたモンスターの数まで魔法・罠カードを破壊する!」
ユーリ「僕が選ぶのは、君の伏せカードとおまけの天キ!」
有宇「罠発動! 《強化蘇生》!」
有宇「自分の墓地からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する! そのモンスターはレベルが1つ上がり、攻撃力・守備力が100アップする!」
有宇「蘇れ、《サイバー・ドラゴン・ドライ》!」
攻撃力1900
ユーリ「最後っ屁ってやつ? 攻撃表示なんて、まあどっちでも防ぐのは無理だけど。いいよ、楽に終わらせてあげる」
ユーリ「バトルだ! キメラテック・フォートレス・ドラゴンで、サイバー・ドラゴン・ドライを攻撃!」
奈緒「有宇君!」
有宇「僕は手札にある《オネスト》の効果発動!」
有宇「僕の場に存在する光属性モンスターがバトルを行うダメージステップ時、このカードを手札から墓地へ送る事で、エンドフェイズまで相手モンスターの攻撃力を自分のモンスターに加える!」
ユーリ「何!?」
サイバー・ドラゴン・ドライ(攻撃力4900)
有宇「向かい撃て、エヴォリューション・バースト!」
ユーリ「ぐああああぁぁぁっ!」
ユーリLP300
目時「ライフ300…!」
熊耳「有宇は800…どちらも後一撃で決まる」
ユーリ「全く君は、本当に僕をイライラさせてくれる…何度も何度も計算外の事を…」
有宇「お前のターンは終わりなのか?」
ユーリ「…ターンエンド」
有宇「僕のターン!」
有宇「僕は再び、《サイバー・ドラゴン・コア》を召喚!」
攻撃力400
有宇「召喚に成功した事で、《サイバー・リペア・プラント》を手札に加え、そのまま発動!」
有宇「僕の墓地にサイバー・ドラゴンが存在する時、デッキから機械族・光属性モンスター1体を手札に加える。僕は《サイバー・ドラゴン》を選択」
ユーリ「サイバー・ドラゴンをサーチ?」
有宇「このターンで終わりだ…僕は魔法カード、《パワー・ボンド》を発動!」
有宇「手札またはフィールド上から、融合素材モンスターを墓地に送り、機械族の融合モンスター1体を特殊召喚する!」
有宇「僕はフィールドのサイバー・ドラゴン・コアとドライ、手札にあるサイバー・ドラゴンの三体を融合!」
ユーリ「三体だと!?」
有宇「融合召喚!」
有宇「現れろ、《サイバー・エンド・ドラゴン》!」
攻撃力4000
310: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/01(日) 22:30:00.88 ID:nqzo0sAKO
隼翼「サイバー・エンド・ドラゴン…!!」
有宇「そして、パワー・ボンドによって特殊召喚したサイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力は二倍となる!」
サイバー・エンド・ドラゴン(攻撃力8000)
ユーリ「攻撃力…8000…」
有宇「なんだこんなもんか、あっけねぇ」
有宇「バトルだ! いけ、サイバー・エンド・ドラゴン!」
有宇「エターナル・エヴォリューション・バースト!」
ユーリ「ぐあああああぁぁぁ…!!」
ユーリLP0
ユーリ「ぐっ…!」倒れ込む
七野「やったぞっ」
目時「有宇…」
奈緒「…お疲れ様っす、流石でしたね」
有宇「お疲れでもなんでもなかったがな、やたらと強者オーラ出してた割にはこの程度…はっきり言ってがっかりだ」
隼翼「有宇の勝ちだ、今すぐ二人を渡してもらおうか」
ユーリ「負けた…? この僕が…? アカデミアの僕が…」
熊耳「?」
ユーリ「ふざけるな…僕が、負ける訳ない…! 裏切り者のユウなんかに、僕が!」
有宇「紫雲院素良の時も思ったが、アカデミアってのは心底イケてねぇ連中だなぁおい。素直に負けを認めれば、大物オーラを保てたかもしれないってのに」
ユーリ「お前は、僕から大事なモノを奪った…! 勝利という大事なモノを…! 次は僕が奪ってやる!」
ユーリ、ナイフを取り出す。
目時「な!?」
ユーリ「お前の大事なモノを僕が壊してやる! 正真正銘のダイレクトアタックだ! うわあああぁぁぁっ!」
奈緒「っ!」
隼翼「狙いは、奈緒ちゃんか!?」
有宇「ちっ…!」
グチャァァァ!!
有宇「そして、パワー・ボンドによって特殊召喚したサイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力は二倍となる!」
サイバー・エンド・ドラゴン(攻撃力8000)
ユーリ「攻撃力…8000…」
有宇「なんだこんなもんか、あっけねぇ」
有宇「バトルだ! いけ、サイバー・エンド・ドラゴン!」
有宇「エターナル・エヴォリューション・バースト!」
ユーリ「ぐあああああぁぁぁ…!!」
ユーリLP0
ユーリ「ぐっ…!」倒れ込む
七野「やったぞっ」
目時「有宇…」
奈緒「…お疲れ様っす、流石でしたね」
有宇「お疲れでもなんでもなかったがな、やたらと強者オーラ出してた割にはこの程度…はっきり言ってがっかりだ」
隼翼「有宇の勝ちだ、今すぐ二人を渡してもらおうか」
ユーリ「負けた…? この僕が…? アカデミアの僕が…」
熊耳「?」
ユーリ「ふざけるな…僕が、負ける訳ない…! 裏切り者のユウなんかに、僕が!」
有宇「紫雲院素良の時も思ったが、アカデミアってのは心底イケてねぇ連中だなぁおい。素直に負けを認めれば、大物オーラを保てたかもしれないってのに」
ユーリ「お前は、僕から大事なモノを奪った…! 勝利という大事なモノを…! 次は僕が奪ってやる!」
ユーリ、ナイフを取り出す。
目時「な!?」
ユーリ「お前の大事なモノを僕が壊してやる! 正真正銘のダイレクトアタックだ! うわあああぁぁぁっ!」
奈緒「っ!」
隼翼「狙いは、奈緒ちゃんか!?」
有宇「ちっ…!」
グチャァァァ!!
311: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 00:51:58.88 ID:QTlOUnK20
ユーリ「っ!」
奈緒「え…」
有宇「間に合ったようだな」
目時「あ、頭から血が! は、早く止血しないと。七野、救急車!」
七野「あ、ああ!」
隼翼「有宇……なんで……」
熊耳「っ…貴様ぁぁぁっ!」
ユーリ「くっ…!」ビー!
熊耳「おい、待て!」
ユーリ「もしも生きてたなら、ユウに伝えておいてくれる? 次は容赦しないと」消える
熊耳「くそっ」
有宇「おいおい、まだ意識はあるだぜ。直前言えっての…」ガクッ
隼翼「有宇…!」
奈緒「なんで…」
有宇「へぇ…お前もそんな顔をするんだな。今日一番の収穫だわ」
奈緒「なんで、私を助けたんですか…? 勝者のあなたが刺される事なんてなかったのに…」
有宇「何度も同じ事言わせんなボケ、自分の女を守るのは当然だろうが」
奈緒「こんな時まで冷静に語るなっ! あなたは、あなたは誰も信じてないのに…」
有宇「あのなぁ… ――いてっ!」
奈緒「有宇君…!」
有宇(アカン、そろそろ限界かもしれねぇ――)
有宇「……奈緒、これ……持っとけ」
奈緒「え…これって…」
奈緒(魔法カード、《未来への思い》…?)
有宇「多分、”今の”僕がお前にしてやれる事は……それで最後だと思うからな……」
奈緒「っ!?」
有宇「おい隼翼、今度は僕が直々にあんたに頼んでやる…。後の事は任せたぜ。奈緒の事も……僕の事――」
隼翼「有……宇……?」
有宇(やべぇ、マジでやべぇ――こんなとこで終わるんならせめて晩飯くらい食ってくるんだったな、楽しみにとっておいた肉があったのに…)
有宇(…まあ、いいか。最後の最後で信じられたんだ。男ってのは女の涙に弱いもんだからな)
”僕”の物語はもう終わりだ
もし次があるなら、そこで頑張るとしようかね
できるのなら
こいつらと一緒に笑い合える
世界を創りに
奈緒「え…」
有宇「間に合ったようだな」
目時「あ、頭から血が! は、早く止血しないと。七野、救急車!」
七野「あ、ああ!」
隼翼「有宇……なんで……」
熊耳「っ…貴様ぁぁぁっ!」
ユーリ「くっ…!」ビー!
熊耳「おい、待て!」
ユーリ「もしも生きてたなら、ユウに伝えておいてくれる? 次は容赦しないと」消える
熊耳「くそっ」
有宇「おいおい、まだ意識はあるだぜ。直前言えっての…」ガクッ
隼翼「有宇…!」
奈緒「なんで…」
有宇「へぇ…お前もそんな顔をするんだな。今日一番の収穫だわ」
奈緒「なんで、私を助けたんですか…? 勝者のあなたが刺される事なんてなかったのに…」
有宇「何度も同じ事言わせんなボケ、自分の女を守るのは当然だろうが」
奈緒「こんな時まで冷静に語るなっ! あなたは、あなたは誰も信じてないのに…」
有宇「あのなぁ… ――いてっ!」
奈緒「有宇君…!」
有宇(アカン、そろそろ限界かもしれねぇ――)
有宇「……奈緒、これ……持っとけ」
奈緒「え…これって…」
奈緒(魔法カード、《未来への思い》…?)
有宇「多分、”今の”僕がお前にしてやれる事は……それで最後だと思うからな……」
奈緒「っ!?」
有宇「おい隼翼、今度は僕が直々にあんたに頼んでやる…。後の事は任せたぜ。奈緒の事も……僕の事――」
隼翼「有……宇……?」
有宇(やべぇ、マジでやべぇ――こんなとこで終わるんならせめて晩飯くらい食ってくるんだったな、楽しみにとっておいた肉があったのに…)
有宇(…まあ、いいか。最後の最後で信じられたんだ。男ってのは女の涙に弱いもんだからな)
”僕”の物語はもう終わりだ
もし次があるなら、そこで頑張るとしようかね
できるのなら
こいつらと一緒に笑い合える
世界を創りに
314: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 01:59:19.83 ID:QTlOUnK20
舞網市総合病院
バタン!
セレナ「はぁ…はぁ…はぁ…ユウは!?」
奈緒「………」
高城「セレナさん、黒咲さんも…」
黒咲「これは…!」
有宇は人工呼吸器をつけられ、ベッドで眠っていた。
点滴を打たれ、完全な危篤状態である事は黒咲にも明らかだ。
心拍数を伝える電子機器と微かな呼吸だけが有宇がまだ生きている事を証明している。
奈緒は二人に振り返る事もせず、静かに有宇の手を握っている。
柚咲「有宇さんは…」
「乙坂さん」
隼翼「大丈夫。俺が話します」
隼翼「有宇の手術は成功したが、見ての通り出血が酷く、後先がわからない状態らしい。今にも目を覚ますかもしれないし、持って一日か二日かもしれない。もしかしたら、このままずっと…」
セレナ「そん……な……」
奈緒「………」
柚咲「私が悪いんです…私がコーヒーカップに乗りたいなんて言って皆さんと別行動を取らなければ…」
高城「いえ、悪いのは私です。男である私がしっかりしていれば、こんな事には…」
黒咲「っ…」
高城「黒咲さん…?」
黒咲「ふざけるな、有宇…」
有宇「………」
黒咲「アカデミアとの戦いに勝ち逃げしただけでなく、俺との決着を付ける前に倒れるだと? 今の貴様には、鉄の意志も鋼の強さも感じられんぞ」
有宇「………」
黒咲「っ…!」有宇の胸倉を掴む
柚咲「黒咲さんっ?」
「君、何をっ」
黒咲「起きろっ! 起きて戦え! 俺とデュエルしろぉぉぉ!!」
高城「黒咲さんっ!」
奈緒「やめて下さい…」
奈緒「お願い…ですから…」
黒咲「くそっ!」
奈緒(私は、待っています…)
奈緒(あなたがもう一度、私の名前を呼んでくれる日を…ずっと…)
バタン!
セレナ「はぁ…はぁ…はぁ…ユウは!?」
奈緒「………」
高城「セレナさん、黒咲さんも…」
黒咲「これは…!」
有宇は人工呼吸器をつけられ、ベッドで眠っていた。
点滴を打たれ、完全な危篤状態である事は黒咲にも明らかだ。
心拍数を伝える電子機器と微かな呼吸だけが有宇がまだ生きている事を証明している。
奈緒は二人に振り返る事もせず、静かに有宇の手を握っている。
柚咲「有宇さんは…」
「乙坂さん」
隼翼「大丈夫。俺が話します」
隼翼「有宇の手術は成功したが、見ての通り出血が酷く、後先がわからない状態らしい。今にも目を覚ますかもしれないし、持って一日か二日かもしれない。もしかしたら、このままずっと…」
セレナ「そん……な……」
奈緒「………」
柚咲「私が悪いんです…私がコーヒーカップに乗りたいなんて言って皆さんと別行動を取らなければ…」
高城「いえ、悪いのは私です。男である私がしっかりしていれば、こんな事には…」
黒咲「っ…」
高城「黒咲さん…?」
黒咲「ふざけるな、有宇…」
有宇「………」
黒咲「アカデミアとの戦いに勝ち逃げしただけでなく、俺との決着を付ける前に倒れるだと? 今の貴様には、鉄の意志も鋼の強さも感じられんぞ」
有宇「………」
黒咲「っ…!」有宇の胸倉を掴む
柚咲「黒咲さんっ?」
「君、何をっ」
黒咲「起きろっ! 起きて戦え! 俺とデュエルしろぉぉぉ!!」
高城「黒咲さんっ!」
奈緒「やめて下さい…」
奈緒「お願い…ですから…」
黒咲「くそっ!」
奈緒(私は、待っています…)
奈緒(あなたがもう一度、私の名前を呼んでくれる日を…ずっと…)
315: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 14:24:04.81 ID:S49Qz/72O
隼翼「悪いね、こんな時に…いいや、こんな時だからこそ君達には話を聞いておきたいんだ」
高城「わかっています。私が知っている事ならなんでも」
熊耳「友利は相変わらず?」
柚咲「はい…有宇さんに付きっ切りです」
熊耳「無理もない。自分を庇って有宇があんな目に合ってしまったんだ、責任感の強い彼女なら尚更…」
柚咲「有宇さんは、どうなってしまうんですか…?」
隼翼「…残念だが、今は回復を祈るしかない。俺達には、それしかできない」
高城「もうやめましょう、この話は。それより隼翼さん、我々に聞きたい事とは?」
隼翼「君達が誘拐された時、何か特別な情報を得られなかったと思ってね。有宇が倒れた今、アカデミアがいつ攻めて来てもおかしくはない。どんな些細な事でもいいんだ」
高城「すみません、力になりたいのは山々なんですが、我々も気が付いた時には独房の中に入れられていて…それ以前の記憶は」
隼翼「そうか…」
美砂「私は聞いてたぜ、柚咲の中からずっとな」
高城「美砂さん!」
熊耳「姉の方か?」
隼翼「聞いてた? ずっと?」
美砂「ああ、あのユーリって野郎が気を失ってる柚咲とこいつを背負ってる時、聞き覚えのある声が聞こえて来た。あんたらもよく知っている他次元の奴だ」
熊耳「俺達の、知っている?」
隼翼(他次元? セレナか? まさか彼女が裏切ってっ)
美砂「ちげぇよ、あのバイクだかD・ホイールだか変わったデュエルディスクで乙坂と戦った女が居ただろ? そいつだ」
熊耳「な!?」
高城「そんな…!」
隼翼(白柳…弓…?)
高城「わかっています。私が知っている事ならなんでも」
熊耳「友利は相変わらず?」
柚咲「はい…有宇さんに付きっ切りです」
熊耳「無理もない。自分を庇って有宇があんな目に合ってしまったんだ、責任感の強い彼女なら尚更…」
柚咲「有宇さんは、どうなってしまうんですか…?」
隼翼「…残念だが、今は回復を祈るしかない。俺達には、それしかできない」
高城「もうやめましょう、この話は。それより隼翼さん、我々に聞きたい事とは?」
隼翼「君達が誘拐された時、何か特別な情報を得られなかったと思ってね。有宇が倒れた今、アカデミアがいつ攻めて来てもおかしくはない。どんな些細な事でもいいんだ」
高城「すみません、力になりたいのは山々なんですが、我々も気が付いた時には独房の中に入れられていて…それ以前の記憶は」
隼翼「そうか…」
美砂「私は聞いてたぜ、柚咲の中からずっとな」
高城「美砂さん!」
熊耳「姉の方か?」
隼翼「聞いてた? ずっと?」
美砂「ああ、あのユーリって野郎が気を失ってる柚咲とこいつを背負ってる時、聞き覚えのある声が聞こえて来た。あんたらもよく知っている他次元の奴だ」
熊耳「俺達の、知っている?」
隼翼(他次元? セレナか? まさか彼女が裏切ってっ)
美砂「ちげぇよ、あのバイクだかD・ホイールだか変わったデュエルディスクで乙坂と戦った女が居ただろ? そいつだ」
熊耳「な!?」
高城「そんな…!」
隼翼(白柳…弓…?)
317: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 03:26:53.10 ID:4Mz7y+ke0
黒咲「…今の話は本当か?」
熊耳「黒咲!? 何故ここに!?」
黒咲「本当なのかと聞いている!」
高城「く、黒咲さん落ちついて下さい」
隼翼「本当だ」
熊耳「隼翼!」
隼翼「だろう? 美砂さん」
美砂「ああ、100パーセントとは言えねえけどな」
黒咲「ならば話は早い。あの女に会う」
高城「待ってください、まだ敵だと決まった訳じゃ…!」
黒咲「奴は仲間を売った裏切り者だ! 理由は十分だ! 」
高城「待っ…!」
美砂「行きやがった。相変わらずせっかちな奴…」
隼翼「俺が追う。ランサーズに敵が紛れ込むなどあってはならないならな」
熊耳「お前…」
隼翼「お前達は有宇と奈緒ちゃんを頼む。俺と黒咲は白柳さんのところに行く。もう、守れないのはごめんだからな」
熊耳「黒咲!? 何故ここに!?」
黒咲「本当なのかと聞いている!」
高城「く、黒咲さん落ちついて下さい」
隼翼「本当だ」
熊耳「隼翼!」
隼翼「だろう? 美砂さん」
美砂「ああ、100パーセントとは言えねえけどな」
黒咲「ならば話は早い。あの女に会う」
高城「待ってください、まだ敵だと決まった訳じゃ…!」
黒咲「奴は仲間を売った裏切り者だ! 理由は十分だ! 」
高城「待っ…!」
美砂「行きやがった。相変わらずせっかちな奴…」
隼翼「俺が追う。ランサーズに敵が紛れ込むなどあってはならないならな」
熊耳「お前…」
隼翼「お前達は有宇と奈緒ちゃんを頼む。俺と黒咲は白柳さんのところに行く。もう、守れないのはごめんだからな」
318: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 03:34:15.76 ID:4Mz7y+ke0
一時間後
白柳「お待たせしました」
隼翼「すまない、こんな時間に女の子を呼び出すなんて」
白柳「いえ、それでお話しとは?」
黒崎「貴様とアカデミアの関係は?」
白柳「アカデミア?」
黒崎「貴様も見ていたんじゃないのか? あのユーリという男が有宇とデュエルをしているところを」
白柳「え? ユーリ? 誰ですかそれは?」
黒崎「とぼけるな! 白を切るつもりなら、この場で貴様を倒す!」
白柳「な、何を言ってるんですか? ランサーズの仲間同士で、どうして…!」
隼翼「仲間か…白柳さん、俺は本当に君を仲間だと思っていた。君がバトルロイヤルで七野を助けてくれたのは紛れもない事実だったから」
隼翼「有宇とのデュエルは負けはしたが、その実力はランサーズの中でも上位レベルだった。何よりシンクロ次元のデュエリストが仲間になってくれた事は、対アカデミアに必要だと思ったからな」
白柳「だから私は…」
隼翼「一体何の目的があってアカデミアの下になったのかは無理に聞くつもりはない。今から黒崎とデュエルをして、君が勝ったならこの話はなかった事にする。だが負けた時には、君達シンクロ次元とアカデミアの関係を話してほしい」
白柳(…話して説得できる目じゃない…か)
白柳「正直何の事かわかりませんが、デュエルがしたいのなら喜んで相手になります」
隼翼「それでいい。黒崎、油断するなよ」
黒崎「当たり前だ。有宇の無念は俺が晴らす!」
「「デュエル」」
白柳「お待たせしました」
隼翼「すまない、こんな時間に女の子を呼び出すなんて」
白柳「いえ、それでお話しとは?」
黒崎「貴様とアカデミアの関係は?」
白柳「アカデミア?」
黒崎「貴様も見ていたんじゃないのか? あのユーリという男が有宇とデュエルをしているところを」
白柳「え? ユーリ? 誰ですかそれは?」
黒崎「とぼけるな! 白を切るつもりなら、この場で貴様を倒す!」
白柳「な、何を言ってるんですか? ランサーズの仲間同士で、どうして…!」
隼翼「仲間か…白柳さん、俺は本当に君を仲間だと思っていた。君がバトルロイヤルで七野を助けてくれたのは紛れもない事実だったから」
隼翼「有宇とのデュエルは負けはしたが、その実力はランサーズの中でも上位レベルだった。何よりシンクロ次元のデュエリストが仲間になってくれた事は、対アカデミアに必要だと思ったからな」
白柳「だから私は…」
隼翼「一体何の目的があってアカデミアの下になったのかは無理に聞くつもりはない。今から黒崎とデュエルをして、君が勝ったならこの話はなかった事にする。だが負けた時には、君達シンクロ次元とアカデミアの関係を話してほしい」
白柳(…話して説得できる目じゃない…か)
白柳「正直何の事かわかりませんが、デュエルがしたいのなら喜んで相手になります」
隼翼「それでいい。黒崎、油断するなよ」
黒崎「当たり前だ。有宇の無念は俺が晴らす!」
「「デュエル」」
320: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 14:19:17.70 ID:zksHoo7cO
黒咲LP4000
白柳LP4000
白柳「私が先行します。手札から魔法カード、《ワン・フォー・ワン》を発動!」
白柳「手札のモンスター1体を墓地へ送ることで、手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する!」
白柳「私は手札の《ジェット・シンクロン》の墓地に送り、デッキのチューナーモンスター、《グローアップ・バルブ》を特殊召喚!」
攻撃力0
白柳「続いて、《ジャンク・シンクロン》を召喚!」
攻撃力1300
白柳「このカードが召喚に成功した時、 自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を守備表示で特殊召喚します!」
白柳「墓地の《ジェット・シンクロン》を特殊召喚!」
守備力0
隼翼「先行1ターン目からモンスターが三体…その全てがチューナー…?」
白柳「墓地にあるモンスターが特殊召喚に成功した事で、手札の《ドッペル・ウォリアー》を特殊召喚!」
攻撃力800
白柳「私はレベル2のドッペル・ウォリアーに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!」
白柳「シンクロ召喚!」
白柳「レベル5! 《TG ハイパー・ライブラリアン》!」
攻撃力2400
黒咲「来たか…」
白柳「ドッペル・ウォリアーがシンクロ素材として墓地へ送られた場合、自分フィールドにドッペル・トークン二体を攻撃表示で特殊召喚!」
ドッペル・トークン(攻撃力400)
ドッペル・トークン(攻撃力400)
白柳「レベル1のドッペル・トークンに、レベル1のグローアップ・バルブをチューニング!」
白柳「シンクロ召喚!」
白柳「レベル2! シンクロチューナー、《フォーミュラ・シンクロン》!」
攻撃力200
白柳「ハイパー・ライブラリアンが存在し、お互いのプレイヤーがシンクロ召喚に成功した時、カードを一枚ドローできます。さらにフォーミュラ・シンクロンがシンクロ召喚に成功した事で、カードを一枚ドロー」
白柳「よって私は、合計二枚のカードをドローします!」
白柳「私は墓地の闇属性、ドッペル・ウォリアーを除外し、《輝白竜 ワイバースター》を特殊召喚!」
攻撃力1700
白柳「レベル4のワイバースターに、レベル1のジェット・シンクロンをチューニング!」
白柳「レベル5! 《A・O・J カタストル》!」
攻撃力2200
黒咲(長い…)
白柳LP4000
白柳「私が先行します。手札から魔法カード、《ワン・フォー・ワン》を発動!」
白柳「手札のモンスター1体を墓地へ送ることで、手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する!」
白柳「私は手札の《ジェット・シンクロン》の墓地に送り、デッキのチューナーモンスター、《グローアップ・バルブ》を特殊召喚!」
攻撃力0
白柳「続いて、《ジャンク・シンクロン》を召喚!」
攻撃力1300
白柳「このカードが召喚に成功した時、 自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を守備表示で特殊召喚します!」
白柳「墓地の《ジェット・シンクロン》を特殊召喚!」
守備力0
隼翼「先行1ターン目からモンスターが三体…その全てがチューナー…?」
白柳「墓地にあるモンスターが特殊召喚に成功した事で、手札の《ドッペル・ウォリアー》を特殊召喚!」
攻撃力800
白柳「私はレベル2のドッペル・ウォリアーに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!」
白柳「シンクロ召喚!」
白柳「レベル5! 《TG ハイパー・ライブラリアン》!」
攻撃力2400
黒咲「来たか…」
白柳「ドッペル・ウォリアーがシンクロ素材として墓地へ送られた場合、自分フィールドにドッペル・トークン二体を攻撃表示で特殊召喚!」
ドッペル・トークン(攻撃力400)
ドッペル・トークン(攻撃力400)
白柳「レベル1のドッペル・トークンに、レベル1のグローアップ・バルブをチューニング!」
白柳「シンクロ召喚!」
白柳「レベル2! シンクロチューナー、《フォーミュラ・シンクロン》!」
攻撃力200
白柳「ハイパー・ライブラリアンが存在し、お互いのプレイヤーがシンクロ召喚に成功した時、カードを一枚ドローできます。さらにフォーミュラ・シンクロンがシンクロ召喚に成功した事で、カードを一枚ドロー」
白柳「よって私は、合計二枚のカードをドローします!」
白柳「私は墓地の闇属性、ドッペル・ウォリアーを除外し、《輝白竜 ワイバースター》を特殊召喚!」
攻撃力1700
白柳「レベル4のワイバースターに、レベル1のジェット・シンクロンをチューニング!」
白柳「レベル5! 《A・O・J カタストル》!」
攻撃力2200
黒咲(長い…)
321: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 13:28:15.93 ID:EcVoX6m30
白柳「ハイパー・ライブラリアンの効果で、カードを一枚ドロー!」
白柳「さらにワイバースターの効果で、デッキから《暗黒竜 コラプサーペント》1体を手札に加え、ジェット・シンクロンがシンクロ素材となった時、デッキのジャンクモンスターを手札に加えます。私はジャンク・シンクロンを選択」
隼翼「ソルティアタイムは終わりかい?」
白柳「この前は正直、油断をしていました。今日は出し惜しみは一切なしです」
白柳「私はレベル5のハイパー・ライブラリアンに、レベル5のカタストルと、レベル2のフォーミュラ・シンクロンをチューニング!」
白柳「集いし星が1つになるとき、新たな絆が未来を照らす! 光さす道となれ!」
白柳「リミットオーバー・アクセルシンクロォォォ!」
白柳「進化の光、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》!」
攻撃力4000
隼翼「リミットオーバー・アクセルシンクロ!?」
黒咲「今度は二体のシンクロモンスターにシンクロチューナーをチューニングさせるか…有宇と戦った時よりもより強力に」
白柳「私はこれでターンを終了します」
黒咲「俺のターン!」
黒咲「俺は手札から、《RR-バニシング・レイニアス》を召喚!
黒咲「バニシング・レイニアスの効果!」
黒咲「このカードが召喚・特殊召喚に成功したターン、手札からレベル4以下のRR1体を特殊召喚する!」
白柳「シューティング・クェーサー・ドラゴンの効果発動!」
白柳「1ターンに1度、魔法・罠・モンスター効果の発動を無効にし、それを破壊する事ができます!」
黒咲「何!?」
白柳「モンスター効果により、バニシング・レイニアスの効果を無効にして破壊!」
黒咲「くっ…」
隼翼「何というモンスターだ…1ターンに1度とはいえ、あらゆるカード効果を無効にするモンスターとは」
白柳「あなたのデュエルは以前の親睦会で調査済みです。手詰まりでしょうか?」
黒咲「俺はカードを二枚伏せ、ターンエンド」
黒咲・伏せカード:二枚
乙坂家
セレナ「ユウ…」
ヴゥー… ヴゥー… ヴゥー…
セレナ「? 誰だ――っ!?」
セレナ「メール!? ユウから!?」
322: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 22:18:34.71 ID:sZq7CxCKO
白柳「私のターン!」
白柳「あなたのライフは無傷の4000…ですがシューティング・クェーサー・ドラゴンの攻撃力も4000。これで終わりです」
白柳「シューティング・クェーサー・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」
隼翼「黒咲!」
黒咲「カウンター罠、《ネクロ・ラプターズ》!」
黒咲「相手モンスターのダイレクトでダメージを受ける場合、墓地のRR1体を対象として発動し、そのダメージを0する!」
白柳「カウンター罠…!」
隼翼「なるほど…いかにシューティング・クェーサー・ドラゴンでも、カウンター罠を無効にはできない。やはり、魔法・罠の扱いはかなりのものだな」
黒咲「さらにその後、対象としたRRモンスターを特殊召喚する!」
黒咲「俺はバニシング・レイニアスを守備表示で特殊召喚!」
守備力1600
白柳「その効果で命拾いをしましたね。シューティング・クェーサー・ドラゴンはシンクロ素材としたモンスターの数だけ攻撃できます。バニシング・レイニアスを攻撃!」
黒咲「くっ…」
白柳「私はドッペル・トークンを守備表示にして、ターンエンド」
守備力400
隼翼「まずい、これでまた黒咲の場にモンスターがいなくなった…」
白柳「シティではこのモンスターを出した瞬間から勝ち目がないと悟ってサレンダーするデュエリストが多数でしたが、あなたは違うんですね」
黒咲「俺達にとって追い詰められるなどいつもの事。だが、そこから必ず立ち上がる! そして必ず、貴様の正体をあばく!」
黒咲「俺のターン!」
黒咲「俺は永続罠、《リビングデッドの呼び声》を発動!」
黒咲「再び墓地のバニシング・レイニアスを特殊召喚!」
攻撃力1300
白柳「特殊召喚ですか…」
黒咲「バニシング・レイニアスの効果により、手札のRRを特殊召喚!」
黒咲「来い、《RR-インペイル・レイニアス》!」
攻撃力1700
黒咲「そして、自分の場にRRが存在する場合、手札の《RR-ファジー・レイニアス》を特殊召喚できる!」
攻撃力500
隼翼「これで、レベル4のモンスターが三体!」
黒咲「俺はレベル4のバニシング・レイニアス、インペイル・レイニアス、ファジー・レイニアスでオーバーレイ!」
黒咲「雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!」
黒咲「エクシーズ召喚!」
黒咲「現れろ! ランク4! 《RR-ライズ・ファルコン》!」
攻撃力100
白柳「あなたのライフは無傷の4000…ですがシューティング・クェーサー・ドラゴンの攻撃力も4000。これで終わりです」
白柳「シューティング・クェーサー・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」
隼翼「黒咲!」
黒咲「カウンター罠、《ネクロ・ラプターズ》!」
黒咲「相手モンスターのダイレクトでダメージを受ける場合、墓地のRR1体を対象として発動し、そのダメージを0する!」
白柳「カウンター罠…!」
隼翼「なるほど…いかにシューティング・クェーサー・ドラゴンでも、カウンター罠を無効にはできない。やはり、魔法・罠の扱いはかなりのものだな」
黒咲「さらにその後、対象としたRRモンスターを特殊召喚する!」
黒咲「俺はバニシング・レイニアスを守備表示で特殊召喚!」
守備力1600
白柳「その効果で命拾いをしましたね。シューティング・クェーサー・ドラゴンはシンクロ素材としたモンスターの数だけ攻撃できます。バニシング・レイニアスを攻撃!」
黒咲「くっ…」
白柳「私はドッペル・トークンを守備表示にして、ターンエンド」
守備力400
隼翼「まずい、これでまた黒咲の場にモンスターがいなくなった…」
白柳「シティではこのモンスターを出した瞬間から勝ち目がないと悟ってサレンダーするデュエリストが多数でしたが、あなたは違うんですね」
黒咲「俺達にとって追い詰められるなどいつもの事。だが、そこから必ず立ち上がる! そして必ず、貴様の正体をあばく!」
黒咲「俺のターン!」
黒咲「俺は永続罠、《リビングデッドの呼び声》を発動!」
黒咲「再び墓地のバニシング・レイニアスを特殊召喚!」
攻撃力1300
白柳「特殊召喚ですか…」
黒咲「バニシング・レイニアスの効果により、手札のRRを特殊召喚!」
黒咲「来い、《RR-インペイル・レイニアス》!」
攻撃力1700
黒咲「そして、自分の場にRRが存在する場合、手札の《RR-ファジー・レイニアス》を特殊召喚できる!」
攻撃力500
隼翼「これで、レベル4のモンスターが三体!」
黒咲「俺はレベル4のバニシング・レイニアス、インペイル・レイニアス、ファジー・レイニアスでオーバーレイ!」
黒咲「雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!」
黒咲「エクシーズ召喚!」
黒咲「現れろ! ランク4! 《RR-ライズ・ファルコン》!」
攻撃力100
323: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 23:28:05.29 ID:sZq7CxCKO
白柳「ついにエクシーズ召喚を許してしまいましたか…ですが…」
黒咲「ライズ・ファルコンの効果発動!」
黒咲「オーバーレイ・ユニットを1つ使い、 相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力だけ攻撃力をアップする!」
白柳「シューティング・クェーサー・ドラゴンの効果発動! ライズ・ファルコンのモンスター効果を無効にし、破壊します!」
隼翼「ライズ・ファルコンが一瞬で…!」
黒咲「ファジー・レイニアスの効果により、デッキから同名カード一枚を手札に加える」
黒咲「さらに俺は手札から、《RUM-ソウル・シェイブ・フォース》を発動!」
黒咲「ライフを半分払い、墓地のRRエクシーズモンスター1体を特殊召喚し、そのモンスターよりランクが2つ高いエクシーズモンスター1体にランクアップする!」
白柳「ここからランクアップ!?」
黒咲LP2000
黒咲「俺は墓地のライズ・ファルコンを特殊召喚し、オーバーレイ!」
黒咲「誇り高きハヤブサよ。英雄の血潮に染まる翼翻し 革命の道を突き進め!」
黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」
黒咲「現れろ、ランク6!《RR-レヴォリューション・ファルコン》!」
攻撃力2000
黒咲「レヴォリューション・ファルコンの効果発動!」
黒咲「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、特殊召喚されたモンスター全てに攻撃する!」
白柳「いくら私のモンスター全てに攻撃できたとしても、クェーサーの攻撃力は4000、レヴォリューション・ファルコンの攻撃力では手も足も出ませんね」
黒咲「このモンスターが特殊召喚されたモンスターとバトルする時、そのモンスターの攻撃力・守備力を0にする!」
白柳「!?」
黒咲「バトルだ! 俺はレヴォリューション・ファルコンで、ドッペル・トークン、シューティング・クェーサー・ドラゴンを攻撃!」
黒咲「レヴォリューショナル・エアレイド!」
白柳「あああぁぁぁっ!」
白柳LP2000
隼翼(あの状況からクェーサーを倒すか…有宇もそうだが、ハートランドにこれ程の男が居たとはな)
白柳「くっ…」
白柳(ここでクェーサーの効果で《シューティング・スター・ドラゴン》を特殊召喚しても、レヴォリューション・ファルコンの効果で攻撃力が0にされるだけか。攻撃を無効にしたとしても、シンクロ召喚ではない為期間効果は使えない…)
黒咲「俺はモンスターを裏守備表示でセット」
黒咲「さらにカードを一枚伏せて、ターンエンド」
黒咲・伏せカード:一枚
白柳「…私のターン、ドロー」
白柳「私は《ジャンク・シンクロン》を召喚!」
攻撃力1300
白柳「モンスター効果により、墓地にあるレベル2以下のモンスターを復活させます!」
黒咲「永続罠発動! 《王宮の牢獄》!」
黒咲「このカードが存在する限り、お互いのプレイヤーは墓地のモンスターを特殊召喚できない!」
白柳「な!?」
隼翼「モンスターによる蘇生を繰り返す彼女のデッキにはまさに相性最悪…このまま押し切れるか?」
白柳「それは、あまりに予想外でしたね…」
黒咲「さあ見せろ、シンクロ次元の本性を! 貴様の素顔を!」
白柳「ふぅ…」
白柳「…わかりました」カンコーン!
