1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:42:41.35 ID:5xPvghkC0
亀山「おはようございます!」
右京「おはようございます」
亀山「あれ?右京さん、何持ってるんすか?」
右京「アイドルマスターの生っすかSPECIALです。今日は、これを流してみようと思いまして」
亀山「おっ、いいっすねえ。ここんとこ、ずっと暇ですもんね」
右京「ええ、特別に命令があればなんでもするのが、僕たち特命係ですから」
亀山「命令がなきゃ、なーんもやることないですもんね」
右京「おはようございます」
亀山「あれ?右京さん、何持ってるんすか?」
右京「アイドルマスターの生っすかSPECIALです。今日は、これを流してみようと思いまして」
亀山「おっ、いいっすねえ。ここんとこ、ずっと暇ですもんね」
右京「ええ、特別に命令があればなんでもするのが、僕たち特命係ですから」
亀山「命令がなきゃ、なーんもやることないですもんね」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:45:45.29 ID:5xPvghkC0
右京「では、SPECIAL 01からいきましょう」
亀山「こりゃ、ジャケットがもう反則ですよ。ねえ右京さん」
右京「ええ、これはプロデューサーたちの心を掴んだと思いますよ」
亀山「これ聴いたら、次も買いたくなっちゃいますよねえ」
右京「同感です」
亀山「こりゃ、ジャケットがもう反則ですよ。ねえ右京さん」
右京「ええ、これはプロデューサーたちの心を掴んだと思いますよ」
亀山「これ聴いたら、次も買いたくなっちゃいますよねえ」
右京「同感です」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:49:13.19 ID:5xPvghkC0
伊丹「おい、特命係の亀山ぁ~」
亀山「あん?何だよお前ら、何か用か?」
芹沢「金子警部から、この書類を特命に届けるように言われてきたんですよ」
右京「以前摘発した、銃器のリストですか」
伊丹「ええ、確認の程、どうぞよろしく……ところで、なんですか? この……BGM?」
三浦「こりゃあ、生っすかSPECIALの01だな」
伊丹「はぁ?」
亀山「あん?何だよお前ら、何か用か?」
芹沢「金子警部から、この書類を特命に届けるように言われてきたんですよ」
右京「以前摘発した、銃器のリストですか」
伊丹「ええ、確認の程、どうぞよろしく……ところで、なんですか? この……BGM?」
三浦「こりゃあ、生っすかSPECIALの01だな」
伊丹「はぁ?」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:53:50.08 ID:5xPvghkC0
『我那覇 響のかわいいチャレンジ、いってみるのー!』
亀山「このトークが、生っすかSPECIALの魅力っすよね!」
右京「ええ、アニメを見ていれば、より楽しめます」
伊丹「なんだ、ラジオかよ」
亀山「ラジオじゃねえよ、生っすかだ」
三浦「警部殿。こちら、後でお借りしても?」
右京「かまいませんよ」
亀山「このトークが、生っすかSPECIALの魅力っすよね!」
右京「ええ、アニメを見ていれば、より楽しめます」
伊丹「なんだ、ラジオかよ」
亀山「ラジオじゃねえよ、生っすかだ」
三浦「警部殿。こちら、後でお借りしても?」
右京「かまいませんよ」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:58:57.60 ID:5xPvghkC0
右京「四条貴音には、儚げな歌が似合いますねえ」
亀山「貴音ちゃんの歌を聴いてると、なぜかラーメンが食いたくなるんすよね」
芹沢「ラーメンかあ……どうっすか、先輩。今日の昼、ラーメン食いに行きません?」
伊丹「……俺ぁ当分ラーメンは食いたくねえ」
亀山「なんだ、腹でも壊したのかよ?軟弱な胃袋だな」
亀山「貴音ちゃんの歌を聴いてると、なぜかラーメンが食いたくなるんすよね」
芹沢「ラーメンかあ……どうっすか、先輩。今日の昼、ラーメン食いに行きません?」
伊丹「……俺ぁ当分ラーメンは食いたくねえ」
亀山「なんだ、腹でも壊したのかよ?軟弱な胃袋だな」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:02:17.57 ID:5xPvghkC0
伊丹「それどころの話じゃねえよ!死ぬとこだったんだぞ!」
亀山「またまた大げさなヤツだなお前」
芹沢「あれ、知りません?こないだ、先輩ったらラーメンに毒を……」
伊丹「黙ってろ!いいか、お前にだけは絶対、死んでも言わねえからな!」
亀山「あーハイハイ、別に知りたくもねえよ! ほら、用が済んだら、帰った帰った!」
亀山「またまた大げさなヤツだなお前」
芹沢「あれ、知りません?こないだ、先輩ったらラーメンに毒を……」
伊丹「黙ってろ!いいか、お前にだけは絶対、死んでも言わねえからな!」
亀山「あーハイハイ、別に知りたくもねえよ! ほら、用が済んだら、帰った帰った!」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:07:15.01 ID:5xPvghkC0
右京「SPECIAL 02ですか。君は水瀬伊織がお気に入りでしたねえ」
亀山「そうなんすよ。ここの伊織ちゃんのトークがね、もうね、可愛いったらないの」
右京「君も、今度から語尾に『だぴょん』をつけてみてはどうですか?」
亀山「あ、いいっすか? じゃ、お言葉に甘えて……んん゛っ……」
