1: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 21:51:32.45 ID:1rQm7AuG
~放課後・生徒会室~


菜々「はぁ~・・・ 書類整理、先週やらなかった分が溜まってしまって参りますね・・・・・・」 ガクッ

副会長「先週は書類整理どころではありませんでしたから仕方ないですよ」

菜々「ですよねぇ・・・・・・」


副会長「とにかく、黙々とこなすしかありませんね」

菜々「おっしゃる通りです・・・・・・」 ハァッ


副会長「随分と慌てていらっしゃるようですが、何かご用事でもあるのですか?」


菜々「!?」

菜々「い、いえ! そんな大それた用事はありませんけどね」 アハハ

2: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 21:58:01.61 ID:1rQm7AuG
 
副会長「私はちょっと用事があるので急ぎますよ」

菜々「そ、そうなのですか??」

菜々「それならば、私が仕事引き受けますのでお先して頂いても構いませんが・・・・・・」

副会長「いや、そういう訳にはいきません。会長に仕事を押し付けるわけにはいきませんから」 ニコッ

菜々「そうですか・・・・・・ では、可能な限り急ぎましょうか」

副会長「はい」

 

4: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 22:00:40.88 ID:1rQm7AuG





副会長「・・・・・・会長?」

菜々「??」

菜々「なんでしょう??」


副会長「今日はバレンタインデーじゃないですか」

菜々「はい、そうですね」

副会長「実は、優木せつ菜ちゃんにバレンタインチョコを渡そうかと思っているのです」


菜々「!?」

菜々「そ、そうなんですか!!」

副会長「この書類整理を終わらせたら、スクールアイドル同好会の部室に行って渡すつもりです」

菜々「そ、そうなんですね~」 アハハ

菜々「きっと、優木さんも喜ぶんじゃないでしょうか」

5: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 22:03:41.66 ID:1rQm7AuG
 
副会長「そうだといいですけど、せつ菜ちゃんはファンが多いですし、私と同じような事を考えている子も多そうですよね」

菜々「あ、あはは・・・・・・ ど、どうなんでしょうね~・・・・・・」


菜々(じ、実は・・・・・・ ファンの方々からチョコレートを貰うとお返ししきれないのが申し訳ないので受け取らないつもりなんですよね・・・・・・)

菜々(だから今日は書類整理で時間を潰して部活は欠席する魂胆なのですが・・・・・・ そういう想いを聞いてしまうと少々心苦しく思います・・・・・・)


副会長「ちゃんと渡せるかなぁ~・・・・・・」 ワクワク

菜々「・・・・・・」 ズキッ


菜々「き、きっと大丈夫ですよ!!」 アハハ

副会長「ですね! とにかく書類整理頑張りましょう!」 ニコッ

 

7: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 22:06:03.90 ID:1rQm7AuG
────
──


菜々「ふうっ・・・ これでひと段落でしょうか・・・・・・」

副会長「会長と2人でこなせばすぐ終わると思っていたのですが、まさかここまで苦戦するとは思いませんでしたね」


菜々「外はもう真っ暗です・・・・・・」

副会長「はい、完全下校時刻過ぎてますね・・・・・・」

菜々「生徒会の我々がこの時間に校内にいるのもマズイですから、下校しましょうか」

副会長「そうですね・・・・・・」

 

8: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 22:08:26.57 ID:1rQm7AuG
 
副会長「・・・・・・今からスクールアイドル同好会の部室に行っても誰もいませんよね・・・・・・」

菜々「はい・・・ おそらくもう下校されているのではないでしょうか・・・・・・」


副会長「・・・・・・・・・・・・」 シュン

副会長「仕方ないですね・・・・・・ 手作りして来たので少々虚しいですけれど、帰りましょうか」

菜々「すみません・・・・・・ もっと要領良くこなせれば良かったのですけれど・・・・・・」


副会長「か、会長は悪くありませんから気にしないでくださいね」 ハハハ

菜々「申し訳ないです・・・・・・」

 

9: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 22:11:48.22 ID:1rQm7AuG
 

菜々(やはり、逃げずにファンの方々からのお気持ちはしっかり受け取るべきだったでしょうか・・・・・・)

菜々(書類整理なんて明日でも出来たのに・・・・・・)

菜々(それに、落胆している副会長を見ていると・・・・・・ ファンの方にとっても楽しみなイベントのひとつだったのでしょうから・・・・・・)

菜々(罪悪感を感じます・・・・・・)


副会長「さて、会長。先生に見つかって怒られる前に出ましょう」

菜々「は、はい!」

 

10: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 22:14:50.28 ID:1rQm7AuG
────
──


~校門前~


 タッタッタッ・・・・・・


菜々「ふうっ・・・ 何とか見つからずに出て来れましたね」

副会長「ですね。会長と副会長が揃って怒られては非常に立場がありませんから」


副会長「さて、途中まで一緒に帰りません??」

菜々「はい、もちろん」 ニコッ

 

11: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 22:17:59.88 ID:1rQm7AuG





 テク テク テク・・・


副会長「・・・・・・会長は誰かにチョコを渡したりしないのですか?」


菜々「・・・・・・あ、はい! と、特には・・・・・・」 アハハ

副会長「そうですか」

菜々「あはは・・・・・・」


副会長「会長は渡すよりも貰う方が多そうですもんね」 ニコッ

菜々「い、いや! そんなことありませんよ!!」

菜々「私のような堅物女なんか・・・・・・ バレンタインデーなんてイベント・・・・・・ 無縁なんです」 アハハ

副会長「そうですかね? 会長はモテると思いますけど・・・・・・」

菜々「そんなことありませんよ」 アハハ

 

