1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 00:02:59.14 ID:phVYxm7i0
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 00:05:19.18 ID:phVYxm7i0
~ある雨の日~
ザアアアアアアア・・・・
杏「くっそ~・・・・」バシャバシャ
杏「降水確率30%って言ってたくせに~」
杏「やっぱアレか・・・杏が珍しく外出なんてするからか・・・・・」
杏「とりあえずあそこの店で雨宿りさせてもらおう・・・・・」
ザアアアアアアア・・・・
杏「くっそ~・・・・」バシャバシャ
杏「降水確率30%って言ってたくせに~」
杏「やっぱアレか・・・杏が珍しく外出なんてするからか・・・・・」
杏「とりあえずあそこの店で雨宿りさせてもらおう・・・・・」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 00:07:24.09 ID:phVYxm7i0
~とある店~
杏「え~と・・・花屋さんかな?」
杏「すみませ~ん、少し雨宿り・・・・・」
??「いらっしゃいま・・・・杏?」
杏「あれ・・・・・凛ちゃんじゃん。」
凛「何があったの?」
杏「え~と・・・花屋さんかな?」
杏「すみませ~ん、少し雨宿り・・・・・」
??「いらっしゃいま・・・・杏?」
杏「あれ・・・・・凛ちゃんじゃん。」
凛「何があったの?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 00:10:06.30 ID:phVYxm7i0
杏「そっか~ここ凛ちゃんの家だったか~」
凛「うん、杏は何してたの?」
杏「気まぐれで外出なんてしたらこの有様だよ。」
凛「そっか・・・・だから雨が・・・・」
杏「やっぱそれ言っちゃう?」
凛「うん、杏は何してたの?」
杏「気まぐれで外出なんてしたらこの有様だよ。」
凛「そっか・・・・だから雨が・・・・」
杏「やっぱそれ言っちゃう?」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 00:12:50.77 ID:phVYxm7i0
凛「びしょ濡れだね、シャワー浴びてく?」
杏「いや、そこまで杏図々しくないし・・・・傘でも借りてとっとと退散しますよ・・・・」
凛「あ、そう・・・じゃあ・・・・」
??「あら凛、お客さん?」
凛「あ、お母さん。」
杏「いや、そこまで杏図々しくないし・・・・傘でも借りてとっとと退散しますよ・・・・」
凛「あ、そう・・・じゃあ・・・・」
??「あら凛、お客さん?」
凛「あ、お母さん。」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 00:15:20.28 ID:phVYxm7i0
凛母「まぁ確かあなたは凛のアイドル仲間の・・・・双葉杏ちゃんね。」
杏「お、オジャマシマス・・・・」
凛「!?」
凛母「どうしたの?びしょ濡れだけど・・・・」
凛「傘持たないまま外出してこうなったんだって。」
杏「お、オジャマシマス・・・・」
凛「!?」
凛母「どうしたの?びしょ濡れだけど・・・・」
凛「傘持たないまま外出してこうなったんだって。」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 00:18:15.80 ID:phVYxm7i0
凛母「まぁ!それは大変!すぐシャワー浴びてきなさい。」
杏「い、いえ大丈夫です・・・・傘さえ貸して頂ければ・・・・」
凛母「そのままじゃ風邪ひいちゃうでしょ、いいから入ってきなさい。」
杏「は、はぁ・・・・」
凛母「凛、杏ちゃんの着替え用意してあげてね。」
凛「うん、わかった。」
杏「い、いえ大丈夫です・・・・傘さえ貸して頂ければ・・・・」
凛母「そのままじゃ風邪ひいちゃうでしょ、いいから入ってきなさい。」
杏「は、はぁ・・・・」
凛母「凛、杏ちゃんの着替え用意してあげてね。」
凛「うん、わかった。」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 00:26:59.40 ID:phVYxm7i0
~風呂上がり 凛の部屋~
杏「ふぁ~生き返った~ありがとね。」
凛「どういたしまして。」
杏「悪いね~服まで貸してくれちゃって。」
凛「私の小学生の頃の奴だけど・・・・サイズは大丈夫?」
杏「ん、大丈夫、強いて言うなら胸の所がちょっとキツイかな~」
凛「嘘でしょ。」
杏「ハイ、嘘です。」
杏「ふぁ~生き返った~ありがとね。」
凛「どういたしまして。」