亀山「『警視庁特命係の、亀山薫だぴょん!運転免許試験場が、俺を待ってるんだぴょん!』」
右京「……」
亀山「……何か、言ってくださいよ」
右京「まさか、本当にやるとは思いませんでした」
亀山「そうなんすよ。ここの伊織ちゃんのトークがね、もうね、可愛いったらないの」
右京「君も、今度から語尾に『だぴょん』をつけてみてはどうですか?」
亀山「あ、いいっすか? じゃ、お言葉に甘えて……んん゛っ……」
亀山「『警視庁特命係の、亀山薫だぴょん!運転免許試験場が、俺を待ってるんだぴょん!』」
右京「……」
亀山「……何か、言ってくださいよ」
右京「まさか、本当にやるとは思いませんでした」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:11:24.09 ID:5xPvghkC0
角田「よっ、暇か?」
亀山「ええ、暇ですよぉ」
角田「なんだ暇かよ。じゃあもう、あれだ。『特に暇な係』ってことで『特暇係』に改名しちゃえよ、なっ?」
亀山「そういう課長こそ、ここんとこ毎日来てるじゃないすか。『角田』から『暇田』に改名しちゃいますよ?」
角田「俺ぁお前らほどの暇人じゃねえよ。で、何コレ? 何聴いてんの?」
右京「生っすかSPECIALです」
亀山「ええ、暇ですよぉ」
角田「なんだ暇かよ。じゃあもう、あれだ。『特に暇な係』ってことで『特暇係』に改名しちゃえよ、なっ?」
亀山「そういう課長こそ、ここんとこ毎日来てるじゃないすか。『角田』から『暇田』に改名しちゃいますよ?」
角田「俺ぁお前らほどの暇人じゃねえよ。で、何コレ? 何聴いてんの?」
右京「生っすかSPECIALです」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:13:46.22 ID:5xPvghkC0
亀山「次はSPECIAL03っすね」
右京「しかし、プロデューサーさんまで歌を歌うとは思いませんでしたねえ」
亀山「ええ、まさに『働く俺たちの歌!』って感じですよね」
角田「よく言うよ、毎日暇してるクセに」
亀山「あっ、そんなこと言うんだ。もうコーヒー入れてあげない」
角田「おっ、おいおい、そりゃーねえだろ?」
右京「しかし、プロデューサーさんまで歌を歌うとは思いませんでしたねえ」
亀山「ええ、まさに『働く俺たちの歌!』って感じですよね」
角田「よく言うよ、毎日暇してるクセに」
亀山「あっ、そんなこと言うんだ。もうコーヒー入れてあげない」
角田「おっ、おいおい、そりゃーねえだろ?」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:17:40.98 ID:5xPvghkC0
亀山「SPECIAL04っすね。右京さんの好きな、春香ちゃんが出てますよ?」
右京「知ってます」
亀山「お、右京さん!春香チャレンジですよ、春香チャレンジ」
右京「亀山くん、『閣下』と呼んでください」
亀山「ま、まさか、右京さんも支配されちゃったんじゃ……?」
右京「どうでしょうねえ……」
角田「何言ってんだ、お前ら」
右京「知ってます」
亀山「お、右京さん!春香チャレンジですよ、春香チャレンジ」
右京「亀山くん、『閣下』と呼んでください」
亀山「ま、まさか、右京さんも支配されちゃったんじゃ……?」
右京「どうでしょうねえ……」
角田「何言ってんだ、お前ら」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:21:31.21 ID:5xPvghkC0
右京「次のSPECIAL05で最後です」
亀山「トークもいいんすけど、やっぱりアイドルは歌ですよ! ねえ右京さん」
右京「ええ。既存曲のカバーも、アイドルマスターの魅力のひとつですから」
亀山「いやー、やっぱり千早ちゃんは歌が上手っすね」
右京「僕は、音無小鳥の歌も評価していますよ」
角田「ふーん、なんか忙しそうだな。俺もう行くわ。コーヒーごっそさん」
亀山「トークもいいんすけど、やっぱりアイドルは歌ですよ! ねえ右京さん」
右京「ええ。既存曲のカバーも、アイドルマスターの魅力のひとつですから」
亀山「いやー、やっぱり千早ちゃんは歌が上手っすね」
右京「僕は、音無小鳥の歌も評価していますよ」
角田「ふーん、なんか忙しそうだな。俺もう行くわ。コーヒーごっそさん」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:25:24.00 ID:5xPvghkC0
亀山「ふー、終わった終わった……あり?何だこりゃ……」ピラッ
右京「それはシークレットイベント参加の応募券です。01から05までの応募券を集めて送ると、抽選で招待されるようですよ」
亀山「へえー……あれ?じゃあ俺、応募できますよ、右京さん!」
右京「僕は、もうとっくに応募してあります」
亀山「えーと、なになに……って、コレ、締切明日?!ち、ちょっと俺、今から行ってきます!」ガタッ
右京「それはシークレットイベント参加の応募券です。01から05までの応募券を集めて送ると、抽選で招待されるようですよ」
亀山「へえー……あれ?じゃあ俺、応募できますよ、右京さん!」
右京「僕は、もうとっくに応募してあります」
亀山「えーと、なになに……って、コレ、締切明日?!ち、ちょっと俺、今から行ってきます!」ガタッ
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:28:59.48 ID:5xPvghkC0
花の里
右京「……」
亀山「はぁ……」