325: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 04:09:12.34 ID:EtGm2yDT0
白柳「私は魔法カード、《ミラクルシンクロフュージョン》を発動!」
白柳「フィールドか墓地から決められたモンスターを除外し、シンクロモンスターを素材とする融合モンスター1体を融合召喚扱いとして特殊召喚する!」
黒咲「っ!」
隼翼「シンクロモンスターを素材とした融合召喚…!?」
白柳「私は墓地の《ジャンク・シンクロン》《シューティング・クェーサー・ドラゴン》を除外し、融合!」
白柳「融合召喚!」
白柳「レベル10! 《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》!」
攻撃力3200
隼翼「融合モンスター!」
黒咲(やはりシンクロ次元は、アカデミアの犬だったか)
白柳「私は墓地のワイバースターを除外し、手札の《暗黒竜 コラプサーペント》を特殊召喚!」
攻撃力1800…
白柳「さらに装備魔法、《愚鈍の斧》をレヴォリューション・ファルコンに装備!」
白柳「このカードを装備したモンスターの攻撃力は1000ポイントアップし、効果は無効化される!」
RR-レヴォリューション・ファルコン(攻撃力3000)
黒咲「装備魔法を相手に装備する事でレヴォリューション・ファルコンの効果を…!」
白柳「バトル! 波動竜騎士 ドラゴエクィテスで、レヴォリューション・ファルコンを攻撃!」
黒咲「ちっ…!」
黒咲LP1800
白柳「続いてコラプサーペントで、裏守備モンスターを攻撃!」
黒咲「くっ…破壊されたファジー・レイニアスの効果により、デッキから新たなファジー・レイニアスを手札に加える」
白柳「ジャンク・シンクロンで、ダイレクトアタック!」
黒咲「ぐああぁぁぁっ!」
黒咲LP500
隼翼「黒咲!」
白柳「私はこれでターンエンド」
白柳「あなたの手札はファジー・レイニアス一枚、モンスターは0、伏せカードも0、その状況でどうするつもりですか?」
黒咲「このターンのドローでカードが手に入る。これで貴様を葬ってやる」
白柳「それは、有宇さんの…仲間の為にですか?」
黒咲「有宇だけではない。貴様らの卑劣なやり方は奴ら生徒会、何よりセレナや友利奈緒の心をも地獄に突き落とした! その償いはさせてもらう」
白柳「フィールドか墓地から決められたモンスターを除外し、シンクロモンスターを素材とする融合モンスター1体を融合召喚扱いとして特殊召喚する!」
黒咲「っ!」
隼翼「シンクロモンスターを素材とした融合召喚…!?」
白柳「私は墓地の《ジャンク・シンクロン》《シューティング・クェーサー・ドラゴン》を除外し、融合!」
白柳「融合召喚!」
白柳「レベル10! 《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》!」
攻撃力3200
隼翼「融合モンスター!」
黒咲(やはりシンクロ次元は、アカデミアの犬だったか)
白柳「私は墓地のワイバースターを除外し、手札の《暗黒竜 コラプサーペント》を特殊召喚!」
攻撃力1800…
白柳「さらに装備魔法、《愚鈍の斧》をレヴォリューション・ファルコンに装備!」
白柳「このカードを装備したモンスターの攻撃力は1000ポイントアップし、効果は無効化される!」
RR-レヴォリューション・ファルコン(攻撃力3000)
黒咲「装備魔法を相手に装備する事でレヴォリューション・ファルコンの効果を…!」
白柳「バトル! 波動竜騎士 ドラゴエクィテスで、レヴォリューション・ファルコンを攻撃!」
黒咲「ちっ…!」
黒咲LP1800
白柳「続いてコラプサーペントで、裏守備モンスターを攻撃!」
黒咲「くっ…破壊されたファジー・レイニアスの効果により、デッキから新たなファジー・レイニアスを手札に加える」
白柳「ジャンク・シンクロンで、ダイレクトアタック!」
黒咲「ぐああぁぁぁっ!」
黒咲LP500
隼翼「黒咲!」
白柳「私はこれでターンエンド」
白柳「あなたの手札はファジー・レイニアス一枚、モンスターは0、伏せカードも0、その状況でどうするつもりですか?」
黒咲「このターンのドローでカードが手に入る。これで貴様を葬ってやる」
白柳「それは、有宇さんの…仲間の為にですか?」
黒咲「有宇だけではない。貴様らの卑劣なやり方は奴ら生徒会、何よりセレナや友利奈緒の心をも地獄に突き落とした! その償いはさせてもらう」
326: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 04:12:47.13 ID:EtGm2yDT0
黒咲「俺のターン!」
黒咲「俺は魔法カード、《マジック・プランター》を発動!」
黒咲「自分フィールドの永続罠一枚を墓地へ送り、デッキからカードを二枚ドローする」
黒咲「俺は王宮の牢獄をコストに、二枚をドロー!」
黒咲「そして再び、《RUM-ソウル・シェイブ・フォース》を発動!」
黒咲「ライフを半分払い、墓地のレヴォリューション・ファルコンを復活させ、オーバーレイ!」
黒咲LP250
黒咲「勇猛果敢なるハヤブサよ。怒りの炎を巻き上げ、大地をも焼き尽くす閃光となれ!」
黒咲「ランクアップ・エクシーズチェンジ!」
黒咲「飛翔しろ、ランク8! 《RR-サテライト・キャノン・ファルコン》!」
攻撃力3000
白柳「これはっ」
隼翼「俺達も初めてみるモンスター…」
黒咲「貴様を叩き潰す! サテライト・キャノン・ファルコンの効果発動!」
黒咲「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、相手フィールドのモンスター1体を対象とし、そのモンスターの攻撃力を自分の墓地のRR数×800ダウンする!」
白柳「な!?」
黒咲「俺は波動竜騎士 ドラゴエクィテスを選択!」
隼翼「墓地のRRの数は6体!」
黒咲「よって貴様のモンスターの攻撃力を4800ポイント下げる!」
黒咲「受けるがいい! 貴様らに受けた有宇の痛みを! 唯一の兄を、愛する者を失った友利奈緒の憎しみを!」
波動竜騎士 ドラゴエクィテス(攻撃力0)
白柳「ドラゴエクィテスの攻撃力が0に…!」
黒咲「バトルだ! サテライト・キャノン・ファルコン! ドラゴエクィテスを攻撃!」
黒咲「貴様に未来を砕かれた仲間達の悲しみを知れ!」
白柳「くっ…!」
黒咲「エターナル・アベンジ!」
白柳「あああぁぁぁっ!」
白柳LP0
黒咲「俺は魔法カード、《マジック・プランター》を発動!」
黒咲「自分フィールドの永続罠一枚を墓地へ送り、デッキからカードを二枚ドローする」
黒咲「俺は王宮の牢獄をコストに、二枚をドロー!」
黒咲「そして再び、《RUM-ソウル・シェイブ・フォース》を発動!」
黒咲「ライフを半分払い、墓地のレヴォリューション・ファルコンを復活させ、オーバーレイ!」
黒咲LP250
黒咲「勇猛果敢なるハヤブサよ。怒りの炎を巻き上げ、大地をも焼き尽くす閃光となれ!」
黒咲「ランクアップ・エクシーズチェンジ!」
黒咲「飛翔しろ、ランク8! 《RR-サテライト・キャノン・ファルコン》!」
攻撃力3000
白柳「これはっ」
隼翼「俺達も初めてみるモンスター…」
黒咲「貴様を叩き潰す! サテライト・キャノン・ファルコンの効果発動!」
黒咲「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、相手フィールドのモンスター1体を対象とし、そのモンスターの攻撃力を自分の墓地のRR数×800ダウンする!」
白柳「な!?」
黒咲「俺は波動竜騎士 ドラゴエクィテスを選択!」
隼翼「墓地のRRの数は6体!」
黒咲「よって貴様のモンスターの攻撃力を4800ポイント下げる!」
黒咲「受けるがいい! 貴様らに受けた有宇の痛みを! 唯一の兄を、愛する者を失った友利奈緒の憎しみを!」
波動竜騎士 ドラゴエクィテス(攻撃力0)
白柳「ドラゴエクィテスの攻撃力が0に…!」
黒咲「バトルだ! サテライト・キャノン・ファルコン! ドラゴエクィテスを攻撃!」
黒咲「貴様に未来を砕かれた仲間達の悲しみを知れ!」
白柳「くっ…!」
黒咲「エターナル・アベンジ!」
白柳「あああぁぁぁっ!」
白柳LP0
327: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 05:01:13.68 ID:EtGm2yDT0
『こんな奴に何を期待してるのかねぇ、プロフェッサーも』
『ほら、立てよ』
『あー、イライラすんな。もう一発かましてやろうか!?』
『いいか? 勝負は勝つか負けるかだ。生きたければ勝て、負けは全ての終わりだ…それだけはちゃんと覚えておくんだな』
有宇「っ!」ガバッ
有宇「はぁ…はぁ…はぁ…」
有宇(夢? それにここは、病院…なのか? 何で僕は、こんなところに?)
「有宇………君……?」
有宇「え?」
奈緒「有宇君……有宇君!」抱きつく
有宇「えっ?」
奈緒「ようやくお目覚めですか? ったく格好つけるから、言いたい事はいろいろありますけど、とりあえず心配させんな!」
有宇「いや、えっと…」
奈緒「うん? どうかしました…?」
有宇「あなたは、一体?」
奈緒「え…」
セレナ「………」カタカタカタ
『セレナへ
この音声は僕の部屋のパソコンが一週間操作されなかった時に自動的にメールで送られるようにプログラムしておいたものだ。これが届いたという事は、僕の身に何かが起こったという事だろう』
『録音時間が短いから手短に言う。まずはパソコンのロックフェルダーを解除しろ。そこには僕ができる限りに調べ尽くした情報を収録しておいた。詳しくはファイルを開いて確認しろ。暗証番号は〇〇〇〇〇〇な』
『ま、頑張ってくれや。じゃなー』
セレナ「〇〇〇〇〇〇、だな」カチッ
音声、107ファイル
セレナ「流石に多すぎるだろっ!」
『ほら、立てよ』
『あー、イライラすんな。もう一発かましてやろうか!?』
『いいか? 勝負は勝つか負けるかだ。生きたければ勝て、負けは全ての終わりだ…それだけはちゃんと覚えておくんだな』
有宇「っ!」ガバッ
有宇「はぁ…はぁ…はぁ…」
有宇(夢? それにここは、病院…なのか? 何で僕は、こんなところに?)
「有宇………君……?」
有宇「え?」
奈緒「有宇君……有宇君!」抱きつく
有宇「えっ?」
奈緒「ようやくお目覚めですか? ったく格好つけるから、言いたい事はいろいろありますけど、とりあえず心配させんな!」
有宇「いや、えっと…」
奈緒「うん? どうかしました…?」
有宇「あなたは、一体?」
奈緒「え…」
セレナ「………」カタカタカタ
『セレナへ
この音声は僕の部屋のパソコンが一週間操作されなかった時に自動的にメールで送られるようにプログラムしておいたものだ。これが届いたという事は、僕の身に何かが起こったという事だろう』
『録音時間が短いから手短に言う。まずはパソコンのロックフェルダーを解除しろ。そこには僕ができる限りに調べ尽くした情報を収録しておいた。詳しくはファイルを開いて確認しろ。暗証番号は〇〇〇〇〇〇な』
『ま、頑張ってくれや。じゃなー』
セレナ「〇〇〇〇〇〇、だな」カチッ
音声、107ファイル
セレナ「流石に多すぎるだろっ!」
328: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 20:42:04.59 ID:8Rw/F+E9O
白柳「負けました。流石は有宇さんのライバルですね」
黒咲「無駄口を叩くな。貴様にはこの場で全てを話してもらう。でなければこの場でカード化する」
隼翼「落ちつけ黒咲、白柳弓、君はシンクロ次元のデュエリストなのか? それともシンクロ召喚を会得したアカデミアなのか?」
白柳「安心して下さい、私は紛れもなくシンクロ次元の…シティのデュエリストです。以前にお話しましたよね? 私がこのスタンダードに来たのは、シティにある行政評議会の命令だと。嘘はありません。ただ、その目的は結果的にあなた方ランサーズを陥れる事になってしまいました」
隼翼「結果的に?」
白柳「”スタンダードとアカデミアのどちら側についた方が得策かを見極めて来い”の命令は、本心だったのか…それはわかりません。ただ、これだけは言わせて下さい。私自身は、決してあなた方ランサーズを騙すつもりで…」
黒咲「ふざけるな! ならば何故、貴様はアカデミアと繋がっている!? その繋がりを隠していたのも事実だろうが!」
白柳「はい…そうです…」
隼翼「何か理由があるのか?」
白柳「私がランサーズとしてアカデミアと戦うと決めた日、私の前に彼が…ユーリという人が現れたんです。今のシティの状況とこのカードを渡しに」スッ
隼翼「これは、デッキか?」
隼翼(いや、それにしちゃ多すぎるな。軽く100枚はある)
黒咲「っ! 貴様、これはっ」
隼翼「カード化された、デュエリスト達?」
白柳「はい。確実にシティのデュエリスト達です」
白柳「彼は私がランサーズに加入したのをすでに知り、取引を持ちかけて来ました。これ以上シンクロ次元の人々を巻き込みたくなければ、少しだけ協力してくれないか?と」
隼翼「まさか、君が遊園地のチケットを渡して来たのは…」
白柳「はい…彼が用意してきたものです。ランサーズのメンバーを誘拐し、有宇さんとセレナさんに脅しをかけるために」
隼翼「それが理由か?」
白柳「はい…」
黒咲「他にはあるのか?」
白柳「次に自分がスタンダードに来るまで、エクシーズ次元の残党を監視するようにとは言われています」
白柳「…こんな事言っても信じてもらえないかもしれませんが、私自身も有宇さんがあんな事になるなんて…」
黒咲「被害者ヅラするな! 例え利用されたにしろ、貴様が俺達を裏切ったのは事実だ! この場で始末する!」
隼翼「やめろ黒咲」
黒咲「やらせろ!」
プルルルル… プルルルル…
隼翼「失礼。もしもし」ピッ
高城『隼翼さんですか?』
隼翼「高城君か? どうした?」
高城『乙坂さんが、乙坂さんが目を覚ましました!』
隼翼「っ!」
黒咲「無駄口を叩くな。貴様にはこの場で全てを話してもらう。でなければこの場でカード化する」
隼翼「落ちつけ黒咲、白柳弓、君はシンクロ次元のデュエリストなのか? それともシンクロ召喚を会得したアカデミアなのか?」
白柳「安心して下さい、私は紛れもなくシンクロ次元の…シティのデュエリストです。以前にお話しましたよね? 私がこのスタンダードに来たのは、シティにある行政評議会の命令だと。嘘はありません。ただ、その目的は結果的にあなた方ランサーズを陥れる事になってしまいました」
隼翼「結果的に?」
白柳「”スタンダードとアカデミアのどちら側についた方が得策かを見極めて来い”の命令は、本心だったのか…それはわかりません。ただ、これだけは言わせて下さい。私自身は、決してあなた方ランサーズを騙すつもりで…」
黒咲「ふざけるな! ならば何故、貴様はアカデミアと繋がっている!? その繋がりを隠していたのも事実だろうが!」
白柳「はい…そうです…」
隼翼「何か理由があるのか?」
白柳「私がランサーズとしてアカデミアと戦うと決めた日、私の前に彼が…ユーリという人が現れたんです。今のシティの状況とこのカードを渡しに」スッ
隼翼「これは、デッキか?」
隼翼(いや、それにしちゃ多すぎるな。軽く100枚はある)
黒咲「っ! 貴様、これはっ」
隼翼「カード化された、デュエリスト達?」
白柳「はい。確実にシティのデュエリスト達です」
白柳「彼は私がランサーズに加入したのをすでに知り、取引を持ちかけて来ました。これ以上シンクロ次元の人々を巻き込みたくなければ、少しだけ協力してくれないか?と」
隼翼「まさか、君が遊園地のチケットを渡して来たのは…」
白柳「はい…彼が用意してきたものです。ランサーズのメンバーを誘拐し、有宇さんとセレナさんに脅しをかけるために」
隼翼「それが理由か?」
白柳「はい…」
黒咲「他にはあるのか?」
白柳「次に自分がスタンダードに来るまで、エクシーズ次元の残党を監視するようにとは言われています」
白柳「…こんな事言っても信じてもらえないかもしれませんが、私自身も有宇さんがあんな事になるなんて…」
黒咲「被害者ヅラするな! 例え利用されたにしろ、貴様が俺達を裏切ったのは事実だ! この場で始末する!」
隼翼「やめろ黒咲」
黒咲「やらせろ!」
プルルルル… プルルルル…
隼翼「失礼。もしもし」ピッ
高城『隼翼さんですか?』
隼翼「高城君か? どうした?」
高城『乙坂さんが、乙坂さんが目を覚ましました!』
隼翼「っ!」
329: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 21:37:36.71 ID:8Rw/F+E9O
隼翼「記憶…喪失?」
高城「はい。おそらく、頭に強い衝撃を受けた事が原因で」
柚咲「ゆさりんの事も覚えてないんですかっ?」
有宇「ごめん、何も思い出せないんだ…君達は僕の友達だったの?」
高城「そうです、我々は同じクラスの生徒会の仲間であり、ランサーズのメンバーですから」
有宇「ランサーズ…さっき友利さんもその名前を言ってたけど、何なんですか?」
隼翼「敬語じゃなくていい。俺はお前の兄、乙坂隼翼。記憶がない状態で悪いが、今から全てを話す。聞いてくれ」
隼翼「二人共、少し有宇と二人きりにさせてもらえるか?」
高城「わかりました。柚咲さん、行きましょう」
柚咲「はい…」
数十分後
有宇「次元戦争? デュエルで?」
隼翼「そうだ。俺達は融合次元のアカデミアに打ち勝つ為にランサーズを結成した。お前はその一人であると同時に、エクシーズ次元の人間だった。何よりランサーズの中でも最強クラスの実力を持っていたんだ」
有宇「僕が、そんな力を…」
有宇「友利さんから聞いたんだけど、以前の僕にも兄さんと過ごした記憶がないんだよね? それはどうして」
隼翼「………」
有宇「兄さん?」
高城「はい。おそらく、頭に強い衝撃を受けた事が原因で」
柚咲「ゆさりんの事も覚えてないんですかっ?」
有宇「ごめん、何も思い出せないんだ…君達は僕の友達だったの?」
高城「そうです、我々は同じクラスの生徒会の仲間であり、ランサーズのメンバーですから」
有宇「ランサーズ…さっき友利さんもその名前を言ってたけど、何なんですか?」
隼翼「敬語じゃなくていい。俺はお前の兄、乙坂隼翼。記憶がない状態で悪いが、今から全てを話す。聞いてくれ」
隼翼「二人共、少し有宇と二人きりにさせてもらえるか?」
高城「わかりました。柚咲さん、行きましょう」
柚咲「はい…」
数十分後
有宇「次元戦争? デュエルで?」
隼翼「そうだ。俺達は融合次元のアカデミアに打ち勝つ為にランサーズを結成した。お前はその一人であると同時に、エクシーズ次元の人間だった。何よりランサーズの中でも最強クラスの実力を持っていたんだ」
有宇「僕が、そんな力を…」
有宇「友利さんから聞いたんだけど、以前の僕にも兄さんと過ごした記憶がないんだよね? それはどうして」
隼翼「………」
有宇「兄さん?」
330: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 22:38:28.52 ID:8Rw/F+E9O
隼翼「いいや、何でもない。すまなかった、有宇。ずっと謝りたかった」
隼翼「アカデミアがハートランドを攻撃した時、俺はお前と歩未だけは巻き込みたくないという一心で記憶を消し、スタンダードに送った」
隼翼「だがその結果、お前はアカデミアに捕らわれ、死よりも辛い目に合わせてしまった。歩未も同じだっ…」
隼翼「かつて、お前に言われた通りだった。俺はただ、怖かっただけなんだ。真実を打ち明けて、もしお前達に許されなかったらどうしようって…挙句には、お前の力がランサーズには欠かせない程になってて」ポロポロ
有宇「………」
隼翼「前のお前は、心底俺を恨んでいたんだろうな。当然だ。再会してから、兄と呼んでくれた事なんか一度もなかったから…」
隼翼「俺のして来た事は間違いだらけだった。もう一度だけ言わせてくれ」
隼翼「…ごめん、有宇。ごめんな」ポロポロ
有宇「………」
有宇「…大丈夫だよ、兄さん」
隼翼「っ…」
有宇「前の僕がどんな奴だったかはわからないけど、それじゃあ僕も同じだよ」
有宇「歩未ちゃんだっけ? もし彼女が一人で苦しんでいたんだとしたら、それは僕にも責任がある」
有宇「多分、前の僕も怖かったんだと思うんだ。一年間の間に、妹を孤独にしてしまった事」
有宇「何より、その歩未ちゃんを倒しちゃったのは僕なんだから…」
隼翼「それはっ…」
有宇「わかってる。だから、取り戻そう? 今度こそ、みんなで。今の僕は信じてるから」
隼翼「有宇…」
『お前は僕がヤツらに拉致された事を知っていた。だったら何故お前が歩未の側にいなかった? 妹の、家族を苦しんでいるのをただ黙って見ていた?』
『ま、僕もお前も人の事は言えない。お互い様さ。じゃあな』
隼翼「…本当、どっちが兄貴だかな」
隼翼「必ず勝つぞ、有宇」
有宇「うん…」
奈緒「…今の僕は信じてるからですか」
奈緒「全く、キャラ変わりすぎっすよ。あれじゃあただの温和な天然イケメンじゃないっすか」スッ
奈緒(《未来への思い》…)
奈緒「まあ、今はあなたが生きていてくれるだけで本望です」ポロポロ
奈緒(前のあなたが私をどう思っていたのか…それはわかりませんけど、今度はちゃんと私の事を好きになってもらうんで覚悟して下さいね。有宇君)
331: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 02:01:22.91 ID:/g5Wgwfw0
病院
有宇「バトル! 僕はキメラテック・ランページ・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」
高城「ぐおぉぉぉ…」
高城LP0
奈緒「これで10連勝…記憶がなくなってもデュエルの腕は落ちていませんね」
セレナ「当然だ。ユウがこんな筋肉馬鹿に負ける訳がない」
奈緒「まあ、今の有宇君の力を試すのに高城みたいな馬の骨じゃ役不足でしたね。次は私が相手になりましょうか?」
高城「筋肉馬鹿に馬の骨…」グサグサ
有宇「二人共言い過ぎだって…大丈夫、高城もまだまだ強くなる素質はあるよ。頑張ろう?」
高城「今の乙坂さんマジ天使っ」ガバッ
有宇「ちょっ」
奈緒(無言の回し蹴り)
高城「ぐっ!?」
有宇「高城!?」
奈緒「そいつなら心配いりませんよ。30秒もすれば復活します」
有宇「えぇー…」
黒咲「見事に振り回されてばかりだな、以前の貴様からは考えられん新鮮な光景だ」
有宇「前の僕はどんな奴だったの?」
奈緒「良く言えば冷静で泰然自若、悪く言えば女たらしの極悪非道野郎でしたね」
有宇「僕はそんな屑人間だったのか…」ガーン!
奈緒(普通にショック受けてるし、やりにくいなぁ)
セレナ「だが私はそんなお前に惹かれたのだ。お前を一番理解している私が言うんだから間違いはない」
有宇「セレナと僕はアカデミアに誘拐された時に知り合ったんだっけ?」
セレナ「そうだ。ズルでヘタレだった頃のユウも、最強ながら自分以外の何者をも信じなかったユウも、今のお人好しなユウも、全てを知っている一番の理解者だ。だから今後は私だけを頼るがいい」
奈緒「それは心外っすね。今の有宇君は右も左も分からない状態なんですよ? そんな有宇君を世間知らずのポンコツ娘なんかに任せてはおけません」
セレナ「誰がポンコツだ! アカデミア一人に戦闘不能にされた二番手は引っ込んでいろ!」
奈緒「ええそうです、有宇君に全てを背負わせてしまったのは私です。だから私には記憶をなくした有宇君の面倒を見る義務があるのです」
高城「この二人は変わりませんね…」
有宇「バトル! 僕はキメラテック・ランページ・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」
高城「ぐおぉぉぉ…」
高城LP0
奈緒「これで10連勝…記憶がなくなってもデュエルの腕は落ちていませんね」
セレナ「当然だ。ユウがこんな筋肉馬鹿に負ける訳がない」
奈緒「まあ、今の有宇君の力を試すのに高城みたいな馬の骨じゃ役不足でしたね。次は私が相手になりましょうか?」
高城「筋肉馬鹿に馬の骨…」グサグサ
有宇「二人共言い過ぎだって…大丈夫、高城もまだまだ強くなる素質はあるよ。頑張ろう?」
高城「今の乙坂さんマジ天使っ」ガバッ
有宇「ちょっ」
奈緒(無言の回し蹴り)
高城「ぐっ!?」
有宇「高城!?」
奈緒「そいつなら心配いりませんよ。30秒もすれば復活します」
有宇「えぇー…」
黒咲「見事に振り回されてばかりだな、以前の貴様からは考えられん新鮮な光景だ」
有宇「前の僕はどんな奴だったの?」
奈緒「良く言えば冷静で泰然自若、悪く言えば女たらしの極悪非道野郎でしたね」
有宇「僕はそんな屑人間だったのか…」ガーン!