杏「悪いね~服まで貸してくれちゃって。」
凛「私の小学生の頃の奴だけど・・・・サイズは大丈夫?」
杏「ん、大丈夫、強いて言うなら胸の所がちょっとキツイかな~」
凛「嘘でしょ。」
杏「ハイ、嘘です。」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 00:29:36.19 ID:phVYxm7i0
凛「それにしてもビックリだよ。」
杏「何が?」
凛「杏でも、かしこまったりするんだなって。」クスクス
杏「む~杏だってそのくらいはわきまえてるよ。」
凛「そうなんだ・・・・・」
杏「何が?」
凛「杏でも、かしこまったりするんだなって。」クスクス
杏「む~杏だってそのくらいはわきまえてるよ。」
凛「そうなんだ・・・・・」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 00:32:49.09 ID:phVYxm7i0
杏「杏は凛ちゃんのお母さんにビックリだよ。」
凛「どうして?」
杏「杏が風呂入ろうとしたら「凛も一緒に入ってあげなさい」なんて言うからさ・・・・」
凛「まぁ心配だったんじゃない?私も杏は今でもシャンプーハット使ってたり、きらりに洗ってもらってるイメージあるからさ。」
杏「馬鹿にするなよー!」
凛「ゴメンゴメン。」クスクス
凛「どうして?」
杏「杏が風呂入ろうとしたら「凛も一緒に入ってあげなさい」なんて言うからさ・・・・」
凛「まぁ心配だったんじゃない?私も杏は今でもシャンプーハット使ってたり、きらりに洗ってもらってるイメージあるからさ。」
杏「馬鹿にするなよー!」
凛「ゴメンゴメン。」クスクス
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 00:42:58.25 ID:phVYxm7i0
ガチャ
凛母「杏ちゃん、風邪とかはひいてない?」
杏「あ・・・はいおかげさまで・・・・」
凛母「それはよかったわ、今日はもう遅いから泊まっていきなさい。」
杏「そ、そこまでしてもらうのは悪いですよ・・・・」
凛母「もう杏ちゃんの分のご飯も作っちゃったから・・・・お父さんも帰ってきたし皆で食べましょう。」
杏「で・・・でも・・・・」
凛「杏・・・・もう諦めなよ。」
杏「・・・・・はい。」
凛母「杏ちゃん、風邪とかはひいてない?」
杏「あ・・・はいおかげさまで・・・・」
凛母「それはよかったわ、今日はもう遅いから泊まっていきなさい。」
杏「そ、そこまでしてもらうのは悪いですよ・・・・」
凛母「もう杏ちゃんの分のご飯も作っちゃったから・・・・お父さんも帰ってきたし皆で食べましょう。」
杏「で・・・でも・・・・」
凛「杏・・・・もう諦めなよ。」
杏「・・・・・はい。」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 00:45:08.29 ID:phVYxm7i0
~夕食後 再び凛の部屋~
杏「あ~美味かった。」グデー
凛「すっかり馴染んでるし・・・・」
杏「まぁいいと言われたらそれに合わせるのが杏だから。」
凛「そうだね、フフ・・・・」
杏「あ~美味かった。」グデー
凛「すっかり馴染んでるし・・・・」
杏「まぁいいと言われたらそれに合わせるのが杏だから。」
凛「そうだね、フフ・・・・」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 00:47:11.33 ID:phVYxm7i0
凛「ゴメンね、杏が楽しめそうな物はなくて。」
杏「気にしなくていいよ、お構いなく。」
凛「そう・・・・」
杏「どうせ後は寝るだけだしね。」
杏「気にしなくていいよ、お構いなく。」
凛「そう・・・・」
杏「どうせ後は寝るだけだしね。」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/11(水) 00:49:14.19 ID:phVYxm7i0
ザアアアアアア・・・・
凛「雨、止まないね・・・・・」
杏「そうだね・・・・」
凛「・・・・・・・・」ハァ
杏「どうしたの?」
凛「いや・・・・・」
凛「雨を見てるとさ・・・・・嫌なこととかつい・・・・思い出しちゃってね・・・・」
凛「雨、止まないね・・・・・」
杏「そうだね・・・・」
凛「・・・・・・・・」ハァ
杏「どうしたの?」
凛「いや・・・・・」
凛「雨を見てるとさ・・・・・嫌なこととかつい・・・・思い出しちゃってね・・・・」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/17(火) 23:55:39.17 ID:pdApYkU+0