12: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 22:20:59.31 ID:1rQm7AuG





 テク テク テク・・・


副会長「さて、私はこちらの方向なのでここで失礼しますね」 ニコッ

菜々「はい、今日は遅くまでお疲れ様でした。それに私のせいで優木さんにチョコレートを渡せなかったので申し訳ないです」

副会長「いえいえ、大丈夫です」


副会長「・・・・・・あ、そうだ! 会長?」

菜々「どうかしましたか??」


副会長「このチョコレート、このまま持ち帰ってもしょうがないので会長に差し上げます」 ニコッ

菜々「えっ!? そ、そういうわけには!! 優木さんにあげるつもりの物でしょう!?」


副会長「せつ菜ちゃんには、また改めて渡すので作り直しますから」

菜々「で、でも・・・・・・」 アタフタ

 

13: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 22:25:08.27 ID:1rQm7AuG
 
菜々「・・・・・・あっ! 私、優木さんとは多少面識ありますし、明日にでもお会いしたら渡しておきますよ!」

副会長「いいですよ、そこまでしなくても・・・ 会長が食べてください」 ニコッ

菜々「そ、そうですか・・・・・・ で、では・・・・・・」


副会長「はい、どうぞ」 スッ

菜々「あ、ありがとう・・・ ございます・・・・・・」


副会長「では、お疲れ様でした」 ペコッ

菜々「なんだかすみませんね、お疲れ様でした」 ニコッ


 ・・・テク テク テク


菜々「・・・・・・・・・・・・」


菜々(結果的には副会長が渡したい相手に渡ったわけですが、これでは副会長は報われないですよね・・・・・・)

菜々(来月は優木せつ菜として何かしらのお返しが出来たらいいのですけれど・・・・・・ でも、それも不自然か・・・・・・) ウーム

 

14: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 22:28:34.84 ID:1rQm7AuG
────
──


~菜々の部屋~


 ガチャッ・・・ バタンッ


菜々「ふうっ・・・」

菜々(まずは着替えて・・・・・・っと)


菜々(ん? そういえば副会長のチョコレート・・・・・・)

菜々(開けてみましょうか・・・・・・)


 ガサゴソ・・・


菜々(副会長・・・ 手作りでチョコレート作るなんてマメですね・・・・・・)


 パカッ


菜々「!?」


菜々(ん?? あれ???)


菜々「・・・・・・」 ジーッ

菜々(同封の手紙・・・・・・ なんで??)


菜々(・・・・・・『会長、いつもお疲れ様です』??)

菜々(おかしいな・・・・・・ せつ菜宛と言ってたはずなのに・・・・・・)

菜々(ま、間違えたのでしょうか・・・・・・) ウーン・・・


菜々(明日、聞いてみましょうかね・・・・・・)


 

16: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 22:49:33.27 ID:1rQm7AuG
────
──


~翌日・生徒会室~


 バタンッ


菜々「お疲れ様です・・・・・・」

菜々(まだ誰も来ていませんね・・・・・・)


菜々(副会長に昨日のチョコレートのことお聞きしないと・・・・・・) ドキドキ

菜々(・・・・・・で、でも・・・ 何て聞き出したらいいのだろう・・・・・・ ううっ・・・)


菜々(いきなり「昨日のチョコレート、何故私宛だったのですか??」とストレートに聞いた方がいいのでしょうか・・・・・・) ウーン・・・

菜々(・・・・・・いや、少し遠回しに聞いた方が・・・)

菜々(でも、遠回しって・・・・・・ どんな話題からその話に持ち込めばいいんだろう・・・・・・)


菜々(む、難しい・・・・・・) モヤモヤ

 

18: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 22:57:07.43 ID:1rQm7AuG
 
 ガラガラッ


菜々「!?」 ビクッ


副会長「お疲れ様です」

菜々「お、お疲れ様ですっ!!」


副会長「会長、今日は早いですね」 ニコッ

菜々「え、ええ・・・ HRが終わってすぐ生徒会室に来ましたから・・・・・・ あはは」


菜々(ふ、副会長の方から・・・ 例の件に言及してくれる可能性もあるのではないかと思っていましたが・・・・・・ 至って普通ですね・・・・・・) ドキドキ


副会長「さて、今日は新設の同好会が活動実態があるかどうかのチェックを行いましょう」

菜々「・・・・・・は、はい!」


菜々「・・・・・・あ、あの! 副会長!」

副会長「はい? どうかしましたか?」


菜々「き、昨日は・・・・・・ ありがとうございました・・・・・・」 モジモジ

副会長「いえ、こちらこそ無理矢理押し付けてすみませんでした」


菜々「・・・・・・そ、それで・・・・・・ あの・・・」 モジモジ


副会長「さて、行きますよ? 会長?」

菜々「・・・・・・あ、はい!」
 

19: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 23:06:54.45 ID:1rQm7AuG
────
──


~廊下~


 テク テク テク・・・


副会長「・・・・・・」

菜々「・・・・・・・・・・・・」 モヤモヤ


副会長「えーと・・・ 今回実態チェックを行う同好会は・・・・・・ 部室が確か・・・・・・」 キョロキョロ

菜々「・・・・・・」


副会長「あ、あった!」

副会長「会長、行きましょう」

菜々「・・・・・・あ、はい!」


副会長「それにしても、広過ぎる学校というのも困ったものですよね」

菜々「で、ですよねぇ・・・・・・」 アハハ


 コンコンッ

 ガラガラッ


副会長「失礼します、生徒会です」

副会長「新設同好会の活動実態チェックに伺いました」






副会長「────・・・会長? 会長!?」

菜々「あ、はい!」 ビクッ

副会長「どうしたのですか? さっきからぼーっとされてますけど・・・・・・」 ジーッ

菜々「いえ!? なんでもありません!!」


副会長「生徒会室に帰りますよ」

菜々「わかりました!」


菜々(ううっ・・・ 話を振るタイミングが難しい・・・・・・) ドキドキ

菜々(ていうか、生徒会の仕事をしている最中なのにそのようなことを考えている私がダメですよね・・・・・・)

20: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 23:11:43.89 ID:1rQm7AuG
────
──


~廊下~


 テク テク テク・・・


副会長「・・・・・・」

菜々「・・・・・・」


副会長「・・・ん??」

菜々「!?」


副会長「あ! 中庭でスクールアイドル同好会の方々がトレーニングされてますね!」

菜々「あ、はい! そのようですね」


副会長「せつ菜ちゃんもいるかなぁ・・・・・・」 ワクワク

菜々「おそらくいるのではないでしょうか・・・・・・ あはは」


菜々(すみません・・・・・・ せつ菜は本日も練習欠席でここにおります・・・・・・)

菜々(・・・・・・ていうか、例のチョコレートの件!!)