たまき「お二人とも、元気ないですね。どうされたんですか?」
右京「……いえ、大したことではありません」
亀山「いやね、結局当たんなかったんすよ、シークレットイベント」
美和子「ああ、それなら当てたわよ」
右京「……」
亀山「はぁ……」
たまき「お二人とも、元気ないですね。どうされたんですか?」
右京「……いえ、大したことではありません」
亀山「いやね、結局当たんなかったんすよ、シークレットイベント」
美和子「ああ、それなら当てたわよ」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:32:54.15 ID:5xPvghkC0
亀山「なっ、何ぃ?!そりゃホントかよ?」
美和子「うん。なんか知らないけど当たっちゃった、二人分」
亀山「ふ、二人分って、なんでまた?」
美和子「いやねぇ、たまきさんを誘おうと思ってたんだけどさ、急にお店の予約が入ってこれないって言うんだもん」
たまき「ごめんなさいね。常連さんだったから、どーしても断れなくて」
美和子「うん。なんか知らないけど当たっちゃった、二人分」
亀山「ふ、二人分って、なんでまた?」
美和子「いやねぇ、たまきさんを誘おうと思ってたんだけどさ、急にお店の予約が入ってこれないって言うんだもん」
たまき「ごめんなさいね。常連さんだったから、どーしても断れなくて」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:37:11.54 ID:5xPvghkC0
亀山「……なあ美和子、それ……」
美和子「やだ」
亀山「まだ何も言ってねえだろ!」
美和子「わかるわよ。どーせ『チケットくれぇ!』とかって言うんでしょ?」
亀山「う……だってよ、たまきさんも来れないんだろ? ひとりで二人分、どうすんだぴょん?」
美和子「やだ」
亀山「まだ何も言ってねえだろ!」
美和子「わかるわよ。どーせ『チケットくれぇ!』とかって言うんでしょ?」
亀山「う……だってよ、たまきさんも来れないんだろ? ひとりで二人分、どうすんだぴょん?」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:40:27.46 ID:5xPvghkC0
美和子「そうなのよー……ひとりで行くのも何だかなーって思ってたの……」
亀山「だろ?! だから、ホラ! 俺と右京さんで、行ってきてやるから!」
美和子「うーん、でもなぁ……」
右京「以前、エレベーターで足を踏んづけられた時は、痛かったですねえ……」ボソッ
美和子「わっ、ちょっと右京さん! シーッ、シーッ!」
右京「……それで、どうでしょう?」
亀山「だろ?! だから、ホラ! 俺と右京さんで、行ってきてやるから!」
美和子「うーん、でもなぁ……」
右京「以前、エレベーターで足を踏んづけられた時は、痛かったですねえ……」ボソッ
美和子「わっ、ちょっと右京さん! シーッ、シーッ!」
右京「……それで、どうでしょう?」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:46:27.45 ID:5xPvghkC0
亀山「いやー、よかったっすね。無事に来れて」
右京「ええ、会場はあちらのようですね」
亀山「いやー、なんかワクワクしますね! こう、浮き足だっちゃうっていうか」
ワイワイガヤガヤ
亀山「うっわ、すごい人だかりっすね」
右京「開始まであと30分ほどです。そろそろ会場に入りましょうか」
亀山「うっす!」
右京「ええ、会場はあちらのようですね」
亀山「いやー、なんかワクワクしますね! こう、浮き足だっちゃうっていうか」
ワイワイガヤガヤ
亀山「うっわ、すごい人だかりっすね」
右京「開始まであと30分ほどです。そろそろ会場に入りましょうか」
亀山「うっす!」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:49:17.36 ID:5xPvghkC0
亀山「ここかあ……あっ、右京さん! あっちに何か売ってますよ!」
右京「亀山くん、あまりキョロキョロしないでください」
亀山「うわっ、なんだありゃ! 俺、ちょっと見てきます!」
右京「……仕方がありませんねえ」
右京「亀山くん、あまりキョロキョロしないでください」
亀山「うわっ、なんだありゃ! 俺、ちょっと見てきます!」
右京「……仕方がありませんねえ」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:52:48.96 ID:5xPvghkC0
紳士「この会場、暑いなあ……」フキフキ
右京「おや、良いハンカチをお使いですね」
紳士「は?」
右京「今のは、アイドルマスターのハンカチではないですか?それも、イベントでしか手に入らない物だったと記憶しています」
紳士「え、ええ……なかなか詳しいですね」
右京「おや、良いハンカチをお使いですね」
紳士「は?」
右京「今のは、アイドルマスターのハンカチではないですか?それも、イベントでしか手に入らない物だったと記憶しています」
紳士「え、ええ……なかなか詳しいですね」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 23:56:21.38 ID:5xPvghkC0
右京「実は僕、マニアなんですよ。ああ、ここではプロデューサーと言う方が正しいでしょうか」
紳士「ここにいるんですから、そうですよね。ちなみに、あなたはどの子が……?」
右京「僕はやはり、天海春香ですねぇ」
紳士「いやぁ、なかなか気が合いますね。実はこのハンカチも……」ピラッ
