【艦これ】総司令部日誌 前編 

【艦これ】総司令部日誌 中編

672: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/05(日) 21:12:38.11 ID:iZknE1Kb0
【クレーム】

 ―14時過ぎ、応接室付近―

暁「はぁ……由良さん、大丈夫かなぁ…」

電「鎮守府に戻る直前でイ級の不意打ちに遭うなんて…可哀そうなのです」

響「でも、かすり傷だったらしいし、すぐに入渠は終わると思うよ」

雷「って、あら?」


提督「………………」イライライラ


響「………なんだか、イライラしている感じだね」

雷「司令官、どうしたの?」

提督「…ああ、雷さん。皆さんも……北方海域から戻ってきたんですね?」

暁「あ、そうなんだけど……由良さんが鎮守府の近くでイ級の急襲に遭っちゃって今入渠してるの」

提督「そうですか……」

電「あっ、ごめんなさい!司令官さんの許可も得ずに入渠させちゃって、ごめんなさい!なのです!」

提督「いえ、それは気にしていませんが…」

雷「それより、こんなトコで司令官は何してるの?」

響「ここは…応接室だね」

電「誰か来てるのですか?」

提督「ええ……まあ」

暁「誰が来てるの?」

提督「………あー……」

4人『?』


提督「クレームです」


673: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/05(日) 21:22:16.08 ID:iZknE1Kb0
4人『クレーム?』

暁「クレームってあれ?クレープの仲間みたいな、食べ物?」

提督「違いますよ。要は、苦情や文句みたいなもんです」

響「でも珍しいね。総司令部にクレームが来るなんて」

提督「いえ、珍しい事でもありませんよ。大体総司令部へのクレームは書類などで司令長官と私の下に届きます。今回のように直接言いに来るというのは、

   稀ですがね」

雷「クレームだって分かってるなら招き入れなければいいのに」

提督「いえ、最初は別にクレームを言いに来たとかそんなんじゃなくて、ただ取材に来たと言ったんです。しかしアポなしで」

電「アポ無しなら、門前払いしてもいいのでは?」

提督「最初はそう思ったんですが、どうも相手がしつこくて、いい加減対応が面倒になって入れたんですよ」

暁「……で、いざ取材を始めたらクレームを言ってきたと」

提督「大体そんな感じです。最初は1時間ぐらいで終わるから、とか言っておきながらもう3時間…」

響「追い出せばいいじゃないか」

提督「追い出そうと何度もしたんですが、そうする度に『総司令部は記者への扱いもぞんざいだと記事に書く』とわめき散らして、やむを得ず……」

暁「でも珍しいじゃない、司令官が奥手に出るなんて」

雷「そうね、司令官らしくないじゃない」

提督「本当なら私も鳩尾に2、3発入れて外に放り出しておきたいところだったんですが、先ほどの要に脅されてまして」

響「やっぱりいつもの司令官だね」

提督「それと……どうもあの記者、見覚えがあるような気がしまして」

4人『?』

提督「しかし、いくら何でも長すぎるので、そろそろ介入しようと思います」

コンコン

提督「失礼します」ガチャ

674: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/05(日) 21:32:19.60 ID:iZknE1Kb0
司令長官「おや、黎明君。どうかしたのかい?」

提督「いえ、流石にもう長すぎますので……」

司令長官「そうだねぇ……じゃあそろそろ……」

記者「ちょっと、こっちの話はまだ終わってないんですよ!」

司令長官「いやぁ、終わってないって…大体君の話って総司令部…というか海軍に対しての文句ばかりじゃないか」

記者「その文句や意見に応えるのが海軍の上に立つ貴方でしょう!先ほどから私の話をはぐらかして…」

暁「………見るからに面倒くさそうね」ボソボソ

響「そうだね…記者って大体こんな感じだし」ボソボソ

提督「はぁ……仕方ないですね…司令長官では受け答えには不向きでしょう。私が代わりに答えます」

記者「あんたは」

提督「私はこの総司令部に併設されている鎮守府の司令官であり、司令長官の補佐官です」

記者「ほう………少しは話の分かりそうなやつだな」

提督「それで、海軍にどのような不満があるというのですか?」

記者「不満もあるに決まっているだろうが!あんたら海軍はこの国の海を守っている対価のように贅沢をしている!今のご時世、どこも節約の時代だと言う

   のに!」

提督「具体的にはどのような贅沢を?」

記者「この総司令部にある、≪甘味処・間宮≫とかいう店や、≪居酒屋・鳳翔≫とか、≪万屋・明石≫って店だ!節約の時代にそんな店、海軍には必要ないだろうが!」

提督「どうやら、勉強不足のようですね」

記者「なんだと?」

提督「過去の軍隊にも、‶酒保‶と呼ばれる、士官兵向けの嗜好品・日用品を販売する店があったんですよ?先ほど述べた3つの店はその酒保と同じような役割を

   持っています。その店の経営者も、艦娘です。酒保が、酒保委員と呼ばれる経理部主計将兵で構成されていたように」

記者「ちっ………だがなぁ!」

提督「?」

675: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/05(日) 21:41:02.07 ID:iZknE1Kb0
記者「聞けばここの艦娘の寮には、1人1つベッドがあるそうじゃないか。昔の船員はハンモックで寝ていたってのに、これも贅沢だろうが!」

提督「……それは…あー………あれですよ。そういう時代になったんですよ」

記者「そんな曖昧な答えで納得できるか!」

提督「兵は、十分な休息があれば体力や気力を回復できるものです。その休息をとるのに最も有効な手段が睡眠、そして良質な睡眠をとるためにはゆっくり

   休む事ができるベッドが一番いいんです。後……」

記者「?」

提督「ハンモックで寝ていたのはあくまで軍艦です。陸の上の寮などでは、多分煎餅布団もしくは硬いベッドで寝ていたんでしょう。やはり勉強不足ですね」

記者「…………」

司令長官「いやぁ、黎明君がこんな感じの交渉ごとに出ると、負ける事がほとんどないね~」ボソボソ

雷「司令長官は、交渉事とか苦手なの?」ボソボソ

司令長官「ああ、儂はこういった事には慣れてなくてねぇ」ボソボソ

記者「………分かった、贅沢については分かった」

提督「そうですか」

記者「しかし、しかしだ!」ガタッ



記者「何で全員女なんだ!何故女を戦場に出す!?そこにいる子供まで戦わせるなんて、過去の大戦でもなかったというのに!」



記者以外「」

記者「女性を戦地に出すなんてことは過去の大戦でも無かった。しかしお前たちは、女性を深海棲艦と戦わせている!女性蔑視に値するぞ!」

提督「それを男の貴方が言いますか」

司令長官「でもなぁ~、どうして女性しかいないのか、っていうのは疑問なんだよなぁ……」

提督「妖精さん曰く、『公的な書類だと船舶のことを女性名詞で表しているからかもしれない』とおっしゃっていますが」

記者「なんだ妖精さんって!そんな子供だましみたいな事で騙されるか!」

676: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/05(日) 21:45:47.49 ID:iZknE1Kb0
雷「………なんだか、まともに相手するのも面倒くさいわね…」

電「司令長官さんは、こんなのを相手に3時間も…?」

司令長官「そうなんだよ…もう疲れた疲れた……でも何だか見た事があるような顔だから無下にもできなかったし…」

響「え?司令長官も?」

司令長官「‶も‶って?」

暁「司令官も、あの人に会った事があるような…って言ってたわよ」

提督「え、司令長官も会ったような気がするんですか?」

司令長官「へ、黎明君も?」

記者「おい、話を逸らすんじゃない!」

提督「黙りなさい。司令長官、この方の名刺は貰っていますか?」

司令長官「え、ああ。はい」スッ

提督「………………」ジーッ

提督「……雷さん。書庫へ行って、1~2年前の海軍学校の生徒リストを取ってきてください」

雷「わ、分かったわ!」


 ―数分後―

雷「持ってきたわ!」

提督「ありがとうございます」スッ

記者「おい、何やってんだ!こっちの話はまだ終わってないぞ!」

提督「………あ、やっぱり」

司令長官「え?」

677: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/05(日) 21:58:16.54 ID:iZknE1Kb0



提督「貴方、1年前に提督登用試験を受けて落ちた方じゃないですか」



記者「」

第六駆逐隊『え?』

司令長官「え?あ、ああ!そういえばいたねぇ!こんな子!」

提督「確か、人の揚げ足を取る事に関しては人一倍強く、ちょっとしたことですぐに腹を立ててトラブルを起こす方でしたねぇ。そして、登用試験の結果発表の

   時に落ちたと聞いて、総司令部に散々罵詈雑言を飛ばした挙句海軍を辞めたと聞きましたが……まさか、記者になっているとは」

記者「………………」プルプルプル

提督「大方、自分を提督にさせなかった海軍への逆恨みで、海軍の粗探しのような事でもしていたのでしょう」

司令長官「そんなすさんだ性格だから、提督にはなれなかったんだよなぁ」

記者「黙れ!と言うか、そこの子供も艦娘だろ?そいつらも、どう思ってるかは分からんぞ?本当は戦いたくないとか思っているはずだ!そうだとしたら、

   児童虐待になるだろうなぁ!」

提督&司令長官(児童虐待とか、何言ってんだこいつ)

雷「そんな事は無いわ!」

記者「何?」

雷「確かに私達は戦場で深海棲艦と戦っていて、怖いと思う事も、辛いと思う事はあったわ。でも、それ以上にこの鎮守府での暮らしは楽しいもの!」

記者「………………」

電「間宮さんの作るスイーツは美味しくて、鳳翔さんの作るご飯も暖かくておいしくて、皆と楽しくおしゃべりもできて…」

暁「それに、寮でちゃんと休むこともできるし、司令官が私達のことを考えて出撃スケジュールとかを考えてくれているし、全然苦じゃないわね」

響「むしろ、艦娘に生まれたからこそ、新しい発見ができたから、艦娘に生まれた事に感謝しているくらいだよ」

記者「………………」

提督「………これでもなお、貴方は詮索しますか?」

記者「………………くそっ!」ガタッ

バタン

678: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/05(日) 22:02:40.57 ID:iZknE1Kb0
雷「行っちゃった…」

電「大丈夫でしょうか?今回の事を書かれたりしたら……」

提督「その時はあの人の素性と皆さんの発言を全てバラしてあっちの立場を悪くします」

司令長官「しかし……彼も随分落ちたもんだねぇ」

提督「………ところで」

響「なんだい?」

提督「先ほどの貴女達の発言、本当ですか?」

暁「もちろん、本当よ!」

響「艦娘に生まれたから、かつて軍艦だった頃にできなかった事はできるようになったんだから」

雷「それに、皆と楽しく話もできるし!」

電「ご飯も美味しいのです」

暁「そして司令官も優しいから、言う事ないわ!」

提督「………………そうですか。よかったです」

司令長官「さて、じゃあ戻ろうか」

提督「そうですね。後、司令長官はもっとこのような交渉事や質疑応答に慣れるように」

司令長官「むぅ……」


【終わり】

684: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/06(月) 21:11:17.74 ID:WE4mMO880
【溝】

 ―8時過ぎ、食堂―

アイオワ「Good morning!ナガト!」

長門「!」ビクッ

アイオワ「?どうかしたの?」

長門「あ、いや………何でもない」

アイオワ「Hm……あ、となり座ってもいいかしら?」

長門「あ、ああ…構わんぞ」

アイオワ「じゃあ失礼するわね」ガタッ

コンモリ

長門「……朝結構食べるんだな」

アイオワ「Yes!朝はいっぱい食べないと、1日どころか午前も切り抜けられないわ!」

長門「ふふっ、なんだそれ」


 ―少し離れた席―

陸奥「……ふ~ん、結構いい感じじゃない」

提督「思ったより険悪な雰囲気になるかと思ったんですが……少しずつ打ち解けられているようですね」

陸奥「これも、アイオワさんと長門の間を取り持った私のおかげね」フンス

提督「ま、そのアイデアを発案したのは私なんですが」

陸奥「むー」ブー

685: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/06(月) 21:24:01.17 ID:WE4mMO880
 ―>>449と同時刻、執務室の外―

アイオワ『Meは……私は、例えどれだけ時間がかかろうと、どれだけ皆に忌避されようと、あの時の事をちゃんと謝って、罪を償って、皆と一緒に肩を並べて

     共に生きていきたいと思ってるわ」

陸奥「………………そういう事、ね」


 ―数分後―

ガチャ

アイオワ「あら………さっきの………」

陸奥「長門型戦艦二番艦の陸奥よ。さっきはウチの姉がごめんなさいね」

アイオワ「姉って……あのWoman?」

陸奥「そうよ。彼女が長門」

アイオワ「ナガト……………なるほど、ね」

陸奥「?」

アイオワ「いえ、彼女がナガトだと知って、どうして私のことを見てあんなに震えていたのか、その理由が分かったわ」

陸奥「………そっか」

アイオワ「でも、これだけは知っておいてほしいの。たとえ私がナガトに嫌われようとも、私は過去の過ちを謝り、赦してもらうまで何度でも皆とぶつかり

     合っていく覚悟があるわ」

陸奥「……………そう。それなら、私も協力するわ」

アイオワ「Cooperation?」

陸奥「そんな、過去の過ちのせいで皆と衝突する覚悟を持ってでもみんなと付き合っていく、何て本気で言っているあなたを、その話を聞いたうえで放って

   おけるわけがないでしょ?それに、ここには来たばかりで右も左も分からないでしょうし」

アイオワ「………言われればそうね」

陸奥「だから、私がここを案内してあげるわ。それと、皆がどんな感じの性格なのかも」

アイオワ「Thank you.助かるわ」

陸奥「じゃあ、行きましょうか」

686: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/06(月) 21:37:01.26 ID:WE4mMO880
 ―数日後10時過ぎ、執務室―

提督「まずは、長門さんとアイオワさんの仲を良くさせるのが良いでしょう」

陸奥「無論そのつもりよ」

提督「いえ、陸奥さんは『長門さんがアメリカを憎んでいるけれど、皆と敵対する覚悟を持ってでも皆と仲良くしたいアイオワさんのことは好きになってほしい』

   と考えているんでしょう?」

陸奥「ご明察」

提督「私もその意見には同意しますが………長門さんは、この鎮守府のリーダー的な存在です。大和さんや武蔵さんよりも任期は長く、経験も豊富です。そんな

   長門さんがアイオワさんのことを忌み嫌っていては、他の皆さんも敬遠してしまうでしょう」

陸奥「…………あ」

提督「ですから、長門さんがアイオワさんと仲良くなれば、おのずと他の皆さんもアイオワさんと打ち解けていくでしょう。そうするために、私も陸奥さんと一緒

   に、長門さんとアイオワさんの仲を取り持ちましょう」

陸奥「………そうね。お願いするわ」


 ―17時過ぎ、戦艦寮・長門&陸奥の部屋―

陸奥「長門、大丈夫?」

長門「………ああ、大丈夫だ」

陸奥「さっきのことは………まあ、仕方ないと思うわ」

長門「いや……私もこの大規模作戦で、アメリカの戦艦が着任すると聞いたときから、おそらくそういう事になるだろうと覚悟はしていたんだが、いざその

   場面になるとな……」

陸奥「………ねえ、長門。ちょっと聞いてほしいんだけど……」

長門「?」

陸奥「さっきのアイオワさん…ね」

長門「!」ビクッ

687: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/06(月) 21:46:13.00 ID:WE4mMO880
陸奥「皆とぶつかり合う事も覚悟しているけど、それでも過去の過ちを謝罪して、皆とこの鎮守府で仲良くしていきたいって言ってたの」

長門「……………」

陸奥「それでね、長門が怖がってちゃ、他の皆もアイオワさんの事、恐がっちゃうでしょ?だから、長門がアイオワさんと仲良くなれば、皆もアイオワさんと

   仲良くなれると思うの」

長門「……………」

陸奥「………だから、ちょっとずつでいいからアイオワさんと仲良くなってほしいの」

長門「………………うむ」


 ―翌日19時前、廊下―

陸奥「アイオワさーん!一緒にご飯でもどう?」

アイオワ「Oh!いいのかしら?」

長門「あ、ああ。構わんぞ」


 ―さらに翌日20時過ぎ、浴場―

カポーン

陸奥「ねえ長門。背中流してあげる」

長門「おお、久々にやってみようか」

陸奥「じゃあ、アイオワさん。あなたは長門に背中を洗ってもらって?私は長門の背中を洗うから」

アイオワ「Oh!これが噂に聞く‶背中ナガシー‶というヤツね!いいわ、やったげる!」

長門「あ、ああ…じゃあ行くぞ」

アイオワ「ドーンと来てOKよ!」

688: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/06(月) 21:54:49.58 ID:WE4mMO880
 ―現在―

アイオワ「ん~!やっぱりマミヤのご飯はDeliciousね!」

長門「そうだろう?私もここに来て間もなく、この料理に胃袋を掴まれた」

アイオワ「ス、StomachをCatch!?」

長門「ん?あ、違う違う。それは言葉のアヤでだな……」


陸奥「仲良くなれたようで、何よりだわ」

提督「そうですね」

陸奥「おかげで……」チラッ


暁「ア、アイオワさん……おはよう」

響&雷&電「おはようございます」

アイオワ「Oh,アカツキ!他のNo.6Destroyerも、Good morning!」

暁「と、となりいいかしら?」

アイオワ「Oh course!もちろんよ」

暁「じゃあ、失礼します」

雷「失礼するわね!」



提督「少しずつですが、他の皆さんとも仲良くなれてますね。大和さんなんか、この前アイオワさんにテルテル坊主の作り方を教えてたくらいですし」

陸奥「……これなら、もう長門の心配いらないわね……」

提督「?」

陸奥「………長門のしょんぼりした顔なんて、見たくなかったもの」

提督「………私もです」


暁「ああんもう!スープがこぼれちゃったわ!」

アイオワ「Oh,それじゃまだまだ、Ladyにはなれないわねぇ。HAHAHAHAHAHA!」

長門「ははは、まったくだな」ニコッ


【終わり】

689: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/06(月) 21:59:37.12 ID:WE4mMO880
【キャラクター紹介】

≪長門≫

長門型戦艦一番艦。艦娘No.1。ロングストレートの黒髪と紅い瞳、角のような信号旗が特徴の、勇ましいお姉さん。鎮守府の中でも皆にとても頼りにされており

戦闘の腕もトップクラス。さらにデスクワークにも長けているため、提督代理業を務める事もできる。過去の軍艦・長門の最後がアメリカにまつわる事から、ア

メリカのことを毛嫌いしていたが、アイオワと打ち解けた事により、その面も見られなくなってきた。戦闘に関しての腕は確かだが、家事についてはポンコツ。

好きな言葉は『天衣無縫』。

690: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/06(月) 22:03:14.05 ID:WE4mMO880
≪陸奥≫

長門型戦艦二番艦。艦娘No.2。茶髪のボブカットと黄緑色の瞳、長門と同じ信号旗が特徴の、妖艶なお姉さん。あの長門の妹と言う事もあり、同じく皆から頼り

にされている。その魅力的な振る舞いと容貌は駆逐艦の子たちの憧れ。しかし、三番砲塔の謎の爆発がトラウマとなっているため、火気の取り扱いについては特に

細心の注意を払っている。長門と同じく戦闘でも腕は立つが、長門とは違い家事やオシャレにも精通している。提督のことを誘惑していたが、今はもう諦めた。

好きな言葉は『油断大敵』。

698: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/07(火) 21:28:16.26 ID:6wUiCsfT0
【趣味】

 ―11時過ぎ、司令長官室―

提督「司令長官、この書類に目を通しておいてください」

司令長官「ああ、ありがとうね。ところで黎明君」

提督「はい?」

司令長官「君の趣味って、なんだっけ?」

提督「そうですね。最近はどこかの無能のせいで休日がほとんど潰れて趣味をする暇もありませんので、趣味が無くなりつつあります」

司令長官「そう言う切実な話じゃなくてね……」

提督「大体その原因は貴方がろくに仕事をしないせいだからなんですけど」

司令長官「あ、あはは……善処します」

提督「まあ冗談はさておき、趣味は読書ですかね」

司令長官「ああ、読書ね……ふーん……」

提督「何か?」

司令長官「いやね、さっき雑誌で読んだんだけど、『趣味が‶読書‶というものは‶本を読む事しか能がない‶って悪い印象を植え付けがち』って載ってたんだよ」

提督「また仕事もせずくだらない雑誌など読んで挙句に鵜呑みにするとは……」

司令長官「いやぁ、でもこの意見ももっともだと思うよ。読書って、聞こえは知的なイメージがあるけど、実際にその場面を想像すると、暗いな~って感じるね」

提督「そんなものでしょうか」

司令長官「だから黎明君も、新しい趣味を何か見つけた方がいいかもしれないよ?」

提督「別にいいですよ私は…」

司令長官「いやいや、君は普段から暗いイメージがあるんだから、せめて趣味ぐらいは明るいものを見つけなよ」

699: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/07(火) 21:36:19.71 ID:6wUiCsfT0
 ―12時過ぎ、食堂―

金剛「Oh,趣味デスカー?」

提督「はい。何かありませんかね?」

金剛「Hm……そうですネー……ワタシの趣味はお茶会デース!後は……言えないデース…」

提督「そうですか…しかし、お茶会ですか…」

金剛「よろしければ、今度金剛型でティーパーティをする時、テートクも参加しマスカー?」

提督「時間が合えば、是非」

金剛「Promiseネ!」

比叡(………お姉様の趣味って、お茶会と司令の監視なんですよね……)

霧島(そんな事、言えるはずが無いですよね…ほとんどストーカーですもん……)


 ―14時過ぎ、≪居酒屋・鳳翔≫裏手―

鳳翔「はあ……趣味ですか……」

提督「ええ。司令長官から、『読書が趣味なのは暗いイメージがある』と指摘されて…」

鳳翔「あら……私も趣味は読書なんですよね……」

提督「そうでしたか……」

鳳翔「あ、後はお花の世話とか……ここに植えてある花も、私が手入れしているんです」

提督「ほう……」

鳳翔(でも……お花を愛でる提督………ちょっとアンバランスですけど、見ていて楽しそうですね♪)クスッ

提督「?」


 ―15時過ぎ、戦艦寮・休憩室―

長門「ほう、趣味か」

提督「ええ」

長門「……済まない。私の趣味と言ったら筋トレや戦術論の勉強等なんだ。提督が求める趣味とは少し違うと思う」

提督「確かに………そうですね」

700: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/07(火) 21:42:25.81 ID:6wUiCsfT0
日向「菓子作りかな。後は瑞雲と散歩だ」