奈緒(普通にショック受けてるし、やりにくいなぁ)
セレナ「だが私はそんなお前に惹かれたのだ。お前を一番理解している私が言うんだから間違いはない」
有宇「セレナと僕はアカデミアに誘拐された時に知り合ったんだっけ?」
セレナ「そうだ。ズルでヘタレだった頃のユウも、最強ながら自分以外の何者をも信じなかったユウも、今のお人好しなユウも、全てを知っている一番の理解者だ。だから今後は私だけを頼るがいい」
奈緒「それは心外っすね。今の有宇君は右も左も分からない状態なんですよ? そんな有宇君を世間知らずのポンコツ娘なんかに任せてはおけません」
セレナ「誰がポンコツだ! アカデミア一人に戦闘不能にされた二番手は引っ込んでいろ!」
奈緒「ええそうです、有宇君に全てを背負わせてしまったのは私です。だから私には記憶をなくした有宇君の面倒を見る義務があるのです」
高城「この二人は変わりませんね…」
332: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 02:05:52.59 ID:/g5Wgwfw0
有宇「大丈夫だよ、友利さんもセレナも。僕の心配をしてくれるのは嬉しいけど、一人じゃ何かと大変でしょ? セレナは外の事はあんまり詳しくないみたいだし、学校の事は友利さんに、家やアカデミアの事はセレナに頼らせてもらうんじゃ駄目かな?」
セレナ「あ? ああ…そうだな…」
奈緒「ま…まぁ、そうですね。一緒に暮らしてる訳ですし、一人の負担を重くする事はないでしょう」
高城(犬猿の仲だったセレナさんと友利さんが…天然ってすごい…)
奈緒「ああそれと、私の事は奈緒でいいっすよ。さん付けもいらないっす」
有宇「うん、わかった。奈緒」
奈緒「何というか、キャラ変わりましたね、本当に…」
黒咲「どいつもこいつも、鉄の意志も鋼の強さも感じられない。そしてちょろい」
ガチャ
柚咲「すみません、遅くなりました」
有宇「あ、黒羽さん。お疲れ」
柚咲「有宇さんも元気そうで何よりです! 友利さん、外に…」
奈緒「ああ、今から説明しますよ」
高城「これで全員が揃った訳ですが」
奈緒「なら本題に入りますか。入って来ていいっすよ」
ガチャ
沢渡「レディースエーンドジェントルメーン! ランサーズの中でもトップデュエリスト、ネオニュー沢渡のお出ましだぜ!」
白柳「ご無沙汰しています、有宇さん」
高城「? 沢渡さんに、白柳さん?」
セレナ「あ? ああ…そうだな…」
奈緒「ま…まぁ、そうですね。一緒に暮らしてる訳ですし、一人の負担を重くする事はないでしょう」
高城(犬猿の仲だったセレナさんと友利さんが…天然ってすごい…)
奈緒「ああそれと、私の事は奈緒でいいっすよ。さん付けもいらないっす」
有宇「うん、わかった。奈緒」
奈緒「何というか、キャラ変わりましたね、本当に…」
黒咲「どいつもこいつも、鉄の意志も鋼の強さも感じられない。そしてちょろい」
ガチャ
柚咲「すみません、遅くなりました」
有宇「あ、黒羽さん。お疲れ」
柚咲「有宇さんも元気そうで何よりです! 友利さん、外に…」
奈緒「ああ、今から説明しますよ」
高城「これで全員が揃った訳ですが」
奈緒「なら本題に入りますか。入って来ていいっすよ」
ガチャ
沢渡「レディースエーンドジェントルメーン! ランサーズの中でもトップデュエリスト、ネオニュー沢渡のお出ましだぜ!」
白柳「ご無沙汰しています、有宇さん」
高城「? 沢渡さんに、白柳さん?」
334: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 14:09:37.43 ID:IgmGTPJMO
柚咲「どうして二人が?」
奈緒「一応知らせておいた方がいいかと。その二人、明日から星ノ海学園に編入するんで」
黒咲「は?」
高城「随分と急な話ですね、隼翼さんの提案ですか?」
奈緒「ええ。手続きはすでに済ませてあるようなので、有宇君の退院と同時に」
柚咲「沢渡さんは中学生なのに同じ学年なんですか?」
沢渡「そう、飛び抜けた実力の俺様は飛び級が認められだという訳さ!」
奈緒「いえ、力量はともかく、一応そいつもランサーズのメンバーなので私達とコンタクトが取りやすいようにです」
沢渡「おい、力量はともかくってなんだ!? 一応ってなんだ!?」
黒咲「こんなオナラみたいな奴はどうでもいい! それよりふざけるな! その女は利用されてたとはいえアカデミアに手を貸していた裏切り者だぞ!」
奈緒「だからこそ。完全に信用する訳じゃありませんが、私達と敵対する気はないみたいですし、監視の意味も兼ねて編入してもらうんす」
高城「隼翼さんに聞いた話が本当なら彼女に非はありません。疑ってばかりでは始まりませんよ」
黒咲「ちっ…」
有宇「君達もランサーズ?」
沢渡「話には聞いてたが、本当に記憶がないみたいだな。丁度いいぜ乙坂有宇、この場であんたを倒して、俺こそがランサーズナンバー1だということを証明してやるぜ!」
奈緒「無駄な事はやめて下さい。あなた程度の実力じゃ1ターンで瞬殺です。腕の差が違いますよ」
沢渡「厳しぃぃぃーっ!」
341: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/07(土) 03:46:22.96 ID:GFjJoF3P0
乙坂家
有宇「ここが、僕の家?」
奈緒「そうです。歩未ちゃんがいない今だけ、あなたと私、ついでにセレナさんの三人で暮らしていました」
セレナ「誰がついでだ! 私はちゃんとユウに許可は取った! 押しかけてきたのはお前の方だ!」
奈緒「何度も言ってるじゃないですか、あなた達はアカデミア一番の標的なんです。そんな二人が同棲してるなんてバレたら狙われない理由がないっすよ」
セレナ「ふん…誰が派遣されようが、私とユウの敵ではない。記憶がなくとも、その実力は前のままなら尚更だ」
有宇「でも奈緒は僕とセレナを心配してくれてるんだろう? 前の僕みたいな事もあるかもしれないし、用心はした方がいいよ」
奈緒「ふふん…」
セレナ(こいつ…!)
有宇「それでセレナ、僕達に見せたいものって?」
セレナ「ああ、お前達にはまだ話していなかったが、これを見てくれ」カタカタカタ
有宇「パソコン?」
セレナ「これには記憶がなくなる前のユウが集めた情報がインプットされている。自分の身に何かか起こった時の事を考えて、後の者に託す為だろう」
奈緒「って、107ファイルって多いっすね…どんだけ信用されてないんですか」
セレナ「まずは、これを再生するぞ」ピッ
『この音声を聞いているという事は、白柳弓の正体が良からぬ方へと向かったという事になる』
奈緒「え…!?」
有宇「この声…僕…?」
『明日に行く遊園地、そこにアカデミアのアジトがあるという情報…少し都合良すぎる気もするな。正体を知れなかったのが残念だぜ。アカデミアに脅され仕方なく従ってたか? それとも”楽しかったぜェwwwお前らとの友情ごっこォ~~!”って感じだったのか?』
奈緒(明日の遊園地…つまりこれは、有宇君が倒れる前日に録音されたもの? こいつ、その時点から…)
『どっちにしても、その時点でシンクロ次元は敵だと考えたほうが利口かもしれんな。遅いかもしれないが、脅されていたとしたらカード化はしない方がいいと思うぜ。多少なりとも罪悪感があるなら、白柳だけを味方に引き入れる事も出来るかもしれないからな。じゃあ、そういう事で』
有宇「ここが、僕の家?」
奈緒「そうです。歩未ちゃんがいない今だけ、あなたと私、ついでにセレナさんの三人で暮らしていました」
セレナ「誰がついでだ! 私はちゃんとユウに許可は取った! 押しかけてきたのはお前の方だ!」
奈緒「何度も言ってるじゃないですか、あなた達はアカデミア一番の標的なんです。そんな二人が同棲してるなんてバレたら狙われない理由がないっすよ」
セレナ「ふん…誰が派遣されようが、私とユウの敵ではない。記憶がなくとも、その実力は前のままなら尚更だ」
有宇「でも奈緒は僕とセレナを心配してくれてるんだろう? 前の僕みたいな事もあるかもしれないし、用心はした方がいいよ」
奈緒「ふふん…」
セレナ(こいつ…!)
有宇「それでセレナ、僕達に見せたいものって?」
セレナ「ああ、お前達にはまだ話していなかったが、これを見てくれ」カタカタカタ
有宇「パソコン?」
セレナ「これには記憶がなくなる前のユウが集めた情報がインプットされている。自分の身に何かか起こった時の事を考えて、後の者に託す為だろう」
奈緒「って、107ファイルって多いっすね…どんだけ信用されてないんですか」
セレナ「まずは、これを再生するぞ」ピッ
『この音声を聞いているという事は、白柳弓の正体が良からぬ方へと向かったという事になる』
奈緒「え…!?」
有宇「この声…僕…?」
『明日に行く遊園地、そこにアカデミアのアジトがあるという情報…少し都合良すぎる気もするな。正体を知れなかったのが残念だぜ。アカデミアに脅され仕方なく従ってたか? それとも”楽しかったぜェwwwお前らとの友情ごっこォ~~!”って感じだったのか?』
奈緒(明日の遊園地…つまりこれは、有宇君が倒れる前日に録音されたもの? こいつ、その時点から…)
『どっちにしても、その時点でシンクロ次元は敵だと考えたほうが利口かもしれんな。遅いかもしれないが、脅されていたとしたらカード化はしない方がいいと思うぜ。多少なりとも罪悪感があるなら、白柳だけを味方に引き入れる事も出来るかもしれないからな。じゃあ、そういう事で』
342: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/07(土) 14:20:35.04 ID:1j5UQpFQO
奈緒「白柳さんだけを味方にですか…」
有宇「白柳さんって明日から編入して来る女の人だよね? 黒咲は随分と敵視してるみたいだったけど」
セレナ「利用されていたにしろ、あの女は私達を売ったんだ。お前達の学校に編入するのだって、監視が目的なんだろう?」
奈緒「そういう事っす。一応罪悪感は感じてるみたいですが、真意はわかりませんよ? その罪悪感すら演技かもしれないですし」
有宇「そうは見えなかったけど…高城も言ってたけど、疑ってばかりじゃ始まらないよ。一度話し合ってみるべきじゃない?」
セレナ「ユウがそうしたければするがいい。私はお前の考えに従う」
有宇「ありがとう、セレナ」
奈緒(本当にこの人あのゲス野郎と同一人物なんだろうか?)
沢渡&白柳、編入初日
沢渡「へぇ、ここが学食ってやつか? 結構広いんだな」
高城「ほとんどの生徒が使用する場所ですしね、どうします? よろしければオススメを紹介しますが」
沢渡「おう、この沢渡シンゴの舌を満足させてくれる昼飯を期待してるぜ。他の連中はいないのか?」
高城「友利さんや黒咲さんは一人の方が落ち着くそうてす。普段は乙坂さんと二人で食べる事が多かったですね。退院したばかりの事もあり、今は手続きに行ってますけど」
沢渡「って事は、今後は男三人で飯食うのかよ…気が進まねえなぁ」
高城「!」
沢渡「あ? どうした?」
高城「呼び出しです。急ぎましょう」
有宇「白柳さんって明日から編入して来る女の人だよね? 黒咲は随分と敵視してるみたいだったけど」
セレナ「利用されていたにしろ、あの女は私達を売ったんだ。お前達の学校に編入するのだって、監視が目的なんだろう?」
奈緒「そういう事っす。一応罪悪感は感じてるみたいですが、真意はわかりませんよ? その罪悪感すら演技かもしれないですし」
有宇「そうは見えなかったけど…高城も言ってたけど、疑ってばかりじゃ始まらないよ。一度話し合ってみるべきじゃない?」
セレナ「ユウがそうしたければするがいい。私はお前の考えに従う」
有宇「ありがとう、セレナ」
奈緒(本当にこの人あのゲス野郎と同一人物なんだろうか?)
沢渡&白柳、編入初日
沢渡「へぇ、ここが学食ってやつか? 結構広いんだな」
高城「ほとんどの生徒が使用する場所ですしね、どうします? よろしければオススメを紹介しますが」
沢渡「おう、この沢渡シンゴの舌を満足させてくれる昼飯を期待してるぜ。他の連中はいないのか?」
高城「友利さんや黒咲さんは一人の方が落ち着くそうてす。普段は乙坂さんと二人で食べる事が多かったですね。退院したばかりの事もあり、今は手続きに行ってますけど」
沢渡「って事は、今後は男三人で飯食うのかよ…気が進まねえなぁ」
高城「!」
沢渡「あ? どうした?」
高城「呼び出しです。急ぎましょう」
343: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/08(日) 02:56:02.24 ID:/3sq68Yt0
生徒会室
沢渡「飯時に呼び出すとは随分だなぁおい。ま、心の広い俺様は断る――ふぎゃっ!?」
沢渡「って、なんでいきなり辞書投げつけて来んだよ!?」
奈緒「遅い! 何の為に緊急招集かけたと思ってんだ。お前ら何型だ!?」
沢渡「仕方ねえだろ! 飯食ってたんだから!」
奈緒「あなた馬鹿なんですか? 緊急招集ですよ? たかが昼飯で許されると思ってるんですか? オナラみたいなネオ沢渡(笑)君」
沢渡「…お前ら、よくこんなのと一緒にやってられんな」
柚咲「もう慣れました!」
高城「まあ、いつもの事ですからね…」
黒咲「飯時でさえも気は引き締める。戦場でも大事な事だな」
白柳「ここは戦場ではなく学校ですが…」
有宇「ごめん、遅れちゃった。色々手続きに時間掛かっちゃって」
奈緒「いいっすよ、予め聞いてますから。それじゃあ始めましょうか」
沢渡「待てやコラァァ! 俺達の時と扱い違いすぎるだろ! 惚れた男は特別ってか!?」
高城「記憶がなくなる前は普通にドロップキックをかましてましたが…」
345: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/08(日) 23:26:24.33 ID:/3sq68Yt0
有宇「それで奈緒、話って?」
高城「白柳さんも居るという事は見ると、やはり彼女の?」
奈緒「単刀直入に言います。白柳さん、あなたはシンクロ次元を守るために形はどうあれランサーズを売った。それは間違いないですね?」
白柳「はい…そうです…」
奈緒「では正直に。再びシンクロ次元の人々が危険に晒されるなら、あなたはアカデミアに寝返ってでも故郷を守る事を選ぶ。そうですよね?」
白柳「…恐らく」
黒咲「貴様…」
高城「黒咲さん」
黒咲「ちっ…」
奈緒「はぁ…仕方がないとはいえ、これじゃあ信用するに値しませんね。やはり黒咲さんが倒した時点でカード化するべきだったのかもしれません」
柚咲「そんな…」
有宇「そうだよ、白柳さんだって望んでアカデミアに協力した訳じゃない。それに今はもう解放されたじゃないか」
高城「ですが、ユーリという男の任務は失敗しました。乙坂さんとセレナさんを捕まえるべく再び白柳さんに脅しをかけて来ないとも言えません」
有宇「それはそうだけどさ」
沢渡「オメーお人好し過ぎんぞ。そいつはあんたの記憶を奪った張本人と言っても過言じゃないんだぜ?」
黒咲「少なくとも、以前の貴様なら間違いなく始末していただろうな」
奈緒「とにかく、白柳さんは監視下に置きます。学園内には常にランサーズのメンバーと行動してもらう事と、身勝手な外出は禁止します。これらを破った場合は問答無用で敵と判断しますんでそこのとこだけよろしく」
白柳「わかりました…」
高城「白柳さんも居るという事は見ると、やはり彼女の?」
奈緒「単刀直入に言います。白柳さん、あなたはシンクロ次元を守るために形はどうあれランサーズを売った。それは間違いないですね?」
白柳「はい…そうです…」
奈緒「では正直に。再びシンクロ次元の人々が危険に晒されるなら、あなたはアカデミアに寝返ってでも故郷を守る事を選ぶ。そうですよね?」
白柳「…恐らく」
黒咲「貴様…」
高城「黒咲さん」
黒咲「ちっ…」
奈緒「はぁ…仕方がないとはいえ、これじゃあ信用するに値しませんね。やはり黒咲さんが倒した時点でカード化するべきだったのかもしれません」
柚咲「そんな…」
有宇「そうだよ、白柳さんだって望んでアカデミアに協力した訳じゃない。それに今はもう解放されたじゃないか」
高城「ですが、ユーリという男の任務は失敗しました。乙坂さんとセレナさんを捕まえるべく再び白柳さんに脅しをかけて来ないとも言えません」
有宇「それはそうだけどさ」
沢渡「オメーお人好し過ぎんぞ。そいつはあんたの記憶を奪った張本人と言っても過言じゃないんだぜ?」
黒咲「少なくとも、以前の貴様なら間違いなく始末していただろうな」
奈緒「とにかく、白柳さんは監視下に置きます。学園内には常にランサーズのメンバーと行動してもらう事と、身勝手な外出は禁止します。これらを破った場合は問答無用で敵と判断しますんでそこのとこだけよろしく」
白柳「わかりました…」
346: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/08(日) 23:35:38.83 ID:/3sq68Yt0
放課後
沢渡「よっしゃ終わったぁ!」
高城「では私は先に行きます」
有宇「白柳さんを部屋まで送るんだっけ?」
高城「はい、一日交代制ですからね。失礼します」
沢渡「アカデミアの情報もないし、仕方ねえな…有宇、お前この街に詳しいだろ? 案内してくれよ」
奈緒「あなた本当に無能ですね」
沢渡「あぁん!? んだと!?」
奈緒「今の有宇君には記憶がないんですよ? 道案内なんてできる訳ないじゃないですか。有宇君、私達も行きましょう」
有宇「あ、うん」
沢渡「どこ行くんだよ?」
有宇「買い出し、セレナが晩御飯にすき焼き希望らしいから」
沢渡「あの女居候してるくせに買い物もしねぇのか? ただのニートじゃねぇか」
有宇「いや、セレナもそれくらいはやってやるって言ってるんだけど、奈緒が…」
奈緒「有宇君は覚えてないかもしれませんが、彼女は以前、カレーのメニューの買い出しを頼んだ時、間違えて新型デュエルディスクを買って来た事があるんです。そんな人には任せてはおけませんよ」
沢渡「それ間違いじゃなくてわざとだろ絶対!?」
有宇「なんなら沢渡も一緒に来る? スーパーだから近場だけど」
沢渡「まあいいだろ。暇潰しにはなりそうだしな」
奈緒(余計な事を…)
沢渡「よっしゃ終わったぁ!」
高城「では私は先に行きます」
有宇「白柳さんを部屋まで送るんだっけ?」
高城「はい、一日交代制ですからね。失礼します」
沢渡「アカデミアの情報もないし、仕方ねえな…有宇、お前この街に詳しいだろ? 案内してくれよ」
奈緒「あなた本当に無能ですね」
沢渡「あぁん!? んだと!?」
奈緒「今の有宇君には記憶がないんですよ? 道案内なんてできる訳ないじゃないですか。有宇君、私達も行きましょう」
有宇「あ、うん」
沢渡「どこ行くんだよ?」
有宇「買い出し、セレナが晩御飯にすき焼き希望らしいから」
沢渡「あの女居候してるくせに買い物もしねぇのか? ただのニートじゃねぇか」
有宇「いや、セレナもそれくらいはやってやるって言ってるんだけど、奈緒が…」
奈緒「有宇君は覚えてないかもしれませんが、彼女は以前、カレーのメニューの買い出しを頼んだ時、間違えて新型デュエルディスクを買って来た事があるんです。そんな人には任せてはおけませんよ」
沢渡「それ間違いじゃなくてわざとだろ絶対!?」
有宇「なんなら沢渡も一緒に来る? スーパーだから近場だけど」
沢渡「まあいいだろ。暇潰しにはなりそうだしな」
奈緒(余計な事を…)
347: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/08(日) 23:44:23.08 ID:/3sq68Yt0
沢渡「しかし、アカデミアってのはやっぱり融合召喚しかして来ないのかねぇ」
奈緒「少なくとも、私達の世界ではみんなエクシーズ召喚を行ってましたね。それだけに有宇君がエクシーズ召喚をした時には驚いたものです。その時はハートランドの住人だとは思いませんでしたし、融合使いだとばかり」
有宇「どうして見せなかったんだろ?」
奈緒「直接聞いた事はありませんが、単に使うまでもなかったんでしょう。現に私や高城とのデュエルでは融合召喚だけで圧倒出来てましたし? 前のあなたの言葉を借りるなら”実力の差ってヤツ〜”とでも思ってたんじゃないっすか」
有宇「前の僕は女たらしに加えて性格まで悪かったのか!?」
沢渡「お前ら沢渡世代だろ? それならペンデュラムを極めなきゃ」
有宇「いや、僕のデッキにペンデュラムはちょっと…」
奈緒「それしか使えないからそんな事言ってるんすよ。そもそもペンデュラムは隼翼さんがアカデミアに対抗する為に会得した召喚方ですし、こいつのデッキ自体も隼翼さんから与えられた物です。もはやデュエリストを名乗っていいのかすら疑わしいレベルですよ」
沢渡「ダブルで厳しぃぃぃーーっ!」
「乙坂有宇だな?」
有宇「?」
奈緒(1、2…5人か。アカデミア? いや、それにしては見た事もない格好だ。でも有宇君を知っているという事は…)
沢渡「なんだ、てめぇら?」
「我々はセキュリティ。シンクロ次元のデュエリストだ」
349: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/09(月) 02:13:50.86 ID:tuF/Fl7v0
有宇「セキュリティ?」
「乙坂有宇、君には我々と一緒に来てもらおう」
「それと、セレナという少女にもだ」
有宇「どうして?」
「治安維持局の長官、ロジェ氏の命令だ。手荒な真似はしなくはない。大人しく従ってくれるね?」
奈緒「待って下さい。シンクロ次元がどうして二人を欲しがるんですか?」
「そんな理由は聞いていない。我々は従うだけ。大人しく投降しなさい」
「出なければ、力ずつで従ってもらう」
沢渡「おいおいおい、なんなんだてめぇらはいきなり出てきて偉そうに!」
「お前などに用はない。外野は引っ込んでいろ!」
沢渡「外野だぁ!? 俺を誰だと思っている!? 沢渡シンゴだ!」
有宇「いや、ちょっと落ち着いて」
沢渡「デュエルやろうってのか!? 上等だ! てめぇらに身の程ってもんを教えてやるぜ!」デュエルディスクセット
有宇「沢渡、まずは話し合って…」
奈緒(無言のデュエルディスクセット)
有宇「ちょっ、奈緒まで!?」
「「「「「「「デュエル」」」」」」」」
有宇「えぇー…」
351: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/09(月) 03:58:12.37 ID:tuF/Fl7v0
沢渡「うわああああぁぁぁっ!」
沢渡LP0
有宇「沢渡っ!」
沢渡「ぐはっ」
有宇「沢渡が…!」
奈緒「よりによってワンキルかよ!? 五対二で使えないにも程があるだろ!? 引くなっ」
「確保だ!」
沢渡「くそっ、HA☆NA☆SE!」
「これで残るは少女一人…」
有宇「奈緒…仕方ない!」デュエルディスクセット
(あれがユウか? 写真と容姿は一致。しかし、聞いていた印象とは大分違うみたいだね)
(もし実力が本物なら、あのくらい程度の数のなど切り抜けられるはずだけどねぇ)
数ターン後
「シンクロ召喚!」
「レベル7! 《スナイピング・ヘイジ-タイプ0》!」
攻撃力2400
「タイプ0は手札を一枚墓地へ送り、モンスターを破壊し、相手に400ダメージを与える!」
奈緒「くっ…」
奈緒LP3200
「バトルだ! スナイピング・ヘイジ-タイプ0で、ダイレクトアタック!」
奈緒「ああぁぁぁっ!」
奈緒LP800
有宇「奈緒!」
「よく頑張ったが、等々終わりの時がやって来たようだな」
有宇(全員の場に同じモンスター……この五人のデッキ、全てが同じものか? ならばやる手は一つ!)
有宇「僕のターン!」
有宇「僕は魔法カード、《オーバーロード・フュージョン》を発動!」
有宇「僕のフィールド・または墓地にある融合素材モンスターを除外し、機械族・闇属性の融合モンスター1体を特殊召喚する!」
有宇「僕は墓地にある《サイバー・ドラゴン》を含む五体のモンスターを除外!」
有宇「融合召喚!」
有宇「現れろ、《キメラテック・オーバー・ドラゴン》!」
攻撃力?
352: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/09(月) 04:00:21.77 ID:tuF/Fl7v0
有宇「このモンスターの攻撃力は融合素材としたモンスターの数×800の数値になる」
キメラテック・オーバー・ドラゴン(攻撃力4000)
「今更か? 多少攻撃力が高くともスナイピング・ヘイジ-タイプ0の効果ですぐに破壊してやる」
有宇「キメラテック・オーバー・ドラゴンは、融合素材としたモンスターの数だけ相手モンスターに攻撃ができる」
「何だと!?」
有宇「バトルだ! キメラテック・オーバー・ドラゴンで、五体のスナイピング・ヘイジ-タイプ0を攻撃!」
有宇「さらに速攻魔法、《リミッター解除》発動!」
有宇「自分フィールドの機械族モンスターの攻撃力を二倍にする!」
キメラテック・オーバー・ドラゴン(攻撃力8000)
有宇「エヴォリューション・レザルト・バースト! ゴレンダァ!」
「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0
沢渡「一気に五人を仕留めやがった!」
奈緒「シンクロ次元のデュエリストが二人を捕まえに来たとなれば、すでにアカデミアに…また一つ白柳さんに聞きたい事が出来ましたね」
「そうはさせない!」
有宇「な!?」
沢渡「増員部隊!? 今度は10人かよ!?」
「乙坂有宇、大人しく投降しろ!」
有宇「待って下さい! どうして僕達がっ」
奈緒「たった三人を相手に随分と弱気っすね…情けない」
「僕は、《黒竜の雛》を召喚!」
攻撃力800
有宇「!?」
奈緒「!?」
沢渡「は?」
(さあ、こっちだよ)
有宇「え?」
「黒竜の雛をリリースする事で、手札からこのモンスターを特殊召喚できる!」
「現れろ、《真紅眼の黒竜》!」
攻撃力2400
「レッドアイズ…!?」
「ブラックドラゴン…」
「待て! 奴らは!?」
「いない…逃げたのか!?」
「まだ遠くには行ってないはずだ! 探せ!」
キメラテック・オーバー・ドラゴン(攻撃力4000)
「今更か? 多少攻撃力が高くともスナイピング・ヘイジ-タイプ0の効果ですぐに破壊してやる」
有宇「キメラテック・オーバー・ドラゴンは、融合素材としたモンスターの数だけ相手モンスターに攻撃ができる」
「何だと!?」
有宇「バトルだ! キメラテック・オーバー・ドラゴンで、五体のスナイピング・ヘイジ-タイプ0を攻撃!」
有宇「さらに速攻魔法、《リミッター解除》発動!」
有宇「自分フィールドの機械族モンスターの攻撃力を二倍にする!」
キメラテック・オーバー・ドラゴン(攻撃力8000)
有宇「エヴォリューション・レザルト・バースト! ゴレンダァ!」
「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0
沢渡「一気に五人を仕留めやがった!」
奈緒「シンクロ次元のデュエリストが二人を捕まえに来たとなれば、すでにアカデミアに…また一つ白柳さんに聞きたい事が出来ましたね」
「そうはさせない!」
有宇「な!?」
沢渡「増員部隊!? 今度は10人かよ!?」
「乙坂有宇、大人しく投降しろ!」
有宇「待って下さい! どうして僕達がっ」
奈緒「たった三人を相手に随分と弱気っすね…情けない」
「僕は、《黒竜の雛》を召喚!」
攻撃力800
有宇「!?」
奈緒「!?」
沢渡「は?」
(さあ、こっちだよ)
有宇「え?」
「黒竜の雛をリリースする事で、手札からこのモンスターを特殊召喚できる!」
「現れろ、《真紅眼の黒竜》!」
攻撃力2400
「レッドアイズ…!?」
「ブラックドラゴン…」
「待て! 奴らは!?」
「いない…逃げたのか!?」
「まだ遠くには行ってないはずだ! 探せ!」
354: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/09(月) 14:09:26.14 ID:VhWuzZEHO
「ここまで来れば安心だね」
有宇「助かりました。ありがとうございます」
沢渡「何なんだよあいつらは…やっぱりシンクロ次元ってのはアカデミアと繋がってやがったのか?」
奈緒「それで、何故敵であるあなたが私達を助けたんですか?」
沢渡「敵?」
有宇「ちょっと奈緒、何を言って…」
奈緒「きっと黒咲さんや高城も同じ事を言うはずです。理由はもちろん、そのデュエルディスクですよ」
沢渡「デュエルディスク? あ…」
「なるほど…君がエクシーズ次元の。なら話は早いね」
「僕の名前は天上院吹雪、アカデミアのデュエリストさ」
沢渡「アカデミアだぁ!? だったら敵じゃねぇか!」
吹雪「アカデミア? そうだね。敵? それは違うね。第一、敵ならあの状況で助ける訳がない。そうじゃないのかい?」
奈緒「申し訳ないですが、一度似たような事件を耳にしているので、信用するしないを判断するにはまだ早いんす」
吹雪「ありゃりゃ、厳しいなぁ」
有宇「でも、何故アカデミアのあなたが僕達を?」
吹雪「君達となら出来ると思ったんだ。アカデミアの生徒を救う事を」
有宇「救う?」
356: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/10(火) 02:42:59.52 ID:9vrD27uh0
奈緒「救うだと?」
吹雪「アカデミアが君達エクシーズ次元の人間に何をしたか…僕も知っている。世界を一つに、その為に平和だったハートランドを壊滅させた事も」
沢渡「世界を一つにってのは具体的にどういう事なんだ?」
吹雪「それはプロフェッサーにしかわからない。アカデミアではプロフェッサーの命令が絶対。決して逆らう事などできないかね」
奈緒「世界を一つにする…大勢の人間をカードに封じ込める結果になってでもやり遂げるべき事と思ってるのか?」
吹雪「思わない訳がない」
奈緒「え…」
吹雪「本来アカデミアは、純粋にデュエルを学ぶ普通の学校だった。あの日、プロフェッサーが派遣されて来るまではね」
有宇「どういう意味ですか?」
吹雪「詳しい事はわからない。ただ彼がアカデミアにやって来てから、何もかもが変わってしまったんだ。誰もが優秀な戦士になれるよう、拷問のような訓練を受けさせていた。有宇君、君がアカデミアに居た頃と同じようなね」
有宇「僕が…アカデミアに――っ!」ズキッ
吹雪「…!」
奈緒「有宇君…!」
有宇「大丈夫だよ、奈緒。ちょっとズキズキしただけさ」
吹雪「何か訳ありのようだね。この話はひとまず置いておこう、君達がアカデミアに立ち向かう為に結成した、なんと言ったかな?」
奈緒「ランサーズです」
吹雪「そのメンバーを集めてくれないか? 全てはそこで話すよ」
吹雪「アカデミアが君達エクシーズ次元の人間に何をしたか…僕も知っている。世界を一つに、その為に平和だったハートランドを壊滅させた事も」
沢渡「世界を一つにってのは具体的にどういう事なんだ?」
吹雪「それはプロフェッサーにしかわからない。アカデミアではプロフェッサーの命令が絶対。決して逆らう事などできないかね」
奈緒「世界を一つにする…大勢の人間をカードに封じ込める結果になってでもやり遂げるべき事と思ってるのか?」
吹雪「思わない訳がない」
奈緒「え…」
吹雪「本来アカデミアは、純粋にデュエルを学ぶ普通の学校だった。あの日、プロフェッサーが派遣されて来るまではね」
有宇「どういう意味ですか?」
吹雪「詳しい事はわからない。ただ彼がアカデミアにやって来てから、何もかもが変わってしまったんだ。誰もが優秀な戦士になれるよう、拷問のような訓練を受けさせていた。有宇君、君がアカデミアに居た頃と同じようなね」
有宇「僕が…アカデミアに――っ!」ズキッ
吹雪「…!」
奈緒「有宇君…!」
有宇「大丈夫だよ、奈緒。ちょっとズキズキしただけさ」
吹雪「何か訳ありのようだね。この話はひとまず置いておこう、君達がアカデミアに立ち向かう為に結成した、なんと言ったかな?」
奈緒「ランサーズです」
吹雪「そのメンバーを集めてくれないか? 全てはそこで話すよ」
357: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/10(火) 02:58:47.08 ID:9vrD27uh0
高城「では私はこれで。明日には友利さんがお迎えに行くと思います」
白柳「わかりました。お疲れ様です」
高城「しつこいようですが、なるべく外出は控えて下さい。どうしてもする場合は私に一言連絡を入れる。そうしないと反逆と見なされてしまいますので」
白柳「大丈夫です。学校に行く時以外は外に出るつもりはありません」
高城「信じています」
「お前、ランサーズか?」
白柳「!?」
高城「誰です?」
「答えてもらおうか。乙坂有宇とセレナはどこに居る?」
高城「乙坂さんとセレナさんを狙っている…あなた、アカデミアですか?」
白柳「…違う」
高城「白柳さん?」
白柳「彼はシティのセキュリティ、デュエルチェイサー227です」
高城「シティ…シンクロ次元の?」
227「私を知っているのか…ならばお前が白柳氏か?」
白柳「そうです。高城さん、少し下がっていてください。彼とは私が戦います」
高城「戦うって…同じシンクロ次元同士でですか?」
227「失敗の責任も取らず私に挑んで来るか…」
白柳「私が勝ったら、長官の企みを話して頂けますか?」
227「いいだろう、お前を倒せば連続検挙記録更新! 昇進確定だ!」
「「デュエル」」
白柳「わかりました。お疲れ様です」
高城「しつこいようですが、なるべく外出は控えて下さい。どうしてもする場合は私に一言連絡を入れる。そうしないと反逆と見なされてしまいますので」
白柳「大丈夫です。学校に行く時以外は外に出るつもりはありません」
高城「信じています」
「お前、ランサーズか?」
白柳「!?」
高城「誰です?」
「答えてもらおうか。乙坂有宇とセレナはどこに居る?」
高城「乙坂さんとセレナさんを狙っている…あなた、アカデミアですか?」
白柳「…違う」
高城「白柳さん?」
白柳「彼はシティのセキュリティ、デュエルチェイサー227です」
高城「シティ…シンクロ次元の?」
227「私を知っているのか…ならばお前が白柳氏か?」
白柳「そうです。高城さん、少し下がっていてください。彼とは私が戦います」
高城「戦うって…同じシンクロ次元同士でですか?」
227「失敗の責任も取らず私に挑んで来るか…」
白柳「私が勝ったら、長官の企みを話して頂けますか?」
227「いいだろう、お前を倒せば連続検挙記録更新! 昇進確定だ!」
「「デュエル」」
360: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/10(火) 14:19:42.46 ID:9Ya8LA13O
白柳「リミットオーバー・アクセルシンクロォォォ!」
白柳「進化の光、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》!」
攻撃力4000
白柳「バトル! シューティング・クェーサー・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」
227「罠発動! 《魔法の筒》!」
227「このカードは、相手モンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える!」
227「4000のダメージを受けて、お前は終わりだぁぁぁっ!」
白柳「無駄です。シューティング・クェーサー・ドラゴンは魔法・罠・モンスター効果を無効にできる!」
227「なんだと!?」
高城「シューティング・クェーサー・ドラゴンの攻撃力4000…そしてダイレクトアタック。彼はもう終わりですね」
227「うわあああぁぁぁっ!」
227LP0
227「ぐっ」倒れ込む
白柳「私の勝ちです。話して頂けますね?」
227「…話すも何も、お前自身が一番よくわかってるんじゃないのか…?」
白柳「私の上司は行政評議会です。ロジェ長官ではありません」
227「…長官は、アカデミアと敵対している…奴らの狙いである乙坂有宇とセレナを確保すれば、プロフェッサーとの取り引きに利用できるとお考えになったのさ」
高城「シンクロ次元の長官が、アカデミアと敵対?」
227「それを邪魔するなら、お前も…くっくっくっ…一緒にアカデミアに始末されるがいい!」ビー!
