1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 00:33:23.53 ID:MF4ryVeo0
亜美「んっふっふ~、兄ちゃん隙ありぃっ!!」ワキバラグニィッ

P「おぅふっ?!」

真美「背中がガラパゴスだZE!」クスグリッ

P「あひゃあっ?! お前ら!」

亜美「捕まえてみろ→い!」

真美「退散じゃ→!」

P「お前らっ!」スカッ

亜美「甘いっ!」

P「このっ!」ギュッ


真美「ぁんっ!」


P「?!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 00:39:01.93 ID:MF4ryVeo0
P「ま、真美?」キュッ

真美「や、だめっ! に、にぃちゃっ……髪掴んじゃ……だめっ……」ハァッハァッ

P「ど、どうした?! 具合が悪いのか?」キュゥッ

真美「ぁ……はぁっ! か、髪から……放し、てぇっ……!」

P「あ、す、すまん、痛かったか」パッ

真美「っはぁっはぁっはぁっ…………」ポーッ

P「だ、大丈夫か?」

真美「だ、だいじょ、ぶ……」クタァッ

P「おいおい、どうしたんだ」

真美「なんでもっ! なんでも、ないからぁっ……」ハァッハァッ

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 00:44:33.01 ID:MF4ryVeo0
―――
――


P「というのがつい昨日の話だが」

P「どう見てもなんでもなくなかったよなぁ」

P「さて、そろそろ真美は写真撮影から帰ってくる頃だが」

(ガチャッ)

真美「たっだいm……あっ……」ビクッ

P「真美、おかえり」

真美「あ……ただいま、兄ちゃん……」

P「上手く行ったか?」

真美「う、うんっ! カメラマンさんも、真美のこと誉めてくれたYO!」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 00:50:24.04 ID:MF4ryVeo0
P「そうか、よく頑張ったな」スッ

真美「!」ビクゥッ!

P「よしよし」ナデナデ

真美「ぁ……えへ……」

P(あ、手がサイドテールに)フワッ

真美「ひぅっ!!」ビクンッ


P「ンン?」

真美「あっ……なんでも、ないから……」ドキドキ

P「そうか?」ツンッ

真美「んっ」ピクンッ

P「どう聞いてもなんでもなくないんだが」ファサッ

真美「ぁぁあんっ!」ガクゥッ

P「真美?!」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 00:55:55.36 ID:MF4ryVeo0
P「や、やっぱり大丈夫じゃないだろ!」

真美「ぁ……そーじゃ、なくて……」

P「調子が悪いのか? なんなら病院に――」


真美「昨日っ!!」


P「!?」


真美「……昨日、兄ちゃんに髪の毛握られてから」

P「お、おう」

真美「な、なんだか、変なの、真美……」

P「変?」

真美「に、兄ちゃんが真美のサイドテールに触ると……身体が、熱くなって……」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 01:00:52.28 ID:MF4ryVeo0
真美「な、何かの、病気、かなぁ……」

P「いや、そんな病気は聞いたこともないが」

真美「どうしちゃったんだろ……真美……」

P「まぁ別に体調が悪いとかではないんだな?」

真美「うんっ、絶好調だよ!」

P「なら、大丈夫、なのか……?」

真美「……ねぇ、兄ちゃん」

P「ん?」

真美「試しに、真美のサイドテール……握ってみてくれない?」

P「?!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 01:05:42.07 ID:MF4ryVeo0
P「ええと、それはまずいんじゃないか?」

真美「さ、さっきとかはいきなりだったから驚いちゃっただけだって!」

P「じゃあ、普通に握るぞ?」

真美「う、うんっ」

P「……」スッ

真美「――っ!」

P「それっ」ギュッ

真美「ふぁっ! ……あ?」

P「ど、どうした?」

真美「な、何も感じない……」

P「え?」

真美「なんだろ、気のせいだったのかな……」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 01:11:19.77 ID:MF4ryVeo0
【更に数日後】