菜々「・・・・・・あの! 副会長!!」

副会長「なんですか?」
 

21: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 23:17:50.56 ID:1rQm7AuG
菜々「き、昨日・・・・・・ チョコレート頂きましたよね・・・・・・」 モジモジ

副会長「はい」


菜々「・・・・・・じ、実は、帰宅してから開封させて頂いたのですが・・・・・・ 同封されていた手紙がですね・・・・・・ あの~・・・ その・・・」 モジモジ

副会長「ああ、せつ菜ちゃん宛の手紙ですか~! すみませんね、変なの見せてしまって・・・・・・」 アハハ

副会長「構わず捨ててください」 ニコッ


菜々「いえ! そうじゃなくて・・・・・・」


副会長「チョコレート、美味しかったですか?」 ニコッ

菜々「あ、はい! 美味しかったです!」 ビクッ

副会長「それならば良かったです」


副会長「結構手間掛かってるんですよ、あのチョコレート」

菜々「そ、それは凄いですっ!」


菜々(・・・・・・はっ! そ、そうじゃなくて・・・・・・ 手紙が何故かせつ菜宛ではなく中川菜々宛だったことを聞かないと!)
 

23: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 23:49:03.31 ID:1rQm7AuG
 
菜々(うううっ・・・・・・ 何て切り出そう・・・・・・) ドキドキ


副会長「会長? 生徒会室戻りましょう」


 ・・・テク テク テク


菜々「!?」

菜々「・・・あっ、待ってください!」 ダッ


────
──


~生徒会室~


 ガラガラッ・・・ バタンッ


副会長「お疲れ様でした」 ニコッ

菜々「は、はい! す、すみません・・・ なんか副会長だけが働いてましたね」 ハハハ

副会長「別に視察して2、3質問しただけですし、働いたなんてもんでもないでしょう」

菜々「ま、まぁ・・・ そ、そうですかね」 ハハハ


菜々「あの、副会長・・・・・・」

副会長「どうしました?」

菜々「先程も少し触れましたが、昨日のチョコレートの件なんですが・・・・・・」 ドキドキ

副会長「ん? チョコレート?? レシピでもお教えしましょうか?」


菜々「・・・・・・いえ、そうではなくて」 モジモジ

菜々「て、手紙の件です・・・・・・」

副会長「ああ、それならば捨てて頂いて構いませんから」 アハハ


菜々「いえ・・・ その手紙の内容が・・・・・・」

副会長「内容?」

菜々「は、はい・・・・・・」


菜々「えーと・・・ その・・・・・・」

菜々「な、なななな何故か・・・・・・ 優木さん宛のはずなのに・・・・・・」 ソワソワ

副会長「??」

菜々「えーと・・・・・・ わ、私宛だったんですよね・・・・・・」 チラッ


副会長「ん? 何をおっしゃっているのです??」 キョトン

菜々「えっ?」
 

25: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/14(月) 23:58:44.76 ID:1rQm7AuG
菜々「だ、だから・・・・・・ 開封したらチョコレートと一緒に手紙が入っていて・・・ たまたま目にしたら・・・・・・ 何故か私宛の内容だったんですよ・・・・・・」

副会長「ん~?」


副会長「私は優木せつ菜ちゃん宛に想いをしたためたのですけどねぇ・・・・・・」 ウーン


副会長「っていうか! 恥ずかしいですよ!!」

菜々「す、すみません!」 ビクッ


菜々(そんなはず無いですよね・・・・・・ 間違いなく、「会長、いつもお疲れ様です」から始まる手紙だったはずです・・・・・・) モヤモヤ


副会長「でも、バレンタインデーって良いイベントですよね」

菜々「えっ?」


副会長「想いを寄せている人にチョコレートを渡すついでに想いを伝えられるんですから・・・・・・」

菜々「そ、そうですよね・・・・・・」


副会長「私の場合は今年はダメでしたけど、来年こそはちゃんと渡せるといいなと思います・・・・・・」

菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々(副会長・・・・・・) ドキドキ


副会長「・・・・・・会長?? どうしました??」

菜々「はっ!?」 ビクッ


菜々「い、いえ! 副会長のおっしゃっていたことに感銘を受けていたところです」 アハハ

副会長「ん? 私、会長が感銘を受けられるほどの事言いました??」


菜々「!?」

菜々「は、はい! す、素敵なことだと思います・・・・・・」

 