右京「ああ、天海春香が、愛らしく描かれていますね」
紳士「ここにいるんですから、そうですよね。ちなみに、あなたはどの子が……?」
右京「僕はやはり、天海春香ですねぇ」
紳士「いやぁ、なかなか気が合いますね。実はこのハンカチも……」ピラッ
右京「ああ、天海春香が、愛らしく描かれていますね」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 00:00:15.57 ID:kBXt6u/60
亀山「あっ、いた! 右京さん!」
紳士「……それでは、私はこれで」ペコリ
右京「どうも」
亀山「もう、だめですよはぐれちゃ」
右京「おや、はぐれたのは君じゃありませんか」
紳士「……それでは、私はこれで」ペコリ
右京「どうも」
亀山「もう、だめですよはぐれちゃ」
右京「おや、はぐれたのは君じゃありませんか」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 00:03:39.41 ID:kBXt6u/60
ガヤガヤ ガヤガヤ
亀山「いよいよですね、右京さん!」
右京「ええ、そうですねえ」
10分後
亀山「……なかなか始まらないっすね」
右京「トラブルにしても、何も説明がないのは、いささか妙ですね」
亀山「いよいよですね、右京さん!」
右京「ええ、そうですねえ」
10分後
亀山「……なかなか始まらないっすね」
右京「トラブルにしても、何も説明がないのは、いささか妙ですね」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 00:08:05.54 ID:kBXt6u/60
ピンポンパンポーン
「お客様にお伝えします。申し訳ありませんが、しばらくその場を動かないようにお願いいたします。繰り返します……」
亀山「な、何かあったんすかね……?」
右京「亀山くん、静かに」
ウーウー ウーウー……
亀山「右京さん、これ……パトカーのサイレンじゃ……」
右京「そのようですね、行きましょう」
亀山「え? いや、ちょっと! たった今、動かないでって……あーもう!」
「お客様にお伝えします。申し訳ありませんが、しばらくその場を動かないようにお願いいたします。繰り返します……」
亀山「な、何かあったんすかね……?」
右京「亀山くん、静かに」
ウーウー ウーウー……
亀山「右京さん、これ……パトカーのサイレンじゃ……」
右京「そのようですね、行きましょう」
亀山「え? いや、ちょっと! たった今、動かないでって……あーもう!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 00:13:20.09 ID:kBXt6u/60
亀山「し、死体?! 死体が見つかったっていうんすか?」
警官「ええ、ここのトイレで発見されまして……見つけたのは、イベントのスタッフだそうです」
右京「現場の状況は?」
警官「現在、鑑識が捜査しています。一応、通報時に中にいた客は、帰らせないように指示してあります」
右京「どうもありがとう」
警官「ええ、ここのトイレで発見されまして……見つけたのは、イベントのスタッフだそうです」
右京「現場の状況は?」
警官「現在、鑑識が捜査しています。一応、通報時に中にいた客は、帰らせないように指示してあります」
右京「どうもありがとう」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 00:16:14.55 ID:kBXt6u/60
伊丹「おい、特命係の亀山ぁ~」
亀山「てめえは……いちいち肩書きつけるんじゃねえよ!」
伊丹「うるせえ! 何で俺たちより早く現場にいるんだよ?!」
三浦「ひょっとして、警部殿は今日のイベントに参加する予定で?」
右京「ええ。こんな事態になって、非常に残念です」
亀山「てめえは……いちいち肩書きつけるんじゃねえよ!」
伊丹「うるせえ! 何で俺たちより早く現場にいるんだよ?!」
三浦「ひょっとして、警部殿は今日のイベントに参加する予定で?」
右京「ええ。こんな事態になって、非常に残念です」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 00:20:48.12 ID:kBXt6u/60
米沢「おや、杉下警部。いらしてたんですか」
右京「どうも。それで、どうでしたか?」
米沢「現場は、この会場の男子トイレです。死因は失血死、凶器は恐らく、ナイフや包丁のようなものかと」
右京「ようなもの、とは?」
米沢「傷口の形状から、そう判断しました。現場に凶器はありませんでしたから」
亀山「ってことは、他殺?」
右京「どうも。それで、どうでしたか?」
米沢「現場は、この会場の男子トイレです。死因は失血死、凶器は恐らく、ナイフや包丁のようなものかと」
右京「ようなもの、とは?」
米沢「傷口の形状から、そう判断しました。現場に凶器はありませんでしたから」
亀山「ってことは、他殺?」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 00:24:42.97 ID:kBXt6u/60
米沢「財布などの、金品の類も奪われているようですし、間違いないでしょう。まあ、わざわざこんな場所で自殺する人は、まずいないでしょうな」
右京「同感です。現場を見せていただいても?」
米沢「どうぞ、こちらです」
伊丹「ちょおっと待て! お前らはここにいろ!」
亀山「は、ケチケチしてんじゃねえよ!」
伊丹「うるせえ! 犯行時刻に現場にいたってこたぁ、お前らも一応、容・疑・者だからな!」
