1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 20:36:48.10 ID:pBkJ6wr80
日曜日

<新子家 リビング>

望「それじゃ、行ってくるよ」

憧「ん、気を付けて」

望「うん」

憧「行ってらっしゃーい」

ガラガラ..ピシャン..

憧「……………………」

憧(……さてと、あたしはどうしようかなー?夕飯まで家でじっとしてるのもいいけど……)

望「………ぉー!!憧ぉー!」

憧「……ん?お姉ちゃんの声?…なんだろ、忘れ物かな」ガラガラ..

憧「何?」

望「お客さん来てるよ~!」

憧「え?」

憧(お客さん?………今日はなんの約束もしてないけど……誰だろ?)??

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 20:39:19.11 ID:pBkJ6wr80
望「あ、どうぞどうぞ。入っていただいて構いませんから。……いえ、私はこれから用事がありまして……ええ。ごめんなさいね。ではまた」

憧(うーん………)

?「こんにちはー」テクテク

?「………………」テクテク

憧「あ」

?「久しぶりやねぇ~」

憧「憩さん!」

憧(三箇牧の荒川 憩さん……あと……隣にいるのは……)

?「……………………」

憧「対木さん!」

憧(覚王山の対木 もこさん……麻雀始めて5ヶ月で東海王者になった子……)

もこ「っ!!」ブツブツブツブツ...!

憧(インハイの時、練習に付き合ってくれた2人がどうしてうちに?)ンー?

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 20:41:40.70 ID:pBkJ6wr80
憩「急に来てもうてごめんなぁ?」

憧「いいえ、全然っ!あたし暇だったし、ちょうどよかったぐらいです!わざわざ来てくださって、ありがとうございます!」

憩「ほんま?よかったわぁ」ニコー

憧「対木さんもありがとう!」ニッコリ

もこ「っ!!……………」フイッ!ブツブツブツ..

憧「あ……」

憧(目をそらされちゃった……………んー、前から気になってたけど、何を呟いてるんだろ?……近付いてみよう)テクテク

もこ「……………」ブツブツブツ..

憧「……………」(聞き耳を立てる)

もこ「……半熟 眼球 隙間 縁取り 蜘蛛足 海老 噛み砕き 肉汁 汚泥 食道 透視……」ブツブツ..

憧(怖っ!何かよくわからない事を呟いてる!)

憩「ほら、もこちゃん」

もこ「!」

憧(……なんだろう?)

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 20:43:53.89 ID:pBkJ6wr80
もこ「………………」チラッ(憧を見る)

憧「♪」ニコッ

もこ「っ!」フィッ!(目をそらす)

憧「あ………」

憧(また目が合った途端に………あたし、嫌われてる?)

憩「もこちゃん、頑張って」

もこ「…………こん……」

憧「え?」

もこ「………こん……にちは」

憧「あ………こんにちは……」

もこ「っ!…………血潮 二度寝 絵の具 豆球 逆恨み 根こそぎ 竪琴 物差し 白馬 魂 祝い 呪う 舌 切断……」ブツブツ..

憧「……………」ポカーン...

憧(なんなの一体………そりゃ確かに練習の時も大した会話は無かったし、全然仲良しじゃないけどさ……目も合わせてくれないなんて……ちょっとへこむ……)

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 20:46:08.92 ID:pBkJ6wr80
憩「憧ちゃん、ちょいこっち」(もこから離れ、手招き)

憧「?」テクテク

もこ「………桜 落下 海辺 星屑 裏面 野菜 識別不可 可能 不可能 道筋 長唄 餌 餌 餌 餌……」ブツブツブツ

憧「……憩さん?」

憩「…あんな?もこちゃんな、めっちゃ照れ屋さんやねん。せやから目ぇ合わせるの苦手なんよ」

憧「なるほど……そういう事ですか……あ、じゃあ…ブツブツ言ってるのはなんなんです?……ちょっと怖いんですけど」

憩「あー……あれは落ち着くための儀式みたいなもんかなぁ?」

憧「儀式?」

憩「うん。憧ちゃんに挨拶するん緊張したやろし、リラックスしようとしてるんや。もこちゃん、知ってる言葉を呟くと落ち着くらしいわ」

憧「そ、そうなんですか……」

憧(挨拶だけで緊張って………そこまでの照れ屋って凄いなー……)

憩「せやから怒らんとってな?」

憧「え?あ、はい。というか全然怒ってないですよ?」

憩「そうなん?」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 20:50:42.42 ID:pBkJ6wr80
憧「ええ。露骨に目をそらされたので嫌われてるのかな、ってちょっとショックではありましたけど」アハハ

憩「あはは、やっぱり…………うちも最初は少し落ち込んだわ」

憧「そうなんですか」

憩「うん。けど嫌われてるとかありえへんから心配せんでええよ、っちゅうか……今日憧ちゃんに会いたいって言うたの、もこちゃんやからね」

憧「へ?」

憩「うちはその付き添い。せやから………」チラッ

もこ「指揮 沼 衝動 身ぐるみ 刹那 苦難……」ブツブツ

憩「もこちゃ~ん!」

もこ「っ!」ビクン!

憩「憧ちゃんに説明したって~!今日の目的はなんなんか!」

憧「目的……?」

もこ「………あ………う……」オロオロ

憧「……………」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 20:52:48.24 ID:pBkJ6wr80
憩「……あかん……緊張しすぎて完全に混乱しとる………ごめん、憧ちゃんから聞いたってくれへん?」

憧「え、あ……はい、わかりました」

憧(………なんか、全然事情が呑み込めないんだけど……)テクテク

もこ「っ!」

憧「……あー………えと、あたしに何か用………とか?」

もこ「ぅ………わ…………」

憩「大丈夫やで!もこちゃんファイト~!」

もこ「あ……………」

憧「…………………」

もこ「…………………………あの」

憧「うん」

もこ「私を……………」

憧「うん」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 20:55:02.05 ID:pBkJ6wr80
もこ「新子さんの…………お人形にして欲しいの……」

憧「うん……………………………え?」

憧(人形?)

もこ「いっぱい………たくさんあるお人形の中の………それのお人形にして欲しい……」

憧「……………………」

憧(ど、どういう事………?意味がわかんない……)

もこ「………………だ………だめ?」

憧「………え?いや、ダメとかじゃなくて………あのさ」

もこ「うん……」

憧「どういう意味……かな?」

もこ「あっ………えと…………新子さんの持ってるお人形さんに、私をして欲しい」

憧「…………あ、あたし……人形なんて持ってない……けど………」

もこ「っ!そ、それなら……私を……私の塊を留めるから、手にしてくれれば……中身が伴うかはわからないけど……色はちゃんとあるから」

憧「か、かたまり?とどめる?」???