杏「雨とニュージェネ・・・・確かにジンクスだよねぇ・・・・・」
凛「まぁもう大丈夫だけど・・・・」
杏「それは良かった。」
凛「・・・・・・」
凛「あのさ・・・・」
杏「何?」
凛「この際だから、杏に聞きたい事があって・・・・・」
凛「まぁもう大丈夫だけど・・・・」
杏「それは良かった。」
凛「・・・・・・」
凛「あのさ・・・・」
杏「何?」
凛「この際だから、杏に聞きたい事があって・・・・・」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 00:01:59.59 ID:/E5JYLgG0
凛「最初の雨の事件・・・・覚えてる?」
杏「ん?まぁ・・・・・」
凛「あの時・・・・私達は勿論、他の皆も不安に駆られてたって・・・・」
杏「そうだね・・・・・」
凛「でも・・・杏だけはいつも通りだったって、きらりが言ってたよ。」
杏「・・・・アイツ・・・余計な事を・・・・・」
杏「ん?まぁ・・・・・」
凛「あの時・・・・私達は勿論、他の皆も不安に駆られてたって・・・・」
杏「そうだね・・・・・」
凛「でも・・・杏だけはいつも通りだったって、きらりが言ってたよ。」
杏「・・・・アイツ・・・余計な事を・・・・・」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 00:05:33.60 ID:/E5JYLgG0
凛「杏はあの時・・・・不安じゃなかったの?」
杏「別に杏には関係ない事だったしー」
凛「私達の事は?」
杏「まぁ一応は心配してたけど、まぁなるようになるかなって。」
凛「そ・・・・そう・・・・」
杏「それに、ここで潰れるなら、その程度の覚悟だったって事でしょ。」
凛「厳しいね・・・・」
杏「一応プロですから!」ドヤァ
杏「別に杏には関係ない事だったしー」
凛「私達の事は?」
杏「まぁ一応は心配してたけど、まぁなるようになるかなって。」
凛「そ・・・・そう・・・・」
杏「それに、ここで潰れるなら、その程度の覚悟だったって事でしょ。」
凛「厳しいね・・・・」
杏「一応プロですから!」ドヤァ
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 00:09:11.53 ID:/E5JYLgG0
凛「じゃあ・・・・プロデューサーの事も、卯月みたいに信用し続けていられたの?」
杏「杏は卯月ちゃんみたいに良い子じゃないからねー」
杏「まぁ、信用もしてなければ、疑ってもいない、半々かな。」
凛「半々・・・・」
杏「杏にとってはちゃんと稼がせてくれればそれでいいんだよ。」
凛「そう・・・・・」
杏「杏は卯月ちゃんみたいに良い子じゃないからねー」
杏「まぁ、信用もしてなければ、疑ってもいない、半々かな。」
凛「半々・・・・」
杏「杏にとってはちゃんと稼がせてくれればそれでいいんだよ。」
凛「そう・・・・・」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 00:12:16.66 ID:/E5JYLgG0
杏「それに・・・・・アイツがどんなに失敗しても、どんなに醜態を晒そうとも・・・・」
杏「杏達のプロデューサーは、アイツしかいないんだからさ・・・・」
杏「杏達はそれについていくしかないんだよ。」
凛「そっか・・・・・」
杏「ま、それが気に喰わないなら、勝手にやめてもらってもいいけど?」
凛「う・・・・・」
杏「杏達のプロデューサーは、アイツしかいないんだからさ・・・・」
杏「杏達はそれについていくしかないんだよ。」
凛「そっか・・・・・」
杏「ま、それが気に喰わないなら、勝手にやめてもらってもいいけど?」
凛「う・・・・・」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 00:16:42.57 ID:/E5JYLgG0
杏「ま、あの件に関しては、アイツ口下手だったからさ・・・・いずれああいう事になるとは予想してたけどね・・・・・」
凛「え?」
杏「例えるなら、テストでいい点とれても、それを現実に応用できない、そんな感じの奴だし。」
凛「だったら・・・・」
杏「さっきも言ったでしょ、杏には関係ない事だって、それに・・・・・」
凛「それに?」
杏「ああいう事は、自分自身で乗り越えなきゃ、先に進めないと思うんだ。」
凛「・・・・・・・」
凛「え?」
杏「例えるなら、テストでいい点とれても、それを現実に応用できない、そんな感じの奴だし。」
凛「だったら・・・・」
杏「さっきも言ったでしょ、杏には関係ない事だって、それに・・・・・」
凛「それに?」
杏「ああいう事は、自分自身で乗り越えなきゃ、先に進めないと思うんだ。」
