1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 03:57:51.30 ID:gvwBK/tEO
…ガチャ

キョン「おーす」

古泉「おはようございます」

みくる「あ、キョン君」

長門「……おーす」

ハルヒ「……」

キョン「んっ?ちょっと臭いな」

みくる「新しい消臭剤買ってきたんですけど臭いですか…?」

キョン「まぁ、これくらいなら大丈夫ですよ」

みくる「そうですか。今、お茶いれますね」

ハルヒ「……」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 04:04:54.57 ID:gvwBK/tEO
古泉「オセロでもどうです?」

キョン「おっ、今日は負けないからな」

古泉「フフフ…」

ハルヒ「……」

長門「……!」

パンッ!!

キョン「ど、どうした長門!?」

長門「……ハエ」

古泉「最近ハエが多いですねぇ…」

キョン「…そういえばそうだな」

ハルヒ「……」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 04:15:45.60 ID:gvwBK/tEO
みくる「…はい、キョン君」

キョン「ありがとうございます」

みくる「新しいお茶にしたんですけどどうです?」

キョン「美味しいですよ」

みくる「ふふ、よかった!」

ハルヒ「……」

長門「…!」

パン!パン!

キョン「…長門。そんなにハエが気になるか?」

長門「……気になる」

キョン「何か虫スプレーみたいなやつ買ってくるか」

ハルヒ「……」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 04:22:59.51 ID:gvwBK/tEO
みくる「じゃあ、私が今から買いに行きますよ」

キョン「いいですって!俺が行きますよ」

みくる「じゃあ、一緒に行きましょう」

ハルヒ「……」

長門「…私も行く」

キョン「長門もか!?珍しいな…」

長門「…ハエが気になる」

古泉「じゃあ、僕も行きますよ」

キョン「結局、みんなで行くのかよ…」

みくる「まぁまぁ、いいじゃないですか!」

…バタン

ハルヒ「……」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 04:29:50.72 ID:gvwBK/tEO
ハルヒ「……」

ハルヒ「……」

ハルヒ「……」

…ガチャ

キョン「…うっ!やっぱ臭いな…」

みくる「本当だ…。臭いですね…」

長門「……臭い」

古泉「おかしいですねぇ…。何ですかねこの匂いは…」

ハルヒ「……」

みくる「…ハエが増えてますよ」

キョン「どこから入って来るだよ…」

古泉「早くスプレー使いましょう」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 04:35:22.41 ID:gvwBK/tEO
シュー、シュー

キョン「店のおじさんがオススメしてきたから買ったけど効くのか?」

みくる「大丈夫じゃないですか?オススメ品ですし」

古泉「これで効かなかった私が何か持ってきますよ」

キョン「それは助かる」

長門「…ハエ」

シュー、シュー

ハルヒ「……」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 04:41:44.51 ID:gvwBK/tEO
みくる「ふぇぇぇぇ!ハエが!ハエが!」

キョン「…こりゃよく効くな」

古泉「あっという間にハエ死にましたね」

長門「…よかった」

ハルヒ「……」

みくる「ハエが地面に落ちてますよぉぉ…」

キョン「大丈夫ですって今片付けますから」

ハルヒ「……」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 04:46:57.15 ID:gvwBK/tEO
キョン「…けっこうハエいたんだな」

古泉「スプレーが効いてよかったですよ」

シュー、シュー

長門「……」

キョン「長門、もうハエいないから使わなくていいぞ」

長門「…分かった」

ハルヒ「……」

みくる「あ、お茶入れ直しますね!」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 04:51:27.72 ID:gvwBK/tEO
古泉「じゃあ、将棋で勝負しませんか?」

キョン「あぁ、いいぞ」

長門「……」

みくる「ふんふ~ん」

ハルヒ「……」

ハルヒ「……」

ハルヒ「……」

古泉「…ほほぅ、そうきますか…」

キョン「この一手には自信があるんだ」

古泉「……これならどうです?」

キョン「む!?」

ハルヒ「……」

ハルヒ「……」

ハルヒ「……」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 05:01:18.32 ID:gvwBK/tEO
みくる「…はい、キョン君お茶どうぞ」

キョン「ありがとうございます」

みくる「はい、古泉君」

古泉「ありがとうございます」

みくる「長門さんもどうぞ」

長門「…ありがとう」

ハルヒ「……」

キョン「いやぁ、朝比奈さんのいれたお茶美味しいですよ」

みくる「ふふ、キョン君ありがとう」

ハルヒ「……」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 05:10:30.06 ID:gvwBK/tEO
ハルヒ「……」

…ゴトッ!