憧(ちょっと待って………こんなに話が通じない人、初めてだよ………どうしよう………)

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 20:57:12.82 ID:pBkJ6wr80
もこ「………………ぅぅ」(不安そうな表情)

憧(……そんな顔しないでよ~………あたしが対木さんに意地悪してるみたいじゃん……)

憧「け、憩さん……」チラッ

憩「うーん………やっぱり最初は難しいかぁ………」

もこ「あ、荒川さん……」ウルウル

憩「わかった………うちが説明するわ。………えっとなぁ、今のを要約すると……」

憧「はい……」

憩「『私とお友達になってください』っちゅう事や」

憧「……………………」

もこ「っ!」コクコクコク!

憧「なるほど。私とお友達になってくだ……ええっ!?」

もこ「………」

憧「じゃ、じゃあ人形って……?」

憩「お人形は………もこちゃんなりの表現っちゅうか………要は憧ちゃんにとって大切な存在になりたい……って感じなんかな?」

18: >>15 原作ではブツブツのみ 2013/02/24(日) 21:00:46.47 ID:pBkJ6wr80
もこ「うん……大切なお人形さんみたいに…………新子さんの範囲に…私を置いて……欲しい」

憧「あー………なんとなくわかってきたかも………いや、でも他にも塊とか中身とか……」

憩「それは自分自身の性格とかそこらの事ちゃう?」

もこ「そう……私が持ってる……映し出してる景色……」

憧「??」

憩「ま、まぁ、そういう訳……やね」

憧「……はい………?」

もこ「………………」

憧(説明されてもよくわからない………いや、別に友達になるのは全然かまわないんだけど………)ウーム

憧「………………対木さん」

もこ「……な、なに……」

憧「理由……聞いてもいいかな?」

もこ「………え……」

憧「あたしと友達になりたいって思ってくれたきっかけとか……そういうの。なんか気になって」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:06:30.71 ID:pBkJ6wr80
もこ「あ……………それは…………」

憧「…………………」

もこ「…………透明」

憧「え」

もこ「初めて会った時……新子さんが透明だったの」

憧「と、透明?」

もこ「うん……足が範囲に入って、言葉をかけてくれた時………私の管にスルッて………引っかからないで流れてきた」

憧「………………」

憧(初めて話しかけた時の事………かな?……『よろしく』って言っただけだったと思うけど……)

もこ「それがとても透明で……捕まえられないぐらい………直接映してないから見えないけど、撫でられたのは覚えてる……」

憧(撫で……え?……あたし触ってない……)

もこ「忘れられなくなったの………だから………」

憧「…………………」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:08:41.26 ID:pBkJ6wr80
もこ「……………っ!」(憧を見つめる)

憧「あ………………」

もこ「わ、私………新子さんの……お人形………になりたい……」フルフルフル...

憧(………顔も真っ赤だし、ずっと震えてる……)

もこ「……………」フルフル...

憧(そりゃそうか……目を合わせるのが苦手で、ただ挨拶するだけでも緊張しちゃうんだもんね……)

憧(でも目をそらさず、ちゃんとあたしを見て、あたしと友達になりたいって言ってくれてる…………これってなんか………嬉しいかも)フフッ

もこ「……………」フルフル...

憧「…………じゃあ」

もこ「っ!?」

憧「今からあたしたちは友達って事で」ニコ

もこ「わ…………」

憧「よろしくね!………もこ♪」

もこ「っ////////」ボフンッ!

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:11:01.16 ID:pBkJ6wr80
憩「ふふ……」

もこ「灰汁 未曾有 光 歌劇 波 仕打ち 黒目 壊死 要 忸怩……///」ブツブツブツ..

憧「あはは」

憩「もこちゃん、よかったなぁ」

もこ「う、うん………あ………ああ……………あああありがと……」ペコ

憧「ううん、あたしも友達が増えて嬉しいし」

もこ「新子さん……」

憧「憧でいいよ」

もこ「え………あ、う……」チラ

憩「呼んだらええやん♪」

もこ「……………あコ」

憧「うん」

憧(イントネーションがちょっと独特だけど……うん、いい感じ)

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:13:17.30 ID:pBkJ6wr80
もこ「あコ………あコ……あコ……あコ…あコ…あコ…」

憧「うん」

もこ「あコあコあコあコあコあコあコあコあコあコあコあコ……!!」

憧「ちょ、ちょっとストップ……わかったから」

もこ「あ………うん」

憩「よほど嬉しいんやねー」ニコ

憧「そ、そうなんだ」

もこ「……」コクコク

憩「あ…ほらもこちゃん。あれ渡し」

もこ「あ……そうだ………」ガサゴソ

憧「?」

もこ「これ………バレンタインのプレゼント」

憧「え?ありがとう………でも……バレンタイン?もう過ぎてる、けど……」

もこ「知ってる。だけど……月夜の星を最初に見たのが幾つも重なってた。数の分だけ寄せると、今日が私のバレンタインデー…」

憧「???」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:15:27.13 ID:pBkJ6wr80
憩「えっとな、夜まで寝てた日が何日かあって、2月14日にその日数を足したのが今日なんやて」

憧「は、はあ…」

もこ「…………」

憧「え?な、何?」

もこ「……食べて……」

憧「あ、チョコ?うん…わかった」ガサガサ

もこ「………………」チラ..チラ

憧「いただきまーす」アムッ..モグモグ

もこ「………………」....チラッ

憧「………ん!」

もこ「っ!」ビク

憧「これ美味しい!」

もこ「……」ホッ

憩「よかったやんか」フフ

もこ「……」コク

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:20:05.24 ID:pBkJ6wr80
憧「かなり本格的……お店で買ったやつ?」

もこ「…私が作った」

憧「マジ!?もこ、凄~い!こんなに美味しいの作れるんだ!?わー、いいなー!」

もこ「////////」

憧「ねえ、どうやって作ったの?」

もこ「ざ、雑誌見て……」

憧「へぇー!なんて雑誌?教えてよ~」

もこ「……教えない」

憧「なんでー?」

もこ「………かゆくて……つねりたくなるから……」

憧「……………?」

憧(……よくわからないなぁ……でもチョコ美味しかったし、作り方知りたい)

憧「いいじゃんいいじゃん!ねぇお願い教えて♪」

もこ「……………」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:25:00.60 ID:pBkJ6wr80
憧「ね?」

もこ「…わ、わかった」ゴソゴソ

憧「やった!」

もこ「この雑誌……」

憧「あ、持ってきてるんだ?」

もこ「…う、うん……あコの問いに納められるように……」

憧「そうなんだ~。で、どのページ?」

もこ「ここ………あっ」ササッ

憧「………なんで隠すの?」

もこ「……………レシピは左」

憧「でもこっちのページもチョコの記事だから読みたいんだけど……手、どかして?」

もこ「……………」フルフル

憩「ふふ……」

憧(…………この反応はなんなの?……よっぽど変な記事か、自分で何か書き込んだ?……どちらにせよ、そっちがその気なら………)

もこ「………」ダメダメ..