白柳「!」
227、強制送還される。
白柳(何がなんだかわからない。ロジェ長官が何故…)
高城「一体どういう事ですか? 」
吹雪「その答えは、今にわかるよ」
白柳「…! 皆さんいつの間に」
高城「ランサーズが全員…それにあなたは?」
隼翼「話は後だ。今は場所を変えよう」
362: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 03:18:48.35 ID:lroJYZWD0
沢渡「シンクロ次元の長官が、元アカデミアの人間だぁ?」
吹雪「ああ、本名はジャン・ミシェル・ロジェ。表面はシティの治安を守る治安維持局の長官だが、裏の顔は離反者だ」
吹雪「彼はプロフェッサーの支配を嫌い、シンクロ次元に自分の王国を創るために逃れてきたと聞く」
美砂「つまり、そいつの目的はアカデミアへの復讐か?」
セレナ「その為に私達を捕らえようとするという事か?」
吹雪「わからない。弱みとして二人を確保しようとしたのか、交渉として確保しようとしたのか…その点は本人に聞くしかないね」
黒咲「シンクロ次元の事などどうでもいい。問題はアカデミアだ。貴様はアカデミアの人間なのだろう? 何故俺達を助ける?」
吹雪「言っただろう? 君達の力でアカデミアを元に戻して欲しい。暗示をかけられた生徒達を助ける術を」
吹雪「今のアカデミアは無差別に人々を襲い、ハンティングゲームをするかのように悲鳴を楽しんでいる。僕にはそれが許せない」
奈緒「正直、私達にそんな余裕はないんすけど」
白柳「その数は?」
吹雪「10人にも満たない。その中には僕の親友や妹も含まれているんだ」
黒咲「妹…」
吹雪「プロフェッサーの暗示を消す事ができるなら、この馬鹿げた戦争も終わる。何気ない日常を取り戻せるはずだよ」
沢渡「なら、あんたも当然…」
吹雪「ああ、ランサーズに入れて欲しい。自分で言うのもなんだが、僕は戦力になるよ?」
熊耳「どうするんだ、隼翼?」
隼翼「そうだな…天上院さん」
吹雪「吹雪でいいよ、苗字で呼ばれるのは慣れてないからね」
隼翼「では吹雪さん、入団テストをしてもらいたい」
高城「入団テスト?」
有宇「そんなのが必要なの?」
隼翼「戦力の把握は重要だからな。アカデミアと言うなら尚更だ」デュエルディスクセット
吹雪「ほぅ…リーダーが直々にお相手してくれるのかい?」
隼翼「手加減は無用だよ」
吹雪「そのつもりさ」
「「デュエル」」
365: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 19:05:15.26 ID:Le/64YvYO
隼翼LP4000
吹雪LP4000
吹雪「僕からやるよ。手札から、《伝説の黒石》を召喚!」
攻撃力0
吹雪「ブラック・オブ・レジェンドの効果発動!」
吹雪「このカードをリリースする事で、デッキからレベル7以下のレッドアイズモンスター1体を特殊召喚する!」
吹雪「現れろ、《真紅眼の黒竜》!」
攻撃力2400
熊耳「レッドアイズ・ブラックドラゴン…」
吹雪「魔法カード、《黒炎弾》を発動!」
吹雪「このターン、レッドアイズの攻撃を封じる代わりに、その攻撃力分のダメージを相手に与える!」
隼翼「な!?」
吹雪「受けろ、黒炎弾!」
隼翼「ぐううぅぅぅっ!」
隼翼LP1600
沢渡「いきなり2400のダメージかよ!」
奈緒「攻撃が許されない先行ターンなら黒炎弾のデメリットも意味をなさない。爽やかな顔してエグイっすね」
吹雪「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
吹雪・伏せカード:一枚
吹雪「入団テストは合格させてもらうよ」
隼翼「さあ、どうかな? こう見えても俺は厳しいタイプでね。俺のターン!」
吹雪LP4000
吹雪「僕からやるよ。手札から、《伝説の黒石》を召喚!」
攻撃力0
吹雪「ブラック・オブ・レジェンドの効果発動!」
吹雪「このカードをリリースする事で、デッキからレベル7以下のレッドアイズモンスター1体を特殊召喚する!」
吹雪「現れろ、《真紅眼の黒竜》!」
攻撃力2400
熊耳「レッドアイズ・ブラックドラゴン…」
吹雪「魔法カード、《黒炎弾》を発動!」
吹雪「このターン、レッドアイズの攻撃を封じる代わりに、その攻撃力分のダメージを相手に与える!」
隼翼「な!?」
吹雪「受けろ、黒炎弾!」
隼翼「ぐううぅぅぅっ!」
隼翼LP1600
沢渡「いきなり2400のダメージかよ!」
奈緒「攻撃が許されない先行ターンなら黒炎弾のデメリットも意味をなさない。爽やかな顔してエグイっすね」
吹雪「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
吹雪・伏せカード:一枚
吹雪「入団テストは合格させてもらうよ」
隼翼「さあ、どうかな? こう見えても俺は厳しいタイプでね。俺のターン!」
366: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 19:10:49.79 ID:Le/64YvYO
隼翼「俺はスケール1の《クリフォート・アーカイブ》とスケール9の《クリフォート・ツール》でペンデュラムスケールをセッティング!」
隼翼「これでレベル2から8までのモンスターが同時に召喚可能!」
隼翼「ペンデュラム召喚!」
隼翼「現れろ、《クリフォート・エイリアス》! 《クリフォート・シェル》!」
隼翼「この二体の攻撃力は、召喚時、元々の攻撃力が1800になる」
クリフォート・エイリアス(攻撃力1800)
クリフォート・シェル(攻撃力1800)
吹雪「なるほど…これがペンデュラム召喚か」
隼翼「クリフォート・アーカイブのペンデュラム効果により、自分フィールドのクリフォートモンスターの攻撃力は300ポイントアップする!」
クリフォート・エイリアス(攻撃力2100)
クリフォート・シェル(攻撃力2100)
吹雪「だがそれじゃあ、レッドアイズには及ばないね」
隼翼「これからさ。クリフォート・ツールのペンデュラム効果発動!」
隼翼「ライフポイント800を払い、デッキからクリフォートカードを手札に加える」
隼翼LP800
隼翼「俺が選んだのは、《クリフォート・ディスク》」
高城「このフィールドは…」
隼翼「俺はクリフォート・シェルとエイリアスをリリースして、アドバンス召喚!」
隼翼「現れろ、《クリフォート・ディスク》!」
攻撃力2800
隼翼「このカードがアドバンス召喚に成功した時、デッキからクリフォート二体を特殊召喚できる!」
隼翼「デッキの《クリフォート・アセンブラ》二体を特殊召喚!」
クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)
クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)
隼翼「アーカイブの効果により、全てのクリフォートモンスターの攻撃力は300ポイントアップする」
クリフォート・ディスク(攻撃力3100)
クリフォート・アセンブラ(攻撃力2700)
クリフォート・アセンブラ(攻撃力2700)
隼翼「これでレベル2から8までのモンスターが同時に召喚可能!」
隼翼「ペンデュラム召喚!」
隼翼「現れろ、《クリフォート・エイリアス》! 《クリフォート・シェル》!」
隼翼「この二体の攻撃力は、召喚時、元々の攻撃力が1800になる」
クリフォート・エイリアス(攻撃力1800)
クリフォート・シェル(攻撃力1800)
吹雪「なるほど…これがペンデュラム召喚か」
隼翼「クリフォート・アーカイブのペンデュラム効果により、自分フィールドのクリフォートモンスターの攻撃力は300ポイントアップする!」
クリフォート・エイリアス(攻撃力2100)
クリフォート・シェル(攻撃力2100)
吹雪「だがそれじゃあ、レッドアイズには及ばないね」
隼翼「これからさ。クリフォート・ツールのペンデュラム効果発動!」
隼翼「ライフポイント800を払い、デッキからクリフォートカードを手札に加える」
隼翼LP800
隼翼「俺が選んだのは、《クリフォート・ディスク》」
高城「このフィールドは…」
隼翼「俺はクリフォート・シェルとエイリアスをリリースして、アドバンス召喚!」
隼翼「現れろ、《クリフォート・ディスク》!」
攻撃力2800
隼翼「このカードがアドバンス召喚に成功した時、デッキからクリフォート二体を特殊召喚できる!」
隼翼「デッキの《クリフォート・アセンブラ》二体を特殊召喚!」
クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)
クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)
隼翼「アーカイブの効果により、全てのクリフォートモンスターの攻撃力は300ポイントアップする」
クリフォート・ディスク(攻撃力3100)
クリフォート・アセンブラ(攻撃力2700)
クリフォート・アセンブラ(攻撃力2700)
367: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 19:18:35.60 ID:Le/64YvYO
白柳「攻撃力3100のモンスターと2700のモンスターが二体…!」
セレナ「このターンで決めるつもりか?」
吹雪「確かに、厳しい入団テストになりそうだ…」
隼翼「バトルだ! クリフォート・ディスクで、レッドアイズ・ブラックドラゴンを攻撃!」
吹雪「ぐうっ…」
吹雪LP3300
隼翼「クリフォート・アセンブラで、ダイレクトアタック!」
吹雪「うわあああぁぁぁっ!」
吹雪LP600
美砂「これで残りライフは600…!」
熊耳「攻撃力2700のアセンブラのダイレクトアタックが決まれば、隼翼の勝ちが確定する」
沢渡「なんだよ呆気ねえ、流石は数の暴力だけのアカデミアってとこか」
有宇「………」
隼翼「トドメだ! 二体目のクリフォート・アセンブラで、ダイレクトアタック!」
吹雪「罠発動! 《レッドアイズ・スピリッツ》!」
吹雪「墓地に存在するレッドアイズモンスター1体を復活させる!」
吹雪「僕は破壊されたレッドアイズ・ブラックドラゴンを守備表示で特殊召喚!」
守備力2000
美砂「守りやがった!」
隼翼「…バトル再開! クリフォート・アセンブラ! レッドアイズを破壊!」
吹雪「くっ…」
吹雪(すまない、レッドアイズ…)
隼翼「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」
隼翼・伏せカード:一枚
隼翼「このエンドフェイズ、クリフォート・ディスクの効果で特殊召喚したモンスターは破壊される」
奈緒「今の攻撃は凌ぎましたか」
高城「隼翼さんの場にはほぼ万全の耐性をもつクリフォート・ディスク、これでは吹雪さんも厳しいのでは?」
有宇「いや…彼にはまだ…」
隼翼「手加減は無用だと言ったはずだ。そろそろ見せてくれもいいんじゃないか?」
吹雪「実力を、かい? そうだね、ではこのブリザードプリンス、天上院吹雪の本気をとくとお見せしよう!」
セレナ「このターンで決めるつもりか?」
吹雪「確かに、厳しい入団テストになりそうだ…」
隼翼「バトルだ! クリフォート・ディスクで、レッドアイズ・ブラックドラゴンを攻撃!」
吹雪「ぐうっ…」
吹雪LP3300
隼翼「クリフォート・アセンブラで、ダイレクトアタック!」
吹雪「うわあああぁぁぁっ!」
吹雪LP600
美砂「これで残りライフは600…!」
熊耳「攻撃力2700のアセンブラのダイレクトアタックが決まれば、隼翼の勝ちが確定する」
沢渡「なんだよ呆気ねえ、流石は数の暴力だけのアカデミアってとこか」
有宇「………」
隼翼「トドメだ! 二体目のクリフォート・アセンブラで、ダイレクトアタック!」
吹雪「罠発動! 《レッドアイズ・スピリッツ》!」
吹雪「墓地に存在するレッドアイズモンスター1体を復活させる!」
吹雪「僕は破壊されたレッドアイズ・ブラックドラゴンを守備表示で特殊召喚!」
守備力2000
美砂「守りやがった!」
隼翼「…バトル再開! クリフォート・アセンブラ! レッドアイズを破壊!」
吹雪「くっ…」
吹雪(すまない、レッドアイズ…)
隼翼「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」
隼翼・伏せカード:一枚
隼翼「このエンドフェイズ、クリフォート・ディスクの効果で特殊召喚したモンスターは破壊される」
奈緒「今の攻撃は凌ぎましたか」
高城「隼翼さんの場にはほぼ万全の耐性をもつクリフォート・ディスク、これでは吹雪さんも厳しいのでは?」
有宇「いや…彼にはまだ…」
隼翼「手加減は無用だと言ったはずだ。そろそろ見せてくれもいいんじゃないか?」
吹雪「実力を、かい? そうだね、ではこのブリザードプリンス、天上院吹雪の本気をとくとお見せしよう!」
368: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 19:23:43.37 ID:Le/64YvYO
吹雪「僕のターン、ドロー!」
吹雪「僕は魔法カード、《真紅眼融合》を発動!」
黒咲「っ!」
吹雪「自分の手札・デッキ・フィールドから、決められた素材モンスターを墓地へ送り、 レッドアイズモンスターを素材とする融合モンスター1体を融合召喚する!」
吹雪「僕はデッキの《デーモンの召喚》と《真紅眼の黒竜》を墓地に送り、融合!」
吹雪「融合召喚!」
吹雪「現れろ、《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》!」
攻撃力3200
隼翼「攻撃力3200!?」
セレナ「あれが奴の融合モンスター…」
吹雪「クリフォート・ディスクに耐性があろうとそれは効果に過ぎない! バトルだ!」
吹雪「悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンで、クリフォート・ディスクを攻撃!」
隼翼「罠発動! 《ドレインシールド》!」
吹雪「残念だけど…このカードが攻撃する時、 相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスターの効果を発動できない!」
隼翼「何!?」
吹雪「いけ、メテオ・フレア!」
隼翼「ぐうっ!」
隼翼LP700
吹雪「悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンの効果発動!」
吹雪「融合召喚したこのカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、 墓地のレッドアイズ通常モンスター1体を対象とし、 そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」
隼翼「なんだと!?」
吹雪「僕の墓地にはレッドアイズ・ブラックドラゴンが眠っている。僕はこのカードをデッキに戻し、2400のダメージを君に与える!」
隼翼「うわあああぁぁぁっ!」
隼翼LP0
吹雪「僕は魔法カード、《真紅眼融合》を発動!」
黒咲「っ!」
吹雪「自分の手札・デッキ・フィールドから、決められた素材モンスターを墓地へ送り、 レッドアイズモンスターを素材とする融合モンスター1体を融合召喚する!」
吹雪「僕はデッキの《デーモンの召喚》と《真紅眼の黒竜》を墓地に送り、融合!」
吹雪「融合召喚!」
吹雪「現れろ、《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》!」
攻撃力3200
隼翼「攻撃力3200!?」
セレナ「あれが奴の融合モンスター…」
吹雪「クリフォート・ディスクに耐性があろうとそれは効果に過ぎない! バトルだ!」
吹雪「悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンで、クリフォート・ディスクを攻撃!」
隼翼「罠発動! 《ドレインシールド》!」
吹雪「残念だけど…このカードが攻撃する時、 相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスターの効果を発動できない!」
隼翼「何!?」
吹雪「いけ、メテオ・フレア!」
隼翼「ぐうっ!」
隼翼LP700
吹雪「悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンの効果発動!」
吹雪「融合召喚したこのカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、 墓地のレッドアイズ通常モンスター1体を対象とし、 そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」
隼翼「なんだと!?」
吹雪「僕の墓地にはレッドアイズ・ブラックドラゴンが眠っている。僕はこのカードをデッキに戻し、2400のダメージを君に与える!」
隼翼「うわあああぁぁぁっ!」
隼翼LP0
370: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 22:30:41.01 ID:Le/64YvYO
熊耳「隼翼が、負けただと…」
奈緒(あの隼翼さんが有宇君以外に負けるなんて…この人、ちゃらんぽらんなだけじゃないみたいっすね)
吹雪「どうだ? 少しは僕の力をわかってくれたかい?」
隼翼「ああ、十分だ。少し悔しい気もするが、アカデミアに吹雪さん程の実力者が居るとはな」
吹雪「これでもかつてはキングと呼ばれた男だからね。ペンデュラム召喚の凄さは見せてもらったし、僕も満足だ」
セレナ「キング? まさか、お前がフブキングだったのかっ?」
黒咲「キングだと?」
沢渡「あぁ? 何だよフブキングって?」
セレナ「アカデミアの双璧と呼ばれていた男の一人だ。私は何年も館で軟禁されていたから噂でしか耳にしなかったが」
美砂「双璧って事は、もう一人はクイーンなのか?」
吹雪「いいや、カイザーさ。僕の親友のね」
高城「親友? という事は…」
吹雪「ああ、彼もプロフェッサーの暗示に掛かっている一人という訳さ。気をつけてくれよ有宇君、少なくとも彼は僕と同等かそれ以上の強さを持つはずだからね」
有宇「何故僕に?」
吹雪「そう遠くない内に、彼と君は戦う事になるだろうからね。僕は彼を止められるのは君だけだと思ってるんだ」
有宇「?」
吹雪「いずれわかるさ、いずれね」
白柳「単純にカイザーの相手になれるのが有宇さんだけという訳なのでは?」
隼翼「ともあれ、アカデミアの双璧が仲間に加わってくれたのは嬉しい誤算だ。歓迎するよ」
吹雪「ああ、これから宜しく」
奈緒(あの隼翼さんが有宇君以外に負けるなんて…この人、ちゃらんぽらんなだけじゃないみたいっすね)
吹雪「どうだ? 少しは僕の力をわかってくれたかい?」
隼翼「ああ、十分だ。少し悔しい気もするが、アカデミアに吹雪さん程の実力者が居るとはな」
吹雪「これでもかつてはキングと呼ばれた男だからね。ペンデュラム召喚の凄さは見せてもらったし、僕も満足だ」
セレナ「キング? まさか、お前がフブキングだったのかっ?」
黒咲「キングだと?」
沢渡「あぁ? 何だよフブキングって?」
セレナ「アカデミアの双璧と呼ばれていた男の一人だ。私は何年も館で軟禁されていたから噂でしか耳にしなかったが」
美砂「双璧って事は、もう一人はクイーンなのか?」
吹雪「いいや、カイザーさ。僕の親友のね」
高城「親友? という事は…」
吹雪「ああ、彼もプロフェッサーの暗示に掛かっている一人という訳さ。気をつけてくれよ有宇君、少なくとも彼は僕と同等かそれ以上の強さを持つはずだからね」
有宇「何故僕に?」
吹雪「そう遠くない内に、彼と君は戦う事になるだろうからね。僕は彼を止められるのは君だけだと思ってるんだ」
有宇「?」
吹雪「いずれわかるさ、いずれね」
白柳「単純にカイザーの相手になれるのが有宇さんだけという訳なのでは?」
隼翼「ともあれ、アカデミアの双璧が仲間に加わってくれたのは嬉しい誤算だ。歓迎するよ」
吹雪「ああ、これから宜しく」
372: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/12(木) 02:27:22.44 ID:fSWCt0XA0
翌日
有宇「うん、そう。このタイミングで速攻魔法だね」
「なるほど…複雑なんですね」
有宇「でも驚いたよ。急に僕にデュエルを教わりたいなんて」
「私達、あの舞網チャンピオンシップ見てたんです!」
「黒咲君のデュエルもインパクトあったけど、やっぱり乙坂君のデュエルが一番良かったよね! どれだけ追い詰められても自分のペースを崩さないって言うの? 痺れる〜」
奈緒「………」
柚咲「有宇さん、すっかり人気者ですねー」
高城「以前からファンは居たみたいですが、黒咲さんと一緒で近寄りがたい雰囲気があったせいか友人はあまり多い方ではなかったんですがね」
奈緒「あの顔で今は性格も良し、デュエルも強いとなればそりゃあモテるでしょう」
奈緒「た・だ! 記憶がなくなっても女たらしの乙坂有宇君は健在みたいですがね」
沢渡「あれれ〜? 普段はほとんど無表情で淡々とした口調の友利奈緒さんも想い人を取られると嫉妬しちゃうのかな〜?」
バギィ!
奈緒(無言のハイキック)
黒咲「活動はないのか?」
奈緒「特別変わった事はありません。今日の担当はあなたですよね? 引き続き白柳さんの監視をお願いします」
黒咲「ふん…俺は先にあの女を送って来る」
奈緒「では私も行きますか」
高城「乙坂さんと一緒に帰らないんですか? 同棲してるんでしょう?」
奈緒「いいんじゃないすか? 有宇君も素直じゃない私なんかよりも周りの女にキャーキャー言われてる方が幸せでしょう」
沢渡「おーおー、今度は拗ねたぜ。でもこのままじゃ本当に誰かに有宇を――ぶべらっ!?」
奈緒(無言の二回目ハイキック)
373: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/12(木) 02:57:31.60 ID:fSWCt0XA0
奈緒「ったく、天然というか博愛主義というか…これじゃあ前みたいな外道で天衣無縫な方が良かったような気がして来た」
「キャー! 素敵ーっ!」
「吹雪様ーっ! こっち向いてーっ!」
奈緒「あ? 吹雪様?」
吹雪「応援ありがとう!」
「吹雪様! サインして下さい!」
吹雪「ああ、いいとも」
「感激ーっ! 一生大事にします!」
吹雪「ふ…」スッ
吹雪「君達の瞳に何が見える?」
「え? 空…?」
「天…」
吹雪「ん〜〜〜…JOIN!!」
「きゃあぁぁぁぁぁああああ!!」
「きゃあぁぁぁぁぁああああ!!」
奈緒「引くなっ!」
吹雪「おや、奈緒ちゃん。偶然だね」
奈緒「どうも、つーかあなた随分とスタンダードを満喫してるんすね」
377: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/12(木) 14:19:10.42 ID:09LZkKWLO
吹雪「記憶喪失か…それで僕が知っている有宇君の情報とは違う訳か」
奈緒「マジで心臓に悪いっすよ、まあ彼がああなったのは私のせいなんですけど」
吹雪「自分を犠牲にしてでも仲間を守る…その代償として記憶をなくしてしまう事になっても、かっこいいじゃないか」
奈緒「そうです…かっこつけすぎなんす。時々考えちゃうんですよねぇ。私の前に居るのは乙坂有宇で間違はない…でも、あの時の彼はもういないって」
吹雪「今の有宇君は不満かい?」
奈緒「いえ、むしろ素直過ぎて困ってるくらいですよ。ただですねぇ、最近の彼は女子から人気があるのをいいことにデレデレしまくってるから、また女たらしにならないか心配してるだけです」
吹雪「可愛いなぁ、何? 嫉――」
奈緒「………」ギロッ
吹雪「ごほん…君の瞳に何が見える?」
奈緒「なんすかいきなり?」
吹雪「いいから答えてくれ」
奈緒「あなた、海、砂浜、鼻血出して倒れてる女子、サーフボード」
吹雪「いや、この指の先…」
奈緒「…あなたの指ですね」
吹雪「そこじゃない!! この指の先にあるもの!!」
奈緒「眩しい太陽」
吹雪「…なんて事だ…この僕が負けるなんて…」
384: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/13(金) 04:02:22.23 ID:lPlf4ApJ0
奈緒「で、結局何が言いたいんすか?」
吹雪「簡単さ、彼が他の女の子に目を向けているなら、こちらに向かせればいい。僕はいつだって恋する者の味方だよ」
奈緒「こ…!? 何言って!」
高城「おや、珍しい組み合わせですね」
セレナ「何をしてるのだ?」
奈緒「な…」
吹雪「有宇君の話さ」
奈緒「おい!」
高城「乙坂さんの?」
吹雪「丁度いいから聞いちゃおうかな? セレナ、君は有宇君をどう思ってるんだ?」
セレナ「ユウは私が認めた最強と呼べる男だ。このスタンダードに来たのも、ユウが居ることを耳にしたから」
吹雪「そうか…つまり、恋という訳だ」
奈緒「いや、なんでそこで恋なんすか」
セレナ「そうだ」
奈緒「あんたも納得するなっ」
セレナ「私はユウを愛している。ユウは私の初めて(の勝利)を奪った男だからな」
奈緒「…………」
吹雪「…………ワォッ」
高城「は、初めて…ですか?」
セレナ「そうだ。そしてユウは私の奪ったものを返すことはなかった。もちろん最初は何故あんな奴に負けたのかと悔しい思いでいっぱいだった」
セレナ「だが、何度やり合っても結果は同じ。私は一度たりともユウに勝つことができなかった」
奈緒「ちょっと待て! あんた何回有宇君と たんですか!?」
セレナ「さぁな、いちいち数えてはいない」
高城「数えられないくらい!?」
吹雪「簡単さ、彼が他の女の子に目を向けているなら、こちらに向かせればいい。僕はいつだって恋する者の味方だよ」
奈緒「こ…!? 何言って!」
高城「おや、珍しい組み合わせですね」
セレナ「何をしてるのだ?」
奈緒「な…」
吹雪「有宇君の話さ」
奈緒「おい!」
高城「乙坂さんの?」
吹雪「丁度いいから聞いちゃおうかな? セレナ、君は有宇君をどう思ってるんだ?」
セレナ「ユウは私が認めた最強と呼べる男だ。このスタンダードに来たのも、ユウが居ることを耳にしたから」
吹雪「そうか…つまり、恋という訳だ」
奈緒「いや、なんでそこで恋なんすか」
セレナ「そうだ」
奈緒「あんたも納得するなっ」
セレナ「私はユウを愛している。ユウは私の初めて(の勝利)を奪った男だからな」
奈緒「…………」
吹雪「…………ワォッ」
高城「は、初めて…ですか?」
セレナ「そうだ。そしてユウは私の奪ったものを返すことはなかった。もちろん最初は何故あんな奴に負けたのかと悔しい思いでいっぱいだった」
セレナ「だが、何度やり合っても結果は同じ。私は一度たりともユウに勝つことができなかった」
奈緒「ちょっと待て! あんた何回有宇君と たんですか!?」
セレナ「さぁな、いちいち数えてはいない」
高城「数えられないくらい!?」
386: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/13(金) 19:19:41.94 ID:OUVraMwgO
セレナ「ああ、おそらく一日に10回はやった」
高城「………」ドン引き
吹雪「うーん、まさに恋の痛み分け。記憶がなくなる前の有宇君とは是非とも一度話してみたいものだ」
奈緒「…やっぱりあれっすか? 有宇君のって凄いんですか?」
高城「いやそれ聞いちゃうんですか」
セレナ「凄い? 今更だろ。やはりお前はユウには相応しくない」
奈緒「」カチン
セレナ「だが私は違う。お前や兄である隼翼、誰よりもユウを理解している。だからこそ私だけにパソコンにインプットされた情報を送ったに違いない」
奈緒「確かに、有宇君との思い出という点では私はまだ浅いです。ですが、”今の”彼に信用されているのはどっちでしょう? それに記憶がなくなる前の有宇君は強い女に惹かれますから」
セレナ「何も問題はない。両方私だ」
高城「まあまあ、乙坂さんも大人しくなったんですし、お二人もこれを機に仲良くしましょうよ、同じランサーズの仲間じゃないですか」
セレナ「それとこれとは別だ!」
奈緒「初めて意見が合いましたね。私も泥棒猫などと仲良くはできません」
高城「はぁ…」
高城「………」ドン引き
吹雪「うーん、まさに恋の痛み分け。記憶がなくなる前の有宇君とは是非とも一度話してみたいものだ」
奈緒「…やっぱりあれっすか? 有宇君のって凄いんですか?」
高城「いやそれ聞いちゃうんですか」
セレナ「凄い? 今更だろ。やはりお前はユウには相応しくない」
奈緒「」カチン
セレナ「だが私は違う。お前や兄である隼翼、誰よりもユウを理解している。だからこそ私だけにパソコンにインプットされた情報を送ったに違いない」
奈緒「確かに、有宇君との思い出という点では私はまだ浅いです。ですが、”今の”彼に信用されているのはどっちでしょう? それに記憶がなくなる前の有宇君は強い女に惹かれますから」
セレナ「何も問題はない。両方私だ」
高城「まあまあ、乙坂さんも大人しくなったんですし、お二人もこれを機に仲良くしましょうよ、同じランサーズの仲間じゃないですか」
セレナ「それとこれとは別だ!」
奈緒「初めて意見が合いましたね。私も泥棒猫などと仲良くはできません」
高城「はぁ…」
387: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/13(金) 19:27:16.42 ID:OUVraMwgO
吹雪「うむうむ…そういう事なら、この恋の魔術師・ブリザードプリンス、天上院吹雪の出番さ!」
吹雪「有宇君の好みが強い女の子だというなら、デュエルで決着をつけたらどうだい?」
セレナ「デュエル…」
奈緒「そういえば、あなたとは15勝15敗のままでしたね。いいっすよ、今度こそ完膚なきまでに叩き潰してあげます」
セレナ「面白い。アカデミアとのデュエルの肩慣らし程度にはなるだろう。ユウの隣に相応しいのは私だ!」
「「デュエル」」
奈緒LP4000
セレナLP4000
高城「あぁ…結局行き着く先はデュエルですか」
セレナ「私のターン! 私は手札から、魔法カード、《融合》を発動!」
セレナ「融合するのは、《月光蒼猫》と《月光紫蝶》!」
セレナ「青き闇を徘徊する猫よ!紫の毒持つ蝶よ!月の引力により渦巻きて新たなる力と生まれ変わらん!」
セレナ「融合召喚!」
セレナ「現れ出でよ、月明かりに舞い踊る美しき野獣! 《月光舞猫姫》!」
攻撃力2400
セレナ「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
セレナ・伏せカード:一枚
奈緒「はいはいいつものいつもの」
セレナ「私はユウと何度も戦い、約束した。必ずプロフェッサーを打ち倒すとな。例えユウの記憶がなくなろうと、私の想いは変わらん!」
吹雪「いいねぇ、有宇君の記憶が奪われようとも、約束を果たそうとする一途な想い! 揺らぐ事のない信頼!」
吹雪「セレナ、君に有宇君との胸キュンポイント1点!」
高城「なんですかその特別ルール!?」
吹雪「有宇君の好みが強い女の子だというなら、デュエルで決着をつけたらどうだい?」
セレナ「デュエル…」
奈緒「そういえば、あなたとは15勝15敗のままでしたね。いいっすよ、今度こそ完膚なきまでに叩き潰してあげます」
セレナ「面白い。アカデミアとのデュエルの肩慣らし程度にはなるだろう。ユウの隣に相応しいのは私だ!」
「「デュエル」」
奈緒LP4000
セレナLP4000
高城「あぁ…結局行き着く先はデュエルですか」
セレナ「私のターン! 私は手札から、魔法カード、《融合》を発動!」
セレナ「融合するのは、《月光蒼猫》と《月光紫蝶》!」
セレナ「青き闇を徘徊する猫よ!紫の毒持つ蝶よ!月の引力により渦巻きて新たなる力と生まれ変わらん!」
セレナ「融合召喚!」
セレナ「現れ出でよ、月明かりに舞い踊る美しき野獣! 《月光舞猫姫》!」
攻撃力2400
セレナ「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
セレナ・伏せカード:一枚
奈緒「はいはいいつものいつもの」
セレナ「私はユウと何度も戦い、約束した。必ずプロフェッサーを打ち倒すとな。例えユウの記憶がなくなろうと、私の想いは変わらん!」
吹雪「いいねぇ、有宇君の記憶が奪われようとも、約束を果たそうとする一途な想い! 揺らぐ事のない信頼!」
吹雪「セレナ、君に有宇君との胸キュンポイント1点!」
高城「なんですかその特別ルール!?」
388: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/14(土) 04:09:45.25 ID:POlg1Mrn0
