2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/18(金) 12:23:02.89 ID:XUwjE+YLO
秀吉「ワシは男じゃ。なのに皆はワシを女扱いしおる。もう許せんのじゃ。なんとしてもワシへの扱いを改めさせてやるのじゃ。」

秀吉「そうじゃ、しゃべり方を変えてやるのじゃ。……どれどれ、おっ、この映画に出てくるこの男のしゃべり方なぞぴったりではないか。よし、明日からはこやつのしゃべり方を真似るのじゃ。……もう絶対にしゃべり方は戻してやらんのじゃ、覚悟するがいいわ、くっくっくっ……」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/18(金) 12:37:25.29 ID:XUwjE+YLO
明久「あっ、秀吉ー!おはよう!今日も可愛いね!」

秀吉「オオオォッ!?何じゃおどれはアッ!?誰に対して口聞いとんじゃワレエエッッ!!」

明久「うわあっ!?ひ、秀吉!?どうしたの!?演技の練習?ダメだよ、女の子がそんな物騒なしゃべり方しt

秀吉「ああん!?なめとるんかおんどれぇ!!ワシは生粋の男の中の漢じゃけえッッ!!」

明久「い、いや何言って、秀吉は秀y

秀吉「オォ!?黙らんかイ小童っぱがあッ!!
ガタガタ言わされてえかあッッ!?」ドンッ

明久「痛ッ!」

秀吉(あっ…)

明久「痛いなあ……どうしちゃったんだよ、秀吉!?何かあったの!?」

秀吉「だ、黙らんかい!!お前とはまだ盃を交わしとらん!!じゃからワシに気安く話しかけることは許さん!!分かったかッ!?」

明久「うぅ、そんな……何で……?」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/18(金) 13:01:59.88 ID:XUwjE+YLO
秀吉(うぅ……少しやり過ぎたかのう?い、いや!男と認めさせるためにはこれくらいでなくてはダメじゃ!このまま続けるのじゃ!)

秀吉(……明久、ケガしてないじゃろうか……?)


雄二「よう、明久。どうした?干からびたジャガイモみてえな顔して?」

明久「ああ、バカ雄二か。実は……」カクカクシカジカ

雄二「何?あの秀吉が?」

康太「……バカな……あり得ない……。」

明久「僕も信じられないよ。どうかただの演技の練習だと信じたいけど……あっ、秀吉?オーイ、ひd

秀吉「ああん!?おんどれぇは人の話を聞いとったんかアッ!!バラすぞゴラアアアッス!!」

雄二「」
康太「」
明久「うぅ……やっぱり嫌われた……。」

雄二「……こいつはどうしたもんかな…………うん」

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/18(金) 17:13:03.05 ID:nUgSlcOuO
 
秀吉(むぅ……何かおかしいのじゃ。これではワシがただのチンピラのようではないか。これでは男扱い以前に友人もワシから離れていってしまう……どうしたものかのう……。)

秀吉(……む、そうじゃ!明久達と盃を交わせばよいではないか!そうすれば男として認められるだけでなく、明久達との絆もよりいっそう深まるはずじゃ!そうと決まれば早速明久達にお酒を飲ませるのじゃ!)

放課後

雄二「じゃあな明久。精々頑張れよ。」

康太「……健闘を祈る。」(貴重な撮影対象を失う訳にはいかない……!)

明久「う、うん。じゃあ、また明日。」
(……ハア、どうやって秀吉と仲直りしよう……)

秀吉「む?……明久か?」

明久「あっ、秀吉……ごめん!」

秀吉「んん?……おのれは何を謝っとるんじゃ?一体」

明久「い、いや……その……秀吉、何か怒ってたから……僕が秀吉に何か嫌な思いをさせたなら謝るよ、ごめん!だから……僕と仲直りしてくれないかな?」

秀吉「……ほほう、お前も中々肝の座った奴だな……男じゃねえか……よし、気に入った!お前と男同士の盃を交わしてやろう。ついてこい!」

明久「え?ちょっ、秀吉!?」

木下家

秀吉「ここがワシの家じゃけえ。」

明久「し、知ってるよ、もちろん……。」

秀吉「ここにはワシの認めたもんしか入れんと決めちょる。……お前はワシの認めた男じゃ。特別に入れたるわ。」

明久「……お、おじゃまします……。」

秀吉「さあ、こっちじゃ。ここに座ってまっちょれ。」

明久(……秀吉、何であんなしゃべり方してるんだろう……?演技の練習だとしてもおかしいし……)