亀山「なにぃ?!」
右京「亀山くん、伊丹さんの言い分ももっともです。ここは、引き下がるとしましょう」
右京「同感です。現場を見せていただいても?」
米沢「どうぞ、こちらです」
伊丹「ちょおっと待て! お前らはここにいろ!」
亀山「は、ケチケチしてんじゃねえよ!」
伊丹「うるせえ! 犯行時刻に現場にいたってこたぁ、お前らも一応、容・疑・者だからな!」
亀山「なにぃ?!」
右京「亀山くん、伊丹さんの言い分ももっともです。ここは、引き下がるとしましょう」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 00:28:54.47 ID:kBXt6u/60
亀山「それで、どうするんすか?」
右京「僕は、少し調べたいことがあります。ここからは、別々に行動しましょう」
亀山「べ、別行動ったって……」
右京「ああ、何かわかったことがあれば、携帯に連絡してください」
亀山「あっ、ちょっと! 右京さん?! ……どーすんの?」
右京「僕は、少し調べたいことがあります。ここからは、別々に行動しましょう」
亀山「べ、別行動ったって……」
右京「ああ、何かわかったことがあれば、携帯に連絡してください」
亀山「あっ、ちょっと! 右京さん?! ……どーすんの?」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 00:32:14.75 ID:kBXt6u/60
事件現場
三浦「アイマスのイベント会場でも事件の捜査たぁな……因果な商売だぜ」
亀山「どう? 捜査、進んでる?」
伊丹「くるぁ! イベント参加者の亀山ァ~、現場にゃ来るなって言ったろ!」
芹沢「先輩、ガイシャの身元が分かりました!」
三浦「で、誰だったんだ? このプロデュー……ホトケは」
三浦「アイマスのイベント会場でも事件の捜査たぁな……因果な商売だぜ」
亀山「どう? 捜査、進んでる?」
伊丹「くるぁ! イベント参加者の亀山ァ~、現場にゃ来るなって言ったろ!」
芹沢「先輩、ガイシャの身元が分かりました!」
三浦「で、誰だったんだ? このプロデュー……ホトケは」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 00:37:07.05 ID:kBXt6u/60
芹沢「ええ、都内在住のサラリーマンでした。今回のイベントには、ネットで知り合った仲間と来てたそうです」
亀山「ん? なんだよその、ネットの仲間って」
芹沢「会場内の客に聞き込みをしたところ、その仲間だってヤツがいたんですよ。今、メンバー全員を集めさせてます」
三浦「じゃあ、そいつらの話を聞きに行くか」
伊丹「ああ……おっと、一応、容疑者の亀山、お前は来るんじゃねえぞ!」
亀山「ん? なんだよその、ネットの仲間って」
芹沢「会場内の客に聞き込みをしたところ、その仲間だってヤツがいたんですよ。今、メンバー全員を集めさせてます」
三浦「じゃあ、そいつらの話を聞きに行くか」
伊丹「ああ……おっと、一応、容疑者の亀山、お前は来るんじゃねえぞ!」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 00:43:42.99 ID:kBXt6u/60
亀山「へっ、なんだってんだまったく」
アーマクミタラバー♪マッサカサマフライアウェー♪
亀山「おっ……もしもし、右京さん?」ピッ
右京『亀山くん、そっちはどうですか?』
亀山「ええ、実はですね……」
アーマクミタラバー♪マッサカサマフライアウェー♪
亀山「おっ……もしもし、右京さん?」ピッ
右京『亀山くん、そっちはどうですか?』
亀山「ええ、実はですね……」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 00:47:32.90 ID:kBXt6u/60
右京「なるほど」
亀山「今、あいつらが話を聞きにいってます。右京さんは、何してたんすか?」
右京「凶器を探していました」
亀山「きょうき?」
右京「ええ、被害者の命を奪った凶器です」
亀山「今、あいつらが話を聞きにいってます。右京さんは、何してたんすか?」
右京「凶器を探していました」
亀山「きょうき?」
右京「ええ、被害者の命を奪った凶器です」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 00:51:44.22 ID:kBXt6u/60
亀山「それで、どうだったんすか?」
右京「……」スッ
亀山「み、見つけたんすか?!」
右京「廊下のゴミ箱にありました。指紋はふき取られているようです」
亀山「こりゃあ、ナイフっすね……」
右京「それともうひとつ、気になるモノがありました」スッ
亀山「これ……財布?」
右京「ええ。早速、米沢さんに見てもらいましょう」
右京「……」スッ
亀山「み、見つけたんすか?!」
右京「廊下のゴミ箱にありました。指紋はふき取られているようです」
亀山「こりゃあ、ナイフっすね……」
右京「それともうひとつ、気になるモノがありました」スッ
亀山「これ……財布?」
右京「ええ。早速、米沢さんに見てもらいましょう」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 00:56:10.20 ID:kBXt6u/60
米沢「お待たせしました。まず、この財布ですが、被害者の指紋が検出されました」
右京「恐らく、被害者の持ち物でしょう」
米沢「ああ、それと、現金やカードの類が入ったままでした」
亀山「えっ? 中身、盗られてないんすか?」