奈緒「私のターン!」
奈緒「私は《セイクリッド・グレディ》を召喚!」
攻撃力1600
奈緒「このカードが召喚に成功した事で、手札からレベル4の《セイクリッド・アクベス》を特殊召喚!」
攻撃力800
奈緒「このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 全てのセイクリッドモンスターの攻撃力は500ポイントアップします」
セイクリッド・アクベス(攻撃力1300)
セイクリッド・グレディ(攻撃力2100)
奈緒「私はセイクリッド・グレディとアクベスでオーバーレイ・ネットワークを構築!」
奈緒「エクシーズ召喚!」
奈緒「ランク4! 《セイクリッド・ビーハイブ》!」
攻撃力2400
奈緒「セイクリッド・ビーハイブで、ムーンライト・キャット・ダンサーを攻撃!」
セレナ「攻撃力は同じ…相打ち狙いか!?」
奈緒「いえ? セイクリッド・ビーハイブの効果!」
奈緒「セイクリッドモンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時、オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで1000アップする!」
セイクリッド・ビーハイブ(攻撃力3400)
セレナ「攻撃力3400だと!?」
奈緒「バトルは継続中」
セレナ「ぐっ…!」
セレナLP3000
奈緒「あなた達二人の思い出は決して忘れる事は出来ない程運命的な出会いだったんでしょう。でも、それは私も同じですよ。そりゃあ最初は戦力の確保と監視が目的でしたけど、私に初めて人を信じる事を教えてくれたのはあいつですから」
セレナ「人を信じるだと? お前、ユウの事をわかってるのか?」
奈緒「ええ。あいつはアカデミアに誘拐されてから人を信じる気持ちを失った。なんにも信じてないくせに、その気持ちが私を変えさせたんす」
吹雪「例え共に過ごした時間は短くとも、自分を変えてくれた人への想いは誰にも負けない! 素晴らしい!」
吹雪「奈緒ちゃんに胸キュンポイント10点!」
セレナ「ふん…罠発動!《奇跡の残照》!」
セレナ「このターン、バトルによって破壊され墓地へ送られたモンスター1体を復活させる!」
セレナ「蘇れ、ムーンライト・キャット・ダンサー!」
攻撃力2400
奈緒「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド。同時に攻撃力も元に戻ります」
セイクリッド・ビーハイブ(攻撃力2400)
389: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/14(土) 04:11:15.28 ID:POlg1Mrn0
アカデミア
プロフェッサー「ではこれより、スタンダードを攻める。敵対したくはなかったが、こうなっては仕方がない」
プロフェッサー「目的はセレナとユウを確保する事。その為の手段は問わない」
プロフェッサー「シンクロ次元のデュエリストはオベリスクフォースに任せてある。確保が出来次第、すぐに帰還してくれ。時期に彼も到着するだろう」
素良「わかっています」
ユーリ「ふふ…次こそは必ず…」
明日香「………」
エド「…………」
万丈目「…くっくっくっ…ハンティングの始まりだ」
プロフェッサー「ではこれより、スタンダードを攻める。敵対したくはなかったが、こうなっては仕方がない」
プロフェッサー「目的はセレナとユウを確保する事。その為の手段は問わない」
プロフェッサー「シンクロ次元のデュエリストはオベリスクフォースに任せてある。確保が出来次第、すぐに帰還してくれ。時期に彼も到着するだろう」
素良「わかっています」
ユーリ「ふふ…次こそは必ず…」
明日香「………」
エド「…………」
万丈目「…くっくっくっ…ハンティングの始まりだ」
390: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/14(土) 13:51:38.48 ID:SWr1UCGLO
セレナ「私のターン!」
セレナ「私は《月光紫蝶》を召喚!」
攻撃力1000
セレナ「このカードをリリースし、自分フィールドの融合モンスター1体の攻撃力を1000ポイントアップする!」
ムーンライト・キャット・ダンサー(攻撃力3400)
セレナ「さらに魔法カード、《月光香》を発動!」
セレナ「自分の墓地のムーンライトモンスター1体を特殊召喚する!」
セレナ「ムーンライト・ブルー・キャットを特殊召喚!」
攻撃力1600
セレナ「このカードが特殊召喚に成功した時、自分フィールドのモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで倍にする!」
奈緒「な!?」
高城「倍ですって!?」
ムーンライト・キャット・ダンサー(攻撃力6800)
吹雪「攻撃力6800!」
セレナ「それだけではない。ムーンライト・キャット・ダンサーは相手モンスター全てに2回ずつ攻撃できる。この時、そのモンスターは1回目の攻撃では破壊されない」
セレナ「バトルだ! 私はキャット・ダンサーで、セイクリッド・ビーハイブを攻撃!」
奈緒「罠カード、《ハーフ・アンブレイク》!」
奈緒「自分フィールドのモンスターをバトルから守り、発生するダメージは半分にします」
奈緒「そして私はビーハイブのオーバーレイ・ユニットを使って、攻撃力を1000ポイントアップ!」
セイクリッド・ビーハイブ(攻撃力3400)
奈緒LP2300
セレナ「くっ…ならば、もう一度攻撃!」
セレナ「やれ、ムーンライト・キャット・ダンサー! 私とユウの邪魔をする奴を葬り去れ!」
奈緒「あああぁぁぁっ!」
奈緒LP600
吹雪「セレナに胸キュンポイント25点! 高城君もよく見ておくんだ。女の嫉妬は怖いぞ〜」
セレナ「私は《月光紫蝶》を召喚!」
攻撃力1000
セレナ「このカードをリリースし、自分フィールドの融合モンスター1体の攻撃力を1000ポイントアップする!」
ムーンライト・キャット・ダンサー(攻撃力3400)
セレナ「さらに魔法カード、《月光香》を発動!」
セレナ「自分の墓地のムーンライトモンスター1体を特殊召喚する!」
セレナ「ムーンライト・ブルー・キャットを特殊召喚!」
攻撃力1600
セレナ「このカードが特殊召喚に成功した時、自分フィールドのモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで倍にする!」
奈緒「な!?」
高城「倍ですって!?」
ムーンライト・キャット・ダンサー(攻撃力6800)
吹雪「攻撃力6800!」
セレナ「それだけではない。ムーンライト・キャット・ダンサーは相手モンスター全てに2回ずつ攻撃できる。この時、そのモンスターは1回目の攻撃では破壊されない」
セレナ「バトルだ! 私はキャット・ダンサーで、セイクリッド・ビーハイブを攻撃!」
奈緒「罠カード、《ハーフ・アンブレイク》!」
奈緒「自分フィールドのモンスターをバトルから守り、発生するダメージは半分にします」
奈緒「そして私はビーハイブのオーバーレイ・ユニットを使って、攻撃力を1000ポイントアップ!」
セイクリッド・ビーハイブ(攻撃力3400)
奈緒LP2300
セレナ「くっ…ならば、もう一度攻撃!」
セレナ「やれ、ムーンライト・キャット・ダンサー! 私とユウの邪魔をする奴を葬り去れ!」
奈緒「あああぁぁぁっ!」
奈緒LP600
吹雪「セレナに胸キュンポイント25点! 高城君もよく見ておくんだ。女の嫉妬は怖いぞ〜」
391: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/14(土) 13:56:40.36 ID:SWr1UCGLO
セレナ「これでお前のライフは600…次で終わりだ」
奈緒「それはどうですかねぇ…」
セレナ「?」
奈緒「私のターン!」
奈緒「よっしゃ来たぁぁぁ!」
奈緒「私は《RUM-アストラル・フォース》を発動!」
奈緒「自分フィールドのランクが一番高いエクシーズモンスター1体を同じ種族・属性でランクが2つ高いモンスターにランクアップさせる!」
セレナ「何!?」
高城「ランクアップマジック!? 友利さんが!?」
奈緒「眩き光もて降り注げ!」
奈緒「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」
奈緒「現れろ、ランク6! 《セイクリッド・トレミスM7》!」
攻撃力2700
奈緒「トレミスの効果発動!」
奈緒「オーバーレイ・ユニットを使い、キャット・ダンサーをエクストラデッキに戻してもらいましょう」
セレナ「くっ…!」
奈緒「私はトレミスで、ムーンライト・ブルー・キャットを攻撃!」
セレナ「ぐああぁぁぁっ!」
セレナLP1900
奈緒「さっきあなたは私が有宇君との仲を邪魔してると言いましたが、お前の方が邪魔なんだよ!」
吹雪「奈緒ちゃんに胸キュンポイント25点! 想い人の奪い合い! どちらの独占欲が勝つのか!?」
「うわああぁぁぁっ!」
奈緒「!?」
セレナ「!?」
高城「人の悲鳴!?」
吹雪「…! あれはっ」
392: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/15(日) 17:24:03.37 ID:qXYZcFz9O
「こんなのルール違反だ!」
オベリスクフォース「ルール通りさ」
オベリスクフォース「敗者は消えるのが当然だろう?」
高城「っ!」
吹雪「オベリスクフォース…!?」
「や、やめろ…やめてくれぇぇぇーっ!!」カード化される
高城「っ…」
高城(オベリスクフォースがここに居るという事は、このスタンダードは戦場になる。そんな事は)
高城「友利さん、至急隼翼さんに連絡を!」
セレナ「私のターン!」
高城「えっ!?」
セレナ「私は《逆境の宝札》を発動!」
セレナ「相手の場に特殊召喚されたモンスターが存在し、自分の場にモンスターが存在しない時、カードを二枚ドローする!」
セレナ「さらに魔法カード、《ブラック・ホール》を発動!」
セレナ「フィールドにある全てのモンスターを破壊する!」
奈緒「くっ…」
セレナ「私はカードを一枚伏せ、ターンエンド」
セレナ・伏せカード:一枚
高城「って、何で平然とデュエル続けてるんですか!?」
セレナ「何故だと? 私は例えこのデュエルの果てが地獄に続こうとこいつとはケリをつける!」
高城「いやいや、次元戦争に関わる一大事ですよ!? 友利さんも何とか言って下さい!」
奈緒「アカデミアを倒します」
高城「ほっ…」
奈緒「でもそれは、私の許可なく有宇君の●●を奪ったこのクソ女をぶっ倒してからっす」
高城「………」
吹雪「重い愛同士のぶつかり合い。だがそれは何者をも寄せ付けない強い愛。セレナと奈緒ちゃんに胸キュンポイント100ポイント追加!」
高城「あなたもアカデミアの侵略よりその特別ルールを続ける方が大事なんですか!?」
393: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/15(日) 19:20:51.49 ID:qXYZcFz9O
隼翼(あれは、間違いなくオベリスクフォース…。まさかこんなにも早く乗り込んで来るとはな)
プルルルル… プルルルル…
隼翼「俺だ」
熊耳『緊急事態だ。数分前からアカデミアが…』
隼翼「状況はわかってる。ランサーズのメンバーを対策室に集めてくれ、作戦を立てる。急いでくれ』
熊耳『わかった。すぐに』
隼翼「頼んだぞ、熊耳」ピッ
月影「隼翼殿」
隼翼「月影か…君はセレナを保護してくれ。アカデミアの狙いは間違いなくセレナと有宇だからな」
月影「承知」
隼翼(今度は必ず守る)
プルルルル… プルルルル…
隼翼「俺だ」
熊耳『緊急事態だ。数分前からアカデミアが…』
隼翼「状況はわかってる。ランサーズのメンバーを対策室に集めてくれ、作戦を立てる。急いでくれ』
熊耳『わかった。すぐに』
隼翼「頼んだぞ、熊耳」ピッ
月影「隼翼殿」
隼翼「月影か…君はセレナを保護してくれ。アカデミアの狙いは間違いなくセレナと有宇だからな」
月影「承知」
隼翼(今度は必ず守る)
394: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/15(日) 19:32:56.96 ID:qXYZcFz9O
「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0
黒咲「これでできる限りのセキュリティは殲滅した」
有宇「ありがとう二人共、助かったよ」
白柳「いえ…それより、この状況は…」
黒咲「決まっている、アカデミアの侵略だ。このスタンダードは間もなく戦場になるだろう」
白柳「戦場…」
有宇「シンクロ次元の方はどうなるの?」
白柳「わかりません。ですが、このまま長官が黙っているとも思えませんが」
有宇「…とにかく、兄さん達と合流しよう。話はそれからだ」
黒咲「言われなくてもそうする。貴様、今更逃げられると思うなよ?」
白柳「わかっています。ちゃんとついて行きますよ」
395: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/15(日) 19:47:32.77 ID:qXYZcFz9O
セレナ「HA☆NA☆SE! 何故またしても私の戦いの邪魔をする!」
月影「何故と問いたいのはこちらだ。こんな時に仲間同士で戦うなど」
高城「助かりました月影さん、やはりこれは…」
月影「うむ、アカデミアだ。皆はこのまま対策室に行ってもらう。隼翼殿の命令だ」
奈緒「こんな時に…もう少し空気を読んで欲しいっすね」
吹雪「他のランサーズメンバーは?」
月影「乙坂有宇、白柳弓、黒咲隼の三人はすでに向かっている、おそらく沢渡シンゴも。だが、黒羽柚咲はコールはするものの連絡がつかない状態らしい」
高城「柚咲さんがっ?」
奈緒「良からぬ展開っすね…有宇君や黒咲さんなら仮に襲われたとしても切り抜けられるでしょうが。彼女を一人にしておくのは…」
月影「黒羽柚咲は拙者が探す。皆は対策室へ急ぐのだ」
高城「なら、私にも手伝わせて下さい」
月影「しかし、それは…」
高城「大丈夫です。私はランサーズの中でも最下位の実力ですし、こんな時くらいしか見せ場はありませんから。いいですよね、友利さん」
奈緒「一つ条件。万が一アカデミアとやり合うなら、美砂さんだけは必ず守る事。その自信があるなら勝手にして下さい」
高城「自信なんてありませんよ。ですが、我々はいつでも崖っぷちに立たされて来ました。黒咲さん風に言うなら、鉄の意志と鋼の強さを持ってやるしかありません」
セレナ「気持ちは立派だが、戦いとは想いだけでは通用しない。かつて、私とユウがそうだったようにな」
高城「痛いですねぇ…ですが、私は今も信じています」
月影「急ごう、手遅れかもしれん」
高城「ええ。では皆さん、行ってきます」
月影「何故と問いたいのはこちらだ。こんな時に仲間同士で戦うなど」
高城「助かりました月影さん、やはりこれは…」
月影「うむ、アカデミアだ。皆はこのまま対策室に行ってもらう。隼翼殿の命令だ」
奈緒「こんな時に…もう少し空気を読んで欲しいっすね」
吹雪「他のランサーズメンバーは?」
月影「乙坂有宇、白柳弓、黒咲隼の三人はすでに向かっている、おそらく沢渡シンゴも。だが、黒羽柚咲はコールはするものの連絡がつかない状態らしい」
高城「柚咲さんがっ?」
奈緒「良からぬ展開っすね…有宇君や黒咲さんなら仮に襲われたとしても切り抜けられるでしょうが。彼女を一人にしておくのは…」
月影「黒羽柚咲は拙者が探す。皆は対策室へ急ぐのだ」
高城「なら、私にも手伝わせて下さい」
月影「しかし、それは…」
高城「大丈夫です。私はランサーズの中でも最下位の実力ですし、こんな時くらいしか見せ場はありませんから。いいですよね、友利さん」
奈緒「一つ条件。万が一アカデミアとやり合うなら、美砂さんだけは必ず守る事。その自信があるなら勝手にして下さい」
高城「自信なんてありませんよ。ですが、我々はいつでも崖っぷちに立たされて来ました。黒咲さん風に言うなら、鉄の意志と鋼の強さを持ってやるしかありません」
セレナ「気持ちは立派だが、戦いとは想いだけでは通用しない。かつて、私とユウがそうだったようにな」
高城「痛いですねぇ…ですが、私は今も信じています」
月影「急ごう、手遅れかもしれん」
高城「ええ。では皆さん、行ってきます」
396: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/15(日) 23:52:40.73 ID:ljSguxGe0
美砂「てめぇは…」
ユーリ「今日は一人かい? ユウは? それにセレナは?」
美砂「知らねえな。知っていたとしても、教えるはずもねぇ」
ユーリ「ま、そうだろうね」
美砂「つーかなんだ? コテンパンにやられたくせに今頃になって復讐にやって来たのか? もう一度恥かく前にさっさと帰った方がいいんじゃねぇのか〜?」
ユーリ「そうだねぇ、この前はとんだ赤っ恥だったよ。だから、今度はその赤っ恥を彼にかいてもらう事にした」
美砂「…結局、もう一度人質を取って誘き出す気か?」
ユーリ「まあそうとも言えるね。でも今回は君にも抵抗する術はあるんじゃない?」デュエルディスクセット
美砂「やろうってのか?」
ユーリ「ああ、アカデミアとデュエルをするんだ。負けた時の罰ゲームは覚悟してもらうよ」
美砂「面白え」デュエルディスクセット
「待って下さい!」
ユーリ「?」
高城「そのデュエル、私も参戦しましょう!」
美砂「お前、高城っ」
ユーリ「はははは! こりゃあ傑作だよ! 前に人質にした二人が揃いも揃って現れてくれるなんて」
美砂「乙坂じゃなくてお前かよ!」
高城「ちょっ! そこは'なんで来やがった”とかじゃないんですか!?」
美砂「まあいい、二人でやるんだろ? 早くしろよ、こっちは準備出来てんだ」
高城「いやまあそうなんですが…そこは”危険だから下がってろ”とかの方が格好つきません?」
ユーリ「敵を前に漫才とは舐められてるねぇ。君はやるの? やらないの?」
高城「当然、やりますよ。もう乙坂さんの枷になるのはごめんですからね」
ユーリ「いいよ、二人まとめてカードにしてあげる」
「「「デュエル」」」
ユーリ「今日は一人かい? ユウは? それにセレナは?」
美砂「知らねえな。知っていたとしても、教えるはずもねぇ」
ユーリ「ま、そうだろうね」
美砂「つーかなんだ? コテンパンにやられたくせに今頃になって復讐にやって来たのか? もう一度恥かく前にさっさと帰った方がいいんじゃねぇのか〜?」
ユーリ「そうだねぇ、この前はとんだ赤っ恥だったよ。だから、今度はその赤っ恥を彼にかいてもらう事にした」
美砂「…結局、もう一度人質を取って誘き出す気か?」
ユーリ「まあそうとも言えるね。でも今回は君にも抵抗する術はあるんじゃない?」デュエルディスクセット
美砂「やろうってのか?」
ユーリ「ああ、アカデミアとデュエルをするんだ。負けた時の罰ゲームは覚悟してもらうよ」
美砂「面白え」デュエルディスクセット
「待って下さい!」
ユーリ「?」
高城「そのデュエル、私も参戦しましょう!」
美砂「お前、高城っ」
ユーリ「はははは! こりゃあ傑作だよ! 前に人質にした二人が揃いも揃って現れてくれるなんて」
美砂「乙坂じゃなくてお前かよ!」
高城「ちょっ! そこは'なんで来やがった”とかじゃないんですか!?」
美砂「まあいい、二人でやるんだろ? 早くしろよ、こっちは準備出来てんだ」
高城「いやまあそうなんですが…そこは”危険だから下がってろ”とかの方が格好つきません?」
ユーリ「敵を前に漫才とは舐められてるねぇ。君はやるの? やらないの?」
高城「当然、やりますよ。もう乙坂さんの枷になるのはごめんですからね」
ユーリ「いいよ、二人まとめてカードにしてあげる」
「「「デュエル」」」
397: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/16(月) 02:51:26.29 ID:k1HRfAJA0
高城LP4000
美砂LP4000
ユーリLP4000
ユーリ「ルールはバトルロイヤル、最初のターンは攻撃もドローもなし。いいね?」
高城「異論ありません」
美砂「なんだっていいぜ。実際は二対一なんだ、先行はやるよ」
ユーリ「ふふ…僕は手札から、速攻魔法、《手札断殺》を発動!
ユーリ「このカードは、お互いに手札を二枚墓地に送り、デッキからカードを二枚ドローする」
高城「いきなり手札交換カード?」
ユーリ「ターンエンド」
美砂(モンスターも伏せカードもなしにターンエンドだ? 確かに最初のターン攻撃できないが、それが狙いか?)
高城「私からいきます。私は手札から、《BK スイッチヒッター》を召喚!」
攻撃力1500
高城「このカードが召喚に成功した時、墓地にあるBKを特殊召喚できます」
高城「手札断殺の交換で捨てた《BK グラスジョー》を特殊召喚!」
攻撃力2000
高城「私はレベル4のBK スイッチヒッターとグラスジョーでオーバーレイ!」
高城「エクシーズ召喚!」
高城「ランク4! 《BK 拘束蛮兵リードブロー》!」
攻撃力2200
高城「私はカードを一枚伏せ、ターンエンドです」
高城・伏せカード:一枚
美砂「私のターン!」
美砂「私はチューナーモンスター、《BF-極北のブリザード》を召喚!」
攻撃力1300
美砂「ブリザードが召喚に成功した時、墓地にあるレベル4以下のBF1体を守備表示で特殊召喚できる!」
美砂「来い、《BF-蒼炎のシュラ》!」
守備力1200
美砂「レベル4の蒼炎のシュラに、レベル2のブリザードをチューニング!」
美砂「シンクロ召喚!」
美砂「レベル6! 《BF-星影のノートゥング》!」
攻撃力2400
美砂LP4000
ユーリLP4000
ユーリ「ルールはバトルロイヤル、最初のターンは攻撃もドローもなし。いいね?」
高城「異論ありません」
美砂「なんだっていいぜ。実際は二対一なんだ、先行はやるよ」
ユーリ「ふふ…僕は手札から、速攻魔法、《手札断殺》を発動!
ユーリ「このカードは、お互いに手札を二枚墓地に送り、デッキからカードを二枚ドローする」
高城「いきなり手札交換カード?」
ユーリ「ターンエンド」
美砂(モンスターも伏せカードもなしにターンエンドだ? 確かに最初のターン攻撃できないが、それが狙いか?)
高城「私からいきます。私は手札から、《BK スイッチヒッター》を召喚!」
攻撃力1500
高城「このカードが召喚に成功した時、墓地にあるBKを特殊召喚できます」
高城「手札断殺の交換で捨てた《BK グラスジョー》を特殊召喚!」
攻撃力2000
高城「私はレベル4のBK スイッチヒッターとグラスジョーでオーバーレイ!」
高城「エクシーズ召喚!」
高城「ランク4! 《BK 拘束蛮兵リードブロー》!」
攻撃力2200
高城「私はカードを一枚伏せ、ターンエンドです」
高城・伏せカード:一枚
美砂「私のターン!」
美砂「私はチューナーモンスター、《BF-極北のブリザード》を召喚!」
攻撃力1300
美砂「ブリザードが召喚に成功した時、墓地にあるレベル4以下のBF1体を守備表示で特殊召喚できる!」
美砂「来い、《BF-蒼炎のシュラ》!」
守備力1200
美砂「レベル4の蒼炎のシュラに、レベル2のブリザードをチューニング!」
美砂「シンクロ召喚!」
美砂「レベル6! 《BF-星影のノートゥング》!」
攻撃力2400
398: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/16(月) 02:55:57.70 ID:k1HRfAJA0
美砂「このカードが特殊召喚に成功した場合、相手に800ポイントのダメージを与える!」
ユーリLP3200
美砂「さらにこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、通常召喚に加えてBF1体を召喚できる」
美砂「《BF-漆黒のエルフェン》を召喚!」
攻撃力2200
美砂「このモンスターはレベル6だが、フィールドにBFが存在する場合、 リリースなしで召喚できる」
美砂「私はこれでターンエンドだ」
ユーリ「僕のターン!」
ユーリ「さあ、こっから本番だ」
ユーリ「僕は永続魔法、《トライアングル・フォース》を発動!」
ユーリ「このカードは発動後、デッキから《トライアングル・フォース》を二枚まで選択して発動する事ができる」
高城「同じ永続魔法を三枚?」
ユーリ「いくよ、君達にだけ大サービスだ」
ユーリ「このモンスターは通常召喚できず、自分フィールドの永続魔法三枚をコストに召喚される」
ユーリ「現れろ、《降雷皇ハモン》!」
攻撃力4000
美砂「攻撃力4000!?」
高城「これはっ」
ユーリ「これこそ、アカデミアの地下に封印されていた幻のカード、三幻魔の一体」
美砂「三幻魔…?」
ユーリ「そうさ、この力を使うのは初めてでね、君達にはその実験ネズミになってもらう。光栄だろ?」
ユーリ「降雷皇ハモンで、星影のノートゥングを攻撃!」
ユーリ「失楽の霹靂!」
美砂「うわああぁぁぁぁ…!!」
美砂LP2400
美砂「くっ…!」倒れ込む
高城「美砂さんっ」
ユーリ「ハモンの効果発動!」
ユーリ「このカードがバトルでモンスターを破壊した時、相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与える!」
美砂「な!?」
ユーリ「地獄の贖罪!」
美砂「くうっ…!」
美砂LP1400
ユーリ「僕はカードを二枚伏せて、ターンエンド」
ユーリ・伏せカード:二枚
ユーリLP3200
美砂「さらにこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、通常召喚に加えてBF1体を召喚できる」
美砂「《BF-漆黒のエルフェン》を召喚!」
攻撃力2200
美砂「このモンスターはレベル6だが、フィールドにBFが存在する場合、 リリースなしで召喚できる」
美砂「私はこれでターンエンドだ」
ユーリ「僕のターン!」
ユーリ「さあ、こっから本番だ」
ユーリ「僕は永続魔法、《トライアングル・フォース》を発動!」
ユーリ「このカードは発動後、デッキから《トライアングル・フォース》を二枚まで選択して発動する事ができる」
高城「同じ永続魔法を三枚?」
ユーリ「いくよ、君達にだけ大サービスだ」
ユーリ「このモンスターは通常召喚できず、自分フィールドの永続魔法三枚をコストに召喚される」
ユーリ「現れろ、《降雷皇ハモン》!」
攻撃力4000
美砂「攻撃力4000!?」
高城「これはっ」
ユーリ「これこそ、アカデミアの地下に封印されていた幻のカード、三幻魔の一体」
美砂「三幻魔…?」
ユーリ「そうさ、この力を使うのは初めてでね、君達にはその実験ネズミになってもらう。光栄だろ?」
ユーリ「降雷皇ハモンで、星影のノートゥングを攻撃!」
ユーリ「失楽の霹靂!」
美砂「うわああぁぁぁぁ…!!」
美砂LP2400
美砂「くっ…!」倒れ込む
高城「美砂さんっ」
ユーリ「ハモンの効果発動!」
ユーリ「このカードがバトルでモンスターを破壊した時、相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与える!」
美砂「な!?」
ユーリ「地獄の贖罪!」
美砂「くうっ…!」
美砂LP1400
ユーリ「僕はカードを二枚伏せて、ターンエンド」
ユーリ・伏せカード:二枚
400: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/16(月) 14:22:37.64 ID:KVZRUJFiO
高城「私のターン!」
高城(今の手札で攻撃力4000のハモンを倒す事は不可能。悔しいが、美砂さんのBFならどうにか…)
高城「私はカードを一枚伏せ、ターンを終了」
高城・伏せカード:二枚
美砂「私のターン!」
美砂「自分フィールドにBFが存在する時、手札からこの二体を特殊召喚!」
美砂「チューナーモンスター、《BF-突風のオロシ》!」
攻撃力400
美砂「さらに、《BF-黒槍のブラスト》!」
攻撃力1700
美砂「私はレベル6の漆黒のエルフェンに、レベル1の突風のオロシをチューニング!」
美砂「漆黒の翼翻し、雷鳴と共に走れ! 電光の斬撃!」
美砂「シンクロ召喚!」
美砂「降り注げ、《A BF-驟雨のライキリ》!」
攻撃力2600
美砂「ライキリの効果発動!」
美砂「1ターンに1度、このカード以外のBFの数まで、相手フィールドのカードを破壊する!」
ユーリ「何?」
美砂「これが決まれば、てめぇの場は丸裸。ライキリとブラストのダイレクトアタックで決めてやるぜ!」
401: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/16(月) 14:24:49.42 ID:KVZRUJFiO
ユーリ「決まれば、ね…」
ユーリ「罠発動! 《ブレイクスルー・スキル》!」
ユーリ「このカードは、相手フィールドの効果モンスター1体を選択して発動し、選択した相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする!」
美砂「な!?」
高城「これではライキリの効果が…!」
美砂「だがまだだ! 私はブラストを墓地に送る事で、手札から魔法カード、《受け継がれる力》を発動!」
美砂「自分フィールドのモンスター1体を墓地に送り、他のモンスター1体の攻撃力を発動ターンのエンドフェイズまで送ったモンスターの攻撃力分アップする!」
A BF-驟雨のライキリ(攻撃力4300)
美砂「バトルだ! ライキリで、ハモンを攻撃!」
ユーリ「永続罠、《デルタ・バリア》を発動!」
ユーリ「このカードは発動後、墓地にある同名カードを二枚選択して発動できる」
高城(今度は永続罠が三枚…?)
ユーリ「このカードが三枚存在する限り、自分フィールド上のモンスター1体の戦闘ダメージを1度だけ0にできる!」
美砂「ちっ…ターンエンド」
A BF-驟雨のライキリ(攻撃力2600)
ユーリ「僕のターン!」
ユーリ「さてこの状況、君達も薄々気づいてるんじゃないかい?」
美砂「あ?」
美砂「まさか…!」
ユーリ「僕は三枚のデルタ・バリアを墓地に送る!」
ユーリ「現れろ、《神炎皇ウリア》!」
攻撃力0
美砂「!!」
高城「二体目の…幻魔…!?」
ユーリ「神炎皇ウリアの攻撃力は、墓地にある永続罠一枚につき1000となる。僕の墓地にある永続罠は三枚」
神炎皇ウリア(攻撃力3000)
ユーリ「罠発動! 《ブレイクスルー・スキル》!」
ユーリ「このカードは、相手フィールドの効果モンスター1体を選択して発動し、選択した相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする!」
美砂「な!?」
高城「これではライキリの効果が…!」
美砂「だがまだだ! 私はブラストを墓地に送る事で、手札から魔法カード、《受け継がれる力》を発動!」
美砂「自分フィールドのモンスター1体を墓地に送り、他のモンスター1体の攻撃力を発動ターンのエンドフェイズまで送ったモンスターの攻撃力分アップする!」
A BF-驟雨のライキリ(攻撃力4300)
美砂「バトルだ! ライキリで、ハモンを攻撃!」
ユーリ「永続罠、《デルタ・バリア》を発動!」
ユーリ「このカードは発動後、墓地にある同名カードを二枚選択して発動できる」
高城(今度は永続罠が三枚…?)
ユーリ「このカードが三枚存在する限り、自分フィールド上のモンスター1体の戦闘ダメージを1度だけ0にできる!」
美砂「ちっ…ターンエンド」
A BF-驟雨のライキリ(攻撃力2600)
ユーリ「僕のターン!」
ユーリ「さてこの状況、君達も薄々気づいてるんじゃないかい?」
美砂「あ?」
美砂「まさか…!」
ユーリ「僕は三枚のデルタ・バリアを墓地に送る!」
ユーリ「現れろ、《神炎皇ウリア》!」
攻撃力0
美砂「!!」
高城「二体目の…幻魔…!?」
ユーリ「神炎皇ウリアの攻撃力は、墓地にある永続罠一枚につき1000となる。僕の墓地にある永続罠は三枚」
神炎皇ウリア(攻撃力3000)
402: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/17(火) 03:30:12.29 ID:se/2c1Cm0
高城「攻撃力3000と4000のモンスター…」
ユーリ「神炎皇ウリア効果発動!」
ユーリ「ウリアは1ターンに1度、相手の場にセットされたカードを破壊できる! この魔法・罠破壊効果にチェーンすることはできない」
ユーリ「トラップディストラクション!」
高城「くっ…!」
高城(《月の書》が…!)
