2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 19:11:34.62 ID:IGAdeifa0
P「なんでまた急に?」

奈緒「あたしもさ、皆と話したいからファッションだの音楽だのの話題にはついていくよ。だけど、たまにはさ……」

P「だったら、奈緒の方から話してみたらどうだ?」

奈緒「やってみたんだけどね…みんな、知らないところから始めるから説明しなきゃいけない。そうじゃなくて、ちょっとでもいいからもっと感想とかガッツリ話してみたいんだよ」

P「ふむぅ……わからんでもない」

奈緒「でも、まあ無理だよね……あたし一人のために皆に合わせてもらうのはさ」

P「だからといって我慢することもないだろ?」

奈緒「こればっかりは、どうしようもないさ。ごめんな、変なこと言って。やっぱ、忘れてくれ」

P「……」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 19:19:45.89 ID:IGAdeifa0
――――――――――――その後、事務所

拓海「ふぅん……奈緒の奴がねえ」

P「俺としても力になれないかなと思ってな」

拓海「まあ、人によって趣味は千差万別だろ?無理につるむ必要もねえさ」

P「お前はまだ、夏樹とバイクの話ができるからいいかもだが、奈緒はそういう相手がいないからな」

拓海「まあ……言われてみりゃそうだな」

P「そこでだ。拓海、お前ちょっと話し相手になってくれよ?」

拓海「は?無理言うな。あたしがアニメなんか見るようにみえるか?」

P「見えない、が、今からでも遅くはない。帰ったらこれ見てくれないか?」

拓海「ん?なんだこのDVD?」

P「俺のオススメだ。それに3話分入ってるから見てくれ。つまらないなら返してもらっていいから」

拓海「まじかよ……しゃーねーな。今回だけだからな。つまんなかったら、やめるからな」

P「おう」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 19:28:19.84 ID:IGAdeifa0
――――――――――――翌日、事務所

奈緒「え?アニメの話ができるかもしれないって?」

P「おうよ。うまくいけばの話だがな」

奈緒「そっか……誰と話せるの?」

P「拓海だ」

奈緒「ちょっと待て。姉御はアニメとか対極にいる人だろ?いくらなんでも無理だろ?」

P「やってみなきゃわからんだろ?今は人を選んでる場合か?」

奈緒「うっ……そうだよな。話ができるならそれでいいかも」

奈緒(何について話そうかな…まどかかな?イナイレ?ああ、種や00でもいいな)

奈緒(あれ?でも何を見せたんだろ?)

P「お?拓海が来たぞ」

奈緒「えっ?」

ばあん!!

拓海「ちぇええええんじ!!!げったあああああああわーーーーーーん!!!!」

奈緒「」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 19:37:21.17 ID:IGAdeifa0
P「よう、拓海。どうだった?」

拓海「おうっ!!最高だぜ!!!なんかこう……体が熱くなってくるんだよ!!」

奈緒「P……見せたアニメってまさか……」

P「『真ゲッターロボ ウサミン星最後の日』だ」

奈緒「ゲッターかよ!しかも間違ってるし!なんでウサミン星なんだよ!!」

拓海「よう!武蔵!!語りおうぜ!!」

奈緒「武蔵じゃねえって!!」

P「なんだよ、不満なのか?」

奈緒「不満はないけど……今川作品は熱くなりすぎるんだよ、みんな」

拓海「奈緒はもちろん、見たんだろ?ゲッター?」

奈緒「えっ……一応見たけど……」

拓海「やっぱいいよな……水木のアニキは」

奈緒「そっちから入っちゃったか……」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 19:58:01.23 ID:IGAdeifa0
ちひろ「こら!なにを事務所で騒いでるんですか!まったく……」

拓海「むっ!じじいいいいいいいいい!生きてやがったか!!!!」

ちひろ「じ、じじいですって?」

奈緒「落ち着け、姉御!!あれはちひろさんだ!!早乙女博士じゃない!!」

P「意外にハマりやすい奴だな、拓海は」

奈緒「感心してる場合かよ?!姉御が竜馬みたいな悪人顔になってるぞ!!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 20:00:50.84 ID:IGAdeifa0
涼「なんだよ、さっきからうるさいなあ……」