凛「・・・・・・・」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 00:25:55.66 ID:/E5JYLgG0
凛「・・・・・杏は強いね。」
杏「はぁ?」
凛「どんな時でもいつも通り振る舞える・・・・」
杏「・・・・・・」
凛「美城常務が来てからの・・・・色んなゴタゴタの中でも・・・杏は狼狽えなかった。」
杏「やることやってただけだよ。」
杏「はぁ?」
凛「どんな時でもいつも通り振る舞える・・・・」
杏「・・・・・・」
凛「美城常務が来てからの・・・・色んなゴタゴタの中でも・・・杏は狼狽えなかった。」
杏「やることやってただけだよ。」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 00:29:43.14 ID:/E5JYLgG0
凛「私は・・・杏が羨ましい。」
杏「ついにそう来たか・・・・」
凛「どんな時でもぶれない、鋼の精神が。」
杏「褒めすぎだよ。」
凛「私はダメ・・・ちょっとした事で・・・すぐ壊れそうになる・・・・ガラスの心・・・・」
杏「凛ちゃんはイベントに恵まれすぎてたからね、仕方ないよ。」
杏「ついにそう来たか・・・・」
凛「どんな時でもぶれない、鋼の精神が。」
杏「褒めすぎだよ。」
凛「私はダメ・・・ちょっとした事で・・・すぐ壊れそうになる・・・・ガラスの心・・・・」
杏「凛ちゃんはイベントに恵まれすぎてたからね、仕方ないよ。」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 00:39:45.09 ID:/E5JYLgG0
杏「それに、杏はただの怠け者・・・憧れちゃダメだよ・・・・」
凛「ふーん、怠け者が困ってる仲間のフォローとかするの?」
杏「う・・・・」
凛「怠け者が・・・複雑な数式の計算を暗算で解けるの?」
杏「やめ・・・・」
凛「本当は・・・杏が最初から本気出せば・・・・今までの事もっと楽に解決できたんじゃないの?」
杏「やめてよ!」
凛「!?」ビク
凛「ふーん、怠け者が困ってる仲間のフォローとかするの?」
杏「う・・・・」
凛「怠け者が・・・複雑な数式の計算を暗算で解けるの?」
杏「やめ・・・・」
凛「本当は・・・杏が最初から本気出せば・・・・今までの事もっと楽に解決できたんじゃないの?」
杏「やめてよ!」
凛「!?」ビク
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 00:43:12.53 ID:/E5JYLgG0
凛「どうしたの・・・・?」
杏「ハァハァ・・・好き勝手言いやがって・・・・」
杏「さっきも言っただろ・・・・杏は関係ない事には手を出さない・・・・当人が解決しなきゃいけない事もあるって・・・・・」
凛「杏・・・・・」
杏「何でも・・・杏に押し付けるんじゃない・・・・こんな小さな体に・・・受けきれるわけないだろ・・・・」
杏「ハァハァ・・・好き勝手言いやがって・・・・」
杏「さっきも言っただろ・・・・杏は関係ない事には手を出さない・・・・当人が解決しなきゃいけない事もあるって・・・・・」
凛「杏・・・・・」
杏「何でも・・・杏に押し付けるんじゃない・・・・こんな小さな体に・・・受けきれるわけないだろ・・・・」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 00:46:11.99 ID:/E5JYLgG0
杏「それに・・・もう一つ勘違いしてる・・・・」
凛「え?」
杏「杏は鋼の精神・・・そんな大それたもんじゃない・・・・」
杏「いつでもぶれない?どんな時でも狼狽えない?」
杏「そりゃそうだよ。」
杏「だって杏は・・・人間じゃないから。」
凛「え?」
杏「杏は鋼の精神・・・そんな大それたもんじゃない・・・・」
杏「いつでもぶれない?どんな時でも狼狽えない?」
杏「そりゃそうだよ。」
杏「だって杏は・・・人間じゃないから。」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 00:52:29.22 ID:/E5JYLgG0
凛「え・・・・?」
杏「だってそうでしょ?普段は全く動かないで、仕事の時や身近の誰かが困ってる時だけ動く・・・・」
杏「そんなの・・・・杏がいつも持ってる人形と同じだよ・・・・」
凛「そんな・・・・」
杏「杏は・・・・・きっかけっていうネジを巻かないと動かない・・・・ブリキの人形・・・・」
凛「・・・・・・」
杏「そんなの・・・・・生きてるって言える?」
杏「杏の時計は・・・・最初から止まってるんだよ・・・・」
凛「違う!」
壁ドン!