提督「勝手に装備を持ち出さないでください」


赤城「食べ歩きです!」

提督「出禁とかにはなってませんよね?」


足柄「砲雷撃戦よ!」

提督「それ、普通の人間がやったら逮捕ですね」


飛龍「蒼龍と一緒に出掛けて遊ぶ!」

蒼龍「飛龍と一緒に出掛けて遊ぶ!」

提督「仲の良い艦だからできる事ですねぇ」


 ―18時過ぎ、廊下―

提督「……なかなか、見つかりませんねぇ」

熊野「あら、提督。ごきげんよう」

提督「熊野さんですか…………あ」

熊野「?」

提督「そう言えば、熊野さんの趣味って温泉に行く事でしたよね」

熊野「ええ、そうですわ。本格的な温泉でも、スーパー銭湯でも、普通の銭湯でも」

提督「月どれくらいのペースで行きますか?」

熊野「そうですね……場合にもよりますけど、大体月2~3回ですわね」

701: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/07(火) 21:45:57.32 ID:6wUiCsfT0
 ―19時過ぎ、食堂―

提督「ふむ…………」

司令長官「皆に聞いてみて、どうだった?」

提督「一番よさそうだったのは、熊野さんの言っていた‶温泉‶ですかね」

司令長官「へぇ~。まあ、いいんじゃないの?」

提督「しかし、温泉へ行くとなると交通費と利用費がかさみますし……」

司令長官「君は働いているんだもの。その労働の対価として払うといいよ。そんなケチケチしないでさ」

提督「……そうですね」

司令長官(これで、少し黎明君が明るくなればいいかな)

提督「あ、そう言えば……」

司令長官「?」

提督「司令長官の趣味って何ですか?」

司令長官「へ、儂?儂はね~…」



司令長官「読書と昼寝だよ」



提督「人の事言えるような趣味じゃねーじゃねぇか!!!」バキィ

司令長官「ギャース!!」


【終わり】

713: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/09(木) 20:50:11.21 ID:PffPi2Lc0
【新しい傘】

 ―16時過ぎ、執務室―

コン、コン

提督「どうぞ」

ガチャ

早霜「失礼します、司令官。外出より戻りました」

提督「はい、お帰りなさい」

早霜「ふふっ…今日はいい買い物ができたわ…」

提督「何を買いに行ったんですか?外出届には‶買物‶と書いてありましたが」

早霜「傘を買いに行ったんです」

提督「傘?」

早霜「ええ。前まで持っていた傘は、少し使っていなかったせいで錆びちゃってて……。梅雨入りしたのでいい機会だし買いに行こうかと」

提督「なるほど……それで、気に入った傘が見つかったんですか?」

早霜「ええ、それはもう」ニコッ

提督(こう、普段から普通に笑っていればいいものを……)

早霜「早く、雨が降らないかしら……」

提督「ああ、いますよね。傘を使いたいがために雨を望む人」

早霜「別にいいじゃないですか…早く使ってみたいんだもの」


 ―19時過ぎ、食堂―

TV『数日の間は雨の恐れもなく、晴れや曇りの天気が続きそうです』

早霜「」

提督「そしてそういう時に限って雨は降らない、と」

714: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/09(木) 21:00:27.41 ID:PffPi2Lc0
 ―数日後15時過ぎ、執務室(天気:曇り)―

扶桑「それでは、扶桑率いる第一艦隊、カレー洋へ深海棲艦の残存勢力の討伐へ向かいます」

提督「はい」チラッ


早霜「傘を使いたいのに雨が降らないなんて……ふ……ふふふふっ……」

夕立「は、早霜ちゃん…ちょっと怖いっぽい」


提督「………あー、それと1つ……」

全員『?』

提督「この天気ですと、雨が降るかもしれませんので、必要だと思う方は傘もしくはレインコートを持って行くなり羽織るなりしても構いません」

早霜「!」パァァァァァァ

飛鷹「え?でも天気予報は今日一日曇りって……」

扶桑「いいえ、そうとは限らないわよ」

飛鷹「え?」

扶桑「ほら、私って運が無いから……」

飛鷹「あ、あははは。そんな事言ってるから雨が降るんで―」

大鳳「…………ふっ」

飛鷹「あっ」

提督「まあ、そういう事です」

夕立「じゃあー、夕立、レインコート着て行くっぽい!」

早霜「私は傘を……」

比叡「え?傘を持って戦うって、煩わしくないですか?」

早霜「ううん、大丈夫ですよ。それに私、この傘を差したくて仕方がなかったんですから…」

比叡「はぁ……ま、私は別に大丈夫かな」

715: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/09(木) 21:09:08.66 ID:PffPi2Lc0
 ―数時間後、カレー洋・Hマス(敵空母機動部隊)付近(天気:雨)―

ザァァァァァァァァァァ

扶桑「ほら、ね…」

大鳳「ね……」

飛鷹「いや、ごめんなさい…」

早霜「~♪」

夕立「あんなに生き生きしてる早霜ちゃん、初めて見たっぽい」

比叡「そうですねー。普段はいつもくらいですからねー」

鳥海「!電探に感あり!空母3、軽巡1、駆逐2です!」

扶桑「全艦、単縦陣!飛鷹さんと大鳳さんは艦載機発艦準備!」

早霜「ふふっ。今なら頑張れそう…」

夕立「おー、頼りにしているよ!」

空母ヲ級elite「!!」バシュシュシュッ

キイイイイン

大鳳「雨で…狙いが定めにくい……!」バシュッ

比叡「あっ、早霜さん危ない!」

早霜「へっ?」

鳥海「敵艦載機、接近!」

早霜「!」

ボゴオォォォォォン

早霜「っ……しくじってしまったわね……」中破

夕立「あ、傘が……」

早霜「えっ…………」チラッ

傘「ボロッ」

早霜「……………………………」

716: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/09(木) 21:17:23.81 ID:PffPi2Lc0
 ―翌日13時過ぎ、休憩室(天気:雨)―

早霜「………………はぁ」

提督「……………早霜さん?」

早霜「あ、司令官……」

提督「………傘、残念でしたね」

早霜「いえ……あの時、機動性とかを無視してただ傘を使いたかった、って理由だけで持ち出した私が悪いんですもの……」

提督「いいえ…、私も貴女に傘を使わせてあげたかった、と言う理由であの時『傘を持って行ってもいい』と言ってしまったんですから、私にも非はあります」

早霜「そんな………」

提督「ですから……これを」ガサッ

早霜「………これって……」

提督「貴女が買った傘と同じものですよ。どうぞ」

早霜「…………あ」

提督「?」

早霜「……模様がちょっと違う…」

提督「えっ」

早霜「でも、このデザインも好きです。ありがとうございます」ニコ

提督「…それは良かったです」

早霜(それに、司令官からのプレゼントですもの。嬉しくないわけがないわ♪)


【終わり】

717: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/09(木) 21:24:15.32 ID:PffPi2Lc0
【キャラクター紹介】

≪早霜≫

夕雲型駆逐艦十七番艦。艦娘No.209。顔の右半分を隠すほど長いダークグレーの髪と、オレンジがかった瞳が特徴の、少し根暗な感じの女の子。軍艦だった頃の

史実・武勲ゆえか少々自虐的な発言をしているが、本当は心優しい性格をしている。鎮守府内の隠れたバーにて、バーテンダーを務めている。那智のことを尊敬

しており、水偵を積みたいと思っているが多分無理。その性格と言動から、早霜のことをよく知らない娘からは少々敬遠されがちだが、とてもフランク。

好きな言葉は『四面楚歌』。

726: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/10(金) 21:16:56.04 ID:N4dbRYgU0
【嫌いな雨】

 ―17時過ぎ、執務室―

時雨「最近雨が多くなってきたね」

提督「そうですねぇ」

時雨「もう、梅雨入りしたのかな」

提督「いえ、まだみたいですよ」

時雨「そっか……」

提督「でも、時雨さんは雨が好きなんですよね。それでしたら、梅雨もまたもってこいなのでは?」

時雨「うーん…雨が好きと言うか…僕は、雨の雰囲気が好きだな」

提督「?」

時雨「雨の降る音を聞くと心が落ち着くし、雨が降った後のアスファルトの匂いも独特の趣がある。そして、雨が降った後、雲の間から差す光がまた神秘的な

   感じがして、いいね」

提督「ああ、あの光は私も好きです。確か、‶薄明光線‶って名前じゃありませんでしたっけ?」

時雨「へ~、そんな名前なんだ。知らなかったよ」


 ―19時過ぎ、食堂―

TV『明日から数日の間は雨の日が続くでしょう。折り畳み傘を持っておくと、安心かもしれません』

提督「ほう」

時雨「提督、明日少し出かけてもいいかな?」

提督「また、どうしてですか?」

時雨「買いたいものがあるのと、雨の日に出掛けてみたいからだよ」

提督「雨の日に?」

時雨「さっき言ったような、雨の独特の雰囲気を味わいながら歩いてみたいんだ」

提督「はぁ……分かりました。では後で、外出届を出してもらいますよ」

時雨「分かったよ」

727: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/10(金) 21:27:22.90 ID:N4dbRYgU0
 ―翌日17時過ぎ、執務室―

コンコン

提督「どうぞ」

ガチャ

時雨「………ただいま。外出から帰ってきたよ」

提督「…どうしました?好きな雨の中を歩いてきた割にはあまり嬉しそうではありませんでが」

時雨「提督、僕は雨の雰囲気が好きだって言ったよね」

提督「ええ」

時雨「ただ、何事にも例外はつきものだって事だよ」

提督「?」

時雨「今日の雨は細かい雨だったんだ。霧雨、って言った方がいいのかな」

提督「……ああ、そんな感じですね」クルッ

時雨「それで、雨の音もあんまりしなくて、空の薄ら明るい感じで、あんまり僕の好きな感じの雨じゃなかったんだ。おまけに少し風が吹いていたせいで、

   服も微妙に濡れちゃったから」

提督「ああ、風雨ですか。私もそれは嫌いです」

時雨「つまり、雨は好きでも、嫌いな雨もあるって事さ」

提督「……分かるような、分からないような」


【終わり】

728: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/10(金) 21:34:43.45 ID:N4dbRYgU0
【キャラクター紹介】

≪時雨≫

白露型駆逐艦二番艦。艦娘No.80(改二はNo.145)。三つ編みの黒髪おさげと、赤いリボンが特徴の、物静かな僕っ子女の子。普段は謙虚な姿勢を見せていて、

いつも柔らかい口調で話している。しかし、たまにどぎつい発言をする事もある。白露型の姉妹艦皆と仲が良いが、西村艦隊で一緒の艦隊だった扶桑型姉妹、満潮、

最上、山雲とも仲がいい。その名にちなんで雨が好き。だが、嫌いな雨もある。幸運艦と言う事もあり、大規模作戦の最終局面ではよく出撃している。

好きな言葉は『晴耕雨読』。

734: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/11(土) 21:32:04.43 ID:Dnd3ye9z0
【性別:女性、性格:男性】

 ―15時過ぎ、執務室―

ザー、ザー

摩耶「なんか最近、雨の日が増えたな~」

提督「もう梅雨の季節ですからね」

摩耶「あたしは梅雨って嫌いなんだよな~」

提督「?」

摩耶「雨でじめじめした感じが嫌だし、皆が梅雨で気分が落ち込んでいるのを見るのも嫌なんだよ」

提督「…この前、時雨さんが貴女と真逆の事を言ってましたよ」

摩耶「時雨が?まあ、アイツの言ってる事はなんか掴めねぇからなぁ…もっとストレートに物言えってんだ」

提督「……………」

摩耶「なんだよ?」

提督「いえ、前々から思ってたんですが……貴女って本当に男らしいというかなんというか…」

摩耶「ちっ、またその話かよ……」

提督「?」

摩耶「あ、悪ぃ。前に高雄姉や愛宕姉に同じことを言われてよ…『もっと女性らしく』って」

提督「よく言われるほどなんですか」

摩耶「でもよー…あたしがそんな、『ウフフ、お茶が美味しいですわね』とかいうキャラじゃねぇだろ」

提督「………」

摩耶「今、笑おうとしたよな」

提督「気のせいですよ」

735: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/11(土) 21:52:01.02 ID:Dnd3ye9z0
摩耶「いや、さっきの口調もそうだし、女はなんかしずしずとした動きが魅力的、みたいな感じの風潮があるだろ?」

提督「そうですねぇ…アクションが大きい女性は少し敬遠されがちですが」

摩耶「そう言う感じの認識が分からねぇんだよなぁ…。あたしはもっとダイナミックな方が性に合うっていうか」

提督「…まあ、戦闘の報告から見ても、他の皆さんは最低限の動きで敵を屠っているのに対し、摩耶さんは大きな動きで敵に回り込み、砲撃すると言った特徴が

   ありますね」

摩耶「こう、最低限っていうちまちました動きだと体がなんか合わないんだよ」

提督「……まあ、動きが大きい分、敵の攻撃が当たりやすいという欠点もあるんですが。貴女、この前も中破して帰ってきたでしょう」

摩耶「う……それは、悪かった」

提督「しかし、自分のことを『あたし』というだけまだ大丈夫でしょう」

摩耶「どういう事だよ」

提督「もし貴女が自分のことを『俺』とか呼んだら、もう天龍さんや木曾さんを超えるぐらいの、オトコンナですよ」

摩耶「あー、それはあたしも憧れたんだけどなぁ……」

提督「?」

摩耶「あの2人、駆逐艦のガキどもから『中二病』って言われてるからよ…流石にあたしもそこまで言われたくはねぇな、と思って」

提督「なるほど……」

摩耶「まあとにかく、あたしも『もっと女らしく』って言われるのは癪に障るし、一応女っぽい事はしてるぜ?最近は料理を勉強し始めたし」

提督「料理=女性と言う認識も間違ってますよ、大体。最近は料理のできる男性も増えてきてますし」

摩耶「なんだよー…じゃあどうすればいいんだよ。刺繍とか、金剛みたいにお茶でも嗜めばいいのか?」

提督「貴女の女性に対する認識って大分偏ってますよねぇ。まあ、私は今のままでもいいと思いますよ」

摩耶「?」

提督「貴女みたいな、男らしい女性に対して惹かれる男性もいらっしゃいますから」

摩耶「ふーん…よく分かんねーな」

提督「後は、貴女のことを気に入ってくれる女性を見つけるしか」

摩耶「それはやめろ!」


【終わり】

736: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/11(土) 22:01:31.28 ID:Dnd3ye9z0
【キャラクター紹介】

≪摩耶≫

高雄型重巡洋艦三番艦。艦娘No.61(改二はNo.228)。茶髪のボブカットと、アンテナのついたカチューシャが特徴の、さばさばした感じのお姉さん。男勝りな

性格で、提督に対しても真っ向からものを言う。また、戦闘ではダイナミックな動きを取って攻撃をするも、隙を突かれて攻撃を受ける事が多々ある。姉の高雄

達から『女性らしく』とよくお小言を貰うが、本人は自分のスタンスを貫いていくつもり。霧の艦隊出現時、同名の敵艦が出てきた時は微妙な気持ちになった。

好きな言葉は『切磋琢磨』。

744: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/13(月) 21:30:33.28 ID:ufBe5IK30
【久々の出撃】

 ―9時過ぎ、第壱拾参鎮守府・工廠―

禊「え…明石さん、今日出撃なんですか?」

明石「うん、そうなんだ~。凄い久々だけど」

禊「でも明石さん…失礼ですけど戦闘の方は……」

明石「そう、正直苦手……今の私の練度は49だけど、ほとんど演習で上げただけだし…出撃すると大体中破大破になって帰ってくるね……」

禊「だ、大丈夫なんですか…?」

明石「大丈夫だよ~。オリョール海に出撃するだけだし、随伴艦もみんな結構腕の立つ人ばっかりだからさ」

禊「そ、そうですか……ん?随伴艦?」

明石「あ、そうそう。私が旗艦なんだ~」

禊「!?」

明石「そもそも、私が出撃するのはね、有事の際に戦闘に慣れていないと一方的にやられてばっかりになっちゃって、艦娘の修理ができなくなっちゃうでしょ?

   そう言う時の為に備えて、演習と実践で戦闘に慣れさせておくのが今回の目的」

禊「へ、へぇ……」

明石「ただ、知っての通り私は火力も無いに等しくて装甲もペラペラ、実戦向けの艦じゃないからね。だから、簡単な海域に出撃するの。今回のオリョール海

   みたいにね」

禊「わ、分かりました……」

明石「だけど、心配しないで。すぐに帰ってくるからさ♪」

禊「無茶はしないでくださいね……」


 ―14時過ぎ、執務室―

明石「これより、明石率いる第一艦隊、東部オリョール海へ練度向上のために出撃いたします!」

瑞理「うん、了解。明石ちゃんは戦闘に慣れていないから十分に注意してね。他の皆も、明石ちゃんのカバーを最優先にしてね」

飛龍、蒼龍、ゴーヤ、衣笠、榛名『了解!』

瑞理「じゃ、行ってらっしゃい」

明石「はい!」

745: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/13(月) 21:40:02.86 ID:ufBe5IK30
禊「……心配だなぁ……」

瑞理「大丈夫だって。明石ちゃんだって今回が初めてじゃないし、他の皆もかなりの腕だから」

禊「そうは言いますけど……やっぱり心配です」

瑞理「は~、愛されてるねぇ明石ちゃん。まあ、あんまり心配しても杞憂かもしれないからね?」

禊「ん~……」


 ―1時間後、工廠―

禊(どうしよう……もし、もし轟沈なんかしたりしたら……)

禊(そんな……俺………)

工廠妖精「禊さーん」

禊(明石さんがいなくなったら…俺も……)

工廠妖精「禊さん!」

禊「は、はいっ!?」

工廠妖精「どうしたんですか?さっきから考え事してて~…」

禊「あ、あはは……」

工廠妖精「どうせ、明石さんのことを考えていたんでしょう~?」

禊「う、あ、はい……」

工廠妖精「明石さんのことが心配なのはわかりますが~、まずは目先の仕事を片付けましょうよ~。あ、この書類提督から頼まれたものですから~、執務室へ

     持って行ってくださ~い」

禊「あ、分かりました……」


 ―数分後、執務室―

コンコン

禊「失礼しまーす、頼まれた書類、持ってきましたー」ガチャ、パタン

瑞理「あ、ご苦労様~」

バァン

禊&瑞理「!?」ビクッ

746: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/13(月) 21:56:33.50 ID:ufBe5IK30



大淀「提督!出撃中の第一艦隊・飛龍さんより入電!敵巡洋艦隊と交戦し、旗艦の明石さんが大破、轟沈寸前との報告です!」



禊「!!!」

瑞理「それで、今はどうなってるの?」

大淀「妖精さんの強制介入によって撤退。現在は鎮守府へ向けて帰還中、衣笠さんが明石さんを曳航…。追撃艦複数とのことです。追撃艦種は重巡リ級elite1、

   駆逐イ級後期型1、そして別の海域から応援に来ていた空母ヲ級1…。追撃艦は今の所榛名さんと蒼龍さん、ゴーヤさんが何とかしているそうですが…」

瑞理「ここに戻ってこられる時間はどのくらい?」

大淀「概算で、ヒトロクサンキュー(16時39分)を見込んでいるそうです」

瑞理「よし。第一艦隊に、鎮守府近海に差しかかったらこっちに電文を送るようにして。そこで追撃艦を振り切れていなかったら、応援艦隊を派遣させよう。

   第二艦隊に応援艦隊を編成。旗艦は神通ちゃん、随伴艦は飛鷹ちゃんと大鳳ちゃん、青葉ちゃんに吹雪ちゃんと綾波ちゃん。この6人に準備をさせよう。

   出撃時刻は、追撃艦が振り切れていない場合はヒトロクヒトゴー(16時15分)に出撃。航路は第一艦隊のものと同じに」

大淀「了解しました」

瑞理「それと禊君、君は―」

シーン

瑞理「あれ?」

747: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/13(月) 22:06:17.19 ID:ufBe5IK30
 ―16時半過ぎ、波止場―

明石「あたた……ちょっと無理しちゃったかも……」大破

衣笠「大丈夫?あとちょっとで轟沈するところだったんだよ?」

飛龍「ホントに、なんなのあいつら……明石さんばっかり攻撃するなんて…」小破

蒼龍「ね…。まるで、明石さんが一番弱いって知っているみたいに……」

ゴーヤ「駆逐艦や軽巡洋艦の攻撃を誘導しても、重巡2隻が集中的に狙ってきたでち…」

榛名「それに、飛龍さんと蒼龍さんの攻撃を全て避けた上に、他の場所から応援を呼んでくるとは……」

蒼龍「でも、鎮守府近海に来る前に追撃艦を倒せてよかった…。なんだか、応援艦隊も編成してくれてたみたいだけど…何とかなったね…」

明石「いや~…みんな、ありがとうね…。皆がいなかったら、私本当に沈んじゃうかと……」


「明石さーん!!」


明石「?」

榛名「あれは、禊さん…?」

禊「明石さん…!大丈夫ですか!?」タタタ

明石「あ、禊君……。私は大丈夫……」

禊「明石さん!」ダキッ

明石「ちょ、ちょっと…みんないるし……」

禊「よかった……!本当によかった……!沈まないで、本当に……」グスッ

明石「ちょ、ちょっと大げさだなぁ……。現に私は大丈夫だし…」

禊「うっ……本当に……無事でよかった…です……。明石さんがいなくなったら……俺……俺ェ……!!」

明石「……心配してくれて、ありがとうね。でも、私はいなくならないから、大丈夫だよ」

禊「う、うああああ…………」

明石「よしよし……大丈夫、大丈夫」ナデナデ


衣笠、ゴーヤ、飛龍、蒼龍、榛名「ごちそうさまです」ニヤニヤニヤ


明石「はっ!」

748: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/13(月) 22:15:53.00 ID:ufBe5IK30
 ―21時過ぎ、明石の部屋(もはや明石&禊の部屋)―