秀吉「おう、待たせたのう。」
ゴト
明久「え?……秀吉……これは……?」

秀吉「んん?……見てわからんのか?……盃じゃよ盃。……今日からワシらは義兄弟になるんじゃ。その為にワシとお主とで盃を交わすんじゃよ」

明久「い、いや、秀吉、これお酒だよね!?……し、しかも日本酒……だ、ダメだよ!僕らまだ未成年なのに!」

秀吉「何じゃ、何を騒いどる?大事な儀式の前なんじゃ、集中せい!」

明久「い、いや、ダメだ!大体こんなことしなくたって、僕らもう親友でしょ!?」

秀吉「!!」(明久……ワシのことを親友と……)

秀吉「い、いや、ならん!正式な儀式が必要なんじゃ!……さあ、盃を交わすぞ!誓え!今後一切、ワシらは義兄弟として互いを信頼し、断じてワシのことを女として扱わない、と!」

明久「え、でも、秀吉はひd

秀吉「さあ、飲むのじゃ!!!」

明久「ちょっ!」ゴクゴクゴク

明久(くっ、無理やり飲まされ…………)

秀吉「ふっ、さて、ワシも飲むとしようかのう」

ゴクゴクゴク
秀吉(…………くっ、……予想以上に……強かった……情けない……のじゃ……)バタッ


優子「ただいま。」ガチャ

明久「ああ~木下ひゃん?……らんれここにぃ~?」

秀吉「」スーッ、スーッ

優子「」



21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/19(土) 00:44:08.42 ID:I9a50olX0
優子「……吉井君」

明久「ん~?な、なんれひゅか~?」

優子「……あんたら、どこまでヤッたの?」

明久「え~?どこまでって、そりゃあ、互いにのみあうところまで左腕の関節が捻れるほどに痛くて外れるううううううッッ!!」

  「……ハッ!ぼ、僕は一体何を!?あれ?き、木下さん!?いつの間に帰ってたの!?」

優子「……どうやら酔いが覚めたようね。……で、これは一体どういうことか、説明してもらおうかしら?」

明久「え?ああ、えーッと……」カクカクシカジカ

優子「ふーん、成る程ねえ。それでこの愚弟が日本酒を持ってきて無理やり飲まされたと……。全く、どうしようもない弟ね。こいつが起きたらしっかりと懲らしめてやらないとね……。」

明久「い、いや……木下さん?その、何て言うか……今日の秀吉はどこかおかしかったんだよ。いつもの優しい秀吉なら、絶対にこんなことするはずないもん。だからさ、あんまり怒らないであげてくれないかな?」

優子「……まあ、吉井君がそう言うんなら、少しは大目に見てやってもいいけド……いずれにしてもちょっと心配よね。確かに普段の秀吉が極道の組長気取りで友達に無理やり日本酒を飲ませるなんて考えられないし……。」

明久「うん。……やっぱり心配だよね。何かの精神的な病気とかじゃなければいいんだけど……。」

優子「まあ、こんな愚弟でもたった一人の弟にはかわりないからね、私の方でも少し様子を見ておくわ。取り敢えず今日はもう遅いし、吉井君は帰った方がいいわね。」

明久「うん、それじゃ、ありがとね、木下さん。」

優子「今日は迷惑をかけてごめんね?」

明久「いやいや、全然気にしてないし、大丈夫だよ?……それじゃ、またね、木下さん!」

優子「…うん、それじゃ、また……。」


22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 10:43:22.56 ID:69+lKDPo0
秀吉「……むぅ……。」