27: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 00:14:26.00 ID:lZA/egqm
 
菜々(副会長の想い・・・・・・) ドキドキ


副会長「バレンタインデーって、しかも1か月後に必ず返答が貰えるところがよく出来てますよね」

菜々「え? ホワイトデーのことですか?」

副会長「はい」

副会長「1番は想いを告げてすぐ返答があれば最良だと思いますが・・・・・・」

副会長「すぐ返答を貰えなくても、ホワイトデーのお返しを貰えるか否かと、貰えた場合のその内容で大体結果が分かるじゃないですか」

菜々「まぁ、そうですね」

副会長「ちゃんと結論まで出るというのは良いことだと思います」

菜々「なるほど・・・・・・」


副会長「・・・・・・あっ! 会長にホワイトデーのお返しを催促しているわけではないですからね?」

副会長「昨日のチョコは会長に押し付けただけなので迷惑でしかないでしょうから」


菜々「!?」

菜々「いえ! そんな!!」

菜々「せっかく頂いたのでお返しはしないといけないと考えておりましたので」

副会長「そうですか、では楽しみにしていますね」 ニコッ

菜々「はい」


菜々(あれ?? 手紙の件聞きたいのに・・・・・・) モヤモヤ


副会長「さて、書類整理は昨日片付けましたし、今日は帰りましょうか」

菜々「・・・・・・あ、はい!」

副会長「会長はこれからご用事があるのですよね?」

菜々「え、ええ・・・・・・」


副会長「では、お先します」 ニコッ

菜々「お、お疲れ様でした」


 バタンッ


菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々(帰ったらもう一度手紙に目を通してみよう・・・・・・)
 

34: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 06:30:13.46 ID:lZA/egqm
────
──


~帰宅後・菜々の部屋~


 バタンッ


菜々(はぁっ・・・ あの後のダンス練習は散々でした) ガクッ

菜々(手紙の件が気になり集中力に欠いて危うく怪我するところでしたし・・・・・・) トホホ


菜々(・・・・・・それより、副会長の手紙!!)


菜々(私の見間違いだったのか・・・・・・ 確認しないと・・・・・・)


 ガタッ


菜々(えーっと・・・・・・)


 ガサゴソ


菜々(・・・・・・ありました) カサッ

菜々(念のため、厳重に保管しておいたんですよね・・・・・・)


菜々(どれどれ・・・・・・)


菜々「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ


菜々(や、やっぱり・・・・・・ 「会長・・・」というところから手紙が始まっていますね・・・・・・)

菜々(どう見ても私の見間違いではない・・・・・・) ゴシゴシ

菜々(私の視力が弱いせいでもない)
 

35: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 06:40:41.90 ID:lZA/egqm
 
菜々(そうなると、副会長が間違って書いたということになるでしょうか・・・・・・)

菜々(せつ菜宛に書くつもりが、考えごとをしていて私宛の手紙を書いてしまった・・・・・・)


菜々(でも、あの副会長がそんなミスをするわけが・・・・・・)


菜々(それに、ファンレターを書くはずなのに別人宛の手紙なんて書きませんよね・・・・・・)


菜々「はっ!?」

菜々(もしかして・・・・・・)


菜々(私にもチョコレートを用意してくださっていて、私宛のチョコレートとせつ菜宛のチョコレートを間違って渡した??)


菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々(そんなわけないか・・・・・・ だったら、昨日生徒会室にいる間に下さるでしょうし・・・・・・)


菜々(・・・・・・解決するどころか、逆に謎が深まるばかりですね) モヤモヤ


菜々「はあっ・・・」

菜々(一旦切り替えて、今日の授業の復習をしましょう・・・・・・)

 

37: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 06:55:26.75 ID:lZA/egqm
────
──


~翌朝~


菜々「・・・・・・」 Zzz

菜々「んっ・・・・・・」 ムクッ


菜々「!?」

菜々(・・・・・・しまった、いつもより起床が遅くなってしまった)

菜々(昨夜は例の件が頭の中をグルグル回って、なかなか寝付けなかったんですよね・・・・・・)


菜々(さて、準備しないと・・・・・・)

 

38: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 08:22:50.42 ID:lZA/egqm
────
──


~放課後・同好会部室~


 ガラガラッ


せつ菜「お疲れ様です!」


侑「あ、せつ菜ちゃんおつかれ!」

せつ菜「あ、侑さん! お早いですね」 ニコッ


侑「せつ菜ちゃん、昨日と一昨日練習に来なかったから預かり物があるんだけど・・・・・・」

せつ菜「えっ? 何ですか?」


侑「じゃーん!!」


 ドサッ


侑「せつ菜ちゃん宛のファンの子達からチョコレート♪」

せつ菜「ええっ!? こ、こんなに??」

侑「14日なんかは次々とファンの子達が押しかけて練習どころじゃなかったんだよ~」

せつ菜「そ、そうだったんですか・・・・・・」

侑「せつ菜ちゃんのファンが1番多かったと思う。それ以外にもみんなのファンの子達が来たから応対が大変でさ」 アハハ

せつ菜「そ、それはお疲れ様でした・・・・・・」 ハハハ


侑「でも、せつ菜ちゃんは生徒会の仕事で練習欠席で正解だったかもね」 ニコッ

せつ菜「あはは・・・・・・」


侑「どうする? こんなにあると全部食べるのも大変でしょ?」

せつ菜「ええ、そうですね」

せつ菜「でも、皆さんの気持ちがこもった物ですし、一度全て目を通してから考えます」

侑「うん! それがいいね」 ニコッ


 ガサゴソ・・・


せつ菜「・・・・・・・・・・・・」

せつ菜(す、凄い量ですね・・・・・・)


せつ菜(ま、まさか・・・・・・ 副会長からのチョコも入っていたり??)