明石「もう、ホントに恥ずかしかったよ……帰投するなり私に抱き付いて大泣きするなんて……」

禊「あの時は…本当に心配だったんですよ…。大淀さんから、明石さんが轟沈寸前何て報告を聞いたから……」

明石「あれは榛名さんも大げさだったんだよね~。確かに大破したけど、そんな沈んだりしない程度の損傷だったし…」

禊「そうだったんですか……」

明石「それより、あの後大変だったんだよ?ゴーヤちゃんや衣笠ちゃんからは『お熱いですね~♪』ってからかわれたり、入渠ドックで飛龍さんに『挙式はいつ

   の予定なんですか?』とか聞かれたり、提督は終始にやにやしながら見ていたし……」

禊「あはは……」

明石「……それで、禊君」

禊「はい?」

明石「………いつまで抱き付いているの?」

禊「………俺、今日は本当に明石さんのこと心配して、万が一明石さんがいなくなったらどうしようって、ずーっと思ってたんです……」

明石「………」

禊「それで………今、明石さんは沈んでいない、ちゃんとここにいるって事を実感したいから……」

明石「もう………君って案外依存癖があるのかな」

禊「………そうかもしれません」

明石「でも、君にそこまで心配されるって、それだけ君に愛されてるってことだよね」

禊「…………俺は、明石さんのことを本当に愛してます。だから、今日みたいに………」

明石「……ありがとうね」ギュッ


【終わり】

757: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/14(火) 21:30:44.87 ID:SxyOVQuv0
【改二要求】

 ―18時過ぎ、空母寮・飛鷹&隼鷹の部屋―

隼鷹「たでーまー!」ガチャッ

飛鷹「お帰りなさい~。戦果はどうだった?」

隼鷹「上々だよ~。サーモン海域も慣れてきたからねぇ~」

飛鷹「はぁ……それにしても改二かぁ」

隼鷹「何急に」

飛鷹「隼鷹ッてば、改二になってから深部の海域に出撃する事が多くなったじゃない?私なんて、せいぜい珊瑚諸島沖がいっぱいいっぱい…」

隼鷹「いいじゃんか別に。艦載機搭載数の少ない瑞鳳祥鳳なんて、カレー洋止まりだぞ?艦載機の多さも軽空母の中じゃ上でしょ」

飛鷹「ちとちよがいるじゃない……」

隼鷹「あの2人は……まぁ、ね?」

飛鷹「もう!私にも改二来ないのかしら!隼鷹みたいに新しい服着てみたいの!」

隼鷹「でも飛鷹って1回目の改造で服が変わったじゃん。あたしなんて、1回目の改造じゃ何も変わらなかったよ?」

飛鷹「いや、上を見ると、さらにその上を目指そうと思っちゃうっていうか……」

隼鷹「分かるようなわからないような」

飛鷹「こうなったら、提督に直訴してくる!」

隼鷹「……珍しいなぁ。飛鷹がそこまで積極的になるのって」

758: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/14(火) 21:42:51.62 ID:SxyOVQuv0
 ―数分後、執務室―

飛鷹「というわけなのよ!」

提督「やはりみなさん、思う事は同じなんですねぇ」

飛鷹「どういう事?」

提督「そう、改二になりたいって言ってくる人は結構いるんですよ。吹雪型の3人、高雄さんに愛宕さん、その他大勢……」

飛鷹「へぇ……」

提督「しかし、皆さんにも仰っているんですが、改二の実装は妖精さんの気分で決まるんです。私にどうこう言われても仕方ありません」

飛鷹「じゃあ妖精さんに言えば…!」

提督「逆に妖精さんに言うと遅れる可能性があるそうですよ。現に、深雪さんは改二にしてくれと懇願した結果、未だに改二になれてません」

飛鷹「あー……」

提督「後は…そうですねぇ…妖精さんのお眼鏡にかなうような奇抜さでもあればいいんじゃないですか?」

飛鷹「でも、私は元商船って魅力的な経歴があるじゃない」

提督「それだけじゃ足りないのでは…?例えば、口調を変えるとか、髪型を奇抜にするとか……それこそ、隼鷹さんみたいに」

飛鷹「ああはなりたくないわね……」

提督「貴女、一応隼鷹さんの姉でしょうが」

飛鷹「……まあ、正直今の子の恰好も気に入ってるし、改二は焦らなくてもいいかなって、改めて思ったわ。そんな、奇抜な容姿にならなきゃお眼鏡にかなう

   ことは無いなんて……」

提督「…正直、容姿を変えてでも改二になりたい、と言ったら打つ手がありませんでしたがね」


【終わり】

768: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/16(木) 21:21:55.04 ID:Bu17oTqb0
【紫陽花】

 ―14時過ぎ、執務室―

ガチャッ

提督「はぁ……今日はまた暑いですねぇ……」

龍田「あらぁ、提督~。視察、お疲れ様です~」

提督「ありがとうございます、龍田さん。そちらの仕事の方は如何でしょうか?」

龍田「問題ないわ~。順調よ~」

提督「そうですか。それは良かったです」

提督「………ところで、この紫陽花は?」

龍田「ああ、それ?それはねぇ~、さっき外に出たら~、綺麗に咲いてたのがあって~、執務室に飾ったら華があるなぁ~、と思ったから摘んできたの~」

提督「なるほど………確かにきれいですね。それに、涼しくなれます」

龍田「そうね~。淡い水色、なんだか涼しくなれるわぁ~」

提督「青系の色は、涼しい気持ちになれますよね」

龍田「……あ、そう言えば提督~。知ってますか~?」

提督「はい?」

龍田「紫陽花には~、毒があるらしいんですよぉ?」

提督「…………」

龍田「致死量は0.3~0.5mg/kgで~、嘔吐や眩暈、顔面紅潮とかそんな症状を引き起こすんですって~」

提督「…何でそんなうんちくをこのタイミングで話すんですか。まさかそれ知ってて此処に飾ったんですか」

龍田「さぁ~?何の事かしらねぇ~?」

769: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/16(木) 21:32:27.77 ID:Bu17oTqb0
龍田「でもねぇ、提督?紫陽花の花言葉には~、とてもいい言葉があるのよ~」

提督「?」

龍田「それはねぇ、‶一家団欒‶、‶家族の結びつき‶って言葉よ~」

提督「…」

龍田「ほらぁ、鎮守府の皆って、家族みたいにつながっているじゃない?だから、ぴったしかなぁ、って思ったの~」

提督「……そうですね」

龍田「でもぉ、紫陽花には‶移り気‶、‶変節‶、‶無情‶って花言葉もあるのよねぇ~」

提督「だから何で、そういうネガティブなうんちくをこのタイミングでひけらかすんです?」

龍田「いやねぇ~。面白いと思ったから話したのに~」

提督「それにしても、龍田さんは花に関して詳しいようですが、造詣があるんですか?」

龍田「そう言うわけでもないんだけど~、花言葉とかを覚えるのとか面白いなぁ~って」

提督「………よくわからないですねぇ」

龍田「そうだぁ~!提督にぴったりの花言葉がありますよぉ」

提督「ほう」

龍田「それはぁ~、アザミ、オトギリソウ、フクジュソウ、ヤドリギよぉ~」

提督「どんな花言葉なんですか?」

龍田「順番に~、‶復讐‶、‶恨み‶、‶悲しい思い出‶、‶征服‶よ~」

提督「貴女は私に何か恨みでもあるんですか」

龍田「冗談よ冗談~」

提督「まったく冗談には聞こえないんですが」

龍田「本当におすすめなのはね~、グロリオサの‶栄光‶、‶勇敢‶よ~」

提督「……なんか、前の花言葉を聞いただけに、どうにも手放しに喜べません」

龍田「深読みしすぎねぇ~」


【終わり】

770: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/16(木) 21:37:47.61 ID:Bu17oTqb0
【キャラクター紹介】

≪龍田≫

天龍型軽巡洋艦二番艦。艦娘No.29。紫がかった黒のセミロングヘアーと、起伏に富んだスタイルが特徴の、ふわふわした感じのお姉さん。普段はいつもほんわか

とした感じで優し気な感じだが、ナチュラルに怖い発言や行動をしてくる。天龍同様、性能面で他の軽巡洋艦より劣っていることを少し気にしている。姉の天龍の

事をよくいじっては満足げに笑う。しかし、天龍の事が大好き。ぶっちゃけ天龍よりよっぽど怖い。駆逐艦の子たちも龍田には逆らえない。

好きな言葉は『鏡花水月』。

776: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/17(金) 21:04:23.73 ID:IVghrlwO0
こんばんは、>>1です。

今日は、リクエストにありました一式陸攻妖精さん&飛燕妖精さんの話を書いていきます。

>>772,>>775
  艤装の話、出撃任務の話、了解しました。

それでは、投下していきます。

777: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/17(金) 21:20:07.17 ID:IVghrlwO0
【飛べない妖精さん】

 ―数週間前17時過ぎ、執務室―

大淀「連合艦隊旗艦・扶桑さんより電文が入りました。先刻ヒトロクゴーナナ(16時57分)、敵中枢艦隊旗艦・重巡棲姫を撃破、第四海域の攻略に成功したとの

   ことです!」

提督「そうですか…それは良かった。では、ただちに連合艦隊には帰投するように電文を送ってください」

大淀「了解しました。それと、今海域の攻略報酬である一式陸攻が翌日に届く予定です」

提督「分かりました」


 ―翌日10時過ぎ、執務室―

一式陸攻妖精さん「一式陸攻です!よろしくお願いします!」

提督「ふむ……資料によると、基地航空隊にしか配備できない航空機ですか…なるほど」

一式陸攻妖精さん「提督さん!自分の出撃はいつでしょうか!」

提督「……性能面では、とても優秀と言えます。これなら、実戦に投入しても大丈夫だと思いますが……」

一式陸攻妖精さん「?」

提督「拡張作戦は後回しにして、第六海域に出撃しましょう。次の基地航空隊の出番は第七海域ですので、しばしの間はこの鎮守府に慣れてもらう事にしましょう」

一式陸攻妖精さん「そ、それって……つまり出撃は無いという事でしょうか?」

提督「そうなりますね」

一式陸攻妖精さん「…………………」ガックリ


 ―数日後14時過ぎ、執務室―

提督「やっと………やっと第六海域攻略成功……!」

一式陸攻妖精さん「ついにですか!ついに基地航空隊の出番ですか!」

提督「ええ……」

一式陸攻妖精さん「よーし、私の実力、見せて差し上げましょう!」

778: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/17(金) 21:33:42.01 ID:IVghrlwO0
一式陸攻妖精さん「みなさーん!私についてきてくださーい!」バルルル

流星改妖精さん「へぇ~。私達とはまた飛び方が違うねぇ~」

天山(六○一空)妖精さん「流石、特別な航空機だね」

一式陸攻妖精さん「目標、中枢棲姫!撃てー!」


 ―2日後―

一式陸攻妖精さん「攻略、早すぎませんか…?」

提督「いえ、第七海域は正直第六海域よりはるかに簡単な敵編成でしたので…」

一式陸攻妖精さん「もう、私の出番も終わりですか…?」

提督「あ、拡張作戦でも基地航空隊を運用しますので、そこでも出番はありますよ」

一式陸攻妖精さん「本当ですか!やった!また戦えるんですね!」


 ―数日後18時過ぎ―

飛燕妖精さん「三式戦 飛燕、着任しました!」

提督「この妖精さんも基地航空隊にしか配備できないのですか」

一式陸攻妖精さん「私が一式陸攻!私も基地航空隊にしか配備できないんだけど、分からない事があったら何でも聞いてね!」

飛燕妖精さん「はい!よろしくお願いします、先輩!」

提督「いや、貴女一週間ぐらい前に着任したばっかりでしょう」

一式陸攻妖精さん「これからは一緒に、鎮守府を守っていきましょう!」

飛燕妖精さん「おー!」

提督「あー…それなんですけど……」

一式陸攻妖精さん&飛燕妖精さん「?」



提督「……基地航空隊は、今現在はこの大規模作戦でのみ運用できるものですので…今後通常海域で出番はないと………」



一式陸攻妖精さん&飛燕妖精さん「…………………」


紫電改二妖精さん「あの………あの2人、何であんなにがっかりしてるんでしょうか?」

烈風妖精さん「そりゃ落ち込むでしょ。せっかく仲間になれてガンガン出撃しようと思ったら基地航空隊を運用する時しか配備できない上に、飛燕妖精さん

       なんか一回も出撃する事なく大規模作戦が終わっちゃったんだから」

流星妖精さん「基地航空隊って、少し憧れるなぁ、と思ってたけど………案外悲しいもんだね……」


【終わり】

787: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/18(土) 21:25:06.35 ID:KaS8dGSC0
【献身的】

 ―23時過ぎ、執務室―

提督「……………………………」

コンコン

提督「?」

ガチャ

鹿島「失礼します、提督さん」

提督「鹿島さん…」

鹿島「すみません、少し夜風に当たっていたら執務室の明かりがついていたので…。もしかしてまだお仕事をなさっているのでは…と思って」

提督「……ええ、その通りです」

鹿島「ココア、淹れて来ました。よろしければどうぞ」

提督「ああ、これはすみません……」

鹿島「よろしければ、お手伝いいたしましょうか?」

提督「いえ、それは大丈夫ですよ。貴女も休んでいただいて結構です。明日もあるんですから」

鹿島「それは提督さんも一緒です。その仕事の量ですと、明日の明け方までかかってしまいます。私が少しでも手伝えば、仕事も早く片付いて休むことが、

   できますよ」

提督「………」

鹿島「ね?」

提督「………では、すみませんがお願いします。無理はなさらないでください」

鹿島「はい♪」

788: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/18(土) 21:30:28.09 ID:KaS8dGSC0
 ―数日後10時過ぎ、応接室―

提督「遠い所、ようこそおいで下さいました」

ランスロット「なぁに。別に構わんさ」

提督「本当なら空港までお迎えに向かいたいところでしたが、何分多忙な身でして……」

ランスロット「お互いに、な」

提督「では、早速ですが例の件について……」

コンコン

提督「どうぞ」

鹿島「失礼します、お茶をお持ちしました」ガチャ

提督「あ、どうも」

ランスロット「?斑補佐官、この方は……」

鹿島「あ、初めまして。私、練習巡洋艦・鹿島と申します。よろしくお願いします」ペコリ

ランスロット「あ、ああ。俺は、イギリス海軍の司令長官補佐官のランスロットだ。よろしく」

鹿島「お茶は紅茶でよろしかったでしょうか?」

ランスロット「ああ、大丈夫だ。ありがとう」

鹿島「では、お茶菓子を持って参りますね。少々お待ちください」ペコリ

パタン

ランスロット「……………」

提督「ランスロットさん?」

ランスロット「あ、済まない」

提督「…ええと、先ほどおっしゃった件ですが…」

789: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/18(土) 21:37:15.75 ID:KaS8dGSC0
ランスロット「ああ。ウチの国に鎮守府を建てる件のことだろう?ウチの司令官が司令官が承認したよ」

提督「分かりました」

ランスロット「そしてこの書類が、我が国に鎮守府を建てる事を承認する書類だ」スッ

提督「確認します」

提督「…………」

ランスロット「こういう書類は、郵送で送りたいというのが本音だが…」

提督「機密とかがありますからねぇ。深海棲艦に知られないとも限りませんし、こればっかりはどうしようもありません」

ランスロット「まったくだな。早く、平和な世になってほしいものだ」

提督「そのために、我々がいます。あ、書類確認しました」

ランスロット「では、これでイギリスに鎮守府を建てる事が決定したという事だな」

提督「ええ」

ランスロット「………そう言えば、海外に鎮守府は今のところ無いと前に言ったな?」

提督「そうですね。今現在はありません」

ランスロット「となると…技術提供をしてくれたイタリアやドイツにも無いと…」

提督「…はい」

ランスロット「…俺が言うのもあれだが、多分その二国からは確実に文句が来ると思うぞ」

提督「その時は、真正面から向き合うだけです」

ランスロット「………もし、そちらの立場が悪くなるようだったら、俺たちイギリスは全面的に日本を応援するぞ」

提督「ありがとうございます」

790: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/18(土) 21:47:15.47 ID:KaS8dGSC0
ランスロット「……して、1つ思ったんだが…」

提督「?」

ランスロット「先ほど来た鹿島と言う艦娘…なかなかに気遣いのできる者のようだな」

提督「どういう事でしょうか」

ランスロット「先ほどの鹿島は、俺がイギリス人だという事を知っていたのか?」

提督「ああ、私は今朝の朝礼で、『イギリス海軍の方と会う予定がある』と告げましたので…それが何か?」

ランスロット「俺は曲がりなりにもイギリスの人間だからな。コーヒーや緑茶も悪くないんだが、やはり紅茶が一番だと思ってる。だから、さりげなく紅茶を

       出してきたあの人は、気遣いのできるものだと思っただけだ」

提督「………そう言えば、他の方と会う時、彼女はいつもコーヒーか緑茶を出す事が多かったですねぇ」

ランスロット「そうなのか?そうだとすると、やはり優しいものだな」

提督「……確かに、彼女はとても優しい方です。この前も、徹夜になるはずだった私の仕事を自分から手伝ってくださいましたし…駆逐艦の皆さんからの評判も

   良好。前の秋季大規模作戦で仲間にした提督の皆さんも、その優しさに涙を流しているようです」

ランスロット「泣くほどなのか……まあ、ああいう妻がいると良いだろうなぁ」


 ―応接室の外―

鹿島(お茶菓子、スコーンと羊羹を用意してみたけど…ランスロットさんのお口に合うかなぁ……)

鹿島「失礼しま―」


ランスロット『ああいう妻がいると良いだろうなぁ』


鹿島「」ピタッ


提督『確かに、鹿島さんのような方が伴侶になると、幸せでしょうねぇ……』

791: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/18(土) 22:02:59.91 ID:KaS8dGSC0
鹿島(……提督さん…)


 ―応接室―

ランスロット「ちなみになんだが、うちに鎮守府を建てる際に、艦娘はやはり一から建造…しなくちゃいけないのか?」

提督「いえ、それは流石に。こちらで余っている艦を6隻ほど、そちらに派遣します」

ランスロット「そうか…助かる」

ランスロット「……………ちなみに、鹿島を派遣する事は…」

提督「無理ですね。鹿島さんは秋季大規模作戦での報酬の上に、通常海域で発見する事も、建造する事も出来ないんです」

ランスロット「…そうか………」

提督「…やはり、献身なところに惹かれますか」

ランスロット「……ああ」

提督「………………………」

ランスロット「……奪ったりはしないぞ。そんな事は絶対しない」

提督「それは安心しました」

ランスロット「………そう言えば、お前は確か雲龍とやらとケッコンカッコカリしたんだよな?」

提督「ええ」

ランスロット「……こう言っては失礼だし一目見た私が言うのもあれだが、鹿島は妻としての魅力が十分にある。それなのに…」

提督「なぜ、雲龍さんを選んだか…ですか」

ランスロット「…………」コクッ

提督「………これだけは、言わせてください」

792: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/18(土) 22:18:08.91 ID:KaS8dGSC0



提督「誰が誰を好きになるかなんて言うのは、その人にしか分かりませんし、その人の自由です。私は、雲龍さんと言う女性がより魅力的に思えたから、雲龍さんと

   ケッコンカッコカリしたのです」


ランスロット「………そうか…」

提督「………………」

ランスロット「悪かったな、無粋な質問をして」

提督「……………いえ」

ランスロット「……………もしかして、今のセリフ恥ずかしかったのか?」

提督「…………はい」

ランスロット「…くくっ…………お前は、面白いヤツだな」

提督「…………………」

ガチャ

鹿島「失礼します、提督さん。ランスロットさん」

提督「ああ、鹿島さん」

鹿島「お茶菓子をお持ちしました」

ランスロット「ちょうどよかった。今、君の話をしていてな」

鹿島「あら、何の話をしていたのかしら?」

提督「いえ、よしましょう」


鹿島(なんて、本当は全部聞いていたんですよね)

鹿島(提督さん、やっぱり芯の強い人ですね……)

鹿島(これは、勝ち目がないかなぁ……)


【終わり】

793: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/18(土) 22:38:55.58 ID:KaS8dGSC0
【キャラクター紹介】

≪鹿島≫

香取型練習巡洋艦二番艦。艦娘No.265。スリーサイドアップの銀髪と正肩章付きの礼装が特徴の、心優しいお姉さん。相手の事を思いやり、気遣いのできる性格

をしており、提督や他の皆にも優しく笑顔を振る舞っている。その献身的で良妻的な性格は、一度会っただけのランスロットも『妻にしたい』と言うほど。提督

のことを隠れて慕っていたが、雲龍には勝てないと悟る。姉の香取とは仲は良好だが、『もっと厳しく』と注意されることも多々ある。

好きな言葉は『天理人情』。

794: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/18(土) 22:47:53.82 ID:KaS8dGSC0
≪ランスロット=オールポート≫

イギリス海軍司令長官の補佐官。性別は男性で、年齢は28歳。短い金髪と蒼い瞳が特徴。生真面目で仕事優先と、斑提督に似通っている点がいくつもある。前に

来日した時は、日本海軍についての情報を得るために新日本海軍総司令部を訪れたが、その時斑提督にシンパシーを感じ、親友になった。その後は、イギリスに

鎮守府を建てられるように尽力する。そして、イギリスに鎮守府ができる事が決定した。少々自国愛が高いが、基本的には友好的で優しい。

好きな言葉は『ミスを犯さない人間には、何もできない』。

801: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/19(日) 21:13:40.96 ID:ITIn2Z3M0
【艤装】

 ―15時過ぎ、廊下―

山城「はぁ…疲れた……」

ザラ「山城さん、大丈夫ですか?私なんかの練度向上に付き合ってくださって……」

山城「ああ、別に気にしないでいいわよ。じゃ、私は提督に報告に行ってくるから」

ザラ「あ、はい…」


山城(しまったわね……艤装を外して来ればよかった…。でも、今さら戻るのも時間が惜しいし…このまま持って行こう)スタスタ

文月「ふわぁ、山城先輩、大丈夫ですか~?」

山城「え、何が?」

文月「ふらふらしてますし…艤装が重いんですか?」

山城「あ、違うの。オリョールでちょっと面倒な敵に当たったせいで疲れてるの…。艤装のせいじゃないわ」

文月「へぇ~、そんなに大きな艤装なのに、重くないんですか?」

山城「んー…そうね…。大して重くは感じないわね」

文月「やっぱり戦艦クラスになると、そんな大きな艤装も軽く扱えるんですね!凄いです!」

山城「………」


 ―数分後、執務室―

ガシャン

山城「ふぅ……やっと降ろせた……」

提督「お疲れ様です」

802: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/19(日) 21:23:15.26 ID:ITIn2Z3M0
提督「しかし、艤装の重さですか」