律子「こらぁっ! またしょうもない悪戯をして!」ダッ

亜美「律っちゃん大噴火→!」タタタッ

真美「あばよとっつぁ→ん!」タタタッ

律子「このっ! あ、プロデューサー! 二人を捕まえて!」

P「ん?」

亜美「どいたどいた→!」

真美「双海戦車のお通りだ→い!」

P「ふんっ」スカッ

亜美「んっふっふ~!」

P「おのれっ!」ギュッ


真美「ぅあんっ!」


P「!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 01:17:10.66 ID:MF4ryVeo0
P(またこれか……)

律子「うーっ、亜美に逃げられた!」

P「何をやらかしたんだ……」

律子「事務所のドアにタライなんて仕掛けてぇ……!」

P「なんて古典的なんだ……」

律子「あ、ちなみに支えにプロデューサーのお気に入りの万年筆使ってましたよ」

P「ほう?」ギュッ

真美「ひぁんっ!」

律子「……? と、とりあえず亜美を捕まえてきます! 真美はそのままお願いしますね!」

P「了解した」

律子「もう、亜美ったらああああ!」ガチャッ

(バタンッ)

P「……」

真美「に、兄ちゃん……?」ハァッハァッ

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 01:23:09.22 ID:MF4ryVeo0
P「これはお仕置きが必要ですね」

真美「えっ、何するつもり……」

(ギュッ)

真美「ふあぁんっ!?」ガクガクッ

P「朝から万年筆が見当たらないなーと思ってたら……」グイッ

真美「ひあっ! ぁっ、ぅあっっ!」ビクッビクッ

P「アレ、結構高かったのになぁ……」クイックイッ

真美「やっ! そっ! そんな連続でやっちゃっ……ひぅっ!」ビクビクゥッ

P「ほら真美。ごめんなさいは?」ギュウウウ

真美「ご……ひぅっ……ごめ……んんっ……ごめん……ぅぁぁあああんっ!!」ガクガクガクッ

P「ごめんなさいも言えないのか。真美は悪い子だなぁ」キュッ

真美「だ、だめっ……ふぁぁあっ!!」ビクンッ

P「ま、これくらいで許してやるか」パッ

真美「はぁっはぁっ……ごめんな、さい……」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 01:28:23.80 ID:MF4ryVeo0
【また数日後】


律子「プロデューサー、どんな魔法を使ったんですか?」

P「へ?」

律子「あれ以来、真美はめっきり悪戯をしなくなりましたよ」

P「ほー、普通に叱っただけだけど」

律子「えー、本当ですか?」

P「ホントホント」

(ガチャッ)

真美「おっはよ→」

律子「あ、真美、おはよう」

P「おう、おはよう」

真美「あ……兄ちゃん……」モジモジ

P「ん?」

真美「え、えっと……ううん、なんでもないよ」

P「はて」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 01:34:38.63 ID:MF4ryVeo0
律子「じゃ、私は外回り行ってきますね」ガチャッ

P「いってらっしゃい」

真美「いってら→」

(バタン)

真美「……」モジモジ

P「どうしたんだよ、真美」

真美「あの、さ、兄ちゃん……」

P「ん?」

真美「真美の髪の毛……弄ってくれない?」

P「はい?」

真美「あ! この前にみたいに握ったりするんじゃなくて! その……優しく……」

P「お手入れするみたいにか?」

真美「そ、そう……そんな感じで……」

P「最近いい子にしてるみたいだしな……よし、椅子に座れ」

真美「う、うん」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 01:40:43.22 ID:MF4ryVeo0
P「櫛借りていいか?」

真美「あ、じゃあコレ」スッ

P「テール解くぞ」

真美「あっ! ほ、解かないで!」

P「え? やりにくいだろ」

真美「お願い、そのままで……」

P「分かった分かった。よし、じゃあいくぞー」

(スゥッ)

真美「ん……」

P「まずは頭頂部から」

(ススッ)

