1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:03:40.52 ID:AHg47B3U0
P「なあ真美、今日のスケジュールについて確認なんだが……」

真美「えー、いいよそんなの。さっき自分で見たから」

P「そ、そうは言ってもだな……」

真美「兄ちゃん……真美のこと、いつまで子供だと思ってんのか知らないけどさ……」

真美「真美だって、自分のことくらい自分で出来るんだから」

P「はあ……」

真美「いっつもそーやって、真美のこと下に見ちゃってさ……」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:07:14.07 ID:AHg47B3U0
真美「そんなんじゃ、どーせさ……カノジョとかいないんでしょ?」

P「うぐっ!……ま、まあ、いないけど……」

真美「んっふっふー、そりゃそうだよねー!どこにも好きになる要素とかないしー」

P「……」

真美「ま、まあ……誰も相手がいないんなら、真美がなってあげないことも……」ゴニョゴニョ

P(なんで女子中学生相手にここまで言われなきゃならないんだ……)

P(俺ってそんなに嫌われてるのかな……泣きそう)

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:11:05.29 ID:AHg47B3U0
P「なあ、真美……俺ってそんなに頼りないか?」

真美「へ?」

P「いや……最近、あんまり俺に頼ってくれなくなったような気がしてな……」

真美「べ、別にそういうんじゃ……」

P「……ん?」

真美「なっ、なんでもないし!」

P「そ、そうか。すまん」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:15:01.12 ID:AHg47B3U0
真美「ま、まあ……真美だってもう中学生だし?大人に甘えるようなトシでもないかなーって」

P「……ハァ、昔の可愛かった真美はどこに行ったのやら……」

真美「っ……!?」

P「あ……いや、違うんだ、なんていうか……今の真美も可愛いぞ?」

真美「な、な、な、なに言っちゃってんの兄ちゃん!!バッカじゃないの!?」

P「いっいや、別に変な意味じゃなくってだな……」

真美「うっ、うっさいうっさい!兄ちゃんの変 !  コン!」

P「おいおい……」

P(こりゃ、また嫌われちまったかな……)

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:19:06.51 ID:AHg47B3U0
―――

亜美「zzz……」

真美「亜美亜美ぃ!ねえねえ、ねえってば!」

亜美「んー……どったの真美、もう夜だよ……」

真美「に、兄ちゃんが真美のこと、か、か、か、可愛いって!!」

亜美「……そんだけ?」

真美「うん!」

亜美「……よかったね~、そんじゃおやすみ」

真美「ちょっと聞いてよ亜美ぃ!!」ユサユサ

亜美「なぁーにぃーさぁー」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:23:02.26 ID:AHg47B3U0
真美「あーもーどうしよ、これってもう結婚するしかないよね!」

真美「兄ちゃんと結婚……んふ、んふふふふ」

亜美「……真美、よだれ垂れてる」

真美「はっ」

亜美「真美ってば、いっつも大袈裟なんだよぉ……」

亜美「そんなに兄ちゃんが好きなら、もう告白しちゃえばいいのに」

真美「そ、そ、そ、そんなの無理に決まってるじゃん!!」

亜美「あっそう……」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:27:08.02 ID:AHg47B3U0
真美「……そんでね、その時の兄ちゃんったらイケメンでー」

亜美「……へえ」

真美「……そんでそんで、その時の兄ちゃんの匂いがもうたまんなくて!!」

亜美「……」ウトウト

真美「ちょっと亜美、聞いてる?」

亜美「はいはい聞いてますよーん」

真美「そしたらその続きだけど、兄ちゃんの甘い声がもう最高で……」

亜美(いつまで続くんだろ……)

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:31:18.85 ID:AHg47B3U0
―――

P「おう真美、おはよう」

真美「……おはよ」

P「なんだ、寝不足か?ちゃんと寝なきゃダメだぞ、体調管理の基本なんだから」

真美「……そんなの分かってるし」

P「いや、なんか明らかに眠そうじゃ」

真美「もー、なんでもいいっしょ!兄ちゃんには関係ないじゃん!」

P「関係あるよ……俺が、真美のプロデューサーなんだから」

真美「……!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:35:10.00 ID:AHg47B3U0
P「俺はな、真美……お前のためを思って言ってるんだぞ?」

真美「……」

P「真美からすれば鬱陶しいのかも知れないが……」

P「俺は真美のこと、大切なパートナーだと思ってる。だからこうやって……」

真美「……」

P「……真美?」

真美「うぇ、あっ……聞いてる、ちゃんと聞いてるよ!!」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:40:04.38 ID:AHg47B3U0
P「真美、お前……」

真美「に、兄ちゃん?」

P「もしかして、熱があるんじゃ……」

真美「!? な、ないよそんなの!」

P「えっ、いや、なんか顔が赤くなって……大丈夫なのか?」

真美「だだだ大丈夫だから、気にしないで……」

P「本当か……?ちょっと念のため、測っとこうか」

真美「いいってそんなの……」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:43:27.04 ID:AHg47B3U0
P「どれどれ……」ピトッ

