男「さて、腹が減ってきたな……」

男「……コンビニで何か買いに行くかな」


男「おや？」

男「コンビニの前で女がxxxされてる」

男「……入り口の前で堂々とこんなことしやがって」

男「もう少し物陰にくらい隠れとけよ」

男「……と、スルーだ」

店員「らっしゃっせー」

男（深夜の店員はいつもこんなだ）

男「さて、弁当でも食うかな」

コンビニ「えーにひゃっ……」

男「256円だな？釣りはいらない」ﾁｬﾘﾝｯ

店員「えー……ありっした……」

ｳｨｰﾝ

店員「……ﾁｯ……あぁーねみぃー」

男「まだxxxしてるよこいつ……

女「いやっ！あっ！」

男（うるせぇ……おっといけないいけない、スルーだ）

男「ここは警察に電話でもするか」ﾋﾟｯﾋﾟｯﾎﾟｯ

ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ

男「もしもし、警察っすかぁー？えーっとっすねぇー」

男「コンビニの前で変な男がぁー堂々とxxxしてんっすよー」

男「マジ受けねっすかー？じゃ、あとはよろっすー」

男「……」ﾋﾟｯ

男「こんなフザけた通報真に受けないだろうな」

男「これが俺の二次スルーだ」

男「さて、家帰るかな」

男「あー腹へった、流石に空腹はスルーできねぇ」

男「赤信号なんてスルーだ、突っ切るぞ」

ﾌﾟｰﾌﾟｰ！

運転手「あぶねぇだろ！」

ﾀｯﾀｯﾀ

運転手「……」ｲﾗｯ

男「……」

男「いい仕事ねぇなぁ……」

男「そろそろ貯金も尽きる頃だしなぁー……」

男「まぁ、今日は寝て明日考えるか」

男「今はスルーだな、今は」

男「…………ぐぅ……」

男「朝をスルーして昼だ」

男「今日は気晴らしに散歩にでも行くかな」

男「さーて、テレビテレビ」ﾋﾟｯ

「えー只今、無職の男性（20）が婦女暴行罪で逮捕されました」

男「……」

「事件は××市……」

男「……ﾁｯ……スルーだ」

男「スルーしねぇとこの世は生きていけねぇぜ」

DQN「これからカラオケいかねｗｗｗｗ」

ｽｲｰﾂ「またかよーｗｗｗｗｗうちら何回行ってんだしｗｗｗｗｗ」

DQN「学校サボったら何もすることねぇんだもんｗｗｗｗ」

ｽｲｰﾂ「学校いけしｗｗｗｗｗｗ」

DQN「だが断わるっ！」

ｽｲｰﾂ「ジョジョだっけｗｗｗｗそれ、いいよね、ジョジョｗｗｗｗほら、ジョジョ立ちｗｗｗｗｗ」

DQN「俺もできるぞｗｗｗｗｗ」

男「大体こんな時間だとここには無職か浪人、サボり中の学生しかいないかな」

ﾄﾞﾝｯ

ヤー公「おい、にーちゃん今ぶつかったやろ？」

男「…………」ｽﾀｽﾀ

ヤー公「なんとかいえこら」ｶﾞｼｯ

男「……」ﾊﾞｯ

ヤー公「………おい、にーちゃん……」

男「……」ｽﾀｽﾀ

ヤー公（なかなか肝が座っとるな………）

ヤー公（少し気に入ったであんた）

男「腹減ってきたな」

男「あー吉野家か、牛丼食いてぇな牛丼」

ｳｨｰﾝ

男「ウィーン！大盛りねぎだ……」

強盗「おい！荷物置いて手ぇあげろコラぁ！」

男「……大盛りねぎだくで！」

強盗「あん？荷物置いて手あげろつってんだよゴラァ！」

男「……」ｽｯ

強盗「何椅子座っとんじゃこら！死にてぇのか！」ﾊﾟｧﾝ

キャー！

男「えーっと……まだ手をつけてない牛丼……」

男「すみません、腹も限界だしいただきますね」ﾊﾟｷｯ

男「ｶﾞﾂｶﾞﾂ……ﾓｸﾞﾓｸﾞ………」

強盗「……おい！」ﾀｧﾝ！　ﾀｧﾝ！

強盗「次は撃つからな！早く手をあげろコラァ！」

男「ｶﾞﾂｶﾞﾂ……」