ユーリ「僕はフィールド魔法、《失楽園》を発動!」
ユーリ「フィールドに三幻魔のいずれか一体以上が存在している時、そのカードのコントローラーは1ターンに1度だけデッキからカードを二枚ドローできる!」
ユーリ「バトル! 降雷皇ハモンで、ライキリを攻撃!」
美砂「くっ…!」
ユーリ「まずは一人目だ…」
高城「罠カードオープン! 《沈黙の邪悪霊》!」
高城「攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、相手フィールドにある他のモンスター1体を代わりに攻撃させます!」
ユーリ「何?」
高城「よってライキリへ攻撃するのは、ウリアに変更!」
美砂「ぐうっ!」
美砂LP1000
ユーリ「ちっ…仕留め損なったか。僕はカードを二枚伏せ、ターンエンド」
ユーリ・伏せカード:二枚
美砂「お前…」
高城「我々はランサーズ、仲間です。助け合うのは当たり前でしょう?
美砂「珍しく目立ちやがって…ま、礼は言っとく」
ユーリ「神炎皇ウリア効果発動!」
ユーリ「ウリアは1ターンに1度、相手の場にセットされたカードを破壊できる! この魔法・罠破壊効果にチェーンすることはできない」
ユーリ「トラップディストラクション!」
高城「くっ…!」
高城(《月の書》が…!)
ユーリ「僕はフィールド魔法、《失楽園》を発動!」
ユーリ「フィールドに三幻魔のいずれか一体以上が存在している時、そのカードのコントローラーは1ターンに1度だけデッキからカードを二枚ドローできる!」
ユーリ「バトル! 降雷皇ハモンで、ライキリを攻撃!」
美砂「くっ…!」
ユーリ「まずは一人目だ…」
高城「罠カードオープン! 《沈黙の邪悪霊》!」
高城「攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、相手フィールドにある他のモンスター1体を代わりに攻撃させます!」
ユーリ「何?」
高城「よってライキリへ攻撃するのは、ウリアに変更!」
美砂「ぐうっ!」
美砂LP1000
ユーリ「ちっ…仕留め損なったか。僕はカードを二枚伏せ、ターンエンド」
ユーリ・伏せカード:二枚
美砂「お前…」
高城「我々はランサーズ、仲間です。助け合うのは当たり前でしょう?
美砂「珍しく目立ちやがって…ま、礼は言っとく」
404: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 04:18:23.33 ID:mIwjVHUI0
高城「私のターン、ドロー!」
高城(来た!)
高城「私は手札から、《RUM-七皇の剣(ザ・セブンス・ワン)》の効果発動!」
高城「通常ドローしたこのカードを公開し続ける事で、そのターンのメインフェイズ開始時に発動可能!」
美砂「ランクアップ!?」
高城「この効果は、オーバーハンドレッド・ナンバーズ1体をエクストラデッキ・墓地から特殊召喚できる!」
高城「私が呼び出すのは、《No.105 BK 流星のセスタス》!」
攻撃力2500
高城「ザ・セブンス・ワンの第二の効果発動!」
高城「特殊召喚したモンスターをランクアップさせて、CNo.に進化させる!」
高城「闇を飲み込む混沌を! その姿、まさにBKの絶対王者!」
高城「カオスエクシーズ・チェンジ!」
高城「現れろ、《CNo.105 BK 彗星のカエストス》!」
攻撃力2800
ユーリ「カオスナンバーズ!」
美砂「ランクアップ…黒咲と同じ!」
高城「これこそ、私の最強にして最後の切り札。我々ハートランドの最終兵器です」
高城「彗星のカエストスの効果発動!」
高城「オーバーレイ・ユニットをひとつ使って、相手フィールドのモンスター1体を破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える!」
ユーリ「何…!?」
高城「私は、ハモンを選択!」
美砂「これが決まれば、あいつのライフは0。一気に決まる!」
ユーリ「永続罠、《安全地帯》を発動!」
ユーリ「フィールドに攻撃表示で存在するモンスター1体を選択。選択したモンスターは相手のカードの効果の対象にならず、バトル及び相手のカードの効果では破壊されない!」
高城「!?」
ユーリ「が、そのモンスターはダイレクトアタックできず、このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊し、そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する」
ユーリ「残念だったね、最後の希望も水の泡だ」
高城「ならばバトル! 彗星のカエストスで、ウリアを攻撃!」
高城「さらに、手札にある《BK カウンターブロー》の効果発動!」
高城「BKがバトルをするダメージステップ時、手札か墓地にあるこのカードを除外し、そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで1000ポイントアップする!」
CNo.105 BK 彗星のカエストス(攻撃力3800)
高城「コメット・エクスプロージョン!」
ユーリ「ぐうっ…!」
ユーリLP2400
ユーリ「ちっ…幻魔を破壊するとは…」
高城「…私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
高城・伏せカード:一枚
高城(来た!)
高城「私は手札から、《RUM-七皇の剣(ザ・セブンス・ワン)》の効果発動!」
高城「通常ドローしたこのカードを公開し続ける事で、そのターンのメインフェイズ開始時に発動可能!」
美砂「ランクアップ!?」
高城「この効果は、オーバーハンドレッド・ナンバーズ1体をエクストラデッキ・墓地から特殊召喚できる!」
高城「私が呼び出すのは、《No.105 BK 流星のセスタス》!」
攻撃力2500
高城「ザ・セブンス・ワンの第二の効果発動!」
高城「特殊召喚したモンスターをランクアップさせて、CNo.に進化させる!」
高城「闇を飲み込む混沌を! その姿、まさにBKの絶対王者!」
高城「カオスエクシーズ・チェンジ!」
高城「現れろ、《CNo.105 BK 彗星のカエストス》!」
攻撃力2800
ユーリ「カオスナンバーズ!」
美砂「ランクアップ…黒咲と同じ!」
高城「これこそ、私の最強にして最後の切り札。我々ハートランドの最終兵器です」
高城「彗星のカエストスの効果発動!」
高城「オーバーレイ・ユニットをひとつ使って、相手フィールドのモンスター1体を破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える!」
ユーリ「何…!?」
高城「私は、ハモンを選択!」
美砂「これが決まれば、あいつのライフは0。一気に決まる!」
ユーリ「永続罠、《安全地帯》を発動!」
ユーリ「フィールドに攻撃表示で存在するモンスター1体を選択。選択したモンスターは相手のカードの効果の対象にならず、バトル及び相手のカードの効果では破壊されない!」
高城「!?」
ユーリ「が、そのモンスターはダイレクトアタックできず、このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊し、そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する」
ユーリ「残念だったね、最後の希望も水の泡だ」
高城「ならばバトル! 彗星のカエストスで、ウリアを攻撃!」
高城「さらに、手札にある《BK カウンターブロー》の効果発動!」
高城「BKがバトルをするダメージステップ時、手札か墓地にあるこのカードを除外し、そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで1000ポイントアップする!」
CNo.105 BK 彗星のカエストス(攻撃力3800)
高城「コメット・エクスプロージョン!」
ユーリ「ぐうっ…!」
ユーリLP2400
ユーリ「ちっ…幻魔を破壊するとは…」
高城「…私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
高城・伏せカード:一枚
405: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 04:23:35.26 ID:mIwjVHUI0
高城「さらにカエストスの攻撃力も戻ります」
CNo.105 BK 彗星のカエストス(攻撃力2800)
高城「すみません美砂さん、ここまでが私の限界です…」
美砂「いいや、上出来だ。これで残すはハモンだけか…私のターン!」
ユーリ「そうだね、残るのはハモンだけ。が、君の手札は一枚、モンスターも伏せカードもない。この状況で耐性のあるハモンを倒せるってのかい?」
ユーリ「むしろ、悪あがきすら満足に出来るのか不安だよ」
美砂(手はまだある。墓地にある大旆のヴァーユの効果を使えば、新たなシンクロモンスターを召喚できる。が、そのシンクロモンスターの効果は無効になる上に、攻撃力では及ばねえ。くそっ、どうする?)
ユーリ「あれ? もしかして図星だった?」
美砂「私はカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」
美砂・伏せカード:一枚
高城「美砂さん…」
ユーリ「僕のターン! 失楽園の効果により、さらにカードを二枚ドロー!」
ユーリ「荒っぽい女の子の方にモンスターはなし。確かにそれならハモンのダイレクトアタックを受ける事はない。でもさぁ、それって相棒がどうなってもいいって事だよね?」
美砂「なんだと…?」
ユーリ「そうじゃないのかい? モンスターを召喚しなければハモンで攻撃されない。となれば、僕がモンスターの居る彼の方を狙うのは確実な事くらいはわかっていたんだろ? 君は見捨てたんだよ、仲間を」
美砂「違っ…」
高城「違います。彼女は私を信じてくれているだけです」
美砂「!?」
ユーリ「信じる?」
高城「わかっていて罵ってますよね? 美砂さんのライフは僅か、リードブローがある限り、私のモンスターは破壊されません。ライフと場がある私が何とかするのは当たり前でしょう」
美砂「高城…」
高城「任せて下さい。私は友利さんに誓ったんです。あなたを必ず守ると。自身はありませんがね」
美砂「お前、本当に格好つかねえな…」
ユーリ「いい雰囲気なところ悪いけど、こういうのはどうだい?」
ユーリ「僕は《幻銃士》を召喚!」
攻撃力1100
ユーリ「このカードが召喚・反転召喚に成功した時、 自分フィールドに存在するモンスターの数まで「銃士トークン」を特殊召喚できる」
ユーリ「場には幻銃士を含め二体のモンスター!」
銃士トークン(攻/守備力500)
銃士トークン(攻/守備力500)
ユーリ「僕は三体の銃士をリリースして、特殊召喚!」
美砂「三体をリリース!?」
高城「今度はモンスターを…まさか…!」
ユーリ「見せてあげるよ、君達へ冥土の土産だ」
ユーリ「出でよ、《幻魔皇ラビエル》!!」
攻撃力4000
CNo.105 BK 彗星のカエストス(攻撃力2800)
高城「すみません美砂さん、ここまでが私の限界です…」
美砂「いいや、上出来だ。これで残すはハモンだけか…私のターン!」
ユーリ「そうだね、残るのはハモンだけ。が、君の手札は一枚、モンスターも伏せカードもない。この状況で耐性のあるハモンを倒せるってのかい?」
ユーリ「むしろ、悪あがきすら満足に出来るのか不安だよ」
美砂(手はまだある。墓地にある大旆のヴァーユの効果を使えば、新たなシンクロモンスターを召喚できる。が、そのシンクロモンスターの効果は無効になる上に、攻撃力では及ばねえ。くそっ、どうする?)
ユーリ「あれ? もしかして図星だった?」
美砂「私はカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」
美砂・伏せカード:一枚
高城「美砂さん…」
ユーリ「僕のターン! 失楽園の効果により、さらにカードを二枚ドロー!」
ユーリ「荒っぽい女の子の方にモンスターはなし。確かにそれならハモンのダイレクトアタックを受ける事はない。でもさぁ、それって相棒がどうなってもいいって事だよね?」
美砂「なんだと…?」
ユーリ「そうじゃないのかい? モンスターを召喚しなければハモンで攻撃されない。となれば、僕がモンスターの居る彼の方を狙うのは確実な事くらいはわかっていたんだろ? 君は見捨てたんだよ、仲間を」
美砂「違っ…」
高城「違います。彼女は私を信じてくれているだけです」
美砂「!?」
ユーリ「信じる?」
高城「わかっていて罵ってますよね? 美砂さんのライフは僅か、リードブローがある限り、私のモンスターは破壊されません。ライフと場がある私が何とかするのは当たり前でしょう」
美砂「高城…」
高城「任せて下さい。私は友利さんに誓ったんです。あなたを必ず守ると。自身はありませんがね」
美砂「お前、本当に格好つかねえな…」
ユーリ「いい雰囲気なところ悪いけど、こういうのはどうだい?」
ユーリ「僕は《幻銃士》を召喚!」
攻撃力1100
ユーリ「このカードが召喚・反転召喚に成功した時、 自分フィールドに存在するモンスターの数まで「銃士トークン」を特殊召喚できる」
ユーリ「場には幻銃士を含め二体のモンスター!」
銃士トークン(攻/守備力500)
銃士トークン(攻/守備力500)
ユーリ「僕は三体の銃士をリリースして、特殊召喚!」
美砂「三体をリリース!?」
高城「今度はモンスターを…まさか…!」
ユーリ「見せてあげるよ、君達へ冥土の土産だ」
ユーリ「出でよ、《幻魔皇ラビエル》!!」
攻撃力4000
406: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 16:37:36.72 ID:mIwjVHUI0
高城「これが!」
美砂「最後の幻魔…!」
ユーリ「僕は墓地にある罠カード、《ブレイクスルー・スキル》を発動!」
ユーリ「墓地にあるこのカードを除外し、リードブローの効果を無効にする!」
高城「な!?」
美砂(まずい、これじゃあリードブローの耐性が発動しねぇ。このバトルでどちらかが…)
高城「………」
ユーリ「バトルだ! 僕はラビエルで、カエストスを攻撃!」
高城「カウンター罠、《ラスト・カウンター》!」
高城「自分フィールドのBKが相手モンスターとバトルを行う攻撃宣言時、その攻撃を無効にし、その自分のモンスターを墓地へ送る!」
高城「さらに、攻撃を無効にした相手モンスターの元々の攻撃力分だけBK1体の攻撃力をアップし、 その相手モンスターとダメージ計算を行います!」
ユーリ「何!?」
BK 拘束蛮兵リードブロー(攻撃力6200)
ユーリ「攻撃力6200!?」
高城「私はリードブローで、ラビエルへの反撃!」
高城「ライトニング・ファースト!」
ユーリ「ぐあああぁぁぁっ!」
ユーリLP200
美砂「やったぜ!」
ユーリ「やってくれたじゃないか…こんなにも早くラビエルが倒されるとはね」
高城「それは何よりです。私の捨て身の一撃、少しは借りを返せましたかね」
美砂「捨て身の一撃?」
407: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 16:47:03.92 ID:mIwjVHUI0
高城「そうです。ラスト・カウンターのリスク…このカードの効果でアップした攻撃力の数値分のダメージを私自身が受ける」
美砂「な!?」
ユーリ「へぇ…」
高城「覚えていますか? ランサーズが結成された親睦会…美砂さんは私に言いました。私が攻めならてめぇは守りだろうと」
高城「私はあなたを守れましたか?」
美砂「高城…お前…」
高城「…乙坂さんや友利さん達…それにゆさりんに伝えて下さい。一緒に居られなくて申し訳ありませんと」
高城「そして、伝える為に必ず帰る事。それが私からの最後の願いです」
美砂「高城っ…!」
高城LP0
ユーリ「くっくっくっ…」ビー!
美砂「やめろぉぉぉーーっ!」
高城、カード化される。
美砂「な!?」
ユーリ「へぇ…」
高城「覚えていますか? ランサーズが結成された親睦会…美砂さんは私に言いました。私が攻めならてめぇは守りだろうと」
高城「私はあなたを守れましたか?」
美砂「高城…お前…」
高城「…乙坂さんや友利さん達…それにゆさりんに伝えて下さい。一緒に居られなくて申し訳ありませんと」
高城「そして、伝える為に必ず帰る事。それが私からの最後の願いです」
美砂「高城っ…!」
高城LP0
ユーリ「くっくっくっ…」ビー!
美砂「やめろぉぉぉーーっ!」
高城、カード化される。
410: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 03:21:20.38 ID:S1zzx2ii0
ユーリ「僕はこれでターンエンド」
美砂「っ…」
ユーリ「どうしたんだい? 最初の勢いは。君は最初、一人でも僕とやる気満々だったじゃないか。それとも枷が消えて清々してる?」
美砂「許さねえ…」
美砂「てめぇだけは絶対に! この屑野郎!!」
美砂「私のターン!」
美砂「私は墓地にある《BF-大旆のヴァーユ》の効果発動!」
美砂「墓地のこのカードとBF1体をゲームから除外し、その合計と同じレベルを持つBFのシンクロモンスター1体をモンスター効果を無効にしてエクストラデッキから特殊召喚する!」
美砂「墓地の《A BF-驟雨のライキリ》と大旆のヴァーユを除外!」
美砂「吹き荒べ嵐よ!鋼鉄の意志と光の速さを得て、その姿を昇華せよ!」
美砂「これが私の本当の切り札…《BF-孤高のシルバー・ウィンド》!」
攻撃力2800
ユーリ「攻撃力2800…それじゃあハモンには届かないね」
美砂「まだだ! 自分の場にBFが存在する事により、手札の《BF-残夜のクリス》を特殊召喚!」
攻撃力1900
美砂「私は勝つ! お前を倒し、高城との願いを叶える為にも!」
美砂「罠カードオープン! 《BF-アンカー》!」
美砂「自分フィールドのBF1体をリリースし、選択したシンクロモンスターの攻撃力をエンドフェイズまでリリースしたモンスターの攻撃力分アップする!」
ユーリ「何!?」
美砂「私は残夜のクリスをリリース!」
美砂「よって、シルバー・ウィンドの攻撃力は1900アップ!」
BF-孤高のシルバー・ウィンド(攻撃力4700)
ユーリ「攻撃力4700!?」
美砂「これでお前が受けるダメージは500…これも全て高城の捨て身の一撃のお陰。あいつは枷なんかじゃねぇ!」
ユーリ「くっ…!」
美砂「柚咲を誘拐し、乙坂の記憶を…カードにされた高城の恨み、てめぇには敗北で償ってもらうぜ!」
美砂「バトルだ!シルバー・ウィンドで、ハモンを攻撃!」
美砂「パーフェクト・ストーム!」
ユーリ「ぐあああぁぁぁっ!」
美砂「っ…」
ユーリ「どうしたんだい? 最初の勢いは。君は最初、一人でも僕とやる気満々だったじゃないか。それとも枷が消えて清々してる?」
美砂「許さねえ…」
美砂「てめぇだけは絶対に! この屑野郎!!」
美砂「私のターン!」
美砂「私は墓地にある《BF-大旆のヴァーユ》の効果発動!」
美砂「墓地のこのカードとBF1体をゲームから除外し、その合計と同じレベルを持つBFのシンクロモンスター1体をモンスター効果を無効にしてエクストラデッキから特殊召喚する!」
美砂「墓地の《A BF-驟雨のライキリ》と大旆のヴァーユを除外!」
美砂「吹き荒べ嵐よ!鋼鉄の意志と光の速さを得て、その姿を昇華せよ!」
美砂「これが私の本当の切り札…《BF-孤高のシルバー・ウィンド》!」
攻撃力2800
ユーリ「攻撃力2800…それじゃあハモンには届かないね」
美砂「まだだ! 自分の場にBFが存在する事により、手札の《BF-残夜のクリス》を特殊召喚!」
攻撃力1900
美砂「私は勝つ! お前を倒し、高城との願いを叶える為にも!」
美砂「罠カードオープン! 《BF-アンカー》!」
美砂「自分フィールドのBF1体をリリースし、選択したシンクロモンスターの攻撃力をエンドフェイズまでリリースしたモンスターの攻撃力分アップする!」
ユーリ「何!?」
美砂「私は残夜のクリスをリリース!」
美砂「よって、シルバー・ウィンドの攻撃力は1900アップ!」
BF-孤高のシルバー・ウィンド(攻撃力4700)
ユーリ「攻撃力4700!?」
美砂「これでお前が受けるダメージは500…これも全て高城の捨て身の一撃のお陰。あいつは枷なんかじゃねぇ!」
ユーリ「くっ…!」
美砂「柚咲を誘拐し、乙坂の記憶を…カードにされた高城の恨み、てめぇには敗北で償ってもらうぜ!」
美砂「バトルだ!シルバー・ウィンドで、ハモンを攻撃!」
美砂「パーフェクト・ストーム!」
ユーリ「ぐあああぁぁぁっ!」
411: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 03:25:00.65 ID:S1zzx2ii0
美砂「はぁ…はぁ…はぁ…」
美砂(仇は打ったぜ…高城)
ユーリ「いやぁ見事ですねぇ。素晴らしい攻撃だぁ」
美砂「っ!」
ユーリ「なぁんて事、一度言ってみたかったんだよねぇ」
ユーリLP1
美砂「そんなっ、何故だ!?」
ユーリ「永続罠、《イービル1》」
ユーリ「バトルでダメージが発生する時、モンスターは破壊されず、自分のライフポイントを1とする。これが助けてくれたのさ」
美砂「くっ…」
ユーリ「このターンにBF-アンカーの効果は終了し、シルバー・ウィンドの攻撃力は元に戻る。ほらほら、何とかしないと次のターンでやられちゃうよ?」
美砂「………」
ユーリ「ターンは?」
美砂(すまねぇ、乙坂…。仇は打てなかった)
美砂「…ターンエンド」
ユーリ「僕のターン!」
美砂(すまねぇ、高城。最後の願い、叶えてやれなかった)
ユーリ「バトルだ! 降雷皇ハモンで、シルバー・ウィンドを攻撃!
美砂(すまねぇ、柚咲。お前まで巻き込んで…)
ユーリ「失楽の霹靂!」
美砂(みんな、ごめんな)
美砂LP0
美砂(仇は打ったぜ…高城)
ユーリ「いやぁ見事ですねぇ。素晴らしい攻撃だぁ」
美砂「っ!」
ユーリ「なぁんて事、一度言ってみたかったんだよねぇ」
ユーリLP1
美砂「そんなっ、何故だ!?」
ユーリ「永続罠、《イービル1》」
ユーリ「バトルでダメージが発生する時、モンスターは破壊されず、自分のライフポイントを1とする。これが助けてくれたのさ」
美砂「くっ…」
ユーリ「このターンにBF-アンカーの効果は終了し、シルバー・ウィンドの攻撃力は元に戻る。ほらほら、何とかしないと次のターンでやられちゃうよ?」
美砂「………」
ユーリ「ターンは?」
美砂(すまねぇ、乙坂…。仇は打てなかった)
美砂「…ターンエンド」
ユーリ「僕のターン!」
美砂(すまねぇ、高城。最後の願い、叶えてやれなかった)
ユーリ「バトルだ! 降雷皇ハモンで、シルバー・ウィンドを攻撃!
美砂(すまねぇ、柚咲。お前まで巻き込んで…)
ユーリ「失楽の霹靂!」
美砂(みんな、ごめんな)
美砂LP0
412: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 14:16:09.74 ID:b+RbwOB9O
「うわああぁぁぁっ!」
「や、やめてくれ…助けてっ…」
白柳「酷い…」
黒咲「奴ら…!」
隼翼「見ての通り、アカデミアが戦争を仕掛けて来た。目的は十中八九、セレナと有宇を確保する事」
熊耳「すでにこの街には、何十人ものオベリスクフォースが送り込まれている。恐らくは今も、無差別に人を襲っているに違いない。エクシーズ次元の時と同じように」
黒咲「このような状況が来る事はわかっていた。全てを殲滅する」
奈緒「だから勝手な行動はやめて下さい。今のままではハートランドの二の舞です」
黒咲「ここまで来て抑えろと言うのか! 何の為のランサーズだ!」
有宇「黒咲、それは違う」
セレナ「誰も抑えろなどとは言っていない」
オベリスクフォース「セレナ様、ユウ」
吹雪「ありゃ、見つかったか」
オベリスクフォース「卑劣な真似をするようで申し訳ありません」
オベリスクフォース「今回は、数で攻めさせてもらいますよ」
有宇「10、20、22、23、24…」
吹雪「こっちは八人…一人三人がノルマだねぇ」デュエルディスクセット
セレナ「面白い」
熊耳「三人を一人ではない。奴ら全員を八人でだ」
隼翼「ああ、互いを援護し、連携し合う。バトルロイヤルモードだ!」
「ところがそうは行かないんだなぁ」
吹雪「っ!?」
吹雪(今の声は…!)
「や、やめてくれ…助けてっ…」
白柳「酷い…」
黒咲「奴ら…!」
隼翼「見ての通り、アカデミアが戦争を仕掛けて来た。目的は十中八九、セレナと有宇を確保する事」
熊耳「すでにこの街には、何十人ものオベリスクフォースが送り込まれている。恐らくは今も、無差別に人を襲っているに違いない。エクシーズ次元の時と同じように」
黒咲「このような状況が来る事はわかっていた。全てを殲滅する」
奈緒「だから勝手な行動はやめて下さい。今のままではハートランドの二の舞です」
黒咲「ここまで来て抑えろと言うのか! 何の為のランサーズだ!」
有宇「黒咲、それは違う」
セレナ「誰も抑えろなどとは言っていない」
オベリスクフォース「セレナ様、ユウ」
吹雪「ありゃ、見つかったか」
オベリスクフォース「卑劣な真似をするようで申し訳ありません」
オベリスクフォース「今回は、数で攻めさせてもらいますよ」
有宇「10、20、22、23、24…」
吹雪「こっちは八人…一人三人がノルマだねぇ」デュエルディスクセット
セレナ「面白い」
熊耳「三人を一人ではない。奴ら全員を八人でだ」
隼翼「ああ、互いを援護し、連携し合う。バトルロイヤルモードだ!」
「ところがそうは行かないんだなぁ」
吹雪「っ!?」
吹雪(今の声は…!)
413: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 14:21:46.74 ID:b+RbwOB9O
万丈目「お久しぶりです、師匠。しばらく」
吹雪「万丈目…君…」
有宇「万丈目…?」
明日香「何故あなたがそちら側に居るのかしら、兄さん?」
エド「キング吹雪ともあろう者が寝返ったという訳か…情けない」
吹雪「明日香…エド…」
素良「久しぶり、黒咲、ユウ。今日こそ決着をつけに来たよ」
黒咲「貴様まで…」
熊耳「この期に及んでまだ現れるか…随分と盛り上がりそうなパーティになりそうだ」
吹雪「待つんだ」
セレナ「なんだ、急に」
素良「どうしたの? 今になって怖気付いた?」
吹雪(よりにもよってこんなにも早くこの三人が現れるか…オベリスクフォースならともかく、今の状況で万丈目君やエドと戦っても勝てる見込みはない。僕の見たところ、タイマン勝負でさえ恐らく隼翼君でやっと互角に渡り合える程だ。どうする? どうすればいい…)
万丈目「何を考え込んでるんです? そちらが来ないなら、こっちから行きますよ?」
「撤退も戦術の内。ここは退く」
バァァァン!!
エド「っ!?」
明日香「な…!?」
黒咲「なんだ!?」
奈緒「これは…煙幕?!」
隼翼「さっきの声…月影か!」
月影「状況は全て見ていた。急ごう、先のことはそれからだ」
吹雪「さっすが忍者! みんな、今は退くよ!」
万丈目「くそっ」
エド「ヤツらは…!?」
明日香「いない…中?」
素良「逃がさないよ。追おう!」
吹雪「万丈目…君…」
有宇「万丈目…?」
明日香「何故あなたがそちら側に居るのかしら、兄さん?」
エド「キング吹雪ともあろう者が寝返ったという訳か…情けない」
吹雪「明日香…エド…」
素良「久しぶり、黒咲、ユウ。今日こそ決着をつけに来たよ」
黒咲「貴様まで…」
熊耳「この期に及んでまだ現れるか…随分と盛り上がりそうなパーティになりそうだ」
吹雪「待つんだ」
セレナ「なんだ、急に」
素良「どうしたの? 今になって怖気付いた?」
吹雪(よりにもよってこんなにも早くこの三人が現れるか…オベリスクフォースならともかく、今の状況で万丈目君やエドと戦っても勝てる見込みはない。僕の見たところ、タイマン勝負でさえ恐らく隼翼君でやっと互角に渡り合える程だ。どうする? どうすればいい…)
万丈目「何を考え込んでるんです? そちらが来ないなら、こっちから行きますよ?」
「撤退も戦術の内。ここは退く」
バァァァン!!