米沢「はい。それがいささか気になりますな」
右京「恐らく、被害者の持ち物でしょう」
米沢「ああ、それと、現金やカードの類が入ったままでした」
亀山「えっ? 中身、盗られてないんすか?」
米沢「はい。それがいささか気になりますな」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 01:00:59.35 ID:kBXt6u/60
右京「それで、ナイフのほうは?」
米沢「杉下警部の言うとおり、指紋はふき取られていました。ただ、繊維のようなものが付着していました」
右京「繊維ですか」
米沢「ええ、何か、布のようなものでふき取ったんでしょうな」
米沢「杉下警部の言うとおり、指紋はふき取られていました。ただ、繊維のようなものが付着していました」
右京「繊維ですか」
米沢「ええ、何か、布のようなものでふき取ったんでしょうな」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 01:05:21.71 ID:kBXt6u/60
右京「どうも。では亀山くん、行きましょうか」
亀山「い、行くって、どこに?」
右京「君が言っていた、被害者の知り合いのところですよ」
亀山「ああ、ハイハイなるほど……」
亀山「い、行くって、どこに?」
右京「君が言っていた、被害者の知り合いのところですよ」
亀山「ああ、ハイハイなるほど……」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 01:09:13.46 ID:kBXt6u/60
女性「あの、これでメンバーは全員です」
男性「おい、まだ○○さんがいないぞ」
芹沢「実はですね、その○○さんなんですけど、トイレで亡くなっていたのが発見されました」
男性「ええっ?!」
紳士「そんな……彼が殺されるなんて……」
男性「おい、まだ○○さんがいないぞ」
芹沢「実はですね、その○○さんなんですけど、トイレで亡くなっていたのが発見されました」
男性「ええっ?!」
紳士「そんな……彼が殺されるなんて……」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 01:13:20.45 ID:kBXt6u/60
伊丹「……では、みなさんは日ごろから付き合いがあった?」
女性「はい。こうしていっしょにイベントに来たのも、今回が初めてじゃありませんし……」
紳士「プライベートでもよく会っていました」
三浦「何か、最近、被害者が悩んでいたとか、誰かに恨まれていたとか、そういう話を聞いたことはありませんか?」
女性「いえ……ただ……」
伊丹「ただ?」
女性「はい。こうしていっしょにイベントに来たのも、今回が初めてじゃありませんし……」
紳士「プライベートでもよく会っていました」
三浦「何か、最近、被害者が悩んでいたとか、誰かに恨まれていたとか、そういう話を聞いたことはありませんか?」
女性「いえ……ただ……」
伊丹「ただ?」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 01:18:13.90 ID:kBXt6u/60
男性「彼……来月、結婚する予定だったんです」
芹沢「結婚、ですか……?」
女性「ええ、それで、プロデューサーからも足を洗うつもりだった、と……」
三浦「そりゃあまた、お気の毒に」
右京「失礼、ひとつよろしいですか?」
芹沢「結婚、ですか……?」
女性「ええ、それで、プロデューサーからも足を洗うつもりだった、と……」
三浦「そりゃあまた、お気の毒に」
右京「失礼、ひとつよろしいですか?」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 01:22:46.28 ID:kBXt6u/60
伊丹「警部殿ぉ、困るんですがねえ」
紳士「けいぶ……?」
杉下「先ほどはどうも。私、警視庁特命係の杉下と申します」
紳士「刑事さんでしたか……」
亀山「知り合いなんすか?」
杉下「少し、お話をしただけです。ところで、皆さんは、会場内では○○さんといっしょに行動していなかったのですか?」
男性「ええ、現地集合だったもので。いつも、そうなんです」
右京「なるほど。では、今日はまだ、誰も○○さんに会っていないということですか」
紳士「けいぶ……?」
杉下「先ほどはどうも。私、警視庁特命係の杉下と申します」
紳士「刑事さんでしたか……」
亀山「知り合いなんすか?」
杉下「少し、お話をしただけです。ところで、皆さんは、会場内では○○さんといっしょに行動していなかったのですか?」
男性「ええ、現地集合だったもので。いつも、そうなんです」
右京「なるほど。では、今日はまだ、誰も○○さんに会っていないということですか」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 01:25:21.38 ID:kBXt6u/60
紳士「あの……すいませんがトイレに行ってもよろしいですか?」
右京「ええ、かまいませんよ」
伊丹「勝手に決めるな!」
右京「ああ、亀山くん。僕も、トイレに行ってきます。後は頼みますよ」
亀山「えっ?あっ、はい!」
亀山「……連れション?」
右京「ええ、かまいませんよ」
伊丹「勝手に決めるな!」
右京「ああ、亀山くん。僕も、トイレに行ってきます。後は頼みますよ」
亀山「えっ?あっ、はい!」
亀山「……連れション?」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 01:29:26.15 ID:kBXt6u/60