山城「言われてみれば、確かにそうなのよね。今まで気にしてなかったけど、こんだけ大きな艤装を背負ってても全然疲れたりしなかったわ」

提督「まったく、ですか?」

山城「正確に言うと、そりゃちょっとは疲れるけど、肩が凝るとか腕が疲れるとか、体に影響が出るわけじゃないって感じね。疲れたなぁ~って思うくらいで」

提督「なるほど……肉体に来るというわけではなく、精神に来る…と」

山城「そんな感じね」

提督「………確かに、艤装についての疑問はいくつかあります。例えば……」スタスタ

山城「?」

提督「私のような普通の人間ですと…」グッ

グググググググ

提督「……とこのように、背負って移動する事はおろか、持ち上げる事すらできません。駆逐艦の皆さんの艤装でも、両手で少し持ち上げるのが限界です」

山城「でも、私達艦娘なら……」スッ

ヒョイ

山城「こうやって普通に持ち上げられるわ。駆逐艦の子たちの艤装なんて、片手で持ちあげられるぐらいだもの」

提督「でもこの前、駆逐艦の子が35.6cm連装砲を持っているのを見た事がありますけど」

山城「そうねぇ…駆逐艦の子も、余裕で戦艦用のでかい装備を持ちあげられるわね」

提督「しかし、陸の上で艤装を背負っていない場合だと、そこまで重いものは持ち上げられないんですか」

山城「そうよ…。箪笥を背負う事はできないし、テーブルだって誰かと協力して持ち上げるしかないわ」

提督「となると……艦娘に関する艤装に対してだけ、質量の法則が変わっている、と言う事でしょうか」

山城「どういう意味かしら…。もっとわかりやすく言ってくれないかしら?」

803: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/19(日) 21:33:13.04 ID:ITIn2Z3M0
提督「要するに、貴女達艦娘は、艤装や装備などの艦娘にまつわる物に対しては、通常の筋肉とは異なる力で持ち上げる事ができ、艦娘とは関係のない、例えば

   家具などの重い物に対しては、我々と同じく通常の筋力がはたらくと言う事でしょう」

山城「ふ~ん……なるほどね……」

提督「…この法則に則れば、駆逐艦の皆さんでも戦艦の皆さんも持ちあげられるのでは?」

山城「それは無いと思うわね。前に、清霜が扶桑姉さまのことをおんぶしようとしたら潰されてましたし」

提督「何してるんですか」

山城「反対に、睦月型の子たちが長門に後ろから抱き付いても、長門がちょっとガクッて来たし…艦娘同士だとその法則は無いんじゃない?」

提督「なるほど……」

山城「不思議なものね……」

提督「まあ、おそらく妖精さんの何らかの力が働いているのではないかと思いますがね」

山城「その妖精さんってワード、すっごい便利よね……」

提督「……まあ、そのことについてはまたいつか解明するとして、そろそろ出撃の報告の方をお願いします」

山城「ああ、そうだったわね…。忘れてたわ…。えーっとね……」


 ―17時過ぎ、装備保管庫―

清霜「ほら!私でも46cm三連装砲、持ち上げられたよ!これでもう、戦艦になれるでしょ?ね?」

山城「そろそろ止めとかないと、提督に怒られるわよ…」


【終わり】

804: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/19(日) 21:37:36.98 ID:ITIn2Z3M0
【キャラクター紹介】

≪山城≫

扶桑型戦艦及び航空戦艦二番艦。艦娘No.27(改二はNo.212)。黒髪ボブカットと、赤と白の巫女風の服が特徴の、ダウナー系のお姉さん。運が低いせいで日々

不幸に見舞われており、普段からダークな雰囲気をまとっている。扶桑のことを心酔しており、扶桑と離れる事などあり得ないと思っている。しかし、出撃では

別の艦隊に編成されても問題無い。扶桑以外の人には不愛想な態度を取っているように見えるが、そんな事は無く、西村艦隊のメンバーとは仲が良い。

好きな言葉は『渡る世間に鬼はない』。

815: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/20(月) 21:42:06.17 ID:cN7xtRho0
【本能】

 ―17時過ぎ、深海棲艦本拠地・執務室付近―

軽巡ツ級「いやぁ……疲れた疲れた……」大破

軽巡ツ級「早く提督に報告して風呂入ろう……あれ?」


リコリス&駆逐古鬼&中枢棲姫『…………………』


軽巡ツ級「どうしたの3人とも?」

中枢棲姫「あ、ツ級先輩…何ですその恰好!?」

軽巡ツ級「嫌だなぁ、先輩なんて…。艦種的には貴女達の方が上でしょ?それより、執務室の前でどうしたの?」

駆逐古鬼「司令に用があって来たんだけど……」

リコリス「お取込み中のようなので、外で待っているんだ」

軽巡ツ級「お取込み中?」キィ


『ギャー!』

『ヴェアアアア!!』

『アイゴアアアアアアア!!!』


軽巡ツ級「…………一体何でこんなことになってるの…?」

リコリス「それが、あの提督が空母棲姫とケッコンカッコカリ…?したようなんだが……」

駆逐古鬼「それに納得がいかない娘たちが、司令と空母棲姫に詰め寄ってるってわけ」

中枢棲姫「特に、港湾棲姫と泊地水鬼、北方棲姫はかなりエキサイトしてたわ……。レ級は面白がって便乗しているだけだし、装甲空母姫さんなんて部屋の隅で

     『どうせ私はネームド深海棲艦(笑)ですよ…』なんてぶつくさ言ってたし」

軽巡ツ級「港湾さんと泊地さんはともかく、ほっぽちゃんはちょっとケッコン相手にはマズいかな~。倫理的に」

816: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/20(月) 21:53:28.58 ID:cN7xtRho0
軽巡ツ級「っていうか、提督ケッコンしたんだ。やるねぇ~」

リコリス「ツ級は知らなかったのか?」

軽巡ツ級「まぁ、私は基本北方海域に居を構えていて此処に戻ってくるのは月に2~3回だったからね~。それも、ほっぽちゃんに連れられて1泊したり、

     1カ月の報告をするくらいだったもん。提督の細かい情報は知らないから」

駆逐古鬼「……悔しくないの?他の娘に司令を取られて」

軽巡ツ級「そりゃ、ちょっとは悔しいけど……。まあ、繋がりは空母棲姫さんや装甲空母姫さんより薄かったもの。勝ち目はないかな~、って薄々感づいてた。

     だから、ショックはあまりないよ。というか、あなたたち3人も悔しくないの?」

リコリス「私達はここにきて日が浅い。だから、提督と言う人となりをほとんど知らないからな。好意なんぞ持ちようもない」

軽巡ツ級「まあ、そりゃそっか。ところで、提督に何の用?」

中枢棲姫「この前の新人研修のレポートを提出に……」

軽巡ツ級「あ、それぐらいなら私が後でまとめて提督に出しとくよ。だから、あなたたちはもう休んで大丈夫だよ~」

駆逐古鬼「いや、それはこっちのセリフよ。そんなボロッボロで…ツ級さんの書類も私達が出しておくから、ツ級さんこそ先に入居して来た方がいいわ」

リコリス「というか、どうしてそんなボロボロなんだ?」

軽巡ツ級「いやぁ~…戦艦の本気の集中砲火を浴びてねえ…」

中枢棲姫「本気の集中砲火……?」

軽巡ツ級「……私の対空性能がずば抜けている、っていうのは知ってるよね?」

リコリス「ああ。ツ級の対空能力は、敵味方問わず有名だ」

軽巡ツ級「でね~……その弊害か何なのか、私って人工物が飛んでいるのを見ると、無性に撃ち落としたくなる衝動に駆られるんだ…。飛行機でも、紙飛行機

     でも」

駆逐古鬼「はた迷惑な衝動ね……」

817: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/20(月) 22:01:56.83 ID:cN7xtRho0
軽巡ツ級「それでね…。北方AL海域からここ行こうと準備をしてたら、艦娘達が来たの。仕方ないから、さっさと片づけて提督に報告に行こうとするでしょ?

     で、敵が空母と航空戦艦の混合編成で………」

リコリス&駆逐古鬼「?」

軽巡ツ級「んで、私達の艦隊に空母はいないから、必死で艦載機を撃ち落とそうとするじゃない?」

中枢棲姫「まあ、当然ね……」

軽巡ツ級「それで、私の本能もあってか、敵艦載機を全部撃ち落としたの。まあ、制空権はとられちゃったけどね」

リコリス「それが……」

軽巡ツ級「そしたらさ…敵の艦娘の1人がね……」



??『貴ッ様ァー!!よくも瑞雲をォォォォォォォ!!!』



軽巡ツ級「その後は私に雨あられのように敵の砲撃が降り注いでね……」

リコリス「うわぁ……」

軽巡ツ級「危うく沈む所だったよ……。いやー…こっちは本能で撃ったっていうのに、ひどいよね……」

中枢棲姫「まあ、私も自分の艦載機を全滅させられたらキレるし……」

リコリス「私も同感だな。我が子のような艦載機を撃ち落とされては、怒るのは当然だろう」

軽巡ツ級「あっれー?同情してくれないのー?」


【終わり】

818: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/20(月) 22:07:39.27 ID:cN7xtRho0
【キャラクター紹介】

≪軽巡ツ級≫

深海棲艦の一種。艦種は軽巡洋艦。黒いバイザーのようなもので覆われた顔と、とても大きい両手のグローブが特徴。姫級・鬼級以外の軽巡洋艦としては唯一、

完全な人型。対空性能が深海棲艦の中でもずば抜けており、その性能を持って艦娘側の艦載機をドッカンドッカン撃ち落とし熟練度を剥げさせるせいで、海軍側

からは多大なるヘイトを集めている。その本当の性格はさばさばとした気のいいお姉さんで、後輩にも気さくに接する。深海提督とのつながりは本拠地にいる他の

深海棲艦と比べて薄いため、深海提督が空母棲姫とケッコンカッコカリしたことに対してもあまりショックは受けなかった。対空性能が高いのは本能でもある為に、

飛行している人工物を見ると無性に撃ち落としたくなるらしい。

826: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/21(火) 21:33:19.96 ID:0K44/NSM0
【ありのままで】

 ―19時過ぎ、廊下―

龍驤「んあー……疲れた疲れたぁ……」

提督「こんな時間まで付き合ってくださって、ありがとうございます」

龍驤「いやぁ…ペン持ち続けたり書類ばっかり見とったら…手は疲れるし肩も凝るし、目は疲れるわ~…いやぁ、こんな日には甘~いもんでも食べて、リフレッシュ

   したいわ~」チラッ、チラッ

提督「……今夜、デザート奢ります」

龍驤「ありがと~♪」


 ―数分後、食堂―

龍驤「いやぁ~、すまんなぁ~。デザートだけじゃなくって定食まで奢ってくれるなんてなぁ~」

提督「あからさまに奢ってほしそうな目を向けられると、無視しきれませんよ」

龍驤「にひひ~」

TV『今週のテーマは、‶新しいグルメ‶です!」

龍驤「?」

TV『こちらのたこ焼、なんと中にイカが入っているじゃないですか!』 

龍驤「………くっ」

提督「どうかしたんですか?」

827: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/21(火) 21:48:06.26 ID:0K44/NSM0
龍驤「あ、いやな…この~、たこ焼き(?)なんやけど…」

提督「………やっぱり、気に入りませんか」

龍驤「当たり前や!たこ焼言うたら、中にたこ焼が入っとるもんやろ!なのに、なんやイカ入りって!そんなんたこ焼やのーて、イカ焼きや!」

提督「確かに……一昔前に、たこ焼きに色々入れるのが流行りましたよね。チーズとか、キムチとか、餅とか」

龍驤「けしからん!たこ焼にはタコを入れるべきや!タコが入っていないたこ焼なんて認めへん!」

提督「私も、チーズ入りたこ焼なるものを食べてみましたが…最初は美味しいと思っていましたが、徐々に食べるのが苦痛になっていきました。やはり、普通の

   たこ焼が一番いいですよね」

龍驤「せや、何事も普通が一番ええんや。トッポはチョコ入りが一番美味しいし、ラーメンも普通のスープ…味噌、塩、とんこつがええ。唐辛子とかで無理に

   辛くしたりニンニクをぎょーさん入れて臭くせんでもええ。今の時代、混沌としとるやろ。食べ物」

提督「まあ………寿司に色々変なもの乗せたりするのも流行ってますよね。ナタデココとか」

龍驤「寿司は魚をネタにしてこそや!あ、でも鴨とかカルパッチョは美味しかったけど…」

龍驤「ともかくや!今の時代、普通に食べてもお美味しい食品に、無駄なアレンジを加えてカオスなっとる料理が増えとる!あかんやろ!」

提督「…………食にこだわるところは、大阪人らしいですねぇ」

龍驤「ふふーん!」

提督「…………でも確か、龍驤さんって横須賀生まれ…」

龍驤「細かい事は気にせんといてーな!」

提督「龍驤さんは、何事もありのままの姿の方がいいという事ですか」

龍驤「まー、時代の流れに乗るのも大切やけど、そのままの姿の方も取っといたほうがええ、っちゅーことや」

提督「………そのままの姿の方がいいというのでしたら、改二の改造は見送って…」

龍驤「ああ、それはやめてほしいわ!改造したってーな!」


【終わり】

828: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/21(火) 21:56:46.92 ID:0K44/NSM0
【キャラクター紹介】

≪龍驤≫

龍驤型軽空母一番艦。艦娘No.30(改二はNo.157)。こげ茶色のツインテールと、軍艦・龍驤を模したサンバイザーが特徴の、少し幼げな女の子。横須賀生まれの

はずなのに関西弁を喋るのはちょっと謎。空母の中でも特に小柄なので、他の艦娘からからかわれている。しかし、普段の少女的な振る舞いや関西弁からは全く

想像もつかないが、元一航戦所属であった所以、鳳翔、赤城、加賀に対してタメ口を利ける貴重な人物。その胸は平坦であった。

好きな言葉は『明鏡止水』。

834: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/23(木) 21:28:54.00 ID:2Dbla8x30
【もっと頼って】

 ―15時過ぎ、休憩室―

雷「…………はぁ」

暁「雷、どうかしたの?」

響「溜息なんて、珍しいね。悩み事かい?」

雷「あ……まあ、悩み事と言ったら悩み事だけど……」

電「一人で悩み事を抱え込んじゃいけないのです。話してみれば、悩みも解消できるかもしれないのです」

雷「………聞いてくれるかしら」

暁&響&電「もちろん(なのです)」

雷「実はね………」


雷「司令官が……なかなか頼ってくれないなー…って」


暁「………へ?」

響「なんというか、雷らしい悩み事だね」

雷「司令官って、基本何でもできちゃう人でしょ?」

電「そうですね…。デスクワークはもちろんのこと、力仕事もそれなりにできますし、料理だってこの前鎮守府の皆にクッキーを焼いたくらいだし…」

雷「私、誰かに頼られてこそ、自分の力を発揮できるって感じがするのよね…」

暁「ああ、確かにそうかも。他の鎮守府の雷なんて、司令官の仕事を代わりに全部やっちゃうくらいだし…」

響「一部の提督の間じゃ、‶ダメ提督製造機‶何て呼ばれてるし」

雷「確かに、鎮守府の皆からは頼みごとが多いけど、司令官からの頼み事って全くと言っていいほどないの……はぁ……」

電「雷ちゃんは司令官さんから頼みごとをされないと死んじゃう病気にでも罹っているのでしょうか……」

835: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/23(木) 21:44:15.25 ID:2Dbla8x30
司令長官「なんだかおもしろそうな話をしているじゃない」

暁「あ、司令長官……」

響「聞いていたのかい?」

司令長官「うん、そこを通りかかったところでね」

雷「それで、司令長官はどう思ってるの?」

司令長官「うーん…儂からも頼みごとをしたいんだけど……雷君はそれじゃ満足できないんでしょ?」

雷「うん………できれば、司令官から頼ってほしくて……」

電「何でそこまで、司令官さんに固執するのですか?」

雷「私も……司令官の役に立ちたいからよ…。私って、改二もないから基本的に、遠征か新しく入った子の付き添いでカレー洋とかに出撃するぐらいじゃない…

  だから、司令官の役に立っている実感が無いなーって。司令官は『十分私の役に立っていますよ』って言ってるけど…なんか素直に喜べなくて…」

司令長官「なるほどねぇ………あ、そう言えば」

雷「?」

司令長官「昨日の秘書艦は確か、響君だったよね?」

響「そうだよ」

司令長官「それで、夕食の時間になった時に黎明君、仕事に集中してた?」

響「うん………していたね」

司令長官「黎明君は、大体仕事に集中していて、夕食の時間が近くなっても、鐘が鳴るまで気づかない事が多い。そして、夕食の時間になっても仕事を止めないか、

     仕事を打ち切って夕食に向かう事がある。と言う事は…」

雷「………そっか!私が司令官に夕食を持って行けば…司令官も喜んでくれる!」

司令長官「そういう事」

雷「じゃあ早速、準備してくるわ!」ダダダ


司令長官「これで、雷君の悩みが解消すると良いね」

暁「そうね…」

響「でもやっぱり、悩み事が『人から頼られない』っていうのが、また雷らしいよね」

電「………あ」

司令長官「?どうかしたの?」

電「今日の秘書艦って………」

836: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/23(木) 21:54:52.22 ID:2Dbla8x30
 ―19時前、廊下―

雷(料理のメニューに悩んじゃったけど…やっぱりおにぎりが一番よね!仕事をしながら片手で食べられるし、書類にこぼれるなんてことも無いし!)

雷(おにぎりの具は明太子と鮭……間宮さん分けてくれたCセットのおにぎりの具の余り……それを具にして私の手で握った特製おにぎり!)

雷(このおにぎりで、司令官の胃袋を掴んで、私に頼りきりにさせちゃうんだから!)

ガチャ

雷「司令官!仕事大丈夫?差し入れにおにぎり持ってき―」


提督「雲龍さんのおにぎり、とても美味しいです」モグモグ

雲龍「ありがとうございます…。昔は質素な食生活だったせいか、こういうおにぎりや漬物を作るのが得意で…」

提督「そうだったんですか……あ、本当です。漬物も美味しいですね」パリポリ

雲龍「ふふっ、提督にそう言ってもらえると、作った甲斐があります///」


雷「」ズコー

提督&雲龍「?」


 ―数分後、食堂―

雷「嫁には勝てなかったわ」ムシャムシャ

暁「そ、そう……どんまい」

電(これは、日が悪かったのです……)ヒソヒソ

司令長官(まさか、今日に限って雲龍君が夕食を作ってきてくれるなんてねぇ……多分、今後も雲龍君が作ってきてくれるんだろうね。そうなったら本当に、

     雷君の出番は無いね……)ヒソヒソ

響「雷、そのおにぎり貰っていいかな?」


【終わり】

837: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/23(木) 22:01:41.46 ID:2Dbla8x30
【キャラクター紹介】

≪雷≫

暁型駆逐艦三番艦。艦娘No.73。茶髪のボブヘアーと、同色の瞳が特徴の、正義感の強い女の子。人から頼られることに得も言われぬ幸福感を感じており、人から

頼られないと逆に不満が溜まってしまう。改二が実装されていないため、最近は遠征や新人の付き添いと、前線での出番は減ってきている。しかし、それに対して

文句はない。司令官から頼られたことが無いので、いつかは頼ってもらえるように日々鍛錬中。家事全般はお手の物で、鳳翔も認めるほど。

好きな言葉は『柯会之盟』。

848: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/25(土) 21:04:51.09 ID:kTDELjEQ0
【謁見】

 ―11時過ぎ、執務室―

提督「………………」カリカリカリカリ

コンコン

榛名『榛名です、提督にお届け物が来ました』

提督「どうぞ」

ガチャ

榛名「失礼します」

提督「お届け物とは?宅急便か何かでしょうか?」

榛名「いえ…封筒のようですけど……」スッ

提督「消印は…………………ロンドン?」

榛名「ロ……ッ!?」

提督「………ランスロットさんからですが……」ビリッ

ペラッ

提督「……………………………………」

榛名「?」

提督「……………また、少々厄介な……」

榛名「なんと書いてあったのですか?」

提督「要約すると……………」



提督「女王陛下が、私にお会いしたいそうで、イギリスに来てほしいとのことです」


榛名「」

提督「……やれやれ」

榛名「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!?」

849: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/25(土) 21:19:49.32 ID:kTDELjEQ0
 ―14時過ぎ―

ランスロット『突然で申し訳ない。だが、時間もないものでな』

提督「いえ、それは構いませんが…なぜ、陛下が私と会う事を望んでいるのです?……まあ、大体の予想は付きますが」

ランスロット『この前、我が国に鎮守府を建てる事が正式に決定しただろう?俺は国に帰った後で、そのことを司令長官に報告した。そして、その事は陛下に

       報告すべきだという事で、司令長官の口から報告したんだ……。そしたら陛下は、今の世界の海を脅かす深海棲艦を唯一倒す事ができる、艦娘と

       その技術を無償で提供してくれるお前に直に会って礼が言いたい…と、こんなところか』

提督「なるほど…………」

ランスロット『無論、こちらまでの旅費と滞在先は我々で用意する。そこは安心してくれ」

提督「それは別に心配してはいないのですが……私は、謁見など初めてなのですが、マナーとかはどうすればよいのでしょうか?」

ランスロット『それは……あれだ。新卒の社会人が会社の社長と直に会う時のノリで頼む』

提督「かえって分かりづらいです」

ランスロット『まあそれは冗談で、謁見の際は大礼服で来るべきだな。あれは確か、宮中儀式や拝謁の際に着るものだろう?』

提督「あれですか……あれはあまり着慣れていないのですが…ね」

ランスロット『まあ、大体こういう時ぐらいしか着ないんだろ?』

提督「………どれぐらいの滞在になりますかね?」

ランスロット『飛行機の中で往復1泊、こちらで2泊ぐらいする…だろうな』

提督「分かりました」


 ―15時過ぎ、司令長官執務室―

司令長官「しかし、イギリスにねぇ……」

提督「それも、女王陛下直々の招待………」

長門「大丈夫なのか?」

提督「何がですか?」

850: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/25(土) 21:31:14.25 ID:kTDELjEQ0
長門「女王陛下と直に会うなど、初めてだろう?」

