1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 14:55:12.18 ID:8XRy0Y5F0
ルル「ああ、頼む」

C.C.「 欲が抑えられなくなったのか? ●●ボウヤ」

ルル「断じて違う! 見損なうな魔女!」

C.C.「ほう? ならば何故だ」

ルル「……知っているだろう、俺がシスコンということを」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 14:58:09.33 ID:8XRy0Y5F0
C.C.「ああ、確かにお前のシスコンっぷりは重症だ」



ルル「分っているのならC.C.、ナデナデさせろ」



C.C.「断る」



ルル「な、何故だ!?」



C.C.「意味が分らんし、何よりお前に撫でられるなど気色悪い」



ルル「そ、そんな……」



C.C.「もう少し経験を積んでから来るんだな」



ルル「……仕方ない、カレンに頼むか」



C.C.「何っ?」


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:01:56.68 ID:8XRy0Y5F0
C.C.「おい、お前は私を撫でたいんじゃなかったのか?」



ルル「いや、一番都合が良いと思っただけだ」



C.C.「お、お前は私を都合の良い女扱いするのか?」



ルル「……私だ、ゼロだ。大至急カレンに私の部屋に来るよう伝えてくれ」



C.C.「おい、無視するな」



ルル「なんだ、何か言ったか?」



C.C.「ああ、言ったとも」



ルル「そうか。とりあえずC.C.、お前はナデナデしないから安心しろ」



C.C.「そうか」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:05:34.88 ID:8XRy0Y5F0
ガチャッ



カレン「何、ルルーシュ。いきなり呼び出して……」



ルル「良く来てくれた!」

カレン「はえっ!? な、何よその歓迎っぷりは……」

ルル「さあ、頭を出せカレン! 遠慮をするな!」



カレン「だから、何なのよ一体!」



ルル「ナデナデするに決まっているだろうが!」



カレン「……は? ちょ、ちょっと、一体何なの?」

C.C.「私にもさっぱりわからん」

カレン「わからんって言ったって……」



ルル「くくく、存分に甘やかしてやるぞカレン!」





こっちのが良いな


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:09:27.46 ID:8XRy0Y5F0
カレン「意味が分らないんだけど、説明してよ」

ルル「む?」

カレン「いきなりナデナデだなんて……」

C.C.「ああ、正気の沙汰とは思えんな」



ルル「何を言っている二人共。俺は正気だし、本気だ」



カレン「だったらちゃんと理由を説明しなさいよ」

C.C.「確かに。それは私も気になるな」



ルル「……俺は極度のシスコンで、

   一定期間誰かを甘やかさないと大変なことになるんだ」



カレン「はあっ!?」

C.C.「おやおや」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:13:56.18 ID:8XRy0Y5F0
ルル「本来ならばナナリーを……くうっ!」

カレン「ちょ、ちょっとルルーシュ」

C.C.「全く、こんな美少女が二人もいてまだ妹のことを考えるとはな」



ルル「黙れおばあちゃんが!」



C.C.「お、おお、おばあちゃんだと!?」

カレン「ルルーシュ! それは言いすぎなんじゃない?」

ルル「……その点ではカレン!」

カレン「は、はいっ?」



ルル「お前は最高の人材だった。何故初めからお前に頼まなかったのかわからない」



カレン「意味がわかんないんだけど……」

C.C.「おい、今の言葉を取り消せ!」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:17:56.01 ID:8XRy0Y5F0
ルル「カレン、お前には兄がいたんだろう?」

カレン「……それは……」

ルル「ああ、すまない。思い出させてしまったようだ」

カレン「……ううん、いいのよ」



C.C.「おいルルーシュ! おばあちゃんは取り消せ!」



ルル「辛かったろう?」

カレン「別に。……もう慣れたわ」

ルル「嘘をついてもわかるぞ。お前は、まだ兄に甘えたかったんだろう?」

カレン「……」



C.C.「おい、無視するな!」



ルル「だから! 今だけは俺を兄と思って存分に甘えろ!」



カレン「……えっ?」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:22:31.65 ID:8XRy0Y5F0
ルル「実はな、偶然俺も妹を甘やかしたいと思っていたんだ」

カレン「それ、偶然じゃないでしょう? 私を呼び出したんだし」

ルル「はは、バレちゃあ仕方ない」

カレン「……ふふ、案外抜けてるのね」



C.C.「いや、確実に演技だろう」



ルル「おばあちゃんが何か言っているが、気にすることはない」

カレン「そうね」



カレン「……お兄ちゃんの言う通りだわ」



ルル「っ! 良いぞ……お兄ちゃんという呼び方も良い」



C.C.「ま、またおばあちゃんと言ったな!?」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:26:16.23 ID:8XRy0Y5F0
カレン「や、やだ私ったら、つい……」