真美「やっ……くすぐったいよ、兄ちゃん……」

P「ほらほら、暴れるな」スッスッ

真美「ぁ……ふぁ……」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 01:46:45.97 ID:MF4ryVeo0
P「さて、お次はサイドテールだな」

真美「!」

P「いくぞ……」キュッ

真美「っ!」ビクンッ

P「櫛、入りまーす」スゥッ

真美「ひぁ……んっ……!」

P「おい、力入りすぎだろ。プルプル震えてるぞ」ススッ

真美「だ、だって……ぇ……真美の……真美のせいじゃないもん……」ゾクゾクッ

P「だが、やけに顔が赤いぞ?」スッスッ

真美「これhふぁっ! こ、これは……髪の毛の、せい、だよぉっ……ひぅっ!」ビクビクッ

P「……その事なんだがなぁ」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 01:52:18.91 ID:MF4ryVeo0
真美「え……?」

P「調べてみたら、この前のは毛髪先端性感帯症候群という病名らしくてな」

真美「モーレツエンバン……?」

P「髪留めなんかで日常的に同じところを結わえていると、そこより先が過敏になってしまうらしい」

真美「そんな病気あるんだ……」

P「で、この病気の一番の特徴なんだが」

真美「うん」

P「……いつもと異なる刺激を感じるのは、不意に触られた時のみ、だそうだ」

真美「!」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 01:58:02.07 ID:MF4ryVeo0
P「つまり、真美は今、自分から言い出しているわけで……」

真美「う、うそだよ! 真美、そんな子じゃないもん!」

P「とは言っても、なぁ」スゥッ

真美「ひぅっ!」

P「現にこうして」ススッ

真美「あっ! やだぁっ!」ビクッ

P「刺激を感じているわけで」キュゥッ

真美「そ、そんな風に握っちゃ――ッ!? っぅあっ!!」ビグンッ

P「おいおい、そんな声出してたら、窓の外に聞こえるぞ?」

真美「!」バッ

P「さて、もう少しお手入れするかな」クイッ

真美「んんっ! んっ……んーっ……んっ!」ブルッ

P「でも……これ、サイドテールの表面を弄っててこれなんだよな」

真美「……?」プルプル

P「じゃあサイドテールの中に手を突っ込んで動かしたらどうなるんだろうな?」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 02:03:22.79 ID:MF4ryVeo0
真美「!!!!!」フルフル

P「さて、やってみるk」

真美「だめっ!!」

P「ダメなのか?」

真美「う……」

P「いやまぁ、真美がイヤならやめるけど」

真美「それは……」

P「流石に本気で無理強いする趣味はないしな……はい、終わり終わり」

真美「に、兄ちゃんっ!」

P「ん?」



真美「真美の……真美のサイドテールの中に……入れてよっ……!」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 02:08:36.06 ID:MF4ryVeo0
P「本当にやるのか?」

真美「……やって」

P「表面握っただけでアレだったんだぞ?」

真美「……うん」

P「どうなっても知らんぞ?」

真美「分かってるよ」

P「はぁ……じゃあやるぞ?」

真美「うんっ……!」

P「まずは指先を少し入れて……」スッ

真美「っっっぁっっ!!!!」ビビクンッ!!

P「だ、大丈夫か?!」

真美「だ、大丈夫、だから……にいちゃ……はや、くぅ……!」

P「せいっ!」ズッ


真美「―――――――ッッッッ!!!!!」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 02:13:56.30 ID:MF4ryVeo0
真美(――ここは、どこだろう)

真美(なんだか、気持ちよく海を漂ってるみたいに)

真美(穏やかだなぁ)

真美(はぁ、兄ちゃんと二人で、こんなとこでのんびりイチャイチャしたいYO……)

真美(……あれ?)

(わっほいわっほい!)

真美(どこからか、はるるんの声がする)

(わっほいわっほい!)

真美(あっ、あの向こうの方から、誰か……が……?)