提督「まあ、緊張はしますね。ただその反面、楽しみです。どのような方なのか」

長門「……まあ、そのくらいのノリで行った方がいいのかもしれないが……」

司令長官「儂も、イギリスなんて行くのは初めてだからねぇ…。観光とかできればいいんだけど」

提督「さあ、どうでしょうね…」

長門「しかし、1週間弱の間提督と司令長官が鎮守府を離れるとなると…私と加賀だけではさばききれんぞ」

提督「実際にイギリスに発つのはまだ1カ月弱あります。その間に仕事を調整して…仕事が無い状態に、とまではいきませんがなるべく皆さんの負担が無いように

   頑張ります。それと、私がいる間の出撃と遠征は最低限だけにして、お休み状態にしましょう」

長門「済まない…助かる」

提督「いえ、それが私の仕事ですから……さて、先に大礼服を見つけないとですね……」

司令長官「あれ、もう久しく着ていないから…カビでも生えてたらどうしよう」

提督「自分で何とかしなさい。まあ、洗濯は鳳翔さんに頼めばやってもらえるでしょうか……あの人の腕は、そこらのクリーニング屋よりも良いですし」


 ―試着タイム―

鳳翔「どんな感じでしょうか?」

提督「やはり、着た回数が少ないせいか、生地がまだ硬いですね。正直言ってきついです」

鳳翔「あら……司令長官は?」

司令長官「儂も、大体同じ感じだねぇ……」

雲龍「それにしても…大礼服の提督…とても凛々しいです」

提督「……ありがとうございます」


司令長官「……鳳翔さん、儂の大礼服はどう?似合ってる?」

鳳翔「そうですね……少し、不釣り合いですね」クスッ

司令長官「ちょっと」


【終わり】

856: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/26(日) 20:55:27.64 ID:2mKZyRNY0
【むっすり】

 ―13時過ぎ、総司令部内―

神風「総司令部って…やっぱり広いわね……」キョロキョロ

神風「どこに何があるのかまだ全然わからないし……第一ここもどこかわからない……」キョロキョロ

神風「執務室って…ここからどうやって行けばいいのかしら……あら?」


??『………』テクテク


神風(あの人に聞けばわかるかしら……)

神風「すみませーん!」


弥生「………え、何?」ジロッ


神風「」

弥生「………どうか、したの?」ムッスー

神風「えと……あの……、執務室は、どこかなって………」

弥生「………執務室…?ああ、司令官の執務室なら、ここを戻って、突き当りを左に行くと、あるよ」ムッスー

神風「あ、ありがとう…ございます」

弥生「………?新人、だよね?よければ、案内しようか?」ムッスー

神風「い、いえいえ!大丈夫です!それではっ!」ダーッシュ

弥生「………あ」

857: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/26(日) 21:08:59.00 ID:2mKZyRNY0
 ―14時過ぎ、執務室―

提督「何かと思えば、弥生さんのことでしたか」

弥生「………何が?」

提督「先ほど、神風さんが泣きながらここにきて『なんだかおっかない子にガン付けられた』とおっしゃってたので…」

卯月「え、なになに?弥生ちゃん、神風ちゃんにカツアゲでもしたの?」

弥生「………え、弥生そんな事してないし……執務室の場所を聞かれて、それで答えただけ……」

提督「ああ、そういう事でしたか」

卯月「あー、よかったぴょん……。てっきり、弥生ちゃんがホントに艦娘に手を出したんだとしたら、ちょっと真剣にお話ししなくちゃならなかったぴょん…」

提督「しかし、カツアゲとかに見えるのはやはり…弥生さんのむっすりとした顔と喋り方でしょうか」

弥生「………うぅ。弥生は、これが普通で……」

卯月「そうぴょん!弥生ちゃんも、これを機に明るくなってみるぴょん!」

弥生「………明るくって…どうやって?」

卯月「まずはうーちゃんを手本にしてみるぴょん!ほら、一緒に~、ぷっぷくぷぅ~♪」

弥生「……………………」チラッ

提督「あれは真似しなくていいですよ。あれと同じになったら私にはもうどうしようもなくなります」

卯月「ぴょん!?」

提督「まあ、弥生さんはいつも不愛想な感じですよねぇ……ちょっと、笑ってみてくれませんか?」

弥生「………笑ったりしない?」

提督「しませんよ」


弥生「………………」ニコォ


提督「………あぁ、なるほど…」

卯月「ぷぷぷ、ぷひゃひゃひゃっ!そ、その顔……!変顔ぴょん!笑顔じゃないぴょん!ぴゃはははははははははっ!」

弥生「……………………」チラッ

提督「…………」コクッ

858: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/26(日) 21:23:55.38 ID:2mKZyRNY0
 ―数分後―

卯月「」チーン

提督「まあ、笑うのが苦手と言う人は結構いますね。ウチの艦隊で言えば、加賀さんや若葉さんもそうですし…」

弥生「………でも、加賀さんとか若葉ちゃんはたまに笑ったりするし……。でも、弥生は……」

提督「…まあ、滅茶苦茶笑顔の弥生さんと言うのも、あまり見たくはありませんが」

弥生「!?」ガーン

提督「…誤解を招くような言い方をしてしまいましたが、私や他の皆さんは普段からその表情の弥生さんを見慣れていますから、逆に満面の笑顔の弥生さんを

   見ると、別人に見えなくもないんですよね。あるいは、何があったのかと問い詰める人もいるでしょう」

弥生「…………そっか…」

提督「でも、別に不愛想な弥生さんが嫌いと言うわけではありませんし、むしろ私はその表情の方が気に入ってます」

弥生「…………」

卯月「………でも、不愛想だと逆にこの先不便じゃないぴょん?就活とか」ムクッ

弥生「………あ、復活した」

提督「………まあ、社会に出るとその表情だと苦労するでしょうねぇ。しかし、いつかも分からない先のことを心配するのは杞憂という物です。ですが、今は

   弥生さんのおかげで色々助かっているところもありますし…」

卯月「助かってる?」

コンコン

夕張「あのー…提督……すみません…」

提督「?」

夕張「これから私、鎮守府近海に対潜哨戒に行くんですけど……」


 ―数分後、休憩室―

望月「働きたくないでござる」

初雪「明日から本気出す。だから今日は休む」

夕張「………このような事に」

提督「…………しくじりました。昨日徹夜で編成案を組んでいたので……」

夕張「もうこの調子で……動こうとしないんですよね…。もうすぐ出撃時刻になるというのに…」

859: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/26(日) 21:29:32.59 ID:2mKZyRNY0
提督「………この2人は、私が言ってもあまり聞かないんですよねぇ…」

提督「ですので……」チラッ

弥生「…………」コクッ

弥生「………あの、2人とも」

望月&初雪「?」



弥生「………司令官、困ってるから……働こう?」ムッスーーーーーーーーーー



望月&初雪「!!」ビクゥ

弥生「………ね?」

望月&初雪「イエス、マム!」

夕張「じゃあ、装備保管庫に行くよ~」

望月&初雪「はい!」


提督「と、こんな感じで弥生さんの不愛想な顔も、役に立っているんですよ」

卯月「ほぇ~…なるほどねぇ~…」

提督「それに先ほども言いましたが、私は弥生さんの不愛想な顔の方が、どちらかと言うと好みですから」

卯月「なるへそ~……じゃあ、弥生ちゃんは現状維持でオッケーぴょん?」

提督「ええ」


弥生「…………」ニコッ


【終わり】

860: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/26(日) 21:33:49.80 ID:2mKZyRNY0
【キャラクター紹介】

≪弥生≫

睦月型駆逐艦三番艦。艦娘No.164。薄紫の髪とディープグリーンの瞳、紺色のセーラー服が特徴の、物静かで仏頂面な女の子。普段から不愛想な顔を浮かべて、

他の駆逐艦や軽巡洋艦を震え上がらせている。しかし、その実は感情表現が苦手なだけ。普段から怒っているような感じなだけに、本気で怒った時はもうどう

しようもなくなる。その不愛想な顔は提督の好みらしい。第三十駆逐隊の仲間を大切に思っている。

好きな言葉は『鬼面仏心』。

867: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/29(水) 22:00:37.98 ID:TF8Ip9Hh0
【艦種は違えど】

≪「第二十七駆逐隊」出撃せよ!≫

 ―15時過ぎ、オリョール海―

白露「いっちばん♪いっちばん♪い・ち・ばーん♪」

時雨「ごめんね、扶桑。僕たちの任務に付き合わせちゃって」

扶桑「ううん、気にしないで時雨。オリョールには何度も出撃した事があるし、ちょうど体が鈍っていたところだったから…」

五月雨「でも扶桑先輩がいると心強いですね!扶桑先輩、瑞雲を飛ばす事ができるんですから。加賀さんとの連携で、敵艦なんて一網打尽です!」

扶桑「ふふ。そう言われると、やる気が出てくるわね」

加賀「皆、そろそろ会敵区域に入るわよ。気を引き締めて」

加賀以外「はい!」

春雨「それにしても、扶桑先輩と一緒に出撃なんて…はじめてな気がします」

扶桑「ああ、確かにそうねぇ。それじゃ、この機会に私の戦い方を見せてあげるわね」

春雨「はい!」

時雨「扶桑の戦い方は、改二になってから目を見張るものになったよ。搭載機数も増えて、装備もより強力なものになったんだから」

白露「おーい!敵艦発見だよー!」


 ―数分後、Cマス(敵巡洋艦隊)―

重巡リ級elite「ッ!!」ズッドオオオン

ドゴォォン

扶桑「ああっ!?………やっぱり不幸だわ……」大破

春雨「」

時雨「………見せるまでもなく終わったね……」

五月雨「あはは………」

白露「んもー!」

868: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/06/29(水) 22:07:52.89 ID:TF8Ip9Hh0
≪精鋭「第二航空戦隊」抜錨せよ!≫

 ―16時過ぎ、リランカ島―

飛龍「よーし、頑張ろうね蒼龍!」

蒼龍「うん、改二になった私達の力、見せてあげなきゃ!」

吹雪「二航戦の先輩方と出撃できるなんて、なんだか珍しいかも~」

叢雲「ま、そうねぇ…」

榛名「お2人もやる気満々の要ですし、これは期待してもいいかもですね!」

叢雲「……でも、あの2人と出撃すると…ちょっと厄介な事があるのよね…」

吹雪「え、何?トンボ釣り?」

叢雲「そうじゃなくて………」


飛龍「あっ、蒼龍の鉢巻き、ずれてるよ?」

蒼龍「え?」

飛龍「あ、動かないで。直してあげる」グイッ

蒼龍「ひ、飛龍……顔が近い……///」

飛龍「仕方ないじゃない」クイクイ

蒼龍「い、息が……かかる///」

飛龍「正面にいるんだもの、仕方ないでしょ?」


叢雲「あの2人のイチャつきっぷりを見せつけられるのが厄介なのよ」

吹雪&榛名「……あー…」

青葉「あのー……そろそろ前進しません?」


 ―18時過ぎ、執務室―

飛龍「羅針盤逸れちゃったー!」

提督「結果的にお2人がイチャつくだけで終わったという事ですか」

蒼龍「イ、イチャついてなんかいません!」


【終わり】

874: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/02(土) 21:21:59.23 ID:Ysnia/wl0
【夜のひと悶着】

 ―12時過ぎ、食堂―

加古「古鷹が夜戦で豹変した、ねぇ……」

夕張「いやぁ…嘘っぽい話だけど、本当に見たのよ…。私だけじゃなくて大井さん、比叡さんも」(>>534-535参照)

加古「んー……まあ、古鷹は夜戦になるとちょっとテンション上がるっぽいけど」

夕張「ちょっとどころじゃないんだって!もう、別人みたいになって!」

加古「えー?あたし前に古鷹と一緒に夜戦した事あるけど、別にそこまでテンションハイになってはいないよ」

夕張(……確かに、最近の古鷹さんは夜戦でもあんまり豹変する事は無くなったらしいし……)

加古「でも夕張にだってあるでしょ?夜戦になると気分がアゲアゲになる事さ」

夕張「んー…まあ、あるっちゃあるけど…」

加古「あれってさ、昼とはまた違う夜の神秘的な雰囲気につられるからなんじゃないかな」

夕張「うーん……」

加古「あたしもね、すこーしだけあるんだよ。夜の雰囲気に飲まれてテンション上がる事」

夕張「………」

加古「夜戦になると、みんな攻撃力とかが上がるじゃん?それって、そういう事だと思うな」


川内「何?夜戦の話!?」


加古&夕張「うるさいぞ!」

875: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/02(土) 21:35:17.24 ID:Ysnia/wl0
 ―数日後18時過ぎ、サーモン海域・Оマス(敵補給部隊本隊)―

榛名「昼戦で、倒しきれませんでしたね………」

加古「敵はワ級Flagshipと空母ヲ級Flagship、そして戦艦タ級Flagshipが1隻か」

木曾「こっちは夕張が大破し、葛城も大破…このままだと戦術的敗北になっちまうな」

加古「そんじゃ…夜戦にするかぁ」


≪我、夜戦に突入す!≫

榛名「まずは私が!試製35.6cm三連装砲一斉射!はぁっ!」ズドオォォォン

ボゴォォォン

空母ヲ級Flagship「クッ……!」撃沈

夕張「榛名さんナイス!」大破

木曾「あ、おい!お前が前に出たら―」

補給ワ級Flagship「!!」ドゥン

夕張「はうぅっ!?」

木曾「ああ、言わんこっちゃない!加古!タ級を潰して―」


加古「ぐおおおおおおお……………ごおおおおおおお」


深海棲艦含むそこにいる全員「」

木曾「寝るんじゃねえええええええええええ!!!!」


 ―帰投後―

加古「いやぁ、暗くなったら眠くなっちゃって……たはは」

提督「笑って許されるとお思いですか?」

加古「ですよねー…」


【終わり】

881: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/03(日) 16:52:05.42 ID:ox1yJXFK0
【心遣い】

 ―8時半過ぎ、掲示板前―

木曾「ん…今日は演習か……」

木曾「メンバーはイタリア、赤城、神通、俺、まるゆ、龍驤か……」

まるゆ「木曾先ぱ~い」テテテ

木曾「ん、まるゆか。どうかしたのか?」

まるゆ「いえ、今日は木曾先輩と一緒の艦隊で演習ですから、その、お願いします、と言いたくて」

木曾「ああ、そんな事か。別に気を遣う必要はねーよ。俺とお前の仲なんだから、な?」

まるゆ「は、はい!」

ゴーヤ「あー、まるゆちゃん、今日は演習でち!」

イク「あ、ホントなの!」

ゴーヤ「演習中に自沈するとか、しちゃだめでちよ?」

まるゆ「……あはは、嫌ですよぉ~。もうそんな事しませんて~」シュン

イク「冗談なの~」

木曾「……………」


木曾「まるゆ、さっきのゴーヤの話、あんまり傷ついたんなら、俺が話を…」

まるゆ「あ、大丈夫ですよ。だって、まるゆはへっぽこで弱いし、進水式で沈んじゃったのも本当だし…むしろ、皆の足を引っ張ってるんじゃないかな…って」

木曾「………それは気にし過ぎだ。まるゆはちゃんと遠征とかで頑張ってるだろ?」

まるゆ「それでも、前線じゃあまり役には立ちませんし……」

882: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/03(日) 16:59:52.32 ID:ox1yJXFK0
 ―数分後、執務室―

提督「まるゆさんがそんな事を…」

木曾「ああ。あいつのダメな所ってのは、そうやってすぐ卑屈になるところなんだよなぁ…。何とかならないかな」

提督「……まるゆさんに自信をつけさせれば、良いんですか?」

木曾「お、おう…。なんかアイデアでもあるのか?」

提督「それには貴女の協力が必要ですが」

木曾「あいつの為なら、なんだってしてやるさ」


 ―13時過ぎ、執務室―

提督「………で、赤城さんの装備は烈風、Ju87C改、天山(六○一空)、彩雲…」

提督「………木曾さんは15.5cm三連装砲、OTO152mm三連装速射砲と甲標的……」

提督「まるゆさんは、甲標的です」

提督「相手の艦隊は金剛、飛龍、鳥海、叢雲、阿武隈、蒼龍です。航空戦と阿武隈の開幕魚雷に注意してください」

演習艦隊『はい!』

提督「では、演習海域へ向かってください」

演習艦隊『了解!』



 ―十数分後、演習海域―

イタリア「では、赤城さんと龍驤は、航空戦で相手空母の艦載機をなるべく撃ち落としつつ、脅威になるであろう阿武隈と金剛にそれなりのダメージを与えるよう、

   何とかしてください」

赤城「分かりました」

龍驤「了解や!」

木曾「それじゃ、俺とまるゆは雷撃でそれなりに強い鳥海と残った艦に攻撃すればいいんだな?」

イタリア「はい」

883: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/03(日) 17:05:03.12 ID:ox1yJXFK0
木曾「よーし、じゃあまるゆ。お前は鳥海を狙え。俺は相手の空母連中や、航空戦でうち漏らした艦を狙うから」

まるゆ「は、はい!」

木曾「甲標的は他の魚雷と違って特殊な魚雷だ。この前教えた事は覚えてるな?」

まるゆ「だ、大丈夫です!」

木曾「よし、じゃあ行くぞ。お前は強いんだから」

まるゆ「が、頑張ります!」


≪演習開始!≫

赤城「第一次航空隊、発艦開始!」バルルルルル

龍驤「ウチも行くでー!」シュシュシュン

ボゴッ、バゴォ

龍驤「あちゃー!制空権はとれんかったか…!」

赤城「でも航空優勢。これならまだ大丈夫よ」

ズドオオオオオン

飛龍:中破

蒼龍:小破

神通「飛龍さんの無力化に成功!蒼龍さんは小破です!」

木曾「よし、じゃあまるゆ。お前は作戦通り鳥海を狙え!俺は蒼龍を狙う!」

まるゆ「は、はい!」

木曾「甲標的、発射!」ダシュン

まるゆ「え、えーいっ!」ドシューン

884: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/03(日) 17:10:40.41 ID:ox1yJXFK0
木曾(よし!行け、まるゆ!)

ズドオオオオオオン


鳥海:撃沈判定


龍驤「おお!鳥海が撃沈判定や!」

赤城「すごいわ、まるゆちゃん!」

まるゆ「へ、へぇっ!?」

木曾「くっそー…おれは蒼龍に当てられなかったけど…すごいじゃねぇか!」

イタリア「鳥海改二を一撃で沈めるなんて、まるゆちゃんって案外すごいんですね!」

神通「感心してる場合じゃありません!まだ演習は始まったばかりですよ!!」

木曾「っと、そうだったな!」

イタリア「砲撃戦、開始です!」


イタリア「S勝利達成です!」

龍驤「いやぁ、それにしてもまるゆが開幕雷撃で改二の鳥海を一撃で倒したのがすごかったなぁ~!」

まるゆ「い、いえ。まるゆはそんな……」

赤城「謙遜する事は無いわ。他の潜水艦でも、改二になって強化された艦を一撃で沈めるなんてことはめったにないもの」

神通「ええ、すごかったですね」

木曾「まるゆ」

まるゆ「は、はい?」

木曾「お前は強いんだ。だから今日みたいな事ができた。もっと自信をもっていいんだぞ?」

まるゆ「………は、はい!」

885: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/03(日) 17:19:20.49 ID:ox1yJXFK0
 ―20時半過ぎ、軽巡洋艦寮・休憩室―

木曾「あー疲れた疲れた……」

神通「………木曾さん」

木曾「ん?神通か、どうした?」

神通「昼の演習のことなんですけど………」

木曾「?」

神通「木曾さん、蒼龍さんじゃなくて鳥海さんを狙ってましたよね?」

木曾「……さあてな、何の事かな」

神通「とぼけてもダメですよ。あの先生雷撃の時の木曾さんの魚雷航走跡、蒼龍さんじゃなくて鳥海さんの方に向かってました。それも、まるゆさんの撃った

   甲標的と自分の甲標的が、鳥海さんに同時に当たるように撃って、まるゆさんが沈めたように見せたんですよね?」

木曾「……………」

神通「……………」

木曾「………流石、鬼教官、花の二水戦旗艦だな」

神通「何でそんな事を………」

木曾「……まるゆは、自分のことを過小評価しすぎてる。そりゃ、他の潜水艦と比べたらへっぽこだけど、まるゆにだってちゃんといいところはある。こつこつ

   努力するところとか、基本に忠実だとか…これらのことは普通かもしれねーが、当たり前のことを当たり前にやるのがあいつのいいところだ」

木曾「けどアイツ、それに気づかず自分を『弱い、弱い』って自虐する。そんないじいじしているまるゆを変えたいと思って、今日アレをやったんだ」

神通「………でも、まるゆさんは今回のことで自分にうぬぼれたりしたら…」

木曾「あいつは自分にうぬぼれたりしないさ。今回のことで、少し自信がつくだろう。俺が保証する」

神通「……木曾さんは、まるゆさんの事をよくわかっているんですね。まるで、親みたい」

木曾「………ほっとけ」


【終わり】

886: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/03(日) 17:29:08.58 ID:ox1yJXFK0
【瑞雲先輩】

 ―>>817の鎮守府サイド―

翔鶴「第一次航空隊、発艦始め!」ビシュシュシュッ

日向「航空戦艦の瑞雲の力、思い知るがいい!」ブーーーーーン

北上「でも敵旗艦はツ級だから……」

古鷹「あ………艦載機が落とされちゃうね………」

北上「まーたボーキが飛んでくよ……」

ボボボボボボボボン

翔鶴「ああっ!?流星改が!」

日向「くそっ!瑞雲までも撃ち落とされた!」

翔鶴「一応制空権は取れましたが……」

日向「仕方ない…残った瑞雲で弾着観測射撃を―」カパッ

スロット:0

日向「………………」

翔鶴「ひ、日向さん?」


日向「貴ッ様ァー!!よくも瑞雲をォォォォォォォ!!!」


全員「」

軽巡ツ級「!?」ビクッ

日向「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ドドドドドドドドドドドドン

軽巡ツ級「グアアアアアアア……」撃沈

887: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/03(日) 17:38:23.36 ID:ox1yJXFK0
 ―帰路―