エド「っ!?」
明日香「な…!?」
黒咲「なんだ!?」
奈緒「これは…煙幕?!」
隼翼「さっきの声…月影か!」
月影「状況は全て見ていた。急ごう、先のことはそれからだ」
吹雪「さっすが忍者! みんな、今は退くよ!」
万丈目「くそっ」
エド「ヤツらは…!?」
明日香「いない…中?」
素良「逃がさないよ。追おう!」
415: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/20(金) 03:47:17.86 ID:/Tz/wFHB0
有宇「思わず逃げて来たけど、これからどうすればいいんだろう?」
黒咲「そもそも逃げる必要などなかった。このメンバーならアカデミアに勝てたはずだろう!」
隼翼「いや、吹雪さんが戦いを避けようとするほどだ。ヤツらは相当…」
吹雪「理由は後で話すよ。まずは安全な場所まで行こう」
熊耳「安全な場所と言えば…」
奈緒「隼翼さんの研究室とかっすかね」
隼翼「しかないか…決まりだ。みんな、細心の注意を」
オベリスクフォース「見つけたぞ!」
セレナ「えぇい、空気の読めない奴らめ!」
白柳「敵は三人…ここは私に任せて下さい」
黒咲「貴様が?」
白柳「今は一刻も早く研究室に行くのが先です。この人達は私が足止めします」
黒咲「何をふざけたっ、そんな事を言って…!」
隼翼「いいや、任せるよ」
黒咲「な…!」
隼翼「今の俺達にそんな余裕はないはずだ。頼んだぞ、白柳さん」
白柳「はい」デュエルディスクセット
黒咲「そもそも逃げる必要などなかった。このメンバーならアカデミアに勝てたはずだろう!」
隼翼「いや、吹雪さんが戦いを避けようとするほどだ。ヤツらは相当…」
吹雪「理由は後で話すよ。まずは安全な場所まで行こう」
熊耳「安全な場所と言えば…」
奈緒「隼翼さんの研究室とかっすかね」
隼翼「しかないか…決まりだ。みんな、細心の注意を」
オベリスクフォース「見つけたぞ!」
セレナ「えぇい、空気の読めない奴らめ!」
白柳「敵は三人…ここは私に任せて下さい」
黒咲「貴様が?」
白柳「今は一刻も早く研究室に行くのが先です。この人達は私が足止めします」
黒咲「何をふざけたっ、そんな事を言って…!」
隼翼「いいや、任せるよ」
黒咲「な…!」
隼翼「今の俺達にそんな余裕はないはずだ。頼んだぞ、白柳さん」
白柳「はい」デュエルディスクセット
416: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/20(金) 03:48:42.01 ID:/Tz/wFHB0
オベリスクフォース「待て、貴様ら!」
オベリスクフォース「もう逃げられんぞ!」
熊耳「今度は五人か…!」
黒咲「先に行け、俺がやる」
有宇「大丈夫?」
黒咲「どれだけ不利な状況だろうが、俺は必ずアカデミアを打ち倒す」
オベリスクフォース「ほぅ…たった一人で俺達とやろうってのかい?」
奈緒「しょうがないっすね、ここは私も――」
沢渡「ちょっと待ちな、そのデュエルは俺が手伝ってやるぜ!」
有宇「沢渡!」
奈緒「あ、そういやいなかったですね。ではお任せします」
沢渡「相変わらずむかつく言い方をする女だぜ、まあいい。この沢渡シンゴがいれば百人力よ」
隼翼「恩に着る。みんな行くぞ!」
オベリスクフォース「もう逃げられんぞ!」
熊耳「今度は五人か…!」
黒咲「先に行け、俺がやる」
有宇「大丈夫?」
黒咲「どれだけ不利な状況だろうが、俺は必ずアカデミアを打ち倒す」
オベリスクフォース「ほぅ…たった一人で俺達とやろうってのかい?」
奈緒「しょうがないっすね、ここは私も――」
沢渡「ちょっと待ちな、そのデュエルは俺が手伝ってやるぜ!」
有宇「沢渡!」
奈緒「あ、そういやいなかったですね。ではお任せします」
沢渡「相変わらずむかつく言い方をする女だぜ、まあいい。この沢渡シンゴがいれば百人力よ」
隼翼「恩に着る。みんな行くぞ!」
417: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/20(金) 03:50:55.09 ID:/Tz/wFHB0
15分後
熊耳「なんとか撤退成功か」
奈緒「油断は禁物っすよ、足止めできてるのは八人、その全てがオベリスクフォースですから」
吹雪「ああ、万丈目君達アカデミアのエースに狙われれば、一人一殺の覚悟がなければ突破は難しいだろう」
エド「そういう事だ」
有宇「っ!」
セレナ「奴はっ」
吹雪「エド・フェニックス!」
隼翼「くっ…先回りされたか!?」
有宇「どうする?」
奈緒「ここまできたら戦うしか道はありませんよ」
有宇「そうだよね…なら、ここは僕が」
熊耳「いいや、俺が足止めしよう」
有宇「熊耳さん…?」
隼翼「お前…」
熊耳「今ランサーズのリーダーを失えば誰が指揮をとる? 俺は俺のすべきことをやるのみ。お前達にはお前達のやるべきことがあるだろう? グズグズしていれば他のアカデミアがやって来る」
隼翼「熊耳…」
吹雪「気をつけてくれ、彼は相当…」
熊耳「言われなくても。さあ、早く行け。間に合わなくなるぞ」
隼翼「…わかった。走るぞ、もう直ぐだ!」
熊耳「なんとか撤退成功か」
奈緒「油断は禁物っすよ、足止めできてるのは八人、その全てがオベリスクフォースですから」
吹雪「ああ、万丈目君達アカデミアのエースに狙われれば、一人一殺の覚悟がなければ突破は難しいだろう」
エド「そういう事だ」
有宇「っ!」
セレナ「奴はっ」
吹雪「エド・フェニックス!」
隼翼「くっ…先回りされたか!?」
有宇「どうする?」
奈緒「ここまできたら戦うしか道はありませんよ」
有宇「そうだよね…なら、ここは僕が」
熊耳「いいや、俺が足止めしよう」
有宇「熊耳さん…?」
隼翼「お前…」
熊耳「今ランサーズのリーダーを失えば誰が指揮をとる? 俺は俺のすべきことをやるのみ。お前達にはお前達のやるべきことがあるだろう? グズグズしていれば他のアカデミアがやって来る」
隼翼「熊耳…」
吹雪「気をつけてくれ、彼は相当…」
熊耳「言われなくても。さあ、早く行け。間に合わなくなるぞ」
隼翼「…わかった。走るぞ、もう直ぐだ!」
418: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/20(金) 14:08:17.98 ID:rgSDDL2QO
エド「仲間を逃したか」
熊耳「悪いがお前には俺と遊んでもらう」
エド「いいだろう。ユウやセレナと戦う前のウォーミングアップ程度にはなるはずだ」
熊耳「やはり、このゲームの主催者はプロフェッサーか?」
エド「さぁね。ま、盛り上がっていこうじゃないか」デュエルディスクセット
熊耳「そうだな」デュエルディスクセット
「「デュエル」」
熊耳LP4000
エドLP4000
エド「ボクの先行。ボクはフィールド魔法、《幽獄の時計塔》を発動!」
エド「このエフェクトにより、キミのスタンバイフェイズが来る度に、このカードに時計カウンターを乗せる」
エド「さらにボクは、《DーHERO ダイヤモンドガイ》を召喚!」
攻撃力1400
熊耳「DーHERO…」
エド「ダイヤモンドガイのモンスターエフェクト発動!」
エド「デッキの一番上のカードを確認し、それが通常魔法だった時、次のターンでエフェクトが発動する」
エド「引いたのは《デステニー・ドロー》だ。エフェクトを確定する」
エド「ボクはカードを一枚伏せて、ターンエンド」
エド・伏せカード:一枚
熊耳「俺のターン!」
エド「この瞬間、幽獄の時計塔の時は進む!」
熊耳「初めから全力でいくぞ。俺はスケール2の《宝玉の守護者》とスケール5の《宝玉の先導者》でペンデュラムスケールをセッティング!」
熊耳「これでレベル3と4のモンスターが同時に召喚可能」
熊耳「ペンデュラム召喚!」
熊耳「現れろ、《宝玉獣 サファイア・ペガサス》! 《アメジスト・キャット》! 《トパーズ・タイガー》!」
宝玉獣 サファイア・ペガサス(攻撃力1800)
宝玉獣 アメジスト・キャット(攻撃力1200)
宝玉獣 トパーズ・タイガー(攻撃力1600)
熊耳「悪いがお前には俺と遊んでもらう」
エド「いいだろう。ユウやセレナと戦う前のウォーミングアップ程度にはなるはずだ」
熊耳「やはり、このゲームの主催者はプロフェッサーか?」
エド「さぁね。ま、盛り上がっていこうじゃないか」デュエルディスクセット
熊耳「そうだな」デュエルディスクセット
「「デュエル」」
熊耳LP4000
エドLP4000
エド「ボクの先行。ボクはフィールド魔法、《幽獄の時計塔》を発動!」
エド「このエフェクトにより、キミのスタンバイフェイズが来る度に、このカードに時計カウンターを乗せる」
エド「さらにボクは、《DーHERO ダイヤモンドガイ》を召喚!」
攻撃力1400
熊耳「DーHERO…」
エド「ダイヤモンドガイのモンスターエフェクト発動!」
エド「デッキの一番上のカードを確認し、それが通常魔法だった時、次のターンでエフェクトが発動する」
エド「引いたのは《デステニー・ドロー》だ。エフェクトを確定する」
エド「ボクはカードを一枚伏せて、ターンエンド」
エド・伏せカード:一枚
熊耳「俺のターン!」
エド「この瞬間、幽獄の時計塔の時は進む!」
熊耳「初めから全力でいくぞ。俺はスケール2の《宝玉の守護者》とスケール5の《宝玉の先導者》でペンデュラムスケールをセッティング!」
熊耳「これでレベル3と4のモンスターが同時に召喚可能」
熊耳「ペンデュラム召喚!」
熊耳「現れろ、《宝玉獣 サファイア・ペガサス》! 《アメジスト・キャット》! 《トパーズ・タイガー》!」
宝玉獣 サファイア・ペガサス(攻撃力1800)
宝玉獣 アメジスト・キャット(攻撃力1200)
宝玉獣 トパーズ・タイガー(攻撃力1600)
419: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/20(金) 14:12:00.87 ID:rgSDDL2QO
エド「ペンデュラム召喚だと?」
熊耳「サファイア・ペガサスが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキ・手札・墓地にある宝玉獣を魔法・罠ゾーンに置く」
熊耳「俺はデッキの《宝玉獣 ルビー・カーバンクル》を魔法・罠ゾーンにセット!」
熊耳「さらに手札から、装備魔法、《宝玉の解放》をアメジスト・キャットに装備!」
熊耳「宝玉獣と名のつくモンスターの攻撃力を800ポイントアップする!」
宝玉獣 アメジスト・キャット(攻撃力2000)
熊耳「バトルだ! トパーズ・タイガーで、ダイヤモンドガイを攻撃!」
熊耳「トパーズ・タイガーは攻撃する際、その攻撃力を400ポイントアップする!」
宝玉獣 トパーズ・タイガー(攻撃力2000)
熊耳「トパーズ・バイト!」
エド「ぐうっ」
エドLP3400
熊耳「まだ俺には攻撃力1800のサファイア・ペガサスと2000のアメジスト・キャットが残っている」
熊耳「トドメだ! 二体でダイレクトアタック!」
エド「罠発動! 《D-フォーチュン》!」
エド「相手モンスターのダイレクトアタック宣言時、墓地に存在するD-HERO一体をゲームから除外する事で、バトルフェイズを終了する!」
熊耳「…流石にそう簡単には勝たせちゃくれないな」
熊耳「俺はこれでターンエンド」
熊耳「サファイア・ペガサスが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキ・手札・墓地にある宝玉獣を魔法・罠ゾーンに置く」
熊耳「俺はデッキの《宝玉獣 ルビー・カーバンクル》を魔法・罠ゾーンにセット!」
熊耳「さらに手札から、装備魔法、《宝玉の解放》をアメジスト・キャットに装備!」
熊耳「宝玉獣と名のつくモンスターの攻撃力を800ポイントアップする!」
宝玉獣 アメジスト・キャット(攻撃力2000)
熊耳「バトルだ! トパーズ・タイガーで、ダイヤモンドガイを攻撃!」
熊耳「トパーズ・タイガーは攻撃する際、その攻撃力を400ポイントアップする!」
宝玉獣 トパーズ・タイガー(攻撃力2000)
熊耳「トパーズ・バイト!」
エド「ぐうっ」
エドLP3400
熊耳「まだ俺には攻撃力1800のサファイア・ペガサスと2000のアメジスト・キャットが残っている」
熊耳「トドメだ! 二体でダイレクトアタック!」
エド「罠発動! 《D-フォーチュン》!」
エド「相手モンスターのダイレクトアタック宣言時、墓地に存在するD-HERO一体をゲームから除外する事で、バトルフェイズを終了する!」
熊耳「…流石にそう簡単には勝たせちゃくれないな」
熊耳「俺はこれでターンエンド」
421: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/22(日) 02:00:54.69 ID:KveYWYYV0
エド「ボクのターン、ドロー!」
エド「このターン、ダイヤモンドガイのエフェクトにより《デステニー・ドロー》を発動!」
エド「デッキからカードを二枚ドロー!」
エド「さらに魔法カード、《Dースピリッツ》を発動!」
エド「ボクの場にモンスターが存在しない時、手札からレベル4以下のDーHEROを特殊召喚できる!」
エド「来い、《DーHERO ダンクガイ》!」
攻撃力1200
エド「さらに、《DーHERO ディフェンドガイ》を通常召喚!」
攻撃力100
エド「ダンクガイのエフェクト発動!」
エド「手札のDーHEROをセメタリーに送ることで、相手に500ポイントのダメージを与える!」
エド「ボクは手札の《ディアボリックガイ》を墓地に送る!」
熊耳LP3500
エド「そして、セメタリーに送った《ディアボリックガイ》のエフェクト発動!」
エド「セメタリーにあるこのカードを除外することで、デッキから同名カードを特殊召喚する!」
エド「来い、《ディアボリックガイ》!」
攻撃力800
熊耳「場に三体のモンスター?」
エド「三体のDーHEROをリリース!」
エド「現れろ、《DーHERO ドグマガイ》!!」
攻撃力3400
エド「このターン、ダイヤモンドガイのエフェクトにより《デステニー・ドロー》を発動!」
エド「デッキからカードを二枚ドロー!」
エド「さらに魔法カード、《Dースピリッツ》を発動!」
エド「ボクの場にモンスターが存在しない時、手札からレベル4以下のDーHEROを特殊召喚できる!」
エド「来い、《DーHERO ダンクガイ》!」
攻撃力1200
エド「さらに、《DーHERO ディフェンドガイ》を通常召喚!」
攻撃力100
エド「ダンクガイのエフェクト発動!」
エド「手札のDーHEROをセメタリーに送ることで、相手に500ポイントのダメージを与える!」
エド「ボクは手札の《ディアボリックガイ》を墓地に送る!」
熊耳LP3500
エド「そして、セメタリーに送った《ディアボリックガイ》のエフェクト発動!」
エド「セメタリーにあるこのカードを除外することで、デッキから同名カードを特殊召喚する!」
エド「来い、《ディアボリックガイ》!」
攻撃力800
熊耳「場に三体のモンスター?」
エド「三体のDーHEROをリリース!」
エド「現れろ、《DーHERO ドグマガイ》!!」
攻撃力3400
422: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/22(日) 02:06:47.36 ID:KveYWYYV0
隼翼「ふぅ…何とか無事に到着」
有宇「みんな、大丈夫かな…」
セレナ「オベリスクフォースの実力などたかが知れている。相手を恐れてデッキを対策して来るような連中だ」
吹雪「あの三人なら余裕とまでは言わないが心配ないだろう。問題はエドの方だ」
隼翼「熊耳の実力は保証する。お互い有宇には負けたが、俺と彼の実力はほぼ同等だ」
有宇「僕は熊耳さんとも戦ったの?」
奈緒「実にいい試合でしたよ。ただ、あの時のあなたは超ドSでしたからね。本気で戦えばすぐにでも終わらせられたのに、何度も追い詰められる振りをしながらデュエルをしてました」
有宇「前の僕はデュエリストとしても最悪だったのか…」
吹雪「やはり少し厳しいかもね」
奈緒「そんなに強いんですか、あいつ」
吹雪「強いも何も、彼は一度僕の親友、カイザーを倒した事もある程だ」
有宇「みんな、大丈夫かな…」
セレナ「オベリスクフォースの実力などたかが知れている。相手を恐れてデッキを対策して来るような連中だ」
吹雪「あの三人なら余裕とまでは言わないが心配ないだろう。問題はエドの方だ」
隼翼「熊耳の実力は保証する。お互い有宇には負けたが、俺と彼の実力はほぼ同等だ」
有宇「僕は熊耳さんとも戦ったの?」
奈緒「実にいい試合でしたよ。ただ、あの時のあなたは超ドSでしたからね。本気で戦えばすぐにでも終わらせられたのに、何度も追い詰められる振りをしながらデュエルをしてました」
有宇「前の僕はデュエリストとしても最悪だったのか…」
吹雪「やはり少し厳しいかもね」
奈緒「そんなに強いんですか、あいつ」
吹雪「強いも何も、彼は一度僕の親友、カイザーを倒した事もある程だ」
423: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/22(日) 20:27:26.23 ID:K2G8EcarO
エド「バトルだ! いけ、ドグマガイ! アメジスト・キャットを攻撃!」
エド「デス・クロニクル!」
熊耳「ぐうっ」
熊耳LP2100
熊耳「破壊されたアメジスト・キャットは魔法・罠ゾーンに留まる! さらに宝玉の解放が墓地に送られた時、デッキから宝玉獣を魔法・罠ゾーンに置く」
熊耳「来い、《宝玉獣 エメラルド・タートル》!」
エド「ターンエンド。さあ、キミの番だ。せめて獲物らしく足掻いてくれよ?」
熊耳「ちっ…俺のターン!」
エド「ドグマガイのエフェクト発動!」
エド「ドグマガイは相手のスタンバイフェイズ時、相手ライフを半分にする!」
熊耳「なんだと!?」
エド「ライフ・アブソリュート!」
熊耳「ぐあああぁぁぁっ!」
熊耳LP1050
エド「さらに、幽獄の時計塔の時は進む!」
熊耳「やってくれる…」
エド「ふ…もはや勝負は決まったな」
熊耳「いいや…このデュエルの流れはすでに俺が掴んだ」
エド「なんだと?」
熊耳「俺はレベル4のサファイア・ペガサスとトパーズ・タイガーでオーバーレイ!」
熊耳「満たされぬ魂を乗せた方舟よ。光届かぬ深淵より浮上せよ!」
熊耳「エクシーズ召喚!」
熊耳「現れろ、《No.101 S・H・Ark Knight》!」
攻撃力2100
熊耳「アーク・ナイトの効果発動!」
熊耳「オーバーレイ・ユニットを全て使い、相手フィールドに攻撃表示で存在する特殊召喚されたモンスター1体を選択し、それをオーバーレイ・ユニットとする!」
エド「な!?」
熊耳「お前のドグマガイは吸収させてもらう!」
エド「ドグマガイ!?」
熊耳「アーク・ナイトで、ダイレクトアタック!」
エド「うわあああぁぁぁっ!」
エドLP1300
熊耳「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
熊耳・伏せカード:一枚
424: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/22(日) 20:31:53.74 ID:K2G8EcarO
熊耳「これでお前の場にはフィールド魔法が一枚あるだけ。もはや勝負は決まったと言った台詞を返さなきゃいけないな」
エド「なるほど…確かになかなかの使い手だ。だが、この程度でボクを止められると思ったら大いなる間違い」
エド「ボクのターン!」
エド「ボクは《D-HERO デビルガイ》を召喚!」
エド「デビルガイは1ターンに1度、相手モンスター1体をゲームから除外する事ができる! ボクはアーク・ナイトを選択!」
熊耳「くっ…」
エド「この効果を使用したターンの戦闘は行えない。そして除外したモンスターは、 二回目の自分のスタンバイフェイズ時に同じ表示形式で戻る。ターンエンド」
熊耳・心(一時的にアーク・ナイトを消そうが、俺の優位に変わりはない。来い、モンスターカード!)
熊耳「俺のターン!」
エド「幽獄の時計塔のエフェクト発動!」
熊耳「俺は《宝玉獣 アンバー・マンモス》を召喚!」
攻撃力1700
熊耳「バトルだ! アンバー・マンモスで、デビルガイを攻撃!」
エド「ぐうっ!」
エドLP200
熊耳「ターンエンド」
熊耳(もう少しだ…)
エド「なるほど…確かになかなかの使い手だ。だが、この程度でボクを止められると思ったら大いなる間違い」
エド「ボクのターン!」
エド「ボクは《D-HERO デビルガイ》を召喚!」
エド「デビルガイは1ターンに1度、相手モンスター1体をゲームから除外する事ができる! ボクはアーク・ナイトを選択!」
熊耳「くっ…」
エド「この効果を使用したターンの戦闘は行えない。そして除外したモンスターは、 二回目の自分のスタンバイフェイズ時に同じ表示形式で戻る。ターンエンド」
熊耳・心(一時的にアーク・ナイトを消そうが、俺の優位に変わりはない。来い、モンスターカード!)
熊耳「俺のターン!」
エド「幽獄の時計塔のエフェクト発動!」
熊耳「俺は《宝玉獣 アンバー・マンモス》を召喚!」
攻撃力1700
熊耳「バトルだ! アンバー・マンモスで、デビルガイを攻撃!」
エド「ぐうっ!」
エドLP200
熊耳「ターンエンド」
熊耳(もう少しだ…)
425: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/22(日) 20:38:25.10 ID:K2G8EcarO
セレナ「カイザーを、倒しただと?」
隼翼「カイザー…吹雪さんと並ぶアカデミアの双璧の一人か。つまり、彼の力はアカデミアの双璧を上回るのか?」
吹雪「そうとは言えないかな。本来カイザー…丸藤亮のデュエルは常に対戦相手をリスペクトするのがモットーだった。あの日、エドと戦うまではね」
有宇「どういう事ですか?」
吹雪「対戦相手ではなく勝利を尊重するようになったんだ。それからの彼は、ヘルカイザーと呼ばれるようになった」
奈緒「ヘルカイザー…地獄の皇帝っすか?」
吹雪「そうだ。そのデュエルはかつてのものとは全く異なる。考え方も、無論強さも以前とは桁違いにアップしていた」
有宇「ヘルカイザー…」
隼翼「アカデミア最強だったカイザーを倒したエド・フェニックスに、そこからさらに腕を上げたヘルカイザーか…聞かなきゃ良かったね」
奈緒「大丈夫っすよ、カイザーは有宇君がなんとかしてくれますから」
隼翼「そうだね。期待してるぞ、有宇!」
有宇「いやいやいや…」
隼翼「カイザー…吹雪さんと並ぶアカデミアの双璧の一人か。つまり、彼の力はアカデミアの双璧を上回るのか?」
吹雪「そうとは言えないかな。本来カイザー…丸藤亮のデュエルは常に対戦相手をリスペクトするのがモットーだった。あの日、エドと戦うまではね」
有宇「どういう事ですか?」
吹雪「対戦相手ではなく勝利を尊重するようになったんだ。それからの彼は、ヘルカイザーと呼ばれるようになった」
奈緒「ヘルカイザー…地獄の皇帝っすか?」
吹雪「そうだ。そのデュエルはかつてのものとは全く異なる。考え方も、無論強さも以前とは桁違いにアップしていた」
有宇「ヘルカイザー…」
隼翼「アカデミア最強だったカイザーを倒したエド・フェニックスに、そこからさらに腕を上げたヘルカイザーか…聞かなきゃ良かったね」
奈緒「大丈夫っすよ、カイザーは有宇君がなんとかしてくれますから」
隼翼「そうだね。期待してるぞ、有宇!」
有宇「いやいやいや…」
426: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/22(日) 20:43:26.72 ID:K2G8EcarO
エド「ボクのターン!」
エド「カードを一枚伏せて、ターンエンド」
エド・伏せカード:一枚
エド「さあ、キミの番だ」
熊耳(手札0…ライフは200…そんな状況でこの男は動じてはいない。伏せカードによっぽどの自信があるのか? それとも…)
熊耳「俺のターン!」
エド「この瞬間、時計塔の時は満ちた!」
エド「このカードに時計カウンターの合計が4以上になった時、コントローラーはバトルダメージを受けない!」
熊耳「! そういう事か」
エド「これでキミはいくらモンスターを召喚しても、ボクにダメージはない」
熊耳「どうかな? それがお前の逆転の手なら、このデュエルはもう終わりだ」
熊耳「魔法カード、《ペンデュラム・ストーム》!
熊耳「お互いのペンデュラムゾーンのカードを全て破壊し、 相手フィールドの魔法・罠カード一枚を破壊できる!」
エド「っ!」
熊耳「俺は宝玉の守護者と宝玉の先導者を破壊し、時計塔を破壊!」
エド「この時を待っていた!」カンコーン!
エド「カードを一枚伏せて、ターンエンド」
エド・伏せカード:一枚
エド「さあ、キミの番だ」
熊耳(手札0…ライフは200…そんな状況でこの男は動じてはいない。伏せカードによっぽどの自信があるのか? それとも…)
熊耳「俺のターン!」
エド「この瞬間、時計塔の時は満ちた!」
エド「このカードに時計カウンターの合計が4以上になった時、コントローラーはバトルダメージを受けない!」
熊耳「! そういう事か」
エド「これでキミはいくらモンスターを召喚しても、ボクにダメージはない」
熊耳「どうかな? それがお前の逆転の手なら、このデュエルはもう終わりだ」
熊耳「魔法カード、《ペンデュラム・ストーム》!
熊耳「お互いのペンデュラムゾーンのカードを全て破壊し、 相手フィールドの魔法・罠カード一枚を破壊できる!」
エド「っ!」
熊耳「俺は宝玉の守護者と宝玉の先導者を破壊し、時計塔を破壊!」
エド「この時を待っていた!」カンコーン!
427: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/23(月) 03:23:18.35 ID:/JNVgsW80
エド「時計カウンターが4個以上乗った時計塔が破壊され墓地へ送られた時、 手札またはデッキからこのモンスターを特殊召喚する!」
エド「カモン、《D-HERO ドレッドガイ》!」
攻撃力?
エド「ドレッドガイが幽獄の時計塔の効果で特殊召喚された時、セメタリーにあるDーHEROと名のつくモンスターを二体まで特殊召喚する!」
エド「蘇れ、《DーHERO ダンクガイ》! 《ディアボリックガイ》!」
エド「ドレッドガイの攻撃力は、フィールドにあるDーHEROの合計となる!」
DーHERO ダンクガイ(攻撃力1200)
DーHERO ディアボリックガイ(攻撃力800)
D-HERO ドレッドガイ(攻撃力2000)
熊耳「だが、お前のライフは僅か200!」
熊耳「バトルだ! アンバー・マンモスで、ダンクガイを攻撃!」
エド「無駄だ!ドレッドガイが特殊召喚されたターン、自分フィールドのD-HEROは破壊されず、 コントローラーへのバトルダメージは0になる!」
熊耳「なんだと!? これでは…」
エド「万策尽きたようだな」
熊耳「ターン…エンド」
エド「ボクのターン!」
エド「やれ、ドレッドガイ! アンバー・マンモスを攻撃!」
エド「プレデター・オブ・ドレッドノート!」
エド「キミはよくやった。眠りにつくがいい」
エド「カモン、《D-HERO ドレッドガイ》!」
攻撃力?
エド「ドレッドガイが幽獄の時計塔の効果で特殊召喚された時、セメタリーにあるDーHEROと名のつくモンスターを二体まで特殊召喚する!」
エド「蘇れ、《DーHERO ダンクガイ》! 《ディアボリックガイ》!」
エド「ドレッドガイの攻撃力は、フィールドにあるDーHEROの合計となる!」
DーHERO ダンクガイ(攻撃力1200)
DーHERO ディアボリックガイ(攻撃力800)
D-HERO ドレッドガイ(攻撃力2000)
熊耳「だが、お前のライフは僅か200!」
熊耳「バトルだ! アンバー・マンモスで、ダンクガイを攻撃!」
エド「無駄だ!ドレッドガイが特殊召喚されたターン、自分フィールドのD-HEROは破壊されず、 コントローラーへのバトルダメージは0になる!」
熊耳「なんだと!? これでは…」
エド「万策尽きたようだな」
熊耳「ターン…エンド」
エド「ボクのターン!」
エド「やれ、ドレッドガイ! アンバー・マンモスを攻撃!」
エド「プレデター・オブ・ドレッドノート!」
エド「キミはよくやった。眠りにつくがいい」
428: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/23(月) 03:27:42.04 ID:/JNVgsW80
熊耳「罠発動! 《虹の行方》!」
熊耳「相手モンスターの攻撃宣言時、自分の魔法・罠カードゾーンにある宝玉獣一枚を墓地へ送り、その攻撃を無効にする!」
エド「な!?」
熊耳「エメラルド・タートルを墓地に送り、ドレッドガイの攻撃を無効!」
エド「ちっ…」
熊耳「そして、デッキから究極宝玉神と名のついたカードを手札に加える事ができる」
エド「ダンクガイとディアボリックガイを守備表示に変更し、ターンエンド」
熊耳(呼び込めはしたが、まだ足りない。このドローで引き当てなければ、確実に負ける)
エド「何をしている? こっちはただでさえイラついているんだ。獲物如きに手こずらされてるなど…」
熊耳「わかってる。そろそろ終焉だ。俺のターン!」
熊耳「俺は魔法カード、《おろかな埋葬》を発動!」
熊耳「この効果により、デッキの《宝玉獣 コバルト・イーグル》を墓地に送る!」
エド「宝玉獣を、墓地に?」
熊耳「このモンスターは通常召喚できないが、自分のフィールド及び墓地に宝玉獣が七種類存在する場合のみ特殊召喚できる」
熊耳「現れろ、《究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》!」
攻撃力4000
エド「攻撃力4000! これが宝玉獣の究極の姿か!」
熊耳「悪かったな、手間を取らせて。これが俺の全力だ!」
熊耳「いけ、レインボー・ドラゴン! ドレッドガイを攻撃!」
熊耳「受けてみろ! オーバー・ザ・レインボー!」
エド「罠発動! 《D-シールド》!」
熊耳「何!?」
エド「自分フィールドに攻撃表示で存在するD-HEROが攻撃対象になった時、対象になったモンスターを守備表示にしてバトルによる破壊から守る!」
熊耳「かわされたか…ならばアンバー・マンモス! ダンクガイを破壊しろ!」
エド「くっ…!」
熊耳「俺はターンエンド」
エド(何だ、この気持ち? まるで眠っている感覚を呼び覚ますような…)
熊耳「相手モンスターの攻撃宣言時、自分の魔法・罠カードゾーンにある宝玉獣一枚を墓地へ送り、その攻撃を無効にする!」
エド「な!?」
熊耳「エメラルド・タートルを墓地に送り、ドレッドガイの攻撃を無効!」
エド「ちっ…」
熊耳「そして、デッキから究極宝玉神と名のついたカードを手札に加える事ができる」
エド「ダンクガイとディアボリックガイを守備表示に変更し、ターンエンド」
熊耳(呼び込めはしたが、まだ足りない。このドローで引き当てなければ、確実に負ける)
エド「何をしている? こっちはただでさえイラついているんだ。獲物如きに手こずらされてるなど…」
熊耳「わかってる。そろそろ終焉だ。俺のターン!」
熊耳「俺は魔法カード、《おろかな埋葬》を発動!」
熊耳「この効果により、デッキの《宝玉獣 コバルト・イーグル》を墓地に送る!」
エド「宝玉獣を、墓地に?」
熊耳「このモンスターは通常召喚できないが、自分のフィールド及び墓地に宝玉獣が七種類存在する場合のみ特殊召喚できる」
熊耳「現れろ、《究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》!」
攻撃力4000
エド「攻撃力4000! これが宝玉獣の究極の姿か!」
熊耳「悪かったな、手間を取らせて。これが俺の全力だ!」
熊耳「いけ、レインボー・ドラゴン! ドレッドガイを攻撃!」
熊耳「受けてみろ! オーバー・ザ・レインボー!」
エド「罠発動! 《D-シールド》!」
熊耳「何!?」
エド「自分フィールドに攻撃表示で存在するD-HEROが攻撃対象になった時、対象になったモンスターを守備表示にしてバトルによる破壊から守る!」
熊耳「かわされたか…ならばアンバー・マンモス! ダンクガイを破壊しろ!」
エド「くっ…!」
熊耳「俺はターンエンド」
エド(何だ、この気持ち? まるで眠っている感覚を呼び覚ますような…)
429: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/23(月) 03:34:54.49 ID:/JNVgsW80
熊耳(アカデミアの一人がここまでやるとはな…紫雲院素良やユーリの他にこれ程の奴が)
熊耳(なるほど…天上院吹雪の言っていたのはこういう意味だったのか。惜しいな、実に惜しい)
エド「悪くない感覚だ」
熊耳「?」
エド「ボクのターン!」
エド「だが、楽しむのはもう終わりのようだな」
エド「ボクは《D-HERO ドゥームガイ》を召喚!」
攻撃力1000
エド「三体のモンスターをリリース!」
エド「見せてやろう! これこそD-HEROの頂点! 究極のダークヒーローの姿だ!」
エド「現れろ、《DーHERO Bloo-D》!」
攻撃力1900
熊耳「三体のリリースで攻撃力1900だと!?」
エド「無論それだけじゃない! Bloo-Dのエフェクト発動!」
エド「Bloo-Dは相手モンスター1体を吸収し、その攻撃力の半分を得る! 当然ボクは、レインボー・ドラゴンを吸収!」
エド「クラプティー・ブラッド!」
DーHERO Bloo-D(攻撃力3900)
熊耳「攻撃力…3900…」
エド「…ゲームはクリアだ」
エド「いけ、Bloo-D! アンバー・マンモスを攻撃!」
エド「ブラッディ・フィアーズ!」
熊耳「ぐあああぁぁぁっ!」
熊耳(ま、仕方ないよな)
熊耳LP0
熊耳「ぐっ!」倒れ込む
エド「………」
熊耳「…どうした? やるんなら一思いにやってくれ」
エド「ああ…だが最後に一つだけ言っておく」
熊耳「なんだ?」
エド「ウォーミングアップなどと言ったのはすまなかった。キミは十分に強敵だったよ」ビー!
熊耳「ふ…」
熊耳「…本当に、惜しいな。お前がアカデミアじゃなかったなら――」
エド「?」
熊耳、カード化される。
エド(彼は何を言おうとした?何故どうしてボクはあんな事を…)
熊耳(なるほど…天上院吹雪の言っていたのはこういう意味だったのか。惜しいな、実に惜しい)
エド「悪くない感覚だ」
熊耳「?」
エド「ボクのターン!」
エド「だが、楽しむのはもう終わりのようだな」
エド「ボクは《D-HERO ドゥームガイ》を召喚!」
攻撃力1000
エド「三体のモンスターをリリース!」
エド「見せてやろう! これこそD-HEROの頂点! 究極のダークヒーローの姿だ!」
エド「現れろ、《DーHERO Bloo-D》!」
攻撃力1900
熊耳「三体のリリースで攻撃力1900だと!?」
エド「無論それだけじゃない! Bloo-Dのエフェクト発動!」
エド「Bloo-Dは相手モンスター1体を吸収し、その攻撃力の半分を得る! 当然ボクは、レインボー・ドラゴンを吸収!」
エド「クラプティー・ブラッド!」
DーHERO Bloo-D(攻撃力3900)
熊耳「攻撃力…3900…」
エド「…ゲームはクリアだ」
エド「いけ、Bloo-D! アンバー・マンモスを攻撃!」
エド「ブラッディ・フィアーズ!」
熊耳「ぐあああぁぁぁっ!」
熊耳(ま、仕方ないよな)
熊耳LP0
熊耳「ぐっ!」倒れ込む
エド「………」
熊耳「…どうした? やるんなら一思いにやってくれ」
エド「ああ…だが最後に一つだけ言っておく」
熊耳「なんだ?」
エド「ウォーミングアップなどと言ったのはすまなかった。キミは十分に強敵だったよ」ビー!