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:27:10.23 ID:pBkJ6wr80
憧「すぅー………………っわぁあああーー!!!」

もこ「っ!?!」ビクゥッ!!

憧(よしっ、手が離れた!)シャッ

もこ「あ………」

憧「何が書いて…………って………」

もこ「…………」フィッ..

憧「『憧れのあの人をオトす超本格チョコ特集』……んん?」

憧(別に普通じゃん……よくある見出し)チラ

もこ「……外人 仏 エノキ 吐瀉物 未来カー えくぼ 三蔵 手記 悲壮……」ブツブツブツ..

憧(ああ…そっか。彼氏とか好きな人にあげるような本格的チョコを友達に渡すって事は、彼氏とかいないのがわかっちゃうから恥ずかしがってたんだね)

憧(あたしは特に気にしないけど、もこみたいな繊細そうな子は気にするのかな)

もこ「倍返し 寝首 秩父 残存勢力 野良犬 誕生 基礎 僻地……」ブツブツ..

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:29:49.03 ID:pBkJ6wr80
憧「もこ」

もこ「マグマ……っ!」ピクン

憧「ありがとう。参考になったよ。はい」

もこ「…………あ……うん………あの」

憧「?」

もこ「………変……じゃない?」

憧「え?」

もこ「私……変じゃない?」

憧「うん、変じゃないよ」

もこ「ぁ………」

憧「むしろあたしの為にこんなに美味しいチョコを作ってくれた事が凄く嬉しいよ。本当にありがとう」ニコッ

もこ「っ……!」

憧「………あたしもお返しにチョコをあげられたらって思うんだけど……あいにく材料も無いし……」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:32:26.24 ID:pBkJ6wr80
もこ「ううん……あコの中に落ちただけで私は…引き出そうとか、しないから……」

憧「いや、さすがに貰いっぱじゃちょっとね……せめて何かお返しを……」

憩「ほならこうしよう!」

憧・もこ「?」

憩「これからお買い物とかして遊ぶんや!」

もこ「………ぁ………ぅ……」

憧「買い物か……」

憩「もこちゃんも憧ちゃんも楽しい!これで万々歳やね!」

憧「うん、いいかも。そうしよっか?」

もこ「あ……ぇと……………………………………………………………うん」

憩「決まりや~!気ぃ付けて行ってくるんやで?」

憧「へ?いやいや、憩さんも行きましょうよ」

憩「うちも行きたいのは山々なんやけどね、これから用事があるんよ」

憧「用事ですか?」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:37:06.62 ID:pBkJ6wr80
憩「うん。最初からもこちゃんがチョコ渡すの見届けたら帰るつもりやってん」

もこ「…………ごめんなさい」

憩「あっはは、謝らんといてぇや。うちが好きで付き添いしてんから」

憧「じゃあ……もう行っちゃうんですか?」

憩「せやな。そろそろ行かんと」

憧「わかりました。今度、憩さんも一緒に遊びに行きましょうね」

憩「ええなぁ♪是非声を掛けてな。ほなまたね~」テクテク..

憧「え……あ、はい」

もこ「また……」

憧「………………」

憧(途中まで送ろうと思ったんだけど……憩さん、歩くの早いなぁ……急げば追いつけなくもないけど)チラ

もこ「……………」

憧(もこは……服装的にもゆっくり歩いた方がいいよね…………うん、あたしらはゆっくりでいいか)

憧「……じゃあ……行こっか?」

もこ「…………」コクリ

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:41:28.55 ID:pBkJ6wr80
○△デパート

憧「さて、どこから見て回ろうか?」

もこ「……………」

憧「もこ?」

もこ「………あコを軸にする……」

憧「軸?………あたしに任せるって事?」

もこ「…………」コクリ

憧「そっか、じゃあとりあえずブティックかな?えっと……何階だったっけ?地図地図……んーと……」

もこ「…………」テクテク

憧「そうだった。もこ、3階に………ってあれ?」キョロキョロ

憧「…………もこがいない……」

憧(え?でも地図を見てたのはほんの10秒ちょっとだし……ていうか、黙っていなくなるのは勘弁してよ……)

憧(……近くのエスカレーターに乗ったなら1階だけとも限らないし……下手に動くとまずいか……お互い携帯番号も知らないし)

憧(しばらく待ってみよう。もこの服装は遠目でも目立つから視界に入ればすぐ気付けるはず!)

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:43:42.07 ID:pBkJ6wr80
3分後―――

憧「………あっ!」

もこ「……………」テクテク

憧(戻ってきた!)

もこ「?」

憧「はぁ~……もう、どこ行ってたのよ?」

もこ「……………」

憧「ん?」

もこ「………////」

憧「ど、どしたの?」

もこ「………///」

憧「な、何?なんで黙ってるの?」

憧(もしかして……変な人に何かされた……とか?)

もこ「………////」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:46:01.13 ID:pBkJ6wr80
憧「黙られると凄く気になるから!教えて!」

もこ「……////」

憧「ね?」

もこ「…………お………おしっこ…」

憧「は……………」

もこ「…………////」カァァ..

憧「あ、ああ……なるほどね……そっかそっか、確かにすぐ近くにトイレあったわ……」

もこ「…仏蘭西 茶碗 黒酢 揚羽 聖 下戸 世界 細胞 枯葉……」ブツブツ..

憧「ごめんごめん、恥ずかしいよね……うん。でもさ、急にいなくなられるとあたしも困るし」

もこ「……!」

憧「だからさ、せめて」

もこ「………」キュッ(憧の服の裾を掴む)

憧「あ………」

もこ「………これで……」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:48:10.72 ID:pBkJ6wr80
憧「………いや、どこか行く時には声を……」

もこ「………//」

憧「かけてくれれば……」

もこ「………//」

憧「…………えと」

もこ「…………」クイクイッ..