優子「あら、起きたのね秀吉。」

秀吉「……む!あ、姉上!?な、何故ここに!?」

優子「寝言は寝て言え。」

秀吉「あ、姉上!?首の関節はそういう風に動かすためにはできておr
ゴキゴキゴキメキバキイッ

秀吉「」

優子「……起きなさい。」

秀吉「……うぅ、な、なんなのじゃ一体……?」

優子「……あんた何で吉井君にあんなことしたの?……答えなさい」

秀吉「……それは……実は……。」カクカクシカジカ

優子「……。」

秀吉「……そ、そういうわけで……ワシはもう我慢の限界だったのじゃ……じゃ、じゃから……。」

優子「……あんたバカね。」

秀吉「?」

優子「あんたは男らしさというものを何も理解してないわ。そんなだからいつまでたっても女扱いそんなだからいつまでたっても女扱いされるのよ。」

秀吉「……し、しかし!なら、どうすればよかったのじゃ!?生まれ持ったこの顔はもう変えられん!どれだけ男じゃと主張しようとも、この顔があるかぎり聞き入れてはもらえん!ワシは苦しかったのじゃ!男でありながら女の様な顔を持ち、周りからも女扱いされる……姉上には、この屈辱は分からぬわ!!」ダッ

優子「あっ、ちょっと秀吉!?どこいくのよ!……全く……。」

優子「……秀吉は秀吉で……アイツなりにずっと悩んでたのかしらね…………どう言えば伝わるのかな……。」



28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/20(日) 21:15:57.43 ID:69+lKDPo0
~公園~
秀吉「……明日から……どうしようかのう……。明久に勢いであの様なことをしてしもうた……。明日学校で合わせる顔がないのじゃ……しかし、ここでやめてはワシは一生女扱いのままじゃ……。」

秀吉「……いや、それでも明久はワシのことを親友といってくれたのじゃ……。その親友を失うくらいなら……ワシは一生女扱いされる方がまだましじゃ……!」

~学校~
明久「……はぁ……どうすればいいのかなあ……。」

雄二「おう、明久。昨日は仲直りは上手くいったのか?」

明久「いや、それが……実は……」カクカクシカジカ

雄二「何!?秀吉が……酒を……!?」

康太「……酒……酔い潰れ……そのまま……実行……!!」ブシャアー バタッ

明久「昨日の秀吉は明らかにいつもと違った……一体何があったんだろう……?」

雄二「ああ、お前と違って秀吉はFクラスの中での数少ない常識人……その秀吉がそんな非行に走るなんてな……到底信じられん。」

明久「本当に心配だなあ……何か悩み事でもあるのかなあ……?」

ガラガラ
雄二「お、秀吉か?」

明久「え?……あ、秀吉…。」

秀吉「……あ、……明久……雄二……ムッツリーニ……おは……ようじゃ……。」

雄二「お、おう……。」

明久「お、おはよう……秀吉……。」

秀吉「…………。」ゴト、ガバッ、スーッ スーッ

明久「あ……。」

雄二「……寝たな……。」

康太「……。」カシャッ(……寝顔……売れる……!)

明久「……秀吉……。」





30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 09:28:31.73 ID:4LibJPOIO
秀吉(……ダメじゃ……明久に謝らねばならんのに……面と向かって話す勇気がない……。)

秀吉(……いや、ダメじゃ!こんなだからワシは女扱いされてしまうのじゃ!……よし、昼休みに明久を呼んでキチンと話し合うのじゃ!)

~昼休み~
雄二「ほう、明久、お前今日も塩と水だけかww。」

明久「うるさいな!これが僕のスタンダードなんだよ!」

康太「……色々と終わっている……。」

姫路「!あ、明久君、その……私……実は皆さんの為にお弁t

秀吉「おう、兄弟!少し面を貸すんじゃ!」

明久「え?秀吉、どうしたn

秀吉「いいから来んかい!」グイグイ

明久「え、ちょっ、秀吉!?」

雄二「」

康太「」

姫路「あ、木下君!明久君!……もう……仕方ないですね。じゃあこのお弁当はお二人でどうぞ分けてください♪」

雄二、康太(……あのユダ共が……!!)