紳士「はぁ……大変なことになりました」ジャバジャバ
右京「まったくですねえ」
紳士「楽しい集まりのはずだったんですけど……」ゴシゴシ
右京「……」
右京「まったくですねえ」
紳士「楽しい集まりのはずだったんですけど……」ゴシゴシ
右京「……」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 01:34:08.25 ID:kBXt6u/60
伊丹「まずいな……客どもが、そろそろ我慢の限界みてえだ」
三浦「だが、犯人がいる可能性がある以上、今帰すわけにゃいかねえな……」
芹沢「でも、決定的な証拠もアリバイもないんじゃ、誰が犯人かわからないっすよ」
男性「あの、私たちはいつまでここにいれば……?」
伊丹「ああ、申し訳ありませんが、もうしばらく……」
右京「その必要はありません」
三浦「だが、犯人がいる可能性がある以上、今帰すわけにゃいかねえな……」
芹沢「でも、決定的な証拠もアリバイもないんじゃ、誰が犯人かわからないっすよ」
男性「あの、私たちはいつまでここにいれば……?」
伊丹「ああ、申し訳ありませんが、もうしばらく……」
右京「その必要はありません」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 01:38:09.44 ID:kBXt6u/60
伊丹「あんたねぇ、いい加減にしてくれませんか?!」
亀山「まあまあ、犯人がわかったんだよ」
伊丹「なにぃ?!」
三浦「そりゃあホントですか、警部殿」
右京「○○さんを殺した犯人は……あなたですね?」
紳士「え……?」
亀山「まあまあ、犯人がわかったんだよ」
伊丹「なにぃ?!」
三浦「そりゃあホントですか、警部殿」
右京「○○さんを殺した犯人は……あなたですね?」
紳士「え……?」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 01:43:14.24 ID:kBXt6u/60
右京「あなたは、○○さんが亡くなったと聞かされた時に、『殺されるなんて』とおっしゃっていました」
右京「あの時点では、なぜ亡くなったのか、何も説明はされていなかったはずです」
紳士「それは……誰かが言っていたのを聴いたんです。人が、殺されたって……」
亀山「会場の客には、その場から動かないように指示が出てるんですよ。つまり、それを知ってるのは、一部の人と警察関係者だけ……」
右京「あの時点では、なぜ亡くなったのか、何も説明はされていなかったはずです」
紳士「それは……誰かが言っていたのを聴いたんです。人が、殺されたって……」
亀山「会場の客には、その場から動かないように指示が出てるんですよ。つまり、それを知ってるのは、一部の人と警察関係者だけ……」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 01:47:55.99 ID:kBXt6u/60
紳士「た、ただ、そう思って、つい口から出ただけです! 何も、殺されたことを知っていたわけじゃ……」
右京「失礼ですが、ハンカチはどうしました?」
紳士「は……?」
右京「ハンカチですよ。あなたは先ほど、トイレで手を洗った際に、ペーパータオルを使っていましたね?」
紳士「え、ええ……それが何か?」
右京「失礼ですが、ハンカチはどうしました?」
紳士「は……?」
右京「ハンカチですよ。あなたは先ほど、トイレで手を洗った際に、ペーパータオルを使っていましたね?」
紳士「え、ええ……それが何か?」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 01:51:50.87 ID:kBXt6u/60
右京「なぜ、持っていたハンカチをお使いにならなかったのですか?」
亀山「あっ、あんまり使いたくなかったんじゃないですかね?なんたって、めずらしい物だし」
紳士「……ええ、そうなんですよ、汚れちゃ困りますから」
右京「おや、しかしあなたは会場で、汗を拭くのにハンカチを使っていましたよ」
亀山「あれ?だったら、手を拭くのにも使いますよねえ?」
亀山「あっ、あんまり使いたくなかったんじゃないですかね?なんたって、めずらしい物だし」
紳士「……ええ、そうなんですよ、汚れちゃ困りますから」
右京「おや、しかしあなたは会場で、汗を拭くのにハンカチを使っていましたよ」
亀山「あれ?だったら、手を拭くのにも使いますよねえ?」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 01:57:53.51 ID:kBXt6u/60
紳士「……」
亀山「……ちょっと失敬」ゴソゴソ
紳士「……」
亀山「ん……あ、右京さん。コレ……」スッ
右京「間違いありません。僕が見せていただいた物と同じです」
亀山「ここについてるの、これって、血ですよね?」
右京「恐らく、凶器から指紋をふき取る際に、とっさに使ってしまったのでしょう」
亀山「……ちょっと失敬」ゴソゴソ
紳士「……」
亀山「ん……あ、右京さん。コレ……」スッ
右京「間違いありません。僕が見せていただいた物と同じです」
亀山「ここについてるの、これって、血ですよね?」
右京「恐らく、凶器から指紋をふき取る際に、とっさに使ってしまったのでしょう」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 02:03:38.75 ID:kBXt6u/60
紳士「……」
右京「……紳士さんっ!」
紳士「……殺すつもりなんて、なかったんです」