ルル「気にするなカレン」

カレン「で、でもちょっと恥ずかしいわね」

ルル「恥ずかしがることはない、今は俺が兄で、お前が妹だ」



C.C.「おい! 話を聞け!」



ルル「……ついでにあそこにおばあちゃんもいる」

カレン「ふふっ、ちょっとうるさいけどね」

ルル「おいおいカレン、お年寄りを労わらないと駄目だろう?」

カレン「は~い、お兄ちゃん」

ルル「良い子だ、カレン」



C.C.「……」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:30:43.28 ID:8XRy0Y5F0
ルル「さあ、おいで!」

カレン「うん、お兄ちゃん!」

C.C.「……ふん、この変態共が」



ルル「黙れおばあちゃん!」



カレン「そうよ! お仏壇の前でボーッとしてなさい!」



C.C.「お、お前ら良い加減に……!」



ルル「ははは、今のは傑作だったぞカレン」

カレン「そ、そんなことないよ……///」

ルル「照れなくてもいいんだぞカレン。面白かった」

カレン「あ……ありがと///」



C.C.「……」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:34:19.11 ID:8XRy0Y5F0
ルル「……では仕切りなおそう」

カレン「そうね」

C.C.「……」



ルル「さあ、俺の胸に飛び込んでおいでカレン!」



カレン「うん、ルルーシュお兄ちゃん!」



prrrrr!prrrrr!



カレン「……あ、呼び出しが」

ルル「どこからだ?」

カレン「多分、ラクシャータおばさん」

ルル「むう、紅蓮に関しての呼び出しか」



C.C.(後で告げ口してやる)


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:38:02.13 ID:8XRy0Y5F0
カレン「でも、今は行かなくていいわ」

ルル「……」

カレン「だって、今はルルーシュお兄ちゃんといる方が大切だもの」

ルル「……」

カレン「……お兄ちゃん?」



ルル「カレン、ラクシャータの所に行くんだ」



カレン「……えっ」

ルル「さあ、急げ」



カレン「ど、どうして!? 私、お兄ちゃんの気に障ること言った!?」



C.C.(ふふっ、良い気味だカレン。捨てられる子犬のような目をしている)


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:42:04.40 ID:8XRy0Y5F0
C.C.「ははは、カレン。どうやらルルーシュは

   お前の妹っぷりが気に入らなかったようだな」

カレン「なっ、なんですって!?」

C.C.「ラクシャータの呼び出しを好機と思い、追い返そうという意図だろう」

カレン「そ、そんな……」

C.C.「ふふっ、今のお前は最高に滑稽だよ」

カレン「……」



ルル「いや、そんなことは無い。安心しろカレン」



カレン「えっ?」

C.C.「な、何っ!?」



ルル「機体の整備を怠っては駄目だ。お前が心配で、俺が安心できなくなってしまう」



カレン「る、ルルーシュ……」



C.C.「……」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:46:06.79 ID:8XRy0Y5F0
ルル「こらこら、そうじゃないだろう?」

カレン「?」



ルル「お前は俺の妹、なんだからな」



カレン「! う、うん! お兄ちゃん!」

ルル「さ、行っておいで。そして俺を安心させてくれ」

カレン「はいっ! 行ってきます!」



…バタンッ!



ルル「はは、元気な妹だ」



ルル「……しかし、妹力を得ることは出来なかった」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:51:22.76 ID:8XRy0Y5F0
C.C.「……赤の他人とそこまで妹ごっこをして、

   本当の妹のナナリーに申し訳が立つのか?」



ルル「C.C.、お前はピザが食べられない時、どうする?」



C.C.「何をいきなり」

ルル「いいから答えろ」

C.C.「……それは、他のもので我慢するさ」

ルル「だろう? そういうことだ」



C.C.「……ふふっ、お前はひどい奴だな。とんだ極悪人だ」



ルル「ああ、知っているとも」



ルル「……くそっ! だが、ナデナデしたいという衝動は押さえられなかった!」



C.C.「……」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:55:25.73 ID:8XRy0Y5F0
C.C.「……だが、そういうことなら協力してやらんこともない」

ルル「何っ!?」

C.C.「ああ、お前は私の共犯者だからな」



ルル「な、ナデナデしていいのか!?」

C.C.「まあ、その程度ならいいだろう」



ルル「モフモフもか!?」

C.C.「ま、まあ、軽くなら……」



ルル「チュッチュは!? チュッチュはどうなんだ!?」

C.C.「お前、そんなことをカレンにしようとしていたのか!?」



ルル「当たり前だろうが! ナナリーにもやっていた!」



C.C.「……正直、私はお前をみくびっていたよ」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 15:59:47.66 ID:8XRy0Y5F0
ルル「決して、決していやらしい意味じゃあないんだ!」

C.C.「……」



ルル「頼む!……頼む!」キィィン!