杏「だってそうでしょ?普段は全く動かないで、仕事の時や身近の誰かが困ってる時だけ動く・・・・」
杏「そんなの・・・・杏がいつも持ってる人形と同じだよ・・・・」
凛「そんな・・・・」
杏「杏は・・・・・きっかけっていうネジを巻かないと動かない・・・・ブリキの人形・・・・」
凛「・・・・・・」
杏「そんなの・・・・・生きてるって言える?」
杏「杏の時計は・・・・最初から止まってるんだよ・・・・」
凛「違う!」
壁ドン!
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 00:55:41.43 ID:/E5JYLgG0
杏「な・・・・・」
凛「ハァハァ・・・・・」
杏「・・・・杏、女の子に壁ドンされる趣味はないけど?」
凛「違う・・・・杏は人形なんかじゃない・・・・人間だよ。」
杏「はぁ?」
凛「いくらネジが止まろうと・・・・杏は生き続ける・・・・だって・・・・」
凛「杏のネジは・・・・私達がずっと巻き続けるから!」
杏「!」
凛「ハァハァ・・・・・」
杏「・・・・杏、女の子に壁ドンされる趣味はないけど?」
凛「違う・・・・杏は人形なんかじゃない・・・・人間だよ。」
杏「はぁ?」
凛「いくらネジが止まろうと・・・・杏は生き続ける・・・・だって・・・・」
凛「杏のネジは・・・・私達がずっと巻き続けるから!」
杏「!」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 06:25:05.39 ID:/E5JYLgG0
凛「私達みたいな未熟者が周りにいれば、杏は止まる暇ないでしょ?」
杏「だから杏に押し付けるなって・・・・」
凛「勿論、巻きすぎだって言ってくれれば、止めればいい。」
凛「杏が困ってるなら・・・・ちゃんと聞いてあげるから・・・・」
杏「凛・・・・・」
凛「ずっと動いてるなら・・・・・ちゃんと不満も吐き出してくれるなら・・・・」
凛「それは、生きてる人間の証じゃない?」
杏「・・・・・」
杏「だから杏に押し付けるなって・・・・」
凛「勿論、巻きすぎだって言ってくれれば、止めればいい。」
凛「杏が困ってるなら・・・・ちゃんと聞いてあげるから・・・・」
杏「凛・・・・・」
凛「ずっと動いてるなら・・・・・ちゃんと不満も吐き出してくれるなら・・・・」
凛「それは、生きてる人間の証じゃない?」
杏「・・・・・」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/18(水) 06:28:35.12 ID:/E5JYLgG0
杏「ったく、いつからポエム合戦になったんだよ・・・・」
凛「はは・・・・・」
杏「ん・・・でもありがとね、何かすっきりした。」
凛「そ、良かった。」
杏「・・・・・・」
ギュッ
凛「杏!?」
杏「ゴメン、しばらくこのままでいて・・・・・」
凛「うん・・・・・」
杏「うう・・・・・うええええん・・・・・」ポロポロ
凛「よしよし・・・・・」ナデナデ
凛「はは・・・・・」
杏「ん・・・でもありがとね、何かすっきりした。」
凛「そ、良かった。」
杏「・・・・・・」
ギュッ
凛「杏!?」
杏「ゴメン、しばらくこのままでいて・・・・・」
凛「うん・・・・・」
杏「うう・・・・・うええええん・・・・・」ポロポロ
凛「よしよし・・・・・」ナデナデ
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 00:04:35.61 ID:6SyNJsu60
凛「落ち着いた?」
杏「うん・・・・何とか・・・」グス
凛「フフ・・・・」
杏「もう・・・・どうすんだよこの空気・・・・」
凛「困ったね・・・・」
??「ワン!」ピョン
杏「わっ!」
杏「うん・・・・何とか・・・」グス
凛「フフ・・・・」
杏「もう・・・・どうすんだよこの空気・・・・」
凛「困ったね・・・・」
??「ワン!」ピョン
杏「わっ!」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 00:08:19.93 ID:6SyNJsu60
凛「ハナコ・・・・」
杏「へぇこの子が・・・・って・・・」
ハナコ「ワンワン!」ペロペロ
杏「ちょ・・・・くすぐったいってwww」
凛「フフ・・・あ、そうだ。」
カシャ
杏「ちょ・・・・何撮ってんの・・・・」///
凛「犬と戯れる杏・・・あまりにもレアな光景だったから・・・・」
杏「おい!」
杏「へぇこの子が・・・・って・・・」
ハナコ「ワンワン!」ペロペロ