真美「―――!!!」

P「ほら、こんなに熱い……だから言ったろ、早く寝ないと」

真美「に、兄ちゃん、顔が……ち、ちか、近いよ……!」

P「だって、こうしなきゃ測れな……」

真美「そ、それならもういいっしょ!離れてよ!」

P「あ、ああ……」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:48:07.19 ID:AHg47B3U0
真美「……」

P「……」

真美「こ……」

P「こ……?」

真美「こっ……こういうのって、よく考えたらセクハラじゃん!兄ちゃんの変 !  コン!」

P「えっ」

真美「さよならっ!」

P「ちょっ、真美、違う、ちょっと待つんだ、話し合おう!真美ィ!!」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:51:02.87 ID:AHg47B3U0
―――

亜美「へえ、ゾーゼーが10パーセントでケーゲンゼーリツが……なんのこっちゃ?」

真美「亜美亜美ぃ!」

亜美「おっ、おかえり真美ー」

真美「兄ちゃんが、兄ちゃんが……!!」

亜美「うん、わかった、とりあえず落ち着こ?ね?」

真美「兄ちゃんの顔が、真美の顔にランデブーでISSとドッキング……」

亜美「深呼吸だよ深呼吸、ほら吸ってー吐いてー」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:55:12.30 ID:AHg47B3U0
亜美「……あー、それで熱を測るために」

真美「うん……」

亜美(それ……意識せずにやってるんなら、兄ちゃんも大概かも)

真美「もうちょっとでち、ち、チューしちゃうとこだったかも」

真美「そうなったら妊娠しちゃって、兄ちゃんの子供を……えへへ」

亜美(えー……)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 02:59:05.73 ID:AHg47B3U0
真美「……それでもって兄ちゃんのその時の真剣な顔、めっちゃカッコ良かったんだから!」

亜美「あー」

真美「『真美のこと、大切なパートナーだと思ってる』……って!」

亜美「んー」

真美「それってもう人生のパートナーってことだよね?生涯の伴侶ってことだよね!」

亜美「それはないっしょ……」

真美「あーどうしよ、兄ちゃんと結婚しちゃったら真美……」クネクネ

亜美「もーどうすればいいのこのアホ姉」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:03:03.56 ID:AHg47B3U0
―――

亜美「やっほー」

P「お、亜美か……悪いな、急に呼び出して」

亜美「んー、今日はヒマだから別にいいけど」

P「そうか、なら良かった」

亜美「それで、用事ってなに?真美のこと?」

P「さすが双子だ、話が早いな」

亜美(っていうか、どう考えてもそれしかないっしょ……)

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:07:10.78 ID:AHg47B3U0
P「実は……俺、真美に嫌われてるんじゃないかなって」

亜美「……絶対ありえないから、安心していいよ」

P「……は?」

亜美「こっちが『は?』だよ……真美ってどう見たって兄ちゃんにベタ惚れじゃん」

P「えっ?どういうことだ……?」

亜美「え?」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:11:27.75 ID:AHg47B3U0
P「……ってことは真美のやつ、俺の前では普段と真逆に振舞ってる……のか?」

亜美「そう、みたいだね……」

P「いや……ウソだろ……?」

亜美「亜美だってそう思いたいよ……」

P「だってさ、ここんとこ一切好意的な素振りを見たことないぞ……?」

亜美「亜美だって、真美が兄ちゃんにきつく当たるとこなんて想像できないよ……」

P「これは……検証が必要かもな」

亜美「……だね」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:15:24.19 ID:AHg47B3U0
―――

亜美(というわけで、兄ちゃんの机の下に身を潜めたのであった)

P「おっ、真美!おはようさん」

真美「おはよ」

P「早速だが、今日のスケジュールについて……」

真美「そんなのいいってば……どうせまたレッスンでしょ?」

P「あ、ああ……まあ、そうだけど」

真美「もー、たまにはちゃんとお仕事取ってきてよね……」

亜美(おお……真美、なんかツンツンしてる……)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:19:23.50 ID:AHg47B3U0
P「……ってな感じだ。大体わかったろ?」

亜美「うん……あれじゃ、嫌われてるって思うのも無理ないねー」

P「ははは……」

亜美「んじゃ、次は兄ちゃんがウチに来て……」

P「えっ、それって大丈夫なのか?両親の許可とか取らなくて……」

亜美「んー、たぶん平気っしょ!兄ちゃんだし……」

亜美「それにうちのパパとママ、そういうの結構テキトーだから」

P(普段のこいつらを見てると、なんか納得してしまうな……)

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:23:42.91 ID:AHg47B3U0
―――

P(というわけで、二人の部屋に忍び込んだのであった)

P(流石に無許可では不味いってことで、念のためそれっぽい理由をつけて両親の了解は得ておいた)

P(それにしても、意外と女の子らしくしてるんだな……って、言ったらしばかれそうだけど)

P(というか、女の子の部屋に来たのって初めてだぞ……なんか緊張するなあ)

P(……いや、別に変な意味はないぞ!俺は  コンじゃないからな!)

