1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 12:18:37.18 ID:jvnvS3RR0
トム「魚だろJK」

ジェリー「魚とかないない、チーズが一番さ」

トム「じゃあ鳥とかどうよ?」

ジェリー「あいつら襲ってくるからなぁ」

トム「そっか~」

ジェリー「そうだよ」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 12:22:07.86 ID:jvnvS3RR0
トム「チョコをもらえないことを除けばいい日だなー」

ジェリー「今日くらいゆっくり平和に過ごしたいもんだね」

トム「そうだなーでもお腹はすくんだよな」

ジェリー「え?何見てんの?」

トム「ちょっと食われてくんない?」

ジェリー「無理無理、痛いし」

トム「俺も痛いのは嫌だなぁ」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:20:19.21 ID:jvnvS3RR0
トム「暇だよな~」

ジェリー「暇だね~」

トム「どうする?あれやる?」

ジェリー「今日くらいはいいんじゃないかな」

トム「まあカメラ回ってるわけじゃないしな」

ジェリー「そうそう、ゆっくりしようよ」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:23:14.08 ID:jvnvS3RR0
トム「ん~?あれ、なんか壁のとこ光った?」

ジェリー「またそうやって驚かせようとして、どれどれ…」

トム「なんかあった?」

ジェリー「隠しカメラっぽい…?」

トム「またチーズ取ったなこの野郎」

ジェリー「woooow、やっべえバレた逃げなきゃ!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:31:39.29 ID:jvnvS3RR0
トム「待てやこら!」

ジェリー「OK待とう」

トム「うぉぉぉ、急に止まるなよ!」

ジェリー「多分ここまで来ればカメラないし」

トム「あー、そうだな、しかし腹減ったなぁ」

ジェリー「冷蔵庫寄ってく?」

トム「いいねー」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:35:49.28 ID:jvnvS3RR0
トム「いいもの入ってないなー」

ジェリー「お、チーズ発見」

トム「っつーかチーズってどんな味すんの?」

ジェリー「少し食べてみる?」

トム「んー、ミルクが腐ったようなやつなんだろ?」

ジェリー「ミルクの塊だと考えればいいよ」

トム「うーん、でもやっぱりなぁ」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:38:49.18 ID:jvnvS3RR0
ジェリー「男は度胸!何でもやってみるもんさ!」

トム「お、肉発見」

ジェリー「聞けよ」

トム「ミルクもあったわ」

ジェリー「マジで?ちょっと分けてよ」

トム「OK、あのクソ犬の心くらい狭い容器に入れてあげるから待ってな」

ジェリー「一舐めで飲みきっちまうぜHAHAHA」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:42:05.73 ID:jvnvS3RR0
トム「結構腹いっぱいになったなー」

ジェリー「どうする?」

トム「食後の運動?」

ジェリー「もちろんそうさ」

トム「喧嘩以外ならやるよ」

ジェリー「じゃあ何する?また部屋凍らせてスケート?」

トム「あの後俺がこっぴどく怒られたんだからな」

ジェリー「まあまあ、あれはもう一匹のネズミが悪かったよね」

トム「あいつほんと限度知らねーもんな」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:44:03.37 ID:jvnvS3RR0
トム「っつかあいつの名前なんつーの?」

ジェリー「んー、結構会ってるんだけど思い出せないなぁ」

トム「友達じゃねーの?」

ジェリー「俺の友達はトムだけさ、まさにトムだちってか」

トム「あひるのガキは?」

ジェリー「スルーすんなや」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:47:20.86 ID:jvnvS3RR0
トム「っつーか今日なんの日か知ってる?」

ジェリー「さっき言ったろ、バレンタインさ」

トム「そろそろチョコ持ってきてくれそうな予感がするんだよなー」

ジェリー「あの黒猫が?」

トム「HAHAHA、あいつが来たら塩かけて追い払ってやるぜ」

ジェリー「そいつはいいや、そうしよう」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:51:35.92 ID:jvnvS3RR0
トム「そういやさ、お前地味に親戚多くね?」

ジェリー「そうかな?」

トム「今パッと思い出せるだけでもえっと…」

トム「ほら、超能力使うやついただろ?」

ジェリー「あー、彼は知り合い程度だよ」

トム「あいつマジで反則じゃね?浮かされた時は本気で死ぬかと思ったわ」

ジェリー「あの後あいつのコスプレしたら超ヘコヘコしてたよな、マジ笑ったわ」

トム「いやあれはマジでトラウマもんだぞ」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:55:19.29 ID:jvnvS3RR0
ジェリー「そういや将来の夢とかある?」