キョン「ん?何か音がしたか?」

長門「…コクリ」

みくる「しましたね…」

古泉「天井からですかねぇ…。王手です」

キョン「あっ!…くそ~」

古泉「フフフ…」

キョン「ニヤニヤするな!ちょっと考えるから待ってろ!」

古泉「どうぞどうぞ」

キョン「ん~~」

ハルヒ「……」

みくる「…長門さん。その本面白いですか?」

長門「…わりと」


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 05:23:37.54 ID:gvwBK/tEO
キョン「ん~…」

古泉「…ニヤニヤ」

みくる「……(編み物中)」

長門「……(読書中)」

ハルヒ「……(……)」

キョン「とりあえず、逃げるか…」

古泉「まだいきますよ。王手」

キョン「…ぐっ!」

長門「……」

みくる「……」

ハルヒ「……」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 05:31:08.33 ID:gvwBK/tEO
キョン「これは、ヤバイな…」

古泉「…ニヤニヤ」

みくる「……」

長門「……」

ハルヒ「……」

キョン「んんん…!」

古泉「ニヤニヤ…!」

みくる「…長門さん。漫画とか読まないんですか?」

長門「…読まない」

ハルヒ「……」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 05:42:21.72 ID:gvwBK/tEO
キョン「こうするしかないか……パチ」

古泉「おやおや、逃げ場がなくりますよ?」

キョン「これからだ」

古泉「ほほぅ…」

ハルヒ「……」

長門「……」

みくる「…あ、長門さんお茶おかわりします?」

長門「…コクリ」

みくる「今、いれますね!」

ハルヒ「……」

古泉「逃げ場を無くしますよ…パチ」

キョン「むっ!」


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 05:48:37.55 ID:gvwBK/tEO
みくる「…ん~?」

キョン「今度はこちらが攻めるぞ!王手だ」

古泉「そうきますか…」

ハルヒ「……」

みくる「キョン君!これって心霊写真じゃないですか?」

キョン「…え?」

みくる「昨日、私のカメラでキョン君と古泉君を撮ったじゃないですか」

キョン「そういえば…」

みくる「その写真にオーブが写ってるんですよ!」

キョン「…あ、本当だ」

ハルヒ「……」


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 05:56:58.87 ID:gvwBK/tEO
みくる「この部室に幽霊でもいるんでしょうか…」

ハルヒ「……」

キョン「…でも、これ本物ですかね?」

古泉「オーブはホコリやレンズの汚れとかと間違えたりしますからねぇ…」

みくる「じゃあ、これもホコリやレンズの汚れなんですかね…」

古泉「さぁ、どうでしょう?」

ハルヒ「……」

キョン「古泉、どう動くんだ?」

古泉「こうしますよ…パチ」

キョン「しまった!角が…」


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 06:02:30.80 ID:gvwBK/tEO
みくる「…長門さん、お待たせしました」

長門「…ありがとう」

ハルヒ「……」

キョン「古泉…なかなかやるな」

古泉「いつまでも負けっぱなしって訳にはいきませんからねぇ…」

キョン「ん~」

ハルヒ「……」

…ドタドタ!

キョン「ん!?ネズミか…?」

古泉「ネズミですねぇ…」

みくる「天井にぎやかですね」

長門「……」

ハルヒ「……」


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 06:13:51.36 ID:gvwBK/tEO
長門「…美味しい」

みくる「ふぇ!?え?あ、ありがとうございます!」

ハルヒ「……」

キョン「これはどうだ…パチ」

古泉「ん!……」

ハルヒ「……」

…ドタドタ!チチッ

キョン「ネズミやらハエやらどうなってんだ…」

みくる「多いですね」

長門「…多い」

キョン「…もしかして、天井に何かあるのか?」


78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 06:21:55.83 ID:gvwBK/tEO
古泉「例えば?」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「…死体とか?」

みくる「ふぇぇぇぇ!?学校にですかぁ!?」

キョン「いやいや!例えばの話しですよ!」

ハルヒ「……」

古泉「王手です」

キョン「ちょ…!古泉!」

みくる「ふぇぇ…怖いですぅ」

キョン「いや、だから…」

ハルヒ「……」


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 06:38:17.51 ID:gvwBK/tEO
みくる「ふぇぇ…。な、長門さんは平気なんですかぁ?」