亜美「……おっす真美、おかえりちゃーん」

真美「亜美ぃ……」

P(来たか……って、なんか暗くないか……?)

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:27:04.33 ID:AHg47B3U0
亜美「あれっ……どったの真美?なんかテンション低いよ」

真美「ううぅ、だってぇ……」

真美「今日は兄ちゃんと全然触れ合えなかったんだもん……」

亜美「あー、そういう……」

真美「もっと兄ちゃんにギュッてしてナデナデしてもらいたいのにさー」

亜美「あーね」

P(……)

P(……マジかよ)

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:31:32.39 ID:AHg47B3U0
亜美「それなら、兄ちゃんに直接言えばいいじゃん……」チラッ

P(……あ、うん、バッチリ聞こえてる)

真美「言えるわけないじゃん……だってさ……」

真美「そんなこと言ったら真美、まだまだお子様だーって思われちゃうっしょ?」

真美「オトナの女として見てもらえないと、兄ちゃんに真美のこと好きになってもらえないじゃん……」

亜美「あーね……」チラッ

P(……あれってそういうこと……だったのか?なんか、微妙にズレてる気がするんだが……)

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:36:16.68 ID:AHg47B3U0
P「あー……真美がお子様でも、俺は別に嫌いになったりしないぞ?」

真美「そんなこと言ったって…………!!??!?」

亜美「んっふっふー!真美、驚いたっしょー?」

真美「あ、亜美……これってどういう……」

P「真美、悪いけど話は聞かせてもらったよ」

真美「兄ちゃん……」

真美「こ、これ……本物の兄ちゃん?なの?」

P「おい」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:39:23.33 ID:AHg47B3U0
P「ま、色々言ってたようだが……」

真美「うっ……」

P「まさかあの真美が、ねえ……」

真美「ううう……」

亜美「いやー、亜美も色々見させてもらったんだけどさ」

真美「あ、亜美も!?……って、いうことは」

P「うん、今朝からずっと俺のそばに隠れてたんだよ」

真美「」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:43:00.09 ID:AHg47B3U0
亜美「いやーまさか、あの真美が兄ちゃんの前だとあんな風になるなんて~」

真美「……」

P「いやーまさか、あの真美が家だとこんな風になるなんてなぁ」

真美「……」

亜美「ねえ真美ぃ、なんか言いなよ~」

真美「あ……」

亜美「あ……?」

真美「……穴掘って、埋まってますぅぅ~~!!」

P「真美ちがう、それ雪歩のやつ!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:47:15.00 ID:AHg47B3U0
―――

P「落ち着いたか?」

真美「……うん」

P「まあ、なんだ……真美の気持ちは分かったけどな……」

P「さっきも言ったけど、俺は真美が子供だからって嫌いになったりはしないよ」

真美「……」

P「迷惑掛けられるのも慣れっこだし、むしろ俺にとっちゃそれが仕事だと言ってもいい」

P「だから、さ……思いっきり、甘えてくれていいんだぞ?」

真美「……」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:52:01.40 ID:AHg47B3U0
真美「わかったよ、兄ちゃん……」

P「真美……」

真美「真美、ホントは兄ちゃんに甘えたくてしょうがなかったのに」

真美「なんか……それ以上に、兄ちゃんに好きになって欲しくて」

真美「大人になろうって背伸びして、無理してたのかも」

P「……」

真美「兄ちゃん……嫌なこと言ったりして、ごめんね」

P「アハハ……いいよ全然、気にしてないからさ!」ポンポン

真美「えへへー」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:54:37.50 ID:AHg47B3U0
―――

亜美(それで……兄ちゃんと真美、仲直りできたのはいいんだけど……)

真美「そしたらさ、兄ちゃんがね……」

真美「その時の兄ちゃんったら、めっちゃカッコ良くってぇ……」クネクネ

真美「あーもう、兄ちゃんってなんであんなにいい匂いなんだろ……一日中クンクンしてたいよぉ……」

亜美(こっちは全然変わんないじゃん!っていうか、前より酷くなってるような)

真美「ちょっと亜美、聞いてる?」

亜美「んー、きいてるー」

亜美(でも……)

亜美(亜美も……兄ちゃんとずっと一緒にいたら、今の真美みたいになってたのかな……)

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/24(木) 03:55:40.56 ID:AHg47B3U0
稚拙だが終わりっす
読んでくれてありがとう

引用元: 亜美「素直になれないお姉ちゃん」