(わっほいわっほい!)

真美(あれは……)

サイドテール「わっほいわっほい!」

真美(真美のっ……?!)

真美「呑み込まれっ――!」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 02:18:39.42 ID:MF4ryVeo0
P「せいっ!」ズッ

真美「―――――――ッッッッ!!!!!」


真美「ふあぁぁあぁぁぁああんっっっ!!!??」


P「まだまだ!」ワシャワシャ

真美「ひあっ! あっ! あっ! あっ! やっ! ふあぁぁあっ!!」ビクビクビクビクッ

P「トルネェーード!!」ギュルルルッ

真美「に、にいちゃっ! ああっ! にいちゃんっ! にいちゃんっ!!」ギュゥゥゥウ

P「叩くとどうなるんだろう」パシィッパシィッ

真美「あはぁっ! んぁっ! いたっ! いたいよぉっ! でもっ……でもっ!!」ギュゥゥゥウウ

P「これはアカン流れですね」ギュゥゥゥゥゥゥウウ

真美「うぁぁぁぁああああああっぁぁあああああん!!!!!!!」ガクンガクンガクンッ


P「これぐらいで、もう限度だろ……超えてる気もするけど……」

真美「ぅ……ぁ……ぁはっ……にい、ちゃ…………」ビクッ…ビクッ…

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 02:25:37.08 ID:MF4ryVeo0
(ガチャッ!)

律子「プロデューサー殿ォ!!」

P「は、はいっ!?」

律子「忘れ物をしたから戻ってみれば……じ、じ、じ、事務所で、一体何やってるんですかぁっ!?」

P「ええと、真美の髪のお手入れを」

真美「ぁ……ふっ……んっ……」ビクッビクッ

律子「へぇぇぇええ、どんなお手入れをすればそうなるのか知りたいもんですねェ?!」

P「嘘はついてないぞ嘘は!」

律子「ちょっとこっちに来なさい。話があります」グイッ

P「えっちょっ! 真美! 俺の無実を証明してくれ! 真美ィ!!」バタン


真美「はっ……はっ……ぅあ……」ビクンッビクンッ

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 02:30:23.46 ID:MF4ryVeo0
【数分後】


P「何とか誤解は解けたか……」

真美「ご、ごめんね、兄ちゃん……」

律子「全く……真美も紛らわしい声出すんじゃないの! 全く、最近悪戯しなくなってきたと思ってたのに……」

真美「ご、ごめんYO、律っちゃん」

P「ふぅ……」

律子「じゃ、私は改めて行ってきます。く・れ・ぐ・れ・も・! 変なことをしないように!」ガチャッ

P真美「「は、はいっ!」」

(バタンッ)

P「……さっきの声、やっぱり外に丸聞こえだったか」

真美「う、うあうあ~……! もうお嫁に行けないっしょ……!」

P「ま、問題ないZE」キュッ

真美「ひぁんっ!?」ビクッ

P「これだけ可愛ければいくらでも貰い手はあるよ」

真美「ばか……兄ちゃんのばか!!!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 02:36:34.66 ID:MF4ryVeo0
真美「た、確かに、もう病気のせいじゃなくて、真美はこんな子になっちゃったのかもしれないけど……」

真美「……こんな風に感じるの、兄ちゃんに触られた時だけなんだから」ボソッ

P「え? なんだって?」

真美「うあ!? なんでもない! なんでもないかんねっ!!」

P「気になるなぁ」キュッ

真美「ふあぁんっ!」ブルッ

P「で? なんだって?」

真美「お、教えないもん」

P「ほう」キュッ

真美「ひゃんっ!」ピクンッ


真美「真美、やっぱりもう他にはお嫁に行けないよ……」

P「思春期だなぁ」

真美(だってだって……真美のサイドテールは、兄ちゃんにがっちり捕まっちゃってるもん……)



おわり

引用元: P「真美のサイドテールを捕まえてみる」