長門「…平気」

みくる「ひぇぇぇぇ!」

ハルヒ「……」

古泉「フフフ、キョン君どうします?」

キョン「…お前」

古泉「そろそろ、詰みが見えてますからねぇ」

キョン「まだまだだぞ!」

ハルヒ「……」


100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 06:49:22.81 ID:gvwBK/tEO
長門「…じ~」

みくる「……」

長門「…じ~」

みくる「ど、どうしました長門さん?」

長門「…おかわり」

みくる「あ!お、お茶ですね!はい!」

ハルヒ「……」

…ドタドタ!

古泉「……」

キョン「むむむ…」

古泉「…やっぱ天井気になりますねぇ」

キョン「む~…!」

古泉「…どうです?」

キョン「…何がだ?」

古泉「天井見てみます?」

ハルヒ「……」


108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 06:55:25.58 ID:gvwBK/tEO
キョン「……」

古泉「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

古泉「……」

ハルヒ「……」

…ドタドタ!

キョン「…いや」

古泉「?」

キョン「ネズミ怖いしな…」

古泉「…私もです」

ハルヒ「……」

みくる「長門さん、どうぞ」

長門「…ありがとう」

ハルヒ「……」


124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 07:08:21.61 ID:gvwBK/tEO
…ガチャ!

谷口「おーす!…臭ぁぁぁぁぁっ!」

キョン「た、谷口!?」

谷口「この部室腐敗臭プンプンするぞ!」

ハルヒ「……」

キョン「俺達も臭くて困ってるんだ。どうした?」

谷口「ノート返しにきた。サンキュな」

キョン「あぁ、すっかり忘れてたよ」

谷口「何でこんなに臭いんだ?」

キョン「分からん」


127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 07:16:56.02 ID:gvwBK/tEO
谷口「何だ何だ~。死体でもあるのか~?」

キョン「さっき、そんな話ししてたとこだ…」

みくる「…お茶でもどうですか?」

谷口「は、はい!いただきます!」

キョン「…お前な」

ハルヒ「……」

…ドタドタ!

谷口「ネ、ネズミまでいるのか…」

キョン「あぁ…」

谷口「……」

ハルヒ「……」

谷口「…天井見たか?」

キョン「…いや」


130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 07:24:32.10 ID:gvwBK/tEO
谷口「見ようぜ!」

キョン「マジか!?ネズミいるんだぞ…」

谷口「大丈夫だって!」

古泉「これは頼もしい」

みくる「ふぇぇ!だ、大丈夫ですかぁ…」

長門「……」

ハルヒ「……」

谷口「ちょっと面白そうじゃないか!」

キョン「俺は見ないぞ」

谷口「分かったって!天井裏見れるの?」

古泉「端の方なら外れるんじゃないですか?」


141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 07:32:27.80 ID:gvwBK/tEO
谷口「ちょっと脚立取ってくるわ!」

…バタン

キョン「…本当に見るのか?」

みくる「天井裏とか何か涼宮さんが喜びそうですね」

キョン「そうだな。古泉、ハルヒはまだ休みなのか?」

古泉「インフレンザが長引いてるみたいですよ」

長門「……」

キョン「あのハルヒがねぇ…」

ハルヒ「……」


156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 07:46:47.55 ID:gvwBK/tEO
…ガチャ

谷口「脚立と懐中電灯持ってきたぞ!」

キョン「谷口、気をつけろよ!」

ハルヒ「……」

谷口「…ここの天井が外れるのか?」

古泉「多分、外れますよ」

谷口「よぉ~し」

…ガコッ

谷口「…臭ぁぁぁぁい!オェ……」

キョン「大丈夫か!?」

谷口「天井の中凄く臭いぞ!!」


164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 07:57:33.92 ID:gvwBK/tEO
キョン「どうする!?やめとくか!?」

谷口「…いや、もう一度頑張ってみるぜ…」

…ガコ

谷口「…ッ!!臭ぁぁぁぁい!目、目がぁぁぁ!」

キョン「谷口!!」

谷口「目がシパシパする!臭ぁぁぁい!」

キョン「谷口!!」

ガタンッ!!