せつ菜(そ、それはないか・・・・・・)
 

40: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2022/02/15(火) 13:15:31.53 ID:x577C2bJ
~同好会・部室~


 コンコンッ

 ガラガラッ


宅急便「こんちわ~、お届けものでーす」


かすみ「はーい! 何ですかぁ??」

果林「誰か何か頼んだの??」

しずく「いえ・・・ 特には・・・・・・」


宅急便「ここに置いて行きますね・・・ よっこいしょっ!」


 ドンッ


愛「な、なんだろう?? 随分とデカいねぇ~」


宅急便「サインお願いしまーす」

エマ「あ、はい!」 カキカキ


宅急便「あざーしたー」


 バタンッ


彼方「何だろう・・・・・・ 随分と大きな荷物だけど・・・・・・ 箱にバレンタインって書いてあるよ?」

せつ菜「宛先はスクールアイドル同好会になっていますね。あ・・・開けてみましょうか・・・・・・」

歩夢「そ、そうだね・・・・・・」


璃奈「じゃあ、段ボールを開封してみるよ」


 ガサゴソ・・・


璃奈「よいしょ・・・・・・」


 パカッ


かすみ「えっ!?」

せつ菜「な、なんですか?? これは・・・・・・」


しずく「・・・・・・ゆ、侑さん??」

果林「いや・・・・・・ 侑の形をした実物大のチョコレート??」

歩夢「だ、誰がこんなものを作ったんだろう・・・・・・」

彼方「随分と精巧に作られているようだけど・・・・・・ 凄い技術だと思うよ~」

愛「これって、まるでゆうゆにチョコレートを塗って固めたような感じ??」


エマ「どうする?? 分けて食べる?? それとも侑ちゃん来るまで待とうか??」


璃奈「そういえば、侑さん今日は遅いね」

せつ菜「どうしたんでしょう・・・・・・」 ウーム

42: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 19:35:30.95 ID:lZA/egqm
 
侑「ん? せつ菜ちゃんどうかした? ボーッとして」


せつ菜「・・・・・・あ、はい! す、すみません!」 ビクッ

侑「あまりにもたくさんあるからビックリしちゃったかな?」

せつ菜「そ、そんなところですっ!」 ハハハ


せつ菜「・・・・・・さて、私は練習開始しましょうかね」

侑「うん! 頑張ってね!」 ニコッ


せつ菜「スタジオでダンスレッスンしたいと思います」

侑「分かった。無理しないようにね」

せつ菜「はい!」

 

43: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 19:52:26.03 ID:lZA/egqm
────
──


~ダンススタジオ~


せつ菜「はっ・・・ はっ・・・」

せつ菜「1・2・3・4・5・6・7・8!!」


せつ菜「はぁ・・・ はぁ・・・・・・」

せつ菜(この程度で息を上げているようではよりレベルの高いパフォーマンスはできませんね・・・・・・)

せつ菜(頑張らないと・・・・・・)


せつ菜(とにかく、反復練習して体を慣らさなきゃ・・・・)

せつ菜(もう一度・・・・・・) ポチッ


 ~♪~♬


せつ菜「1・2・3・4・5・6・7・8!!」

せつ菜「1・2・3・4・5・・・・・・

せつ菜「きゃっ!」 グキッ


 ドザッ


せつ菜「痛っ・・・・・・」 ズキッ

せつ菜(し、しまった・・・・・・ 転んでしまった・・・・・・)

 

44: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 20:03:11.71 ID:lZA/egqm
 
せつ菜(た、立たないと・・・・・・) スクッ


せつ菜「!?」 ビクッ

せつ菜「うぐっ・・・」 フラッ


せつ菜(ま、まずい・・・・・・ これは足首を捻挫でもしたかな・・・・・・)

せつ菜(これではしばらくの間は運動できませんね・・・・・・)


せつ菜(と、とりあえず保健室行かないと・・・・・・)

せつ菜(侑さんに付き添いお願いしよう・・・・・・)


せつ菜「・・・・・・」 Prrrrr


せつ菜「あ、侑さんですか? す、すみません・・・・・・ 足首を痛めてしまいまして・・・・・・」


せつ菜「はい・・・・・・ 本当にすみません・・・ お願いします」

せつ菜(はぁっ・・・・・・) ガクッ

 

45: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 20:10:28.01 ID:lZA/egqm
────
──


~翌日昼休み・生徒会室~


副会長「────会長?? どうしたんですか??」

菜々「あはは・・・ 昨日、ちょっと足を捻ってしまいまして・・・・・・」

副会長「だ、大丈夫です??」

菜々「ええ、保健室で応急処置して頂いた後に、先生に車で病院に連れて行って貰いましたので」

副会長「そうだったんですか!」

菜々「軽い捻挫とのことですので、約2週間ほどで治る見込みです」 ハハハ


副会長「とはいえ、治るまでは色々と不便でしょうから私を頼ってくださいね? 出来る範囲でお手伝いしますので」

菜々「お気遣いありがとうございます」 ニコッ


菜々「とりあえず、みんな集まりましたしミーティング始めましょうか」

副会長「はい、会長は座っていて下さい。今日は私が司会進行しましょう」

菜々「すみません・・・・・・」

 

46: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 20:21:45.85 ID:lZA/egqm





副会長「────では、本日は以上で終了と致します。お疲れ様でした」

役員一同「お疲れ様でした」


菜々「副会長、ありがとうございました」 ペコッ

副会長「いえいえ、会長の補佐が私の役目ですから」


菜々「では、教室に戻りますね」 フラッ


副会長「!?」

副会長「だ、大丈夫ですか?? 松葉杖とか借りてないんですか?」

菜々「そ、そこまで大袈裟にすることないかと思いまして・・・・・・ 一応歩けますし・・・・・・」 アハハ

副会長「ダメですよ! 治るものも治りませんよ??」

菜々「で、でしょうか・・・・・・」


副会長「私が肩をお貸ししますので会長のクラスの教室まで一緒に行きましょう」

菜々「す、すみません・・・・・・」


副会長「どうぞ、私の肩に腕を回してください」 スッ

菜々「では、お言葉に甘えて・・・・・・」 グッ


副会長「歩きづらいかもしれませんが、怪我している足の負担にならないように行きましょう」

菜々「ありがとうございます」


菜々「で、では・・・・・・」 フラッ


副会長「あ、危ない!!」 グイッ

菜々「きゃっ!!」


副会長「ふうっ・・・・・・ 肩組んでるのに転ぶところでしたね」

菜々「すみません・・・ 私が要領悪いですね・・・・・・」

副会長「会長、もっと私に体を預けてください」

菜々「は、はい・・・・・・ お願いします」


副会長「行きますよ?」

菜々「お願いします」

 