憧(このまま行こうって事かな?……ちょっと恥ずかしいけど……いいか)

憧「………じゃあ……出発で」

もこ「……」コクコク

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:53:43.55 ID:pBkJ6wr80
3階

憧「~♪」テクテク

もこ「………」テクテク

憧(おっ、新しいショップが入ってる。アクセ可愛いの揃ってるっぽい……後で見に来よう)

もこ「………………………」フラー..

憧(うわ、あのバッグ超おしゃれ!欲しいな~)

憧「っと」

憧(今日はもこと買い物に来てるんだから、あたしだけ盛り上がってちゃダメだよね、うん)

憧「もこは入りたいところ…」クルッ

憧「………………」

憧「……………………いない」

憧「ちょっ……マジ!?さっきのさっきじゃん!」

憧(途中でどこかのショップに入ったのかな?すぐに戻って1件ずつ探して……)

憧「………いや」

憧(ここで動くとはぐれそう……少し待つ)

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:56:25.14 ID:pBkJ6wr80
7分後―――

もこ「…………」テクテク

憧「あっ!」

憧(やっぱり帰ってきた!)ホッ

憧(いやいやいや……ホッ、じゃないって!きちんと注意しよう!)

憧「もこ。あのさ……」

もこ「ごめんなさい」ペコリ

憧「へ?」

もこ「離れて……ごめんなさい」

憧「あ、ああ……うん」

もこ「……………」シューン..

憧(……うわ、かなり落ち込んでるっぽい……)

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 21:59:20.04 ID:pBkJ6wr80
憧「ま、まぁまぁ、次から気を付けてくれればいいって……それより、どこ行ってたの?もこがどんなショップ好きか興味あるからあたしも連れてってよ」

もこ「……………」

憧「……もこ?」

もこ「…………おしっこ」

憧「……………はい?」

もこ「おしっこ行ってた……」

憧「え?でもさっき……」

もこ「………1階のおしっこは、中しか空いてなくて……右も左も閉まってたの」

憧「?……両端に人が入ってたって事?」

もこ「………」コクリ

憧「…………それで……しなかった?」

もこ「右も左も寒いの嫌……」

憧「……そう………で、結局トイレは……済んだの?」

もこ「…………」コクリ

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:01:41.40 ID:pBkJ6wr80
憧「……そっかー。よかったよかった」

憧(要するに、1階のトイレは両端が空いてなかったからしないで戻ってきた。で、この階のトイレで用を足したと)

憧(………両端以外ではしないとか………いや、それ以前に……もこって色々変わってる子だよね……)

もこ「………ごめんなさい」

憧「え?あ、ううん、それはいいんだけど……言ってくれればよかったのに」

もこ「?」

憧「いや、トイレならトイレって」

もこ「…………恥ずかしい」

憧「…わかるけどさ」

もこ「……あと……」

憧「?」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:03:55.62 ID:pBkJ6wr80
もこ「あコが……水を吹いてたから……」

憧「………………は?」

もこ「ここに来てからのあコ……金の光る水を吹いてて………」

憧「???」

もこ「照明より眩いの……粉も風に乗ってるし……凄く楽しそう……だから私、止めたくない……」

憧(…………水とか粉ってのはちょっとわかんないけど………あたしが楽しんでるのを邪魔したくないから黙って行った……って事?)

もこ「…………ごめんなさい」キュ(裾を掴む)

憧(……あたしのせいにして自分を正当化しようとしてる感じは全くない……本心で言ってる……)

憧「……………」

もこ「…………」

憧(………本当に不思議な子。おかしな事言い出したかと思えば、こうやって謝って………)クス

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:08:10.46 ID:pBkJ6wr80
憧「………もこ」

もこ「っ、ごめんなさい……」

憧「もう……そんなに謝らないの」

もこ「え……」

憧「……あたしら、友達なんだからさ。ごめんは1回でいいって」ニコッ

もこ「………あコ……」

憧「それよりさ、せっかくの買い物なんだから、もっと楽しく!」

もこ「うん……ありがとう」

憧「ん……よし!じゃあ早速、もこの行きたいとこ行こ!ね?」

もこ「…………」コクリ

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:10:30.97 ID:pBkJ6wr80
ブティック○△

もこ「ぁ………」

憧(わー、凄いなぁ……フリフリのキラキラのシャラララーンって感じ?和とか好きそう…)

憧(普段こういうショップ入らないから新鮮だなぁ……あ、可愛い)

憧(…………けど、こういうフリルたっぷりの服、あたしには絶対似合わないよね……)ハハ

憧(昔、和に頼んで服を交換してもらった時も、ビックリするぐらい違和感あったもん)ハァ

憧「………」チラ

もこ「………わ……わ」キョロキョロ

憧(……もこには超似合うだろうなぁ………得だよねー、こういう服似合う人。オシャレ系着た時もギャップがまたいい感じになるし)

もこ「………あ」ピタッ

憧(……何かいいのあったのかな?あそこは……ぬいぐるみコーナーか)

もこ「…………可愛い………」ニコッ

憧「あ……っ……」ドキッ

憧(もこの笑顔、初めて見た………なんていうか………)

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:13:19.63 ID:pBkJ6wr80
もこ「♪」ニヘー

憧(超可愛いんですけど!!)キューン!

もこ「…………」サッ

憧(ん?棚に戻しちゃった……)

憧「……買わないの?」テクテク

もこ「……お金、高いから」

憧「そうなの?………3000円か……まぁまぁ…だね」

もこ「うん……あコは、いいの手に取った?」

憧「え?あはは、あたしにはちょっと着こなせないから、見てるだけ」

もこ「そう……」

憧「うん」

憧(………3000円か……)チラ

もこ「!…っ……」フィッ..

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:16:44.41 ID:pBkJ6wr80
憧(プレゼントするって言ったら……喜んでくれるかな?…………もう1度、あの笑顔を見せてくれるかな?)

憧(でも友達だからっていきなりプレゼントってのもおかしい……かも…)

憧(いや、でも奈良までの運賃とかチョコの材料費とか、他にも費用は掛かってるはずだし……3000円でもお返しとしては足りないくらいだよね、うん!なら……)

憧「……あ、あのさー」

もこ「?」

憧「……そのぬいぐるみ……買ったげようか?」

もこ「っ!!??」ニパァァ!

憧「っ!」クューン!

憧(ああ!やっぱりいいっ!この笑顔……可愛すぎ!!)