瑞雲妖精「う~ん…ツ級…ツ級…」

日向「妖精は帰ってきたが……瑞雲が…すべて撃ち落とされた……」

北上「そんな自分の艦載機を落とされたぐらいで大げさな……またボーキサイトを補充して、明石さんに造ってもらればいいじゃない」

日向「……北上、君は瑞雲を使った事が無いからわからないと思うが、瑞雲の整備や運用には多大な負荷がかかるんだぞ?」

北上「え、そうなの?」

日向「そうとも。瑞雲の機体を掃除したり、妖精さんの健康管理は常にチェックしたり……」

北上「そんなトレーナーみたいな事言われても…」

日向「それに、瑞雲の試運転をするためにたまに散歩に連れてったり…」

北上「それ提督の許可得てる?」

日向「それに、熟練度が剥げるとまた新しい機体に慣れさせるのにまた時間がかかる。瑞雲の搭載数は少ないから、あまり落とされるとすぐに無くなる。

   潜水艦や弱い艦を相手にひたすら機体に体をなじませるしかないんだ」

北上「へー…なんか色々大変なんだねぇ~…」

日向「大変なんてもんじゃないぞ。いいか、そもそも瑞雲というのはな…」

日向「くどくどくどくどくどくどくどくど」


古鷹「日向さん、スイッチ入っちゃったね……」

翔鶴「日向さんは本当に瑞雲のことを気に入ってるんですね」


 ―20時過ぎ、浴場―

伊勢「日向ぁ、別に瑞雲を愛でるのは構わないけど、あんまり他人に押し付けちゃだめだよ?」

日向「押し付けているわけじゃないさ。ただ他の皆にも、瑞雲の良さを分かってもらいたいだけだ」

伊勢「それを押し付けてるって言うんだよ」


【終わり】

888: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/03(日) 17:42:29.42 ID:ox1yJXFK0
【キャラクター紹介】

≪木曾≫

球磨型軽巡洋艦及び重雷装巡洋艦五番艦。艦娘No.41(改二はNo.146)。緑がかった黒髪と、右目の眼帯が特徴の、勇ましい女の子。初めて着任した時から勝利を

与えるなど豪語しており、その言葉にふさわしい活躍ぶりを見せてくる。改二になると、黒い外套と刀を持ち、中二病臭くなったが、本人は気にしていない模様。

見た目や言動にそぐわず料理が得意。まるゆの事を大切な相棒と思っている。個性的過ぎる球磨型の姉たちにツッコミを入れては疲れる日々を送っている。

好きな言葉は『不撓不屈』。

893: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/03(日) 21:16:45.74 ID:ox1yJXFK0
【初夜】

 ―19時過ぎ、食堂―

葛城「えーっ!?雲龍姉、ケッコンカッコカリして2カ月経つのに一回も提督と夜戦したことないの!?」

天城「」ブフーッ

雲龍「ちょっと葛城…声が大きいわよ」

ざわ……ざわざわ………

葛城「あ…ごめん……」

雲龍「でも、そういう事をするのって、本当に夫婦になれた時にするものじゃないの?」

葛城「いやいや、どこの鎮守府もケッコンカッコカリしたらそういう事してるみたいだよ?」

雲龍「あら……でも、私は提督とそういう事はあまり…」

葛城「雲龍姉はそうだとしても、提督はどうだかわからないよ?雲龍姉って普段から悩殺的な服着てるし」

雲龍「悩殺的って……」

葛城「それに、世の男は皆獣なの。いつ襲ってくるかわからないんだから」

天城「その認識は偏見よ……」

雲龍「でも提督、連日仕事ばかりで、夜戦なんてしたら体力が持たないんじゃないかと思って……」

葛城「その心配はもっともなんだけど……それにあの人、堅物だから奥手に出過ぎてる気もするし…」

天城「何とかして手を出させないと……」

雲龍「そんなに無理させなくても……」

葛城「ううん!これは由々しき問題よ!ケッコンカッコカリしたのにこんなんじゃ、疎遠もいいところよ!」

894: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/03(日) 21:28:30.61 ID:ox1yJXFK0
 ―同時刻、執務室―

扶桑「あら、提督?」

提督「はい?」

扶桑「この任務一覧表にある‶二人でする初めての任務!‶と言う任務、まだ完遂できていませんけど…」

提督「ああ、その任務ですか。この前何度かトライしてみたんですが、まったく敵中枢艦隊に行けないので、放置していたんですよねぇ」

扶桑「最後にこの任務をやろうとしたのって、いつですか?」

提督「確か…2カ月ぐらい前でしたねぇ…」

扶桑「また挑戦してみては?最近、提督と雲龍さんが少々疎遠に見えますし……」

提督「……まあ、今は特に急ぎの任務があるわけでもありませんし…。明日やってみますか」


 ―翌日15時過ぎ、執務室―

雲龍「これより、第一艦隊旗艦・雲龍、以下金剛、比叡、青葉、古鷹、夕張は、特別任務完遂の為にリランカ島へ出撃いたします」

提督「はい、お気をつけて出撃してください」

全員『はい!』


 ―数時間後、リランカ島沖―

金剛「それにしても、どうして今さらリランカ島に行くんでしょうカー?」

比叡「さあ……なんでも、ケッコンカッコカリした際に発生する特殊な任務の為…だそうですが」

青葉「気になりますねぇ……青葉、真相を知りたいです!」

古鷹「あはは…そろそろ会敵区域だし気を引き締めないと」

雲龍「……………」

夕張「雲龍さん?どうかしたんですか?」

雲龍「あ、なんでもないわ」

895: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/03(日) 21:40:07.12 ID:ox1yJXFK0
雲龍「ただ、このケッコンカッコカリした艦を旗艦にしてリランカ島に出撃して敵を撃滅する任務を完遂すると、何か特別なアイテムがもらえるとか、そういう

   話を聞いた事があるの」

夕張「へぇ~!特別なアイテムですかぁ~…気になるなぁ……雲龍さん、頑張りましょうね!」

雲龍「ええ、そうね」


 ―18時過ぎ、リランカ島沖・Iマス(東方主力艦隊)―

金剛「全砲門、Fire!!」ズドォォォォン

バゴォォォォ

戦艦タ級Flagship「グオアアアアア……」撃沈

比叡「よーし!全艦沈黙、S勝利達成ですよー!」中破

雲龍「ふぅ……少し苦戦したわね…」

青葉「それにしても、雲龍さん敵の攻撃をヒュンヒュン避けてましたねぇ!これがケッコンカッコカリした力ですかねぇ~?」

雲龍「そうかもしれないわね…」

夕張「あー…もう……疲れた……」大破

雲龍「さあ、鎮守府に戻りましょう。青葉は夕張に手を貸してあげて。比叡は…」

比叡「ぜんっぜん、大丈夫です!」

金剛「大丈夫デスカー?」

古鷹「私が支えますから」損傷軽微


 ―20時前、執務室―

(比叡、夕張、古鷹は入渠中)

提督「お疲れ様でした。損傷を負った方は……」

雲龍「大丈夫です。皆入渠ドックに行かせてるわ」

提督「分かりました。それと大淀さん、任務の方は…」

大淀「あ、はい。特別任務‶二人でする初めての任務!‶は無事完遂できました。その報酬として燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイトを各300支給いたします」

提督「はい」

青葉「特別任務の割に、報酬がしょぼい気がしますねぇ……」

金剛「そうデスネー……」

大淀「それと、特別任務の報酬として……」ゴソゴソゴソ

提督「?」

896: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/03(日) 21:44:55.83 ID:ox1yJXFK0



大淀「煎餅布団を進呈いたします」ドサッ



提督「」ブハッ

雲龍「///」

青葉「お、おぉぉ~…///」

金剛「Oh……what the x x x x……(なんてこった)///」

大淀「以上になります。では、私はこれで」

青葉「あ、あははは……では、青葉もこれで~……」

金剛「私も失礼するネー……」

青葉「あー!今日のご飯は鳳翔さんのお店で食べようかなー!」

金剛「そ、それはグッドアイディアですネー!今日は私が奢ってあげるヨー!」

パタン

提督&雲龍「…………………」

提督「……………ええと、雲龍さん」

雲龍「……………はい」

提督「とにかく、夕飯と入浴を済ませてきてください。話はそれからにしましょう」

雲龍「…………はい」

897: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/03(日) 21:51:21.30 ID:ox1yJXFK0
 ―21時前、執務室―

雲龍「失礼します……」ガチャ

提督「………」

雲龍「………布団一つに枕が二つ……つまり、そういう事ですよね」

提督「………ええ」

雲龍「…………」

提督「…………正直、私は………」

雲龍「………」

提督「雲龍さんと……その、そういうことをしたいと思っていました」

雲龍「!!」

提督「………雲龍さんって、普段からそういう格好をしていて、少々天然で無意識にアピールをしている事もありました」

雲龍「…………///」

提督「私だって健全な男ですから、興奮する事も欲 する事もありました。ただ、表情を表に出さなかっただけで」

雲龍「あの…………提督…………」

提督「…………すみません、少々はしたないことを言ってしまいました」

雲龍「…………私も、その…………」

提督「…………」

雲龍「提督と………そういう事がしたいです///」

提督「…………そう言われてしまっては、我慢できません。雲龍さん」

雲龍「……………はい///」

提督「して、いいですか」

雲龍「………どうぞ///」

899: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/03(日) 22:01:07.39 ID:ox1yJXFK0
 ―翌朝7時過ぎ、講堂―

司令長官「えー、黎明君だけど、連日の仕事の疲れで今日1日はお休みをするからね」

皆『はーい』

司令長官「あと、雲龍君も今日は休みだよ」

ざわ………ざわ………


 ―8時過ぎ、食堂―

葛城「ねえねえ司令長官!今日提督と雲龍姉がお休みって言ってたけど…」

司令長官「ああ、うん。つまり、そういう事だね」

葛城「きゃーっ!雲龍姉やっと女になったんだね!」

天城「ふふっ。でも、どうして司令長官はそれを知ってたんですか?」

司令長官「ああ、それはね……」


 ―昨日20時半過ぎ、司令長官執務室―

青葉「司令長官、失礼しまーす!」

司令長官「青葉君、こんな時間にどうしたんだね?」

青葉「先ほど、特別任務‶二人でする初めての任務!‶を遂行した第一艦隊がリランカ島から帰投いたしまして、特別報酬の煎餅布団を貰ったんですよ」

司令長官「ほうほう」

青葉「それでですね、明日はしれーかんと雲龍先輩をお休みにさせてほしいんですよ」

司令長官「どうして―って、ああそういう事ね」

青葉「そういう事です!」


司令長官「って聞いたからさ」

葛城「…………司令長官、覚悟しておいた方がいいよ」

司令長官「え?何を?」

 後日、司令長官と青葉は提督から折檻を受けたという。


【終わり】

910: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/09(土) 14:36:59.02 ID:Uy6FliTu0
【朝チュン】

 ―>>899の同日9時過ぎ、提督の私室―

提督「………………(裸)」ムクッ←

雲龍「…………すぅ………すぅ………(裸)」

提督(……………やってしまった……)

雲龍「んぅ……あら、提督………おはよう」

提督「…………おはようございます」

雲龍「……………私達、昨夜……つながったのですよね……」

提督「…ええ」

雲龍「少しまだ……痛いです……」

提督「………なんだかその…ごめんなさい」

雲龍「?なぜ謝るのですか?」

提督「………貴女に痛い思いをさせてしまいましたし…」

雲龍「それは…初めてですから、しょうがないのでは…」

提督「それに、私なんかとシてしまったし……」

雲龍「提督」

提督「……はい?」

雲龍「‶私なんか‶などと軽々しく言ってはいけません。私は、貴方のことが好きで、心から貴方と1つになりたいと思っていたのですから、後悔する事など

   まったくありません」

提督「………………」

雲龍「それに、私の好きになった提督は、とても頼りになる方ですよ。自分のことを卑下しないような方です」

提督「…………そう、ですね。気弱になってしまってすみません」

雲龍「ふふっ」ニコッ


 ―部屋の外―

葛城&天城(ニヤニヤが止まらない)


【終わり】

911: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/09(土) 14:47:45.16 ID:Uy6FliTu0
【撮られるより撮るのが好き】

 ―10時過ぎ、重巡洋艦寮・休憩室―

青葉「うーむ…雨のせいでなかなか外に出れないですねぇ……」

青葉「‶日刊青葉‶のネタが集まりません……何かいいネタは無いかなぁ……おろっ?」


衣笠「………梅雨の季節は…なんだか元気が出ないなぁ……」ハァ


青葉「そのアンニュイな表情いただきっ!」パシャッ

衣笠「あっ!青葉、今の顔撮ったの!?」

青葉「はい!ごちになりました!」

衣笠「ちょっ、消しなさいよぉ!」

青葉「嫌だよっ!日刊青葉の梅雨コラム‶みんなの梅雨の表情集‶に載せるんで!」

衣笠「だったら自分の顔でも載せればいいじゃない!私が撮ったげるから!」スッ、パシャッ

青葉「ちょ、青葉は撮らなくていいんだよぉ!?///」

衣笠「ほほっ、青葉の照れ顔珍しい!これはレア!」パシャパシャパシャッ

青葉「うわぁん!そんなに撮らないでよぉ!そんなに撮ってどうするのさぁ~!」

衣笠「そりゃもちろん、この写真を古鷹や加古にあげてこのネタで青葉をいじりつつ、提督に渡してほくそえんでもらうためだよ!」

青葉「この腹黒妹めぇ!古鷹や加古に見られたら青葉恥ずかしくて死んじゃうよぉ!!あとしれーかんに渡したらもう目も当てられない事に―」


提督「……騒がしいですねぇ。何かあったんですか?」ガチャッ


衣笠&青葉「あ」

提督「…………驚きました」

青葉「な、何がでしょうか…?///」

提督「青葉さんもそう言う表情するんですねぇ。初めて見ましたよ」

青葉「」

提督「あ、重巡寮を視察させてもらいますがいいですか?」

衣笠「あ、どうぞー」

青葉「………うわああああああああああ……///」


【終わり】

912: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/09(土) 14:57:16.78 ID:Uy6FliTu0
【しりとり】

 ―15時過ぎ、執務室―

鬼怒「梅雨の季節は…雨の日が多くて…やる気が出ないなぁ……」

提督「仕事があるじゃないですか。さっさと終わらせてください」

鬼怒「いやさぁ…梅雨の季節って雨のせいで、外でパーッと遊ぶとか訓練するとかできないじゃん?だから暇で暇で…仕事とは別だよ?」

提督「確かに梅雨の季節になると、皆さん外に出ずに寮に引きこもる人が多いですね」

鬼怒「ただ仕事をしているだけなのもつまらないしさぁ……」

提督「………………」

鬼怒「そうだ!しりとりでもしよ!」

提督「しりとり、ですか?」

鬼怒「しりとりなら、仕事しながらでもできるでしょ?」

提督「……まあ、そうですね」

鬼怒「じゃあ始めよ!まずは鬼怒から、‶提督‶!」

提督「……‶クジャク‶」カリカリカリカリ

鬼怒「‶靴‶!」

提督「‶つくね‶」

鬼怒「‶猫‶!」


 ―19時過ぎ、食堂―

提督「‶大地‶」

鬼怒「‶ちくわ‶」

間宮「提督は何になさいますかー?」

提督「‶私はAセットにします‶」

間宮「はーい、分かりました。鬼怒ちゃんは?」

鬼怒「‶スイカは無いのかな‶?」

提督「‶無いに決まってるでしょう‶」

鬼怒「‶うー…じゃあBセットで‶」

間宮「?はーい」

間宮(何かしら……何だか違和感が…)

913: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/09(土) 15:05:17.66 ID:Uy6FliTu0
 ―22時過ぎ、執務室―

提督「‶皇帝‶」

鬼怒「‶イカ‶」

提督「‶鰍‶」

鬼怒「‶解散総選挙‶」

提督「‶今日はもう上がっていただいて構いませんよ‶」

鬼怒「‶よーっし!風呂入って寝よう!おやすみ!‶」

提督「‶みなさんもう寝ていますので、起こさないようにしてください‶」

鬼怒「‶イェッサー!‶」


 ―翌日6時半過ぎ、執務室―

提督「‶さあ、今日も頑張りましょう‶」

鬼怒「‶うーん…今日も雨か……なーんか落ち込むなぁ…‶」

提督「‶あまり晴れてばかりだと、この季節は暑くて辛いですよ‶」


 ―8時過ぎ、食堂―

提督「‶今日はレーズンパンですか。鬼怒さんはレーズンパンはどうでしょう?‶」

鬼怒「‶うーん、パンに入っているレーズンは好きだけど、レーズンだけを食べるのは嫌だなぁ。だって酸っぱいんだもん‶」

提督「……………」

鬼怒「………あ、‶ん‶が付いちゃった!」

提督「はい、負けです」

間宮「今までしりとりしてたの!?」


【終わり】

914: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/09(土) 15:17:46.90 ID:Uy6FliTu0
【てるてる坊主】

 ―14時過ぎ、執務室―

ポーラ「おとといも昨日も今日も雨が続きますねぇ~」

提督「この時期はだいたいそうです」

ポーラ「これが、ザラ姉さまが言っていた、噂に聞く‶ツーユー‶なんですねぇ……」

提督(発音が違いますけど、まあほっときましょう)

ポーラ「しかし、こうも雨が続きますとお酒が美味しくないですぅ……なんか雨が止む方法とかないですかねぇ…」

提督「理由が不純ですが、雨が止むようなおまじないはあります」

ポーラ「Fascino(ファッシノー:おまじない)?」

提督「てるてる坊主、という物です」

ポーラ「テルテルボーゥ、ですかぁ…変な名前ですねぇ…」

提督「そのてるてる坊主を吊るすと、雨が止むという言い伝えがあったりなかったり」

ポーラ「ほほーう…そのテルテルボーゥを吊るせば、雨が止んでお酒も美味しくなるという事ですねぇ!よぉ~し、ポーラそのテルテルボーゥを作ってみます~!」

提督「では、てるてる坊主のスペシャリストを呼びますか」

ポーラ「おー、スペシャリストまでいるのですかぁ~」


 ―数分後―

龍田「提督~、お呼びでしょうか?」

提督「ポーラさんがてるてる坊主を作るらしいので、作り方を教えてほしいんですか」

龍田「あら~、私なんかでいいんでしょうかぁ~?」

ギュッ←敵潜水艦のてるてる坊主

ポーラ「…………」

龍田「あらぁ、ポーラさん?どうかしましたか?」

ポーラ(……提督ぅ~…この人のテルテルボーゥ…なんだか怨念を感じますぅ~…)

提督(あれが特殊なだけです。他のてるてる坊主は一級品ですよ)


【終わり】

915: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/09(土) 15:34:49.50 ID:Uy6FliTu0
【痛い子】

 ―15時過ぎ、執務室―

皐月「皐月の、季節。つまり、ボクの季節だね!」

提督「………いや、今は7月ですけど」

皐月「いいのっ!旧暦だと今が皐月(5月)なんだからっ!」

提督「いや、それは分っていますけど……あえて言った方がいいかと」

皐月「ボケ殺しはやめてよぉ~…」

提督「ボケだという自覚はあったんですか………ただ、1つ言っておきますが…」

皐月「なぁに?」

提督「そのネタ、皆さんの前ではしない方がいいですよ。特に駆逐艦の皆さんの前では」

皐月「?」


 ―数日後17時過ぎ、駆逐艦寮・入口―

望月「んあー…雨のせいで出撃がまじやる気でねー…」

如月「そうねぇ……暑いとお肌が焼けちゃうけど、雨だと髪が傷んじゃうのよねぇ…」

睦月「早く梅雨が明けてほしいにゃしぃ…」

皐月「大丈夫だって!今はボクの季節、ボクがいれば梅雨なんてヘッチャラだよ!」

望月&如月&睦月「……………」

皐月「え、あれ?どうしたの?」

望月「いや、今7月だから…」

睦月「昔の呼び方は‶葉月‶にゃし…だから皐月ちゃんの‶皐月‶は5月で……」

如月「あら~♪皐月ちゃんってば5月と7月を間違えちゃうなんて、おっちょこちょいねぇ~♪」

皐月「ち、違うって!旧暦だと今は5月だから…」

望月「あー、はいはい。最近梅雨で出撃する事もあんまりないからなー。ストレスたまってたんだろ?」

睦月「そ、そうだ!こんな時は睦月型皆でゲームでもしましょー!」


皐月「完全にボクがおバカだって思われてた…」

提督「だから言ったでしょう?旧暦の5月が今の6~7月に当たるというのは、あまり皆さん知らない事ですから。特に、駆逐艦の皆さんは」

皐月「……………はい」


【終わり】

920: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/09(土) 21:45:06.54 ID:Uy6FliTu0
【七夕】

 ―七夕3日前19時過ぎ、食堂―

TV『週末までは天気が崩れる事は無いでしょう。今年の七夕は、満天の星とはいきませんが、晴れる見込みです』

電「七夕……ですか」

提督「そう言えば、そんな時期ですねぇ」

響「七夕か……去年も一昨年も雨だった記憶があるな」

雷「今年は晴れるんだし、七夕を満喫しましょ!」

提督「それは、あれですか?短冊に願い事を書いたりするとか、そうめんを食べるとかですか」

電「確か、一般的にはそう言った感じなのです」

提督「では、今年はやってみましょうか」

暁「んもう、そんな子供みたいな事…レディらしくないわね」

提督「いえいえ、こういった季節の行事を楽しむのは、レディとか子供とか関係ありませんよ。むしろ最近はこういった行事が希薄になっていますし」

暁「むぅ~……」

響「それで司令官、手伝えることがあったら私達も手伝うよ」

提督「いいんですか?」

雷「当ったり前じゃない!滅茶苦茶頼ってくれていいんだから!!」ビッカーーーーーーー

電(はわわ……雷ちゃんがこれまで以上にキラキラしているのです…)

提督「そうですねぇ……まあ、手を貸してほしい時には声を掛けます」

暁「………ふん」

921: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/09(土) 21:59:23.23 ID:Uy6FliTu0
 ―翌日7時過ぎ、講堂―