47: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 20:49:12.23 ID:lZA/egqm
────
──


~放課後・生徒会室~


 ガラガラッ・・・ バタンッ


副会長「大丈夫ですか? 会長」

菜々「ええ、少し扱いに慣れて来た気がします」

副会長「やはり松葉杖はあった方がいいですね」


菜々「お昼休みは介助して頂いてありがとうございました」

副会長「ほんと心配しましたよ」 ハァッ

菜々「保健室から松葉杖を借りて来てくれたり、副会長には頭が上がりませんね」 ニコッ

副会長「とにかく、可能な限り早く治るようにしないといけません」

菜々「はい、おっしゃる通りで」


菜々(同好会の練習も出来ることが限られてしまいますし・・・・・・ 集中して治さないと・・・・・・)

菜々(そしてその間、同好会は休ませて頂いて生徒会の仕事に集中しよう・・・・・・)


副会長「・・・・・・まぁ、足はお怪我されましたが、生徒会の仕事は事務仕事なら何とか務まりそうでね」

菜々「ええ、そうですね」

菜々「この際ですから、治るまでは生徒会の仕事に傾注しようと思います」

菜々「この足では、ステップも踏めませんし・・・・・・」 ハァッ


副会長「ん??」


菜々「!?」

菜々(しまった!!)


菜々「な、何でもありません!! 運動がままならないことの例えです!!」


副会長「そうですか、面白い例えだと思いますよ」 ニコッ

菜々「はい!」

菜々(ふうっ・・・・・・)

 

48: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 21:08:21.15 ID:lZA/egqm
 
副会長「そういえば会長・・・・・・」

菜々「ど、どうされました?」


副会長「せつ菜ちゃんファンが集うSNSに私も参加しているのですが、出回ってる最新情報で、せつ菜ちゃん・・・ どうやら足を怪我したみたいですね」


菜々「!?」

菜々「そ、そうなんですか・・・・・・ ゆ、ゆゆ優木さんも大変ですねぇ・・・・・・ あはは・・・」

菜々「わ、私も・・・ 今まさに足を怪我していますし、お気持ち分かるなぁ・・・・・・ あはは~・・・」


副会長「はやく治るといいですけれど・・・・・・」

菜々「そ、そうですねぇ~」 ドキドキ


菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々(私が怪我したことが広まっているとは・・・・・・)


菜々(あの時、侑さんにお手伝い頂いて保健室に行ったりしましたから・・・・・・ 目撃した人がいてもおかしくはないですね・・・・・・) ドキドキ


菜々(うーん・・・・・・ それにしても、いきなりそんな話を振られるとどう振舞ったらいいものか・・・・・・)


副会長「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ

 

49: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 21:27:31.59 ID:lZA/egqm
 
菜々「・・・・・・・・・・・・」 ドキドキ

菜々(何か話題を変えなきゃ・・・ 何か話題を変えなきゃ・・・ 何か話題を変えなきゃ・・・)


副会長「ちょっとまた話変わりますけど・・・・・・」


菜々「は、はい!」 ビクッ

菜々(よかった・・・・・・ 副会長の方から話題変えてくれて助かりました・・・・・・) ホッ


副会長「せつ菜ちゃん、結局のところ14日はどれくらいチョコレート貰ったんでしょうね・・・・・・」


菜々「!?」


菜々「うーん・・・・・・」

菜々「結構大きめのダンボールが一杯になるくらいでしたでしょうか・・・・・・」


副会長「ふふっ、そうなんですね」 ニコッ

菜々「優木さんも、それだけ貰ったら大変そうですよね~」 ハハハ


副会長「・・・・・・でしょうね、私はそんな大量のプレゼントなんて貰ったことないですし、どういうお気持ちになるのかはわかりませんけれど」 ニコッ


菜々(・・・・・・そういえば、バレンタインといえば怪我したせいで手紙の件が頭から離れていましたけれど、結局のところアレは何だったのでしょう・・・・・・)

 

50: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 21:39:07.40 ID:lZA/egqm
副会長「わざと回答に困るお話振ってみましたが、混乱されましたか?」


菜々「えっ?」 ビクッ


副会長「どうして会長がせつ菜ちゃんが貰ったチョコレートの量を把握されているのでしょうね」 ニコッ

菜々「あっ・・・・・・」


菜々(し、しまった・・・・・・)


副会長「でも、たくさんいるせつ菜ちゃんファンの中でも、私が1番せつ菜ちゃんに印象を残せたみたいです・・・・・・」 フフッ

菜々「えっ・・・」


副会長「とはいえ、私は他のせつ菜ちゃんファンよりもせつ菜ちゃんに近い立ち位置を得ているので有利ではありますけれど」

菜々「きゅ、急に・・・・・・ どどどどうされたのです??」 ドキドキ




副会長「・・・・・・あの手紙、わざとなんです」

菜々「??」

菜々「ま、待ってください・・・・・・ ということは・・・・・・」


副会長「もうしばらく気づかない振りしてようかと思っていたのですけれど・・・・・・」

副会長「・・・・・・そろそろ」 ガタッ


菜々「ふ、副会長??」

 

53: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/15(火) 23:05:23.65 ID:lZA/egqm
 
副会長「この数日間・・・ 少しは私のこと意識してくれましたか?」

菜々「副会長・・・ あの、ま・・・ 待ってください!」


 ガタッ


菜々「!?」

菜々(っつ・・・ あ、足・・・・・・)