もこ「……あ……………ううん、大丈夫」

憧「え?なんで?」

もこ「………あコのお金はあコの為にある」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:20:25.53 ID:pBkJ6wr80
憧「…………」

憧(それはもっともなんだけど………そう言いつつも……)

もこ「……………」(ぬいぐるみをチラチラ見る)

憧(未練タラタラなのがまた……いいなぁ…)キューン

憧「…わかった。自分の為に使うよ」

もこ「………」コクコク

憧「って事で、奈良までチョコを渡しに来てくれたもこへのお礼として、このぬいぐるみをプレゼントする」

もこ「!………あコ……」

憧「それがせめてものお返し。あたしの為だと思って受け取ってよ」

もこ「………ありがとう」ニコリ

憧「~~~~~!!」キューン!

憧(うわー!やばっ!経験した事ないけどなんとなくわかる。多分あれだ!愛娘の笑顔見たさにプレゼントしまくる母親の心境!)

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:25:18.38 ID:pBkJ6wr80
憧「じゃ、じゃあさ、どれがいい?好きなの選んで!」

もこ「ん……………………あ…この子」

憧「あれ?さっき見てたのじゃなくていいの?」

もこ「うん……この子の色の中にある色と輪郭が好き……あと波の感じもいい……多分この中で1番早く笑ったんだと思う」

憧「??……なんにせよ、気に入ってくれてよかった」

もこ「あコ……ありがと」

憧「き、気にしなくていいって」エッヘヘ

もこ「永遠に大切にする……」ギュゥ..

憧(よかった……喜んでくれた……うぅ……やばい……もこが可愛すぎてニヤケが止まらない……)ニヘラ

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:29:20.69 ID:pBkJ6wr80
夕方

<駅前>

もこ「あコ…」

憧「ん、何?」

もこ「私……もう戻る……」

憧「え……あ!もうこんな時間だったんだ……」

もこ「…………」コク

憧「えっと……1人で大丈夫?」

もこ「…………」コクコク

憧「……そっか、じゃあ今日はこれで。………楽しかったよ」

もこ「私も…………楽しかった………あコのお人形になれて嬉しかった」

憧「あ、うん……あたしも」

もこ「……ジィヌャ……プレゼントしてくれて……本当にありがとう」

憧「あはは、もう名前付けてるんだ。うん、大切にしてくれたらあたしも嬉しいよ」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:31:30.73 ID:pBkJ6wr80
もこ「絶対する。永遠に見続けてもらう…」ギュ

憧「うん………あ、チョコありがとね。嬉しかったよ」

もこ「っ!」コク

憧「………最後にもう1度、あたしの目を見て欲しいな~」

憧(しっかりと見てくれたの、あたしの家での1回だけだからね……本当に照れ屋だなぁ)クス

もこ「ぁ……ぅ………」

憧「…………ねぇ」ニコ

もこ「っ///」フィッ!

憧(………ああ………可愛いなぁ、もう……)

憧「ねぇ~、もこ~」

もこ「………あぅ………………い、色々……あ……ありがとう///」(憧を見つめる)

憧「はぁあああ~~!」キューン!

もこ「っ///」フィッ!

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:34:34.05 ID:pBkJ6wr80
憧「こちらこそいいものを見させてもらったよ、ありがとう!」

もこ「……?…………じゃあ私は………戻る………それじゃ……」

憧「あ、うん。またね」

もこ「……………」コクコク..スタスタスタ..

憧「………………」バイバイ

憧(今日は楽しかった……途中から完全に愛娘を溺愛する母親気分だったよ……)

憧(ショップ巡りで、もこに色んな服着せまくったり……また素材がいいから全部似合うんだよね……ミニスカートを恥ずかしそうに押さえてるもこ……やばかった…)

憧(でも……可愛いだけじゃなくて、変わってるところもなんかいいよね)フフ

憧(3段アイスを手づかみで食べたり、『ベンチの木目で曲がれって書いてあった』とか言って関係者以外立ち入り禁止のドアに入ろうとしたりとか……)

憧(意味わからない行動もするし、言ってる事が理解出来ない部分もあるけど……なんだろ?)

憧(そんなもこと一緒にいるの……楽しい。あたしの周りにいないタイプだからかな?)

憧(……もっと色々話したかったけど……これ以上帰りが遅くなったらまずいよね……ま、電話とかメールなら………)

憧「あっ!!」

憧(番号交換してなかった!!やばっ!追いかけないと!)ダッ!

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:36:44.29 ID:pBkJ6wr80
<駅>

憧(もこ……っ……間に合うかな?)キョロキョロ

もこ「…………」(ベンチに座ってる)

憧「あ!いた!」タタッ

もこ「………あコ……?」

憧「はぁ……はぁ……よかった………まだいてくれて……ここで何してたの?」

もこ「ジィヌャを7分抱きしめてから行こうと決めたから……」

憧「そっか……ありがとね、ジィヌャ」ナデ

もこ「?」

憧「……携帯番号とメアド、交換したくてさ」

もこ「ゎ……」

憧「いいかな?」

もこ「う、うん………」(手帳を取り出す)

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:43:24.31 ID:pBkJ6wr80
憧「あれ?赤外線で簡単に出来るけど」

もこ「……自分の存在、入れてないから……」

憧「そうなんだ?」

もこ「あと…自分で書いた字の方が好き……」

憧「なるほど。もこらしいかも」クス

もこ「これ……」

憧「ん、ええっと……『mokomoko‐lovery~…』これは……」

憧(自分でラブリーって……いや、ラブリーだけどさ)

憧「あー、その……これ、もこが決めたの?」

もこ「………」フルフル

憧「違うんだ?」

憧(そりゃそうか。でもそれじゃ誰が……)

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:45:43.66 ID:pBkJ6wr80
もこ「らンちゃんが付けてくれた…」

憧「らンちゃん?」

もこ「……百鬼 藍子(なきり らんこ)ちゃん」

憧「あ、その人って静岡の個人戦1位の?あたしらの練習に付き合ってくれた……」

もこ「………」コクコク

憧「…………仲、いいんだ?」

もこ「………」コクコク

憧「……………ふーん……」

憧(……そりゃ他に友達もいるでしょうよ。憩さんもそうだし……でもなんか……んー……面白くないなぁ)

もこ「…こっちが私の数字……」

憧「あ、ちょっと待って。今登録するから」ピッピッ..