トム「んー、今がすげー楽しくて幸せだからなぁ、あまり考えたことないや」

ジェリー「そっかー、そんなもんだよなー」

トム「なんかなりたいもんあんの?」

ジェリー「うーん、猫の捕まえかたわ教える先生にはなりたかったなー」

トム「あー、免許取ってたよな確か」

ジェリー「そうなんだけど、あのチビネズミのせいでやる気無くしたわ」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:59:01.37 ID:jvnvS3RR0
トム「あー、ジェリーが俺から隠れてチーズ取ったりしてた時だよな」

ジェリー「それはいつもじゃないか」

トム「それもそうか」

ジェリー「まあ、あいつがトムにチーズ取ってとか頼んでさ」

トム「あー、眠かったし普通に取ってやったわ」

ジェリー「そのせいで『猫とネズミは仲良くしましょう!』とかいうオチになるし」

トム「普段仲良いから新鮮味がなかったよな」

ジェリー「まあ、痛くないのはいいことだけどさ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:01:38.04 ID:jvnvS3RR0
トム「そういやお前のおじさんだっけ?」

ジェリー「んー?どのネズミ?」

トム「ほら、ギター弾くやつ」

ジェリー「あー、いるね」

トム「あいつ結局俺のヒゲ全部抜きやがったしなー」

ジェリー「まさかテレビから手が出てくるとはね」

トム「3日かかったわ、生えてくるのに3日かかったわ」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:12:19.70 ID:jvnvS3RR0
トム「まあ、生えてくるっていうか伸びてくるだけど」

ジェリー「あー、あれ抜いたように見せかけて途中でちぎってたんだよね」

トム「ヒゲの根元は神経集まってるから抜くと痛いんだよなー」

ジェリー「途中でちぎってくれただけ優しいんじゃね」

トム「でも感覚が狂うんだよ」

ジェリー「でもあのチビネズミだったら確実に抜いてたぜ」

トム「あー、その分ラッキーだったと思っておくか」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:15:09.34 ID:jvnvS3RR0
トム「眠いな」

ジェリー「眠いね」

トム「寝て起きたら枕元にチョコがいっぱいとかないかなー」

ジェリー「あー、あり得るかも」

トム「寝てみるわ」

ジェリー「家主に見つかったらヤバイし部屋戻って寝るわー」

トム「おー、おやすみ」

ジェリー「おやすみー」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:19:56.03 ID:jvnvS3RR0
ジェリー「さて、トムががっかりしないようにチョコを作らなきゃ」

ジェリー「型取るのとか面倒だなぁ」

ジェリー「とりあえずチョコを溶かしてっと、どうしようかな」

ジェリー「いつもならブロックにチョコかけるんだけど…」

ジェリー「仕方ない、これにチョコをかけて…よし、できた!」

ジェリー「あとはラッピングして枕元に置くだけだ」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:24:06.47 ID:jvnvS3RR0
トム「おーいジェリー」

ジェリー「そんな嬉しそうな声も出してどうしたの?」

トム「起きたらほんとに枕元にチョコがあったよ!」

ジェリー「ほんとに?さっそく食べようよ!」

トム「そうするよ、いただきまーす」

ジェリー「どう?」

トム「チョコの中になんか牛乳が腐ったようなものが入ってる…」

ジェリー「嫌いか」

トム「まあ…食べていいよ」

ジェリー「せっかく作ったのに!トムのバカ!」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:26:58.32 ID:jvnvS3RR0
トム「ああ、せっかくジェリーが作ってくれたのに…」

トム「謝らないと、でも食べなきゃ許してもらえない気がする…」

トム「どうする…」

トム「そうだ!逆にチョコをプレゼントすればいいんだ!」

トム「よし、さっそく作るぞー」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:29:37.73 ID:jvnvS3RR0
トムの作ったチョコはジェリーが喜んで食べ、ジェリーの作ったチョコはゴミ箱へ行き
またトムとジェリーは仲良く喧嘩したんだとさ

おしまい

引用元: トム「バレンタインか…」ジェリー「チーズの方が嬉しいよね」