強盗「……」　ｶﾁｬｯ　ﾀｧﾝ！

キャー！　ワー！　ギャアアアアァ！　ﾀｽｹﾃｪ！

男「……」ｽｯ

強盗「そうそう、そうやって手上げ………」

男「すいませーんおかわりいいですかー？」

強盗「ああああああああああああああああああああ！」

強盗「おい！」ﾀｧﾝ！

強盗「手ェあげろ！」ﾀｧﾝ！

男「じゃ、腹も膨れたし帰りますかな」

男「あ、お代おいておきますね」

［5000］

男「5000円でいいですかね？正直値段分からないんです！」

男「じゃ、お釣りはいいですよ、さようなら」

強盗「だから手ェあげろいうとるやろコラアアアアアア！」

強盗「これは撃つぞ！この俺、初の人殺しだ！」

ｷｬｰ！ｲﾔｰ！　ﾃｦｱｹﾞﾃｰ！

男（……）

男「ふぅ……食った食った」ｳｨｰﾝ

強盗「死ねコラァ！」ｶﾁｯ

強盗「……あれ？」

強盗「……」ｶﾁｬｯ……ｶﾁｯ

強盗「あれれれれれぇぇぇぇぇぇ！？」

ｳｨｰﾝ

強盗「ハッ！手をあげろ！」

強盗（まだナイフがあるじゃねぇか……いけるいける）

ヤー公「うちの店で何しとんじゃゴラアアアア！」

ヤーさん「おうおう何してくれてんや？」

強盗「……え？」

ﾊﾞｷﾞｬｯ

男「ん？おぉ、さっきのヤクザさんかな？」

男「タイミングいいねぇ」

男「……何気に一人増えてなかった？」

男「まぁ、スルーしといてよかったなこれは」

男「さて、家に帰ろうか」

低学歴「きっめぇｗｗｗｗｗみろよあいつの髪型ｗｗｗｗｗ」

高学歴「あれがキモいという生物なのですね……」

低学歴「うっわｗｗｗｗ歩き方もきめぇよｗｗｗｗ」

男「……」ｽﾀｽﾀ

高学歴「これはまだ人間になっていませんね、ジャワ原人です」

低学歴「ぶっはｗｗｗおまえ最高ｗｗｗｗｗ」

男「……」ｽﾙｰ

低学歴＆高学歴「……」ｲﾗｯ

男「仕事でも探すかな………」ｶﾁｶﾁ

男「んーここどうだろうな？」

男「まぁ物は試しだ」



面接官「特技は？」

男「スルーです」

面接官「帰れ」


男「面接官の言葉をスルーしようと思ったがあえて空気をよんだ」

男「スルーするのはいいけど空気を読むことも大切だ」

男「ん？おばさんが俺の家の前で止まってるけどどうしたんだ？」

おばさん「……」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

男「ん？何するつもりだ？」

犬「……」ﾌﾟﾘｯﾌﾟﾘｯ

男「あぁー玄関前ね」

男「……」ﾋｮｲｯ

おばさん「！」ﾋﾞｸｯ

男「……」ｶﾞﾁｬｯﾊﾞﾀﾝｯ

おばさん「なによあいつ……」

男「それじゃ、次のお仕事探しますかな」

男「……」ｶﾁｬｶﾁｬ

男「おっ……」

男「近くの店だな、ちょっくら行ってみるか」

ｳｨｰﾝ

店員「いらっしゃいませー」

男「えーと、これくださいな」

店員「ありがとうございましたー」


男「それじゃ、掃除したらさっそくやってみますか」

男「臭いのは嫌だもん」

男「よし、設置完了だな」

男「んじゃ、仕事探して……っと」

男「次は、ここだな」



面接官「んでｗｗｗｗんでｗｗｗｗんでｗｗｗｗｗお名前は？」

男「男です」

面接官「にゃーんでｗｗｗｗｗ名前いったのｗｗｗｗ？かまってかまってほしいの？ｗｗｗｗ」

男「あなたに聞かれたからですよ」

面接官「クソワロタｗｗｗｗｗワロスｗｗｗｗｗｗ」

面接官「ギガワロタァァァｗｗｗｗ！ハッハッハァーｗｗｗｗｗｗｗ」ﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯ

面接官「それじゃ、ちょっとこの問題といてみてよｗｗｗｗｗｗヌルポォ！」

男「えっと、５ですよね？」

面接官「マジレス乙ｗｗｗｗｗあとそこはガッだからねｗｗｗｗｗｗ空気嫁ｗｗｗｗｗフォカヌポウｗｗｗｗ」

男「はぁ……」

男「まぁ、志望した理由は……」

面接官「チルノの算数教室はじまるよーｗｗｗｗｗｗ」

男「それでまぁ、こんなわけで……」

面接官「あたいみたいな天才めざして頑張っていくんだおっ？ｗｗｗｗｗ」ﾄﾞﾔｯ

男「……」

面接官「俺空気ｗｗｗｗｗｗワロスッ！テラ！ギガ！ヨタワロスゥゥゥゥゥゥ！ｗｗｗｗｗ」

面接官「ほらっｗｗｗｗ可愛い可愛いチルノちゃんだよっｗｗｗｗｗあたい⑨なのーほら似てるっしょｗｗｗｗｗｗ」

男「それで、どうなんですか？」

面接官「あぁ、今日はもう帰っていいよ」

男「はい」

面接官「最後にひとぉぉぉぉつ！」ﾋﾞｼｯ

男「はい？」

面接官「俺のようなメチャクチャ完璧オタクを目指すのなら、けいおんを見てみるといいお！」

面接官「ものすごく面白くてハマるからおすすめーｗｗｗｗｗおすすめーｗｗｗｗｗ」

面接官「自分で言ってて恥ずかしかったｗｗｗｗｗ」

面接官「踊ろっｗｗｗｗ恥ずかしさ紛らわすため踊ろっｗｗｗｗ」

ﾌﾞﾙﾝﾌﾞﾙﾝｯ

面接官「贅肉邪魔ｗｗｗｗｗｗワロタアアアァァァァァァァ！」



男「ちょっとコンビニで何か買ってから帰るかな」

男「しかし、あのタイプは初めてみた」

男「少しイラッとしてしまった……反省しなければ」

男「ファミマか……」

ﾃｨﾛﾃｨﾛﾃｨﾛｰﾛﾃｨﾛﾃｨﾛﾛｰ

店員「いらっしゃいませぇ！」

男「ファミチキください」

店員「はい、どうぞ」

男「それじゃ、ここ置いておきますね」

店員「あ、お客様！」

男「お釣りもレシートもいらないんで」

店員「はぁ……」

男「うめーうめー」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

「オイイイイイイイイ！」

「総受けが俺のジャスティスなんですけどおおおおお！」

男「そういやそろそろ春か」

男「あと二ヶ月くらいあるけど」

腐女子「ちょっといいですかそこの人ぉぉぉ！」

男「あ、はい」

腐女子「こっちとこっちどっちが受けの方がいいですかー？」

男「？こっちの方じゃないかな？」

腐女子「ほらぁぁぁぁ！やっぱりこっちじゃないですかぁぁぁぁ！」

デブ腐女子「マジですかぁぁぁぁ！私こっちが好みなんですけどおぉおぉぉぉ！」

腐女子「ていうかペロペロしたいんですけどぉぉぉ！」

男「家の前がどんなことになってるか楽しみだ」

男「お、おばさん今来たのか」

おばさん「……」ｷｮﾛｷｮﾛ

男「……」

おばさん「……」ｻｯ

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ

HEY!そこのおばさんYO!ちょっとやめてくれYO!