提督「明日には、七夕で笹を飾り短冊を掛けますので、希望する方は空いている時間に、短冊に自分の願い事を書いてください」

皆『はーい』


長門「そうか…もうそんな季節か…」

陸奥「七夕なんて久々だし、私も短冊作ろうかしら?」

ポーラ「タザンクーですか……初めて聞きます~…」

ザラ「なんか、願い事をタザンクーに書くと、願いが叶うらしいよ?」


暁「もう…皆そんな歳じゃないのに…」

響「私はやろうかな」

雷「私も私も!」

電「電も書くのです」

暁「えっ………はぁ………皆お子様ねぇ………」


鈴谷「熊野はどうするー?」

熊野「そうですわね………季節の行事を経験する事もレディの嗜み……私も相伴させていただきましょうか」


暁「」ピクッ

922: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/09(土) 22:12:02.76 ID:Uy6FliTu0
 ―七夕17時過ぎ、敷地内―

提督「しかし、改めて短冊のぶら下がっている笹と言うのは、見てみるとシュールですねぇ…」

暁「野生の笹にぶら下げるのもどうかと思うけど………」

提督「それにしても…結構な方が書いてますね…」

暁「ホントねぇ…こんなにあると、おバカな願い事もありそうだけど…」

提督「……『もっと強くなれますように 朝潮』」

暁「朝潮らしいわね」クスッ

提督「『駆逐艦の皆さんがもっと強くなりますように 神通』」

暁「訓練を厳しくするのだけはやめて。超止めて」

提督「『美味しいお酒が飲めますように ポーラ』」

暁「あの人、そろそろアル中になるんじゃ…」

提督「『幸せになれますように 扶桑』『不幸じゃなくなりますように 山城』」

暁「切実!」

提督「………おや、暁さんは書いていないのですか?」

暁「こ、こんな子供だましなんて、レディのする事じゃないわね!」

提督「そうですか……あ、熊野さんの短冊が」

暁「」ピクッ

提督「……『世界平和 熊野』」

暁「………パないわね……」

提督「………パないです」

923: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/09(土) 22:18:54.01 ID:Uy6FliTu0
 ―21時過ぎ―

ガサガサ

暁「………よし、誰にも見られていないわね……」

暁「………べっ、別に皆がやってて羨ましいってわけじゃないんだからね!レディの見本の熊野さんもやってるから、真似してみるだけなんだからねっ!」

暁「………はぁ。馬鹿なことしてないで、早く短冊を掛けちゃお」

暁「………『レディになれますように』……変じゃないわよね、うん」

暁「……………んっ………届かない……」グイグイ

暁「………………んんんんん~………っ!」

響「ここに脚立があるよ」

暁「あ、ありがとね」ガタッ

雷「ライトで照らしてあげるわね」ピカッ

暁「あ、手元が見やすくなった。ありがと」ガサガサ

電「結ぶのは蝶結びがいいのですよ」

暁「ん…よし、できた!」

響「レディになれるって、叶うと良いね」

暁「そうね。じゃ、お休み」

響&雷&電「お休み(なのです)」

暁「………………」スタスタスタ



暁「どぅえええええええええええええええええええええええええええええええええ!!?」グルッ



響「遅いよ」

雷「遅いわね!」

電「おせーよ、なのです」

暁「あああああああ……///」


【終わり】

929: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/10(日) 16:03:57.78 ID:2L0onnbm0
【改二情報】

 ―15時過ぎ、駆逐艦寮・朝潮&大潮の部屋―

バァン

大潮「朝潮、朝潮~!大ニュースですよぉ~!」

朝潮「どうしたの大潮?あと、ドアは静かに開け閉めしなさい」

大潮「あ、はい」

パタン

大潮「それでですね!ドーンっと、ビッグニュースがあります!」

朝潮「あら、何かしら?」

大潮「なんとですね!朝潮に第二段階改装が実装されたようです!」

朝潮「…え、それって………改二?」

大潮「はい!さらに、霞と同じくコンバート改装もできるそうです!コンバート改装状態では、大発も装備できるとか!」

朝潮「それってホント!?嬉しいわ!」

大潮「大潮もうれしいです!あ、でも……」

朝潮「?」

大潮「朝潮の改二練度…結構高いです……」

朝潮「いくつなの?」

大潮「…改二練度が70で、コンバート改装練度が85です…」

朝潮「……あら、じゃあまだ遠いわね…」←練度42

大潮「うん……」

朝潮「でも、鍛錬を積めばすぐにそれぐらいの練度にはなれるわね」

大潮「え?」

朝潮「よし!今から神通さんに頼んで訓練をしてもらいましょう!」

大潮「さーてと大潮は用事があるのでこれにて失礼―」

朝潮「大潮も一緒に訓練しましょう。大潮も改二にはまだ遠い練度なんですから」

大潮「いいいやああああああああああ……」←練度40

930: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/10(日) 16:10:46.28 ID:2L0onnbm0
【落ち着いた重巡洋艦】

 ―12時過ぎ、食堂―

妙高「いただきます」パクッ

高雄「あら、妙高さん…お隣、いいかしら?」

妙高「え、ああ高雄。いいわよ、座っても」

高雄「じゃあ、失礼します」ガタッ

高雄「そう言えば聞きましたよ。羽黒さんがこの前ついに改二になったとか」

妙高「ええ。これで妙高型全員、改二になれました」

高雄「いいですね、改二…。やっぱり憧れます…」

妙高「高雄はもう十分強いじゃない」

青葉「分かります、分かりますよ高雄さん」

妙高&高雄「うひゃっ!?」

青葉「ども、青葉です!話してるのが聞こえました!」

古鷹「あ、青葉…急に話しかけちゃだめだよ…」

妙高「いえ、良いわよ別に」

青葉「ところで、お向かいよろしいでしょうか?」

高雄「ええ、構わないわ」

青葉「じゃあ、失礼します!」ガタッ

古鷹「失礼します」ガタッ

妙高「そう言えば、青葉ちゃんと古鷹ちゃんは、よく一緒にいるわね…」

青葉「そうですねぇ」モグモグ

古鷹「でも、加古といる方が長いかも」

931: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/10(日) 16:19:23.50 ID:2L0onnbm0
青葉「それはそれとして、高雄さん」

高雄「な、何かしら?」

青葉「改二に憧れてるのは、何も高雄さんだけじゃあないんですよ」

妙高「……ああ、そう言えば青葉ちゃんもまだね」

青葉「そうなんですよぉ~…青葉かなりの古株のはずなのに、まだ改二が来ないんですよ~…」

古鷹「あはは…それに後から来た衣笠に改二が来ちゃったからね…」

利根「青葉よ、そう僻む事は無い」

青葉「利根さん……」

利根「静かに待って居れば、いずれは改二が来る。その日が来るまで、ひたすら願い、待てばよい。そうすれば、妖精さんが答えてくれる」

青葉「……………既に改二になってる利根さんに言われてもなぁ」

利根「んなっ!?」

妙高「あ…確かにね……」

青葉「あーもー……改二ィ……」

ザラ「あの、青葉さん……熱中症なんでしょうか……」

古鷹「あ、ううん…違う違う。大丈夫だよ」

青葉「おお!まだ改二が無いザラさんじゃないですか!青葉、貴女とは仲良くなれそうです!」

ザラ「えっ、えっ?」

妙高「何気にひどい事言うわね…青葉ちゃん……」


最上「……」

最上(何だろう…ボクも元重巡だけど、会話に混ざれそうにない……)


【終わり】

934: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/10(日) 21:41:18.78 ID:2L0onnbm0
【近くにいても】

 ―16時過ぎ、特別艦寮・イムヤ&ゴーヤの部屋―

ゴーヤ「ねえねえイムヤ」

イムヤ「なあに?」

ゴーヤ「この前、てーとく雲龍さんとケッコンカッコカリしたよね?」

イムヤ「そうね。それがどうしたの?」

ゴーヤ「イムヤは、悔しくないでちか?」

イムヤ「………なんですって?」

ゴーヤ「だから、イムヤは雲龍さんに出し抜かれて悔しくないでちか?」

イムヤ「ちょ……出し抜かれたって、どういう意味よ?」

ゴーヤ「確認なんだけど、イムヤってゴーヤたち潜水艦の中で一番最初に着任したんでち?」

イムヤ「そうよ。鎮守府近海を対潜哨戒している最中に、見つけてもらったの」

ゴーヤ「それって、てーとくが提督になってから半年くらいだったでち?」

イムヤ「そうね、そのぐらいだったはずよ」

ゴーヤ「そして、今日に至るまで実に約4年でち」

イムヤ「思えば、もうそんなに経ってたのね……。びっくりよ」

ゴーヤ「その4年ぐらいの中で、イムヤはてーとくのことを好きにならなかったでち?」

イムヤ「………はぁ、テンプレートな勘違いね」

ゴーヤ「どういうことでち?」

イムヤ「いい?いくら男女が何年も一緒の場所にいたとしても、その2人が恋愛関係に落ちるなんてことは無いんだからね?」

ゴーヤ「えっ、そうでちか?」

イムヤ「まったく……ほんとにそう思ってたの?」

935: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/10(日) 21:54:57.25 ID:2L0onnbm0
ゴーヤ「だって、恋愛漫画とかだと大体男と女はくっつくでち」

イムヤ「あれはフィクションの中だけだから…」

ゴーヤ「……話を戻すけど、ホンットーに、イムヤはてーとくに惚れなかったでち?」

イムヤ「そうね…私が司令官に初めて会った時の第一印象は、『厳しそうな人』。それで、それから今までの中での司令官の印象は、『仕事に厳しい真面目な人』

    ね。あの仕事の手際の良さに感心はしたけど、別に好きになる、ってほどじゃあ無かったわね…」

ゴーヤ「そうでちか……」

イムヤ「ただね、前にあたしが秘書艦の仕事をした時に分厚いファイルを抱えて司令官の所に持って行ったら、『ありがとうございます』って、少しだけ微笑み

    ながら頭を撫でてきたときは、ちょっとドキッとしたけどね」

ゴーヤ「えー?てーとくが微笑む?想像できないでち」

イムヤ「それぐらい貴重なのよ?提督の笑顔って。それが見れて、ちょっとときめいちゃったかな。そして、あたしはその時の司令官の笑顔が好き」

ゴーヤ「ふーん……」

イムヤ「ただ、笑顔が好きってだけで、司令官が好きってわけじゃないわ。それ以上の感情は無かったわね」

ゴーヤ「つまんないでち」

ゴーヤ(それとその笑顔が好きっていうのと司令官が好きっていうのは、ほぼイコールでち…)


 ―翌日10時過ぎ、執務室―

ゴーヤ(イムヤは、テートクの笑顔が好きって言ってたけど…)


イク「提督~?肩凝ってない?」

提督「そうですねぇ…少し凝ってますか」コキコキ

イク「だったら、イクが揉んであげるの!」グニグニ

提督「………あの、ちょっと痛いんですが」

イク「いひひ♪痛い?カチンコチンな肩に響いて痛いの?」

提督「わざとか」ガツッ

イク「いいいいったたたたたたたたたたた!提督、イクの手が握り潰れちゃうの!」


ゴーヤ(やっぱりあのてーとくが笑う顔というか場面が想像できないでち)


【終わり】

942: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/12(火) 20:54:36.75 ID:EyWrkPo60
【ジュウコン疑惑】

 ―11時過ぎ、執務室―

コンコン

提督「どうぞ」

ガチャッ

川内「失礼するよ~…提督宛の荷物が届いたよ。憲兵本部から」

提督「ご苦労様です。多分、押収品でしょう」

川内「押収品?」

提督「この前摘発されたブラック鎮守府のですよ。鎮守府の調査を憲兵に任せて、そこにあった押収品は一度憲兵本部で調べられてから、こちらに届くんです」

川内「ふーん…押収品って?」

提督「まあ、色々ありますよ」ガサッ

ガサゴソ

提督「勲章、証書、未開封のプレゼント箱、海軍精神注入棒(ケツバット)などなど……」

川内「ふーん…ところで、そこのブラック鎮守府何したの?」

提督「艦娘達にろくな休息と補給も与えず、ひたすらに出撃を続けさせて最後には解体する……ブラック鎮守府の鑑ですね」

川内「まだあるんだそんなトコ…で、そこの提督って……」

提督「つい昨日、シベリアへ旅立ちました」

川内「ああ……………」


川内「ふわぁ……じゃ、私はちょっと休むね。今日はオフの日だし…」

提督「ありがとうございます」

943: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/12(火) 21:00:38.33 ID:EyWrkPo60
提督「……あ、ケッコンカッコカリ指輪まである…」

提督「さて、どう処理したものですかねぇ……」

提督「……まあ、仕舞っておきますか」ガラッ


 ―数日後14時過ぎ、第一書庫―

提督「南方海域前面の資料はここで…と」

提督「珊瑚諸島沖の資料は……あ、しまった置いてきてしまいましたか…」

金剛「Oh,それでしたら私が取ってきマース!」

提督「すみません…。多分、私の机の引き出しに入っていると思いますので、取ってきてください」

金剛「了解デース!」


 ―数分後、執務室―

ガチャ

金剛「……あ、どの引き出しに入っているのか聞き忘れマシタ……」

金剛「ま、全部開けてみればいずれ見つかるでショウ」

金剛「じゃあ、まず一段目ハ―」

ガラッ

金剛「?」

金剛「これ……ケッコンカッコカリ指輪の箱…?」

金剛「もしかして…雲龍さんにあげた指輪の箱でショウカ?」パカッ

944: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/12(火) 21:04:27.55 ID:EyWrkPo60


キラーン←ケッコンカッコカリ指輪


金剛「」

金剛「い、いやいや……多分、雲龍は今指輪を外しているんでショウ……それでここに置いてあって…」

コンコン

金剛「?」

雲龍「提督?提督?あら、いないのかしら……」ガチャ

金剛「Oh,雲龍デスカ!どうかしたのデスか?」

雲龍「提督に用があったのだけれど……いないみたいで…」

金剛「ああ、それでしたらテートクは―」


キラーン←雲龍の左手薬指に嵌っているケッコンカッコカリ指輪


金剛「」

雲龍「金剛?どうかしたの?」

金剛「What?……ナゼにEngageRing(仮)が二つも……ヘ?」

雲龍「こんごーう?」

金剛(ハッ!これはまさか……)

雲龍「こ・ん・ご・う?」


金剛(テートク、ジュウコンする気デスネ!!)


945: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/12(火) 21:12:33.93 ID:EyWrkPo60
 ―19時過ぎ、≪居酒屋・鳳翔≫

『本日 貸し切り』

隼鷹「マジかー……」

ポーラ「あら~…残念ですぅ~……」

那智「仕方ない、では部屋で飲むか」

ポーラ「賛成で~す」

ザラ「飲まないって選択肢はないのかしら……?」


(川内・神通・村雨、五月雨、江風は遠征中)

金剛「テートクが、2つ目のケッコンカッコカリ指輪をゲットしまシタ」

ざわっ……

千歳「そ、それは確かなの?金剛…?」

金剛「ホントデース。私が新しいケッコンカッコカリ指輪を見つけたところに、ケッコンカッコカリ指輪を嵌めた雲龍が来たのデスから……」

雷「そ、それって……また司令官とケッコンカッコカリできるチャンスが生まれたって捉えてFA?」

大鳳「多分、それでいいと思うわ……」

榛名「でも、問題が1つあります。それは……」


敷波「あたしたち以外の誰かが選ばれる可能性もあるって事でしょ?」


全員「」

敷波「えっ、あれ?違うの?」

榛名「い、いえ……榛名は、私達の中から1人しかそのチャンスを得られないと言おうとしたのですが……」

敷波「ええ……?」

祥鳳「敷波ちゃん……何でそんな事を……」

瑞鳳「ああっ、鳳翔さんが真っ白に燃え尽きてる!」

946: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/12(火) 21:20:25.46 ID:EyWrkPo60
天津風「でも、敷波のいう事ももっともよ?だって、私達ALG(Admiral Love Groupの略)のメンバーじゃない雲龍さんが選ばれたんだから。次も私達の中から

    選ばれないって可能性の方があるわよ?」

瑞鳳「それ言ったら…この前衣笠さんが提督とキスしたって青葉さん言ってたし……」


金剛「ホワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


祥鳳「ああんもう!」

榛名「だ、誰か!金剛お姉さまに紅茶を持って来て差し上げてください!」

他提督LOVE勢「」

祥鳳「瑞鳳の言った情報で全員ショートしてる!使えない!」


 ―数分後―

金剛「……ソーリー…ちょっと混乱しマシタ…」

瑞鳳「ご、ごめんなさい……」

雷「で、でも…瑞鳳先輩の言った通りなら、衣笠先輩も対抗馬って事で……」

夕雲「それに、他には川内先輩や神通先輩もあり得るわよ?」

千歳「さらに村雨ちゃん、五月雨ちゃん、江風ちゃんも………」

金剛「Shit!もはや全員がライバルじゃあないデスカ!」

瑞鳳(多分どこもそうだと思うけど……)

祥鳳「と言うより、提督が誰を選ぶかと言うのは、提督の自由なのでは?」

金剛「祥鳳、Youは勘違いをしているようデスネ」

祥鳳「へ?」

947: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/12(火) 21:29:19.37 ID:EyWrkPo60
金剛「私達は、アピールをしてテートクから注目してもらおうとしていマス。そして、テートクの脳裏に私達の印象を焼き付けテ、最終的にはテートクに誰に

   するかを選ばせるんデス!」

祥鳳「せこい……」

敷波「あのさあ、さっきからずっと疑問に思っていたんだけどさあ……」

提督LOVE勢『?』


敷波「その2つ目の指輪ってさ、ホントに司令官の物なの?」


提督LOVE『』

敷波「ほら、事情があって一時預かってるーとか、ブラック鎮守府から回収されたものを保管してるだけー、とかさ」

金剛「……………敷波……Youは……」

敷波「え、何さ」

金剛「何で夢を見ていたいのにすぐ現実に引き戻すのデスか……」

敷波「気づいていたの!?」

金剛「ちがいマース!あの堅物の提督だからジュウコンはしないかもって事にも気づいていましたシ!」

千歳「敷波ちゃんの言ったような可能性もあるかもって考えていたけど!」

榛名「それでも少しは夢を見てもいいじゃないですか!」

雷「それに、あの司令官もジュウコンする気になったって可能性が微粒子レベルで存在しているかもしれないし!」

敷波「わ、分かったよ…ゴメンゴメン」

948: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/12(火) 21:37:45.03 ID:EyWrkPo60
 ―翌日10時過ぎ、執務室―

提督「私がジュウコンカッコカリしようとしている?」

綾波「ええ。司令官が二つ目のケッコンカッコカリ指輪を手に入れたって事から、そんな噂が鎮守府に流れていますけど……」

提督「これのことですか?」ガラッ

綾波「え、本当に手に入れたんですか?」

提督「いえ、これはブラック鎮守府から回収したものですよ。私の物じゃありません」

綾波「あ、そうでしたか……それで、その指輪をどうするつもりなんですか?」

提督「まあ、私は使う気なんてさらさらありませんので、妖精さんに頼んで破棄してもらうつもりです」

綾波「そうなんですかぁ。よかった~」

提督「?何が良かったんですか?」

綾波「いえ、また争いが起きるかもしれなかったので……」

提督「??」


 ―19時過ぎ、≪居酒屋・鳳翔≫―

『本日 貸し切り』

敷波「…………だってさ」

提督LOVE勢『』


隼鷹『かーっ!今日も貸し切りかよぉ!』

ポーラ『もー腹が立ちます!飲まなきゃやってられません!』


提督LOVE勢『その通りだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』

その日は、提督LOVE勢が隼鷹とポーラを巻き込んでどんちゃん騒ぎになったとさ。


【終わり】

956: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/16(土) 21:12:39.73 ID:aX2/MHB90
【お守】

 ―17時過ぎ、深海棲艦本拠地・休憩室―

深海提督「あ、駆逐水鬼、ちょっといいか?」

駆逐水鬼「何かしら?」

深海提督「北方海域へ、ほっぽちゃんを迎えに行ってほしいんだけど…」

駆逐水鬼「それでしたら、港湾棲姫さんに頼めば……」

深海提督「それが港湾棲姫、西方海域でちょっとてこずってるみたいでさ…。空いてる奴がなかなか捕まらないんだ。頼む!」

駆逐水鬼「はあ…そういうことでしたら……」

深海提督「そうか、助かる!」


駆逐水鬼「……あ、しまった…。私がいない間、この子の世話はどうしよう…」

??「?」

駆逐水鬼「誰か……手の空いてる人はいないかしら……あ」

駆逐棲姫「~♪」

駆逐水鬼「駆逐棲姫、ちょっといいかしら?」

駆逐棲姫「?どうしたんだ?」

駆逐水鬼「それが、さっき提督から北方海域にほっぽちゃんを迎えに行くように頼まれて…その間、この子の世話をお願いしてもいいかしら?」

駆逐棲姫「……この子って……」


駆逐水鬼「PT小鬼群ちゃんよ」

PT小鬼群「イー!(・`ω・)」

957: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/16(土) 21:25:02.90 ID:aX2/MHB90
 ―数分後、駆逐棲姫の部屋―

駆逐棲姫「世話と言われても…何をすればいいのか…」

PT小鬼群「キャッキャッ!(`∀´)」ガタガタ

駆逐棲姫「あっ、こら!そこの棚をいじるんじゃない!本が落ちるだろうが!」

PT小鬼群「うー……(´;ω;)」

駆逐棲姫「あ…いや、少し言い方がきつかったな……ごめん」

PT小鬼群「きゃははっ!(σ`∀´)σ」

駆逐棲姫「あっ、嘘泣きか!こいつめ~!」グリグリグリ

PT小鬼群「やー(´Д`)」

駆逐棲姫「はははっ、情けない声をあげるんじゃない」


 ―十数分後―

ガチャッ

駆逐水鬼「ただいま…ごめんなさいね、駆逐棲姫。突然PT小鬼群ちゃんのお守任せちゃって……」


駆逐棲姫「ほらほら~!逃がさないぞぉ~!」タタタタ

PT小鬼群「あははっ!きゃはははっ!(*´∀`*)」

駆逐棲姫「はっはっは、なんだって~?」


駆逐水鬼「」

駆逐棲姫「あはは、こやつめ可愛いな~……………………………………あっ///」

駆逐水鬼「………あ、いえ…貴女にも結構そう言うところあったのね……まあ、女の子だし……うん、黙っておいてあげるから…遊んでていいわよ」

駆逐棲姫「………………殺せぇ…殺してくれぇ………」

PT小鬼群「?(´・ω・)」


【終わり】

958: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/16(土) 21:35:54.84 ID:aX2/MHB90
【提督代理業】