杏「ちょ・・・・くすぐったいってwww」
凛「フフ・・・あ、そうだ。」
カシャ
杏「ちょ・・・・何撮ってんの・・・・」///
凛「犬と戯れる杏・・・あまりにもレアな光景だったから・・・・」
杏「おい!」
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 00:10:35.00 ID:6SyNJsu60
凛「フフフ・・・・」
杏「ハハハ・・・・もうしょうがないなぁ・・・」
凛「そろそろ寝よっか。」
杏「そうだね・・・」
凛「それじゃ・・・」
しぶあん「おやすみ~」
杏「ハハハ・・・・もうしょうがないなぁ・・・」
凛「そろそろ寝よっか。」
杏「そうだね・・・」
凛「それじゃ・・・」
しぶあん「おやすみ~」
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 00:14:40.35 ID:6SyNJsu60
~夜中~
杏「ZZZ・・・」
凛「・・・・」ジー
凛(寝顔だけ見ると、本当に子供みたいだね・・・)
凛(こんな小さな体で、ずっと私達の事陰で見守ってくれてたんだね・・・・)
凛(これからは、私達も杏を見守っていくよ。)
凛(だから、今はおやすみ・・・・)
杏「う~ん・・・・じゃあもう働かなくていいのか・・・・」(寝言)
凛「それはダメ。」
杏「ZZZ・・・」
凛「・・・・」ジー
凛(寝顔だけ見ると、本当に子供みたいだね・・・)
凛(こんな小さな体で、ずっと私達の事陰で見守ってくれてたんだね・・・・)
凛(これからは、私達も杏を見守っていくよ。)
凛(だから、今はおやすみ・・・・)
杏「う~ん・・・・じゃあもう働かなくていいのか・・・・」(寝言)
凛「それはダメ。」
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 00:16:46.50 ID:6SyNJsu60
~翌朝 快晴~
凛「いい朝だね。」
凛母「杏ちゃん、よかったらまたウチに泊まりに来てね。」
杏「はい!ありがとうございます!」
凛「ハハ・・・・全く・・・」
凛「いい朝だね。」
凛母「杏ちゃん、よかったらまたウチに泊まりに来てね。」
杏「はい!ありがとうございます!」
凛「ハハ・・・・全く・・・」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 00:20:14.63 ID:6SyNJsu60
凛「あ、そうだ、杏に渡す物が・・・」
杏「何?」
凛「はいこれ。」スッ
杏「花?」
凛「マツバギクだよ、良かったら大切にしてね・・・」
杏「あ、ありがとう・・・・・」
杏「何?」
凛「はいこれ。」スッ
杏「花?」
凛「マツバギクだよ、良かったら大切にしてね・・・」
杏「あ、ありがとう・・・・・」
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 00:28:33.21 ID:6SyNJsu60
杏「じゃ・・・もう帰るね。」
凛「うん。」
凛母「またね~」
杏「あ、そうだ凛ちゃん。」
凛「ん?」
杏「ガラスはガラスでも・・・壊れそうになっても何度も耐え抜いてきた・・・「防弾ガラスの心」も、悪くないと思うよ?」
凛「え・・・・」
杏「じゃあね~」タタタ・・・
凛「もう・・・・・ありがとね・・・・」
凛「うん。」
凛母「またね~」
杏「あ、そうだ凛ちゃん。」
凛「ん?」
杏「ガラスはガラスでも・・・壊れそうになっても何度も耐え抜いてきた・・・「防弾ガラスの心」も、悪くないと思うよ?」
凛「え・・・・」
杏「じゃあね~」タタタ・・・
凛「もう・・・・・ありがとね・・・・」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/19(木) 00:31:33.01 ID:6SyNJsu60
杏「はぁ・・・我ながららしくない事言っちゃったなぁ・・・」
杏「しかし花か・・・・」
杏「どこに飾ろうかな・・・」
杏「ん?待てよ・・・・」
杏「マツバギクの花言葉は確か・・・「怠け者」・・・・」
杏「ったく・・・・・あの野郎・・・・」
~おわり~
杏「しかし花か・・・・」
杏「どこに飾ろうかな・・・」
杏「ん?待てよ・・・・」
杏「マツバギクの花言葉は確か・・・「怠け者」・・・・」
杏「ったく・・・・・あの野郎・・・・」
~おわり~
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