C.C.「私にギアスはきかんぞ」

ルル「頼む……!」



C.C.「……ふん。ちょ、ちょっとだけだからな」



ルル「!」

C.C.「……」



ルル「い、いい、いやったああああああ!」



C.C.「……ふふっ、そんなに喜ぶとはな」


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 16:04:50.29 ID:8XRy0Y5F0
C.C.「で、私はどうすれば良いんだルルーシュ?」

ルル「……そうだな。まずは呼び方から変えていこう」

C.C.「ふむ」

ルル「そうだな、お前の場合なら……」



ルル「“兄さん”と呼んでもらおうか!」キィィン!



C.C.「ふふっ、これはこれは……」

ルル「む、これは気に入らないか?」



C.C.「に、兄さんはとんだ変態だなっ」



ルル「おぐっ!」

C.C.「ど、どうした?」



ルル「……良いっ! いいぞC.C.!」

C.C.「そ、そうか」



ルル「俺の判断に間違いは無かったようだ!」


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 16:09:12.17 ID:8XRy0Y5F0
ルル「今のお前なら……そうだな、ナデナデは相応しくない」

C.C.「なんだと? 私に不満でもあるのか」



ルル「いや違う、それは断じて違うぞ妹よ!」



C.C.「い、妹……私が」

ルル「今のお前は、優しく抱きしめてあげたくなる魅力がある」

C.C.「……そうなのか?」



ルル「う、上目遣い……! も、もう我慢できん! 兄力が溢れそうだ!」



C.C.「そ、そうか……それは大変だな」



ルル「では! いかせてもr」



コンコン!



ルル(誰だこんなときに!?)


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 16:13:23.62 ID:8XRy0Y5F0
『ゼロ様~』



ルル(この声は……)



C.C.「い、妹というのも悪くないかもな!……新鮮だ///」



ガチャッ



神楽耶「あなたの妻が参りまし……」



ルル(っ! まずい、今は仮面をつけていない!)

C.C.「甘えるというのも悪くないかもなぁ」



神楽耶「……あら?」


78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 16:17:02.27 ID:8XRy0Y5F0
神楽耶「あなたは……」

ルル「……ははは、何を言ってるんだい神楽耶」

神楽耶「気安く私の名前を呼ばないでくださいます?」



C.C.「年上に甘える感覚なんて……久々だなぁ」



ルル「どうしてだい?」

神楽耶「どうしても何も……」



ルル「俺は、お前の兄じゃないか」キィィン!



神楽耶「……そうですわね、あなたは私のにーにーでしたわ」



ルル「に、にーにー……だと……?」



C.C.「さあ、私を甘やかしていいぞ兄さん!」


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 16:21:52.85 ID:8XRy0Y5F0
C.C.「ほらほら、兄さん!」



ルル「も、もう一度呼んでくれるか?」

神楽耶「あら、いくらでも呼んでさしあげますわよ、にーにー」

ルル「こ、これは……!」



C.C.「しかし、流石に恥ずかしいからな。目をつぶっててやろう」



神楽耶「あら、どうかしましたかにーにー?」

ルル「ぐおわっ!?」

神楽耶「だ、大丈夫ですかにーにー?」

ルル「ぐわあああっ!?」



C.C.「目をつぶってるからといって、ちゅ、チュッチュは駄目だからな!」


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 16:27:43.16 ID:8XRy0Y5F0
ルル「だ、抱きしめてもいいか……?」

神楽耶「もちろんですわ」



C.C.「ふふっ、改めて聞くな。は、恥ずかしいじゃないか///」



ルル「それじゃあ……遠慮なく」

神楽耶「あら、兄と妹の関係に遠慮が必要ですか?」



C.C.「す、少しは遠慮をしろよ兄さん!///」



ルル「では……妹よっ!」



ぎゅうっ!