谷口「…ぐはぁ!!」

キョン「谷口ぃ!!」

古泉「脚立から落ちた!!」

みくる「大丈夫!?」


183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 08:08:23.97 ID:gvwBK/tEO
谷口「…いったぁ~」

キョン「おい!大丈夫か!?」

谷口「あぁ…大丈夫だ」

キョン「もう、やめといた方がいいんじゃないか!?」

谷口「いや、あの臭いさえなければな…」

長門「……ゴーグルとマスク」

キョン「…え?」

谷口「おぉ!この2つ装備すればいけるかも!」

キョン「…長門も気になるのか?」

長門「…さっきのがユニークだったから」

ハルヒ「……」


190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 08:13:33.47 ID:gvwBK/tEO
谷口「…よし!この2つ装備すればいけるだろ!」

キョン「あんま無理するなよ」

みくる「本当に気をつけてくださいよ…」

谷口「大丈夫だって!」

…ガコ

谷口「…ッ!やっぱマスクしても臭ぁぁぁぁい!」

キョン「大丈夫か!?」

谷口「ま、まぁ…さっきよりかは……」

キョン「そうか、中はどうだ?」

谷口「ちょっと待って懐中電灯点けるから…」

ハルヒ「……」


208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 08:19:41.90 ID:gvwBK/tEO
…カチッ

谷口「明るくなった…おぉぉぉぉぉっ!」

キョン「どうした!?」

谷口「うぉぉぉぉぉ!」

古泉「どうしたんです!?」

谷口「ネズミと糞だらけだぁぁぁ!」

キョン「マ、マジかよ…。見なくてよかった…」

谷口「……ん?」

キョン「…どうした?」

谷口「…天井の真ん中に何かある……」

キョン「…?」


241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 08:32:14.95 ID:gvwBK/tEO
みくる「な、何があるんですか…?」

谷口「……」

キョン「おい!何があるんだ!?」

谷口「何かネズミが群がってる…」

古泉「よく見えないんですか…?」

谷口「……」

キョン「谷口!何があるんだ!?」

谷口「イモ虫みたいなのがたくさん…」

長門「……」

谷口「………あ」

キョン「…どうした?」

谷口「うわぁぁぁぁ!」

…ガタン!

キョン「谷口!?」


275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 08:44:18.82 ID:gvwBK/tEO
谷口「……」

キョン「おい!谷口!谷口!」

谷口「……」

古泉「…気絶してますね」

キョン「谷口!せめて何見たか言えよ!!」

みくる「ひぃぃぃぃぃ!な、何を見たんですかぁぁ!?」

谷口「……」

キョン「…とりあえず谷口を保健室に連れてくわ」

古泉「運ぶの手伝いましょう!」

みくる「私も行きます!」

283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 08:50:19.53 ID:gvwBK/tEO
…バタン

長門「……」

長門「……」

長門「……」

…スタスタ

長門「……」

…ガコ

長門「……」

…カチ

長門「……」

長門「……」

長門「……」

…ガコ

長門「……」

…スタスタ

長門「……」

長門「……ペラ」

長門「……」

長門「……終わり」


353: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 09:15:26.06 ID:2oUFzppd0
古泉「……さて」

長門「………」

古泉「お二人は谷口くんを連れていったわけですが……」

長門「………」

ハルヒ「……」

古泉「オセロしませんか?」

長門「……受けて立つ。でも、お茶を飲みたい」

古泉「僕も飲みたいです。あ、朝比奈さんを連れ戻しましょうか?」

ハルヒ「……」

長門「……私も行く。ここは臭い」

ハルヒ「……」

ハルヒ「……」

古泉「では行きますか」



ガチャッ

・・・バタン



ハルヒ「……」

367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 09:26:38.82 ID:2oUFzppd0
ガラッ

キョン「ん?何でお前らまで保健室に」

長門「お茶を飲みたい」

古泉「というわけです」

みくる「えっと……じゃあ部室に」

長門「あそこは匂いが。どこか他の場所がいい」

キョン「食堂なんてどうですか?」

みくる「あ、では行ってきます」

長門「私も行……………………………」

みくる「……?長門さん、どうしたんですか?」

長門「……………」

キョン「……………」

古泉「ちょ、二人してどうしたんです?」

長門「音が……」

キョン「……する……天井から」

みくる「……え」



ズル・・・ズル・・・ザザ・・・



古泉「……喉が渇きました。食堂……行きましょう」

みくる「……そ、そうですね」

長門「………」

371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 09:35:25.70 ID:2oUFzppd0
みくる「……あの、気の所為かもしれないけど」