紳士「彼とは、ずっといっしょにプロデューサーをやってきました。楽しかった……あの頃は、本当に楽しかった」
右京「しかし、彼は結婚を機に、プロデューサーを引退することになった」
紳士「ええ。もちろん、祝福するつもりでした。 ……でも、今日、トイレで、彼は私に、こう言ったんです」
○○『ああ、あれだな。お前も、そろそろこんなことやめて、どっかでいい人見つけろよ、なっ?』
紳士「急に、頭が真っ白になって……今まで、私たちがいっしょに過ごしてきた時間を、アイドルを、全て否定された、そんな気がして……気がついたら、目の前に彼が倒れていました」
右京「金品を奪ったのは、物取りの犯行だと思わせるため……」
紳士「ナイフは、カバンの中に護身用として持っていたものです。あとは……刑事さんが言った通り」
右京「……紳士さんっ!」
紳士「……殺すつもりなんて、なかったんです」
紳士「彼とは、ずっといっしょにプロデューサーをやってきました。楽しかった……あの頃は、本当に楽しかった」
右京「しかし、彼は結婚を機に、プロデューサーを引退することになった」
紳士「ええ。もちろん、祝福するつもりでした。 ……でも、今日、トイレで、彼は私に、こう言ったんです」
○○『ああ、あれだな。お前も、そろそろこんなことやめて、どっかでいい人見つけろよ、なっ?』
紳士「急に、頭が真っ白になって……今まで、私たちがいっしょに過ごしてきた時間を、アイドルを、全て否定された、そんな気がして……気がついたら、目の前に彼が倒れていました」
右京「金品を奪ったのは、物取りの犯行だと思わせるため……」
紳士「ナイフは、カバンの中に護身用として持っていたものです。あとは……刑事さんが言った通り」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 02:08:07.18 ID:kBXt6u/60
右京「……こちらは、証拠品としてお預かりします」
伊丹「さあ、後は署の方で……」
紳士「……」ペコリ
亀山「行きましょうか、右京さん」
右京「このハンカチ……」
亀山「え?」
右京「血が滲んで、天海春香が泣いているようですねえ……」
伊丹「さあ、後は署の方で……」
紳士「……」ペコリ
亀山「行きましょうか、右京さん」
右京「このハンカチ……」
亀山「え?」
右京「血が滲んで、天海春香が泣いているようですねえ……」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 02:14:46.58 ID:kBXt6u/60
リメンバランス
三好「お待たせしました。『スタ→トスタ→』でございます」スッ
右京「どうも」
小野田「こういう所はあまり来ないけど、いいお店だね。通っちゃおうかな」
三好「ありがとうございます」
三好「お待たせしました。『スタ→トスタ→』でございます」スッ
右京「どうも」
小野田「こういう所はあまり来ないけど、いいお店だね。通っちゃおうかな」
三好「ありがとうございます」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 02:20:22.14 ID:kBXt6u/60
小野田「しかし、お前も災難だったね。せっかくのイベントが台無しだ」
右京「……なぜでしょうねえ」
小野田「何が?」
右京「同じアイドルを愛する者どうしなのに、なぜか相容れない時がある……」
小野田「僕は、その人の気持ち、なんとなくわかるな」
右京「はい?」
小野田「いつでもどこでも誰とでも、自分を貫くなんて、そうそうできることじゃない。その人も、苦しんでたんじゃないの? 表の自分と、プロデューサーの自分との間で」
右京「……それでも、アイドルを、人を殺す理由に使ってはいけません」
右京「……なぜでしょうねえ」
小野田「何が?」
右京「同じアイドルを愛する者どうしなのに、なぜか相容れない時がある……」
小野田「僕は、その人の気持ち、なんとなくわかるな」
右京「はい?」
小野田「いつでもどこでも誰とでも、自分を貫くなんて、そうそうできることじゃない。その人も、苦しんでたんじゃないの? 表の自分と、プロデューサーの自分との間で」
右京「……それでも、アイドルを、人を殺す理由に使ってはいけません」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/15(金) 02:26:48.25 ID:kBXt6u/60
特命係
亀山「悲しい、事件でしたね」
右京「そうですねえ……その美貌と歌唱力で人々を引きつけ、虜にする……アイドルも、罪な存在なのかもしれません」
亀山「俺たち、いつまでプロデューサーでいられるんですかね……」
右京「……おや、もうお昼ですねえ」
亀山「そっすね……ラーメンでも食いに行きますか?」
右京「おや、ラーメンは昨日食べたじゃありませんか」
亀山「そっか、じゃあ……もやし!」
右京「もやしですか……そうしましょう」
この物語はフィクションです
終わり
亀山「悲しい、事件でしたね」
右京「そうですねえ……その美貌と歌唱力で人々を引きつけ、虜にする……アイドルも、罪な存在なのかもしれません」
亀山「俺たち、いつまでプロデューサーでいられるんですかね……」
右京「……おや、もうお昼ですねえ」
亀山「そっすね……ラーメンでも食いに行きますか?」
右京「おや、ラーメンは昨日食べたじゃありませんか」
亀山「そっか、じゃあ……もやし!」
右京「もやしですか……そうしましょう」
この物語はフィクションです
終わり
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