C.C.「兄さんっ!」



C.C.「……?」チラッ



神楽耶「もう、にーにーは甘えん坊さんですわね」

ルル「ははは、神楽耶には敵わないなぁ」



C.C.「……なっ!?」


132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 18:23:56.24 ID:8XRy0Y5F0
神楽耶「もう、にーにーったら」

ルル「おっと、逃がさないぞぉ~」

神楽耶「きゃあっ、も~う」

ルル「ははは、ふくれた顔も可愛いよ」



C.C.「な、なんっ……!」



ルル「ん? なんだ、まだいたのか」



C.C.「……おいおい、さすがにそれは聞き捨てなら無いな」



神楽耶「あら、ごめんなさい。にーにーが失礼なことを」

ルル「おっとごめんな神楽耶。謝らせてしまって」

神楽耶「ふふふ、いいんですのよ。にーにーのためですもの」

ルル「ありがとう、神楽耶」



C.C.「と、とにかく離れろ!」


135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 18:27:23.65 ID:8XRy0Y5F0
ルル「言っている意味がわからんぞ、C.C.」



C.C.「さ、さっきから態度が……」



神楽耶「どうかしましたか、にーにー?」

ルル「ごめんな神楽耶、おばあちゃんがちょっとうるさくて」



C.C.「はあっ!? わ、私は妹じゃ……」



神楽耶「もう、あんまりレディーにそういうことを言ってはいけませんわよ」

ルル「ごめんごめん」

神楽耶「も~う!」

ルル「これで許してくれるかい?」



ちゅっ



C.C.「!?」



神楽耶「も、もうにーにーったら!///」

ルル「ははは、照れた顔も可愛いぞ」


139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 18:32:50.78 ID:8XRy0Y5F0
C.C.「おい、い、今何を……」



神楽耶「あっ、そろそろ時間が……」

ルル「何か用事でもあるのか?」

神楽耶「……はい、天子様とお茶の約束があって」

ルル「そうか。なら、楽しんでおいで」



C.C.「今っ! おいこら、ルルーシュ!」



神楽耶「でも……」

ルル「友達と遊ぶことは大事なことだぞ」

神楽耶「……はい!」

ルル「良い返事だ。さあ、行ってらっしゃい」

神楽耶「行ってまいりますわ!」



ガチャッ…バタンッ!



ルル「……神楽耶、良いじゃないか」



C.C.「ルルーシュっ!」


141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 18:36:33.12 ID:8XRy0Y5F0
ルル「ん~? どうしたC.C.~?」ホッコリ



C.C.「おい、なんだその満足そうな顔は」

ルル「何を怒っているんだ?」

C.C.「……」

ルル「意味が分らんぞ」

C.C.「……ふん! 神楽耶に正体がバレてしまったな間抜けめ」

ルル「ギアスを使ったし、問題点はクリアーされている」

C.C.「……」



ルル「……くふふ」ホッコリ



C.C.「とにかく、その笑いをやめろ。気持ち悪い」


144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 18:41:08.28 ID:8XRy0Y5F0
ルル「……ぬあっ!」



C.C.「ふん、今度はなんだ」

ルル「お、俺としたことが!」

C.C.「?」



ルル「結局ナデナデしていない!」



C.C.「……は?」

ルル「く、くおおおっ! 最も重要なことを果たせていないじゃないか!」



がんっ!



C.C.「……」



C.C.「ふふっ」ニヤリ


148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 18:45:20.20 ID:8XRy0Y5F0
ルル「おお、おおおっ……!」



C.C.「なあ、ルルーシュ~?」



ルル「ナデナデしたくてたまらん!」

C.C.「……ふふっ!」

ルル「くそっ、この渇きを癒す方法は……!」

C.C.「……ゴホン!」

ルル「誰かをナデナデしなければおさまらん!」



C.C.「な、なんなら私の頭を貸してやってm」



ガチャッ!



ジェレミア「ジェレミア・ゴットバルト。忠義を果たすため馳せ参じました」


157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 18:48:34.71 ID:8XRy0Y5F0
C.C.(ふん、オレンジくんは所詮男。私の敵ではないな)



ジェレミア「さあ、思う存分ナデナデしてください」

ルル「いや、し、しかし……」

C.C.「オレンジくん、無駄だ無駄」



ジェレミア「……兄上」



ルル「ほわあっ!?」

C.C.「え? おい、何故驚くルルーシュ?」

ルル「あ、兄上……だと? この俺が?」



ジェレミア「そうです兄上。どうぞナデナデを」



ルル「……いいだろうジェレミア!」



C.C.「何っ!?」


160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 18:54:41.39 ID:8XRy0Y5F0
C.C.「何故だルルーシュ!?」



ジェレミア「ふっ、ルルーシュ様は皇族に名を連ねるお方」

C.C.「そ、それがどうした」

ジェレミア「ワタシはただ、その生来の高貴さを刺激したまで……」

ルル「よくわかっているじゃないかジェレミア!」

ジェレミア「もちろんです、兄上」



ルル「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!」



ルル「全力でナデナデさせろ!」キィィン!