長門「……知っている」

みくる「え?あ、あの、その、音が……」

古泉「死体が動くわけありません」

長門「……彼女が言いたいことはそういう意味ではなく……」

みくる「……音が、付いてきているような……」



・・・ズヌ・・・ガ・・・ズル・・・



古泉「……走りましょう」

長門「……こくり」

みくる「あ……はい」





ガタッ



会長「ん?今天井から変な音がしなかったかい?」

喜緑「……」

会長「気の所為か」

喜緑「……」


392: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 10:00:41.71 ID:2oUFzppd0
会計「会長、ちょっと」

会長「どうかしたか」

喜緑「……」

会計「いえ、少し気になるだけなんすけど……」

喜緑「……」

会長「言ってみたまえ」

会計「その、最近の資料を見ていたところ……」

喜緑「……」

会計「ほぼ全ての部活が……消臭剤の類を購入しているようで……」

喜緑「……」

会長「……それは……妙だな」

会計「そうっすよね……と、いうか……」

会長「?」

会計「実は自分も買ったんすよ、その、消臭ポットを十数個」

会長「ちょ!君、どうしてそんな物の為に部費を使ったんだね?!」

会計「……」

喜緑「……」

会長「な、なんだというのかね」

会計「……会長、気付いてないんですか……?」

会長「??」

喜緑「……」

会計「……この部屋、かなり臭いますよ!?」



プゥ~ン

410: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 10:21:32.63 ID:2oUFzppd0
みくる「食堂のおばちゃん、とってもいい人ですね~」

古泉「ですね。人生経験の差でしょうか、僕達が常と違うことを見抜くとは」

長門「……もきゅもきゅ」

古泉「おばさんの気遣いが詰まったこの五目ご飯、とても美味です」

みくる「ね~」

長門「……もきゅ……もきゅ」



谷口「う~……ハッ!!」

キョン「お、気が付いたか。何があったか覚えているか?」

谷口「……キョン……食堂の方が騒がしくないか……」

キョン「ああ、長門達が茶を飲みに行ったぞ。そんなことより谷口」

谷口「茶だって!?んなわけねーよ!」

キョン「っ、ど、どうしたってんだ谷口!落ち着け!」

谷口「茶だけじゃないだろ!何か食べ物の香りが……!」

キョン「……そうか?」

谷口「……」

キョン「……どうした?」

谷口「……同じだ……同じ匂いだ……」



長門「………」

みくる「あれ長門さん、もう食べないんですか?」

長門「……五目ご飯に関するある知識を思い出した」

古泉「唐突に何です?」



長門「……五目ご飯の匂いは、死体の腐敗臭と同じ……」

谷口「天井裏のアレと同じ匂いが……食堂から……」



ざわ……ざわ……

ぷぅ~ん・・・

427: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/12(月) 10:50:24.63 ID:2oUFzppd0
シーン・・・



長門「……悪かった。……ごめんなさい」

古泉「……いえ……我に返れました。最優先すべき事柄を見失っていたのは確かですし……」

みくる「……お茶、煎れますね」



古泉「長門さん……僕達はどうするべきなのでしょうか」

長門「………」

古泉「長門さん?」

長門「今日はもう帰宅した方がいい。思念体もそう言っている」

古泉「……そうですか。ではお茶を飲み終えたら、保健室に伝えに行きますか」

長門「……(こくり)」



  みくる「……」

おばちゃん「……」

  みくる「……」

おばちゃん「……」

  みくる「……見なかったことにしましょう」

おばちゃん「……」

  みくる「美しいけど、なんか嫌ですね……お茶っぱに蜉蝣の羽だなんて……」

おばちゃん「……」
 

515: ID:2oUFzppd0 ◆tCw2DSBSno 2008/05/12(月) 15:12:31.04 ID:2oUFzppd0
古泉と長門に言われて俺達は帰宅した。