31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 13:34:11.76 ID:BixOfP+OO
~屋上~
明久「秀吉!どうしたのさ!?何で急にこんなところに……。」

秀吉「……明久よ、まずはお主に謝らねばならん。」

明久「え?謝るって……何を?」
バッ
秀吉「明久、すまなかった!!」

明久「ええッ!?ちょっ、秀吉!どうしたのさ!!と、取り敢えず顔を上げて!こんなところもしFFF 団に見られたら……。」

秀吉「本当にすまなかったのじゃ!!ワシは……ワシは……己のわがままのために……お主に……とても……酷いことをたくさんしてしもうた!!お主は……ワシのことを親友だと……思ってくれておったのに……」

明久「……。」

秀吉「……どうか……どうかこのワシを許してくれぬか?……お願いじゃ、兄弟!!」
ポン
秀吉「!……明……久……?」

明久「何言ってるのさ秀吉、僕は何も怒ってはいないよ。」

秀吉「明久……。」

明久「ただ僕はね……心配だったんだよ。秀吉の性格が……急に変わっちゃったから……何か辛いことでもあったのかなあ……って……。」

秀吉「明久……お主……!」

明久「だからさ、僕に話してくれないかな?……どうして昨日はあんなしゃべり方をしてたのか……親友として、出来る限りのことはするから……。」

秀吉「……明久……かたじけない……!……ワシは……お主の様な友に出会えて……本当に良かった……!
……実は……。」



明久「……そっか……秀吉は……ずっと女の子として見られるのが……辛かったんだね……それで…………。」

秀吉「う、うむ……。」

明久「…………秀吉…………ゴメン!!」バッ

秀吉「!?……あ、明久……!?」

明久「ゴメンね秀吉!僕らがいけなかった!本当にゴメン!!」

秀吉「あ、明久よ、ワシは大丈夫なのじゃ!か、顔を上げるのじゃ……!!」

明久「そうだよね……秀吉を女の子扱いするなんて……!……秀吉はあくまで……秀吉なのに……本当にゴメン!」

秀吉「な、何か違うような気もするが……ま、まあ良い!とにかく顔を上げるのじゃ!」

明久「秀吉!!」

秀吉「な、何じゃ、明久?」

明久「無理させて本当にゴメン!……だけど、君は無理に変わる必要なんてないよ!」

秀吉「!……あ、明久……」

明久「秀吉が例え男だろうが女だろうが秀吉だろうが……僕にとって秀吉が親友であることには何の違いもない!だからもう、自分の性格を偽ってまで男として振る舞う必要なんて無いんだ!」

秀吉「……明久……お主は……本当に……。」フッ

秀吉「……分かったのじゃ。ワシももう意地を張るのをやめるのじゃ!……お主らにはいらぬ心配をかけたのう……。」

明久「秀吉……。」

秀吉「改めて、これからもよろしく頼むのじゃ!」

明久「うん!……それじゃ、教室に帰ろっか。」

秀吉「うむ、そうじゃな……。」






32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/21(月) 21:45:56.15 ID:hp8CKagC0
~教室~
明久「」

秀吉「」


明久「……何だ……何なんだよ…………これ…………!」

秀吉「…………やはり、……こうなる定めなのかの……。」




モブ「アァ~……。」

  「うぅ~アァー」ゾロゾロ

明久「……何が起きてるんだ……どうしたんだよ、皆!?」

モブ「ウ~アァ~ヨシイ~ヒデヨシィ~」

明久「くっ!……と、とにかく逃げるんだ!」

秀吉「……う、うむ……。」ダッ


~廊下~
明久「ハア……ハア……何なんだ……これ……一体何が起こってるんだよ……!?……どうして皆が……あんなことに……。」

秀吉「……明久よ……ワシはお主に黙っておったことがある……聞いてくれるかのう……?」

明久「え?」

秀吉「……実はのう……。」カクカクシカジカ

明久「何だって!?……そんな……そんなことが……あり得ない……!!」

秀吉「……じゃが、実際にこうなってしまったのじゃ……もう、ワシらには出来ることはない……」

明久「くっ……何とか…どうしてこうなったのか……何でもいいから何か手掛かりを……!」

秀吉「……明久、お主はやはり……。」

明久「ん?……どうしたの?」

秀吉「……いや……何でもないのじゃ……手掛かりを探すとしようかのう……。」

34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/26(土) 15:52:28.82 ID:HELi90rSO
明久「ん?こ、これは……!?」

秀吉「……誰かの遺書……じゃの……読んでみようぞ」

~遺書~
午後12時30分
明久の奴、秀吉に呼び出されて××の××から逃げやがった。……俺たちを見捨てやがって……戻ってきたらただじゃおかねえ……。

午後12時35分
××に無理矢理××の実験体にされる。抵抗も虚しく、俺とムッツリーニは犠牲になった……ふざけやがって……なんでこんな××を……。

午後12時40分
××を食わされてから、体の調子がおかしい。……××の××はいつも尋常じゃないが……今日は明らかにおかしい……一体何を××にいれやがったんだ……あの野郎……!!