奈緒「あっ、涼さん今近づいたら……」

拓海「あっ!てめえ、隼人!!!」

涼「はやと?何言ってんのアンタ?」

拓海「ちょうどいい所に来た。お前も見ろ!真ゲッター!」

涼「は?やだよ、アニメなんか。これから新作ホラー見るんだっつうの」

拓海「うるせえ、ついてこい!P、続きあるんだろ?」

P「ここにあるぞ、持っていけ」

拓海「サンキュー!行くぞ、涼」

涼「いーやーだー!はーなーせー!」

ばたん

奈緒「行っちゃった……涼さん大丈夫かな……」

P「まあ、涼のホラー好きは鉄板だからな。多少のことじゃブレないだろ」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 20:18:48.19 ID:IGAdeifa0
ちひろ「さっきからなんなんですか?まったく……」

P「まあ、いろいろありまして」

奈緒「ごめん、ちひろさん……」

ちひろ「奈緒ちゃんはいいのよ。大丈夫」

P「こんなに染まるとは予想外でして」

ちひろ「まったくあの子は……帰ったら引導を渡してあげなきゃ!」

奈緒「…………えっ」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 20:24:35.39 ID:IGAdeifa0
――――――――――――翌日、事務所

奈緒「なあ、P?姉御達、大丈夫かな?」

P「まあ、大丈夫じゃねえの?」

奈緒「投げやりに言うなよ。根拠は?」

P「あいつらに貸した第4話からは今川泰宏は降板してるからな。そこまで熱くはなれないはず」

奈緒「だと、いいけどな……」

P「お?噂をすれば拓海と涼が来たぞ」

ばあん!!

拓海「おーぷーーーーーーーん!!!げええっっと!!!!」

涼「ちぇんじげっったあああああああああつううううううううう!!!」

奈緒「」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 20:39:00.80 ID:IGAdeifa0
奈緒「りょ、涼さん……」

涼「よう、弁慶!」

奈緒「弁慶になっちゃった……もしかして、ハマった?」

涼「ああ!サイコーだよ!!真ゲッターカッコイイな!!」

拓海「あたしはイマイチだな。號はいいとしても竜馬が乗ってねえと」

涼「いいじゃん、新しいゲッターチームも」

拓海「その点、ブラックゲッターはカッコイイぜ。あれこそゲッターの流れを組んでる」

涼「うるせー、焦ゲッター」

拓海「てめえっ!焦ゲッター言うな!!」

奈緒「涼さんもしっかりハマってるじゃん……」

P「ゲッター線に侵されちゃったか」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 20:54:19.21 ID:IGAdeifa0
拓海「それはそうと、P!!どういうことだよ!!」

P「何がだ?」

拓海「OPが水木のアニキじゃねえじゃねえか!!」

涼「別にいいじゃん。『HEATS』カッコイイし……♪あつくなれっ ゆめみたあしったをおお」
https://www.youtube.com/watch?v=qaJw6lqGFew&noredirect=1


奈緒「涼さんもそっちからハマったか……」

拓海「馬鹿野郎っ!ゲッターといえばアニキの『今がその時だ』に決まってんだろ!」
https://www.youtube.com/watch?v=4LUtgHDS-UA


涼「じゃあ、奈緒に聞いてみよう。なあ、奈緒?やっぱ影山ヒロノブはロックだよな?」

奈緒「え?あ……うん」

拓海「ロックとか関係ねーよ!アニソンって言ったら水木のアニキだろ?」

奈緒「う、うん……そうともいうかな?」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 20:59:16.31 ID:IGAdeifa0
涼「あーもう、めんどくせー。じゃあ今からカラオケで決めようか?」

拓海「望むところだ!よし、奈緒もいくぞ!!」

奈緒「へ?」

涼「今日は失神するまで歌うからね!覚悟しなよ!」

奈緒「ひいいいいいいい」

ばたん

P「奈緒、よかったな」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 21:12:20.58 ID:IGAdeifa0
――――――――――――翌日、事務所

P「よう、奈緒どうだった?」

奈緒「酷い目にあった……5時間ずっと『今がその時だ』と『HEATS』だぞ?声が出ないってば」

P「やはりOP曲で論争になるか……」

奈緒「そりゃ、あたしは両方好きだけど、どっちかは選べないって」

P「ふむう……」

夏樹「ふっふっふ……話は聞かせてもらった」

P「夏樹か、どうした?」

夏樹「あたしに考えがある。ちょっと任せてもらおうか」

奈緒「どうすんの?」

夏樹「それは秘密だ。ちょっと、拓海と涼を借りるぞ」

奈緒「不安しか感じないけど……姉御と涼さんが元に戻るなら助かるな」

夏樹「了解!じゃあな」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 21:18:01.98 ID:IGAdeifa0
――――――――――――翌日、事務所

奈緒「夏樹さん、大丈夫かな?」

奈緒「アニメの話相手がいなくなるのは辛いけど、やっぱ前の姉御と涼さんがいいや」

奈緒「って噂をすれば、夏樹さんたちだ」

ばあん!