副会長「怪我してる会長の弱みを握ってるみたいでちょっと自分としては嫌ではあるのですけれど・・・・・・」

菜々「え? ええ??」 ドキドキ


菜々(ふ、副会長!? ど、どうして?? ・・・・・・そ、そんな!? 近づかれても・・・・・・)


菜々「あっ・・・」

菜々(副会長・・・・・・ だめですよ・・・・・・) ドキドキ


副会長「会長?? ちょっと怯えてますね・・・・・・ 怖かったですか?」

菜々「い、いえ・・・・・・」 ドキドキ


 ボフッ


菜々(よ、良かった・・・ ソファの私の隣に座っただけでしたか・・・・・・)


副会長「お昼休みに、会長に肩をお貸しして一緒に歩きましたよね?」

菜々「は、はい・・・」

副会長「会長に触れたまま・・・・・・ 少し長い時間触れることが出来て・・・・・・ 私、もう我慢できなくなりそうになったんです・・・・・・」


菜々「な、何がですか??」 ドキドキ

副会長「ずっと我慢してきて・・・・・・ 本当はバレンタインデーもチョコレートだけプレゼントして我慢するつもりで・・・・・・」

菜々「・・・・・・・・・・・・」


副会長「でも、ちょっとだけ自分の立場を利用してもいいのかなって・・・・・・ 思ったら・・・・・・」

菜々「・・・・・・・・・・・・」 ドキドキ


菜々(副会長・・・・・・ 待ってください・・・・・・ 顔・・・ 近づけないで・・・・・・)

副会長「優木せつ菜ちゃんはしばらくお休みですよね? それならば・・・・・・ いま会長に近しいのは私だけ・・・・・・ ですよね?」

菜々「・・・・・・・・・・・・」 ドキドキ


菜々(な、なんて答えたら・・・・・・) ドキドキ

 

62: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/19(土) 08:02:22.43 ID:WFCxoI2o
 
副会長「会長・・・・・・ よろしいでしょうか・・・・・・」


菜々「えっ!? ちょっ・・・」

菜々(ち、近いです! このままだと・・・ 唇と唇が・・・・・・ 副会長!! 待ってください・・・・・・!!)


副会長「・・・・・・・・・・・・」


菜々「んっ・・・ だめ・・・・・・」

菜々(ふ、副会長がもう目の前に・・・・・・)


 カチンッ


菜々「!?」
副会長「!?」


菜々「ははは・・・・・・ 眼鏡と眼鏡が・・・ ぶつかりましたね・・・・・・」 ドキドキ

副会長「す、すみません・・・・・・」 バッ

 

63: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/19(土) 08:04:34.25 ID:WFCxoI2o
 
菜々「・・・・・・・・・・・・」 ドキドキ


副会長「会長・・・・・・ な、なんか私・・・・・・ 気持ちが抑えられなくて・・・・・・」

菜々「び、びっくりしました・・・・・・ あはは」 ドキドキ


副会長「・・・・・・・・・・・・」

菜々「・・・・・・・・・・・・」


副会長「ふ、不快でしたよね・・・・・・」


菜々「!?」

菜々「あっ・・・・・・ その・・・・・・」


副会長「ごまかさなくてもいいですよ。勢いとはいえ、最低なことをした自覚はあります・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々「・・・・・・お、驚きました」


副会長「ですよね・・・・・・」

 

64: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/19(土) 08:05:52.70 ID:WFCxoI2o
 
菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々「で、でも・・・ ふ、不快ではありません・・・・・・」


副会長「か、会長・・・・・・」


菜々「副会長のお気持ちは・・・・・・ 伝わりました」


副会長「!?」


菜々「よ、要するに・・・ 副会長は、私が優木せつ菜だということにお気付きになられていたということですよね・・・・・・」

副会長「は、はい・・・・・・」


副会長「それを利用して、会長を騙すようなことをしてしまったことに申し訳ないと思います・・・・・・」

菜々「いえ・・・・・・」


菜々「そ、それより・・・ ちょっと座り直して良いですか? 足を庇いながらの姿勢なもので・・・・・・」

副会長「!?」

副会長「あ、はい! どうぞ!!」 バッ


菜々「すみません・・・・・・」

 

65: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/19(土) 08:06:34.97 ID:WFCxoI2o
 
菜々「ふうっ・・・・・・」

副会長「痛かったり、つらかったりしていませんか?」

菜々「ええ、大丈夫です」 ハハハ


菜々「副会長、改めて私のお隣お座りください」

副会長「・・・・・・は、はい!」


 ボフッ


菜々「・・・・・・・・・・・・」

副会長「・・・・・・・・・・・・」


菜々「・・・・・・14日のチョコレートも、もともと私に渡すつもりで?」

副会長「はい・・・・・・ そうなんです・・・・・・」


副会長「会長・・・・・・」

菜々「は、はい・・・」


副会長「・・・・・・・・・・・・」

菜々「・・・・・・」 ドキドキ

副会長「この際なので、もう誤魔化しても仕方ないので言わせてください・・・・・・」


菜々「な、なんでしょうか・・・・・・」


副会長「私がせつ菜ちゃんファンなのは会長もよくご存知かと思います」

菜々「はい」 ゴクリ

 

66: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/19(土) 08:07:10.40 ID:WFCxoI2o
 
副会長「ファンになって以降・・・・・・ 色々と疑問に思うことが重なり、その疑問を解決するために調べたり行動したり・・・・・・ せつ菜ちゃんの正体が実は会長だという結論に至るまで時間はあまり掛かりませんでした」