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:47:58.46 ID:pBkJ6wr80
憧「―――よし、登録完了したよ。はい、どうぞ」

もこ「ありがとう……下手でごめんなさい」

憧「いいって」

憧(登録の仕方がよくわからなくて戸惑ってる姿がまさにラブリーだったし)

もこ「あコのデータ……」(携帯をナデナデ)

憧(……ちょっと喜んでくれてる……のかな?だったら嬉しい)フフッ

アナウンス「まもなく○番線に~」

もこ「!……」スクッ

憧「あ、もう行くの?」

もこ「…うん………乗る……」バイバイ

憧「ん、じゃね」バイバイ

憧「……………」

憧「さて、帰るか」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:52:43.67 ID:pBkJ6wr80
<憧の部屋>

憧「ふぅ~、さっぱりした」ガチャ バタン

憧「……あれ、メール来てる。……もこからだ!」ピッ

from:もこ

title:もこ

本文:
このアドレスはあこのアドレス
私のアドレスからあこのアドレス
今日は嬉しかった また2人で行きたい
ジィヌャも言ってる やっぱり最初に笑ったんだって

憧「ふふっ……もこらしいなぁ……」

憧(買う時も言ってたけど、この『最初に笑った』ってどういう意味なんだろうな~、聞いてみよっと)ピッピッ..

憧「……………」

♪~

憧「!……返ってきた」ピッ

もこ『あの場所にいた子たちの中で1番最初に笑って 笑顔を他の子たちに教えた』

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 22:55:11.18 ID:pBkJ6wr80
憧「うーん……これは……『リーダー的な存在って事?』……送信」ピッ

♪~

もこ『リーダーは他の子だと思う ジィヌャはあくまで気付いただけ』

憧「んんん?……わかんない……頭で考えたらダメだなぁ…えっとじゃあ……」

――――

憧「あれ?返事が来ない……寝ちゃったのかな?………って、2時過ぎてる!」

憧(夢中で質問しまくってたら………うわ、迷惑かけちゃったなー)

♪~

憧「っ!」ピッ!

もこ『もっとあことお話したい でもあくびあくびあくび あこごめんね おやすみなさい』

憧「…………もこ………やばい……」

憧(眠い目をこすりながらジィヌャを抱きしめてポチポチとメール打って、送った瞬間にスヤスヤと……可愛すぎるっ!)キュンキュー!

憧「ぅ~……なんか目が冴えちゃったよ……もう……」ドキドキ..

憧(また明日…いや、今日か……もことメールするのが楽しみだ……)

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:00:46.08 ID:pBkJ6wr80
1ヶ月後―――

<阿知賀女子学院 麻雀部部室>

憧「~♪」ピッピッ

穏乃「またメールしてる……」

玄「すご~く楽しそうな顔してるね」

宥「うん」

灼「……また対木さんかな?」

穏乃「わ、灼さん!それ言ったら…」

憧「そう!もことメールしてたのよ!」

灼「しまった……スイッチ入れちゃった…」

憧「今もね、昨日のドラマの話してたんだ~!知ってる?○チャンネルの9時からやってるやつ!」

灼「あ、うん……男女3人の修羅場話でしょ?」

憧「そう!そのドラマ、もこはどういう風に見えたか聞いたんだけど『食べられない車輪が集まってる感じで危険……溶かす時も大変…』だって!」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:02:54.01 ID:pBkJ6wr80
玄「うわわ……どういう事だろう?」

宥「………わかんない……」フルフル

憧「でしょ!?でもね、それがもこの感性なんだよね!あたしと全然違う見方だから面白いんだ~!」

穏乃「そ、そう……よかったじゃん」

憧「あ、だけどね?もこって非常識ではないんだよ?確かに言動は変わってるけど、ちゃんとしてるところもあるんだから!」

灼「何も言ってな…」

憧「この2つのバランスがまた凄くいいの!子供の様で大人な感じ!?でもやっぱり幼くて愛らしいってゆーか…」

玄「憧ちゃん……対木さんの事になると周りが見えなくなるみたいだね…」

宥「彼氏さんみたいだね~」ポワー

憧「もう~、宥姉ったら何言ってるの?彼氏じゃなくて友達だから!」

玄「……でもなんだか好き好きオーラが出てるような……」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:05:10.32 ID:pBkJ6wr80
♪~

憧「あ!返信きた!ふんふふーん♪」ピッピッ..

憧「……え………………」

灼「?」

憧「………………………」

穏乃「固まっちゃって……どうしたの?」

憧「………………これ」スッ

穏乃「え?メール見ていいの?ええと…」

もこ『さようなら』

穏乃「…………これは……?」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:08:21.05 ID:pBkJ6wr80
憧「わ、わかんない……さっきまで普通に可愛くやり取りしてたのに……」

穏乃「……直前に対木さんに送ったメールが原因とか?」

憧「………『前にオススメした本、読んだら感想聞かせてね』って送っただけ……」

穏乃「それで………さようなら……?」

憧「一体何が………あ、わかった………違う人宛のメールを間違えて送信したんだ…うん……」

穏乃「その可能性はあるよ!ちょっと待ったらごめんねメール来るって!」

憧「そ、そうだよね?」

穏乃「きっとそうだよ!」

憧「…よしっ、少し待とう」

穏乃「うんうん」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:10:22.85 ID:pBkJ6wr80
30分後―――

憧「……………」

穏乃(返信が来ない)

憧「もこぉ………」

灼「………電話してみたらどう?間違えて送った事に気付いてないのかもしれない」

憧「そ、それよ!よぉし………」ピッピッ..

憧「…………繋がらない……電源切ってるか圏外……」

灼「…………」

憧「…………」ドヨーン..

玄(空気が重いよぉ……)

宥(あったかくない……)

穏乃「…対木さんの知り合いの人に聞いてみたらどうかな?」

憧「え」

穏乃「もしかしたら何かわかるかも!」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:15:47.57 ID:pBkJ6wr80
憧「なるほど……憩さんに聞いてみる!」ピッピッ

穏乃「うん」

憧「……………あ、もしもし。新子です」

憩『こんにちは~♪どないしたん?何か用事~?』

憧「あのですね……憩さんは、もことメールとかします?」

憩『するでー?』

憧「あ、じゃあ聞きたいんですけど、もこからいきなり『さようなら』ってメール来た事あります?」

憩『いや、ないけど』

憧「そ……うですか……」

憩『…さようなら、て来たん?』

憧「……はい。しかも電源切ってるみたいで……電話も繋がらないんです……」

憩『そうなんや……ほならうちからも連絡取れるか試してみるわ』

憧「ありがとうございます………」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:17:53.18 ID:pBkJ6wr80
憩『うん、ほなまた後で掛け直すわぁ。それじゃ』

憧「はい……」ピッ

憧「…………………」ハァァァァァァァ...