ジェレミア「イエス、マイブラザー」ヒュゥゥン!



C.C.「む、無駄なギアスに無駄なキャンセラーを……」


162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 18:58:38.30 ID:8XRy0Y5F0
C.C.(何か、何か方法は……)



ルル「ふふふ、存分にナデナデしてやるぞ」

ジェレミア「ありがたき幸せです、兄上」



C.C.(何か……)



C.C.「!」



ルル「ふふふ」

ジェレミア「これも……忠義のため」



C.C.「お兄様っ!」



ルル「っ!?」ピタッ



ジェレミア「……? いかがなされましたか?」


165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 19:02:11.76 ID:8XRy0Y5F0
ジェレミア「兄上……?」



ルル「もういいぞジェレミア、下がってくれ」



ジェレミア「いえ、しかしワタシは全力で……」

ルル「よくよく考えてみたら、お前は妹にはなりきれん」

ジェレミア「……」

ルル「ついてるしな」

ジェレミア「ちそ、それが忠義を果たすためならばワタシは……」



C.C.「お兄様、頭がさみしいぞ」



ルル「ああ、待っててくれ。今すぐこいつを追い出す」



ジェレミア「ショックが愕然!?」


170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 19:06:01.77 ID:8XRy0Y5F0
C.C.(ふふっ、思った通りだ)



ルル「さあ、もう邪魔者はいなくなった」



C.C.(オレンジくん。ナナリーはルルーシュのことを“お兄様”と呼んでいたのだよ!)



C.C.「そ、そうだなお兄様」

ルル「はは、何を緊張してるんだ?」

C.C.「わ、私は別に緊張してないぞ!」



ルル「……隠してもわかるさ」



…ぎゅっ



C.C.「っ!」

ルル「妹のことなら、な」



C.C.(お、おお、落ち着け私!)


174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 19:10:09.16 ID:8XRy0Y5F0
ルル「どうかしたか?」

C.C.「い、いや、なんでもない」

ルル「はは、おかしなやつだ」

C.C.「……///」



C.C.(ま、まだモフモフ。第一ステージがクリアされただけだ)



C.C.(こ、このあとちゅ、ちゅ……)



ルル「ほら、緊張しないで目をつぶれ」

C.C.「わ、わかった」



ルル「……良い子だ」ナデナデ



C.C.「……」



C.C.「……?」



そっ



ルル「よし、満足した!」



C.C.「……は?」


181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 19:15:38.04 ID:8XRy0Y5F0
ルル「これでもう満足した、感謝するぞC.C.」

C.C.「へ? あ、いや、おい……ちょっと」

ルル「何だ?」

C.C.「な、ナデナデだけでいいのか!?」

ルル「何を言ってるんだ」

C.C.「いや、その……」



ルル「モフモフとチュッチュは神楽耶にしていたのを見ていただろう?」



C.C.「!」

ルル「もう当分は妹を補給しなくても大丈夫だ」

C.C.「……ほ、本当にそうか? まだ満タンじゃなかったりしないか?」



ルル「いや、もうお腹いっぱいだ」



C.C.「……」


187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 19:20:59.95 ID:8XRy0Y5F0
C.C.「じゃ、じゃあ私が命じる!」

ルル「?」



C.C.「全力で妹可愛がりしろ!」



ルル「無理無理」



C.C.「んなっ!」

ルル「冷静になってみれば、お前おばあちゃんだしな」

C.C.「っ!?」

ルル「しかし、礼は言っておくぞC.C.」



C.C.「……そんな口を聞いてもいいのかなお兄様?」



ルル「!」

C.C.「ふふっ、この単語には反応すると思ったぞルルーシュ!」

ルル「……」

C.C.「さあ、来い!」



ルル「……ナナリーが恋しい」



C.C.「くっ、しまった! 効き過ぎたか!」


190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/28(月) 19:25:40.79 ID:8XRy0Y5F0
ルル「……ナナリーぃ……」

C.C.「ふふっ、妹が恋しくなったかルルーシュ」

ルル「……」

C.C.「と、とりあえず私で妹を補充してはどうだ?」



ルル「いや、もうこんなことはやめにする」



C.C.「!?」

ルル「ナナリーに代わりなんて……いないからな」

C.C.「お、おい……」



ルル「……一刻も早くナナリーをナデナデするぞ!」



C.C.「は?」

ルル「C.C.、お前の協力が必要だ」

C.C.「そ、そうか」



ルル「ああ。お前の年の功、頼りにしているぞ!」



C.C.「……そうか」





おわり


引用元: C.C.「ナデナデさせろだと?」