熊耳「ふ…」
熊耳「…本当に、惜しいな。お前がアカデミアじゃなかったなら――」
エド「?」
熊耳、カード化される。
エド(彼は何を言おうとした?何故どうしてボクはあんな事を…)
430: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/23(月) 03:37:24.40 ID:/JNVgsW80
オベリスクフォース「うわあああぁぁぁっ!」
オベリスクフォースLP0
沢渡「はぁ…はぁ…これで全員か!?」
黒咲「貴様らアカデミアがどれだけ束になろうが、必ず殲滅してやる」
白柳「随分と時間が掛かりましたね。早く研究室に行かないと」
沢渡「ここからで場所はわかんのかよ?」
黒咲「貴様のような鳥頭と一緒にするな」
白柳「通話は大丈夫のようです。他にも足止めしてる人が居るかもしれませんし、一度隼翼さんに連絡を入れてみましょうか?」
万丈目「連絡なら、カードの中で入れてもらおうか」
黒咲「っ!」
白柳「あなたは…!」
万丈目「やっと追いついたぞ、こそこそ逃げ回りやがって」
万丈目「さあ、ハンティングのスタートだ」デュエルディスクセット
オベリスクフォースLP0
沢渡「はぁ…はぁ…これで全員か!?」
黒咲「貴様らアカデミアがどれだけ束になろうが、必ず殲滅してやる」
白柳「随分と時間が掛かりましたね。早く研究室に行かないと」
沢渡「ここからで場所はわかんのかよ?」
黒咲「貴様のような鳥頭と一緒にするな」
白柳「通話は大丈夫のようです。他にも足止めしてる人が居るかもしれませんし、一度隼翼さんに連絡を入れてみましょうか?」
万丈目「連絡なら、カードの中で入れてもらおうか」
黒咲「っ!」
白柳「あなたは…!」
万丈目「やっと追いついたぞ、こそこそ逃げ回りやがって」
万丈目「さあ、ハンティングのスタートだ」デュエルディスクセット
431: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/23(月) 03:42:34.69 ID:/JNVgsW80
サンダーのデッキ候補
1:VWXYZ
2:アームド・ドラゴン
3:おジャマ
4:ドラゴン(漫画)
どれがいいだろう…融合だからおジャマかVWXYZか?
漫画版の光と闇の竜デッキに融合要素入れるのもありか? アニメも捨てがたいけど、漫画の万丈目も結構好きだし
1:VWXYZ
2:アームド・ドラゴン
3:おジャマ
4:ドラゴン(漫画)
どれがいいだろう…融合だからおジャマかVWXYZか?
漫画版の光と闇の竜デッキに融合要素入れるのもありか? アニメも捨てがたいけど、漫画の万丈目も結構好きだし
433: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/23(月) 14:15:04.20 ID:n3Q3NCyGO
沢渡「お二人さん、行きな」
黒咲「何?」
白柳「いいんですか?」
沢渡「勘違いすんな、こいつは俺様の獲物だって言ってんだ。手柄は渡さないぜ?」
沢渡「あの生意気な女にも言っとけ。ランサーズ最強の男、このネオニュー沢渡様がいればアカデミア如き瞬殺だってな!」
黒咲「相変わらず、口だけは一丁前か。戦場では貴様の様な男が真っ先に死ぬな。まあ、精々死なない事だ」
沢渡「どっちだよ!?」
黒咲「行くぞ」
白柳「沢渡さん、どうか無事で」
万丈目「な…待て貴様ら!」
沢渡「おっと! ここから先はこの沢渡シンゴを倒してからにしてもらおうか!」
万丈目「くっ…」
沢渡「ま、無理なんだけどな。この勝負は策略、判断力、精神力、容姿、全てを備える俺がてめぇを叩き潰す!」
万丈目「てめぇじゃない!いいかよく聞け! このデュエルはこの俺!」
万丈目「一、十、百、千、万丈目サンダーが制する!!」
沢渡「てめぇ、変な奴だろ」
万丈目「貴様が言うか!」
「「デュエル」」
黒咲「何?」
白柳「いいんですか?」
沢渡「勘違いすんな、こいつは俺様の獲物だって言ってんだ。手柄は渡さないぜ?」
沢渡「あの生意気な女にも言っとけ。ランサーズ最強の男、このネオニュー沢渡様がいればアカデミア如き瞬殺だってな!」
黒咲「相変わらず、口だけは一丁前か。戦場では貴様の様な男が真っ先に死ぬな。まあ、精々死なない事だ」
沢渡「どっちだよ!?」
黒咲「行くぞ」
白柳「沢渡さん、どうか無事で」
万丈目「な…待て貴様ら!」
沢渡「おっと! ここから先はこの沢渡シンゴを倒してからにしてもらおうか!」
万丈目「くっ…」
沢渡「ま、無理なんだけどな。この勝負は策略、判断力、精神力、容姿、全てを備える俺がてめぇを叩き潰す!」
万丈目「てめぇじゃない!いいかよく聞け! このデュエルはこの俺!」
万丈目「一、十、百、千、万丈目サンダーが制する!!」
沢渡「てめぇ、変な奴だろ」
万丈目「貴様が言うか!」
「「デュエル」」
434: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/23(月) 14:16:48.75 ID:n3Q3NCyGO
沢渡LP4000
万丈目LP4000
万丈目「先行は俺だ。モンスターを裏守備表示でセット!」
万丈目「さらにカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」
万丈目・伏せカード:一枚
沢渡「でかい口を叩いといて守備表示かよ。もってないねぇ」
沢渡「俺のターン!」
沢渡「俺は永続魔法、《妖仙獣の秘技》を発動!」
沢渡「妖仙獣が召喚・特殊召喚される度に、このカードに妖仙カウンターを1つ置く」
沢渡「俺はさらに手札から、《妖仙獣 鎌壱太刀》を召喚!」
攻撃力1600
沢渡「このカードが召喚に成功した時、手札からこいつ以外の妖仙獣1体を召喚できる!」
沢渡「来い、《妖仙獣 鎌弐太刀》を召喚!」
攻撃力1800
沢渡「同じく、召喚時に手札の妖仙獣を召喚する!」
沢渡「現れろ、《妖仙獣 鎌参太刀》!」
攻撃力1500
万丈目「モンスターが三体…」
沢渡「たっぷりと見せてやる、沢渡レジェンドコンボ! 妖仙ロスト・トルネードをな!」
万丈目「このネーミングセンス0が!」
沢渡「てめぇが言うな!」
万丈目LP4000
万丈目「先行は俺だ。モンスターを裏守備表示でセット!」
万丈目「さらにカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」
万丈目・伏せカード:一枚
沢渡「でかい口を叩いといて守備表示かよ。もってないねぇ」
沢渡「俺のターン!」
沢渡「俺は永続魔法、《妖仙獣の秘技》を発動!」
沢渡「妖仙獣が召喚・特殊召喚される度に、このカードに妖仙カウンターを1つ置く」
沢渡「俺はさらに手札から、《妖仙獣 鎌壱太刀》を召喚!」
攻撃力1600
沢渡「このカードが召喚に成功した時、手札からこいつ以外の妖仙獣1体を召喚できる!」
沢渡「来い、《妖仙獣 鎌弐太刀》を召喚!」
攻撃力1800
沢渡「同じく、召喚時に手札の妖仙獣を召喚する!」
沢渡「現れろ、《妖仙獣 鎌参太刀》!」
攻撃力1500
万丈目「モンスターが三体…」
沢渡「たっぷりと見せてやる、沢渡レジェンドコンボ! 妖仙ロスト・トルネードをな!」
万丈目「このネーミングセンス0が!」
沢渡「てめぇが言うな!」
436: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/24(火) 03:00:09.47 ID:wj43bOWn0
沢渡「バトルだ! 俺はカマイタチで、裏守備モンスターを攻撃!」
仮面竜(守備力1100)
沢渡「守備力1100程度、敵じゃねぇ!」
万丈目「マスクド・ドラゴンの効果発動!」
万丈目「こいつがバトルによって破壊された時、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスターを特殊召喚する!」
万丈目「俺は新たなマスクド・ドラゴンを特殊召喚!」
守備力1100
沢渡「ちっ…同じモンスターか。だが無駄よ! カマニタチは相手にダイレクトアタックができる! いけ!」
万丈目「ちっ…」
万丈目LP3100
沢渡「カマミタチの効果発動!」
沢渡「このカード以外の妖仙獣が相手にダメージを与えた時、デッキから妖仙獣一枚を手札に加える」
沢渡「俺は、《妖仙獣 大幽谷響(オオヤマビコ)》を選択」
沢渡「永続魔法、修験の妖社の効果発動!」
沢渡「妖仙カウンターを3つ使い、デッキ・墓地から妖仙獣一枚を手札に加える」
沢渡「俺が選んだのは、《妖仙獣 右鎌神柱》」
沢渡「さらに、カマイタチの効果発動!」
沢渡「自分フィールドにこのカード以外の妖仙獣が存在する場合、相手フィールドの表側表示のカード一枚を手札に戻す!」
沢渡「マスクド・ドラゴンには消えてもらうぜ」
万丈目「ふん…」
沢渡「ターンエンドと同時に、三体の妖仙獣は手札に戻る」
万丈目「少しはできるようだな」
沢渡「今頃恐れをなしても遅いぜ?」
万丈目「それはこっちの台詞だ。仕掛けて来たのは貴様なんだからな」
万丈目「見せてやる、この万丈目サンダーのハンティングデュエルをな!」
仮面竜(守備力1100)
沢渡「守備力1100程度、敵じゃねぇ!」
万丈目「マスクド・ドラゴンの効果発動!」
万丈目「こいつがバトルによって破壊された時、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスターを特殊召喚する!」
万丈目「俺は新たなマスクド・ドラゴンを特殊召喚!」
守備力1100
沢渡「ちっ…同じモンスターか。だが無駄よ! カマニタチは相手にダイレクトアタックができる! いけ!」
万丈目「ちっ…」
万丈目LP3100
沢渡「カマミタチの効果発動!」
沢渡「このカード以外の妖仙獣が相手にダメージを与えた時、デッキから妖仙獣一枚を手札に加える」
沢渡「俺は、《妖仙獣 大幽谷響(オオヤマビコ)》を選択」
沢渡「永続魔法、修験の妖社の効果発動!」
沢渡「妖仙カウンターを3つ使い、デッキ・墓地から妖仙獣一枚を手札に加える」
沢渡「俺が選んだのは、《妖仙獣 右鎌神柱》」
沢渡「さらに、カマイタチの効果発動!」
沢渡「自分フィールドにこのカード以外の妖仙獣が存在する場合、相手フィールドの表側表示のカード一枚を手札に戻す!」
沢渡「マスクド・ドラゴンには消えてもらうぜ」
万丈目「ふん…」
沢渡「ターンエンドと同時に、三体の妖仙獣は手札に戻る」
万丈目「少しはできるようだな」
沢渡「今頃恐れをなしても遅いぜ?」
万丈目「それはこっちの台詞だ。仕掛けて来たのは貴様なんだからな」
万丈目「見せてやる、この万丈目サンダーのハンティングデュエルをな!」
437: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/24(火) 14:20:19.60 ID:bPQiOVDYO
隼翼「っ…」壁ドン
熊耳(熊耳…!)
セレナ「高城や美砂も…」
奈緒「では、今は沢渡が?」
黒咲「ああ、相手は黒い制服を着た男だった」
吹雪「黒? 万丈目君かっ」
有宇「このままじゃランサーズの仲間が消えていく一方だ。兄さん、ここは…」
隼翼「………」
白柳「隼翼さん…」
有宇「敗れ去った人はそれを望まないよ」
隼翼「っ!」
有宇「高城や美砂さん、もちろん熊耳さんだって僕達に全てを託して散って行ったんだ。今の僕達にやれる事はその思いを受け継ぐ事じゃないのか?」
有宇「カードにされたみんなは死んだ訳じゃない。アカデミアを倒せば、必ず元に戻れる」
奈緒「そうです、責任ならみんなで背負いましょう。今はこれ以上の犠牲を出さないようにする事しかできません」
隼翼「ああ…すまない」
熊耳(熊耳…!)
セレナ「高城や美砂も…」
奈緒「では、今は沢渡が?」
黒咲「ああ、相手は黒い制服を着た男だった」
吹雪「黒? 万丈目君かっ」
有宇「このままじゃランサーズの仲間が消えていく一方だ。兄さん、ここは…」
隼翼「………」
白柳「隼翼さん…」
有宇「敗れ去った人はそれを望まないよ」
隼翼「っ!」
有宇「高城や美砂さん、もちろん熊耳さんだって僕達に全てを託して散って行ったんだ。今の僕達にやれる事はその思いを受け継ぐ事じゃないのか?」
有宇「カードにされたみんなは死んだ訳じゃない。アカデミアを倒せば、必ず元に戻れる」
奈緒「そうです、責任ならみんなで背負いましょう。今はこれ以上の犠牲を出さないようにする事しかできません」
隼翼「ああ…すまない」
438: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/24(火) 14:23:35.37 ID:bPQiOVDYO
黒咲「だがどうする?」
隼翼「こうなったら、俺達でアカデミアに乗り込む。そして、プロフェッサーを直接倒すしかない」
隼翼「前に話したな? 次元転送装置の開発に成功したと。これがそうだ」
吹雪「それはもう完成してるのかい?」
隼翼「次元を移動するのには何も問題はない。ただ…」
奈緒「なんすか?」
隼翼「黒咲や白柳さんのデュエルのデータを使ったにしても、転送できる人間の数が限られてるんだ。最高でも五人が限界だと思う」
セレナ「五人か…」
有宇「…僕と奈緒、黒咲、吹雪さん、セレナ、兄さん、月影、白柳さん、それに沢渡も」
黒咲「四人がオーバーという事か」
吹雪「僕は心配ないよ。このディスクには予め次元移動装置がプログラムされている。セレナも同様にね」
奈緒「でもそれじゃあ、全員で行くのは無理っすね」
月影「っ…誰だ!?」
有宇「!?」
隼翼「月影、どうした?」
「おや、見つかってしまいましたか」
セレナ「お前は…」
「ジャン・ミシェル・ロジェ。シンクロ次元、シティの治安を守る治安維持局の長官です」
隼翼「こうなったら、俺達でアカデミアに乗り込む。そして、プロフェッサーを直接倒すしかない」
隼翼「前に話したな? 次元転送装置の開発に成功したと。これがそうだ」
吹雪「それはもう完成してるのかい?」
隼翼「次元を移動するのには何も問題はない。ただ…」
奈緒「なんすか?」
隼翼「黒咲や白柳さんのデュエルのデータを使ったにしても、転送できる人間の数が限られてるんだ。最高でも五人が限界だと思う」
セレナ「五人か…」
有宇「…僕と奈緒、黒咲、吹雪さん、セレナ、兄さん、月影、白柳さん、それに沢渡も」
黒咲「四人がオーバーという事か」
吹雪「僕は心配ないよ。このディスクには予め次元移動装置がプログラムされている。セレナも同様にね」
奈緒「でもそれじゃあ、全員で行くのは無理っすね」
月影「っ…誰だ!?」
有宇「!?」
隼翼「月影、どうした?」
「おや、見つかってしまいましたか」
セレナ「お前は…」
「ジャン・ミシェル・ロジェ。シンクロ次元、シティの治安を守る治安維持局の長官です」
441: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/25(水) 21:39:21.95 ID:OZgB2EmaO
白柳「ロジェ長官…?」
ロジェ「私を知っているところを見ると、あなたが白柳弓ですか? 評議会からの命令でスタンダードに潜入した」
隼翼「シンクロ次元の長官が何故?」
ロジェ「あなた方の事は帰還したセキュリティに聞いています。どうでしょう? 私と手を組む気はありませんか?」
吹雪「組む?」
ロジェ「融合次元、アカデミアの殲滅に力を貸しましょう。アカデミアの狙いはそこに居る乙坂有宇とセレナの二人。私に預けてみませんか?」
黒咲「なんだと?」
奈緒「何のために?」
ロジェ「もちろん、保護ですよ。アカデミアに対抗する為のね」
セレナ「保護だと?」
ロジェ「私を知っているところを見ると、あなたが白柳弓ですか? 評議会からの命令でスタンダードに潜入した」
隼翼「シンクロ次元の長官が何故?」
ロジェ「あなた方の事は帰還したセキュリティに聞いています。どうでしょう? 私と手を組む気はありませんか?」
吹雪「組む?」
ロジェ「融合次元、アカデミアの殲滅に力を貸しましょう。アカデミアの狙いはそこに居る乙坂有宇とセレナの二人。私に預けてみませんか?」
黒咲「なんだと?」
奈緒「何のために?」
ロジェ「もちろん、保護ですよ。アカデミアに対抗する為のね」
セレナ「保護だと?」
442: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/25(水) 21:47:30.26 ID:OZgB2EmaO
ロジェ「そうです、二人の身がこの世界にない事がわかれば、スタンダードは安全になるのではないですか?」
隼翼「有宇とセレナをシンクロ次元に連れて行こうというのか?」
ロジェ「あなた方の中五人がアカデミアに乗り込んだところで、どうにもなりませんよ。来て頂けますね?」
奈緒「どうするんですか?」
有宇「奈緒はあんな卑劣なやり方で僕達を捕らえようとした人の言うことを信用できると思う」
奈緒「ま、無理ですね」
有宇「そういう事です」
ロジェ「ほぅ…ならば、力ずくでも」
隼翼「ちっ…こんな時に…」
有宇「いいや、これは願っても無いチャンスだ」デュエルディスクセット
ロジェ「ほぅ…」
黒咲「貴様、何を…?」
有宇「彼はシンクロ次元…転送できるデュエリストがデータ量の問題だと言うなら、彼のディスクを奪えば済む話じゃないのか?」
隼翼「有宇…お前…」
吹雪「逆転の発想だね。流石はランサーズ最強のデュエリスト」
白柳「気をつけてください、彼は元アカデミアのデュエリストにして、治安維持局の長官。どれほどの力を持つか…」
有宇「大丈夫、僕は絶対に負けない」
ロジェ「随分と舐められたものです。いいでしょう、受けて立とうではないですか」
「「デュエル」」
443: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/26(木) 02:01:51.51 ID:+mjHXuge0
有宇LP4000
ロジェLP4000
有宇「先行は僕がもらう。僕はモンスターを裏守備表示でセット」
有宇「さらにカードを一枚伏せて、ターンエンド」
有宇・伏せカード:一枚
ロジェ「ではお見せしよう。私のターン!」
ロジェ「私はフィールド魔法、《死皇帝の陵墓》を発動!」
ロジェ「お互いのプレイヤーは、アドバンス召喚に必要なモンスターの数×1000ライフポイントを払う事で、 リリースなしでそのモンスターを通常召喚できる」
ロジェ「私はライフを2000払い、手札のモンスターをリリースなしで召喚します」
ロジェLP2000
隼翼「一気に2000ポイント?」
奈緒「最上級モンスターか?」
ロジェ「さあ、行きますよ」
ロジェ「今再び、五千年の時を越え、冥府の扉が開く!我らが魂を新たなる世界の糧とするがいい!」
ロジェ「降臨せよ! 《地縛神 Aslla piscu》!」
攻撃力2500
セレナ「っ!?」
黒咲「地縛神だと!?」
白柳「これは、まさか…!」
白柳(シティに古くから伝わる伝説のカード。5000年前の戦いで、ナスカの地上絵に封印されたとされた邪神。何故ロジェ長官が…!)
ロジェ「バトル! 私はAslla piscuで、ダイレクトアタック!」
有宇「な!?」
隼翼「モンスターが存在するにも関わらず、ダイレクトアタックだと!?」
ロジェ「地縛神と名のついたモンスターはフィールド上に1体しか存在できず、フィールド魔法が存在しない場合は破壊されてしまう。 しかし、相手はこのモンスターを攻撃対象に選択できず、ダイレクトアタックができるのですよ」
有宇「うわああぁぁぁっ!」
有宇LP1500
ロジェLP4000
有宇「先行は僕がもらう。僕はモンスターを裏守備表示でセット」
有宇「さらにカードを一枚伏せて、ターンエンド」
有宇・伏せカード:一枚
ロジェ「ではお見せしよう。私のターン!」
ロジェ「私はフィールド魔法、《死皇帝の陵墓》を発動!」
ロジェ「お互いのプレイヤーは、アドバンス召喚に必要なモンスターの数×1000ライフポイントを払う事で、 リリースなしでそのモンスターを通常召喚できる」
ロジェ「私はライフを2000払い、手札のモンスターをリリースなしで召喚します」
ロジェLP2000
隼翼「一気に2000ポイント?」
奈緒「最上級モンスターか?」
ロジェ「さあ、行きますよ」
ロジェ「今再び、五千年の時を越え、冥府の扉が開く!我らが魂を新たなる世界の糧とするがいい!」
ロジェ「降臨せよ! 《地縛神 Aslla piscu》!」
攻撃力2500
セレナ「っ!?」
黒咲「地縛神だと!?」
白柳「これは、まさか…!」
白柳(シティに古くから伝わる伝説のカード。5000年前の戦いで、ナスカの地上絵に封印されたとされた邪神。何故ロジェ長官が…!)
ロジェ「バトル! 私はAslla piscuで、ダイレクトアタック!」
有宇「な!?」
隼翼「モンスターが存在するにも関わらず、ダイレクトアタックだと!?」
ロジェ「地縛神と名のついたモンスターはフィールド上に1体しか存在できず、フィールド魔法が存在しない場合は破壊されてしまう。 しかし、相手はこのモンスターを攻撃対象に選択できず、ダイレクトアタックができるのですよ」
有宇「うわああぁぁぁっ!」
有宇LP1500
444: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/26(木) 02:05:36.33 ID:+mjHXuge0
セレナ「いきなり2500のダメージ!」
ロジェ「私はカードを一枚伏せ、ターンエンド」
ロジェ・伏せカード:一枚
有宇「僕のターン!」
有宇「僕は裏守備とした《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》を反転召喚!」
攻撃力1500
有宇「サイバー・ドラゴン・ツヴァイを除外し、手札からレベル10の《サイバー・エルタニン》を特殊召喚!」
攻撃力?
有宇「サイバー・エルタニンは、自分のフィールド、または墓地から機械族・光属性モンスターを全て除外することで特殊召喚できる。そしてエルタニンの攻撃力は、除外したモンスター1体につき500ポイントの数値になる」
サイバー・エルタニン(攻撃力500)
有宇「サイバー・エルタニンの効果発動!」
有宇「このカードが特殊召喚に成功した時、このカード以外のフィールドに表側表示で存在するモンスターを全て墓地へ送る!」
奈緒「攻撃ではなく効果…これなら」
有宇「コンステレイション・シージュ!」
ロジェ「罠発動! 《亜空間物質転送装置》!」
ロジェ「このカードは、自分フィールドに存在するモンスター1体をゲームから除外する!」
セレナ「かわされたっ」
ロジェ「そして、亜空間物質転送装置によって除外されたモンスターはこのターンのエンドフェイズ時にフィールドに蘇る。でも、これで終わりではありませんよ」
ロジェ「Aslla piscuの効果発動!」
ロジェ「このカードがフィールドから離れた時、 相手フィールドに表側表示で存在するモンスターを全て破壊し、 破壊したモンスターの数×800ポイントダメージを相手ライフに与える!」
隼翼「な!?」
ロジェ「サイバー・エルタニンを破壊! あなたには800ポイントのダメージを受けてもらいましょう」
有宇「ぐうっ」
有宇LP700
有宇「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
有宇・伏せカード:二枚
ロジェ「私はカードを一枚伏せ、ターンエンド」
ロジェ・伏せカード:一枚
有宇「僕のターン!」
有宇「僕は裏守備とした《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》を反転召喚!」
攻撃力1500
有宇「サイバー・ドラゴン・ツヴァイを除外し、手札からレベル10の《サイバー・エルタニン》を特殊召喚!」
攻撃力?
有宇「サイバー・エルタニンは、自分のフィールド、または墓地から機械族・光属性モンスターを全て除外することで特殊召喚できる。そしてエルタニンの攻撃力は、除外したモンスター1体につき500ポイントの数値になる」
サイバー・エルタニン(攻撃力500)
有宇「サイバー・エルタニンの効果発動!」
有宇「このカードが特殊召喚に成功した時、このカード以外のフィールドに表側表示で存在するモンスターを全て墓地へ送る!」
奈緒「攻撃ではなく効果…これなら」
有宇「コンステレイション・シージュ!」
ロジェ「罠発動! 《亜空間物質転送装置》!」
ロジェ「このカードは、自分フィールドに存在するモンスター1体をゲームから除外する!」
セレナ「かわされたっ」
ロジェ「そして、亜空間物質転送装置によって除外されたモンスターはこのターンのエンドフェイズ時にフィールドに蘇る。でも、これで終わりではありませんよ」
ロジェ「Aslla piscuの効果発動!」
ロジェ「このカードがフィールドから離れた時、 相手フィールドに表側表示で存在するモンスターを全て破壊し、 破壊したモンスターの数×800ポイントダメージを相手ライフに与える!」
隼翼「な!?」
ロジェ「サイバー・エルタニンを破壊! あなたには800ポイントのダメージを受けてもらいましょう」
有宇「ぐうっ」
有宇LP700
有宇「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
有宇・伏せカード:二枚
445: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/26(木) 02:13:56.66 ID:+mjHXuge0
ロジェ「あなたのエンドフェイズ、Aslla piscuは復活します」
白柳「これでは有宇さんが…」
セレナ「だが、場にはまだ伏せカードが二枚…ユウなら必ず」
ロジェ「私のターン!」
ロジェ「ならば、その微かな希望を破壊してあげましょう」
ロジェ「私は魔法カード、《地縛旋風》を発動!」
ロジェ「自分フィールドに地縛神が存在する場合、相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する!」
黒咲「何!?」
吹雪「まずい、これが通ったら…!」
有宇「カウンター罠、《神の宣告》発動!」
有宇「ライフポイントを半分払い発動し、魔法・罠の発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する!」
ロジェ「ちっ…ならばAslla piscuで、ダイレクトアタック!」
有宇「永続罠、《デモンズ・チューン》!」
有宇「フィールドの効果モンスター1体を選択して発動し、選択したモンスターの効果は無効化され、攻撃宣言をすることはできない!」
ロジェ「くっ…」
奈緒「凌ぎましたか」
ロジェ「ですが悪足掻きですね、いかに効果を無効にしようとAslla piscuがフィールドから離れた時に発動する効果までは無効にできません。あなたのライフは350、それでどう対処する気ですか?」
有宇「今にわかるよ。あなたのターンは終わりなのか?」
ロジェ「いいや…私は永続魔法、《フィールドバリア》を発動!」
ロジェ「このカードが存在する限り、お互いにフィールド魔法を破壊できず、 新たなフィールド魔法の発動も禁止される」
ロジェ「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
ロジェ・伏せカード:一枚
白柳「これでは有宇さんが…」
セレナ「だが、場にはまだ伏せカードが二枚…ユウなら必ず」
ロジェ「私のターン!」
ロジェ「ならば、その微かな希望を破壊してあげましょう」
ロジェ「私は魔法カード、《地縛旋風》を発動!」
ロジェ「自分フィールドに地縛神が存在する場合、相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する!」
黒咲「何!?」
吹雪「まずい、これが通ったら…!」
有宇「カウンター罠、《神の宣告》発動!」
有宇「ライフポイントを半分払い発動し、魔法・罠の発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する!」
ロジェ「ちっ…ならばAslla piscuで、ダイレクトアタック!」
有宇「永続罠、《デモンズ・チューン》!」
有宇「フィールドの効果モンスター1体を選択して発動し、選択したモンスターの効果は無効化され、攻撃宣言をすることはできない!」
ロジェ「くっ…」
奈緒「凌ぎましたか」
ロジェ「ですが悪足掻きですね、いかに効果を無効にしようとAslla piscuがフィールドから離れた時に発動する効果までは無効にできません。あなたのライフは350、それでどう対処する気ですか?」
有宇「今にわかるよ。あなたのターンは終わりなのか?」
ロジェ「いいや…私は永続魔法、《フィールドバリア》を発動!」
ロジェ「このカードが存在する限り、お互いにフィールド魔法を破壊できず、 新たなフィールド魔法の発動も禁止される」
ロジェ「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
ロジェ・伏せカード:一枚
446: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/26(木) 02:22:13.02 ID:+mjHXuge0
黒咲「フィールド魔法までも守りに来たか…」
白柳「このままではどう転んでも…」
隼翼「どうする…有宇…?」
奈緒「心配しなくても大丈夫っすよ」
隼翼「え?」
奈緒「あの顔、あれが追い詰められた男がする表情ですか?」
有宇「僕のターン!」
ロジェ「諦めてサレンダーしなさい。これ以上は無駄な抵抗ですよ?」
有宇「果たしてそうかな? 残念だけど、このターンで決めさせてもらうよ」
ロジェ「!?」
有宇「僕は《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!」
攻撃力2100
有宇「さらに《サイバー・ドラゴン・ドライ》を召喚!」
攻撃力1800
有宇「サイバー・ドラゴン・ドライが召喚に成功した時、 自分フィールドにいる全てのサイバー・ドラゴンのレベルを5にできる」
サイバー・ドラゴン・ドライ(LV5)
セレナ「レベル5が二体…」
有宇「僕はレベル5となったサイバー・ドラゴンとドライでオーバーレイ!」
有宇「エクシーズ召喚!」
有宇「現れろ、ランク5! 《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》!」
攻撃力2100
有宇「さらに僕は、サイバー・ドラゴン・ノヴァをオーバーレイ・ユニットとしてオーバーレイ!」
有宇「偽りを捨て、機光龍の襲雷は終焉を迎える。革命と共に現れろ!」
有宇「エクシーズ召喚!」
有宇「ランク6! 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》!」
攻撃力2100
447: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/26(木) 02:28:17.39 ID:+mjHXuge0
有宇「オーバーレイ・ユニットにつきインフィニティの攻撃力を200ポイントポイントアップする」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2700)
隼翼(サイバー・ドラゴン・インフィニティ…そうか、その手があったかっ)
有宇「サイバー・ドラゴン・インフィニティの効果発動!」
有宇「1ターンに1度、フィールドに存在する攻撃表示モンスター1体をオーバーレイ・ユニットにできる!」
ロジェ「勝負を捨てましたか? Aslla piscuがフィールドを離れれば、その効果が――」
有宇「発動しないよ。Aslla piscuはインフィニティのオーバーレイ・ユニット…つまりフィールドに健在している。よってAslla piscuの効果は無意味」
ロジェ「なんだと!?」
有宇「いけ、Aslla piscuを奪え!」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2900)
ロジェ「こんな事が…!」
有宇「バトルだ! サイバー・ドラゴン・インフィニティで、ダイレクトアタック!」
セレナ「ユウの勝ちだ!」
ロジェ「まだだ! 罠発動! 《栄誉の贄》!」
ロジェ「ライフポイントが3000以下の場合、相手モンスターの攻撃を無効にし、 自分フィールドに贄の石碑トークン二体を特殊召喚する!」
有宇「それも発動しない。サイバー・ドラゴン・インフィニティは1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットをひとつ使い、カード効果の発動を無効にして破壊する!」
ロジェ「バカなっ!」
有宇「終わりだ! エターナル・フェニックス・エヴォリューション!」
ロジェ「うわあああぁぁぁっ!」
ロジェLP0
サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2700)
隼翼(サイバー・ドラゴン・インフィニティ…そうか、その手があったかっ)
有宇「サイバー・ドラゴン・インフィニティの効果発動!」
有宇「1ターンに1度、フィールドに存在する攻撃表示モンスター1体をオーバーレイ・ユニットにできる!」
ロジェ「勝負を捨てましたか? Aslla piscuがフィールドを離れれば、その効果が――」
有宇「発動しないよ。Aslla piscuはインフィニティのオーバーレイ・ユニット…つまりフィールドに健在している。よってAslla piscuの効果は無意味」
ロジェ「なんだと!?」
有宇「いけ、Aslla piscuを奪え!」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2900)
ロジェ「こんな事が…!」
有宇「バトルだ! サイバー・ドラゴン・インフィニティで、ダイレクトアタック!」
セレナ「ユウの勝ちだ!」
ロジェ「まだだ! 罠発動! 《栄誉の贄》!」
ロジェ「ライフポイントが3000以下の場合、相手モンスターの攻撃を無効にし、 自分フィールドに贄の石碑トークン二体を特殊召喚する!」
有宇「それも発動しない。サイバー・ドラゴン・インフィニティは1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットをひとつ使い、カード効果の発動を無効にして破壊する!」
ロジェ「バカなっ!」
有宇「終わりだ! エターナル・フェニックス・エヴォリューション!」
ロジェ「うわあああぁぁぁっ!」
ロジェLP0
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