帰路の雰囲気は重苦しく、俺はそんな湿った感覚を洗い流そうと現在自宅の湯船に浸かっている。



キョン「……」

キョン「……」

キョン「……(ワシャ)」

キョン「……剃るか」



何でこんなとこに生えるのかね、体毛ってやつは。

中途半端に伸びた毛はチクチクしていて腋に刺さりやがる。

この微妙な痛さがムカつく……



若干憤りながら剃っていたのが仇となったのか

ジョリグルァッ

と、めっさ変な音がしたから手をあててみると赤い液体が流れ出ている。



キョン「!……あー……切っちまった……安全剃刀だってのにお前の名前は嘘っぱちか」

キョン「……」

キョン「……剃刀相手に喋るなんて変人みたいじゃねぇか……疲れてるんだな……」



染みるが我慢して全身の泡を流し、更衣室で拭き終えたら寝間着でマイベッドに一直線。

全部、明日考えよう。

としたが……



キョン「……寝付けん」

キョン「……なんか、腋が気になる……」

キョン「いや……腋というよりは……これは……」



『安全剃刀がうかんでくる

 それはまるで千里眼で見ているかのように鮮明に』

516: ID:2oUFzppd0 ◆tCw2DSBSno 2008/05/12(月) 15:22:45.41 ID:2oUFzppd0
思念体「何をしているのか」

長門「音楽を聴いている」

思念体「何故」

長門「私は心を落ち着けないといけない。こういうときには音楽を聴くといい、と多数の本に書いてある」

思念体「真か」

長門「その効果は一部の音楽は理屈で証明されている」

思念体「一部以外の音楽はどうか。そしてお前が聴いているのはその一部か」

長門「心を持たない貴方にはわからないだろうが、理屈がなくとも人々は音楽で落ち着ける」

思念体「聴いているのは何か」

長門「世間的に上手とされている演奏」

思念体「お前は上手と思うか」

長門「思う」

思念体「他には何を思うか」

長門「……」

思念体「何を思う」

長門「……これを聴いていると……情景がうかんでくるような気がする」

思念体「真か。お前にそれは可能か」

長門「目を閉じるとそこに景色があるかのよう、頭の中で美しく壮大な世界が止めどなく広がるかのよう、

   私の周りを幾多の楽器が通り過ぎるかのよう、私の心の内から何かがあふれてくるかのよう、

   ……そして演奏が終わると余韻こそあれど、もうそれらは此処に無いのだ」



『それらは幻覚のようだ』

517: ID:2oUFzppd0 ◆tCw2DSBSno 2008/05/12(月) 15:28:58.53 ID:2oUFzppd0
鶴屋「やあやあよく来たねみくる!でも突然どうしたんだい?さては家出かな~」

みくる「家出だなんてそんなことないですよー。……やっぱり迷惑でしたか……?」

鶴屋「いーや全く。みくるがお泊まりしてくれるなんて気分がうなぎ上りだよっ。さあさ、こっちに来た来た!」

みくる「え?お部屋はこっちじゃ……」

鶴屋「あー、部屋換えしたんだよ」

みくる「……」

鶴屋「まあまあ気にせず、こっちこっち」

みくる「……うん」



鶴屋「ZZZ……」

みくる「(……なんで、部屋を換えたんだろ……)」

みくる「……」

みくる「……(……ちょっと、だけ……)」



こっそりと抜け出し、目的の場所でスー、と襖を開ける。

密かに抱いていた期待虚しく、どこもおかしなところはなかった。

ただ数点家具が減っているだけで、記憶の中にある彼女の部屋とどこも変わらない。



みくる「(……まあ、そうよね……)……?」



襖を閉めようと伸ばした手の先に、畳の上に知らないものが立っているのを見た。

そっと近付き、小さな木の塊みたいなそれを、顔を低くしてよく見つめてみた。



それは立っているわけではなかった



『静止しているんじゃない。そう見えるだけで、実際は回っているのよ』

519: ID:2oUFzppd0 ◆tCw2DSBSno 2008/05/12(月) 15:31:57.45 ID:2oUFzppd0
古泉「エロスについてどう思いますか」

会長「は?」

古泉「とても遠い昔のことなのでどういった種類のものかは覚えていないけれど、幼き日に僕はエロスを目撃したんですよ。

   そこに"生"を感じた。そう、エロスをね。背後に光を見た。その光は生命力そのものといった感じで……」

会長「長い。一言で言え」

古泉「んー……対するタナトス、つまり死にもある種の"力"があるのかな、と思いまして」

会長「やはりわからん」

古泉「まあ、それはいいんです。本題は……三年前の文芸部員について」

会長「!」

古泉「その様子だと、現状を少なからず知っているようですね」

会長「今日指摘されてな。しかし何故それまで意識に上らなかった?」

古泉「SOS団も今日やっと事態に疑念を抱きました。何らかの力が作用しているのでしょう」

会長「あの女か?」

古泉「いいえ。率直に訊きます。……屋根裏に桜は咲きましたか?」

会長「まったく。あの部室はどうかしてるんじゃないのか?