穏乃「憧………」

憧「……みんなごめん………あたし帰る……」フラフラ

穏乃「えっ」

憧「もうなんか……力が出ない……」

灼「そう……みたいだね。今日は帰った方がいいかも」

玄「えと……帰り道大丈夫?送ろうか?」

憧「平気平気……きっと戻るから……はは……」フラー

穏乃・灼・玄・宥「……………」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:19:59.49 ID:pBkJ6wr80


<憧の部屋>

憧「………はい、ありがとうございました。……それじゃ」ピッ

憧「……………はぁ………」グテーン..

憧(憩さんの電話にも出ない、メールも返信しない……か……)

憧(…どうして急に………ちょっと前まで楽しくメールしてたじゃん…………)グス..

憧(なんで…さようならなのよ………わかんない……)

憧「……………」

憧(…………………そもそも、さようならって……どういう意味なんだろう……)

憧(普段のもこの感じだと、携帯が壊れる寸前に『携帯とさようなら』って意味でメールを送った、とも取れる……いや、それとも…)

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:22:22.85 ID:pBkJ6wr80
憧(そのままの意味で………例えば……海外に引っ越す……とか?)ゾッ

憧(そしたら……一緒に遊びに行ったりするのも難しくなって………)

憧「……………ゃだ…」

憧(そんなの……嫌だよ………もこ………)グス..

憧(また買い物したい………もこに振り回されながら……遊びたいよ……)

憧「………………」

憧(……もし……最悪………海外に引っ越すとしても……せめて理由ぐらいは聞かないと納得出来ない!)

憧「だって……あたしたち………友達じゃん……」

憧「……………っ」

憧(明日は休み………よし!)ピッピッ..

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:26:24.18 ID:pBkJ6wr80
翌日―――

愛知県

<もこの家付近の公園>

もこ「………………はぁ……」

もこ「…………………………」

もこ「…蛇腹 メソッド 北区 磯部揚げ しなだれかかる 飛び込み 蓮華 囲み 射出…」ブツブツブツ..

憧「……もこ!!」

もこ「っ!?」ビクン

憧「やっと見つけた………」

もこ「あコ……」

憧「大変だったんだから…憩さんに住所教えてもらって家まで行ったのに留守だし……探したよ……」

もこ「…………」

憧「………説明……してもらうからね」

もこ「…………」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:31:11.80 ID:pBkJ6wr80
憧「…………『さようなら』って……何?どういう意味なの?」

もこ「………輪そのもの……」

憧「……別れ?」

もこ「…………」コクリ

憧「……っ……どうして?家庭の事情とか?」

もこ「…………」フルフル

憧「じゃあ何?」

もこ「…………」

憧「………あたしが何かした?もこを怒らせちゃったの?」

もこ「…………」フルフル

憧「……それじゃわかんない……ねぇ………教えてよ……」

もこ「……………………私、いらない」

憧「え?」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:33:59.99 ID:pBkJ6wr80
もこ「私……あコのお人形失格……同じの吸えない………映してもない……失格……」

憧「ど、どういう事?ちゃんと説明して!」

もこ「あコ……私いらないの……字でもないものに魅入られてる……朧で満足……いらない……」

憧「……………」

憧(…………一旦落ち着こう……平常心じゃないと、もこの言ってる事をちゃんと理解出来ないから……)

憧「すぅー…………はぁ~…………」

憧(………同じの吸えないとか映してもないってのは、一緒じゃないって事かな?……字でもないものに魅入られてる……これは多分メール………あ)

憧「…………ひょっとして……」

もこ「…………」

憧「あたしがメールと電話ばっかりで会おうとしないから………すねてる?」

もこ「っ!」

憧「あれ…………図星?」

もこ「………//」フルフル

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:36:13.84 ID:pBkJ6wr80
憧「……でも顔真っ赤だし」

もこ「っ!」クルッ

憧「今さら後ろ向いても……もう見ちゃったから……」

もこ「…………」フルフル

憧「…………そういう事か……なんだ………」ハハ

憧(確かに…買い物行って以来、1回も遊んでないからなぁ……)

憧(でも会いたくないんじゃなくて、メールと電話だけで超楽しくて満足しちゃってたんだよね……後は距離とかお金の問題とか…)

憧(あ!『可愛い服着て写メ撮って送ってよ!』とか催促したのも……勘違いの原因……だろうなー……)

もこ「…………」

憧「その………ごめん」

もこ「…………」チラ

憧「もことメールするのが楽しくてさ……」

もこ「…………」ピク

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:38:22.73 ID:pBkJ6wr80
憧「ホワイトデーには会いに行こうって思ってはいたんだけどね」

もこ「……………本当?」

憧「うん」

もこ「…………私の範囲……いい?」

憧「もちろん」

もこ「…………」

憧「………あのね?あたし……もこと……あまり会えなくなったらって考えたら………凄く嫌だった。悲しかった」

もこ「…………」

憧「気付いたんだ………あたしにとって……もこは……とても大切な友達だって」

もこ「///」

憧「だからさ……さようならは取り消して。ね?」

もこ「あコ…………うん……取り消す」

憧「よかった……」ホッ

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:40:50.78 ID:pBkJ6wr80
もこ「………さようならを書いて……ごめんなさい……あコにいらないされたと思ったから……私……」グス

憧「……うん」

もこ「……あコ」

憧「なぁに?」

もこ「私……あコのお人形に戻してくれる?」

憧「うん、もちろん」

もこ「ぁ………ありがとう……」ニヘー

憧「うっ……うん……こちらこそ……///」

憧(だからこの笑顔は反則なんだって……)ドキドキ

もこ「……………」

憧「………?」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:45:48.52 ID:pBkJ6wr80
もこ「っ!」ガバッ!(憧に抱きつく)

憧「え……っ?」

チュゥゥ...ッ..

もこ「……///」サッ..

憧「い、いいい今………///」ドキドキ

憧(抱きつかれて……首筋に………キス………された?……しかも……吸われ……)カァァ..

もこ「あコの道……甘い……命の味……///」

憧「え、え……あのっ、その……」

憧(ひょっとして……『あたしのお人形』本当の意味は、友達じゃなくて恋人!?)