おばさん「！？」ﾋﾞｸｯ

隣人「なんだ？」ｶﾞﾗｯ

隣人2「うるさいなぁ……」ｶﾞﾗｯ

隣人3「るっせぇよ……」ｶﾞﾗｯ

おばさん「……」

犬「……」ﾌﾟﾘｯﾌﾟﾘｯ

男「臭いのは本当駄目」

男「臭いものには蓋をしろっていうじゃん」

男「まぁ意味ちがうけど」

男「とりあえず今日はパソコンやって寝るくらいかな？」

男「さーてと、ただいまXP」

男「……ｚｚｚ」

ｼﾞｬｶｼﾞｬｶｼﾞｬｰﾝ！

男「んえ？」ﾑｸｯ

ｼﾞｬｼﾞｬｰﾝ

男「なんだ？」ﾊﾞｻｯ

ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬｰﾝ

白顔「ｲﾔｯﾊｧｧｧｧｧ！」

ジャンジャンジャンジャーン！ﾃｨﾛﾃｨﾛﾃｨﾛﾃｨﾛﾃｨﾛﾃｨﾛﾃｨﾛ

黒顔「♪♪」ﾋﾟﾛﾘﾛﾋﾟﾛﾘﾛﾋﾟﾛﾘﾛﾋﾟﾛﾘﾛ

白顔「俺達二人でモノクローズだぁぁぁぁ！」ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬｰﾝ

男「こんな深夜にこんな所で路上ライブかよ」

男「まぁ寝よ」

男「今日は眠い」

男「……………ぐぅ……」

ｼﾞｬｶｼﾞｬｶｼﾞｬｰﾝ！

男「今日はとりあえず散歩するか」

男「ちゃんとした人生も送らなければな」

男「ん？なんだ？これは？」

男「俺の家の前に猫の死体か」

男「しかし、スルー」

男「さて、今日は反対方向でも行きますかな」

男「……この人だかりはなんだ？」

ｳｰｳｰ

警察「えー！後ろに！テープの後ろに行ってください！」

警察「現在！通り魔がまだこの近くにいます！身柄の確保が終わるまでテープの後ろに行ってください！」

男「通り魔か、物騒だな」

男「まぁでも俺は向こうの繁華街に用がある」

警察「おい！そこの君！そっちは危ない！」

通り魔「……ﾊﾞｶｶﾞ」

男「ん？あぁ」

通り魔「ｼﾈｪ！」ｽｯ

男「命の危機……」

男「……スルーだ」ｶﾞｯ

通り魔「ぬおっ！？」ｽﾞｻﾞｰ

男「あ、やべぇスルーできてねぇ」

男「まぁでもあいつが俺のことスルーしたしいいか」

繁華街

男「……」ﾃｸﾃｸ

ヤー公「おっ」ｽﾀｽﾀ

ヤー公「ちょ、そこのにーちゃん待ってくんね？」

男「え？はい」

ヤー公「あんた、吉野家で強盗がいた時中でなにしてたの？」

男「ご飯食べてました」

ヤー公（もしかしたら行けるかもしれないでこれは……）

男「では」ｽﾀｽﾀ

ヤー公「組長？」ｽｯ

数日後

先輩「んで、こいつが男だ」

男「よろしくお願いします」

先輩2「おうっすｗｗｗｗ俺、好きなアニメけいおんｗｗｗｗｗ」

先輩3「俺の好きなアニメはジョジョだっ！」

先輩4「好きなアニメ、エヴァンゲリオンだぜぇ！」

先輩5「え？流れ的に言わないとだめ？えっと……ドラえもん……？」

先輩「まぁ皆いいやつだ仲良くしてやれ」

男「はい」

男「先輩、ここはどうするんですか？」

先輩3「教えて欲しいか？教えて欲しいのか？」

男「教えるのがいやなら自分でなんとかしてみます」

先輩3「教えて欲しいんだな、だが断る」

男「そうですか、それじゃ自分でやってみます」

先輩3「……」

先輩2「みたｗｗｗｗｗ？今季アニメｗｗｗｗｗ」

男「はぁ？」

先輩2「今季アニメだよｗｗｗｗｗ今の季節のアニメｗｗｗｗ」