 ―9時過ぎ、執務室―

提督「では私は視察へ行ってきます。その間はよろしくお願いいたします」

長門「了解した」ビシッ

提督「それでは、失礼します」

パタン

長門「さて、今日も気を引き締めていくか」

陸奥「了解です、提督♪」

長門「茶化すな」


 ―10時過ぎ―

長門「ああ、陸奥。済まないが、書庫へ行ってこの書類を取ってきてくれないか」

陸奥「は~い♪」

パタン

長門「さて、今日中にこの書類の2/3は片づけないとな」

コンコン

長門「?どうぞ」

ビスマルク「失礼するわよ、Admiral……って、長門?」

長門「ビスマルクか。提督なら今日はいないぞ」

ビスマルク「あら、そうなの?」

長門「朝、朝礼で言ってただろう………」

ビスマルク「朝礼………ちょっと眠ってたかも…」

長門「提督が聞いたら激怒するだろうな」

959: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/16(土) 21:46:30.32 ID:aX2/MHB90
ビスマルク「それで、長門はここで何をしてるの?その書類………まさか、それ全部あなたが片付けるの?」

長門「そのまさかだ。提督から代理業を任せられているからな」

ビスマルク「代理業?」

長門「簡単に言えば、提督が不在の間、提督の仕事をやるという事だ。開発・建造、出撃、遠征、演習の指示、来訪者の接客など……つまり提督の仕事全てだ」

ビスマルク「ふぅ~ん……それって、すごい事なのかしら?」

長門「すごい事だぞ。この鎮守府にいる皆すべての命を、提督に代わって預かるんだ。この提督代理業ができる者は、私のほかには加賀しかいない」

ビスマルク「………私も、やってみようかしら」

長門「何?」

ビスマルク「長門にできる事だもの。私にできないはずが無いわ」

長門「……言ったな?」

ビスマルク「ええ。やってやるわ」

長門「………なら、この書類を片付けて見ろ。私は隣の部屋で仕事をしている」

ビスマルク「了解よ」


 ―1時間後―

ガチャ

陸奥「長門、ごめんなさいねぇ~…言われた書類を探すの、結構手間取っちゃって……」


ビスマルク「………ごめんなさい、私が間違っていました(土下座)」

長門「だから、すごい事だと言っただろう」


陸奥「………何、この状況」


【終わり】

965: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/17(日) 14:37:20.09 ID:TkmLKpD60
【アピール】

 ―15時過ぎ、深海棲艦本拠地・執務室―

深海提督「………なんかさ」

護衛要塞「うん」

深海提督「最近、深海棲艦の皆がやけに積極的に擦り寄ってる来る気がする」

護衛要塞「自慢か」

深海提督「違うから!今の言葉をどうとって自慢と思うんだ!」

護衛要塞「ぴっちぴちの女の子たちに言い寄られて浮かれてるんだろ。分かるわかる」

深海提督「何一つわかってねえよ!というか、どうしてそんなに辛辣なんだ!」

護衛要塞「空母棲姫とケッコンカッコカリした上に、他の女に手を出すとかゲスの極み」

深海提督「手とか出してないよ……誤解を受ける言い方は止めてくれ……」

護衛要塞「んで、どうしてそんな事急に言い出すんだ?」

深海提督「いや……何で急に皆が擦り寄ってくるのか分からなくて…」

護衛要塞「……マジでわからないの?」

深海提督「微塵も分からん」

護衛要塞(こいつは……腹が立つほど鈍いな……)

深海提督「どうしたなんだろ……皆目見当がつかん」

護衛要塞(教えないと逆に面倒な事になりそうだし……)

護衛要塞「その理由は至ってシンプルだぞ」

深海提督「え、どういう事だ?」

966: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/17(日) 14:49:31.42 ID:TkmLKpD60



護衛要塞「皆が、お前のことを好きだって事だよ」



深海提督「……ああ、俺は皆から好かれる提督でありたいからな。それは本望で―」

護衛要塞「ライクじゃなくて、ラヴの方だぞ」

深海提督「…………………………えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!?そうなの!?」

護衛要塞「そうだよこのミジンコ頭!」

深海提督「そうだったのか………いままでのあれやこれやって、てっきり俺をからかっての事だと思ってたが………」

護衛要塞「そういう趣旨でやった奴もいるとは思うが……」

深海提督「そうだったのか………でも、どうして俺みたいなやつのことを…?」

護衛要塞「さあな?それは分らん。皆に聞いてみたらどうだ?」

深海提督「んな事堂々と聞けるか!」

護衛要塞「ま、とにかく俺から言えるのはそれだけだ」

深海提督「………………どうして、教えてくれたんだ?」

護衛要塞「まあ、大きな理由としてはあれだな。皆がお前さんに必死にアピールしているのに、お前はそれに全然気づいていなくて、アピールを仕掛けた方が

     報われていねぇのを見て、なんか嫌だなと思っただけだ」

深海提督「………お前って、意外と仲間思いなんだな」

護衛要塞「よく言われる。それじゃあな。少しは皆の気持ちにこたえてやれよ」

深海提督「……分かった」


 ―19時過ぎ、食堂―

泊地水鬼「はい、提督。あーん♪」

深海提督「あ、あーん……」

戦艦レ級「おし提督!ステーキ投げるから口でキャッチしろ!」

深海提督「バカ止めあつぁ!?」


空母棲姫「………ホホエマシイワネー」

護衛要塞&集積地棲姫「リア充に死を………リア充に死を………」

空母棲姫「あんたらもお似合いね~」


【終わり】

967: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/17(日) 14:59:57.13 ID:TkmLKpD60
【夏は】

 ―14時過ぎ、空母寮・翔鶴&瑞鶴の部屋―

ミーンミンミンミン

瑞鶴「あっついなぁ~……」

翔鶴「そうね…蝉も鳴き始めたし、もう夏真っ盛りって感じね……」

瑞鶴「あーつーいー……」グデー

翔鶴「もう、瑞鶴ったら……せめて上着ぐらい着なさいよ。ブラ、見えてるわよ?」

瑞鶴「いいじゃん別に~……ここには翔鶴姉しかいないんだも~ん……それに、上着何て着てちゃ、暑さで倒れちゃうよ~……」

翔鶴「もう、こんなんじゃ一航戦の先輩に何か言われても仕方ないわよ…?」

瑞鶴「それにしても、これだけ暑いと海にでも行ってパーッと泳ぎたいなぁ~……」

翔鶴「そうね……今年はこれまでにない暑さだっていうし、それもいいわね……」

瑞鶴「その‶これまでにない暑さ‶ってフレーズ、もう毎年聞いてる気がするんだけど~……花粉症と同じで」

翔鶴「あはは……」

コンコン

翔鶴「あ、はーい」

ガチャッ


提督「すみません、ちょっと聞きたいことが―」


瑞鶴「あっ」←半裸状態

提督「―あったんですけど出直します。ごめんなさい」バタン

翔鶴「……ほらぁ」

瑞鶴「………///」ズーン

968: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/17(日) 15:10:47.32 ID:TkmLKpD60
 ―19時過ぎ、食堂―

瑞鶴「もう、ひどいじゃない……」

提督「だからこうして夕飯を奢っているじゃないですか」

瑞鶴「それだけ~?」

提督「他に何をしろと……」

瑞鶴「寮の全部の部屋にクーラーを設置するとか」

提督「設置費と電気代でどれだけお金がかかると思っているんですか。扇風機があるでしょう。それで我慢してください」

瑞鶴「でも扇風機だけじゃこの夏乗り切れないよ~……」

提督「……確かに、この夏は殺人的な暑さですよねぇ……」

瑞鶴「何とかならないの~?」

提督「……水着で過ごしている方が普通にいらっしゃいますし、水着になっては?」

瑞鶴「なんかさ、風呂場とプール以外で肌を露出させるのに抵抗を覚えるんだけど……」

提督「………でしたら、また食堂を開放しましょうか。ここはクーラーが付いているので」

瑞鶴「おお、それはいいね!」

提督「後は、間宮さんに頼んで、冷たいものをメニューに増やすとか……」

瑞鶴「デザートにシャーベットとか!」

提督「スイーツ系は間宮さんのお店に行けば食べられるでしょう」

瑞鶴「そっかー……」

瑞鶴「でもさ、空母寮ってどこか他の寮より暑い気がするんだよね~…。なんでだろ」

提督「………それは恐らく……」チラッ


加賀「……………」モグモグ


提督「………彼女が原因かと」

瑞鶴「それは失礼だと思うけど……」


【終わり】

969: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/17(日) 15:15:37.72 ID:TkmLKpD60
一旦ここで切ります。

>>878,>>925
  深海提督、瑞鶴の話、いかがでしたか?お気に召さないようでしたら申し訳ございません。


夜の部では、リクエストにありました榛名の話を書いていきます。

感想・リクエスト等があればお気軽にどうぞ。

それではまた。

970: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/17(日) 21:26:43.75 ID:TkmLKpD60
こんばんは、>>1です。

夜の部では、リクエストにありました榛名の話を書いていきます。

それでは、投下していきます。

971: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/17(日) 21:33:16.96 ID:TkmLKpD60
【提督ラブ?】

 ―14時過ぎ、会議室―

金剛「一体どうすればテートクを振り向かせられるのでショウカ……」

雷「やっぱり男を落とすにはまず胃袋からってね!差し当たって雷特製のカレーを…」

鳳翔「あら、胃袋でしたら私が有利ですね」

瑞鳳「鳳翔さん相手だと勝てそうにないので遠慮させていただきます」

千歳「そこは提督を酔わせて寝込みに襲って既成事実を……」

祥鳳「提督、お酒には滅茶苦茶強いって話よ…?」

如月「男を誘うには当然………」ウフーン

夕雲「色気よね!」アハーン

イク「その貧相な身体でなの?」

大鳳「ぎぎぎぎぎ……」


敷波「皆必至だねー」

榛名「そうですね…。提督、ジュウコンはしないって言っていたのに…」

敷波「それでも皆、限りなく0に近い可能性に賭けたいって事でしょ?」

榛名「………」

敷波「……でも、榛名先輩はあまり焦っていないね」

榛名「それを言ったら敷波ちゃんだって。あまり、ああいった感じで露骨にアピールしようとは考えていないでしょ?」

敷波「あたしは…まあ………司令官と一緒の艦隊に居られて、それで気楽に話せたらそれでいいっていうか…」

榛名「なるほどね………」

敷波「………って、あたしの話じゃなくて、榛名先輩の話でしょ?榛名先輩はこのままでいいの?」

972: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/17(日) 21:43:43.73 ID:TkmLKpD60
榛名「榛名は………そうですね………」

敷波「?」

榛名「榛名が着任した時、提督はなんだか元気が無さそうでした。多分、前の仕事で負った心の傷が完全に癒えてはいなかったからなんだと思います………」

敷波「あー…そう言えばそんな話聞いたな~。前の職場で、ひどい目に遭ったって」

榛名「だから、その時は『榛名が提督を支えなくちゃ』と思ってました。榛名が提督のそばにいて、榛名が提督を支えて行けば、提督の傷も癒えるんじゃないか、

   と思ってました。その時は、今の金剛お姉様や皆さんのように、どう提督にアピールすればいいかを考えていました」

敷波「……………」

榛名「でも、提督は結局雲龍さんを選んだ…。それで、雲龍さんとケッコンカッコカリした後になって、提督はだんだん表情が生き生きしてきて、性格も少し

   丸くなってきました。榛名が着任したころに比べたら、もう全然違っていました」

敷波(あれで生き生きしてるんだ……)

榛名「それで、提督の心を癒したのは、雲龍さんだと気づいたんです。だから、榛名がやるはずだった『提督の心の傷を癒す』という役目は、もう雲龍さんが

   果たしてくれたんです。それで、榛名の出番はもう無いかな、って」

敷波「……………でも、まだ提督のことを諦めきれてはいない?」

榛名「………そうね…。少しだけだけど、まだ『提督とケッコンカッコカリ』したい、って思ってはいます」

敷波「じゃあ………」

榛名「でも、榛名は、提督の生き生きとした顔を見る事ができれば、それでもう十分ですから」

敷波「………そっか」

榛名「それに………」

敷波「それに?」

榛名「……提督、『露骨にアピールしてくる女性は嫌い』っておっしゃてたので、ここは慎重にした方がいいかと」

敷波(腹黒い!)


【終わり】

981: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/23(土) 16:34:19.86 ID:Q4a/9pwD0
【スカート】

 ―14時過ぎ、駆逐艦寮・休憩室―

ミーンミンミンミン

初風「……暑いわねぇ……」

天津風「そうね…。ミンミンゼミも鳴き始めて、もう夏真っ盛りって感じよね~……」

初風「セミの鳴き声聞くと、余計に暑く感じるわ……」

時津風「いやさ、初風はそんな格好してるからでしょ?」

初風「え?上着脱いでるけど…」

時津風「違う違う、スカートだよ。スカート。それはいてるから余計暑いんだよ」

初風「はぁ?スカート履いてなかったら、  もろじゃない」

雪風「でも、雪風たちはスカートを履いていなくても   が見えません!」

初風「あんたは透けてるからアウトよ」

雪風「そうです!この際、初風ちゃんもスカートを脱いで、第十六駆逐隊全員ノースカートスタイルで行きましょう!」

初風「バカ言ってんじゃないわよ!私は絶対脱がないからね!上がワイシャツで下はスカート無しって、色々ダメじゃない!」

天津風「……そうよ、初風。この際あなたも下を脱いで私達と同じ道を歩みましょう…」

初風(ちっ…天津風め、元から恥ずかしいからって私を同じ道に引きずり込んでいくつもりね……)

初風「とにかく、私はスカートを脱ぐつもりはないわよ。もし脱いだら、妙高姉……先輩に何て言われるか分かったもんじゃないわ」

雪風&時津風&天津風「ちぇー」


 ―20時半過ぎ、風呂場―

カポーン

初風「は~……汗かいた日に風呂入ると、気持ちいいわね~……」

雪風「あ、雪風先に上がらせていただきます!」

時津風「あ、じゃああたしも~」

天津風「じゃあまた皆でトランプでもしましょうか。初風、あなたもやるでしょ?」

初風「あー、うん」

天津風「じゃ、上がったら雪風の部屋に集合ね」

初風「了解、っと」

982: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/23(土) 16:47:38.68 ID:Q4a/9pwD0
 ―十数分後―

初風「ふぅ…さっぱりした……」

初風「じゃあ着替えを……………………あれ?」ガサゴソガサ


初風「スカートが………………無い!!」


初風「さては………」

雪風&時津風&天津風(HAHAHAHA)

初風「あんの馬鹿トリオ…………」

初風(部屋にスカートの替えはあるけど…………そこまでどうやって行こう…………)

初風(…………………………………………………………)

初風(………スカート無しで行く以外の選択肢が見つからない……)

初風(仕方ない……恥を忍んで、誰にも見つからないようにいかないと………)


 ―数分後、廊下―

ヒタヒタヒタヒタ

初風「誰にも見つかりませんように、誰にも見つかりませんように……/////」←ワイシャツで下を隠しながら早歩き

初風「誰にも見つかりませんように、誰にも見つかりませんように……/////」


妙高「あら、初風ちゃん?」ヒョコッ


初風「」

妙高「ちょうどよかった…今、姉妹でお茶会をしようと思っていたんだけど、一緒に―」

初風「………………………あ、あぁ………(涙目)」

妙高「…………初風ちゃん、そんな恰好で出歩くなんて……どういう了見かしら………?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


 ―同時刻、駆逐艦寮・雪風&時津風の部屋―


<ユウウウウウウウウウウウウウウウウウウキカゼエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!


雪風「あっ、今誰かが雪風の名前を呼んだような気がします!」

時津風「えー、気のせいじゃない?」

天津風「………気のせいかしら。その声は憎悪に満ちた声な気がするんだけど…」


【終わり】

986: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/23(土) 21:29:57.11 ID:Q4a/9pwD0
【ふみ】

 ―15時過ぎ、執務室―

文月「ふんふ~ん♪ふふふん、ふ~ん♪」

提督「……………やけに嬉しそうですねぇ。何かあったんですか?」

文月「そう見えるぅ?」

提督「そりゃ、鼻歌歌いながら小さく踊っていたら、普通にそう見えますよ」

文月「ふふ~ん、今日はねぇ、23日でしょぉ?」

提督「そうですね」

文月「23って、語呂合わせで‶ふみ‶って読むでしょぉ?そして今は7月、旧暦は‶文月‶だから~、今日は文月のふみ(23)の日!ってことで、なんだか嬉しいなぁ~」

提督「ああ、そうですか………」

文月「なんかさぁ~、自分と関係がある日になるとウキウキしない?」

提督「誕生日ぐらいしか自分と関係がある日なんてありませんが」

文月「むぅ~、つまんないの~」

提督「……でも、確かにすごいですねぇ…」

文月「え?」

提督「睦月さん、如月さん、弥生さん、卯月さん、皐月さん、長月さん、菊月さんも同じ旧暦から名前を取っていますが、語呂合わせになるのは睦月さん、弥生さん、

   皐月さんだけですし、それでも名前を語呂合わせにすると皆さん31より高くなってしまいますね」


睦月→むつき→62 弥生→やよい→84 皐月→さつき→32


文月「あっ、確かに!」

提督「睦月型の中でも、文月さんは特殊なのかもしれないですねぇ……」

文月「そうなのかなぁ~♪そうなのかなぁ♪そうなると次の改二はあたしかなぁ~♪」

提督「そんなわけないでしょう」

文月「だよねぇ……」


【終わり】

987: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/23(土) 21:38:15.28 ID:Q4a/9pwD0
【上に立つ者】

 ―22時過ぎ、執務室―

提督「…………………ああ、もうこんな時間ですか」カリカリカリカリ

雲龍「あら、ホント……。さっき時計を見た時はまだ20時ぐらいだったのに……時が経つのは早いわね…」

提督「物事に集中していると時間の流れを忘れるものですよ。さて、もう遅いですし雲龍さんは先に休んで構いませんよ。浴場もまだ空いているでしょうし」

雲龍「…提督は?」

提督「私はまだ残ってこの書類を片付けています」

雲龍「………毎日徹夜で仕事をしていて、疲れが溜まっていないかしら?」

提督「大丈夫ですよ。これぐらいなんてことありません」

雲龍「…………少し変な話かもしれないけれど…」

提督「?」

雲龍「提督は、関東第壱鎮守府の提督としての仕事のほかに、司令長官の補佐官としての仕事もあるから、仕事が無くて暇になる、なんてことがほとんど無い

   でしょう?」

提督「そうですね」

雲龍「……そんなに身体に負担を掛けてまで仕事をするくらいだったら……その……………提督業を辞めて、司令長官の補佐官の仕事に専念した方が…………

   と思って」

提督「………………………」

雲龍「…………って、ごめんなさい。変な事を言ってしまって…」

提督「…………まあ、そう言う話は良く言われますよ。‶仕事がつらいなら、提督業か補佐官業を辞めればいいのに‶って。ですが、補佐官としての仕事は、司令

   長官自らが私を指名してくださったのでやめるのは少し恐縮ですし………提督業を辞めない理由もありますよ」

雲龍「?」

提督「それは、友人から聞いた話なんですがね…」

988: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/23(土) 22:01:42.44 ID:Q4a/9pwD0
 ―4年前(提督がまだ司令長官の補佐官になる前)14時過ぎ、某喫茶店―

友人「そうか…黎明は海軍の提督になったんだっけ?」

斑「ええ。貴方は確か、工場勤務でしたよね?」

友人「そうそう。まあ大変だけど、仕事は楽しいよ。ただ………」

斑「ただ?」

友人「上司が………無能で………」

斑「……と、言うと?」

友人「上司が碌に現場も見ないくせにああしろこうしろ指図して来て……そんなに言うのに自分は現場で仕事しねぇし、その上来ても仁王立ちして作業をただ

   見てるだけ!使えねぇったらありゃしない!」

斑「それはまた………」

友人「あいつ、絶対現場で働いた事ねぇわ。現場を経験してないから上から目線でピーチクパーチク言えるのさ。現場には現場のやり方があるってのに、それを

   全然知らないし知ろうともしないからあれだけ好き勝手言えるってわけだ」

斑「……なるほど………」


提督「その話を聞いてから、私は鎮守府で、自分でできる仕事はできるだけ自分でするようにしました。装備品・資源の管理や移動、データの管理……まあ、

   人間のみでできる事しかできなかったのですが。私はそうやって現場を経験して、現場の苦労とやり方を学びました」

提督「そして私が今提督業を続けている理由もそれです。司令長官があの体たらくなので、大体視察や条令通告で鎮守府へ行くのは私です。そこで、仮に私が

   提督業を辞めていて、ただ司令長官の補佐官として出向いたら、相手の提督としては『提督としての苦労知らないくせに何勝手な事を』と反論される可能性

   が高いです。そうならないために、私は今も提督業を続けています。現場の苦労を知っている、上に立つ者として指示できるように」

雲龍「………………………」

提督「まあ、まだ理由はありますが」

雲龍「え?」

989: >>1 ◆aKZmxL4TCc 2016/07/23(土) 22:10:33.84 ID:Q4a/9pwD0


提督「艦娘の皆さんと過ごす日々は刺激的で飽きませんし、何より楽しいです。そんな楽しい日々を手放すなんて、提督を辞めるなんて、考えられません」


雲龍「………」

提督「それに、仕事に追われるのは苦ではないですし」

雲龍「…………ふふっ」

提督「?」

雲龍「提督らしくないですね。その言葉」

提督「…………こういう言葉を言うと、よくそう言われます」

雲龍「でも、そんな暖かい言葉が聞けて嬉しいです」

提督「…………………後は……」


提督「……雲龍さんとケッコンカッコカリする事ができましたし……」


雲龍「……………」

提督「……………」

雲龍「………私も、嬉しいです♪///」

提督「……………」プイッ


【終わり】

引用元: 【艦これ】総司令部日誌