午後12時45分
身体中が熱い。……どうやら熱が酷くなってきたようだ。……それだけでなく身体中もかゆい……。翔子のやつが俺の後ろに来ていたが……それどころじゃない……とにかく熱い……かゆい……。

午後12時50分
教室、騒がしい……どうやら俺以外にも××を食わされた奴らが、同じ症状を訴えはじめたよだ……
体中、かゆい……のどをかきむしたら、にくがくさりおちやがた……いったいおれ、どうなて………?

午後12時55分
やと熱ひくも、とてもかゆい……はら、減ったので、むっつりにの……くう……

午後13時00分
かゆい……かゆい……しょーこ、きた、……おそてきたので、たべま……
うまかった……で


かゆい

うま


明久「……な、何だ……これ……!?」

秀吉「……これは恐らく、雄二が書いたものじゃのう……所々文字が消されておるのが気にかかるが……。」

明久「ま、……まさか、雄二は……ムッツリーニは……姫路さんは……霧島さんは……須川君達は……!!」

秀吉「……恐らく、全滅じゃろうな……。」

明久「……そんな……うぅ……クソォッ!!……なんで……どうしてこんなことに……!?……僕たちが屋上に行っている間に……一体何があったっていうんだ!?」

モブ「アァ~」

秀吉「……くっ、明久、とにかく今は逃げるのじゃ!」ダッ

37: 以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします 2016/01/14(木) 17:28:47.31 ID:YR3xh7RsO
秀吉(ワシはこれまで男として見てもらいたいがために、明久達にいつも"男ぢゃ"と言い聞かせてきたつもりじゃった……じゃが、違ったのじゃ。簡単なことだった……やっと気づけたのじゃ……本当に男として見てもらいたいのなら、口ではなく……)

秀吉("生き様"で示せばよいのじゃと!!
そして今が正にその時!!)

秀吉「……明久よ、ワシは……お主らの様なかけがえの無い友に出会えて、幸いじゃった……。」

明久「え?……秀吉……一体何を……!?」

秀吉「……最後にお主とも分かり合えた。もうワシに悔いは無い……。」チャキ

バタフライナイフを取り出す秀吉。 

秀吉「……さらばぢゃ、明久……!!」ドンッ

明久を押し、エレベーターに乗せこむ。

明久「なっ、秀吉!どういうことだよ!?」

秀吉「……達者でな……。」

エレベーターの扉が閉まる。そして秀吉は敵の群れへと特攻していった……。

明久「ひ、秀吉ーッ!!」ガチャン



秀吉「ゼエ、ゼエ……さて……姫路よ……お主で最後じゃ……!」

姫路「あらあら、余計なことをしてくれましたね。折角全校の生徒達を奴隷にして明久君と私だけの城を築こうと思ってたのに……。」

秀吉「……お主の様な輩の好きにはさせん……!!」

姫路「うふふ……貴方みたいな女男に、何が出来るっていうんですか?」

秀吉「……嘗めるなよ、この小娘が……。」

姫路「!?」(……何だ……雰囲気が……変わった……!?)

秀吉「……ワシは……秀吉ではない……。生粋の男、
スーパー木下秀吉じゃけえッ!!覚悟せんかい、小娘があッ!!うおおおおおおおッ!!!」

姫路「くっ!!この……秀吉風情があああッ!!」




姫路「くぅっ……そんな……バカな……この私……が」
バタッ

秀吉「……ゼエ、ハア……勝った……ワシ等の気が……勝ったぞ……!!」バタッ

こうして一人の男の中の"漢"によって、人類の危機は救われたのであった……。


~完~

引用元: 木下秀吉「ワシは男じゃけえッッ!!」