もこ「///」

憧「ぁあぅ……//」

憧(でも……もこは……あたしにとって大切な友達であって、別に恋人とかそういうんじゃ……そもそも女同士だし……)

もこ「////」カァア..

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:48:16.00 ID:pBkJ6wr80
憧(………もこと……付き合うなんて………そんなの…………そんなの……)ジー..

もこ「……///」チラ

憧「…………」ジー

もこ「っ!………///」フィッ!

憧「ふぇへっ…………あ」

憧(やっばい……変な声漏れた…………でもしょうがないじゃん……可愛いんだし……)

憧「………………」

憧(そう……可愛いんだもん………だから………もこを見てると………ドキドキして………愛しくて………あ……っ)

憧(……そっか………あたし……もう完全に………)

憧「………もこは……さ」

もこ「……」ピク

憧「………あ、あたしの事………好き……なの?」

もこ「好き」

憧「お」

もこ「……大好き」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:50:24.30 ID:pBkJ6wr80
憧「ぅあ……///」

もこ「あコを並べると……ギザギザになるの……次は目の裏を通って……お腹まで温かくなって……嬉しいの」

憧「ぁあぁ~~///」

憧(ダメだ…………もう……あたし…!)

もこ「だから…」

憧「も、もこ!わかったよ!あたし、もこと付き合」

もこ「らンちゃんたちと同じなの」

憧「………へ?」

もこ「………?」

憧「えと………らンちゃんって……百鬼 藍子さん……だよね?」

もこ「…………」コクコク

憧「同じって……え?」

もこ「?……あコを並べると、らンちゃんの時みたいになって嬉しいの……」

憧「…………ん?ん?」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:52:38.68 ID:pBkJ6wr80
もこ「………//」

憧「あれ?えーと………おかしいな……じゃあさ、あたしの事は好き?」

もこ「大好き//」

憧「……らンちゃんの事は好き?」

もこ「大好き//」

憧「……………」

憧(これは…………)

憧「あのー………もしかして………らンちゃんにもさ、アレしたの?」

もこ「……?」

憧「く、首のところに……キス…//」

もこ「っ///」

憧「ど、どうなの?」

もこ「…………」コク

憧「!!」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/24(日) 23:55:16.47 ID:pBkJ6wr80
もこ「らンちゃんも……とっても大切……」

憧「ちょ、ちょっと!お、おお、お人形は!?あたしのお人形って!」

もこ「?」

憧「もしかして……らンちゃんにも……」

もこ「…………」コクコク

憧「!!!!」

もこ「??」

憧(何これ?!どうなってるの!?頭が混乱してきた……)

憧「………ええと………あれ?その………もこはさ、らンちゃんと…………恋人……なの?」

もこ「っ!?」

憧「………ねえ」

もこ「…………」フルフル

憧「あ、違うんだ。じゃあ友達?」

もこ「………」コクコク

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/25(月) 00:01:02.87 ID:ZO+GsV1p0
憧(よかった……だったら本命はあたしって事で…)

もこ「らンちゃんは、あコと同じで……とても大切……」

憧「………………」

もこ「////」

憧「………もしかしてあたしも友達?」

もこ「………」コクコク

憧「……………………………………………」

憧(ああ~……これ…ショックでかいわ………確かに恋人とも付き合うとも言われてないけどさ……)

もこ「?」

憧(……でも……考えてみれば当然か……練習した時にした会話なんてほんの挨拶ぐらいだったし、恋愛感情を持たれる程のきっかけじゃないもんね…)ハァ..

憧(…………うう……この気持ちはどうすればいいのよ……付き合うつもりになってたから……今さら諦めるなんて……)チラ

もこ「っ///」フィッ

憧(ああ……くそぅ……可愛いなぁ………)

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/25(月) 00:03:34.43 ID:ZO+GsV1p0
♪~

憧「あ、電話……こんな時に……って憩さんか………もこ、ちょっとごめんね」ピッ

憧「………もしもし」

憩『もしもし。どやった?会えた?』

憧「……はい……会えましたけど……なんと言いますか……」

憩『もしかして………その気になったのに友達て!……ちゃう?』

憧「!ど、どうしてわかるんですか!?」

憩『あはは…………実は…………うちもやねん……』

憧「え!?」

憩『もこちゃんと遊んだりしてるうちに、好きになってもうて……』

憧「……………」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/25(月) 00:06:38.46 ID:ZO+GsV1p0
憩『ちなみに、らンちゃんも同じやで……』

憧「あああ~………」

憩『……憧ちゃんもわかってる思うけど、全然悪気がないんや……せやから……困るねん……』

憧「…………確かに……」

憩『……もこちゃん変わっとるし、あんま友達でけへんみたいやから、友達作ろう思って頑張る……それが……なんか……めっちゃ可愛くて…』

憧「わかります……振り返ってみれば………ええ」

憩『結果、うちもらンちゃんもメロメロになってもうてて……いや、今でも……』

憧「そ、そうですか………」チラ

もこ「…………」(蟻をじっと見てる)

憧(本当に……・なんという小悪魔!)

憩『……憧ちゃん………本気になってもうた?』

憧「…………ええ、付き合うつもりでしたから」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/25(月) 00:09:14.71 ID:ZO+GsV1p0
憩『そっかぁ……せやけど、もこちゃんは手強いでぇ?』

憧「………痛いほどわかります」

もこ「…………」(滑り台の塗装が剥がれた部分を指でカリカリしてる)

憩『ちなみに、うちとらンちゃん、全然諦めてへんから。よろしくなー♪』

憧「……はい………でも、あたしが勝ちますから」

憩『ふふっ……お互い頑張ろか?』

憧「はい」

憩『……ほな、誰が勝っても恨みっこなしで』

憧「ええ……」

憧(やってやる………もう、この気持ちは止められない!もこと付き合うのはあたしだっ!)

もこ「………」(町内会の掲示板を読んでいる)

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/25(月) 00:11:41.40 ID:ZO+GsV1p0
憧「もこっ!」

もこ「?」

憧「これから遊びに行こう!」

もこ「!………」コクコク!

憧「どこでも行きたいところ言ってね♪」(もこの手を握る)

もこ「ぁ………///」

憧「あたしが連れてってあげるから」ニコッ!

もこ「っ…駿河 徒労 考察 サラダ メカジキ 堪能 桜 ガラス 塩昆布…///」ブツブツブツ..

憧(もこはあたしと付き合うんだ!邪魔するなら……憩さんもらンちゃんも……他にいるならその子も……全部倒す!!)ゴッ!

【完】

引用元: 憧「不思議少女との再会」