菜々「・・・・・・・・・・・・」


副会長「でも、会長はご自身がせつ菜ちゃんであることを秘密にされているようでしたので、私も追及することはありませんでした・・・・・・」

菜々「はい・・・」


副会長「私が応援しているせつ菜ちゃん・・・・・・ 当校のスクールアイドルの中でも特に人気のあるせつ菜ちゃん・・・」

菜々「・・・・・・」

副会長「そのせつ菜ちゃんがいつも私と共にお仕事をされている生徒会長だったなんて、私としては嬉しさもあり、また秘密を知っている特別感だったり・・・・・・ 様々な想いの交錯ありました」

菜々「・・・・・・・・・・・・」


副会長「・・・・・・・・・・・・」

副会長「そしてある時気付いたのですが・・・・・・ 私はスクールアイドルせつ菜ちゃんのファンとして好きであると同時に、せつ菜ちゃん・・・ いや、会長の事が好きなんだと・・・・・・」

菜々「・・・・・・・・・・・・」

 

67: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/19(土) 08:07:51.78 ID:WFCxoI2o
 
副会長「その・・・・・・ 好き、というのは・・・・・・」

副会長「・・・・・・恋愛感情での好きです」


菜々「・・・・・・・・・・・・副会長」


副会長「す、すみません」

副会長「へ、変なこと言ってしまって・・・・・・」


菜々「いえ、変ではありませんよ」

副会長「・・・・・・えっ」


菜々「先程も言いましたが、不快ではありません」

副会長「・・・・・・会長」


菜々「この数日、副会長から頂いたチョコレートと手紙・・・ それで色々なことを考えました」

副会長「す、すみません・・・・・・」

菜々「もともと副会長には同じ生徒会のメンバーとして優秀な仕事で私を補佐してくれる仲間として尊敬しておりました」

副会長「・・・・・・・・・」


菜々「でも、色々考えるうちに副会長のことが気になって仕方なかったのです・・・・・・」

菜々「それで、ついさっき・・・・・・ 副会長が私に・・・・・・」

副会長「・・・・・・・・・・・・」


菜々「キ、キス・・・・・・ されようとしたのですよね??」

副会長「す、すみません! あ、あれは・・・・・・」

 

68: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/19(土) 08:08:21.00 ID:WFCxoI2o
 
菜々「驚きましたし、初めてのことなので怖さも少しありましたが・・・・・・」

菜々「受け入れてしまっていいとも思いました・・・・・・」

副会長「会長・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」

副会長「・・・・・・・・・・・・」


菜々「わ、私が足を怪我している間は・・・・・・ 同好会の練習には行かないつもりなんです・・・・・・」

菜々「気持ちがスクールアイドル活動に向いていないうちに・・・・・・ 私の気持ちを変えてくれませんか」


副会長「会長・・・・・・ それって」 ドキドキ

菜々「・・・・・・」 ドキドキ


菜々「も、もう一度・・・・・・」


副会長「・・・・・・・・・・・・」 ドキドキ

副会長「・・・・・・ は、はい」


副会長「で、では・・・・・・」


副会長「会長・・・ こちらを向いて頂けますか?」

菜々「はい・・・・・・」

 

69: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/19(土) 08:09:04.45 ID:WFCxoI2o
 
副会長「し、失礼します・・・・・・」

菜々(今度は、そのままキスを受け入れます・・・・・・)


副会長「・・・・・・」

菜々「・・・・・・」


 カチッ


副会長「!?」
菜々「!?」


副会長「ま、また眼鏡が・・・・・・ す、すみません・・・ 不器用で・・・・・・ 眼鏡、外しましょう・・・・・・」

菜々「ふふっ、大丈夫です」

菜々「そのまま・・・・・・ お願いします」


副会長「はい」


副会長「・・・・・・」

菜々「・・・・・・・・・ん・・・」

 

70: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/19(土) 08:09:34.43 ID:WFCxoI2o
 
副会長「・・・・・・・・・・・・」

菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々(・・・・・・温かい・・・・・・ 唇が・・・・・・ いや、気持ちが・・・・・・)


副会長「・・・・・・・・・・・・」

菜々「・・・・・・・・・・・・」


副会長「・・・・・・んっ」

菜々「・・・・・ぁ・・・・・・」

菜々(一瞬でしたが・・・ 時の流れが長く感じた・・・・・・)


副会長「ゆ、夢・・・・・・ じゃないですよね・・・・・・」

菜々「はい・・・・・・ 現実です」


副会長「はぁっ・・・・・・」 プルプル

菜々「ど、どうしました!?」


副会長「今になって動揺してきました・・・・・・」 ドキドキ

菜々「わ、私も心臓がドキドキしています・・・・・・」


菜々「足が治るまで・・・・・・ 副会長が私を助けてくださいね」 ニコッ

副会長「も、もちろんです!」

 

71: 名無しで叶える物語(さくらんぼ) 2022/02/19(土) 08:10:11.28 ID:WFCxoI2o
 
菜々「で、ではお仕事始めましょうか」

副会長「あ、はい! そうですね」 ハハハ


菜々「・・・・・・あ、そうだ・・・」

副会長「ん? どうされました?」


菜々「部室に置いてある頂いたチョコレート・・・・・・ そのままにしておくわけにいかないですね」 ウーン

副会長「・・・・・・」 ムスッ


副会長「わ、私より・・・・・・ そっちの方が大事なんですか・・・・・・」 ジトッ

菜々「い、いえ! 頂きものを粗末に出来ないという単純な発想です!」 ビクッ


副会長「ふふっ、でしょうね」 ニコッ

菜々「やはり、全て食べないと失礼にあたるでしょうか・・・・・・」

副会長「それを言い出したらキリがないですが、私も一緒に考えますね」

菜々「よろしくお願いします」 ニコッ



~おしまい~

引用元: 副会長「会長は誰かにチョコを渡したりしないのですか?」 菜々「あ、はい! と、特には・・・・・・」 アハハ