男「なんですか？アニメに季節あるんですか？」

先輩2「今の季節はけいおんだねｗｗｗｗ」

男「あ、そろそろ休憩終わりますよ」

先輩2「……」

先輩4「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」

男「そのとおりです早くなおしてください」

先輩4「おいそこはｗｗｗｗｗｗ」

男「そこは？」

先輩4「ほらｗｗｗｗｗあの台詞だよｗｗｗｗあのｗｗｗｗ……」

男「私がなおしましょうか？」

先輩4「……いい、自分でやるわ」

男「ふぅ……」

先輩５「えと、お疲れ様です……お茶どうぞ……」

男「あぁ、ありがとう」

先輩５「なんか嫌なことあったらなんでも私に言ってくださいね？」

男「はい、分かりました」


男「結構疲れたなぁ、コンビニで何か買って帰るか」

男「ん？」

ヤー公「おっ」

男＆ヤー公（よく会うな……）

男「じゃ、弁当買って帰りますか」

先輩４「うぉいーっすｗｗｗｗｗ」

男「あれ？先輩４先輩はまだ仕事じゃないんですか？」

先輩４「サボってるｗｗｗｗｗ」

店員「ありっしたー」

先輩４「そうだそうだｗｗｗｗおと」

ｳｨｰﾝ

先輩４「ﾁｯ」


男「なんかいつもより明るくないか？」

男「まぁ、冬もそろそろ終わりだしな」

先輩５「あっ！いたっ！」

男「……」ｽﾀｽﾀ

先輩５「あの！携帯忘れてますよ男さん！」

男「お、ありがとう」

先輩５「次からは気を付けてくださいね！」

男「はい、すみません」

男「これで収入も入るし静かに暮らせるってわけよ」

男「やっぱり人生平常運転だよな」

男「…………ぐぅ……」


男「朝日が眩しい……」

男「しかしいいなぁ、こんな体験も」

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

男「ん？」

男「はーい」ｶﾞﾁｬｯ

ヤー公「お、おったか」

男「えっと、どうしたんですか？」

ヤー公「組長からだ」

組長「君が……ヤー公の言ってた人かね？」

男「へ？」

組長「君に情報は伝わってないのかね？」

男「まぁ、伝わってませんけど」

組長「単刀直入に言う、組の抗争が起こるのを防いでくれ」

男「無理ですごめんなさい」ｶﾞﾁｬｯ

組長「なんじゃ？だめじゃぞ？」

ヤー公「いえ組長、そういう事で彼の事を伝えたわけでは……」

男「ヤクザさんもいなくなったし仕事いくかな」

男「ふぅ……」






面接官「君ｗｗｗｗｗ明日からこなくていいよｗｗｗｗｗオウフｗｗｗｗｗｗ」

男「え？」

面接官「いやねｗｗｗｗ君先輩の嫌がる事しちゃったからｗｗｗｗｗ」

男「そうですか」

面接官「俺の腹が会社で最後にみるものだｗｗｗｗｗｗワロスッｗｗｗｗｗ」ボヨンッ

男「では、さようなら」

面接官「ちょｗｗｗｗｗｗこの仕事超条件いいのにもうやめちゃうんだねーｗｗｗｗｗ」

男「なんやかんやで振り出しか」

男「まぁ、俺の人生ってのは大体これの繰り返しだ」

男「俺はこの人生に満足している」

男「なんてったってスルーがあるからな」

男「ふぅ……空気がうまい」

ガキ「おいｗｗｗｗおまえの服ダッセェなぁｗｗｗｗ」

ガキ２「キモイ服ーｗｗｗｗべろべろばぁーｗｗｗｗｗ」

男「……」ｽﾀｽﾀ

ガキ「……」

ガキ２「……」

ガキ＆ガキ２「……」ｲﾗｯ

To be continued