   "天井裏"と"死体"を重点に調査したら、三年前の文芸部員の碌でもない思い付きが出てきたぞ。

   ……まるで涼宮のような奴だ」

古泉「続けてください」

会長「理由は不明だが、そいつがしようとしたのは、天井裏に桜を咲かすことだった。

   頭も春になってたんだろう。常識的に考えて無理があるというのに、そいつは実行に移った。

   ……が、今は天井裏には何も無い。去年や一昨年も異常は見られなかった。

   記録にあるのは"天井裏に桜を咲かす計画を実行した"というだけで、成功したかどうかは残っていない」

古泉「なるほど……」

会長「……そういえば、今年の桜は満開にならなかったな」

古泉「不満ですか」

会長「……いや、寧ろ……よかった」



『真っ盛りなそれらは生の力が強過ぎる。

 そして神秘的で。呑み込まれてしまいそうになる』

520: ID:2oUFzppd0 ◆tCw2DSBSno 2008/05/12(月) 15:35:42.02 ID:2oUFzppd0
喜緑江美里の美観





罪悪ありきの人間だと思うのです。

それを知るまでは私の目に桜は美しく映らなかった。



でも背徳的な美は、普通の美に比べ心打つものがある。

人間は罪を知ることでその美しさを見ると思うのです。



涼宮ハルヒさん、貴方もそれを知ったのですね。

私の頭にずっとうかんでくる剃刀の刃は貴方が教えるのですね。

音楽による幻覚も、回りすぎた独楽が止まっているように見えるのも、生殖の力強さも。



そして貴方の体から滴り落ちる透明な液体は、残念なことに毛根は吸い上げてくれないのです。

根が存在しないので、無理なのです。貴方は水晶など流してはいません。



貴方の周りにいるものは全く美しくない、しかし罪作りな点においてのみそれらは美しいと認めることも出来るでしょう。

蛆虫の集る様は無惨です。鼠の駆ける音は煩いです。蝿が纏うのが鬱陶しいです。



今年の桜は満開にしましょう。

そこで迷惑をかけずに、いえむしろ逆に役に立ちながら、ゆっくりと腐ってください。



貴方達には惨劇が必要なのです。そして憂鬱が完成するのです。

(そう、あたしたちには惨劇が要るのよ。そうしたら憂鬱が始まるの)



桜の樹の下には憂鬱が眠っている。

521: ID:2oUFzppd0 ◆tCw2DSBSno 2008/05/12(月) 15:36:15.19 ID:2oUFzppd0
翌朝、俺は仰天した。



キョン「……」

みくる「……」

長門「………」

古泉「……」

キョン「……あー……これは夢か?」

みくる「……誰かがお掃除したんですか……?」

長門「……昨日までの不潔な学校と全く違う」

古泉「……どういうことでしょうね……」

ハルヒ「おはよ、みんな」

キョン「あ……ハルヒ……?」

みくる「涼宮さん?! え、え~と、お風邪の方はいいんですかあ?」

ハルヒ「ん、平気よ」

長門「……そう。よかった」

古泉「お元気そうで何よりです。……おや、どうしましたか?」



窓をガラッと開けたハルヒは、遠くを見つめて溜息を吐いた。



ハルヒ「……まだ全然ね。うん、でも春はまだ先だし、これから咲くわよね」

みくる「えっと、桜のことですか?」

ハルヒ「そうよ。去年とか満開にならなかったからね、昨日布団の中でそれ考えてたらちょっと憂鬱になっちゃったわ」

キョン「……憂鬱……」

ハルヒ「何よキョン、あたしが憂鬱になったらいけないっていうの?」

キョン「いやそうは言ってないが」



……憂鬱、か。そういや俺達五人が出会った当時、こいつはそういう状態だったな。



俺達の、憂鬱。

522: ID:2oUFzppd0 ◆tCw2DSBSno 2008/05/12(月) 15:39:16.81 ID:2oUFzppd0
終わり。

読み難かったらすまん。



わかった人も多いと思うけど、

元ネタは梶井基次郎の「桜の樹の下には」。



ハルヒは死体にしたかったけど、生きてるオチを望む声があったもんで一応生きてることにした。

引用元: 涼宮ハルヒの死体