拓海「おおおおぷううううううん!!げえええええっっと!!」

夏樹「ちぇんじげったあああああああああすりいいいいいいいいいいい」


奈緒「」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 21:31:14.72 ID:IGAdeifa0
拓海「やっぱゲッター最高だな!」

涼「一日一回見ないとダメだね」

奈緒「ちょっと夏樹さん!どうなってんの?前と変わってないじゃん?!」

夏樹「変わってるぞ。よく見ろ」

涼「うん、水木のアニキもいいねえ。あのシャウトは響いてくるよ」

拓海「影山ヒロノブもやるじゃねえか。熱くなれるぜ」

奈緒「……何をしたの?」

夏樹「『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』を見せた。あのOPは水木一郎と影山ヒロノブの『STORM』だからな」 

奈緒「またそっちか……」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 21:38:46.90 ID:IGAdeifa0
拓海「♪おだやかなうみがああ ばくおんでうずまあくぅ ほのおがあがるうううう」

涼「♪こくえんのそらでええ しにがみいがほほえむう だあいちがわあれるうう」

夏樹「めでたしだな」

奈緒「どこがだよ?!前より結束が強くなってるじゃん!」

拓海・涼「「あつきいいかりの あーらしをだいてー たーたかうためにとーびだせ」」

奈緒「え?え?……げ、げったあ……」

拓海「声がちいせえ!!!」

涼「もっとシャウトに魂を込めな!!」

奈緒「ひいいい」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 21:49:52.13 ID:IGAdeifa0
――――――――――――翌日、事務所

P「結局あれからどうなった?」

奈緒「あれから派生してマジンガーや聖闘士星矢まで手を出して、毎日アニソンカラオケ祭だよ」

P「本編じゃなくアニソンにハマるとは迂闊だったな」

奈緒「もう少し、こう……ライトなアニメがあたしとしては話しやすいかな?」

P「例えば?」

奈緒「うーん……ああ、ギアスとかいいな。谷口悟朗作品とかさ」

P「なるほど……じゃあ、拓海に『スクライド』を見せよう」

奈緒「やめろ」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 22:04:26.22 ID:IGAdeifa0
奈緒「大体、なんでそのチョイスなんだよ!濃すぎるだろ!」

P「そんなこと言っても俺最近のしらねーもん」

奈緒「Pが見た一番最近のって何だよ?」

P「なんだろ?マクロス7か?」

奈緒「古っ!しかもそれは思い切り、リアル涼さんじゃん。他は」

P「あとはジャイロゼッターかな?」

奈緒「あっ!てめえ!!それで昨日の夕方いなかったのか!」

P「りえりえが先生役なら仕方ないだろ?カッカすんなよ、乳酸菌摂ってるぅ?」

奈緒「銀様じゃねーか!あんた相当マニアだろ!」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 22:43:39.41 ID:IGAdeifa0
P「やむを得んな。最後の手段に出よう」

奈緒「なにそれ?」

P「毒をもって毒を制す。ここは任せておけ」

奈緒「頼りねえなあ……姉御と涼さんに近藤真彦歌わせるんじゃねーだろうな?」

P「おい、マッチさんと呼べ。声優はなかなかの渋さだったぞ。演技はお察し」

奈緒「なんの話だよ」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 22:50:21.50 ID:IGAdeifa0
――――――――――――翌日、事務所

奈緒「Pはああ言ってたけど……大丈夫だろうな?」

奈緒「ここは信じてみるか」

ばたん

仁奈「うわあああん!奈緒おねーさまっ!」

奈緒「どうした?ニナ?」

仁奈「きらりおねーさまが変でごぜーます!」

奈緒「きらりはいつも変な気がするんだが……」

仁奈「仁奈をみて『行くよ!ちびうさ!』っていうでごぜーます」

奈緒「まさか……」

ばあん!

きらり「にょわー☆愛と正義の、セーラー服美少女戦士、セーラームーン!月に変わっておしおきだにぃ☆」

奈緒「あの野郎っ!!」


おわり

引用元: モバP「アニメの話をしたい?」奈緒「うん」